このたびは、ヤマハ・ステレオグラフィックイコライザーEQ-M555をお買い 求めいただきまして、まことにありがとうございます。
EQ-M555の優れた性能を充分に発揮させると共に、長年支障なくご使用いた だくために、この取扱説明書をご使用の前に必ずお読みくださいますようお願 いいたします。また、取扱説明書はお読みになった後も大切に保管してください。
63Hz~16kHzまでを7分割し、L/R独立してコントロールすることができます。
ご自分でアレンジしたイコライザーカーブを左右ペアーで4組までメモリーに記憶 し、ワンタッチで呼び出すことができます。
また本機には、4種類の固定メモリーがプリセットされています。
イコライザーコントロールの周波数バンドと対応した7分割のスペクトラムアナラ イザーをL/Rそれぞれに装備、周波数分布をより正確に確認できます。
ヤマハAVシステム "AV EDGE 555 CDR" とシステムを組めば、システムに付属 のリモコン (RS-AV555) でイコライザーのON/OFF(FLAT) やプリセットメモリ ーの呼び出しなどの操作が離れたところからできます。実際のリスニングポジショ ンで音を聴きながらプリセットメモリーを呼び出すことができます。
目 次 | _ |
---|---|
特長・・・・・ | |
ご使用上の注意 | ? |
接続のしかた | ; |
各部の名称とはたらき | 1 |
音質調節のめやす・・・・・・ | } |
プリセットメモリーについて | } |
操作のしかた | ) |
故障かなと思ったら・・・・・・ | 0 |
参考仕様 | 0 |
ヤマハホットラインサービスネットワーク・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ | I |
接続のしかた
1.すべての機器の電源を切って接続してください。
2.接続コードは左チャンネル(L)、右チャンネル(R)を確認して正しく接続してく ださい。
3.電源コードは、すべての接続が終わってから接続してください。
4.組み合わせるアンプによって、入力操作(ソースの選択)が異なります。「接続の しかた」を一度お読みになってから接続をしてください。
予備電源コンセント(AC OUTLET)は、本機のPOWERスイッチに関係なく常に 他のオーディオ機器に電源を供給できるコンセントです。接続する機器の消費電 力をお確かめのうえ、必ず100W以下のものに使用してください。
カセットアンプKA-M555またはフリメインアンプのACCESSORY端子と接続します。 ACCESSORY端子はYAMAHAの一部のアンプに装備されている機能です。
この接続では、カセットアンフまたはフリメインアンフのインフットセレクターで選 んだソースの音質調節ができます。
プリメインアンプのテープ端子と接続します。 1.テープ端子の「REC OUT」と本機の「IN」端子を付属の接続コードで接続します。 2.テープ端子の「TAPE PB」と本機の「OUT」端子を付属の接続コードで接続しま す。
この接続では、アンプによってソースの選択方法が異なります。次のようにしてお楽 しみください。
アンプ | スイッチをセットします | ソースは | |
---|---|---|---|
1 | TAPE MONITORスイ | TAPE MONITORスイ | インプットセレクターで |
ッチがある場合 | ッチをONにセット。 | 選びます。 | |
2 | REC OUTセレクターが | インプットセレクターを | REC OUTセレクターで |
ある場合 | TAPEにセット。 | 選びます。 |
*TAPE MONITORスイッチとREC OUTセレクターが両方あるアンプをお使いのときは、*1 ″の操作が便利です。その場合REC OUTセレクターはSOURCEの位置にしてください。
プリアンプとメインアンプを結ぶ信号ラインの間に本機を接続します。 1.プリアンプの「PRE OUT」端子と本機の「IN」端子を付属の接続コードで接続します。 2.メインアンプの「MAIN IN」端子と本機の「OUT」端子を付属の接続コードで接続します。
この接続では、プリアンプのインプットセレクターで選んだソースの音質調節ができます。
ディスプレイはLEFT(左)チャンネル、RIGHT(右)チャンネルそれぞれあり、音質 調節の状況を表示します。
スペクトラムまたはイコライザーカーブの表示をするディスプレイです。スペク トラムの場合はバー表示、イコライザーカーブの場合はドット表示になります。
BLEVELメーター
~ 裏面のOUT端子から出力されるレベルを表示します。
イコライザーがはたらいているとき点灯します。消えているときは、フラット(平 坦)な特性になっています。
1 .
-イコライザーがはたらいていないとき点灯します。点灯しているときは、フラッ ト (平坦)な特性になり、音質調節されていない音になります。
-イコライザーカーブのブースト (強調)/カット (減衰)が反転しているとき点灯し ます。
⑥メモリーインジケーター
MEMORYキーを押すと約5 秒間点滅します。
このキーを押すと、ディスプレイはスペクトラム表示になります。
このキーを押すと、ディスプレイはイコライザーカーブ表示になります。
ご自分でアレンジしたイコライザーカーブをプリセットメモリーのユーザーメモリ ー(5~8)に記憶させるときに押すキーです。
このキーを押して、MEMORYインジケーターが点滅中(約5秒間)に EQ PRESET キー(5~8のいずれか)を押せば、表示されているイコライザーカーブが、選んだ 番号のメモリーに記憶されます。
※すでに記憶されているユーザーメモリーの番号にこの操作を実行すると、それまで記憶されていたイコライザーカーブは消えて、新しいものが記憶されますので 注意してください。
ディスプレイがスペクトラム表示のときにこのキーを押すと、ピーク(最大)レベル が数秒間ホールドされ、ピーク値のモニターが容易になり便利です。 もう一度押すと解除されます。
プリセットメモリーを呼び出したり、イコライザーカーブをユーザーメモリーに記 憶するためのキーです。各番号のキーを押すだけで、そこに記憶されているイコラ イザーカーブを呼び出すことができます。
プリセットメモリー1~4には、あらかじめヤマハがアレンジしたイコライザーカ ーブが記憶されています。これは読み出し専用ですので、別のイコライザーカーブ を記憶させることはできません。各メモリーの特徴については8ページの「プリセ ットメモリーについて」をご覧ください。
プリセットメモリー5~8はユーザーメモリーとして、4種類まで、ご自分でアレ ンジしたイコライザーカーブを記憶させることができます。
各キーの下部に表示された周波数付近のレベルをL、R別々に±12dBの範囲でコン トロールして、音質調節できます。このキーの上側を押すと、その周波数を中心と して2dBステップでレベルがブースト(強調)されます。 押し続けると連続的に変化します。逆に下側を押すとカット(減衰)されます。 お好みの音質にアレンジしてください。 各周波数付近の特徴については8ページの「音質調節のめやす」をご覧ください。
本機の電源をON、OFFするスイッチです。スイッチを押して電源を入れると、前回 使用していた際の最後に設定した状態になります。
もう一度押すと電源が切れます。OFF時は、入力信号がそのまま出力されます。
ヤマハAVシステム"AV EDGE 555 CDR"等に付属のリモコン(RS-AV555等)から の信号を受信するところです。この部分に強い光があたっていたり、リモコンとの間 に障害物があったりすると、正しく動作しないことがありますので注意してください。
※本機にはリモコンは付属しておりません。リモコンの詳しい操作方法については AV EDGE 555 CDR等の取扱説明書をご覧ください。
7
音質調節のめやす
レベルを下げると、電子楽器などのハム雑音や低域のこもりなどが取り除かれ、音 がクリアーになります。
レベルを上げると、パイプオルガンやドラム、ベースなどの重低音が強調され、音 に安定感が出てきます。
この付近は音楽の低域を支える音域で、低音部の厚みをコントロールすることがで きます。また、リスニングルームなどにより音がこもる場合には、レベルを下げる ことによりこもりが取れます。
楽器や人の声を含み、音楽の基礎となる帯域で、音の力強さが左右されます。レベ ルを上げると、音に力強さ、量感、あたたかさなどが加わってきます。
音楽の臨場感(音の奥行きと深み)に影響する帯域で、特にボーカル曲などの再生に 有効です。レベルを上下させますと、声が前に出てきたり、奥に引っ込んだりしま す。
もっとも耳につきやすく、刺激的に感じる帯域です。わずかに増強するだけで楽器 の明るさ、華やかさ、歯切れの良さなどが出てきます。逆にレベルを下げぎみにす ると、疲れない聴きやすい音になります。
高音域です。弦や管楽器なども強調され、音の艶など音質に微妙な変化を与えます。 レベルを下げると、刺激的に聞こえる声の子音や、テープのヒスノイズなども減ら すことができます。 逆にレベルを上げると、例えばシンバルの"シャーン"という響き。余韻までも表
現できます。
超高音域で、楽器そのものの音というより余韻の領域に入り、音楽の繊細感、雰囲 気感を左右します。 レベルを上げると シンバルやトライアングルなどは快い響きと共に 音に広がり
や繊細感が出てきます。
プリセットメモリーについて
本機には、ヤマハがアレンジしたイコライザーカーブがあらかじめ記憶されている、 書き換えることのできない4つの固定メモリーと、ご自分でアレンジしたイコライザ ーカーブを記憶できる4つのユーザーメモリーがあります。
プリセットメモリー1~4には、ヤマハがアレンジしたイコライザーカーブがすで に記憶されています。再生するソースに合わせて、キーを押すだけで簡単に音質調 節できます。(別のイコライザーカーブを記憶させることはできません。)
プリセットメモリー5~8には、ご自分でアレンジしたイコライザーカーブを左・ 右チャンネルペアーで4組まで記憶できます。
※ユーザーメモリーは、POWERスイッチをOFFにしたり、電源プラグをコンセン トから抜いてしまっても消えることはありません。 また、固定メモリーは、電源プラグを抜いてあっても消えてしまうことはありま
せん。
操作のしかた
1POWERスイッチを押して電源を入れます。
②呼び出したい番号のEQ PRESETキーを押します。
押したキーの番号と記憶されているイコライザーカーブがディスプレイに表示され ます。ディスプレイがスペクトラム表示になっているときは、イコライザーカーブ が約5秒間表示されたあとスペクトラム表示に戻ります。
ご自分でイコライザーカーブをアレンジする場合、
の3つの方法があります。
1POWERスイッチを押して電源を入れます。
②EQ CURVEキーを押してディスプレイをイコライザーカーブ表示にします。 ③ブリセットメモリーをアレンジするときは、EQ PRESETキーで呼び出します。また、フラット(平坦)の状態からアレンジするときは、EQUALIZERキーのON/ FLATを押します。
Ⅰ音を聴きながらEQUALIZER LEVELキーでお好みの音質に調節します。
※アレンジしたイコライザーカーブはメモリーしなければ、プリセットメモリーを 呼び出した時点で消えてしまいます。残しておきたいイコライザーカーブは4種 類までユーザーメモリーに記憶できますので、次のメモリーの操作を行なってく ださい。
①前記「音質調節のしかた」にしたがって、イコライザーカーブを設定します。②MEMORYキーを押します。
MEMORYインジケーターが約5秒間点滅します。
③MEMORY インジケーターが点滅している間に、EQ PRESETキーの5~8のいず れかを押します。
これでメモリーは完了です。次回からは、EQ PRESETキーを押すだけで記憶され ているイコライザーカーブを呼び出すことができます。
本機をご使用中に正常に動作しなくなったときは、下記の事項をご確認ください。その上で正常に動作しない、あるいは下記以外でなにか異常が認められました場合は、本機 の電源スイッチを切り、電源ブラグをコンセントから抜いて、お買い上げ店または最寄りのYAMAHA電気音響製品サービス拠点まで、お問い合わせ・サービスをご依頼くださ い。
どんな状態ですか | ここをチェックしてください | こうすればOKです | |
---|---|---|---|
電源スイッチをONにしても電源が入 | 電源コードのプラグが電源コンセントにしっかり差し込まれてい | 電源プラグを電源コンセントにしっかり差し込みなおしてくださ | |
らない。 | ない。 |
د،
• |
|
音が出ない。 | アンプのインプットセレクターが正しくセットされていない。 | 正しくセットしてください。 | |
入力端子の接続コードが確実に差し込まれていない。 | 接続コードをしっかりと差し込みなおしてください。 | ||
スペクトラムが表示されない。 | ディスプレイがイコライザーカープ表示になっている。 | ANALYZERキーを押してスペクトラム表示にする。 | |
イコライザーカーブ表示がでない。 | ディスプレイがスペクトラム表示になっている。 | EQ CURVEキーを押してイコライザーカープ表示にする。 |
1 V |
---|
20Hz~20kHz ±0.5dB |
63Hz, 160Hz, 400Hz, 1 kHz, 2.5kHz, 6.3kHz, 16kHz |
±12dB |
105dB |
0.003% |
8 V |
AC100V, 50/60Hz |
10W |
(POWERスイッチOFFのとき、6.5W) |
340×98×282mm |
---|
2.7kg |
接続コード×2 |
※仕様および外観は改良のため予告なく変更することがあります。
ヤマハ ホットライン サービス ネットワークは、 本機を末長く、安心してご愛用頂けるためのもの です。サービスのご依頼、お問い合わせは、お買 い上げ店、またはお近くのサービス拠点にご連絡 ください。
お買い上げ日より1年間です。
保証書の記載内容に基づいて修理いたします。詳 しくは保証書をご覧ください。
修理によって製品の機能が維持できる場合には、 お客様のご要望により有料にて修理いたします。
補修用性能部品の最低保有期間は、製造打切り後 8年(テーフデッキは6年)です。この期間は通 商産業省の指導によるものです。 補修用性能部品とは その製品の機能を維持する
ために必要な部品です。
故障の場合、お買い上げ店、または最寄りの YAMAHA電気音響製品サービス拠点へお持ちく ださい。
(右欄サービス拠点の所在地と電話番号をご参照 ください。)
サービスをご依頼なさるときは、製品の状態をで きるだけ詳しくお知らせください。また 製品の品 名、製造番号 などもあわせてお知らせください。 ※品名、製造番号は本機背面ハネルに表示してあ ります。
(昭和62年10月1日 現本)
· 〒430 浜松市中沢町10 1
国内営業部 | TEL.(0534)60-3421 |
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管理部サービス技術課 | TEL.(0534)60-3405 |
住所および電話番号は変更になる場合があります。