DMP9の操作を始める前に、必ず次の注意事項をお読みください。
水の近く
過度のほこりを被るところ
振動の激しいところ
・極度の衝撃を受けないように注意してください。
電源コードやプラグが損傷した
金属や液体が内部に入った
雨に濡れた
正常に作動しない、または性能に著しい変化が生じた
DMP9を設置する際は、設置場所が前ページの注意事項に従っていることを確認してくださ い。ラックマウントする場合は、上下に1Uのスペースをあけてください。また、パワーア ンプ等の発熱量の多い機器との組み込みおよび、密閉ラックへの設置は特に避けてくださ い。ヤマハVP1 1U通気パネルを本体の上下に取り付けることもできます。1Uのスペースが 本体の下にあれば、足が邪魔になりません。
ラックマウントされた機器は、通常ユーザーの目の高さより下にあります。このため、 DMP9のLCDは、上から見おろした時によく読めるようになっています。設置の際はこのこ とを考慮してください。
DMP9は寿命の長い電池を使って、内蔵RAMメモリーをバックアップします。電池は約5年 間持続し、電圧はバッテリーチェック機能で確認することができます。66ページの「バッテ リーチェック」をお読みください。電池を交換する場合は、最寄りのヤマハ代理店で電池を 交換してください。ご自分では交換しないでください。
DMP9のリアパネル上にあるコネクター端子は、6ヶ月ごとに清掃して、常に導通をよくしてください。清掃には品質のすぐれた接点クリーナー(スイッチクリーナー)をご使用ください。
DMP9本体の清掃には、柔らかく、少し湿した布を使用してください。落ちにくい汚れはマ イルドな洗浄液を使って取ります。研磨タイプのクリーナーや、アルコール、ベンジンなど の溶剤は決して使わないでください。
DMP9のソフトウェアあるいは本取扱説明書のどの部分も、ヤマハ株式会社の文書による承認がない限り、いかなる方法でも複製、配布をすることは禁じられています。
商標はすべて該当する商標保持者が所有します。
はじ | めに | 1 |
---|---|---|
DMP9の世界へようこそ | 1 | |
主な特長 | ||
その他のDMP9の特長 | 2 | |
DMP9の内部 | ||
使用例 | ||
DMP9-16とDMP9-8の相違点 | 4 | |
本書の使い方 | 5 | |
取扱説明書のロードマップ | ||
箪1番 | ||
DMD0 - 167 H V k v t | C | |
t | ||
······7 | ||
DMD9 - 0リフルチャル | 12 | |
12 | ||
第2章 | t:基本操作 | 15 |
ケーブル接続について | 15 | |
DMP9の基本セットアップ | 16 | |
電源のオン/オフ | 16 | |
ユーザーインターフェースの使い方 | 17 | |
チャンネルの選択 | 17 | |
レベル設定の最適化 | 18 | |
データ構成 | 18 | |
第3章 | t:入力チャンネル | 19 |
アナログライン入力 | 19 | |
デジタル入力 | 19 | |
マイク入力 (チャンネル1.2のみ) | 19 | |
チャンネルモード | ||
入力チャンネルのタイトル | 21 | |
トリムコントロール、クリップインジケーター、シグナルインジケーター | ||
パッド | ||
EO | ||
ディレイ |
23
24 |
|
フェーズ |
24
24 |
|
レベルコントロール | 25 | |
バスアサイン | 26 | |
グラフによるレベルモニター |
20
27 |
|
数値によるレベルモニター | ||
パンポット、ウィズス、バランス | 20 | |
パンバランスモニター | 31 | |
入力チャンネルオン/オフボタン | ||
センドオン/オフ |
۱۵
۲۶ |
|
センドオン/オフ |
31
32 |
|
センドオン/オフ
センドプリ/ポスト ソロ |
31
32 32 |
|
センドオン/オフ
センドプリ/ポスト ソロ パラメーターコピー |
31
32 32 33 |
第4章:マスターステレオ出力、ヘッドフォン | 34 |
---|---|
マスターレベルコントロール | |
グラフによるレベルモニター | |
数値によるレベルモニター | |
ステレオ出力オン/オフ | |
バランス | |
ステレオアウトセレクト | |
インターナルバスセレクト | |
出力ボリュームコントロール | |
メータリング | |
ヘッドフォン | |
第5章:マスターセンド | 38 |
オンド出力 | |
マスターヤンドレベル | 38 |
マスターヤンドレベルチニター | 38 |
マスターセンドオン/オフ | 30 |
メータリング | 30 |
センド3/4モード | 39 |
第6章:リターン | |
リターン入力 | |
リターンのタイトル | |
トリムコントロール、クリップインジケーター、シグナルインジ | ケーター 40 |
フェース | |
リターンレベルコントロール | |
クラフによるレベルモニター | |
数値によるレベルモニター | |
ワイスス、パランス | |
パランスモニダー | |
リターンオン/オンボタン | |
ソロ | |
第7章: エフェクト | |
エフェクトの使い方 | |
エフェクトの選択 | |
エフェクトのエディット | |
エフェクトのアサイン | |
エフェクトパラメーター | |
第8章:チャンネルのグルーピング | 53 |
ガループのセットアップ | |
第9章: シーンメモリー | |
---|---|
MEMORYディスプレイ | |
シーンメモリー0 | |
ミックスシーンの保存 | |
ミックスシーンの呼び出し | |
ミックスシーンリコールのアンドゥ | |
フェードタイム | |
シーンメモリーのタイトル | |
エディットバッファのタイトル | |
メモリープロテクト | |
第10章:デジタル入力 | 58 |
デジタル入力の経路(Routing) | |
デジタル入力エンファシス | 59 |
チャンネルステータスモニター | 59 |
ユーザービットモニター | |
デジタル入力についての注意 | 61 |
第14章・二ジカル山市 | () |
第日早・テンダルロガーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー | |
フンタル山力の粧崎(Roung) | |
テンダル山刀エンファンス | |
エーリーヒット | |
デモン ネルス) ーダス | |
第12章:その他の機能 | 64 |
マスタークロックセレクト | 64 |
内部エンファシス | 65 |
オシレーター | 65 |
バッテリーチェック | |
システムフラッグ | 67 |
DMP9の初期化 | 67 |
第13章: オーナーズモード | |
シーンメモリー0の初期化 | |
チャンネルステータスの送信 | |
パンポット、ウィズス、バランスモード | |
第14章:DMP9のカスケード | 70 |
カスケードアサイン | |
マスターディレイ | 72 |
カスケードパッド | 73 |
カスケード、シーンメモリー、MIDI | |
カスケード、MIDIバルクダンプ | |
第15章 | : | MIDI | |
---|---|---|---|
MIDIセットアップ | 74 | |
---|---|---|
MIDIプログラムチェンジ | 75 | |
シーンメモリーのプログラムチェンジへのアサイン | ||
MIDIコントロールチェンジ | 77 | |
コントロールチェンジのパラメーターへのアサイン | 78 | |
コントロールチェンジアウトパラメーターのアサイン | 79 | |
MIDIローカル | ||
MIDIバルクダンプ/リクエスト | ||
MIDIモニター | ||
MIDIパラメーターの初期化 | ||
第16章 | 1:使用例 | 83 |
シンセサイザーを使ったシステムでのDMP9 | ||
ホームスタジオやプロジェクトスタジオでのDMP9とMIDIシーケンサー | ||
録音スタジオで使用したDMP9 | ||
DMP9をサブミキサーとして使用 | ||
48チャンネルミックスダウン | ||
DMP9、DMP11、DMP7をカスケード接続 | ||
トラブ | ゚ルシューティング | 89 |
エラーメッセージ | ||
システムの初期化 | ||
付鍋 | ł | 05 |
DMP9と互換性のあるヤマハ製品 |
||
什様 | 95 | |
入力仕様 | 97 | |
出力仕様 | ||
Control Changeデータフォーマット | ||
MIDIŦ | ータフォーマット | 110 |
ム MIDUSルクダンプデータフォーマット | 110 | |
B MIDUSルクダンプリークノター マンド | ||
MIDIインプリメンテーションチャート | 120 | |
用語集 |
.......................................
このたびはヤマハDMP9デジタルミキシングプロセッサーをお買い求めいただきまして、ま ことにありがとうございます。DMP9は完全デジタルのオーディオミキサーで、劣化のない デジタル処理、ミックスシーンを保存するシーンメモリー、マルチエフェクトの搭載、総合 的アナログ/デジタル入出力など、これまでのアナログミキサーをはるかに越えた数々の利点 を擁しています。
完全デジタル
オーディオミキサーというものは、異なるレベル、インピーダンスで様々な音源から録った サウンドを組合せ、調整する重要な機器です。ミックスポイントでのフェーズや変調がらみ の歪は最低に抑えなければなりません。ノンリニアー特性が少しでもあれば、組み合わせた 出力全体の音質に深刻な影響を与え、わずかであっても耳でわかるような歪やノイズを生み ます。優れた設計技術を持ってしても、この種の問題はアナログミキサーにはつきもので す。DMP9は、このような問題をすべてデジタルで解決しました。A/D変換後、音声はすべ てデジタルの領域で処理されます。最終的にD/A変換されるまでの音質の劣化が防止されま す。
デジタルマルチエフェクト
DMP9には2系統の高品質デジタルマルチエフェクトプロセッサーが装備されています。各系 統を使って、リバーブ、ディレイ、ピッチチェンジ、その他フランジやコーラス、シンフォ ニックなどの幅広いモジュレーションタイプのエフェクトを作ることができます。エフェク トプロセッサーは別個に使用することも、片方のエフェクト出力をもう片方のプロセッサー に入れ、つなげて使うこともできます。DMP9のようなデジタルミキサーが、エフェクトプ ロセッサーを装備しているということは、オーディオシグナルを何回もA/D、D/A変換しな くても済むということです。A/D、D/A変換で、変換を何回もおこなうと、変換によって生 じた劣化が加算されてしまいます。
シーンメモリー
DMP9は50のシーンメモリーをもち、ミックスシーンやEQスナップショットを保存すること ができます。シーンメモリーは、ミュート、レベル、EQ、エフェクトなど様々なミックスパ ラメーターを保存します。フロントパネルの[RECALL]ボタンを使ったり、外部MIDI機器か らのMIDIプログラムチェンジメッセージで、シーンメモリーを呼び出すことができます。曲 ごとに異なるミックスシーンを設定することも可能です。各シーンメモリーを、その曲で使 用しているシンセサイザーのボイスと同じプログラムチェンジメッセージにアサインする と、そのシーンメモリーは、シンセサイザーでボイスを選ぶことにより呼び出されます。 シーンメモリーは、MIDIフットスイッチでも呼び出すことができます。
DMP9の様々なミックスパラメーターを、MIDIコントロールチェンジメッセージを使って遠 隔制御できます。たとえば、シンセサイザーのアサイナブルMIDIスライダーやペダルを使っ てDMP9のパラメーターを調整したり、MIDIシーケンサーを使って、このコントロールチェ ンジメッセージを記録、再生する、というダイナミックなミックスダウンオートメーション が可能です。
DMP9は、CDプレーヤーやDATレコーダーを接続できるだけでなく、チャンネルの拡張の ために、さらに別のDMP9を接続するデジタル入力が備わっています。DMP9-16やDMP9 -8を任意に組み合わせて、24チャンネル、32チャンネル、48チャンネルのシステムが作れ ます。各DMP9の入力チャンネルとリターンをステレオにミックスダウンし、そのステレオ 信号を今度はデジタル入出力を通して、別のDMP9に送ります。こうして、信号をデジタル 領域内にとどめ、信号の劣化を防ぎます。DMP9のデジタル出力を別のDMP9のデジタル入 力に入れる、このDMP9間の接続をカスケードと呼びます。
下記のブロック図は、DMP9の基本構成です。
詳細なブロック図は100~101ページを参照ください。
DMP9は、特に、次のような用途に適しています。
DMP9のライン入力へは、シンセサイザー、音源、サンプラーなどを接続します。入力レベ ルとSN比はフロントパネルのTRIMコントロールで最適な値に調整できます。ステレオチャ ンネルモードを使うと、ステレオ機器のミックスが簡単にできます。チャンネル1,2のマイ クロフォン入力は、PA分野でボーカルやトークバックに使えます。また、二つの独立した ステレオ出力があり、一組はハウスコンソールのフロントに入り、もう一組はチャンネルソ ロ機能を使って舞台上でのモニターに使用する、という設定ができます。シーンメモリー は、様々なソングやソング内の各部分のミキサー設定を保存し、マニュアルあるいはMIDI フットスイッチで呼び出せます。DMP9のパラメーターをMIDIコントローラーで制御し、リ アルタイムで演奏をコントロールすることができます。たとえば、シンセサイザーやMIDI キーボードのアサイナブルMIDIスライダー、ペダルを使って、DMP9のパラメーターを制御 します。
MIDIスタジオでは、チャンネルミュートをシーンメモリーに保存したり、MIDIコントロー ラーでリアルタイムにコントロールできます。ミックスパラメーターはすべてMIDIコント ローラーにアサインでき、MIDIシーケンサーからコントロールできます。最近のMIDIシー ケンサーはGUI (グラフィックユーザーインターフェィス)スタイルのMIDIミキサーを装備 しており、MIDIコントローラーをフェーダーアイコンにアサインできます。フェーダー動 作は、ミックスダウン中にリアルタイムでコントローラーデータとして記録できます。シー ケンサーの編集ツールを使えば、フェーダーの動作もエディットできます。また、DMP9に は二種類のミックスオートメーションの方法があります。静的なミックスシーン変更用の シーンメモリーと、ダイナミックなミックスダウンを制御するMIDIコントロールです。
デジタル1入力には、CDプレーヤー、DAT、MD、DCC、その他IEC958(民生)デジタル出力 のある機器を接続します。デジタル1出力にはDATレコーダーを直接接続して、ミックスダ ウンのマスタリングをおこないます。Yamahaフォーマットのデジタル入出力を使ってDMP9 をカスケード接続し、チャンネルの拡張ができます。また、ヤマハの誇る幅広いプロオー ディオのデジタル製品を直接デジタル接続することができます。
DMP9-8とDMP9-16には次のような相違点があります。
本取扱説明書は、DMP9-8、DMP9-16の両モデル用に書かれています。チャンネル数が違うことと、前ページで述べた小さな相違点がいくつかあります。両モデルに共通する内容については、DMP9をモデル名としました。どちらかのモデルにのみ当てはまる説明の時は、該当するモデル名を使っております。
次のロードマップは、本取扱説明書の各章の構成を分かりやすく表したものです。知りたい 情報が一刻も早く見つかるよう、役立ててください。
DMP9-16フロントパネル
1. 入力チャンネルレベルコントロール
5つのレベルコントロールが1つになったものです。入力チャンネルからセンドへのレベル と、入力チャンネルからステレオ出力へのレベルを調整します。MASTER [SEL]ボタンを押 しセンドまたはステレオ出力を選び調整します。 System Flags LCD画面でパンスペシャル機能のパラメーターをONにすると、パンとバラン スも入力チャンネルレベルコントロールを使って調整することができます。 "▼"は0dBの位置を表しています。
入力チャンネルの信号レベルを調整します。すぐ下のCLIPインジケーター、SIGNALインジ ケーターの各インジケーターをみながら調整します。SINGALインジケーターが点灯し、 (信号が入っている)、CLIPインジケーターが時々点灯するように調整します。あまり低く 設定すると、SN比が悪くなり、高く設定しすぎると、不快な信号のクリッピングが生じま す。
6. MIC/LINE入力インジケーター
入力チャンネル1,2の入力ソース (MICかLINE) を示します。 (LED点灯時がMIC入力となり ます。)
シーンメモリーの選択に使用します。
12. ST1, ST2レベルメーター[DMP9-16]
7セグメントのLEDバーグラフで、ST1 OUTとST2 OUTの出力レベルを示します。 16.ST1 OUT (BALANCE) コントロール[DMP9-16]及び17.ST2 OUT (UNBALANCE) コントロー ル[DMP9-16]の前のレベルを表示します。
ソロ機能をオンにします。実際にソロになるチャンネルは、現在選択されているチャンネル です。
24. [BACK]ボタン
一つ前のLCD画面に戻ります。また、この[BACK]ボタンを押しながら[RECALL]ボタンを 押すとエディトバッファーがリコール前の状態に戻ります(バックアップリコール)
25. DATA ENTRYコントロール
パラメーター値の増減に使います。右に回すと値が大きくなり、左に回すと値が小さくなり ます。
次のLCD画面にアクセスします: Ch Mode Select, Mem. Title Edit, Send3/4 Mode。
マルチエフェクトプロセッサーにアクセスします。
次のLCD画面にアクセスします: Memory Title, Level, Level Monitor, Bus Assign, Fade Time, Channel Delay, Master On/Off。
次のLCD画面にアクセスします: MIDI Setting, PGM Change, CTRL Change, PGM Assign, CTRL Assign, CTRL Out PRM., BULK, MIDI Local, MIDI monitor。
次のLCD画面にアクセスします: センドオン/オフ、センドPRE/POST。
パラメーターの選択、パラメーター値の増減、機能のオン/オフに使用します。
次のLCD画面にアクセスします: Width/Balance, ST Balance, Pan Moni, PHASE : DMP9-8 Width/Balance, ST 1/2 Balance, Pan Moni, PHASE : DMP9-16
次のLCD画面にアクセスします:
Master CLK Sel, D.In Routing, Cascade PAD, Cascade Assign, D.In Emphasis, Ch Status Rx, User's Bit Rx, D.Out Routing, D.Out Emphasis, User's Bito
次のLCD画面にアクセスします: Low EQ, High EQ, PAD。
次のLCD画面にアクセスします:
Memory Protect, Ch Group, Parameter Copy, Oscillator (CH16)/(CH8), LINE/MIC Select, Master Delay, Ch.Title, Battery Check, Emphasis, System Flagso
ステレオ出力とセンドのマスターレベルを設定します。 "▼"は0dBの位置を表します。
ステレオ出力とセンドのオン/オフをおこないます。 各出力のオン/オフ状態は、Master ON/OFF LCD画面で見ることができ、この画面へのアク セスは[OTHERS]ボタンを押します。
38. MASTER [SEL]ボタン (ST) [DMP9-8]
メインステレオ出力に関するパラメーターの表示、変更のために現在の状態を呼び出しま す。呼び出すと、出力をMASTERレベルコントロールとMASTER[ON]ボタンで調整できま す、入力チャンネルレベルコントロールは、入力チャンネルからステレオ出力へのレベル調 整として働きます。
39. MASTER [SEL]ボタン (ST1, ST2) [DMP9-16]
ステレオ出力に関するパラメーターの表示、変更のために現在の状態を呼び出します。呼び 出すと、出力をMASTERレベルコントロールとMASTER [ON]ボタンで調整できます。入力 チャンネルレベルコントロールは、入力チャンネルからステレオ出力へのレベル調整として 働きます。
40. MASTER [SEL]ボタン (SEND 1~4)
センドに関するパラメーターの表示、変更のために現在の状態を呼び出します。呼び出す と、MASTERレベルコントロールとMASTER [ON]ボタンで調整できます。入力チャンネル レベルコントロールは入力チャンネルセンドのレベル調整として働きます。
41. RETURNレベルコントロール
AUXリターンのレベルを設定します。System Flags LCD画面でパンスペシャル機能のパラ メーターをONにすると、パンとウィズスもRETURNレベルコントロールを使って調整する ことができます。 "▼"は0dBを表します。
42. RETURN [ON]ボタン
リターンをオン/オフします。またソロの選択もします。
43. RETURN ON/OFFインジケーター
現在オンになっているリターンを示します。
44. RETURN [SEL]ボタン (RETURN 1~4)
リターンに関するパラメーターの表示、変更のために現在の状態を呼び出します。呼び出す と、RETURNレベルコントロールとRETURN[ON]ボタンで調整できます。
45. RETURN SELECTインジケーター
現在選択されているリターンを示します。
46. RETURN CLIP, SIGNALインジケーター
リターン3,4の信号レベルを示します。RETURN TRIMと併せて使います。
47. RETURN TRIMコントロール
リターンの信号レベルを調整します。CLIPインジケーターおよびSIGNALインジケーターを みながら調整します。SINGALインジケーターが点灯し、(信号が入っている)、CLIPイン ジケーターが時々点灯するように調整します。あまり低く設定すると、SN比が悪くなり、 高く設定しすぎると、不快な信号のクリッピングが生じます。
DMP9-16リアパネル
DMP9-8リアパネル
6.35mm (1/4インチ) のフォンジャックで、メインモニター出力です。通常はメインステレオ 出力やソロをモニターしますが、センドとデジタル入力をモニターすることもできます。
バランス式XLR-3-32タイプのコネクターで、メインステレオ出力です。
5. ST OUT (UNBALANCE) [DMP9-8]
アンバランス式6.35mm (1/4インチ) のフォンジャックで、ST OUT (BALANCE) コネクター と同じ信号を出力します。
バランス式XLR-3-32タイプのコネクターで、メインステレオ信号を出力します。通常はメ インステレオ信号やソロ信号を出力しますが、センドとデジタル入力をモニターすることも できます。
マイクを入力チャンネル1,2に接続するXLR-3-31タイプのコネクターで、バランス式低イン ピーダンスの入力です。
6.35mm (1/4インチ) のフォンジャックで、入力チャンネルのラインレベルのアナログ信号を 入力します。
BNCコネクターで、DMP9の内部ワードクロックに基づくワードクロック信号を出力します。64ページ「マスタークロックセレクト」をお読みください。
8ピンDINコネクターで、Yamahaフォーマットのデジタル音声を出力します。DMP9のカス ケード接続やヤマハのデジタルオーディオ製品を接続します。
RCA/phonoコネクターで、IEC958, EIAJ CP-1201 (民生) フォーマットに準拠したデジタル音 声を出力します。DMP9のカスケード接続や、DAT、MD、DCCレコーダーなどの接続にも 使えます。
8ピンDINコネクターで、Yamahaフォーマットのデジタル音声を入力します。DMP9のカス ケード接続やヤマハのデジタルオーディオ製品を接続します。
RCA/phonoコネクターで、IEC958, EIAJ CP-1201 (民生) に従ったフォーマットのデジタル音 声を入力します。DMP9のカスケード接続やCDプレーヤー、DAT、MD、DCCレコーダーな どの接続にも使えます。
MIDI IN接続で受信したMIDIデータをすべて出力します。
コントロールチェンジ、プログラムチェンジ、バルクダンプデータはこの接続端子から出力 されます。エコーバックがオンの時は、このデータはMIDI INで受信したMIDIデータとマー ジします。
コントロールチェンジ、プログラムチェンジ、バルクダンプデータはこの接続端子で入力し ます。
この章では、DMP9の一般的な操作概念を説明します。
高品質のケーブル、信頼性のあるコネクターをご使用ください。高性能のDMP9を操作する 時に避けたいのは、ケーブルの接触部が腐食していたり接続が悪くて入出力信号に影響をお よぼすことです。ほとんどのDMP9の接続は、標準6.35mmフォンジャックを使っており、接 地はスリーブに、信号はチップに配線されています。XLRタイプのコネクターで機器を接続 するには、下図に示したタイプのケーブルを使用してください。ただし、接続する前に、そ の機器の取扱説明書をお読みになって、ホット、コールドの各コンダクターの配線がピン2 であるか3であるか確認してください。正しい配線がされていないケーブルを使うと、位相 のずれが生じます。
ピン2がホットの場合
XLR MIC INPUTとXLR STEREO OUTPUTSは、ヤマハの通常の接地:ピン1、コールド:ピン 3、ホット:ピン2の配線になっています。
DIGITAL INPUT1 DIGITAL OUTPUT1に関しては、75Ω同軸ケーブルをお使いください。
DIGITAL INPUT2とDIGITAL OUTPUT2には、ヤマハYDC803、YDC805、YDC815の各8ピン DINケーブルを使用してください。長さは各々3メートル、5メートル、15メートルです。
DMP9の基本セットアップ
次の図は、DMP9でミックスを始めるのに必要な基本コンポーネントを表したものです。
重要注意: DMP9の電源は、必ずリアパネルに記載された電圧のACコンセントに接続してください。
1. POWERスイッチを押すと電源が入ります。
モデル名、システムソフトウェアのバージョン、その他の情報が、数秒間表示された後、 DMP9は最後に電源を切ったときの状態に戻ります。
デジタル入力から外部ワードクロックを取っている場合は、まず、デジタル信号を送ってい る機器の電源を入れてください。DMP9はその機器の電源をオンにするまでは使えません。 この場合、出力機器の電源を入れるまで、あるいはDMP9を内部クロックに設定するまで、 DIGITAL INPUTインジケーターが点滅します。64ページ「マスタークロックセレクト」をお 読みください。
2. もう一度POWERスイッチを押すと、DMP9の電源が切れます。
ミキサーの設定状態は、電源オフ状態でも保存されています。
DMP9はわかりやすいユーザーインターフェースを採用していますので、一貫性のある操作 テクニックでほとんどの機能が使えます。フロントパネル上に表記されていない機能は、 LCD画面に表示されます。このLCD画面にアクセスするには、[UTILITY], [DIO], [MIDI], [EF1], [EF2], [EQ/PAD], [PAN/ ø], [SEND], [OTHERS], [CONFIG]の各ボタンを使います。何 回も押し続けると、LCD画面はスクロールします。[BACK]ボタンを押すと、一つ前のLCD 画面に戻ります。グループ内の最初のLCD画面を直接出すには、該当するファンクションボ タンを150ミリ秒以内に続けて2回押します。
多くのLCD画面およびレベルポジションインジケーターは、同じコントロール類を共有して います。このため、調整をおこなう前に、まず調整したいチャンネルを選択します。チャン ネルは[SEL]ボタンで選びます。各入力チャンネルごとに一つの[SEL]ボタンがあります。リ ターンは、RETURN [SEL]ボタンを押し、次々と各リターンを選びます。
RETURN [SEL]ボタン横の緑のRETURNセレクトインジケーターは、現在選択されているリ ターンを示します。選択すると、該当するチャンネルの緑の[SEL]ボタンが点滅し、入力 チャンネルやリターンのタイトルが、数秒間LCDの最上行で点滅します(チャンネルタイト ル設定時のみ。21ページ「入力チャンネルのタイトル」参照)。マスター出力セクションで は、MASTER [SEL]ボタンを使ってマスター出力を選びます。
パッドやフェーズなどのチャンネル機能には、該当するLCD画面が表示されている間 [+/ ON], [-/OFF] PARAMETERボタンでもチャンネルが選択出来るものもあります。この方法 で選んでも、該当するチャンネルの[SEL]ボタンが点滅します。
ステレオモードのチャンネルでは、ステレオのどちらかのチャンネルの[SEL]ボタンを押す と、両方が選ばれます。また、どちらかのチャンネルのパラメーター調整は、両方のチャン ネルに働きます。
DMP9の優れた性能を最大限に引き出すため最適なSN比(シグナル/ノイズ)に影響するレベル設定をベストにする上で役に立ちます。
チャンネルのTRIMコントロールは、SIGNAL LEDがほとんどずっと点灯しており、CLIP LEDは時々点灯するように設定します。この調整は注意深くおこなってください。あまり低 すぎるとS/N性能が落ち、高すぎると不快な信号のクリッピングが生じます。また、 MASTERレベルコントロールはできるだけ0dBに設定し、出力はアナログボリュームで調整 してください。
DMP9は、次のタイプのデータを使用します。
シーンメモリーは、ミックスシーンを保存するために使います。シーンメモリーには可変の ミキシングパラメーターすべての設定が入っています。フロントパネル上で、[EF1], [EF2], [EQ/PAD], [PAN/ø], [SEND], [OTHERS], [CONFIG]ボタンを囲む枠線は、これらのボタンを 使ってアクセスしたLCD画面の設定がシーンメモリーに保存できることを表しています。
セットアップデータは、[UTILITY], [DIO], [MIDI]の各ボタンでアクセスするLCD画面の設定 データです。
エディットパッファーは現在のDMP9パラメーター設定を保存する、内部RAM領域です。こ こに、現在のミックスシーンを保存します。ミックスシーンを保存するとき、エディット バッファーデータが選択されたシーンメモリーにコピーされます。ミックスシーンを呼び出 すと、選択したシーンメモリーのデータがエディットバッファーにコピーされます。
DMP9の電源が切れている間も、上記のデータはすべて保存されます。更に、MIDIバルクダ ンプを使ってセーブすることもできます。81ページ「MIDIバルクダンプ」をお読みくださ い。
リモートバッファーは、MIDI LCD画面のMIDI LocalパラメータがOFFになっている時にの み使用できます。これはフロントパネルコントロール類から行った設定を保存するので、コ ントロール類の調整を行ってもエディットバッファーにあるパラメータ設定には影響しませ ん。80ページ「MIDIローカル」をお読みください。
この章では入力チャンネルについて説明します。チャンネルを通る信号の流れと同じ様に、 入力ジャックから始まりバスに入るところまでを説明します。
6.35mm (1/4インチ)のジャック入力で、アンバランス式ラインレベル信号を入力します。標準の入力レベルは - 20dBから + 4dBです。
DMP9-16では、入力チャンネル13/14と15/16をデジタル入力で使うことができます。58 ページ「デジタル入力の経路」をお読みください。この場合、ANALOG LINE INPUT、 TRIM、SIGNALインジケーター、CLIPインジケーターは無効になります。
DMP9-8上では上述の内容が入力チャンネル5/6と7/8になります。
入力チャンネル1,2はライン入力または、マイクロフォン入力として使えます。入力をLINE に設定すると、該当するANALOG LINE INPUTから送られます。MICに設定すると、該当 するMIC INPUTから入力できす。MIC INPUTはパランス式XLR-3-31タイプコネクター(ピ ン2がホット)を使用します。
1. 次の画面が表示されるまで何回か[UTILITY]ボタンを押します。
MICを選ぶと、チャンネル1,2の上のMICインジケーターが点灯します。
入力チャンネルを個々のモノチャンネル、またはステレオのペアとして使うことができま す。それぞれモノモード、ステレオモードです。ステレオペアを組む場合は、隣同士のチャ ンネルを組みます(1/2,3/4等)。ステレオモードでは次のチャンネルパラメーターがリンク されます:フェーズ、パッド、オン/オフ、レベル、EQ、センドレベル、チャンネルディレ イ。ステレオモードチャンネルのパンポットパラメーターはWidth/Balance (ウィズス/バラ ンス)となります。29ページ「パンポット、ウィズス、バランス」をお読みください。
3. DATA ENTRYコントロールか[+/ON], [-/OFF] PARAMETERボタンを使ってMonoかStereo を選びます。
上記の画面が現れている間に[◀], [▶] PARAMETERボタンで、他の入力チャンネルを選べます。
モード設定方法2 以下のやり方でステレオモードとモノモードとを切り替えます。
1. 入力チャンネルの組になっている[SEL]ボタンを両方同時に約1秒間押します。
チャンネルモードがモノからステレオに変わり、ステレオの組になっている入力チャンネル のどちらか一方のみすでにグループにアサインしていると、"Change Ch Group!"というメッ セージが出ます。
ステレオモードの入力チャンネルを選ぶと、両方のチャンネルの[SEL]ボタンが点滅しま す。
入力チャンネルのタイトル
入力チャンネルを[SEL]ボタンで選ぶと、その入力チャンネルのタイトルがLCD画面の最上 行に数秒間現れます。"Synth1"とか"Vocal"などのタイトルを使うと、チャンネルの識別が 簡単になります。
1. タイトルを付けたい入力チャンネルの[SEL]ボタンを押します。
2. 次の画面が現れるまで[UTILITY]ボタンを何回か押します。
タイトルは8文字まで選びます。
Ĥ | в | С | D | Ε | Ш | G | Н | Ι | J | К | L | М | Ν | Ū | Ρ | Q | R | S | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Т | IJ | Ų | ļ.ļ | Х | Ŷ | Μ | ā | Ь | C | d | Ф | f | g | h | i | j. | k | 1 | |
M | n | О | P | ন | r | ψì | t. | ч | V | ίų | × | Э | Z | Ø | 1 | 2 | 3 | 4 | |
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 11 | # | 2 | 8 | 7 | * | + | , | - | = | / | ||||
* | 27 | < | 11 | > | ? | L | נ | ¥ | ^ | × . | < | ÷ | ÷ | a | 1 | ||||
٢ | Ŀ. | N |
タイトルにNull (NL=00h) 型の文字が含まれているときはタイトルは表示されません。 タイトルを表示したくないときに使います。
トリムコントロール、クリップインジケーター、シグナルインジケーター
TRIMコントロールで入力信号のレベルを調整します。CLIPインジケーターとSIGNALイン ジケーターを見ながら調整してください。SINGALインジケーターが点灯し、(信号が入っ ている)、CLIPインジケーターが時々点灯するように調整します。あまり低く設定すると、 SN比が悪くなり、高く設定しすぎると、不快な信号のクリッピングが生じます。
パッド
パッド機能は、AD変換後のデジタル領域での入力信号の減衰をおこないます。EQでCLIPし てしまうときに使用してください。
--------------------------------------▶CH1 : ▶ -6.0dB
リターンにはパッドがありません。リターンを選んで[EQ/PAD]ボタンを押すと、"NO PAD for RETURN!"というメッセージが出ます。この場合は、[SEL]ボタンで入力チャンネルを選 んでください。
3. DATA ENTRYコントロールか[+/ON], [-/OFF] PARAMETERボタンを使ってパッドを設定 します。
パッドは0.0dBから - 95.25dB(128ステップ)です。
ステレオモードチャンネルは一緒にコントロールされます。
上記の画面で他のチャンネルを選ぶには、[◀], [▶]PARAMETERボタンでチャンネルパラ メーターを選択してから、[+/ON]、[-/OFF] PARAMETERボタンを使ってください。
EQ
各入力チャンネルは、可変Q、2パンドの完全スイープ可能EQで、ピーキングまたはシェル ビングレスポンスとON/OFFが選択できます。
上記はLow EQの画面です。
リターンにはEQがありません。リターンを選んで[EQ/PAD]ボタンを押すと、"NO EQ for RETURN!"というメッセージが出ます。この場合は、[SEL]ボタンで入力チャンネルを選ん でください。
ゲインパラメーターを選んでから[+/ON]、[-/OFF]PARAMETERボタンを同時に1秒間押す と、ゲインが0dBにリセットされます。
周波数(F) —20.9Hz~20.16kHz(12ステップ/オクターブ)
ゲイン(G) —±18dB(0.5 dBステップ)
Q -0.1~8.157 (20ステップ/オクターブ)
選択チャンネル―他の入力チャンネルを選ぶのに使います。
Peak/Shelf-EQタイプ:ピーキングかシェルビング
ON/OFF —EQ ON/OFF:High/Lowの両EQで設定できます。
ステレオモードチャンネルは一緒にコントロールされます。
注意: EQブースト、カットは全体の信号レベルに影響を与えます。このため、EQを使った後は必ず信号レベルをチェックし、必要に応じて調整してください。
ディレイ
チャンネル信号をディレイさせる機能です。信号のディレイを補正するために使うことも、 ディレイとしてそのまま使うこともできます。入力チャンネル1,2をマイクロフォン入力と して使用する場合は、マイク位置の差によって生じるディレイを補正するために使うことが できます。
3. DATA ENTRYコントロールか[+/ON], [-/OFF] PARAMETERボタンを使ってディレイを設 定します。
このディレイ機能は通常のエフェクトのディレイとして使用するためのものではないので、 設定はサンプル単位で行います。
ディレイは000から700サンプルまで設定できます。 700サンプルのディレイは約14.6ミリ秒(fs@48kHz)に相当します。 ディレイはミリ秒でも表すことができ、次の公式を使って計算します。
上記の画面が現れている間に、[◀], [▶] PARAMETERボタンで、他の入力チャンネルを選 ぶこともできます。
ステレオモードチャンネルは一緒にコントロールされます。
フェーズ
チャンネル信号の位相を逆にすることができます。不適当な配線のケーブルやコネクターな どを補正するために使います。
PHF | 15E | |
---|---|---|
▶CH1 |
14
12 |
▶Normal |
CH2 |
11
11 |
⊧Reverse |
3. [+/ON], [-/OFF] PARAMETERボタンを使ってノーマルまたはリバースのフェーズを設定します。
上記の画面が現れている間に、[◀], [▶] PARAMETERボタンで他の入力チャンネルを選べます。
ステレオモードチャンネルは一緒にコントロールされます。
レベルコントロール
ステレオ出力とセンドに入る入力チャンネルの信号レベルを調整します。実際は5つのコン トロールが1つになったものなので、調整する前に、必ず正しいセンドまたはステレオ出力 を選んでいるかどうか確認してください。
入力チャンネルコントロールの位置は、ダイアル又はつまみのまわりの8個のLEDで表示されます。ダイアルの目盛は-∞から+6dBで、0dBの位置は、"▼"の記号で表示されています。
ステレオ出力
ステレオ出力に送られるチャンネル信号のレベル設定は、次の手順に従ってください。
DMP9-8の場合は、MASTER [SEL]ボタン(ST)を押します。
3. チャンネルレベルコントロールを使ってレベルを設定します。
ステレオモードのチャンネルとグルーピングされているチャンネルは一緒にコントロールさ れます。
注意: 選択されている入力チャンネルは、必ずステレオバスにアサインする必要があり ます。26ページ「バスアサイン」をお読みください。
センド
センドに送られるチャンネル信号のレベル設定は、次の手順に従ってください。
ステレオモードのチャンネルとグルーピングされているチャンネルは一緒にコントロールされます。
注意: センド3,4をステレオ出力ペアとして使う場合、チャンネル信号のレベルはセンド 3を使って制御します。センド4は無視されます。信号は、入力チャンネルのパン、バラ ンス機能によっても影響を受けます。39ページ「センド3/4モード」をお読みください。 [EF1]ボタンか[EF2]ボタンのいずれかを押すと、MASTER [SEL]ボタン(SEND1)または (SEND2)が自動的に選択されます。
注意: DMP9の各種レベルの分解能は、128ステップです。サイン波のような一定の周期 をもった信号のレベルをダイナミックに操作すると、レベルジャンプを起こして、ノイ ズとなることがあります。また、INPUT/RETURNのレベルおよびMASTERレベルは、レ ベル変化時に簡易補間をおこないますが、その他のレベルに関しては補間機能がありま せんのでレベルジャンプは大きくでます。
バスアサイン
チャンネルをステレオ出力にアサインする機能です。
Bi | 45 | Assi | 9n |
---|---|---|---|
5 | ST1 | , ST2 | |
₽CH1 | n | ₽₩₩ | FUM |
CH2 |
#
E |
₽ÛM | ₽ÜN |
3. [◀], [▶] PARAMETERボタンを使ってST1かST2を選びます。
DMP9-8の場合は、STだけが選べます。
4. DATA ENTRYコントロールか[+/ON], [-/OFF] PARAMETERボタンでチャンネルをアサインします。
ON - アサイン
OFF ―アサインなし
ステレオモードチャンネルは一緒にコントロールされます。
グラフによるレベルモニター
入力チャンネルのフェーダーの位置を、グラフでモニターできる機能です。
入力チャンネルからステレオ出力へのレベルの表示
1. MASTER [SEL]ボタン (ST1) または (ST2) を押します。
DMP9-8の場合はMASTER [SEL]ボタン (ST) を押します。
4. 入力チャンネルレベルコントロールでレベルを調整します。
注意: 上記の画面を見るには、必ず入力チャンネルを選んでください。センド、リターン、ステレオ出力を選ぶと、異なる表示となります。
前の画面が表示されている間にRETURNまたはMASTERのレベルコントロールを調整する と、画面表示が変わつて、該当するフェーダー位置が表示されます。その後に入力チャンネ ルレベルコントロールを調整すると、元の画面が再び表示されます。
入力チャンネルからセンドへの位置の表示
4. 入力チャンネルレベルコントロールでレベルを調整します。
注意: 上記の画面を見るには、必ず入力チャンネルを選んでください。センド、リターン、ステレオ出力を選ぶと、異なる表示となります。
前の画面が表示されている間にRETURNまたはMASTERのレベルコントロールを調整する と、画面表示が変わって、該当するフェーダー位置が表示されます。その後に入力チャンネ ルレベルコントロールを調整すると、元の画面が再び表示されます。
数値によるレベルモニター
入力チャンネルとマスターのレベルコントロール量を数値でモニターできる機能です。数値 はフェーダーの基準位置(ノミナル)に対するレベル調整量で表示されます。
上記の画面上で、"ST1"はST1 OUTのマスターフェーダーのレベルコントロール量が表示されています。
あるいは、DATA ENTRYコントロールを使います。
次の画面は入力チャンネルからセンド1へのコントロールレベル量を表しています。
注意: 上記の画面を見るには、必ず入力チャンネルを選んでください。センド、リター ンを選ぶと、異なる表示となります。
前の画面が表示されている間にRETURNのレベルコントロールを調整すると、画面表示が変わって、該当するコントロールレベル量が表示されます。その後に入力チャンネルレベルコントロールを調整すると、元の画面が再び表示されます。
System Flags LCD画面のAuto Level Monitor Screenパラメーターをオンにすると、入力チャン ネルレベルコントロールを調整した時に数値レベルモニターが自動的に現れ、1.5秒後に元 のLCD画面に戻ります。
パンポット、ウィズス、バランス
パン操作は、チャンネルモードによって異なります。モノモードチャンネルのパンポットは 一般的なものですが、ステレオモードのチャンネルにはウィズス/バランスコントロールが あり、左右チャンネルの間でステレオ音像の幅とバランスが設定できます。
モノモードチャンネル
1. [SEL]ボタンを押して、モノモードの入力チャンネルを選択します。
2. 次のような画面が表示されるまで、[PAN/ø]ボタンを何回か押します。
注意: 選択した入力チャンネルがステレオモードチャンネルの場合は、上記の画面では なく、Width/Bal LCD画面が現れます。
3. DATA ENTRYコントロールか[+/ON], [-/OFF] PARAMETERボタンでパンさせます。
パンをセンターに設定するには、[+/ON]、[-/OFF] PARAMETERボタンを約1秒間同時に押 します。 ## の記号が出てパンがセンターになつていることを示します。
他の入力チャンネルを選択するには、カーソルを"選択チャンネル"パラメーターに移動 し、DATA ENTRYコントロールか[+/ON]、[-/OFF] PARAMETERボタンを使います。
パンの範囲:
左 中央 右 L16←L15←…←L02←L01← C →R01→R02→…→R15→R16
System Flags LCD画面でパンスペシャル機能のパラメーターをONにすると、[PAN/ø]ボタン を押しながら入力チャンネルレベルコントロールを使ってパンを調整することができます。 パンスペシャル機能を有効にするには、[PAN/ø]ボタンを少なくとも500ミリ秒は押さえて ください。
ステレオモードチャンネル
1. [SEL]ボタンを押して、ステレオモードの入力チャンネルを選択します。
2. 次のような画面が表示されるまで、[PAN/ø]ボタンを何回か押します。
注意:選択した入力チャンネルがモノモードチャンネルの場合は、上記の画面ではなく、 パンポットLCD画面が現れます。
ウィズスの範囲:
通常 | 中央 | リバース |
---|---|---|
N16←N15←····←N | 02←N01← C →R01→R02 | .→···→R15→R16 |
左の音源が左に
右の音源が右に |
左の音源が右に
右の音源が左に |
バランスの範囲:
左 中央 右 L16←L15←…←L02←L01← C →B01→B02→…→B15→B16
ウィズスやバランスをセンターに設定するには、[+/ON]、[-/OFF]PARAMETERボタンを 約1秒間同時に押します。 ## の記号が出てセンターになっていることを示します。
他の入力チャンネルを選択するには、カーソルを"選択チャンネル"パラメーターに移動 し、DATA ENTRYコントロールか[+/ON]、[-/OFF] PARAMETERボタンを使います。
System Flags LCD画面でパンスペシャル機能のパラメーターをONにすると、[PAN/ø]ボタン を押しながら入力チャンネルレベルコントロールを使ってバランスを調整することができま す。パンスペシャル機能を有効にするには、[PAN/ø]ボタンを少なくとも500ミリ秒は押さ えてください。
パン/バランスモニター
入力チャンネルのパンとバランスをモニター、設定します。モノモードチャンネルでは、パ ンポジションが該当するチャンネルナンバーの上に表示されます。ステレオモードチャンネ ルでは、バランスポジションが、組になっているチャンネルの奇数チャンネルの上に表示さ れます。
注意: 上記の画面を出すためには、必ず入力チャンネルを選ぶ必要があります。リターンを選択すると、異なる画面が表示されます。
|...i ||··i :||·i :|·i L16~L09 L08~L01 Center R01~R08 R09~R16
チャンネル[ON]ボタンは、実際にはチャンネルミュートの機能を持っています。チャンネ ルをオンにすると、[ON]ボタンが点灯します。オフの時は消灯して、信号はステレオバス にもAUXバスにも入ってきません。
ステレオモードチャンネルとグループチャンネルは一緒にコントロールされます。
入力チャンネルのセンドをオン/オフします。
リターンを選んで[SEND]ボタンを押すと、"NO SEND for RETURN!"というメッセージが出ます。この場合は、[SEL]ボタンで入力チャンネルを選んでください。
黒塗りの楕円形 (=====)は、センドがオンであることを表しています。
入力チャンネルのセンドをプリレベルとするか、ポストレベルとするかを設定します。
1. 次のような画面が表示されるまで、[SEND]ボタンを何回か押します。
リターンを選んで[SEND]ボタンを押すと、"NO SEND for RETURN!"というメッセージが出 ます。この場合は、[SEL]ボタンで入力チャンネルを選んでください。
左半分が黒塗りの楕円形(ﷺ)は、プリレベル設定を表します。右半分が黒塗り(ﷺ) の場合は、ポストレベル設定です。
注意:入力チャンネルのセンドをPOSTに設定すると、信号レベルは次の二通りの入力 チャンネルレベルコントロールによって左右されます。一つは、レベルコントロールを 使って入力チャンネルのセンドレベルを設定した時。もう一つは、入力チャンネルから ステレオ出力へのレベルを設定した時です。25ページ「レベルコントロール」をお読みく ださい。
個々の入力チャンネルをモニターする機能です。
モニターする入力チャンネルの[ON]ボタンが点灯します。他のチャンネルの[SOLO]ボタン と[ON]ボタンが点滅します。
ステレオモードのチャンネルは一緒にモニターされません。
[SOLO]ボタンをもう一度押すと、元のソロ設定が取り戻されます。つまり、ソロが解除に なっている時にモニターされていたチャンネルをもう一度モニターできます。
パラメーターコピー
入力チャンネル間でパラメーター設定をコピーする機能です。On/Off, Level, Pan/Width/Balance, Phase, EQ, Pad, Send On/Off, Send Level, Send Pre/Post, Bus Assign, Ch Delay, Ch Modeパラメーター設定がコピーされます。コピーソースは、シーンメモリーやエディットバッファーの任意の入力 チャンネルを選べます。エディットバッファーの設定は、現在の設定です。
1. 次のような画面が表示されるまで、[UTILITY]ボタンを何回か押します。
コピーが終了すると、"Done(終了)"の表示が出ます。
ソースチャンネルとコピー先チャンネルがステレオモードチャンネルの場合、ステレオの組 になっている両チャンネルのパラメーター設定がコピーされます。ソースチャンネルとコ ピー先チャンネルが互いに異なるモードの場合は、奇数チャンネルの設定が、奇数のコピー 先チャンネルにコピーされ、偶数チャンネルの設定は偶数のコピー先チャンネルにコピーさ れます。
この章では、ステレオ出力とヘッドフォンについて説明します。
MASTERレベルコントロールで、ステレオ出力レベルを設定します。これはステレオバス のすぐ後にあります。以下の手順でレベルを設定してください。
1. MASTER [SEL]ボタン(ST1)または(ST2)を押して、ステレオ出力を選択します。
DMP9-8ではMASTER [SEL」ボタン(ST)を押します。
2. MASTERレベルを調整します。
目安となるスタートポイントは、ミックスをセットアップする時に、MASTERレベルコン トロールを0dB位に設定することです。
MASTERレベルは、ボタンまわりの8個のLEDで表示されます。ダイアルの目盛は-∞から +6dBで、0dBの位置は"▼"の記号で示されています。
注意: DMP9の各種レベルの分解能は、128ステップです。サイン波のような一定の周期 をもった信号のレベルをダイナミックに操作すると、レベルジャンプを起こして、ノイ ズとなることがあります。また、INPUT/RETURNのレベルおよびMASTERレベルは、レ ベル変化時に簡易補間をおこないますが、その他のレベルに関しては補間機能がありま せんのでレベルジャンプは大きくでます。
MASTERフェーダーの位置を、グラフでモニターすることができます。
DMP9-8では、STのみが表示されます。
上記の画面が表示されている間に入力チャンネルレベルまたはRETURNレベルを調整する と、画面表示が変わって、該当するフェーダーの位置が表示されます。その後にMASTER レベルを調整すると、元の画面が再び表示されます。
MASTERステレオ出力レベルを、数値でモニターすることができます。数値はフェーダー 基準位置 (ノミナル)に対するレベル調整量で表示されます。
3. DMP9-16では、MASTER [SEL]ボタン (ST1) または (ST2) でステレオ出力を選ぶことができます。
前の画面が表示されている間にRETURNレベルを調整すると、リターンのコントロールレベ ルが表示されます。ただし、ステレオマスターレベルは変わりません。
System Flags LCD画面でAuto Level Monitor ScreenパラメーターをONにすると、MASTERレベルコントロールを調整した時に自動的に数値レベルモニターが現れ、1.5秒後に元の画面に戻ります。
ステレオ出力をオン/オフします。
1. MASTER [SEL]ボタン (ST1) または (ST2) を押して、ステレオ出力を選択します。
DMP9-8ではMASTER [SEL]ボタン(ST)を押します。
MASTER [ON]ボタンを押して、ステレオ出力をオン/オフします。 ステレオ出力がオンの時は、[ON]ボタンが点灯します。オフの時は、消灯します。
注意: ステレオ出力をステレオバス以外の信号ソースにアサインすると、信号はこの設定に関係なく出力されます。37ページ「インターナルバスセレクト」をお読みください。
Master ON/OFF LCD画面では、ステレオ出力のON/OFF状態をチェックできます。
1. 次の画面が出るまで[OTHERS]ボタンを何度か押します。
-Master | ON/OFF- |
---|---|
▶Sndi∰ | ▶Snd2c⊃ |
▶Snd3<> | ▶Snd4⊂⊃ |
▶ST1 => | ÞST2 🖘 |
黒塗りの楕円形は出力がONになっていることを表します。
DMP9-8ではST1の代わりにSTとなっており、ST2はありません。
System Flags LCD画面でAuto ON/OFF ScreenパラメーターがONになっており、DMP9を30秒 以上調整しないでいると、自動的にMASTERON/OFF LCD画面が現れます。67ページ「シス テムフラッグ」をお読みください。
バランス
ステレオ出力のバランスを調整する機能です。
1. 次の画面が表示されるまで、[PAN/ø]ボタンを何回か押します。
DMP9-8ではSTだけが表示されます。
バランスをセンターに設定するには、[+/ON],[-/OFF]PARAMETERボタンを約1秒間同時 に押します。## の記号が出てセンターになっていることを示します。
ST2 OUT [DMP9-16] ST OUT [DMP9-8]の信号ソースを選ぶ機能です。マスタークロック に同期している内部バスの他にマスタークロックに同期していないデジタル入力をも選択し モニターすることが可能です。
ST2 OUT [DMP9-16] ST OUT [DMP9-8]はマスタークロックとは独立したクロックで動作するD/A 回路が構成されているため非同期のモニターが可能です。しかし、音質は劣化する場合があります。 マスタークロックセレクト (第12章参照) でクロックソースをモニターするデジタル入力に設定し、同 期した状態でのモニターをお勧めします。
1. 次の画面が表示されるまで、何回かMASTER [SEL]ボタン (ST2)を押します。 DMP9-8ではMASTER [SEL]ボタン (ST2)を押してください。
-ST2
▶Int |
OUT
BUS |
Select- |
---|---|---|
⊧Digi | tall | |
▶Digi | tal2 | e |
黒塗りの楕円形(ﷺ)は、現在選択されているソースを表します。
注意:マスタークロックに同期しているデジタル入力も、もちろんモニター可能ですが 内部バス(CH. Cascade) にアサインした場合は、アサインしたデジタル入力の選択が出来 なくなりますので内部バスでモニターしてください。ただし、その信号が本機のワード クロックマスターになつているときはモニター可能です。また、Digitall またはDigital2が モニターとして選択されているとき、モニター中の信号をD. In routing 画面(第10章 デジ タル入力の経路参照)で内部バスに接続すると、強制的にモニターソースはInt BUS (内 部バス) に切り替えられます。
DMP9-8: ST OUT, DMP9-16: ST2の内部バスの信号ソースを選ぶ機能です。
注意:ST2 Out SelectがInt BUSに設定されている時にのみ、この画面が現われます。
1. 次の画面が表示されるまで、何回かMASTER [SEL]ボタン (ST2)を押します。
DMP9-8ではMASTER [SEL]ボタン(ST)を押します。
黒塗りの楕円形(㎜⇒)は、現在選択されているソースを表します。
これらのコントロールはアナログで、D/A変換の後にあります。
注意:このボリュームを操作してもメーター表示は変わりません。
ステレオ出力信号レベルは、STメーター上でモニターすることができます。信号はロータ リー出力レベルコントロールの手前でモニターします。これは7つのセグメントのバーグラ フLEDで示されます。
ステレオのヘッドフォンをPHONESジャックに接続し、ステレオ出力信号をモニターできま す。PHONESジャックにステレオ6.35mmフォンジャックを差し込みます。ボリューム調整
この章では、マスターセンドについて説明します。DMP9には4系統のセンドがあります。 センド1と2は内蔵エフェクトに入ります。センド3と4は外部機器用に使います。これをステ レオ出力ペアとして使うこともできます。39ページ「センド3/4モード」をお読みください。
センドを使つて信号を出力するには、まず信号を入力チャンネルから送ります。25ページ 「センド」をお読みください。
センドは、ステレオセレクトLCD画面を使ってモニターできます。36ページ「ステレオセレ クト」をお読みください。
センド3と4は6.35mmのフォンジャックから出力されます。標準出力レベルは+4dBです。
以下の手順に従って、マスターセンドレベルを設定します。
MASTERレベルの位置は、ボタンのまわりの8個のLEDで表示されます。ダイアルの目盛は -∞から+6dBで、0dBの位置は"▼"のマークで表示されています。
MASTER [SEL]ボタン (SEND1~4) を押すと、該当するリターンが自動的に選択されます。
マスターセンドレベルをモニターします。
前の画面が表示されている間に入力チャンネルレベルまたはRETURNレベルを調整すると、 画面表示が変わって、該当するコントロールレベルが表示されます。その後にMASTERレ ベルを調整すると、元の画面が再び表示されます。
次の手順でマスターセンドをオン/オフします。
センドをオンにした時、MASTER [ON]ボタンが点灯します。
Master ON/OFF LCD画面では、センドのON/OFF状態をチェックできます。
1. 次の画面が出るまで[OTHERS]ボタンを何度か押します。
-Master | OX/OFF- |
---|---|
▶Snd1 | ▶Snd2⊂⊃ |
▶Snd3⊂⊃ | ▶Snd4⊂⊃ |
▶ST1 => | ▶ST2 ⊂⊃ |
黒塗りの楕円形はセンドがONになっていることを表します。
System Flags LCD画面でAuto ON/OFF ScreenパラメーターがONになっており、DMP9を30秒 以上調整しないでいると、自動的にMaster ON/OFF LCD画面が現れます。67ページ「システ ムフラッグ」をお読みください。
メータリング
センド3と4の信号レベルを、SEND3/4メーターでモニターすることができます。レベルは、 7つのセグメントのバーグラフLEDで表示されます。
センド3/4モード
センド3,4をステレオ出力として使う機能です。ステレオに設定すると、MASTERのセンド 4レベルコントロール、オン/オフボタン、[SEL]ボタンは無効になり、該当するセンド3コン トロール類が、センド3,4に使われます。同様に、センド4レベルコントロールの各入力チャ ンネルは無効になり、入力チャンネル信号はチャンネルのパン、バランスコントロールで調 整されます。
パラメータはセンド3のものが使用されます。
1. 次の画面が現れるまで、何回か[CONFIG]ボタンを押します。
2. [+/ON]、[-/OFF] PARAMETERボタンでIndividualかStereoを選びます。
この章では、リターンについて説明します。リターン1と2は内蔵エフェクトから入ります。 リターン3と4は外部機器から入ります。
本章の「リターン入力」と「トリムコントロール、クリップインジケーター、シグナルインジ ケーター」の項はリターン3,4に当てはまり、他の項はすべてAUX1,2,3,4に当てはまりま す。
センドをMASTER [SEL]ボタン (SEND1〜4) で選ぶと、それに該当するリターンが自動的に 選択されます。
リターン入力
6.35mm (1/4インチ)のジャック入力で、アンバランス式ラインレベル信号を入力します。標準入力レベルレンジは - 20dBから + 4dBです。
リターンのタイトル
リターンを選ぶと、そのリターンのタイトルがLCD画面の最上行に数秒間現れます。
タイトルは8文字まで選べます。タイトルは8文字までで、次の文字が使えます。
Ĥ | В | C | D | Ш | F | G | Н | Ι | J | К | L | М | М | 0 | Ρ | Q | R | 5 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Т | U | Ų | IJ | Х | Ŷ | Ζ | â | Ь | C. | ы | Ð | f | g | h | i | j | k | 1 | |
ľ٩ | ۲ï | О | ù. | -4 | ٢ | Ŵ | t, | ч | Ų | Į.,I | Х | ιĹ | Z | Ø | 1 | 2 | 3 | 4 | |
5 | ŝ | ľ. | 00 | 9 | ł | н | # | X | 8 | 7 | ( | > | * | + | 2 | ||||
11
12 |
# F . | ~ | 11 | > | ? | Γ | J | ¥ | ~ | Ň | ł | > | ÷ | ÷ | Ð | a | |||
Г | Ŀ | ·. | N. | • |
トリムコントロール、クリップインジケーター、シグナルインジケーター
TRIMコントロールでリターン信号のレベルを調整します。CLIPインジケーターとSIGNAL インジケーターをみながら調整します。SINGALインジケーターが点灯し、(信号が入って いる)、CLIPインジケーターが時々点灯するように調整します。あまり低く設定すると、SN 比が悪くなり、高く設定しすぎると、不快な信号のクリッピングが生じます。
フェーズ
リターン信号の位相を逆にする機能です。不適当な配線のケーブルやコネクターなどの補正 に使います。
1. RETURN [SEL]ボタンを押し、リターンを選択します。
2. 次の画面が表示されるまで何回か[PAN/ø]ボタンを押します。
3. [+/ON], [-/OFF] PARAMETERボタンでノーマルまたはリバースのフェーズを設定します。
リターンレベルコントロール
ステレオ出力に入るリターン信号の、信号レベルを調整します。
入力チャンネルコントロールのレベルは、8個のLEDで表示されます。ダイアルの目盛は -∞から+6dBで、0dBの位置は、"▼"の記号で表示されています。
以下の手順でレベルを設定します。
注意: 選択されたリターンは、ステレオバスにアサインしてください。このページ「バス アサイン」をお読みください。
グループ内のチャンネルは一緒にコントロールされます。
[EF1]ボタンか[EF2]ボタンを押すと、自動的にリターン1か2が選択されます。
バスアサイン
リターンをステレオ出力にアサインします。
3. [◀], [▶] PARAMETERボタンでST1かST2を選びます。
DMP9-8の場合は、STだけが選べます。
4. DATA ENTRYコントロールか[+/ON], [-/OFF] PARAMETERボタンでリターンをアサインします。
ON-アサイン
OFF-アサインなし
グラフによるレベルモニター
リターンレベルをコントロールするフェーダーの位置を、グラフでモニターする機能です。
注意: 上記の画面を見るには、必ずリターンを選んでください。入力チャンネル、センド、ステレオ出力を選ぶと、異なる表示となります。
前の画面が表示されている間に、入力チャンネルレベルまたはMASTERのレベルを調整すると、画面表示が変わって、該当するフェーダー位置が表示されます。その後にリターンレベルを調整すると、元の画面が再び表示されます。
数値によるレベルモニター
リターンレベルを、モニターする機能です。数値は(ノミナル位置を0dBとする)フェーダー 位置を表わします。
1. RETURN [SEL]ボタンを押します。
2. 次の画面が現れるまで、何回か[OTHERS]ボタンを押します。
-Level | Monitor- | |
---|---|---|
▶RET1 |
2
12 |
1.1dB |
RET2 |
13
17 |
1.1dB |
ÞST1 |
11
11 |
0.0dB |
上記の画面で、"ST1"は、入力チャンネルからST1 OUTへのレベルを表しています。
DMP9-8ではSTのみの選択となります。
注意: 上記の画面を見るには、必ずリターンを選んでください。入力チャンネルを選ぶ と、異なる表示となります。
前の画面が表示されている間に入力チャンネルレベルを調整すると、画面表示が変わつて、 該当するコントロールレベルが表示されます。その後にRETURNレベルを調整すると、元の 画面が再び表示されます。
System Flags LCD画面でAuto Level Monitor ScreenパラメーターをONにすると、RETURNレベルコントロールを調整した時に自動的に数値レベルモニターが現れ、1.5秒後に元の画面に戻ります。
MASTER [SEL]ボタン (SEND 1~4) がオンになっている時にリターンレベルコントロールの 位置をモニターしようとすると、次の画面が出ます。これは、リターンチャンネルにセンド がないためです。
-Level | Monitor- | |
---|---|---|
FRET1 |
#
:: |
NO SEND |
RET2 | for RET! | |
▶SEMD1 |
8
11 |
0.0dB |
ウィズス、バランス
各リターンの音像の幅とバランスを設定する機能です。
ウィズスの範囲:
通常 | 中央 | リバース |
---|---|---|
N16←N15←…←I | N02←N01← C →R01→R02 | !→···-→R15-→R16 |
左の音源が左に
右の音源が右に |
左の音源が右に
右の音源が左に |
バランスの範囲:
左 中央 右 L16←L15←···←L02←L01← C →R01→R02→···→R15→R16
ウィズスやバランスをセンターに設定するには、[+/ON]、[-/OFF]PARAMETERボタンを 約1秒間同時に押します。 ## の記号が出てセンターになっていることを示します。
他のリターンチャンネルを選択するには、カーソルを"選択リターン"パラメーターに移動 し、DATA ENTRYコントロールか[+/ON]、[-/OFF] PARAMETERボタンを使います。
System Flags LCD画面でパンスペシャル機能のパラメーターをONにすると、[PAN/ ø]ボタン を押しながらRETURNレベルコントロールを使ってバランスを調整することができます。パ ンスペシャル機能を有効にするには、[PAN/ ø]ボタンを少なくとも500ミリ秒は押さえてく ださい。
入力チャンネルのパンとバランスをモニター、設定する機能です。
Pan | Мo | ni | H | ( | RET | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
選択リターン ――― | ►[ | RE | Τ1 |
11
11 |
C. | ] | 一値 | |
ポジションインジケーター | • | ψ | ÷ | нh | H | |||
AUXリターン | ٠ | 1 | 2 | 3 | 냬 |
ポジションインジケーターには次の値が表示されます。
|--- |--| |--| |--| L16~L09 L08~L01 Center R01~R08 R09~R16
注意: 上記の画面を呼び出すためには、必ずリターンを選ぶ必要があります。入力チャンネルを選択すると、異なる画面が表示となります。
リターンをオン/オフします。
1. RETURN [SEL]ボタンを押して、リターンを選びます。
RETURN [SEL]ボタンが点滅し、該当する緑のLEDが点灯します。
2. RETURN [ON]ボタンを押します。
リターンがオンの時は、RETURN [ON]ボタンと該当するリターンの赤いLEDが点灯します。
グループ内のチャンネルは一緒にコントロールされます。
個々のリターンをモニターする機能です。
モニターするリターンのRETURN [ON]ボタンとRETURN ON/OFFインジケータが点灯します。
他のチャンネルの[SOLO]ボタンと[ON]ボタンが点滅します。
[SOLO]ボタンをもう一度押すと、元のソロ設定が取り戻されます。つまり、ソロが解除に なっている時にモニターされていたチャンネルをもう一度モニターできます。
この章では、DMP9の内蔵エフェクトについて説明します。二系統のデジタルマルチエフェ クトプロセッサー:エフェクト1とエフェクト2があります。それぞれに特定のエフェクトタ イプをアサインし、これをエディットすることが可能です。エフェクト1はセンド1から入 り、エフェクト2はセンド2から入ります。エフェクトのかかった信号は、リターン1,2を 使ってそれぞれ戻ります。別個に操作するだけでなく、エフェクト1がエフェクト2に入るよ うにつなげて使用することもできます。エフェクト設定はすべて、シーンメモリーに保存で きます。
下記のエフェクトタイプがあります。
HQ-Rev 1 Hall (Rev 1 Hall) | Symphonic |
---|---|
HQ-Rev 2 Room (Rev 2 Room) | Early Ref. 1 |
HQ-Rev 3 Stage (Rev 3 Stage) | Early Ref. 2 |
HQ-Rev 4 Plate (Rev 4 Plate) | Gate Reverb |
Flange | Reverse Gate |
Chorus | Delay L-C-R |
Phasing | Stereo Echo |
Tremolo | Pitch Change |
HQリバーブはエフェクト1のみにかかりますので、ご注意ください。()はエフェクト2の リバーブです。メインのリバーブ (プライマリー)として、エフェクト1のHQリバーブのー つを使用してください。エフェクト2のリバーブ (セコンダリー) は二次的に使用します。
エフェクトを使用する時は、以下の項目を守ってください。
エフェクトの設定には二種類のLCD画面があります: Effect TYPE (エフェクトタイプの選択 と呼び出し) Effect PRM (エフェクトパラメーターのエディット)です。
1. [EF1]または[EF2]、つまりエフェクト1又はエフェクト2を押します。次のような画面が表示 されます。
2. DATA ENTRYコントロールか[+/ON], [-/OFF] PARAMETERボタンで、エフェクトタイプ を選びます。
エフェクト名が点滅している場合は、そのエフェクトタイプがまだ呼び出されていないこと を表します。
注意:エフェクトは、呼び出すまではエディットできません。
3. カーソルをEffect Recallに移動し、[+/ON] PARAMETERボタンを押します。
System Flags LCD画面でEffect Recall AssignmentパラメーターがONになっていると、[▶] PARAMETERボタンを押すだけでエフェクトを呼び出すことができます。67ページ「システ ムフラッグ」をお読みください。
選んだエフェクトタイプが呼び出され、名前の点滅が止まります。
[EF1]または[EF2]を押すと、MASTER [SEL]ボタン (SEND1) または (SEND2) とリターン1ま たはリターン2が自動的に選ばれます。
1. 次のような画面が現われるまで、[EF1]か[EF2]ボタンを続けて押してください。
2. [◄], [▶] PARAMETERボタンでパラメーターを選択し、DATA ENTRYコントロールか[+/ ON], [-/OFF] PARAMETERボタンで設定します。
エフェクトパラメーターの説明は、50ページに記載しました。
エフェクト1とエフェクト2を、別個のエフェクトプロセッサーとして使用するか、エフェクト1がエフェクト2に入るように直列につなげて使うかを選択します。下記の図を参照してください。
1. 次のような画面が現れるまで、何回か[EF2]ボタンを押します。
2. [+/ON], [-/OFF] PARAMETERボタンで、Individual かSerial かを選択します。
Serialを選択すると、次の画面が現れます。
3. [◄], [▶] PARAMETERボタンでミックス比率のパラメーターを選択し、DATA ENTRYコン トロールか[+/ON], [-/OFF] PARAMETERボタンで比率を設定します。
ミックス比率は、エフェクト1とエフェクト2からリターン2に入る信号量を決定します。 Serialを選ぶと、センド2のレベルコントロールは使えません。
エフェクトパラメーター
このエフェクトタイプはエフェクト1だけです。
Parameter | Range | Description |
---|---|---|
Rev.Time | 0.3~30 sec | リバーブタイム |
High Ratio | 0.1~1.0 | 高域ダンピング |
Diffusion | 0~10 | リバープディフュージョン |
lni.Dly | 0.1~200 ms | 初期ディレイ |
Rev.Dly | 0.1~100 ms | リバーブディレイ |
Density | 0~4 | リバーブ密度 |
LPF | 1 kHz~16 kHz, THRU | ローパスフィルターのカットオフ周波数 |
HPF | THRU, 32 Hz~8.0 kHz | ハイパスフィルターのカットオフ周波数 |
Rev1ホール、Rev2ルーム、Rev3ステージ、Rev4プレート(エフェクト2)
このエフェクトタイプはエフェクト2だけです。
Parameter | Range | Description |
---|---|---|
Rev.Time | 0.3~30 sec | リバーブタイム |
High Ratio | 0.1~1 | 高域ダンピング |
Diffusion | 0~10 | リバーブディフュージョン |
Ini.Dly | 0.1~200 ms | 初期ディレイ |
LPF | 1 kHz~16 kHz, THRU | ローパスフィルターのカットオフ周波数 |
HPF | THRU, 32 Hz~8.0 kHz | ハイパスフィルターのカットオフ周波数 |
フランジ
Parameter | Range | Description |
---|---|---|
Mod.Freq | 0.1 Hz~20 Hz | モジュレーションフリィケンシー (スピード) |
Mod.Depth | 0~100% | モジュレーションの深さ |
FB.Gain | -99~+99% | フィードバックゲイン |
Mod.Dly | 0~15 ms | 変調ディレイオフセット |
Parameter | Range | Description |
---|---|---|
Mod.Freq | 0.1 Hz~20 Hz | モジュレーションフリィケンシー (スピード) |
PM Depth | 0~100% | ピッチモジュレーションの深さ |
AM Depth | 0~100% | アンプリチュードモジュレーションの深さ |
Mod.Dly | 0~40 ms | モジュレーションディレイオフセット |
Parameter | Range | Description |
---|---|---|
Mod.Depth | 0~100% | モジュレーションの深さ |
Mod.Freq | 0.1 Hz~20 Hz | モジュレーションフリィケンシー (スピード) |
Phase Ofst | 0~100 | フェーズシフトオフセット |
FB.Gain | -99~+99% | フィードバックゲイン |
Parameter | Range | Description |
---|---|---|
AM Depth | 0~100% | アンプリチュードモジュレーションの深さ |
Mod.Freq | 0.1 Hz~20 Hz | モジュレーションフリィケンシー(スピード) |
PM Depth | 0~100% | ビッチモジュレーションの深さ |
Parameter | Range | Description |
---|---|---|
Mod.Freq | 0.1 Hz~20 Hz | モジュレーションフリィケンシー (スピード) |
Mod.Depth | 0~100% | モジュレーションの深さ |
Mod.Dly | 0.0~40 ms | モジュレーションのディレイオフセット |
Parameter | Range | Description |
---|---|---|
Туре |
S-hall, L-hall,
random, reverse, plate, spring |
リバーブタイプ |
Room Size | 0.1~20.0 | ルームサイズ |
Liveness | 0~10 | リバーブライブ感 |
Diffusion | 0~10 | リバーブディフュージョン |
Ini.Dly | 0.1~400 ms | 初期ディレイ |
LPF | 1 kHz~16 kHz, THRU | ローパスフィルターのカットオフ周波数 |
エフェクトタイプ:ゲートリバーブとリバースゲートのパラメーターは、アーリーリフレク ションとほぼ同じですが、タイプパラメーターが少し違います。ゲートリバーブとリバース ゲートタイプの選択肢は、TypeAとTypeBです。
Parameter | Range | Description | |
---|---|---|---|
Dly(L) | 0.1~1340 ms | 左チャンネルディレイタイム | |
Dly(R) | 0.1~1340 ms | 右チャンネルディレイタイム | |
Dly(C) | 0.1~1340 ms | 中央チャンネルディレイタイム | |
Level(C) | 0~100 | 中央チャンネルレベル | |
FB.Dly | 0.1~1340 ms | フィードバックディレイ | |
FB.Gain | -99~+99% | フィードバックゲイン | |
High Ratio | 0.1~1.0 | 高域ダンピング |
Parameter | Range | Description |
---|---|---|
Dly(L) | 0.1~680 ms | 左チャンネルディレイタイム |
FB.Gain(L) | -99~+99% | 左チャンネルフィードバックゲイン |
Dly(R) | 0.1~680 ms | 右チャンネルディレイタイム |
FB.Gain(R) | -99~+99% | 右チャンネルフィードバックゲイン |
High Ratio | 0.1~1.0 | 高域ダンピング |
Parameter | Range | Description |
---|---|---|
Pitch | -12~+12 semitone | ピッチチェンジ |
Fine 1 | -50~+50 cent | |
Fine 2 | -50~+50 cent | ピッチ微調整 |
Out.Lvl(1) | -100~+100 | ピッチチェンジャー1の出力レベル |
Out.Lvl(2) | -100~+100 | ピッチチェンジャー2の出力レベル |
Pan(1) | L100~R100 | ピッチチェンジャー1のパン |
Pan(2) | L100~R100 | ピッチチェンジャー2のパン |
FB.Gain 1 | 99~+99% | ピッチチェンジャー1のフィードバックゲイン |
FB.Gain 2 | -99~+99% | ピッチチェンジャー2のフィードバックゲイン |
FB.Dly | 0.0~610 ms | フィードバックディレイ |
本章では、チャンネルのグルーピングについて説明します。チャンネルをグループにする と、複数のチャンネルを同時にミュートさせたりレベルを調整したりすることができます。 8つのグループが作れ、入力チャンネルとリターンを任意に組み合わせてグループに指定し ます。各グループは別個に、有効、無効の設定ができます。
1. 以下のような画面が表示されるまで、[UTILITY]ボタンを何回か押します。
グループが有効となっている時に、[ON]ボタンを押したりレベルコントロールを調整した りすると、そのグループがそれぞれミュートしたり、レベルコントロールすべてが調整され たりします。上記の画面が表示されている間は、現在選択されているグループのチャンネル の[SEL]ボタンが点灯します。
次の例では、入力チャンネル1,3,5,6とリターン1,2がグループ5にアサインされており、こ のグループが有効になっています。レベルは、このグループにアサインされている入力チャ ンネルまたはリターンのレベルコントロールで同時に調整できます。同様に、グループにア サインされている入力チャンネルまたはリターンの[ON]ボタンを一つ押せば、すべて同時 にミュートすることができます。
7. グループをリセットするには、カーソルをResetの横に移動し、[+/ON]PARAMETERボタン を押すかDATA ENTRYコントロールを使います。これでアサインされているチャンネルす べてが、そのグループから外れます。
本章では、シーンメモリーについて説明します。全部で50個までのシーンメモリーをDMP9 のシーンメモリー1~50までに保存し、シーンメモリーには、エフェクトを含むミックスの 可変パラメーターすべての設定が入っています。フロントパネル上で、[EF1], [EF2], [EQ/ PAD], [PAN/ ¢], [SEND], [OTHERS], [CONFIG]ボタンの周りの枠は、これらのボタンでアク セスするLCD画面の設定も保存される、ということを示しています。シーンメモリーを保存 してから、マニュアルで、またはMIDIプログラムチェンジメッセージをMIDIフットスイッ チやMIDIシーケンサーから送って、呼び出すことができます。詳細は、75ページ[MIDIプ ログラムチェンジ]をお読みください。
DMP9のエディットバッファーは、現在のDMP9のパラメーター設定を保存する、内蔵RAM 領域です。つまり、現在のミックスシーンが保存されています。ミックスシーンを保存する と、エディットバッファーデータが選択されたシーンメモリーにコピーされます(または Local=OFFの時はリモートバッファーデータ)。ミックスシーンを呼び出すと、選択したシー ンメモリーのデータがエディットバッファーに呼び出されます。
保存されている、あるいは最後に呼び出されたシーンメモリー以外のシーンメモリーを選択 すると、以下のようにMEMORYディスプレイが点滅します。ミックスシーンをそのシーン メモリーに保存したり呼び出したりすると、点滅が止まります。次に、パラメーターを調整 すると、赤い点が右隅に現れ、ミックスシーンが最後に保存または呼び出しされて以来、 データに変更があったことを表します。つまり、シーンメモリーデータとエディットバッ ファーデータが同一ではない、ということを示しています。
ン シス しりーを 選択したが呼び出 していない。
た た後でパラメータを調整し た。シーンメモリー16と エディットバッファー内の データは同一ではない。
注意: MIDI Local LCD画面でLocalパラメーターがONになっている時にのみ、赤い点が上述のように機能します。OFFになっている場合は赤い点は点滅します。80ページ「MIDI ローカル」をお読みください。
シーンメモリー0は、シーンメモリー1~50とは違って、DMP9の初期設定を持つ読み出し専 用のメモリーです。呼び出すことはできますが、これにミックスシーンを保存することはで きません。パラメーターをすべて初期設定にリセットしたい時は、このシーンメモリー0を 呼び出します。
オーナーズモードでは、シーンメモリー0の初期設定を変更することができます。68ページ 「シーンメモリー0の初期化」をお読みください。
ミックスシーンの保存
1. MEMORY [▲], [▼]ボタンを使って、シーンメモリーを選択します。
最後に呼び出されたシーンメモリー以外のシーンメモリーが選択されると、MEMORYイン ジケーターが点滅します。
注意: [STORE]ボタンを押す前に必ず覚えておきたいことは、このボタンを押すと、シー ンメモリーが最後に呼び出されてからおこなった各パラメーターの調整など、ミックス 設定すべてが保存される、ということです。つまり、選択したシーンメモリーに保存さ れている設定が上書きされるわけです。選択したシーンメモリーの内容についてあまり 確かではない場合は、まずこれを呼び出してから調整をおこない、保存してください。 万一のために、呼び出しをおこなう前に、現在のミックスシーンを未使用のシーンメモ リーに保存しておくといいでしょう。
2. [STORE]ボタンを押します。次の画面が表示されます。
3. もう一度[STORE]ボタンを押して保存するか、他のボタンを押してキャンセルします。 キャンセルすると、以前のLCD画面に戻る前に"Store Cancelled!!"という表示が現れます。
MEMORYインジケーターの点滅が止まります。
誤ってミックスシーンを呼び出してしまった場合、次のような手順で元の設定を取り戻すこ とができます。
[BACK]ボタンを押しながら[RECALL]ボタンを押します。
フェードタイム
シーンメモリーを呼び出した時に、そのシーンメモリーに保存されている位置にレベルコン トロールが変化する速度を指定します。次のレベルコントロールに関係しています:入力 チャンネル1~16、リターン1~4、センド1~4、ステレオ。
注意: フェードタイムを有効にするには、まずタイムを設定し、シーンメモリーに保存してから呼び出すことが必要です。
1. 以下のような画面が表示されるまで、何回か[OTHERS]ボタンを押します。
2. DATA ENTRYコントロールか[+/ON], [-/OFF] PARAMETERボタンを使って、フェードタイムを設定します。
フェードタイムの範囲:OFF, 0.1~10.0秒
シーンメモリーのタイトル
シーンメモリーにタイトルを付けます。Song1、Finaleなどというタイトルを付ければ、どの ミックスシーンがどのシーンメモリーに入っているかが簡単にわかります。
1. 以下のような画面が現れるまで、何回か[CONFIG]ボタンを押します。
最後に呼び出されたシーンメモリーのタイトルが表示されます。別のシーンメモリーのタイトルをエディットする場合は、まずそのシーンメモリーを呼び出してください。
シーンメモリーのタイトルには、全部で16文字まで使えます。
タイトルをセーブするには、そのシーンメモリーを保存してください。
エディットバッファーのタイトル
エディットパッファーデータのタイトルを表示する機能です。つまり、最後に呼び出された シーンメモリーのタイトルを表示します。
1. 以下のような画面が現れるまで、何回か[OTHERS]ボタンを押します。
保存されているシーンメモリー1から50を保護します。ONに設定すると、[STORE]ボタンで シーンメモリーを保存することができません。また、MIDIバルクダンプとして受信した シーンメモリーデータは、無視されます。
1. 以下のような画面が現れるまで、何回か[UTILITY]ボタンを押します。
2. [+/ON], [-/OFF] PARAMETERボタンで、メモリー保護を[+/ON], [-/OFF]します。
この章では、DMP9のデジタル入力について説明します。DIGITAL INPUT 1はIEC958, EIAJ CP-1201 (民生用) フォーマットのデジタルオーディオを受信し、DIGITAL INPUT2はYamaha フォーマットのデジタルオーディオを受信します。これらの入力端子は、CDプレーヤーや DATレコーダーなどへのデジタル接続にも使えます。また、カスケード操作にも使用できま す。70ページ「DMP9のカスケード接続」をお読みください。
注意: デジタル入力を使ってこれをCHまたはCASCADEにつなぐ場合、ワードクロック 信号がそのデジタル入力から出るようにDMP9を設定してください。64ページ「マスター クロクセレクト」をお読みください。ただし、ST2 Out Select LCD画面でデジタル入力を モニターしている場合は、これが当てはまりません。36ページ「ステレオアウトセレク ト」をお読みください。
デジタル入力信号の経路を決定します。
1. 以下のような画面が現れるまで、何回か[DIO]ボタンを押します。
OFF ― デジタル入力オフ
CH13/14 — DIGITAL INPUT1が入力チャンネル13と14に入ります。(ライン入力はオフになります。) CH15/16 — DIGITAL INPUT2が入力チャンネル15と16に入ります。(ライン入力はオフになります。) CASCADE — デジタル入力をカスケード入力として使用します。
DMP9-8では、DIGITAL INPUT1は入力チャンネル5と6に、DIGITAL INPUT2は入力チャン ネル7と8に入ります。
入力するデジタル信号が何もない場合、あるいはデジタル入力信号が適切でない場合は、上記の選択肢が使えず、入力経路は強制的にOFFになるか、次のいずれかの画面が現れます。
DIGITAL INPUT1の信号がIEC958, EIAJ CP-1201 (民生)フォーマットのデジタル音声でない 場合、あるいはチャンネルステータスバイトのサンプリング周波数情報が実際の信号と異な る場合は、画面①が現れます。[+/ON]PARAMETERボタンでRoutingをONにすると、 DIGITAL INPUT1での信号を使うことができます。
画面②は、DMP9のサンプリング周波数が入力するデジタル信号と異なる場合、入力信号に よってパリティーエラーが生じた場合、デジタル信号が入力されていない場合のいずれかの 場合に現れます。
DIGITAL INPUT2に関しては、画面②のみが現れ、D1の代わりにD2が表示されます。 Digital1またはDigital2がモニターとして選択されているとき、モニター中の信号をD. In routing画面で内部バスに接続すると、強制的にモニターソースはInt BUS (内部バス) に切り 替えられます。
DIGITAL INPUT2から入るYamahaフォーマットの信号にエンファシスをかける機能です。 このフォーマットに関しては、エンファシスが自動的に検知されないので、内蔵エンファシ ス機能がONになっている場合、または入力信号にエンファシスがすでにかかっている場合 は、この機能をONに設定する必要があります。DMP9は、DIGITAL INPUT1から入る信号に すでにエンファシスがかかっているか否かを自動的に検知し、内部エンファシス設定に従っ てエンファシスをかけたり取ったりします。
1. 以下のような画面が表示されるまで、何回か[DIO]ボタンを押します。
2. [+/ON], [-/OFF] PARAMETERボタンでエンファシスをON/OFFします。
注意: DMP9をDMP7、DMP7D、DMP11のいずれかに接続した場合は、エンファシスを必ずONに設定してください。というのは、これらのユニットがエンファシスONで内部デジタルオーディオデータを処理するからです。
DIGITAL INPUT1のCD/DATフォーマット信号の、チャンネルステータスデータをモニター できる機能です。この機能を使う前に、DIGITAL INPUT1の経路を必ずOFF以外の設定にし てください。58ページ「デジタル入力の経路」をお読みください。
1. 次のような画面が現れるまで、何回か[DIO]ボタンを押します。
2. DATA ENTRYコントロールか[+/ON]、[-/OFF] PARAMETERボタンで画面をスクロールします。
フォーマットがProの場合は、HexからEmphasisまでのステータスデータのみが表示されます。
チャンネルステータス | 選択肢 | 内容 |
---|---|---|
Hex | 8桁の16進数値で表示 | |
P | Consumer | 民生用 |
Format | Pro | プロ用 |
Audio | オーディオ | |
Use | Non-Audio | 不明 |
44.1 kHz | 44.1 kHz | |
Fo Tumo | 48 kHz | 48 kHz |
гзтуре | 32 kHz | 32 kHz |
Unknown | 不明 | |
Emphasia | On | エンファシス 有 |
Emphasis | Off | エンファシス 無 |
Convicto | Yes | 著作権保護 |
Copyright | No | 著作権保護無し |
General | 汎用 | |
Laser | CD/光磁気ディスク以外のオプチカルディスク装置 | |
CD | IEC908準拠のCD | |
Optical | 上述以外のディスク | |
MD | ミニディスク | |
D.Conv/DSP | PCMプロセス/デジタルミキサー/サンプルレートコンバー | |
ター/サンプラー以外の、デジタル/デジタルコンバーター及 | ||
びジクナルフロセッサー | ||
PCM Proces | PCMエンコーター/デコーター | |
D.Mixer | デジタルミキシングコンソール | |
FsConv | サンフルレートコンパーター | |
Sampler | デジタルサウンドサンフラー | |
Magnet | D./DCC付DAT/VTR以外の磁気テーフ機器、磁気ディスク機器 | |
DAT | デジタルオーディオテーフ | |
Cate (Category) | VTR w/D. | デジタルオーディオ付VTR |
DCC | デジタルコンパクトカセット | |
Broadcast |
| 放送J/放送E/放送A以外の、ビデオ信号付(又はビデオ信号無 |
| し)デジタル放送 |
|
BroadcastJ | 日本でのビデオ信号付(又はビデオ信号無し)デジタル放送 | |
BroadcastE | 欧州でのビデオ信号付(又はビデオ信号無し)デジタル放送 | |
BroadcastA | 米国でのビデオ信号付(又はビデオ信号無し)デジタル放送 | |
D.Inst | シンセサイザー/マイク、マイク信号、オリジナル信号以外の | |
Syntho | ||
Microphone | 7/207+1 | |
マイノロノオノ | ||
留け催用報びない、クロノ信与用スロコンパーター 茎作旋鰭銀の入ったアナログ信号田A(Dコンパーター | ||
Solid Mem | 音に追悼報のパンピアノロクロラボスレコンパーン | |
Experiment | | | |
Unknown | ||
Original | 商業田オリジナルソフトウェア | |
Gene (Generation) | Home Copy | ||9.ポリンフル/フィンエン||||||||||||||||||||||||||||||||||| |
ヘランテルの つ記録 ひにノフトウエア |
ユーザービットモニター
DIGITAL INPUT1のデータブロックの開始から4バイトのユーザービットをモニターできる 機能です。ユーザービットは16進数とASCIIで表示されます。この機能を使う前に、 DIGITAL INPUT1の経路を必ずOFF以外の設定にしてください。58ページ「デジタル入力の 経路」をお読みください。
1. 次のような画面が現れるまで、何回か[DIO]ボタンを押します。
-User's Bit Rx-Hex :41 41 Char: "AAAA"
DMP9のユーザービットに関する画面に表示されるキャラクターと送信/受信される数値と の対応は、DMP9独自のものです。したがって、他機種との接続(例えば、DMC1000と DMP9との接続)では、送信したキャラクターと受信したキャラクターが一致しない場合が あります。キャラクターが一致しないときは、16進数表示を参照してください。
デジタル入力を使用してこれをCHかCASCADEに入れる時、ワードクロックがそのデジタ ル入力から入るようにDMP9を設定してください。64ページ「マスタークロックセレクト」を お読みください。ただし、これはST2 Out Select LCD画面を使ってデジタル入力をモニター しているだけの時には当てはまりません。36ページ「ステレオアウトセレクト」をお読みく ださい。
DMP9のWORD CLK OUT接続で同期している機器から受信したデジタル信号は、正しく受信されます。
デジタル入力信号は、必ず次のサンプリング周波数のいずれかにしてください:32kHz, 44.1kHz,48kHz,±1000ppm。信号がこの範囲を越えると、DMP9はこれに同期することがで きません。DMP9が信号にロックしたとしても、その信号が許容範囲から出ている場合は、 DMP9信号がすべてミュートしてしまいます。
DIGITAL INPUT1, DIGITAL OUTPUT1は、IEC958, EIAJ CP-1201 (民生) フォーマットのデジ タルオーディオ信号を扱います、これにはシリアルコピーマネージメントシステム (SCMS) の制御のための著作権保護情報および世代情報が入っています。
DIGITAL INPUT1とDIGITAL INPUT2を同時に使う場合、デジタル信号を出すデジタルオー ディオ装置がワードクロックに同期していなければなりません。このため、外部ワードク ロック同期機能を持つ装置だけが使えることになります。たとえば、同期機能をもたない2 台のCDプレーヤーを接続した場合、これが両方とも44.1kHzでデジタルオーディオを出力し ていても、内部ワードクロックがそれぞれ独立して出るので、DMP9は両方の信号を正確に 受信することができません。
DMP9をカスケード接続して両方のデジタル入力を使った場合には、両方のデジタル信号が 同じDMP9から来るので使用可能です。
この章では、DMP9のデジタル出力について説明します。DIGITAL OUTPUT1はIEC958(民 生)フォーマットのデジタルオーディオを出力し、DIGITAL OUTPUT2はYamahaフォーマッ トのデジタルオーディオを出力します。これらの出力端子は、DATレコーダーなどへのデジ タル接続にも使えます。また、カスケード操作にも使用できます。70ページ「DMP9のカス ケード」をお読みください。
各デジタル出力の信号ソースを選択します。
1. 以下のような画面が現れるまで、何回か[DIO]ボタンを押します。
D.
)) )) )) |
Out
91.1 91.2 |
Routi
ST1 |
ng-
PRE Pnst |
---|---|---|---|
₽.C.T | 21.4 | - DIA | rusi |
2. [◀], [▶] PARAMETERボタンを使ってDigi.1かDigi.2、つまり各々DIGITAL OUTPUT1、 DIGITAL OUTPUT2を選びます。
3. [+/ON], [-/OFF] PARAMETERボタンで信号ソースを選びます。 次のソースがあります。 ST1 POST—MASTERレベルコントロール後のステレオ1パス信号 ST1 PRE—MASTERレベルコントロール前のステレオ1パス信号 ST2 POST—MASTERレベルコントロール後のステレオ2パス信号 ST2 PRE—MASTERレベルコントロール後のステレオ2パス信号 SEND1—MASTERレベルコントロール後のAUXセンド1パス信号 SEND2—MASTERレベルコントロール後のAUXセンド2パス信号 SEND3—MASTERレベルコントロール後のAUXセンド3パス信号 SEND4—MASTERレベルコントロール後のAUXセンド4パス信号 SEND4—MASTERレベルコントロール後のAUXセンド4パス信号 SEND1/2—左チャンネル: AUXセンド1パス信号 (MASTERレベルコントロール後) 右チャンネル: AUXセンド3パス信号 (MASTERレベルコントロール後) SEND3/4—左チャンネル: AUXセンド3パス信号 (MASTERレベルコントロール後) ATチャンネル: AUXセンド3パス信号 (MASTERレベルコントロール後) ATチャンネル: AUXセンド3パス信号 (MASTERレベルコントロール後) DMP9-8ではST2 PREとST2 POST/2.数15 PREとST POST/2.5 0
の設定はありません。
デジタル出力エンファシス
DIGITAL OUTPUT1のCD/DATフォーマット信号とDIGITAL OUTPUT2から出るYamaha フォーマットの信号にエンファシスをかける機能です。この設定は、入力エンファシスの設 定に関係なく有効となります。65ページ「内部エンファシス」をお読みください。
1. 以下のような画面が表示されるまで、何回か[DIO]ボタンを押します。
2. [◀], [▶] PARAMETERボタンを押してDigital1かDigital2を選択します。
3. [+/ON], [-/OFF] PARAMETERボタンでエンファシスをON/OFFします。
注意: DMP9をDMP7、DMP7D、DMP11のいずれかに接続した場合は、該当するデジタル 出力のエンファシスを必ずONに設定してください。というのは、これらのユニットがエ ンファシスONで内部デジタルオーディオデータを処理するからです。
ユーザービット
DIGITAL OUTPUT1のユーザービットを設定する機能です。DIGITAL OUTPUT2には全く関係ありません。
1. 以下のような画面が現れるまで、何回か[DIO]ボタンを押します。
全部で4文字(4バイト)までをユーザービットとして入力できます。このユーザービット情報は、DIGITAL OUTPUT1 信号の左右チャンネルに含まれます。
DMP9のユーザービットに関する画面に表示されるキャラクターと送信/受信される数値と の対応は、DMP9独自のものです。したがって、他機種との接続(例えば、DMC1000と DMP9との接続)では、送信したキャラクターと受信したキャラクターが一致しない場合が あります。キャラクターが一致しないときは、16進数表示を参照してください。
DIGITAL OUTPUT1のチャンネルステータスは次のように出力します。
ここでは、マスタークロックセレクト、内部エンファシス、オシレーター、バッテリー チェック機能について説明します。
マスタークロックとは、DMP9のデジタル・シグナル・プロセッサー (DSP) などのデータ処 理回路を同期させるために使用するクロック信号です。この種のクロック信号は、デジタル オーディオデータワードに同期するので、ワードクロックとも呼ばれています。初期設定で はDMP9は、48kHzの固定サンプリング周波数の内部クロックを使います。デジタル入力を 使用する場合は、クロックソースを必ず該当する入力:Digital1かDigital2に設定してくださ い。DMP9は、入力されるデジタル信号のサンプリング周波数を自動的に検出し、これに同 期します。DMP9は、32kHz,44.1kHz,48kHzの各デジタル信号にも同期できます。現在のク ロックソースはINTERNAL LEDと、DIGITAL INPUT LEDで表示されます。
注意: デジタル入力を使用してこれをCHかCASCADEに入れる時、ワードクロックがそ のデジタル入力から出るようにDMP9を設定してください。ただし、これはST2 Out Select LCD画面を使ってデジタル入力をモニターしているだけの時には当てはまりませ ん。36ページ「ステレオアウトセレクト」をお読みください。
WORD CLK OUT BNC接続は、マスタークロックとして選択したクロック信号に相当する クロック信号を、常に出力します。
1. 以下のような画面が現れるまで、何回か[DIO]ボタンを押します。
Internalを選ぶと、サンプリング周波数は48kHzに設定され、INTERNAL LEDが点灯します。 Digital1かDigital2を選ぶと、DMP9は入力されるデジタル信号のサンプリング周波数を チェックし、その間はDIGITAL INPUT LEDが点滅します。サンプリング周波数の値が、画 面に表示されます。許容できるクロック信号が検知されると、DMP9はクロックにロック し、DIGITAL INPUT LEDが点灯したままとなります。許容できるクロック信号が検知され ないと、DMP9はいつまでもチェックし続けます。この状態ではDMP9の操作はできないの で、別のクロックソースを選ばなければなりません。外部ワードクロックが失われるとこの LCD画面が自動的に現れます。
入力デジタル信号についての詳細は、61ページ「デジタル入力についての注意」をお読みく ださい。
エンファシスは、A/D、D/A変換の性能を向上させるための技術です。アナログのノイズリ ダクションといくらか似ています。というのは、A/D変換前に高域がブーストされ(エン ファシスをかける)、D/A変換後自動的にカットされる(ディエンファシス)からです。 DMP9のエンファシス機能は、DMP7,DMP7D,DMP11などの以前のデジタルオーディオ機器 との互換性を持たせています。
この機能によって、アナログ入力信号すべてにエンファシスをかけることができます。アナ ログ出力信号は、出力される前に自動的にディエンファシスされます。DIGITAL INPUT1の エンファシスは、内部エンファシス設定に従って自動的に設定されますが、DIGITAL INPUT2に関してはマニュアルで設定する必要があります。59ページ「デジタル入力エンファ シス」をお読みください。エンファシスは、デジタル出力ごとに別個に設定することができ ます。63ページ「出力エンファシス」をお読みください。エンファシス設定が正しくない と、3.5kHz以上の周波数領域でレベルが少しブーストされたりカットされたりします。
次の手順で内部エンファシスを設定します。
1. 以下のような画面が現れるまで、何回か[UTILITY]ボタンを押します。
2. [+/ON], [-/OFF] PARAMETERボタンで、エンファシスをON/OFFします。
注意: このエンファシス機能がONになっており、DIGITAL INPUT2を使っている場合 は、この入力のエンファシスを適宜設定する必要があります。59ページ「デジタル入力エ ンファシス」をお読みください。
オシレーター
オシレーターは、正弦波の信号をDMP9-16の入力チャンネル16に、またDMP9-8のチャン ネル8に送ります。
1. 以下のような画面が現れるまで、何回か[UTILITY]ボタンを押します。
パラメーターの選択値は次の中から選びます。
ON/OFF-オシレーターをオン/オフします。
周波数 (Freq) — 50, 60, 100, 200, 440, 500, 1.0k, 2.0k, 5.0k, 10.0k Hz
減衰 (Att.) —0dB~72dB (73ステップ)
バッテリーチェック
バッテリーチェック機能によって、内部RAMバックアップバッテリーの状態を点検するこ とができます。
1. 以下のような画面が現れるまで、何回か[UTILITY]ボタンを押します。
バッテリーがOKなら、上記のメッセージが表示されます。
メッセージ | 対策 | |
---|---|---|
Battery is OK. | バッテリーはOKです。 | |
Warning! Low Battery. | バッテリー電圧が下がっています。交換してください。 | |
Warning! No Battery. | バッテリーが入っていないので、入れてください。 | |
Unknown Signal Check CPU Sheet! | お買上げ販売店またはサービス拠点にご連絡ください。 |
____________________________________
System Flags LCD画面を使って、様々なDMP9のパラメーターを設定します。
1. 次の画面が出るまで[UTILITY]ボタンを何度か押します。
これをONにすると、入力チャンネルレベルコントロール、RETURNレベルコントロール、 MASTERレベルコントロールのいずれかを調整した時に、自動的に数値レベルモニター LCD画面が現れます。OFFに設定すると画面は現れません。ただし、Auto Level Monitor Screen機能は、DMP9全体の処理速度を低下させますので、レベル調整の頻度が高い状況で の使用は避けてください。
これをONにすると、[PAN/ø]ボタンを押えながら入力チャンネルレベルコントロールや RETURNレベルコントロールを使って、パン(モノモード)とステレオバランス(ステレオモー ド)を調整します。OFFに設定した場合は、この調整はできません。パンスペシャル機能を 有効にするには、[PAN/0]ボタンを少なくとも500ミリ秒は押さえてください。
ONにすると、DMP9を30秒以上調整しないでいる場合に自動的にMaster ON/OFF LCD画面が 現れます。35ページ「ステレオ出力オン/オフ」と39ページ「マスターセンドオン/オフ」をお読 みください。DMP9がMIDIデータを受信している場合、Master ON/OFF LCD画面が現れませ ん。このため、たとえばMIDIデータ受信中はMIDI Monitor LCD画面がそのまま表示されて います。
ONにすると、シーンメモリーを保存する時にMIDIエクスクルーシブデータを出力します。 OFFにすると、出力されません。
ONにして、Effect TYPE LCD画面を選ぶと、[▶] PARAMETERボタンを押すだけでエフェクトを呼び出すことができます。OFFに設定した場合は、"Effect Recall"パラメーターを選択してから[+/ON]キーPARAMETERボタンを押す必要があります。48ページ「エフェクトの選択」をお読みください。
DMP9の設定をすべて工場出荷時の初期値に戻すことができます。
オーナーズモードでは、通常の使用状態では必要性の少ないLCD画面にアクセスすることが できます。
オーナーズモードへの入り方
[UTILITY]ボタンと[BACK]ボタンを同時に押しながら電源を入れ、バージョン番号がLCD 画面に表示されるまで押し続けてください。
1. 次の画面が出るまで[UTILITY]ボタンを何回か押します。
2. [◄]、[▶]PARAMETERボタンでパラメーターを選択し、DATA ENTRYコントロールか[+/ ON]、[-/OFF] PARAMETERボタンで設定します。
次のパラメーターがあります。
Protect—OFF/ON
OFFに設定すると、シーンメモリー0に保存している設定をオーナーズモードで変更できます。
ONにすると、シーンメモリー0の変更はできません。
次の2つのパラメーターは、上記のProtectパラメーターがONになっているときは表示されま せん。
Type—Stereo/Monaural
Stereoに設定すると、シーンメモリー0を呼び出した時に入力チャンネルすべてがステレオ モードになります。
Monauralに設定すると、シーンメモリー0を呼び出した時に入力チャンネルすべてがモノ モードになります。
注意: Typeパラメーターを有効にするには、次のExecuteパラメーターを使ってください。
Execute --シーンメモリー0を初期化するのに使います。これを選んで[+/ON]PARAMETER ボタンを押すと、初期化が行われます。
オーナーズモードではProtect OFF状態で、0番にもMEMORY STOREできます。
次のLCD画面ではDMP9の操作をチェックします。チャンネルステータスビット0-31が表示 されます。
1. 次の画面が出るまで[DIO]ボタンを何回か押します。
このLCD画面では、パン、ウィズス、バランスの各コントロールの働きを決めます。0dBの 位置レベルを変更することができます。
1. 次の画面が出るまで[DIO]ボタンを何回か押します。
2. [◄]、[▶]PARAMETERボタンでパラメーターを選択し、DATA ENTRYコントロールか[+/ ON]、[-/OFF] PARAMETERボタンで設定します。
次のパラメーターがあります。
Pan 0dB—CenterまたはL/R
Centerに設定すると、パンセンターレベルが0dB、左右いっぱいに振った時のレベルが+3dB になります。
LRに設定すると、パンセンターレベルが-3dB、左右いっぱいに振った時のレベルがOdBになります。
このパラメーターを変更すると、パン/ウィズスのレベルが替わります。初期設定はCenterです。
Bal OdB-CenterまたはL/R
Centerに設定すると、バランスセンターレベルが0dB、左右いつぱいに振った時のレベルが +3dBになります。
L/Rに設定すると、バランスセンターレベルが-3dB、左右いつぱいに振った時のレベルが OdBになります。
このパラメーターを変更すると、バランスのレベルが替わります。初期設定はCenterです。
本章では、チャンネル拡張のためにDMP9をカスケード接続する方法を説明します。カス ケードシステムでは、各DMP9の入力チャンネルとリターンがステレオにミックスダウンさ れ、デジタル入出力を介して次のDMP9へと出力されます。以下の図は、2台のDMP9をカス ケード接続したものです。
上の図では、Yamahaフォーマットのデジタル入出力を使っています。あるいは、IEC958、 EIAJ CP-1201 (民生用)フォーマットのデジタル入出力を使うこともできます。両デジタル 入出力を使用することによって、ステレオバス信号またはソロ信号がカスケードされます。
カスケード接続をするには、次の機能を設定してください。
注意: 理論上は、DMP9を何台でもカスケード接続することができますが、あまりたくさんのユニットを接続するとデジタルノイズの生じるおそれがあるので、ご注意ください。
注意:DMP9をDMP7、DMP7D、DMP11のいずれかに接続した場合は、エンファシスを必 ずONに設定してください。というのは、これらのユニットがエンファシスONで内部デ ジタルオーディオデータを処理するからです。また、システムのマスタークロックを 44.1 kHzのサンプリング周波数になるように設定してください。
カスケードアサイン
デジタル入力をステレオバスにアサインする機能です。この機能を使う前に、必ずデジタル入力をCASCADEにパッチしてください。58ページ「デジタル入力の経路」をお読みください。
1. 以下のような画面が現れるまで、何回か[DIO]ボタンを押します。
2. [◄], [▶] PARAMETERボタンを使って、次のパラメーターを選択します。
Digi.1 to St1 — DGITIAL INPUT1からステレオバス1へ
Digi.1 to St2-DGITIAL INPUTIからステレオバス2へ
Digi.2 to St1 — DGITIAL INPUT2からステレオバス1へ
Digi.2 to St2—DGITIAL INPUT2からステレオバス2へ
画面上の"---"は、デジタル入力信号がCASCADEに入っていないことを表します。58ページ 「デジタル入力の経路」をお読みください。
DMP9-8ではST1がSTになっており、Digi.1 to St2とDigi.2 to St2のパラメーターはありません。
3. [+/ON], [-/OFF] PARAMETERボタンかDATA ENTRYコントロールで、デジタル入力をステレオバスにアサインします。
ONになるとデジタル入力がアサインされます。
デジタルカスケード入力から出力へ、DMP9はデジタルオーディオ信号を処理するのに、9 サンプルという決まった時間を必要とします。このため、カスケードシステム内では、後続 のDMP9にディレイによる補正を行って、信号がすべて同期を保つようにしなければなりま せん。通常、1台目のDMP9にはディレイを設定しません。以下のように、2台目には9、3台 目には18というように、ディレイを設定していきます。ディレイはST1出力とST2出力それ ぞれ別個に設定できます。
DMP9に関しては9サンプルですが、その他の機器をカスケード接続している場合は、該当 する取扱説明書を確認してください。
9サンプルのディレイは、サンプリング周波数48kHzで190マイクロ秒に相当します。
1. 以下のような画面が現れるまで、何回か[UTILITY]ボタンを押します。
Mas | te | ŀ۳. | De | 1.9 | ایب ا |
---|---|---|---|---|---|
▶ST1 |
::
:: |
00 | 95 | an | ple |
▶ST2 |
#
# |
88 | 95 | am | ple |
Time |
#
# |
Ø. | 19 | MS. | ec |
2. [◀], [▶] PARAMETERボタンでSTIかST2を選びます。
DATA ENTRYコントロールか[+/ON], [-/OFF] PARAMETERボタンで、ディレイを設定します。
ディレイの範囲は000~511サンプルです。
3. [+/ON]、[-/OFF] PARAMETERボタンを同時に1秒間押すと、値が0になります。 ディレイの値は、時間(ミリ秒)です。
カスケードパッド
デジタル入力信号をカスケード入力として使用するときに、信号を減衰させる機能です。デ ジタル入力信号のレベルが比較的高い時に、この機能を使うと便利です。信号を減衰させる と、ミキシングのヘッドルームにゆとりが出ます。
この機能を使う前に、デジタル入力の経路を必ずCASCADEに設定してください。58ページ 「デジタル入力の経路」をお読みください。
1. 以下のような画面が現れるまで、何回か[DIO]ボタンを押します。
パッドの範囲: 0.0dB~-95.2dB(128ステップ)
次のようなMIDI接続をおこなうことによって、該当するシーンメモリーを複数のDMP9に同時に保存、呼び出しができます。
シーンメモリーがDMP9(C)に保存されると、MIDIシーンメモリー・ストアリクエスト・ メッセージがDMP9(B)とDMP9(A)に送られ、順次、該当するシーンメモリーを保存しま す。(System Flags内のMemory Store Bluk OutがONの時のみ)。
注意: メモリープロテクトがONになっていると、シーンメモリーを保存することはでき ません。57ページ「メモリープロテクト」をお読みください。
複数のDMP9をカスケード接続した時、各DMP9間で、シーンメモリー、セットアップデー タ、パラメーターへのコントロールチェンジアサインなどをやりとりできると便利です。1 台のDMP9のMIDIOUTを別のDMP9のMIDINに接続すると、MIDIバルクダンプを使ってこ れができます。DMP9は、他のDMP9からバルクダンプデータをリクエストすることも可能 です。81ページ「MIDIバルクダンプ/リクエスト」をお読みください。
本章では、DMP9のMIDI機能について説明します。DMP9は、プログラムチェンジ、コント ロールチェンジ、システムエクスクルーシブの三種類のMIDIメッセージを使用します。
このLCD画面で、基本的なMIDIパラメーターの一部を設定します。
1. 以下のような画面が表示されるまで、何回か[MIDI]ボタンを押します。
2. [◄], [▶] PARAMETERボタンを使ってパラメーターを選択し、DATA ENTRYコントロール か[+/ON], [-/OFF] PARAMETERボタンで設定します。
以下のパラメーターがあります。
Tx Channel —DMP9がどのMIDIチャンネルを使ってプログラムチェンジメッセージ、コン トロールチェンジメッセージ、バルクダンプ/リクエストを送信するかを設定します。範 囲:1~16
DMP9がMIDIデータを受信している時は、シーンメモリータイトルの10位の文字の横に点が現れます。
Rx Channel —DMP9がどのMIDIチャンネルを使ってプログラムチェンジメッセージ、コン トロールチェンジメッセージ、バルクダンプ/リクエストを受信するかを設定します。範 囲:1~16
DMP9がMIDIデータを受信している時は、シーンメモリータイトルの10の位の文字の横に点が現れます。
注意: PGM Change LCD画面かCTRL Change LCD画面でOMNIパラメーターをオンにする と、上記のMIDIチャンネル設定は無視されます。
Mode -コントロールチェンジメッセージの操作モード:RegisterかChannelを設定します。77 ページ「MIDIコントロールチェンジ」をお読みください。
MIDIプログラムチェンジメッセージは、シーンメモリーの呼び出しに使えます。最初は、 シーンメモリー1~50はプログラムチェンジナンバー1~50にアサインされますが、これを PGM Assign LCD画面で変更することができます。
[RECALL]ボタンを押して、シーンメモリーを呼び出すと、DMP9は該当するプログラム チェンジメッセージを出力します。これを使って、複数のDMP9に同時にシーンメモリーを 呼び出しすることができます。その他のMIDI機器でエフェクトプログラムやシンセサイ ザープログラム等を選ぶのにも使えます。たとえば、DMP9上でシーンメモリー10を呼び出 すと、初期設定ではプログラムチェンジ10が出力され、これで、外部エフェクターのエフェ クトプログラムを呼び出したり、シンセサイザーのボイスを選んだりすることができます。 あるいは、シンセサイザー側からプログラムチェンジメッセージを送って、DMP9のシーン メモリーを呼び出すことも可能です。シーンメモリーの呼び出しをMIDIシーケンサーにレ コーディングすることもできます。再生中は、各シーンメモリーをソング内の適切な位置で 自動的に呼び出すことができます。
1. 以下のような画面が表示されるまで、何回か[MIDI]ボタンを押します。
2. [◄], [▶] PARAMETERボタンを使ってパラメーターを選択し、DATA ENTRYコントロール か[+/ON], [-/OFF] PARAMETERボタンで設定します。
黒塗の楕円形は、パラメーターが有効になっていることを表します。
以下のパラメーターがあります。
Txープログラムチェンジメッセージを送信するか否かを決定します。
Rx—プログラムチェンジメッセージを受信するか否かを決定します。
OMNI-通常、プログラムチェンジメッセージは、指定したMIDIチャンネルで受信されま す。74ページ「MIDIセットアップ」をお読みください。しかし、OMNIが有効になっている と、すべてのMIDIチャンネルで受信されます。
ECHO—MIDI IN端子で受信したプログラムチェンジメッセージを、DMP9が発生したMIDI データと一緒に、MIDI OUTからエコーさせる (送り返す) か否かを決定します。
シーンメモリーのプログラムチェンジへのアサイン
初期設定では、シーンメモリー1~50はプログラムチェンジナンバー1~50に割り当てられま すが、この機能を使って、割当を変更することができます。103ページ「シーンメモリーの プログラムチェンジへのアサインテーブル」を利用して、ご自分の割当表を完成させてくだ さい。このアサインは、MIDIバルクダンプでセーブすることができます。81ページ「MIDI バルクダンプ/リクエスト」をお読みください。
1. 以下のような画面が表示されるまで、何回か[MIDI]ボタンを押します。
F | 'GM | Ass | i | 9n | |
---|---|---|---|---|---|
PGM | 1 |
u
n |
MEM | 1 | |
₽PGr | | 2 | þ | MEM | 2 | |
-13P | 3 ا | MEM | ్ |
DMP9のパラメーターを、MIDIコントロールチェンジメッセージで制御することができま す。全部で671のパラメーターをコントロールできます。MIDIコントロールチェンジは16の バンクに分けられ、それぞれのバンクには96ずつ入ります。MIDIコントロールチェンジ は、CTRL Assign LCD画面を使ってパラメーターにアサインします。操作には、Channelと Registerの二つのモードがあり、このモードはMIDI Setting LCD画面で設定します。74ページ 「MIDIセットアップ」をお読みください。
Channelモードでは、各バンクが別個のMIDIチャンネルを使います。使用するMIDIチャンネルは、MIDI Setting LCD画面で指定したMIDIチャンネルによります。74ページ「MIDIセットアップ」をお読みください。
たとえば、n=指定MIDIチャンネルの場合:
バンク0 MIDIチャンネル=n+0
バンク1 MIDIチャンネル=n+1
バンク11 MIDIチャンネル=n+11
結果的にMIDIチャンネルが16より大きい場合は、また1に戻ってスタートします。たとえ ば、19という結果が出たら、MIDIチャンネルは3ということになります。また、この時 OMNIの設定は無視します。
CTRL Change LCD画面のOMNIパラメータでの設定は、チャンネルモードでは無視されま す。このため、送受信機器のMIDIチャンネルが正しく設定されていることを必ず確認して ください。
Registerモードでは、MIDIコントロールチェンジ98(ノンレジスタードパラメーターLSB)を 使ってバンクナンバーを指定し、コントロールチェンジメッセージはすべて、MIDI Setting LCD画面で指定したMIDIチャンネルを使用します。74ページ「MIDIセットアップ」をお読み ください。
コントロールチェンジメッセージを受信すると、そのコントロールチェンジにアサインされ ていたパラメーターが調整されます。同様に、DMP9上でパラメーターを調整すると、該当 するコントロールチェンジメッセージが出力されます。これを使って、他のDMP9を同時に コントロールすることができます。更に、たとえばパラメーターを、モジュレーションやマ スターボリュームなどの一般的なMIDIコントロールチェンジにアサインして、そのパラ メーターをシンセサイザーやMIDIキーボードからコントロールすることもできます。パラ メーターの調整は、コントロールチェンジメッセージとしてMIDIシーケンサーに記録でき るので、ダイナミックなオートメーションが可能です。
1. 以下のような画面が表示されるまで、何回か[MIDI]ボタンを押します。
- CTRL I | Chan9e · | |
---|---|---|
▶Tx c⊃ | ▶OMNI ↔ | |
▶Rx co | ▶ECHO ↔ | ■₽ |
| ▶Memory | RECALL |
2. [◄], [▶] PARAMETERボタンを使ってパラメーターを選択し、DATA ENTRYコントロール か[+/ON], [-/OFF] PARAMETERボタンで設定します。
黒塗の楕円形は、パラメーターが有効になつていることを表します。
以下のパラメーターがあります。
Txーコントロールチェンジメッセージを送信するか否かを決定します。
Rx-コントロールチェンジメッセージを受信するか否かを決定します。
OMNI 一通常、コントロールチェンジメッセージは、指定したMIDIチャンネルで受信されま す。74ページ「MIDIセットアップ」をお読みください。しかし、OMNIが有効になっている と、すべてのMIDIチャンネルで受信されます。コントロールチェンジモードがChannelに設 定されている時は、この設定は無視されます。
ECHO —MIDI IN端子で受信したコントロールチェンジメッセージを、DMP9が発生した MIDIデータと一緒に、MIDI OUTからエコーさせる(送り返す)か否かを決定します。
Memory RECALL—このパラメーターは、シーンメモリーを呼び出した時にMIDIコント ロールチェンジメッセージを出力するかどうかを設定します。MIDIコントロールチェンジ メッセージとして出力するパラメーターは、Controller Out Parameter LCD画面で設定しま す。この設定を有効にするには、パラメーターをMIDIコントロールチェンジにアサインす ることが必要です(78ページ「コントロールチェンジのパラメーターへのアサイン」をお読み ください)。また、CTRL Change LCD画面でTxパラメーターをオンに設定しておく必要があ ります(77ページ「基本セットアップ」をお読みください。)。この機能は、DMP9をコン ピュータから操作している時に役に立ちます。これは、シーンメモリーデータの保存や チェックをする必要がないからです。この機能をプログラムチェンジと同時に使用すると、 まずプログラムチェンジが出されその後設定したパラメーターのコントロールチェンジが出 力されます。
コントロールチェンジのパラメーターへのアサイン
MIDIコントロールチェンジをDMP9のパラメーターに割り当てる機能です。104ページ「MIDIコントロールチェンジのパラメーターへのアサインテーブル」には、初期設定の割当が記載されています。ご自分の設定用に書き込むスペースもあります。アサインは、MIDIバルクダンプで セーブできます。81ページ「MIDIバルクダンプ/リクエスト」をお読みください。
1. 以下のような画面が表示されるまで、何回か[MIDI]ボタンを押します。
注意: 初期設定が8chモデルと16chモデルでは同じパラメーターでもBank/CTRL No.が異なるので注意してください。
コントロールチェンジアウトパラメーターのアサイン
ここでは、シーンメモリーを呼び出した時にMIDIコントロールチェンジメッセージとして どのパラメーターを出力するかを決定します。この設定を有効にするには、CTRL Change LCD画面でMemory RECALLパラメーターをオンに設定しておく必要があります(77ページ 「基本セットアップ」をお読みください。)。また、パラメーターをMIDIコントローラーにア サインすることも必要です(78ページ「コントロールチェンジのパラメーターへのアサイン」 をお読みください)。
1. 次の画面が出るまで[MIDI]ボタンを何度も押します。
2. [◀], [▶] PARAMETERボタンでパラメーターを選択し、DATA ENTRYコントロールか[+/ ON]、[-/OFF] PARAMETERボタンで設定します。
黒塗りの楕円形は、そのパラメーターが選択されていることを表します。
次のパラメーターがあります。
ON/OFF 一入力チャンネル、リターンチャンネル、ステレオマスター、AUXセンドマスター ON/OFF
Pan ---入力チャンネルパン(ウィズス)、(入力チャンネルバランス)、 リターンチャンネ ル ウィズス、リターンチャンネルバランス、ステレオマスターパランス
Level —入力チャンネル、リターンチャンネル、ステレオマスター/AUXセンドマスターレベ ルコントロール
SEND------------------------------------
EQ---入力チャンネルEQ周波数、ゲイン、Q、タイプ、ON/OFF、パッド
OTHERS-上記に含まれないその他すべてのシーンメモリーパラメーター
以上のうち、どれか1つでもONしていると、チャンネルモードの設定 (Srereo/Monaural)の情報は出力されます。
MIDI Local LCD画面では、MIDIのローカルパラメーターを設定します。
1. 次の画面が出るまで[MIDI]ボタンを何度も押します。
2. [◄]、[▶]PARAMETERボタンでパラメーターを選択し、DATA ENTRYコントロールか[+/ ON]、[-/OFF] PARAMETERボタンで設定します。
次のパラメーターがあります。
Local-OFF/ON
ONに設定すると、DMP9のコントロール類が有効となり、調整を行うとエディットバッファーのデータ、つまり現在のミックス設定が変更され信号に影響を与えます。コントロール類を調整すると、MIDIコントロールチェンジメッセージが出力されます。これは通常の操作モードです。
OFFにすると、DMP9のコントロール類は無効になるので、調整を行ってもエディットバッファー内のデータは変更されません。ただし、コントロール調整を行うとMIDIコントロールチェンジメッセージは出力されますので受信したMIDIコントロールチェンジメッセージが他のDMP9のエディットバッファーのデータに影響を与えます。このため、MIDIコントロールチェンジメッセージを使ってDMP9を調整することはできますが、フロントパネルのコントロール類からは制御できません。
このパラメーターは、MEMORYディスプレイの赤い点の動作にも影響します。54ページ 「MEMORYディスプレイ」をお読みください。
このパラメーターは、LocalパラメーターがOFFの時にのみ有効です。LocalをONにすると、 このパラメーターが自動的にEDITになります。
EDITに設定すると、受信したMIDIコントロールチェンジメッセージがエディットバッファーのデータに影響します。
REMOTE (LocalをOFF) にすると、受信したMIDIコントロールチェンジメッセージはエ ディットバッファーデータには影響しません。従って、ミキシング動作には影響を与えません。
このパラメーターは、DMP9を別のDMP9から制御するときに便利です。エディットバッファーデータの保護に使うこともできます。
ONにすると、MIDI INで受信したMIDIバルクダンプデータがMIDI OUTに出力されます。ただし、バルクダンプデータは、DMP9用のバルクダンプデータであって、そのMIDIチャンネルがDMP9のMIDIチャンネルと一致しないことが必要です。
OFFに設定すると、MIDIバルクダンプデータはエコーしません。
MIDIバルクダンプ/リクエスト
MIDIバルクダンプを使用することで、DMP9の様々なデータをシーケンサーなどにセーブす ることができます。また、他のDMP9からのデータをリクエストすることもできます。MIDI バルクダンプデータは、MIDIファイラー、MIDIシーケンサー、ヤマハSY99などのMIDI ファイラー機能を装備したシンセサイザーなどに保存することができます。
1. 以下のような画面が表示されるまで、何回か[MIDI]ボタンを押します。
OMNI-楕円形が黒塗りになっていない場合(オフ)、バルクダンプデータとリクエストメッ セージは、MIDI Setting LCD画面でのデバイスナンバーとして指定したMIDIチャンネルで受 信されます。楕円形が黒塗りになっている場合(オン)、RXチャンネルナンバーに関係な く、すべてのMIDIチャンネルで受信されます。
ALL---下記に記載した種類のデータを同時にダンプ/リクエストします。
MEM―シーンメモリーデータをダンプ/リクエストします。シーンメモリーは1個でも複数 シリーズとしてもダンプできます。[◀], [▶] PARAMETERボタンでシリーズの上限、下限 のパラメーターを選択し、DATA ENTRYコントロールで設定します。
SETUP-セットアップデータをダンプ/リクエストします。
EDIT-エディットバッファーデータをダンプ/リクエストします。
PGM-シーンメモリーのプログラムチェンジへのアサインテーブルをダンプ/リクエストします。
CTRL —MIDIコントロールチェンジのパラメーターへのアサインテーブルをダンプ/リクエ ストします。
DMP9は、いつでもMIDIバルクダンプデータを受信することができます。しかし、シーンメ モリーデータを受信するには、メモリープロテクト機能をOFFにしておかなければなりませ ん。57ページ「メモリープロテクト」をお読みください。
入力されるMIDIデータをモニターできる機能です。
1 以下の画面が狙わるまで 何同かMDUボタンな畑)ます
- MIDI menitor -
MIDIクロック(F8)とアクティブセンシング(FE)メッセージをフィルターできます [+/ONIPARAMETERボタンを押すとF8/FEがフィルターされます。
[-/OFFIPARAMETERボタンを押すと、F8/FFが表示されます
[+/ON] [-/OFF]PARAMETERボタンを押すと ICD画面の一番下の行に状態が表示され ます。またここに表示しているようなデータがMIDUNから入力されると、メモリーNo表示 LEDの10の位のドットが占打します
MIDIパラメーターの初期化
MIDIパラメーターをすべて工場出荷時の初期値に戻すことができます。
シンセサイザーを使ったシステムでのDMP9
このシステムでは、DMP9をライブ演奏用のキーボードミキサーとして使っています。2台 のエフェクターをAUX3と4に追加接続します。ST2 OUTはキーボード奏者のモニタース ピーカーに、ST1 OUTはハウスミキサーのフロントにつなぎます。MIC INPUTはバックボー カルやトークバック用に使えます。また、MIDIプログラムチェンジメッセージをフットコ ントローラーやキーボード、シーケンサーなどから送って、DMP9のシーンメモリーを選び ます。MIDIコントロールチェンジメッセージは、リアルタイムでのDMP9のパラメーター制 御に使用します。
このシステムでは、DMP9をホーム/プロジェクトスタジオで使用しています。2台のエフェ クターをAUX3と4に追加しています。ST2 OUTはモニタースピーカーに、DIGITAL OUT1 はマスター用のDATレコーダにつなぎます。MIC INPUTSはボーカル用に使えます。また、 MIDIプログラムチェンジメッセージをシーケンサーから送って、DMP9のシーンメモリーを 選びます。MIDIコントロールチェンジは、リアルタイムでのDMP9のパラメーター制御に使 用します。これで完全な自動ミックスダウンができます。
このシステムでは、DMP9を録音スタジオで使用しています。コンピュータが、DMP9、音 声再生機器、エフェクター、照明を制御します。
DMP9をサブミキサーとして使って、DMR8やDMC1000と組み合わせて入力チャンネルを拡張しています。DMP9の入力チャンネルを内蔵エフェクトをかけてステレオにミックスダウウンし、ヤマハフォーマットDIGITAL OUT 2からDMR8/DMC1000に接続します。MIDI接続によって、両ユニットで同時にDMC1000/DMR8からシーンメモリーを呼び出すことができます。
Digital ST2 DAT Effector DMP9-16 • Digtal In 2 Send 3 Return 3 Effector Digital In 1 Digitat n 40ut 2 Digital Effector Send 4 Reti DMP9-16 Digital 2 In Send 3 Return 3 Dicital 2 Digital Out 1 Digital Send 4 Return 4 Out 2 Effector DMP9-16 Send 3 Return 3
ここでは3台のDMB9 - 16を使って48チャンネルのミキシングを行います。DMB9の入力チャンネルを内蔵エフェクトをかけてステレオ にミックスダウンし、ヤマハフォーマットのデジタル入出力から次のDMB9 - 16に入ります。マスターディレイをかけて信号処理の遅 延を補正してください。
48チャンネルミックスダウン
DMP9 - 16をDMP11とDMP7とともにカスケード接続します。システム全体で32の入力が得られます。DMP9 - 16の入力チャンネル に内蔵エフェクトをかけてステレオミックスダウンし、ヤマハフォーマットDIGITAL OUT 2からDMP11、DMP7へ入れます。CDプ レーヤーは44.1kHzのマスターワードクロックソースとなっています。DMP11とDMP7は44.1kHzのワードクロックを使用してEQが正 しく働くようにしてください。
また、DMP9のDIGITAL OUT2にはErphasis ONした信号を出力してください。
症状 | 対策 |
---|---|
電源コードがリヤパネルに記載されている電圧のACコンセントに接続されていることを確認してください。 | |
電源が入りない | POWERスイッチがONの位置になっていることを確認してください。 |
電源のプラグヒューズがある場合はこれをチェックしてください。 | |
DMP9のワードクロックは正しく設定していますか。64ページ「マスタークロックセレ
クト」をお読みください。 |
|
信号が入力されているが音が出ない |
入力チャンネルがオンになっていますか。31ページ「入力チャンネルオン/オフボタン」
をお読みください。 |
入力チャンネルがステレオバスにアサインされていますか。26ページ[バスアサイン]
をお読みください。 |
|
MASTER [ON]ボタンがON、MASTERレベルコントロールが上がっており、それぞれのST OUTコントロールが上がっていることを確認してください。MIDI LOCAL ONになっていますか? | |
入力チャンネルのゲインが足りない |
入力チャンネルパッド機能が設定されていないことを確認してください。22ページ
「パッド」をお読みください。 |
ステレオ信号が入力されているがそ
の後の出力がモノになっている |
入力チャンネルのWidth/Balance機能が正しく設定されているか確認してください。29
ページ「パンポット、ウィズス、バランス」をお読みください。 |
マイクをINPUT 1か2に接続してい
るが何も聞こえない |
各入力がマイク入力になっていることを確認してください。19ページ「マイク入力(チャンネル1,2のみ)」をお読みください。 |
入力チャンネルのフェーズ機能が正しく設定されているか確認してください。24ページ
「フェーズ」をお読みください。 |
|
チャンネル信号にディレイがかかっ
ているかフェーズがシフトしている |
入力チャンネルディレイ機能が必要ないのに設定されているかチェックしてください。
24ページ[ディレイ]をお読みください。 |
お使いのバランス式ケーブルがホット/コールドクロス式でないことを確認してください。 | |
エフェクトタイプを選べない | まずエフェクトを選択してからカーソルをEffect Recallに移動し[+/ON]キーを押して呼び出します。48ページ「エフェクトの選択」をお読みください。 |
シーンメモリーを保存できない |
メモリープロテクトがオンになっていませんか。57ページ「メモリープロテクト」をお
読みください。 |
ミックスシーンをシーンメモリー0
に保存できない |
オーナーズモード以外では、ミックスシーンをシーンメモリー0に保存することはでき
ません。シーンメモリー0は初期設定を呼び出すためのものです。54ページ[シーンメ モリー0]をお読みください。 |
フェードタイム設定を行っても効果
がでない |
フェードタイムパラメータを設定してから、効果を出したいシーンメモリーを保存して
ください。56ページ「フェードタイム」をお読みください。 |
デジタル信号がデジタル入力に入っ
ているが何も聞こえない |
D.In Routing画面の設定をしましたか。58ページ「デジタル入力の経路」をお読みください。ワードクロックを入力したデジタル入力の所に合わせてください。 |
DMP9が該当するデジタル入力からのワードクロックを使っていることを確認してください。64ページ「マスタークロックセレクト」をお読みください。 | |
デンタル人力信号が聞こえるが、正
しい音ではない |
接続ケーブルがデジタルオーディオ用のものであるか確認してください。 |
デジタル入力を両方とも使用している場合は、両方の信号が同じワードクロックを共有
していなければなりません。61ページ「両デジタル入力の使用」をお読みください。 |
|
デジタル出力信号が録音されない | デジタル入力信号がSCMSに対応する装置から出ていますか。 |
グルーピングができない |
グループがイネーブルになっていますか。53ページ「チャンネルのグルーピング」をお
読みください。 |
症状 | 対 策 |
---|---|
高域(3.5kHz以上)が不自然にブース
トまたは減衰している |
エンファシス機能が正しく設定されていますか。59ページ「デジタル入力エンファシ
ス」、63ページ「出力エンファシス」、65ページ「内部エンファシス」をお読みください。 |
PGMのTXがONになっていますか? | |
MIDIプログラムチェンジが出力さ
れない |
プログラムチェンジアサインケーブルにアサインされていますか? |
10.00 V | シーンメモリーがリコールされていますか? |
MIDIコントロールチェンジが出力 | CTRLのTxがONになっていますか? |
されない | コントロールチェンジアサイテーブルにアサインされていますか? |
MIDIプログラムチェンジが入力さ | PGMのRxがONになっていますか? |
れない | Rxチャンネルが一致していますか? |
CTRLのRxがONになっていますか? | |
コントロールチェンジが入力されな | Rxチャンネルが一致していますか? |
UN | Mode: Channel/Registerが一致していますか? |
パラメーターがアサインされていますか? | |
操作しているchがセレクトされていますか? | |
スイッチ・レベル用コントローラー
を操作しても信号が変化したい |
MIDI Local ONになっていますか? |
MIDIが接続されている機器内でループが発生していませんか? |
DMP9は電源を入れるとRAMを初期化して作業領域をクリアします。この時に異常があると、ディスプレイにエラーメッセージが表示されます。
MIDIデータの送受信中に次のようなエラーメッセージがLCD画面に表示されることがあります。
受信中にオーバーランが生じました。受信機器の異常かMIDIケーブルの欠陥が考えられます。
受信中にフレーミングエラーが生じました。受信機器の異常かMIDIケーブルの欠陥が考 えられます。
受信中に受信バッファーが一杯になりました。データ量が大きすぎてDMP9が時間内に 処理できません。一度に多量のデータを送らないでください。
送信中に送信バッファーが一杯になりました。送信データ量が大きすぎます。
MIDIデータの受信中に次のエラーが生じる場合があります。
MIDI Break Rx
MIDI IRQ Clear
DSPとCPUがデータを送受信している時に、次のようなエラーメッセージがLCD画面に表示 されることがあります。
DSP Over Run
DSP Framing Err
DSP Rx Buf Full
DSP Tx Buf Full
DSP Parity Err
DSP Break Rx
上記のいずれかのエラーが生じた場合は、お買上げ販売店またはサービス拠点にご連絡くだ さい。
DSPとCPUがデータを送受信している時に、次のようなエラーメッセージがLCD画面に表示 されることがあります。
DEQ Over Run
DEQ Framing Err
DEQ Rx Buf Full
DEQ Tx Buf Full
DEQ Parity Err
上記のいずれかのエラーが生じた場合は、お買上げ販売店またはサービス拠点にご連絡ください。
次のエラーメッセージがLCD画面に表示されることがあります。
データをシーンメモリー0に保存しようとしました。
呼び出そうとしているシーンメモリーにデータが入っていません。
シーンメモリーの書き込み保護がされているので、データを保存できません。
シーンメモリーのアンドゥ機能を使おうとしましたが、取り戻したいデータが存在しま せん。
RETURNに含まれていないパラメーターを表示しようとしました。
MIDIバルクデータを受信しました。
MIDIアクティブセンシング(FEh)が止まりました。
シーンメモリーのアンドゥ機能を実行しました。
Digital1 In 信号がIEC958, EIAJ CP-1201 (民生用) フォーマットのデジタル信号でないか、 または、チャンネルステータスのサンプリング周波数情報が実際の信号と異なているか のどちらかです。送信側の機器をお調べください。
このエラーが生じた時に[+/ON]PARAMETERボタンを押すと、Digitall Inを続けて使う ことができます。[-/OFF]ボタンを押すとこれがオフになります。どちらかのボタンを 押すまでは、他の操作をおこなうことはできません。
Digitall In信号にデータエラーが生じました。これは、Digitall Inを使用中にサンプリン グ周波数がDMP9の周波数と一致しない時に表示されます。あるいは、信号がカットさ れたり、パリティーエラーが生じた時にも表示されます。[+/ON] PARAMETERボタン を押すまでは他の操作はできません。
Digital2 In信号にデータエラーが生じました。これは、Digital2 Inを使用中にサンプリン グ周波数がDMP9の周波数と一致しない時に表示されます。あるいは、信号がカットさ れたり、パリティーエラーが生じた時にも表示されます。[+/ON] PARAMETERボタン を押すまでは他の操作はできません。
次のエラーメッセージがLCD画面に表示されDMP9の機能が停止することがあります。これらの エラーが発生した場合には、システムの初期化(工場出荷時の設定)をおこなってください。 それでも正常に動作しない場合には、お買い上げ販売店またはサービス拠点にご連絡ください。
Address Error
Illegal Instruc.
Division by 0
CHK instruc.
TRAPV instruc.
Violation
Trace
Line 1010 em
Line 1111 em
System Reversed
Vectro Uninit
Spurious Int.