Tektronix TDS3SDI User manual

テクニカル・リファレンス
TDS3SDI 601 SDI ビデオ・モジュール
071-0786-01
このマニュアルは、ファームウェア・バージョン
2.20 以上に対応しています。
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Printed in the U.S.A.
Tektronix, Inc., P.O. Box 500, Beaverton, OR 97077
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DPX は、Tektronix, Inc. の商標です。
WARRANTY SUMMARY
Tektronix warrants that the products that it manufactures and sells will be free from defects in materials and workmanship for a period of three (3) years from the date of shipment from an authorized Tektronix distributor. If a product proves defective within the respective period, Tektronix will provide repair or replacement as described in the complete warranty statement.
To arrange for service or obtain a copy of the complete warranty statement, please contact your nearest Tektronix sales and service office.
EXCEPT AS PROVIDED IN THIS SUMMARY OR THE APPLICABLE WARRANTY STATEMENT, TEKTRONIX MAKES NO WARRANTY OF ANY KIND, EXPRESS OR IMPLIED, INCLUDING WITHOUT LIMITATION THE IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE. IN NO EVENT SHALL TEKTRONIX BE LIABLE FOR INDIRECT, SPECIAL OR CONSEQUENTIAL DAMAGES.
目次
安全にご使用いただくために iii......................
参照ページとお問い合わせ v........................
お問い合わせについて vi............................
はじめに 1........................................
製品概要 9........................................
ファームウェアのインストール方法 1..............
モジュールのインストール方法 4..................
モジュールのインストール確認方法 7..............
インストールできない場合の対策 8................
601 SDI ビデオ・モジュール 9.....................
601 SDI ビデオ機能の概要 10.......................
601 SDI ビデオ機能へのアクセス方法 12.............
機能詳細 15........................................
601 SDI ビデオ・モジュール使用上の注意事項 15.....
ビデオ・クイックメニュー 16......................
オルタネート・トリガ 22..........................
ビデオ・トリガ・メニュー 23......................
ITU-R 601 メニュー 27.............................
表示メニュー 28..................................
波形取込メニュー 30..............................
操作例 30........................................
付録 A: 仕様 41....................................
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
i
目次
ii
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
安全にご使用いただくために
安全にご使用いただくため、機器をご使用になる前に、次の事項を必ず お読みください。
本機器のサービスは専門のサービス員のみが行なえます。詳しくは、日本 テクトロニクス サービス受付センターまでお問い合わせください。
本製品をご使用になる場合、システムとしての付随製品を操作すること があります。このような場合、付随製品の、安全に関する注意事項もお 読みください。
発火および人体保護における注意事項
故障と思われる場合
故障と思われる場合は、必ず日本テクトロニクス サービス受付センター までご連絡ください。
機器が濡れた状態での使用
感電のおそれがありますので、機器が濡れた状態では使用しないでくだ さい。
ガス中での使用
発火のおそれがありますので、爆発性のガスが周囲にあるような場所で は使用しないでください。
用語とマークについて
マニュアルで使用されている用語およびマークの意味は、次のとおりです。
注意:
機器を損傷するおそれのある場合の注意事項が記されています。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
iii
安全にご使用いただくために
静電気に対する注意事項
注意:
おそれがあります。次の注意事項をよくお読みになり、モジュールのイ ンストール、取り外しおよび取り扱いには十分にご注意ください。
リスト・ストラップの使用
モジュールを取り扱う場合、帯電防止用のリスト・ストラップを着け、 体に蓄積される静電気を放電してください。
作業環境に対する注意
モジュールのインストール、取り外しを行う場合、帯電しやすい機器を 周囲に置かないでください。また、静電気を発生しやすい床、作業台で の作業は避けてください。
モジュールの取り扱いについて
作業台の上などでモジュールを引きずることのないようにご注意くださ い。モジュールの金属部分には手を触れないでください。また、モ ジュールの取り扱いは手早く行ってください。
モジュールの保管について
モジュールの保管、輸送には、静電気防止袋またはコンテナを使用して ください。
静電気によってオシロスコープおよびモジュール回路が損傷する
iv
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
参照ページとお問い合わせ
この度は当社製品をお買い上げいただき、誠にありがとうございます。
このマニュアルは、TDS3SDI 601 SDI ビデオ・モジュールのリファ レンス・マニュアルです。このマニュアルでは、601 SDI ビデオ・モ ジュールの操作方法およびアプリケーションについて説明します。次の 表を参照してください。
内容 参照ページ
モジュールのインストールについて ファームウェアの
インストール方法:1 ページ
製品の概要について 製品概要: 9 ページ 基本操作について 601 ビデオ機能へのアクセス方法:
12 ページ
機能の詳細について 機能詳細: 15 ページ
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
v
参照ページとお問い合わせ
お問い合わせについて
製品について 当社製品に関するお問い合わせは、北米地域からは
次のフリー・ダイアルがご利用になれます(英語のみ)。
1-800-833-9200 6:00 a.m.5:00 p.m. Pacific time
電子メールをご利用の方は、次のメール・アドレスでお問 い合わせください。
TechSupport@tektronix.com
日本国内では、日本テクトロニクス(株) お客様コールセンターまでお問い合わせください。 電話: 03-3448-3010 Fax: 0120-046-011
E-mail: ccc.jp@tektronix.com
電話受付時間 / 9:0012:0013:0019:00
月曜~金曜(休祝日を除く)
サービス・ サポート
ご意見、 ご感想は
日本国内での修理についてのお問い合わせは、日本テクト ロニクス(株) サービス受付センターでお答えします。
電話: 0120 - 741 - 046 FAX: 0550 - 89 - 8268 電話受付時間 / 9:0012:0013:0019:00
月曜~金曜(休祝日を除く)
ワールド・ワイドのサービス体制については、Tektronix のホーム・ページをご参照ください。
Tektronix社または日本テクトロニクス(株)までお寄せ ください。
Tektronix, Inc. 14200 SW Karl Braun Drive P.O. Box 500 Beaverton, OR 97077 USA
日本テクトロニクス株式会社 〒141-0001 東京都品川区北品川 5-9-31
お客様コールセンター(上記参照)
vi
ホームページ www.tektronix.com
www.tektronix.co.jp
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
はじめに
この章では、TDS3SDI 601 SDI ビデオ・モジュールのインストール 方法とチェック方法について説明します。
ファームウェアのインストール方法
新たにアプリケーション・モジュールをインストールする場合、ア
注:
プリケーション・モジュールの情報を含んだオシロスコープのファーム ウェアをインストールします。使用するオシロスコープのファームウェ ア・バージョンが古いと、アプリケーション・モジュールが全く機能し なかったり、正しく機能しないことがあります。オシロスコープの ファームウェアは、常に最新のものをインストールしてください。
ファームウェアのインストール手順を次に示します。
1.
オシロスコープに保存されている設定および波形をフロッピー・ ディスクに保存します。
2.
オシロスコープの電源を切ります。
3.
ファームウェアのフロッピー・ディスクを、オシロスコープのフ ロッピー・ディスク・ドライブに入れます。ファームウェアのフ
ロッピー・ディスクが 2 枚以上ある場合は、No. 1 のフロッピー・ ディスクを入れます。
4.
オシロスコープの電源をオンにすると、ファームウェアをバージョ ンアップする必要があるかチェックします。表示されるメッセージ
により、バージョンアップが必要な場合は、次のページに進んでく ださい。必要ない場合は、3 ページに進んでください。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
1
はじめに
ファームウェアのバージョンアップが必要な場合
ファームウェアのバージョンアップが必要な場合、次のようなメッ セージが表示されます。
オシロスコープのファームウェアをアップデートします。 終了するまではオシロスコープの電源を切らないでください。 また、終了するまではフロッピーは取り出さないでください。 約 5 分で終了します。
注意:メッセージが表示されるまで電源を切ったり、 フロッピーを取り出さないでください。
よろしければ OK を選択してください。 中止する場合は、MENU OFF ボタンを押してください。
1.
OK インストール を選択すると、ファームウェアのバージョンアッ プを開始します。実行中は「時計アイコンが表示されます。2 枚 のフロッピーが付属している場合は、中でフロッピーを入れ替え
るようメッセージが表示されます。
ファームウェアのバージョンアップを行わない場合は、 MENU OFF ボタンをします。
ファームウェアのバージョンアップが了すると、オシロスコープ は新しいファームウェアで自動的スタートします。
バージョンアップ中に電源を切ったり、フロッピーを取り出した
注:
り、またはバージョンアップ中に電になった場合は、1 ページの手順
2 やりしてください。
2 TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
次のようなメッセージが表示される場合もあります。
2.
注意! この機器は校正されていません。 SPC(自己校正)を実行して機器を校正してください。
信号の AC 成分により影響を受けますので、 接続している信号をすべて外してから実行してください。 10 分ほどで終了します。
OK 自己校正の実行」を選択すると、自己校正を 実行します。SPC は、ユーティリティ・メニューからも 実行できます。
3.
機器が周囲の度に十分になんでいる状態で、20 分以上電源をオ ンしている場合に SPC を実行します。SPC を実行する場合、接続し ているすてのケーブルを外します。OK を選択すると、SPC が実 行されます。SPC はいつでも実行できますので、必ずしもここで実 行する必要はありません。
はじめに
4.
次に、「ファームウェアのバージョンアップが必要ない場合の項 の手順 1 に進みます。
ファームウェアのバージョンアップが必要ない場合
ファームウェアのバージョンアップが必要ない場合、次のようなメッ セージが表示されます。
フロッピーに収録されているファームウェアは、 現在インストールされているファームウェアよりも 古いバージョンです。
アップデートの必要はありません。
メッセージを消去するには、 MENU OFF ボタンを押してください。
1.
MENU OFF タンをします。
2.
フロッピー・ディスクを取り出します。
3.
以上で、ファームウェアのインストールは了です。4 ページの 「モジュールのインストール方法に進みます。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
3
はじめに
モジュールのインストール方法
TDS3SDI 型 アプリケーション・モジュールのインストール方法を、イ ラストを使って説明します。
注意:
の電源を切ってください。また、iv ページを参照し、静電気によってモ ジュール、オシロスコープが損傷しないようにご注意ください。
モジュールの取り付け / 取り外しを行う場合は、オシロスコープ
4
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
はじめに
ITU-R 601
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
5
はじめに
CH 2
CH 3
CH 4
6
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
モジュールのインストール確認方法
TDS3SDI 601 SDI ビデオ・モジュールが正しくインストールされて いることを確認する手順を次に示します。
1.
オシロスコープの電源をオンにします。拡張モジュールが正しくイ ンストールされている場合は、モジュールが表示されます。オシ
ロスコープのファームウェアのアップデートが必要、というメッ セージが表示された場合は、オシロスコープの電源を切り、1 ペー ジの手順 2 か実行してください。
2.
フロント・パネルの クイックメニュー(QUICKMENUボタンを します。
3.
スクリーン部に表示されるメニューメイン・メニュー)の メニュー に対するタンを繰返押して ビデオ を選択します。
はじめに
4.
SUBMENU のメニュー・タンを繰返したときに、 ITU-R 601 および SDTV/HDTV が表示されると、モジュールは正し
くインストールされていることを示します。
ITU-R 601 および SDTV/HDTV が表示されない場合は、次のページの 「インストールできない場合の対策」の項を参照してください。
アプリケーション・モジュールの取り付け、取り外しのたびに
注:
ファームウェアをインストールしす必要はありません。ただし、アプ リケーション・モジュールを取り外すと、モジュールは機能しなくなり ます。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
7
はじめに
インストールできない場合の対策
オシロスコープの電源オンでアプリケーション・モジュールが認識され ない場合は、次の手順を実行します。
1.
オシロスコープの電源をオフにします。
iv ページの「静電気に対する注意事項」を確認しなが、アプリ
2.
ケーション・モジュールを取り外します。
3.
オシロスコープおよびアプリケーション・モジュールの接点部に損異常がないか確認します。
4.
アプリケーション・モジュールをオシロスコープに入れ直します。
5.
ファームウェアをインストールしします1 ページ参照)。
6.
度オシロスコープの電源をオンにします。それでもなおアプリ ケーション・モジュールが認識されない場合は、当社サービス受付
センターまでご連絡ください。
8
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
製品概要
この章では、TDS3SDI 601 SDI ビデオ・モジュールの機能および簡 単な操作方法について説明します。
601 SDI ビデオ・モジュール
モジュールのコクタ、インジケータを次に示します。
1
番号 説明
1 アナログ・コンポーネント出力用 15 ピン・コネクタ。付属のケー
ブルを使用してオシロスコープの Ch 2 ~ Ch 4 に接続します。
2 コンポジット・ビデオ信号出力用 BNC コネクタ。オシロスコー
プの Ch 1 に接続します。この信号は、ビデオ・モニタに接続す ることもできます。
3 601 ビデオ信号入力用の BNC コネクタ。
4 601 ビデオ信号が検出されると緑のインジケータが点灯します。
23
4
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
9
製品概要
601 SDI ビデオ機能の概要
601 SDI ビデオ機能の要を次に説明します。
ITU-R BT.601 信号変換
601 SDI ビデオ・モジュールでは、シリアル・デジタル・ビデオ信号 アナロ・ビデオのコンジット信号とコンポーネント信号(RGB ま たは YPbPrに変します。また、Belden 8281 および同等250 m までのケーブルで接続されたビデオ機器信号評価およびエラー検出、 ラー・ウントが行えます。
ビデオ・クイックメニュー
ビデオ・クイックメニューには、最も頻繁に使用するビデオ信号の表示 および定に関する機能が含まれていますので、メニューを切り替える ことなく、とんどの操作が行えます。
ビデオ・オートセット
ビデオ・オートセットを使用すると、垂直軸水平軸およびビデオ・ト リガを自動的に設定し、すてのライン、またはすてのフィールドに トリガしてビデオ波形を最に表示します。必要に応じてマニュアルで 各設定を調整できます。
ベクトルスコープ表示
100% または 75% ラーバーによる 601 デジタル、標ビデオまたは アナロHDTV 色差信号が、クトルスコープの形式で表示できます。
10
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
製品概要
ピクチャ表示
コンジットまたはノンインタレースのビデオ信号を、モノクロ・ピク・モードで表示します。
ビデオ波形目盛
のオシロスコープ用波形目盛の他に、IRE(525/NTSCまたは
mVPAL/ SE CA M またはコンント信号が選択できます。
直軸スケールは 143 mV/div に設定されます。ビデオ信号波形目盛には、 コンポーネント信号測定用にラルの付いたマーも含まれています。
任意のラインによるトリガ機能
および非標準の放送方式ビデオ波形において、意のラインでトリ ガすることができます。
アナログ HDTV
HDTV ーマットでトリガできます。
フィールド・ホールドオフ
フィールド単位ールドオフを設定できますので、NTSC の場合、 フィールド 1 とフィールド 3 でトリガするのではなく、フィールド 1 ま たはフィールド 3 のみでトリガできます。
カスタム・ビデオ
水平キャン・レートを意に設定できますので、コンピュータ・モニ タや医療機器モニタなどの非標準ビデオ波形にトリガできます。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
11
製品概要
601 SDI ビデオ機能へのアクセス方法
ここでは、601 SDI ビデオ機能のアクセス方法について説明します。 個々のメニューの詳については、「機能詳細」の章を参照してください。
ビデオ・クイックメニュー
SDTV/HDTV および601 エンコード・ビデオ信号表示/定が、クイッ クメニューというつの画面ら操作できます。クトルスコープ、ピ
クチ表示もビデオ・クイックメニューか操作できます。
ビデオ・クイックメニューの表示手順を次に示します。
1.
フロント・パネルの クイックメニュー(QUICKMENU)ボタンをします。
2.
メイン・メニューの メニュー 繰返し押して ビデオ を選択します。
3.
メイン・メニューの SUBMENU 押して SDTV/HDTV または ITU-R 601 を選択します。選択したビデオの種類によって、 メニュー内容はなります。
アプリケーション・メニュー
601 デジタル・ビデオ・メニューの表示手順を次に示します。
1.
フロント・パネルの ユーティリティUTILITY)ボタンを押します。
2.
メイン・メニューの システム し、ップアップ・メ ニューかアプリ を選択します。
3.
メイン・メニューの モジュール 返し押し、ポップアップ・メ ニューかITU-R 601 を選択します。
12
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
ビデオ・トリガ・メニュー
ビデオ・トリガ・メニューの表示手順を次に示します。
1.
フロント・パネルの トリガ(TRIGGERMENU ボタンをします。
2.
メイン・メニューの トリガ種類 返し押し、ポップアップ・メ ニューかビデオ を選択します。放送方式のポップアップ・メ
ニューに、選択能な放送方が表示されます。
トリガ・メニューには ITU-R 601 の項はありません。
注:
ビデオ信号のオートセット設定メニュー
製品概要
ビデオ信号オートセットに設定すると、コンジット・ビデオ信号に対したオートセットが機能します。ビデオ信号オートセットは、波形取
メニューまたはクイックメニュー実行できます。
ビデオ信号のオートセットは、波形取込メニューまたはクイックメ
注:
ニューのみ実行できます。フロント・パネルの「オートセット」ボ タンでは、オシロスコープのッジ・トリガによるオートセットが実行 されます。
波形取メニューかのオートセット実行手順を次に示します。
1.
フロント・パネルの 波形取込AQUIREMENU ボタンを押します。
2.
メイン・メニューの オートセット を選択します。
3.
サイド・メニューの ビデオ信号オートセット を選択すると、全ライ ンでトリガされたコンジット・ビデオ信号が表示されます。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
13
製品概要
ベクトルスコープ・メニューとピクチャ・メニュー
クトルスコープとピクチ表示の実行手順を次に示します。
1.
フロント・パネルの 表示DISPLAY)ボタンを押します。
2.
メイン・ニューの ピクチャ表示 を選択すると、ピクチ・モニタの サイド・メニューが表示されます。
3.
メイン・メニューの ベクトルスコープ を選択すると、クトルス コープに関するサイド・メニューが表示されます。
ピクチ表示メニューでピクチャ・モニタの輝度とコントラストが
注:
調整できますが、クイックメニューか調整できませんのでご注意く ださい。
ビデオ波形目盛メニュー
ビデオ波形用の目盛に切りえる手順を次に示します。
1.
フロント・パネルの 表示DISPLAY)ボタンを押します。
2.
メイン・メニューの 波形目盛 を選択します。サイド・メニューにオ シロスコープ用の目盛が表示されている場合は、 - 次へ - を選択す ると、ビデオ波形用の目盛が表示されます。
3.
サイド・メニューで IRE または mV を選択します。
14
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
機能詳細
この章では、601 SDI ビデオ・モジュール固有のメニューについて詳 に説明します。
601 SDI ビデオ・モジュール使用上の注意事項
H ファームウェアをバージョンアップすると、オルタネート・トリガ
機能が追加されます。オルタネート・トリガの詳については、22
ページを参照してください。
H ビデオ・クイックメニューを使用した後でも、常のメニュー操作
が行えます。例えば、ビデオ・クイックメニューで設定を変更した
でも、フロント・パネルの 波形測定MEASURE)ボタンを常の波形測定が行えます。ビデオ・クイックメニューに戻
には、フロント・パネルの クイックメニューQUICKMENU)ボ タンをします。
H ビデオ・トリガでは、B トリガは機能しません。
H SDTV および HDTV アナログ信号のトリガおよび表示はできますが、
HDTV デジタル・フーマットSMPTE 292M)をアナログ信号することはできません。
H オシロスコープには、ビデオ信号のクランプ機能はありません。ビ
デオ信号のクランプには、ビデオ・クランプ・モジュール部品 号:013-0278-00をご使用ください。
H TDS3SDI 型 モジュールは、TDS3054 型オシロスコープでの使用に
しています。他の TDS3000 シリーズでは機能しない項があります。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
15
機能詳細
ビデオ・クイックメニュー
601 SDI ビデオ・モジュールには、ビデオ信号測定用のクイックメニュー が用意されています。クイックメニューのメイン・メニュー、サイド・ メニューには、ビデオ信号測定の主要項があり、ビデオ信号の表示、
定が早く行えます。ビデオ・クイックメニュー項目は、次のページ説明します。
16
ビデオ・クイックメニューには SUBMENUサブメニューがあり、 ITU-R 601 または SDTV/HDTV が選択できます。次の表では、りの
ないりすてのビデオ・モードにおける機能を説明します。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
ビデオ・クイックメニュー:メイン・メニュー
メイン・ メニュー
選択肢 解説
項目
機能詳細
SUBMENU SDTV/HDTV
ITU-R 601
オートセット ライン
フィールド
YPbPr RGB YC
のみ)
601
波形取込
SDTV/HDTV
( のみ)
表示: 波形目盛
高速 波形取込モードを高速トリガに設定します。
ノーマル
全目盛 ベクトルスコープ表示またはピクチャ表示を
IRE mV
ビデオ・フォーマットを選択すると、関連し たメニューが表示されます。
ビデオ信号が最適に表示されるように、全ラ インまたは全フィールドでトリガし、垂直軸、 水平軸およびビデオ・トリガを自動的に設定 します。また、ビデオ信号用の波形目盛が表 示されます。
選択されたコンポーネント波形が最適に表示 されるように、垂直軸、水平軸およびビデオ・ トリガを自動的に設定します。
ポイントになります。
波形レコード長は
波形取込モードをノーマルに設定します。波 形レコード長は
オフにして、通常の波形表示と波形目盛を表 示します。
ベクトルスコープ表示またはピクチャ表示を オフにして
垂直軸スケールを
IRE または mV 目盛を表示し、
500
10K ポイントになります。
143 mV/div に設定します。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
17
機能詳細
ビデオ・クイックメニュー:メイン・メニュー
メイン・ メニュー
解説選択肢
項目
表示: ベクトル
表示: ピクチャ
SDTV
( び
601
のみ)
75% 100%
オン オフ
およ
ベクトルスコープ表示をオンにし、75%カ ラー・バーまたは します。「波形目盛」または「ピクチャ」を
選択すると、ベクトルスコープ表示はオフに なります。
100%カラー・バーを選択
CH 1 に接続されたコンポジット/ルミナンス
信号のピクチャ表示をオン 「
SECAM」、「カスタム」または「HDTV」
信号にトリガしている場合は機能しません。
ピクチャ表示をオフにすると、それ以前のオ シロスコープの設定に戻ります。ただし、ベ クトルスコープ表示からピクチャ表示に切り 替えた場合は、ベクトルスコープ表示には戻 りません。
オフにします。
/
解説
表示:波形目盛
ピクチ表示中またはベクトルスコープ表示中に「波形目盛」を選択す ると、自動的にピクチ表示またはベクトルスコープ表示はオフになり ます。
18
表示:ベクトル
クトルを選択すると、ベクトルスコープ表示がオンになります。けて「クトルを選択すると、75%カラー・バーと 100%カラー・ バーで切りわります。
クトルスコープ表示は、オシロスコープの XY 表示モードで実行され
ます。したがって、ベクトルスコープ表示での制限事項は、XY 表示モー ドに準じます。XY 表示モードの制限事項については、オシロスコープ のザ・マニュアルを参照してください。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
機能詳細
ビデオ・クイックメニュー:サイド・メニュー
ビデオ・クイックメニューのサイド・メニューは、りのない限りどのビデオ・モードITU-R 601 または SDTV/HDTVにも共通です。
ビデオ・クイックメニュー:サイド・メニュー
サイド・ メニュー 項目
選択肢 解説
フォーマット (
SDTV/
のみ)
HDTV
放送方式
のみ)
SDTV
SDTV HDTV
525/NTSC 625/PAL
オシロスコープのトリガを、SDTV(標準の
TV 信号)または HDTV アナログ・ビデオ
信号で切り替えます。
「フォーマット」で「SDTV」を選択した場 合に表示され、放送方式を選択します。
SECAM
HDTV
のみ)
1080i 60 50 1080p 24 25
「フォーマット」で「HDTV」を選択した場 合に表示され、放送方式を選択します。
1080/24sF 720p/60 480p/60
ホールドオフ 時間 トリガのホールドオフ時間を設定します。
ホールドオフ時間は、汎用ノブを回して設定 します。
フィールド フィールド単位でホールドオフを設定できま
す。設定は汎用ノブを回して行い、0 ~ 8.5 フィールド、0.5 フィールド単位で設定でき ます。
ソース
SDTV/
HDTV
Ch1234 Ch 1 2
のみ)
トリガ・ソースとして使用するチャンネルを 選択します。オルタネート・ビデオ信号でト リガする場合は、フロント・パネルの トリガ (TRIGGER)ボタンを押して表示されるト リガ・メニューで設定します。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
19
機能詳細
ビデオ・クイックメニュー:サイド・メニュー
サイド・ メニュー
解説選択肢
項目
Field/Line
EDH
のみ)
601
入力
のみ)
601
偶数 すべての偶数フィールドでトリガします。 奇数 すべての奇数フィールドでトリガします。 全フィールド
全ライン
ラインn任意のフィールド(525/NTSC ではO(偶
O/E
有効 無効 EDH 検出機能の 有効/無効 および EDH
525 625
自動検出 525 または 625 を自動検出してトリガします。
すべてのフィールド / ラインでトリガします。
数)、 トリガします。汎用ノブを回して設定します。
号の有無とエラー・カウントのリードアウト を表示します。EDH 検出機能を有効にする
と、エラー・カウントはリセットされます。 525 または 625 デジタル・ビデオ信号をデ
コードし、トリガします。
(奇数))およびライン番号(n)で
E
解説
オートセット 601 モードで オートセット ライン/フィールド を選択すると、601 コン
ント信号出をオフ、Ch 2 Ch 4 をオフにして Ch 1 をオンに し、コンジット・ビデオ波形を表示します。オートセット YPbPr/ RGB/YC を選択すると、Ch 1 をオフにし、Ch 2 Ch 4 をオンまたCh3Ch4 YCにしてコンポーント信号波形を表示します。
20
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
機能詳細
601 信号レベルメータ
ITU-R 601 クイックメニューでは、サイド・メニュー上に、601 デジタ ル信号用のレベル・メータが表示されます。601 モジュールは、微弱信 化する機能をっています。
信号なし
(No signal)
信号が入力され
ていない場合
信号レベルが
小さい場合
信号レベルが
大きい場合
SUBMENU とトリガについて
SUBMENU ITU - R 601 または SDTV/HDTV を選択しただけでは、 ビデオ・トリガは機能しません。ビデオ信号種類によっては複数の放 送方がありますので、トリガを有効にするには、サイド・メニューで 放送方を選択する必要があります。
トリガを変更しないり、状のトリガが承されます。例えば、 HDTV 信号でトリガし、次に SUBMENU ITU-R 601 を選択しただ けでは、引き続き HDTV トリガが機能します。ITU-R 601 でトリガす るには、サイド・メニューで放送方を選択する必要があります。
ライン/フィールド(オートセット)と 全ライン/全フィールド(トリガ・メニュー)の違いについて
クイックメニューのライン/フィールドオートセットとトリガ・メ ニューの全ライン/全フィールドでは、機能がなります。
クイックメニューのライン/フィールドオートセットでは、ビデオ・ トリガの種類の他にいくつかの機器の設定も変更します。
トリガ・メニューの全ライン/全フィールドでは、ビデオ・トリガの種類 のみが変更されます。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
21
機能詳細
オルタネート・トリガ
オルタート・トリガでは、アクティブになっているすてのチャン ルをトリガ・ースとし、小さな番号のチャンネルか順に切り替えて ッジ・トリガとします。ロジック・トリガをく、すべてのッジ・ トリガ・メニュービデオまたはオシロスコープ・モードを含む)で機 能します。また、601 SDI ビデオ・モジュールの有無に関なく機能し ます。
各チャンネルごとのトリガ設定はなく、共通のトリガ設定になります。 また、外部トリガおよび AC 電源トリガでは機能しません。
波形ーシスタンス機能により各波形は同時に表示されますが、各
注:
波形は同時には取りめません。
オルタート・トリガでは、すべてのース信号に対して共通のトリガ 設定が使用されますので、すてのチャンネルでトリガできるような設 定になっている必要があります。トリガできないチャンネルがある場合 は、ーマル・モードではトリガ待ちの状態になり、オート・モードで はトリガの有無に関なく自動的に取りみます。
22
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
ビデオ・トリガ・メニュー
(新規)
HDTV
(新規)
HDTV
フォ マット
アナログ
HDTV
信号フォ マット
601 SDI ビデオ・モジュールでは、ビデオ・トリガ・メニュートリガ・ メニュー トリガ種類 → ビデオに次の項目が追加されます。
機能詳細
放送方式 (ポップアップ) メニュー
525/NTSC
メイン・ メニュー
ソース オルタネート
625/PAL SECAM HDTV
カスタム(新規) トリガ ライン番号および
モードと ホールドオフ
HDTV
(新規) カスタム
(新規)
フォーマット アナログ
トリガ Progressive/Interlaced:
追加/変更になった サイド・メニュー
(全ライブ・チャンネル) オルタネート・トリガについては、 22 ページを参照してください。
偶数フィールド
奇数
/
25 ページを参照してください。 オールドオフ(フィールド)
24 ページを参照してください。
HDTV
を選択します。
インタレースまたはプログレッシブ (ノンインタレース)を選択します。
奇数/偶数: 奇数フィールドまたは偶数フィール
ドを選択します。 されている場合にのみ表示されます。
信号フォーマット
Interlaced が選択
レート 水平スキャンレートを選択します。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
23
機能詳細
解説
ホールドオフ(フィールド)
次のに示すように、奇数フィールドでトリガすると、NTSC では
1 3 フィールド、PAL/SECAM では 135 および 7 番目信号
にトリガします。様に、偶数フィールドでトリガすると、すての偶 数フィールドにトリガすることになります。
奇数フィールドでトリガすると、すべての奇数 フィールド(
T T T
フィールド 1 フィールド 2 フィールド 3 フィールド 4 フィールド 1
の場合)でトリガします。
NTSC
= トリガ・ポイント
T
ールドオフフィールドを使用すると、同一のフィールドのみでト リガすることができます。まず最初のトリガがかかると、信号を取り み、定したフィールド数が経過するまでトリガの受付を無効にしま す。ールドオフ期間終了した時点で度トリガ受付を開始し、次の トリガで波形を取りみます。これにより、常に同じフィールドでトリ ガすることが能になります。(下図参照)
フィールドのホールドオフを設定し、同一の奇数
2.5
フィールド(
ホールドオフ・フィールド
T
フィールド 1 フィールド 2 フィールド 3 フィールド 4 フィールド 1
トリガ・
T
ポイント
の場合)でトリガします。
NTSC
= 2.5
ビデオ・トリガ 受付開始
T
24
ホールドオフ期間では トリガは受け付けられません。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
機能詳細
ールドオフフィールドを使用すると、同一のフィールドにのみト リガすることができますが、特定のフィールドを指定することはできま せん。特定のフィールドでトリガするには、フロント・パネルの SINGLE SEQ ボタンをして単発波形として取り込む必要があります。
任意のライン番号にトリガする
意のフィールドまたはラインでトリガするには、汎用ノブを回して設 定します。
ブを回すと、525/NTSC では奇数フィールドの 1 263偶数 フィールドの 1 262 の順に設定できます。奇数/偶数 を選択すると、 同じライン番号のままで切りれます。
625/PAL および SECAM では、1 625 の範囲で設定できます。625 えると、1 ります。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
25
機能詳細
HDTV フォーマット
トリガに必要なアナロHDTV フォーマットを選択します。選択でき るフーマットを次の表に示します。
フォーマット
1080i/60
1080i/50
1080p/24
1080/24sF
1080p/25
720p/60
480p/60
解説
1080 アクティブ・ライン、1125 ライン、 1920×1080 ピクセル、インタレース、60 fps
1080 アクティブ・ライン、1125 ライン、 1920×1080 ピクセル、インタレース、50 fps
1080 アクティブ・ライン、1125 ライン、 1920×1080 ピクセル、プログレッシブ、24 fps
1080 アクティブ・ライン、1125 ライン、 1920×1080 ピクセル、 プログレッシブ(セグメント・フレーム)、24 fps
1080 アクティブ・ライン、1125 ライン、 1920×1080 ピクセル、プログレッシブ、25 fps
720 アクティブ・ライン、750 ライン、 1280×720 ピクセル、プログレッシブ、60 fps
480 アクティブ・ライン、525 ライン、 640×480 ピクセル、プログレッシブ、60 fps
カスタム
警備システムの監視モニタ、コンピュータ・モニタ、医療用モニタなど の準のビデオ信号観測する場合の水平キャン・レートを選択し ます。
26
レート
1
15~20 kHz
スタム を選択した場合、ライン番号は 1 3000 囲で設定で
注:
レート
2
20~25 kHz
レート 3
25~35 kHz
レート 4
35~50 kHz
レート 5
6
50
5 kHz
きます。
65 kHz 以上のスキャン・レートの信号も表示できますが、65 kHz 以上 のスキャン・レートでは、同期パルスを出できない場合がありますの で、ライン番号等のデータが正しく表示されないことがあります。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
ITU-R 601 メニュー
TDS3SDI 型モジュールをインストールすると、次の手順で表示される メニューに、ITU-R 601 メニューが追加されます。 ーティリティUTILITY)ボタン システムメイン)→ アプリ(ポップアップ)→モジュールメイン
メニューの詳を次に示します。ここで表示されるとんどのメニュー 項は、ビデオ・クイックメニューかでもアクセスできます。
機能詳細
メイン・ メニュー
入力 自動検出 525 / 625 ビデオ信号を自動的に検出し、トリガ
オート セット
EDH 検出
サイド・ メニュー
525 625
ライン フィールド
YPbPr RGB YC
有効 無効
信号 601 エンコード・データに含まれる EDH
EDH
解説
します。 デコードし、トリガするビデオ波形を、525 また
625 に設定します。
全ラインまたは全フィールドでトリガし、垂直 軸、水平軸およびビデオ・トリガを自動的に設 定して最適な波形と波形目盛を表示します。
垂直軸、水平軸およびビデオ・トリガを自動的 に設定し、選択されたコンポーネント波形を最 適に表示します。サイド・メニューには、コン ポーネントと、接続されているチャンネルの組 合せが表示されます。
EDH 検出器機能を有効 / 無効にします。
Error Detection Handling)信号の有無を表示 します。
エラー: EDH エラーの合計値を表示します。
0 に設定 エラー・カウントをリセットします。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
27
機能詳細
表示メニュー
TDS3SDI 型モジュールをインストールすると、表示メニューに新規追加されます。以に示すメニュー項は、ビデオ・クイックメ ニューかもアクセスできます。
メイン・ メニュー
波形目盛
ピクチャ (新規)
サイド・ メニュー
IRE
(新規)
mV
(新規) ピクチャ表示
オン オフ
自動 コントラスト オン オフ
コントラスト ピクチャ表示のコントラストを 0 100 の範
輝度 ピクチャ表示の輝度を 0 100 の範囲で設定
ライン番号 現在のビデオ・トリガのライン番号を表示し
解説
IRE 波形目盛が表示され、垂直軸スケールが
143 mV/div に設定されます。
mV 波形目盛が表示され、垂直軸スケールが
143 mV/div に設定されます。
Ch 1 に接続されたルミナンス信号またはコン
ポジット・ビデオ信号を、4:3 のモノクロ画 像として表示します。
ピクチャ表示の自動コントラスト機能をオン /オフします。オフを選択すると、コントラス トと輝度がマニュアルで調整できます。
囲で設定します。デフォルト値は 54です。
します。デフォルト値は 41です。
ます。(NTSC では奇数/偶数フィールドも表 示します。)ここで表示されるライン番号は、 ピクチャ表示上で表示される水平ライン・カー ソルの位置に対応しています。
28
ベクトル スコープ (新規)
ライン番号は、汎用ノブを回して設定します。 NTSC では、奇数または偶数が選択できます。
オフ ベクトルスコープ表示をオフにします。
Ch N対Ch N
(Pb
カラー・バー 75%カラー・バーと 100%カラー・バーを切
Pr)
ベクトルスコープ表示をオンにします。コン ポーネント信号と対応する入力チャンネルが 表示されます。入力チャンネルは選択できま せん。
り替えます。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
機能詳細
解説
IRE 波形目盛と mV 波形目盛
ちらの波形目盛にもマーカが付いていますので、コンポーネント信号 が容易に測定できます。また、IRE 波形目盛において水平バー・カー ルで定する場合も、IRE 測定単位で測定できます。
波形目盛IRE または mV 目盛ら通常の波形目盛に変更して
注:
も、ビデオ信号用の垂直軸スケール設定143 mV/div)はそのまま残り ます。常の垂直軸スケールにすには、垂直軸スケール・ノブを回し
てください。
ピクチャ
ピクチ・モードは、SECAM、カスタムおよび HDTV 信号では機能し ません。また、ピクチ・モードが機能しているは、オシロスコープ
としては機能しません。
ピクチ・モードにおけるデフォルトのコントラストと度は、黒レ ルで 7 IREベルで 100 IRE に対します。
ピクチ・モードでは、ピクチャ画像の中に一本の明るい水平ライン・ ルが表示されます。サイド・メニューの Field/Line ライン 選択してから汎ノブを回すと水平ライン・カーソルが移動し、任意の ラインを選択できます。
表示されるピクチャは、ピクチ・モードがオンになった状態でのフィー ルド/ライン設定によって表示されます。ピクチが表示されている状態
でフィールド/ライン設定を変更しても、ピクチ・モードを度オンに するまでは変更した設定は反映されません。フィールド/ライン設定と表 示されるフィールドの関を次の表に示します。
フィールド/ライン設定
偶数フィールド、 偶数ライン
奇数フィールド、 全フィールド、全ライン、 奇数ライン
表示に使用される フィールド
偶数
奇数
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
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機能詳細
波形取込メニュー
TDS3SDI 型モジュールをインストールすると、波形取メニューに次 の項目が追加されます。
操作例
サイド・ メニュー
ビデオ信号 オートセット
601 SDI ビデオ・モジュールを使用した、ビデオ信号の表示を次にご 紹介します。操作1から操作例 3 までは、601 SDI ビデオ・モジュー
ルのケーブルが、オシロスコープの入力チャンネルに正しく接続されて いることを前としています。
解説
ビデオ信号によるオートセットを行し、mV 波形目盛とに全ラインでトリガされたビデオ波形が表示されます。
操作例 1:ピクチャ表示モード
ここでは、ITU-R 601 ビデオ信号をピクチャ・モードで表示する手順を 説明します。
601 ビデオ信号をモジュールの入力コクタに接続します。
1.
2.
フロント・パネルの クイックメニュー(QUICKMENU)ボタンをします。
30
3.
メイン・メニューの メニュー 繰返し押して ビデオ を選択します。
4.
メイン・メニューの SUBMENU 返し押して ITU-R 601 を選択 します。
5.
サイド・メニューの 入力 して 自動検出 を選択します。
6.
メイン・メニューの オートセット ライン/フィールド し、ビデ オ信号によるオートセットに設定します。
7.
メイン・メニューの ピクチャ して オン にすると、ピクチャ・ モードで表示されます。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
機能詳細
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
31
機能詳細
操作例 2601 コンポーネント信号を観測する
操作1 で表示させたピクチャの任意のライン波形を観測します。
1.
サイド・メニューの フィールド/ライン して O/E ライン n(n 番号) を選択します。
2.
フロント・パネルの汎用ノブを回すと水平バー・カーソルが移動 し、サイド・メニューのライン番号が変します。ここで、観測
るラインを選択します。
32
3.
メイン・メニューの ピクチャ して オフ にします。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
メイン・メニューの オートセット 押して表示するコンポーネント
4.
YPbPrRGB または YCを選択すると、選択されたコンポー ント波形が表示されます。
機能詳細
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
33
機能詳細
操作例 3:ベクトルスコープ・モード
操作2 で表示させた波形の、75%ラー・バーによるベクトルスコー プ表示を行います。
1.
メイン・メニューの 表示 ベクトル すと、クトルスコープが 表示されます。
2.
メイン・メニューの 表示 ベクトル 繰り押すと、75%ラー・ バーと 100%ラー・バーで切りわります。
34
3.
クトルスコープかコンント信号表示にる場合は、オー トセット し、ピクチ・モニタにる場合は ピクチャ
ます。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
機能詳細
操作例 4:ビデオ・オートセット
このでは、マスター・コントロールか放送信号が正しく送られてい るかを確認する手順を説明します。このような場合、異なったいくつかイントで早く波形を観測する必要があります。手順を以に示し ます。
1.
切なアプタおよび 75 Ωターミネーションを使用して、ビデオ信 号をオシロスコープに接続します。
2. フロント・パネルの 波形取込ACQUIREMENU タンをします。
3.
メイン・メニューの オートセット を選択します。
4.
サイド・メニューで ビデオ信号オートセット を選択します。ビデオ 信号が正しく送れていると、すてのラインでトリガされたビデ
オ波形が表示されます。
5.
イントを替え、それぞれのポイントでビデオ信号が正しく送れているか確認します。この場合、オシロスコープの設定を変更
する必要はありません。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
35
機能詳細
操作例 5
このでは、CCD ビデオ・メラのある画素不良になっていること を定し、不良画素のフィールド、ラインを特定します。 手順を以に示します。
1.
切なアプタおよび 75 Ωターミネーションを使用して、ビデオ・メラの出をオシロスコープに接続します。
2.
メラのレンをレンバーで覆い、レンズにが入らないよ うにします。
3.
フロント・パネルの クイックメニュー(QUICKMENU)ボタンをします。
4.
ビデオ・クイックメニューが表示されていない場合は、メイン・メ ニューの メニュー 押して ビデオ を選択します。
5.
メイン・メニューの SUBMENU 返し押して SDTV/HDTV を選 択します。
任意のラインでトリガ
6.
メイン・メニューの オートセット して ライン を選択します。
7.
メイン・メニューの 波形取込 して ノーマル を選択します。ーマルを選択すると、波形の表示解像度が上します。
8.
サイド・メニューの Field/Line し、525/NTSC の場合は O ラ イン n(偶数)または E ライン n(奇数)を、625/PAL および SE- CAM の場合は ライン n を選択します。
9.
ブを回すと、個々のビデオ・ラインの波形が表示されます。 ピクセルに常のある波形のライン番号をメモしておきます。ズー
ム機能を使うと各ライン波形を詳細に観測できますので、一つのラ インに含まれる不良ピクセル数も把握できます。
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TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
機能詳細
操作例 6:カスタム・ビデオ
このでは、医療機器のディスプレイ・ドライバ(非50 kHz キャン・レートからのコンジット・ビデオ波形を観測する例を考
ます。手順を次に示します。
1.
切なアプタおよび 75 Ωターミネーションを使用して、コン ジット・ビデオ信号をオシロスコープの Ch 1 に接続します。
2.
フロント・パネルの トリガTRIGGERMENU ボタンを押します。
3.
メイン・メニューの トリガ種類 繰返し押して ビデオ を選択します。
4.
メイン・メニューの 放送方式 繰返し押して カスタム を選択します。
5.
メイン・メニューの ソース し、A トリガ・ース サイド・メ ニューを表示させます。
6.
サイド・メニューの Ch 1 を選択します。
7.
メイン・メニューの トリガ を選択し、トリガ条件をサイド・メ ニューか選択します。
8.
メイン・メニューの レート を選択し、スキャン・レート サイド・メ ニューを表示させます。
9.
サイド・メニューの レート 435 - 50 kHzを選択すると、ビデ オ波形が表示されます。
65 kHz 以上のスキャン・レートの信号も表示できますが、
注:
65 kHz 以上のスキャン・レートでは、同期パルスを出できない場合が ありますので、ライン番号等のデータが正しく表示されないことがあり ます。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
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機能詳細
操作例 7:フィールド単位でのホールドオフ設定
このでは、601 デジタル・ビデオ信号525/NTSC コンポジット・ ビデオ信号観測することを定します。フィールド 1 のラー・バー スト信号のみを観測することをえます。手順を次に示します。
1. フロント・パネルの クイックメニュー(QUICKMENU)ボタンを
します。
2.
ビデオ・クイックメニューが表示されていない場合は、メイン・メ ニューの メニュー 押して ビデオ を選択します。
3. メイン・メニューの SUBMENU を返しして ITU-R 601 を選択
します。
4. サイド・メニューの 入して 525 を選択します。
5.
メイン・メニューの オートセット して ライン を選択します。
6.
水平軸スケールを 1.00 µs/div に設定します。
7.
水平軸ポジションHORIZONTAL POSITION)ノブを回して、 ラー・バースト信号がスクリーンの中にくるよう調整します。
8.
サイド・メニューの Field/Line 繰返して、 O ライン n を選択 します。
9.
ブを回して最ラー・バースト信号を表示します。 NTSC 信号では ライン 10 になります。
10.
サイド・メニューの ホールドオフ 押して フィールド を選択します。
11.
ブを回し、ールドオフのフィールドを 2.5 に設定します。
38
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
ちらのフィールドが表示されているか確認します。ーム表示す
12.
ると、ラー・バースト信号が詳細に観測できます。
フィールド 1 または 4
機能詳細
同期パルス
13.
フィールド 2 または 3
フィールド 2 の信号にトリガしている場合は、フロント・パネルの
SINGLE SEQ ボタンを繰返押してフィールド 1 の信号を表示させ ます。次に、フロント・パネルの RUN/STOP タンをすと、 フィールド 1 のラー・バースト信号が連して表示されます。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
39
機能詳細
40
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
Appendix A: 仕様
入力)
TDS3SDI 601 SDI ビデオ・モジュールの仕様を示します。(代表値) と記されていないは、保証値であることを意味します。(代表値)と記 されているは、保証値ではありません。
1: 仕様
項目
入力信号 270 Mb/sITU - R BT.601 - 5 および SMPTE 259M
入力インピーダンス 75 Ω±3% DC、シングルエンド終端 出力インピーダンス
リターン損失 15 dB135 MHz において) 信号確度(代表値)
(オシロスコープ
ベクトルスコープ
確度
(代表値)
ターゲット・
ボックス・
サイズ
特性
に準
75 Ω(公称値)、ダブル・ターミネーシンにおける 出力レベル
Ch 1:コンポジット Ch 2Pb Blue ±3% Ch 3:Pr (Red または クロミナンス) ±3% Ch 4YGreen ±6%
Sync on R, G & B
525 (NTSC) および 625 (PAL) ±3%
3%(センターから任意のエッジ)
±6%
ケーブル適正化 レンジ(代表値)
ピクチャ・モニタ モノクロ、圧縮ビデオ・イメージ、4:3 レシオ
ビデオ・エラー 検出
EMC その他
大 250 mBelden 8281 または同等のケーブル)
SMPTE RP165 におEDHError Detection and Handling
TDS3000 シリー・オシロスコープのマニュアルを
参照してください。
TDS3SDI 型 テクニカル・リファレンス
41
保証規定
保証期間 (納入後 3 年間) 内に、通常の取り扱いによって生じた故障は無料で修理いた します。
1. 取扱説明書、本体ラベルなどの注意書きに従った正常な使用状況で保証期間内に故 障した場合には、販売店または当社に修理をご依頼下されば無料で修理いたしま
す。なお、この保証の対象は製品本体に限られます。
2. 転居、譲り受け、ご贈答品などの場合で表記の販売店に修理をご依頼できない場合 には、当社にお問い合せください。
3. 保証期間内でも次の事項は有料となります。 H 使用上の誤り、他の機器から受けた障害、当社および当社指定の技術員以外に
よる修理、改造などから生じた故障および損傷の修理
H 当社指定外の電源(電圧・周波数)使用または外部電源の異常による故障および
損傷の修理
H 移動時の落下などによる故障および損傷の修理 H 火災、地震、風水害、その他の天変地異、公害、塩害、異常電圧などによる故
障および損傷の修理
H 消耗品、付属品などの消耗による交換 H 出張修理(ただし故障した製品の送料は、当社負担)
4. 本製品の故障またはその使用によって生じた直接または間の損害について、当社 はその責任いません。
5. この規定は、日本内においてのみ有効です。
(This warranty is valid only in Japan.)
H この保証規定は本書に明示された条件により無料修理をお約束するもので、これに
よりお 客様法律上の権利限するものではりません。
H ソフトウェアは、本保証の対象外です。 H 保証期間経過後の修理は有料となります。詳しくは、販売店または当社までお問い
合せください。
お問い合わせ
製品についてのご相談・ご問につきましては、下記までお問い合わせ ください。
お客様コールセンター
TEL 03-3448-3010 FAX 0120-046-011
東京都品川区北品川 5-9-31 1410001
電話受付時間/9:00~12:00 13:00~19:00 月曜~金曜 (休祝日を除く)
E-Mail: ccc.jp@tektronix.com
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(ご連絡の際に、型名、故障状況等を簡単にお知らせください)
サービス受付センター
TEL 0120-741-046 F AX 0550-89-8268
静岡県御殿場市神場 143- 1 4120047
電話受付時間/9:00~12:00 13:00~19:00 月曜~金曜 (休祝日を除く)
Original English Manual TDS 3SDI Technical Reference 071-0689-00
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