Sun Fire™ V20z および
Sun Fire V40z サーバー
ユーザーマニュアル
Sun Microsystems, Inc.
www.sun.com
Part No. 819-2918-17
2005 年 8 月 , Revision A
コメントの送付 : http://www.sun.com/hwdocs/feedback
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フォント・データを含んでいます。
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原典: Sun Fire V20z and Sun Fire V40z Servers-User Guide
Part No: 817-5248-17
Revision A
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目次
はじめに xi
マニュアルの構成 xi
UNIX コマンド xii
シェルプロンプトについて xii
書体と記号について xiii
関連マニュアル xiii
Sun のオンラインマニュアル xiv
Sun 以外の Web サイト xv
Sun の技術サポート xv
コメントをお寄せください xv
1. Sun Fire™ V20z サーバーおよび Sun Fire V40z サーバーの概要 1-1
1.1 安全性に関するガイドライン 1-1
1.1.1 ユーザーマニュアル 1-2
1.2 Sun Fire V20z サーバーの概要 1-2
1.2.1 用途 1-3
1.2.2 Sun Fire V20z サーバーの機能 1-3
1.2.3 Sun Fire V20z サーバーのハードウェアシステムの配置 1-4
1.2.3.1 Sun Fire V20z の正面パネルおよび背面パネル 1-4
1.2.3.2 Sun Fire V20z のシステムコンポーネント 1-6
iii
1.3 Sun Fire V40z サーバーの概要 1-7
1.3.1 用途 1-7
1.3.2 Sun Fire V40z の機能 1-8
1.3.3 Sun Fire V40z サーバーのハードウェアシステムの配置 1-9
1.3.3.1 Sun Fire V40z の正面パネルおよび背面パネル 1-9
1.3.3.2 Sun Fire V40z システムコンポーネント 1-11
1.4 Sun Fire V20z サーバーおよび Sun Fire V40z サーバーの共通の機能 1-12
1.4.1 サーバー管理 1-12
1.4.1.1 サービスプロセッサ 1-12
1.4.1.2 操作パネル 1-13
1.4.1.3 正面および背面パネルの LED 1-18
1.5 アクセサリキット 1-19
1.6 追加オプションおよび顧客交換可能コンポーネント 1-22
1.7 現場交換可能ユニット 1-25
2. 電源投入および BIOS 設定 2-1
2.1 サーバーの電源投入 2-1
2.2 サーバーの電源切断 2-3
2.3 遠隔コンソール端末のエスケープシーケンス 2-4
2.4 BIOS 設定ユーティリティー 2-5
2.4.1 「 Main」メニュー 2-6
2.4.2 「 Advanced」メニュー 2-8
2.4.3 「 Security」メニュー 2-14
2.4.4 「 Power」メニュー 2-15
2.4.5 「 Boot」メニュー 2-15
2.4.6 「 Exit」メニュー 2-16
2.4.7 QuickBoot 機能 2-16
2.5 USB フロッピーディスクデバイスからの起動 2-17
iv Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
3. Sun Fire V20z サーバーの保守 3-1
3.1 必要な工具類および部品 3-1
3.2 サーバーの電源切断およびカバーの取り外し 3-2
3.2.1 サーバーの上部カバーの取り付け 3-3
3.3 Sun Fire V20z コンポーネントの配置 3-4
3.3.1 SCSI ID の割り当て 3-5
3.3.1.1 Linux ベースのサーバー 3-5
3.3.1.2 Solaris ベースのサーバー 3-5
3.4 Sun Fire V20z サーバーのリリース 3-5
3.4.1 Sun Fire V20z サーバーのバージョン 3-6
3.4.1.1 Sun Fire V20z サーバーに関する重要な情報 3-6
3.4.1.2 Super FRU の交換用の Solaris 9 OS Install-Time
Update 3-7
3.4.2 混在させて使用できない CPU ステッピングバージョン 3-8
3.4.2.1 CPU のステッピングバージョンの確認 3-8
3.4.3 ハーフサイズの PCI カード用サポートガイドの廃止 3-11
3.5 顧客交換可能ユニットの交換手順 3-12
3.5.1 I/O ボード 3-13
3.5.2 PCI カード 3-14
3.5.2.1 サポートされる PCI カード 3-14
3.5.2.2 PCI カードの追加または交換 3-14
3.5.3 SCSI ハードディスクドライブおよびキャリア 3-16
3.5.3.1 HDD およびキャリアの取り外し 3-16
3.5.3.2 HDD およびキャリアの取り付け 3-17
3.5.4 SCSI バックプレーン 3-18
3.5.5 CD-ROM/DVD-ROM/フロッピーディスクドライブ構成部品 3-21
3.5.6 操作パネルボードおよび LCD ディスプレイ 3-23
3.5.7 電源装置 3-24
3.5.8 冷却ファン 3-26
目次 v
3.5.9 メモリー電圧調整モジュール 3-28
3.5.10 CPU 電圧調整モジュール 3-29
3.5.10.1 開始する前に 3-29
3.5.10.2 CPU VRM の取り外し 3-30
3.5.10.3 CPU VRM の交換 3-30
3.5.11 メモリーモジュール 3-31
3.5.11.1 メモリーモジュールの装着規則 3-31
3.5.11.2 メモリーモジュールの取り外し 3-33
3.5.11.3 メモリーモジュールの取り付け 3-33
3.5.12 システムバッテリー 3-34
3.5.12.1 システムバッテリーの取り外し 3-34
3.5.12.2 システムバッテリーの交換 3-35
3.5.13 ケーブルキット 3-35
3.5.14 CPU およびヒートシンク 3-38
3.5.14.1 1-CPU 構成 3-38
3.5.14.2 ヒートシンクおよび CPU の取り外し 3-38
3.5.14.3 2 回目の更新リリース (シャーシ PN 380-1194) に取り付
けられたヒートシンクの交換 3-41
3.5.14.4 2 回目の更新リリース (シャーシ PN 380-1194) のヒート
シンクの取り付け 3-42
3.5.14.5 CPU およびヒートシンクの取り付け 3-44
3.5.15 Super FRU 3-46
3.6 Sun Fire V20z のインジケータ、スイッチ、およびジャンパ 3-48
3.6.1 Sun Fire V20z のマザーボード 3-48
3.6.2 Clear-CMOS ジャンパ 3-51
4. Sun Fire V40z サーバーの保守 4-1
4.1 必要な工具類および部品 4-1
4.2 サーバーの電源切断およびカバーの取り外し 4-2
4.3 Sun Fire V40z コンポーネントの配置 4-3
vi Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
4.3.1 SCSI ID の割り当て 4-5
4.3.1.1 Linux ベースのサーバー 4-5
4.3.1.2 Solaris ベースのサーバー 4-5
4.4 Sun Fire V40z サーバーのリリース 4-6
4.4.1 サーバーのバージョン 4-6
4.4.1.1 Sun Fire V40z サーバーに関する重要な情報 4-6
4.4.1.2 Super FRU の交換用の Solaris 9 OS Install-Time
Update 4-7
4.4.2 混在させて使用できない CPU ステッピングバージョン 4-8
4.4.2.1 CPU のステッピングバージョンの確認 4-8
4.5 顧客交換可能ユニットの交換手順 4-12
4.5.1 PCI カード 4-13
4.5.1.1 サポートされる PCI カード 4-14
4.5.1.2 PCI カードの追加または交換 4-14
4.5.1.3 Sun Fire V40z サーバーの PCI カードスロットの場所
4-15
4.5.1.4 縦型 PCI カードの縦型スロットへの取り付け 4-15
4.5.1.5 横型 PCI カードおよびライザーの取り付け 4-17
4.5.1.6 最初のリリースの Sun Fire V40z サーバーへのバッテ
リーバックアップ付き LSI MegaRAID カードの取り付
け 4-19
4.5.1.7 更新リリースの Sun Fire V40z サーバーへのバッテリー
バックアップ付き LSI MegaRAID カードの取り付け
4-21
4.5.2 SCSI ハードディスクドライブおよびキャリア 4-23
4.5.2.1 HDD およびキャリアの取り外し 4-23
4.5.2.2 HDD およびキャリアの取り付け 4-24
4.5.3 DVD-ROM/フロッピーディスクドライブ構成部品 4-25
4.5.4 CPU カード 4-26
4.5.5 操作パネルおよび LCD 構成部品 4-31
4.5.6 SCSI バックプレーン構成部品 4-32
目次 vii
4.5.7 冷却ファン 4-33
4.5.7.1 ファンの番号付け 4-34
4.5.7.2 個々の冷却ファンの交換 4-34
4.5.7.3 正面ファンケージ構成部品の交換 4-36
4.5.7.4 背面ファンケージ構成部品の交換 4-37
4.5.8 電源装置および電源装置ケージ構成部品 4-39
4.5.8.1 個々の電源装置の交換 4-39
4.5.8.2 電源装置ケージ構成部品の交換 4-41
4.5.9 メモリー電圧調整モジュール 4-43
4.5.9.1 マザーボード上のメモリー VRM の交換 4-43
4.5.9.2 CPU カード上のメモリー VRM の交換 4-44
4.5.10 CPU 電圧調整モジュール 4-46
4.5.10.1 開始する前に 4-46
4.5.10.2 マザーボード上の CPU VRM の交換 4-46
4.5.10.3 CPU カード上の CPU VRM の交換 4-49
4.5.11 メモリーモジュール 4-51
4.5.11.1 メモリーモジュールの装着規則 4-51
4.5.11.2 マザーボード上のメモリーモジュールの交換 4-53
4.5.11.3 CPU カード上のメモリーモジュールの交換 4-54
4.5.12 CPU およびヒートシンク 4-55
4.5.12.1 マザーボード上の CPU の交換 4-56
4.5.12.2 任意設定の CPU カード上の CPU の交換 4-60
4.5.12.3 更新リリース (シャーシ PN 380-1206) のヒートシンク
の取り付け 4-63
4.5.13 システムバッテリー 4-68
4.5.14 ケーブルキット 4-70
4.5.14.1 システムコンポーネントの取り外し 4-70
4.5.14.2 ケーブルの取り外しおよび交換 4-73
4.5.14.3 コンポーネントの再取り付け 4-78
viii Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
4.5.15 Super FRU 4-81
4.6 Sun Fire V40z のインジケータ、スイッチ、およびジャンパ 4-83
4.6.1 Sun Fire V40z のマザーボードおよび CPU カード 4-83
4.6.2 Clear-CMOS ジャンパ 4-85
A. システム仕様 A-1
A.1 Sun Fire V20z サーバーの仕様 A-1
A.1.1 物理仕様 A-1
A.1.2 電源仕様 A-2
A.1.3 環境仕様 A-2
A.2 Sun Fire V40z サーバーの仕様 A-3
A.2.1 物理仕様 A-3
A.2.2 電源仕様 A-3
A.2.3 環境仕様 A-4
B. BIOS POST コード B-1
C. SCSI BIOS 構成ユーティリティー C-1
C.1 SCSI BIOS 構成ユーティリティーの起動 C-1
C.2 構成ユーティリティーの使用法 C-2
C.2.1 ユーザー入力 C-3
C.2.2 「 Main」メニュー C-3
C.2.3 Boot Adapter List C-5
C.2.4 Global Properties C-6
C.2.5 Adapter Properties C-7
C.2.6 Device Properties C-9
C.2.7 RAID Properties C-11
C.3 SCSI BIOS 構成ユーティリティーの終了 C-13
D. 追補情報 D-1
目次 ix
D.1 RAID サポート D-1
D.1.1 LSI Logic の Integrated RAID ソリューション D-2
D.1.2 統合ミラー化 D-2
D.1.3 サポートされないゼロチャネル RAID D-3
D.1.4 代替内蔵ドライブによる RAID 構成 (Sun Fire V40z サーバーのみ
)D - 3
索引 索引 -1
x Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
はじめに
このマニュアルでは、Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバーの保守方法につ
いて説明します。
マニュアルの構成
第 1 章では、Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバーの概要について説明しま
す。
第 2 章では、サーバーの電源投入方法および BIOS の設定方法について説明します。
第 3 章では、Sun Fire V20z サーバーのコンポーネントの取り外しおよび交換方法に
ついて説明します。
第 4 章では、Sun Fire V40z サーバーのコンポーネントの取り外しおよび交換方法に
ついて説明します。
付録 A では、システムパフォーマンスを最適化する方法について説明します。
付録 B では、BIOS POST コードの一覧を示します。
付録 C では、Fusion-MPT SCSI BIOS 構成ユーティリティーの使用方法に関する参考
情報を示します。
付録 D では、ハードウェアに関する追補情報を示します。
xi
UNIX コマンド
このマニュアルには、システムの停止、システムの起動、およびデバイスの構成など
に使用する基本的な UNIX® コマンドと操作手順に関する説明は含まれていない可能
性があります。これらについては、以下を参照してください。
■ 使用しているシステムに付属のソフトウェアマニュアル
■ 下記にある Solaris™ オペレーティング環境のマニュアル
http://docs.sun.com
シェルプロンプトについて
シェル プロンプト
UNIX の C シェル
UNIX の Bourne シェルと Korn シェル
スーパーユーザー (シェルの種類を問わない)
machine_name %
$
#
xii Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
書体と記号について
書体または記号
AaBbCc123
AaBbCc123
AaBbCc123
『 』 参照する書名を示します。 『Solaris ユーザーマニュアル』
「 」 参照する章、節、または、強調す
\
* 使用しているブラウザにより、これらの設定と異なって表示される場合があります。
*
意味 例
コマンド名、ファイル名、ディレ
クトリ名、画面上のコンピュータ
出力、コード例。
ユーザーが入力する文字を、画面
上のコンピュータ出力と区別して
表します。
コマンド行の可変部分。実際の名
前や値と置き換えてください。
る語を示します。
枠で囲まれたコード例で、テキス
トがページ行幅を超える場合に、
継続を示します。
.login ファイルを編集します。
ls -a を実行します。
% You have mail.
%
su
Password:
rm filename と入力します。
第 6 章「データの管理」を参照。
この操作ができるのは「スーパー
ユーザー」だけです。
% grep ‘^#define \
XV_VERSION_STRING’
関連マニュアル
最新版のマニュアルを入手するには、次のサイトにアクセスしてください。
http://www.sun.com/products-nsolutions/hardware/docs/Servers/Workgroup_Servers/Sun_Fire_V20z/
index.html
一部のマニュアルは、フランス語版、簡体字中国語版、繁体字中国語版、日本語版、
および韓国語版に翻訳されています。
はじめに xiii
用途 タイトル
安全性に関する情報 『 Important Safety Information for Sun
Hardware Systems』
安全性に関する注意事項
および国際的な規格への
適合性の保証
ハードウェアの設置およ
びシステムソフトウェア
のインストール
サーバー管理 『Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サー
オペレーティングシステ
ムのインストール
障害追跡および診断 『Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サー
最新情報 『Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サー
『Sun Fire V20z and Sun Fire V40z
Servers—Safety and Compliance Guide 』
『Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サー
バー— 設置マニュアル』
バー— サーバー管理マニュアル』
『Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サー
バー—Linux オペレーティングシステムインス
トールマニュアル』
バー— 障害追跡手法および診断マニュアル』
バー─ご使用にあたって』
Part No.
816-7190-xx
817-5251-xx
817-6146-xx
819-2923-xx
817-6156-xx
819-2928-xx
819-2913-xx
Sun のオンラインマニュアル
各言語対応版を含む Sun の各種マニュアルは、次の URL から表示、印刷、または購
入できます。
http://www.sun.com/documentation
xiv Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
Sun 以外の Web サイト
このマニュアルで紹介する Sun 以外の Web サイトが使用可能かどうかについては、
Sun は責任を負いません。このようなサイトやリソース上、またはこれらを経由して
利用できるコンテンツ、広告、製品、またはその他の資料についても、Sun は保証し
ておらず、法的責任を負いません。また、このようなサイトやリソース上、またはこ
れらを経由して利用できるコンテンツ、商品、サービスの使用や、それらへの依存に
関連して発生した実際の損害や損失、またはその申し立てについても、Sun は一切の
責任を負いません。
Sun の技術サポート
このマニュアルに記載されていない技術的な問い合わせについては、次の URL にア
クセスしてください。
http://www.sun.com/service/contacting
コメントをお寄せください
マニュアルの品質改善のため、お客様からのご意見およびご要望をお待ちしておりま
す。コメントは下記よりお送りください。
ご意見をお寄せいただく際には、下記のタイトルと Part No. を記載してください。
『Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー— ユーザーマニュアル』、Part No.
819-2918-17
はじめに xv
xvi Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
第 1 章
Sun Fire™ V20z サーバーおよび
Sun Fire V40z サーバーの概要
この章では、Sun Fire™ V20z サーバーおよび Sun Fire V40z サーバーの概要につい
て説明します。
この章では、次の内容について説明します。
■ 1-2 ページの「 Sun Fire V20z サーバーの概要」
■ 1-7 ページの「 Sun Fire V40z サーバーの概要」
■ 1-12 ページの「 Sun Fire V20z サーバーおよび Sun Fire V40z サーバーの共通の機
能」
■ 1-19 ページの「アクセサリキット」
■ 1-22 ページの「追加オプションおよび顧客交換可能コンポーネント」
1.1 安全性に関するガイドライン
Sun Fire V20z サーバーと Sun Fire V40z サーバーは、IT 電源システムに安全に接続
できます。
製品に使用されている「感嘆符付き三角」記号は、安全性に関する
重要な情報である、次のフィンランド、ノルウェー、およびス
ウェーデンの国別規格への参照を示します。
■ 日本語: アースタイプの接続プラグが付いた電源コードは、アースタイプの電源コ
ンセントで使用する必要があります。
■ Finnish: Laite on liitettävä suojamaadoituskoskettimilla varustettuun pistorasiaan.
■ Norwegian: Apparatet må tilkoples jordet stikkontakt.
■ Swedish: Apparaten skall anslutas till jordat uttag.
1-1
1.1.1 ユーザーマニュアル
Sun Fire V20z サーバーおよび Sun Fire V40z サーバーの両方に関する最新のユー
ザーマニュアルは、次の Web サイトで参照してください。
http://www.sun.com/products-n-solutions/hardware/docs/
Servers/Workgroup_Servers/Sun_Fire_V20z/index.html
このサイトでは、ユーザーマニュアル、リリースノート、および顧客交換可能ユニッ
ト (CRU) に関する個々のマニュアルが参照できます。
サイト上のマニュアルが、使用しているマニュアルよりも新しいかどうかを確認する
には、マニュアルの Part No. の下 2 桁 (ダッシュ以降) を調べるか、マニュアルのリ
リース年月を確認してください。
注 – また、Sun Fire V20z サーバーおよび Sun Fire V40z サーバーのリリースバー
ジョン間での違いについて説明しているマニュアルも、この Web サイトから入手で
きます。Part No. (PN) 817-7185 のマニュアルを参照してください。
1.2 Sun Fire V20z サーバーの概要
Sun Fire V20z サーバーは、AMD Opteron™ プロセッサベースの、エンタープライ
ズクラスの 1U 2P サーバーです。Sun Fire V20z サーバーは、企業環境に適した性能
および価値を備えており、現在の 32 ビットの Intel ベースソリューションに比べて著
しく優れたパフォーマンスを提供します。バランスのよいサーバー設計で、業界を
リードする入出力オプションを介して全体的なパフォーマンスを最大限に引き出し、
実稼働時のワークロードに対応する強力なパフォーマンスを発揮します。
Sun Fire V20z サーバーには、サービスプロセッサ (SP)、フラッシュメモリー、
RAM、個別の Ethernet インタフェース、およびサーバー管理ソフトウェアが組み込
まれています。また、より詳細な制御が可能で、総所有コストを最小限にする、優れ
たサーバー管理ツールを装備しています。コマンド行インタフェースまたは Sun 以
外のフレームワークとの SNMP 統合を使用して、SP によるプラットフォームの設定
および管理を行うことができます。専用の SP は、オペレーティングシステムからの
完全な独立性と、サーバー管理の最大限の可用性を提供します。
1-2 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
1.2.1 用途
Sun Fire V20z サーバーは、次の用途に適しています。
■ Web またはアプリケーションのホスティング
■ 高性能計算クラスタ
■ オフサイト/ 遠隔へのサーバー設置
■ データベースのワークロード
■ 企業のデータセンター
1.2.2 Sun Fire V20z サーバーの機能
表 1-1 に、Sun Fire V20z サーバーの主な機能を示します。
注 – 製品の機能に関する最新の情報については、製品 Web サイト
http://www.sun.com/servers/entry/v20z にアクセスしてください。
表 1-1 Sun Fire V20z サーバーの機能
コンポーネント 説明
CPU
メモリー 512M バイト~ 16G バイト ECC 、登録済み DDR
ハードディスク
ドライブ
RAID オプション 統合されたミラー化のみ (D-2 ページの「統合ミラー化」を参照 )
SCSI コントローラ ミラー化のサポートが可能な組み込み型 U320 コントローラ
ネットワーク入出力 組み込み型のデュアル Gigabit Ethernet
PCI 入出力 次の PCI-X 拡張スロット 2 つ:
その他の入出力 内蔵 CD-ROM ドライブまたは DVD-ROM ドライブ、およびフロッ
管理サービス 組み込みのサーバーが動作する PowerPC 、任意の場所からセキュリ
AMD Opteron プロセッサ 2 つ
64 ビットの x86 アーキテクチャー
(スロット 8 つ、高さ最大 3.05 cm)
1 つまたは 2 つの U320 SCSI HDD
• フルサイズ 66 MHz/64 ビットまたは 133 MHz/64 ビット 1 つ
• ハーフサイズ 66 MHz/64 ビット 1 つ
ピーディスクドライブ
SVGA ビデオ、キーボード、およびマウスの組み込みコネクタ
ティー保護された管理を行うための SSL 暗号化、および SP への専
用 10/100 Ethernet ポート 2 つ。
第 1 章 Sun Fire™ V20z サーバーおよび Sun Fire V40z サーバーの概要 1-3
1.2.3 Sun Fire V20z サーバーのハードウェアシステム
の配置
保守手順を実行する前に、Sun Fire V20z サーバーの物理的配置および機能について
理解しておきます。
1.2.3.1 Sun Fire V20z の正面パネルおよび背面パネル
図 1-1 に、Sun Fire V20z サーバーの正面パネルを示します。
ハードディスクドライブ 0
プラットフォーム電源
ボタン
プラットフォーム電源
インジケータ LED
図 1-1 Sun Fire V20z サーバーの正面パネル
操作パネルについては、1-13 ページの「操作パネル」を参照してください。
ハードディスクドライブ 1
位置特定ボタン
および LED
システム障害
LED
操作パネル
ボタン
操作パネル
LCD ディスプレイ
1-4 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
図 1-2 に、Sun Fire V20z サーバーの背面パネルを示します。
AC 電源コネクタ
AC 電源スイッチ
AC 電源インジケータ LED
キーボード マウス
コネクタ コネクタ
図 1-2 Sun Fire V20z サーバーの背面パネル
位置特定ボタン
および LED
Ethernet ポートのラベル
Sun Fire V20z サーバーの背面パネルにある Ethernet ポートのラベルに注意してくだ
さい。図 1-2 に示すように、サーバーの右端にある上のインタフェース eth1 ポート
は「1」、下のインタフェース eth0 ポートは「0」になっています。
SP 10/100
Ethernet
コネクタ
SP リセット
ボタン
ビデオ
コネクタ
プラットフォーム
Gigabit Ethernet
コネクタ
USB
コネクタ
シリアルポート
コネクタ
PCI スロットのラベル
サーバーの背面パネルにある PCI スロットには、 PCI O (電源装置の横 ) および PCI 1
(SP Ethernet ポートとプラットフォーム Ethernet ポートの間) のラベルが付けられて
います。詳細は、図 1-2を参照してください。
■ PCI 0 に対応するマザーボード上のスロットは、シルクスクリーンラベル
「Slot 2 133MHz 」で識別される。
■ PCI 1 に対応するマザーボード上のスロットは、シルクスクリーンラベル
「Slot 1 66MHz 」で識別される。
第 1 章 Sun Fire™ V20z サーバーおよび Sun Fire V40z サーバーの概要 1-5
1.2.3.2 Sun Fire V20z のシステムコンポーネント
図 1-3 に、Sun Fire V20z シャーシ内部のコンポーネントの配置を示します。
電源装置
I/O ボード
PCI ライザー
( ハーフサイズ )
ファン (2 つ )
メモリー VRM
メモリーモジュール
CPU VRM
ファン (4 つ )
PCI ライザー
( フルサイズ )
0
1
SCSI
バックプレーン
側面エアバッフル
メモリー VRM
メモリーモジュール
1
HD ベイ (2 つ )
0
CPU VRM
CPU および
ヒートシンク (2 つ )
中央
エアバッフル
操作パネル
および LCD
CD/DVD-FD
ドライブモジュール
図 1-3 Sun Fire V20z サーバーのシステムコンポーネントの配置
1-6 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
キャリア付き SCSI HDD
1.3 Sun Fire V40z サーバーの概要
Sun Fire V40z サーバーは、AMD Opteron プロセッサベースの、エンタープライズ
クラスの 3U 4P サーバーです。Sun Fire V40z サーバーは、企業環境に適した性能お
よび価値を備えており、現在のほかのソリューションに比べて著しく優れたパフォー
マンスを提供します。AMD Opteron プロセッサは、64 ビットの処理性能を提供する
x86-64 アーキテクチャーを実装しています。また、このプロセッサは、既存の 32
ビット x86 サーバーの 2 倍の記憶容量および最大 3 倍のメモリー帯域幅に相当す
る、大規模な記憶容量および帯域幅を提供します。
Sun Fire V40z サーバーには、サービスプロセッサ (SP)、フラッシュメモリー、
RAM、個別の Ethernet インタフェース、シャドーパスワードサポート、およびサー
バー管理ソフトウェアが組み込まれています。また、より効率的な制御が可能で、総
所有コストを最小限にする、優れたサーバー管理ツールを装備しています。コマンド
行インタフェースまたは Sun 以外のフレームワークとの SNMP 統合を使用して、SP
によるプラットフォームの設定および管理を行うことができます。専用の SP は、オ
ペレーティングシステムからの完全な独立性と、サーバー管理の最大限の可用性を提
供します。
Sun Fire V40z は、デュアルコア CPU をサポートしています。デュアルコアによっ
て、サーバーの処理能力は 2 倍になりますが、サーバーの電力および冷却にかかる費
用は増えません。
1.3.1 用途
Sun Fire V40z サーバーは、次の用途に適しています。
■ Web またはアプリケーションのホスティング
■ 高性能計算クラスタ
■ オフサイト/ 遠隔へのサーバー設置
■ データベースのワークロード
■ 企業のデータセンター
第 1 章 Sun Fire™ V20z サーバーおよび Sun Fire V40z サーバーの概要 1-7
1.3.2 Sun Fire V40z の機能
表 1-1 に、Sun Fire V40z サーバーの主な機能を示します。
注 – 製品の機能に関する最新の情報については、製品 Web サイト
http://www.sun.com/servers/entry/v40z にアクセスしてください。
表 1-2 Sun Fire V40z サーバーの機能
コンポーネント 説明
CPU
メモリー 512M バイト~ 64G バイト ECC 、登録済み DDR
ハードディスクドライブ最大 6 つの U320 SCSI HDD 。
RAID オプション 統合されたミラー化のみ (D-2 ページの「統合ミラー化」を参照 )
SCSI コントローラ ミラー化のサポートが可能な組み込み型 U320 コントローラ
ネットワーク入出力 組み込みのデュアル Gigabit Ethernet
PCI 入出力 次の PCI-X 拡張スロット 7 つ:
その他の入出力 内蔵 DVD-ROM およびフロッピーディスクドライブ型
管理サービス 組み込みのサーバーが動作する PowerPC 、任意の場所からセキュリ
AMD Opteron プロセッサ 4 つ
64 ビットの x86 アーキテクチャー
(スロット 16、高さ最大 3.05 cm)
注 : このサーバーには、5 つの HDD ベイと 1 つの DVD-ROM または
フロッピーディスク構成部品があります。DVD-ROM または フロッ
ピーディスク構成部品を取り外し、その場所に、ハードウェアアダ
プタを使用して 6 つめの HDD を取り付けることができます。
• フルサイズ、 133 MHz/64 ビット、縦型スロット 4 つ
• フルサイズ、 100 MHz/64 ビット、縦型スロット 1 つ
• ハーフサイズ、 100 MHz/64 ビット、縦型スロット 1 つ
• ハーフサイズ、 66 MHz/64 ビット、横型スロット (ライザー付き )
1 つ
SVGA ビデオ、キーボード、およびマウスの組み込み型コネクタ
ティー保護された管理を行うための SSL 暗号化、および SP への専
用 10/100 Ethernet ポート 2 つ。
1-8 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
1.3.3 Sun Fire V40z サーバーのハードウェアシステム
の配置
保守手順を実行する前に、Sun Fire V40z サーバーの物理的配置および機能について
理解しておきます。
1.3.3.1 Sun Fire V40z の正面パネルおよび背面パネル
図 1-4 に、Sun Fire V40z サーバーの正面パネルを示します。
ハードドライブ稼働インジケータ LED
図 1-4 Sun Fire V40z サーバーの正面パネル
操作パネルの詳細は、1-13 ページの「操作パネル」を参照してください。
USB コネクタ
操作パネル
LCD ディスプレイ
プラットフォーム電源
ボタンおよび LED
システム障害
LED
操作パネル
ボタン (3 つ )
位置特定ボタン
および LED
第 1 章 Sun Fire™ V20z サーバーおよび Sun Fire V40z サーバーの概要 1-9
図 1-5 に、Sun Fire V40z サーバーの背面パネルを示します。
縦型 PCI カードスロット (6 つ )
キーボード マウス
コネクタ コネクタ
位置特定ライト
ボタンおよび LED
図 1-5 Sun Fire V40z サーバーの背面パネル
横型 PCI カードスロット
Ethernet ポートのラベル
SP リセット
ボタン
SP 10/100
Ethernet
コネクタ
AC 電源コネクタ
(2 つの電源装置を示す )
ビデオ
コネクタ
USB
コネクタ
シリアルポート
コネクタ
プラットフォーム
Gigabit
Ethernet コネクタ
Sun Fire V40z サーバーの背面パネルにある Ethernet ポートのラベルに注意してくだ
さい。シャーシの右端にあるプラットフォームの Gigabit (Gb) Ethernet ポートを確
認すると (図 1-5 を参照)、下の Ethernet インタフェースが eth0 で、上のインタ
フェースが eth1 になっています。
1-10 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
1.3.3.2 Sun Fire V40z システムコンポーネント
図 1-6 に、Sun Fire V40z シャーシ内部のコンポーネントの配置を示します。
縦型 PCI スロット (6 つ ) ( 電源装置ケージの下の
電源装置ケージ
電源装置 (2 つ )
PU VRM
マザーボード上に
つ )
メモリーモジュールスロット
CPU カード上に 8 つ )
意設定の CPU カード
サーバーから
り外した
態 )
メモリー VRM
(CPU カード上に 2 つ )
横型 PCI スロットは
表示していない )
背面ファンケージ
ヒートシンク付き CPU
( マザーボード上に 2 つ )
メモリーモジュールスロット
( マザーボード上に 8 つ )
メモリー VRM
(
マザーボード上に
正面ファン
ケージ
DVD ドライブ /
フロッピーディスク
ドライブ構成部品
2 つ)
ヒートシンク付き CPU
(CPU カード上に 2 つ )
CPU VRM
(CPU カード上に 2 つ )
図 1-6 Sun Fire V40z のシステムコンポーネント
第 1 章 Sun Fire™ V20z サーバーおよび Sun Fire V40z サーバーの概要 1-11
正面ベゼル
操作パネル
ハードディスクドライブ
(5 つ表示。アダプタの使用に
よって最大 6 つ )
1.4 Sun Fire V20z サーバーおよび Sun Fire
V40z サーバーの共通の機能
1.4.1 サーバー管理
基幹サーバーの維持には、強力なサーバー管理機能が重要です。数台のサーバーで大
量のワークロードを処理する必要のある環境では、問題の事前通知と、迅速な診断お
よび修復機能が重要になります。Sun Fire V20z サーバーおよび Sun Fire V40z サー
バーと、その広範囲にわたるサーバー管理機能を使用すると、障害が低減し現場での
管理作業が発生する可能性も少なくなるためコストを削減できます。
1.4.1.1 サービスプロセッサ
このサーバーには、オペレーティングシステムからの完全な独立性と、サーバー管理
機能の最大限の可用性を実現するための、専用のサービスプロセッサ (SP) が搭載さ
れています。SP は、次の機能を提供する組み込み型の PowerPC です。
■ プラットフォームの環境監視 (温度、電圧、ファン速度、パネルスイッチなど)
■ 問題が発生した場合の警告メッセージ
■ 遠隔からのサーバー操作の制御 (サーバーのオペレーティングシステムの起動/停
止/ 再起動、サーバーの電源の投入/ 切断、BIOS のサーバーの起動プロセスの停
止、BIOS のアップグレード)
SP では組み込み版の Linux が動作し、すべてのサーバー管理機能は標準の Linux ア
プリケーションとして開発されています。SP は、サーバー管理サポート専用の装置
です。このため、SP でオペレーティングシステムのすべての機能を使用することは
できません。FTP 、Te ln et などの一般的なアプリケーションの多くは、一連のサー
バー管理機能のサポートには不要であるため、提供されていません。
1-12 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
1.4.1.2 操作パネル
操作パネルを使用して、サービスプロセッサのネットワーク設定を構成できます。
■ 図 1-1 に、Sun Fire V20z の正面パネルの操作パネルの場所を示します。
■ 図 1-4 に、Sun Fire V40z の正面パネルの操作パネルの場所を示します。
各メニューオプションを使用するには、このサーバー用のドライバをインストールす
る必要があります。一部の操作パネルメニューは、次の条件でのみ機能します。
■ 外部ファイルシステムにネットワーク共有ボリューム (Network Share Volume、
NSV) が組み込まれている。
■ NSV マシンから SP 更新サーバーが使用可能である。
■ NSV マシンに Java™ Runtime Environment 1.4.2 以降がインストールされてい
る。
操作パネルの LCD パネルには、1 行目に Menu: 、2 行目にメニューオプションの形
式で、各メニューオプションが表示されます。使用できるメニューオプションがない
場合は、1 行目に IP アドレスなどの SP 情報が表示され、2 行目にプラットフォーム
情報が表示されます。次に例を示します。
123.45.67.89
OS running
表 1-3 に、メニューオプションをナビゲートするために使用する操作パネルのボタン
を示します。
表 1-3 操作パネルのボタン
ボタン 機能
戻る/No
選択
次へ/Yes
入力
取り消し
「戻る/No 」および「次へ/Yes 」ボタンを押し続けると、自動的にスクロールして操
作を繰り返します。ボタンを数秒間押したままにすると、自動スクロールが開始され
て、値の増減を迅速に行うことができます。
第 1 章 Sun Fire™ V20z サーバーおよび Sun Fire V40z サーバーの概要 1-13
メニューまたはデータ入力画面が表示されてから 30 秒を超過しても操作が行われな
い場合は、メニューまたはデータ入力が取り消され、ディスプレイがアイドル状態ま
たはバックグラウンド状態に戻ります。
表 1-4 に、操作パネルから実行できる操作を示します。
表 1-4 操作パネルのメニューオプション
メニュー メニュー
オプション
Server Shutdown Server
Reboot Server
Show DIMM Errs
Clear DIMM Errs
Display Port 80
SP Set SP IP
Information
Autoconfigure
Update SP Flash
説明
サーバーのオペレーティングシステム (OS) に、停止して電
源を切るよう信号を送ります。
OS がハングアップした場合に強制的に電源を切るには、電
源ボタンを 4 秒間押し続ける必要があります。
サーバーの OS に、停止して再起動するよう信号を送りま
す。
メモリーモジュールエラーを表示します。
メモリーモジュールエラーを消去します。
詳細は、『Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー—
障害追跡手法および診断マニュアル』(819-2928) の「シス
テム障害イベント」を参照してください。
ポート 80 の最新のコードが、1 行に 5 つの 16 進数として
10 件表示されます。表示を消去するには、任意のボタンを
押します。表示は 30 秒後に自動的に消去されます。
この機能は、BIOS 起動状態でのみ動作します。すべての
POST コードを参照するには、サブコマンド sp get
port80 -m を実行します。
DHCP または静的 IP アドレスを使用して SP ネットワーク
を構成します。
詳細は、『Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー—
設置マニュアル』(817-6146) を参照してください。
1 つの SP から、ほかの 1 つ以上の SP に SP 構成情報を伝
播します。
詳細は、『Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー—
サーバー管理マニュアル』(819-2923) を参照してくださ
い。
SP ソフトウェアを更新します。詳細は、『Sun Fire V20z
および Sun Fire V40z サーバー— サーバー管理マニュアル』
(819-2923) を参照してください。
1-14 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
表 1-4 操作パネルのメニューオプション (続き)
メニュー メニュー
オプション
Dump SP
Use Defaults
Set SP IP Info
Reboot SP
Config Console
説明
次の情報を取得して、標準出力に送信するか、または出力
ファイルに保存する、障害追跡用ダンプユーティリティー
(Troubleshooting Dump Utility、TDU) を起動します。
• システム状態表 (System State Table、SST)
• ハードウェアおよびソフトウェアのコンポーネントの
バージョン
• マシンチェックレジスタ値
•CPU トレースバッファー
•CPU 設定領域レジスタ (Configuration Space Register、
CSR)
• イベントログファイル
• 最後の有効な設定 (Last Good Configuration、 LGC)
デフォルトでは、TDU データは stdout にリダイレクトさ
れます。
NFS マウント済みのディレクトリがある場合、ログはマウ
ント済み NFS ファイルシステムに、次のパスおよびファイ
ル名で格納されます。
/logs/<sp hostname >/tdulog.tar
注 : TDU は、サブコマンド sp get tdulog を実行して呼
び出すこともできます。
SP 設定を出荷時のデフォルト設定に戻します。
注 : すべての現在のデータ (ユーザー、ネットワーク構成、
SSH 構成、およびイベント ) と IPMI 設定が失われ、 SP は
再起動されます。
DHCP または静的 IP アドレスを使用して SP ネットワーク
を構成します。
詳細は、『Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー—
設置マニュアル』(817-6146) の第 2 章を参照してくださ
い。
SP を強制的に停止して再起動します。
注 : プラットフォーム OS は影響を受けません。
背面パネルのシリアルポートを SP 用またはプラットフォー
ム用に構成できます。
第 1 章 Sun Fire™ V20z サーバーおよび Sun Fire V40z サーバーの概要 1-15
表 1-4 操作パネルのメニューオプション (続き)
メニュー メニュー
オプション
Display Sensors
Display HW Inv
Display SW Inv
説明
各センサータイプの現在のセンサー読み取り値を表示しま
す。
• 左矢印ボタンおよび右矢印ボタンを使用して、センサー
タイプを表示します。
• 「選択」ボタンを使用して、一意の ID のアルファベット
順にセンサー読み取り値を表示します。
• LED の場合は、「選択」ボタンを使用して、LED の点灯
/消灯の状態を切り替えます。
このオプションを使用するには、次のように操作します。
• 左矢印ボタンおよび右矢印ボタンを使用して、インベン
トリ項目を表示します。
• 「選択」ボタンを使用して、各項目の有効なフィールド
を表示します。
• LED の場合は、「選択」ボタンを使用して、LED の点灯
/消灯の状態を切り替えます。
報告される個々のフィールドは、次のとおりです。
注 : 空白のフィールドはスキップされます。
• 名前
• 属性
•OEM
• シリアル番号
• パーツ番号
• バージョン
• 構成部品の番号
• 構成部品のバージョン
• ファームウェア ID
• ファームウェアバージョン
• ソフトウェア ID
• ソフトウェアバージョン
• 製造日付
このオプションを使用するには、次のようにします。
• 左矢印ボタンおよび右矢印ボタンを使用して、インベン
トリ項目を表示します。
• 「選択」ボタンを使用して、各項目の有効なフィールド
を表示します。
• インストールしたバージョンと、その日付も表示しま
す。
1-16 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
表 1-4 操作パネルのメニューオプション (続き)
メニュー メニュー
オプション
Panel Use SP
Hostname
Name for LCD
Clear LCD Name
Rotate IP/Name
説明
数字の IP アドレスの代わりに、SP のネットワークホスト
名を先頭行に表示します。
LCD に SP のカスタム名を表示します。詳細は、『Sun Fire
V20z および Sun Fire V40z サーバー —設置マニュアル』を
参照してください。
SP のユーザー指定の名前を削除します。1 行目にホスト名
または IP アドレスのいずれかを表示します。
LCD の 1 行目を 5 秒ごとに切り替えます。たとえば、LCD
のカスタム名またはホスト名を表示してから、IP アドレス
を表示し、そのあと LCD のカスタム名またはホスト名に戻
る、というように 5 秒ごとに切り替えます。
「Name for LCD 」を設定した場合は、先頭行にその名前が
表示されます。「Name for LCD 」を設定せず「Use SP
Hostname 」を指定した場合は、先頭行にホスト名が表示さ
れます。「Name for LCD」および「Use SP Hostname」の
どちらも指定しない場合は、数字の IP アドレスが表示され
ます。
第 1 章 Sun Fire™ V20z サーバーおよび Sun Fire V40z サーバーの概要 1-17
1.4.1.3 正面および背面パネルの LED
表 1-5 に、サーバーの正面パネルの LED の機能を示します。表 1-6 に、背面パネル
の LED の機能を示します。
■ Sun Fire V20z サーバーの LED の場所については、図 1-1 および図 1-2 を参照して
ください。
■ Sun Fire V40z サーバーの LED の場所については、図 1-4 および図 1-5 を参照して
ください。
表 1-5 正面パネル LED の機能
LED
プラットフォーム
電源
システム障害 電圧超過状態や温度上限超過などの重大なシステム障害が検出され
位置特定 この LED は、サーバーの正面または背面にある位置特定ボタンを押
説明
プラットフォームに電源が投入されている場合は、この LED が点灯
します。
た場合は、この LED が点滅します。
詳細は、『Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー—障害追跡
手法および診断マニュアル』(819-2928) の「システム障害イベント」
を参照してください。
すと点灯します。この LED は、多数のサーバーを搭載したラック内
で、作業対象のシステムを特定するために役立ちます。
SP コマンドを使用して、遠隔でこの LED を点灯させることもでき
ます。詳細は、『Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー—
サーバー管理マニュアル』(819-2923) を参照してください。
表 1-6 背面パネル LED の機能
LED
AC 電源
インジケータ
位置特定 この LED は、サーバーの正面または背面にある位置特定ボタンを押
説明
AC 電源が投入されている場合は、この LED が点灯します。
すと点灯します。この LED は、多数のサーバーを搭載したラック内
で、作業対象のシステムを特定するために役立ちます。
1-18 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
1.5 アクセサリキット
表 1-7 に、Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバーのアクセサリキットの内容を
示します。この 2 つのアクセサリキットの違いは、それぞれのサーバーに対応した設
定作業用ポスターが入っていることのみです。
表 1-7 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバーのアクセサリキットの
内容
項目 パーツ番号/
Sun Fire V20z and Sun Fire V40z Servers
Documentation and Support Files CD-ROM
CD の最上位には、次の文書が格納されています
『Third-Party License Agreements』
ディレクトリ /documentation には、次のマニュア
ルが格納されています
• 『 Sun Fire V20z and Sun Fire V40z Servers—
Installation Guide』
• 『 Sun Fire V20z and Sun Fire V40z Servers—User
Guide』
• 『 Sun Fire V20z and Sun Fire V40z Servers—Server
Management Guide』
• 『 Sun Fire V20z and Sun Fire V40z Servers—Linux
Operating System Installation Guide』
• 『 Sun Fire V20z and Sun Fire V40z Servers—Safety
and Compliance Guide』
• 『 Sun Fire V20z and Sun Fire V40z Servers—
Troubleshooting Techniques and Diagnostics
Guide』
• 『 Pointer Document to Web site with the most
current user documentation』
• 『 ReadMe for the Bootable Diagnostics CD-ROM』
• 『 ReadMe for Configuring the Solaris™ 10 OS
Preinstalled on the Server』
• 『 Installation Guide for the ITU for Solaris™ 9 OS』
Part No.
705-1308 1 CD
817-5246
817-5248
817-5249
817-5250
817-5251
817-7184
819-1777
819-1810
819-1811
819-1812
数量 提供形態
第 1 章 Sun Fire™ V20z サーバーおよび Sun Fire V40z サーバーの概要 1-19
表 1-7 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバーのアクセサリキットの
内容 (続き)
項目 パーツ番号/
ディレクトリ /support_files には、次のファイル
が格納されています
• Support Resources Files
このディレクトリには、サーバーのサポートに使用
する重要なファイルが含まれています。ネットワー
ク接続されたインストールサーバーを作成するため
の更新されたドライバおよびファイルが含まれてい
ます。
詳細は、このディレクトリの README.txt ファイル
を参照してください。
Sun Fire V20z and Sun Fire V40z Servers Network
Share Volume CD-ROM
Sun Fire V20z and Sun Fire V40z Servers Bootable
Diagnostics CD-ROM
Sun Installation Assistant CD-ROM
(Linux OS インストール用)
Install-Time Update (ITU) for Solaris™ 9 OS
『Installation Guide for the ITU for Solaris™ 9 OS 』
『Sun Fire V20z and Sun Fire V40z Servers Release
Notes 』
『Pointer Document to Web site with the most current
user documentation』(黄色のシート)
『Next-Generation Hard Disk Drives for the Sun Fire
V20z and Sun Fire V40z Servers』(黄色のシート)
『Sun Fire V20z and Sun Fire V40z Servers Warranty
Pointer and Privacy Disclaimer Sheet 』
『Setting Up the Sun Fire V20z Server』(ポスター)
(Sun Fire V20z サーバーのみ)
『Setting Up the Sun Fire V40z Server』(ポスター)
(Sun Fire V40z サーバーのみ)
『Important Safety Information for Sun Hardware
Systems 』
『Sun Fire V20z and Sun Fire V40z Servers Binary
Code License 』
Part No.
なし
705-1307 1 CD
705-1309 1 CD
705-1183 1 CD
702-4543 1
819-1812 1
819-1771 1
819-1777 1
819-2501 1
817-5254 1
817-5336 1
817-5337 1
816-7190 1
817-5253 1
数量 提供形態
フロッピー
ディスク
印刷版
印刷版
印刷版
印刷版
印刷版
印刷版
印刷版
印刷版
印刷版
1-20 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
表 1-7 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバーのアクセサリキットの
内容 (続き)
項目 パーツ番号/
『 Sun Fire V20z and Sun Fire V40z Servers
Third-Party Software License Agreement』
『 Sun Microsystems Software License Agreement
(multilingual)』
『 Entitlement for Solaris 10 (3/05) Operating
System』
Part No.
817-5338 1
819-0764 1
819-1755 1
数量 提供形態
印刷版
印刷版
印刷版
第 1 章 Sun Fire™ V20z サーバーおよび Sun Fire V40z サーバーの概要 1-21
1.6 追加オプションおよび顧客交換可能コン
ポーネント
注 – 使用可能なコンポーネントの最新のリストは、Sun の次の We b サイトを参照し
てください。
http://sunsolve.sun.com/handbook_pub/Systems/SunFireV20z/
components.html
http://sunsolve.sun.com/handbook_pub/Systems/SunFireV40z/
components.html
Sun では、このサーバーの顧客交換可能コンポーネントのほかに、追加オプションも
提供しています。表 1-8 に、Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバーのコンポー
ネントを示します。
注意 – このサーバーの各リリースで使用できるコンポーネントに関する重要な情報
については、3-6 ページの「Sun Fire V20z サーバーのバージョン」および 4-6 ページ
の「サーバーのバージョン」を参照してください。
これらのパーツを注文する場合は、ご購入先にお問い合わせください。保証にパーツ
の交換が含まれていることがあります。保証の詳細は、次の Web サイトで参照して
ください。
http://www.sun.com/service/support/warranty/index.html
表 1-8 Sun Fire V20z と Sun Fire V40z サーバーの追加オプションおよび顧客交換可能
Sun Fire
V20z
X
X
X
X
X
X
X
1-22 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
コンポーネント
Sun Fire
V40z
コンポーネント 追加オプション 顧客交換可能
CPU/ ヒートシンクキット
• Opteron 242、 1.6 GHz、C0 ステッピング
• Opteron 244、 1.8 GHz、C0 ステッピング
• Opteron 248、 2.2 GHz、C0 ステッピング
• Opteron 244、 1.8 GHz、CG ステッピング
• Opteron 248、 2.2 GHz、CG ステッピング
• Opteron 250、 2.4 GHz、CG ステッピング
• Opteron 252、 2.6 GHz、E ステッピング
595-7376-xx F370-6695-xx
595-7336-xx F370-6670-xx
595-7337-xx F370-6672-xx
594-0368-xx F370-6783-xx
594-0369-xx F370-6785-xx
595-7579-xx F370-6786-xx
594-0371-xx F370-7272-xx
コンポーネント
表 1-8 Sun Fire V20z と Sun Fire V40z サーバーの追加オプションおよび顧客交換可能
コンポーネント (続き)
Sun Fire
V20z
Sun Fire
V40z
X
X
X
X
XX
XX
X
X
XX
XX
XX
X
XX
XX
XX
XX
XX
X
X
XX
XX
XX
XX
コンポーネント 追加オプション 顧客交換可能
コンポーネント
• Opteron 844、 1.8 GHz、CG ステッピング なし
• Opteron 848、 2.2 GHz、CG ステッピング なし
• Opteron 850、 2.4 GHz、CG ステッピング なし
• Opteron 852、 2.6 GHz、E ステッピング なし
メモリー
•1G バイト ECC DDR/333 (512M バイト DIMM 2 枚)
•2G バイト ECC DDR/333 (1G バイト DIMM 2 枚)
•4G バイト ECC DDR/333 (2G バイト DIMM 2 枚)
•4G バイト ECC DDR/333 (2G バイト DIMM 2 枚)
•1G バイト ECC DDR/400 (512M バイト DIMM 2 枚)
•2G バイト ECC DDR/400 (1G バイト DIMM 2 枚)
•4G バイト ECC DDR/400 (2G バイト DIMM 2 枚)
ハードディスクドライブ (HDD) および SCSI バックプレーン
• 36G バイト、 Ultra 320 SCSI、 10K rpm
• 73G バイト、 Ultra 320 SCSI、 10K rpm
• 73G バイト、 Ultra 320 SCSI、 15K rpm
• 146G バイト、 Ultra 320 SCSI、 10K rpm
• 146G バイト、 Ultra 320 SCSI、 10K rpm
(Linux および Windows OS のみでサポート )
• 300G バイト、 Ultra 320 SCSI、 10K rpm
•SCSI バックプレーン なし
•SCSI バックプレーン なし
PCI オプションカードおよびライザーカード
Ultra SCSI 320 デュアルポート PCI-X カード、フルサイ
ズカード
FC-AL 2 Gb/s PCI-X カード、ロープロファイル
133 MHz カード
Single Gigabit Ethernet PCI-X NIC、ロープロファイル
66 または 133 MHz カード
Dual Gigabit Ethernet PCI-X NIC、ロープロファイル
66 または 133 MHz カード
595-7339-xx F370-6643-xx
595-7340-xx F370-6644-xx
595-7341-xx F370-6645-xx
595-7599-xx F370-7063-xx
594-0663-xx F540-6427-xx
594-0664-xx F540-6428-xx
594-0665-xx F540-6429-xx
595-7342-xx F370-6655-xx
595-7344-xx F370-6689-xx
595-7578-xx F370-6941-xx
595-7484-xx F370-6905-xx
594-1120-xx F370-7813-xx
594-0669-xx F370-7749-xx
595-7353-xx F370-6682-xx
595-7377-xx F370-6697-xx
595-7359-xx F370-6685-xx
595-7360-xx F370-6687-xx
F370-6902-xx
F370-6904-xx
F370-6939-xx
F370-7706-xx
F370-6647-xx
F370-6926-xx
第 1 章 Sun Fire™ V20z サーバーおよび Sun Fire V40z サーバーの概要 1-23
表 1-8 Sun Fire V20z と Sun Fire V40z サーバーの追加オプションおよび顧客交換可能
コンポーネント (続き)
Sun Fire
V20z
Sun Fire
V40z
XX
XX
XX
X
X
XX
XX
X
X
X
X
X
X
X
X
X
X
X
X
X
X
X
コンポーネント 追加オプション 顧客交換可能
コンポーネント
Quad Gigabit Ethernet PCI-X NIC、ロープロファイル
66 または 133 MHz カード
バッテリバックアップ付き PCI-X RAID LSI MegaRAID
Infiniband PCI-X HCA カード
PCI ライザーカード なし
PCI ライザーカード なし
電圧調整モジュール (Voltage-Regulator Module、VRM)
CPU 電圧調整モジュール (VRM) なし
メモリー電圧調整モジュール (VRM) なし
光ディスクドライブ
CD-ROM/フロッピーディスクコンボユニット
DVD-ROM/フロッピーディスクコンボユニット
DVD-ROM/フロッピーディスクコンボユニット
電源装置
電源装置 なし
電源装置 (第 2 電源装置)
電源装置ケージ構成部品 なし
冷却ファン
冷却ファン (個別) なし
冷却ファン (個別) なし
ファンケージ構成部品、正面 (4 つのファンを保持) なし
ファンケージ構成部品、背面 (8 つのファンを保持) なし
その他
I/O ボード なし
操作パネル なし
操作パネル構成部品 なし
システムケーブルキット なし
システムケーブルキット なし
595-7361-xx F370-6688-xx
594-0668-xx F370-7748-xx
595-7580-xx F370-6943-xx
F370-6679-xx
F370-6920-xx
F370-7746-xx
F370-7747-xx
595-7347-xx F370-6637-xx
595-7348-xx F370-6656-xx
596-7485-xx F370-6906-xx
F370-6636-xx
595-7500-xx F370-6916-xx
F370-6921-xx
F370-6639-xx
F370-6922-xx
F370-7803-xx
F370-6924-xx
F370-6678-xx
F370-6681-xx
F370-6925-xx
F370-6676-xx
F370-6584-xx
1-24 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
表 1-8 Sun Fire V20z と Sun Fire V40z サーバーの追加オプションおよび顧客交換可能
コンポーネント (続き)
Sun Fire
V20z
Sun Fire
V40z
XX
コンポーネント 追加オプション 顧客交換可能
X
二次プレーナー CPU カード なし
レールラックマウントキット
X
ケーブル管理アーム (ラック取り付け用)
1.7 現場交換可能ユニット
注 – 使用可能なコンポーネントの最新のリストは、Sun の次の We b サイトを参照し
てください。
http://sunsolve.sun.com/handbook_pub/Systems/SunFireV20z/
components.html
http://sunsolve.sun.com/handbook_pub/Systems/SunFireV40z/
components.html
現場交換可能ユニット (FRU) は、認定された技術者のみが交換できるコンポーネン
トです。
表 1-9 に、Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバーで使用可能な FRU を示しま
す。
595-7378-xx
595-7487-xx
コンポーネント
F370-7778-xx
なし
なし
これらのパーツを注文する場合は、ご購入先にお問い合わせください。保証にパーツ
の交換が含まれていることがあります。保証の詳細は、次の Web サイトで参照して
ください。
http://www.sun.com/service/support/warranty/index.html
表 1-9 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバーの現場交換可能ユニット
コンポーネント 現場交換可能コンポーネント
Sun Fire V20z サーバー — Super FRU (シャーシ交換)
Sun Fire V40z サーバー — Super FRU (シャーシ交換)
第 1 章 Sun Fire™ V20z サーバーおよび Sun Fire V40z サーバーの概要 1-25
F380-1194-xx
F380-1206-xx
1-26 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
第 2 章
電源投入および BIOS 設定
この章では、サーバーの電源を投入し、サーバーの BIOS を設定する方法について説
明します。BIOS パラメタの変更は、デフォルト値を変更する必要がある場合にのみ
実行します。
サーバーにはじめて電源を入れる場合は、事前に『Sun Fire V20z および Sun Fire
V40z サーバー— 設置マニュアル』の手順に従ってサーバーを設定します。
この章では、次の内容について説明します。
■ 2-1 ページの「サーバーの電源投入」
■ 2-4 ページの「遠隔コンソール端末のエスケープシーケンス」
■ 2-5 ページの「 BIOS 設定ユーティリティー」
■ 2-17 ページの「 USB フロッピーディスクデバイスからの起動」
2.1 サーバーの電源投入
注 – サーバーにはじめて電源を入れる場合は、事前に『Sun Fire V20z および Sun
Fire V40z サーバー—設置マニュアル』の設定手順を実行してください。
注意 – Sun Fire V40z サーバーに「はじめて」電源を入れる前に、サーバーの PCI
カードスロットおよび CPU カードスロットから梱包用の挿入具を取り外して、通気
と冷却が適切に行われるようにする必要があります。この梱包用の挿入具は、輸送中
の保護の役割を果たすものであるため、廃棄してもかまいません。プラスチック製の
エアバッフル挿入具は、PCI スロットから取り外さないでください。
サーバーの更新リリース (シャーシ PN 380-1206) は、PCI カードスロットに梱包用の
挿入具が挿入されていない状態で出荷されます。
2-1
サーバーの BIOS を設定する場合は、初期起動時に PS/2 キーボードを使用する必要
があります。USB キーボードのサポートは、BIOS のデフォルトでは無効になってい
ます。詳細は、2-5 ページの「BIOS 設定ユーティリティー」を参照してください。
注意 – ファン、コンポーネントヒートシンク、エアバッフル、およびカバーをすべ
て取り付けるまで、サーバーを操作しないでください。適切な冷却機構を使用せずに
操作すると、サーバーのコンポーネントに深刻な障害が生じる可能性があります。
サーバーを起動するには、次の手順に従います。
1. AC 電源コードが、サーバー背面にある各 AC 電源コネクタと AC 電源コンセントに
差し込まれていることを確認します。
2. 使用するサーバーの種類に応じて、次のいずれかの方法でサーバーの電源を入れま
す。
■ Sun Fire V20z サーバーを使用する場合は、次の手順を実行します。
a. サーバーの背面パネルにある AC 電源スイッチをオンにします (図 1-2 を参照 )。
このスイッチをオンにすると、SP および基本ハードウェアに AC 電源が供給され
ます。
b. サーバーの正面パネルにあるプラットフォーム電源ボタンを押して離します (図
1-1 を参照 )。
このボタンによって、BIOS 、オペレーティングシステム、およびドライバに電源
が供給されます。
■ Sun Fire V40z サーバーを使用する場合は、次の手順を実行します。
a. サーバーの正面パネルにあるプラットフォーム電源ボタンを押して離します (図
1-4 を参照 )。
このボタンによって、BIOS 、オペレーティングシステム、およびドライバに AC
電源が供給されます。Sun Fire V40z サーバーには AC 電源スイッチがないため、
電源コードを電源装置に差し込んだ時点で基本の AC 電源が供給されます。
注 – サーバーをはじめて起動するときには、起動処理が停止し、モニターに
「 Operating system not found 」というメッセージが表示され、正面パネルの
LCD に「OS Booting 」というメッセージが表示されます。オペレーティングシス
テムをインストールするまでは、これが正常な動作です。
2-2 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
3. プロンプトが表示されたら、 F2 キーを押して BIOS 設定ユーティリティーを開始す
るか、F12 キーを押してネットワークから起動できます。デフォルトの起動デバイス
から起動するには、プロンプトをタイムアウトさせると起動プロセスが続行されま
す。
BIOS 設定ユーティリティーの詳細は、2-5 ページの「BIOS 設定ユーティリティー」
を参照してください。ネットワーク PXE インストールの設定については、『Sun
Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー—Linux オペレーティングシステムインス
トールマニュアル』を参照してください。
2.2 サーバーの電源切断
Solaris 、Linux 、または UNIX オペレーティングシステムの動作中にサーバーを正常
に停止するには、次の手順を実行します。
注 – このコマンドは、スーパーユーザーとして実行する必要があります。
1. 次のコマンドを入力します。
# poweroff
このコマンドによって OS が停止されます。
使用する OS によっては、OS の停止後に、正面パネルにあるプラットフォーム電源
ボタンも押す必要があります。
2. 使用するサーバーのモデルに応じて、次のいずれかの操作を実行します。
■ Sun Fire V20z サーバーを使用する場合は、サーバーの背面パネルにある AC 電源
スイッチを切って AC 電源を切断します。
■ Sun Fire V40z サーバーを使用する場合は、すべての電源装置から電源コードを取
り外して AC 電源を切断します。
第 2 章 電源投入および BIOS 設定 2-3
2.3 遠隔コンソール端末のエスケープシーケ
ンス
遠隔コンソール端末を使用してサーバーにアクセスしている場合、表 2-1 に示すエス
ケープシーケンスの使用が必要になる可能性があります。通常のファンクションキー
が正常に機能しない場合は、この表のファンクションキーの横に示すエスケープシー
ケンスを使用します。
Linux OS または Solaris OS を使用している場合には、エスケープシーケンスを使用
する機会が多くなります。
表 2-1 遠隔コンソール端末の特殊キー
ファンクションキー エスケープシーケンス
HOME <ESC> h
END <ESC> k
INSERT <ESC> +
DELETE <ESC> -
PAGE UP <ESC> ?
PAGE DOW N < E SC> /
ALT <ESC>^A
CTRL <ESC>^C
F1 <ESC> 1
F2 <ESC> 2
F3 <ESC> 3
F4 <ESC> 4
F5 <ESC> 5
F6 <ESC> 6
F7 <ESC> 7
F8 <ESC> 8
F9 <ESC> 9
F10 <ESC> 0
F11 <ESC> !
F12 <ESC> @
2-4 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
2.4 BIOS 設定ユーティリティー
基本入出力システム (Basic Input Output System 、BIOS) 設定ユーティリティーを使
用して、BIOS を設定できます。コンピュータの電源を入れると、起動時に制御を取
得するシステム BIOS が、BIOS ROM に格納された値を使用してコンピュータを設定
します。このパラメタの変更は、デフォルト値を変更する必要がある場合にのみ実行
します。
システムパラメタを変更するには、システムの起動時に、プロンプトが表示されたと
ころで F2 キーを押して BIOS 設定ユーティリティーを開始します。
注 – USB キーボードを使用している場合は、F ロックキーをオンにしないかぎり、
BIOS 設定ユーティリティーを開始する際に F2 キーが正常に機能しません。
システムの起動中に、F12 キーを押してネットワークから起動することもできます。
BIOS 設定ユーティリティーに遠隔でアクセスするには、SSH クライアントを使用し
てログインします。サーバーの遠隔管理の詳細は、『Sun Fire V20z および Sun Fire
V40z サーバー— サーバー管理マニュアル』を参照してください。
「Main 」メニュー画面から、「Security 」や「Power 」など、ほかの設定画面にアク
セスできます。
メニューの項目間を移動するには、次のように操作します。
■ 各メニューの設定間を移動するには、上矢印キーおよび下矢印キーを使用しま
す。
■ 各設定のオプションを変更するには、左矢印キーおよび右矢印キーを使用しま
す。
サブメニューのある項目は、先頭に三角形のアイコンが付いています。サブメニュー
にアクセスするには、項目を選択して強調表示してから Enter を押します。
注 – Fusion-MPT SCSI BIOS 構成ユーティリティーを使用すると、SCSI ホストアダ
プタのデフォルトの構成を変更できます。デバイスの設定間で競合が発生する場合
に、またはシステムパフォーマンスを最適化するために、デフォルト値の変更が必要
になる可能性があります。詳細は、付録 D を参照してください。
第 2 章 電源投入および BIOS 設定 2-5
次の節の表に、BIOS 設定ユーティリティーの各パラメタ設定を示します。
注 – NSV バージョン 2.2.0.x 以降では、メニューオプションが一部変更されていま
す。変更されたオプションについては、表に注記します。
2.4.1 「 Main」メニュー
表 2-2 に、BIOS の「Main 」メニューで設定できるオプションを示します。
表 2-2 BIOS 「Main 」メニュー
メニュー
オプション
System Time
System Date
Legacy
Diskette A
Legacy
Diskette B
注 : このオプ
ションは、
NSV v2.2.0.x
には含まれて
いません。
説明 デフォルト
特定のフィールドにシステム時間 (時間: 分 : 秒 ) を入力し、
Enter を押してデータを保存します。次のフィールドに移動
するには Tab キーを使用し、前のフィールドに移動するに
は Shift + Tab キーを使用します。
月、日、および年のフィールドに現在の日付を入力します。
Enter を押してデータを保存します。次のフィールドに移動
するには Tab キーを使用し、前のフィールドに移動するに
は Shift + Tab キーを使用します。
フロッピーディスク A として取り付けられているフロッ
ピーディスクドライブの種類を設定します。オプションに
は、「Disabled 」、「360KB 5.25 in 」、「1.2MB 5.25 in 」、
「720KB 3.5 in 」、「1.44/1.25MB 3.5 in 」、および
「2.88MB 3.5 in 」があります。
注 : 「1.44/1.25MB 3.5-in. 」は、1024- バイトセクターの日本
語媒体形式を指します。このフロッピーディスクには、3
モードのフロッピーディスクドライブが必要となります。
フロッピーディスク B として取り付けられているフロッ
ピーディスクドライブの種類を設定します。オプションに
は、「Disabled 」、「360KB 5.25 in 」、「1.2MB 5.25 in 」、
「720KB 3.5 in 」、「1.44/1.25MB 3.5 in 」、および
「2.88MB 3.5 in 」があります。
注 : 「1.44/1.25MB 3.5-in. 」は、1024- バイトセクターの日本
語媒体形式を指します。このフロッピーディスクには、3
モードのフロッピーディスクドライブが必要となります。
現在の時刻
現在の日付
1.44MB
/1.25MB
3.5 in.
Disabled
2-6 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
表 2-2 BIOS「Main」メニュー (続き)
メニュー
オプション
Primary
Master
(デフォルト :
なし )
Primary
Subordinate
(デフォルト :
なし )
Secondary
Master
(デフォルト :
CD-ROM)
HDD Post
Write Buffer
Large Disk
Access Mode
説明 デフォルト
IDE プライマリマスター/ スレーブおよび IDE セカンダリマ
スターの各スロットのパラメタを設定します。サブメニュー
画面を表示して各設定値を構成するには、Enter を押しま
す。サブメニューには、次のオプションがあります。
• 「Ty pe 」: IDE ハードドライブの種類。オプションには、
「Auto 」(BIOS がハードドライブの容量、ヘッドの数な
どを自動的に判定)、「User 」、ハードドライブの所定の
種類を選択するための 1 ~ 39 の数値、
「CD/DVD-ROM 」、「ATAP I R e m o vable 」、および
「IDE Removable 」があります
• 「Multi-Sector Transfers 」: 転送するセクター数。オプ
ションには、「Disabled」、「2」、「4」、「8」、およ
び「16 」セクターがあります。
• 「LBA Mode Control 」: BIOS が IDE プライマリマスター
デバイスに LBA モードでアクセスするかどうかを決定し
ます。オプションには、「Enabled」および「Disabled」
があります。
• 「32-bit I/O 」: 32 ビット入出力処理を選択します。オプ
ションには、「Enabled 」および「Disabled 」がありま
す。
• 「Transfer Mode 」: 転送モードを選択します。
オプションには、「Standard」、「Fast PIO1」、「Fast
PIO2 」、「Fast PIO3 」、「Fast PIO4 」、
「FPIO3/DMA1 」、および「FPIO4/DMA2 」がありま
す。
• Ultra DMA Mode: Ultra DMA モードを選択します。オプ
ションには、「Disabled」、「Mode 0」、「Mode 1」、
「Mode 2 」、「Mode 3 」、「Mode 4」、「Mode 5 」、
および「Mode 6 」があります。
HDD の POST 書き込みバッファーのサポートを使用可能ま
たは使用不可にします。
UNIX 、Novell Netware 、またはその他の OS では、
「Other 」を選択します。新規ソフトウェアのインストール
中にドライブに問題が発見された場合は、この選択を変更し
てもう一度試してください。異なる OS には、異なるドライ
ブ配置表現が必要です。
オプションには、「DOS 」および「Other 」があります。
Auto
Multisector
Disabled
Disabled
Disabled
Standard
Disabled
Enabled
DOS
第 2 章 電源投入および BIOS 設定 2-7
表 2-2 BIOS「Main」メニュー (続き)
メニュー
オプション
Boot
Summary
System
Memory
Extended
Memory
説明 デフォルト
起動時のシステム構成の表示を有効または無効にします。
システムが存在を認識しているシステムメモリーの容量を表
示します。
システムが存在を認識している拡張メモリーの容量を表示し
ます。
2.4.2 「 Advanced」メニュー
表 2-3 に、「Advanced 」メニューで設定できるオプションを示します。
表 2-3 BIOS 「Advanced 」メニュー
メニュー
オプション
Reset
Configuration
Data
Multiprocessor
Specification
注 : このオプ
ションは、NSV
v2.2.0.x には含
まれていませ
ん。
PCI Interrupts
From MP Table
Machine Check
Stop
説明 デフォルト
拡張システム構成データ (Extended System Configuration
Data、 ECSD) を消去します。オプションには、「 Yes 」お
よび「 No」があります。
MP 仕様のバージョンを設定します。一部の OS では、互
換性のため「1.1 」にする必要があります。オプションに
は、「1.4 」および「1.1 」があります。
MP テーブルに PCI 割り込みエントリを設定します。オプ
ションには、「Ye s 」および「No 」があります。
「Enabled 」を設定すると、マシンチェックエラーが発生
した場合にシステムが停止します。「Disabled 」にする
と、マシンチェックエラーが発生した場合にシステムが再
起動します。オペレーティングシステムに独自のマシン
チェックハンドラがない場合にのみ適用されます。
二重障害シナリオ: 「Enabled」に設定し、最初の致命的マ
シンチェックの処理中に 2 回目の致命的マシンチェックエ
ラー (二重障害) が発生した場合にシステムが停止します。
「Disabled」にすると、二重障害の発生時にシステムが再
起動します。このシナリオは、オペレーティングシステム
に独自のマシンチェックハンドラがない場合には、最初の
致命的マシンチェック時の処理にも適用されます。
Disabled
現在のメモ
リー
現在のメモ
リー
No
1.4
Ye s
Disabled
2-8 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
表 2-3 BIOS「Advanced」メニュー (続き)
メニュー
オプション
QuickBoot
Mode
Error Message
Handling
Diagnostics
Boot Mode
注 : このオプ
ションは、NSV
v2.2.0.x で新た
に導入されまし
た。
Chipset
Configuration
注意 : この設定
は、意味を明確
に把握している
場合以外は変更
しないでくださ
い。このメ
ニュー項目で
誤った値を設定
すると、システ
ムが誤動作する
場合がありま
す。
説明 デフォルト
起動中にテストをスキップできます。オプションには、
「Enabled 」および「Disabled 」があります。
「Disabled 」にすると、検出したエラーの表示後、システ
ムは自動的に起動を続行します。その他のオプションで
は、「SETUP entry or resume boot prompt」の表
示後、ユーザーが処置を選択するまで、指定された時間ま
たは無制限に待機します。
オプションには、「Disabled 」、「Wait 5 seconds 」、
「Wait 30 seconds」、および「Wait Fo rever」がありま
す。
「Diagnostics Boot Mode」を「Enabled」にすると、SP 診
断に提供される BIOS サポートがプラットフォーム診断
(CD 診断) にも提供されます。デフォルト (Disabled) で
は、通常、プラットフォームは診断サポートモードではな
く標準モードで起動します。
このオプションの「Enabled 」は、次回の起動にのみ有効
です。次回の起動後、このオプションは「Disabled」にリ
セットされます。
拡張チップセット機能のオプション。次のようなオプショ
ンがあります。
• 「SRAT Table 」: ACPI 2.0 Static Resource Affinity Table
を使用可能にし、SRAT をサポートする OS がノードの
インターリーブを使用しないように設定します。
「Disabled 」にすると、ノードのインターリーブが有効
になります。オプションには、「Enabled 」および
「Disabled 」があります。
• 「Node Interleave 」: 「 Auto 」に設定すると、次の 3 つ
の条件を満たす場合にノードのインターリーブが有効に
なります。その条件とは、メモリーサイズが一致し、
SRAT テーブルが使用不可に設定されていて、 DRAM
ECC Scrub CTL が無効に設定されていることです。オプ
ションには、「 Auto」および「 Disabled」があります。
• 「 Bank Interleave」 : 「 Auto」に設定すると、メモリー
のサイズおよび種類が一致する場合にバンクのインター
リーブが有効になります。オプションには、「Auto 」お
よび「Disabled 」があります。
• 「ECC 」: ECC チェック/ 訂正モードを有効または無効に
します。これは、CPU コアおよびノースブリッジ内のす
べてのブロックに有効なグローバルな機能です。
Disabled
Wait 30
seconds
Disabled
Enabled
Disabled
Auto
Enabled
第 2 章 電源投入および BIOS 設定 2-9
表 2-3 BIOS「Advanced」メニュー (続き)
メニュー
オプション
説明 デフォルト
• 「 DRAM ECC」 : システムのメモリーがすべて ECC
(x72) をサポートする場合は、「 Enabled」にすると
DRAM の初期消し込みが呼び出され、DRAM のチェッ
クまたは訂正、あるいはその両方を実行するシステム要
求が有効になります。オプションには、「Enabled 」お
よび「Disabled 」があります。
• 「 ECC Scrub Redirection」 : 通常の CPU 要求の間に
DRAM で検出されたエラーを訂正する ECC 消し込み機
能 (フォアグラウンド消し込み) を有効または無効にしま
す。
• 「Chip-Kill 」: 4 枚の DIMM がすべて ECC 対応である
場合に、ノード上の ChipKill ECC を有効または無効に
します。
• 「DCACHE ECC Scrub CTL 」: DCACHE ラインのバッ
クグラウンド消し込みの速度を設定します。オプション
には、「5.12 µs 」、「10.2 µs 」、「20.5 µs 」、「41.0
µ s」、「Disabled 」、「640 ns 」、「1.28 µ s」、および
「2.56 µs 」があります。
• 「L2 ECC Scrub CTL 」: L2 キャッシュラインのバックグ
ラウンド消し込みの速度を設定します。オプションに
は、「10.2 µs 」、「20.5 µs 」、「41.0 µs 」、「81.9
µ s」、「Disabled 」、「1.28 µ s」、「2.56 µ s」、
および「5.12µs 」があります。
• 「 DRAM ECC Scrub CTL」 : システム要求からの通常の
ECC 消し込みに加えて、 DRAM のバックグラウンド消
し込みの速度を設定します。バックグラウンドエージェ
ントは、CPU 要求およびバスマスターとは別個に動作し
ますが、先に DRAM ECC を有効にしてからでないと有
効にできません。ノードのインターリーブを有効にする
には、このオプションを無効にする必要があります。オ
プションには、「163.8 µs 」、「327.7 µs 」、「655.4
µ s」、「1.31 ms 」、「 Disabled 」、「20.5 µ s」、
「41.0 µs 」、および「81.9 µs 」があります。
• 「No Spec.TLB Reload 」: デフォルト (Disabled) 時に
は、変換索引バッファー (Translation Look-aside
Buffer 、TLB) が再読み込みされます。「Enabled 」にす
ると、TLB 再読み込みがオフになります。
Enabled
Enabled
Enabled
5.12 µ s
10.2 µ s
163.8 µ s
Disabled
2-10 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
表 2-3 BIOS「Advanced」メニュー (続き)
メニュー
オプション
I/O Device
Configuration
注 : Sun Fire
V40z サーバーに
は、シリアル
ポート B があり
ます。Sun Fire
V20z サーバーで
は、このオプ
ションは表示さ
れません。
説明 デフォルト
周辺装置メニューのオプション。次のようなオプションが
あります。
• 「PS/2 Mouse 」: 「Disabled 」にすると、取り付けられ
ている PS/2 マウスはいずれも機能しなくなりますが、
IRQ 12 は自由に使用できるようになります。
「Enabled 」にすると、マウスの存在にかかわりなく、
PS/2 マウスポートが使用可能になります。「 Auto
Detect」では、 PS/2 マウスが存在する場合にのみ使用可
能になります。「OS Controlled 」は、OS がマウスを制
御する場合にのみ表示されます。
• 「Floppy Disk Controller」: オプションには、
「Enabled」(ユーザー構成)、「Disabled」(構成なし)、
「Auto」(BIOS または OS が構成を選択)、および「OS
Controlled」(オペレーティングシステムによって制御さ
れる場合に表示される) があります。
• 「USB Host Controller 」: USB ハードウェアを使用可能
または使用不可にします。使用不可になったリソース
は、ほかのユーザーに開放されます。
• 「USB BIOS Legacy Support 」: USB デバイスのサポー
トを有効または無効にします。DOS 、Linux 、Solaris な
どの USB を認識しない OS を使用する場合は
「Enabled 」にします。
• 「Onboard PCI IDE 」: 統合されたローカルバス IDE ア
ダプタを使用可能にします。オプションには、
「Disabled 」、「Primary 」、「Secondary 」、および
「Both 」があります。
• 「Serial Port A 」: シリアルポート A の制御を割り当て
ます。オプションには、「Enabled 」、「Auto 」、およ
び「Disabled 」があります。「Enabled 」にした場合
は、シリアルポート A の「Base I/O Address 」および
「Interrupt 」も選択する必要があります。
- Base I/O address:
- Interrupt:
• 「 Serial Port B」 : シリアルポート B の制御を割り当てま
す。オプションには、「Enabled 」、「Auto 」、および
「Disabled 」があります。「Enabled 」にした場合は、
シリアルポート B の「Base I/O Address 」および
「Interrupt 」も選択する必要があります。
- Base I/O address:
- Interrupt:
• 「 Ethernet Adapter 0 MAC」 : オンボード Ethernet アダ
プタ 0 の MAC アドレスを表示します。
Enabled
Enabled
Enabled
Disabled
IDE: Both
Enabled
3F8
IRQ4
Enabled
2F8
IRQ3
MAC
アドレス
第 2 章 電源投入および BIOS 設定 2-11
表 2-3 BIOS「Advanced」メニュー (続き)
メニュー
オプション
PCI
Configuration
注 : Sun Fire
V20z サーバーに
は PCI スロット
が 2 つありま
す。Sun Fire
V40z サーバーに
は PCI スロット
が 7 つありま
す。
注 : このオプ
ションは、NSV
v2.2.0.x で新た
に導入されまし
た。
注 : このオプ
ションは、NSV
v2.2.0.x で新た
に導入されまし
た。
説明 デフォルト
• 「Ethernet Adapter 1 MAC 」: オンボード Ethernet アダ
プタ 1 の MAC アドレスを表示します。
特定の PCI デバイススロットには、次の設定項目がありま
す。
• 「Option ROM Scan」: 「Disabled」にすると、デバイ
スは起動不可になりますが、OS の制御下で引き続き使
用できます。「Enabled」にすると、デバイスの拡張
ROM が初期化され、デバイスが起動可能になります。
• 「 Enable Master」 : 選択したデバイスを PCI バスマス
ターとして使用可能または使用不可にします。
• 「Latency Timer」: バスマスターに割り当てられた最小
保証タイムスライス (PCI バスクロック単位)。オプショ
ンには、「0040h」、「0060h」、「0080h」、
「00A0h」、「00C0h」、「00E0h」、「default」、お
よび「0020h」があります。
Embedded Broadcom デバイス GBIT 0 または GBIT 1 に
は、次の設定項目があります。
• 「Option ROM Scan」: 「Disabled」にすると、デバイ
スは起動不可になりますが、OS の制御下で引き続き使
用できます。「Enabled」にすると、デバイスの拡張
ROM が初期化され、デバイスが起動可能になります。
レガシー ISA デバイスが使用する特定の IRQ を予約しま
す。
• 「PCI/PNP IRQ Exclusion 」: レガシー ISA デバイスが
使用する特定の IRQ を予約します。
• 「PCI/PNP UMB Exclusion 」: レガシー ISA デバイスが
使用する特定の上位メモリーのブロックを予約します。
「Option ROM Expansion 」: オプション ROM の初期化中
にエラーが発生する場合は、「Extended 」を選択して、
ROM 拡張時間中のメモリーを増やします。
注意 : 一部のオプション ROM では、「Extended 」を指定
するとサーバーがハングアップすることがあります。
「8131 Errata 56 PCLK 」: カードの問題を示します。BIOS
は、問題を修正するか、カードをオフにします。
「Enabled 」を選択した場合は、BIOS はカードをオフにし
ません。
MAC
アドレス
Enabled
Enabled
0040h
Enabled
Av ai la bl e
Av ai la bl e
Normal
Disabled
2-12 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
表 2-3 BIOS「Advanced」メニュー (続き)
メニュー
オプション
Console
Redirection
説明 デフォルト
コンソールを設定するための追加設定。次のようなオプ
ションがあります。
• 「COM port address 」: 「Enabled 」にすると、コン
ソールはマザーボード上のポートを使用します。オプ
ションには、「Disabled 」、「On-board COM A 」、お
よび「On-board COM B」があります。
• 「Console connection 」: コンソールがシステムに直接接
続しているか、またはモデムを介して接続しているかを
示します。オプションには、「Direct 」および
「Modem 」があります。
• 「Baud rate 」: 指定されたボーレートを有効にします。
オプションには、「300 」、「1200 」、「2400 」、
「9600」、「19.2K 」、「38.4 K 」、「57.6K 」、および
「115.2 K 」があります。
• 「Flow control 」: フロー制御を有効にします。オプショ
ンには、「None 」、「XON/XOFF 」、および
「CTS/RTS 」があります。
• 「Console type 」: 指定されたコンソールタイプを使用可
能にします。オプションには、「VT100 」、「VT100 8
bit 」、「ANSI 7 bit 」、「ANSI 」、「VT100 plus 」、お
よび「UTF8 」があります。
• 「Continue CR after POST」: 通常、OS を読み込むまで
コンソールリダイレクションはオフになっています。
BIOS の起動時の問題を障害追跡するには、この項目を
「On」に設定します。注: 通常、OS ローダーは、起動
後にコンソールリダイレクションに割り込みます。
オプションには、「On」および「Off」があります。
On-board
COM A
Direct
9600
None
VT100 plus
On
第 2 章 電源投入および BIOS 設定 2-13
2.4.3 「 Security」メニュー
表 2-4 に、BIOS 「Security 」メニューで設定できるオプションを示します。
表 2-4 BIOS 「Security 」メニュー
メニュー
オプション
Supervisor
Password Is:
User Password
Is:
Set Supervisor
Password
Set User
Password
Password on
Boot
Fixed Disk Boot
Sector
説明 デフォルト
システムにスーパーバイザーパスワードが入
力されているかどうかを表示します。
「Clear 」はパスワードが使用されていない
ことを意味し、「Set 」はシステムにスー
パーバイザーパスワードが入力されているこ
とを意味します。
システムにユーザーパスワードが入力されて
いるかどうかを表示します。「Clear 」はパ
スワードが使用されていないことを意味し、
「Set 」はシステムにユーザーパスワードが
入力されていることを意味します。
スーパーバイザーパスワードは、設定ユー
ティリティーへのアクセスを制御します。
スーパーバイザーパスワードを設定または変
更するには、ここでパスワードを入力しま
す。BIOS へのアクセスが可能になります。
ユーザーのパスワードを設定または変更する
には、ここでパスワードを入力します。起動
時にシステムへのアクセスが可能になりま
す。
システムの起動時にパスワードの入力を要求
するように設定できます。オプションには、
「Enabled」(パスワードを要求) および
「Disabled」(パスワードを要求しない) があ
ります。
「Write Protect」を設定すると、ウイルスに
対する保護が提供され、ハードドライブ上の
起動セクターにウイルスが書き込まれるのを
防ぐことができます。オプションには、
「Write Protect」および「Normal 」があり
ます。
Clear
Clear
入力
入力
Disabled
Normal
2-14 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
2.4.4 「 Power」メニュー
表 2-5 に、BIOS 「Power 」メニューで設定できるオプションを示します。
表 2-5 BIOS 「Power 」メニュー
メニュー
オプション
Resume on
Time
Resume Time
Resume Date
After Power
Failure
説明 デフォルト
指定された時間にシステムを起動します。オプショ
ンには、「On 」および「Off 」があります。
「On 」を設定した場合に、システムを起動する時間
を指定します。
「On 」を設定した場合に、システムを起動する日付
を指定します。
AC 電力の損失が発生した場合の処理モードを設定し
ます。次の 3 つのモードを指定できます。
- 「 Stay off」 : システムをオフの状態に戻します。
- 「 Power on」: システムを完全にオンの状態に戻し
ます。
- 「Last state」: サーバーを電力が停止する前の状態
に戻します。
2.4.5 「 Boot」メニュー
表 2-6 に、BIOS 「Boot 」メニューで設定できるオプションを示します。起動デバイ
スの順序を変更するには、項目を選択し、プラス (+) キーを押して上位に移すか、マ
イナス (-) キーを押して下位に移します。
Off
00.00.00
00/00/0000
Stay off
表 2-6 BIOS 「Boot 」メニュー
メニューオプション 説明 デフォルトの起動順序
Removable Devices (Floppy)
CD-ROM Drive
Hard Drive
Network Boot
MBA v7.0.x Slot 0210
MBA v7.0.x Slot 0218
フロッピーディスクからの起動 最初の起動デバイス
CD/DVD-ROM からの起動 2 番目の起動デバイス
ハードディスクからの起動 3 番目の起動デバイス
ネットワークデバイスからの起動 ネットワーク
起動デバイス
オンボード NIC #1 からの起動 4 番目の起動デバイス
オンボード NIC #2 からの起動 5 番目の起動デバイス
第 2 章 電源投入および BIOS 設定 2-15
2.4.6 「 Exit」メニュー
表 2-7 に、BIOS 「Exit 」メニューで設定できるオプションを示します。
表 2-7 BIOS 「Exit 」メニュー
メニュー項目 説明
Exit Saving Changes
Exit Discarding
Changes
Load Setup Defaults
Discard Changes
Save Changes
システムの設定を終了し、変更内容を CMOS に保存します。
変更内容を保存せずにシステムの設定を終了します。
すべての設定項目のデフォルト値を読み込みます。
CMOS からすべての設定項目の以前の値を読み込みます。
設定データを CMOS に保存します。
2.4.7 QuickBoot 機能
BIOS メモリーテストを使用不可にする QuickBoot 機能は、デフォルトでは使用不可
になっており、この設定を変更しないことをお勧めします。
注 – 「QuickBoot 」を使用可能にする場合は、新しいメモリーを追加するたびに次の
手順を実行して QuickBoot 機能を使用不可にし、新しいメモリー構成のテストが実
行されるようにする必要があります。
1. サーバーを起動し、起動プロセス中に F2 キーを押して BIOS 設定を起動します。
2. 「 Advanced」メニューで、 QuickBoot 機能を使用不可にします。
これで、サーバーの再起動時に BIOS によって少なくとも 1 回は完全なメモリーテス
トが実行され、新しいメモリーがテストされるようになります。
3. F10 キーを押し、変更内容を保存して終了します。
システムは自動的に再起動し、メモリー構成テストが実行されます。
4. すべてのメモリーがテストに合格したら、F2 キーを押して BIOS 設定を起動し、必
要に応じて BIOS 「Advanced 」メニューで QuickBoot オプションをふたたび使用可
能にします。
2-16 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
2.5 USB フロッピーディスクデバイスから
の起動
このサーバーの起動可能なフロッピーディスクデバイスは 1 つのみです。デフォルト
では、内蔵フロッピーディスクデバイスが、起動できる唯一のデバイスになっていま
す。
フロッピーディスクデバイスの割り当てを変更して、サーバーを内蔵フロッピーディ
スクデバイスではなく USB フロッピーディスクデバイスから起動できるようにする
には、次の手順を実行します。
1. USB フロッピーディスクデバイスを取り付けます。
2. 電源を入れ、システムを再起動します。
3. F2 キーを押して BIOS 設定ユーティリティーを起動します。
4. 「 Advanced」メニューから、「 I/O Device Configuration」を選択します。
5. 「 USB Host Controller」および「 USB BIOS Legacy Support」サブメニューオプ
ションを「 Enable」に変更します。
6. F10 キーを押して変更内容を保存し、サーバーを再起動します。
7. プロンプトが表示されたら、 F2 キーを押して BIOS 設定ユーティリティーを起動し
ます。
8. 「 Boot」メニューで、「 Removable Devices」を選択します。
9. 「 Removable Devices」サブメニューで「 USB Floppy」を選択し、プラス (+) キーを
押して「 USB Floppy」をデバイスのリストの先頭に移動します。
10. F10 キーを押して変更内容を保存し、再起動します。
USB フロッピーディスクデバイスはドライブ A として起動できます。使用可能のま
まにすると、内蔵フロッピーディスクドライブはドライブ B となり、起動不可にな
ります。
注 – 内蔵フロッピーディスクドライブをふたたびドライブ A に変更するには、USB
フロッピーディスクデバイスを取り外してサーバーを再起動します。内蔵フロッピー
ディスクデバイスはドライブ A に割り当てられ、USB フロッピーディスクデバイス
をふたたび取り付けた場合には、ドライブ B に割り当てられます。
第 2 章 電源投入および BIOS 設定 2-17
2-18 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
第 3 章
Sun Fire V20z サーバーの保守
この章では、Sun Fire V20z サーバーおよび Sun Fire V40z サーバーの設定後にコン
ポーネントを追加、交換、および構成する方法について説明します。
注意 – サーバー内のコンポーネントに触れたり交換したりする場合は、事前にすべ
ての外部ケーブルを外してください。可能な場合は、アースされた静電気放電
(Grounded Electrostatic Discharge、ESD) パッドの上にサーバーを置き、適切にアー
スされた静電気防止用リストストラップを必ず着用してください。
Sun Fire V40z サーバーの保守については、第 4 章を参照してください。
この章では、次の内容について説明します。
■ 3-1 ページの「必要な工具類および部品」
■ 3-2 ページの「サーバーの電源切断およびカバーの取り外し」
■ 3-5 ページの「 Sun Fire V20z サーバーのリリース」
■ 3-4 ページの「 Sun Fire V20z コンポーネントの配置」
■ 3-12 ページの「顧客交換可能ユニットの交換手順」
■ 3-48 ページの「 Sun Fire V20z のインジケータ、スイッチ、およびジャンパ」
障害の発生したコンポーネントを特定して切り離す方法については、『 Sun Fire
V20z および Sun Fire V40z サーバー —障害追跡手法および診断マニュアル』
(819-2928) を参照してください。
3.1 必要な工具類および部品
■ プラスのねじ回し (2 番)
■ 静電気防止用リストストラップ
■ アルコールパッド (CPU の交換の場合のみ)
3-1
3.2 サーバーの電源切断およびカバーの取り
外し
この章の保守手順を行うためにシステムの電源を切ってカバーを取り外す場合は、安
全性に関するガイドラインに従って、次の手順を実行してください。
1. システム OS が動作している場合は、OS を停止してから、正面パネルにあるプラッ
トフォーム電源ボタンを押して離します。
2. システムに接続されているすべての周辺装置の電源を切ります。
3. サーバーの背面パネルにある AC 電源スイッチをオフにします (図 1-2 を参照 )。サー
バーを電源コンセントから切り離します。
4. 接続されている周辺装置の電源を切ります。
5. システムの背面パネルにある入出力コネクタまたはポートに接続されているすべての
周辺装置のケーブル、およびすべての電気通信用ケーブルにラベルを付け、取り外し
ます。
注意 – システムのプリント回路基板およびハードディスクドライブには、静電気に
非常に弱いコンポーネントが取り付けられています。
6. コンポーネントを扱う前に、シャーシのアース (未塗装の金属面) にリストストラッ
プを接続します。
7. カバーをサーバーの正面側に少し引いてから、カバーラッチのリリースボタンを右手
の親指で押し (A) 、カバーをシャーシの背面方向に、動かなくなるまでスライドさせ
ます (B) ( 図 3-1 を参照)。
8. カバーを持ち上げて取り外します。
図 3-1 Sun Fire V20z サーバーのカバーの取り外し
3-2 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
3.2.1 サーバーの上部カバーの取り付け
コンポーネントの取り付け作業後、Sun Fire V20z サーバーの上部カバーを元に戻す
際は、カバーまたはサーバーのコンポーネントを損傷しないように注意してくださ
い。
カバーを取り付ける前に、PCI カードからすべての周辺装置ケーブルを取り外しま
す。PCI カードのケーブルを取り付けたままサーバーのカバーを取り付けると、サー
バーのカバーの端にある突出部分とその内側の EMC 緩衝ガスケットに PCI カードコ
ネクタの一部が引っ掛かり、場合によってはサーバーのカバーシールが変形したり、
コネクタラッチが損傷したりすることがあります。
電源装置ケーブルが正しく取り付けられていることを確認します。電源装置ケーブル
が正しく取り付けられていないと、サーバーのカバーを正しく閉じられないか、閉じ
ることが困難になり、サーバーのパフォーマンスに影響を与えることがあります。
電源装置ケーブルは、カバーの取り付けを妨げないように配線し、押し下げておく必
要があります。電源装置ケーブルは、ケーブルとこれに付属するタイラップが電源装
置の上面の下に入らないようにまとめる必要があります。タイラップは、ケーブル自
体より上にはみ出さないように下に向けて回転させます。
第 3 章 Sun Fire V20z サーバーの保守 3-3
3.3 Sun Fire V20z コンポーネントの配置
取り外しおよび交換手順を実行する前に、図 3-2 を参照して、コンポーネントの配置
を確認します。
次の図に、各コンポーネントの場所を示します。
電源装置
I/O ボード
PCI ライザー
( ハーフサイズ )
ファン (2 つ )
メモリー VRM
メモリーモジュール
CPU VRM
ファン (4 つ )
PCI ライザー
( フルサイズ )
0
1
SCSI
バックプレーン
側面エアバッフル
メモリー VRM
メモリーモジュール
CPU VRM
1
HD ベイ (2 つ )
0
CPU および
ヒートシンク (2 つ )
中央
エアバッフル
操作パネル
および LCD
CD/DVD-FD
ドライブモジュール
図 3-2 上から見た Sun Fire V20z サーバーのシステムコンポーネントの配置
3-4 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
キャリア付き SCSI HDD
3.3.1 SCSI ID の割り当て
図 3-3 に、サーバーの正面から HDD を見た場合の、SCSI バックプレーン上の SCSI
ハードディスクドライブコネクタの ID 割り当てを示します。
■ SCSI スロット 0 は、左側のドライブベイです。
■ SCSI スロット 1 は、 CD-ROM/フロッピーディスクドライブ構成部品の横にあ
る、中央のドライブベイです。
SCSI スロット 0
図 3-3 HDD の SCSI スロットの番号の割り当て
SCSI スロット 1
CD-ROM/
フロッピーディスク
3.3.1.1 Linux ベースのサーバー
単一の SCSI HDD を使用している場合は、ドライブをどちらのスロットにも挿入で
きます。2 つの HDD を使用している場合は、OS 起動セクターを持つドライブを、
使用しているスロットの中でもっとも番号の小さいスロットに取り付ける必要があり
ます。
3.3.1.2 Solaris ベースのサーバー
Solaris 起動ディスクは、 SCSI スロット 0 に取り付ける必要があります。
3.4 Sun Fire V20z サーバーのリリース
この章は、次のリリースを対象としています。
■ サーバーの最初のリリース (シャーシのパーツ番号 [PN] 380-0979)
■ サーバーの 1 回目の更新リリース (シャーシ PN 380-1168)
■ サーバーの 2 回目の更新リリース (シャーシ PN 380-1194)
次の節では、この章の取り外しおよび交換手順を実行するときに考慮する必要がある
問題について説明します。
第 3 章 Sun Fire V20z サーバーの保守 3-5
3.4.1 Sun Fire V20z サーバーのバージョン
Sun Fire V20z サーバーでは、多数の異なるバージョンがリリースされています。マ
ザーボード、BIOS 、およびファームウェアが変更されているため、メモリー VRM 、
CPU VRM などの多くのコンポーネントは、異なるリリース間で交換できない場合が
あります。
シャーシのパーツ番号 (PN) は、サーバーの正面パネルの CD-ROM/DVD-ROM/ フ
ロッピーディスクドライブ構成部品の近くにあるラベルに記載されています。
表 3-1 に、サーバーの各リリースで使用できるコンポーネントの説明を示します。
表 3-1 サーバーの各リリースで使用できるコンポーネント
Super FRU
シャーシ PN
マザーボード PNCPU ファミリ
(ステッピング
バージョン)
必要な CPU
VRM (PN)
DDR メモリー
DIMM の種類
必要なメモリー
VRM (PN)
Sun Fire V20z サーバー
380-0979 370-6730 C0 F370-6680
380-1168 370-7691 CG F370-6680
380-1194
370-7788 E5 F370-7746
シングルコア
DDR 333 F370-6646 2.1.0.9f 1.27.11
DDR 333 F370-6646 2.1.0.16b 1.30.5
DDR 333
DDR 400
F370-7747 2.3.0.11 1.33.5.2
3.4.1.1 Sun Fire V20z サーバーに関する重要な情報
CPU を交換する場合は、表 3-1 に示されている最小レベルの BIOS が必要であること
に注意してください。CRU または FRU の BIOS が最小レベルを満たしていない場合
があるため、その製品のダウンロードサイトで適用可能な BIOS を確認してくださ
い。
Super FRU シャーシ PN 380-0979
このリリースには、次の事項が該当します。
■ Super FRU シャーシ PN F380-0979 は、シャーシ PN 380-0979 の交換用としての
み送付されます。
■ CPU ステッピングバージョン C0 のみを使用できます。
■ Registered DDR 333 メモリー DIMM のみを使用できます。
NSV
BIOS の
最小要件
Super FRU シャーシ PN 380-1168
このリリースには、次の事項が該当します。
■ Super FRU シャーシ PN F380-1168 は、シャーシ PN 380-1168 の交換用として送付
されます。必要に応じて、シャーシ PN 380-0979 の交換用として送付されること
もあります。
3-6 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
■ この交換用 Super FRU では、CPU ステッピングバージョン C0 および CG を使用
できます。ステッピングバージョン CG を使用するには、表 3-1 に示されている
バージョンの BIOS がサーバーで動作している必要があります。
■ このリリースでは、CPU ステッピングバージョン E を使用できません。
■ Registered DDR 333 メモリー DIMM のみを使用できます。
■ ファンの回転速度の調整が可能になります。
■ 2 台の BCM5703 シングル GbE コントローラが、 1 台の BCM5704 デュアル GbE
コントローラに置き換えられます。
■ パーツ番号が A55 で始まり、 L、LDE 、L-DE 、L-E で終わる XATO シャーシ、お
よび A55D-AA の XATO シャーシです。
Super FRU シャーシ PN 380-1194
このリリースには、次の事項が該当します。
■ Super FRU シャーシ PN F380-1194 は、シャーシ PN 380-1194 の交換用としてのみ
送付されます。
■ 今年後半に入手可能になる Rev E デュアルコアプロセッサにアップグレード可能
です。
■ CPU ステッピングバージョン E5 のみを使用できます。
■ CPU ステッピングバージョン C0 および CG は使用できません。
■ CPU ステッピングバージョン E5 を使用する場合は、消費電力が大きくなるた
め、CPU VRM PN F370-7746 を使用する必要があります。
■ 消費電力のより大きなプロセッサに対応できるように CPU ヒートシンクが変更さ
れています。
■ Registered DDR 333 または DDR 400 メモリー DIMM を使用できます。
■ このリリースの Super FRU では、DIMM がより高速になるため、メモリー VRM
PN F370-7747 を使用する必要があります。このメモリー VRM は、この Super
FRU でサポートされているメモリーであり、 DRR 333 および DDR 400 のどちら
のメモリー DIMM にも対応しています。
■ パーツ番号が A55 で始まり、 M、MDE 、M-DE 、M-E 、ME で終わる XATO
シャーシ、および A55E-AA の XATO シャーシです。
3.4.1.2 Super FRU の交換用の Solaris 9 OS Install-Time Update
更新リリースの Sun Fire V20z サーバー (シャーシ PN 380-1168 または PN 380-1194
のいずれか) に Solaris™ 9 オペレーティングシステム (OS) をインストールする場合
は、We b サイトから Solaris OS Install-Time Update (ITU) をダウンロードする必要
があります。この ITU は、OS のインストール時に必要となります。
更新リリースの Sun Fire V40z サーバーに Solaris 9 OS をインストールする場合に
も、We b サイトから Solaris OS ITU をダウンロードする必要があります。この ITU
は、OS のインストール時に必要となります。
Solaris OS ITU は、次の製品 Web サイトで入手できます。
http://www.sun.com/servers/entry/v20z/downloads.html
第 3 章 Sun Fire V20z サーバーの保守 3-7
3.4.2 混在させて使用できない CPU ステッピングバー
ジョン
Sun Fire V20z サーバーには、異なるステッピングバージョンの CPU を搭載したさま
ざまなバージョンがあります。
使用しているサーバーで CPU を追加または交換するために CPU X オプションを注
文する場合は、異なるステッピングバージョンの CPU を混在させないでください。
注意 – ステッピングバージョン「E 」の CPU には、新しいヒートシンクが提供され
ています。ステッピングバージョン「E 」の CPU に、以前のヒートシンクを使用し
ないでください。
新しい CPU または交換用 CPU を注文する前に、使用している CPU のステッピング
バージョンを確認し、同じステッピングバージョンの製品を注文してください。
電源の要件および高さの制限により、ステッピングバージョン「E 」の CPU は、Sun
Fire V20z サーバーリリース PN 380-1194 でのみ動作します。
2-CPU 構成の Sun Fire V20z サーバーでは、2 つの CPU のステッピングバージョン
と速度が同じである必要があります。
3.4.2.1 CPU のステッピングバージョンの確認
ローカルサーバーまたは遠隔サーバーの CPU のステッピングバージョンを確認でき
ます。
3-8 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
ローカルサーバーでのステッピングバージョンの確認
KVM が接続されたローカルサーバーの CPU のステッピングバージョンを確認する
には、次の手順に従います。
1. サーバーの電源を入れるか、再起動します。
画面に次の例のようなメッセージが表示され、メモリーテストが開始されます。
次に、Sun Fire V20z サーバーの出力の例を示します。
-----------------
PhoenixBIOS 4.0 Release 6.0
Copyright 1985-2002 Phoenix Technologies Ltd.
All Rights Reserved
Production RELEASE: System BIOS Revision = V1.33.5.2
SP Interface (PRS) Revision = 92
SP - BIOS Interface Active
xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
xx Sun Microsystems xx
xx Sun Fire V20z xx
xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
CPU = AMD Opteron(tm) Processor 250
2 Processors Detected, CG - CG
PCIX - Slot1: PCIX-66 Slot2: PCIX-133
4031M System RAM Passed
1024K Cache SRAM Passed
ATAPI CD-ROM: CD-224E
Mouse initialized
-------------------------
2. メモリーテスト中に、 Pause キーを押します。
3. 次の例に示す行が表示されるので、ここで CPU ステッピングバージョンを確認しま
す。
2 Processors Detected, CG - CG
または
2 Processors Detected, E4 - E4
4. 再起動を継続するには、任意のキーを押します。
第 3 章 Sun Fire V20z サーバーの保守 3-9
遠隔サーバーのステッピングバージョンの確認
遠隔サーバーの CPU ステッピングバージョンを確認するには、次の手順に従いま
す。
1. SP での Serial-Over-Lan (SOL) 機能を有効にします。
詳細は、『Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー— サーバー管理マニュア
ル』(819-2923) の第 4 章にある「Serial Over LAN 」の節を参照してください。
2. SP コマンド行インタフェース (CLI) から SOL セッションを起動して、プラット
フォームコンソールに遠隔で接続します。
3. 次のコマンドを実行します。
platform set console -s sp -e -S baud rate
baud rate には、 BIOS 設定で設定した値を指定します。 BIOS のデフォルトのボー
レートは 9600 です。
たとえば、BIOS 設定のボーレートにデフォルト値が設定されている場合は、次のよ
うに入力します。
platform set console -s sp -e -S 9600
注 – このコマンドを実行すると、SP のボーレート値が変更されて BIOS 設定のボー
レートと一致するようになります。BIOS 設定のボーレートは変更されません。
4. 次のコマンドを実行します。
platform get console
5. Speed 列に正しいボーレートが表示されることを確認します。前述のコマンドを実
行した場合には、出力は次のように表示されます。
Rear Panel Console Redirection Speed Pruning Log Trigger
SP Console Enabled 9600 No 244 KB
6. 次のコマンドを実行して、 SOL セッションを開始します。
platform console
7. SP プロンプトから別の SP セッションを作成します。
8. 次のコマンドを実行して、プラットフォーム OS の電源の切断および再投入を行いま
す。
3-10 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
注 – 電源の切断および再投入を行う前に、プラットフォーム OS が正常に停止してい
ること、または sync コマンドによってファイルシステムが同期化されていることを
確認します。
platform set power state cycle -W -f
9. 手順 1 で開始した SP SOL セッションで、BIOS の CPU ステップ画面が出力されま
す。
この出力の例については、3-9 ページにある 1 つ前の手順の、手順 1 を参照してくだ
さい。
10. サーバーのメモリーの自己診断中に、遠隔セッションを終了して画面を停止させま
す。
a. Control + e を押します。
b. c キーを押します。
c. ピリオド (.) キーを押します。
11. 次の例に示す行が表示されるので、ここで CPU ステッピングバージョンを確認しま
す。
2 Processors Detected, CG - CG
または
2 Processors Detected, E4 - E4
3.4.3 ハーフサイズの PCI カード用サポートガイドの廃
止
Sun Fire V20z サーバーの最初のリリースでは、ハーフサイズの PCI-X カードをサ
ポートするために、マザーボード上にプラスチック製のガイドが付いていました。こ
のサポートガイドがあると、PCI 1 (66 MHz) の位置にフルサイズの PCI-X カードを
取り付けることができません。
このサーバーの更新リリースでは、このガイドは廃止されました。現在では、このス
ロットにフルサイズの PCI-X カードを取り付けることができます。
第 3 章 Sun Fire V20z サーバーの保守 3-11
3.5 顧客交換可能ユニットの交換手順
注意 – サーバー内のコンポーネントに触れたり交換したりする場合は、事前にすべ
ての外部ケーブルを外してください。可能な場合は、アースされた静電気放電
(Grounded Electrostatic Discharge、ESD) パッドの上にサーバーを置き、適切にアー
スされた静電気防止用リストストラップを必ず着用してください。
顧客交換可能ユニット (CRU) は、次のとおりです。
■ I/O ボード (3-13 ページの「 I/O ボード」を参照 )
■ PCI カードおよびライザー (3-14 ページの「 PCI カード」を参照 )
■ SCSI ハードディスクドライブおよびキャリア (3-16 ページの「 SCSI ハードディス
クドライブおよびキャリア」を参照)
■ SCSI バックプレーン (3-18 ページの「 SCSI バックプレーン」を参照 )
■ CD-ROM/DVD/フロッピーディスク構成部品 (3-21 ページの
「CD-ROM/DVD-ROM/ フロッピーディスクドライブ構成部品」を参照)
■ 操作パネルボードおよび LCD 構成部品 (3-23 ページの「操作パネルボードおよび
LCD ディスプレイ」を参照 )
■ 電源装置 (3-24 ページの「電源装置」を参照)
■ ファン (3-26 ページの「冷却ファン」を参照)
■ メモリー電圧調整モジュール (3-28 ページの「メモリー電圧調整モジュール」を参
照)
■ CPU 電圧調整モジュール (3-29 ページの「 CPU 電圧調整モジュール」を参照 )
■ メモリー (3-31 ページの「メモリーモジュール」を参照)
■ バッテリー (3-34 ページの「システムバッテリー」を参照)
■ ケーブルキット (3-35 ページの「ケーブルキット」を参照)
■ CPU (3-38 ページの「CPU およびヒートシンク」を参照)
■ Super FRU (シャーシ交換 ) (3-46 ページの「 Super FRU」を参照)
注 – バッテリーを取り外すと、システム設定ユーティリティーまたは BIOS 設定での
サーバー起動オプションの設定にかかわらず、サーバーの BIOS 設定が出荷時のデ
フォルト設定に戻ります。
注 – CRU を交換する必要がある場合は、ご購入先から交換パーツを入手できます。
保証内で交換したパーツはすべて、交換パーツを受け取ってから 30 日以内にご購入
先に返送する必要があります。
3-12 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
3.5.1 I/O ボード
I/O ボードを取り外して交換するには、次の手順に従います。
1. サーバーおよび接続されているすべての周辺装置の電源を切り、電源コンセントから
サーバーを切り離します。
詳細は、3-2 ページの「サーバーの電源切断およびカバーの取り外し」を参照してく
ださい。
2. I/O ボードをマザーボードに固定している 2 本のねじを外します (図 3-4 を参照)。
図 3-4 I/O ボードの取り外し
3. I/O ボードをまっすぐ上に持ち上げて、マザーボードのコネクタから取り外します。
取り付けの場合は、この逆の手順になります。
注 – I/O ボードを再度取り付ける場合は、I/O ボードのコネクタがマザーボードの
対応するコネクタに固定されているかどうかを確かめます。
4. サーバーに再度カバーを取り付ける前に、妨げになるものはないか、すべてのケーブ
ルの配線を確認します。
第 3 章 Sun Fire V20z サーバーの保守 3-13
3.5.2 PCI カード
注意 – +5 V の PCI カードを使用すると、マザーボードが損傷することがあります。
Sun Fire V20z サーバーおよび Sun Fire V40z サーバーでは、+3 V の PCI カードのみ
を使用してください。
PCI および PCI-X のホットプラグに関する問題の解決方法については、『 Sun Fire
V20z および Sun Fire V40z サーバー —障害追跡手法および診断マニュアル』を参照
してください。
3.5.2.1 サポートされる PCI カード
Sun Fire V20z サーバーでサポートされる PCI カードの現在のリストについては、
http://www.sun.com/servers/entry/v20z/optioncards.html を参照して
ください。
このページには、各カードの詳細を示す Sun 以外の Web サイトへのリンクもありま
す。
注 – LSI MegaRAID カードを Sun Fire V20z サーバーに取り付けた場合は、外部記憶
装置アレイとの使用のみが認定されます。そのため、内部のケーブルを交換する必要
がなくなり、このカードはほかの PCI カードと同じ手順で Sun Fire V20z サーバーに
取り付けます。このカードの取り付け方法および外部記憶装置アレイとの使用方法に
ついては、使用するカードに付属の LSI のマニュアルを参照してください。
3.5.2.2 PCI カードの追加または交換
次の手順では、PCI カードを追加または交換する方法について説明します。
注 – PCI カードを取り付けたり、交換したりする場合は、次のガイドラインを参照
してください。
ボード上の NIC および 1 枚の PCI カードを使用する場合は、サーバーの正面から見
て右のフルサイズのスロットに PCI カードを取り付けます。背面パネルでは、これ
はスロット PCI 0 です。図 1-2 を参照してください。
ボード上の NIC および 2 枚の PCI カードを使用する場合は、速度が速いほうの PCI
を右のフルサイズのスロットに取り付け、速度が遅いほうのカードを左のハーフサイ
ズのスロット (背面パネルの PCI 1) に取り付けます。ボード上の NIC を使用しない
場合は、ハーフサイズのカードを左のハーフサイズのスロットに取り付け、フルサイ
ズのカードを右のフルサイズのスロットに取り付けます。
3-14 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
1. サーバーおよび接続されているすべての周辺装置の電源を切り、電源コンセントから
サーバーを切り離します。
詳細は、3-2 ページの「サーバーの電源切断およびカバーの取り外し」を参照してく
ださい。
既存の PCI カードを取り外すには、次の手順に従います。
1. カードに接続されているすべてのケーブルを外します。
2. マザーボードの PCI カードコネクタからカードおよびライザーを引き出します。
3. ライザーから PCI を取り外します。
注 – PCI カードを取り外して、交換用の別のカードを取り付けない場合は、次の作
業を行います。
マザーボードの空の PCI カードコネクタに、空のライザー構成部品を再度取り付け
ます。PCI カードスロットカバーを再度取り付けます。
新しい PCI カードを取り付けるには、次の手順に従います。
1. カードラッチを固定しているねじを緩めます。
2. ラッチを限界まで引き上げてから、シャーシの背面側に回転させます。
3. PCI カードスロットカバーを引き出します (図 3-5 を参照 )。
図 3-5 PCI カードスロットカバー
4. マザーボードの PCI カードコネクタからカードライザー構成部品を取り外します。
5. ライザー構成部品に PCI カードを取り付けます (図 3-6 を参照 )。
6. マザーボードのコネクタにライザーおよびカードを再度取り付けます。
第 3 章 Sun Fire V20z サーバーの保守 3-15
図 3-6 PCI カードおよびライザー
7. カードラッチを上方向に回転させて、PCI カードの留め具にはまるまで下にスライド
させます。ねじを締めてラッチを固定します (図 3-5 を参照)。
8. サーバーに再度カバーを取り付ける前に、妨げになるものはないか、すべてのケーブ
ルの配線を確認します。
3.5.3 SCSI ハードディスクドライブおよびキャリア
次の手順では、SCSI ハードディスクドライブ (HDD) およびキャリアを取り外して交
換する方法について説明します。
注 – SCSI HDD は、統合ミラー化 (Integrated Mirroring 、IM) 構成でホットプラグ
対応になっています。詳細は、D-2 ページの「統合ミラー化」を参照してください。
3-5 ページの「SCSI ID の割り当て」も参照してください。
3.5.3.1 HDD およびキャリアの取り外し
1. 統合ミラー化構成を使用していない場合は、 HDD を取り外す前にサーバーの電源を
切る必要があります。カバーを取り外す必要はありません。3-2 ページの「サーバー
の電源切断およびカバーの取り外し」の説明に従って、システムの電源を切ります。
IM 構成を使用している場合は、手順 2 から始めます。
2. 取り外しレバーをしっかりと持ち、慎重に左方向に回転させて完全に開きます (図
3-7 を参照 )。
3-16 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
図 3-7 SCSI ハードディスクドライブのキャリアおよび取り外しレバー
3. キャリアのベゼルを両手でしっかりと持ち、ドライブベイからキャリアを慎重に引き
出します。
注 – レバーを使用してキャリアを引き出さないようにしてください。
3.5.3.2 HDD およびキャリアの取り付け
1. 取り外しレバーをしっかりと持ち、慎重に左方向に回転させて完全に開きます。
2. ドライブ本体を両手でしっかり持ち、キャリアのコネクタ側の端をドライブベイに慎
重に導入します。レバーがかみ合って途中まで閉じるまで、キャリアを奥にスライド
させます。
3. レバーを押し込んで、キャリアを所定の位置に固定します。
第 3 章 Sun Fire V20z サーバーの保守 3-17
3.5.4 SCSI バックプレーン
次の手順では、SCSI バックプレーンを交換する方法について説明します。
1. サーバーおよび接続されているすべての周辺装置の電源を切り、電源コンセントから
サーバーを切り離します。
詳細は、3-2 ページの「サーバーの電源切断およびカバーの取り外し」を参照してく
ださい。
2. すべてのハードディスクドライブ (HDD) のキャリアを取り外します。
a. 取り外しレバーをしっかりと持ち、慎重に左方向に回転させて完全に開きます。
b. キャリアのベゼルを両手でしっかりと持ち、ドライブベイからキャリアを慎重に
引き出します。
図 3-8 を参照してください。
注 – レバーを使用してキャリアを引き出さないようにしてください。
図 3-8 SCSI HDD キャリアおよび上部カバー開閉レバー
3. 中央エアバッフルを固定しているねじを外し、サーバーからバッフルを取り外します
(図 3-9 を参照 )。
3-18 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
図 3-9 中央エアバッフルの取り外し
4. 右から 2 番目のプロセッサファンを取り外します (図 3-10 を参照 )。
a. マザーボードから、ファンの電源コネクタを抜きます。
b. ファントレーから、ファンをまっすぐ上に引き上げます。
注 – ファンが接続されていたマザーボードのコネクタを正確に書き留めておきま
す。元に戻すときにファンを誤ったコネクタに接続すると、SP がファンの障害を正
しく特定できなくなります。
図 3-10 冷却ファンの取り外し
5. CPU 1 (左側の CPU) の CPU VRM をまっすぐ上に引き出し、ソケットから取り外し
ます (図 3-11 を参照)。
第 3 章 Sun Fire V20z サーバーの保守 3-19
図 3-11 CPU 1 VRM の取り外し
6. SCSI バックプレーンから、 5 ピン電源ケーブル、小さいフラットケーブル、および
68 ピンリボン信号ケーブルを外します (図 3-12 を参照 )。
注意 – 小さいフラットケーブルは、慎重に扱ってください。これらのケーブルは非
常に損傷を受けやすい部品です。
図 3-12 SCSI バックプレーンのケーブルの取り外し
7. バックプレーンをシャーシに固定している 2 本のねじを外します。
8. SCSI バックプレーンを持ち上げ、シャーシから取り外します (図 3-13 を参照 )。
3-20 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
図 3-13 SCSI バックプレーンの取り外し
注意 – バックプレーンを再度取り付けるときは、ファンのワイヤーが挟まれていな
いことを確認してください。
9. サーバーに再度カバーを取り付ける前に、妨げになるものはないか、すべてのケーブ
ルの配線を確認します。
3.5.5 CD-ROM/DVD-ROM/ フロッピーディスクドライブ
構成部品
次の手順では、CD-ROM/DVD-ROM/フロッピーディスク構成部品を交換する方法
について説明します。
注 – リムーバブルドライブは壊れやすいため、慎重に扱う必要があります。システ
ムの損傷、取り外し可能ドライブの損傷、または情報の損失を防ぐため、次の予防策
を確認してください。フロッピーディスクドライブまたは CD-ROM/DVD-ROM ド
ライブを取り外す前に、ドライブにフロッピーディスクやディスクが入っていないこ
とを確認してください。CD-ROM/DVD-ROM トレーが閉じていることを確認してく
ださい。ドライブを扱っているときにコネクタに触らないようにしてください。
1. サーバーおよび接続されているすべての周辺装置の電源を切り、電源コンセントから
サーバーを切り離します。
詳細は、3-2 ページの「サーバーの電源切断およびカバーの取り外し」を参照してく
ださい。
2. CD-ROM/DVD-ROM/フロッピーディスクドライブのリボンケーブルをマザーボード
から外します (図 3-14 を参照)。
第 3 章 Sun Fire V20z サーバーの保守 3-21
注意 – 小さいフラットケーブルは慎重に扱ってください。これらのケーブルは非常
に損傷を受けやすい部品です。
図 3-14 CD-ROM/DVD-ROM/フロッピーディスクドライブ構成部品のケーブルの取
り外し
3. CD-ROM/DVD/ フロッピーディスクドライブ構成部品をシャーシに固定している 1 本
のねじを外します (図 3-15 を参照)。
4. 構成部品をシャーシの背面方向に約 12 mm (0.5 インチ) スライドさせます。
図 3-15 CD-ROM/DVD-ROM/フロッピーディスクドライブ構成部品の取り外し
3-22 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
注意 – 構成部品の両側をしっかり持って動かします。CD-ROM/DVD-ROM のト
レーを押さないでください。
5. 構成部品の背面を少し持ち上げて、シャーシから引き出します。
6. 構成部品の背面からリボンケーブルを外します。
これらのリボンケーブルは、新しい構成部品を取り付けるときに再度使用します。
7. 取り付けの場合は、この逆の手順になります。
8. サーバーに再度カバーを取り付ける前に、妨げになるものはないか、すべてのケーブ
ルの配線を確認します。
3.5.6 操作パネルボードおよび LCD ディスプレイ
次の手順では、操作パネルボードおよび LCD を交換する方法について説明します。
操作パネルボードは、CD-ROM/DVD/ フロッピーディスクドライブ構成部品の下に
あります。
1. 3-2 ページの「サーバーの電源切断およびカバーの取り外し」の説明に従って、シス
テムの電源を切り、カバーを取り外します。
2. CD-ROM/DVD/ フロッピーディスクドライブ構成部品を取り外します (3-21 ページの
「CD-ROM/DVD-ROM/ フロッピーディスクドライブ構成部品」を参照)。
3. LCD を正面パネルに固定している 2 本のねじを外します (図 3-16 を参照)。
図 3-16 LCD の取り外し
4. 操作パネルボードとマザーボードを接続しているリボンケーブルを外します (図 3-17
を参照)。
第 3 章 Sun Fire V20z サーバーの保守 3-23
注意 – 小さいフラットケーブルは、慎重に扱ってください。これらのケーブルは非
常に損傷を受けやすい部品です。
図 3-17 操作パネルボードおよびそのケーブルの取り外し
5. 操作パネルボードをシャーシに取り付けている 2 本のねじおよびワッシャーを外し
ます (図 3-17 を参照 )。
6. スイッチを損傷しないように、操作パネルボードをシャーシの背面方向に慎重に限界
までスライドさせます。最初にボードの後方の端を引き上げてから、操作パネルボー
ドおよび LCD を持ち上げ、シャーシから取り外します。
取り付けの場合は、この逆の手順になります。
7. 妨げになるものはないか、すべてのケーブルの配線を確認してから、再度カバーを取
り付けます。
3.5.7 電源装置
次の手順では、電源装置を交換する方法について説明します。
1. サーバーおよび接続されているすべての周辺装置の電源を切り、電源コンセントから
サーバーを切り離します。
詳細は、3-2 ページの「サーバーの電源切断およびカバーの取り外し」を参照してく
ださい。
2. 中央エアバッフルおよび側面エアバッフルを固定している 3 本のねじを外します。
バッフルをまっすぐ上に持ち上げて取り外します (図 3-18 を参照)。
3-24 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
図 3-18 中央エアバッフルおよび側面エアバッフルの取り外し
3. マザーボードから 3 本の電源装置ケーブルを外します (図 3-19 を参照)。
図 3-19 電源装置ケーブルの取り外し
4. 電源装置をシャーシの背面に固定している 1 本のねじを外します (図 3-20 を参照)。
第 3 章 Sun Fire V20z サーバーの保守 3-25
図 3-20 電源装置の取り外し
5. 電源装置をシャーシの正面方向にスライドさせ、持ち上げてシャーシから取り外しま
す。
取り付けの場合は、この逆の手順になります。
6. サーバーに再度カバーを取り付ける前に、妨げになるものはないか、すべてのケーブ
ルの配線を確認します。
3.5.8 冷却ファン
次の手順では、冷却ファンを交換する手順について説明します。
1. サーバーおよび接続されているすべての周辺装置の電源を切り、電源コンセントから
サーバーを切り離します。
詳細は、3-2 ページの「サーバーの電源切断およびカバーの取り外し」を参照してく
ださい。
2. 交換するファンを特定します。
3. プロセッサの冷却ファンを交換する場合は、中央エアバッフルを固定している 1 本
のねじを外し、バッフルを持ち上げてシャーシから取り外します (図 3-21 を参照)。
それ以外の場合は、手順 4 に進みます。
3-26 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
図 3-21 中央エアバッフルの取り外し
4. マザーボードから、ファンの電源コネクタを抜きます (図 3-22 を参照)。
注 – ファンが接続されていたマザーボードのコネクタを正確に書き留めておきま
す。元に戻すときにファンを誤ったコネクタに接続すると、SP がファンの障害を正
しく特定できなくなります。
図 3-22 冷却ファンの取り外し (プロセッサファンの例)
5. ファントレーから、ファンをまっすぐ上に引き上げます。
取り付けの場合は、この逆の手順になります。
第 3 章 Sun Fire V20z サーバーの保守 3-27
注意 – 通気の方向を示す矢印がシャーシの背面方向を指すようにファンを取り付
け、ファンの空気が正面から背面へと正しい方向で流れるようにしてください。新し
いファンを取り付けたあと、システムでファンが認識され、ファンが正常に機能して
いるかどうか判定されるまで待機します。
6. サーバーに再度カバーを取り付ける前に、妨げになるものはないか、すべてのケーブ
ルの配線を確認します。
3.5.9 メモリー電圧調整モジュール
次の手順では、メモリー電圧調整モジュール (Voltage-Regulator Module、VRM) を
交換する方法について説明します。
注意 – Registered DDR 400 メモリー DIMM は、2 回目の更新リリースの Sun Fire
V20z サーバー (シャーシのパーツ番号 [PN] 380-1194) でのみ使用できます。
サーバーに新しい Registered DDR 400 メモリー DIMM を取り付ける場合は、新しい
2.6V 電圧調整モジュール (Voltage Regulator Module、 VRM) (PN 370-7747) も取り付
ける必要があります。
1. サーバーおよび接続されているすべての周辺装置の電源を切り、電源コンセントから
サーバーを切り離します。
詳細は、3-2 ページの「サーバーの電源切断およびカバーの取り外し」を参照してく
ださい。
2. 交換する必要のあるメモリー VRM を特定します。
メモリー VRM は、CPU からもっとも離れている外側のスロットに取り付けられて
います。
3. ソケットの両端の取り外しレバーを押し下げて、メモリー VRM を取り外します (図
3-23 を参照 )。
3-28 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
図 3-23 メモリー VRM の取り外し
取り付けの場合は、この逆の手順になります。
4. サーバーに再度カバーを取り付ける前に、妨げになるものはないか、すべてのケーブ
ルの配線を確認します。
3.5.10 CPU 電圧調整モジュール
次の手順では、CPU 電圧調整モジュール (Voltage-Regulator Module、VRM) を取り
外して交換する方法について説明します。
3.5.10.1 開始する前に
この手順は、最初のリリース (シャーシのパーツ番号 [PN] 380-0979)、1 回目の更新
リリース (シャーシ PN 380-1168)、および 2 回目の更新リリース (シャーシ PN
380-1194) の Sun Fire V20z サーバーを対象としています。
■ 2 回目の更新リリース (シャーシ PN 380-1194) の CPU VRM は、最初のリリース
および 1 回目の更新リリースの CPU VRM よりもピンの数が多くなっています。
この 2 種類の VRM の間に互換性はありません。
■ 最初のリリースの Sun Fire V20z サーバーの CPU VRM は、1 回目の更新リリース
の Sun Fire V20z サーバーおよび最初のリリースの Sun Fire V40z サーバー
(シャーシ PN 380-1010) でも使用できます。
■ 2 回目の更新リリースの Sun Fire V20z サーバーの CPU VRM は、更新リリースの
Sun Fire V40z サーバー (シャーシ PN 380-1206) でも使用できます。
第 3 章 Sun Fire V20z サーバーの保守 3-29
3.5.10.2 CPU VRM の取り外し
1. サーバーおよび接続されているすべての周辺装置の電源を切り、電源コンセントから
サーバーを切り離します。
詳細は、3-2 ページの「サーバーの電源切断およびカバーの取り外し」を参照してく
ださい。
2. 交換する必要のある CPU VRM を特定します。
CPU VRM は、CPU にもっとも近い内側のスロットに取り付けられています。
3. CPU VRM を「まっすぐ上」に引き出し、ソケットから CPU VRM を取り外します
(図 3-24 を参照 )。
注意 – VRM の損傷を防ぐため、VRM を取り外したり挿入したりする場合は、VRM
を左右に揺らさないようにしてください。VRM を取り外すときは両端をまっすぐ上
に引き出し、挿入するときは両端をまっすぐ下に押し下げます。
図 3-24 CPU VRM の取り外し
3.5.10.3 CPU VRM の交換
注意 – VRM を取り付ける場合は、VRM のピン「A1 」とマザーボードの参照番号
「A1 」の位置を合わせてください。
1. CPU VRM のピンとコネクタの穴の位置が合っていることを確認し、VRM を空のソ
ケットにカチッという音がするまで押し込みます。
2. サーバーに再度カバーを取り付ける前に、妨げになるものはないか、すべてのケーブ
ルの配線を確認します。
3-30 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
3.5.11 メモリーモジュール
次の手順では、メモリーモジュールを取り外して交換する方法について説明します。
3.5.11.1 メモリーモジュールの装着規則
この節で説明する手順に従ってサーバーの DIMM (Dual Inline Memory Module) を
交換または追加する際に、次の情報および規則を確認してください。
■ サーバーで使用する DIMM は、「 Registered DDR 333」または「 Registered DDR
400」のいずれかで、すべて同じタイプである必要があります。
注意 – Registered DDR 400 メモリー DIMM は、2 回目の更新リリースの Sun Fire
V20z サーバー (シャーシのパーツ番号 [PN] 380-1194) でのみ使用できます。
サーバーに新しい Registered DDR 400 メモリー DIMM を取り付ける場合は、新しい
2.6V 電圧調整モジュール (Voltage Regulator Module、 VRM) (PN 370-7747) も取り付
ける必要があります。
注 – 速度の異なる 2 種類の DIMM を混在させて使用すると、メモリーのクロックが
速度の遅いほうに合わせて低下します。Sun Microsystems, Inc. は、この混在構成を
サポートしていません。
■ 1 個の CPU につき 4 枚の DIMM がサポートされています。各 CPU の 4 つの
DIMM スロットは、バンク 0 およびバンク 1 の 2 つのバンクにグループ化され、
各バンクには 2 つのスロットが含まれます。
■ Sun Fire V20z サーバーでは、1-CPU 構成または 2-CPU 構成のいずれかがサポー
トされます。1-CPU システムでは、CPU0 に隣接する 4 つの DIMM スロットのみ
を使用できます。
■ 2-CPU システムでは、各 CPU で 2 枚または 4 枚の DIMM を使用できます。1 個
の CPU に対して DIMM を 2 枚のみ使用する場合は、CPU にもっとも近いバンク
(バンク 0) に最初に取り付けます。
■ DIMM は、一致するペア単位で (一度に 1 つのバンクを) 取り付ける必要がありま
す。バンク内の 2 枚の DIMM のサイズ、タイプ、およびベンダーは同じである必
要があります。
■ 1 個の CPU につき 2 つの DIMM バンクをサポートできます。各バンクには一致
する DIMM のペアを搭載する必要がありますが、バンク 0 とバンク 1 の間で
DIMM のサイズおよびベンダーを一致させる必要はありません。
第 3 章 Sun Fire V20z サーバーの保守 3-31
■ たとえば、表 3-2 に、CPU0 の有効な構成例をいくつか示します。いずれの例
でも、 DIMM 0 および DIMM 1 のサイズおよびベンダーは一致していますが、
DIMM 2 および DIMM 3 とは一致している必要はありません。 DIMM 2 および
DIMM 3 は、そのバンク内では一致している必要がありますが、 DIMM 0 およ
び DIMM 1 と一致している必要はありません。
表 3-2 有効な DIMM 構成例
CPU 0
例 1D I M M 0 = 5 1 2 、
例 2D I M M 0 = 1 G バイト、
例 3D I M M 0 = 1 G バイト、
例 4D I M M 0 = 2 G バイト、
バンク 0 バンク 1
DIMM 2 = 1G バイト、
DIMM 1 = 512
DIMM 3 = 1G バイト
DIMM 2 = 1G バイト、
DIMM 1 = 1G バイト
DIMM 3 = 1G バイト
DIMM 2 = 512、
DIMM 1 = 1G バイト
DIMM 3 = 512
DIMM 2 = 512、
DIMM 1 = 2G バイト
■ 表 3-3 の構成例は、少なくとも 1 つのバンクに含まれる DIMM ペアが一致して
DIMM 3 = 512
いないため、いずれの場合も有効な構成ではありません。
表 3-3 無効な DIMM 構成例
CPU 0
例 1D I M M 0 = 5 1 2 、
例 2D I M M 0 = 1 G バイト、
例 3D I M M 0 = 2 G バイト、
例 4D I M M 0 = 5 1 2 、
バンク 0 バンク 1
DIMM 2 = 512、
DIMM 1 = 1G バイト
DIMM 3 = 512
DIMM 2 = 512、
DIMM 1 = 1G バイト
DIMM 3 = 2G バイト
DIMM 2 = 512、
DIMM 1 = 2G バイト
DIMM 3 = 1G バイト
DIMM 2 = 512、
DIMM 1 = 1G バイト
DIMM 3 = 1G バイト
3-32 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
3.5.11.2 メモリーモジュールの取り外し
1. サーバーおよび接続されているすべての周辺装置の電源を切り、電源コンセントから
サーバーを切り離します。
詳細は、3-2 ページの「サーバーの電源切断およびカバーの取り外し」を参照してく
ださい。
2. メモリーモジュールの取り付け先、または交換するメモリーモジュールのあるメモ
リーモジュールコネクタを特定します。
3. メモリーモジュールのソケットの両端の取り外しレバーを押し下げて、メモリーモ
ジュールを取り外します (図 3-25 を参照)。
図 3-25 メモリーモジュールの取り外し
3.5.11.3 メモリーモジュールの取り付け
1. 新しいモジュールを挿入できるようにメモリーモジュールのソケットにある取り外し
レバーが開いている (外向きに倒れている) ことを確認します。
2. メモリーモジュールのエッジコネクタを、ソケットの溝の形状に合った向きにして、
メモリーモジュールをコネクタに挿入します。
注 – 所定のメモリーバンク内の両方のモジュールのメーカーおよび容量は、同一で
ある必要があります。
3. サーバーに再度カバーを取り付ける前に、妨げになるものはないか、すべてのケーブ
ルの配線を確認します。
第 3 章 Sun Fire V20z サーバーの保守 3-33
3.5.12 システムバッテリー
システムバッテリーは、電卓用の一般的な CR2032 電池です。
電池の消耗に気付いた場合、AC 電源からある期間切り離されていたあとに BIOS の
CMOS 設定が消失した場合、または時刻クロックが遅れた場合は、システムバッテ
リーを交換する必要があることがあります。
注 – 電池を交換すると、サーバーの BIOS は出荷時の設定にリセットされます。
注意 – 電池を分解したり、修復したりしないでください。CR2032 電池にはリチウム
が含まれるため、適切な使用、取り扱い、および処分を行わないと破裂することがあ
ります。
3.5.12.1 システムバッテリーの取り外し
1. 3-2 ページの「サーバーの電源切断およびカバーの取り外し」の説明に従って、シス
テムの電源を切り、カバーを取り外します。
2. 奥にスライドさせて片方を引き上げて、ホルダーからシステムバッテリーを取り外し
ます (ホルダーの位置については、図 3-26 を参照)。
図 3-26 システムバッテリーの取り外し
注意 – 電池は、一般ごみとは別に処分してください。使用済みの電池は、メーカー
の指示に従って処分するか、地域の廃棄物処理機関に問い合わせて最寄の廃棄場所を
確認してください。
3-34 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
3.5.12.2 システムバッテリーの交換
1. 「+」と刻印されている面を上にした状態で、ホルダーに新しいシステムバッテリー
を取り付けます。
注 – 電池は、同一モデルのものと交換してください。
2. 妨げになるものはないか、すべてのケーブルの配線を確認し、再度カバーを取り付け
ます。
3.5.13 ケーブルキット
次の手順では、次のケーブルを取り外して交換する手順について説明します。
■ SCSI バックプレーンをマザーボードに接続する 5 ピン電源ケーブル (1)。
■ SCSI バックプレーンをマザーボードに接続する 68 ピンリボンケーブル (2)。
■ SCSI バックプレーンをマザーボードに接続するフラットケーブル (3)。
■ 操作パネルボードをマザーボードに接続するフラットケーブル (4) 。
■ CD-ROM/DVD をマザーボードに接続するフラットケーブル (5)。
■ フロッピーディスクドライブをマザーボードに接続するフラットケーブル (6) 。
注 – SCSI ケーブル交換用部品は、元の SCSI ケーブルと長さが異なる場合がありま
す。新しいケーブルは、DIMM の上ではなく、シャーシの側面に沿って配線するよ
うにあらかじめ設計されています。
1. サーバーおよび接続されているすべての周辺装置の電源を切り、電源コンセントから
サーバーを切り離します。
詳細は、3-2 ページの「サーバーの電源切断およびカバーの取り外し」を参照してく
ださい。
2. 交換するケーブルを特定します (場所については、図 3-27 を参照 )。
第 3 章 Sun Fire V20z サーバーの保守 3-35
図 3-27 Sun Fire V20z サーバーのシステムケーブル
■ SCSI バックプレーンの 5 ピン電源ケーブルコネクタ (1) は、中央部分がフックで
固定されています。
■ SCSI バックプレーンの 68 ピンリボンケーブル (2) を固定する仕組みはありませ
ん。
■ 小さいフラットケーブル (3、 4、 5、および 6) は、 2 種類の ZIF
(Zero-Insertion-Force) ケーブルコネクタで接続されています。これらのケーブル
は小さいため、コネクタの種類を見分けるのが難しいことがあります。
各種のコネクタからケーブルを外す方法については、図 3-28 を参照してください。
3. サーバーに再度カバーを取り付ける前に、妨げになるものはないか、すべてのケーブ
ルの配線を確認します。
注意 – ケーブルは損傷しやすいため、慎重に取り外してください。小さくて柔軟な
フラットケーブルおよびケーブルコネクタは、取り扱いに細心の注意が必要です。
3-36 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
図 3-28 各種のケーブルコネクタ
第 3 章 Sun Fire V20z サーバーの保守 3-37
3.5.14 CPU およびヒートシンク
注意 – 2-CPU 構成の Sun Fire V20z サーバーでは、2 個の CPU のステッピングバー
ジョンと速度が同じである必要があります。 CPU を追加または交換する前に、必ず
3-8 ページの「混在させて使用できない CPU ステッピングバージョン」を参照して
ください。
Sun Fire V20z サーバーでは、1-CPU 構成および 2-CPU 構成の両方がサポートされ
ます。次の手順では、CPU を交換する方法について説明します。
3.5.14.1 1-CPU 構成
Sun Fire V20z サーバーで、2-CPU 構成を 1-CPU 構成に変更する場合は、次の手順
に従います。
1. 1 個の CPU を CPU0 コネクタに取り付けます。
2. CPU1 を取り外します。
3. CPU1 の CPU VRM を取り外します。
CPU1 コネクタに CPU を取り付けていない状態で、 CPU1 の CPU VRM を取り付
けた場合、サーバーは起動しません。
4. CPU1 のメモリー DIMM およびメモリー VRM を取り外します。
CPU1 を取り付けていない場合、 CPU0 は CPU1 のスロット内のメモリー DIMM
を検出しません。
3.5.14.2 ヒートシンクおよび CPU の取り外し
1. サーバーおよび接続されているすべての周辺装置の電源を切り、電源コンセントから
サーバーを切り離します。
詳細は、3-2 ページの「サーバーの電源切断およびカバーの取り外し」を参照してく
ださい。
2. 1 本の固定ねじを外し、中央エアバッフルを取り外します (図 3-29 を参照 )。
3-38 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月
図 3-29 中央エアバッフルの取り外し
3. マザーボードからヒートシンクを外します。
a. CPU のステッピングバージョンが「 C0」および「 CG」である、最初のリリース
(シャーシ PN 380-0979) および 1 回目の更新リリース (シャーシ PN 380-1168) の
Sun Fire V20z サーバーに取り付けられているヒートシンクの場合は、次の手順に
従います。
2 本の固定ねじを外し、ヒートシンクの留め具を外します。図 3-30 を参照してく
ださい。
b. CPU のステッピングバージョンが「E 」である、 2 回目の更新リリースのサー
バー (シャーシ PN 380-1194) に取り付けられているヒートシンクの場合は、次の
手順に従います。
ヒートシンクの両側のねじを均等に緩めます。ヒートシンクを固定しているねじ
と脱落防止機構付きバネを取り外します。ワッシャーはヒートシンクの表面に付
けたままにします。図 3-31 を参照したあとに、3-41 ページの「2 回目の更新リ
リース (シャーシ PN 380-1194) に取り付けられたヒートシンクの交換」を参照し
てください。
第 3 章 Sun Fire V20z サーバーの保守 3-39
図 3-30 ステッピングバージョン「C0 」および「CG 」の CPU の留め具およびヒート
シンクの取り外し
図 3-31 ステッピングバージョン「 E」の CPU のヒートシンク
注意 – ヒートシンクは、非常に高温になることがあります。取り扱う前に、必ず十
分な冷却時間を確保するようにしてください。
4. 熱伝導グリースによるシーリングがはがれるようにヒートシンクを軽く左か右にねじ
ります。
5. ヒートシンクを持ち上げて、 CPU から取り外します。
6. アルコールパッドを使用して、ヒートシンク底部の熱伝導グリースをすべて拭き取り
ます。
熱伝導グリースが指に付かないよう注意してください。熱伝導グリースは非常に粘着
性が強いため、ほかの部品を取り扱うときに汚してしまうことがあります。
3-40 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 年 8 月