テクニカル・リファレンス
TDS3SDI 型
601 SDI ビデオ・モジュール
071-0786-01
このマニュアルは、ファームウェア・バージョン
2.20 以上に対応しています。
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当社の製品は、日本国その他各国における登録特許および出願中特許の対象となっ
ています。本書の内容は、すでに発行されている他の資料の内容に代わるもので
す。また製品の仕様は、予告なく変更させていただく場合がありますので、予め
ご了承ください。
Printed in the U.S.A.
Tektronix, Inc., P.O. Box 500, Beaverton, OR 97077
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in materials and workmanship for a period of three (3) years from the date of shipment
from an authorized Tektronix distributor. If a product proves defective within the
respective period, Tektronix will provide repair or replacement as described in the complete
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STATEMENT, TEKTRONIX MAKES NO WARRANTY OF ANY KIND, EXPRESS
OR IMPLIED, INCLUDING WITHOUT LIMITATION THE IMPLIED WARRANTIES
OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE. IN NO
EVENT SHALL TEKTRONIX BE LIABLE FOR INDIRECT, SPECIAL OR
CONSEQUENTIAL DAMAGES.
目次
安全にご使用いただくために iii ......................
参照ページとお問い合わせ v ........................
お問い合わせについて vi ............................
はじめに 1 ........................................
製品概要 9 ........................................
ファームウェアのインストール方法 1 ..............
モジュールのインストール方法 4 ..................
モジュールのインストール確認方法 7 ..............
インストールできない場合の対策 8 ................
601 SDI ビデオ・モジュール 9 .....................
601 SDI ビデオ機能の概要 10 .......................
601 SDI ビデオ機能へのアクセス方法 12 .............
機能詳細 15 ........................................
601 SDI ビデオ・モジュール使用上の注意事項 15 .....
ビデオ・クイックメニュー 16 ......................
オルタネート・トリガ 22 ..........................
ビデオ・トリガ・メニュー 23 ......................
ITU-R 601 メニュー 27 .............................
表示メニュー 28 ..................................
波形取込メニュー 30 ..............................
操作例 30 ........................................
付録 A: 仕様 41 ....................................
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
i
目次
ii
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
安全にご使用いただくために
安全にご使用いただくため、機器をご使用になる前に、次の事項を必ず
お読みください。
本機器のサービスは専門のサービス員のみが行なえます。詳しくは、日本
テクトロニクス サービス受付センターまでお問い合わせください。
本製品をご使用になる場合、システムとしての付随製品を操作すること
があります。このような場合、付随製品の、安全に関する注意事項もお
読みください。
発火および人体保護における注意事項
故障と思われる場合
故障と思われる場合は、必ず日本テクトロニクス サービス受付センター
までご連絡ください。
機器が濡れた状態での使用
感電のおそれがありますので、機器が濡れた状態では使用しないでくだ
さい。
ガス中での使用
発火のおそれがありますので、爆発性のガスが周囲にあるような場所で
は使用しないでください。
用語とマークについて
マニュアルで使用されている用語およびマークの意味は、次のとおりです。
注意:
機器を損傷するおそれのある場合の注意事項が記されています。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
iii
安全にご使用いただくために
静電気に対する注意事項
注意:
おそれがあります。次の注意事項をよくお読みになり、モジュールのイ
ンストール、取り外しおよび取り扱いには十分にご注意ください。
リスト・ストラップの使用
モジュールを取り扱う場合、帯電防止用のリスト・ストラップを着け、
体に蓄積される静電気を放電してください。
作業環境に対する注意
モジュールのインストール、取り外しを行う場合、帯電しやすい機器を
周囲に置かないでください。また、静電気を発生しやすい床、作業台で
の作業は避けてください。
モジュールの取り扱いについて
作業台の上などでモジュールを引きずることのないようにご注意くださ
い。モジュールの金属部分には手を触れないでください。また、モ
ジュールの取り扱いは手早く行ってください。
モジュールの保管について
モジュールの保管、輸送には、静電気防止袋またはコンテナを使用して
ください。
静電気によってオシロスコープおよびモジュール回路が損傷する
iv
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
参照ページとお問い合わせ
この度は当社製品をお買い上げいただき、誠にありがとうございます。
このマニュアルは、TDS3SDI 型 601 SDI ビデオ・モジュールのリファ
レンス・マニュアルです。このマニュアルでは、601 SDI ビデオ・モ
ジュールの操作方法およびアプリケーションについて説明します。次の
表を参照してください。
内容 参照ページ
モジュールのインストールについて ファームウェアの
インストール方法:1 ページ
製品の概要について 製品概要: 9 ページ
基本操作について 601 ビデオ機能へのアクセス方法:
12 ページ
機能の詳細について 機能詳細: 15 ページ
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
v
参照ページとお問い合わせ
お問い合わせについて
製品について 当社製品に関するお問い合わせは、北米地域からは
次のフリー・ダイアルがご利用になれます(英語のみ)。
1-800-833-9200
6:00 a.m.~ 5:00 p.m. Pacific time
電子メールをご利用の方は、次のメール・アドレスでお問
い合わせください。
TechSupport@tektronix.com
日本国内では、日本テクトロニクス(株)
お客様コールセンターまでお問い合わせください。
電話: 03-3448-3010 Fax: 0120-046-011
E-mail: ccc.jp@tektronix.com
電話受付時間 / 9:00 ~12:00 ・13:00 ~19:00
月曜~金曜(休祝日を除く)
サービス・
サポート
ご意見、
ご感想は
日本国内での修理についてのお問い合わせは、日本テクト
ロニクス(株) サービス受付センターでお答えします。
電話: 0120 - 741 - 046 FAX: 0550 - 89 - 8268
電話受付時間 / 9:00 ~12:00 ・13:00 ~19:00
月曜~金曜(休祝日を除く)
ワールド・ワイドのサービス体制については、Tektronix
のホーム・ページをご参照ください。
Tektronix 社または日本テクトロニクス(株)までお寄せ
ください。
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14200 SW Karl Braun Drive
P.O. Box 500
Beaverton, OR 97077
USA
日本テクトロニクス株式会社
〒141-0001 東京都品川区北品川 5-9-31
お客様コールセンター(上記参照)
vi
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TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
はじめに
この章では、TDS3SDI 型 601 SDI ビデオ・モジュールのインストール
方法とチェック方法について説明します。
ファームウェアのインストール方法
新たにアプリケーション・モジュールをインストールする場合、ア
注:
プリケーション・モジュールの情報を含んだオシロスコープのファーム
ウェアをインストールします。使用するオシロスコープのファームウェ
ア・バージョンが古いと、アプリケーション・モジュールが全く機能し
なかったり、正しく機能しないことがあります。オシロスコープの
ファームウェアは、常に最新のものをインストールしてください。
ファームウェアのインストール手順を次に示します。
1.
オシロスコープに保存されている設定および波形をフロッピー・
ディスクに保存します。
2.
オシロスコープの電源を切ります。
3.
ファームウェアのフロッピー・ディスクを、オシロスコープのフ
ロッピー・ディスク・ドライブに入れます。ファームウェアのフ
ロッピー・ディスクが 2 枚以上ある場合は、No. 1 のフロッピー・
ディスクを入れます。
4.
オシロスコープの電源をオンにすると、ファームウェアをバージョ
ンアップする必要があるかチェックします。表示されるメッセージ
により、バージョンアップが必要な場合は、次のページに進んでく
ださい。必要ない場合は、3 ページに進んでください。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
1
はじめに
ファームウェアのバージョンアップが必要な場合
ファームウェアのバージョンアップが必要な場合、次のようなメッ
セージが表示されます。
オシロスコープのファームウェアをアップデートします。
終了するまではオシロスコープの電源を切らないでください。
また、終了するまではフロッピーは取り出さないでください。
約 5 分で終了します。
注意:メッセージが表示されるまで電源を切ったり、
フロッピーを取り出さないでください。
よろしければ OK を選択してください。
中止する場合は、MENU OFF ボタンを押してください。
1.
OK インストール を選択すると、ファームウェアのバージョンアッ
プを開始します。実行中は「時計 アイコン」 が表示されます。2 枚
のフロッピーが付属している場合は、途 中でフロッピーを入れ替え
るようメッセージが表示されます。
ファームウェアのバージョンアップを行わない場合は、
MENU OFF ボタンを押 します。
ファームウェアのバージョンアップが終 了すると、オシロスコープ
は新しいファームウェアで自動的 に再 スタートします。
バージョンアップ中に電源を切ったり、フロッピーを取り出した
注:
り、またはバージョンアップ中に 停 電になった場合は、 1 ページの手順
2 から やり直 してください。
2 TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
次のようなメッセージが表示される場合もあります。
2.
注意! この機器は校正されていません。
SPC (自己校正)を実行して機器を校正してください。
信号の AC 成分により影響を受けますので、
接続している信号をすべて外してから実行してください。
10 分ほどで終了します。
「OK 自己校正の実行」を選択すると、自己校正を
実行します。SPC は、ユーティリティ・メニューからも
実行できます。
3.
機器が周囲の温 度に十分になじ んでいる状態で、20 分以上電源をオ
ンしている場合に SPC を実行します。SPC を実行する場合、接続 し
ているすべ てのケーブルを外します。OK を選択すると、SPC が実
行されます。SPC はいつでも実行できますので、必ずしもここで実
行する必要はありません。
はじめに
4.
次に、「ファームウェアのバージョンアップが必要ない場合」 の項目
の手順 1 に進みます。
ファームウェアのバージョンアップが必要ない場合
ファームウェアのバージョンアップが必要ない場合、次のようなメッ
セージが表示されます。
フロッピーに収録されているファームウェアは、
現在インストールされているファームウェアよりも
古いバージョンです。
アップデートの必要はありません。
メッセージを消去するには、
MENU OFF ボタンを押してください。
1.
MENU OFF ボタンを 押します。
2.
フロッピー・ディスクを取り出します。
3.
以上で、ファームウェアのインストールは終 了です。4 ページの
「モジュールのインストール方法」 に進みます。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
3
はじめに
モジュールのインストール方法
TDS3SDI 型 アプリケーション・モジュールのインストール方法を、イ
ラストを使って説明します。
注意:
の電源を切ってください。また、iv ページを参照し、静電気によってモ
ジュール、オシロスコープが損傷しないようにご注意ください。
モジュールの取り付け / 取り外しを行う場合は、オシロスコープ
4
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
はじめに
ITU-R 601
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
5
はじめに
CH 2
CH 3
CH 4
6
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
モジュールのインストール確認方法
TDS3SDI 型 601 SDI ビデオ・モジュールが正しくインストールされて
いることを確認 する手順を次に示します。
1.
オシロスコープの電源をオンにします。拡張 モジュールが正しくイ
ンストールされている場合は、モジュール名 が表示されます。オシ
ロスコープのファームウェアのアップデートが必要、というメッ
セージが表示された場合は、オシロスコープの電源を切り、1 ペー
ジの手順 2 から 実行してください。
2.
フロント・パネ ルの クイックメニュー(QUICKMENU )ボタンを押
します。
3.
スクリーン下 部に表示されるメニュー( メイン・メニュー)の
メニュー に対応 する ボ タンを 繰返 し 押して ビデオ を選択します。
はじめに
4.
SUBMENU のメニュー・ボ タンを繰返 し押 したときに、
ITU-R 601 および SDTV/HDTV が表示されると、モジュールは正し
くインストールされていることを示します。
ITU-R 601 および SDTV/HDTV が表示されない場合は、次のページの
「インストールできない場合の対策」 の項を参照してください。
アプリケーション・モジュールの取り付け、取り外しのたびに
注:
ファームウェアをインストールし直 す必要はありません。ただし、アプ
リケーション・モジュールを取り外すと、モジュールは機能しなくなり
ます。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
7
はじめに
インストールできない場合の対策
オシロスコープの電源オンでアプリケーション・モジュールが認識 され
ない場合は、次の手順を実行します。
1.
オシロスコープの電源をオフにします。
iv ページの「静電気に対する注意事項」を確認 しなが ら 、アプリ
2.
ケーション・モジュールを取り外します。
3.
オシロスコープおよびアプリケーション・モジュールの接点部に損
傷等 の異常がないか確認 します。
4.
アプリケーション・モジュールをオシロスコープに入れ直します。
5.
ファームウェアをインストールし直 します(1 ページ参照)。
6.
再 度オシロスコープの電源をオンにします。それでもなおアプリ
ケーション・モジュールが認識 されない場合は、当社サービス受付
センターまでご連絡ください。
8
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
製品概要
この章では、 TDS3SDI 型 601 SDI ビデオ・モジュールの機能および 簡
単な操作方法について説明します。
601 SDI ビデオ・モジュール
モジュールのコネ クタ、インジケータを次に示します。
1
番号 説明
1 アナログ・コンポーネント出力用 15 ピン・コネクタ。付属のケー
ブルを使用してオシロスコープの Ch 2 ~ Ch 4 に接続します。
2 コンポジット・ビデオ信号出力用 BNC コネクタ。オシロスコー
プの Ch 1 に接続します。この信号は、ビデオ・モニタに接続す
ることもできます。
3 601 ビデオ信号入力用の BNC コネクタ。
4 601 ビデオ信号が検出されると緑のインジケータが点灯します。
23
4
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
9
製品概要
601 SDI ビデオ機能の概要
601 SDI ビデオ機能の概 要を次に説明します。
ITU-R BT.601 信号変換
601 SDI ビデオ・モジュールでは、シリアル・デジタル・ビデオ信号 を
アナログ ・ビデオのコンポ ジット信号 とコンポーネ ント信号(RGB ま
たは YPbPr) に変換 します。また、Belden 8281 および同等 の 250 m
までのケーブルで接続 されたビデオ機器信号 の評価およびエラー検出、
エ ラー・カ ウントが行えます。
ビデオ・クイックメニュー
ビデオ・クイックメニューには、最も頻繁 に使用するビデオ信号 の表示
および測 定に関する機能が含まれていますので、メニューを切り替える
ことなく、ほ とんどの操作が行えます。
ビデオ・オートセット
ビデオ・オートセットを使用すると、垂直軸 、水平軸およびビデオ・ト
リガを自動的 に設定し、すべ てのライン、またはすべ てのフィールドに
トリガしてビデオ波形を最適 に表示します。必要に応じ てマニュアルで
各設定を調整 できます。
ベクトルスコープ表示
100% または 75% のカ ラーバーによる 601 デジタル、標準 ビデオまたは
アナログ HDTV 色差信号 が、ベ クトルスコープの形式で表示できます。
10
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
製品概要
ピクチャ表示
コンポ ジットまたはノンインタレースのビデオ信号 を、モノクロ・ピク
チャ ・モードで表示します。
ビデオ波形目盛
標 準 のオシロスコープ用波形 目盛 の他に、 IRE(525/NTSC用)または
mV( PAL/ SE CA M またはコンポーネント信号 用 )が選択できます。垂
直軸 スケールは 143 mV/div に設定されます。ビデオ 信号 波形目盛 には、
コンポーネント信号測 定用にラベ ルの付いたマーカ も含まれています。
任意のラインによるトリガ機能
標準 および非標準の放送方式ビデオ波形において、任 意のラインでトリ
ガすることができます。
アナログ HDTV
HDTV フォ ーマットでトリガできます。
フィールド・ホールドオフ
フィールド単位 でホ ールドオフを設定できますので、NTSC の場合、
フィールド 1 とフィールド 3 でトリガするのではなく、フィールド 1 ま
たはフィールド 3 のみでトリガできます。
カスタム・ビデオ
水平 スキャ ン・レートを任 意に設定できますので、コンピュータ・モニ
タや医療 機器モニタなどの非標準 ビデオ波形にトリガできます。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
11
製品概要
601 SDI ビデオ機能へのアクセス方法
ここでは、 601 SDI ビデオ機能 へのアクセス方法について説明します。
個々のメニューの詳 細については、「機能詳細」の章を参照してください。
ビデオ・クイックメニュー
SDTV/HDTV および601 エンコード・ビデオ信号 表示 / 測 定が、クイッ
クメニューという一 つの画面 から操作できます。ベ クトルスコープ、ピ
クチャ 表示もビデオ・クイックメニューから 操作できます。
ビデオ・クイックメニューの表示手順を次に示します。
1.
フロント・ パネルの クイックメニュー(QUICKMENU )ボ タンを
押します。
2.
メイン・メニューの メニュー を繰返し押して ビデオ を選択します。
3.
メイン・メニューの SUBMENU を繰 り返 し押して SDTV/HDTV 、
または ITU-R 601 を選択します。選択したビデオの種類 によって、
メニュー内容は異 なります。
アプリケーション・メニュー
601 デジタル・ビデオ・メニューの表示手順を次に示します。
1.
フロント・パネ ルの ユーティリティ(UTILITY )ボ タンを押します。
2.
メイン・メニューの システム を繰 り返 し押 し、ポ ップアップ・メ
ニューから アプリ を選択します。
3.
メイン・メニューの モジュール を繰 り返し押し、ポップアップ・メ
ニューから ITU-R 601 を選択します。
12
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
ビデオ・トリガ・メニュー
ビデオ・トリガ・メニューの表示手順を次に示します。
1.
フロント・パネ ルの トリガ(TRIGGER )MENU ボタンを押 します。
2.
メイン・メニューの トリガ種類 を繰 り返し押し、ポップアップ・メ
ニューから ビデオ を選択します。放送方式のポ ップアップ・メ
ニューに、選択可 能な放送方式 が表示されます。
トリガ・メニューには ITU-R 601 の項目 はありません。
注:
ビデオ信号のオートセット設定メニュー
製品概要
ビデオ 信号オートセットに設定すると、コン ポジット・ビデオ信号に対
応したオートセットが機能します。ビデオ信号オートセットは、波形取
込 メニューまたはクイックメニュー か ら 実行できます。
ビデオ信号のオートセットは、波形取込メニューまたはクイックメ
注:
ニュー から のみ実行できます。フロント・ パネ ルの「オートセット 」ボ
タンでは、オシロスコープのエ ッジ・トリガによるオートセットが実行
されます。
波形取込 メニューから のオートセット実行手順を次に示します。
1.
フロント・パネ ルの 波形取込(AQUIRE )MENU ボタンを押します。
2.
メイン・メニューの オートセット を選択します。
3.
サイド・メニューの ビデオ信号オートセット を選択すると、全ライ
ンでトリガされたコンポ ジット・ビデオ信号 が表示されます。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
13
製品概要
ベクトルスコープ・メニューとピクチャ・メニュー
ベクトルスコープとピクチ ャ表示の実行手順を次に示します。
1.
フロント・パネ ルの 表示(DISPLAY )ボ タンを押します。
2.
メイン・ニューの ピクチャ表示 を選択すると、ピクチャ ・モニタの
サイド・メニューが表示されます。
3.
メイン・メニューの ベクトルスコープ を選択すると、ベ クトルス
コープに関するサイド・メニューが表示されます。
ピクチャ 表示メニューでピクチャ・モニタの輝度とコントラストが
注:
調整 できますが、クイックメニューから は調整できませんのでご注意く
ださい。
ビデオ波形目盛メニュー
ビデオ波形用の目盛 に切り替 える手順を次に示します。
1.
フロント・パネ ルの 表示(DISPLAY )ボ タンを押します。
2.
メイン・メニューの 波形目盛 を選択します。サイド・メニューにオ
シロスコープ用の目盛 が表示されている場合は、 - 次へ - を選択す
ると、ビデオ波形用の目盛 が表示されます。
3.
サイド・メニューで IRE または mV を選択します。
14
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
機能詳細
この章では、601 SDI ビデオ・モジュール固有 のメニューについて詳細
に説明します。
601 SDI ビデオ・モジュール使用上の注意事項
H ファームウェアをバージョンアップすると、オルタネート・トリガ
機能が追加されます。オルタネ ート・トリガの詳細 については、22
ページを参照してください。
H ビデオ・クイックメニューを使用した後でも、通 常のメニュー操作
が行えます。例えば、ビデオ・クイックメニューで設定を変更した
後でも、フロント・パネルの 波形測定 (MEASURE)ボタンを 押せ
ば、 通常の波形測定が行えます。ビデオ・クイックメニューに戻る
には、フロント・パネ ルの クイックメニュー(QUICKMENU)ボ
タンを押 します。
H ビデオ・トリガでは、 B トリガは機能しません。
H SDTV および HDTV アナログ信号 のトリガおよび表示はできますが、
HDTV デジタル・フォ ーマット (SMPTE 292M)をアナログ信号 に
変換 することはできません。
H オシロスコープには、ビデオ信号 のクランプ機能はありません。ビ
デオ信号 のクランプには、ビデオ・クランプ・モジュール( 部品番
号: 013-0278-00 ) をご使用ください。
H TDS3SDI 型 モジュールは、TDS3054 型オシロスコープでの使用に 適
しています。他の TDS3000 シリーズでは機能しない項目 があります。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
15
機能詳細
ビデオ・クイックメニュー
601 SDI ビデオ・モジュールには、ビデオ信号測 定用のクイックメニュー
が用意されています。クイックメニューのメイン・メニュー、サイド・
メニューには、ビデオ信号測 定の主要項目 があり、ビデオ信号 の表示、
測 定が素 早く行えます。ビデオ・クイックメニュー項目は、次のページ
から 説明します。
16
ビデオ・クイックメニューには SUBMENU( サブメニュー ) があり、
ITU-R 601 または SDTV/HDTV が選択できます。次の表では、断りの
ない限 りすべ てのビデオ・モードにおける機能を説明します。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
ビデオ・クイックメニュー:メイン・メニュー
メイン・
メニュー
選択肢 解説
項目
機能詳細
SUBMENU SDTV/HDTV
ITU-R 601
オートセット ライン
フィールド
YPbPr
RGB
YC
(
のみ)
601
波形取込
SDTV/HDTV
(
のみ)
表示:
波形目盛
高速 波形取込モードを高速トリガに設定します。
ノーマル
全目盛 ベクトルスコープ表示またはピクチャ表示を
IRE
mV
ビデオ・フォーマットを選択すると、関連し
たメニューが表示されます。
ビデオ信号が最適に表示されるように、全ラ
インまたは全フィールドでトリガし、垂直軸、
水平軸およびビデオ・トリガを自動的に設定
します。また、ビデオ信号用の波形目盛が表
示されます。
選択されたコンポーネント波形が最適に表示
されるように、垂直軸、水平軸およびビデオ・
トリガを自動的に設定します。
ポイントになります。
波形レコード長は
波形取込モードをノーマルに設定します。波
形レコード長は
オフにして、通常の波形表示と波形目盛を表
示します。
ベクトルスコープ表示またはピクチャ表示を
オフにして
垂直軸スケールを
IRE または mV 目盛を表示し、
500
10K ポイントになります。
143 mV/div に設定します。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
17
機能詳細
ビデオ・クイックメニュー:メイン・メニュー
メイン・
メニュー
解説 選択肢
項目
表示:
ベクトル
表示:
ピクチャ
SDTV
(
び
601
のみ)
75%
100%
オン
オフ
およ
ベクトルスコープ表示をオンにし、75% カ
ラー・バーまたは
します。「波形目盛」または「ピクチャ」を
選択すると、ベクトルスコープ表示はオフに
なります。
100%カラー・バーを選択
CH 1 に接続されたコンポジット /ルミナンス
信号のピクチャ表示をオン
「
SECAM」、「カスタム」または「HDTV」
信号にトリガしている場合は機能しません。
ピクチャ表示をオフにすると、それ以前のオ
シロスコープの設定に戻ります。ただし、ベ
クトルスコープ表示からピクチャ表示に切り
替えた場合は、ベクトルスコープ表示には戻
りません。
オフにします。
/
解説
表示:波形目盛
ピクチャ 表示中またはベクトルスコープ表示中に「波形目盛」 を選択す
ると、自動的 にピクチャ 表示またはベクトルスコープ表示はオフになり
ます。
18
表示:ベクトル
「 ベクトル 」を選択すると、ベクトルスコープ表示がオンになります。
続けて「 ベクトル 」を選択すると、75%カ ラー・バーと 100%カ ラー・
バーで切り 替わります。
ベクトルスコープ表示は、オシロスコープの XY 表示モードで実行され
ます。したがって、ベクトルスコープ表示での制限事項は、XY 表示モー
ドに準じ ます。XY 表示モードの制限 事項については、オシロスコープ
のユ ーザ・マニュアルを参照してください。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
機能詳細
ビデオ・クイックメニュー:サイド・メニュー
ビデオ・クイックメニューのサイド・メニューは、 断りのない限りど ち
らのビデオ・モード (ITU-R 601 または SDTV/HDTV )にも 共通です。
ビデオ・クイックメニュー:サイド・メニュー
サイド・
メニュー
項目
選択肢 解説
フォーマット
(
SDTV/
のみ)
HDTV
放送方式
のみ)
SDTV
(
SDTV
HDTV
525/NTSC
625/PAL
オシロスコープのトリガを、SDTV(標準の
TV 信号)または HDTV アナログ・ビデオ
信号で切り替えます。
「フォーマット」で「SDTV 」を選択した場
合に表示され、放送方式を選択します。
SECAM
(
HDTV
のみ)
1080i 60 50
1080p 24 25
「フォーマット」で「HDTV 」を選択した場
合に表示され、放送方式を選択します。
1080/24sF
720p/60
480p/60
ホールドオフ 時間 トリガのホールドオフ時間を設定します。
ホールドオフ時間は、汎用ノブを回して設定
します。
フィールド フィールド単位でホールドオフを設定できま
す。設定は汎用ノブを回して行い、0 ~ 8.5
フィールド、0.5 フィールド単位で設定でき
ます。
ソース
SDTV/
(
HDTV
Ch1234
Ch 1 2
のみ)
トリガ・ソースとして使用するチャンネルを
選択します。オルタネート・ビデオ信号でト
リガする場合は、フロント・パネルの トリガ
(TRIGGER )ボタンを押して表示されるト
リガ・メニューで設定します。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
19
機能詳細
ビデオ・クイックメニュー:サイド・メニュー
サイド・
メニュー
解説 選択肢
項目
Field/Line
EDH
(
のみ)
601
入力
のみ)
(
601
偶数 すべての偶数フィールドでトリガします。
奇数 すべての奇数フィールドでトリガします。
全フィールド
全ライン
ラインn任意のフィールド(525/NTSC ではO(偶
O/E
有効 無効 EDH 検出機能の 有効 /無効 および EDH 信
525
625
自動検出 525 または 625 を自動検出してトリガします。
すべてのフィールド / ラインでトリガします。
数)、
トリガします。汎用ノブを回して設定します。
号の有無とエラー・カウントのリードアウト
を表示します。EDH 検出機能を有効にする
と、エラー・カウントはリセットされます。
525 または 625 デジタル・ビデオ信号をデ
コードし、トリガします。
(奇数))およびライン番号(n )で
E
解説
オートセット
601 モードで オートセット ライン/ フィールド を選択すると、 601 コン
ポ ーネ ント信号出力 をオフ、 Ch 2 、 Ch 4 をオフにして Ch 1 をオンに
し、コンポ ジット・ビデオ波形を表示します。オートセット YPbPr/
RGB/YC を選択すると、Ch 1 をオフにし、 Ch 2 ~ Ch 4 をオン ( また
は Ch3 、Ch4 をYC ) にしてコンポーネ ント信号 波形を表示します。
20
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
機能詳細
601 信号レベルメータ
ITU-R 601 クイックメニューでは、サイド・メニュー上に、601 デジタ
ル信号用のレベル・メータが表示されます。601 モジュールは、微弱信
号 を適 正化する機能を持 っています。
信号なし
(No signal )
信号が入力され
ていない場合
信号レベルが
小さい場合
信号レベルが
大きい場合
SUBMENU とトリガについて
SUBMENU で ITU - R 601 または SDTV/HDTV を選択しただけでは、
ビデオ・トリガは機能しません。ビデオ信号 の種類によっては複数の放
送方式 がありますので、トリガを有効 にするには、サイド・メニューで
放送方式 を選択する必要があります。
トリガを変更しない限 り、現 状のトリガが継 承されます。例えば、
HDTV 信号でトリガし、次に SUBMENU で ITU-R 601 を選択しただ
けでは、引き続き HDTV トリガが機能します。ITU-R 601 でトリガす
るには、サイド・メニューで放送方式 を選択する必要があります。
ライン/ フィールド(オートセット)と
全ライン/ 全フィールド(トリガ・メニュー)の違いについて
クイックメニューのライン/ フィールド( オートセット) とトリガ・メ
ニューの全ライン/ 全フィールドでは、機能が異 なります。
クイックメニューのライン/ フィールド( オートセット) では、ビデオ・
トリガの種類 の他にいくつかの機器の設定も変更します。
トリガ・メニューの全ライン/ 全フィールドでは、ビデオ・トリガの種類
のみが変更されます。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
21
機能詳細
オルタネート・トリガ
オルタネ ート・トリガでは、アクティブになっているすべ てのチャンネ
ルをトリガ・ソ ースとし、小さな番号 のチャンネルから 順に切り替えて
エ ッジ・トリガとします。ロジック・トリガを除 く、す べてのエ ッジ・
トリガ・メニュー( ビデオまたはオシロスコープ・モードを含む) で機
能します。また、601 SDI ビデオ・モジュールの有無 に関係 なく機能し
ます。
各チャンネルごとのトリガ設定はなく、共通 のトリガ設定になります。
また、外部トリガおよび AC 電源トリガでは機能しません。
波形パ ーシスタンス機能により各波形は同時 に表示されますが、各
注:
波形は同時 には取り込 めません。
オルタネ ート・トリガでは、すべてのソ ース信号に対して共通のトリガ
設定が使用されますので、すべ てのチャンネルでトリガできるような設
定になっている必要があります。トリガできないチャンネルがある場合
は、ノ ーマル・モードではトリガ待ち の状態になり、オート・モードで
はトリガの有無 に関係 なく自動的 に取り込 みます。
22
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
ビデオ・トリガ・メニュー
601 SDI ビデオ・モジュールでは、ビデオ・トリガ・メニュー( トリガ・
メニュー → トリガ種類 → ビデオ) に次の項目が追加 されます。
機能詳細
放送方式
(ポップアップ)
メニュー
525/NTSC
メイン・
メニュー
ソース オルタネート
625/PAL
SECAM
HDTV
カスタム(新規) トリガ ライン番号および
モードと
ホールドオフ
HDTV
(新規)
カスタム
(新規)
フォーマット アナログ
トリガ Progressive/Interlaced:
追加/ 変更になった
サイド・メニュー
(全ライブ・チャンネル)
オルタネート・トリガについては、
22 ページを参照してください。
偶数フィールド
奇数
/
25 ページを参照してください。
オールドオフ(フィールド)
24 ページを参照してください。
HDTV
を選択します。
インタレースまたはプログレッシブ
(ノンインタレース)を選択します。
奇数/偶数:
奇数フィールドまたは偶数フィール
ドを選択します。
されている場合にのみ表示されます。
信号フォーマット
Interlaced が選択
レート 水平スキャンレートを選択します。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
23
機能詳細
解説
ホールドオフ(フィールド)
次の 図 に示すように、 奇数 フィールドでトリガすると、 NTSC では 第
1 と第 3 フィールド、 PAL/SECAM では 1、 3、 5 および 7 番目 の信号
にトリガします。 同様に、 偶数フィールドでトリガすると、す べての 偶
数フィールドにトリガすることになります。
奇数フィールドでトリガすると、すべての奇数
フィールド(
T T T
フィールド 1 フィールド 2 フィールド 3 フィールド 4 フィールド 1
の場合)でトリガします。
NTSC
= トリガ・ポイント
T
ホ ールドオフ( フィールド) を使用すると、 同一 のフィールドのみでト
リガすることができます。まず最初のトリガがかかると、信号 を取り込
み、指 定したフィールド数が経過 するまでトリガの受付を無効 にしま
す。ホ ールドオフ期間 が終了した時点で再 度トリガ受付を開始し、次の
トリガで波形を取り込 みます。これにより、常に同じ フィールドでトリ
ガすることが可 能になります。(下図参照)
フィールドのホールドオフを設定し、同一の奇数
2.5
フィールド(
ホールドオフ・フィールド
T
フィールド 1 フィールド 2 フィールド 3 フィールド 4 フィールド 1
トリガ・
T
ポイント
の場合)でトリガします。
NTSC
= 2.5
ビデオ・トリガ
受付開始
T
24
ホールドオフ期間では
トリガは受け付けられません。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
機能詳細
ホ ールドオフ( フィールド) を使用すると、 同一 のフィールドにのみト
リガすることができますが、特定のフィールドを指定することはできま
せん。特定のフィールドでトリガするには、フロント・パネ ルの
SINGLE SEQ ボタンを押 して 単発波形として取り込む必要があります。
任意のライン番号にトリガする
任 意のフィールドまたはラインでトリガするには、汎用ノブを回して設
定します。
汎 用ノ ブを回すと、525/NTSC では 奇数 フィールドの 1 ~ 263 、偶数
フィールドの 1 ~ 262 の順に設定できます。奇数/ 偶数 を選択すると、
同じ ライン番号 のままで切り替 えら れます。
625/PAL および SECAM では、 1 ~ 625 の範囲で設定できます。 625 を
越えると、 1 に 戻ります。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
25
機能詳細
HDTV フォーマット
トリガに必要なアナログ HDTV フォ ーマットを選択します。選択でき
るフォ ーマットを次の表に示します。
フォーマット
1080i/60
1080i/50
1080p/24
1080/24sF
1080p/25
720p/60
480p/60
解説
1080 アクティブ・ライン、 1125 ライン、
1920× 1080 ピクセル、インタレース、 60 fps
1080 アクティブ・ライン、 1125 ライン、
1920× 1080 ピクセル、インタレース、 50 fps
1080 アクティブ・ライン、 1125 ライン、
1920× 1080 ピクセル、プログレッシブ、 24 fps
1080 アクティブ・ライン、 1125 ライン、
1920× 1080 ピクセル、
プログレッシブ(セグメント・フレーム)、 24 fps
1080 アクティブ・ライン、 1125 ライン、
1920× 1080 ピクセル、プログレッシブ、 25 fps
720 アクティブ・ライン、 750 ライン、
1280× 720 ピクセル、プログレッシブ、 60 fps
480 アクティブ・ライン、 525 ライン、
640× 480 ピクセル、プログレッシブ、 60 fps
カスタム
警備 システムの監視 モニタ、コンピュータ・モニタ、医療 用モニタなど
の非 標準のビデオ信号 を観測 する場合の水平 スキャン・レートを選択し
ます。
26
レート
1
15~20 kHz
カスタム を選択した場合、ライン番号は 1 ~ 3000 の 範囲で設定で
注:
レート
2
20~25 kHz
レート 3
25~35 kHz
レート 4
35~50 kHz
レート 5
~ 6
50
5 kHz
きます。
65 kHz 以上のスキャ ン・レートの 信号 も表示できますが、 65 kHz 以上
のスキャ ン・レートでは、同期パ ルスを検 出できない場合がありますの
で、ライン番号等 のデータが正しく表示されないことがあります。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
ITU-R 601 メニュー
TDS3SDI 型モジュールをインストールすると、次の手順で表示される
メニューに、ITU-R 601 メニューが追加 されます。
ユ ーティリティ( UTILITY )ボ タン → システム( メイン)→
アプリ(ポ ップアップ)→ モジュール( メイン)
メニューの詳細 を次に示します。ここで表示されるほ とんどのメニュー
項目 は、ビデオ・クイックメニューから でもアクセスできます。
機能詳細
メイン・
メニュー
入力 自動検出 525 / 625 ビデオ信号を自動的に検出し、トリガ
オート
セット
EDH 検出
サイド・
メニュー
525
625
ライン
フィールド
YPbPr
RGB
YC
有効
無効
信号 601 エンコード・データに含まれる EDH
EDH
解説
します。
デコードし、トリガするビデオ波形を、525 また
は 625 に設定します。
全ラインまたは全フィールドでトリガし、垂直
軸、水平軸およびビデオ・トリガを自動的に設
定して最適な波形と波形目盛を表示します。
垂直軸、水平軸およびビデオ・トリガを自動的
に設定し、選択されたコンポーネント波形を最
適に表示します。サイド・メニューには、コン
ポーネントと、接続されているチャンネルの組
合せが表示されます。
EDH 検出器機能を有効 / 無効にします。
(Error Detection Handling)信号の有無を表示
します。
エラー: EDH エラーの合計値を表示します。
0 に設定 エラー・カウントをリセットします。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
27
機能詳細
表示メニュー
TDS3SDI 型モジュールをインストールすると、表示メニューに新規項
目が 追加されます。以 下に示すメニュー項 目は、ビデオ・クイックメ
ニューか らもアクセスできます。
メイン・
メニュー
波形目盛
ピクチャ
(新規)
サイド・
メニュー
IRE
(新規)
mV
(新規)
ピクチャ表示
オン オフ
自動
コントラスト
オン オフ
コントラスト ピクチャ表示のコントラストを 0 ~ 100 の範
輝度 ピクチャ表示の輝度を 0 ~ 100 の範囲で設定
ライン番号 現在のビデオ・トリガのライン番号を表示し
解説
IRE 波形目盛が表示され、垂直軸スケールが
143 mV/div に設定されます。
mV 波形目盛が表示され、垂直軸スケールが
143 mV/div に設定されます。
Ch 1 に接続されたルミナンス信号またはコン
ポジット・ビデオ信号を、4:3 のモノクロ画
像として表示します。
ピクチャ表示の自動コントラスト機能をオン
/ オフします。オフを選択すると、コントラス
トと輝度がマニュアルで調整できます。
囲で設定します。デフォルト値は 54 です。
します。デフォルト値は 41 です。
ます。(NTSC では奇数/ 偶数フィールドも表
示します。)ここで表示されるライン番号は、
ピクチャ表示上で表示される水平ライン・カー
ソルの位置に対応 しています。
28
ベクトル
スコープ
(新規)
ライン番号は、汎用ノブを回して設定します。
NTSC では、奇数または偶数が選択できます。
オフ ベクトルスコープ表示をオフにします。
Ch N 対Ch N
対
(Pb
カラー・バー 75%カラー・バーと 100%カラー・バーを切
Pr)
ベクトルスコープ表示をオンにします。コン
ポーネント信号と対応 する入力チャンネルが
表示されます。入力チャンネルは選択できま
せん。
り替えます。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
機能詳細
解説
IRE 波形目盛と mV 波形目盛
どちらの波形目盛にもマーカが付いていますので、コンポーネント信号
が容易に測定できます。また、IRE 波形目盛 において水平 バー・カーソ
ルで測 定する場合も、IRE 測定単位で測定できます。
波形目盛 を IRE または mV 目盛 から通 常の波形目盛 に変更して
注:
も、ビデオ信号 用の垂直軸 スケール設定(143 mV/div)はそのまま残り
ます。通 常の垂直軸 スケールに戻 すには、垂直軸 スケール・ノブを回し
てください。
ピクチャ
ピクチャ ・モードは、SECAM、カスタムおよび HDTV 信号 では機能し
ません。また、ピクチャ ・モードが機能している間 は、オシロスコープ
としては機能しません。
ピクチャ ・モードにおけるデフォルトのコントラストと輝 度は、黒レベ
ルで 7 IRE 、白 レベルで 100 IRE に対応 します。
ピクチャ ・モードでは、ピクチャ画像 の中に一本の明るい水平 ライン・
カ ーソ ルが表示されます。サイド・メニューの Field/Line で ライン を
選択してから汎 用ノブを回すと水平 ライン・カーソルが移動 し、任意の
ラインを選択できます。
表示されるピクチャは、ピクチャ ・モードがオンになった状態でのフィー
ルド/ ライン設定によって表示されます。ピクチャ が表示されている状態
でフィールド/ ライン設定を変更しても、ピクチャ ・モードを再 度オンに
するまでは変更した設定は反映 されません。フィールド/ ライン設定と表
示されるフィールドの関係 を次の表に示します。
フィールド/ ライン設定
偶数フィールド、
偶数ライン
奇数フィールド、
全フィールド、全ライン、
奇数ライン
表示に使用される
フィールド
偶数
奇数
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
29
機能詳細
波形取込メニュー
TDS3SDI 型モジュールをインストールすると、波形取込 メニューに次
の項目が追加 されます。
操作例
サイド・
メニュー
ビデオ信号
オートセット
601 SDI ビデオ・モジュールを使用した、ビデオ信号の表示 例を次にご
紹介します。操作 例 1から操作例 3 までは、601 SDI ビデオ・モジュー
ルのケーブルが、オシロスコープの入力チャンネルに正しく接続 されて
いることを前提 としています。
解説
ビデオ信号によるオートセットを 実行し、 mV 波形目盛と
共に全ラインでトリガされたビデオ波形が表示されます。
操作例 1 :ピクチャ表示モード
ここでは、ITU-R 601 ビデオ信号 をピクチャ・モードで表示する手順を
説明します。
601 ビデオ信号 をモジュールの入 力コネ クタに 接続 します。
1.
2.
フロント・ パネルの クイックメニュー(QUICKMENU )ボ タンを
押します。
30
3.
メイン・メニューの メニュー を繰返し押して ビデオ を選択します。
4.
メイン・メニューの SUBMENU を繰 り返し押して ITU-R 601 を選択
します。
5.
サイド・メニューの 入力 を押 して 自動検出 を選択します。
6.
メイン・メニューの オートセット ライン/ フィールド を押 し、ビデ
オ信号によるオートセットに設定します。
7.
メイン・メニューの ピクチャ を押 して オン にすると、ピクチャ・
モードで表示されます。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
機能詳細
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
31
機能詳細
操作例 2 :601 コンポーネント信号を観測する
操作例 1 で表示させたピクチャの任 意のライン波形を観測 します。
1.
サイド・メニューの フィールド/ ライン を 押して O/E ライン n(n は
番号) を選択します。
2.
フロント・パネ ルの汎用ノ ブを回すと水平 バー・カーソ ルが移動
し、サイド・メニューのライン番号 が変化 します。ここで、観測 す
るラインを選択します。
32
3.
メイン・メニューの ピクチャ を押 して オフ にします。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
メイン・メニューの オートセット を押して表示するコンポーネント
4.
( YPbPr 、RGB または YC ) を選択すると、選択されたコンポーネ
ント波形が表示されます。
機能詳細
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
33
機能詳細
操作例 3 :ベクトルスコープ・モード
操作例 2 で表示させた波形の、75%カ ラー・バーによるベクトルスコー
プ表示を行います。
1.
メイン・メニューの 表示 ベクトル を押 すと、ベ クトルスコープが
表示されます。
2.
メイン・メニューの 表示 ベクトル を繰り返 し押すと、75%カ ラー・
バーと 100%カ ラー・バーで切り替 わります。
34
3.
ベ クトルスコープか ら コン ポ ーネント信号 表示に 戻 る場合は、オー
トセット を押 し、ピクチャ ・モニタに戻 る場合は ピクチャ を押 し
ます。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
機能詳細
操作例 4 :ビデオ・オートセット
この例 では、マスター・コントロールから 放送信号 が正しく送られてい
るかを確認 する手順を説明します。このような場合、異なったいくつか
のポ イントで素 早く波形を観測 する必要があります。手順を以下 に示し
ます。
1.
適切なア ダプタおよび 75 Ωター ミネーションを使用して、ビデオ 信
号をオシロスコープに接続します。
2. フロント・パネ ルの 波形取込(ACQUIRE)MENU ボタンを押します。
3.
メイン・メニューの オートセット を選択します。
4.
サイド・メニューで ビデオ信号オートセット を選択します。ビデオ
信号 が正しく送ら れていると、すべ てのラインでトリガされたビデ
オ波形が表示されます。
5.
測定 ポイントを替え、それぞれのポイントでビデオ信号が正しく送
られているか確認します。この場合、オシロスコープの設定を変更
する必要はありません。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
35
機能詳細
操作例 5 :
この例 では、CCD ビデオ・カ メラのある画素 が不良 になっていること
を想 定し、不良画素 のフィールド、ラインを特定します。
手順を以下 に示します。
1.
適切なア ダプタおよび 75 Ωター ミネーションを使用して、ビデオ・
カメラの出 力をオシロスコープに接続します。
2.
カ メラのレンズ をレンズ ・カ バーで 覆い、レンズに光 が入 らないよ
うにします。
3.
フロント・ パネルの クイックメニュー(QUICKMENU )ボ タンを
押します。
4.
ビデオ・クイックメニューが表示されていない場合は、メイン・メ
ニューの メニュー を繰 り返 し押して ビデオ を選択します。
5.
メイン・メニューの SUBMENU を繰 り返し押して SDTV/HDTV を選
択します。
任意のラインでトリガ
6.
メイン・メニューの オートセット を押 して ライン を選択します。
7.
メイン・メニューの 波形取込 を 押して ノーマル を選択します。
ノーマルを選択すると、波形の表示解像度が 向上します。
8.
サイド・メニューの Field/Line を 押 し、 525/NTSC の場合は O ラ
イン n (偶数)または E ライン n (奇数)を、625/PAL および SE-
CAM の場合は ライン n を選択します。
9.
汎 用ノ ブを回すと、個々 のビデオ・ラインの波形が表示されます。
ピクセルに異 常のある波形のライン番号 をメモしておきます。ズー
ム機能を使うと各ライン波形を詳細に観測できますので、一つのラ
インに含まれる不良 ピクセル数も把握 できます。
36
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
機能詳細
操作例 6 :カスタム・ビデオ
この 例では、 医療機器のディスプレイ・ドライバ (非標 準の 50 kHz ス
キャン・レート )からのコン ポジット・ビデオ波形を観測する例を考え
ます。手順を次に示します。
1.
適 切なアダ プタおよび 75 Ω ターミネ ーションを使用して、コンポ
ジット・ビデオ信号 をオシロスコープの Ch 1 に 接続 します。
2.
フロント・パネ ルの トリガ(TRIGGER)MENU ボタンを押します。
3.
メイン・メニューの トリガ種類 を繰返し押して ビデオ を選択します。
4.
メイン・メニューの 放送方式 を繰返し押して カスタム を選択します。
5.
メイン・メニューの ソース を押 し、A トリガ・ソ ース サイド・メ
ニューを表示させます。
6.
サイド・メニューの Ch 1 を選択します。
7.
メイン・メニューの トリガ を選択し、トリガ 条件 をサイド・メ
ニューから 選択します。
8.
メイン・メニューの レート を選択し、スキャ ン・レート サイド・メ
ニューを表示させます。
9.
サイド・メニューの レート 4( 35 - 50 kHz) を選択すると、ビデ
オ波形が表示されます。
65 kHz 以上のスキャ ン・レートの 信号 も表示できますが、
注:
65 kHz 以上のスキャ ン・レートでは、 同期パ ルスを 検 出できない場合が
ありますので、ライン番号等 のデータが正しく表示されないことがあり
ます。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
37
機能詳細
操作例 7 :フィールド単位でのホールドオフ設定
この例 では、601 デジタル・ビデオ信号 から 525/NTSC コン ポジット・
ビデオ信号 を観測 することを想 定します。フィールド 1 のカ ラー・バー
スト信号 のみを観測 することを考 えます。手順を次に示します。
1. フロント・パネルの クイックメニュー(QUICKMENU )ボ タンを
押します。
2.
ビデオ・クイックメニューが表示されていない場合は、メイン・メ
ニューの メニュー を繰 り返 し押して ビデオ を選択します。
3. メイン・メニューの SUBMENU を繰 り 返し押 して ITU-R 601 を選択
します。
4. サイド・メニューの 入力 を 押 して 525 を選択します。
5.
メイン・メニューの オートセット を押 して ライン を選択します。
6.
水平軸スケールを 1.00 µ s/div に設定します。
7.
水平軸ポジション (HORIZONTAL POSITION )ノ ブを回して、カ
ラー・バースト信号 がスクリーンの中央 にくるよう調整 します。
8.
サイド・メニューの Field/Line を繰返 し押 して、 O ライン n を選択
します。
9.
汎用 ノブを回して最 初の カラー・バースト信号を表示します。
NTSC 信号では ライン 10 になります。
10.
サイド・メニューの ホールドオフ を押して フィールド を選択します。
11.
汎用 ノブを回し、 ホールドオフのフィールドを 2.5 に設定します。
38
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
どちらのフィールドが表示されているか確認します。ズ ーム表示す
12.
ると、カ ラー・バースト信号 が詳細に観測 できます。
フィールド 1 または 4
機能詳細
同期パルス
13.
フィールド 2 または 3
フィールド 2 の 信号 にトリガしている場合は、フロント・パネルの
SINGLE SEQ ボタンを繰返 し押してフィールド 1 の 信号 を表示させ
ます。次に、フロント・パネ ルの RUN/STOP ボ タンを押 すと、
フィールド 1 のカ ラー・バースト信号 が連続 して表示されます。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
39
機能詳細
40
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
Appendix A: 仕様
TDS3SDI 型 601 SDI ビデオ・モジュールの仕様を示します。(代表値)
と記されていない値 は、保証値 であることを意味します。(代表値)と記
されている値 は、保証値 ではありません。
表 1: 仕様
項目
入力信号 270 Mb/s、 ITU - R BT.601 - 5 および SMPTE 259M
入力インピーダンス 75 Ω± 3% DC、シングルエンド終端
出力インピーダンス
リターン損失 最小 15 dB (135 MHz において)
信号確度(代表値)
(オシロスコープ
ベクトルスコープ 項 目 確 度
確度
(代表値)
ターゲット・
ボックス・
サイズ
特性
に準拠
75 Ω(公称 値)、ダブル・ターミネーショ ンにお ける
出力レベル
Ch 1:コンポジット
Ch 2: Pb ( Blue) ± 3%
Ch 3:Pr (Red または クロミナンス) ±3%
Ch 4: Y( Green) ± 6%
Sync on R, G & B
525 (NTSC) および 625 (PAL) ±3%
3%(センターから任意のエッジ)
± 6%
ケーブル適正化
レンジ(代表値)
ピクチャ・モニタ モノクロ、圧縮 ビデオ・イメージ、4:3 レシオ
ビデオ・エラー
検出
EMC その他
最 大 250 m ( Belden 8281 または 同等 のケーブル)
SMPTE RP165 における EDH( Error Detection
and Handling)
TDS3000 シリーズ ・オシロスコープのマニュアルを
参照してください。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
41
保証規定
保証期間 (納入後 3 年間) 内に、通常の取り扱いによって生じた故障は無料で修理いた
します。
1 . 取扱説明書、本体ラベルなどの注意書きに従った正常な使用状況で保証期間内に故
障した場合には、販売店または当社に修理をご依頼下されば無料で修理いたしま
す。なお、この保証の対象は製品本体に限られます。
2 . 転居、譲り受け、ご贈答品などの場合で表記の販売店に修理をご依頼できない場合
には、当社にお問い合せください。
3 . 保証期間内でも次の事項は有料となります。
H 使用上の誤り、他の機器から受けた障害、当社および当社指定の技術員以外に
よる修理、改造などから生じた故障および損傷の修理
H 当社指定外の電源(電圧・周波数)使用または外部電源の異常による故障および
損傷の修理
H 移動時の落下などによる故障および損傷の修理
H 火災、地震、風水害、その他の天変地異、公害、塩害、異常電圧などによる故
障および損傷の修理
H 消耗品、付属品などの消耗による交換
H 出張修理 (ただし故障した製品の 配送料 金は、当社負担 )
4 . 本製品の故障またはその使用によって生じた直接 または間 接 の損害について、当社
はその責任 を負 いません。
5 . この規定は、日本国 内においてのみ有効です。
(This warranty is valid only in Japan.)
H この保証規定は本書に明示された条件 により無料修理をお 約束 するもので、これに
よりお 客様 の法律上の権利 を制 限するものではあ りません。
H ソフトウェア は、本保証の対象外です。
H 保証期間経過 後の修理は有料となります。詳しくは、販売店または当社までお問い
合せください。
お問い合わせ
製品についてのご相談 ・ご質 問につきましては、下記までお問い合わせ
ください。
お客様コールセンター
TEL 03-3448-3010 FAX 0120-046-011
東京都品川区北品川 5-9-31 〒141 ー0001
電話受付時間/9:00~12:00 13:00~19:00 月曜~金曜 (休祝日を除く)
E-Mail: ccc.jp@tektronix.com
URL: http://www.tektronix.co.jp
修理 ・校正につきましては、お買い求めの販売店または下 記サービス受
付センターまでお問い合わせください。
(ご連絡の際に、型名、故障状況等を簡単にお知らせください)
サービス受付センター
TEL 0120-741-046 F AX 0550-89-8268
静岡県御殿場市神場 143- 1 〒412 ー0047
電話受付時間/9:00~12:00 13:00~19:00 月曜~金曜 (休祝日を除く)
Original English Manual
TDS 3SDI Technical Reference
071-0689-00