
PM5D V1.12 追補マニュアル
PM5D システムソフトウェア V1.12 では、V1.04 から以下の変更と補足がございます (V1.10 までの変更点も含みます )。
ENCODER [ON] キーでファンタム電源
(+48V) をオン / オフ (V1.05 から )
PREFERENCE 1 画面に「USE ENCODER-ON AS +48V」オ
プションが追加されました。このオプションをオンにすると、
エンコーダーモードに HA( ヘッドアンプの入力感度 ) が選択
されている場合、エンコーダーの上にある ENCODER [ON]
キーでファンタム電源 (+48V) をオン / オフできるようになり
ます。
ネームディスプレイのパラメーター値表
示をオン / オフ (V1.05 から )
PREFERENCE 2 画面に「CHANNEL NAME NUMERIC
DISPLAY」欄が追加されました。V1.04 以前では、各チャン
ネルのフェーダーやエンコーダー ( パン設定 ) を操作すると、
ネームディスプレイがそのパラメーター値の表示に切り替わ
りました。V1.05 以降では、「ENCODER VALUE」( エンコー
ダーの値 ) および「FADER VALUE」( フェーダーの値 ) のオ
プションをオフにすると、それぞれのパラメーター値表示に
切り替わらなくなります。
リコールセーフのオン / オフに HA も連
動(V1.05 から )
RECALL SAFE 画面に SAFE KEY MODE SELECT セク
ションが追加されました。HA+CH ボタンをオンにすると、パ
ネル上の [RECALL SAFE] キーや CH VIEW 画面 (INPUT
VIEW ファンクション ) の RECALL SAFE ボタンの操作でリ
コールセーフをオン / オフしたときに、該当するチャンネル
にパッチされている HA のリコールセーフも連動してオン /
オフするようになります。CH ボタンがオンのときは、従来ど
おり連動しません。
DCA グループ名のリコールセーフ / セレク
ティブリコールのオン / オフ (V1.05 から )
パネル操作でのモニターソース選択
(V1.05 から )
パネル上でモニターソースを選択する場合、V1.04 以前では
[2TR A1] 〜 [2TR D3]、[DEFINE] のどれか一つと [STEREO
A]/[STEREO B] (LCR 含む ) のどれか一つを同時に選択できま
した (最大2つ)。V1.05 以降では、択一選択時に素早く切り
替えられるように、各キーをオンにすると他のキーはオフに
なるようになりました。V1.04 以前と同様に 2 つを同時に選択
するためには、パネル上の該当するキーを同時に押す、また
はMONITOR 画面で操作します。
RECALL SAFE 画面と SELECTIVE RECALL 画面の DCA
欄に WITH NAME ボタンが追加され、 DCA グループのリ
コールセーフ / セレクティブリコールの対象から DCA グルー
プ名だけを外せるようになりました。WITH NAME ボタンが
オンのときは、オンになっている DCA グループの DCA グ
ループ名は従来どおりリコールセーフ / セレクティブリコー
ルの対象になります。WITH NAME ボタンがオフのときは、
DCA グループ名はリコールセーフ / セレクティブリコールの
対象から外れます。
JA

リコールセーフ / セレクティブリコール
のパラメーター動作 (V1.12 から )
・ PREVIEW モードのときは、PLUG-IN 画面に Y96K の状態
は表示されません。
リコールセーフ / セレクティブリコールする場合、奇数 / 偶
数の順に並んだ 2 チャンネル / モジュールに対して一つしか
ないパラメーターの動作 ( 取扱説明書 162 ページ参照 ) が変更
になりました。片方のチャンネル / モジュールだけがリコー
ルセーフ / セレクティブリコールに設定されている場合、以
下のような動作になります。
・ PAIR
強制的にオフになります ( ペアが解除されます )。
・ GATE STEREO LINK
・ COMP STEREO LINK
・ GEQ LINK
LINK パラメーターは強制的にオフになります ( リンクが
解除されます )。
・ DELAY GANG
・ ATT GANG
GANG パラメーターはリコールされます。リコールされて
GANG がオンになった場合は、リコール後の DELAY/
ATT パラメーターの値の差分を保って連動します。
・MSDECODE
・ FIXED/VARI
リコールされません。
・ PAN MODE
PAN MODE パラメーターは、リコールされます。ただし、
リコールされて PAN MODE が BALANCE からその他に
変更となる場合、および BALANCE 以外から BALANCE
に変更となる場合は、PAN MODE および PAN パラメー
ターはリコールされません。また、リコールされて PAN
MODE が GANG PAN になった場合は、リコール後の
PAN パラメーターの値の差分を保って連動します。
シーンリコール時に MIDI EVENT などの
情報も引き継ぎ (V1.05 から )
シーンに含まれる MIDI EVENT、GPI OUT CONTROL、
REMOTE TRANSPORT の情報が、シーンリコール時に引き
継がれるようになりました。したがって、リコールしたシー
ンを別のシーンにストアすると、リコール時のこれらの情報
がそのままストアされます。
DME シリーズのモニターソース選択と
EXTERNAL CUE のオン / オフ (V1.05
から )
DME CONTROL 画面に MONITOR ボタンとモニターソース
選択ボタンが追加されました。モニターソース選択ボタン ( )
をクリックすると、MONITOR POINT SELECT ウィンドウ
が表示されて、DME シリーズのモニターソースを選択できま
す。MONITOR ボタンをオンにすると、ディスプレイ上部の
EXTERNAL CUE インジケーターがオンになり、DME シ
リーズのモニター信号を PM5D の CUE バスに送り出します。
Y96K カードに対応 (V1.10 から )
EFFECT ファンクションに PLUG-IN 画面が追加されました。
また、SCENE ファンクションの RECALL SAFE 画面と
SELECTIVE RECALL 画面に PLUGIN パラメーターが追加さ
れました。これらは、今後発売される Waves 社の Y96K カー
ドに対応するためのものです。操作方法については、Y96K の
取扱説明書をご参照ください。
また、Y96K カードは以下のような動作になりますので、ご注
意ください。
・ シーンデータとしてストア / リコールされますが、アン
ドゥ機能には対応していません。
・ PM5D の電源を切って入れ直した場合、通常のシーンデー
タは電源を切ったときの状態になりますが、Y96K は最後
にストアまたはリコールした状態になります。
・ Y96K の設定が大きく変更されるようなシーンをリコール
すると、PM5D でのリコールから数秒遅れて Y96K の設定
が変更されます。このタイミングを合わせたい場合は、
FADE TIME 画面で START OFFSET を設定してくださ
い。
・ Y96K のアップデート待ち画面の状態では、シーンストア /
リコール操作はしないでください。これを行なうと、最大
30 秒ほど画面を操作できなくなります。
・ Y96K の設定は、シーンストアにより PM5D に保存されま
す。以前に Y96K を装着してシーンストアしたことがあれ
ば、Y96K を装着せずにそのシーンにストアし直しても以
前の Y96K の設定が残ります。また、一度も Y96K を装着し
ていないシーンでは、Y96K を装着してリコールしても
Y96K には何も反映されません。
Note
MONITOR ボタンをオンにする場合は、あらかじめ DME シリー
ズ側のモニター出力と PM5D 側のモニター入力で同じポートを
選択しておいてください。DMEシリーズ側のモニター出力は、
DME Designer の[Tools] メニュー→ [Monitor] を選択すると表
示される「Monitor Out」ダイアログボックスで設定します。PM5D
側のモニター入力は、DME CONTROL 画面の SETUP の
MONITOR PORT で設定します。
DME64N/24N のバージョン (V1.12 から )
DME CONTROL 機能を使用するには、PM5D が V1.12 以上、
および接続されるすべての DME64N/24N がバージョン 1.1 以
上である必要があります。

バルクダンプで扱うデータタイプの追加
(V1.05 から )
バルクダンプで扱うデータタイプに以下が追加されました。
Data name
(D0)
‘K’
‘V’
‘L’
‘U’
Data Number
(D1,2)
512
(Current Data)
512(Current Data)
512(Current Data)
512(Current Data)
tx/rx Function
Surround Setting
tx/rx
& Request
User Defined Keys
tx/rx
& Request
MIDI Remote &
tx/rx
Request
Fader Mode &
tx/rx
Request
SETUP データの互換性 (V1.05 から )
システムソフトウェア V1.05 以降で作成した SETUP データを
システムソフトウェア V1.04 より前のシステムにロードするこ
とはできません。ただし、V1.04 より前のシステムで作成した
SETUP データは、V1.05 以降のシステムにロードできます。
シーンデータの互換性 (V1.10 から )
Y96K カードの対応に伴い、シーンデータ (ALL DATA、
SCENE MEMORY、SCENE MEMORY with LINKED
LIBRARY) の互換性が以下のようになりました。
システムソフトウェア V1.10 以降で作成したシーンデータをシ
ステムソフトウェア V1.05 より前のシステムにロードすること
はできません。ただし、V1.05 より前のシステムで作成した
シーンデータは、V1.10 以降のシステムにロードできます。こ
の場合は、Y96K の設定はロード前のままになります。また、
V1.10 以降のシステムでこのデータをセーブすると、Y96K に
対応する分データ容量が大きくなります。
システム起動直後のシーン / ライブラ
リーの動作について補足
PM5D は、システム起動後に数分程度かけて、シーン / ライ
ブラリーのデータを内部メモリー間で転送しています ( 転送時
間はデータ量によって異なります )。したがって、この期間に
は以下の制限があります。
・ GLOBAL PASTE 画面の PASTE ボタンは実行できませ
ん。
・ シーンメモリーの UNDO 機能は実行できません。
・ シーンリコールに若干時間がかかります。
Studio Manager (PM5D Editor) に対応
(V1.10 から )
付属のアプリケーションソフト Studio Manager で PM5D を
コントロールできるようになりました。Studio Manager につ
いて詳しくは、Studio Manager インストールガイドをご参照
ください。

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