
Model 2182 ナノボルトメータ
クイックリファレンスガイド
A G R E A T E R M E A S U R E O F C O N F I D E N C E

保証規定
Keithley Instruments, Inc.
は、本製品が出荷後
年間の期間に渡って材質もしくは製造上の瑕疵による欠陥を生じないことを
3
保証します。
Keithley Instruments, Inc.
は以下の項目が出荷後
日の期間に渡って欠陥を生じないことを保証します:プローブ、ケーブル、
90
充電式電池、ディスケット、及びドキュメント。
万一保証期間内に製品に問題が発生しました場合には、欠陥と判定された製品の修理もしくは交換をさせて頂きます(どちらを
実施するかは弊社の裁量とさせて頂きます)。
本保証規定の実施を請求されます場合は、最寄の弊社代理店、もしくは本社(
Keithley
本社、
Cleveland、Ohio
)へ書面もしくは
電話でご連絡ください。遅滞なく事態の処理、および製品の返送に関する連絡を差し上げます。該当製品は、送料前払いにて、指
定されたサービス施設へお送りください。修理の完了した製品は輸送量当社負担にてお客様へ返送されます。
交換された製品に適用される保証期間は当初の保証が有効である残余期間、もしくは少なくとも
修理
/
90
日です。
保証の制限
Keithley
の対象外となります。また、ヒューズ、ソフトウェア、使い捨て電池、電池の液漏れに起因する損傷、および通常予期される磨
耗、取扱説明書の指示に従われなかったことに起因する故障も保証の対象となりません。
本保証規定は、本製品を特定の目的に使用した場合の適性や商品価値を示唆したものを含め、書面によると含意によるとを問わ
ず、他のあらゆる保証に優先します
KEITHLEY INSTRUMENTS, INC.
異的、あるいは偶発的、従属的に発生し得る損害に対して、例え
いて事前の連絡を受けていたとしても、その責を負いません。保証の対象外となる損害には以下の項目が含まれ、またそれだけ
に限定されません:撤去および設置に係わる費用、要員の怪我に付随して継続的に発生する損失、または財産の損傷。
からの書面による許諾なしに実施された改造、あるいは製品および付随する部品の誤使用に起因する欠陥は本保証規定
。損害に対して本保証が提供する救済は購入者が得られる唯一かつ独占的な救済策です。
はもとよりその従業員も、装置もしくはソフトウェアの使用に起因する直接的、間接的、特
KEITHLEY INSTRUMENTS, INC.
がそのような可能性につ
Keithley Instruments, Inc. 28775 Aurora Road • Cleveland, Ohio 44139 • 440-248-0400 • Fax: 440-248-6168
Sales Offices:
BELGIUM: Bergensesteenweg 709 • B-1600 Sint-Pieters-Leeuw • 02-363 00 40 • Fax: 02/363 00 64
CHINA: Yuan Chen Xin Building, Room 705 • 12 Yumin Road, Dewai, Madian • Beijing 100029 • 8610-8225-1886 • Fax: 8610-8225-1892
FINLAND: Tietäjäntie 2 • 02130 Espoo • Phone: 09-54 75 08 10 • Fax: 09-25 10 51 00
FRANCE: 3, allée des Garays • 91127 Palaiseau Cédex • 01-64 53 20 20 • Fax: 01-60 11 77 26
GERMANY: Landsberger Strasse 65 • 82110 Germering • 089/84 93 07-40 • Fax: 089/84 93 07-34
GREAT BRITAIN: Unit 2 Commerce Park, Brunel Road • Theale • Berkshire RG7 4AB • 0118 929 7500 • Fax: 0118 929 7519
INDIA: 1/5 Eagles Street • Langford Town • Bangalore 560 025 • 080 212 8027 • Fax: 080 212 8005
ITALY: Viale San Gimignano, 38 • 20146 Milano • 02-48 39 16 01 • Fax: 02-48 30 22 74
JAP AN: New Pier T akeshiba North Tower 13F • 11-1, Kaigan 1-chome • Minato-ku, Tokyo 105-0022 • 81-3-5733-7555 • Fax: 81-3-5733-7556
KOREA: 2FL., URI Building • 2-14 Yangjae-Dong • Seocho-Gu, Seoul 137-888 • 82-2-574-7778 • Fax: 82-2-574-7838
NETHERLANDS: Postbus 559 • 4200 AN Gorinchem • 0183-635333 • Fax: 0183-630821
SWEDEN: c/o Regus Business Centre • Frosundaviks Allé 15, 4tr • 169 70 Solna • 08-509 04 600 • Fax: 08-655 26 10
TAIWAN: 13F-3. No. 6, Lane 99 Pu-Ding Road • Hsinchu, Taiwan, R.O.C. • 886-3-572-9077• Fax: 886-3-572-9031
1-888-KEITHLEY (534-8453) • www.keithley.com
© Copyright 2003 Keithley Instruments, Inc.
Printed in the U.S.A. 1/03

Model 2182 ナノボルトメータ
クイックリファレンスガイド
©2003, Keithley Instruments, Inc.
All rights reserved.
Cleveland, Ohio, U.S.A.
First Printing, April 2003
Document Number: 2182-903-01 Rev. A

マニュアル印刷履歴
本マニュアルの全ての版と補遺の印刷履歴を以下に示します。マニュアルが更新されるたびに版数
を示すアルファベットが
重要な変更で、かつお客様に遅滞なくお知らせする必要のある情報は随時発行される補遺に記載さ
れています。補遺には連番が付けられます。新しい改訂版を発行するときは、その前の版数のマニュ
アルに付随する補遺の内容はすべて新しい版に組み込まれます。各改訂版ごとに、この印刷履歴ペー
ジも内容を更新して添付されます。
A,B,C…
の順に変化してゆきます。正式な改訂と次の改訂の間に発生した
版数
(資料番号
A
2182-903-01) ................................................ 2003 年 4
月
ケースレー(
それ以外のブランド名は該当メーカーに帰属する商標または登録商標です。
Keithley
)社のすべての製品名は
Keithley Instruments, Inc.
の商標または登録商標です。

安全上の注意事項
本製品および付随する装置をご使用になられる前に、以下に説明する安全上の注意事項を確認してください。
装置やアクセサリの中には通常の使用条件では危険な高電圧を使用しないものもありますが、置かれる状況によっては危険な状
態が存在する場合があります。
本製品は感電の危険を良く認識し、事故防止に必要な安全上の注意事項を熟知した人による使用を前提としています。製品ご使
用の前に、設置・操作・保守に関して説明された内容をよく読み、それに従ってください。製品仕様の詳細についてはマニュア
ルをご覧ください。
製品を指定の方法でご使用頂けなかった場合は、装置が本来備える保護機能を傷める可能性があります。
本装置を使用されるのは次のような方々です:
責任者(責任団体)は装置の使用と保守に責任を負う個人またはグループであり、装置が本来の仕様と動作限界の範囲内で適正
に運用され、オペレーターが適切な教育を受けることに対して責任を負います。
オペレーターは目的の機能を実現するために製品を使用します。オペレーターは電気的な安全保持および装置の適正な運用につ
いて教育を受けていなければならず、電気ショックや通電回路に直接触れぬように保護されている必要があります。
保守要員は製品を正しく動作させるために必要な所定の作業を行います(例えば、電源電圧の設定、消耗部品の交換など)。具体
的な保守作業の内容についてはマニュアルをご覧ください。保守担当者が実施できる項目であるかどうかはそれぞれの作業説明
に明記してあります。該当しない項目についてはサービス担当者にお任せください。
サービス担当者は安全に装置を設置し、製品の修理を行います。このため、サービス担当者は活線作業実施のための教育を受け
ていなければなりません。設置やサービス作業を行えるのは適正な教育を受けたサービス担当者だけです。
ケースレー社の製品は国際電気標準会議(
けられた電気信号を対象として設計されています。
測定、コントロール、および
ることは許されません。設置カテゴリー
護が必要となります。マニュアルに特段の注記、説明がない場合は、すべての測定、コントロール、
源に接続するものと見なしてください。
感電の危険性が存在する場面では特別な注意が必要です。ケーブル接続ジャックや試験ジグには人命にかかわる高電圧が印加さ
れていることがあります。米国規格協会(
超える場合は常に感電が危険が存在すると規定されています。未知回路を測定しようとするときは、常に危険な高電圧が存在す
るものとして作業を行ってください。
オペレーターは作業中常に感電から保護されていなければなりません。責任者(団体)はオペレーターが危険個所に触れない
縁されているようにすべての接続ポイントを処置する必要があります。場合によっては、人が触れられるように接続個所をあえ
て露出させなければならないことがあります。オペレーターは、このような状況でも感電事故から自分を保護できるように教育
されていなければなりません。しかし、
露出させないでください。
スイッチングカードを電流制限機能のない電源回路に直接接続しないでください。これらのカードはインピーダンスで制限され
た電源への接続を想定したものです。スイッチングカードは絶対に
源を接続するときは、過大な電流や電圧がカードに印加されないようにする保護デバイスを装着してください。
信号の殆どは設置カテゴリーI に属すものであり、電源電圧や大きな過渡電圧源に直接接続す
I/O
)規格
IEC
の接続では、現場の
II
ANSI
1000V
IEC 60664
)においては、電圧レベルが
を超える電圧で動作する可能性のある回路については、決して回路の導電部位を
に従って設置カテゴリーI、または設置カテゴリー
電源接続に往々に見られる大きな過渡電圧の印加に対する保
AC
接続はカテゴリーI 信号
I/O
30V RMS、42.4V
電源に直結しないでください。スイッチングカードに電
AC
(ピーク値)、または
に位置付
II
60VDC
を
絶
/
装置を動作させる前に、電源コードが正しく接地されたコンセントに接続されていることを確認してください。
接続ケーブルや試験導線、ジャンパー等に磨耗や割れ目、断線などがないか検査してください。
電源コードへのアクセスが難しい場所(ラックなど)に装置を設置する場合は、主電源を遮断できる独立したデバイスを装置の
できるだけ近く、かつオペレーターが容易に操作できる位置に設けてください。
5/02

確実に安全を確保するため、被試験回路が通電されている間は製品、試験ケーブル、その他の装置には手を触れないようにして
ください。次のような作業を行う場合は必ず事前に全回路の電源を切り、コンデンサーを放電させてください:ケーブル
パーの接続や取り外し、スイッチングカードの装着
取り外し、ジャンパーの取付け/取り外しなどの内部設定変更。
/
ジャン
/
被試験回路のコモン側や電源
ないことを確認し、測定対象の電圧に十分耐える乾燥した非導電性の床の上に立って作業してください。
装置およびアクセサリはその仕様と指定された操作法に従って使用してください。
て頂くことができません。
装置およびアクセサリの最大信号レベルを絶対に超えないようにしてください。この値は装置仕様と操作法に定義されており、
さらに装置や試験ジグのパネル、スイッチングカードにも印刷されています。
製品が装着しているヒューズを交換するときは、引火事故を連続監視できるようにするため、必ず型式と定格が同じヒューズだ
けを使用してください。
筐体端子は測定回路のシールドの接続のみに用い、安全接地
試験ジグを使用する場合、被試験デバイスの通電中は必ず蓋を閉じてください。安全に作業するためにはインターロック付きの
蓋を使用してください。
または
装置上に
装置上に
を発生/測定できることを示します。使用者がこのような電圧に直接触れないようにするため、標準的な対策を施して安全を保持
してください。
マニュアルの中で「警告」という見出しに続く文は、使用する人に傷害(場合によっては致命的な)を引き起こす可能性のある
危険性について説明しています。該当する操作を実行する前に必ず関連する情報を注意深く読んでください。
が表記された個所はユーザ用資料に推奨されたケーブルを用いて保安接地してください
シンボルが表記された個所については、マニュアルに記載の操作説明を必ずご覧ください。
シンボルが表記された個所は、通常およびコモンモード電圧の両方を考慮すると
へ電流を流す経路となりえる物体には触らないでください。測定を行うときは手が濡れてい
GND
これが守られない場合は装置を安全に使用し
の接続には使用しないでください。
GND
1000 V
またはそれ以上の電圧
マニュアルの中で「注意」という見出しに続く文は装置の損傷に結びつく危険事項を説明しています。このような損傷は保証規
定を無効にすることがありますからご注意ください。
装置およびアクセサリを人体に接続しないでください。
保守作業を行うときは必ず事前に電源ケーブルとすべての試験ケーブルを取り外してください。
感電や火災事故を防止するため、メイン回路コンポーネント(電源トランス、試験導線、入力ジャックなど)の交換部品は必ず
ケースレーから純正品を購入してください。ヒューズについては、該当安全規格を満たし、かつ型式と定格が一致するものであ
れば標準品を使用できます。それ以外の部品で装置の安全には関係しないものについては、本来の部品に同等の他社製品を購入
して頂いてかまいません。
(ただし一部の指定された部品については、製品の確度と機能を保つために、直接ケースレーから購入して頂く必要があります。)
交換部品の適用性についてご不明の点があるときは、ケースレーの支社、代理店にお問い合わせください。
装置をクリーニングするときは湿らせた布、または水溶性のクリーナーを使用してください。クリーニングできるのは装置の外
周りだけです。装置自体(内部)は直接クリーナーで触らないでください、また、装置表面や内部に液体が入らないように注意
してください。ケースや筐体のない裸の回路基板(コンピュータに装着するデータ収集基板など)は、指示に従って適切に操作
されている限りにおいてクリーニングの必要はありません。基板が汚れ、それによって機能に影響が生じている場合は、基板を
メーカーに返送してクリーニング
サービスを依頼してください。
/

目次
はじめに ....................................................................................
測定機能 ....................................................................................
前面
基本接続 ....................................................................................
基本操作 ....................................................................................
背面パネル ........................................................................
/
接続の最適化 ........................................................................
Model 2107
電圧測定用の接続 .................................................................
温度測定用の接続 .................................................................
動作モードの選択 .................................................................
電圧測定 ...............................................................................
温度測定 ...............................................................................
測定上の注意事項 .................................................................
リモートコマンドプログラミング .......................................
入力ケーブル ...................................................
1
1
2
3
3
3
4
5
6
6
6
6
6
7
性能を最適化するための諸設定 ................................................
測定レンジ ...........................................................................
速度 ......................................................................................
桁数 ......................................................................................
フィルタ ...............................................................................
REL
リモートコマンドプログラミング .....................................
DUT
バッファ .............................................................................
リミット試験 ......................................................................
数値演算 .............................................................................
サービスフォーム
キー ..............................................................................
試験を効率化する機能 ...................................................
8
8
8
8
9
9
10
10
10
12
13

はじめに
Model 2182
ナノボルトメータ
クイックリファレンスガイド
このガイドはケースレー
とを目的に編集されたものです。ナノボルトメータの操作全体のさらに詳しい情報については『
ザマニュアル』をご覧ください。
このガイドは操作を次の
(3) DUT
手順まで滑らかに進んでいただくことができます。
リモートコマンドプログラミング−このガイドでは
関連したリモート操作用
を持っています。例えば、
態を問い合わせます。クエリコマンド送信後は
複数のコマンドを続けて実行する必要のある操作はプログラミング例を挙げて説明します。厳密なプログラム構文
は試験に使用するプログラム言語に依存します。
試験を効率化する機能。この順に従うことにより、新しいユーザも簡単な基本操作から、より複雑な測定
Model 2182
つの部分に分けて説明します:
3
SCPI
コマンドを表にまとめて紹介します。大部分のコマンドはクエリ(問合わせ)形式
:OUTPut ON
ナノボルトメータの基本操作(前面パネル/リモート)に慣れていただくこ
ユー
基本操作、
(1)
Model 2182
はアナログ出力をオンに設定し、
Model 2182
の各種の動作モードを説明しますが、それらに
をトーカとしてアドレスする必要があります。
Model 2182
性能最適化のための諸設定、および
(2)
:OUTPut?
はアナログ出力の現在の状
測定機能
系統の電圧測定チャンネル。
• 2
• 1nV〜120V
温度測定。
•
レシオ、デルタ(Δ)、
•
(チャンネル 1)、
mX + b
10nV〜12V
、パーセント演算機能。
(チャンネル 2)の電圧範囲を測定。
1Model 2182 クイックリファレンスガイド