
Sun™ Fire 15K Dynamic
Reconfiguration
Sun Microsystems, Inc.
4150 Network Circle
Santa Clara, CA 95054
U.S.A.
(DR)
ユーザーマニュアル
Part No. 816-4679-10
2002 年 5 月, Revision A
コメントの宛先: docfeedback@sun.com

Copyright 2002 Sun Microsystems, Inc., 4150 Network Circle, Santa Clara, California 95054 U.S.A. All rights reserved.
本製品およびそれに関連する文書は著作権法により保護されており、その使用、複製、頒布および逆コンパイルを制限するライセンスのも
とにおいて頒布されます。サン・マイクロシステムズ株式会社の書面による事前の許可なく、本製品および関連する文書のいかなる部分
も、いかなる方法によっても複製することが禁じられます。
本製品の一部は、カリフォルニア大学からライセンスされている
X/Ope n Company Limited
のソフトウェアは、著作権法により保護されており、提供者からライセンスを受けているものです。
本製品は、株式会社モリサワからライセンス供与されたリュウミン
フォント・データを含んでいます。
本製品に含まれる
スマスタをもとに作成されたものです。平成明朝体
ライセンス供与されたタイプフェースマスタをもとに作成されたものです。また、
W3
の補助漢字を使用しています。なお、フォントとして無断複製することは禁止されています。
朝体
HG 明朝 L と HG
が独占的にライセンスしている米国ならびに他の国における登録商標です。本製品のフォント技術を含む第三者
B
ゴシック
は、株式会社リコーがリョービイマジクス株式会社からライセンス供与されたタイプフェー
W3
は、株式会社リコーが財団法人 日本規格協会 文字フォント開発・普及センターから
Berkeley BSD
L-KL (Ryumin-Light)
システムに基づいていることがあります。
および中ゴシック
HG 明朝 L と HG
BBB (GothicBBB-Medium)
B
ゴシック
の補助漢字部分は、平成明
Sun、Sun Microsystems、AnswerBook2、docs.sun.com、Sun Fire、OpenBoot、Sun Management Center、Sun RSM Array
その他の国における米国
Solaris
クおよび
けて使用している同社の米国およびその他の国における商標または登録商標です。
が開発したアーキテクチャーに基づくものです。
OPENLOOK、OpenBoot、JLE
ATOK
は、株式会社ジャストシステムの登録商標です。
の他の権利は、すべて株式会社ジャストシステムに帰属します。
ATOK Server/ATOK12
本書で参照されている製品やサービスに関しては、該当する会社または組織に直接お問い合わせください。
OPEN LOOK
ました。米国
における米国
Interface
および
Sun Microsystems
Xerox
の非独占的ライセンスを取得しており、このライセンスは米国
Sun Microsystems, Inc. (
Sun Microsystems
は、米国
は、サン・マイクロシステムズ株式会社の登録商標です。
にかかる著作権その他の権利は、株式会社ジャストシステムおよび各権利者に帰属します。
Sun Graphical User Interface
社の先駆者としての成果を認めるものです。米国
社は、コンピュータ産業用のビジュアルまたは グラフィカル・ユーザーインタフェースの概念の研究開発
以下、米国
社の登録商標です。すべての
は、米国
Sun Microsystems
ATOK8
は、株式会社ジャストシステムの著作物であり、
ATOK Server/ATOK12
Sun Microsystems
Sun Microsystems
社とします) の商標もしくは登録商標です。サンのロゴマー
SPARC
商標は、米国
SPARC
社が自社のユーザーおよびライセンス実施権者向けに開発し
Sun Microsystems
SPARC International, Inc.
商標が付いた製品は、米国
は、株式会社ジャストシステムの著作物であり、
社は米国
社のライセンス実施権者にも適用されます。
Xerox
Xerox Graphical User
社から
UNIX
は、米国および
のライセンスを受
Sun Microsystems
ATOK8
にかかる著作権そ
は、
の
社
Federal Acquisitions: Commercial Software—Government Users Subject to Standard License Terms and Conditions.
本書は、「現状のまま」をベースとして提供され、商品性、特定目的への適合性または第三者の権利の非侵害の黙示の保証を含みそれに限
定されない、明示的であるか黙示的であるかを問わない、なんらの保証も行われないものとします。
本書には、技術的な誤りまたは誤植のある可能性があります。また、本書に記載された情報には、定期的に変更が行われ、かかる変更は本
書の最新版に反映されます。さらに、米国サンまたは日本サンは、本書に記載された製品またはプログラムを、予告なく改良または変更す
ることがあります。
(
本製品が、外国為替および外国貿易管理法
外へ持ち出す際には、サン・マイクロシステムズ株式会社の事前の書面による承諾を得ることのほか、外為法および関連法規に基づく輸出
手続き、また場合によっては、米国商務省または米国所轄官庁の許可を得ることが必要です。
外為法) に定められる戦略物資等 (貨物または役務) に該当する場合、本製品を輸出または日本国
: Sun Fire 15K Dynamic Reconfiguration (DR) User Guide
原典
Part No: 816-4278-10
Revision A
Please
Recycle

目次
はじめに
1. Sun Fire 15K での動的再構成 (DR) に関する制限事項 1
DR の制限事項 1
2. Sun Fire 15K サーバーの DR の概要 3
DR の概要 3
DR コマンドの実行場所 3
コマンド行インタフェース (CLI) 3
グラフィカルユーザーインタフェース (GUI) 4
自動 DR 4
システムの可用性の向上 4
DR の概念 5
切り離し可能性 5
休止 5
一時停止に対して安全なデバイスと一時停止に対して危険なデバイス 6
接続点 7
vii
条件と状態 8
DR の操作 8
ホットプラグハードウェア 9
iii

Sun Fire 15Kドメイン 9
コンポーネントタイプ 10
入出力デバイスでの DR 10
入出力デバイスで発生する可能性がある問題 11
常時メモリーと非常時メモリー 12
ターゲットメモリーの制約 12
訂正可能なメモリーエラー 12
DR 概念図 13
3. DR の状態モデルと条件モデル 15
ボードとスロットの状態および条件 15
ボードスロットの状態 16
ボード占有装置の状態 16
ボードの条件 17
コンポーネントの状態と条件 17
コンポーネントスロットの状態 17
コンポーネント占有装置の状態 17
コンポーネントの条件 18
4. DR 操作とドメイン上のソフトウェアコンポーネント 19
DR の操作 19
DR 操作を実行する前に 19
接続操作 20
構成操作 21
CPU とメモリー 21
入出力ボード 22
構成操作後 22
切り離し操作 22
構成解除操作 23
iv Sun Fire 15K Dynamic Reconfiguration (DR)
ユーザーマニュアル
• 2002 年 5
月

非常時メモリー 23
常時メモリー 23
ソフトウェアコンポーネント 25
ドメイン構成サーバー 25
DR ドライバ 25
Reconfiguration Coordination Manager (RCM) 26
システムイベントフレームワーク 26
5. ドメインの DR ユーザーインタフェース 27
ドメインの DR コマンドとオプション 27
状態変更関数 28
可用性変更関数 28
条件変更関数 28
オプションとオペランド 29
6. DR ドメイン手順 31
接続点 31
ボードステータスの表示 32
基本的なステータス¾表示 32
詳細ステータス表示 33
ボードの削除 33
▼
CPU/メモリーボードを削除する 33
▼
入出力ボードを削除する 34
ボードの追加 35
▼
ボードを取り付ける 35
索引 37
目次
v

vi Sun Fire 15K Dynamic Reconfiguration (DR)
ユーザーマニュアル
• 2002 年 5
月

はじめに
このマニュアルでは、
DR
ます。
インにシステムボードを接続したり、切り離したりすることができます。
機能を使用すると、オペレーティング環境の実行中に、
Sun Fire 15K
システムの動的再構成
(DR)
機能について説明し
Sun Fire 15K
お読みになる前に
このマニュアルは、
のシステムでの作業経験を持つ
このような経験がない場合は、まずこのシステムに付属の
ルを読み、
UNIX システム管理のトレーニングの受講を検討してください。
UNIX®
システム、特に
Sun Fire 15K
Solaris™
システム管理者を対象としています。
オペレーティング環境ベース
Solaris
ユーザーマニュア
マニュアルの構成
このマニュアルは、以下の章で構成されています。
1 章「Sun Fire 15K
第
DR
ソフトウェアにおける機能面の制限事項について説明します。
の
での動的再構成
(DR)
に関する制限事項」では、現バージョン
ドメ
第
2 章「Sun Fire 15K サーバーの DR の概要」では、Sun Fire 15K での DR の概要を
示します。
第
3 章「DR
実行後のシステムボード、ボードスロット、およびコンポーネントで考えられるすべ
ての状態と条件について説明します。
の状態モデルと条件モデル」では、
DR
操作の実行前、実行中、および
vii

4 章「DR
第
ドメインでの
第
5
章「ドメインの
用できるコマンドとオプションについて説明します。
操作とドメイン上のソフトウェアコンポーネント」では、
DR
操作の概要について説明します。
DR
ユーザーインタフェース」では、
Sun Fire 15K
Sun Fire 15K
ドメインで利
6 章「DR ドメイン手順」 では、
第
メインから DR 操作を実行する手順について説明します。
UNIX
このマニュアルには、システムの停止、システムの起動、およびデバイスの構成など
の基本的な
は、システムに付属の
コマンド
UNIX®
コマンドと操作手順に関する説明はありません。これらについて
Solaris
cfgadm(1M)
ソフトウェアマニュアルを参照してください。
コマンドを使って、Sun Fire 15K ド
viii Sun Fire 15K Dynamic Reconfiguration (DR)
ユーザーマニュアル
• 2002 年 5
月

書体と記号について
書体または記号 意味 例
AaBbCc123
AaBbCc123
AaBbCc123
またはゴシック
『
』 参照する書名を示します。 『
「
」参照する章、節、または、
\
コマンド名、ファイル名、ディレ
クトリ名、画面上のコンピュータ
出力、コード例。
ユーザーが入力する文字を、画面
上のコンピュータ出力と区別して
表します。
コマンド行の可変部分。実際の名
前や値と置き換えてください。
強調する語を示します。
枠で囲まれたコード例で、テキス
トがページ行幅をこえる場合に、
継続を示します。
.login
ls -a
% You have mail.
% su
Password:
rm filename
rm
第
この操作ができるのは「スー パー
ユーザー」だけです。
% grep ‘^#define \
ファイルを編集します。
を実行します。
と入力します。
ファイル名 と入力します。
ユーザーマニュアル』
Solaris
章「データの管理」を参照。
6
XV_VERSION_STRING’
シェルプロンプトについて
シェル プロンプト
UNIX の C
UNIX
スーパーユーザー (シェルの種類を問わない
シェル マシン名
の
Bourne
シェルと
Korn
シェル
)
%
$
#
はじめに
ix

関連マニュアル
リ
管
Part No.
816-4680
816-4671
816-4667
用途 タイトル
ユーザー情報 『
リファレンス 『
管理 『
SMS
System Management Services (SMS) 1.2
Dynamic Reconfiguration
ル』
System Management Services (SMS) 1.2
ファレンスマニュ アル 』
System Management Services (SMS) 1.2
理者マニュアル』
ユーザーマニュア
コメントをお寄せください
弊社では、マニュアルの改善に努力しており、お客様からのコメントおよびご忠告を
お受けしております。コメントは下記宛に電子メールでお送りください。
docfeedback@sun.com
電子メールの表題にはマニュアルの
なお、現在日本語によるコメントには対応できませんので、英語で記述してくださ
い。
Part No. (816-4679-10)
を記載してください。
x Sun Fire 15K Dynamic Reconfiguration (DR)
ユーザーマニュアル
• 2002 年 5
月

第 1 章
Sun Fire 15K での動的再構成 (DR)
に関する制限事項
現バージョンの動的再構成
きには、次に挙げる機能面の制限があります。
(DR)
ソフトウェアを
Sun Fire 15K
システムで使用すると
DR の制限事項
■
入出力ボードは
ホットプラグして、入出力性能を動的に再構成することは可能です。
コマンドは、ホットスワップ操作を実行しているドメインでは使用しないでくだ
さい。
■
ドメイン内の最大
DR
に対応していません。ただし、入出力ボードに
CPU
システムボードには、
DR
操作を試みないでください。
hPCI
psradm(1m)
カードを
1

2 Sun Fire 15K Dynamic Reconfiguration (DR)
ユーザーマニュアル
• 2002 年 5
月

第 2 章
Sun Fire 15K サーバーの DR の概要
この章では、
説明します。
Sun Fire 15K
システムの動的再構成
(DR)
機能の一般的な概念について
DR の概要
Sun Fire 15K
ずに、
Solaris
ア構成を変更できます。
からボードを取り外したり、取り付けたりすることもできます。
サーバーの動的再構成
オペレーティング環境を実行するライブドメインに対し、ハードウェ
DR とホットスワップを組み合わせて使用すれば、サーバー
DR コマンドの実行場所
DR
の操作は、
Services (SMS)
rcfgadm(1M)
行うことがきます。
Sun Fire 15K
コマンド (addboard(1M)、
など) を使用するか、ドメインから cfgadm(1M) コマンドを使用して
システムコントローラ
コマンド行インタフェース (CLI)
(DR)
機能を使用すると、コンピュータを停止せ
(SC) から System Management
moveboard(1M)、deleteboard(1M)
、
DR
ソフトウェアには、
があります。このインタフェースでは、構成管理プログラムを実行して
DR 操作を行うことができます。
インで
cfgadm(1M)
コマンドを使用するコマンド行インタフェース
Solaris
ドメ
3

グラフィカルユーザーインタフェース (GUI)
オプションの
Fire 15K
作用のグラフィカルユーザーインタフェース
Sun Management Center 3.0 Platform Update 4
テムコントローラ
ワークに接続すると、コマンド行インタフェースとグラフィカルユーザーインタ
フェースの両方を表示できます。
フトウェアの使用方法は、
ウェアに付属の『
さい。システムコントローラをシステムコントローラ
続につなぐには、使用しているシステムのインストールマニュアルを参照してくださ
い。
Sun Management Center 3.0 Platform Update 4
システム向けに設計されたもので、ドメイン管理などの機能に加え、
ソフトウェアは、
(GUI) を備えています。
ソフトウェアを使用するには、シス
(SC)
ボードをネットワークに接続する必要があります。ネット
Sun Management Center 3.0 Platform Update 4 ソ
Sun Management Center 3.0 Platform Update 4 ソフト
Sun Management Center 3.0
ユーザーマニュアル』を参照してくだ
(SC)
ボードのネットワーク接
DR
Sun
操
自動 DR
DR
自動
作を実行できます。この機能は、
システムイベント機能
実現されています。
コールバックを登録できるようにします。これらのコールバックは、
備タスク、
す。
おくことで、これらについて通知を受けることができます。自動
は
る前に自動的にそれらを解放したり、新しい資源がドメインに構成されたときに自動
的にそれらの資源を獲得できるようにします。
を使用すると、ユーザーの介入なしにアプリケーションが自動的に
Reconfiguration Coordination Manager (RCM)
sysevent
RCM
(sysevent
RCM
は、アプリケーションに固有のロード可能モジュールが
DR
操作中のエラー回復、および
機能では、アプリケーションはあらかじめシステムイベントを登録して
sysevent
機能と
機能を使って、アプリケーションが、資源の構成を解除す
と呼ぶ) を含む拡張
DR
DR
フレームワークによって
操作後のクリーンアップを実行しま
DR
DR
の操
と
DR
操作前の準
フレームワーク
システムの可用性の向上
DR
機能を使用すると、サーバーを停止せずにシステムボードをホットスワップでき
ます。これは、障害が発生したシステムボードの資源をドメインから構成解除して、
システムボードをサーバーから切り離せるようにするために使用されます。修理済み
ボードまたは交換用ボードは、
ドメインに挿入できます。ボードがドメインに挿入されると、
を構成してドメインに組み込みます。
ネントを追加ないし削除した場合、そのボードまたはコンポーネントは常に既知の構
成状態のままになります。システムボードとコンポーネントの構成状態の詳細は、第
3
DR
章「
4 Sun Fire 15K Dynamic Reconfiguration (DR)
の状態モデルと条件モデル」を参照してください。
Solaris
オペレーティング環境を停止させることなく
DR
ユーザーマニュアル
DR
がボード上の資源
を使用してシステムボードまたはコンポー
• 2002 年 5
月

DR の概念
この節では、
SC
す。
Sun Fire 15K
における
ドメインに関する一般的な
DR
の概念について詳しくは、『
(SMS) 1.2 Dynamic Reconfiguration
ユーザーマニュアル』を参照してください。
DR
の概念について説明しま
System Management Services
切り離し可能性
切り離し可能なデバイスは、次の条件を満たしている必要があります。
■
そのデバイスドライバが
■
重要な資源は冗長構成をとるか、代替パスを介してアクセス可能でなければなら
CPU
ない。
す。ディスクドライブは、代替パスを介してアクセス可能な重要資源の一例で
す。
一部のボードは、その資源を移動できないために切り離すことができません。たとえ
ば、ドメインに
ん。入出力ボードは、起動ドライブを制御している場合は切り離せません。
入出力ボードの代替パスがない場合は、次の方法で可能になります。
■
独立した入出力ボードにディスクチェーンを挿入する。これにより、二次入出力
ボードを切り離せます。
■
二次入出力ボードを介してデバイスへの二次パスを追加して、二次ディスク
チェーンへのアクセスをなくさずに入出力ボードを切り離せるようにする
とメモリーバンクは冗長構成をとることができる重要資源の一例で
CPU
DDI_DETACH
ボードが
をサポートしていなければならない。
1
つしかない場合、その
CPU
ボードは切り離せませ
注
デバイスの切り離しが可能かどうか明確でない場合には、購入先にお問い合わ
–
せください。
休止
常時メモリー (OpenBoot™ ROM またはカーネルメモリー) をもつシステムボードで
の構成解除操作中、オペレーティング環境は一時停止しますが、これはオペレーティ
ング環境の「休止」と呼ばれています。この重要な操作段階では、ドメインでのすべ
てのオペレーティング環境とデバイスの動作を停止する必要があります。
休止を実行するには、オペレーティング環境がすべてのプロセス、
イスの動作を一時的に中断する必要があります。オペレーティング環境が休止できな
い場合は、以下のような理由が表示されます。
2 章Sun Fire 15K
第
CPU、およびデバ
サーバーの
DR
の概要
5

■
実行スレッドを中断できなかった
■
オペレーティング環境によって一時停止できないデバイスが存在する
注
リアルタイムプロセスによって、休止が妨げられることはありません。
–
プロセスが中断できない状況は、通常一時的なものです。障害の理由を調べ、オペ
レーティング環境がプロセスを中断できない場合には、その操作を再試行します。
一時停止に対して安全なデバイスと一時停止に対
して危険なデバイス
DR
がオペレーティング環境を一時停止する場合は、オペレーティング環境に接続さ
れたデバイスドライバもすべて一時停止する必要があります。ドライバを一時停止で
きない
(
または再開できない) 場合、
DR
操作は失敗します。
一時停止に対して安全な
モリーへのアクセスもシステムへの割り込みも行いません。ドライバは、オペレー
ティング環境の休止をサポートする
対して安全な」ドライバです。また、一時停止に対して安全なドライバでは、一時停
止要求が正常に完了すると、一時停止要求が出されてそのデバイスがオープンされて
いる場合でも、そのドライバが管理するデバイスはメモリーにまったくアクセスしま
せん。
一時停止に対して危険な
リーへのアクセスやシステムへの割り込みが行われてしまいます。
では、
dr.conf
DR
危険なデバイスがメモリーにアクセスしたり、オペレーティング環境への割り込みを
行ったりできないようにします。
す。
デバイスは、オペレーティング環境が休止状態にある間、メ
(
一時停止して再開できる) 場合、「一時停止に
デバイスでは、オペレーティング環境が休止状態でも、メモ
ファイルにある
dr.conf
危険なドライバリスト
ファイルは次のディレクトリにありま
を使用して、
DR
操作中に
/platform/SUNW,Sun-Fire-15000/kernel/drv/
危険なドライバリストとは、
unsupported-io-drivers=”driver1”,”driver2”,”driver3”;
DR
は、オペレーティング環境の動作を一時停止してメモリーコンポーネントの構成
を解除できるようにするときに、このリストを読み取ります。危険なドライバリスト
でアクティブドライバが検出された場合、
ライバを識別するエラーメッセージが返されます。次のうち
行い、デバイスの使用を手動で中止させる必要があります。
■
該当デバイスを使用するプロセスを強制終了する
modunload(1M)
■
コマンドを使用して該当ドライバの読み込みを解除する
dr.conf
内の次の形式のプロパティーのことです。
DR 操作は中止され、危険なアクティブド
1
つまたは複数の操作を
6 Sun Fire 15K Dynamic Reconfiguration (DR)
ユーザーマニュアル
• 2002 年 5
月

■
ケーブルを切り離す (デバイスの種類によって異なる
)
デバイスの使用を中止したら、DR 操作に移ることができます。
注
デバイスが一時停止に対して安全かどうか明確でない場合には、購入先にお問
–
い合わせください。
接続点
とは、ボードスロットとスロット内に取り付けられているシステムボード、お
接続点
よびボードに接続されているあらゆるデバイスをまとめて表す用語です。
ボード、ボードスロット、および接続点の状態を表示できます。「
用語は、ボートとそれに接続されているデバイス全体を意味します。
■
ボードスロット
(
受容体
とも呼ばれる
)
には、ホストマシンから占有装置を電気的
に分離する機能があります。ソフトウェアはボードスロットを電源オフモードに
することができます。
■
ボードスロットは、スロット番号に従って名前を付けることも、匿名 (たとえば
SCSI
チェーン) にすることもできます。
■
占有入出力ボードには、インタフェースケーブルによって接続されたすべての外
部記憶装置が含まれます。
2
接続点には、次に示す
■
物理接続点は、スロットのソフトウェアドライバと位置を示します。物理接続点
つのタイプがあります。
名の例を次に示します。
DR
占有装置
」という
では、
/devices/pseudo/dr@0:SBx (スロット 0 の CPU/メモリーボードの場合)
または
/devices/pseudo/dr@0:IO
場合)
ここで、
注
–
ボードと最大
x は、特定ボードのボード番号
CPU/
メモリーボードを取り付けることができるのはスロット
CPU
ボードはスロット
(スロット 1 の入出力ボードまたは最大 CPU ボードの
x
(0 ~ 17)
を表します。
0
1
のみです。
2 章Sun Fire 15K
第
サーバーの
のみ、入出力
DR
の概要
7

論理接続点は、システムによって物理接続点を参照するために作成された簡易名
■
です。論理接続点は、次のどちらかの形式をとります。
SBx (スロット 0 の CPU/メモリーボードの場合)
または
IOx (スロット 1 の入出力ボードまたは最大 CPU ボードの場合)
使用可能な全論理接続点のリストを取得するには、
cfgadm(1M)
コマンドを
-l
オプ
ション付きで実行します。
条件と状態
状態とは、ボードスロットまたはスロット内に取り付けられた占有装置の操作状態を
いいます。条件とは、接続点の操作状態をいいます。
cfgadm(1M)
コマンドは、9 つ
のタイプの状態と条件を表示できます。システムボードとコンポーネントの条件と状
態の説明は、第
3 章「DR
の状態モデルと条件モデル」を参照してください。
DR の操作
ボードに関連する操作は大きく分けて、接続、構成、構成解除、および切り離しの
種類です。ドメインに追加するボードは、まず接続され、続いて構成されます。ドメ
インから削除するボードは、まず構成解除され、続いて切り離されます。
接続操作中、システムはスロットに電力を供給し、オペレーティング環境がボー
■
ドの温度の監視を開始します。入出力ボードの場合、接続操作は構成操作に含ま
れます。ボードは、構成する前に接続します。
構成操作中、オペレーティング環境はボードに機能上の役割を割り当てて、その
■
ボードのデバイスドライバと接続デバイスのデバイスドライバをそれぞれ読み込
みます。ボードは常に、構成する前に接続します。
構成解除操作中、オペレーティング環境からボードが論理的に切り離されて、関
■
連するデバイスドライバがオフラインになります。環境の監視は続けられます
が、ボード上のデバイスをシステム用に使用することはできません。ボードは、
切り離す前に構成解除します。
切り離し操作中、ボードの監視は停止されてスロットの電源は切断されます。
■
ボードは常に、切り離す前に構成解除します。
4
使用中のボード
(
構成解除) し、続いてボードをドメインから切り離します。新しいシステム
停止
(構成されているボード) への電源供給を停止するには、まず使用を
ボードまたはアップグレードしたシステムボードをスロットに挿入したら、そのボー
ドを接続し、構成します。
8 Sun Fire 15K Dynamic Reconfiguration (DR)
ユーザーマニュアル
• 2002 年 5
月

cfgadm(1M)
を実行できます。ボードの接続と構成を
ジの「ボードの追加」を参照してください。ボードの構成解除と切り離しを
マンドで実行する方法は、
コマンドは、1 つのコマンドで接続と構成 (または構成解除と切り離し
1
つのコマンドで実行する方法は、
33
ページの「ボードの削除」を参照してください。
35
ペー
1 つのコ
)
cfgadm(1M)
切り離し
コマンドでは、必要であれば、各操作 (接続、構成、構成解除、または
)
を個別に実行できます。
ホットプラグハードウェア
ホットプラグのボードとモジュールには、コンタクトボードまたはモジュールに電力
を供給してからデータピンに電流を通す特殊なコネクタがあります。ホットプラグコ
ネクタのないボードとデバイスは、システムの実行中には着脱することはできませ
ん。
Sun Fire 15K
プラグデバイスです。周辺装置用電源などの一部のデバイスはホットプラグモジュー
ルではないため、システムの実行中には取り外せません。
サーバーで使用される入出力ボードと
CPU/
メモリーボードは、ホット
Sun Fire 15Kドメイン
Sun Fire 15K
分けした複数の動的システムドメインに分割できます。各ドメインは、ハードウェア
パーティションに電気的に分離されるため、あるドメインで障害が発生しても、他の
ドメインには影響しません。
サーバーは、システムボードスロットを論理的および物理的にグループ
ドメイン構成は、
イン構成テーブルによって決定されます。ドメインテーブルは、システムボードス
ロットを複数のドメインに論理的に分割する方法を規定します。ドメイン構成とは、
予定のドメイン構成を表します。したがって、構成には空のスロットや占有状態のス
ロットを含めることができます。
特定のドメインで使用できるスロットの数は、システムコントローラで維持される使
用可能コンポーネントリスト
System Management Services (SMS) 1.2
『
)
。ドメインに割り当てられたスロットはそのドメインには見えますが、他のドメ
い
インからは使用できず、また見えません。逆に言えば、スロットを他のドメインに割
り当てて接続するには、そのスロットをそのドメインから切り離して割り当てを解除
する必要があります。
論理ドメインとは、ドメインに属する一連のスロットをいいます。物理ドメインと
は、物理的に相互接続された一連のボードをいいます。論理ドメインのメンバーのス
ロットが、必ずしも物理ドメインに含まれるとは限りません。
SC
に存在するプラットフォーム構成データベース
(ACL)
によって制御されます
管理者マニュアル』を参照してくださ
2 章Sun Fire 15K
第
(ACL
(PCD)
の詳細は、
サーバーの
DR
内のドメ
の概要
9

ドメインが起動したら、システムボードと空スロットを論理ドメインに割り当てた
り、論理ドメインから割り当て解除したりできます。ただし、オペレーティング環境
から要求があるまでは、物理ドメインの一部にすることはできません。
ドメインに割り当てていないシステムボードやスロットは、それらを使用可能コン
ポーネントリスト
フォーム管理者はこれらのボードをドメインに割り当てることができます。
システムコントローラに設定して、適切な特権を持つユーザーが使用可能なボードを
ドメインに割り当てられるようにすることもできます。
(ACL)
に登録している全ドメインで使用できます。プラット
ACL
を
コンポーネントタイプ
DR
を使用すると、いくつかのタイプのコンポーネントを構成または構成解除できま
す。
コンポーネントタイプ 説明
cpu
memory
pci
CPU
個々の
ボード上のすべてのメモリー
すべての入出力デバイス、コントローラ 、ま たは バス
入出力デバイスでの DR
デバイスが接続されている入出力ボードを追加または削除するときは、注意が必要で
す。デバイスが接続されている入出力ボードを削除するには、まずその全デバイスを
閉じて、その全ファイルシステムをマウント解除する必要があります。
デバイスが接続されている入出力ボードをドメインから一時的に削除して、入出力デ
バイスのある他のボードを追加する前に再び追加する場合、再構成は不要であり実行
する必要はありません。この場合、ボードデバイスへのデバイスパスはそのままで
す。
10 Sun Fire 15K Dynamic Reconfiguration (DR)
ユーザーマニュアル
• 2002 年 5
月

入出力デバイスで発生する可能性がある問題
すべての入出力デバイスは構成解除する前に閉じる必要があります。入出力デバイス
で問題が生じた場合は、次のリストが問題解決に役立ちます。
■
デバイスが開かれているプロセスを表示するには、
fuser(1M)
る。
■
showdevices(1M) を SC に対して実行して、デバイスの状態と使用法を判断す
る。
■
ボードに接続したディスクミラーリングされたデバイスにアクセスしている場合
は、デバイスを再構成して、他のシステムボード上のコントローラによってアク
セスできるようにする。
■
ファイルシステムをマウント解除する。
■
マルチパスデータベースをボード常駐パーティションから削除する。マルチパス
データベースの位置は、ユーザーにより明示的に選択され、また変更が可能で
す。
入出力デバイスに関する特殊な指示は、『
(
補足)』を参照してください。
■
ボリュームマネージャーが使用する占有領域すべてを削除する。デフォルトで
Solaris 9 Sun
ハードウェアマニュアル
は、ボリュームマネージャーは、それが制御する各デバイス上の占有領域を使用
します。このようなデバイスは、切り離し前にボリュームマネージャーの制御か
ら除外しておく必要があります。
■
rm6
または
rdacutil
コマンドを使用して、
RSM 2000
フラインにする。
■
スワップ構成からディスクパーティションを削除する。
■
切り離しが安全ではないデバイスがボード上に存在する場合は、そのデバイスの
インスタンスをすべて閉じ、
modunload(1M)
を使用してドライバを読み込み解除
にする。
コマンドを使用す
コントローラをすべてオ
注意
ファイルシステムのマウント解除は、
–
NFS
クライアントシステムに影響する
場合があります。
■
デバイスまたは
raw
パーティションを直接開くすべてのプロセスを終了するか、
またはそれらのプロセスに対してボード上の開いたデバイスを閉じるように指示
する。
注
ndd(1M)
–
場合、そのパラメタは
/etc/system
コマンドを使用してネットワークドライバの構成パラメタを構成した
DR
操作後、存続しないことがあります。
ファイルまたは
driver.conf
ファイルを特定のドライバに使用し
て、パラメタを永続的に設定してください。
2 章Sun Fire 15K
第
サーバーの
DR
の概要
11

常時メモリーと非常時メモリー
ボードを削除するには、まずオペレーティング環境がそのボード上のメモリーを無効
にする必要があります。ボードの無効化とは、その非常時メモリーの内容をスワップ
(
空間にフラッシュして、その常時メモリーの内容
ROM
ソフトウェア) を別のメモリーボードにコピーすることをいいます。
常時メモリーを再配置するときは、ドメインのオペレーティング環境を一時的に休止
する必要があります。休止期間は、ドメインの入出力構成と実行中の作業負荷によっ
て異なります。
オペレーティング環境は常時メモリーのあるボードを切り離すときにのみ休止される
ため、常時メモリーの存在する場所を認識把握しておき、ドメインの操作に重大な影
響を与えないようにする必要があります。常時メモリーの容量を確認するには、
cfgadm(1M)
ボードを無効化する場合、オペレーティング環境は十分な大きさの利用可能なメモリ
ブロック
の現在の内容をコピーする必要があります。
コマンドを
(
ターゲットメモリー) を見つけ、その中に常時メモリー (ソースメモリー
-v
オプション付きで実行します。常時メモリーを搭載した
つまり、カーネルと
ターゲットメモリーの制約
常時メモリーに格納されている内容をコピーできるメモリー領域がターゲットドメイ
ンに存在しないと、
DR
メモリー操作は許可されないことがあります。
OpenBoot™
)
訂正可能なメモリーエラー
訂正可能なメモリーエラーとは、システムボードのメモリー (つまり、その
は複数のデュアルインラインメモリーモジュール
互接続の一部
なメモリーエラーを検出すると、レコード停止ダンプを開始して診断データを保存し
ますが、これにより
注
訂正可能メモリーエラーによるレコード停止が発生したときには、DR 操作を開
–
始する前に、レコード停止ダンプを完了させてください。
障害の発生したコンポーネントによって訂正可能なメモリーエラーが繰り返し報告さ
れる場合、
検出メカニズムを一時的に使用不可にして、現在のダンプを終了してから、
を開始する必要があります。
る必要があります。
12 Sun Fire 15K Dynamic Reconfiguration (DR)
)
に障害があって、交換が必要であることを示します。
DR
SC は複数のレコード停止ダンプを実行します。この場合は、SC のダンプ
(DIMM)
操作が妨げられる可能性があります。
DR
操作が終了したら、ダンプ検出を再度使用可能にす
ユーザーマニュアル
• 2002 年 5
、あるいはハードウェア相
月
1
SC
は、訂正可能
DR
つまた
操作

DR 概念図
DR
では、システムを停止せずに、システム回路基板の切り離し、再取り付けが可能
DR
です。
削除できます。
を使用すれば、システムが動作状態のまま、システム資源を追加あるいは
システム資源の再構成を理解するために、次の図に示す
考えてみましょう。ドメイン
まれています。ドメイン
A
には、システムボード
B
には、システムボード
1 と 3
まれています。
A
0
1
2
3
4
•
•
0
1
2
3
4
•
•
16
•
16
•
Sun Fire システムの構成を
0 と 2
、入出力ボード
、および入出力ボード
17
17
1
2
が含
が含
B
図 2-1
再構成前のドメイン A および B
システムボード 4 と入出力ボード 0 をドメイン A に割り当ててから、入力ボード 4
をドメイン
アの
B
からドメイン
GUI を使います。または、各ドメインで CLI を使って次の手順を手動で実施す
A
に移動するには、
Sun Management Center
ソフトウェ
ることもできます。
2 章Sun Fire 15K
第
サーバーの
DR
の概要
13

ドメイン
1.
のコマンド行に次のコマンドを入力して、システムボード
B
ます。
# cfgadm -c disconnect -o nopoweroff,unassign IO4
を切り離し
4
ドメイン
2.
ボード
でコマンド行に次の単一のコマンドを入力して、ドメイン
A
と入出力ボード
4
0 と 4
を割り当て、接続し、構成します。
にシステム
A
# cfgadm -c -configure SB4 IO0 IO4
次のシステム構成はこの結果です。ボードの接続方法だけが変更されて、キャビネッ
ト内のボードの物理的配置は変わっていません。
A
0
1
2
3
4
•
•
0
1
2
3
4
16
17
•
16
17
B
図 2-2 再構成後のドメイン A および B
14 Sun Fire 15K Dynamic Reconfiguration (DR)
•
•
ユーザーマニュアル
•
• 2002 年 5
月

第 3 章
DR の状態モデルと条件モデル
この章では、ボードとコンポーネントの状態モデルと条件モデルについて説明しま
2
す。状態モデルは
ドメインからボードまたはコンポーネントに対して
態と条件を確認してください。各コンポーネントのタイプ、状態、および条件と、ド
メイン内の各ボードスロットの状態と条件を確認するには、
-la
オプション付きで使用します。コンポーネントタイプの一覧については、
ページの「コンポーネントタイプ」を参照してください。
つのカテゴリ (ボードスロットと占有装置) に分類されます。
DR
操作を実行するには、まず状
cfgadm(1M)
コマンドを
10
注 – prtdiag(1M)
る情報を表示できます。
という形式で表示します (ボード番号が
0 になります)。
コマンドを使用すると、ボードスロットとコンポーネントに関す
prtdiag(1M)
コマンドは、ボード番号を
1
桁の場合、2 桁のボード番号の最初の桁は
SBxx
または
IOxx
ボードとスロットの状態および条件
この節では、システムボードとボードスロット (受容体とも呼ばれる) の状態と条件
について説明します。
15

ボードスロットの状態
スロットは、空の状態
(connected)
た状態
名前 説 明
empty
disconnected
connected
(empty)
という
ボードは存在しない。
ボードはシ ステ ムバスから切り離された状態である。ボードは、電
源を切断し なく ても 切り離された状 態になる。ただし、ボードは電
源を切断し て切り離された状態にしてか ら、 スロ ッ トか ら取 り外す
必要がある。
ボードは電源投入されてシステムバスに接続された状態である。
ボード上のコンポーネントは、接続され た状 態になって始めて表示
される。
、切り離された状態
3
つの状態のいずれかになります。
ボードをスロットに挿入すると、スロットは空の状態
(disconnected)
(disconnected)
態
注意 –
た状態
接続された状態
(disconnected)
になります。ボードを削除すると、スロットの状態は切り離された状
から空の状態
(connected)
(empty)
に変わります。
にあるボード、または電源投入されて切り離され
にあるボードを物理的に取り外すと、オペレーティングシステ
(disconnected)
(empty)
から切り離された状態
、または接続され
ムがクラッシュして、システムボードに永続的な損傷が生じるおそれがあります。
ボード占有装置の状態
ボードは、構成された状態
という占有装置の状態のいずれかになります。切り離されたボードの占有装置の状態
は常に構成解除された状態
名前 説 明
configured
unconfigured
16 Sun Fire 15K Dynamic Reconfiguration (DR)
ボードの少なくとも
る。
ボードのす べて のコ ンポーネントが構成解除された状態である。
(configured)
(unconfigured)
1
ユーザーマニュアル
または構成解除された状態
(unconfigured)
です。
つのコンポーネントが構成された状態であ
• 2002 年 5
月

ボードの条件
ボードは、
ます。
名前 説 明
unknown
ok
failed
unusable
unknown、ok、failed
ボードはテ スト され て いな い。
ボードは動作する。
ボードはテ スト に失敗した 。
ボードスロ ット は使 用 できない。
、または
unusable の 4
つの条件のいずれかになり
コンポーネントの状態と条件
この節では、コンポーネントの状態と条件について説明します。
コンポーネントスロットの状態
コンポーネントは、個々に接続したり切り離したりすることはできません。したがっ
て、コンポーネントの状態は接続された状態
(connected)
だけです。
コンポーネント占有装置の状態
コンポーネントは、構成された状態
(unconfigured)
の名前と説明を示しています。
名前 説 明
configured
unconfigured
のいずれかになります。次の表は、コンポーネントの占有装置の状態
コンポーネントは、
コンポーネントは、
い。
(configured)
Solaris
Solaris
または構成解除された状態
オペレーティング環境用に使用できる。
オペレーティング環境用に使用できな
3 章DR
第
の状態モデルと条件モデル
17

コンポーネントの条件
コンポーネントは、
unknown、ok
、または
failed の 3
つの条件のいずれかになりま
す。次の表は、コンポーネントの条件の名前と説明を示しています。
名前 説 明
unknown
ok
failed
コンポーネントはテストされていない。
コンポーネントは動作する。
コンポーネントはテ スト に 失敗 した 。
18 Sun Fire 15K Dynamic Reconfiguration (DR)
ユーザーマニュアル
• 2002 年 5
月

第 4 章
DR 操作とドメイン上のソフトウェ
アコンポーネント
この章では、接続、構成、切り離し、および構成解除の
いて説明します。これらの操作の詳細については、第
照してください。
この章では、ともに動作して
についても説明します。
で開始されるかによってまったく異なります。たとえば、
トローラ
合よりもさらに多くのソフトウェアコンポーネントが使用されて、
れます。
SC
Services (SMS) 1.2 Dynamic Reconfiguration
さい。
(SC) から DR
に常駐するソフトウェアコンポーネントの詳細は、『
DR
操作を開始した場合は、ドメインから
操作を遂行する、各種ソフトウェアコンポーネント
DR
操作中に使用されるコンポーネントは、
ユーザーマニュアル』を参照してくだ
つの一般的な
4
6 章「DR
System Management
ドメイン手順」を参
Sun Fire 15K
DR
DR の操作
この節では、接続、構成、切り離し、および構成解除の
いて説明します。これらの操作をドメインの観点から説明します。
は含まれません。
つの一般的な
4
操作につ
DR
操作がどこ
DR
システムコン
操作を開始した場
操作が実行さ
DR
操作につ
DR
に特定の情報
SC
DR 操作を実行する前に
ドメインの起動後、最初の DR 操作を実行する前に、そのドメインで対象のボードが
利用できることを確認してください。ドメインで利用できるボードは、
ンドを
-l
オプション付きで実行すれば一覧できます。
cfgadm
コマ
19

次のいずれかの条件に該当するボードに
■
ドメインの
■
ドメインの
ACL
に登録されておらず、ドメインに割り当てられていない
ACL
には登録されているが、他のドメインに割り当てられている
DR
操作を試みると、エラーになります。
どちらの場合も、該当するボードはドメインで使用できません。
『
System Management Services (SMS) 1.2
管理者マニュアル』を参照してください。
ACL の詳細は、
接続操作
接続操作中、システムボードが使用可能でどの論理ドメインの一部でもない場合、
DR
はスロットをドメインに割り当てようとします。スロットの割り当てが済むと、
DR は SC
SC
は
に電源投入とボードのテストを要求します。ボードのテストが済むと、
に対して、ボードをシステムバスに電気的に接続して、ボードを物理ドメイン
の一部にするように要求します。次に、オペレーティングシステムがボード上のコン
ポーネントを検査します。
SC
の代わりにドメインを経由してシステムボードを接続するには、
マンドを次のように使用します。
# cfgadm -c connect SB
ここで、x は、接続するボードの番号
入出力ボードを接続する
# cfgadm -c connect IO
cfgadm(1M)
x
(0 ~ 17)
を表します。
コマンドの構文は、次のとおりです。
x
cfgadm(1M)
DR
コ
ここで、x は、接続するボードの番号
ボードが挿入される前の接続点の状態と条件は、次のとおりです。
■
受容体の状態
■
占有装置の状態
■
条件—Unknown
—Empty
—Unconfigured
ボードが物理的に挿入されると、状態と条件は次のようになります。
■
受容体の状態
■
占有装置の状態—Unconfigured
■
—Unknown
条件
—Disconnected
接続点が論理的に接続されると、状態と条件は次のようになります。
■
受容体の状態—Connected
■
占有装置の状態
■
20 Sun Fire 15K Dynamic Reconfiguration (DR)
条件
—OK
—Unconfigured
(0 ~ 17)
ユーザーマニュアル
を表します。
• 2002 年 5
月

構成操作
構成操作中、ボードスロットの状態が
を接続しようとします。さらに、接続操作中に作成されたデバイスツリーをたどりま
(DR は、必要であれば Solaris デバイスツリーのノードを作成して、デバイスド
す。
ライバを接続します。)
CPU
追加されます。構成機能が正常に完了すると、
なります。
入出力デバイスの場合は、
てからでないと、デバイスを使用できません。
cfgadm
構成されます。
CPU
が
リストに追加され、メモリーは初期化されてシステムメモリープールに
mount(1M)
を使ってボードをドメインに構成すると、そのボードは自動的に接続され、
disconnected
CPU
コマンドと
ifconfig(1M)
であれば、
とメモリーは使用可能な状態に
DR
はボードスロット
コマンドを実行し
CPU とメモリー
SC
の代わりにドメインを経由してシステムボード上の
cfgadm(1M)
# cfgadm -c configure SBx::cpu
ここで、
ます。
コマンドを次のように使用します。
x は構成するボードの番号
(0 ~ 17)
y
を表し、y は
CPU
を構成するには、
CPU 番号 (0 ~ 3)
を表し
メモリーを構成する
# cfgadm -c configure SBx::memory
ここで、
コマンドはシステムボードのすべてのメモリーに適用されます。
システムボード上のすべての
ドを使用します。
# cfgadm -c configure SB
x は、特定ボードのボード番号
cfgadm(1M)
CPU
x
4 章DR
第
コマンドの構文は、次のとおりです。
(0 ~ 17)
とメモリーを一括して構成するには、次のコマン
操作とドメイン上のソフトウェアコ ンポー ネント
を表します。メモリーの場合、この
21

入出力ボード
入出力ボード上のバスを構成する cfgadm(1M) コマンドの構文は、次のとおりで
す。
# cfgadm -c configure IOx::pci
ここで、
す。
入出力ボード上のすべてのバスを一括して構成するには、次のコマンドを使用しま
す。
x は構成するボードの番号 (0 ~ 17) を表し、y は PCI 番号 (0 ~ 3) を表しま
# cfgadm -c configure IO
x
y
構成操作後
構成された接続点の状態と条件は次のとおりです。
■
受容体の状態
■
占有装置の状態
■
これでシステムはボードに常駐する使用可能なデバイスも認識するため、すべてのデ
バイスをマウントするか、または用途に合わせて構成できます。
条件
—OK
—Connected
—Configured
切り離し操作
切り離し操作中、
ログラムによってシステムボードを物理ドメインから削除するよう
す。
ボードは、電源を切断しなくても切り離された状態になります。ただし、スロットか
ら取り外す前には、ボードの電源を切断して切り離された状態にしておく必要があり
ます。
ボードを切り離す
# cfgadm -c disconnect SB
ここで、x はボード番号
22 Sun Fire 15K Dynamic Reconfiguration (DR)
DR
は構成解除操作に関連するタスクの実行を試み、相互接続のプ
cfgadm(1M)
コマンドの構文は、次のとおりです。
x
(0 ~ 17)
ユーザーマニュアル
を表します。
• 2002 年 5
SC
に要求しま
月

ボードが切り離される前の状態と条件は次のとおりです。
■
受容体の状態
■
占有装置の状態
■
条件
—OK
—Connected
—Configured
ボードが切り離された後の状態と条件は次のとおりです。
■
受容体の状態—Disconnected
■
占有装置の状態
■
—Unknown
条件
—Unconfigured
構成解除操作
構成解除操作は、常時メモリーの有無によって
1
つの操作か、異なる
なります。システムボードが常時メモリーを収容する場合、
DR
2
つの操作から
は構成解除操作の前
に、そのメモリーの内容を指定されたボードからドメイン内の別のターゲットボード
上の利用可能メモリーに移動します。常時メモリーを収容するボードに関する詳細
12
は、
ページの「常時メモリーと非常時メモリー」を参照してください。
非常時メモリー
Reconfiguration Coordination Manager (RCM)
操作について通知します。
RCM
はクライアントアプリケーションに通知し、クライ
が存在する場合、
アントアプリケーションはデバイスの使用を停止するなどの予備タスクを実行しま
す。クライアントは準備ができたことを
DR
ことを
に通知します。応答に従って、
RCM
に通知し、
DR
は操作を続行するか、または中止して
RCM
ユーザーにエラーを報告します。
構成解除操作中、
DR
はボードの資源の構成を
Solaris
オペレーティング環境から解
除して、ボードを構成解除された状態にします。
このボードが
それらを
CPU
Solaris
またはメモリー、あるいはこの両方のホストである場合、
オペレーティング環境から削除して、オペレーティングシステムで
使用できないようにします。ボードが入出力ボードの場合、
を切り離します。
DR は RCM に DR
はその準備ができた
DR
は
DR はデバイスドライバ
常時メモリー
以下の説明と例は、常時メモリーの構成解除操作を示しています。
0
次のコーディング例では、ボード
1) に移動する必要があります。ボード 0 がソースボード、ボード 1 がターゲット
ド
の常時メモリーをドメイン内の別のボード (ボー
ボードです。
4 章DR
第
操作とドメイン上のソフトウェアコ ンポー ネント
23

簡略化するために、
の構成解除操作は、次の
# cfgadm -c unconfigure -y SB0::memory &
CPU
情報はコーディング例から削除されています。ドメインで
cfgadm(1M)
コマンドで開始されます。
まず、ソースボード上の常時メモリーと同じアドレス範囲にあるターゲットボード上
のメモリーブロックを削除する必要があります。このフェーズでは、ソースボード、
ターゲットボード、およびメモリー接続点が
Busy と示されます。このときのステー
タスは、以下のコマンドを使用して表示できます。
# cfgadm -a -s cols=ap_id:type:r_state_o_state:busy SB0 SB1
Ap_Id Type Receptacle Occupant Busy
SB0 CPU connected configured y
SB0::memory memory connected configured y
SB1 CPU connected configured y
SB1::memory memory connected configured y
ターゲットボード上のメモリーが削除されると、
ソースボード上のメモリーは
Busy
き
と示されます。
Ap_Id Type Receptacle Occupant Busy
SB0 CPU connected configured y
SB0::memory memory connected configured y
SB1 CPU connected configured y
SB1::memory memory connected unconfigured n
configured
のままですが、次の例に示すように引き続
unconfigured
と指定されます。
次に、ソースボード上のメモリーの内容がターゲットボードにコピーされます。コ
ピーが完了すると、メモリーの占有状態が切り替わります。ソースボード上のメモ
unconfigured になり、ターゲットボード上のメモリーが configured になりま
リーは
す。この時点では、次の例に示すようにターゲットボードだけが
Ap_Id Type Receptacle Occupant Busy
SB0 CPU connected configured y
SB0::memory memory connected unconfigured n
SB1 CPU connected configured n
SB1::memory memory connected configured n
Busy
のままです。
24 Sun Fire 15K Dynamic Reconfiguration (DR)
ユーザーマニュアル
• 2002 年 5
月

プロセス全体が完了すると、ソースボードのメモリーは
Busy
続点は次の例に示すように
Ap_Id Type Receptacle Occupant Busy
SB0 CPU connected configured n
SB0::memory memory connected unconfigured n
SB1 CPU connected configured n
SB1::memory memory connected configured n
常時メモリーが移動されて、ソースボードのメモリーは構成解除されています。この
時点では、どちらかのボードに対して新しい状態変更操作を開始できます。
でなくなります。
unconfigured
のままで、接
ソフトウェアコンポーネント
この節では、ドメインに常駐し、
について説明します。ただし、
ネントについては説明しません。
るソフトウェアコンポーネントの説明は、『
Dynamic Reconfiguration
ユーザーマニュアル』を参照してください。
DR
操作を可能にするソフトウェアコンポーネント
Sun Fire 15K
Sun Fire 15K
プラットフォームの一部の
システムコントローラ
(SC)
System Management Services (SMS) 1.2
DR
コンポー
に常駐す
ドメイン構成サーバー
ドメイン構成サーバー
スであり、最初の遠隔
DCS の 1
ます。
DCS は、SC
れます。
DCA
す。
で実行されるドメイン構成エージェント
DCS
は、
に関する詳細は、『
Reconfiguration
(DCS) は Sun Fire 15K
DR
要求を受け取った時点で、
つのインスタンスが
Sun Fire 15K
ドメインで実行されるデーモンプロセ
inetd(1M)
上の各ドメインで実行されます。
(DCA) から DR
DR
操作を受け入れると、要求を実行して結果を
System Management Services (SMS) 1.2 Dynamic
ユーザーマニュアル』を参照してください。
によって起動され
要求を受け入
DCA
に返しま
DR ドライバ
DR
ドライバは、プラットフォーム独立ドライバ
ジュール
ず
ム特定モジュールを呼び出します。
れるマイナーノードをファイルシステムに作成します。
drmach
Solaris オペレーティング環境の標準機能を使用し、必要に応じてプラットフォー
からなります。
DR
ドライバは、
DR
ドライバは、
dr
とプラットフォーム特定モ
DR
操作を制御できる場合には必
DR
操作の接続点として使用さ
4 章DR
第
操作とドメイン上のソフトウェアコ ンポー ネント
25

Reconfiguration Coordination Manager (RCM)
Reconfiguration Coordination Manager (RCM)
の同期をとるデーモンプロセスです。
グラムインタフェース
DR
操作の同期をとります。
RCM
コンシューマーは、
クライアントからなります。通常、
す。ただしこれは、
DR
クライアントは次のいずれかです。
■
1
つ以上のハードウェアデバイスからなる高度な資源をエクスポートするソフト
(
ウェア層
■
DR
■
遠隔システムにあるエンティティ (サーバー上のシステムコントローラなど
マルチパス化アプリケーションなど
操作を監視するアプリケーション
(API) を使用して、DR 開始元と RCM クライアントの間で
DR
操作を要求する
Sun Management Center などの GUI の場合もあります。
RCM
DR
開始元は構成管理コマンド
(Sun Management Center など)
は、ドメイン内の資源での
デーモンは、汎用アプリケーションプロ
DR
開始元と、
DR
要求に応答する
cfgadm(1M)
)
DR
操作
DR
で
)
システムイベントフレームワーク
DR は Solaris
ティティに対して、
デーモン
イベントの加入者にイベントを送信します。システムイベントデーモンについての詳
syseventd(1M)
細は、
システムイベントフレームワークを使用して、他のソフトウェアエン
DR
操作による変更を通知します。
syseventd に DR
マニュアルページを参照してください。
イベントを送信して通知し、さらにこのデーモンが
DR
は、システムイベント
DR
26 Sun Fire 15K Dynamic Reconfiguration (DR)
ユーザーマニュアル
• 2002 年 5
月

第 5 章
ドメインの DR ユーザーインタ
フェース
この章では、
このインタフェースには、ユーザーが使用できるコマンドとオプション、および重要
なファイルが含まれます。
Sun Fire 15K
ドメインのユーザーインタフェースについて説明します。
ドメインの DR コマンドとオプション
ドメインで
libcfgadm(3LIB)
は
するハードウェア特定ライブラリプラグインが動的に読み込まれます。
sbd.so.1
構成、構成解除、切り離し
ステムに対するシステムボードの接続や切り離しを行うことが可能になります。
cfgadm(1M)
cfgadm(1M)
各ボードスロットは、デバイスツリーの単一の接続点として表示されます。各コン
ポーネントのタイプ、状態、および条件と、各ボードスロットの状態と条件は、
cfgadm(1M)
DR
操作を実行するには、
ライブラリインタフェースに渡されて、
ハードウェア特定プラグインによって DR 機能 (システムボードの接続、
)
が提供され、システムを再起動しなくても、実行中のシ
コマンドは /usr/sbin ディレクトリにあります。(詳細は、
マニュアルページを参照してください。)
コマンドを
-a
オプション付きで使用して表示できます。
cfgadm(1M)
コマンドを使用します。
DR
操作を実際に実行
DR
操作
27

状態変更関数
ボードスロットまたはボード上のコンポーネントの状態を変更する状態変更関数は、
任意の接続点に対して実行できます。
状態を変更する関数を次に示します。
■
configure
■
unconfigure
■
connect
■
disconnect
可用性変更関数
ボードの可用性を変更する可用性変更関数は、任意の接続点に対して実行できます。
可用性を変更する関数を次に示します。
■
assign
■
unassign
条件変更関数
ボードスロットまたはボード上のコンポーネントの条件を変更する状態変更関数は、
任意の接続点に対して実行できます。
条件を変更する関数を次に示します。
■
power on
■
power off
■
test
28 Sun Fire 15K Dynamic Reconfiguration (DR)
ユーザーマニュアル
• 2002 年 5
月

オプションとオペランド
これらの関数で使用できるオプションとオペランドを次に示します。
オプションとオペランド 指定内容
-c connect ap_id
-c disconnect ap_id
-c configure
ap_id
-c unconfigure ap_id
-x function ap_id
-t
ap_id
-l ap_id
受容体状態を
受容体状態を
占有装置状態を
占有装置状態を
プラットフォーム特定機能
テスト対象のシステム
表示されるシステムボードとコンポーネントの状態、
ステータス、および条件
ap_id オペランドは、システムボードまたはコンポーネントの接続点に対応します。
connected
に変更
disconnected
configured
unconfigured
に変更
に変更
に変更
5
第
章 ドメインの
DR
ユーザーインタフェース
29

30 Sun Fire 15K Dynamic Reconfiguration (DR)
ユーザーマニュアル
• 2002 年 5
月

第 6 章
DR ドメイン手順
この章では、
行する方法について説明します。また、接続点と、システムボードのステータスを表
示する手順についても説明します。
Sun Fire 15K
ドメインで
cfgadm(1M)
コマンドを使って
DR
操作を実
接続点
cfgadm(1M)
点の構文を理解する必要があります。接続点には、物理接続点と論理接続点がありま
す。また、ボードスロットには単一接続点、コンポーネントには動的接続点がそれぞ
れ使用されます。
あります。
システムボードの物理接続点は次の書式で表します。
/devices/pseudo/dr@0:SBx (CPU およびメモリボードの場合)
または
/devices/pseudo/dr@0:IOx (入出力ボードの場合)
ここで、
システムボードの論理接続点は次の書式で表します。
コマンドを使用するには、まず
DR
ドライバによって作成された接続点には論理パスと物理パスが
x は、ボード番号
(0 ~ 17)
を表します。
Sun Fire 15K
プラットフォームの接続
SB
x
(CPU およびメモリーの場合)
または
IOx (入出力ボードの場合)
ここで、
x は、ボード番号
(0 ~ 17)
を表します。
31

動的接続点は、システムボード上のコンポーネント
ボード上の入出力デバイスを指します。接続点は
す。詳細は、
dr(7D)
マニュアルページを参照してください。
DR
ボードステータスの表示
(CPU
およびメモリー) と入出力
ドライバによって作成されま
cfgadm(1M)
ドのオプションについては、
い。
コマンドは、ボードとスロットに関する情報を表示します。このコマン
cfgadm_sbd(1M)
マニュアルページを参照してくださ
基本的なステータス¾表示
多くの操作で、システムボード名を指定する必要があります。これらのシステム名を
取得するには、次のように入力します。
# cfgadm -a -s "select=class(sbd)"
注 – cfgadm
は特定のドメインの使用可能コンポーネントリスト
ドメインに割り当てられていないボードのみに関する情報を表示します。
次に典型的な出力を示します。
Ap_Id Type Receptacle Occupant Condition
SB0 CPU connected configured ok
SB0::cpu0 cpu connected configured ok
SB0::memory memory connected configured ok
IO1 HPCI connected configured ok
IO1::pci0 io disconnected unconfigured failed
コマンドは、特定のドメインに割り当てられているボードのみ、また
(ACL)
に登録されており、他の
32 Sun Fire 15K Dynamic Reconfiguration (DR)
ユーザーマニュアル
• 2002 年 5
月

詳細ステータス表示
より詳しいステータスレポートを表示するには、
ション付きで実行します。このオプションを指定すると、情報が詳細モードで出力さ
れます。接続点
的な情報だけでなく、詳細ステータスレポートには、ボードがドメインに構成された
日付、ボードのタイプ、活動状態、および物理接続点も含まれます。
ID、受容体と占有装置の状態、およびボードステータスなどの基本
cfgadm(1M)
コマンドを
ボードの削除
この節では、
て説明します。
CPU/メモリーボードを削除する
▼
以下の手順を行うには、ドメイン管理者特権が必要です。
1.
ドメインにログインします。
2. -l
オプションを付けて
す。
3.
ボード上のすべての活動を中止します。
適切な Solaris
すべてを停止し、ボードが交換されるまでその使用を禁止する必要があります。
CPU/
メモリーボードおよび入出力ボードを削除するための手順につい
cfgadm(1M)
コマンドを使用して、他の
コマンドを実行し、ボードの接続点を判別しま
CPU
およびメモリーボードによるアクセス
-v
オプ
4.
ボードに実行中の結合プロセスがないことを確認します。
プロセスが
まで削除できません。詳細は、
5.
次に示す
# cfgadm -v -c disconnect SB
ここで、
注意 –
ボードが破損するおそれがあります。
CPU
に結合されている場合、ボードはそのプロセスが非結合状態になる
pbind(1M)
1
つのコマンドで、ボードの構成解除と切り離しを一度に実行します。
x は、ボード番号
ボードは切り離すまで削除しないでください。切り離す前に削除すると、
(0 ~ 17)
を表します。
マニュアルページを参照してください。
x
6 章DR
第
ドメイン手順
33

▼
入出力ボードを削除する
入出力ボードを削除するには、まずボードの使用を完全に停止する必要があります。
この項では、このプロセスの両フェーズの手順について説明します。この手順を行う
には、ドメイン管理者特権が必要です。
1.
ドメインにログインします。
2.
ボードのステータスを確認します。
# cfgadm -a -s "select=class(sbd)"
3.
システムがマルチパスソフトウェアを使用している場合
a.
すべてのボード機能を代替ボードに移動します。
b.
すべてのマルチパスデータベースまたは占有領域、あるいはこの両方を削除しま
す。
c.
すべての代替パスが機能するまで待機して、次に進みます。
4.
ボード常駐パーティションがあるメタデバイスを含めて、ファイルシステムをマウン
ト解除します
5.
ボードに
rdacutil
6.
スワップ構成からディスクパーティションを削除します。
7.
デバイスまたは
プロセスをすべて強制終了するか、それらのプロセスに対してボード上で開いている
デバイスを閉じるように指示します。
8.
切り離しが安全ではないデバイスがボード上に存在する場合は、そのデバイスのイン
スタンスをすべて閉じてから、
します。
注意 –
する場合があります。
(例: umount /partition)
Sun RSM Array™ 2000
コマンドを使用してコントローラをオフラインにします。
raw
パーティションを直接開いているプロセスがあれば、該当する
modunload(1M)
ファイルシステムをマウント解除すると、NFS クライアントシステムに影響
。
コントローラが含まれる場合は、
を使用してドライバを読み込み解除
:
rm6
または
9.
ボードを切り離します。
# cfgadm -v -c disconnect IOx
ここで、
34 Sun Fire 15K Dynamic Reconfiguration (DR)
x は、ボード番号
(0 ~ 17)
ユーザーマニュアル
を表します。
• 2002 年 5
月

ボードの追加
ボードを取り付けるときには、次の点に注意してください。
■
欠陥を含むボードや信頼性に問題があると思われるボードは使用しない。そのよ
うなボードは、システムをクラッシュさせる可能性があります。
■
ボードタイプとオプションカードが、
DR
によってサポートされていなければなら
ない。
ボードを取り付ける
▼
ドメインからボードを取り付けるには、ボードがすでにドメインに割り当てられてい
るか、使用可能コンポーネントリスト
ボードの割り当て方法、または
(SMS) 1.2
指定されたボードスロットがボードを受け入れられることを確認します。
1.
# cfgadm -a -s "select=class(sbd)"
管理者マニュアル』を参照してください。
(ACL)
ACL
の更新方法は、『
に登録されている必要があります。
System Management Services
状態と条件は、次のいずれかでなければなりません。
■
受容体の状態
■
占有装置の状態
■
—Unknown
条件
—Empty
—Unconfigured
または
■
受容体の状態
■
占有装置の状態
■
—Unknown
条件
—Disconnected
—Unconfigured
次に示す
2.
# cfgadm -v -c configure SB
または
# cfgadm -v -c configure IOx (入出力ボードの場合)
ここで、
つのコマンドで、ボードの接続と構成を一度に実行します
1
(CPU/メモリーボードの場合)
x
x は、ボード番号 (0 ~ 17) を表します。
システムによるボードのテストがしばらくの間実行された後、コンポーネントが構成
されたことを示すメッセージがドメインコンソールログに出力されます。接続点およ
び構成された接続点の状態と条件は次のとおりでなければなりません。
6 章DR
第
ドメイン手順
35

■
受容体の状態
■
占有装置の状態
■
条件—OK
—Connected
—Configured
これでシステムがボード上の使用可能デバイスを認識するため、それらのデバイスを
使用できます。
36 Sun Fire 15K Dynamic Reconfiguration (DR)
ユーザーマニュアル
• 2002 年 5
月

索引
A
ACL (使用可能コンポーネントリスト)
addboard(1M)
,3
,9, 20
C
cfgadm(1M)
DR の使用例
機能
コンポーネント情報の表示
条件と状態の表示に使用
常時メモリーの容量の表示
接続点
ドメイン経由での入出力ボード上のバスの構成
ドメイン経由でのボード上のメモリーの構成
ドメイン経由でのボードの構成
ドメイン経由でのボードの構成解除
ドメイン経由でのボードの接続
ドメイン経由でのボードの接続解除
ドメイン経由でのボードの追加
ドメイン上の DR 実行に使用
ボード情報の表示
ボードステータスの表示
ボードの削除
cfgadm_sbd(1M)
CPU
一時停止
, 33, 34
,13
,9
,15
,8
,12
,7
,22
,21
,21
,24
,20
,22
,35
,3
,15
,32
,33
,32
,5
切り離し可能性
コンポーネントタイプとして
,5
D
,25
DCA
,25
DCS
DDI_DETACH
deleteboard(1M)
DR
,4
GUI
,5
概念
概念図
切り離し操作
クライアント
構成解除操作
構成操作
コマンド行インタフェース
,13
図
制限事項
接続操作
,8
操作
ドメインで使用できるオプション
ドメインで使用できるコマンド
ドライバ
入出力デバイスへの
ハードウェア特定プラグイン
,32
dr(7D)
dr.conf ファイル
,5
,3
,13
,8
,26
,8
,8
,1
,8
,25
,10
,6
,10
,3
,27
,27
,27
37

drmach
DR が安全ではないデバイス
,25
,6
rm6 コマンド
RSM 2000 コントローラ
,11
,11
F
fuser(1M)
,11
I
ifconfig(1M)
,21
M
modunload(1M)
mount(1M)
moveboard(1M)
,6, 34
,21
,3
N
ndd(1M)
,11
O
OK 条件
, 17, 18
P
pbind(1M)
prtdiag コマンド
,33
,15
R
raw パーティション
rcfgadm(1M)
RCM (Reconfiguration Coordination Manager)
23, 26
コンシューマー
rdactil コマンド
Reconfiguration Coordination Manager (RCM)
23, 26
,11
,3
,26
,11
,4,
,4,
S
SC (システムコントローラ)
showdevices(1M)
入出力デバイスでの
SMS (System Management Services) コマンド
Sun Management Center
および GUI
sysevent
syseventd
,4
,4
,26
,4, 9
,11
あ
安全ではないデバイス
,6
い
一時停止が安全なデバイス
,6
か
可用性変更関数
空の
,16
状態
スロット
関数
可用性変更
条件変更
状態変更
,28
,9
,28
,28
,28
き
,5, 12
休止
切り離された状態
切り離し可能性
切り離し操作 (DR)
,16
,5
,8, 22
,3
38 Sun Fire 15K Dynamic Reconfiguration (DR)
ユーザーマニュアル
• 2002 年 5
月

こ
構成解除された状態
構成解除操作
構成された状態
構成操作 (DR)
コマンド行インタフェース (CLI)
cfgadm(1M)
コンシューマー
コンポーネント
条件
,18
条件情報の表示
状態
,17
状態情報の表示
タイプ
,10
タイプ情報の表示
(DR)
,16, 17
,8, 21
コマンド
,26
,16, 17
,8, 23
,3
,15
,15
,15
し
システムイベントフレームワーク
システムコントローラ (SC)
失敗条件
自動 DR
受容体
使用可能コンポーネントリスト
条件
条件変更関数
条件モデル
常時メモリー
状態
状態変更関数
状態モデル
使用不能条件
, 17, 18
,4
,7, 15
定義
,8
,28
オプションとオペランド
,15
, 12, 23
定義
,8
,28
,15
,17
,4, 9
,9
,29
す
ステータス表示
基本
,32
,26
詳細
,33
スロット
,7, 9
条件情報の表示
状態
,16
状態情報の表示
番号
,7
,15
,15
せ
制限事項
動的再構成
生成されたスロット
接続された状態
接続操作 (DR)
接続点
および条件変更関数
構文
,31
状態と条件
説明
,7
物理と論理
占有装置
状態
,16
定義
,7
,1
(DR)
,9
,16
,8, 20
,28
, 20, 22, 23
,7
て
ディスク
パーティション
ミラー化
デバイスドライバ
modunload(1M) コマンドによる読み込み解除
,11
,11
,6
デュアルインラインメモリーモジュール
,12
と
動的再構成
動的再構成 (DR)
GUI
概念図
コマンド行インタフェース
,3
,4
,9, 13
,3
索引
39

動的システムドメイン
ドメイン
,9
説明
,9
物理
プラットフォーム構成データベース
,9
論理
ドメイン経由でのボードの追加
ドメイン構成エージェント
ドメイン構成サーバー
ドライバ
安全ではない,6
,9
,35
,25
,25
に
入出力デバイス
一時停止
一時停止が安全な
および DR
切り離し可能性
コンポ-ネントタイプとして
で発生しうる問題
,5
,6
,10
,5
,10
,11
ひ
非常時メモリー
,12, 23
ふ
物理接続点
物理ドメイン
プラットフォーム構成データベース
プラットフォーム特定機能
プロセス
リアルタイム
,7
,9
,29
,6
,9
,9
占有装置の状態
,29
テスト
ホットプラグ
ボードステータスの表示
ボードの削除
ホットスワップ
ホットプラグボード
ボリュームマネージャー
,16
,9
,33
,4
,9
ま
マルチパスデータベース
み
未知の条件
,17, 18
め
メモリー
コンポーネントタイプとして
,12
常時
,12
ソース
ターゲット
訂正可能エラー
非常時
メモリータイプ
,12
,12
,12
,10
ゆ
ユーザーインタフェース
り
リアルタイムプロセス
,6
,32
,11
,11
,10
,27
ほ
ボード
条件,8, 15
,15
状態
スロット
40 Sun Fire 15K Dynamic Reconfiguration (DR)
, 15, 27
れ
レコード停止ダンプ
ユーザーマニュアル
• 2002 年 5
,12
月

ろ
論理接続点
論理ドメイン
,8
,9
索引
41

42 Sun Fire 15K Dynamic Reconfiguration (DR)
ユーザーマニュアル
• 2002 年 5
月