Sun Fire™ V20z および
Sun Fire V40z サーバー
プリインストール Solaris ™ 10
オペレーティングシステムマニュアル
Sun Microsystems, Inc.
www.sun.com
Part No. 819-2938-10
2005 年 7 月 , Revision A
コメントの送付 : http://www.sun.com/hwdocs/feedback
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米国 Sun Microsystems, Inc. ( 以下、米国 Sun Microsystems 社とします) は、本書に記述されている技術に関する知的所有権を有していま
す。これら知的所有権には、http://www.sun.com/patents に掲載されているひとつまたは複数の米国特許、および米国ならびにその他の
国におけるひとつまたは複数の特許または出願中の特許が含まれています。
本書およびそれに付属する製品は著作権法により保護されており、その使用、複製、頒布および逆コンパイルを制限するライセンスのもと
において頒布されます。サン・マイクロシステムズ株式会社の書面による事前の許可なく、本製品および本書のいかなる部分も、いかなる
方法によっても複製することが禁じられます。
本製品のフォント技術を含む第三者のソフトウェアは、著作権法により保護されており、提供者からライセンスを受けているものです。
本製品の一部は、カリフォルニア大学からライセンスされている Berkeley BSD システムに基づいていることがあります。UNIX は、
X/Open Company Limited が独占的にライセンスしている米国ならびに他の国における登録商標です。
本製品は、株式会社モリサワからライセンス供与されたリュウミン L-KL (Ryumin-Light) および中ゴシック BBB (GothicBBB-Medium) の
フォント・データを含んでいます。
本製品に含まれる HG 明朝 L と HG ゴシック B は、株式会社リコーがリョービイマジクス株式会社からライセンス供与されたタイプフェー
スマスタをもとに作成されたものです。平成明朝体 W3 は、株式会社リコーが財団法人 日本規格協会 文字フォント開発・普及センターから
ライセンス供与されたタイプフェースマスタをもとに作成されたものです。また、HG 明朝 L と HG ゴシック B の補助漢字部分は、平成明
朝体W3 の補助漢字を使用しています。なお、フォントとして無断複製することは禁止されています。
Sun 、Sun Microsystems 、AnswerBook2 、docs.sun.com 、Sun Fire は、米国およびその他の国における米国 Sun Microsystems 社の商標もし
くは登録商標です。サンのロゴマークおよび Solaris は、米国 Sun Microsystems 社の登録商標です。
すべての SPARC 商標は、米国 SPARC International, Inc. のライセンスを受けて使用している同社の米国およびその他の国における商標また
は登録商標です。SPARC 商標が付いた製品は、米国 Sun Microsystems 社が開発したアーキテクチャーに基づくものです。
OPENLOOK、 OpenBoot、 JLE は、サン・マイクロシステムズ株式会社の登録商標です。
ATO K は、株式会社ジャストシステムの登録商標です。 ATO K8 は、株式会社ジャストシステムの著作物であり、 ATO K8 にかかる著作権そ
の他の権利は、すべて株式会社ジャストシステムに帰属します。 ATOK Server/ATOK12 は、株式会社ジャストシステムの著作物であり、
ATOK Server/ATOK12 にかかる著作権その他の権利は、株式会社ジャストシステムおよび各権利者に帰属します。
本書で参照されている製品やサービスに関しては、該当する会社または組織に直接お問い合わせください。
OPEN LOOK および Sun™ Graphical User Interface は、米国 Sun Microsystems 社が自社のユーザーおよびライセンス実施権者向けに開発
しました。米国 Sun Microsystems 社は、コンピュータ産業用のビジュアルまたは グラフィカル・ユーザーインタフェースの概念の研究開
発における米国 Xerox 社の先駆者としての成果を認めるものです。米国 Sun Microsystems 社は米国 Xerox 社から Xerox Graphical User
Interface の非独占的ライセンスを取得しており、このライセンスは米国 Sun Microsystems 社のライセンス実施権者にも適用されます。
U.S. Government Rights—Commercial use. Government users are subject to the Sun Microsystems, Inc. standard license agreement and
applicable provisions of the FAR and its supplements.
本書は、「現状のまま」をベースとして提供され、商品性、特定目的への適合性または第三者の権利の非侵害の黙示の保証を含みそれに限
定されない、明示的であるか黙示的であるかを問わない、なんらの保証も行われないものとします。
本書には、技術的な誤りまたは誤植のある可能性があります。また、本書に記載された情報には、定期的に変更が行われ、かかる変更は本
書の最新版に反映されます。さらに、米国サンまたは日本サンは、本書に記載された製品またはプログラムを、予告なく改良または変更す
ることがあります。
本製品が、外国為替および外国貿易管理法 (外為法) に定められる戦略物資等 (貨物または役務) に該当する場合、本製品を輸出または日本国
外へ持ち出す際には、サン・マイクロシステムズ株式会社の事前の書面による承諾を得ることのほか、外為法および関連法規に基づく輸出
手続き、また場合によっては、米国商務省または米国所轄官庁の許可を得ることが必要です。
原典: Sun Fire V20z and Sun Fire V40z Servers—Guide for Pre-Installed Solaris 10 Operating System
Part No: 819-1811-10
Revision A
Please
Recycle
目次
はじめに v
関連マニュアル v
Sun のオンラインマニュアル vi
Sun の技術サポート vi
コメントをお寄せください vi
プリインストール Solaris™ 10 オペレーティングシステムの設定 1
インストール用ワークシート 1
作業の前に 3
サービスプロセッサ 3
プリインストールされた Solaris 10 オペレーティングシステムの設定 4
ユーザーマニュアル 6
プリインストールされた Solaris 10 OS のサーバーからの削除 6
Solaris 10 OS のダウンロード 6
iii
iv Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — プリインストール Solaris 10 OS マニュアル • 2005 年 7 月
はじめに
このマニュアルでは、Sun Fire V20z および V40z サーバーの Solaris 10 オペレーティ
ングシステムの設定方法について説明します。
関連マニュアル
用途 タイトル
設置 『 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー
—設置マニュアル』
保守 『 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー
—ユーザーマニュアル』
サーバーの管理 『 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー
—サーバー管理マニュアル』
Linux OS のインストール 『 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー
—Linux オペレーティングシステムインストー
ルマニュアル』
障害追跡 『Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー
— 障害追跡手法および診断マニュアル』
最新情報 『Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー
— ご使用にあたって』
Part No.
817-6146-xx
819-2918-xx
819-2923-xx
817-6156-xx
819-2928-xx
819-2913-xx
v
Sun のオンラインマニュアル
各言語対応版を含む Sun の各種マニュアルは、次の URL から表示、印刷、または購
入できます。
http://www.sun.com/documentation
Sun の技術サポート
このマニュアルに記載されていない技術的な問い合わせについては、次の URL にア
クセスしてください。
http://www.sun.com/service/contacting
コメントをお寄せください
マニュアルの品質改善のため、お客様からのご意見およびご要望をお待ちしておりま
す。コメントは下記よりお送りください。
http://www.sun.com/hwdocs/feedback
ご意見をお寄せいただく際には、下記のタイトルと Part No. を記載してください。
『Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー— プリインストール Solaris 10 OS マ
ニュアル』、Part No. 819-2938-10
vi Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — プリインストール Solaris 10 OS マニュアル • 2005 年 7 月
プリインストール Solaris ™ 10 オペ
レーティングシステムの設定
このマニュアルでは、使用している Sun Fire ™ V20z または Sun Fire V40z サーバー
にプリインストールされた Solaris
ついて説明します。手順は、次のとおりです。
1. サービスプロセッサ (SP) にログオンし、コンソール出力用の Serial-over-LAN オ
プションを設定します。
2. 使用しているサーバーのプリインストールされた Solaris 10 OS を設定します。
™
10 オペレーティングシステム (OS) の設定手順に
インストール用ワークシート
次のワークシートを使用して、Solaris 10 OS のインストールに必要な情報を収集しま
す。
ワークシートで要求されている情報をすべて収集する必要はありません。使用してい
るシステムに該当する情報のみを収集する必要があります。
表 1 インストール用ワークシート
インストールに
必要な情報
ネットワーク システムをネットワークに接続しますか。 はい/ いいえ
ネットワーク
インタフェース
DHCP
ホスト名 DHCP を使用しない場合は、システムに適用するホスト名を
説明または例 記入欄
システムには、どのネットワークインタフェースで接続します
か。
ネットワークインタフェースを設定する際に、システムで動的
ホスト構成プロトコル (DHCP) を使用できますか。
決定します。
はい/ いいえ
1
表 1 インストール用ワークシート (続き)
インストールに
説明または例 記入欄
必要な情報
IP アドレス DHCP を使用しない場合は、システムの IP アドレスを決定し
ます。
例: 129.200.9.1
サブネット DHCP を使用しない場合に、システムをサブネットの一部に
はい/ いいえ
しますか。
システムをサブネットの一部にする場合は、サブネットのネッ
トマスクを確認します。
例: 255.255.0.0
IPv6
デフォルト
ルート
注 : このオプ
ションは、静的
IP アドレスを
サーバーに割り
当てることを選
択した場合にの
み表示されま
す。
このマシンで IPv6 を使用可能にしますか。 はい/ いいえ
デフォルトルートの IP アドレスを指定しますか。あるいは、
Solaris Web Start インストールプログラムまたは Solaris
suninstall プログラムを使用してデフォルトルートの IP ア
ドレスを検出しますか。
• 指定する
• 検出する
• どちらも行わない
デフォルトルートは、2 つの物理ネットワーク間でトラフィッ
クを転送するブリッジになります。IP アドレスは、ネット
ワーク上で各ホストを識別するための一意の番号です。
次のいずれかの方法を選択できます。
IP アドレスを指定できます。指定した IP アドレスで
/etc/defaultrouter ファイルが作成されます。システムを
再起動すると、指定した IP アドレスがデフォルトルートにな
ります。
ソフトウェアを使用して IP アドレスを検出できます。システ
ムを再起動すると、Solaris
suninstall プログラムによって
IP アドレスが検出されます。
ルーターを使用しない場合、またはこの時点ではソフトウェア
による IP アドレスの検出を行わない場合は、指定も検出もし
ないことを選択できます。再起動時に、ソフトウェアによって
自動的に IP アドレスの検出が試行されます。
ホストの IP アドレス:
タイムゾーン デフォルトのタイムゾーンはどのように指定しますか。 • 地理的な位置
•GM からのオフセット
• タイムゾーンファイル
ルート
システムのルートパスワードを選択します。
パスワード
2 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — プリインストール Solaris 10 OS マニュアル • 2005 年 7 月
作業の前に
注 – 次の Web サイトにアクセスして、使用している Sun Fire V20z および Sun Fire
V40z サーバーのユーザーマニュアルが最新版であることを確認してください。
http://www.sun.com/products-n-solutions/hardware/docs/Servers/
Workgroup_Servers/Sun_Fire_V20z/index.html
● まず、サービスプロセッサ (SP) の初期設定を実行する必要があります。
初期設定を行うには、『Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー— サーバー管
理マニュアル』(819-2923) の次の 2 つの節を参照してください。このマニュアルは、
Sun Fire V20z and Sun Fire V40z Servers—Documentation and Support Files CD に
収録されています。
第 1 章にある「サービスプロセッサの初期設定」内の次の節
■ 「パート I: SP へのネットワーク設定の割り当て」
■ 「パート II: サービスプロセッサのセキュリティー保護」
サービスプロセッサ
注 – SP で使用できるすべてのコマンドおよびオプションの一覧については、『 Sun
Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー— サーバー管理マニュアル』 (819-2923) の付
録を参照してください。
Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバーには、OS からの完全な独立性と、サー
バー管理機能の最大限の可用性を実現するための、専用のチップセットが搭載されて
います。サービスプロセッサ (SP) と呼ばれるこのチップセットは、次の機能を提供
する組み込み型の PowerPC チップです。
■ プラットフォームの環境監視 (温度、電圧、ファン速度、パネルスイッチなど)
■ 問題が発生した場合の警告メッセージ
■ 遠隔からのサーバー操作の制御 (サーバーのオペレーティングシステムの起動/停
止/ 再起動、サーバーの電源投入/ 電源切断、BIOS のサーバー起動プロセスの停
止、BIOS のアップグレードなど)
プリインストール Solaris™ 10 オペレーティングシステムの設定 3
プリインストールされた Solaris 10 オペ
レーティングシステムの設定
注 – この手順を実行する前に、サービスプロセッサの初期設定を実行する必要があ
ります。サービスプロセッサの初期設定をまだ実行していない場合は、3 ページの
「作業の前に」を参照してください。
1 ページの「インストール用ワークシート」に示すように、使用しているシステムお
よびネットワークに関する情報を収集し、この情報を使用して設定作業を順に行いま
す。
1. SSHv1 または SSHv2 クライアントを使用して、 Sun Fire V20z または Sun Fire
V40z サーバーの SP の IP アドレスに接続します。
2. あらかじめ作成したユーザーアカウントを使用して、 SP にログインします。
3. 次のコマンドを実行して、 SP 上で Serial-over-LAN 機能を使用可能にします。
# platform set console -s sp -e -S 9600
注 – -S 引数で渡すボーレート値は、BIOS のシリアルリダイレクション機能に指定
した速度、およびブートローダーや OS の設定で使用した速度と一致している必要が
あります。
BIOS 設定のデフォルトのボーレートは、9600 です。
注 – デフォルトでは、プリインストールされた Solaris 10 OS イメージは、シリアル
ポートに出力を送信するように設定されています。
4. プロンプトで、次のコマンドを実行します。
# platform console
5. 正面パネルにあるプラットフォームの電源ボタンを押して、プラットフォームに電源
を入れます。
OS が起動すると、 POST メッセージが画面に表示されます。
4 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — プリインストール Solaris 10 OS マニュアル • 2005 年 7 月
注 – 画面にメッセージが表示されない場合は、Serial-over-LAN 機能が正しく設定さ
れていない可能性があります。
まず、手順 3 に示すコマンドおよびオプションを正しく入力しているかどうかを確認
してください。
6. プロンプトが表示されたら、端末の種類を選択します。
プロンプトが表示された場合は、選択した値を確認します。
7. Esc+2 を押して、処理を続けます。
8. 画面上のプロンプトに従います。
9. 1 ページの「インストール用ワークシート」の情報を使用して、プロンプトに従っ
て、システムおよびネットワークに関する情報を入力します。
サーバーにネットワーク情報を割り当てるために選択した方法 (DHCP または静的
IP アドレス ) によって、表示される画面は異なります。
システムの設定情報の入力が終わると、サーバーの起動処理が完了し、Solaris のロ
グインプロンプトが表示されます。
ビデオポートへのコンソール出力の再設定
注意 – この手順は、Solaris に熟練したユーザーのみを対象にしています。
bootenv.rc ファイルに問題があると、サーバーの通常の機能に重大な障害が発生
するか、サーバーが起動できなくなる場合があります。
10. ( 任意) SP へのログイン中、コンソール出力をビデオポートにリダイレクトする場合
は、プロンプトで次の引数を指定した eeprom コマンドを実行します。
eeprom output-device=screen
eeprom input-device=keyboard
プリインストール Solaris™ 10 オペレーティングシステムの設定 5
ユーザーマニュアル
Solaris10OS ユーザーマニュアルの各種コレクションは、次の URL で参照できま
す。
http://docs.sun.com/app/docs/prod/solaris.10#hic
特に、Solaris 10 OS Release and Installation Collection は次の URL で参照できま
す。
http://docs.sun.com/app/docs/coll/1236.1?q=Solaris+10
プリインストールされた Solaris 10 OS
のサーバーからの削除
プリインストール版の Solaris 10 OS をサーバーから削除する場合は、 Sun
Installation Assistant for Sun Fire V20z and Sun Fire V40z Servers CD-ROM を使用
してください。この CD-ROM は、使用しているサーバーの付属品ボックスに同梱さ
れています。
Sun Installation Assistant CD-ROM を使用すると、サポートされている Linux オペ
レーティングシステム (OS) を容易にインストールできます。このインストール手順
の一部として、ハードディスクドライブから既存の OS を削除できます。
Sun Installation Assistant CD-ROM の詳細は、『 Sun Fire V20z および Sun Fire
V40z サーバー —Linux オペレーティングシステムインストールマニュアル』 (817-
6156) の第 2 章を参照してください。
Solaris 10 OS のダウンロード
Solaris 10 を削除したあとで再インストールする必要がある場合は、Solaris 10 OS を
ダウンロードするか、Solaris 10 OS メディアキットを注文します。
詳細は、次の URL を参照してください。
http://www.sun.com/software/solaris/index.jsp
6 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — プリインストール Solaris 10 OS マニュアル • 2005 年 7 月