TOSHIBA TA8205AH, TA8205AL Technical data

東芝バイポーラ形リニア集積回路 シリコン モノリシック
TA8205AH,TA8205AL
18W BTL×2CH 低周波電力増幅用 IC
TA8205AH TA8205AL 外囲器 CPP−17 (Compact Power
が優れています。このためチップ温度上昇を低減でき、高出力時な ど、温度による特性劣化の影響を小さくすることができます。
IC は、カーオーディオ用に開発されたステレオのオーディオパ
ワーIC であり、2 チャネル内蔵のため左右チャネルの特性差を低減 できます。また、スタンバイ、ミューティング機能および各種保護 回路を内蔵しています。
特特特特 長長長長
· 高出力です。
· 低歪率です。 : THD = 0.04% (標準)
· 低雑音です。 : V
20Hz~20kHz)
· スタンバイ機能内蔵 ((4)ピン Low にて PowerOFF) I
· ミューティング機能内蔵 ((1)ピン Low にて Power→OFF) V
· 各種保護回路 : 熱しゃ断、過電圧、天絡、地絡、負荷短絡
· 動作電源電圧 : V
(1) = 18W (標準) / チャネル
: P
OUT
(VCC = 14.4Vf = 1kHzTHD = 10%、RL = 4Ω) P
(2) = 15W (標準) / チャネル
OUT
= 13.2Vf = 1kHzTHD = 10%、RL = 4Ω)
(V
CC
(VCC = 13.2V、f = 1kHz、P
(V
= 13.2V、RL = 4、GV = 50dB、Rg = 0BW =
CC
(標準)
(Mute) = 1V (標準)
= 0.30mV
NO
= 9~18V
CC
= 1W、RL = 4、GV = 50dB)
OUT
(標準)
rms
= 1µA
SB
質量 HZIP17−P−2.00 : 9.8g (標準) HSIP17−P−2.00 : 9.8g (標準)
TA8205AH / AL
1
2002-10-22
ブロック図
ブロック図
ブロック図ブロック図
動作説明
動作説明
動作説明動作説明
TA8205AH / AL
(ただし、片チャネルで説明しています。)
1.電圧利得調整
IC は図 1 に示すアンプ構成となっております。初段アンプに Pre-Amp: Amp1 を設け、Amp2 の位相反転アン
プを介し、各チャネル Flat Amp3 および Amp4 により増幅しています。
本回路は初段 Pre-Amp により、V
ON 時入力オフセットを防止できるため Pop 音に優れています。
CC
2
2002-10-22
IC のトータル閉ループ利得: GVは、Amp1 の閉ループ電圧利得を GV1とすると次式で表せます。
R2)
(RR1
++
G
V1
= 20ℓog
f
(dB)………(1)
R2
R
+
f
非反転アンプ: Amp3、反転アンプ: Amp4 の閉ループ電圧利
得は G
V3≒GV4
従って、トータル閉回路電圧利得 G
= 20dB に固定されています。
BTL 接続により、次
V
式で与えられます。
G
= GV1+GV3+6 (dB)………(2)
V
例えば R
= 0の場合(1)(2)式により、
f
G
24+20+6 = 50dB
V
となります。
R
を増すことにより、電圧利得は下がります。
f
(2) ただし、電圧利得を下げると、 (1)発振安定度の低下、 (2)V
ON 時 Pop 音が変化しますので後記 34 の項目を
CC
参照ねがいます。
2.スタンバイスイッチ機能
(4)ピン (Stand-By 端子) High、Low に制御することによ
Power→ONOFF が可能です。
(4)ピンのスレッショルド電圧は約 3V (標準) に設定され、ス
タンバイ状態での電源電流は約 1µA (標準) となっています。
(4)ピンコントロール電圧: V
(SB)
TA8205AH / AL
Stand-By Power V
ON OFF 0~2
OFF ON 3~VCC
(SB)
(V)
スタンバイスイッチのメリット (1) マイコンからダイレクトに V
ON、OFF を制御可能であり、スイッチングリレーを省くことができる。
CC
(2) 制御電流が微小なため、小電流容量のスイッチングリレーですむ。
3
2002-10-22
TA8205AH / AL
3.発振対策
C4: 発振防止用コンデンサは温度および周波数特性変動の少ないポリエステルフィルム系コンデンサを推奨します。
C4 にシリーズに挿入する抵抗 R は、高域の位相補正に有効であり、発振余裕度を上げています。
入力-GND 間 C6 のコンデンサは、出力からの回り込みによる発振防止に有効です。 発振余裕度は、
(1) 使用される利得 (G (2) コンデンサの容量値 (3) コンデンサの種類 (4) プリント基板のレイアウト
によって変動しますので温度試験などを実施し、発振余裕度をご確認ください。
特に電圧利得 G
くなりますのでご注意ください。
4.PowerON 時出力オフセット調整
IC は初段に Pre-Amp (Amp1) を設け、V
しています。
このため、入力段で生じるオフセット電圧を押さえ、V よび NF 端子の立ち上がり時定数を等しくするため、入力および NF コンデンサ (C1 および C2) の容量値は、使用す るゲインにより設定してください。
(参考) (A) G
(B) G
V V
を下げる、つまり帰還量を増して使用する場合は、高域周波数にて位相反転を起こし、発振し易
V
= 50dB のとき (Rf = 0) : C1 = 4.7µFC2 = 47µF = 40dB のとき (Rf = 470) : C1 = 3.3µFC2 = 33µF
V
設定)
ON 時 Amp1 の入力と NF 端子電圧を同電位にする回路を内蔵
CC
ON 時の Pop 音を防止しております。従って、入力お
CC
4
2002-10-22
Loading...
+ 8 hidden pages