Yamaha PM1D V1.4 SUPPLEMENTARY MANUAL [ja]

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PM1D システムソフトウェア V1.4 追補マニュアル
目 次
システムソフトウェア V1.4の新機能 ........................................3
インプットチャンネル/インサートインプットのデジタルゲイン . . ..................3
【操作手順】. . ......................................................5
【操作手順】. . ......................................................8
ペアのインプットチャンネル/ ST IN チャンネル同士を一時的にモノラルに設定する ....9
【フロントパネル上での操作手順】......................................10
【画面内での操作手順】...............................................11
[モノラル設定時の動作について]......................................11
M/S デコード機能 . .....................................................15
【操作手順】. . .....................................................15
トラッキングリコール機能 ................................................17
【操作手順】. . .....................................................18
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システムソフトウェア V1.4 の新機能

CS1Dをお買い上げいただきまして、まことにありがとうございます。この冊子では、PM1DソフトウェアV1.4 で追加/変更された機能について説明します。
システムソフトウェア V1.4の新機能
PM1DソフトウェアV1.4 で追加された機能/仕様は、 次の通りです。
インプットチャンネル/インサートインプットにデ ジタルゲインを追加
インプットチャンネル/インサートインプットに、 デジタル領域で入力感度を調節するデジタルゲイン が追加されました。デジタルゲインは、AD カード、デ ジタルI/O カード、2TR IN、GEQ、EFFが割り当てら れたインプットチャンネル/インサートインプット で利用できます。
6 系統の 2TR IN にデジタルゲインが追加されまし た。それぞれの 2TR IN に入力される信号の感度を、 デジタル領域で L/R 独立して調節できます。
インプットチャンネルの PAN モードにBALANCE
を追加
インプットチャンネルの PAN パラメーターが、 BALANCE パラメーターに切り替え可能になりまし た。
奇数/偶数の順に並んだインプットチャンネル同士 で、PAN パラメーターをBALANCE パラメーターに 切り替えて使用できるようになりました。
ペアのインプットチャンネル/ST INチャンネル同士
を一時的にモノラルに設定する機能を追加
ペアに設定されたインプットチャンネル同士や ST IN チャンネルの信号をモノラル変換できるようにな りました。モノラル変換の方法として、L-MONO(奇 数チャンネルの信号のみ)、R-MONO(偶数チャンネ ルの信号のみ)、L,R-MONO(両チャンネルの信号を ミックス)が選択できます。
M/S デコード機能を追加
MS マイクから入力された2チャンネルの信号を L/ R の信号に変換するM/S デコード機能が追加され ました。
トラッキングリコール機能を追加
シーンをリコールしたとき、各フェーダーの値にあ らかじめ設定されたオフセット値を加えるトラッ キングリコール機能が追加されました。
[変更点について]
PAN/ROUTINGファンクションのCH to MIX 画 面内の MIX センドレベルノブと MATRIX/ST ROUTINGファンクションのMATRIXバスへのセ ンドレベルノブを識別しやすくするため、CS1D
上のエンコーダノブの色と合わせ MATRIXバスへ のセンドレベルノブの表示色を灰色にしました。
画面内のエンコーダーノブの回転角度が CS1D フ
ロントパネル上のエンコーダーノブの角度と同じ 位置になりました。そのため指標も変更になってい ます。
V1.4 でインプットチャンネルの PAN モードに
BALANCE が追加されたことにより、画面内のエ ンコーダーのノブ位置表示線を PAN は赤(従来と 同じ)、BALANCE は白とし、識別しやすくしまし た。MATRIX/ST ファンクションの MATRIX/ST ROUTING 画面のエンコーダーのノブ位置表示も PAN は赤(従来と同じ)、BALANCE は白としまし た。

インプットチャンネル/インサートインプットのデジタルゲイン

ADカード、デジタル I/O カード、2TR IN、GEQ、EFF が 割り当てられたインプットチャンネル/インサートイン プットに、デジタルゲインが追加されました。これを利用 すれば、アナログのヘッドアンプを持たないインプット ソースに対しても、デジタル領域で入力感度を調節でき ます。
また、デジタルゲインの追加に伴い、IN HA/INSERT、IN CH VIEW、INPUT UNIT、MONITOR A/MONITOR B の各画面で、インプットチャンネル/インサートイン プットの表示が次のように変わりました。
■ADカード(LMY4-AD)が割り当てられている場合
デジタルゲイン
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PM1D システムソフトウェアV1.4 追補マニュアル
■ デジタル I/O カード(MY カード)が割り当てられて いる場合
デジタルゲイン
■ 2TR IN が割り当てられている場合
■ GEQ の出力が割り当てられている場合
デジタルゲイン
デジタルゲインによる入力感度の調節は、+10dB〜−20dB の範囲で行えます(− 20dB より右には回りません)。
デジタルゲイン
■ エフェクトリターンの出力が割り当てられている場合
デジタルゲイン
なお、インプットチャンネルのデジタルゲインに限り、 CS1D の INPUT ブロックにある[GAIN]エンコーダー を使って調節することも可能です。この場合も、入力可能 な可変範囲は+ 10dB 〜−20dB です(− 20dBより 右には回りません)。内部的には入力感度は−10dBから +20dB へゲイン値は変更されます。デジタル入力をノ ミナルレベルで入力する場合は画面内の GAIN ノブを 0dB に設定してください。
インプットチャンネル/インサートインプットに マイク/ラインインプットカード(LMY2-ML)が 割り当てられている場合、画面には従来通りアナロ グの GAIN ノブ(可変範囲=+ 10dB 〜− 68dB) が表示されます。
インプットチャンネル/インサートインプットに TB(トークバック)が割り当てられている場合、従 来通りパネル上の TALKBACK[LEVEL]ボリュー ムを使って入力レベルを調節します。
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インプットチャンネル/インサートインプットのデジタルゲイン
インプットチャンネル/インサートインプットに 2TR INが割り当てられている場合、2TR IN画面と HA/INSERT 画面のゲイン設定は連動します。それ ぞれに設定はできません。
2TR IN を割り当てたインプットチャンネル/イン サートインプットのデジタルゲインは、シーンメモ リーには保存されません。

【操作手順】

インプットチャンネル/インサートインプットのデジタ ルゲインは以下の手順で調節します。
1. INPUT PATCH画面(IN PATCH ファンクション)
で、任意のインプットチャンネル/インサートイン プットに、ML カードまたは TB 以外のソースを割り 当ててください。
2. IN HA/INSERT ファンクションの該当する画面を
呼び出してください。
次の図は、インプットチャンネル/インサートイン プットに AD カード(LMY4-AD)を割り当てた場合 の例です。
Hint
インプットカードのデジタルゲインに関する設定 は、ユニットライブラリーに保存されます。また、該 当するチャンネルで UNIT パラメーターがリコール セーフに設定されている場合、インプットカードの デジタルゲインもリコールセーフの対象となりま す。
EFF/GEQ のデジタルゲインに関する設定は、シーン メモリーに保存されます。また、該当する内蔵エフェ クト/GEQをリコールセーフに設定した場合、該当す る EFF/GEQ のデジタルゲインもリコールセーフの 対象になります。
3. 画面内のGAINノブにカーソルを合わせ、[DATA]エ ンコーダーを回し、デジタルゲインを調節してくだ さい。
インプットチャンネルの場合は、CS1Dの INPUTブ ロックにある[GAIN]エンコーダー、またはSELECTED INPUT CHANNELブロックの[GAIN]エンコーダー を利用することも可能です。
4. 隣り合ったチャンネル同士でゲイン設定を連動させ たいときは、GAINGANG ボタンをクリックして、オ ンに設定してください。
GAINGANGボタンがオンの間、奇数/偶数の順で隣 り合ったチャンネル同士で、ゲインの設定が(オフ セット値を保ったまま)連動します。
GAIN GANGボタンを使って、アナログゲインとデ ジタルゲインを連動させることも可能です。ただ し、アナログゲインまたはデジタルゲインのどちら かが可変限界値に達すると、両チャンネルともそれ より先には回らなくなります。
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PM1D システムソフトウェアV1.4 追補マニュアル

2TR IN にデジタルゲインを追加

6 系統の 2TR IN に対し、デジタル領域で入力感度を調 節するデジタルゲインが追加されました。それぞれの 2TR INに入力される信号の感度を、L/R独立して調節で きます。
これに伴い、2TR IN 画面(MON/CUE ファンクション)
Hint
2TR IN 1/2TR IN 2 のソースとして ANALOG が 選ばれているときでも、デジタルゲインは有効です。 この場合は、AD変換後の感度を調節します。
の表示が次のように変わりました。

インプットチャンネル/ ST IN チャンネルの BALANCEコントロール

奇数/偶数の順で並んだインプットチャンネル同士、ま たは ST IN チャンネルで、必要に応じて PAN パラメー ターの代わりに BALANCE パラメーターをコントロー ルできるようになりました。
これを行うには、PAN/ROUTINGファンクションのCH to MIX 画面で、PAN MODE セクションの BALANCE ボタンをオンに設定します。
BALANCEボタン
BALANCE ボタンがオンのとき、その 2チャンネルから 各種のバスに送られる信号の流れは、次のように変化し ます。
■ STEREO バス
STEREOバス送り用のPANパラメーターが、BALANCE パラメーターに切り替わります(PAN/ROUTINGファン クションのCH to MIX画面で、PANノブの代わりにBAL ノブが表示されます)。
INPUT CHANNEL 1
ON
BALANCE
INPUT CHANNEL 2
ON
STEREO L
STEREO R
この場合、奇数のインプットチャンネルの信号は L チャ ンネルのみ、偶数のインプットチャンネルの信号は R チャンネルのみに送られ、各チャンネルの音量を調節す るBAL ノブが連動します。
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