取扱説明書
このたびは、YAMAHAプロフェッショナルオーディオワークステーションAW16Gをお買い求めいただきまして、まことに
ありがとうございます。AW16Gの優れた機能を十分に発揮させるとともに、末永くご愛用いただくために、この取扱説
明書をご使用の前に必ずお読みください。お読みになったあとは、保証書とともに保管してください。
J
安全上のご注意 ―安全にお使いいただくため―
!
安全にお使いいただくため、ご使用の前にこの「安全上のご注意」をよくお読みください。
またお読みになったあと、いつでも見られるところに必ず保管してください。
絵表示 この取扱説明書および製品への表示では、製品を安全
に正しくお使いいただき、あなたや他の人々への危害や財産
への損害を未然に防止するために、いろいろな絵表示をして
います。
内容をよく理解してから本文をお読みください。
この欄に記載されている事項を無視して、誤った取扱いをすると、人が死亡または重傷を負う可能性が
警告
あります。
設置されるとき
●
この機器のACアダプターはAC100V 専用で
す。それ以外の電源(AC200V、船舶の直流電
源など)では使用しないでください。火災・感
電の原因となります。
●
この機器に水 が入ったり、機器がぬれたりし
ないようご注意ください。火災・感電の原因
となります。雨天・降雪時や海岸・水辺での
使用はとくにご注意ください。
●
この機器の上に水 などの入った容器や小さな
金属物を置かないでください。こぼれたり、
中に入ったりすると、火災・感電の原因にな
ります。
●
電源コード の上に重い物をのせないでくださ
い。コードに傷が付くと、火災・感電の原因
となります。とくに、敷物などで覆われた
コードに気付かずに重い物を載せたり、コー
ドが本機の下敷きになることのないよう、十
分にご注意ください。
●
電源プラグをコンセントに接続したまま、こ
の機器にCD-RWドライブを取り付けることは
しないでください。感電の原因となります。
ご使用になるとき
● 電源コードを傷つけたり、加工したり、無理
に曲げたり、ねじったり、引っ張ったり、加
熱したりしないでください。コードが破損し
て、火災・感電の原因になります。
●
この機器を改造しないでください。火災・感
電の原因となります。
分解禁止
絵表示の例
:注意(危険・警告を含む)を促す事項
:決しておこなってはいけない禁止事項
プラグをコンセント
:必ずおこなっていただく強制事項
から抜け
●
雷が鳴りだしたら、早めに機器本体の電源ス
イッチを切り、電源プラグをコンセントから
抜いてください。
プラグをコンセント
から抜け
●
落雷のおそれがあるとき、電源プラグが接続
されたままならば、電源プラグには触れない
でください。感電の原因となります。
接触禁止
●
この機器には付属のA Cアダプター(P A300)をご使用ください。それ以外のものを
使用すると、火災・感電の原因となることが
あります。
使用中に異常が発生したとき
●
断線・芯線の露出など、電源コード が傷んだ
ら、販売店に交換をご依頼ください。そのま
まで使用すると、火災・感電の原因となりま
す。
●
万一、この機器やACアダプターを落とした
り、キャビネットを破損 した場合は、電源ス
イッチを切り電源プラグをコンセントから抜
プラグをコンセント
から抜け
プラグをコンセント
から抜け
いて販売店にご連絡ください。そのまま使用
すると、火災・感電の原因となります。
●
煙が出る、変なにおいや音がするなどの異常
がみとめられたときや、内部に水などの異物
が入った場合は、すぐに電源スイッチを切
り、電源プラグをコンセントから抜いてくだ
さい。そのあと、販売店にご連絡ください。
異常状態のままで使用すると、火災・感電の原
因となります。
2
この欄に記載されている事項を無視して、誤った取扱いをすると、人が傷害を負ったり、物的
注意
損害が発生したりする可能性があります。
設置されるとき
●
電源プラグを抜くときは、電源コードを引っ
張らないでください。必ずプラグを持ってく
ださい。コードを引っ張ると、電源コードが
傷ついて、火災・感電の原因となることがあ
ります。
●
濡れた手で電源プラグを抜き差ししないでく
ださい。感電の原因となることがあります。
●
この機器の通風孔をふさがないでください。
内部の温度上昇を防ぐため、この機器のケー
スの後部や底部には通風孔があります。通風
孔がふさがると内部に熱がこもり、火災の原
因となることがあります。
とくに次のような使い方は避けてください。
・ 機器をあお向けや横倒し、逆さまにする 。
・本箱や押し入れなど、風通しの悪い狭いとこ
ろに押し込める。
・テーブルクロスを掛けたり、じゅうたんや布
団の上に置いて使用する。
●
CD-RWドライブを取り扱う前に、必ず手で
アースされている金属の表面などに触れて、
身体や衣類の静電気を放電してください。怠
ると静電気による機器の故障の原因となりま
す。
●
CD-RWドライブを取り扱う際には、基板裏の
リード(金属の足)に触ら ないように注意し て
ください。手を傷つけたり、接触不良の原因
となります。
ご使用になるとき
●
ACアダプターは、布や布団で覆ったり、包ん
だりしないでください。熱がこもり、ケース
が変形し、火災の原因となることがありま
す。風通しのいい状態でご使用ください。
使用上のご注意 ―正しくお使いいただくため―
!
コネクターの極性について
◆ XLRタイプコネクターのピン配列は次のとおりです。
1:シールド(GND)、2:ホット(+)、3:コールド(−)
これは、IEC60268規格に基づいています。
お手入れについて
◆ スイッチ・ボリューム・接続端子などの部品は、磨耗部品
といわれ、使用とともに性能が劣化します。劣化の進行度
合は、使用環境などによって大きく異なりますが、劣化そ
のものを避けることはできません。劣化した磨耗部品 の交
換は、販売店へご相談ください。
◆ この機器のデジタル回路から発生するわずかな雑音が、近
◆ この機器のすぐ近くで携帯電話を使用すると、本機にノイ
他の電気機器への影響について
くのラジオやテレビに入る可能性があります。そのような
ときは、両者を少し離してください。
携帯電話からの影響について
ズが入ることがあります。そのようなときは、少し離れた
場所で使用してください。
使用後は、必ず電源を切りましょう。
ACアダプターをご使用の場合、電源を切った状態(電源スイッチが「STANDBY」の状態)でも微電流が流れています。スタンバ
イ時の消費電力は、最小限の値で設計されています。この製品を長時間使用しないときは必ずACアダプターのプラグをコンセ
ントから抜いてください。
3
CD-R/RW ディスクの取り扱いについて
ディスクのお取り扱いに関して、以下の事項をお守りください。
データの書き込みが正常に行われない、記録データが損なわれる、ドライブが故障する、などの障害が発生するおそれ
があります。
● ディスクを直射日光の当たる場所や高温の場所、湿度の高い場所に置かない。
● ディスク表面に触らない。
ディスクを持つときは、ディスクのふちを持ってください。
● ディスク表面のほこりや汚れを取り除く。
ほこりの除去にはエアダスターやクリーナーなどを使用してください。乾いた布などでディスクの表面を強くこ
するとディスクに傷がつくおそれがあります。
● ディスクの指定の場所以外に文字を書いたり、ラベルを貼ったりしない。
● ディスクを薬品や洗剤で拭かない。
● ディスクを曲げたり、落としたりしない。
作成したデータの保存について
作成したデータは故障や誤った操作などのため失ってしまうことがあります。大切なデータは CD-R/RW ディスク
または外部記憶装置などに保存されることをお勧めします。
データ消失などの責任について
本製品の使用に伴い、ハードディスク、CD-R またはCD-RW メディアに書き込んだデータの消失、破損などお客様に
生じた逸失利益、特別な事情から生じた損害(損害発生につき弊社が予見、または予見し得た場合を含みます)及び第
三者からお客様に対してなされた損害賠償請求に基づく損害については、一切責任を負いかねますので御了承くださ
い。
万一メディアが使用できなくなった場合に関しましても、メディアの保証はいたしかねますので御了承ください。
オプション機器取り付け時のご注意
● CD-RW ドライブの取り付け方法についてのお問い合わせは巻末のヤマハ電気音響製品サービス拠点にご連絡く
ださい。
● 取り付け作業は、必ず本機および周辺機器の電源を切り、AC アダプターを本機とコンセントから抜き取り、さらに
本機とその周辺機器を接続しているケーブルを抜き取った状態で行ってください。
● 本機や CD-RW ドライブ上の金具などで手を切らないよう、厚手の手袋を着用して作業を行ってください。
● アースされている金属の表面などに手で必ず触れて、身体や衣類の静電気を放電してから作業を行ってください。
● 端子や基板表面の部品には触れないよう注意深く作業を進めてください。
● 静電気などによる CD-RW ドライブの電子回路の破壊を防ぐため、各機器を取り扱う際、IC のリードなどの電子部
品には極力触れないようにご注意ください。
● ネジなどを本体内部に落とさないようご注意ください。落としたネジを内部に放置したまま電源を入れると正常
に動作しなくなったり、故障したりする場合があります。落としたネジが回収できない場合は、巻末のヤマハ電気
音響製品サービス拠点にご連絡ください。
● CD-RW ドライブの故障については、それぞれご購入の販売店にご相談ください。
4
著作権に関するご注意
著作権法上、著作物またはその複製物の使用者(お客様)には、所定の条件の下に私的使用のための複製、複製物の非営
利利用などの権利が認められていますが、同法その他の法令を遵守する責任があります。この製品の使用に関して法
令違反があった場合、当社はその責任を負いかねますので、ご了解ください。
この製品は、音楽制作のために必要な多くの機能を備えていますが、その一部を使って音楽著作物の複製を行うこと
もできます。複製行為、複製品利用行為は、著作権者の許可のない場合、法令の許容する範囲を超えますと、著作権法そ
の他の法令の違反となることがあります。その結果刑事、民事の責任が生じることもあります。ご不明の点につきまし
ては、法律の専門家に相談されることをお勧めします。
この製品は、ヤマハ(株)が著作権を有する著作物やヤマハ(株)が第三者から使用許諾を受けている著作物を内蔵また
は同梱しています。その著作物とは、すべてのコンピュータープログラムや、伴奏スタイルデータ、MIDI データ、
WAVE データ、音声記録データなどのコンテンツを含みます。ヤマハ(株)の許諾を受けることなく、個人的な使用の
範囲を越えて上記プログラムやコンテンツを使用することについては、著作権法等に基づき、許されていません。
Copyright and other intellectual property laws in various countries permit reproduction of copyrighted
materials under certain requirements. The observance of applicable laws for use of this product,
however, is your responsibility. Yamaha disclaims any liability for violation of such laws in
association with the use of this product.
Although this product is designed for original music production, it can be utilized to make
reproduction of copyrighted music and other sound products. While certain reproduction and use of
reproduced materials are permitted under applicable laws, such reproduction and use without license
may constitute copyright infringement and other violation of laws. Since violation of such laws can
have serious consequences, you may wish to consult a legal expert about your planned use of this
product.
This product incorporates and bundles computer programs and contents in which Yamaha owns
copyrights or with respect to which it has license to use others' copyrights. Such copyrighted
materials include, without limitation, all computer software, styles files, MIDI files, WAVE data and
sound recordings. Any unauthorized use of such programs and contents outside of personal use is not
permitted under relevant laws. Any violation of copyright has legal consequences. DON'T MAKE,
DISTRIBUTE OR USE ILLEGAL COPIES.
この取扱説明書に掲載されているイラストや画面は、すべて操作説明のためのものです。したがって、実際
の仕様と異なる場合があります。
5
目 次
目 次
第1章 ご使用になる前に ..................................9
はじめに...................................................................................... 9
データバックアップのおすすめ............................................... 9
CD-RW ドライブについて.................................................... 10
CD-RW ドライブの取り付け................................................ 10
CD-RW ドライブの取り外し................................................ 11
CD-RW ドライブの操作........................................................ 11
AC アダプターの接続 ............................................................12
電源を入れる/切る............................................................... 12
第2章 AW16G の紹介................................. 13
AW16G の特長......................................................................13
AW16G で使用する用語...................................................... 15
レコーダーセクション .................................................... 15
ミキサーセクション ........................................................ 15
クイックループサンプラーセクション ......................... 16
全般 ................................................................................... 16
各部の名称と機能................................................................... 17
トップパネル ................................................................... 17
リアパネル........................................................................ 21
フロントパネル................................................................ 22
AW16G の基本操作.............................................................. 23
ディスプレイの見方 ........................................................ 23
画面/ページ/チャンネルを呼び出す ......................... 23
ボタンのオン/オフを切り替える ................................. 24
ディスプレイ内の設定値を変更する ............................. 24
文字を入力する................................................................ 24
セレクテッドチャンネルセクションを使う.................. 25
第3章 デモソングを聴いてみよう................... 27
外部機器を接続して電源を入れる........................................ 27
デモソングを読み出す ........................................................... 28
デモソングを再生する ........................................................... 29
デモソングをミックスしてみよう........................................ 30
第4章 サウンドクリップに録音してみよう...... 33
楽器/マイクを接続する ....................................................... 33
入力レベルを調節する ........................................................... 34
サウンドクリップに録音/再生する.................................... 35
第5章 トラック録音...................................... 39
新規ソングを作成する ........................................................... 39
ダイレクト録音とバス録音について.................................... 40
入力信号をトラックに割り当てる(ダイレクト録音の場合)42
入力信号をトラックに割り当てる(バス録音の場合)......... 45
メトロノームを有効にする....................................................47
トラックに録音する............................................................... 48
インプットチャンネル/トラックチャンネルをペアに
設定する................................................................................ 49
インプットライブラリーを利用する.................................... 50
EQ ライブラリーを利用する................................................. 52
ダイナミクスライブラリーを利用する ................................ 53
第6章 オーバーダビング................................55
オーバーダビング(重ね録音)について................................. 55
入力信号をトラックに割り当てる ........................................56
EQ ライブラリーをワンタッチで呼び出す..........................56
ダイナミクスライブラリーをワンタッチで呼び出す ......... 57
ミックスバランス/パンを決める ........................................57
トラックにオーバーダビングする ........................................58
パンチイン/アウト................................................................59
マニュアルパンチイン/アウト ..................................... 59
オートパンチイン/アウト............................................. 59
アンドゥリストを利用する....................................................61
バーチャルトラックを切り替える ........................................62
カレントソングを保存する....................................................63
既存のソングを読み出す........................................................64
第7章 さまざまな再生方法............................. 65
ロケーターを使う ...................................................................65
マーカーを使う .......................................................................67
ロケーター/マーカーの位置を調節する.............................68
ロケーター/マーカーを消去する ........................................69
任意の範囲を繰り返し再生する(A-B リピート機能)......... 70
音を聞きながら頭出しをする(ナッジ機能).........................71
波形を見ながら頭出しをする................................................ 72
第8章
ライブラリーについて............................................................73
シーンメモリーについて........................................................73
ライブラリー/シーンメモリーの基本操作.........................74
ライブラリー/シーンメモリーの詳細.................................77
リコールセーフ機能を使う....................................................80
ライブラリー/シーンメモリーを利用する
ライブラリー/シーンをストアする.............................. 74
ライブラリー/シーンをリコールする..........................75
ライブラリー/シーンを消去する ................................. 75
ライブラリー/シーンに名前を付ける..........................76
インプットライブラリー................................................. 77
EQ ライブラリー.............................................................. 77
ダイナミクスライブラリー............................................. 78
エフェクトライブラリー................................................. 78
マスタリングライブラリー............................................. 78
サンプルライブラリー.....................................................78
チャンネルライブラリー................................................. 79
シーンメモリー ................................................................ 79
..73
第9章 ミックスダウン/バウンス操作.............81
ミックスダウン/バウンスについて .................................... 81
ミックスダウンの準備............................................................83
内蔵エフェクトをセンド/リターン経由で使う................. 84
ステレオトラックへの録音....................................................86
バウンス(ピンポン録音)の操作............................................ 87
ミックスダウン/バウンス操作時の便利な機能................. 89
ミックスダウン時に入力信号やパッドの演奏を加える89
チャンネルごとのレベルをメーターで確認する .......... 89
任意のチャンネルのパラメーターを一覧表示する ...... 90
6
チャンネルを初期化する................................................. 91
EQ のパラメーターをエディットする...........................92
ダイナミクスのパラメーターをエディットする .......... 93
内蔵エフェクトのパラメーターをエディットする.......94
トラックチャンネルにエフェクトを挿入する.............. 96
第10章 オーディオCD の作成...................... 97
オーディオ CD の作成について............................................ 97
CD-RW ドライブで利用可能なメディアについて.............. 97
オーディオ CD の書き込み方式について............................. 98
CD-RW ドライブの基本設定.................................................99
オーディオデータを書き込む(トラックアットワンス)...100
オーディオデータを書き込む(ディスクアットワンス)...102
CD-R/RW メディアをファイナライズ処理する..............104
CD-RW メディアを消去する..............................................105
オーディオ CD の再生.........................................................106
第11章 クイックループサンプラー.............. 107
クイックループサンプラーについて..................................107
サンプルライブラリーを利用する .....................................109
パッド演奏の記録/再生.....................................................110
オーディオ CD / WAV ファイルをパッドにインポート
する.....................................................................................112
オーディオトラック/ステレオトラックからパッドに
インポートする..................................................................114
外部からの入力信号をサンプリングする..........................115
サンプルの名前を変更する .................................................117
再生範囲をトリミングする .................................................118
パッドごとの再生モードを切り替える..............................119
スライス機能を利用する.....................................................120
不要なサンプルを削除する .................................................122
第12章 トラックの編集..............................123
エディットコマンドを使ってできること..........................123
トラック編集の基本操作..............................................124
エディットコマンド一覧.....................................................126
ERASE(イレース).......................................................126
DELETE(デリート).....................................................127
INSERT(インサート)..................................................127
COPY(コピー).............................................................128
MOVE(ムーブ).............................................................129
EXCHANGE(エクスチェンジ)..................................130
TIME COMP/EXP(タイムコンプレッション/
エクスパンション).....................................................130
PITCH CHANGE(ピッチチェンジ)..........................131
EXPORT(エクスポート)............................................131
WAV ファイルのエクスポート、オーディオ CD/
WAV ファイルのインポート ...........................................132
WAV ファイルのエクスポート ...................................132
オーディオ CD/WAV ファイルのインポート...........133
第13章 ソングの管理................................. 137
ソングについて ....................................................................137
ソングの名前を変更する.....................................................138
ソングの各種設定を変更する .............................................139
ソングをコピー/削除する .................................................140
ソングをオプティマイズする .............................................141
テンポマップを作成する .....................................................142
既存のソングからデータを取り込む..................................144
ソング/サンプルライブラリーをバックアップする.......145
ソング/サンプルライブラリーをリストアする...............147
AW4416/AW2816 とソングデータを交換する.........148
第14章 MIDI/ユーティリティ機能 ........... 149
MIDI を使ってできること...................................................149
MIDI の基本設定...................................................................150
AW16G の設定内容をMIDI 経由で送信する
(バルクダンプ)..................................................................154
MIDI リモート機能を使う...................................................155
MIDI リモート機能について.........................................155
プリセットされた MIDI リモート機能を利用する.....155
ユーザー定義のリモート機能を利用する ...................157
テストトーンオシレーターを利用する ..............................159
デジタル入力の設定/内蔵ハードディスクの検査と
初期化 .................................................................................160
AW16G の動作環境を設定する........................................162
第15章 外部機器と組み合わせる................. 163
AW16G とシーケンサー内蔵シンセを組み合わせる......163
AW16Gとシーケンサーを同期走行させる ..............163
AW16Gのミックス操作をシーケンサーに記録/
再生する.......................................................................164
シーケンサー内蔵シンセから AW16G のシーンを
切り替える...................................................................165
外部音源モジュールをリモートコントロールする...........166
外部エフェクトを利用する .................................................167
MD レコーダーと接続する.................................................169
MD レコーダーにミックスダウンする.......................169
MD レコーダーからオーディオデータを取り込む....170
付 録 .......................................................... 171
インプットライブラリーリスト..........................................171
マスタリングライブラリーリスト......................................172
EQ ライブラリーリスト ......................................................173
ダイナミクスパラメーター .................................................174
ダイナミクスライブラリーリスト......................................177
エフェクトライブラリーリスト..........................................178
エフェクトパラメーターリスト..........................................180
サンプルライブラリーリスト..............................................192
故障かな?と思ったら .........................................................194
ディスプレイメッセージリスト..........................................198
AW16G 同梱のCD-ROM について.................................200
ご注意.............................................................................200
CD-ROM の内容 ...........................................................200
内蔵ハードディスクを工場出荷時の設定に戻す........200
リモートファイルのインストール...............................201
MIDI データフォーマット...................................................204
MIDI インプリメンテーションチャート............................211
仕 様 ....................................................................................212
寸法図 ....................................................................................214
索 引 ....................................................................................215
ブロック図 ............................................................................218
7
目 次
8
第1章
ご使用になる前に
ここでは、AW16G を操作する前に知っておいていただきたいことがらについ
て説明します。
はじめに
■ 同梱品の確認
AW16G のパッケージに、以下のものが同梱されていること
をご確認ください。万が一欠品があった場合は、お手数ですが
お買い上げの販売店までご連絡ください。
・AW16G本体:1 台
・ACアダプター(PA-300):1 個
・ 取扱説明書(本書):1 冊
・ 保証書:1 枚
・CD-ROM:1 枚
■ 著作権について
この製品は、ヤマハ(株)が著作権を有する著作物やヤマハ
(株)が第三者から使用許諾を受けている著作物を内蔵または
同梱しています。その著作物とは、すべてのコンピュータープ
ログラムや、伴奏スタイルデータ、MIDI データ、WAVE デー
タ、音声記録データなどのコンテンツを含みます。ヤマハ(株)
の許諾を受けることなく、個人的な使用の範囲を越えて上記
プログラムやコンテンツを使用することについては、著作権
法等に基づき、許されていません。
■ 商標について
・Macintoshは、米国 Apple Computer, Inc. の米国およ
びその他の国における登録商標です。
・Windowsは米国 Microsoft Corporationの米国および
その他の国における登録商標です。
・ Cubase VSTは、Steinberg Media Technologies
AG社の商標です。
・ Logic Audioは、Emagic Soft- und Hardware GmbH
社の商標です。
・ SONAR, Cakewalk ProAudio は、Twelve Tone
Systems. Inc 社の商標です。
・ ProToolsは、Avid Technology, Inc. またはその関連会
社の商標または登録商標です。
・ 「MIDI」は社団法人音楽電子事業協会(AMEI)の登録商標
です。
・ その他、掲載されている会社名、製品名は、それぞれ各社の
商標または登録商標です。
■ YAMAHA WEB サイト
http://www.yamaha.co.jp/product/proaudio/
ヤマハマニュアルライブラリー
http://www2.yamaha.co.jp/manual/japan/
データバックアップのおすすめ
■ 作成したデータの保存について
作成したデータは故障や誤った操作などのため失ってしまう
ことがあります。大切なデータは CD-R/RW ディスクなどに
保存されることをおすすめします。
ノート
データのバックアップには CD-RW ドライブ(CDRW16G /
オプション)が必要です。
■ データ消失などの責任について
本製品の使用に伴い、ハードディスク、CD-R または CD-RW
メディアに書き込んだデータの消失、破損などお客様に生じ
た逸失利益、特別な事情から生じた損害(損害発生につき弊社
が予見、または予見し得た場合を含みます)及び第三者からお
客様に対してなされた損害賠償請求に基づく損害について
は、一切責任を負いかねますのでご了承ください。
万一メディアが使用できなくなった場合に関しましても、メ
ディアの保証はいたしかねますのでご了承ください。
9
ご使用になる前に
CD-RW ドライブについて
CD-RW ドライブは、音楽 CD の作成/再生、内蔵ハードディ
スク上のデータのバックアップ/リストア、CD-ROM 上の
データの読み出しを行なうための機器です。AW16G ではオ
プションの CDRW16G をご使用いただけます。その他の
CD-RW ドライブは AW16Gではご使用いただけませんの
でご注意ください。
注意
・ CD-RW ドライブは正常に動作していても、500回に 1 回程
度書き込みや読み出しに失敗することがあります。
・ ヤマハ株式会社は、上記の CD-RWドライブを使用することに
よって生じる直接的、間接的損害については一切責任は負えま
せん。あらかじめご了承ください。
CD-RW ドライブの取り付け
■ 取り扱い
1
落下など、強い衝撃がかからないように取り扱ってくだ
さい。
B
対物レンズには絶対に触れないでください。
C
対物レンズにほこりや汚れが付かないように充分注意
してください。
D
対物レンズにほこりが付いた場合はブロワー等を使用
し、きれいな空気を吹き付けてほこりを取り去ってくだ
さい。
E
作業の際は、アースが取られた金属に触れるなどして、
静電気の影響を受けないようにしてください。
F
ドライブの内部には強力な磁気回路を有しているので、
磁性材料を近づけないでください。
(特に鉄片、ネジ、ピンなどが駆動部に入ると動作不良に
なります。)
G
アッパーカバーを押さないでください。
4
3
この辺りを押します。
AW16Gの電源を切ります。
1
「電源を切る(シャットダウン)」(→ P.12)の手順に従っ
てAW16G の電源を切ります。安全のために ACアダ
プターも AW16G とコンセントから外してください。
AW16Gを裏返して置きます。
2
AW16Gを床に落としたり、置いたときにトップパネル
の部品を破損しないようにご注意ください。水平な作業
台の上に柔らかい布を敷き、裏返した AW16G の四隅
に当たるように雑誌などを置くとよいです。
CD-RWドライブをスロットに挿入します。
3
図のように、スロット内側のふたの中央部右を押し込む
ようにして、CD-RW ドライブを挿入します。CD-RW ド
ライブがスロットの奥に突き当たったらコネクタがは
まる「カチッ」という感触があるまで力を加えてくださ
い。エレベータのボタンを押すときと同じくらいの強さ
です。
CD-RWドライブをネジで固定します。
4
付属のネジ 2 本を使って、CD-RW ドライブを固定しま
す(左図 4)。
注意
取り付け手順 1 〜 4 を確実に行なってください。特にネジの固
定が不十分な場合、読み出しや書き込みが正しく行なわれないお
それがあります。
10
CD-RW ドライブの取り外し
CD-RW ドライブカバーを取り外します。
3
CD-RW ドライブカバーを固定している黒いネジを取り
外します(左図 3)。
1
ご使用になる前に
4
3,5
CD-RWドライブカバー
AW16G の電源を切ります。
1
「電源を切る(シャットダウン)」(→ P.12)の手順に従っ
てAW16G の電源を切ります。安全のために ACアダ
プターも AW16G とコンセントから外してください。
AW16G を裏返して置きます。
2
AW16G を床に落としたり、置いたときにトップパネル
のノブやフェーダーを破損しないようにご注意くださ
い。
CD-RW ドライブの操作
注意
取り外したネジをなくさないようご注意ください。
CD-RW ドライブをスロットから引き出します。
4
CD-RW ドライブを固定している 2 本のネジを取り外
し、CD-RW ドライブを引き出します(左図 4)。
親指と人さし指でこ
こをお持ちください。
<CD-RW ドライブ底面>
注意
・ 取り外したネジをなくさないようご注意ください。
・ 金属の縁で指を切らないようご注意ください。
CD-RW ドライブカバーを取り付けます。
5
手順 3 で取り外した黒いネジを使って、CD-RW ドライ
ブカバーを取り付けます。
黒いカバーの部分を
持って CD-RW ドライ
ブを引き出そうとする
と、カバーが割れること
があります。
AW16G に内蔵されたCD-RW ドライブは、輸送中の衝撃に
対処するため、ディスクトレイ上に輸送用保護パッドが装着
された状態で出荷されます。AW16Gをご使用になる前に、輸
送用保護パッドを取り外してください。
CD-RW ドライブにディスクを挿入するときは、イジェクトス
イッチを押してディスクトレイを排出させ、ディスクを置い
てからディスクトレイを軽く押し込んでください。
ノート
ディスクトレイの排出は電気で動作しています。イジェクトス
イッチを押してもディスクトレイが排出されないときは、
AW16G の電源を入れてから、再度イジェクトスイッチを押し
てください。
イジェクトホール
イジェクトスイッ
■ 非常時の CDディスクの取り出し方法
イジェクトスイッチを押してもディスクを取り出せなくなっ
たときは、直径 2mm 未満の針金(まっすぐに伸ばしたゼムク
リップなど)をイジェクトホールに差し入れ、軽く押し込んで
ください。ただし AW16Gが以下の状態のときはイジェクト
スイッチを押してもディスクが取り出せないようになってい
ますので、この取り出し方法は使わないでください。
・AW16Gの電源が「STANDBY」
・ ディスクへのアクセス中(データの読み出し、書き込み、消
去など)
・CDPLAY モード中
注意
この取り出し方法は、ディスクトレイのトラブルや停電などが原
因でディスクを取り出せなくなったときの非常手段です。CDRW ドライブの故障の原因となりますので、むやみに使用しない
でください。
11
ご使用になる前に
AC アダプターの接続
付属の AC アダプター(PA-300)はAW16GのDCIN端
子、コンセントの順で接続してください。AW16G にAC アダ
プターを接続するときは、使用中アダプターのケーブルが外
れて AW16G の電源が突然切れてしまわないようにするた
め、図のようにコードをフックに掛けてください。
電源を入れる/切る
DC IN
AW16G の電源のON/STANDBY を切り替えるときは、必
ず以下の説明に従って操作してください。これを怠ると、内蔵
ハードディスクや外部のモニターシステムが損傷を受けるこ
とがあります。
■ 電源を入れる
AW16G を含むシステムは次の順番で電源を入れてくださ
い。
AW16G の入出力端子に接続された、音源やエフェク
1
ターなどの外部機器
AW16G 本体
B
AW16G の出力端子に接続されたモニターシステム
C
注意
電源を入れる前に、AC アダプターのプラグが本体やコンセント
にしっかりと装着されていることを確認してください。
AW16Gの使用中に誤って電源が切れると、AW16G 本体や
ハードディスクなどが損傷を受ける恐れがあります。
AW16G の電源を入れると、オープニング画面に続いて、次の
画面が表示されます。
トップパネル左上のワークナビゲートセクション
1
にある、[SONG]キーを繰り返し押し、次の
SHUTDWNページを呼び出してください。
トップパネル右側の中ほどにある[ENTER]キー
2
を押してください。
現在のソングを保存するかどうかを尋ねるポップアッ
プウィンドウが表示されます。
トップパネル右上にある CURSOR[] /[]
3
キーを使って、現在のソングを保存する場合は
YES ボタンに、保存しない場合は NOボタンに
カーソル(画面内の点滅部分)を移動し、[ENTER]
キーを押してください。
■ 電源を切る(シャットダウン)
AW16G を含むシステムは次の順番で電源を切ってくださ
い。
AW16G の出力端子に接続されたモニターシステム
1
AW16G 本体
B
AW16G の入出力端子に接続された、音源やエフェク
C
ターなどの外部機器
なお、AW16G の電源を切るときは、必ずシャットダウンと
呼ばれる次の操作を行ってください。
12
Now safe to turn off...とメッセージが表示さ
4
れたら、リアパネルの[POWER]スイッチを切っ
てください。
注意
上記のシャットダウン操作を行わずに AW16Gの電源を切る
と、最後に保存操作を行った後の変更内容が失われるだけでな
く、ハードディスク上のデータや内蔵ハードディスク、内蔵 CDRW ドライブが損傷したり、寿命を著しく縮めてしまう恐れがあ
ります。十分にご注意ください。
ヒント
電源が STANDBY の状態でも微電流が流れています。長時間使
用しないときは必ず AC アダプターをコンセントから抜いてく
ださい。
ここでは、AW16G の特長、各部の名称と機能、および AW16Gで使用する用語
や基本操作について説明します。
AW16G の特長
AW16G は、デジタルミキサー、マルチエフェクター、ハード
ディスクレコーダー、サンプラー、CD-RW ドライブを統合し
たオーディオワークステーションです。
次の図は、AW16G 内部の信号の流れを表したものです。
第2章
AW16G の紹介
INPUT端子1〜8
DIGITAL
STEREOIN端子
1 2 3 4
クイックループ
サンプラー
以下、セクションごとに AW16Gの特徴を見ていきましょ
う。
×8
インプットチャンネル1〜8
トラックチャンネル1〜16
×2
リターンチャンネル1/2
パッドチャンネル1〜4
バスL/R
AUXバス1/2
エフェクトバス1/2
×8
ステレオバスL/R
×2
ステレオアウトプットチャンネル
インプットパッチ
×16 ×16 ×2
レコーダー
ミキサー
レコーダー
×2
×2
×2
×2
×2
×2
×2
×2
×2
×2
CD Write
DATA
Backup/Restore
Import/Export
サウンドクリップ
メトロノーム
内蔵エフェクト
CD Play
CD-RWドライブ
Effect1
Effect2
STEREO/AUXOUT端子
DIGITALSTEREOOUT
MONITOROUT端子
PHONES端子
端子
■ ミキサーセクション
●36入力チャンネルの本格派ミキサー
アナログ入力× 8、ステレオデジタル入力× 1、レ
コーダーのトラック× 16、エフェクトリターン× 2
など、36 系統の入力チャンネルを備えたデジタルミ
キサーを搭載。AD/DA は 24ビット、内部処理 32
ビットの本格派です。エレクトリックギター/ベース
を直接入力する Hi-Z 入力端子も用意されています。
● 操作系を徹底的にブラッシュアップ
ギタリスト、ボーカリスト、ドラマーなど、プレイヤー
自身が操作することを想定し、操作系を徹底的にブ
ラッシュアップ。最小限の操作で、入力信号のトラック
への割り当て、モニター信号の切り替え、エフェクト/
EQ /ダイナミクスのかけ録りなどが行えます。
● チャンネルに 4バンド EQ、ダイナミクスプロセッサー
を搭載
ほとんどすべてのチャンネルに、4 バンドのフルパラ
メトリック EQ とダイナミクスを搭載。ライブラリー
から目的に応じたプリセットを呼び出し、パネル上の
ノブやキーを操作するだけで素早く設定が行えます。
● 高品位な 2系統のマルチエフェクターを内蔵
リバーブやディレイなどの空間系エフェクト、コーラ
ス、フランジャーなどのモジュレーション系エフェク
ト、ディストーション、アンプシミュレーターなどギ
ター系エフェクトを含む、2 系統のマルチエフェク
ターを装備。センド/リターン経由で、または任意の
チャンネルにインサートして利用できます。
13
AW16Gの紹介
■ レコーダーセクション
●8トラック同時録音/16 トラック同時再生に対応
一つ一つの楽器の多重録音はもちろん、複数のマイク
を立てたドラム録音やバンド全体のライブ録音にも
対応できます。また、16 トラックを直接ミックスダウ
ンするためのステレオトラックを用意。マルチトラッ
クと 2 トラックミックスの素材を一元管理できます。
マルチトラック/ステレオトラックともに、8本の
バーチャルトラックを用意。パート録音時やミックス
ダウン時に、バーチャルトラックを切り替えながら複
数テイクを録音し、後から最良のテイクが選択できま
す。
● 多彩な編集機能
トラックに記録されたオーディオデータは、コマンド
を使ってコピー、移動、削除などの編集が行えます。細
かな修正はもちろん、同じリフを繰り返したり、コー
ラスの回数を増やすなど、曲の構成自体を変える積極
的な編集操作にも利用できます。
また、50%〜 200%の範囲で時間圧縮/伸張が行え
るタイムコンプレッションや、上下 1 オクターブま
でピッチを変更できるピッチチェンジにも対応し
ています。編集操作は、アンドゥ機能を使って、最大
15 回前までさかのぼることができます。
● さまざまなロケート方法やオートパンチイン/アウトに
対応
ソング内の任意の位置に、7 つのロケーター(スター
ト/エンド、リラティブゼロ、A/B、イン/アウト)と
99 のマーカーを設定可能。ロケート操作をスピー
ディに行えます。オートパンチイン/アウトや A-B リ
ピート再生機能にも対応。テンポマップと連動するメ
トロノームも装備しています。
● サウンドクリップ機能
レコーダーのトラックには影響を与えずに、ワンタッ
チで入力信号の録音/再生が行えるサウンドクリッ
プ機能を搭載。作曲やアレンジのアイディアを記録す
るスケッチとして利用できます。
■ クイックループサンプラーセクション
パッドタイプのサンプラーを内蔵。4 つのパッド× 4つのサ
ンプルバンクに、16 のステレオ波形をアサイン可能。録音時
と同様の 16bit/44.1kHz の高音質でサンプリングが行えま
す。ハードディスク上のオーディオトラック、ミキサーからの
外部入力、CD-ROM ディスク上の WAVファイルからも取り
込み可能です。
取り込んだ波形はパッドでそのまま再生するだけでなく、簡
単にソングのテンポに合わせて再生することが可能。あらか
じめサンプルライブラリーに用意されているドラムフレーズ
を使ってリズムマシンとしても利用できます。また、パッドご
との発音タイミングを専用のパッドトラックに記録し、後か
らエディットすることも可能。オーディオトラックに録音せ
ずに効果音を加えることもできます。
最大同時発音はステレオ 4 音、最大発音時間はクイックルー
プサンプラー全体でステレオ 44 秒です。
■ CD-RW ドライブ
専用 CD-RW ドライブ(CDRW16G /オプション)を内蔵可
能。ハードディスクに録音された各ソングのステレオトラッ
クを素材に、オフラインでオーディオ CD を制作できます。ソ
ングの途中に付けられたマーカーを CD のトラック番号とし
て利用することも可能。1 曲のソングに複数のトラック番号
を付けるという上級テクニックにも対応できます。
その他 CD-RW ドライブは、ソングのバックアップ/リスト
ア、オーディオ CD の再生、CD-ROM からの WAVの取り込
みにも利用できます。
14
AW16G で使用する用語
レコーダーセクション
■ トラック
データを記録する場所をトラックと呼びます。AW16Gの
レコーダーセクションで扱うトラックには、次のような種類
があります。
● オーディオトラック
オーディオデータの録音/再生を行う物理的なト
ラックをオーディオトラックまたは単にトラッ
クと呼びます。AW16Gには 16 本のオーディオト
ラックがあり、8 トラックの同時録音/ 16トラック
の同時再生が可能です。
● ステレオトラック
AW16Gには、オーディオトラック 1 〜 16 からは
独立して、ステレオのオーディオ信号を録音/再生す
るトラックが搭載されています。これをステレオト
ラックと呼びます。
ステレオトラックは、最終ミックスを記録するための
ミックスダウン専用トラックとして主に利用します。
● バーチャルトラック
オーディオトラック 1 〜16 およびステレオトラッ
クの内部は、8 本のトラックに分かれています。これ
らのトラックをバーチャルトラックと呼びます。
オーディオトラック/ステレオトラックとも、同時に
録音/再生できるバーチャルトラックは 1 本だけで
す。ただし、バーチャルトラックを切り替えることで、
以前の録音内容は残したままで別のテイクに録音し
ていくことができます。
次の図は、バーチャルトラックの概念を示したもので
す。横列がオーディオトラック 1 〜16、縦列がバー
チャルトラック 1 〜8 に相当します。網のかかった
部分は、現在録音/再生の対象として選ばれている
バーチャルトラックを示します。
オーディオトラック
1
2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16
1
2
3
4
5
6
7
バーチャルトラック バーチャルトラック
8
ステレオトラック
1
2
3
4
5
6
7
8
■ ペアトラック
オーディオトラック 9/10 〜 15/16は、隣り合った 2つト
ラックをミキサーセクションでまとめて扱います。これらの
2 トラックの組み合わせをペアトラックと呼びます。ペア
トラックは、主にステレオソースを録音するときやツインギ
ターを録音するときなどに利用します。
■ ロケーター/マーカー
オートパンチイン/アウト、A-Bリピート再生などの機能を
実行するために、ソング内に指定された位置をロケーターと
呼びます。ロケーターにはイン/アウトポイント、A/B ポイン
トなどの種類があり、ロケートセクションのキーを使って、素
早くその位置に移動できます。
また、特定の位置を検索するためにソング内に設定された印
を、マーカーと呼びます。AW16Gでは、1〜99のマー
カーを設定できます。これもロケートセクションのキーを
使って、前後のマーカーへと素早く移動できます。
ミキサーセクション
■ チャンネル
ミキサー内部で単一の信号を加工し、さまざまなセクション
へと送り出すための信号経路をチャンネルと呼びます。
AW16G のミキサーセクションでは、次のようなチャンネル
が利用できます。
● インプットチャンネル 1〜 8
MIC/LINE INPUT 端子 1 〜8 からの入力信号を
EQ やダイナミクスで加工し、レコーダーのトラック
やSTEREO OUT 端子などへ送り出します。
● トラックチャンネル 1〜 16
レコーダーのオーディオトラック 1 〜 16の再生信
号を EQ やダイナミクスで加工し、ステレオトラック
やSTEREO OUT 端子などへ送り出します。異なる
トラックへ送りバウンスを行うこともできます。
● リターンチャンネル 1/2
内蔵エフェクトからのリターン信号をステレオト
ラックや STEREO OUT 端子などへ送り出します。
● パッドチャンネル 1〜 4
クイックループサンプラーのパッド 1 〜 4の再生音
をEQやダイナミクスで加工し、ステレオトラックや
STEREO OUT 端子などへ送り出します。
● ステレオアウトプットチャンネル
各チャンネルの信号がミックスされたステレオバス
の信号を EQ やダイナミクスで加工して、ステレオト
ラックや STEREO OUT 端子に送り出すチャンネル
です。同時に MONITOR OUT 端子やPHONES 端子
からも出力されます。
2
AW16G の紹介
15
AW16Gの紹介
■ ペアチャンネル
トラックチャンネル 9/10 〜 15/16、パッドチャンネル 1
〜4、リターンチャンネル1/2 は、いずれも 2チャンネル分
のパラメーターを持つステレオ仕様のチャンネルです。各
チャンネルの内部では 2 チャンネル分のパラメーターが常に
連動しています(ただし、パンとフェイズは除きます)。これら
の2チャンネルをペアチャンネルと呼びます。
また、インプットチャンネル 1 〜8、トラックチャンネル 1
〜8のうち、番号が奇数/偶数の順に並んだチャンネル同士
をペアチャンネルに切り替えることも可能です。ペアに設定
したチャンネル同士は、片方のパラメーター(パンとフェイズ
を除く)を操作するだけで、もう一方も追従します。
■バス
複数のチャンネルからの信号をミックスして、出力端子やレ
コーダートラックの入力へと送り出す信号経路をバスと呼
びます。
単一の信号だけを扱うチャンネルとは異なり、バスでは複数
の信号を 1 〜2 系統にまとめて目的地へと送り出します(バ
スという言葉は、乗り合いバスと同じ語源から来ていま
す)。
AW16G のミキサーセクションでは、次のバスが利用できま
す。
● ステレオバス
入力信号をステレオにミックスし、ステレオアウト
プットチャンネルを経由してレコーダーのステレオ
トラックの入力や STEREO OUT 端子へと送り出し
ます。
● AUX バス 1/2
トラック、インプット、リターン、パッドの各チャンネ
ルからの信号をまとめて、STEREO/AUX OUT 端子
を経由して外部に出力します。外部エフェクタを使用
したり、プレーヤー用のモニターなどステレオチャン
ネルと異なるミックスを同時に作りたい場合に使用
します。
● エフェクトバス 1/2
トラック、インプット、リターン、パッドの各チャンネ
ルからの信号をまとめて、内蔵エフェクト 1/2 に入
力するためのバスです(ただし、リターンチャンネル
1/2 の信号を、同じエフェクトの入力に戻すことはで
きません)。
●バスL/R
トラック、インプットの各チャンネルからの信号をま
とめて、レコーダートラックの入力に送るためのバス
です。
クイックループサンプラーセクション
■ サンプルバンクとサンプル
クイックループサンプラーセクションでは、4 つのパッドに
ステレオ波形を割り当て、パッドを叩いて再生できます。この
ステレオ波形をサンプルと呼びます。
サンプルの割り当て先となるメモリーをサンプルバンクと
呼び、1 つのパッドにつき A〜 D の 4 つのサンプルバンクが
利用できます。
■ パッドトラック
AW16G では、パッドを叩く操作をリアルタイムに記録/再
生できます。パッドの操作を記録するメモリーをパッドト
ラックと呼びます。オーディオを記録するトラックとは異な
り、パッドトラックにはパッドを叩いたパッドを離した
という情報だけが記録されます。
全般
■ ソング
AW16G で楽曲を管理する最小単位をソングと呼びます。
ソングをハードディスクに保存すると、オーディオデータ以
外にも、ミキサーの設定やクイックループサンプラーで使用
するサンプルなど、そのソングを再現するのに必要なすべて
のデータが一緒に保存されます。保存されたソングを読み出
せば、いつでも元の状態に戻せます。
■ シーンとシーンメモリー
ミキサーセクションの各種設定やエフェクトの設定などを記
憶したものを、シーンと呼びます。また、シーンを保存する
メモリー領域をシーンメモリーと呼び、1 曲のソングにつ
き96のシーンを記憶できます。シーンメモリーはソングの
一部としてハードディスクに保存されます。
■ ライブラリー
EQ、ダイナミクスなどの設定を個別に記憶するメモリー領域
をライブラリーと呼びます。AW16G では、EQ、ダイナミク
ス、エフェクト、チャンネル、インプット、マスタリングなどの
ライブラリーが利用できます。各種ライブラリーはソングの
一部としてハードディスクに保存されます。
■ テンポマップ
ソングごとのテンポや拍子の変化を記録したものをテンポ
マップと呼びます。テンポマップはソングの一部としてハー
ドディスクに保存されます。
16
■ システムデータ
すべてのソングに共通するグローバルな各種設定を、システ
ムデータと呼びます。システムデータは、個々のソングから
は独立したハードディスク上の領域に保存されます。
各部の名称と機能
ここでは、AW16G のトップパネル、リアパネル、フロントパ
ネルに含まれる各部の名称と機能について説明します。
トップパネル
2
AW16G の紹介
ワークナビゲートセクション
(P.18)
入出力セクション
(P.18)
ディスプレイ
(P.18)
セレクテッドチャンネル
セクション(P.19)
データエントリー/コントロール
セクション(P.20)
クイックナビゲート
セクション(P.18)
クイックループサン
プラーセクション
(P.18)
ミキサーセクション
(P.19)
ロケートセクション
(P.20)
トランスポートセクション
(P.21)
17
AW16Gの紹介
■ 入出力セクション
1
2
[GAIN]ノブ 1 〜 8
1
リアパネルの MIC/LINE INPUT端子 1〜 8 から入
力される信号の感度を調節します。
B
[INPUT SEL]キー1 〜 8
操作の対象となるミキサーのインプットチャンネル
を選択します。
■ ワークナビゲートセクション
1
3
5
1
[SONG]キー
ソングの保存や読み出し、およびシャットダウン操作
などを行う SONG 画面を呼び出します。
B
[CD]キー
オーディオ CD への書き込みや再生、バックアップや
リストアなどを行う CD 画面を呼び出します。
C
[TRACK]キー
トラックごとにデータの有無を表示したり、録音/再
生するバーチャルトラックを切り替える TRACK 画
面を呼び出します。
D
[EDIT]キー
トラックのコピーや消去を行う EDIT 画面を呼び出
します。
E
[REMOTE]キー
フロントパネル上のフェーダーや[TRACK SEL]
キーを使って、外部 MIDI 機器やコンピューターの
シーケンスソフトをコントロールする REMOTE 画
面を呼び出します。
F
[UTILITY]キー
MIDI /オシレーター/デジタル入力端子の設定、お
よびハードディスクのフォーマットなどを行う
UTILITY 画面を呼び出します。
2
4
6
3
[MONITOR/PHONES]ノブ
C
MONITOR OUT 端子、および PHONES端子から出
力される信号のレベルを調節します。
B
[MONITOR]キー
モニターする信号を素早く選んだり、ステレオトラッ
クの再生のオン/オフを切り替える MONITOR 画面
を呼び出します。
■ ディスプレイ
現在の操作状況や各種パラメーターの設定値を表示するバッ
クライト付き液晶ディスプレイです。フロントパネル上の
キーやノブの操作に対応した画面を表示します。
アクセスインジケーター
1
内蔵ハードディスクへのアクセス状況を表すインジ
ケーターです。ハードディスクの読み書きを行なって
いるときは、このインジケーターが点灯します。
注意
アクセスインジケーターが点灯しているときは、絶対に
AW16G の電源を切らないでください。内蔵ハードディスク上
のデータを失うだけでなく、ハードディスク自体を破損する恐れ
があります。
AW16G の電源を切るときは、必ずシャットダウン操作(→
P.12)を行なってください。
コントラスト
B
ディスプレイの明るさを調節します。
■ クイックループサンプラーセクション
1
2
■ クイックナビゲートセクション
1
[RECORD]キー
各トラックのインプットに録音信号を素早く割り当
てたり、録音に関する設定を行う RECORD 画面を呼
び出します。
18
1 3 2
1
2 1
[PAD SEL]キー
このキーを押しながらパッド 1 〜4 を押し、操作の
対象となるパッドを選択します。
パッド 1 〜 4
B
パッドに割り当てられているサンプルを再生します。
[SAMPLE EDIT]キー
C
クイックループサンプラーに関する設定や操作を行
うSAMPLE 画面を呼び出します。
■ ミキサーセクション
1
2 3
2
AW16G の紹介
4 5
1
[TRACK SEL]キー1 〜 8
B
[TRACK SEL]キー9/10 〜 15/16
C
[STEREO SEL]キー
操作の対象となるミキサーのトラックチャンネルや
レコーダーのトラックを選択します。
■ セレクテッドチャンネルセクション
1
2
3
4
5
1
[EQ]ノブ
このノブを回すと、現在選ばれているチャンネルの
EQ(イコライザー)のゲインが変化します。また、ノブ
を押すと、EQ の全設定を行なう EQ画面を呼び出し
ます。
B
[DYN]ノブ
このノブを回すと、現在選ばれているチャンネルのダ
イナミクスの効き具合が変化します。また、ノブを押
すと、ダイナミクスの全設定を行なう DYN 画面を呼
び出します。
6
7
8
9
J
6
D
フェーダー1〜 8
E
フェーダー9/10〜 15/16
通常の操作では、レコーダーのトラックごとの再生レ
ベルを調節します。また、内部設定を切り替えること
で、インプットチャンネル 1 〜8、パッド 1 〜4の入
力レベルを操作できます。
F
[STEREO]フェーダー
ステレオバスの出力レベルを調節します。
C
[EFF 1]ノブ
D
[EFF 2]ノブ
これらのノブを回すと、現在選ばれているチャンネル
から内蔵エフェクト 1/2 に送られる信号の量(エ
フェクトセンドレベル 1/2)が変化します。また、ノブ
を押すと、内蔵エフェクトのパラメーターを調節する
EFF1/EFF2 画面を呼び出します。
E
[PAN/BAL]ノブ
このノブを回すと、現在選ばれているチャンネルのパ
ン(ステレオアウトプットチャンネルではバランス)
が変化します。また、ノブを押すと、複数のチャンネル
のパンを一括して操作する PAN 画面を呼び出しま
す。
F
[HIGH]キー
G
[HI-MID]キー
H
[LO-MID]キー
I
[LOW]キー
EQ の 4つのバンド(HIGH、HI-MID、LO-MID、LOW)
から、操作するバンドを選択します。
J
[VIEW]キー
チャンネルごとのレベルを確認したり、チャンネルご
とのフェーダーその他のミックスパラメーターを画
面上で操作する VIEW 画面を呼び出します。
19
AW16Gの紹介
■ データエントリー/コントロールセクション
1
4
2
3
5
6
[UNDO/REDO]キー
1
録音やトラック編集などの操作を取り消したり(アン
ドゥ)、取り消した操作を再実行します(リドゥ)。
ヒント
・ アンドゥが可能なときは、このキーが点灯します。
・ このキーを長押しすれば UNDO LIST 画面が開き、[DATA/
JOG]ダイアルを回せば、最高15 回前の操作までさかのぼる
ことができます(→ P.61)。
[SCENE]キー
B
シーンメモリーの保存/呼び出しを行う SCENE 画
面を呼び出します。
[JOG ON]キー
C
[DATA/JOG]ダイアル( 5)を使ったナッジ機能(→
P.71)のオン/オフを切り替えます。オンのときに
は、キーが点灯します。
[CURSOR]キー([] /[] /[] /[] キー)
D
画面内のカーソル(点滅する太枠部分)を移動させ、特
定の項目を選択します。
[DATA/JOG]ダイアル
E
パラメーターの設定値を変更するときに使用します。
また、[JOG ON]キー( 3)がオンのときは、ナッジ機
能を操作します。
[ENTER]キー
F
画面内に表示されるボタンを操作したり、特定の機能
を実行します。
■ ロケートセクション
4
1
2
3
5
[SOUND CLIP]キー
1
サウンドクリップの録音/再生を行う CLIP 画面を
呼び出します。
[AUTO PUNCH]キー
B
録音を自動化するオートパンチイン/アウト機能の
オン/オフを切り替えます。
[REPEAT]キー
C
特定の区間を繰り返し再生する A-B リピート機能の
オン/オフを切り替えます。
MARK SEARCH[] /[] キー
D
ソング内に設定されたマーカーを検索します。
[IN]/[OUT]キー
E
オートパンチイン/アウトを行うときの録音開始位
置(インポイント)と録音終了位置(アウトポイント)
を設定します。また、インポイントまたはアウトポイ
ントに直接移行するためのロケートキーとしても利
用できます。
[A]/[B]キー
F
リピートを利用するときの開始位置(A ポイント)と
終了位置(B ポイント)を設定します。また、A ポイン
トまたは B ポイントに直接移行するためのロケート
キーとしても利用できます。
[MARK]キー
G
ソングの現在位置にマーカーを設定します。
[SET]キー
H
[IN]/[OUT]キーや[A]/[B]キーと組み合わせて、現
在位置をロケーターとして登録します。
[CANCEL]キー
I
[IN]/[OUT]キーや[A]/[B]キーと組み合わせて、登
録されているロケーターを消去します。
6
7
8
9
20
■ トランスポートセクション
12 3
4 5 6
RTZ[] キー
1
相対時間ゼロの位置へと直接移行します。また、
[SET]キーと組み合わせて、現在位置を相対時間ゼロ
として登録できます。
ヒント
AW16G のカウンターに表示される時間には、大きく分けて絶
対時間(ABS)と相対時間(REL)の2種類があります。絶対時間
ゼロの位置は固定されているのに対し、相対時間ゼロの位置は自
由に指定できます。
リアパネル
REW[] キー
B
現在位置を逆方向に巻き戻します。このキーを押すた
びに、8 倍速と 16倍速が切り替わります。
FF[] キー
C
現在位置を正方向に早送りします。このキーを押すた
びに、8 倍速と 16倍速が切り替わります。
STOP[■]キー
D
再生、録音、早送り、巻き戻しを停止します。
PLAY[] キー
E
レコーダーが停止しているときにこのキーを押すと、
再生を開始します。
巻き戻し/早送り中にこのキーを押すと、通常速度の
再生に切り替わります。
録音中にこのキーを押すと、録音を中止して再生を続
けます(パンチアウト)。
REC[●]キー
F
レコーダーが停止しているときにこのキーを押しな
がら PLAY[] キーを押すと、録音を開始します。
再生中、このキーを押しながら PLAY[] キーを押
すと、再生から録音に切り替わります(パンチイン)。
2
AW16G の紹介
MIC/LINE INPUT(XLR)端子 1/2
1
XLR-3-31タイプのバランス入力端子です。定格入力
レベルは− 46 〜+4dBです。マイク、ダイレクト
ボックス、バランス出力端子を備えたラインレベル機
器を接続できます。端子のピンの配置は次の通りで
す。
オスXLR プラグ
MIC/LINE INPUT(TRS フォーン)端子 3〜 8
B
TRSフォーンタイプの 1/4" 入力端子(バランス)で
す。定格入力レベルは− 46 〜+4dB です。シンセサ
イザーやリズムマシンなどのアンバランス出力の機
器も接続できます。端子のピンの配置は次の通りで
す。
1/4" TRS
フォーンプラグ
リング(コールド)
1(グランド)
3(コールド)
2(ホット)
チップ(ホット)
1 4 5 2 3 6
8 7 L M J 9 K
MIC/LINE INPUT 端子8(HI-Z)
C
ハイインピーダンスの 1/4" フォーン入力端子(アン
バランス)です。定格入力レベルは− 46 〜+4dB で
す。パッシブタイプのピックアップを搭載したエレク
トリックギター/ベースなど、出力インピーダンスの
高い楽器を接続できます。
STEREO/AUX OUT端子
D
ステレオバスまたは AUX バス 1/2 の信号を出力す
る1/4"フォーン出力端子(アンバランス)です。
MONITOR OUT 端子
E
オーディオシステムやパワードスピーカーなどのモ
ニター装置を接続する 1/4" フォーン出力端子(アン
バランス)です。
PHONES 端子
F
モニター用のヘッドフォンを接続する 1/4"TRS
フォーン出力端子です。
スリーブ(グランド)
21
AW16Gの紹介
PHANTOM + 48V スイッチ
G
MIC/LINE INPUT(XLR)端子 1/2( 1)にファンタ
ム電源を供給するスイッチです。+ 48V 外部電源が
必要なコンデンサーマイクを MIC/LINE INPUT
(XLR)端子 1/2に接続するときは、このスイッチを
オンに切り替えます。
・ 外部電源が不要な機器を INPUT(XLR)1/2 端子に接続する
・ ファンタム電源をオンに設定すると、INPUT(XLR)1/2 端子
FOOT SW 端子
H
別売のフットスイッチ(YAMAHA FC5)を接続し、再
生/停止などのトランスポートやパンチイン/アウ
トを足元で操作するための端子です。
注意
ときは、このスイッチを必ずオフに設定してください。
の両方に電源が供給されます。
ノート
YAMAHA FC5(または同等品)以外のフットスイッチでは、適
切に動作しない場合があります。
I
MIDI IN 端子
J
MIDI OUT/THRU 端子
外部機器との間で MIDI メッセージをやり取りするた
めの端子です。
MIDI IN は受信専用の端子です。
MIDI OUT/THRU は、内部設定を切り替えることで、
MIDI OUT端子(AW16G内部で作られたメッセー
ジを出力する)または MIDI THRU 端子(MIDI IN端
子で受信したメッセージをそのまま出力する)として
機能します。
K
DIGITAL STEREO IN/OUT 端子
外部機器とデジタルオーディオ信号をやり取りする
角型コネクタのオプティカル端子です。IEC958 民生
フォーマットに対応しています。
L
POWER スイッチ
電源の ON/STANDBY を切り替えるスイッチです。
フロントパネル
■ CD-RW ドライブ
イジェクトスイッチ
1
ディスクトレイを排出するスイッチです。
イジェクトホール
B
ディスクトレイを手動で排出するための穴です。
アクセスランプ
C
ドライブに挿入された CD にアクセスしている間、こ
のランプが点灯します。
1 2 3
ノート
AW16Gの電源の ON/STANDBY を切り替えるときは、必ず
「電源を入れる/切る」(→ P.12)の手順に従ってください。
DC IN 端子
M
付属の AC アダプター(PA-300)を接続する端子で
す。
注意
この機器には付属のAC アダプター(PA-300)をご使用くださ
い。それ以外のものを使用すると、火災・感電の原因となることが
あります。
22
AW16G の基本操作
ここでは、AW16G の基本操作について説明します。
ディスプレイの見方
AW16G のディスプレイには、次の各情報が表示されます。
12 354
画面の名称
1
現在選ばれている画面の名称です。
セレクテッドチャンネル
B
操作の対象として選ばれているミキサーのチャンネ
ルが表示されます。表示の意味は、次の通りです。
TRACK 1〜 8............ トラックチャンネル 1〜 8
TRACK 9/10〜
15/16.......................... トラックチャンネル 9/10〜
15/16
INPUT 1 〜8.............. インプットチャンネル 1〜 8
STEREO....................... ステレオアウトプットチャンネル
PAD 1 〜4 ................. パッドチャンネル1 〜 4
セレクテッドチャンネルセクションのノブやキーを
操作すると、ここで選ばれたチャンネルのパラメー
ターが変化します。
カウンター(左側)
C
ソングの現在位置が表示されます。AW16Gが初期状
態のときは絶対時間(ソングの録音を開始した位置を
基準にした時間)が時間/分/秒/ミリ秒単位で表示
されます。数値の左側には、通過したロケーター/
マーカーの中で、最も近いものが表示されます。
カウンター(右側)
D
ソング内の現在位置が小節/拍単位で表示されます。
小節/拍数はソングのテンポマップで設定したテン
ポと拍子を基準に計算されます。数値の左側に、現在
のテンポと拍子が表示されます。
メイン画面
E
この位置に表示される情報は、最後に押されたキーに
よって異なります。メイン画面には、次の各要素が表
示されます。
● カーソル
ディスプレイ内部で点滅する太い枠線をカー
ソルと呼びます。画面上のある要素がカーソ
ルで囲まれているときは、その要素が操作の対
象として選ばれていることを表します。
● ボタン
ディスプレイ内のボタンは、パラメー
ターのオン/オフを切り替えたり、複
数の選択肢から 1 つを選んだり、特定
の機能を実行するときに使用します。
現在オンに設定されているボタンは
黒字に白ヌキ文字、オフに設定されて
いるボタンは白地に黒文字で表示さ
れます。
● ノブ/フェーダー/パラメーター表示欄
ディスプレイ内のノブ/フェーダー/パラメーター表
示欄は、対応するパラメーターの設定値を変更するとき
に使用します。
● ページ表示欄
ほとんどの画面は、機能ごとに複数の
ページに分かれています。ページ表
示欄では、その画面で選択可能なペー
ジが一覧できます。現在選ばれている
ページ名は、反転表示されます。
ノブ フェーダー パラメーター表示欄
画面/ページ/チャンネルを呼び出す
AW16G の内部設定を変更するときや、画面上のフェーダー
やノブから操作できないパラメーターを変更するときは、ま
ず目的の画面とページを呼び出します。
目的の画面に相当するキーやノブを押してくださ
1
い。
次に挙げる各セクションのキーやノブには、それぞれ独
自の画面が用意されており、キーやノブを押すと対応す
る画面が呼び出されます。
・ ワークネビゲートセクションのすべてのキー
・ クイックナビゲートセクションのすべてのキー
・ セレクテッドチャンネルセクションの[VIEW]キー
・ セレクテッドチャンネルセクションのすべてのノブ
・ クイックループサンプラーセクションの[SAMPLE
EDIT]キー
ヒント
画面を切り替えたときは、その画面で最後に操作されたページが
呼び出されます。
2
AW16G の紹介
23
AW16Gの紹介
同じ画面内でページを切り替えるには、手順 1 と
2
同じキーを繰り返し押すか、手順 1 と同じキーを
押しながら CURSOR[] /[] キーを押してく
ださい。
ページ数が多くて 1 画面に表示し
きれないときは、ページ表示欄に次
のような矢印が現れます。この矢印
は、その方向にページが隠れている
ことを表しています。
隠れているページを呼び出すには、手順 1 と同じキーを
押しながら、矢印と同じ方向の[CURSOR]キーを押し
てください。
なお、複数のチャンネルのパラメーターを一覧表示する
ページの場合、1 画面に表示しきれないために、イン
プットチャンネル/パッドチャンネルのページと、ト
ラックチャンネルのページに分かれていることがあり
ます。この場合は、[INPUT SEL]キー、パッド 1 〜4、
[TRACK SEL]キーで表示されるチャンネルを選んで
ください。
ボタンのオン/オフを切り替える
画面内に表示されるボタンのオン/オフ状態を切り替えま
す。
[CURSOR]キーを使って、画
1
面内の目的のボタンにカーソ
ルを合わせてください。
[ENTER]キーを押してください。
2
ボタンのオン/オフが切り替わり
ます。
また、特定の機能を実行するタイ
プのボタンにカーソルを合わせて
[ENTER]キーを押すと、その機能
が実行されます。
ディスプレイ内の設定値を変更する
ディスプレイ内のフェーダー/ノブ/パラメーター表示欄の
設定値を変更します。
[CURSOR]キーを使っ
1
て、目的のフェーダー/
ノブ/パラメーター表示
欄にカーソルを合わせて
ください。
[DATA/JOG]ダイアル
2
を回して、値を変更して
ください。
文字を入力する
新規ソングを作成するとき、およびシーンメモリーや各種ラ
イブラリーに設定内容を保存するときは、ソングや設定内容
に名前を付ける TITLE EDIT ポップアップウィンドウが表示
されます。
2
1
6 7
5
ポップアップウィンドウの各部の機能と名称は、次の通りで
す。
1
文字入力ボックス
文字、数字、記号を入力するためのボックスです。初め
て保存を行うときは、初期設定の名称が入力されてい
ます。
シーン/ライブラリー名、ソング名には 12 文字まで
使用できます。
B
文字パレット
文字入力ボックスに入力される文字/数字/記号を
表示します。
C
CANCEL ボタン
このボタンにカーソルを合わせて[ENTER]キーを押
すと、名前は変更せず元の画面に戻ります。
D
OK ボタン
このボタンにカーソルを合わせて[ENTER]キーを押
すと、シーン/ライブラリーの保存や新規ソングの作
成が実行されます。
E
F
G
ボタン
このボタンにカーソルを合わせて[ENTER]キーを押
すと、現在文字入力ボックスで選ばれている英文字の
大文字と小文字が切り替わります。
INS ボタン
このボタンにカーソルを合わせ、[ENTER]キーを押
すと、現在選ばれている文字(下線の付いた文字)の位
置にスペースが挿入され、それ以降の文字が 1 文字ず
つ後ろに移動します。
DEL ボタン
このボタンにカーソルを合わせ、[ENTER]キーを押
すと、現在選ばれている文字(下線の付いた文字)が削
除され、それ以降の文字が 1 文字ずつ前に詰まりま
す。
新しい名前を付けるには、[CURSOR]キーを使って
文字パレット内の変更したい文字にカーソルを合わ
せ、[DATA/JOG]ダイアルを回して文字を選びます。
名前が入力できたら、OK ボタンにカーソルを合わせ
て[ENTER]キーを押すと、新しい名前が有効となり
ます。
3
4
24
セレクテッドチャンネルセクションを使
う
セレクテッドチャンネルセクションのノブやキーを使えば、
現在選ばれているチャンネルのミックスパラメーター(EQ、
ダイナミクス、パンなど)を直接操作できます。
[TRACK SEL]キー、[INPUT SEL]キー、
1
[STEREO SEL]キー、パッド 1 〜 4 を使って、
操作の対象となるチャンネルを選んでください。
セレクテッドチャン
ネルセクションを使
うときは、まず対象
となるチャンネルを
選択します。現在選
ばれているチャンネルは、画面左上に表示されます。
それぞれのキー/パッドに対応するチャンネルは、次の
通りです。
[TRACK SEL]キー1 〜 8 ...........トラックチャンネル
1〜8
[TRACK SEL]キー9/10 〜
15/16 ............................................トラックチャンネル
9/10 〜 15/16
[INPUT SEL]キー1 〜8 ............インプットチャンネ
ル1〜8
[STEREO SEL]キー .............ステレオアウトプット
チャンネル
パッド 1 〜4 ...........................パッドチャンネル 1〜 4
ノート
・ セレクテッドチャンネルセクションのノブを回しただけでは、
画面は切り替わりません。
・ ダイナミクスの設定を含むプリセットのライブラリーを呼び
出した直後に[DYN]ノブを回すと、ダイナミクスの複数のパ
ラメーターが同時に変化して、ダイナミクスの効き具合が変わ
ります。この変化の具合は、呼び出したライブラリーに応じて
異なります。
各パラメーターの画面を呼び出し、より細かくエ
3
ディットしたいときは、5 つのノブ、または
[VIEW]キーを押してください。
それぞれのノブ/ボタンを押したときに、次の画面が呼
び出されます。
[EQ]ノブを押す
EQ 画面が呼び出されます。
[DYN]ノブを押す
DYN画面が呼び出されます。
[EFF 1]ノブを押す
EFF1画面が呼び出されます。
[EFF 2]ノブを押す
EFF2画面が呼び出されます。
[PAN]ノブを押す
PAN 画面が呼び出されます。
●EQ画面Edit ページ
[VIEW]キーを押す
VIEW 画面が呼び出されます。
2
AW16G の紹介
変更したいパラメーターに応じて、セレクテッド
2
チャンネルセクションの 5 つのノブを回してく
ださい。
それぞれのノブを回したときに、次の各要素が変化しま
す。
[EQ]ノブを回す
EQ の各バンドのブースト/カット量が変化します。
作するバンドは、右側の[HIGH]キー、[HI-MID]
ー、[LO-MID]キー、[LOW]キーで選択します。
[DYN]ノブを回す
ダイナミクスの効き具合を調節します。
[EFF 1]ノブを回す
のチャンネルから内蔵エフェクト 1
に送られる信号のレベルを調節します
(ステレオアウトプットチャンネルが選
ばれているときは、内蔵エフェクト 1
からのリターンレベルを調節します)。
[EFF 2]ノブを回す
のチャンネルから内蔵エフェクト 2
に送られる信号のレベルを調節します
(ステレオアウトプットチャンネルが選
ばれているときは、内蔵エフェクト 2
からのリターンレベルを調節します)。
[PAN/BAL]ノブを回す
のチャンネルからステレオバスに送られる信号のパン
を調節します(ステレオアウトプットチャンネルが選ばれ
ているときは、左右チャンネルのバランスを調節します)。
画面内で目的のパラメーターにカーソルを合わ
4
せ、[DATA/JOG]ダイアルや[ENTER]キーを
使って操作してください。
ノート
・ DYN画面で個々のパラメーターを変更すると、最後に操作し
たパラメーターが [DYN] ノブに割り当てられます。
・ [DYN]を回して複数のパラメーターを同時に操作する状態に
戻したいときは、DYN 画面を操作する直前に呼び出したダイ
ナミクスの設定を含むライブラリーをもう一度呼び出してく
ださい。
25
AW16Gの紹介
26
デモソングを聴いてみよう
AW16G の工場出荷時には、ハードディスク上にデモソングが保存されていま
す。ここでは、デモソングを再生しながら、パネル上のフェーダーやキーを操作
してみましょう。
外部機器を接続して電源を入れる
次の図は、AW16G の代表的な接続例を示したものです。この
図を参考に、マイク、楽器、外部機器を接続してください。
シンセサイザー マイク
REC
第3章
MUSIC
SYNTHESIZER
PRODUCTION
Sequencer
Sampling
Integrated
Real-timeExternalControl
Surface
Modular
SynthesisPlug-in
SONG SCENE
System
INPUT 1 2 3–8
リズムマシン
MONITOR OUT
VOL VOL
モニターシステム
接続が済んだら、次の順番で各機器の電源スイッチを入れて
ください。
1
AW16G の入出力端子に接続された、音源やエフェク
ターなどの外部機器
B
AW16G 本体
C
AW16G の出力端子に接続されたモニターシステム
INPUT 8
PHONES
ヘッドフォン
(HI-Z)
DIGITAL
STEREO OUT
DIGITAL
STEREO IN
エレクトリックギター/
エレクトリックベース
DAT レコーダー、MD レコー
ダーなど
00.00.00.00
オープニング画面に続いて、次の画面が表示されます。
AW16G の電源を入れると、最後に使っていたソングが自動
的に読み出されます。工場出荷時の状態で AW16G の電源を
入れたときには、空のソングが読み出され、いつでも録音が行
える状態になっています。
27
デモソングを聴いてみよう
デモソングを読み出す
ハードディスク上からデモソングを読み出します。
ワークナビゲートセクションの
1
[SONG]キーを押してくださ
い。
ソングの保存や読み出しを行う
SONG画面が表示されます。
[SONG]キーを繰り返し押すか、[SONG]キーを
2
押しながら CURSOR[] /[] キーを押し、
LISTページを呼び出してください。
このページでは、ハードディスク上のソングを選択して
読み出しや削除を行います。
21
1
リスト
ハードディスク上に保存されているソングのリストで
す。リスト中央の点線で囲まれている列は、これから行
う操作の対象として選ばれているソングを表していま
す。また、反転表示されている列は、現在 AW16G に読
み出されているソング(これをカレントソングと呼び
ます)を表しています。
B
SORT 欄
リスト内のソングをどのような順番で並べるかを、3つ
のボタンの中から選びます。NAMEボタン(アルファ
ベット順)、OLD ボタン(保存順)、SIZE ボタン(サイズ
の大きい順)が選べます。
[DATA/JOG]ダイアルを回して、Ride with
3
meのソングを選んでください。
画面内の LOAD ボタンにカーソル
4
を合わせ、[ENTER]キーを押して
ください。
次のようなポップアップウィンドウが
現れます。このウィンドウでは、カレン
トソングを保存するかどうかを尋ねています。
YES(カレントソングを保存する場合)または NO
5
(カレントソングを保存しない場合)にカーソルを
合わせ、[ENTER]キーを押してください。
ソングデータが読み出され、Ride with meがカレン
トソングとなります。
ノート
NO を選んだ場合、カレントソングを最後に保存した後の変更箇
所がすべて失われます。
28
デモソングを再生する
読み出したデモソングを再生しながら、モニターレベルを調
節します。
[VIEW]キーを繰り返し押すか、[VIEW]キーを押
1
しながら CURSOR[] /[] キーを押して、
VIEW 画面の METER ページを呼び出してくだ
さい。
PLAY[] キーを押してください。
3
デモソングの再生が始まり、トラックチャンネルごとの
レベルが VIEW 画面の METER ページに表示されま
す。
適切なモニターレベルが得られるように、
4
AW16G の[MONITOR PHONES]ノブとモニ
ターシステムのボリュームを設定してください。
ヒント
デモソングはシーン機能を使ってミキサーの設定状態を切り替
えています。このためフェーダーを操作しなくても、あらかじめ
設定されたバランスで再生されます。
3
デモソングを聴いてみよう
VIEW 画面のMETER ページには、チャンネルごとの入
力レベルやステレオアウトプットチャンネルの出力レ
ベルがメーター表示されます。トラックごとのレベルを
確認したいときは、このページを表示させておくと便利
です。
ノート
METER ページ左上のセレクテッドチャンネルの欄に、TRACK
1〜8または TRACK 9/10 〜 15/16と表示されているこ
とを確認してください。もし表示されていない場合は、[TRACK
SEL]キー1 〜 8、9/10 〜 15/16のいずれかを押してくださ
い。
AW16G の[STEREO]フェーダーを−∞の位置
2
まで下げてください。また、AW16G の
[MONITOR PHONES]ノブとモニターシステム
のボリュームが下がっていることを確認してくだ
さい。
ソングを停止するには、STOP[■]キーを押して
5
ください。
29
デモソングを聴いてみよう
デモソングをミックスしてみよう
ソング再生時には、レコーダーのトラック 1 〜16 の出力が、
ミキサーのトラックチャンネル 1 〜8、9/10 〜15/16 に
直結されています。トラックチャンネル 1 〜8、9/10 〜
15/16 を通過した信号はステレオバスに送られ、ステレオア
ウトプットチャンネルを経由して、STEREO/AUX OUT 端
子や MONITOR OUT 端子へと送られます。
● ソング再生時の信号の流れ
レコーダー部
Track 1
Track 2
Track 3
Track 4
Track 5
Track 6
Track 7
Track 8
Track 9
Track 10
Track 11
Track 12
Track 13
Track 14
Track 15
Track 16
トラック
チャンネル
ステレオバス
トラックチャンネル 1 〜8、9/10 〜15/16 は、パネル上の
フェーダーや[TRACK SEL]キーを使って直接操作できま
す。ここでは、ソングを再生しながらトラックチャンネルごと
のミックスレベルやオン/オフを切り替えてみましょう。
ステレオ
アウトプット
チャンネル
ミキサー部
30