Sun Microsystems WDR User’s Manual [ja]

WDR 開発ガイド
WBEM
Sun Microsystems, Inc. 4150 Network Circle Santa Clara, CA 95054 U.S.A.
ベースのシステム管理アプリケーションの作成
Part No. 816-7273-11 2002 12 , Revision A
コメントの宛先: docfeedback@sun.com
Copyright 2002 Sun Microsystems, Inc., 4150 Network Circle, Santa Clara, CA 95054 U.S.A. All rights reserved.
Sun Microsystems, Inc. (
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本製品のフォント技術を含む第三者のソフトウェアは、著作権法により保護されており、提供者からライセンスを受けているものです。 本製品の一部は、カリフォルニア大学からライセンスされている
X/Ope n Company Limited
本製品は、株式会社モリサワからライセンス供与されたリュウミン フォント・データを含んでいます。
SPARC
HG 明朝 L と HG
商標は、米国
SPARC
本製品に含まれる スマスタをもとに作成されたものです。平成明朝体 ライセンス供与されたタイプフェースマスタをもとに作成されたものです。また、
W3
朝体
の補助漢字を使用しています。なお、フォントとして無断複製することは禁止されています。
Sun、Sun Microsystems、AnswerBook2、docs.sun.com、Sun Fire、Sun4U、SunSwift、Java、JDK
Sun Microsystems
すべての は登録商標です。
以下、米国
が独占的にライセンスしている米国ならびに他の国における登録商標です。
社の商標もしくは登録商標です。サンのロゴマークおよび
SPARC International, Inc.
商標が付いた製品は、米国
OPENLOOK、OpenBoot、JLE ATOK
は、株式会社ジャストシステムの登録商標です。
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ATOK Server/ATOK12
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OPEN LOOK
ました。米国 における米国
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および
Sun Microsystems Xerox
の非独占的ライセンスを取得しており、このライセンスは米国
にかかる著作権その他の権利は、株式会社ジャストシステムおよび各権利者に帰属します。
Sun Graphical User Interface
社の先駆者としての成果を認めるものです。米国
Sun Microsystems
http://www.sun.com/patents
社とします) は、本書に記述されている製品に採用されている技術に関する知的
に掲載されているひとつまたは複数の米国特許、およ
Berkeley BSD システムに基づいていることがあります。UNIX は、
L-KL (Ryumin-Light)
ゴシック
B
は、株式会社リコーがリョービイマジクス株式会社からライセンス供与されたタイプフェー
W3
は、株式会社リコーが財団法人 日本規格協会 文字フォント開発・普及センターから
Solaris
のライセンスを受けて使用している同社の米国およびその他の国における商標また
Sun Microsystems
は、サン・マイクロシステムズ株式会社の登録商標です。
ATOK8
Sun Microsystems
社は、コンピュータ産業用のビジュアルまたは グラフィカル・ユーザーインタフェースの概念の研究開発
は、米国
(
外為法) に定められる戦略物資等 (貨物または役務) に該当する場合、本製品を輸出または日本国
社が開発したアーキテクチャーに基づくものです。
は、株式会社ジャストシステムの著作物であり、
ATOK Server/ATOK12
社が自社のユーザーおよびライセンス実施権者向けに開発し
Sun Microsystems
Sun Microsystems
および中ゴシック
HG 明朝 L と HG
Sun Microsystems
は、米国
は、株式会社ジャストシステムの著作物であり、
Xerox
社は米国
社のライセンス実施権者にも適用されます。
BBB (GothicBBB-Medium)
B
ゴシック
は、米国およびその他の国における米
の補助漢字部分は、平成明
社の登録商標です。
ATOK8
Xerox Graphical User
社から
にかかる著作権そ
: WDR Developer’s Guide
原典
Part No: 816-1984-11 Revision A
Please
Recycle
目次
はじめに ix
1. WDR の概要 1
WDR のハードウェア要件 1
Sun Fire 6800/4810/4800/3800 システムでの MSP のハードウェア要件 1
WDR のソフトウェア要件 2
Sun Fire 15K/12K システムでのソフトウェア要件 2
Sun Fire 6800/4810/4800/3800 システムでのソフトウェア要件 2
Web-Based Enterprise Management (WBEM) とは 2
Common Information Model (CIM) 3
プラットフォーム固有および共通の MOF ファイル 4
WDR により実行される操作 4
管理者セキュリティーモデル 5
WDR セキュリティー 5
Solaris WBEM Services 7
CIM Object Manager (CIMOM) 8
WBEM プロバイダ 8
Solaris WBEM ソフトウェア開発キット (SDK) 9
2. WDR での Solaris WBEM Services の使用方法 11
iii
Solaris WBEM Services の概要 11
Solaris WBEM Services の層 12
Solaris WBEM Services のアプリケーション層 12
Sun WBEM User Manager SMC ユーザーツール 12
Solaris Management Console (SMC) WBEM ログビューア 13
Managed Object Format (MOF) コンパイラ 13
Solaris WBEM Services の管理層 16
CIM Object Managerとは 16
手動による CIM Object Manager の起動と停止 17
CIM Object Manager を起動する 17
CIM Object Manager を停止する 17
Solaris WBEM Services のプロバイダ層 18
Solaris プロバイダ 18
WBEM セキュリティーサービス 19
認証 19
承認 19
iv WDR
Sun WBEM User Manager の使用方法 21
API を使用したアクセス制御の設定 24
開発ガイド
再実行保護 20
デジタル署名 20
セキュリティーの実装 20
Sun WBEM User Manager を起動する 22
ユーザーにデフォルトのアクセス権を与える 22
ユーザーのアクセス権を変更する 23
ユーザーのアクセス権を削除する 23
ネームスペースへのアクセス権を設定する 23
ネームスペースへのアクセス権を削除する 24
Solaris_UserAcl クラス 25
• 2002 年 12
ユーザーごとにアクセス制御を設定する 26
Solaris_NamespaceAcl クラス 27
ネームスペースでのアクセス制御を設定する 27
Solaris Management Console (SMC) ユーザーツールの起動 28
SMC ユーザーツールを起動する 28
Solaris WBEM ロギングサービス 29
Solaris WBEM Services のログファイル 30
Solaris WBEM Services のログファイル規則 30
Solaris WBEM Services のログファイル形式 31
Solaris WBEM ログクラス 31
Solaris_LogRecord クラス 32
Solaris_LogService クラス 32
API を使用した Solaris WBEM ロギングの有効化 33
Solaris WBEM ログファイルへのデータの書き込み 33
Solaris_LogRecord のインスタンスを作成してデータを書き込む 34
Solaris WBEM ログファイルからのデータの読み取り 36
Solaris_LogRecord クラスのインスタンスを取得してデータを読み取
36
Solaris WBEM ロギングプロパティーの設定 39
Solaris WBEM ロギングプロパティーを設定する 39
Solaris WBEM ログビューア 41
SMC Solaris ログビューアを起動する 41
3. プロセスインジケーションの使用 43
CIM イベントモデル 43
インジケーションの生成方法 45
サブスクリプションの作成方法 45
CIM リスナーの追加 46
CIM リスナーを追加する 46
目次
v
イベントフィルタの作成 47
イベントフィルタを作成する 48
イベントハンドラの作成 49
CIM イベントハンドラを作成する 51
イベントフィルタとイベントハンドラのバインド 51
イベントフィルタとイベントハンドラをバインドする 51
4. WDR のクラス、ドメイン、関連、およびインジケーション 53
WDR CIM クラス階層図 54
CIM 接続点クラス 55
CIM Solaris_WDRAttachmentPoint クラス 55
CIM Solaris_CHSystemBoard クラス 60
CIM Solaris_CHCPU クラス 64
CIM Solaris_CHMemory クラス 65
CIM Solaris_CHController クラス 67
CIM スロットクラス 68
vi WDR
CIM Solaris_WDRDomain クラス 76
WDR スキーマ の関連と集約 82
開発ガイド
CIM Solaris_WDRSlot クラス 68
CIM Solaris_XCSlot クラス 72
CIM Solaris_SGSlot クラス 74
CIM Solaris_WDRDomain クラス 76
CIM Solaris_XCDomain クラス 77
CIM Solaris_SGDomain クラス 80
CIM Solaris_DomainHasAttachmentPoints 集約 82
CIM Solaris_DomainHasSlots 集約 83
Solaris_SlotHasSystemBoard 関連 84
Solaris_SystemBoardHasProcessors 集約 85
Solaris_SystemBoardHasMemory 集約 85
• 2002 年 12
Solaris_SystemBoardHasControllers 集約 86
CIM プロセスインジケーションクラス 87
WDR インジケーションクラス階層図 88
Solaris_WDRIndication クラス 88
Solaris_SGBoardPresenceChange インジケーション 89
Solaris_SGDomainACLChange インジケーション 89
Solaris_SGDomainStateChange インジケーション 90
Solaris_SGSlotAssignmentChange インジケーション 91
Solaris_SGBoardStateChange インジケーション 92
Solaris_SGSlotAvailabilityChange インジケーション 93
Solaris_XCSystemBoardConfigChange インジケーション 94
Solaris_XCEnvironmentalIndication インジケーション 95
Solaris_XCComponentRemove インジケーション 95
Solaris_XCComponentInsert インジケーション 96
Solaris_XCBoardPowerOn インジケーション 96
Solaris_XCBoardPowerOff インジケーション 96
Solaris_XCDomainIndication インジケーション 96
Solaris_XCDomainConfigChange インジケーション 97
Solaris_XCDomainUp インジケーション 97
Solaris_XCDomainDown インジケーション 97
Solaris_XCDomainStop インジケーション 98
Solaris_XCDomainStateChange インジケーション 98
5. WDR のプログラミング手法 99
システムの状態情報のキャッシュ 99
EventProvider の操作 100
WDR インジケーションを選択して読み取る 100
イベントリスナーを実装する 102
イベントフィルタとイベントハンドラをバインドする 102
目次
vii
InstanceProvider の操作 107
AssociatorProvider の操作 108
MethodProvider の操作 109
A. MOF ファイル 111
索引 139
viii WDR
開発ガイド
• 2002 年 12
はじめに
WDR
本書
使用して、 マニュアルです。
開発者は、
Java™
す。
開発ガイド』は、
DR
操作を遠隔で行うアプリケーションを開発するシステム管理者向けの
Sun WBEM SDK
言語などで
WDR
Web
ベースの企業管理では業界標準である
などのソフトウェア開発キット
クライアントアプリケーションを記述することができま
(SDK)
を使用して、
お読みになる前に
このマニュアルは、 のシステムでの作業経験を持つ
システムのプラットフォーム管理者を対象としています。このような経験がな
3800
い場合は、まずこのシステムに付属する マニュアルを読み、
UNIX®
UNIX システム管理のトレーニングの受講を検討してください。
システム、特に
Sun Fire™ 15K、12K、6800、4810、4800
Solaris™
Solaris
オペレーティング環境ベース
ユーザーおよびシステム管理者向け
WBEM
、および
ix
マニュアルの構成
1
章では、
す。
2
章では、
Services
3
章では、プロセスインジケーションについて説明します。プロセスインジケー ションとは、各 す。
4
章では、開発者向けに ントの
)
プロパティーのすべてについても、この章で説明します。
5
章では、 管理を簡略化および自動化する 役立つプログラミング手法を紹介します。
UNIX
このマニュアルには、 ムの起動、デバイスの構成などの基本的な手順の説明は記載されていません。
基本的なコマンドや手順についての説明は、次のマニュアルを参照してください。
Sun
Solaris™
本システムに付属している他のソフトウェアマニュアル
WDR
の概要と、
Solaris
のさまざまな層について説明します。
インジケーション、および関連を紹介します。開発者が使用するメソッドと
オペレーティング環境に組み込まれている
WDR
クライアントが申請できるシステムイベントの通知のことで
Sun Fire 15K/12K
WDR
を使用して実行できる作業について説明しま
Solaris WBEM
WDR
で提供されているすべてのクラス、(システムイベ
6800/4810/4800/3800
および
WDR
アプリケーションを作成するときに、開発者に
システム上でシステム
コマンド
®
UNIX
周辺機器 使用の手引き』
オペレーティング環境についてのオンラインマニュアル
の基本的なコマンド、およびシステムの停止、システ
x WDR
開発ガイド
• 2002 年 12
書体と記号について
書体または記号 意味
AaBbCc123
AaBbCc123
AaBbCc123
またはゴシック
参照する書名を示します。
コマンド名、ファイル名、ディレ クトリ名、画面上のコンピュータ 出力、コード例。
ユーザーが入力する文字を、画面 上のコンピュータ出力と区別して 表します。
コマンド行の可変部分を、実際の 名前や値と置き換えてください。
.login ls -a
% You have mail.
マシン名
Password:
rm filename rm
ファイルを編集します。
を実行します。
% su
と入力します。
ファイル名 と入力します。
ユーザーマニュアル』
Solaris
参照する章、節、または、
強調する語を示します。
\
枠で囲まれたコード例で、テキス トがページ行幅をこえる場合に、 継続を示します。
章「データの管理」を参照。
6
この操作ができるのは「スーパーユー ザー」だけです。
% grep ‘^#define \
XV_VERSION_STRING’
シェルプロンプトについて
シェル プロンプト
UNIX の C
UNIX の Bourne
スーパーユーザー (シェルの種類を問わない
シェル マシン名
シェルと
Korn
シェル
)
$
#
%
はじめに
xi
関連マニュアル
用途 タイトル
のインストール
WDR
3800
および
DR
および
4810
3800
システ
12K
12K
システ
Sun Fire 6800、4810
、および
4800
ムでの
DR
Sun Fire 15K
システムでの
Sun Fire 15K
システムでのシステムレ ベルのセキュリティ
Sun Fire 6800
、および
4800
ムでのシステムレベルの セキュリティ
Solaris WBEM Services
インストールマニュアル
WDR
Sun Fire 6800
テム
Dynamic Reconfiguration
ザーマニュアル
Sun Fire 15K/12K Dynamic Reconfiguration (DR)
System Management Services (SMS) 1.2
管理者マニュアル システム用
Sun Fire 6800/4810/4800/3800
ムプラットフォーム管理ガイド
Solaris WBEM Services
4810、4800、3800
ユー
ユーザーマニュア
(Sun Fire 15K/12K
)
の管理
コメントをお寄せください
シス
システ
Part No.
816-7269
816-3596
816-7250
816-7243
806-7904
806-7119
xii WDR
開発ガイド
弊社では、マニュアルの改善に努力しており、お客様からのコメントおよびご忠告を お受けしております。コメントは下記宛に電子メールでお送りください。
docfeedback@sun.com
電子メールの表題にはマニュアルの
Part No. (816-7273-11)
を記載してください。
なお、現在日本語によるコメントには対応できませんので、英語で記述してくださ い。
2002 年 12
1
WDR の概要
WDR (WBEM Dynamic Reconfiguration)
できるアプリケーションプログラムインタフェース
(DR)
ステム上で動的再構成
Sun Fire 15K
Sun Fire 12K
Sun Fire 6800
Sun Fire 4810
Sun Fire 4800
Sun Fire 3800
ソフトウェア開発者とシステム管理者は、 重要なシステム管理機能を遠隔実行する独自のアプリケーションを作成することがで きます。
DR 操作は Sun Fire システムコントローラ (SC) 上と Solaris ドメイン上 (cfgadm
ステムライブラリ使用による
WDR
では
DR
操作を遠隔実行できます。
操作を実行する従来の方式に代わる方法を提供しており、
)
のいずれかで実行されます。
は、ソフトウェアアプリケーションで使用
(API)
を提供しており、以下のシ
WDR API
を使用すると、負荷均衡などの
WDR のハードウェア要件
Sun Fire 6800/4810/4800/3800 (MSP)
と呼ばれる外部ホスト上で動作します。
WDR システムコントローラ (SC) 上で動作します。
システムでは、
WDR は Midframe Service Processor
Sun Fire 15K と 12K
システムでは、
Sun Fire 6800/4810/4800/3800 システムでの MSP のハードウェア要件
MSP
に必要な最小構成のハードウェア要件は、次のとおりです。
Sun4U
アーキテクチャー
1
8 GB
のハードディスク容量
128 MB
CD-ROM ドライブ
SunSwiftカード、または QuadFast Ethernet カード (最適)
のメモリー
WDR のソフトウェア要件
WDR は、Solaris 8 2/02 6800/4810/4800/3800
WDR は、Solaris
す。 いません。
または
オペレーティング環境などのソフトウェアにはバンドルされて
Solaris 9
または
Sun Fire 15K/12K
ソフトウェアが実行されている、
システムドメイン上で使用できま
Sun Fire
Sun Fire 15K/12K システムでのソフトウェア要件
WDR
を使用するには、
SC
の両方を
Management Services (SMS)
ておく必要があります。
上にインストールしておく必要があります。さらに、
WDR
ソフトウェアと
バージョン
Solaris WBEM Services
1.2
ソフトウェアも
ソフトウェア
System
SC
上にインストールし
Sun Fire 6800/4810/4800/3800 システムでのソフ トウェア要件
WDR
を使用するには、
の両方を
MSP
上にインストールしておく必要があります。
WDR
ソフトウェアと
Solaris WBEM Services
ソフトウェア
2 WDR
開発ガイド
Web-Based Enterprise Management (WBEM)
WDR
インタフェースは、業界標準である
(WBEM)
ワーク、およびデバイスを の業界リーダー企業で構成される ンバーにより開発された標準規格です。
2002 年 12
に基づいて設計され、さまざまなプラットフォーム上でシステム、ネット
とは
Web-Based Enterprise Management
Web ベースで管理することができます。WBEM は、多数
Distributed Management Task Force (DMTF)
のメ
WBEM
は、以下の
管理対象オブジェクトのモデル化手法。
Model (CIM)
3
つの主要コンポーネントで構成されています。
WBEM
Common Information
では、
を使用して管理対象オブジェクトを表すクラスを作成します。これ らのクラスには、管理対象オブジェクトの属性と状態を表すプロパティーと、管 理対象オブジェクトにおいて実行可能な操作を表すメソッドが含まれます。
CIM 情報をネットワークで送信できるようにするコード化方法。WBEM では、 SGML
して、
XML
操作をネットワークで伝送するためのカプセル化方法。
XML/HTTP
を強化して拡張性を持たせた
CIM
クラスをコード化します。
RMI
または
を使用して、管理対象オブジェクトからの情報の取得、
Extensible Markup Language (XML)
WBEM
では、
管理対象オブジェクトのプロパティーの設定、および管理対象オブジェクトでの 操作を実行するよう送信します。
つまり
WBEM
では、管理対象オブジェクトを
メソッドで表し、
CIM
操作を
XML/HTTP
CIM
または
クラス、プロパティー、および
RMI
メッセージのいずれかで表し
て、これらのメッセージをネットワークを介して送信します。
を使用
このマニュアルでは、
WBEM
の詳細については、
さまざまな情報源から入手可能です。
WBEM
標準規格について全体的な説明はしません。しかし、
DMTF の Web
www.dmtf.org
サイト
をはじめとして、
Common Information Model (CIM)
WDR は Sun Fire
システム専用に
を表すときに使用されます。
DR
によって管理可能な
DR
に関連するイベントや、
AttachmentPoint
ムリソース
DR
プラットフォームリソースのコンテナ (ドメイン、スロットなど
WDR
スキーマでのオブジェクトの存在や状態、あるいはその両方に影響を与える
クラスとそのサブクラスによって表される
(
接続点など
)
イベント
WDR
スキーマでのオブジェクト同士の関連付け
DR
操作そのもの
Sun Fire 6800/4810/4800/3800
12K
システムのアーキテクチャーとかなり異なっています。
使用する
Sun Fire
テクチャーに反映される
システムが異なっていても、
CIM スキーマが組み込まれています。
CIM
スキーマを拡張したものであり、以下のもの
Sun Fire
システム上のリソース
WDR
モデルの状態に影響を与えるイベント
DR
プラットフォー
システムのアーキテクチャーは、Sun Fire 15K およ
WDR
には、
Sun Fire
システムのすべてのアーキ
)
WDR
CIM
スキーマには、すべての
6800/4810/4800/3800 12K
システム専用のオブジェクトがあります。
システム専用のオブジェクト、そして
Sun Fire
システムに共通のオブジェクト、
Sun Fire 15K
1 章WDR
Sun Fire
および
の概要
3
システムアーキテクチャー間の スに取り込まれ、 フォーム固有のサブクラスに取り込まれます。
はプラットフォームに依存しないスーパークラスのプラット
相違点
はプラットフォームに依存しないスーパークラ
共通点
プラットフォーム固有および共通の MOF ファイ ル
WDR で使用される CIM スキーマは、3 つの Managed Object Format (MOF) ファイ
ルに記述されています。これは、 ジェクトがすべて定義されている
WDR_core1.0.mof
テムに共通の要素が定義されています。
WDR_XC1.0.mof
ます。
WDR_SG1.0.mof
定義されています。
MOF
ファイルは、スキーマを提供するだけでなく、ソフトウェア開発者やシステム
CIM
WDR CIM
の形式定義については、『
管理者に
では、
には、
には、
スキーマを構成するオブジェクトの形式定義も提供します。
Sun Fire ASCII
Sun Fire 15K/12K
Sun Fire 15K/12K
Sun Fire 6800/4810/4800/3800
Object Model for Enterprise Management Computer Publishing
てください。
copyright 2000、New York、ISBN 0-471-35342-6)
システム上の管理対象リソースを表すオブ
テキストファイルです。
6800/4810/4800/3800
および
システムに固有の要素が定義されてい
シス
システムに固有の要素が
Common Information Model, Implementing the
(Winston Bumpus
他共著、
Wiley
を参照し
4 WDR
開発ガイド
WDR により実行される操作
WDR
では、以下の動的再構成操作を遠隔実行することができます。
Solaris ソフトウェアが動作しているドメインに、システムボード (CPU/メモリー
)
ボード
接続された) 状態にします。次に
(
るすべてのアプリケーションで使用可能となるように構成し、 れた
構成解除を行ってから構成操作を行うことにより、1 つのドメインから別のドメイ ンにシステムボードを移動する。
システムボードをドメインから削除し、他のドメインで使用できるようにする。
システム上のドメインで現在使用可能な接続点をすべて一覧で表示する。
2002 年 12
を追加する。まず
)
状態にします。
DR
は、ボードをシステムに電気的に接続し、
DR
は、システムボードをドメインで実行され
configured (
connected
構成さ
指定されたシステムボードの現在の状態に関する情報 (システムボードの電源の状
)
態、利用可能かどうか、ドメイン割り当てなど
構成されているシステムボードのメモリー構成を取り出す。
メモリーに与える影響に関する情報 (メモリードレイン情報など) を取り出す。こ の情報によっては、構成されているシステムボードを切り離すことになります。
を表示する。
WDR
の機能は れた操作はありません。しかし、ドメインとスロットに関する情報、クラス間の関 連、およびイベント通知を提供することによって、 ています。
は、パフォーマンスを著しく低下させることなく、
WDR
ることを目的に設計されています。
DR
自体の基本的な機能と同じものであり、
WDR には DR
に追加さ
WDR では DR の機能を向上させ
DR
操作を効率的に実行す
管理者セキュリティーモデル
WDR
キュリティーモデルが適用されます。
Sun Fire 6800/4810/4800/3800
の詳細は、『
(Part No. 806-7904)
ド』
Sun Fire 15K/12K
System Management Services (SMS) 1.2
『 テム用
また、
2
章で説明します。
Sun Fire 15K/12K
では、
Sun Fire 6800/4810/4800/3800
を参照してください。
システムレベルでのセキュリティーの実装についての詳細は、
)』(Part No. 816-7243)
Solaris WBEM Services
6800/4810/4800/3800
および
システムレベルでのセキュリティーの実装について
システムプラットフォーム管理ガイ
管理者マニュアル
を参照してください。
により使用可能となるセキュリティーについては、第
システム上で管理者セ
(Sun Fire 15K/12K
シス
WDR セキュリティー
/etc/group
ループが表示されます。
Sun Fire 6800/4810/4800/3800
Sun Fire 6800/4810/4800/3800 /etc/group
ファイルに、現在ログインしているユーザーが割り当てられているグ
システム上のグループメンバーシップを示す
ファイルは、手動で編集することができます。
システムグループ
1 章WDR
の概要
5
割り当てられているグループメンバーシップに応じて、ユーザーが実行できるすべて の操作を以下の表に示します。
1-1 グループに応じて実行できるタスク - Sun Fire 6800/4810/4800/3800
グループ ユーザーが実行できるタスク
(
なし
すべてのユー
)
ザー
spltadm
spltop
sdxadm
sdxop
ドメインとスロットの列挙。
ボードの割り当ておよび割り当て解除。
特別な特権はありません。
はドメインを意味します。
x
ドメイン
ユーザーがすべてのドメインで ている場合は、すべての接続点の列挙。
接続点状態の変更、ドメイン ボードの割り当て、割り当て解除、電源投入、および電源切断。
はドメインを意味します。
x
ドメイン
ユーザーがすべてのドメインで いる場合は、すべての接続点の列挙。
x
の接続点の列挙。
x
の接続点の列挙。
sdxadm
x
の使用可能構成要素リストにある
sdxop
グループに割り当てられ
グループに割り当てられて
6 WDR
開発ガイド
Sun Fire 15K
Sun Fire 15K
または
および
12K
12K
システムグループ
システム上のグループメンバーシップを示す ファイルを変更するには、引数を指定して プトを実行します。詳細は、『
(Sun Fire 15K/12K
アル
2002 年 12
System Management Services (SMS) 1.2
システム用)』を参照してください。
/etc/group
/opt/SUNWSMS/bin/smsconfig
管理者マニュ
スクリ
割り当てられているグループメンバーシップに応じて、ユーザーが実行できるすべて の操作を以下の表に示します。
1-2 グループに応じて実行できるタスク - Sun Fire 15K および 12K
グループ ユーザーが実行できるタスク
platadmn
platoper
dmnxadm
dmnxrcfg
ボードの割り当て、割り当て解除、電源投入、および電源切断。
特別な特権はありません。
はドメインを意味します。
x
ドメイン
ユーザーがすべてのドメインで れている場合は、すべての接続点の列挙。
接続点状態の変更、ドメイン ボードの割り当て、割り当て解除、電源投入、および電源切断。
はドメインを意味します。
x
ドメイン
ユーザーがすべてのドメインで れている場合は、すべての接続点の列挙。
接続点状態の変更、ドメイン ボードの割り当て、割り当て解除、電源投入、および電源切断。
x
の接続点の列挙。
x
の接続点の列挙。
dmnxadm
x
の使用可能構成要素リストにある
dmnxrcfg
x
の使用可能構成要素リストにある
グループに割り当てら
グループに割り当てら
Solaris WBEM Services
WDR は、Solaris 8 2/02 Solaris WBEM Services
ソフトウェアを拡張したものです。 ソフトウェアを使用すると、管理データに安全にアクセスして操作することができる ため、ソフトウェア開発者は トアプリケーションを作成することができます。
Solaris WBEM Services
ソフトウェアは、以下の ントから構成されています。
アプリケーション層。この層では、
ソースのデータが処理および表示されます。アプリケーション層のサービスに は、
WBEM Workshop、WBEM User Manager
す。管理者は、 と削除、および 管理層。この層では、管理者は
)
成する
を使用して、
WBEM User Manager を使用すると、承認 WBEM ユーザーの追加 WBEM ユーザーのアクセス権の設定を行うことができます。
CIMOM
示や作成などの操作を実行できます。 ダインタフェースはすべて管理層に存在しています。
Solaris 9
および
オペレーティング環境に搭載されている
Solaris WBEM Services
Solaris 環境でシステムリソースを管理するクライアン
3
つのレベルで機能するコンポーネ
WBEM
CIM API (
クライアントによって、管理対象リ
、および
MOF
コンパイラがありま
アプリケーション層と管理層の境界を形
から管理対象リソースのクラスとインスタンスの表
CIMOM、CIM Repository
、およびプロバイ
1 章WDR
の概要
7
プロバイダ層。この層には
Solaris
では、 を提供し、管理対象リソースに関する情報を取得します。
オペレーティング環境の管理対象リソースの
Solaris
プロバイダが常駐しています。このプロバイダ
CIMOM
Solaris プロバイダが、
CIMOM と管理対象システムリソース間のインタフェースを形成します。
インスタンス
Solaris WBEM Services
ドウェアとも対話します。
コンポーネントは、
Solaris WBEM Services
Solaris
ソフトウェアとも、システムハー
ソフトウェアについての詳細は、
Solaris WBEM Web サイト www.sun.com/software/solaris/wbem を参照して
ください。
負荷均衡などのシステム管理アプリケーションの開発者は、 ソフトウェアを使用すると、 ソースの使用率レベル情報を入手することができます。システムパフォーマンスデー タは、
WDR 自体からは提供されません。
Sun Fire
システムドメイン上での現在使用されているリ
Solaris WBEM Services
CIM Object Manager (CIMOM)
WBEM
は、 ソースの情報をプロバイダ経由で転送します。 て管理アプリケーションからの接続を受け付け、接続されているクライアントに以下 のサービスを提供します。
システム上では、
WBEM
管理サービス。 ション間、 セキュリティーサービス。管理者は、 きます。 ロギングサービス。このサービスは、ログに動的に 録し、ログからそのデータを取り出すアプリケーションを作成するのに使用でき るクラスからなります。
XML
スの
クライアント間の情報、
CIMOM が CIM
CIM Repository
サービス。このサービスは
WBEM
クライアントが
CIMOM が CIM
データの意味と構文をチェックし、アプリケー
、および管理対象リソースのデータを配布します。
オブジェクトの管理を行います。
CIMOM Repository
の情報、および管理対象リ
CIMOM は RMI
CIM
情報にアクセスするユーザーを制御で
CIMOM
プロトコルを使用し
イベントデータを記
XML
CIMOM
データを
と通信できるようにします。
CIM
クラスに変換し、
CIMOM
XML
ベー
8 WDR
開発ガイド
WBEM プロバイダ
WDR
にはいくつかのプロバイダクラスがあり、これは います。 間の仲介を行うクラスです。 得と設定を行い、さらに操作を実行することもあります。
Solaris WBEM Services
送して、要求側クライアントに配布します。
WBEM プロバイダは、システム上の CIMOM と管理対象オブジェクトとの
WBEM
ソフトウェアに含まれている
プロバイダは、管理対象デバイス上で情報の取
2002 年 12
MOF
CIMOM
ファイルに記述されて
WBEM
プロバイダでは、
に取り出した情報を転
CIMOM が CIMOM Repository
は、その要求をプロバイダに転送します。プロバイダではその情報に対する要求を受 け取ると、
API を使ってその情報を返します。
で取得できない情報に関する要求を受け取った場合
Solaris WBEM ソフトウェア開発キット (SDK)
WDR
アプリケーションの開発者は、
WDR
す。ただし、
WBEM SDK
細は、以下の
www.sun.com/solaris/wbem
では標準のプロトコルセットが使用されているので、
を使用するための要件はありません。
Sun Developer Connection の Web
Solaris WBEM SDK
Solaris WBEM SDK
サイトをご覧ください。
を使用することができま
Solaris
についての詳
1 章WDR
の概要
9
10 WDR
開発ガイド
2002 年 12
2
WDR での Solaris WBEM Services の使用方法
Solaris WBEM Services の概要
Solaris WBEM Services 2/02
でさまざまな ソフトウェアに含まれており、 いるシステムを管理するアプリケーションを簡単に作成できるようになります。
この開発者向けマニュアルには、 ればならない
WBEM Services
http://www.sun.com/solaris/wbem
Solaris WBEM Services
るので、 ムリソースの管理を行えるようになります。管理対象リソース情報とは、ハードウェ アおよびソフトウェアの状態情報、パフォーマンスメトリクス、または負荷均衡の実 行やデバイスのフェイルオーバーに対する応答を行うときに管理アプリケーションで 必要となるその他のデータなどのことです。この管理対象リソース情報にアクセスで きるようにするプログラムが、 プロバイダです。
Solaris WBEM Services では、Common Information Model (CIM) を使用して、 Solaris
スキーマを作成します。 ルに指定されています。このファイルは にコンパイルされます。
Solaris 9
または
WBEM
Solaris WBEM Services
WDR を使用するアプリケーションでシステムリソース情報の取得とシステ
ソフトウェアが実行されているシステムにある管理対象オブジェクトを表す
オペレーティング環境のいずれかが実行されているドメイン上
サービスを提供しています。
についての詳細は、以下の
WDR
では、
を使用すれば、管理対象リソース情報に安全にアクセスでき
CIM
オブジェクトは
アプリケーション開発者に対して、
Solaris WBEM Services は Solaris
WBEM
Solaris WBEM Services
を使用して
WDR
アプリケーション開発者が理解しておかなけ
に関する情報のみを記載しています。
WDR で提供され、WDR のインストール時
Solaris
Web
サイトを参照してください。
Managed Object Format (MOF)
ソフトウェアが実行されて
に組み込まれている
Solaris 8
Solaris
Solaris
ファイ
11
Solaris WBEM Services の層
Solaris WBEM Services
す。各層には、 ネントが存在しています。
アプリケーション層
管理層
プロバイダ層
WDR
は、以下の
アプリケーション開発者にとって重要なソフトウェアコンポー
3
つの層に存在するソフトウェアパッケージで
Solaris WBEM Services のアプリケー
ション層
WDR
アプリケーション開発者にとって特に役立つ、以下の アプリケーション層のソフトウェアプログラムについて、この章で詳しく説明しま す。
13
13
21
28
ページの「 ページの「 ページの「 ページの「
Solaris Management Console (SMC) WBEM
Managed Object Format (MOF)
Sun WBEM User Manager
コンパイラ」
の使用方法」
Solaris Management Console (SMC)
Solaris WBEM Services
ログビューア」
ユーザーツールの起動」
12 WDR
Sun WBEM User Manager SMC ユーザーツー
Sun WBEM User Manager
と、システム管理者は、承認ユーザーの追加と削除、管理対象リソースに対する承認 ユーザーのアクセス権の設定を行うことができます。
Solaris
ズムには、
(RBAC)
ユーザーを既存の り・書き込みアクセス権のいずれかを与えるときには、 します。
RBAC
ソフトウェアが実行されているドメインでセキュリティーを管理するメカニ
WBEM
という異なる
アクセス制御リスト
2
つのメカニズムがあります。
ACL
に追加し、そのユーザーに読み取りアクセス権または読み取
を使ってユーザーを追加して、そのユーザーの役割と特権を与えるときには、
Solaris Management Console (SMC)
開発ガイド
2002 年 12
および
SMC
ユーザーツールアプリケーションを使用する
(ACL) と Solaris
役割によるアクセス制御
WBEM User Manager を使用
のユーザーツールを使用します。
ACL と RBAC
ティーの管理方法についての詳細は、 ス」を参照してください。
によるシステムセキュリティーの詳細を含めた、
19
ページの「
WBEM
WBEM
セキュリティーサービ
セキュリ
Solaris Management Console (SMC) WBEM ログ ビューア
SMC WBEM ログビューアには、コマンドを発行したユーザー名、コマンドが発行さ
れたクライアントコンピュータなどの情報が記録されているログファイルが表示され ます。
Solaris WBEM Services
含まれています。ログファイル、ログファイルに関連する規則、ログファイル形式、 開発者がシステムイベントの記録に使用するクラス、およびログサービスを使用可能 にする API サービス」
の使用方法についての詳細は、
(
およびそれ以降の節) を参照してください。
には、システムイベントのロギングを使用可能にする
29
ページの「
Solaris WBEM
API
ロギング
Managed Object Format (MOF) コンパイラ
MOF
ファイルのコンパイルには
Solaris
ルは、 すオブジェクトが
WDR
には スを表すオブジェクトから構成されるスキーマを定義します。 は、すべての
Fire 15K
3800
または
MOF
コンパイラは、クラスとインスタンスが定義されている
テートメントを読み取ってから、そのステートメントを
Repository
領域です。
ソフトウェアが実行されているシステムの管理対象オブジェクトを表
CIM
スキーマで指定されている
MOF
ファイルが
Sun Fire
12K
および
システム用です。
に追加します。これは、管理データに関する情報が集められている記憶
システムに対して使用されます。もう
システム用で、3 つめのファイルは
MOF
コンパイラを使用します。この
ASCII
3
つ含まれており、これらファイルで、管理対象リソー
テキストファイルです。
MOF
1
MOF
ファイ
ファイルの
つのファイルは
Sun Fire 6800、4810、4800
MOF
ファイルのス
CIM Object Manager
1
Sun
mofcomp コマンド
MOF
コンパイラを起動し、
ドを使用します。
MOF
ファイルをコンパイルするには、
/usr/sadm/bin/mofcomp [-help] [-v] [-sc] [-si] [-sq] [-version] [-c cimom_
ホスト名
] [-u
ユーザー名
2 章WDR での Solaris WBEM Services
] [-p
パスワード] ファイル名
mofcomp
の使用方法
コマン
13
コマンドの各引数は以下を意味します。
2-1 mofcomp コマンドの引数
引数 説明
-help
-v
-sc
-si
-sq
-version
mofcomp
すべてのコンパイラメッセージが表示される冗長モードで、 コンパイラを実行します。
set class
のオプションは、クラスがすでに存在していて、そのクラス にインスタンスが含まれていない場合はクラスを更新し、ク ラスが存在していない場合はエラーを返します。 ションを指定しないときは、コンパイラでは接続されている ネームスペースに している場合にエラーを返します。
set instance
このオプションは、インスタンスがすでに存在している場合 はインスタンスを更新し、インスタンスが存在していない場 合はエラーメッセージを返します。 ないときは、コンパイラでは接続されているネームスペース に
CIM
ている場合にエラーを返します。
set qualifier types”
ます。このオプションは、修飾子がすでに存在している場合 は修飾子を更新し、修飾子が存在していない場合はエラー メッセージを返します。 は、コンパイラでは接続されているネームスペースに 飾子を追加し、修飾子がすでに存在している場合にエラーを 返します。
MOF
コマンドの引数を一覧表示します。
オプションを付けてコンパイラを実行します。こ
-sc
オプ
クラスを追加し、クラスがすでに存在
CIM
オプションを付けてコンパイラを実行します。
-si
オプションを指定し
インスタンスを追加し、インスタンスがすでに存在し
オプションを付けてコンパイラを実行し
-sq
オプションを指定しないとき
CIM
コンパイラのバージョン番号を表示します。
14 WDR
開発ガイド
-c cimom_
2002 年 12
ホスト名
CIM Object Manager
を実行しているシステムを指定します。
2-1 mofcomp コマンドの引数 (続き)
引数 説明
-u
ユーザー名
-p
パスワード
ファイル名 コンパイルする
CIM Object Manager
す。
CIM Object Manager
-u
ルでは、
-p
と -u
もたらす可能性があるので、コマンド行にパスワードを入力 する必要があります。より安全にパスワードを指定する方法 は、コンパイラからパスワードを入力するプロンプトが表示 されるように、 ジの「 ください。
CIM Object Manager
CIM Object Manager
す。 ルでは、このオプションを使用してください。
-p
と もたらす可能性があるので、コマンド行にパスワードを入力 する必要があります。より安全にパスワードを指定する方法 は、コンパイラからパスワードを入力するプロンプトが表示 されるように、 ジの「 ください。
ユーザー名 オプションを使用してください。
の両方を指定する場合は、セキュリティーに危険を
mofcomp
-u
の両方を指定する場合は、セキュリティーに危険を
mofcomp
に接続する際のユーザー名を指定しま
へのアクセス権を要求するコンパイ
-p
ではなく
のパスワード保護のアドバイス」を参照して
-p
ではなく
のパスワード保護のアドバイス」を参照して
MOF
-u
を指定する方法です。
に接続する際のパスワードを指定しま
へのアクセス権を要求するコンパイ
-u
を指定する方法です。
ファイルの名前。
16
16
ペー
ペー
MOF ファイルのコンパイル
ファイル名に
MOF
をコンパイルできます。 ファイルは、
MOF ファイルのコンパイル方法
1.
オプションを付けないで
/usr/sadm/mof
します。
# mofcomp
ファイル名
以下に例を示します。
# mofcomp /usr/sadm/mof/Solaris_Application1.0.mof
Solaris_Application1.0.mof
Manager Repository
という拡張子が含まれていてもいなくても、
.mof
CIM
スキーマと
Solaris
スキーマが記述されている
にあります。
MOF
コンパイルを実行するときは、以下のコマンドを入力
という名前の
MOF
にコンパイルされます。
2 章WDR での Solaris WBEM Services
ファイルが、
ファイル
MOF
MOF
CIM Object
の使用方法
15
mofcomp
のパスワード保護のアドバイス
mofcomp
し、コマンド行にパスワードを入力した場合には、他のユーザーが後で ps コマンド または 能性があります。このときシステムからは、セキュリティー警告は表示されません。
注 –
のコマンドの実行後、ただちにパスワードを変更してください。これにより、自分の 現在のパスワードを他のユーザーが表示することはありません。
安全ではない す。
% mofcomp -p Log8Rif
% mofcomp -up molly Log8Rif
上記のいずれかの方法で だちにパスワードを変更してください。
コマンドを、
history
コマンド行でパスワードを入力するよう求めるコマンドを実行したときは、そ
コマンドを実行して、その前に入力されたパスワードを表示する可
(セキュリティーが保護されない) コマンドの使用例を以下に示しま
Solaris WBEM Services
WDR
アプリケーション開発者にとって役立つ フトウェアプログラムは、 す。
オプション、または -p-u オプションを付けて実行
-p
mofcomp
コマンドを使用する場合は、コマンド実行後、た
の管理層
Solaris WBEM Services
Common Information Model (CIM) Object Manager
の管理層のソ
16 WDR
CIM Object Managerとは
Solaris WBEM Services Object Manager
ボード、接続点などの管理対象システムオブジェクトを表します。
まず CIM Object Manager では、RMI または XML/HTTP プロトコルのいずれかを 使用して、管理アプリケーションへの接続を受け付けて、
Repository
ス要求を待ちます。サービスには以下のものがあります。
管理サービス。 拠していることを確認し、アプリケーション 管理データ、
開発ガイド
2002 年 12
が組み込まれています。個々の
への接続を設定してから、クライアントアプリケーションからのサービ
CIM
CIM Repository
WBEM
には、
データ操作の意味と構文をチェックして最新の
対応システムでオブジェクトを管理する
CIM
オブジェクトは、
CIM Object Manager
(WDR アプリケーションなど) 間の
、および管理対象リソースを配布します。
CPU
CIM
CIM
、入出力
仕様に準
セキュリティーサービス。ユーザーのログイン要求を認証し、システムリソース へのアクセスを制御します。
ロギングサービス。システムイベントを記録します。
WBEM
きます。要求する び削除、プロパティー値の取り出し、指定したクラス階層内のクラスまたはそのイン スタンスの列挙などがあります。
クライアントは
WBEM
WBEM
対応システムに接続されると、
操作には、
CIM
クラスとインスタンスの作成、表示、およ
WBEM
操作を要求で
手動による CIM Object Manager の起動と停止
CIM Object Manager
通常、 いうユーティリティーによりドメインを起動するたびに、自動的に起動されます。こ のコマンドは、 も起動します。両者はそれぞれ単一のプロセスとして実行されます。
CIM Object Manager
CIM Object Manager
必要が生じたときには手動で行うこともできます。 構文は次の通りです。
/etc/init.d/init.wbem start|stop|status
start
オプションを指定すると、このコマンドによって呼び出されたドメイン上で
CIM Object Manager
CIM Object Manager
上で メイン上での
CIM Object Manager
は、インストール時と、
だけでなく
Solaris Management Console (SMC)
/etc/init.d/init.wbem
を手動で起動したり停止したりする必要はありませんが、その
ユーティリティーの
が起動します。
が停止します。
init.wbem
オプションを指定すると、そのドメイン
stop
status
の状態が表示されます。
オプションを指定すると、そのド
CIM Object Manager を起動する
システムプロンプトで以下のコマンドを入力し、スーパーユーザーとなります。
1.
% su
2. root
3.
システムプロンプト
ます。
以下のコマンドを入力して、
に、ドメインのスーパーユーザーのパスワードを入力し
(#)
CIM Object Manager
を起動します。
# /etc/init.d/init.wbem start
CIM Object Manager を停止する
システムプロンプトで以下のコマンドを入力し、スーパーユーザーとなります。
1.
% su
2 章WDR での Solaris WBEM Services
の使用方法
17
プロンプトが表示されたら、
2.
ユーザーのパスワードを入力します。
root
システムプロンプト
に、ドメインのスーパー
(#)
以下のコマンドを入力して、
3.
CIM Object Manager
を停止します。
# /etc/init.d/init.wbem stop
Solaris WBEM Services
Solaris WBEM Services
役立つ
Solaris
プロバイダというソフトウェアプログラムが含まれています。
のプロバイダ層には、
のプロバイダ層
WDR
アプリケーション開発者に特に
Solaris プロバイダ
Solaris
は、 ム上の管理対象リソースのインスタンスを提供し、管理対象デバイスの情報を取り出 して設定します。
WDR
きには、まず トでユーザーに与えられているのは、
WBEM
リティーサービス」を参照してください。
プロバイダは、管理対象オブジェクトと通信するクラスです。プロバイダ
CIM Object Manager に Solaris
オペレーティング環境が実行されているシステ
アプリケーションが管理対象リソースに関する
WBEM
でドメイン上のユーザーログイン情報を確認します。デフォル
Read Only (
システムのセキュリティーについての詳細は、
CIM
データにアクセスすると
読み取り専用) アクセス権です。
19
ページの「
WBEM
セキュ
18 WDR
CIM Object Manager
信します。アプリケーションから と、
CIM Object Manager
イダに渡します。
プロバイダは、マシン固有の独自のプロバイダであっても、
を使って記述した移植性がある (マシンに依存しない) ものでも構いません。な
(JNI)
Java Native Interface (JNI) は、Java Development Kit (JDK™)
お、 す。
開発ガイド
2002 年 12
では、オブジェクトプロバイダ
CIM Object Manager
はプロバイダ
API
API
を使用してプロバイダと通
の動的データの要求がある
経由で応答し、要求された情報をプロバ
Java Native Interface
に含まれていま
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