TOSHIBA TA8428K, TA8428FG Technical data
東芝バイポーラ形リニア集積回路 シリコン モノリシック
TA8428K, TA8428FG
DC モータ用フルブリッジドライバ (H−スイッチ)
(正･逆転切り替えドライバ)
TA8428K、TA8428FG は、ブラシ付きモータの正･逆転切り替え
用のフルブリッジドライバで、正転、逆転、ストップ、ブレーキの 4
モードがコントロールできます。
特 長
z 出力電流 : K タイプ 1.5 A (AVE)、3.0 A (PEAK)
FG タイプ 0.8 A (AVE)、2.4 A (PEAK)
z モードは正転、逆転、ストップ、ブレーキの 4 モードで、逆起電
力吸収用ダイオードも内蔵しています｡
z 熱しゃ断、過電流保護回路を内蔵しています。
z 動作電源電圧範囲 V
TA8428FG は RoHS 指令に適合しています。
TA8428K は､Sn メッキ品 (内部に､RoHS 指令の適用除外項目であ
= 7.0～27.0 V
CC
TA8428K
TA8428FG
TA8428K/FG
る､鉛を含む高融点はんだを使用) です。
はんだ付け性については､以下の条件で確認しています。
(1) お客様の使用されるはんだ槽 (Sn-37Pb 半田槽) の場合
はんだ温度 230℃､浸漬時間 5 秒間 1 回､R タイプ フラックス使用
(2) お客様の使用されるはんだ槽 (Sn-3.0Ag-0.5Cu 半田槽) の場合
はんだ温度 245℃､浸漬時間 5 秒間 1 回､R タイプ フラックス使用
本製品の以下の pin は、静電耐量が低いため、お取り扱いに際しては、アースバンドや導電マットの使用、イオナイザー
などによる静電気除去および、温湿度管理などの静電気対策に十分ご配慮ください。
サージ耐圧が弱い Pin：1,2Pin（TA8428K）、8,9Pin(TA8428FG)
誤装着はしないでください。IC や機器に破壊や損傷や劣化を招くおそれがあります。
質量
HSIP7−P−2.54 : 1.88 g (標準)
HSOP20−P−450−1.00 : 0.79 g (標準)
ブロック図
1
2010-02-23
端子説明
TA8428K/FG
端子番号
K FG
1
2
3 15 OUTA
4 Fin GND 接地端子。
5 16 OUT A OUTA ピンとの間にモータがつながる端子で、OUTA ピンと同等の機能をもちます。
6 他ピン N.C Non Connection
7 1, 3 V
8
9
端子記号 端子説明
IN1
IN2
CC
出力の状態を制御する端子。
PNP タイプの電圧コンパレータを内蔵します。
DC モータがつながる端子で Sink、Source とも K タイプで 1.5 A、FG タイプで 0.8 A の電流
容量をもちます。
また、モータの逆起電圧吸収用のダイオードを V
電源端子。
側と GND 側に内蔵しています。
CC
マルチプロテクション動作説明
TA8428K、TA8428FG には、過電流 (ISD)、過熱 (TSD) の 2 つの保護機能が内蔵されています。
注 1: これらの保護機能は、出力短絡などの異常状態を一時的に回避する機能であり、いかなる場合でも IC を保護
するというものではありません。
注 2: 定格を超えて使用した際には、保護回路が動作する前に IC が破壊する場合があります。
過熱保護
基本動作
●
ジャンクション温度 (チップ温度) が、TSD 検出温度以下では入力信号により出力は制御されますが、ジャン
クション温度が検出温度を超えると、入力信号とは無関係に出力はハイインピーダンスとなります。
動作説明
●
温度検出は、チップ上の素子 (ダイオード) の VFを監視することにより行っています。ダイオードの VFが内
部基準電圧と比較し、低いと制御ロジック部に出力 Tr−OFF の命令を出し、高いと IN1、IN2 の入力信号により
ロジック部は制御されます。
(TSD)
2
2010-02-23
TA8428K/FG
過電流保護
基本動作
●
出力電流 (3/15 ピン or 5/16 ピン、I
れますが、出力電流が検出電流を超えると図−1 のようなスイッチング波形に切り替わります。
(ISD)
sink
or I
) が、ISD 検出電流以下では、入力信号により出力は制御さ
source
図−１ 基本動作
動作説明
●
出力電流の検出は各出力 Tr の VBEを監視することにより行っています。検出用素子は各出力 Tr ごとにつな
がっており、短絡保護回路へと接続されます。4 つの出力 Tr のうち、いずれか 1 つでも ISD 検出電流を超えた電
流が流れると短絡保護回路が動作します。同回路にはタイマが内蔵されており、過電流モードが 20μs (Typ.) 続
くと、出力をハイインピーダンスモードに切り替え、さらに 80μs (Typ.) 後にふたたび ON モードに復帰します。
このときに依然として過電流モードにあると、上述のスイッチングモードを過電流モードが解除されるまで繰り
返します。
ただし、すべての過電流を制限するものではなく、出力の短絡時や地絡時では回路が動作する前に IC が破壊す
ることがありますので、電源ラインにヒューズを接続してください。
3
2010-02-23
入出力等価回路
TA8428K/FG
4
2010-02-23
TA8428K/FG
絶対最大定格
電源電圧 V
入力電圧 V
出力電流
消費電力
動作温度 T
保存温度 T
(Ta = 25℃)
項目 記号 定格 単位
K タイプ
FG
タイプ
PEAK I
AVE. I
PEAK I
AVE. I
K タイプ P
FG
タイプ P
注 1: t = 100 ms
注 2: 放熱板なし
注 3: TC = 85°C
CC
IN
O (PEAK)
O (AVE.)
O (PEAK)
O (AVE.)
D
D
opr
stg
30
−0.3～VCC
3.0 (注 1)
1.5
2.4 (注 1)
0.8
1.25 (注 2)
10.0 (注 3)
1.9 (注 4)
2.5 (注 5)
−30～85 °C
−55～150 °C
V
V
A
W
注 4: 基板実装時 (PCB 面積 30 mm × 30 mm × 1.6 mm 銅箔面積 60%)
注 5: 基板実装時 (PCB 面積 50 mm × 50 mm × 1.6 mm 銅箔面積 60%)
電気的特性
消費電流
入力電圧
入力電流
出力飽和電圧
出力リーク電流
ダイオード
順方向電圧
シャットダウン温度 T
伝達時間
(V
項目 記号
= 24 V, Ta = 25°C)
CC
I
CC1
I
CC2
I
CC3
V
IL
V
IH
I
IL
I
IH
K タイプ I
FG
タイプ
K タイプ
FG
タイプ
V
sat
(total)
I
LU
I
LL
I
LU
I
LL
I
LU
I
LL
SD
t
pLH
t
pHL
測定
回路
1
2
2
3
4 VL = 25 V
4
― ― ― 150 ― °C
2 ― ― 1 ―
2 ― ― 1 ―
測定条件
ストップ ― 8 15
フォワード/リバース ― 35 85
ブレーキ ― 16 30
V
= GND ― ― 50
IN
V
= V
IN
CC
= 1.5 A, TC = 25℃ ― 2.2 2.9
O
I
= 0.8 A, TC = 25℃ ― 1.8 2.5
O
IF = 1.5 A
I
= 0.8 A
F
最小 標準 最大 単位
― ― ― 0.8
― 2.0 ― ―
― ― 10
― ― 50
― ― 50
― 2.6 ―
― 1.5 ―
― 2.2 ―
― 1.2 ―
mA
V
μA
V
μA
V
μs
5
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