安全上のご注意 ご使用の前に、必ずこの「安全上のご注意」をよくお読みください。
ここに示した注意事項は、製品を安全に正しくご使用いただき、あなたや他の人々への危害や損害を未然に防止するため
のものです。
注意事項は、危害や損害の大きさと切迫の程度を明示するために、誤った取り扱いをすると生じることが想定される内容
を「警告」と「注意」に区分しています。いずれもお客様の安全や機器の保全に関する重要な内容ですので、必ずお守りください。
記号表示について
記号は、危険、警告または注意を示します。
記号は、禁止行為を示します。記号の中に具体的な内容が描かれているものもあります。
記号は、行為を強制したり指示したりすることを示します。記号の中に具体的な内容が描かれているものもあります。
*お読みになった後は、使用される方がいつでも見られる所に必ず保管してください。
警告 この表示内容を無視した取り扱いをすると、死亡や重傷を負う可能性が想定されます。
プラグインボードおよびサウンドボード/カード上の
基板部分やコネクター部に無理な力を加えたり、部
品を分解したり改造したりしない。
感電や火災、または故障などの原因になります。
注意
プラグインボードおよびサウンドボード/カードを持
つときは、前もって他の金属に触れるなどして、静
電気が起きないように注意する。
静電気が発生すると、ボード / カードの故障の原因にな
ります。
他の機器と接続する場合は、すべての機器の電源を
切った上で行う。また、電源を入れたり切ったりす
る前に、必ず機器のボリュームを最小(0)にする。
感電または機器の損傷のおそれがあります。
直射日光のあたる場所(日中の車内など)やストー
ブの近くなど極端に温度が高くなるところ、逆に温
度が極端に低いところ、極端に湿度の高いところ、
またほこりや振動の多いところで使用しない。
内部の部品が故障する原因になります。
この表示内容を無視した取り扱いをすると、傷害を負う可能性または物的損害が発生する可能性が想定されます。
プラグインボードを取り付ける前に、必ず音源本体
の電源プラグを抜く。
電源を接続したまま取り付けを行うと、感電の原因にな
ります。
テレビやラジオ、スピーカーなど他の電気製品の近
くで使用しない。
デジタル回路を多用しているため、テレビやラジオなど
に雑音が生じる場合があります。
大きな音量で長時間ヘッドフォンを使用しない。
聴覚障害の原因になります。
不適切な使用や改造により故障した場合の保証はいたしか
ねます。また、データが破損したり失われたりした場合の
保証はいたしかねますので、ご了承ください。
●音楽を楽しむエチケット●
楽しい音楽も時と場所によっては、大変気になるものです。
となり近所への配慮を充分にいたしましょう。
静かな夜間には小さな音でもよく通り、特に低音は床や壁などを
伝わりやすく、思わぬところで迷惑をかけてしまうことがありま
これ は日本電子機械工 業会
「音の エチケット」キャン
ペー ンのマークです。
す。適当な音量を心がけ、窓を閉めたり、ヘッドフォンをご使用
するのも一つの方法です。
ヘッドフォンをご使用になる場合には、耳をあまり刺激しないよ
う適度な音量でお楽しみください。
・「MIDI」は社団法人音楽電 子事業協会 (AMEI)の登録商標です。
・この取扱説明書に掲載されている会社名および商品名は、それぞれ各社の登録商標または商標です。
・この取扱説明書に掲載されているイラストや画面は、すべて操作説明のためのものです。したがって、最終仕様と異なる場合がありますのでご了承ください。
2
はじめに
このたびはヤマハプラグインボードPLG100-XGをお買い上げいただきまして、まことにありがとう
ございます。
PLG100-XGは、CS6xやS80などXGやGMに対応していないモジュラーシンセシスプラグインシス
テム対応のシンセサイザーに装着することにより、市販のXG曲集やGM曲集の再生用音源として使用
することができます。
PLG100-XGの優れた機能を使いこなしていただくために、ぜひこの取扱説明書をご活用いただきま
すようご案内申し上げます。また、ご一読いただいた後も不明な点が生じた場合に備えて、大切に保
管いただきますようお願い申し上げます。
モジュラーシンセシスプラグインシステムについて
シンセサイザーや音源の可能性を大きく広げていく拡張システムのことです。拡張可能なシン
セサイザーや音源本体(モジュラーシンセシスプラグインプラットフォーム)や拡張ツールの
モジュラーシンセシスプラグインボードなどを総称して「モジュラーシンセシスプラグインシ
ステム」と呼びます。「モジュラーシンセシスプラグインシステム」により、最新のテクノロ
ジーをシンセサイザーや音源に付加し、高度化/多様化していく音楽制作環境に応えることが
可能になります。
XGプラグインシステムについて
XG音源の可能性を大きく広げていく拡張システムのことです。拡張可能なプラットフォーム
のXG音源本体や拡張ツールのプラグインボードなどを総称して「XGプラグインシステム」
と呼びます。「XGプラグインシステム」により、最新のテクノロジーを音源に付加し、高度
化/多様化していく音楽制作環境に応えることが可能になります。
3
もくじ
PLG100-XGについて.........................................................................................................................5
PLG100-XGの特長 ..........................................................................................................................5
PLG100-XGの取り付け...................................................................................................................5
同梱品(パッケージの内容) ................................................................................................................. 5
パッケージ以外に必要なもの ............................................................................................................ 6
仕様....................................................................................................................................................... 6
付属のCD-ROM、フロッピーディスクについて............................................................................ 6
ソフトウェアのインストールについて............................................................................................. 8
ポートの設定について........................................................................................................................ 8
XG音色の選択
(モジュラーシンセシスプラグインシステムの場合)
XGパートパラメーターのエディット
(モジュラーシンセシスプラグインシステムの場合)
パラメーター詳細..................................................................................................................................13
資 料.........................................................................................................................................................14
XGボイスリスト(ノーマルボイス)...............................................................................................14
XGドラムマップ(ドラムボイス)..................................................................................................18
エフェクトパラメーターリスト.......................................................................................................20
エフェクトデータアサインテーブル...............................................................................................23
パラメーターネーム対応表 ..............................................................................................................25
MIDIデータフォーマット.................................................................................................................26
MIDIインプリメンテーションチャート..........................................................................................34
ソフトウェアのご使用条件 ..............................................................................................................36
ユーザーサポートサービスのご案内...............................................................................................37
保証とアフターサービス ..................................................................................................................38
.....................................................11
.....................................................12
4
PLG100-XGについて
PLG100-XGの特長
● 高品位なAWM2方式音源に、480ノーマルボイス、12ドラムボイスを搭載。また、最大同時発
音数32音。16パートと、XG音源の標準仕様を1枚のボードで実現しました。
● PLG100-XGは、CS6xや S80、CS6RなどXGに対応していない機器に XG音源を追加し、コ
ンピュータやシンセサイザーのシーケンサーによって市販のXG曲集やGM曲集を再生すること
ができます。また、マイナスワンの曲データを用意することにより、曲データの伴奏をバックに
メロディプレイや弾き語りを楽しむことができます。
● MU1000やMU2000などのDTM音源に装着すると、最大同時発音数32音、16パートのXG
音源を1台追加したときと同等となり、重厚なアンサンブルを楽しむことができます。
● 付属のXGworks liteやXG Editor for Macを使うと、コンピュータの画面上で簡単にエディッ
ト作業を行なうことができます。
PLG100-XGの取り付け
ボードの取り付け方法については、CS6xやMU2000などのシンセサイザーまたは音源などに付
属の取扱説明書をご参照ください。
同梱品(パッケージの内容)
PLG100-XGのパッケージには次のものが同梱されています。ご使用になる前に必ずご確認くださ
い(万一付属品に不足がある場合は、すぐに購入店までご連絡ください)。
・PLG100-XG.............................................1枚
・PLG100-XG取扱説明書(本書)............1冊
・CD-ROM.....................................................1枚
・フロッピーディスク...................................1枚
・保証書..........................................................1枚
・ユーザー登録用紙.......................................1枚
5
PLG100-XGについて
パッケージ以外に必要なもの
■ モジュラーシンセシスプラグインシステム対応音源/
シンセサイザー、またはXGプラグインシステム対応音源
PLG100-XGをお使いいただくためには、モジュラーシンセシスプラグインシステム(=MSPS)
に対応した機種(例:CS6xなど)、またはXGプラグインシステムに対応し、XGプラグインプラッ
トフォーム機能を備えた機種(例:MU2000など)が必要となります。
MUシリーズの場合は、TOHOST端子を経由したときのみ使用できます。
以下のソフトをご用意いただくと、PLG100-XGの機能を簡単な操作でお楽しみいただくことがで
きます。
● XGworks (またはXGworks lite)
XGworksは外部MIDIキーボードを使って演奏を録音したり、録音したデータを細かくエディット
することができる本格的なMIDIシーケンスソフトです。
XGworks lite V3.0はXGworksのエントリーソフトで、付属のCD-ROMに収められています。
仕 様
音源方式: AWM2音源
最大同時発音数: 32音(1エレメント音色使用時)
音色数: ノーマルボイス :480
ドラムボイス : 12
インターフェース: プラグインコネクター
エフェクター: リバーブ : 11
コーラス : 11
バリエーション : 42
外形寸法: 138.5(W)x 89.0(D)x 8.5(H)mm
重量: 56g
付属品: 取扱説明書、CD-ROM、フロッピーディスク、保証書、ユーザー登録用紙
* 仕様及び外観は改良のため予告なく変更する場合があります。
付属のCD-ROM、フロッピーディスクについて
CD-ROMには以下のソフトウェアが入っています。
● XGworks lite V3.0
外部MIDIキーボードを使って演奏を録音したり、録音したデータを細かくエディットすることがで
きる本格的なMIDIシーケンスソフト「XGworks」のエントリーソフトです。
6
PLG100-XGについて
● XG Editor for Mac V2.1
XG音色やエフェクトパラメーターをMacintosh上で編集することのできるソフトウェアです。SMF
やXFなどのソングデータに対して、XG音源の音色やエフェクトに関するさまざまなパラメーター
を簡単に設定し、XG音源に送信することができます。
フロッピーディスクには以下のデータが入っています。
● デモンストレーションソング(4曲)
PLG100-XGの特長を活かしたデモンストレーションソングです。XGworksやXGworks liteなど
のシーケンスソフトや、QY700などのシーケンサーを使ってお楽しみいただけます(PLG100XGを接続したプラットフォーム機器が必要です)。
デモンストレーションソングを再生する前に、8ページの「ポートの設定について」をお読
みいただき、必要な設定をしてください。
●
「O3 Blues」(O3Blues.mid)
By:布施 威
はぎれのよいブラスサウンドを活かした、ビッグバンドジャズです。
CC No.11(Expression)やPitch Bendと合わせてCC No.74(Brightness)をリアルタイムで
動かしたり、フレーズの途中に挿入したりすることで、より多彩な表情が再現されるように工
夫してあります。
トランペットセクションは音色を重ねてあり、特に1stトランペットは通りのいちばん良い音
色づくりをしてあります。
また、High NoteではわざとPitchをあいまいにして本物らしさを演出してあります。
使用しているエフェクトは原音を全く損なうことなく、膨らみのある響き豊かな空間を提供
しています。
●
「opus7」(opus7.mid)
By:小川 悦司 (OTS)
7つのモチーフを集めたこの曲では、一般的な楽曲において比較的使用頻度の高い楽器を中心
に演奏が展開されます。少ない楽器編成でも説得力のある音色をお楽しみ下さい。
●
「Gale」(Gale.mid)
By:長栄克巳 (Idecs Inc.)
打ち込みサウンドをベースとしたテクノです。今回特に意識したのは、テクノの基本的なバス
ドラム4ビートに対してウワモノでハイハットを2パート使用し16ビートを強調したことで
す。
また、さらに派手さを演出するために緻密なフィルター処理&パン情報をプログラミング。曲
調はアジアまたはアラビアテクノ風を意識したつもりです。
●
「Endless Night」(Endless.mid)
By:Takashi MORIO
R&Bに、Funk、J-Popのエッセンス等も加えてみました。
この種類のサウンドはリズム隊が要となるため、ドラムにはインサーションエフェクトで
オーバードライブを使用、またべースはレゾナンスを上げカットオフを下げめに設定するこ
とで太さを出しています。
7
PLG100-XGについて
ソフトウェアのインストールについて
■ XGworks lite V3.0のインストール(Windows98/95のみ)
付属CD-ROM内の「XGworks」フォルダの中にある「Setup.exe」をダブルクリックすると、イ
ンストールが開始します。あとは画面の指示に従ってください。
■ XG Editor for Mac V2.1のインストール(Macintoshのみ)
付属CD-ROM内の「Japanese」→「XG Editor」フォルダの中にある「XGE2.1のインストール」
をダブルクリックすると、インストールが開始します。あとは画面の指示に従ってください。
ポートの設定について
PLG100-XGを挿入したプラグインシステム機器を使ってXG曲集を演奏したり、XGエディター
でPLG100-XGの音色をエディットしたりする場合、以下のような設定が必要となります。
(ここでは、Windows 95/98上でXGworks V3.0やYAMAHA CBX Driverをご使用時の設定に
ついて説明しています。それ以外のソフトウェアやドライバをご使用の場合は、それぞれの取扱説
明書をご覧ください。)
1 YAMAHA CBX Driverをマルチポートに設定します。
マイコンピュータにあるコントロールパネルを開き、「YAMAHA CBX Driver」をダブルクリッ
クして[YAMAHA CBX Driver Setup]ウィンドウを開きます。「その他の設定」の「マルチポー
ト」をチェックし、[OK]をクリックしてウィンドウを閉じます。
8
PLG100-XGについて
2 XGworksでのポートを設定します。
XGworksを起動し、[設定]メニューの[システムセットアップ]のDeviceで、MIDI Out 1〜6
にYAMAHA CBX A〜E Driverおよび"---"をそれぞれ選択します。
3 以下は、目的や使用機器によって設定方法が違います。それぞれの設定を行なってください。
● XGworksを使ってXG曲集を演奏する場合
XGworks のトラックビューウィンドウで、PLG100-XG を鳴らしたいトラックのポートを以
下のように設定します。
●
CS6x/CS6R/S80などのモジュラーシンセシスプラグインシステム機器の場合は
「YAMAHA CBX A Driver」
●
MU128やMU1000/2000など64パート音源の場合は「YAMAHA CBX E Driver」
●
MU100やSW1000XGなど32パート音源の場合は「YAMAHA CBX C Driver」
9
PLG100-XGについて
● XGエディターを使って音色をエディットする場合
XGエディターを起動し、[設定]メニューの[XGエディター設定]で、MIDI出力ポートのPart 116を以下のように設定します。
●
CS6x/CS6R/S80などモジュラーシンセシスプラグインシステム機器の場合は
「YAMAHA CBX A Driver」
●
MU128やMU1000/2000など64パート音源の場合は「YAMAHA CBX E Driver」
●
MU100やSW1000XGなど32パート音源の場合は「YAMAHA CBX C Driver」
10
XG音色の選択
(モジュラーシンセシスプラグインシステムの場合)
PLG100-XGの音色もシンセサイザー本体のボイスと同様に選択することができます。
音源の操作説明に使用する以下のディスプレイはCS6xのものです。お使いの音源によって画面が異
なる場合があります。
1 [PERFORM]キーを押します。
2 [EDIT]キーを押します。
GEN Name) Ctgry a-Z 0-? Cursor
Common [Co:Rap Round ]
3 ノブAでパート17〜32のいずれかのパートを選択し、[BANK]キーと [PROGRAM]キーでボ
イスを選択します。
MIX Vce) Bank Number
Part17 NORM/000 001(A01)[--:GrandPno]
● ノブ B およびノブ C を使って、バンクナンバーとプログラムナンバーをそれぞれ設定する
こともできます。
● バンクナンバーまたはプログラムナンバーの位置にカーソルがある場合は、[INC/DEC]
キーで設定することもできます。
有効なバンクセレクトMSB/LSBについては、巻末の「XGボイスリスト」(→P14)を参照してく
ださい。
● MUシリーズでは、PLG100-XGの音色をパネル上で選択することはできません。
● CS6x/CS6R/S80で曲データを再生する際、曲中のデータによっては表示が更新されない場合があり
ます。
またXG/GM以外の曲を再生したあとパネル上で音色を切り替えると、まれに表示音色と実際の音
が異なることがあります。このような場合は、XGシステムオンまたはGMシステムオンメッセー
ジをCS6x/CS6R/S80に送信するか、電源を入れ直すことによって元に戻ります。XGシステムオン
やGMシステムオンメッセージは通常XG/GM曲の先頭に入っているので、曲の先頭部を再生する
ことによりメッセージを送信できます。
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XGパートパラメーターのエディット
(モジュラーシンセシスプラグインシステムの場合)
以下のパラメーターは、選択しているボイスのパートパラメーターに対して間接的に変更する「オフセット
パラメーター」です。よって、選択しているボイスの設定によっては効果がわかりにくいものもあります。
「0」に設定したときは選択しているボイスの設定のままとなります。
1「XG音色の選択」(→P11)に従って、XGボイスを選択します。
2 [PAGE]ノブを回して、エディットしたいパラメーターを表示させます。
TON EG) Attack Decay Sustain Release
Part16 + 0 + 0 + 0 + 0
3 各パラメーターの下にあるノブや[INC/DEC] キー (そのパラメーターにカーソルがある場合)を
使って、XGパートパラメーターを設定します。
MSPS 対応機種と XG プラグインシステム機種とでは、同じパラメーターでも名称が異なるも
のがあります。詳しくは、巻末の「パラメーターネーム対応表」(→P25)をご覧ください。
ここでエディットしたボイスデータは、メモリーカードに保存することができます。
詳しくは、お使いのMSPS機器の取扱説明書(カードモード)をご覧ください。
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