Yamaha CMX1 operating instructions

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YAMAHA

MULTITRACK CASSETTE RECORDER

取扱説明書

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このたびは、ヤマハ・マルチトラックカセットレコーダー・CMX1を お買い求めいただきまして、まことにありがとうございます。 CMX1は、レコーディングミキサーとマルチトラックレコーダーが、 多機能ながらコンパクトにまとめ上げられており、カセットテープを 使用して、気軽に高品質の多重録音テープを創り上げることができま す。さらに、多重録音に限らず、ミニコンサートのPAミキサーやビ デオテープのサウンドトラック編集などにもご活用いただけます。 CMX1の豊富な機能と優れた性能をフルに発揮させると共に、長年支 障なくお使いいただくため、この取扱説明書をじっくりと時間をかけ てお読みください。

■目次
ご使用の前に
ご使用上の注意
トラックとチャンネルの違い
マルチトラックカセットレコーダーとは 🦵
各部の名称と働き
ミキサー部
レコーダー部
メーター/モニター部
コネクター部
接続例
カセットテープについて
ストラップの取り付け
バッテリーパック(PA11)を使用する場合には15
バッテリーパック(PA11)を使用する場合には
バッテリーパック(PA11)を使用する場合には
バッテリーパック(PA11)を使用する場合には
バッテリーパック(PA11)を使用する場合には
バッテリーパック(PA11)を使用する場合には 15
多重録音の方法 16
多重録音の手順 16
録音を始める前に 16
多重録音 17
シンクレコーディング 33
バッテリーパック(PA11)を使用する場合には 15
多重録音の方法 16
多重録音の手順 16
録音を始める前に 16
多重録音 17
シンクレコーディング 33
ビデオテープのサウンドトラック編集 34
バッテリーパック(PA11)を使用する場合には 15
多重録音の方法 16
多重録音の手順 16
録音を始める前に 16
多重録音 17
シンクレコーディング 33
ビデオテープのサウンドトラック編集 34
メンテナンス 34
バッテリーパック(PA11)を使用する場合には 15
多重録音の方法 16
多重録音の手順 16
録音を始める前に 16
多重録音 17
シンクレコーディング 33
ビデオテープのサウンドトラック編集 34
メンテナンス 34
ブロックダイアグラム 35
バッテリーパック(PA11)を使用する場合には 15
多重録音の方法 16
多重録音の手順 16
録音を始める前に 16
多重録音 17
シンクレコーディング 33
ビデオテープのサウンドトラック編集 34
メンテナンス 34
ブロックダイアグラム 35
仕様 36
バッテリーパック(PA11)を使用する場合には 15
多重録音の方法 16
多重録音の手順 16
録音を始める前に 16
多重録音 17
シンクレコーディング 33
ビデオテープのサウンドトラック編集 34
メンテナンス 34
ブロックダイアグラム 35
仕様 36
アクセサリーのご紹介 37
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■ご使用上の注意

カセットテープについて 本機は、クロームテープ専用レコーダーですが、フェリク ロームテープ対応になっておりません。テープはCrO2テ ープ(BIAS:HIGH EQ:70µs)をご使用ください。また 120分のテープは、ちょっとしたご使用上の不注意で機械的、 電気的トラブルの原因となるおそれがありますのでご使用 にならないでください。

●dbx について

正常な音質で再生するため、dbxスイッチを*ON″にして録 音したテープは再生時も*ON″、*OFF″の状態で録音した テープは再生時も*OFF″にしてください。

  • * dbxおよびdbxマークはdbxインコーポレーテッドの登録商標で す。
  • *dbxシステムはdbxインコーポレーテッドの実施権に基づいて 製造されています。
  • ●ACアダプターについて

ACアダプターは付属のPA10をご使用ください。市販のア ダプターにはプラグの形状、極性の異なったものや、電圧 の値が違ったものもあり、それらを使用した場合本機が故障 することがありますので、ご使用にならないでください。

●電源プラグの抜き差しについて

ぬれた手でACアダプターの電源プラグを抜き差ししない でください。感電することがあり、大変危険です。 また、コードの断線やショートを防ぐため、電源プラグを コンセントから抜くときは、コードをひっぱらないで必ず プラグを持って抜いてください。外出などで長時間ご使用 にならない時は、電源プラグをコンセントからはずしてく ださい。

◎ACアダプターは、必ずAC100Vのコンセントにプラグ を差し込んでください。100V以外(例えば200V)の電源 には絶対に接続しないでください。

●落雷に対する注意

落雷などの恐れのあるときは、早めにコンセントからAC アダプターのプラグを抜きとってください。

●ケースを開けない 故障や感電の原因となりますので、ケースを開けたり改造 しないようにしてください。

●接続について

接続は各機器の電源スイッチをOFFにしてから行なうか、 または入力フェダーを絞ってから行なってください。

●セットの移動

セットを移動する場合は、接続コードのショートや断線を 防ぐため、他の機器との接続コードを取りはずしてから動 かしてください。

●外装のお手入れには

外装をベンジンやシンナー系の液体で拭いたり、近くでエ アゾールタイプの殺虫剤を散布したりすることは避けてく ださい。お手入れには、必ず柔らかい布で乾拭きするよう にしてください。

●保証書の手続きを

お買い求めいただきました際、購入店で必ず保証書の手続 きを行なってください。保証書に販売店印がありませんと、 保証期間中でも万一サービスの必要がある場合には実費を いただくことになりますので、充分ご注意くださいますよ うお願いいたします。

●保管してください

この取扱説明書をお読みになった後は、保証書とともに大 切に保管してください。

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■トラックとチャンネルの違い

"トラック"と"チャンネル"という言葉の意味は混同されがちですが、本機を使用するにあたって、この違いをはっきり理解 しておかなければなりません。

トラック:信号を録音するための磁気テープ上の帯。カセッ チャンネル: トテープには、4種類の異なった信号を録音でき る4つの帯(トラック)がある。

チャンネル:入力された信号が流れる径路、および出力の径路。本機の入力系には、4 つのINPUTチャンネルと2 つのAUXチャンネル、出力系には、1組のOUTPUT(STEREO)チャンネルと1つのAUXチャンネルがある。

■マルチトラックカセットレコーダーとは

マルチトラックカセットレコーダーとは、2 チャンネル以上のカセットテープレコーダーで、トラックごとにモード(録音をするか、または再生するか)を選択できるものをいいます

一般的なステレオカセットデッキ

図のように一般的なステレオカセットデッキの録音や再生は、 カセットテープの4本のトラックを片方向で2トラック(往 復で4トラック)使用するのに対して、本機のようなマルチ トラックレコーダーでは4本のトラックを片方向ですべて使 用します。

また使用目的から一般的なステレオカセットデッキは、録音 か再生のどちらかのモードでテープ走行させることが限られ ますが、マルチトラックレコーダーでは、1回の走行でも、 あるトラックは再生、また別のトラックは録音というようにト ラックごとに自由にモードの選択ができます。 このため本機では、一般的なステレオカセットデッキではで

このため本機では、一般的なステレオカセットテッキではできなかったマルチトラックレコーディングが可能なわけです。

マルチトラックカセットレコーダーCMX1

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各部の名称と働き

ここでは、各部のツマミやスイッチ、コネクター類のそれぞれの名称と働きを、ミキサー部、レコーダー部、メーター/モニタ 一部、コネクター部の順に紹介します。パネル上では、このようにはっきりと分類されていませんが、CMX1を能率よく理解す るためにこの手法をとります。

●入力切替スイッチ

3ポジションの入力切替スイッチです。チャンネルごとに、 希望するポジションにセットしてください。

  • MIC/LINE:正面パネルの入力ジャック④に接続したマイ クロホンやキーボード、エレキギター等の信 号を入力する場合には、このポジションにセ ットします。このポジションにセットした場 合には、必ず②のゲインコントロールを調整 してください。
  • OFF :使用しないチャンネルは、必ずこのポジションにセットしておきます。また、録音済みの音を再生したくないトラックも、このポジションにセットしてください。❸の入力フェダーを*0″の位置にしても、信号の流れを止めることができますが、このスイッチも*OFF″にしておくよう小がけてください。
  • TAPE :録音済みの音を再生するチャンネルは、この ポジションにセットします。チャンネル1~ 4には、トラック1~4がそれぞれ対応しています。

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2ゲインコントロール

入力ジャック ①に接続したマイクロホンや楽器等の信号を 入力する場合には、このツマミを接続した機器の出力レベ ルに合わせてセットしてください。-10dB~-50dBの範 囲で調整できます。出力レベルは、接続した機器の取扱説 明書をご覧ください。

❸入力フェダー

入力した信号は、このツマミによりレベル調整され、4のイ コライザーへ送られます。他のチャンネルの信号とミキシ シングする場合には、このツマミが楽器間のレベルバラン スを決めるツマミになります。

目盛*7″がツマミの規定位置で、ノイズや歪みの最も少な いレベルが得られます。

使用しないチャンネルは、ツマミを*0″の位置にしておく よう心がけてください。

イコライザー

入力した信号およびテープの再生音の音質を調整するツマ ミです。

LO(LOW)のツマミでは100Hz付近を基準、HI(HIGH)の ツマミでは10kHzを基準にして、±10dBの範囲でブースト (増強)またはカット(減衰)することができ、「音の輪郭を ハッキリさせる」「聴きづらい周波数を抑える」「音を前に出 す」などの様々な目的で使用できます。

イコライザーを使いこなすには各楽器の周波数特性を理解 することが大切です。特に音色変化をねらったイコライジ ングであれば、基本周波数の他に倍音成分も知っておかな ければなりません。たとえば、バスドラムの基本周波数は、 50Hz~150Hzあたりであり、低音の量感を必要とするな らばLO(LOW)のツマミで、この基本周波数の範囲内の 100Hzを基準にしてブーストすればよいのですが、倍音成 分の帯域の範囲内の10kHzあたりをHI(HIGH)のツマミで ブーストすると、音の輪郭が出てくる、といったことがあ ります

◎イコライザー特性および各楽器の周波数特性

もし、さらに細かくイコライジングしたい場合は、入力ジ ャックの手前にグラフィックイコライザーやパラメトリッ クイコライザーを接続してください

なお、収録しようとする音を後でピンポン移動(25ページの *ピンポン録音"の項を参照)することがあらかじめわかっている場合は、最初の録音の時点でHI(HIGH)のツマミで高域を少しブーストしておくようにします。これはピンポン録音をすると、高域が減衰する性質があるためです。

●PAN(パンポット)

人力した信号は、レベル調整およびイコライジングされた 後、このツマミに送られてきます。

ミックスダウン (31ページの *ミックスダウン の項を参 照) する場合には、このツマミで楽器の音像をLチャンネ ル、Rチャンネル間のどのあたりに定位させるのか、チャ ンネルごと (楽器ごと) に決めてください。ツマミを *L ″ 側に回すと音像は左の方へ、 *R ″ 側に回すと右の方へ移動 します。

なお、このツマミはピンポン録音の場合にも使用します。 (25ページの*ピンポン録音″の項を参照)

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⑥AUXコントロール

本機には、AUX SENDジャックおよびAUX RTNジャックという端子がありますが、 これらの端子間にリバーブやディ レイなどのエフェクターを挿入すると、エフェクトを必要とするチャンネルの音に、必要なだけエフェクトを付加することが できます。また、AUX SENDジャックは、モニター用のアンプ内蔵スピーカー等を接続する端子としても使用できます。 AUXコントロールのツマミは、このようにAUX SENDジャックに何らかの機器を接続する場合に使用します。

・エフェクターを挿入する場合

エフェクトを必要とするチャンネルのAUXコントロール⑦のツマミを上げてください。そのとき、各チャンネル間のエフェクトバランスをとってください。なお、いろいろなチャンネルの信号がミックスされたエフェクト用の信号は、AUX MASTER SENDコントロール③→エフェクター→AUX RTNコントロール④と流れ、最終的にステレオミックスバスで生音とミックスされます。

演奏者またはミキサーマンの好みのモニター音になるよう、各チャンネル間(楽器用)のレベルバランスをAUXコントロール⑥のツマミで調整し、最終 的なモニターレベルは、AUX MASTER SENDコントロール⑧のツマミで調整してください。

⑦MASTERフェダー

各チャンネルの入力フェダーでレベル調整された生音と、AUX RTNコントロール③でレベル調整されたエフェクト音は、結果的にステレオミックスバスでミキシングされてステレオの信号になりますが、このステレオ信号のレベルを最終的にこのツマ ミで調整してください。

つまり、ST OUTジャック働への出力レベル(ミックスダウン時の録音レベル)、ピンポン録音時の録音レベルは、このツマミ で調整します。

目盛*7″がツマミの規定位置です。

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③AUX MASTER SENDコントロール

各チャンネルのAUXコントロール⑤によりレベル調整され ミキシングされたエフェクトまたはモニター用のAUX信号 を、最終的にレベル調整してAUX SENDジャック⑨へ出 力させるためのツマミです。

●AUX RTNコントロール

AUX RTNジャック に接続したエフェクターやサブミキ サーからの入力レベルを調整するためのツマミです。生音 に対するエフェクト音のレベルをこのツマミで決めてくだ さい。

SYNCスイッチ

通常は"OFF"にしておき、本機とMIDI機器(シーケンサー、 リズムマシンなど)をシンクロ(同期)させる場合のみ"ON" にします。シンクロにつきましては、リアパネルのSYNC ジャックの説明および33ページの "シンクレコーディン グ"の項をご覧ください。

①POWERインジケーター 背面パネルのPOWERスイッチのをONにすると、このイン

育面パネルのPOWERスイッチ®をONにすると、このインジケーターが点灯します。

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PRECORD SELECT X1 yf

  • 録音する信号を選択するためのスイッチで、上段左側のス イッチがトラック1、上段右側のスイッチがトラック2、 下段左側のスイッチがトラック3、下段右側のスイッチが トラック4とそれぞれ対応しています。
  • 録音しない場合には"OFF"のポジションにしておき、録音 するトラックのスイッチのみ切り替えてください。
  • パネル表示の"L"はステレオのL信号、"R" はステレオのR 信号、"1""2""3""4"はそれぞれ入力チャンネル1,2,3,4,の 信号を意味しており、切り替えたポジションの信号をその トラックに録音できます。
  • ※トラック1とトラック3にはステレオのR信号を録音す ることはできず、トラック2とトラック4にはステレオ のL信号を録音することはできません。

BRECインジケーター

  • 次の3種類の表示で、レコーダーの状態を示します。
  • 消灯: トラック1~4のすべてが、録音状態でないことを 示します。
  • 点滅:トラック1~4のいずれかが、録音スタンバイ状態にあることを示します。録音スタンバイ状態とは、 RECボタン●を押せばテーブがスタートして録音が 開始される状態です。
  • 点灯:トラック1~4のいずれかが、録音中または録音ポ ーズ状態にあることを示します。録音ポーズ状態と は、PAUSEボタン❶を押すと録音が開始される状 態です。

④REC(録音)ボタン

  • このボタンを押すと、PLAYボタン ® も連動して作動し、 録音状態となります。ただし、トラック1~4のRECORD SELECTスイッチのすべてが*OFF"の状態になっている 場合は、どのトラックにも録音されません。
  • ※録音をする場合には、RECボタンを押した時のノイズが 録音されないように、PAUSEボタン●を併用されるこ とをおすすめします。(PAUSEボタンを押す。→RECボ タンを押す。→PAUSEボタンを押して録音を開始する。)

●PLAY(再生)ボタン

このボタンを押すと再生状態になります。ただし、入力切 替スイッチ *TAPE#のポジョンになっていないトラッ ックの音は、ステレオミックスバスに出力されません。

●REW(巻き戻し)ボタン

テープを巻き戻すためのボタンです。再生中にこのボタン を押すと、巻き戻しをしながら再生音を聞くことができ、 曲の頭出しなどに便利です。

①FF( 早送り)ボタン

テープを早送りするためのボタンです。再生中にこのボタ ンを押すと、早送りをしながら再生音を聞くことができま す。

BSTOP(停止)ボタン

テープ走行を停止させるためのボタンです。

録音や再生を一時停止させるためのボタンで、もう一度押す と再びテープがスタートします。

@dbx スイッチ

カセットテープは、一般的にダイナミックレンジ(最大レ ベルと最小レベルの差)の大きな信号をうまく録音できな いといわれていますが、このdbxのスイッチを"ON"にして 録音すれば、ダイナミックレンジの大きな信号にも十分対 応できるようになり、テープ固有のヒスノイズも人間の耳 では感知できないレベルまで押し下げられます。 dbxを"ON"にして録音した場合には、再生時にも"ON" に してください。

@PITCHコントロール

録音および再生時のテープスピードを+10%~-10%の範 囲で可変するためのツマミです。テープスピードを可変す るとピッチ(音程)も変化します。 通常はツマミをセンターの位置にセットしておきますが、 オーバーダビング(録音済みの音を再生し、その音に合わ せて別の音を録音すること)をする場合、録音済みの楽器 の音とピッチが合わない場合、早弾きがスピードについて いけない場合、特殊効果をねらった録音をする場合などに 可変します。

ゆテープカウンター

テープの走行量を示します。

④RESETボタン

テープカウンターの値を *000″にするためのボタンです。 録音の始めや曲の始めに押しておくと、頭出しに便利です。

@ZERO STOPスイッチ

このスイッチを"ON"にして巻き戻しをすると、カウンター 値"999"の位置でテープが停止します。多重録音では、一曲 を何度も巻き戻しして再生および録音するため、この機能 は大変便利です。

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メーター/モニター部

@METER SELECTスイッチ

ピークレベルメーター にレベル表示させる信号を選択す るためのスイッチです。

STEREOポジション: ST OUTジャック®に出力される 信号のレベルを表示させるためのポジションで、一番 左のメーターがステレオ信号のLレベルを表示し、左 から二番目のメーターがステレオ信号のRのレベルを 表示します。 ピンポン録音時やミックスダウン時には、このポジシ

ョンにセットすると、録音レベルの監視に便利です。

4TRK ポジション:各トラックのレベルを表示させるためのポジションで、一番左のメーターから順にトラック 1~4のレベルが表示されます。 なお、再生中のトラックは再生レベルが表示され、録音中のトラックは録音レベルが表示されます。 オーバーダビング時には、このポジションにセットすると、レベル監視に便利です。

④ピークレベルメーター

-20dB~+5dBを14ポイントのLEDで表示します。 録音時のレベルは、歪まない範囲でなるべく大きく設定す ると、ノイズが少なく、ダイナミックレンジも大きくとれ ます。設定は0dB以上のLEDが時々瞬間的に点灯するレ ベルを目安にしてください。

また、ステレオ信号のレベルを表示させている場合、 0dB のLEDが点灯した瞬間は、ST OUTジャックのに規定出 カレベル-10dB(50k Q負荷)が出力されています。

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PHONES SELECTスイッチ

正面パネルのPHONESジャックのにヘッドホンを接続してモニターする場合には、このスイッチでモニターする信号を選択し ます。ヘッドホンの音量はPHONESコントロールので調整してください。

STEREOポジション: ST OUTジャック®に出力される信号をモニターするためのポジションで、ヘッドホンの左側のスピ ーカーからはステレオLの信号が、右側のスピーカーからはステレオRの信号が聴こえます。

ピンポン録音時やミックスダウン時には、このポジションにセットすると、各楽器の信号をミキシングした音をモニター でき便利です。

MONITORポジション:各トラックの信号をモニターするためのポジションで、再生中のトラックの音と録音中のトラックの 音を自由にミキシングしてモニターすることができます。

MONITOR LEVELコントロール@とMONITOR PANコントロール@で、トラックごとにレベルと定位を決めてください。オーバーダビング時には、このポジションにセットすると、演奏者が演奏しやすいモニター音をつくれるため便利です。

MIX ポジション: "STEREO" ポジションにセットした場 合にモニターできる信号と、"MONITOR" ポジション にセットした場合にモニターできる信号の両方を、同 時にモニターできるポジションです。

パンチイン/パンチアウト時には、このポジションに セットすると、次のようなモニターができ便利です。 (27ページの*パンチイン/パンチアウト*の項も参照)

たとえば、ある楽器の演奏を次のように途中でミスした場合

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MONITOR LEVELコントロール

PHONES SELECTスイッチ @を*MONITORnポジシ ョンにセットした場合には、モニターしやすいレベルバラ ンスになるように、このツマミで各トラックのレベルを調 整してください。

ミックスダウンする時と同じレベルバランスでオーバーダ ビングしたり、新たにオーバーダビングする音を少し大き くするなど、自由にレベル調整できます。

@MONITOR PANコントロール

PHONES SELECTスイッチを*MONITOR" ポジション にセットした場合には、モニターしやすい音になるように、 このツマミで各トラックの音像の定位を決めてください。 ミックスダウンする時と同じ定位でオーバーダビングした り、新たにオーバーダビングする音をどちらかへよせるな ど、自由に定位を決めることができます。

OPHONESコントロール

ヘッドホンのモニター音の音量を調整するためのツマミで す。

コネクター部

正面パネル

④入力ジャック

各チャンネルの人力端子で、マイクロホンや電気楽器、電 子楽器を接続できます。

この端子の入力インピーダンスは10k Ωと高めの値であり、

規定入力レベルも-10dB~-50dBと広範囲であるため、 様々な機器を接続することができます

様々な機器を接続することができます。

なお、エレキギターを接続する場合には、エレキギター専 用のプリアンプなどでレベルを持ち上げてから入力すると、 優れた音で録音できます

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ヘッドホンを接続することによりヘッドホンモニターが可 能になります。8Ω~40Ωのヘッドホンをご使用ください。

③PUNCH IN/OUTジャック

この端子に別売のフットスイッチFS-1を接続すると、足も とでパンチイン/パンチアウトの切替操作が可能になりま す。

背面パネル

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OPOWERスイッチ

電源スイッチです。電源をON/OFFにする時は、入力フェ ダー❸やAUX RTNコントロール❷を*0″にしてください。

④DC INジャック

付属のACアダプターPA10を接続するための端子です。 ACアダプターは必ず付属のものをご使用ください。 別売のバッテリーパックで電源を供給する場合には、15ペ ージの *バッテリーパックを使用する場合には* の項をご 覧ください。

SYNC IN/SYNC OUTジャック

本機とMIDI機器をシンクロさせる場合に使用する端子です。 シンクロさせる場合には、別売のMIDIコンバーターYMC 10をこれらの端子とMIDI機器の間に挿入すると共に、ミキ サー部のSYNCスイッチを"ON"にします。詳しくは、33ペ ージの"シンクレコーディング"の項をご覧ください。

①TAPE OUTジャック

各トラックの音が、そのまま出力される端子です。再生中 のトラックは再生中の信号が出力され、録音中のトラック は録音中の信号が出力されます。

出力レベルの調整はできませんので、接続した機器側で人 カレベルの調整をしてください。

この端子は、次のような場合に使用します。

もう一台の4トラックレコーダーを接続して、本機で録音した4トラックの音をそのレコーダーにダビングする。 外部ミキサーを接続して、ミックスダウンする。

ST OUTジャック

各チャンネル(および各トラック)の信号がミキシングされ、 結果的にステレオ信号となった信号はこの端子から出力さ れます。この端子は、本来ミックスダウン用に、ステレオ カセットデッキを接続するための端子ですが、次のような 利用のしかたもあります。

  • ●本機をサブミキサーとして使い、メインミキサーへの出 力端子として使用する。
  • アンプ内蔵のモニタースピーカーなどを接続して、モニ ターを行なう。

@AUX SENDジャック

AUX 出力用にミキシングされた信号が出力されます。エ フェクターへの出力端子として使用します。また、この端 子もモニター用の出力端子として使用することができます。

のAUX RTNジャック

エフェクターからの出力信号を入力するための端子です。 また、チャンネル増設用の外部ミキサーでミキシングした 信号を、この端子から入力することもできます。 なお、片方の端子にのみプラグを差し込んだ場合、L,R両 チャンネルに同じ信号が違られます

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接続例

■多重録音の際の基本接続

■ミニコンサートのPA用に使用する場合

PAスピーカーシステム

......

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本機は、クロームテープ専用レコーダーですが、フェリクロ ームテープ対応になっておりません。テープはCrO2 テープ (BIAS:HIGH EQ:70µs)をご使用ください。またC-120の テープは、ちょっとしたご使用上の不注意で機械的・電気的 トラブルの原因となるおそれがありますので、ご使用になら ないでください。

●録音内容の保存

カセットテープには、大切な録音をあやまって消さないよ うに消去防止用の穴があります。録音後、この穴のツメを ドライバーなどで取り去ると重ねて録音できませんから、 録音済みの内容をいつまでも保存することができます。4 トラック録音したテープはAB両面のツメをおり、ステレ オ録音したテープは録音した面のツメをおってください。 ツメをおったテープに再び録音したい場合は、穴をセロハ ンテープなどでふさいでください。

●録音内容の保存

●ツメをおったテープで 録音する場合

●他のカセットレコーダーで録音したテープを再生する場合

ノーマルポジションのカセットテープを再生する場合や、 ドルビーB NRで録音されたテープを本機で再生する場合に は次のように操作してください。

1)ノーマルテープを再生する場合

イコライザーのHI(HIGH)のツマミを*+″側にスライドさせ、 高域を少し強調させます。

2)ドルビーB NRで録音されたテープを再生する場合

dbxスイッチを"OFF"にすると共に、HIのツマミを"-"側 にスライドさせ、高域を少し減衰させます。

● ご注意ください あなたが本機で録音したものは個人として楽しむなどのほか は著作権上、権利者に無断で使用できません。

●テープのたるみを直す

テープがとび出したり、たるんだままご使用になりますと、 キャプスタンやピンチローラーにテープがからみついたりす る原因となります。テープのたるみを直すには、鉛筆やボー ルペンをカセットハーフのリール軸に差し込んで巻き取り、 テープのたるみを直してください。

●カセットテープの保管は

テープがたるまないようにストッパーをつけるか、市販のカ セットケースに入れ、直射日光、湿気、高温および磁気のあ るところ(テレビやスピーカーの近く)には置かないでくださ い。高温や湿気はテープをいため、磁気は録音内容を消して しまいます。

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ストラップの取り付け

付属のキャリングストラップは、次のように取り付けてお使いください。CMX1を肩に掛けて、持ち運びできるようになります。

①スリット部分を指で押さえてストッパーを開き、フックに ②ストラップをスライドさせ、ロックしたら指をはなします。 引っ掛けます。

バッテリーパック(PA11)を使用する場合には

別売のバッテリーパックを使用すると、AC100Vコンセントがない場所でも、乾電池でCMX1を動作させることができます。 バッテリーパックは次のようにセットしてください。

●乾電池のセット

バッテリーパック底部の電池蓋を、スライドさせて取り はずします。

②単二乾電池10本をセットします。

下側に7本をセットしてから

その上に3本をセットする

③取りはずした時と逆の要領で、電池蓋を取り付けます。

●バッテリーパックの取り付け

します。

①バッテリーパックをCMX1左側面に合わせます。

②バッテリーパックを背面側へスライドさせた状態でバッ テリーパック取付ネジを回し、バッテリーパックを固定

  • ※バッテリーパックで電源を供給する場合は、ACアダプター を取りはずしてください。
  • ※バッテリーパックは、取り付けるだけでCMX1側へ電源を供給するしくみになっています。
  • ※CMX1は屋内用に設計されています。直射日光の当たる場所 や、高温および低温の場所、ホコリ、湿気の多い場所など ではご使用にならないでください。
  • ※長い間ご使用にならない場合は、乾電池を取り出しておい てください。
  • ※バッテリー寿命は、2チャンネル録音でヘッドホン出力10mW+10mWの場合、約2時間です。
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多重録音の方法

多重録音を行なうには、各部のツマミやスイッチ、コネクタ ーなどの役割をはっきりと理解しておかなければなりません。 そのためには、"各部の名称と働き"の項をお読みいただくだ けでなく、35ページの"ブロックダイアグラム"をご覧になり、 信号の経路を頭に入れておきたいものです。ブロックダイア グラムは、一見むずかしそうに見えますが、じっくりと時間 をかけてみるとそうでないことに気づくはずです。なお、ブ ロックダイアグラムのツマミ、スイッチ、コネクターには番 号が付けられていますが、これは"各部の名称と働き"の説明 番号と一致しています。

■多重録音の手順(例)

多重録音は一般的にリズムセクションの録音から始め、オ ーバーダビングやピンポン録音を繰り返しながら、各トラ ックに各パートの音を入れてゆき、出来上がったテープを 最後にミックスダウンして、ステレオのマスターテープに仕 上げます。

録音手順の例

「ドラムスをトラック1に録音 ペースギターをトラック2に録音 リズムギターをトラック3に録音 トラック1~3をトラック4にピンポン録音(トラック1~3 の音は不要になる) キーボードをトラック1に録音 リードギターをトラック2に録音 ボーカルをトラック3に録音 トラック1~4をステレオにミックスダウン

■録音を始める前に

録音レベル

優れた音で録音するためには、録音レベルを適正な値にセットするのが第一条件です。レベルが低ければノイズが目立ち、レベルが高ければ音が歪んでしまいます。つまり、 歪まない範囲でなるべく大きく録音すればよいわけです。 本機は、各トラックのレベルやステレオ信号のレベルをピ ーク値で示すレベルメーターを装備しています。録音レベ ルはこのメーターと聴感をたよりにセットしてください。 なお、人間の耳は短い時間の歪みは検知しにくいものです。 レベルメーターが一瞬だけ振り切れても、それほど問題で はありません。しかし、メーターが振り切れっぱなしとい う場合、話は別です。 また、低音域よりも高音域の歪みの方が日立ちやすいとい

うことも覚えておいてください。

dbxシステム

ダイナミックレンジを確保すると共に、ノイズを低減させ るため、dbxシステムはONされることをおすすめします。

定位

最初から音像定位を考えて多重録音を進めることが大切で す。なお、凝った定位にするほど、ピンポン録音やミック スダウンの回数が増えることになり、ノイズを招く結果に なります。

音像定位の例としては、バスドラムやスネアドラムをセン ターに定位させ、ハイハット、タム類でステレオ感を出し たり、ベースなど重量感のあるものはセンターに、バッキ ングパートの楽器はキーボードが左ならギターは右に、ソ ロ楽器も左右に振るといった方法や、ソロ楽器の音をステ レオ出力のディレイマシンで、遅延させた音を左、ダイレ クト音を右にするなど、様々な方法が考えられます。

イコライザー/エフェクト処理

イコライザーやエフェクトの処理は、収録時やピンポン録 音時、ミックスダウン時といろいろな時点での処理が考え られます。

多重録音では、イコライジングやエフェクト処理はどの時 点でしなければならないという決まりはなく、それぞれに 長所や短所があります。ただし、アマチュアの場合には、 ミックスダウン時に使用できるエフェクターの台数やAUX チャンネルの数に制約があるため、なるべくなら収録時に 処理する方がよいでしょう。

モニター

本機には、録音信号が流れる径路とは別にモニター回路が 独立して装備されているため、実際に録音されるレベルや 定位とは別に演奏者が演奏しやすいモニター音を、ヘッド ホンで聴くことができます。この場合、PHONES SELECT スイッチを MONITOR ポジションにすると共に、各トラ ックのレベルをMONITOR LEVELコントロールで調整、 各トラックの定位をMONITOR PAN コントロールで決め てください。

ただし、ST OUTジャックやAUX SENDジャックにアン プ内蔵のスピーカー等を接続してモニターすると、上記の ように録音する音とは別のモニターは不可能になったり、 エフェクターが使えなくなったりします。

また、ライン録りで録音する場合には問題ありませんが、 マイク録音する場合には必ずヘッドホンでモニターしなけ ればなりません。マイク録音時にスピーカーから出てくる 音でモニターしていたのでは、当然のことながらマイクに モニター音が入ってしまいますし、発振(ハウリング)を起 こすこともあります。

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■多重録音

レコーディングプラン

多重録音をする場合には、まず始めにレコーディングのプ ランを立てることが大切です。プランを立てずに録音をす ると、空トラックやエフェクターが足りなくなったり、音 像定位に制限ができたりして、結果的にピンポン録音やミ ックスダウンの回数を増やすことになります。ピンポン録 音やミックスダウンを何度も行なえば、理論的にはいくつ ものパートを無限に重ねることができるわけですが、回数 が増えるほどノイズが増えたり音質が劣化していきます。 いずれの場合も、音の移動は1、2回にとどめておく方が 無難です。録音をする前には、どんな編成で、どの順に録 音してゆき、最終的にどのような形にするのかを決めてく ださい。

なお、この項で紹介する録音例のプロセスは16ページに示 したものと同じです。

ドラムスの録音

ドラムスの音をトラック1に録音します。最近ではドラム マシンやリズムマシンと呼ばれる便利な製品が多数発売さ れており VAMAHAからも高性能デジタルリズムプログラ マーRX11 RX15 RX21たどが発売されていますが ここで け従来のドラムスを使った録音を図に示します。 たお 川 ズムマシンを使用する場合も接続や操作のしかたが多少異 たるだけで 基本的た老う方は同様です。 CMX1には4つの入力ジャックがありますから、4本のマ イクで収録する場合のセッティングを図に示します。なお イ本のマイクで収音した音は CMX1のミキサー部でミキ シングレアトラックの1に録音します この時 デジタル ディレイD1500やデジタルリバーブRFV7を使って 軽く ディレイやリバーブをかけるのもいいでしょう REV7には、リバーブだけでなく、初期反射音やエコー、 ディレイ関係のプログラム、ゲートリバーブやキック用の プログラムまであり、曲に合ったプログラムを自由に選択 できます。

──ドラムス録音時の信号経路──

メーター表示用信号 モニター信号

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― ドラムス録音の手順―

1) 按結

①ACアダプターのプラグを、CMX1のDC INジャックお よびAC100Vコンセントに接続します。

  • ③モニター用のヘッドホン(8 Ω~40 Ω)を、PHONESジャ ックへ接続します。
  • ④エフェクターを使用する場合には、AUX SENDジャックとAUX RTNジャック(LまたはRのどちらかへ)間に接続します。

(手順①~⑤、⑦~⑫説明図)

2)淮備

(5)カセット蓋を手で開き、クロームテープ(BIAS: HIGH EQ:70us)をセットします。

  • ⑥ツマミやスイッチを、すべてノーマルの状態に戻します。 4~9ページのコントロールパネル図をご覧になり、ノーマルの状態にしてください。
  • ⑦マイクのスイッチ、エフェクターの電源スイッチ、CMX1 の電源スイッチを順にONにします。→→POWER インジケーター点灯。

3) レコーダー部のセット

  • ⑧RESETボタンを押して、カウンターの表示を*000″ にします。
  • ⑨ZERO STOPスイッチを "ON"にします。
  • ①dbxスイッチを "ON"にします。
  • ①RECORD SELECTスイッチの1を*Ln ポジションに セットします。(トラック1にステレオL信号を録音する ため) → RECインジケーター点滅。
  • (2) PAUSE ボタンを押した後、録音ボタンを押して録音ポ ーズ状態にします。→→RECインジケーター点灯。
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16 全チャンネル共に *MIC/LINE*ポジションにセット

4) モニター部およびメーター部のセット

③PHONES SELECTスイッチを STEREO ポジション にセットします。

④PHONESコントロールのツマミを目盛7付近にセットします。

⑤METER SELECTスイッチが"4 TRK"ポジションになっていることを確認します。

5)入力感度の調整

  • 16入力切替スイッチ1~4を、すべて"MIC/LINE"ポジションにセットします。
  • 17MASTERフェダーを目盛*7″にセットします。
  • ①8 チャンネル1~4のパンポットのツマミが、すべてセン ターまたは"L"側になっていることを確認します。

(手順13~25説明図)

①チャンネル1の入力フェダーを、目盛*7″にセットします。

  • ⑩ドラムスの演奏を始め、チャンネル1のゲインコントロ ールを、MIC、の方向にスライドさせてゆき、一番左のレ ベルメーターの、+3、付近のLEDが、ピーク時に一瞬だ
    • け点灯する位置で固定します。
  • 21チャンネル1の入力フェダーを目盛*0″に戻します。
    • ーーチャンネル1の入力感度を調整完了――

22チャンネル2の入力フェダーを、目盛"7"にセットしま す。

  • ③ドラムスの演奏をしながら、チャンネル2のゲインコン トロールを "MIC"の方向にスライドさせてゆき、一番左 のレベルメーターの "+3"付近のLEDが、、ピーク時に 一瞬だけ占灯する位置で固定します。
  • (2)チャンネル2の人力フェダーを目盛*0″に戻します。

● チャンネル2の入力感度を調整完了──

③同様にチャンネル3、4の入力感度を調整します。

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7)録音

  • ③PAUSEボタンを押して一時停止を解除し、録音を開始 します。なお、1小節目の頭の前には、必ずカウント音 を入れておくようにします。この音を入れておかないと、 オーバーダビングの時に1小節目の1拍目のタイミング がわからなくなってしまいます。
  • ⑩演奏が終わったら、STOPボタンを押して録音を終了させ、巻き戻しボタンを押してテープを巻き戻します。 →カウンター表示*999″、つまり曲の頭の手前で停止します。

――ドラムスの録音完了――

6) レベルバランスと音質調整

  • 1995チャンネルフェダー1~4を操作して、録音レベルのバ ランスを決めます。
  • 27イコライザーツマミをチャンネル1~4の順に操作して、 録音の音質を決めます。(後でピンポン録音することを考慮して、HIGH EQを少しブーストさせる。)
  • 28AUXコントロール1~4でエフェクトレベルのバランス を決め、AUX MASTER SENDコントロールで全体の 送り出しレベル、AUX RTNコントロールでエフェクト 信号の入力レベルを決めます。
  • ②必要に応じ、20~22の操作を繰り返します。
  • ③MASTERフェダーで録音レベルを調整します。一番左のレベルメーターの"+3"付近のLEDが、ピーク時に一瞬だけ点灯する位置にセットしてください。
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(手順34)~361説明図)

8)録音後の確認

  • ③ツマミやスイッチ類を、すべてノーマルの状態に戻します。
  • 30 30 PHONESセレクトスイッチを "MONITOR" ポジション にセットすると共に、MONITOR LEVELコントロール 1のツマミを目盛7付近、PHONESコントロールのツマ ミも目盛7付近にセットします。
  • ③METER SELECTスイッチが、*4 TRK*ボジションに なっていることを確認します。
  • ③再生ボタンを押して、トラック1に録音した音をヘッド ホン、および1番左のレベルメーターでチェックします。 問題がなければ、テープを巻き戻すと共に、ツマミやス イッチをノーマルの状態に戻し、次のステップである *ベースギターの録音"に備えます。 もし、何らかの問題がある場合には、もう一度録音をや
    • もし、何らかの问題がある場合には、もう一度録音をや り直すか、ミスした部分だけパンチイン/パンチアウトの テクニックを使って修正します。(27ページの『パンチイ ン/バンチアウト"の項を参照。)
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ベースギターの録音…オーバーダビング

すでに録音済のトラック音にあわせて演奏し、新しい楽器の 音を別のトラックに録音することをオーバーダビングといい ます。この方法であれば、1人でいくつもの楽器を演奏でき るため、1人でもバンド演奏のような録音が可能なわけです。

さて、ここでは先程トラック1に録音したドラムスの音に合 わせて、ベースギターをトラック2に録音します。 エレキベースの録音には大きく分けて、ベースアンプの前に マイクを立てて録音する方法と、ベースアンプのラインレベ ルの出力端子などからライン録りする方法の2種類の方法が あります。

クリアーに録音することを狙うのなら、やはりライン録りで しょう。なお楽器用のエフェクターを使う場合は、エフェク ターの最終段にノイズゲートを配したいものです。これは電 気楽器全般に共通して言えることです。

コンプ/リミッターGC2020を使用するのも1つのアイデアで す。コンプレッサーとリミッターの機能に加え、ノイズゲー トの機能もありますから非常に便利です。

──ベースギター録音時の信号経路──

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―ベースギター録音の手順―

1)接続

①入力ジャック2へ次のように接続します。なお、GC2020 を使用する場合には、ベースアンプと入力ジャック2の 間に挿入します。

②モニター用のヘッドホンを接続します。(ミックスダウン、 時までモニタースピーカーを使用せずに、ヘッドホンで モニターします。以後手順から省きます。)

2)レコーダー部のセット

  • ③テープがカウント表示 *999n まで巻き戻されていること を確認します。(以後手順から省きます。)
  • ④ZERO STOPスイッチを再び"ON"にします。(ミック スダウン時まで"ON"の状態で使用します。以後手順から 省きます。)
  • ⑤dbxスイッチを再び"ON"にします。(ミックスダウン時まで"ON"の状態で使用します。以後手順から省きます。)
  • ⑥RECORD SELECTスイッチの2を *2 ポジションに セットします。
    • (入力ジャック2に接続したベースギターの音をトラック 2 に録音するため) ――→RECインジケーター点滅。
  • ⑦PAUSEボタンを押した後、録音ボタンを押して録音ポ ーズ状態にします。→ RECインジケーター点灯。

3)モニター部およびメーター部のセット

  • ⑧PHONES SELECTスイッチを MONITOR ポジションにセットします。
  • ⑨MONITOR LEVELコントロール1、2を目盛7付近に セットします。
  • ⑩PHONESコントロールのツマミを目盛7付近にセットします。
  • ①METER SELECTスイッチが*4 TRKnポジションになっていることを確認します。
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🕋 4)入力感度の調整

12入力切替スイッチ2を MIC/LINE ポジションにセット します。

13入力フェダー2を、目盛 ~7″にセットします。

④ベースギターの演奏を始め、ゲインコントロール2を *MIC"の方向にスライドさせてゆき、左から2番目のレ ベルメーターの*+3"付近のLEDが、ピーク時に一瞬だ け点灯する位置で固定します。

5)音質および録音レベルの調整

  • (15)チャンネル2のイコライザーツマミを操作して、録音の 音質を決めます。(後でピンポン録音することを考慮して、 HIGH EQを少しブーストさせる。)
  • ①入力フェダー2で録音レベルを設定します。左から2番目のメーターを見ながら調整してください。

6)モニター音の調整

①PAUSEボタンを押して一時停止を解除しテープをスタートさせ、ドラムスとベースギターのモニター音の音量 バランスを設定します。必要に応じて、PHONESコントロールのツマミで全体の音量を調整します。また、 MONITOR PANコントロール1、2で、それぞれの音の 定位を決めることもできます。(この操作を行なうと、トラック2にベースギターの音が録音されます。)

(18モニター音の調整が済んだら、テープを巻き戻し、再び 録音ポーズ状態にします。

7)録音

①PAUSEボタンを押して録音を開始します。ドラムスの 音に合わせて演奏してください。

⑩演奏が終わったら、テープを巻き戻します。

――ベースギターの録音完了――

8)録音後の確認

②再生ボタンを押すだけで、録音後の確認ができます。 ③ツマミやスイッチ類をノーマルの状態に戻すと共に、テープを巻き戻し、次のステップである*リズムギターの録音*に備えます。

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リズムギターの録音

トラック1.2に録音したドラムスとベースギターの音に合わ せて、リズムギターをトラック3に録音します 録音の要領は、ベースギターの録音の時と同様です。 なお、楽器用のエフェクターは入力ジャックの手前に接続し てください。

ピンポン録音

------------------------------------結果、空トラックはトラック4だけになりました。まだ録音 したいパートが3種類あります。このような場合にピンポン 録音というテクニックを使います。

ピンポン録音とは、すでに録音済の2つまたは3つのトラッ クを再生し、これをミキシングして空トラックへ移動するこ とです。

ピンボン録音の後 必要のなくなった元のトラックには新し いパートを録音できます。

またピンポン録音の際。新しいパートの音を加えながら録音 することも可能です。

アンポン録音は空トラックがある限り何向でも可能ですが ピンポン録音を繰り返すうちに音質の劣化やノイズの増加を 招くことになります。ピンポン録音は、1回か2回までにと どめておいた方が安全です。 では、ピンポン録音をしましょう。

-------------------------------------

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ピンポン録音の手順

1) レコーダー部のセット

()RECORD SELECTZA ~~ + 0.4 & 'R' ポジションにセ ットします。(ドラムス、ベースギター、リズムギターの 音をステレオミックスバスBでミキシングし それたト ラックAに録音するため) —→BECインジケーター占減。 ②PAUSEボタンを押した後、録音ボタンを押して録音ポー ズ状能にします →→BFCインジケーター占灯。

2)モニター部およびメーター部のセット

  • ②DUONESセレクトマイッチを"MONITOR" ポジション にセットします。(トラックムに録音される音をチニター するため。
  • ④MONITOR LEVELコントロール4を目盛7付近にセッ トします。
  • (5)PHONESコントロールのツマミを目盛7付近にセットし
  • ⑥METER SELECTスイッチが*4 TRK" ポジションに なっていることを確認します。

3) レベルバランスと音質調整

  • ⑦入力切替スイッチ1~3を"TAPE"ポジションにセット 1 = +
  • ⑧PAUSF ボタンを押して一時停止を解除し テープをス タートさせます

(王順①~①診胆図)

  • (9) 入力フェダー1~3 でレベルバランス MASTER フェ ダーで録音レベルを設定します」(一番右のレベルメータ を見たがら行たう)
  • ⑪イコライザーツマミをチャンネル1~3の順に操作して 録音の音暫を決めます。(ピンポン録音をしてしまった後 では「楽咒ごとに音質の調整けできたい」
  • ⑪必要に応じ、⑨①の操作を繰り返します。
  • 12テープを巻き戻し、再び録音ポーズ状態にします。
4)绿辛

①PAUSEボタンを押して、ピンポン録音を開始します。 (1)ピンポン録音が終わったら、テープを巻き戻します。

- ピンポン録音終了--

5) 録音後の確認

(15)再生ボタンを押すだけで、録音後の確認ができます。 「国立つこわっく」、手類をノーマルの状態に京オと北に一テ ープを巻き戻し、次のステップである *キーボードの録 音"に備えます。

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キーボードの録音…オーバーダビング

再びオーバーダビングをします。ピンポン録音をして不用に なったトラック1のドラムス音の替わりに、キーボードを録 音します。

リードギターの録音…オーバーダビング

同様にリードギターをトラック2に録音します。 キーボードおよびリードギターの音は、ミックスダウンのと きにPAN(パンポット)を使ってL、Rに振り分ける予定です。 なお、ディレイやコーラス音をミックスダウンのときにステ レオで付加する場合話は別ですが、ディストーションやコン プレッサーなど、モノラルで付加する場合にはこの時点で処 理しておきましょう。

ボーカルの録音…オーバーダビング

ボーカルをトラック3に録音します。ボーカルの録音時には、 ドラムスの録音と同様に必ずヘッドホンでモニターします。 なお、ボーカル録音には特にコンプ/リミッターを使用した いものです。コンプ/リミッターをお使いになりますと、声 に張りをもたせることができ、録音レベルも安定します。コ ンプ/リミッターGC2020などをご使用ください。

パンチイン /パンチアウト

ここでパンチイン/パンチアウトというテクニックをご紹介 しましょう。パンチイン/パンチアウトは、演奏のある1部 のみ修正したい場合などに使われるテクニックです。

全トラックを再生状態にして録音ボタンを押してテープをス タートさせ、修正部分の頭でパンチイン(修正するトラックの RECORD SELECTスイッチを、録音ポジションにして新 録音)、修正部分の終わりでパンチアウト(RECORD SELE-CTスイッチを*OFFnポジションに戻して完了)します。 こ のテクニックを使えば、ボーカルトラックの間奏部分に後で リードソロなどをインサートすることも可能です。ただしパ ンチイン/パンチアウトには、ある程度のブランク(音の切 れ目)が必要です。

**CMX 1 では別売のフットスイッチ(FS-1)を使用すれば、 演奏をしながらRECORD SELECT スイッチを切り替え なくても、あらかじめ修正したいトラックのRECORD SELECTスイッチをセットしておき、足元でパンチイン/ パンチアウトの操作が行なえます。

では、パンチイン/パンチアウトの操作方法として、トラック3に録音済みのボーカルの一部のみ修正する場合を例に掲 げ説明しましょう。

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――パンチイン/パンチアウト時の信号経路―

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――パンチイン/パンチアウトの手順―

1)接続

  • ①入力ジャック3へボーカル新録音用のマイクを接続します。
  • ②フットスイッチFS-1を使用する場合には、PUNCH IN /OUTジャックに接続します。

2)レコーダー部のセット

  • ③フットスイッチFS-1を接続した場合には、RECORD SELECTスイッチ3を*3パポジションにしておきます。 ---→RECインジケーター点滅。
  • ④PAUSEボタンを押した後、録音ボタンを押します。 →(FS-1を接続した場合には、ここで録音ポーズ状態になり、RECインジケーターが点灯する。)
  • (⑤FS-1を接続した場合には、RECインジケーターが点滅 状態になるように、FS-1のスイッチをセットします。

3) モニター部およびメーター部のセット

  • ⑥PHONES SELECTスイッチを*MIXn ポジションにセットします。(パンチイン/パンチアウト時には、このポジションにセットしないと、トラック1~4の音と新録
  • 音する音を同時にモニターできない。) ⑦MONITOR LEVELコントロールツマミ3を目成7.付近
    • にセットします。
  • ⑧PHONESコントロールのツマミを目盛7付近にセットします。
  • ④ METER SELECTスイッチを*4 TRK#ポジションにセットします。
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4)入力感度の調整

  • ) ⑪入力切替スイッチ3を "MIC/LINE" ポジションにセット します。
    • ①入力フェダー3およびMASTERフェダーを目盛*7″に セットします。
    • ①ゲインコントロール3を *MIC"方向にスライドさせてゆ き、左から3番目のレベルメーターの*+3"付近のLED がピーク時に一瞬だけ点灯する位置で固定します。(前に ボーカル録音した時と同じ位置でよい。)
5)音質および録音レベルの調整

  • ①チャンネル3のイコライザーツマミを操作して、録音の 音質を決めます。(前にボーカル録音した時と同じ位置で よい。)
  • ④イコライザー調整した場合は、録音レベルを設定する。 (前にボーカル録音した時と同じ位置でよい。)

6)録音

① PAUSEボタンを押してテープをスタートさせます。

⑥修正部分の頭がきたら、パンチインします。

  • FS-1を接続した場合 FS-1のスイッチを踏んで、 RECインジケーターを
    • 灯させる。
  • FS-1を接続していない場合 :RECORD SELECTスイ ッチ3を*3パポジションに する。
  • 印修正部分の終わりがきたら、パンチアウトします。
  • FS-1を接続した場合 FS-1のスイッチを踏んで RECインジケーターを点 滅させる。
    • FS-1を接続していない場合:RECORD SELECTスイ ッチ3を*OFF″ポジショ
  • ンに戻す。 1®テープを巻き戻します。 ----パンチイン/パンチアウト完了----

7)録音後の確認

  • 19再生ボタンを押すだけで、録音後の確認ができます。パンチインおよびパンチアウトした部分のつながり具合をチェックしてください。
  • ⑩ツマミやスイッチ類をノーマルの状態に戻すと共に、テ ープを巻き戻し、次のステップである*ミックスダウン* に備えます。
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ミックスダウン(トラックダウン)

さて、いよいよミックスダウンです。ミックスダウンはトラ ックダウンとも呼ばれ、多重録音を終えた各トラックの音を 最終的にミキシングして、ステレオやモノラルの音にする作 業です。

トラック間のレベルバランスや、ステレオ定位、エフェクト 処理などをして、最終的なマスターテープをつくってください。

――ミックスダウン時の信号経路――

ここでは、次のように各楽器を定位させます。また、ボーカ ルにはデジタルリバーブREV7で、軽くリバーブをかけてみ ます。

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1)接続

  • ①ST OUTジャックにミックスダウン用のステレオテープ デッキを接続して、カセットテープをセットしておきま す。
    • ②AUX SENDジャックとAUX RTNジャック間にデジタ ルリバーブREV7を接続します。
2) モニター部およびメーター部のセット

  • ③PHONES SELECTスイッチを*STEREO#ポジション にセットします。(ミックスダウンされる音をモニターす るため。)
  • ④PHONESコントロールのツマミを目盛7付近にセットします。
  • ⑤METER SELECTスイッチを*STEREO″ ポジション にセットします。(ミックスダウンされる信号のレベルを 監視するため。)

3)音質およびレベルバランスの調整

  • ⑥入力切替スイッチ1~4を、すべて"TAPE"ポジション にセットします。
  • ⑦再生ボタンを押してテープをスタートさせ、トラック間のレベルバランスを調整します。MASTER フェダーを 目盛*7″まで上げ、チャンネルフェダー1~4でレベル バランスを設定します。

⑧チャンネル1~4のイコライザーツマミで、各トラックの最終的な音質を決めます。

  • ⑨ボーカルトラック(トラック3)のエフェクトを設定します。AUXコントロール3、AUX MASTER SENDコントロール、AUX RTNコントロールの各ツマミで設定します。
  • ⑩PAN(パンポット)1~4で、各トラック(各楽器の音像)の定位を決めます。
  • ①必要に応じ、⑦~⑨の操作を繰り返します。
  • ⑫レベルメーター1、2を見ながらMASTERフェダーで ST OUTジャックへの出力レベルを設定します。
  • 13ステレオテープデッキのレベルメーターを見ながら、ステレオテープデッキの録音ボリュームで録音レベルを調整します。

⑭テープを巻き戻します。

4)録音

  • ③CMX1の再生ボタンを押すと共に、ステレオテープデッキ側を録音スタートさせます。
  • 55時音が終了したら、ミックスダウンしたテープを再生して聴いてみましょう。うまくミックスダウンできたらそれをストックしておきます。何度もミックスダウンを行ない、最も仕上りの良いテープをマスターテープにしましょう。
    • ― ミックスダウン完了――
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シンクレコーディング

MIDI機器どうしのシンクロ(同期)演奏が可能なように、別売 のMIDIコンバーターYMC10を使用することで、CMX1と MIDI機器(デジタルリズムプログラマーRX11、RX15、RX21 およびデジタルシーケンスレコーダーQX1、QX7など)をシ ンクロ演奏させることが可能です。 この項では、このシンクロ演奏のテクニックを使ったシンク レコーディングの方法を紹介します。

●シンクレコーディングのメリット

シンクレコーディングでは、リズムプログラマーやシーケ ンサーなどのデジタルソースを、ミックスダウンの時点で はじめてミキシングします。このため、マスターテープに ダイレクトに録音することになりますから、デジタル機器 の大きな魅力であるダイナミックレンジや、優れたS/N比 を確保できます。

●テープシンクさせるためには

テープシンクを行なうためには、MIDI同期信号を、FSK (Frequency Shift Keying)という信号に変換してやらな ければなりません。なぜなら、MIDIで1秒間に送られる 最大転送情報は31.25kボーと超ハイスピードです。このた め、そのままではアナログ機器が対応できません。そこで MIDIコンバーターを使ってMIDI同期信号を、アナログ機 器が対応可能なFSK信号に変換してやるわけです。

リズムプログラマーを使ったシンクレコーディングの例 ①サウンドの基盤となるリズムを、リズムプログラマー RX15などにインプットします。 ②RX15を次のように接続します。

RX15 YMC10 CMX1
· 가 #0. · 그,
ㅎ ± ㅎ . 止
SYNC
OUT
MIDI SYNC

③CMX1を録音ポーズ状態にした後、CMX1コントロール パネルのSYNCスイッチを*ON″にします。この状態で PAUSEボタンを押してテープをスタートさせると共に、 RX15をプレイバックさせます。

すると、RX15から出力されたMIDI同期信号がYMC10 でFSK信号に変換され、CMX1のトラック1に記録され ます。

④トラック1に記録されたFSK信号で、RX15を同期させ るために、次のように接続します。

⑤SYNCスイッチを"ON"にしたまま再生ボタンを押すと、 トラック1に記録されたFSK信号が出力されてYMC10 に入り、最終的にYMC10でMIDI同期信号に変換されて RX15に入ります。このため、RX15がCMX1のトラック 1に同期して、動作するようになります。(この時、RX15 のSYNCの設定を"MIDI"にセットすることを忘れない でください。)そこで、トラック2~4にオーバーダビン グをします。

⑥ミックスダウンを行なうため、次のように接続します。

⑦テープをスタートさせ、トラック2~4の音とAUXL、 Rジャックからのドラムスの音を、ステレオテープデッ キにミックスダウンします。

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ビデオカメラで録画した映像とマイクで収録した音だけでは、 もの足りなさを感じることがあります。こんな時には、CMX 1を使ってビデオテープのサウンドトラックを編集してみま しょう。きっと満足のいく作品になります。 ここでは、マイクで収録済みの音に、ナレーション、BGM、 効果音を加えて場合を例とします。

編集手順

  • ビデオを繰り返し再生し、シナリオを作ります。映像も 編集する場合には、あらかじめ映像を編集しておきます。 の収録済みの音をトラック1に録音します
  • ③トラック2にナレーションを録音します。映像を見ながら、トラック1の音をヘッドホンモニターして、マイク録音してください。
  • ④BGMをトラック3にオーバーダビングします。BGMが ステレオソースの場合には、チャンネル3、4に入力してミキシングして(モノラルにしながら)トラック3に録音します。

⑤効果音をトラック4に録音します。

  • ⑥ビデオのサウンドトラックに、トラック1~4の音をミックスダウンしながら録音します。(ビデオデッキのアフレコの機能を使ってください。)
  • ※バンドのプロモーションフィルムを作るのもアイデアです。

メンテナンス

長時間デッキをご使用になりますと、ヘッドやピンチローラ 、キャプスタンが汚れてノイズや回転ムラが増えたり、録 者ができなくなったりします。定期的にクリーニングや消磁 をされることをお勧めします。

クリーニングには、市販の綿棒にヘッドクリーニング液をつ けて拭いてください。特にヘッドをきれいにしておくことが 上手な録音をするためには大切なことです。

また、消磁の際は、ヘッドイレーサーの説明書を充分にご参照ください。

鑾部をきれいにしておくことが大切です。

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SWはパネル内部のスイッチで、録音ボタンが押された状態で、RECORD SELECTスイッチが *0FF″以外のポジションにセットされたチャンネルのみ*REC″側に切り替わる。

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栈構
使用テープ C-60, C-90カセットテープ
クロームテープ(コバルト)専用(70µs EQ)
ヘッド構成 4 チャンネル録音/再生:ハードパーマロイ×1
4 チャンネル消去:フェライト×1
テープ速度 4.75cm/秒
ピッチコントロール ±10%
ワウフラッター 0.05%(WRMS)
早送り・巻き戻し時間 約100秒(C-60使用時)
モーター DCモーター×1
、・出力仕様
INPUT 1~4 入力インピーダンス :10k Ω
規定入力レベル :-10dB~-50dB(入力フェダー規定位置)
最小入力レベル :-56dB(ゲインコントロール最大,入力フェダー最大)
最大入力レベル :+10dB(ゲインコントロール最小, ヘッドルームマージン)
AUX RTN L,R 入力インピーダンス :10kΩ
規定入力レベル :-10dB
ST OUT L,R 出力インピーダンス :1 k Ω
規定負荷インピーダンス:10kΩ以上
規定出力レベル : -10dB(50k Ω負荷時)
AUX SEND 出力インピーダンス :1 k Ω
規定負荷インピーダンス:10kΩ以上
規定出力レベル : -10dB(50k Ω 負荷時)
TAPE OUT 1~4 出力インピーダンス :1 k Ω
規定負荷インピーダンス:10kΩ以上
規定出力レベル :-10dB(50kΩ負荷時)
PHONES 規定負荷インピーダンス:8~40Ω
最大出力レベル : 100mW+100mW
ゴライザー特性 HIGH: ±10dB(10kHzシェルビング)
LOW:±10dB(100Hzシェルビング)
総合周波数特性 40Hz~12.5kHz ±3dB
総合S/N比 85dB(dbx ON, IHF-A)
総合歪率 1.0%以下(EIAJ, 315Hz)
チャンネルセパレーション 55dB以上(1kHz)
消去率 70dB以上(1kHz)
の他
電源 ACアダプターPA10(DC15V)
- バッテリーパック PA11 (単二乾電池×10)
消費電力 14W
寸法(W×H×D) 365mm×65mm×225mm
重量 2.5kg
付属品 キャリングストラップ, ACアダプターPA10

• 0 dB=0.775Vr.m.s.

・仕様および外観は改良のため、予告なく変更することがあります。

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アクセサリーのご紹介

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ナービスについて

本機の保証期間は、保証書によりご購入から1ヶ年です。(現 金、ローン、月賦などによる区別はございません。)また保 証は日本国内にてのみ有効といたします。

●保証書

保証書をお受け取りのときは、お客さまのご住所、お名前、 お買い上げ月日、販売店名などを必ずご確認ください。無記 名の場合は無効になりますので、くれくれもご注意ください。 ●保証書は大切にしましょう!

- 保証書は弊社が、本機をご購入いただいたお客さまに、ご 購入の日から向う1ヵ年間の無償サービスをお約束申しあげ ろものですが、万一紛失なさいますと保証期間中であっても 実費を頂戴させていただくことになります。万一の場合に備 えて、いつでもご提示いただけますように充分ご配慮のうえ で保管してください。また、保証期間が切れましてもお捨て にならないでください。後々のサービスに際しての機種の判 別や、サービス依頼店の確認など便利にご利用いただけます。 ▲保証期間巾のサービス

保証期間中に万一故障が発生した場合、お買上げ店にご持 ※ 「「ない」、「「ない」、「ない」、「ない」、「ない」、「ない」、「ない」、「ない 証書をブリティガネい 保証書かき場合にはサービス料金を 酒だく場合もあります。又お買上げ店より遠方に移転される 提会は<br /> 東前にお置とげ店あろいは電音サービス 凯占に ご通 鍋ください。移転先におけるサービス担当店をご紹介申し上 げますと同時に、引続き保証期間中のサービスを責任をもつ て行なうよう手続き致します。

満1ヵ年の保証期間を過ぎますとサービスは有料となりま すが、引き続き責任をもってサービスをさせていただきます。 なれ 補修用性情部局の保有期間は最低8年となっています。 この期間は通商産業省の指導によるものです。性能部品とは、 その製品の機能を維持するために必要な部品です。

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■YAMAHA電気音響製品サ ナービ ス拠点
修理受付および修理品お預り 第日
東京電音サービスセンター 7211 川崎市中華区木月1184
TEL (044) 434-3100
新潟電音サービスステーション ₹950 新潟市万代1-4-8(シルバーボールビル2F)
TEL (0252) 43-4321
大阪電音サービスセンター 〒565 吹田市新芦屋下1-16(千夏ミセンター内)
TEL (06) 877-5262
四国電音サービスステーション 〒760 高松市丸亀町8-7(日本業器裏松悠内)
TEL (0878) 51-7777, 22-3045
名古屋電音サービスセンター ₹454 名古夏市中川区玉川町2-1-2
(日本県容名古屋流通センターダ)
12C (052) 652 - 2230
九州竜音 サーヒスセンター T 812 值向市博多达博多苏制 2~11~4
北海洋景东县 民主反义者 TEL (092) 472-2134
北海道竜音サービスセンター T-065 1100 (111) 112 123
仙奈爾森井 ビュムいみ = 16L (011) 751-3621
山台範首サービスセンター T 983 1回台市町両5」目で11回島月市町高をレメー3F
亡息 素 充 开 一 ビラ に と み TEL (0222) 38 - 2249
広島竜首サーヒスセンター ±/31- -01 広島市安佐南に自康2-27-33
近初開会共にビスもいた = 425 IEL (082) 874-3787
供 伝 电 盲 サービ 本センター ⊤435 洪松市上四周日日
(日本樂藝風竹主場長素)
1FL [U239] b5 - 6/11

社 辛サービス部 〒435 浜松清上西町91 TEL (0534) 65-1158 *住所長び喧談番号は支走になる電合があります

日山 Ŧ 21
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〒430 浜松市中沢町10-1
丁EL 0534(60)2431
8 古屋支 支店
京 支 〒104 東京都中央区銀座7-11-3/矢島ビル6F
〒104 東京都中央区銀座7-11-3/矢島ビル6F
古屋 星店
〒104 東京都中央区銀座7-9-14
〒101 東京都中央区銀座7-9-14
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T150 東京都渋谷区道玄坂2-10-7/新大宗ビル内
TFL 03(476)5481
〒171 東京都豊島区南池袋1-24-2
丁FL 03(981)5271
毎道す 支店
〒220 横浜市西区南幸2-15-13
丁EL 045(31)1901
阪支 〒542 大阪市南区南船場3-12-9/
小斎様ブラザビル車館(8-9館)
台支 医店
斎 橋 TEL.06(252)5231
〒542 大阪市南区心斎橋筋2-39
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~ EE EE TEL,06(211)8333
〒530 大阪市北区梅田1-3-1/大阪駅前第一ビル
島支
心压 TEL.06(345)4731
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心店 TEL. 078(321)1191
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1-20 144 Ĺ, TEL 0878(51)7777.(22)2678
名古屋支店 〒460 名古屋市中区錦1-18-28
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