DMM7510 型 7.5 桁 グラ フィック ・
サンプリング・マルチメータ
ユーザ・マニュアル
DMM7510-900-02 Rev. D March 2021
jp.tek.com/keithley
*PDMM7510-900-02D*
DMM7510-900-02D
DMM7510
7.5 桁デジタル・マルチメータ
ユーザ・マニュアル
© 2021, Keithley Instruments, LLC
Cleveland, Ohio, U.S.A.
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文書番号: DMM7510-900-02 Rev. D / 2021 年 3 月
安全対策
この製品および関連機器を使用するときには、以下の安全使用上の注意に従わなければなりません。一部の機器およびアクセ
サリは、通常危険性のない電圧で使用されますが、危険な状態が発生しうる状況があります。
本製品は、負傷の危険を避けるために必要な安全に関する注意事項を理解し、感電の危険を理解したユーザが使用することを
意図しています。本製品を使用する前に、すべての設置、使用、およびメンテナンスに関する情報を注意深く読み、それらを
順守するようにしてください。詳細な製品仕様については、ユーザ・マニュアルを参照してください。
この製品を指定以外の方法で使用した場合には、製品の保証による保護が制限される場合があります。
製品ユーザには、以下のタイプがあります。
責任組織 は、機器の使用およびメンテナンスに責任を負う個人またはグループで、機器がその仕様および使用制限の範囲内で
使用されるようにするとともに、オペレータを適切に訓練する責任を負います。
オペレータ は、製品をその意図する目的に使用します。電気についての安全手順および機器の適切な使用法について訓練を受
ける必要があります。オペレータを、感電および通電している危険な回路との接触から保護する必要があります。
メンテナンス担当者 は、製品が適切に動作するように、ライン電圧の設定や消耗部品の交換など、定期的な手順を実行しま
す。メンテナンス手順については、ユーザ・マニュアルに記載されています。オペレータが実行できる手順は、その旨が明記
されています。明記されていない場合は、それらの手順は保守担当者のみが行います。
保守担当者 は、通電している回路に対する作業について訓練を受け、安全な設置および製品の修理を行います。適適切な訓練
を受けたサービス担当者のみが設置およびサービス手順を実行できます。
ケースレー製品は、過渡過電圧が小さい、計測、制御、データ入出力接続などの電気信号向けに設計されていますので、コン
セントや過渡過電圧が大きな電源装置に直接接続することはしないでください。測定カテゴリ II (IEC 60664 に準拠)接続で
は、当該地域の AC コンセントに接続した場合にしばしば生じる大きな過渡過電圧からの保護が要求されています。ケースレー
の測定機器/装置の中には、コンセントに接続可能なものもあります。このような機器や装置には、カテゴリ II またはそれ以
上を示す記号が付いています。
仕様書や運用マニュアル、機器/ 装置のラベルでコンセントへの接続が明示的に許されている場合を除き、どの機器/ 装置もコン
セントに直接に接続しないでください。
感電の危険があるときには、十分に注意して作業を行ってください。ケーブル コネクタ ジャックまたは試験具には、生命に
危険が及ぶような電圧が生じている場合があります。米国規格協会(ANSI)は、30VRMS、ピーク電圧 42.4V、または 60VDC
の電圧があるときには感電の危険があると明記しています。不明な回路について測定するときには、危険な高電圧があること
を想定しておくと安全性が高まります。
この製品のオペレータに対しては、常に感電に対する保護を行う必要があります。責任者は、ユーザがすべての接続点から保
護されているか、または絶縁されていることを保証する必要があります。ときには、接続点の露出が避けられず、ユーザが接
触する危険が避けられない場合があります。このような場合は、製品のユーザが自らを感電の危険から守れるように、教育す
る必要があります。回路が 1,000V 以上で動作可能な場合は、回路の導体部を露出してはいけません。
制限されていない電源回路に切換カードを直接接続してはなりません。切換カードは、インピーダンスが制限されている電源
での使用を意図したものです。切換カードは AC 主電源には絶対に直接接続しないでください。電源を切換カードに接続してい
るときには、保護デバイスを設置してカードへの故障電流および電圧を制限します。
機器を操作する前に、ライン コードが適切に接地された電源コンセントに接続されていることを確認します。使用前に、接続
ケーブル、リード線およびジャンパの摩耗、亀裂または破損について検査してください。
ラックに取り付ける場合など、主電源コードへのアクセスが限られている場所に機器を設置するときには、別の主入力電源切
断デバイスを機器の近くのオペレータの手が簡単に届く場所に用意する必要があります。
最大限の安全性を確保するために、試験中の回路に電源が入っているときには製品、試験ケーブル、またはその他の機器に触
れないでください。ケーブルまたはジャンパの接続/取り外しやスイッチング・カードの取り付け/取り外しを行う前、ある
いはジャンパの取り付けや取り外しなど内部で何らかの変更を行う前には、必ず試験システム全体から電源を切断し、すべて
のキャパシタを放電してください。
試験中の回路の共通側または電源回路の接地線への電流の経路となる物体に触れないでください。測定する電圧に耐えられる
乾燥した絶縁された足場の上で、必ず乾燥した手で測定を行ってください。
安全上、機器/ 装置およびアクセサリは、操作説明書に準じて使用してください。操作説明書に指定されていない方法で機器/装
置およびアクセサリを使用すると、機器/ 装置の保証による保護が制限される場合があります。
機器およびアクセサリの最大信号レベルを超えないようにしてください。最大信号レベルは、仕様または使用情報に記載され
ているほか、機器/テスト・フィクスチャのパネルや切換カードにも表記されています。
製品にヒューズが使用されているときは、火災の危険を防止するために同じタイプおよび定格のものと交換してください。
シャーシ接続は測定回路のシールド接続だけで使用可能であり、保護のためのアース(安全接地)の接続として使用すること
はできません。
テスト・フィクスチャを使用している場合には、試験中のデバイスに電源が投入されている間はフタを閉じたままにしておき
ます。安全に運用するためには、フタのインターロックを使用する必要があります。
ネジのマーク
がある場合は、ユーザ・ドキュメントで推奨されているワイヤを使用して、保護のためのアース(安全接
地)に接続してください。
機器上の
という記号は、操作上の危険性を警告するものです。この記号が印刷されている部分を操作する場合は、必ずユ
ーザ・マニュアルを参照してその指示に従ってください。
機器上の
という記号は、感電の危険性を警告するものです。標準の安全使用上の注意に従って、人員がこれらの電源に触
れるのを防止してください。
機器上にある という記号は、その面が高温になる場合があることを示しています。火傷を防止するために、人員がこの面
に触れないようにしてください。
という記号は、機器フレームへの接続端子を示しています。
製品上にこの 記号がある場合には、表示ランプに水銀が使用されていることを示しています。ランプは、必ず連邦、州お
よび地域の法律に従って適切に処分してください。
ユーザ・マニュアルにある警告 の見出しは、ケガや死亡事故につながる可能性のある危険について説明しています。示されて
いる手順を実行する前に、必ず関連する情報をよく読んでください。
ユーザ・マニュアルにある注意 の見出しは、機器の損傷につながる可能性のある危険について説明しています。損傷によって
保証が無効になる場合があります。
ユーザ・マニュアルで注意 の見出しに
記号が併記されている箇所は、中程度または軽度の怪我や、機器への損傷につなが
る可能性の危険について説明しています。示されている手順を実行する前に、必ず関連する情報をよく読んでください。機器
への損傷は保証適用外になる場合があります。
機器およびアクセサリは、人体に接続してはなりません。
メンテナンスを行う前には、電源ケーブルとすべてのテスト・ケーブルを取り外してください。
感電および火災を防止するために、電源変換器、リード線、入力ジャックなどの主回路の交換コンポーネントはケースレーか
らご購入ください。定格とタイプが同じであれば、国の安全承認を受けた標準のヒューズを使用することができます。機器に
付属する取り外し可能な電源ケーブルを交換する場合には、同じ定格の電源ケーブルのみを使用してください。安全性と関係
のないそれ以外のコンポーネントは、元のコンポーネントと同一であれば他の供給元から購入することができます(製品の精
度および機能を維持するためには、一部の部品はケースレーから購入するべきである点にご注意ください)。交換コンポーネ
ントの適合性について不明な点がある場合には、ケースレーまでお問い合わせください。
製品に付属するドキュメント等で特に断りのない限り、ケースレーの機器は 2,000 メートル(6,562 フィート)以下の標高、
0 ℃~50 ℃(32F ゚~122F ゚)の温度範囲、汚染度が 1 または 2 の屋内環境での使用を想定して設計されています。
機器を清掃する場合は、純水に浸した布または水性の弱い洗剤を使用します。清掃するのは機器の外部のみにしてください。
洗剤を機器に直接付着させたり、液体を機器の中に入れたり機器の上にこぼしたりしないでください。ケースまたはシャーシ
のない回路ボードで構成されている製品(たとえばコンピュータ取付用のデータ取得ボード)は、指示に従って使用している
場合には清掃は必要ありません。ボードが汚れて動作に影響が出てきた場合には、ボードを工場に返送して適切な洗浄/ 整備を
受けてください。
安全対策(2017 年 6 月改訂版)
はじめに ...................................................................................................................... 1-1
はじめに ............................................................................................................................... 1-1
本書の概要 ........................................................................................................................... 1-1
延長保証 ............................................................................................................................... 1-2
連絡先情報 ........................................................................................................................... 1-2
前面パネルの概要 ........................................................................................................ 2-1
前面パネルの概要 ................................................................................................................ 2-1
機器の電源 ........................................................................................................................... 2-3
電源コードの接続 ..................................................................................................................... 2-4
DMM7510 型をオン/オフにする ............................................................................................. 2-4
タッチスクリーン・ディスプレイ ....................................................................................... 2-5
タッチスクリーンでのアイテムの選択 ..................................................................................... 2-5
スクロール・バー ..................................................................................................................... 2-5
情報の入力 ................................................................................................................................ 2-6
バックライトの明るさ/減光の調整 ......................................................................................... 2-7
イベント・メッセージの確認 .................................................................................................... 2-8
スワイプ画面 ........................................................................................................................ 2-8
スワイプ画面の見出しバー ....................................................................................................... 2-9
FUNCTIONS(機能)スワイプ画面 ....................................................................................... 2-10
SETTINGS(設定)スワイプ画面 .......................................................................................... 2-10
STATISTICS(統計)スワイプ画面 ........................................................................................ 2-11
SECONDARY(二次)スワイプ画面 ...................................................................................... 2-11
USER(ユーザ)スワイプ画面 ............................................................................................... 2-12
GRAPH(グラフ)スワイプ画面 ............................................................................................ 2-13
メニューの概要 .................................................................................................................. 2-13
Measure(測定)メニュー ...................................................................................................... 2-14
Views(表示)メニュー .......................................................................................................... 2-14
トリガメニュー ....................................................................................................................... 2-15
Scripts(スクリプト)メニュー .............................................................................................. 2-15
System(システム)メニュー ................................................................................................ 2-16
リモート・インタフェースの使用 .............................................................................. 3-1
リモート通信インタフェース .............................................................................................. 3-1
サポートされるリモート・インタフェース......................................................................... 3-1
DMM7510型 7.5
GPIB 通信 ............................................................................................................................. 3-2
GPIB ドライバー・ソフトウェアのインストール ..................................................................... 3-2
GPIB カードのコンピュータへのインストール ........................................................................ 3-2
機器への GPIB ケーブルの接続 ................................................................................................ 3-3
GPIB アドレスの設定 ................................................................................................................ 3-4
LAN 通信 .............................................................................................................................. 3-5
機器での LAN 通信のセットアップ ........................................................................................... 3-5
コンピュータでの LAN 通信のセットアップ ............................................................................. 3-7
USB 通信 .............................................................................................................................. 3-8
USB を使用してコンピュータを DMM7510 型に接続する ....................................................... 3-8
機器との通信 ............................................................................................................................. 3-8
Web インタフェースの使用 ............................................................................................... 3-12
機器の Web インタフェースへの接続 ..................................................................................... 3-13
LAN トラブルシューティング ................................................................................................. 3-13
Web インタフェースの Home ページ ..................................................................................... 3-14
機器の特定 .............................................................................................................................. 3-14
イベント・ログのイベントの確認 .......................................................................................... 3-15
使用するコマンド・セットの決定 ..................................................................................... 3-15
前面パネルを使用した基本測定 ................................................................................. 4-1
はじめに ............................................................................................................................... 4-1
この例で必要な機器 ............................................................................................................. 4-1
デバイスの接続 .................................................................................................................... 4-2
面パネルを使用した基本測定 .............................................................................................. 4-2
測定データの表示 ................................................................................................................ 4-3
メンテナンス ............................................................................................................... 5-1
はじめに ............................................................................................................................... 5-1
電源ヒューズの交換 ............................................................................................................. 5-1
入力ヒューズの交換 ............................................................................................................. 5-2
リチウム・バッテリ ............................................................................................................. 5-3
前面パネル・ディスプレイ .................................................................................................. 5-4
前面パネル・ディスプレイの清掃 ............................................................................................ 5-4
ディスプレイ動作の異常 ........................................................................................................... 5-4
ゴースト・イメージやコントラストの異常 .............................................................................. 5-4
トラブルシューティングに関する FAQ ..................................................................... 6-1
このセクションの内容 ......................................................................................................... 6-1
7.5
更新されたドライバはどこにありますか。......................................................................... 6-1
ファームウェアはどうやってアップグレードすればいいですか。 .................................... 6-2
DMM7510 型が USB フラッシュ・ドライブを読み込めないのですが… 。 ........................ 6-3
コマンド・セットはどうやって変更すればいいですか。 ................................................... 6-3
次のステッ プ ............................................................................................................... 7-1
DMM7510 型に関する追加情報 ........................................................................................... 7-1
はじめに
このセクションの内容:
はじめに
1
はじめに ................................................................................... 1-1
本書の概要 ............................................................................... 1-1
延長保証 ................................................................................... 1-2
............................................................................... 1-2
ケースレー製品をご愛用くださりありがとうございます。ケースレーの DMM7510 型は、標準的な
DMM の機能を拡張した 7.5 桁グラフィカル・サンプリング・マルチメータで、高速デジタイズ機能
とタッチスクリーン対応のグラフィカルな大型カラー・ディスプレイを備えています。この DMM
は、17 種類の測定機能を始めとするさまざまな測定機能を提供します。業界トップ・クラスの DC
確度に加えて、キャパシタンス、10A 電流の測定や、18 ビットの電流/電圧のデジタイズ機能な
ど、豊富な機能を備えています。さらに、タッチスクリーン対応の大型カラー・ディスプレイ(5
型)による優れたデータ視覚化と操作性も備えているため、ユーザは測定結果をより詳細に解析する
ことができます。
DMM7510 型は、システム・アプリケーションや製造テストからベンチトップ・アプリケーションま
で、さまざまなアプリケーションに対応できる優れた確度と性能を提供します。DMM7510 型は、製
造技術者、研究/開発エンジニア、テスト・エンジニア、サイエンティストなどが日々直面するアプ
リケーション要件にも対応できます。
本書の概要
本書には DMM7510 型の操作に慣れていただけるように、機器に関する基本情報を記載していま
す。本書は次の項から構成されています。
• 前面パネルの概要: (2-1 ページ)前面パネル・インタフェースの基本的な使用方法について説
明します。
• リモート・インタフェースの使用: (3-1 ページ)リモート通信機能の基本および内蔵 Web イ
ンタフェースの使用法について説明します。
• 前面パネルを使用した基本測定:(4-1 ページ)本機の前面パネルを使用した 2 線抵抗測定の方
法について説明します。
1
• メンテナンス: (5-1 ページ)このセクションでは、オペレータが実施できる機器の日常的なメ
• トラブルシューティングに関する FAQ :(6-1 ページ)DMM7510 型を使用していて直面するさ
• 次のステップ: (7-1 ページ ) DMM7510 型を使用するのに役立つその他の情報を紹介しています。
DMM7510 型の典型的な使用方法を示すアプリケーション例については、『 DMM7510 Application
Guide』を参照してください。 SCPI/TSP コマンドの説明を含む DMM7510 型の詳細情報については、
『 Model DMM7510 Reference Manual 』を参照してください。 これらのマニュアルは、
jp.tek.com/keithleyからダウンロードしていただけます。
延長保証
多くの製品では、保証期間を追加延長することができます。この延長保証を付けますとサービス費用
の予算外の発生を抑えることができ、修理費用の何分の一かの費用で保証年数を延ばすことができま
す。この延長保証は、新製品および現用製品でご利用になれます。最寄りの Keithley Instruments の
支社または代理店までお問い合わせください。
DMM7510型 7.5
ンテナンスについて説明します。
まざまな問題のトラブルシューティングに役立つ、よくある質問に答えます。
連絡先情報
本書に記載された情報に関して不明な点や疑問などがございましたら、最寄りのケースレーの支社ま
たは代理店までお問い合わせください。または、テクトロニクス本社(米国およびカナダ国内のみの
フリーダイヤル)1-800-833-9200 までお問い合わせください。その他世界各国における連絡先は、
jp.tek.com/contact-usに記載されています。
1-2 DMM7510-900-02 Rev. D / March 2021
機器の電源をオンまたはオフにします機器の電源をオンにするに
前面パネルの概要
このセクションの内容:
前面パネルの概要 .................................................................... 2-1
機器の電源 ............................................................................... 2-3
タッチスクリーン・ディスプレイ ........................................... 2-5
スワイプ画面 ............................................................................ 2-8
前面パネルの概要
2
...................................................................... 2-13
下図は、DMM7510 型の前面パネルを示しています。前面パネルのコントロールの概要を図の下に示
します。
図 1: DMM7510 型の前面パネル
POWER
HOME
は、(| )の位置になるように POWER スイッチを押します。機
器の電源をオフにするには、(O )の位置になるように POWER
HOME
メイン・メニューを表示します。メイン・メニュー上のアイコン
電圧波形、間隔測定、電流波形、外部スキャンなど、事前構成さ
ディスプレイ上で選択されたエリアまたはアイテムに関連するヘ
キーを押しながら、画面上のボタンを押したままにします。
読み取りバッファのデータやスクリーン・スナップショットを
型は、タッチスクリーン対応のハイレゾ5型カラー・デ
ハイライト表示された選択肢を選択したり、選択されたフィール
ドを編集できます。
前のスクリーンに戻ったり、ダイアログ・ボックスを閉じます。
を押すと、メイン・メニュー・スクリーンに戻ります。
内蔵機能を表示します。機能を選択するには、スクリーンに表示
された機能名をタッチします。
Switching between measurement
2
DMM7510型 7.5
MENU
QUICKSET
HELP
USB
ントロール
を押すと、測定、表示、トリガ、スクリプト、およびシステムの
各画面が表示されます。詳細については、「メニューの概要」
2-13
れたセットアップのメニューが開きます。さらに、測定機能を選
択し、より優れた分解能または速度を得るために性能を調整する
ルプが表示されます。何も選択されていない状態で HELP キーを
押すと、現在表示しているスクリーンの概要情報が表示されま
す。ヘルプを表示するには、ナビゲーション・コントロールを使
用してボタンを選択し、HELP キーを押します。または、HELP
USB フラッシュ・ドライブに保存します。また、USB フラッシ
ュ・ドライブにスクリプトを保存し、読み取ることもできます。
フラッシュ・ドライブは FAT または FAT32 でフォーマットされ
DMM7510
ィスプレイを搭載しています。タッチスクリーンを使用してスク
リーンをスワイプしたり、メニュー・オプションを表示できま
す。前面パネルの MENU 、QUICKSET 、および FUNCTION キー
を押すと、対話的スクリーンが表示されます。詳細は 「タッチス
2-5
ナビゲーション・コントロールを回す: カーソルを移動して、
リスト値またはメニュー アイテムを強調表示することで、選択
できようにします。値を入力するフィールドにカーソルがあると
きにコントロールを回すと、フィールド内の値が増減します。
ナビゲーション・コントロールを押す: 強調表示された選択肢
を選択できます。また、選択されているフィールドを編集できる
ENTER
EXIT
FUNCTION
TRIGGER
2-2 DMM7510-900-02 Rev. D / March 2021
たとえば、メイン・メニューが表示されているときに、EXIT キ
ーを押すと、Home スクリーンに戻ります。サブスクリーン
Event Log スクリーンなど)を表示しているときに、EXIT キー
TRIGGER
は、機器の状態によって異なります。詳細は『
Reference Manual 』の「
methods
機器がリモート・インタフェースによって制御されている場合に
点灯します。
前面または後部パネルの端子を有効にします。前面パネル端子が
7.5
2
REMOTE LED
LAN LED
1588 LED
SENSE
INPUT
1588
4
LAN
RTD
定で、SENSE HI 端子と SENSE LO 端子、および INPUT 端子を
使用します。
INPUT HI
INPUT LO
使用します。
AMPSとINPUT LO
3A DC/AC
RMS
を測定します。
TERMINALS (前面
/後部端子)スイ
機器の電源
DMM7510 型をコンセントに接続して、機器の電源をオンにするときは、以下の手順に従います。
DMM7510 型の動作電圧は 100V~ 240V、電源周波数は 50Hz または 60Hz です。電源電圧と周波数
は自動的に検出されます。ご使用の地域の電源電圧に対応していることをご確認ください。
定格精度を達成するには、DMM7510 型をオンにして、少なくとも 90 分間ウォーム・アップする必
要があります。
機器を不適切な電源電圧で使用すると、機器が損傷する可能性があります(この場合、保証を受
けられない可能性もあります)。
有効なときは、FRONT/REAR スイッチの左に緑色の「F 」が表
示されます。後部パネル端子が有効なときは、FRONT/REAR ス
DMM7510-900-02 Rev. D / March 2021 2-3
2
DMM7510 型に付属の電源コードには、アース付きコンセントで使用するための保護接地(安全
接地)線が付いています。適切に接続を行った場合には、電源ケーブルの接地線によって機器の
シャーシが電源ケーブルのアース線に接続されます。保護接地線やアース付きコンセントが適切
に使用されていないときに、障害が発生した場合には、感電事故が発生し、負傷または死亡につ
ながる危険性があります。
取り外し可能な主電源コードを、不適切な定格のコードに取り換えないでください。定格が適切
なコードを使用しないと、感電による傷害または死亡事故の原因となる可能性があります。
電源コードの接続
DMM7510型 7.5
電源ケーブルを接続するには、以下の手順に従います。
1. 前面パネルの POWER(電源)スイッチがオフ( O)の位置にあることを確認します。
2. 付属の電源コードのメス端子を後部パネルの AC ソケットに差し込みます。
3. 電源コードのオス端子をアース付きの電源コンセントに差し込みます。
DMM7510 型をオン/オフにする
機器を設置する前に、機器からすべての外部電源を外し、電源コードを外します。電源をすべて
遮断しないと、危険な電圧にさらされる可能性があります。誤って接触した場合に、怪我や死亡
の原因となる可能性があります。
精密な、損傷しやすい被測定デバイス( DUT)の場合、機器のオン/オフのシーケンスによって
DUT にトランゼント信号が適用され、動作に影響が現れたり、損傷する可能性があります。このタ
イプの DUT をテストするときは、機器が起動シーケンスを完全に完了し、動作状態が確認できるま
では、最終的な接続を行わないでください。そのため、機器の電源をオフにする前に、機器から取
り外すようにしてください。
通電された導体に人体が接触しないように、DUT との接続は完全に絶縁された状態で行う必要があ
ります。テスト直前に DUT を接続する際には、体に接触することがないように、安全規格に準拠し
た安全ジャック・ソケットのコネクタを使用してください。
2-4 DMM7510-900-02 Rev. D / March 2021
7.5
2
DMM7510
1. DMM7510 型に接続している被測定デバイス( DUT)がある場合は切断します。
2. 前面パネルの POWER スイッチを押して、オン(|)の位置にします。
機器が起動すると、ステータス・バーが表示されます。電源が完全にオンになると、ホーム画面が表
示されます。
DMM7510
前面パネルの POWER スイッチを押して、オフ(O )の位置にします。
型の電源をオンにするには、以下の手順に従います。
型の電源をオフにするには、以下の手順に従います。
タッチスクリーン・ディスプレイ
タッチスクリーンを使用すれば、前面パネルから測定の設定、システム構成、機器およびテストのステ
ータス、読み取りバッファ情報など、機器のさまざまな機能に素早くアクセスできます。ディスプレイ
には複数のスワイプ画面があり、前面パネルをスワイプすることによってアクセスできます。前面パネ
ルの MENU 、QUICKSET 、および FUNCTION キーを押すと、対話的スクリーンが表示されます。
タッチスクリーンに触れる場合は、ピンセット、ドライバ、先のとがった物など、鋭利な金属を
使用しないでください。機器を操作する際は、指のみを使用することを強くお勧めします。タッ
チスクリーンを操作する際には、クリーンルーム用手袋を使用することもできます。
タッチスクリーンでのアイテムの選択
表示画面でアイテムを選択するには、以下のいずれかの手順に従います。
• アイテムを指でタッチする
• ナビゲーション・コントロールを回し、そのアイテムを強調表示した後、ナビゲーション・コン
トロールを押してそれを選択する
以下のトピックでは、DMM7510 型のタッチスクリーンについて詳細に説明します。
スクロール・バー
一部の対話式画面には、画面を下にスクロールしないと表示されないオプションが存在します。そう
した画面には、タッチスクリーンの右側にスクロール・インジケータが表示されています。これらの
オプションを表示するには、画面を上下にスワイプします。
DMM7510-900-02 Rev. D / March 2021 2-5