Sun Microsystems Sun Fire V40z, Sun Fire V20z User Guide [ja]

Sun Fire™ V20z および
Sun Fire V40z サーバー
ユーザーマニュアル
Sun Microsystems, Inc. www.sun.com
コメントの送付: http://www.sun.com/hwdocs/feedback
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原典: Sun Fire V20z and Sun Fire V40z Servers-User Guide
Part No: 817-5248-17 Revision A
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目次
はじめに xi
マニュアルの構成 xi
UNIX コマンド xii
シェルプロンプトについて xii
書体と記号について xiii
関連マニュアル xiii
Sun のオンラインマニュアル xiv
Sun 以外の Web サイト xv
Sun の技術サポート xv
コメントをお寄せください xv
1. Sun Fire™ V20z サーバーおよび Sun Fire V40z サーバーの概要 1-1
1.1 安全性に関するガイドライン 1-1
1.1.1 ユーザーマニュアル 1-2
1.2 Sun Fire V20z サーバーの概要 1-2
1.2.1 用途 1-3
1.2.2 Sun Fire V20z サーバーの機能 1-3
1.2.3 Sun Fire V20z サーバーのハードウェアシステムの配置 1-4
1.2.3.1 Sun Fire V20z の正面パネルおよび背面パネル 1-4
1.2.3.2 Sun Fire V20z のシステムコンポーネント 1-6
iii
1.3 Sun Fire V40z サーバーの概要 1-7
1.3.1 用途 1-7
1.3.2 Sun Fire V40z の機能 1-8
1.3.3 Sun Fire V40z サーバーのハードウェアシステムの配置 1-9
1.3.3.1 Sun Fire V40z の正面パネルおよび背面パネル 1-9
1.3.3.2 Sun Fire V40z システムコンポーネント 1-11
1.4 Sun Fire V20z サーバーおよび Sun Fire V40z サーバーの共通の機能 1-12
1.4.1 サーバー管理 1-12
1.4.1.1 サービスプロセッサ 1-12
1.4.1.2 操作パネル 1-13
1.4.1.3 正面および背面パネルの LED 1-18
1.5 アクセサリキット 1-19
1.6 追加オプションおよび顧客交換可能コンポーネント 1-22
1.7 現場交換可能ユニット 1-25
2. 電源投入および BIOS 設定 2-1
2.1 サーバーの電源投入 2-1
2.2 サーバーの電源切断 2-3
2.3 遠隔コンソール端末のエスケープシーケンス 2-4
2.4 BIOS 設定ユーティリティー 2-5
2.4.1 Main」メニュー 2-6
2.4.2 Advanced」メニュー 2-8
2.4.3 Security」メニュー 2-14
2.4.4 Power」メニュー 2-15
2.4.5 Boot」メニュー 2-15
2.4.6 Exit」メニュー 2-16
2.4.7 QuickBoot 機能 2-16
2.5 USB フロッピーディスクデバイスからの起動 2-17
iv Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー ユーザーマニュアル • 2005 年 8
3. Sun Fire V20z サーバーの保守 3-1
3.1 必要な工具類および部品 3-1
3.2 サーバーの電源切断およびカバーの取り外し 3-2
3.2.1 サーバーの上部カバーの取り付け 3-3
3.3 Sun Fire V20z コンポーネントの配置 3-4
3.3.1 SCSI ID の割り当て 3-5
3.3.1.1 Linux ベースのサーバー 3-5
3.3.1.2 Solaris ベースのサーバー 3-5
3.4 Sun Fire V20z サーバーのリリース 3-5
3.4.1 Sun Fire V20z サーバーのバージョン 3-6
3.4.1.1 Sun Fire V20z サーバーに関する重要な情報 3-6
3.4.1.2 Super FRU の交換用の Solaris 9 OS Install-Time
Update 3-7
3.4.2 混在させて使用できない CPU ステッピングバージョン 3-8
3.4.2.1 CPU のステッピングバージョンの確認 3-8
3.4.3 ハーフサイズの PCI カード用サポートガイドの廃止 3-11
3.5 顧客交換可能ユニットの交換手順 3-12
3.5.1 I/O ボード 3-13
3.5.2 PCI カード 3-14
3.5.2.1 サポートされる PCI カード 3-14
3.5.2.2 PCI カードの追加または交換 3-14
3.5.3 SCSI ハードディスクドライブおよびキャリア 3-16
3.5.3.1 HDD およびキャリアの取り外し 3-16
3.5.3.2 HDD およびキャリアの取り付け 3-17
3.5.4 SCSI バックプレーン 3-18
3.5.5 CD-ROM/DVD-ROM/フロッピーディスクドライブ構成部品 3-21
3.5.6 操作パネルボードおよび LCD ディスプレイ 3-23
3.5.7 電源装置 3-24
3.5.8 冷却ファン 3-26
目次 v
3.5.9 メモリー電圧調整モジュール 3-28
3.5.10 CPU 電圧調整モジュール 3-29
3.5.10.1 開始する前に 3-29
3.5.10.2 CPU VRM の取り外し 3-30
3.5.10.3 CPU VRM の交換 3-30
3.5.11 メモリーモジュール 3-31
3.5.11.1 メモリーモジュールの装着規則 3-31
3.5.11.2 メモリーモジュールの取り外し 3-33
3.5.11.3 メモリーモジュールの取り付け 3-33
3.5.12 システムバッテリー 3-34
3.5.12.1 システムバッテリーの取り外し 3-34
3.5.12.2 システムバッテリーの交換 3-35
3.5.13 ケーブルキット 3-35
3.5.14 CPU およびヒートシンク 3-38
3.5.14.1 1-CPU 構成 3-38
3.5.14.2 ヒートシンクおよび CPU の取り外し 3-38
3.5.14.3 2 回目の更新リリース (シャーシ PN 380-1194) に取り付 けられたヒートシンクの交換 3-41
3.5.14.4 2 回目の更新リリース (シャーシ PN 380-1194) のヒート シンクの取り付け 3-42
3.5.14.5 CPU およびヒートシンクの取り付け 3-44
3.5.15 Super FRU 3-46
3.6 Sun Fire V20z のインジケータ、スイッチ、およびジャンパ 3-48
3.6.1 Sun Fire V20z のマザーボード 3-48
3.6.2 Clear-CMOS ジャンパ 3-51
4. Sun Fire V40z サーバーの保守 4-1
4.1 必要な工具類および部品 4-1
4.2 サーバーの電源切断およびカバーの取り外し 4-2
4.3 Sun Fire V40z コンポーネントの配置 4-3
vi Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー ユーザーマニュアル • 2005 8
4.3.1 SCSI ID の割り当て 4-5
4.3.1.1 Linux ベースのサーバー 4-5
4.3.1.2 Solaris ベースのサーバー 4-5
4.4 Sun Fire V40z サーバーのリリース 4-6
4.4.1 サーバーのバージョン 4-6
4.4.1.1 Sun Fire V40z サーバーに関する重要な情報 4-6
4.4.1.2 Super FRU の交換用の Solaris 9 OS Install-Time
Update 4-7
4.4.2 混在させて使用できない CPU ステッピングバージョン 4-8
4.4.2.1 CPU のステッピングバージョンの確認 4-8
4.5 顧客交換可能ユニットの交換手順 4-12
4.5.1 PCI カード 4-13
4.5.1.1 サポートされる PCI カード 4-14
4.5.1.2 PCI カードの追加または交換 4-14
4.5.1.3 Sun Fire V40z サーバーの PCI カードスロットの場所
4-15
4.5.1.4 縦型 PCI カードの縦型スロットへの取り付け 4-15
4.5.1.5 横型 PCI カードおよびライザーの取り付け 4-17
4.5.1.6 最初のリリースの Sun Fire V40z サーバーへのバッテ
リーバックアップ付き LSI MegaRAID カードの取り付 け 4-19
4.5.1.7 更新リリースの Sun Fire V40z サーバーへのバッテリー バックアップ付き LSI MegaRAID カードの取り付け
4-21
4.5.2 SCSI ハードディスクドライブおよびキャリア 4-23
4.5.2.1 HDD およびキャリアの取り外し 4-23
4.5.2.2 HDD およびキャリアの取り付け 4-24
4.5.3 DVD-ROM/フロッピーディスクドライブ構成部品 4-25
4.5.4 CPU カード 4-26
4.5.5 操作パネルおよび LCD 構成部品 4-31
4.5.6 SCSI バックプレーン構成部品 4-32
目次 vii
4.5.7 冷却ファン 4-33
4.5.7.1 ファンの番号付け 4-34
4.5.7.2 個々の冷却ファンの交換 4-34
4.5.7.3 正面ファンケージ構成部品の交換 4-36
4.5.7.4 背面ファンケージ構成部品の交換 4-37
4.5.8 電源装置および電源装置ケージ構成部品 4-39
4.5.8.1 個々の電源装置の交換 4-39
4.5.8.2 電源装置ケージ構成部品の交換 4-41
4.5.9 メモリー電圧調整モジュール 4-43
4.5.9.1 マザーボード上のメモリー VRM の交換 4-43
4.5.9.2 CPU カード上のメモリー VRM の交換 4-44
4.5.10 CPU 電圧調整モジュール 4-46
4.5.10.1 開始する前に 4-46
4.5.10.2 マザーボード上の CPU VRM の交換 4-46
4.5.10.3 CPU カード上の CPU VRM の交換 4-49
4.5.11 メモリーモジュール 4-51
4.5.11.1 メモリーモジュールの装着規則 4-51
4.5.11.2 マザーボード上のメモリーモジュールの交換 4-53
4.5.11.3 CPU カード上のメモリーモジュールの交換 4-54
4.5.12 CPU およびヒートシンク 4-55
4.5.12.1 マザーボード上の CPU の交換 4-56
4.5.12.2 任意設定の CPU カード上の CPU の交換 4-60
4.5.12.3 更新リリース (シャーシ PN 380-1206) のヒートシンク の取り付け 4-63
4.5.13 システムバッテリー 4-68
4.5.14 ケーブルキット 4-70
4.5.14.1 システムコンポーネントの取り外し 4-70
4.5.14.2 ケーブルの取り外しおよび交換 4-73
4.5.14.3 コンポーネントの再取り付け 4-78
viii Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー ユーザーマニュアル • 2005 8
4.5.15 Super FRU 4-81
4.6 Sun Fire V40z のインジケータ、スイッチ、およびジャンパ 4-83
4.6.1 Sun Fire V40z のマザーボードおよび CPU カード 4-83
4.6.2 Clear-CMOS ジャンパ 4-85
A. システム仕様 A-1
A.1 Sun Fire V20z サーバーの仕様 A-1
A.1.1 物理仕様 A-1
A.1.2 電源仕様 A-2
A.1.3 環境仕様 A-2
A.2 Sun Fire V40z サーバーの仕様 A-3
A.2.1 物理仕様 A-3
A.2.2 電源仕様 A-3
A.2.3 環境仕様 A-4
B. BIOS POST コード B-1
C. SCSI BIOS 構成ユーティリティー C-1
C.1 SCSI BIOS 構成ユーティリティーの起動 C-1
C.2 構成ユーティリティーの使用法 C-2
C.2.1 ユーザー入力 C-3
C.2.2 Main」メニュー C-3
C.2.3 Boot Adapter List C-5
C.2.4 Global Properties C-6
C.2.5 Adapter Properties C-7
C.2.6 Device Properties C-9
C.2.7 RAID Properties C-11
C.3 SCSI BIOS 構成ユーティリティーの終了 C-13
D. 追補情報 D-1
目次 ix
D.1 RAID サポート D-1
D.1.1 LSI Logic Integrated RAID ソリューション D-2
D.1.2 統合ミラー化 D-2
D.1.3 サポートされないゼロチャネル RAID D-3
D.1.4 代替内蔵ドライブによる RAID 構成 (Sun Fire V40z サーバーのみ
)D-3
索引 索引-1
x Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー — ユーザーマニュアル • 2005 8
はじめに
このマニュアルでは、Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバーの保守方法につ いて説明します。
マニュアルの構成
1 章では、Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバーの概要について説明しま す。
2 章では、サーバーの電源投入方法および BIOS の設定方法について説明します。
3 章では、Sun Fire V20z サーバーのコンポーネントの取り外しおよび交換方法に ついて説明します。
4 章では、Sun Fire V40z サーバーのコンポーネントの取り外しおよび交換方法に ついて説明します。
付録 A では、システムパフォーマンスを最適化する方法について説明します。
付録 B では、BIOS POST コードの一覧を示します。
付録 C では、Fusion-MPT SCSI BIOS 構成ユーティリティーの使用方法に関する参考 情報を示します。
付録 D では、ハードウェアに関する追補情報を示します。
xi
UNIX コマンド
このマニュアルには、システムの停止、システムの起動、およびデバイスの構成など に使用する基本的な UNIX® コマンドと操作手順に関する説明は含まれていない可能 性があります。これらについては、以下を参照してください。
使用しているシステムに付属のソフトウェアマニュアル
下記にある Solaris™ オペレーティング環境のマニュアル
http://docs.sun.com
シェルプロンプトについて
シェル プロンプト
UNIX C シェル
UNIX Bourne シェルと Korn シェル
スーパーユーザー (シェルの種類を問わない)
machine_name%
$
#
xii Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー ユーザーマニュアル • 2005 年 8
書体と記号について
書体または記号
AaBbCc123
AaBbCc123
AaBbCc123
『 』 参照する書名を示します。 Solaris ユーザーマニュアル』
「 」 参照する章、節、または、強調す
\
* 使用しているブラウザにより、これらの設定と異なって表示される場合があります。
*
意味
コマンド名、ファイル名、ディレ クトリ名、画面上のコンピュータ 出力、コード例。
ユーザーが入力する文字を、画面 上のコンピュータ出力と区別して 表します。
コマンド行の可変部分。実際の名 前や値と置き換えてください。
る語を示します。
枠で囲まれたコード例で、テキス トがページ行幅を超える場合に、 継続を示します。
.login ファイルを編集します。 ls -a を実行します。
% You have mail.
%
su
Password:
rm filename と入力します。
6 章「データの管理」を参照。 この操作ができるのは「スーパー
ユーザー」だけです。
% grep ‘^#define \ XV_VERSION_STRING’
関連マニュアル
最新版のマニュアルを入手するには、次のサイトにアクセスしてください。
http://www.sun.com/products-n­solutions/hardware/docs/Servers/Workgroup_Servers/Sun_Fire_V20z/ index.html
一部のマニュアルは、フランス語版、簡体字中国語版、繁体字中国語版、日本語版、 および韓国語版に翻訳されています。
はじめに xiii
用途 タイトル
安全性に関する情報 Important Safety Information for Sun
Hardware Systems
安全性に関する注意事項 および国際的な規格への 適合性の保証
ハードウェアの設置およ びシステムソフトウェア のインストール
サーバー管理 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サー
オペレーティングシステ ムのインストール
障害追跡および診断 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サー
最新情報 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サー
Sun Fire V20z and Sun Fire V40z Servers—Safety and Compliance Guide
Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サー バー設置マニュアル』
バーサーバー管理マニュアル』
Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サー バー—Linux オペレーティングシステムインス トールマニュアル』
バー障害追跡手法および診断マニュアル』
バー─ご使用にあたって』
Part No.
816-7190-xx
817-5251-xx
817-6146-xx
819-2923-xx
817-6156-xx
819-2928-xx
819-2913-xx
Sun のオンラインマニュアル
各言語対応版を含む Sun の各種マニュアルは、次の URL から表示、印刷、または購 入できます。
http://www.sun.com/documentation
xiv Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー ユーザーマニュアル • 2005 8
Sun 以外の Web サイト
このマニュアルで紹介する Sun 以外の Web サイトが使用可能かどうかについては、 Sun は責任を負いません。このようなサイトやリソース上、またはこれらを経由して
利用できるコンテンツ、広告、製品、またはその他の資料についても、Sun は保証し ておらず、法的責任を負いません。また、このようなサイトやリソース上、またはこ れらを経由して利用できるコンテンツ、商品、サービスの使用や、それらへの依存に 関連して発生した実際の損害や損失、またはその申し立てについても、Sun は一切の 責任を負いません。
Sun の技術サポート
このマニュアルに記載されていない技術的な問い合わせについては、次の URL にア クセスしてください。
http://www.sun.com/service/contacting
コメントをお寄せください
マニュアルの品質改善のため、お客様からのご意見およびご要望をお待ちしておりま す。コメントは下記よりお送りください。
ご意見をお寄せいただく際には、下記のタイトルと Part No. を記載してください。
Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバーユーザーマニュアル』、Part No.
819-2918-17
はじめに xv
xvi Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー ユーザーマニュアル • 2005 8
1
Sun Fire™ V20z サーバーおよび Sun Fire V40z サーバーの概要
この章では、Sun Fire™ V20z サーバーおよび Sun Fire V40z サーバーの概要につい て説明します。
この章では、次の内容について説明します。
1-2 ページの「Sun Fire V20z サーバーの概要」
1-7 ページの「Sun Fire V40z サーバーの概要」
1-12 ページの「Sun Fire V20z サーバーおよび Sun Fire V40z サーバーの共通の機
能」
1-19 ページの「アクセサリキット」
1-22 ページの「追加オプションおよび顧客交換可能コンポーネント」
1.1 安全性に関するガイドライン
Sun Fire V20z サーバーと Sun Fire V40z サーバーは、IT 電源システムに安全に接続 できます。
製品に使用されている「感嘆符付き三角」記号は、安全性に関する 重要な情報である、次のフィンランド、ノルウェー、およびス ウェーデンの国別規格への参照を示します。
日本語: アースタイプの接続プラグが付いた電源コードは、アースタイプの電源コ
ンセントで使用する必要があります。
Finnish: Laite on liitettävä suojamaadoituskoskettimilla varustettuun pistorasiaan.
Norwegian: Apparatet må tilkoples jordet stikkontakt.
Swedish: Apparaten skall anslutas till jordat uttag.
1-1
1.1.1 ユーザーマニュアル
Sun Fire V20z サーバーおよび Sun Fire V40z サーバーの両方に関する最新のユー ザーマニュアルは、次の Web サイトで参照してください。
http://www.sun.com/products-n-solutions/hardware/docs/ Servers/Workgroup_Servers/Sun_Fire_V20z/index.html
このサイトでは、ユーザーマニュアル、リリースノート、および顧客交換可能ユニッ ト (CRU) に関する個々のマニュアルが参照できます。
サイト上のマニュアルが、使用しているマニュアルよりも新しいかどうかを確認する には、マニュアルの Part No. の下 2 (ダッシュ以降) を調べるか、マニュアルのリ リース年月を確認してください。
注 – また、Sun Fire V20z サーバーおよび Sun Fire V40z サーバーのリリースバー
ジョン間での違いについて説明しているマニュアルも、この Web サイトから入手で きます。Part No. (PN) 817-7185 のマニュアルを参照してください。
1.2 Sun Fire V20z サーバーの概要
Sun Fire V20z サーバーは、AMD Opteron™ プロセッサベースの、エンタープライ ズクラスの 1U 2P サーバーです。Sun Fire V20z サーバーは、企業環境に適した性能 および価値を備えており、現在の 32 ビットの Intel ベースソリューションに比べて著 しく優れたパフォーマンスを提供します。バランスのよいサーバー設計で、業界を リードする入出力オプションを介して全体的なパフォーマンスを最大限に引き出し、 実稼働時のワークロードに対応する強力なパフォーマンスを発揮します。
Sun Fire V20z サーバーには、サービスプロセッサ (SP)、フラッシュメモリー、 RAM、個別の Ethernet インタフェース、およびサーバー管理ソフトウェアが組み込
まれています。また、より詳細な制御が可能で、総所有コストを最小限にする、優れ たサーバー管理ツールを装備しています。コマンド行インタフェースまたは Sun 以 外のフレームワークとの SNMP 統合を使用して、SP によるプラットフォームの設定 および管理を行うことができます。専用の SP は、オペレーティングシステムからの 完全な独立性と、サーバー管理の最大限の可用性を提供します。
1-2 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー ユーザーマニュアル • 2005 8
1.2.1 用途
Sun Fire V20z サーバーは、次の用途に適しています。
Web またはアプリケーションのホスティング
高性能計算クラスタ
オフサイト/遠隔へのサーバー設置
データベースのワークロード
企業のデータセンター
1.2.2 Sun Fire V20z サーバーの機能
1-1 に、Sun Fire V20z サーバーの主な機能を示します。
注 – 製品の機能に関する最新の情報については、製品 Web サイト
http://www.sun.com/servers/entry/v20z にアクセスしてください。
1-1 Sun Fire V20z サーバーの機能
コンポーネント 説明
CPU
メモリー 512M バイト~ 16G バイト ECC、登録済み DDR
ハードディスク ドライブ
RAID オプション 統合されたミラー化のみ (D-2 ページの「統合ミラー化」を参照)
SCSI コントローラ ミラー化のサポートが可能な組み込み型 U320 コントローラ
ネットワーク入出力 組み込み型のデュアル Gigabit Ethernet
PCI 入出力 次の PCI-X 拡張スロット 2 つ:
その他の入出力 内蔵 CD-ROM ドライブまたは DVD-ROM ドライブ、およびフロッ
管理サービス 組み込みのサーバーが動作する PowerPC、任意の場所からセキュリ
AMD Opteron プロセッサ 2 64 ビットの x86 アーキテクチャー
(スロット 8 つ、高さ最大 3.05 cm)
1 つまたは 2 つの U320 SCSI HDD
フルサイズ 66 MHz/64 ビットまたは 133 MHz/64 ビット 1
ハーフサイズ 66 MHz/64 ビット 1
ピーディスクドライブ SVGA ビデオ、キーボード、およびマウスの組み込みコネクタ
ティー保護された管理を行うための SSL 暗号化、および SP への専 用 10/100 Ethernet ポート 2 つ。
1 Sun Fire™ V20z サーバーおよび Sun Fire V40z サーバーの概要 1-3
1.2.3 Sun Fire V20z サーバーのハードウェアシステム
の配置
保守手順を実行する前に、Sun Fire V20z サーバーの物理的配置および機能について 理解しておきます。
1.2.3.1 Sun Fire V20z の正面パネルおよび背面パネル
1-1 に、Sun Fire V20z サーバーの正面パネルを示します。
ハードディスクドライブ 0
プラットフォーム電源 ボタン
プラットフォーム電源 インジケータ LED
1-1 Sun Fire V20z サーバーの正面パネル
操作パネルについては、1-13 ページの「操作パネル」を参照してください。
ハードディスクドライブ 1
位置特定ボタン および LED
システム障害
LED
操作パネル ボタン
操作パネル LCD ディスプレイ
1-4 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー ユーザーマニュアル • 2005 年 8
1-2 に、Sun Fire V20z サーバーの背面パネルを示します。
AC 電源コネクタ
AC 電源スイッチ
AC 電源インジケータ LED
キーボード マウス コネクタ コネクタ
1-2 Sun Fire V20z サーバーの背面パネル
位置特定ボタン および LED
Ethernet ポートのラベル
Sun Fire V20z サーバーの背面パネルにある Ethernet ポートのラベルに注意してくだ さい。図 1-2 に示すように、サーバーの右端にある上のインタフェース eth1 ポート は「1」、下のインタフェース eth0 ポートは「0」になっています。
SP 10/100 Ethernet
コネクタ
SP リセット ボタン
ビデオ コネクタ
プラットフォーム
Gigabit Ethernet コネクタ
USB
コネクタ
シリアルポート コネクタ
PCI スロットのラベル
サーバーの背面パネルにある PCI スロットには、PCI O (電源装置の横) および PCI 1 (SP Ethernet ポートとプラットフォーム Ethernet ポートの間) のラベルが付けられて います。詳細は、図 1-2を参照してください。
PCI 0 に対応するマザーボード上のスロットは、シルクスクリーンラベル
Slot 2 133MHz」で識別される。
PCI 1 に対応するマザーボード上のスロットは、シルクスクリーンラベル
Slot 1 66MHz」で識別される。
1 Sun Fire™ V20z サーバーおよび Sun Fire V40z サーバーの概要 1-5
1.2.3.2 Sun Fire V20z のシステムコンポーネント
1-3 に、Sun Fire V20z シャーシ内部のコンポーネントの配置を示します。
電源装置
I/O ボード
PCI ライザー ( ハーフサイズ )
ファン (2 つ )
メモリー VRM
メモリーモジュール
CPU VRM
ファン (4 )
PCI ライザー ( フルサイズ )
0
1
SCSI
バックプレーン
側面エアバッフル
メモリー VRM
メモリーモジュール
1
HD ベイ (2 つ )
0
CPU VRM
CPU および
ヒートシンク (2 つ )
中央 エアバッフル
操作パネル および LCD
CD/DVD-FD
ドライブモジュール
1-3 Sun Fire V20z サーバーのシステムコンポーネントの配置
1-6 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー ユーザーマニュアル • 2005 年 8
キャリア付き SCSI HDD
1.3 Sun Fire V40z サーバーの概要
Sun Fire V40z サーバーは、AMD Opteron プロセッサベースの、エンタープライズ クラスの 3U 4P サーバーです。Sun Fire V40z サーバーは、企業環境に適した性能お よび価値を備えており、現在のほかのソリューションに比べて著しく優れたパフォー マンスを提供します。AMD Opteron プロセッサは、64 ビットの処理性能を提供する x86-64 アーキテクチャーを実装しています。また、このプロセッサは、既存の 32 ビット x86 サーバーの 2 倍の記憶容量および最大 3 倍のメモリー帯域幅に相当す る、大規模な記憶容量および帯域幅を提供します。
Sun Fire V40z サーバーには、サービスプロセッサ (SP)、フラッシュメモリー、 RAM、個別の Ethernet インタフェース、シャドーパスワードサポート、およびサー
バー管理ソフトウェアが組み込まれています。また、より効率的な制御が可能で、総 所有コストを最小限にする、優れたサーバー管理ツールを装備しています。コマンド 行インタフェースまたは Sun 以外のフレームワークとの SNMP 統合を使用して、SP によるプラットフォームの設定および管理を行うことができます。専用の SP は、オ ペレーティングシステムからの完全な独立性と、サーバー管理の最大限の可用性を提 供します。
Sun Fire V40z は、デュアルコア CPU をサポートしています。デュアルコアによっ て、サーバーの処理能力は 2 倍になりますが、サーバーの電力および冷却にかかる費 用は増えません。
1.3.1 用途
Sun Fire V40z サーバーは、次の用途に適しています。
Web またはアプリケーションのホスティング
高性能計算クラスタ
オフサイト/遠隔へのサーバー設置
データベースのワークロード
企業のデータセンター
1 Sun Fire™ V20z サーバーおよび Sun Fire V40z サーバーの概要 1-7
1.3.2 Sun Fire V40z の機能
1-1 に、Sun Fire V40z サーバーの主な機能を示します。
注 – 製品の機能に関する最新の情報については、製品 Web サイト
http://www.sun.com/servers/entry/v40z にアクセスしてください。
1-2 Sun Fire V40z サーバーの機能
コンポーネント 説明
CPU
メモリー 512M バイト~ 64G バイト ECC、登録済み DDR
ハードディスクドライブ最大 6 つの U320 SCSI HDD
RAID オプション 統合されたミラー化のみ (D-2 ページの「統合ミラー化」を参照)
SCSI コントローラ ミラー化のサポートが可能な組み込み型 U320 コントローラ
ネットワーク入出力 組み込みのデュアル Gigabit Ethernet
PCI 入出力 次の PCI-X 拡張スロット 7 つ:
その他の入出力 内蔵 DVD-ROM およびフロッピーディスクドライブ型
管理サービス 組み込みのサーバーが動作する PowerPC、任意の場所からセキュリ
AMD Opteron プロセッサ 4 64 ビットの x86 アーキテクチャー
(スロット 16、高さ最大 3.05 cm)
: このサーバーには、5 つの HDD ベイと 1 つの DVD-ROM または フロッピーディスク構成部品があります。DVD-ROM または フロッ ピーディスク構成部品を取り外し、その場所に、ハードウェアアダ プタを使用して 6 つめの HDD を取り付けることができます。
フルサイズ、133 MHz/64 ビット、縦型スロット 4
フルサイズ、100 MHz/64 ビット、縦型スロット 1
ハーフサイズ、100 MHz/64 ビット、縦型スロット 1
ハーフサイズ、66 MHz/64 ビット、横型スロット (ライザー付き) 1
SVGA ビデオ、キーボード、およびマウスの組み込み型コネクタ
ティー保護された管理を行うための SSL 暗号化、および SP への専 用 10/100 Ethernet ポート 2 つ。
1-8 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー ユーザーマニュアル • 2005 8
1.3.3 Sun Fire V40z サーバーのハードウェアシステム
の配置
保守手順を実行する前に、Sun Fire V40z サーバーの物理的配置および機能について 理解しておきます。
1.3.3.1 Sun Fire V40z の正面パネルおよび背面パネル
1-4 に、Sun Fire V40z サーバーの正面パネルを示します。
ハードドライブ稼働インジケータ LED
1-4 Sun Fire V40z サーバーの正面パネル
操作パネルの詳細は、1-13 ページの「操作パネル」を参照してください。
USB コネクタ
操作パネル LCD ディスプレイ
プラットフォーム電源 ボタンおよび LED
システム障害
LED
操作パネル ボタン (3 つ )
位置特定ボタン および LED
1 Sun Fire™ V20z サーバーおよび Sun Fire V40z サーバーの概要 1-9
1-5 に、Sun Fire V40z サーバーの背面パネルを示します。
縦型 PCI カードスロット (6 つ )
キーボード マウス コネクタ コネクタ
位置特定ライト ボタンおよび LED
1-5 Sun Fire V40z サーバーの背面パネル
横型 PCI カードスロット
Ethernet ポートのラベル
SP リセット
ボタン
SP 10/100 Ethernet
コネクタ
AC 電源コネクタ (2 つの電源装置を示す )
ビデオ コネクタ
USB
コネクタ
シリアルポート コネクタ
プラットフォーム
Gigabit Ethernet コネクタ
Sun Fire V40z サーバーの背面パネルにある Ethernet ポートのラベルに注意してくだ さい。シャーシの右端にあるプラットフォームの Gigabit (Gb) Ethernet ポートを確 認すると (図 1-5 を参照)、下の Ethernet インタフェースが eth0 で、上のインタ フェースが eth1 になっています。
1-10 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー ユーザーマニュアル • 2005 8
1.3.3.2 Sun Fire V40z システムコンポーネント
C (
(
(
取 状
2
1-6 に、Sun Fire V40z シャーシ内部のコンポーネントの配置を示します。
縦型 PCI スロット (6 つ ) ( 電源装置ケージの下の
電源装置ケージ
電源装置 (2 つ )
PU VRM
マザーボード上に つ )
メモリーモジュールスロット
CPU カード上に 8 つ )
意設定の CPU カード
サーバーから
り外した 態 )
メモリー VRM (CPU カード上に 2 つ )
横型 PCI スロットは 表示していない )
背面ファンケージ
ヒートシンク付き CPU ( マザーボード上に 2 つ )
メモリーモジュールスロット ( マザーボード上に 8 つ )
メモリー VRM
(
マザーボード上に
正面ファン
ケージ
DVD ドライブ / フロッピーディスク ドライブ構成部品
2 つ)
ヒートシンク付き CPU (CPU カード上に 2 つ )
CPU VRM (CPU カード上に 2 つ )
1-6 Sun Fire V40z のシステムコンポーネント
1 Sun Fire™ V20z サーバーおよび Sun Fire V40z サーバーの概要 1-11
正面ベゼル
操作パネル
ハードディスクドライブ (5 つ表示。アダプタの使用に よって最大 6 つ )
1.4 Sun Fire V20z サーバーおよび Sun Fire V40z サーバーの共通の機能
1.4.1 サーバー管理
基幹サーバーの維持には、強力なサーバー管理機能が重要です。数台のサーバーで大 量のワークロードを処理する必要のある環境では、問題の事前通知と、迅速な診断お よび修復機能が重要になります。Sun Fire V20z サーバーおよび Sun Fire V40z サー バーと、その広範囲にわたるサーバー管理機能を使用すると、障害が低減し現場での 管理作業が発生する可能性も少なくなるためコストを削減できます。
1.4.1.1 サービスプロセッサ
このサーバーには、オペレーティングシステムからの完全な独立性と、サーバー管理 機能の最大限の可用性を実現するための、専用のサービスプロセッサ (SP) が搭載さ れています。SP は、次の機能を提供する組み込み型の PowerPC です。
プラットフォームの環境監視 (温度、電圧、ファン速度、パネルスイッチなど)
問題が発生した場合の警告メッセージ
遠隔からのサーバー操作の制御 (サーバーのオペレーティングシステムの起動/
/再起動、サーバーの電源の投入/切断、BIOS のサーバーの起動プロセスの停 止、BIOS のアップグレード)
SP では組み込み版の Linux が動作し、すべてのサーバー管理機能は標準の Linux ア プリケーションとして開発されています。SP は、サーバー管理サポート専用の装置 です。このため、SP でオペレーティングシステムのすべての機能を使用することは できません。FTPTe ln et などの一般的なアプリケーションの多くは、一連のサー バー管理機能のサポートには不要であるため、提供されていません。
1-12 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー ユーザーマニュアル • 2005 8
1.4.1.2 操作パネル
操作パネルを使用して、サービスプロセッサのネットワーク設定を構成できます。
1-1 に、Sun Fire V20z の正面パネルの操作パネルの場所を示します。
1-4 に、Sun Fire V40z の正面パネルの操作パネルの場所を示します。
各メニューオプションを使用するには、このサーバー用のドライバをインストールす る必要があります。一部の操作パネルメニューは、次の条件でのみ機能します。
外部ファイルシステムにネットワーク共有ボリューム (Network Share Volume
NSV) が組み込まれている。
NSV マシンから SP 更新サーバーが使用可能である。
NSV マシンに Java™ Runtime Environment 1.4.2 以降がインストールされてい
る。
操作パネルの LCD パネルには、1 行目に Menu:、2 行目にメニューオプションの形 式で、各メニューオプションが表示されます。使用できるメニューオプションがない 場合は、1 行目に IP アドレスなどの SP 情報が表示され、2 行目にプラットフォーム 情報が表示されます。次に例を示します。
123.45.67.89 OS running
1-3 に、メニューオプションをナビゲートするために使用する操作パネルのボタン を示します。
1-3 操作パネルのボタン
ボタン 機能
戻る/No
選択
次へ/Yes
入力
取り消し
「戻る/No」および「次へ/Yes」ボタンを押し続けると、自動的にスクロールして操 作を繰り返します。ボタンを数秒間押したままにすると、自動スクロールが開始され て、値の増減を迅速に行うことができます。
1 Sun Fire™ V20z サーバーおよび Sun Fire V40z サーバーの概要 1-13
メニューまたはデータ入力画面が表示されてから 30 秒を超過しても操作が行われな い場合は、メニューまたはデータ入力が取り消され、ディスプレイがアイドル状態ま たはバックグラウンド状態に戻ります。
1-4 に、操作パネルから実行できる操作を示します。
1-4 操作パネルのメニューオプション
メニュー メニュー
オプション
Server Shutdown Server
Reboot Server
Show DIMM Errs
Clear DIMM Errs
Display Port 80
SP Set SP IP
Information
Autoconfigure
Update SP Flash
説明
サーバーのオペレーティングシステム (OS) に、停止して電 源を切るよう信号を送ります。
OS がハングアップした場合に強制的に電源を切るには、電 源ボタンを 4 秒間押し続ける必要があります。
サーバーの OS に、停止して再起動するよう信号を送りま す。
メモリーモジュールエラーを表示します。
メモリーモジュールエラーを消去します。 詳細は、『Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー
障害追跡手法および診断マニュアル』(819-2928) の「シス テム障害イベント」を参照してください。
ポート 80 の最新のコードが、1 行に 5 つの 16 進数として 10 件表示されます。表示を消去するには、任意のボタンを 押します。表示は 30 秒後に自動的に消去されます。
この機能は、BIOS 起動状態でのみ動作します。すべての
POST コードを参照するには、サブコマンド sp get port80 -m を実行します。
DHCP または静的 IP アドレスを使用して SP ネットワーク を構成します。
詳細は、『Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー 設置マニュアル』(817-6146) を参照してください。
1 つの SP から、ほかの 1 つ以上の SP SP 構成情報を伝 播します。
詳細は、『Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー サーバー管理マニュアル』(819-2923) を参照してくださ い。
SP ソフトウェアを更新します。詳細は、『Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバーサーバー管理マニュアル』 (819-2923) を参照してください。
1-14 Sun Fire V20z および Sun Fire V40z サーバー ユーザーマニュアル • 2005 8
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