Sun Fire™ T1000 サーバー
設置マニュアル
Sun Microsystems, Inc.
www.sun.com
Part No. 819-5309-11
2006 年 7 月 , Revision A
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本製品は、株式会社モリサワからライセンス供与されたリュウミン L-KL (Ryumin-Light) および中ゴシック BBB (GothicBBB-Medium) の
フォント・データを含んでいます。
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スマスタをもとに作成されたものです。平成明朝体 W3 は、株式会社リコーが財団法人 日本規格協会 文字フォント開発・普及センターから
ライセンス供与されたタイプフェースマスタをもとに作成されたものです。また、HG 明朝 L と HG ゴシック B の補助漢字部分は、平成明
朝体W3 の補助漢字を使用しています。なお、フォントとして無断複製することは禁止されています。
Sun 、Sun Microsystems 、Java 、docs.sun.com 、OpenBoot 、Sun Fire は、米国およびその他の国における米国 Sun Microsystems 社の商標
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すべての SPARC 商標は、米国 SPARC International, Inc. のライセンスを受けて使用している同社の米国およびその他の国における商標また
は登録商標です。SPARC 商標が付いた製品は、米国 Sun Microsystems 社が開発したアーキテクチャーに基づくものです。
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ATOK Server/ATOK12 にかかる著作権その他の権利は、株式会社ジャストシステムおよび各権利者に帰属します。
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発における米国 Xerox 社の先駆者としての成果を認めるものです。米国 Sun Microsystems 社は米国 Xerox 社から Xerox Graphical User
Interface の非独占的ライセンスを取得しており、このライセンスは米国 Sun Microsystems 社のライセンス実施権者にも適用されます。
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原典: Sun Fire T1000 Server Installation Guide
Part No: 819-3247-11
Revision A
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目次
はじめに xi
1. 設置の準備 1
必要な工具 2
出荷キットの内容一覧 2
オプションのコンポーネント 3
設置の概要 3
スライドレール構成部品の注意事項 5
ケーブル管理に関する注意事項 8
データポートおよびケーブル配線に関する注意事項 9
ポートの場所 9
ケーブル配線の注意 9
安全のための注意事項 10
2. Sun Fire T1000 サーバーの取り付け 11
ラックマウントキット 11
サーバーのラックへの設置 12
▼ 固定部品を取り付ける 12
▼ スライドレールを取り付ける 15
▼ サーバーをラックに取り付ける 19
iii
▼ ケーブル管理留め具を取り付ける 20
保守目的でのラックからのサーバーの取り外し 20
サーバーのケーブル接続 20
▼ SC シリアル管理ポートに接続する 21
▼ SC ネットワーク管理ポートに接続する 22
▼ Ethernet ネットワークケーブルに接続する 22
TTYA シリアルポート 22
▼ AC 電源ケーブルをサーバーに接続する 23
3. システムの電源投入 25
はじめてのシステムの電源投入 25
▼ はじめてシステムに電源を入れる 26
ALOM-CMT システムコントローラへのログイン 28
▼ シリアル管理ポートを使用してシステムコントローラにログインする
29
▼ ネットワーク管理ポートを使用してシステムコントローラにログインす
る 30
▼ システムコントローラのネットワーク管理ポートを構成する 31
▼ システムコントローラをリセットする 33
一般的な処理での ALOM-CMT システムコントローラの使用 35
▼ 電源投入シーケンスを開始する 35
▼ システムコンソールに接続する 36
通常のシステム初期化の例 36
Solaris オペレーティングシステムの起動 38
▼ Solaris オペレーティングシステムを起動する 38
▼ システムをリセットする (任意)39
▼ システムの電源を再投入する 39
A. Sun Fire T1000 ファームウェアの更新 41
フラッシュイメージの概要 41
iv Sun Fire T1000 サーバー設置マニュアル • 2006 年 7 月
ファームウェアの更新 41
▼ ファームウェアを更新する 42
B. 起動デバイスの選択 45
ネットワークへのネットワークインタフェースの接続 45
▼ ネットワークインタフェースをネットワークに接続する 46
C. ネットワーク管理ポートの構成 47
▼ システムコントローラのネットワーク管理ポートを構成する 47
索引 51
目次 v
vi Sun Fire T1000 サーバー設置マニュアル • 2006 年 7 月
図目次
図 1-1 Sun Fire T1000 サーバー 1
図 1-2 スライドレール構成部品 6
図 1-3 固定部品のロック 7
図 1-4 ケーブル管理留め具 8
図 1-5 背面パネルのポートおよびコネクタの位置 9
図 2-1 スライドレール構成部品のロックの解除 12
図 2-2 固定部品のリリースボタン 13
図 2-3 固定部品のシャーシへの取り付け 14
図 2-4 スライドレールの脱落防止機構付きねじ 15
図 2-5 拡張部品の使用 16
図 2-6 スライドレールの取り付け 17
図 2-7 スライドレールの間隔ツールを使用したスライドレール間の間隔の調整 18
図 2-8 スライドレールへのシャーシの取り付け 19
図 2-9 背面パネルのコネクタ 21
図 2-10 システムコントローラのシリアルポートおよびネットワークポート (シャーシ背面)21
図 2-11 シリアルポート (TTYA) 23
図 3-1 AC コネクタ 27
vii
viii Sun Fire T1000 サーバー設置マニュアル • 2006 年 7 月
表目次
表 1-1 Ethernet 接続の転送速度 10
表 3-1 Sun Fire T1000 のデバイス一覧 37
ix
x Sun Fire T1000 サーバー設置マニュアル • 2006 年 7 月
はじめに
このマニュアルでは、Sun Fire™ T1000 サーバーの設置に役立つ手順、基本的な情
報、および参考資料について説明します。
このマニュアルで説明されている設置手順では、システム管理者に Solaris™ オペ
レーティングシステム (Solaris OS) の使用経験があることを前提にしています。
注 – すべての内部コンポーネントの取り付けは、認定された保守技術者のみが行
なってください。
マニュアルの構成
このマニュアルは、次のように構成されています。
第 1 章では、Sun Fire T1000 サーバーの設置作業の概要について説明します。
第 2 章では、Sun Fire T1000 サーバーのラックへの取り付け手順について説明しま
す。
第 3 章では、サーバーの構成と電源投入の手順、および追加ソフトウェアのインス
トール手順について説明します。
付録 A では、システムコントローラファームウェアおよびホストファームウェアの
更新手順について説明します。
付録 B では、起動デバイスの選択手順について説明します。
付録 C では、Sun のシステムファームウェア 6.2 より前のバージョンのファームウェ
アを使用するサーバーを構成する手順について説明します。
xi
UNIX コマンド
このマニュアルには、システムの停止、システムの起動、およびデバイスの構成など
に使用する基本的な UNIX
性があります。これらについては、以下を参照してください。
■ 使用しているシステムに付属のソフトウェアマニュアル
■ 下記にある Solaris オペレーティングシステムのマニュアル
http://docs.sun.com
®
コマンドと操作手順に関する説明は含まれていない可能
シェルプロンプトについて
シェル プロンプト
UNIX の C シェル
UNIX の Bourne シェルと Korn シェル
スーパーユーザー (シェルの種類を問わない)
machine_name %
$
#
xii Sun Fire T1000 サーバー設置マニュアル • 2006 年 7 月
書体と記号について
書体または記号
AaBbCc123
AaBbCc123
AaBbCc123
『 』 参照する書名を示します。 『Solaris ユーザーマニュアル』
「 」 参照する章、節、または、強調す
\
* 使用しているブラウザにより、これらの設定と異なって表示される場合があります。
*
意味 例
コマンド名、ファイル名、ディレ
クトリ名、画面上のコンピュータ
出力、コード例。
ユーザーが入力する文字を、画面
上のコンピュータ出力と区別して
表します。
コマンド行の可変部分。実際の名
前や値と置き換えてください。
る語を示します。
枠で囲まれたコード例で、テキス
トがページ行幅を超える場合に、
継続を示します。
.login ファイルを編集します。
ls -a を実行します。
% You have mail.
%
su
Password:
rm filename と入力します。
第 6 章「データの管理」を参照。
この操作ができるのは「スーパー
ユーザー」だけです。
% grep ‘^#define \
XV_VERSION_STRING’
Sun Fire T1000 サーバーのマニュアル
次のマニュアルは、Sun™ のマニュアル Web サイト
http://www.sun.com/documentation から、表示および印刷できます。
タイトル 説明
『Sun Fire T1000 サーバーサイト計画の手引き』 サーバーのサイト計画情報
『Sun Fire T1000 サーバーご使用にあたって』 サーバーに関する最新情報。このマニュア
ルの最新版は、
http://www.sun.com/documentation
から入手できます。
『Sun Fire T1000 サーバーご使用の手引き』 システムを設置し、迅速に稼動させるため
の参照先マニュアルに関する情報
『Sun Fire T1000 サーバー概要』 このサーバーの機能についての概要の説明
Part No.
819-5300
819-5341
819-5282
819-5291
はじめに xiii
タイトル 説明
『Sun Fire T1000 サーバー管理マニュアル』 このサーバーに固有の管理作業の実行方法
『Sun Fire T1000 サーバーサービスマニュアル』 診断を実行してサーバーの障害追跡を行う
方法、および部品を取り外して交換する方
法
『Advanced Lights Out Management (ALOM)
CMT ガイド』
『Sun Fire T1000 Server Safety and Compliance
Guide 』
このサーバーで Advanced Lights Out
Manager (ALOM) CMT ソフトウェアを使
用する方法
このサーバーに固有の安全性および適合性
に関する情報の提供
マニュアル、サポート、およびトレーニ
ング
Part No.
819-5321
819-5335
819-5331
(version 1.1)
819-7134
(version 1.2)
819-6674
Sun のサービス
マニュアル
サポート
トレーニング
URL
http://jp.sun.com/documentation/
http://jp.sun.com/support/
http://jp.sun.com/training/
Sun 以外の Web サイト
このマニュアルで紹介する Sun 以外の Web サイトが使用可能かどうかについては、
Sun は責任を負いません。このようなサイトやリソース上、またはこれらを経由して
利用できるコンテンツ、広告、製品、またはその他の資料についても、Sun は保証し
ておらず、法的責任を負いません。また、このようなサイトやリソース上、またはこ
れらを経由して利用できるコンテンツ、商品、サービスの使用や、それらへの依存に
関連して発生した実際の損害や損失、またはその申し立てについても、Sun は一切の
責任を負いません。
xiv Sun Fire T1000 サーバー設置マニュアル • 2006 年 7 月
コメントをお寄せください
マニュアルの品質改善のため、お客様からのご意見およびご要望をお待ちしておりま
す。コメントは下記よりお送りください。
http://www.sun.com/hwdocs/feedback
ご意見をお寄せいただく際には、下記のタイトルと Part No. を記載してください。
『Sun Fire T1000 サーバー設置マニュアル』、Part No. 819-5309-11
はじめに xv
xvi Sun Fire T1000 サーバー設置マニュアル • 2006 年 7 月
第 1 章
設置の準備
この章では、Sun Fire T1000 サーバーの設置について説明し、第 2 章以降で説明する
取り付け手順に関する基本的な情報を示します。
図 1-1 Sun Fire T1000 サーバー
この章は、次の節で構成されています。
■ 2 ページの「必要な工具」
■ 2 ページの「出荷キットの内容一覧」
■ 3 ページの「オプションのコンポーネント」
■ 3 ページの「設置の概要」
■ 5 ページの「スライドレール構成部品の注意事項」
■ 8 ページの「ケーブル管理に関する注意事項」
■ 9 ページの「データポートおよびケーブル配線に関する注意事項」
■ 10 ページの「安全のための注意事項」
1
必要な工具
■ プラスのねじ回し (Phillips の 2 番)
■ ESD マットおよびアースストラップ
出荷キットの内容一覧
Sun Fire T1000 サーバーの標準コンポーネントは出荷時に取り付けられています。た
だし、増設メモリーや PCI カードなどのオプションを注文した場合、これらは個別
に出荷されます。
注 – 出荷用梱包箱を検査して、物理的な損傷がないかどうかを確認してください。
出荷用梱包箱に損傷がある場合は、開梱の際に運送業者の立ち会いを要求してくださ
い。業者が検査できるように、箱の中身と梱包材はすべて保管しておいてください。
システムの部品がすべて届いていることを確認します。
■ Sun Fire T1000 サーバー
■ 取り付けレール部品 (2 つ)
■ 取り付けレール拡張部品 (2 つ)
■ 取り付けねじおよびナットのパッケージ
■ ケーブル管理留め具
■ ケーブルストラップのパッケージ
■ シリアル DB-9 コネクタ/RJ-45 コネクタ変換ケーブル
■ マニュアルおよびソフトウェアライセンス
■ サーバーと一緒に注文したすべてのオプションのコンポーネント
2 Sun Fire T1000 サーバー設置マニュアル • 2006 年 7 月
オプションのコンポーネント
Sun Fire T1000 サーバーの標準コンポーネントは出荷時に取り付けられています。た
だし、増設メモリーや PCI カードなどのオプションを注文した場合、これらは個別
に出荷されます。サーバーをラックに取り付ける前に、これらのコンポーネントを取
り付けてください。
出荷時に取り付けられないその他のオプションを注文した場合、取り付け手順につい
ては『Sun Fire T1000 サーバーサービスマニュアル』を参照してください。
注 – すべての内部コンポーネントの取り付けは、認定された保守技術者のみが行
なってください。
注意 – 静電気による損傷によって、システムが永続的に使用できなくなるか、また
は Sun の保守技術者による修理が必要になることがあります。コンポーネントは、
静電気防止用マット、静電気防止袋、または使い捨ての静電気防止用マットなどの、
静電気防止面に置いてください。システムコンポーネントを取り扱うときは、シャー
シの金属面に接続された静電防止用アースストラップを着用してください。
注 – オプションのコンポーネントのリストは、予告なしに更新される可能性があり
ます。Sun Fire T1000 サーバーでサポートされているコンポーネントの最新リストに
ついては、Sun Store Web サイト (http://store.sun.com) を参照してください。
設置の概要
この設置マニュアルで説明する手順は、次の順序で実行する必要があります。
1. 使用するサーバーと一緒に出荷されるコンポーネントがすべて届いていることを
確認します。2 ページの「出荷キットの内容一覧」を参照してください。
2. 使用しているシステムの設定情報を収集します。次のパラメータなどの詳細情報
については、システム管理者に確認してください。
■ ゲートウェイの IP アドレス
■ システムコントローラの IP アドレス
■ ネットマスク
第 1 章設置の準備 3
3. システムと同梱されているオプションの Sun のコンポーネントを取り付けます。
増設メモリーなど、その他のオプションのコンポーネントを購入した場合は、
サーバーをラックに取り付ける前にこれらのコンポーネントを取り付けてくださ
い。3 ページの「オプションのコンポーネント」を参照してください。
4. ラックまたはキャビネットにサーバーを取り付けます。19 ページの「サーバーを
ラックに取り付ける」を参照してください。
注 – このマニュアルでは、ラックという用語はオープンラックまたはクローズキャ
ビネットのいずれかを意味します。
5. サーバーをシリアル端末または端末エミュレータ (PC またはワークステーション)
に接続して、システムメッセージを表示します。25 ページの「はじめてのシステ
ムの電源投入」を参照してください。
参考 – 電源ケーブルを接続する前にシリアル端末または端末エミュレータを接続す
るようにしてください。システムに AC 電源を接続するとすぐに、システムコント
ローラの電源が入り、診断が実行されます。診断テストで問題が発見されると、シリ
アル端末に出力されます。詳細は、『Advanced Lights Out Management (ALOM)
CMT v1.2 ガイド』を参照してください。
6. データケーブルをサーバーに接続します。ただし、 AC 電源ケーブルはまだ接続し
ないでください。 20 ページの「サーバーのケーブル接続」を参照してください。
7. AC 電源ケーブルをサーバーに接続し、エラーメッセージが表示されるかどうかを
確認します。25 ページの「はじめてのシステムの電源投入」を参照してくださ
い。
注意 – サーバーおよび関連機器が適切にアースされていないと、感電する可能性が
あります。
注 – システムコントローラ (SC) は、3.3 V のスタンバイ電圧で動作します。システ
ムに AC 電源が接続されるとすぐに、システムコントローラの電源が入り、診断が実
行され、ALOM-CMT ファームウェアが初期化されます。
8. システムコントローラの起動後に、シリアル管理ポートを介して ALOM-CMT コ
マンド行インタフェースにアクセスします。29 ページの「シリアル管理ポートを
使用してシステムコントローラにログインする」を参照してください。
9. SC ネットワーク管理ポートを構成します。31 ページの「システムコントローラの
ネットワーク管理ポートを構成する」を参照してください。
4 Sun Fire T1000 サーバー設置マニュアル • 2006 年 7 月
10. システムコントローラをリセットして、新しい構成を有効にします。33 ページの
「システムコントローラをリセットする」を参照してください。
11. ALOM-CMT ソフトウェアを使用してサーバーに電源を入れます。35 ページの
「電源投入シーケンスを開始する」を参照してください。
12. Solaris OS を構成します。38 ページの「 Solaris オペレーティングシステムを起動
する」を参照してください。
Solaris OS は、サーバーにプリインストールされています。電源を入れると、自動
的に Solaris OS の設定手順に進みます。38 ページの「Solaris オペレーティングシ
ステムを起動する」を参照してください。
13. サーバーに必要なパッチ (1 つまたは複数) をインストールします。
必要なパッチのリストについては、『Sun Fire T1000 サーバーご使用にあたって』
を参照してください。
14. (省略可能 ) Solaris メディアキットから追加ソフトウェアを読み込みます。
Solaris メディアキット (別売 ) には、サーバーの操作、設定、および管理に役立つ
ソフトウェアが収録された CD が複数含まれています。収録されているすべての
ソフトウェアのリストおよびインストール手順の詳細は、メディアキットに付属
のマニュアルを参照してください。
スライドレール構成部品の注意事項
ラックマウントキットには、スライドレール構成部品が 2 セット含まれています。各
スライドレール構成部品は、ラックの右側または左側のどちらにも取り付けることが
できます。
スライドレール構成部品は、前面セクション、スライドする背面セクション、および
取り外し可能な固定部品の 3 つの主要なセクションで構成されています (図 1-2) 。ま
た、ラックマウントキットには拡張部品が 2 つ含まれています。
第 1 章設置の準備 5