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はじめに
自分のミックスとプロのマスタリングした曲を比べて、どうしてあのようないいサウンドに仕上
がらないんだろう、と自問自答したことはありませんか?そんな経験がある方は ASSIMILATOR
が解決のカギです。ASSIMILATOR は気に入ったミックスやインストゥルメントのトラックの周
波数曲線を学習し、その曲線を別のミックスやトラックに適用します。つまり、ASSIMILATOR
は「自動イコライザー」のようなもので、ミックスのEQ設定や 微調整のめん どうな手間 を省き
ながらもサウンドに磨きをかけることができます。また、リニアフェイズ・イコライゼーション
を使用しているので、フェイズの歪みによるノイズの心配がありません。このようにフェイズ干
渉がないため、透明で音楽的な処理ができます。また何よりも、ASSIMILATOR は POWERCORE
搭載システムの恩恵を活用できるので、CPU に負担をかけずに極限のプロセシングが可能です。
それではASSIMILATOR の威力を存分にお楽しみください。
TC WORKS チーム
ご注意!
本製品はPOWERCORE プラグインです。コンピュータに POWERCORE が搭載されていな
いとプラグインが作動しませんのでご注意ください。
ご注意!
ASSIMILATOR は POWERCORE とネイティブのハイブリッド・プラグインです。高音質を
保ちながらもプラグインの性能を最大限に引き出すために、リミターはホストコンピュータ
のCPU 上でネイティブ作動します。これは過大な負荷をかけず、ゲイン設定などのそれほど
重要でない動作でASSIMILATOR が DSP を使用する度合いを軽減しています。
日本語
COPYRIGHT ©2002 BY TC WORKS SOFT-&HARDWARE GMBH.すべての製品名およ び会社 名は それ
ぞれの所有者の商標
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ASSIMILATOR
TM
です。仕様は予告なく変更することがあります。許可なく転載を禁止します。
は TCグループの一員です。
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操作の前に
システム条件
Windows
●
POWERCORE 1.6.5以上
●
Windows 98SE/ME/2000/XP
●
Pentium III/500 以上
●
RAM 容量 128MB
●
VST 対応のホストアプリケーション
●
ホストアプリケーションの条件を満たしたシステム
Mac OS
●
POWERCORE 1.6.5以上
●
Mac OS 9.04 以上(Mac OS X を含む)
●
PowerMacintosh G3/300 以上
●
RAM 容量 128MB
●
VST またはMAS 対応のホストアプリケーション
●
ホストアプリケーションの条件を満たしたシステム
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ASSIMILATOR の基本概念
ASSIMILATOR は他のプラグインとはまったく異なる、パワフルなイコライゼーション・ツール
です。その基本概念は、オーディオデータの周波数曲線を「学習」し、それを別のオーディオデー
タに適用する、ということです。学習機能をサンプリングとして考えるとわかりやすいでしょう。
1. 気に入ったオーディオの周波数曲線を「サンプリング」します。(つまり、参照する「リファ
レンス」オーディオを学習します。)
2. 処理したいオーディオデ ータの周波数曲線を「サ ンプリング」します。(つまり、「ターゲッ
ト」オーディオを学習します。)
3. 「リファレンス」曲線を「ターゲット」曲線に適用します。
ASSIMILATOR は 2 種類のオーディオデータの周波数曲線を比較し、その相違を補間して、ター
ゲット・オーディオに適用する理想的なEQ 曲線を生成します。
ASSIMILATOR の用途
ASSIMILATOR は以下の用途に適しています。
●
ライブミックスの周波数特性をスタジオミックスに近づける(またはその逆)。
●
アルバムの各トラックの EQ が全体にわたって均一になるようにする。
●
好きな曲の周波数曲線を自分の曲に適用する。
●
気に入ったトラックの周波数曲線を自分のトラック(ボーカル、スネア等)に適用する。
●
映画やビデオなどのポストプロダクションとして、様々な環境のサウンドの周波数特性を相互
になじませる。
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用語
分析曲線:
アシミレーション(同化): オーディオデータのスペクトル情報全体(EQ)を別のオーデ ィオ
EQ曲線: ターゲット曲線に適用される、計算されたイコライゼーションで、
学習: 任意のオーディオデータや音源のスペクトル曲線をサンプリングす
リファレンス(参照): こんなサウンドにしたい、という理想のオーディオまたは分析曲線
ターゲット: リファレンス分析曲線で処理したいオーディオの分析曲線です。
分析曲線は、ミックス全体あるいは個々のオーディオトラックなど、
任意の音源の周波数分析(または周波数スペクトルのスナップショッ
ト)に基づいたもので、保存して後で使用することができます。
データと同じようにする(同化させる)処理工程です。
リファレンス分析曲線とターゲット分析曲線との補間データです。
る機能です。
です。
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2 つの曲線の学習
1つの曲線を学習するだけでは正しいアシミレーションができません。ターゲット・オーディオ
をリファレンス・オーディオと同 じように したい場 合は、両方 のオーデ ィオの曲 線を
ASSIMILATORが学習する ことが必要です。2つの曲線 を学習する必要性を、例を使 って説明し
ましょう。
正確なアシミレーションには 1 つの曲線だけでは不十分
1. 理想のサウンドを持つリファレンス・オーディオの分析曲線を学習します。
2. ターゲット・オーディオに、この分析曲線をそのまま適用します。
これでは期待した結果が出ません。この方法でターゲット・オーディオを処理するとどうなるか
考えてみましょう。たとえばリファレンス曲線のレベルが100Hzで+12dBとし ます。こ れを
100Hz で+ 6dBのターゲット・オーディオに適用すると、100Hz でのレベルが+ 18dB となり、
結果的に100Hzでリファレンス曲線の値より6dBの差が生 じるため、出 来上がっ たオーデ ィオ
はリファレンス・オーディオと同じ周波数特性を持たないことになります。
正確なアシミレーションには 2 つの曲線が必要
そこで、ターゲット・オーディオの分析曲線も学習することで、2つの曲線を正確に比較し、理
想のEQ 曲線を補間生成します。
上記の例にもう1 つのステップを追加して ASSIMILATOR を正しく使ってみましょう。
1. 理想のサウンドを持つリファレンス・オーディオの分析曲線を学習します。
2. 処理したいターゲット・オーディオの分析曲線を学習します。
3. ターゲット・オーディオに、補間された EQ曲線を適用します。
良い結果が出るはずです。この例では、オーディオ処理の前に2つの曲線を比較する、という補
間過程があります。たとえばリファレンス曲線のレベルが100Hzで+12dBとし ます。こ れを
100Hz で+ 6dBのターゲット・オーディオに適用すると、100Hzでのブースト量は+ 6dBとな
ります。この6dB のブースト量は 2つの曲線を比較した時の差から得られる値です。このように、
最初の例とはまったく違った結果が得られます。
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