LS9 StageMix V2.0 ユーザーガイド
ようこそ
このたびは、ヤマハデジタルミキシングコンソール LS9-16/LS9-32 用 iPad アプリケーション「LS9
StageMix」をダウンロードいただきありがとうございます。
StageMixは、シンプルで直感的なグラフィックインターフェースを使ってLS9のパラメーターをワイヤ
レスコントロールするiPad アプリケーションです。StageMixを使用すれば、モニターエンジニアはス
テージ上でパフォーマーのポジションから直接LS9のミキシングパラメーターを操作できるようになり
ます。iPadならではのシンプルかつ直感的な操作性によってセットアップの時間が短縮され、LS9の
ライブサウンドセッティングがさらに快適なものとなります。
Yamaha Commercial Audio LS9 StageMix V2.0 ユーザーガイド
目次
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1.0 ソフトウェアの動作環境 4
2.0 Wi-Fi の設定 4
3.0 準備編 5
3.1 LS9 ネットワークの設定 5
3.2 iPad の Wi-Fi 設定 5
3.3 StageMix の設定 6
3.3.1 オフラインデモモード 7
3.3.2 StageMix を設定する 7
3.3.3 ミキサーを選択し動作を開始する 8
4.0 StageMix 操作編 9
4.1 Mixer ウィンドウ 9
4.1.1 チャンネルバンクナビゲーション 9
4.1.2 レイヤーナビゲーション 9
4.1.3 チャンネル名、色分け 10
4.1.4 フェーダー 10
4.1.5 チャンネル ON 10
4.1.6 CUE ボタン 11
4.1.7 Master バンク 11
4.2 SETUP ボタン 12
4.2.1 Fader Delay 12
4.2.2 Filled EQ Graph 12
4.2.3 Set EQ band to 0dB with Double-Tap 12
4.2.4 Enable Inc/Dec Scene Recall 12
4.2.5 Channel Select – StageMix Follows Console 12
4.2.6 Channel Select – Console Follows StageMix 12
4.3 LONG FADERS ボタン 13
4.4 HA ゲイン 14
4.4.1 入力ポート 14
4.4.2 48V(ファンタム電源) 14
4.4.3 φ(フェイズ) 15
4.5 SENDS ON FADERS ボタン 16
4.5.1 MIX センドレベル 17
4.5.2 MIX センドオン 17
4.6 EQ の設定 18
4.7 パラメトリック
4.7.1 HPF 20
4.7.2 EQ バンド 1 および 4 21
4.7.3 EQ ON ボタン 21
4.7.4 (EQ) FLAT / (EQ) DEFAULT 21
EQ設定画面 19
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4.8 グラフィック EQ設定画面 22
4.8.1 GEQ オーバービューエリアでの操作 22
4.8.2 ラック位置 22
4.8.3 GEQ タイプ 23
4.8.4 GEQ バンドごとの設定 23
4.8.5 GEQ 編集エリアでの操作 23
4.8.6 GEQ ON 23
4.8.7 GEQ FLAT 23
4.8.8 コピー/ペースト 23
4.9 Scene Memory ウィンドウ 24
4.9.1 CURRENT SCENE (カレントシーン) 24
4.9.2 DEC/INC SCENE ボタン 25
4.9.3 SCENE LIST (シーンリスト) 25
4.9.4 SCENE RANGE ボタン 25
4.9.5 選択中のシーンについて 26
4.9.6 STORE ボタン 26
4.9.7 UNDO STORE ボタン 26
4.9.8 RECALL ボタン 26
4.9.9 UNDO RECALL ボタン 27
5.0 困ったときは 28
5.1 「No Wi-Fi Available」 28
5.2 「Connection Error」 28
5.3 接続が切れた場合 29
5.4 グラフィック EQ を操作しても音声に変化がない場合 29
5.5 4 本以上のフェーダーを同時に動かすことができない場合 29
ご注意
● このソフトウェアおよび取扱説明書の著作権はすべてヤマハ株式会社が所有します。
● このソフトウェアおよび取扱説明書の一部または全部を無断で複製、改変することはできません。
● このソフトウェアおよび取扱説明書を運用した結果およびその影響については、一切責任を負い
かねますのでご了承ください。
●
市販の音楽/サウンドデータは、私的使用のための複製など著作権法上問題にならない場合を
除いて、権利者に無断で複製または転用することを禁じられています。ご使用時には、著作権の専
門家にご相談されるなどのご配慮をお願いします。
● この取扱説明書に掲載されているイラストや画面は、すべて操作説明のためのものです。
したがって、実際の仕様と異なる場合があります。
● アプリケーションのバージョンアップなどに伴うシステムソフトウェアおよび一部の機能や仕様の
変更については、別紙または別冊で対応させていただきます。
● Apple、AppleロゴおよびiPadは、米国および他国のApple Inc.の登録商標です。
● 本書に記載されている会社名および製品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
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1.0 ソフトウェアの動作環境
• アップル社 iPad (全機種)
• ヤマハ デジタルミキシングコンソール LS9-16 または LS9-32
• Wi-Fi アクセスポイント(802.11n/5GHz 推奨、ただし 802.11g /2.4GHz でも動作可能)
• CAT5 ケーブル (LS9~Wi-Fi アクセスポイント間接続用)
2.0 Wi-Fi の設定
各機器の取扱説明書に従って、Wi-Fi アクセスポイントを設定しましょう。特別な設定は必要ありま
せんが、外部からネットワークへの侵入を防ぐために WPA のようなセキュリティをかけていただくこ
とをおすすめします。Wi-Fi をあまり使用したことがない方は、以下の設定を参考にしてください。
1. Wi-Fi ネットワーク上で名前を設定します (これが「SSID」となります)。
2. セキュリティモード (例:WPA) とパスワードを設定します。
3. ワイヤレスモードを選択します (802.11g または n)。
4. 「n」の場合、ワイヤレスバンドを選択します(2.4 または 5GHz)。
5. 可能であれば「Auto Channel Selection」を有効にしてください。干渉が最小限におさえら
れたワイヤレスチャンネルが選択されます。
iPad と Wi-Fi アクセスポイント間をより高速で通信するために、802.11n/5GHz のネットワークを選
択することをおすすめします。また、外部アンテナを複数使用すると、
しやすくなります。
Wi-Fi アクセスポイントに接続
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3.0 準備編
3.1 LS9 ネットワークの設定
I. CAT5 ケーブルを使って LS9 ネットワークポートと Wi-Fi アクセスポイントを接続します。
LS9 のネットワークポートは AUTO-MDIX 機能をサポートしていますので、ストレートケーブ
ル、クロスケーブルいずれも使用できます。
II. LS9 の IP アドレスと MAC アドレスを iPad に入力する必要があります。これらの情報は
LS9 の以下の画面で確認できます。
LS9 の SETUP ボタンを押して、MISC SETUP 画面を表示させます。
3.2 iPad の Wi-Fi設定
iPad は LS9 の IP アドレスと同じ範囲の固定 IP アドレスが必要になります。
a. iPad で Settings メニューを開きます。
b. 「Wi-Fi」を選択し、次に正しいネットワークを選択します。
c. 現在選択されているネットワークの右側にある青い矢印を押し、IP アドレスを編集
するための画面を表示させます。
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d. 「Static」を選択します。
e. LS9 の IP アドレスの最後の桁のみを変えた IP アドレスを入力します。(例:LS9 の
IP アドレスが「192.168.0.128」の場合、iPad には「192.168.0.127」のように入力し
ます。)
f. Subnet Mask に「255.255.255.0」と入力します。
g. iPad の Home ボタンを押し、 Settings メニューに戻ります。
3.3 StageMix の設定
LS9 StageMix を起動します。
Select Mixer 画面が表示されます。この画面では以下のようなことができます。
• OFFLINE DEMO モードに入り、LS9 StageMix の機能やユーザーインターフェースを
試すことができます。
• StageMix と LS9 本体を併せて使うための環境設定ができます。
• お使いの iPad用に設定された LS9を選択し、StageMix を開始します。
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3.3.1 オフラインデモモード
Select Mixer 画面で OFFLINE DEMO ボタンを押すことで、LS9 と StageMix が接続され
ていない(オフライン)状態でも、アプリケーションの使い方を確認することができます。ただ
し、このモードではレベルメーターは動作しません。
3.3.2 StageMix を設定する
i. ADD MIXERボタンを押して、以下の画面を表示します。
ii. Name フィールドをタップ操作して、お使いの LS9 用の名前を iPad のオンスクリー
ンキーボードで入力します。
iii. LS9 の IP アドレス(3.1 章)を入力します。デフォルトの IP アドレスを変更する必要
はありませんが、LS9 本体の NETWORK ポップアップウィンドウで IP アドレスを確
認してください(3.1 章)。StageMix で IP アドレスを変更する場合は、数字群の間に
「. (ドット)」が入っていることを確認してください(上記を参照してください)。
iv. LS9 の MAC アドレス(3.1 章)を入力します。その際、各値の間に「: (コロン)」が
StageMix によって自動的に入力されます。
v. お使いの LS9(LS9-32 または LS9-16)を選択します。
vi. 画面下部にある ADD MIXER ボタンを押します。
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3.3.3 ミキサーを選択し操作を開始する
お使いの iPad が LS9 本体と連動するように設定されたら、リストからミキサーを選択して
CONNECT ボタンを押します。(ミキサー名の下にモデル名(LS9-32 または LS9-16)が小
さく表示されます。)
StageMix が LS9 からパラメーター情報を取得している間、「Syncing With LS9…」というメッセ
ージが表示されます。処理が終わると、ミキサーウィンドウが表示され、StageMix の準備が完
了します。
StageMix が LS9 と接続できない場合は、このユーザーガイドの巻末にある「困ったときは(5.0
章)」を参照して解決をお試しください。
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4.0 StageMix 操作編
4.1 Mixer ウィンドウ
StageMix のメイン画面です。ここでは、隣り合った 8 つのチャンネルの EQ カーブ、CUE
ボタン、ON ボタン、フェーダー、レベルメーター、そしてチャンネル名が LS9 本体で指定し
た色に色分けされて表示されます。
画面上部には、レベルメーターとフェーダーがブロック(mono インプットチャンネル 1-32、
Stereo インプットチャンネル 1-4、MIX/MATRIX バス、Master Stereo、Mono バス)に分か
れて表示されています。これを「ナビゲーション/メーターブリッジ」といいます。
4.1.1 チャンネルバンクナビゲーション
ナビゲーション/メーターブリッジブロックのいずれかを押し、下部のフェーダーストリップで表
示/コントロールされているチャンネルのバンクを選択します。
4.1.2 レイヤーナビゲーション
[CH 1-32]ボタンまたは[CH 33-64]ボタンを押し、ナビゲーション/メーターブリッジの左側 4
ブロックで、対応しているチャンネルのバンクを選択します。
レイヤーナビゲーションボタンは白いバックグラウンドに黒い文字で表示することに
よりレイヤーが有効であることを示します。
Note: LS9-16 をお使いの場合、左側 4 ブロックで選択可能なのはチャンネル 1-32 のみで
すので、[CH 1-32]/[CH 33-64]ボタンは表示されません。
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