Sun Microsystems Sun Fire 15K, Sun Fire 12K User Guide [ja]

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Sun™ Fire 15K/12K Dynamic
Reconfiguration
Sun Microsystems, Inc. 4150 Network Circle Santa Clara, CA 95054 U.S.A.
(DR)
ユーザーマニュアル
Part No. 817-1383-10 2003 1 , Revision A
コメントの宛先: docfeedback@sun.com
Page 2
Copyright 2003 Sun Microsystems, Inc., 41 50 Network Circle, Santa Clara, California 95054 U.S.A. All rights reserved.
Sun Microsystems, Inc. (
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SPARC
HG 明朝 L と HG
商標は、米国
SPARC
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W3
朝体
の補助漢字を使用しています。なお、フォントとして無断複製することは禁止されています。
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ました。米国 における米国
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および
Sun Microsystems Xerox
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Sun Graphical User Interface
社の先駆者としての成果を認めるものです。米国
Sun Microsystems
ゴシック
Solaris
は、サン・マイクロシステムズ株式会社の登録商標です。
社は、コンピュータ産業用のビジュアルまたは グラフィカル・ユーザーインタフェースの概念の研究開発
http://www.sun.com/patents
B
は、株式会社リコーがリョービイマジクス株式会社からライセンス供与されたタイプフェー
は、米国
は、米国
(
外為法) に定められる戦略物資等 (貨物または役務) に該当する場合、本製品を輸出または日本国
社とします) は、本書に記述されている製品に採用されている技術に関する知的
Berkeley BSD
L-KL (Ryumin-Light)
W3
は、株式会社リコーが財団法人 日本規格協会 文字フォント開発・普及センターから
Sun Microsystems
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Sun Microsystems
ATOK8
社の登録商標です。
社が開発したアーキテクチャーに基づくものです。
は、株式会社ジャストシステムの著作物であり、
ATOK Server/ATOK12
Sun Microsystems
Sun Microsystems
Sun Microsystems
に掲載されているひとつまたは複数の米国特許、およ
ATOK8
UNIX
は、
にかかる著作権そ
システムに基づいていることがあります。
および中ゴシック
HG 明朝 L と HG
は、株式会社ジャストシステムの著作物であり、
社が自社のユーザーおよびライセンス実施権者向けに開発し
Xerox
社は米国
社のライセンス実施権者にも適用されます。
BBB (GothicBBB-Medium)
B
ゴシック
の補助漢字部分は、平成明
Xerox Graphical User
社から
: Sun Fire 15K/12K Dynamic Reconfiguration (DR) User Guide
原典
Part No: 816-5075-12 Revision A
Please
Recycle
Page 3
目次
はじめに
1. Sun Fire 15K/12K サーバーの DR の概要 1
DR の概要 1
DR コマンドの実行場所 1
コマンド行インタフェース (CLI) 2
グラフィカルユーザーインタフェース (GUI) 2
自動 DR 2
システムの可用性の向上 3
DR の概念 3
切り離し可能性 3
休止 4
一時停止に対して安全なデバイスと一時停止に対して危険なデバイス 4
接続点 5
条件と状態 6
DR の操作 6
vii
ホットプラグハードウェア 7
Sun Fire 15K/12Kドメイン 7
コンポーネントタイプ 8
入出力ボードでの DR 9
iii
Page 4
入出力デバイスで発生する問題の解決 9
Golden IOSRAM 10
hsPCI+ 入出力ボードでの DR 10
常時メモリーと非常時メモリー 10
ターゲットメモリーの制約 11
訂正可能なメモリーエラー 11
COD (Capacity on Demand) 11
COD ボードでの DR 12
Solaris 8 2/02 オペレーティング環境を実行しているドメインでの DR の有効
12
DR 概念図 13
2. DR の状態モデルと条件モデル 15
ボードの状態および条件 15
ボードスロットの状態 16
ボード占有装置の状態 16
ボードの条件 17
コンポーネントの状態と条件 17
コンポーネント受容体の状態 17
コンポーネント占有装置の状態 17
コンポーネントの条件 18
3. DR 操作とドメイン上のソフトウェアコンポーネント 19
DR の操作 19
DR 操作を実行する前に 19
入出力ボードで DR 操作を実行する前に 20
接続操作 20
構成操作 21
CPU とメモリー 22
入出力ボード 22
iv Sun Fire 15K/12K Dynamic Reconfiguration (DR)
ユーザーマニュアル
2003 年 1
Page 5
構成操作後 23
切り離し操作 23
構成解除操作 24
非常時メモリー 24
常時メモリー 24
ソフトウェアコンポーネント 26
ドメイン構成サーバー 26
DR ドライバ 26
Reconfiguration Coordination Manager (RCM) 27
システムイベントフレームワーク 27
4. ドメインの DR ユーザーインタフェース 29
ドメインの DR コマンドとオプション 29
状態変更関数 30
可用性変更関数 30
条件変更関数 30
オプションとオペランド 31
5. DR ドメイン手順 33
接続点 33
ボードステータスの表示 34
基本的なステータス表示 34
詳細ステータス表示 35
ボードの削除 35
CPU/メモリーボードを削除する 35
入出力ボードを削除する 36
ボードの追加 37
ボードを取り付ける 37
cfgadm(1M) を使用した DR - 39
目次
v
Page 6
ヘルプの表示 39
冗長メッセージの表示 39
ユーザー確認の省略 40
ボード切り離し時の電源制御 40
切り離し済みボードの電源制御 40
ボードの接続と構成 41
PCI アダプタカードのホットプラグ操作 41
ボードのテスト 42
接続点情報の表示 42
メモリー構成解除操作の追跡 43
常時メモリーを含むボードの検索 43
索引 45
vi Sun Fire 15K/12K Dynamic Reconfiguration (DR)
ユーザーマニュアル
2003 年 1
Page 7
はじめに
このマニュアルでは、
(DR)
機能について説明します。 境の実行中に、 したりすることができます。
Sun™ Fire 15K
Sun Fire 15K/12K
DR
機能を使用すると、
ドメインにシステムボードを接続したり、切り離
および
Sun Fire 12K
Solaris
システムの動的再構成
オペレーティング環
お読みになる前に
このマニュアルは、 のシステムでの作業経験を持つ す。このような経験がない場合は、まずこのシステムに付属している ザーおよびシステム管理者向けマニュアルを読み、さらに レーニングの受講を検討してください。
UNIX®
システム、特に
Sun Fire 15K/12K システム管理者を対象としていま
Solaris™
オペレーティング環境ベース
UNIX
システム管理ト
マニュアルの構成
このマニュアルは、以下の章で構成されています。
1 章「Sun Fire 15K/12K
サーバーの
DR
の概要」
Solaris
ユー
2 章「DR
3 章「DR
4
章「ドメインの
5 章「DR
の状態モデルと条件モデル」
操作とドメイン上のソフトウェアコンポーネント」
DR
ユーザーインタフェース」
ドメイン手順」
vii
Page 8
UNIX
このマニュアルでは、システムの停止、システムの起動、デバイスの構成といった基 本的な
これらの情報については、次のいずれかのマニュアルを参照してください。
Solaris™ ソフトウェア環境に関するオンラインマニュアル
システムに付属しているその他のソフトウェアマニュアル
コマンド
UNIX®
コマンドと操作手順については説明していません。
viii Sun Fire 15K/12K Dynamic Reconfiguration (DR)
ユーザーマニュアル
2003 年 1
Page 9
書体と記号について
書体または記号 意味
AaBbCc123
AaBbCc123
AaBbCc123
またはゴシック
参照する書名を示します。
参照する章、節、または、
\
コマンド名、ファイル名、ディレ クトリ名、画面上のコンピュータ 出力、コード例。
ユーザーが入力する文字を、画面 上のコンピュータ出力と区別して 表します。
コマンド行の可変部分。実際の名 前や値と置き換えてください。
強調する語を示します。
枠で囲まれたコード例で、テキス トがページ行幅をこえる場合に、 継続を示します。
.login
ls -a
% You have mail.
% su
Password:
rm filename
rm
第 この操作ができるのは「スーパー
ユーザー」だけです。
% grep ‘^#define \
ファイルを編集します。
を実行します。
と入力します。
ファイル名 と入力します。
ユーザーマニュアル』
Solaris
章「データの管理」を参照。
6
XV_VERSION_STRING’
シェルプロンプトについて
シェル プロンプト
UNIX の C
UNIX
スーパーユーザー (シェルの種類を問わない
シェル マシン名
Bourne
シェルと
Korn
シェル
)
%
$
#
はじめに
ix
Page 10
関連マニュアル
分類 マニュアル名 パーツ番号
関連の
SMS
の管理者マニュアル
SMS
プラットフォーム固有の 補足情報
の補足情報
SMS
DR Web
DR
ページ
ユーザー情報『
System Management Services (SMS)
1.3 Dynamic Reconfiguration
マニュアル』
System Management Services (SMS)
管理者マニュアル』
1.3
Solaris 9 4/03 Sun
ニュアル
1.3
http://www.sun.com/servers/highend /dr_sunfire
(補足)
System Management Services (SMS)
ご使用にあたって』
ハードウェアマ
ユーザー
817-1382
817-1340
817-1508
817-1348
なし
コメントをお寄せください
弊社では、マニュアルの改善に努力しており、お客様からのコメントおよびご忠告を お受けしております。コメントは下記宛に電子メールでお送りください。
docfeedback@sun.com
電子メールの表題にはマニュアルの
なお、現在日本語によるコメントには対応できませんので、英語で記述してくださ い。
x Sun Fire 15K/12K Dynamic Reconfiguration (DR)
Part No. (817-1383-10)
ユーザーマニュアル
2003 年 1
を記載してください。
Page 11
1
Sun Fire 15K/12K サーバーの DR の 概要
この章では、 般的な概念について説明します。
Sun Fire 15K
および
Sun Fire 12K
サーバーの動的再構成
(DR)
機能の一
DR の概要
Sun Fire 15K/12K
ティング環境が稼動しているライブドメインのハードウェア構成を、コンピュータを 停止せずに変更することができます。 ば、サーバーを動作させたまま、ボードを取り付けたり、取り外したりすることもで きます。
サーバーの動的再構成
DR コマンドの実行場所
DR の操作は、Sun Fire 15K/12K システムコントローラ (SC) から System Management Services (SMS) deleteboard(1M)、rcfgadm(1M))
ンドを使用して実行できます。
5
章「DR ドメイン手順」を参照してください。
コマンド (addboard(1M)、
SMSコマンドを使用したDRの操作方法の詳細は、第
(DR)
機能を使用すると、
DR とホットスワップを組み合わせて使用すれ
moveboard(1M)
を使用するか、ドメインから
Solaris
cfgadm(1M)
オペレー
コマ
1
Page 12
DR
操作中に、
rcfgadm(1M)、cfgadm(1M)
ボードは元の状態に戻りません。 のログに出力されます。エラーが回復可能であれば、失敗したコマンドを再試行でき ます。エラーが回復不能な場合、そのボードを使用するには、ドメインの再起動が必 要です。
addboard(1M)、moveboard(1M)、deleteboard(1M)
のいずれかのコマンドの実行が失敗すると、対象の
dxs
または
dca
のエラーメッセージが、ドメイン
コマンド行インタフェース (CLI)
DR ソフトウェアには、構成管理プログラムである cfgadm(1M) コマンドを使用する
コマンド行インタフェースがあります。DR エージェントには、Sun Management
Center 3.0
ソフトウェアへの遠隔インタフェースもあります。
グラフィカルユーザーインタフェース (GUI)
Sun Fire 15K/12K
3.0 Platform Update 4
のグラフィカルユーザーインタフェース フェースではなく、グラフィカルユーザーインタフェースを使用したい場合、
Management Center 3.0
Sun Management Center 3.0 Platform Update 4
テムコントローラボードをネットワークに接続する必要があります。ネットワークに 接続すると、コマンド行インタフェースとグラフィカルユーザーインタフェースの両 方を表示できます。Sun Management Center 3.0 Platform Update 4 使用方法は、
Sun Management Center 3.0
『 コントローラをシステムコントローラボードのネットワーク接続につなぐには、使用 しているシステムのインストールマニュアルを参照してください。
システム向けに設計されたオプションの
ソフトウェアは、ドメイン管理などの機能に加え、
(GUI)
ソフトウェアを使用してください。
を備えています。コマンド行インタ
ソフトウェアを使用するには、シス
Sun Management Center 3.0 Platform Update 4
ユーザーマニュアル』を参照してください。システム
Sun Management Center
DR
操作用
Sun
ソフトウェアの
ソフトウェアに付属の
自動 DR
自動 DR を使用すると、ユーザーの介入なしにアプリケーションが自動的に DR の操 作を実行できます。この機能は、 システムイベント機能 実現されています。 コールバックを登録できるようにします。これらのコールバックは、
DR
備タスク、
sysevent
す。 ておくことで、これらについて通知を受けることができます。自動
操作中のエラー回復、または
(sysevent と呼ぶ) を含む拡張 DR フレームワークによって
RCM
は、アプリケーションに固有のロード可能モジュールが
機能では、アプリケーションはあらかじめシステムイベントを登録し
Reconfiguration Coordination Manager (RCM)
DR
操作後のクリーンアップを実行しま
DR
DR
操作前の準
フレームワー
2 Sun Fire 15K/12K Dynamic Reconfiguration (DR)
ユーザーマニュアル
2003 年 1
Page 13
RCM
クは 除する前に自動的にそれらを解放したり、新しい資源がドメインに構成されたときに 自動的にそれらの資源を獲得できるようにします。
機能と
sysevent
機能を使って、アプリケーションが、資源の構成を解
システムの可用性の向上
DR 機能を使用すると、サーバーを停止せずにシステムボードをホットスワップでき
ます。これは、障害が発生したシステムボードの資源をドメインから構成解除して、 システムボードをサーバーから切り離せるようにするために使用されます。修理済み ボードまたは交換用ボードは、 ドメインに挿入できます。ボードがドメインに挿入されると、 を構成してドメインに組み込みます。 ポーネントを追加ないし削除した場合、そのボードまたはコンポーネントは常に既知 の構成状態のままになります。システムボードとコンポーネントの構成状態の詳細 は、第
2 章「DR
の状態モデルと条件モデル」を参照してください。
Solaris
オペレーティング環境を停止させることなく
DR
がボード上の資源
DR 機能を使用してシステムボードまたはコン
DR の概念
この節では、 します。
Sun Fire 15K/12K
SC
における
DR
ドメインに関する一般的な
の概念について詳しくは、『
(SMS) 1.3 Dynamic Reconfiguration
ユーザーマニュアル』を参照してください。
DR
の概念について説明
System Management Services
切り離し可能性
切り離し可能なデバイスは、次の条件を満たしている必要があります。
そのデバイスドライバが
重要な資源は冗長構成をとるか、代替パスを介してアクセス可能でなければなら
CPU
ない。 す。ディスクドライブは、代替パスを介してアクセス可能な重要資源の一例で す。
一部のボードは、その資源を移動できないために切り離すことができません。たとえ ば、ドメインに ん。入出力ボードは、起動ドライブを制御している場合は切り離せません。
入出力ボードの代替パスがない場合は、次の方法で可能になります。
独立した入出力ボードにディスクチェーンを挿入する。これにより、二次入出力 ボードを切り離せます。
とメモリーバンクは冗長構成をとることができる重要資源の一例で
CPU ボードが 1 つしかない場合、その CPU ボードは切り離せませ
DDI_DETACH
をサポートしていなければならない。
1 章Sun Fire 15K/12K
サーバーの
DR
の概要
3
Page 14
二次入出力ボードを介してデバイスへの二次パスを追加して、二次ディスク チェーンへのアクセスをなくさずに入出力ボードを切り離せるようにする。
デバイスの切り離しが可能かどうか明確でない場合には、購入先にお問い合わ
せください。
休止
常時メモリー (OpenBoot ROM またはカーネルメモリー) を搭載したシステムボー ドでの構成解除操作中、オペレーティング環境は一時停止しますが、これはオペレー ティング環境の「休止」と呼ばれています。この重要な操作段階では、ドメインでの すべてのオペレーティング環境とデバイスの動作を停止する必要があります。
休止を実行するには、オペレーティング環境がすべてのプロセス、 イスの動作を一時的に中断する必要があります。オペレーティング環境が休止できな い場合は、以下のような理由が表示されます。
実行スレッドを中断できなかった
オペレーティング環境によって一時停止できないデバイスが存在する
リアルタイムプロセスによって、休止が妨げられることはありません。
プロセスが中断できない状況は、通常一時的なものです。障害の理由を調べ、オペ レーティング環境がプロセスを中断できない場合には、その操作を再試行します。
CPU
、およびデバ
一時停止に対して安全なデバイスと一時停止に対 して危険なデバイス
DR
がオペレーティング環境を一時停止する場合は、オペレーティング環境に接続さ
れたデバイスドライバもすべて一時停止する必要があります。ドライバを一時停止で
(
きない
一時停止に対して安全な
モリーへのアクセスもシステムへの割り込みも行いません。ドライバは、オペレー ティング環境の休止をサポートする 対して安全な」ドライバです。また、一時停止に対して安全なドライバでは、一時停 止要求が正常に完了すると、一時停止要求が出されてそのデバイスがオープンされて いる場合でも、そのドライバが管理するデバイスはメモリーにまったくアクセスしま せん。
または再開できない) 場合、
デバイスは、オペレーティング環境が休止状態にある間、メ
DR
操作は失敗します。
(
一時停止して再開できる) 場合、「一時停止に
4 Sun Fire 15K/12K Dynamic Reconfiguration (DR)
ユーザーマニュアル
2003 年 1
Page 15
一時停止に対して危険な
デバイスでは、オペレーティング環境が休止状態でも、メモ
リーへのアクセスやシステムへの割り込みが行われてしまいます。
DR では、
dr.conf
ファイルにある
危険なドライバリスト
を使用して、DR 操作中に 危険なデバイスがメモリーにアクセスしたり、オペレーティング環境への割り込みを 行ったりできないようにします。
dr.conf
ファイルは次のディレクトリにありま
す。
/platform/SUNW,Sun-Fire-15000/kernel/drv/
危険なドライバリストとは、
dr.conf
ファイル内の次の形式のプロパティーのこと
です。
unsupported-io-drivers=”driver1”,”driver2”,”driver3”;
DR
は、オペレーティング環境を一時停止してメモリーコンポーネントの構成を解除
できるように、一時停止の準備中にこのリストを読み取ります。危険なドライバリス
DR
ト内でアクティブドライバが検出されると、
操作は中止され、エラーメッセージ が返されます。このメッセージには、危険なアクティブドライバの識別情報が示され ています。次のいずれか、または複数の操作を行って、そのデバイスの使用を手動で 中止する必要があります。
該当デバイスを使用しているプロセスを強制終了する
modunload(1M)
ケーブルを切り離す (デバイスの種類によって異なる
デバイスの使用を中止したら、
デバイスが一時停止に対して安全かどうか明確でない場合には、購入先にお問
コマンドを使用して該当ドライバの読み込みを解除する
)
DR
操作に移ることができます。
い合わせください。
接続点
とは、ボードスロットとスロット内に取り付けられているシステムボード、お
接続点
よびボードに接続されているあらゆるデバイスをまとめて表す用語です。 ボード、ボードスロット、および接続点の状態を表示できます。「 用語は、ボートとそれに接続されているデバイス全体を意味します。
ボードスロット
(
受容体
とも呼ばれる
)
には、ホストマシンから占有装置を電気的 に分離する機能があります。ソフトウェアはボードスロットを低電力モードにす ることができます。
ボードスロットは、スロット番号に従って名前を付けることも、匿名 (たとえば
SCSI
チェーン) にすることもできます。
占有入出力ボードには、インタフェースケーブルによって接続されたすべての外 部記憶装置が含まれます。
1 章Sun Fire 15K/12K
サーバーの
DR
占有装置
DR
」という
の概要
では、
5
Page 16
接続点には、次に示す
物理接続点は、スロットのソフトウェアドライバと位置を示します。物理接続点
名の例を次に示します。
2
つのタイプの名前があります。
/devices/pseudo/dr@0:SBx (スロット 0 CPU/
または
/devices/pseudo/dr@0:IOx (スロット 1 の入出力ボードまたは最大 CPU ボードの 場合)
ここで、
Sun Fire 12K
注 – CPU/
ボードと最大
論理接続点は、システムによって物理接続点を参照するために作成された簡易名
です。論理接続点は、次のどちらかの形式をとります。
x
SB
または
IOx (スロット 1 の入出力ボードまたは最大 CPU ボードの場合)
使用可能な全論理接続点のリストを取得するには、 ション付きで実行します。
x は特定ボードの拡張ボード番号 (Sun Fire 15K システムでは 017
システムでは 0~
メモリーボードを取り付けることができるのはスロット
CPU
ボードはスロット
(スロット 0 CPU/メモリーボードの場合)
8)
を示します。
1
のみです。
メモリーボードの場合)
0
のみ、入出力
cfgadm(1M)
コマンドを
-l
オプ
条件と状態
状態とは、ボードスロットまたはスロット内に取り付けられた占有装置の操作状態を
いいます。条件とは、接続点の操作状態をいいます。 のタイプの状態と条件を表示できます。システムボードとコンポーネントの条件と状 態の説明は、第
2 章「DR
DR の操作
ボードに関連する操作は大きく分けて、接続、構成、構成解除、および切り離しの 種類です。ドメインに追加するボードは、まず接続され、続いて構成されます。ドメ インから削除するボードは、まず構成解除され、続いて切り離されます。
接続操作中、システムはスロットに電力を供給し、オペレーティング環境がボードの 温度の監視を開始します。
6 Sun Fire 15K/12K Dynamic Reconfiguration (DR)
cfgadm(1M)
の状態モデルと条件モデル」を参照してください。
ユーザーマニュアル
2003 年 1
コマンドは、9 つ
4
Page 17
構成操作中、オペレーティング環境はボードに機能上の役割を割り当てて、そのボー ドのデバイスドライバとボードに接続されているデバイスのデバイスドライバをそれ ぞれ読み込みます。
構成解除操作中、オペレーティング環境からボードが論理的に切り離されて、関連す るデバイスドライバがオフラインになります。環境の監視は続けられますが、ボード 上のデバイスをシステム用に使用することはできません。
切り離し操作中、ボードの監視は停止されてスロットの電源は切断されます。
使用中のボード
(
構成解除) し、続いてボードをドメインから切り離します。新しいシステム
停止 ボードまたはアップグレードしたシステムボードをスロットに挿入したら、そのボー ドを接続し、構成します。
cfgadm(1M)
を実行できます。ボードの接続と構成を ジの「ボードの追加」を参照してください。ボードの構成解除と切り離しを マンドで実行する方法は、
cfgadm(1M)
切り離し
(
構成されているボード) への電源供給を停止するには、まず使用を
コマンドは、1 つのコマンドで接続と構成 (または構成解除と切り離し
1
つのコマンドで実行する方法は、
35
ページの「ボードの削除」を参照してください。
コマンドでは、必要であれば、各操作 (接続、構成、構成解除、または
)
を個別に実行できます。
37
ペー
1 つのコ
ホットプラグハードウェア
ホットプラグのボードとモジュールには、コンタクトボードまたはモジュールに電力
を供給してからデータピンに電流を通す特殊なコネクタがあります。ホットプラグコ ネクタのないボードとデバイスは、システムの実行中には着脱することはできませ ん。
Sun Fire 15K/12K
ホットプラグデバイスです。周辺装置用電源などの一部のデバイスはホットプラグモ ジュールではないため、システムの実行中には取り外せません。
サーバーで使用される入出力ボードと
CPU/
メモリーボードは、
)
Sun Fire 15K/12K
Sun Fire 15K/12K
ループ分けした複数の動的システムドメインに分割できます。各ドメインは、ハード ウェアパーティションに電気的に分離されるため、あるドメインで障害が発生して も、他のドメインには影響することはありません。
サーバーは、システムボードスロットを論理的および物理的にグ
ドメイン
1 章Sun Fire 15K/12K
サーバーの
DR
の概要
7
Page 18
ドメイン構成は、 イン構成テーブルによって決定されます。ドメインテーブルは、システムボードス ロットを複数のドメインに論理的に分割する方法を規定します。ドメイン構成とは、 予定のドメイン構成を表します。したがって、構成には空のスロットや占有状態のス ロットを含めることができます。
特定のドメインで使用できるスロットの数は、システムコントローラで維持される使 用可能構成要素リストによって制御されます 『
System Management Services (SMS) 1.3 管理者マニュアル』を参照してください)
ドメインに割り当てられたスロットはそのドメインには見えますが、他のドメインか らは使用できず、また見えません。逆に言えば、スロットを他のドメインに割り当て て接続するには、そのスロットをそのドメインから切り離して割り当てを解除する必 要があります。
論理ドメインとは、ドメインに属する一連のスロットをいいます。物理ドメインと は、物理的に相互接続された一連のボードをいいます。論理ドメインのメンバーのス ロットが、必ずしも物理ドメインに含まれるとは限りません。
ドメインが起動したら、システムボードと空スロットを論理ドメインに割り当てた り、論理ドメインから割り当て解除したりできます。ただし、オペレーティング環境 から要求があるまでは、物理ドメインの一部にすることはできません。
ドメインに割り当てていないシステムボードやスロットは、それらを使用可能構成要 素リストに示されている全ドメインで使用できます。プラットフォーム管理者はこれ らのボードをドメインに割り当てることができます。使用可能構成要素リストをシス テムコントローラに設定して、適切な特権を持つユーザーが使用可能なボードをドメ インに割り当てられるようにすることもできます。
SC
に存在するプラットフォーム構成データベース
(
使用可能構成要素リストの詳細は、
(PCD)
内のドメ
コンポーネントタイプ
DR を使用すると、いくつかのタイプのコンポーネントを構成または構成解除できま
す。
コンポーネントタイプ 説明
cpu
memory
pci
8 Sun Fire 15K/12K Dynamic Reconfiguration (DR)
個々の
ボード上のすべてのメモリー
すべての入出力デバイス、コントローラ、またはバス
CPU
ユーザーマニュアル
2003 年 1
Page 19
入出力ボードでの DR
デバイスが接続されている入出力ボードを追加または削除するときには、注意が必要 です。入出力デバイスのあるボードを削除するには、まずその全デバイスを閉じて、 その全ファイルシステムをマウント解除する必要があります。
デバイスが接続されている入出力ボードをドメインから一時的に削除して、入出力デ バイスのある他のボードを追加する前に再び追加する場合、再構成は不要であり実行 する必要はありません。この場合、ボードデバイスへのデバイスパスはそのままで す。
入出力デバイスで発生する問題の解決
すべての入出力デバイスは構成解除する前に閉じる必要があります。入出力デバイス で問題が生じた場合は、次のリストが問題解決に役立ちます。
デバイスが開かれているプロセスを表示するには、
る。
showdevices(1M) を SC
に対して実行して、デバイスの状態と使用法を判断す る。 ボードに接続したディスクミラーリングされたデバイスにアクセスしている場合
は、デバイスを再構成して、他のシステムボード上のコントローラによってアク セスできるようにする。 ファイルシステムをマウント解除する。
マルチパスデータベースをボード常駐パーティションから削除する。マルチパス
データベースの位置は、ユーザーにより明示的に選択され、また変更が可能で す。
入出力デバイスに関する特殊な指示は、『
1.3 Dynamic Reconfiguration
ボリュームマネージャーが使用する占有領域すべてを削除する。デフォルトで
ユーザーマニュアル』を参照してください。
System Management Services (SMS)
は、ボリュームマネージャーは、それが制御する各デバイス上の占有領域を使用 します。このようなデバイスは、切り離し前にボリュームマネージャーの制御か ら除外しておく必要があります。
rm6
または
rdacutil
コマンドを使用して、 フラインにする。 スワップ構成からディスクパーティションを削除する。
切り離しが安全ではないデバイスがボード上に存在する場合は、そのデバイスの
インスタンスをすべて閉じ、
modunload(1M)
にする。 ファイルシステムのマウント解除は、
クライアントシステムに影響する場合
NFS
があります。
fuser(1M)
RSM 2000
を使用してドライバを読み込み解除
コマンドを使用す
コントローラをすべてオ
1 章Sun Fire 15K/12K
サーバーの
DR
の概要
9
Page 20
デバイスまたは
またはそれらのプロセスに対してボード上の開いたデバイスを閉じるように指示 する。
パーティションを直接開くすべてのプロセスを終了するか、
raw
ndd(1M)
場合、そのパラメタは
/etc/system
て、パラメタを永続的に設定してください。
コマンドを使用してネットワークドライバの構成パラメタを構成した
操作後、存続しないことがあります。
DR
ファイルまたは
driver.conf
ファイルを特定のドライバに使用し
Golden IOSRAM
ドメイン内のすべての入出力ボードは、いずれも
SC
ます。ただし、 バイスだけです。この
Golden IOSRAM
DR
す。 て、他の ます。この処理は「トンネルスイッチ」と呼ばれ、使用中の によって構成解除されるたびに実行されます。
通常、ドメインの起動直後には、そのドメイン内で最も小さい番号を割り当てられた 入出力ボードが
では入出力ボードを削除できるため、使用中の
IOSRAM
とドメインの通信に使用されるのは、一度に
IOSRAM
SC
には、
デバイスを
Golden IOSRAM
デバイスは、
とドメインの通信に使用される「トンネル」がありま
Golden IOSRAM
になります。
IOSRAM
Golden IOSRAM
デバイスを
と呼ばれます。
Golden IOSRAM
にする処理が必要になることがあり
Golden IOSRAM が DR
1
つ備えてい
1 つの IOSRAM
を停止し
hsPCI+ 入出力ボードでの DR
DRは、hsPCI+
ボードは、 います。
入出力ボードの動的再構成をサポートしています。各
XMITS ASIC を 2
常時メモリーと非常時メモリー
ボードを削除するには、まずオペレーティング環境がそのボード上のメモリーを無効 にする必要があります。ボードの無効化とは、その非常時メモリーの内容をスワップ 空間にフラッシュして、その常時メモリーの内容
ソフトウェア) を別のメモリーボードにコピーすることをいいます。
ROM
10 Sun Fire 15K/12K Dynamic Reconfiguration (DR)
つとホットプラグ対応の
(
つまり、カーネルと
ユーザーマニュアル
2003 年 1
hsPCI
hsPCI+
スロットを4つ搭載して
入出力
OpenBoot
Page 21
常時メモリーを再配置するときは、ドメインのオペレーティング環境を一時的に休止 する必要があります。休止期間は、ドメインの入出力構成と実行中の作業負荷によっ て異なります。
オペレーティング環境は常時メモリーのあるボードを切り離すときにのみ休止される ため、常時メモリーの存在する場所を認識把握しておき、ドメインの操作に重大な影 響を与えないようにする必要があります。常時メモリーの容量を確認するには、
cfgadm(1M)
ボードを無効化する場合、オペレーティング環境は十分な大きさの利用可能なメモリ ブロック 現在の内容をコピーする必要があります。
コマンドを
(ターゲットメモリー) を見つけ、その中に常時メモリー (ソースメモリー)
-av
オプション付きで実行します。常時メモリーを搭載した
ターゲットメモリーの制約
常時メモリーに格納されている内容をコピーできるメモリー領域がターゲットドメイ
DR
ンに存在しないと、
メモリー操作は許可されないことがあります。
訂正可能なメモリーエラー
訂正可能なメモリーエラーとは、システムボードのメモリー (つまり、その は複数のデュアルインラインメモリーモジュール
)
互接続の一部 なメモリーエラーを検出すると、レコード停止ダンプを開始して診断データを保存し ますが、これにより
訂正可能メモリーエラーによるレコード停止が発生したときには、 る前に、レコード停止ダンプを完了させてください。
障害の発生したコンポーネントによって訂正可能なメモリーエラーが繰り返し報告さ れる場合、 検出メカニズムを一時的に使用不可にして、現在のダンプを終了してから、 を開始する必要があります。 る必要があります。
に障害があって、交換が必要であることを示します。
DR
操作が妨げられる可能性があります。
SC
は複数のレコード停止ダンプを実行します。この場合は、
DR
操作が終了したら、ダンプ検出を再度使用可能にす
(DIMM)
、あるいはハードウェア相
DR
1
SC
は、訂正可能
操作を開始す
SC
のダンプ
DR
つまた
操作
COD (Capacity on Demand)
COD
オプションを使用して、
メモリーボードに
(
小数の標準
アクティブ
CPU
Sun Fire 15K/12K
リソースを追加できます。
) CPU/
メモリーボード構成で出荷されますが、標準
システムに取り付けた
Sun Fire 15K/12K
システムは、最
COD CPU/
CPU/
1 章Sun Fire 15K/12K
サーバーの
DR
の概要
11
Page 22
モリーボードと り付けることができます。システムの各ドメインには、アクティブな
1
とも
つ必要です。
COD CPU/
メモリーボードの両方を混在させて、最大で
18
CPU
個まで取
が少なく
COD ボードでの DR
DR を使用して、標準の CPU/メモリーボードの場合と同じ方法で、COD ボードを
ドメインに取り付けたり、取り外したりできます。
該当する
CPU
取得できます。このキーにより、単一のシステムの COD ボードで特定の数の CPU を使用できるようになります。 合は常に、 センスが対象のドメインにあることを確認してください。 際、対象ドメインに対して十分な きない各
COD
者マニュアル』を参照してください。
RTU (right-to-use)
を使用できません。COD RTU ライセンスごとに、COD RTU ライセンスキーを
COD
ボードの各アクティブ
CPU
に関するステータスメッセージが表示されます。
オプションについての詳細は、『
ライセンスを購入してからでないと、
DR
を使用してドメインに
CPU
を有効にするのに十分な数の
RTU
ライセンスがない場合、ドメインで有効にで
System Management Services (SMS) 1.3
COD
COD
COD
ボード上の
ボードを構成する場
RTU
ライ
ボードを追加する
管理
Solaris 8 2/02 オペレーティング環境を
実行しているドメインでの
Solaris 9 4/03
バージョンの ていませんでした。
Solaris 8 2/02
アップデートをインストールし、システムコントローラ
Services (SMS) 1.3
す。
オペレーティング環境は
Solaris
オペレーティング環境は、入出力ボードの再構成をサポートし
を実行しているドメインでは、ドメインにパッチと新しいカーネル
ソフトウェアをインストールすれば、
DR
の全機能をサポートしていますが、前の
DR の有効化
(SC) に System Management
DR
の全機能が使用できま
Solaris 8 2/02
細は、以下の
http://www.sun.com/servers/highend/dr_sunfire
12 Sun Fire 15K/12K Dynamic Reconfiguration (DR)
ソフトウェアを実行しているドメイン上の
Web
サイトを参照してください。
ユーザーマニュアル
2003 年 1
DR
を有効にする方法の詳
Page 23
DR 概念図
DR では、システムを停止せずに、システム回路基板の切り離し、再取り付けが可能
です。DR を使用すれば、システムが動作状態のまま、システム資源を追加あるいは 削除できます。
システム資源の再構成を理解するために、次の図に示す 成を考えてみましょう。
次の図は、Sun Fire 15K システムに対する DR 操作を示しています。Sun Fire
12K
システムの場合も、ボードの最大数
ドなどすべての点で共通です。
A
ドメイン
B
イン す。
には、システムボード
には、システムボード
1 と 3
(0~8 番の 9 つ)
0 と 2
、入出力ボード
、および入出力ボード
Sun Fire 15K
を除けば、実行するコマン
2
が含まれています。ドメ
1 と 3 と 4
システムの構
が含まれていま
1-1 再構成前のドメイン A および B
1 章Sun Fire 15K/12K
サーバーの
DR
の概要
13
Page 24
システムボード をドメイン
GUI
アの ることもできます。
4
と入出力ボード
B
からドメイン
を使います。または、各ドメインで
0
をドメイン
A
に移動するには、
A
に割り当ててから、入力ボード
Sun Management Center
CLI
を使って次の手順を手動で実施す
4
ソフトウェ
1.
ドメイン ます。
2.
ドメイン ボード
次のシステム構成はこの結果です。ボードの接続方法だけが変更されて、キャビネッ ト内のボードの物理的配置は変わっていません。
B
のコマンド行に次のコマンドを入力して、システムボード
# cfgadm -c disconnect -o nopoweroff,unassign IO4
A
でコマンド行に次の単一のコマンドを入力して、ドメイン
4
と入出力ボード
# cfgadm -c configure SB4 IO0 IO4
0 と 4
を割り当て、接続し、構成します。
4
を切り離し
A
にシステム
1-2 再構成後のドメイン A および B
14 Sun Fire 15K/12K Dynamic Reconfiguration (DR)
ユーザーマニュアル
2003 年 1
Page 25
2
DR の状態モデルと条件モデル
この章では、ボードとコンポーネントの状態モデルと条件モデルについて説明しま す。状態モデルは
ドメインからボードまたはコンポーネントに対して 態と条件を確認してください。各コンポーネントのタイプ、状態、および条件と、ド メイン内の各ボードスロットの状態と条件を確認するには、
-la
オプション付きで使用します。コンポーネントタイプの一覧については、8 ペー
ジの「コンポーネントタイプ」を参照してください。
2 つのカテゴリ (受容体と占有装置) に分類されます。
DR
操作を実行するには、まず状
cfgadm(1M)
コマンドを
prtdiag(1M)
報を表示できます。 いう形式で表示します
コマンドを使用すると、ボードスロットとコンポーネントに関する情
prtdiag(1M)
(
ボード番号が
コマンドは、ボード番号を
1
桁の場合、
xx
の最初の桁は
SBxx
IOxx
または
0
になります)。
ボードの状態および条件
この節では、システムボードとボードスロット (受容体とも呼ばれる) の状態と条件 について説明します。
15
Page 26
ボードスロットの状態
スロットは、空の状態
(connected)
た状態
名前 説明
empty
disconnected
connected
(empty)
という
ボードは存在しない。
ボードはシステムバスから切り離された状態である。ボードは、電 源を切断しなくても切り離された状態になる。ただし、ボードは電 源を切断して切り離された状態にしてから、スロットから取り外す 必要がある。
ボードは電源投入されてシステムバスに接続された状態である。 ボード上のコンポーネントは、接続された状態になって始めて表示 される。
、切り離された状態
3
つの状態のいずれかになります。
ボードをスロットに挿入すると、スロットは空の状態
(disconnected)
(disconnected)
注意 –
た状態
接続された状態
(disconnected)
になります。ボードを削除すると、スロットの状態は切り離された状
から空の状態
(connected)
(empty)
に変わります。
にあるボード、または電源投入されて切り離され
にあるボードを物理的に取り外すと、オペレーティングシステ
(disconnected)
(empty)
から切り離された状態
、または接続され
ムがクラッシュして、システムボードに永続的な損傷が生じるおそれがあります。
ボード占有装置の状態
ボードは、構成された状態 という占有装置の状態のいずれかになります。切り離されたボードの占有装置の状態 は常に構成解除された状態
名前 説明
configured
unconfigured
16 Sun Fire 15K/12K Dynamic Reconfiguration (DR)
(configured)
(unconfigured)
ボードの少なくとも る。
ボードのすべてのコンポーネントが構成解除された状態である。
または構成解除された状態
です。
1
つのコンポーネントが構成された状態であ
ユーザーマニュアル
2003 年 1
(unconfigured)
Page 27
ボードの条件
ボードは、 ます。
名前 説明
unknown
ok
failed
unusable
unknown、ok、failed
ボードはテストされていない。
ボードは動作する。
ボードはテストに失敗した。
ボードスロットは使用できない。
、または
unusable の 4
つの条件のいずれかになり
コンポーネントの状態と条件
この節では、コンポーネントの状態と条件について説明します。
コンポーネント受容体の状態
コンポーネントは、個々に接続したり切り離したりすることはできません。したがっ て、コンポーネントの状態は接続された状態
(connected)
だけです。
コンポーネント占有装置の状態
コンポーネントは、構成された状態
(unconfigured)
の名前と説明を示しています。
名前 説明
configured
unconfigured
のいずれかになります。次の表は、コンポーネントの占有装置の状態
コンポーネントは、
コンポーネントは、 い。
(configured)
Solaris
オペレーティング環境用に使用できる。
Solaris
オペレーティング環境用に使用できな
または構成解除された状態
2 章DR
の状態モデルと条件モデル
17
Page 28
コンポーネントの条件
コンポーネントは、
unknown、ok
、または
failed の 3
つの条件のいずれかになりま
す。次の表は、コンポーネントの条件の名前と説明を示しています。
名前 説明
unknown
ok
failed
コンポーネントはテストされていない。
コンポーネントは動作する。
コンポーネントはテストに失敗した。
18 Sun Fire 15K/12K Dynamic Reconfiguration (DR)
ユーザーマニュアル
2003 年 1
Page 29
3
DR 操作とドメイン上のソフトウェ アコンポーネント
この章では、接続、構成、切り離し、および構成解除の いて説明します。これらの操作の詳細については、第 照してください。
この章では、ともに動作して についても説明します。 で開始されるかによってまったく異なります。たとえば、 ムコントローラ した場合よりもさらに多くのソフトウェアコンポーネントが使用されて、 実行されます。
SC
に常駐するソフトウェアコンポーネントの詳細は、『
Services (SMS) 1.3 Dynamic Reconfiguration
さい。
(SC) から DR
DR
操作を遂行する、各種ソフトウェアコンポーネント
DR 操作中に使用されるコンポーネントは、DR 操作がどこ
操作を開始した場合は、ドメインから
ユーザーマニュアル』を参照してくだ
4
つの一般的な
5 章「DR
System Management
ドメイン手順」を参
Sun Fire 15K/12K
DR
DR
操作を開始
操作につ
システ
DR 操作が
DR の操作
この節では、接続、構成、切り離し、および構成解除の 4 つの一般的な DR 操作につ いて説明します。これらの操作をドメインの観点から説明します。 は含まれません。
SC
に特定の情報
DR 操作を実行する前に
ドメインの起動後、最初の 利用できることを確認してください。ドメインで利用できるボードは、 コマンドを
-l
オプション付きで実行すれば一覧できます。
DR
操作を実行する前に、そのドメインで対象のボードが
cfgadm(1
)
19
Page 30
次のいずれかの条件に該当するボードに
ドメインの使用可能構成要素リストに登録されておらず、ドメインに割り当てら れていない
ドメインの使用可能構成要素リストには登録されているが、他のドメインに割り 当てられている
どちらの場合も、該当するボードはドメインで使用できません。使用可能構成要素リ ストの詳細は、『 してください。
System Management Services (SMS) 1.3
DR
操作を試みると、エラーになります。
管理者マニュアル』を参照
入出力ボードで
ドメインの入出力ボードで の
CPU
があることを確認してください。さらに、それら
CPU/
つは てください。結合プロセスについての詳細は、 してください。
DR
を使用してドメインに入出力ボードを構成する (または、 プション付きで使用して、入出力ボードを明示的にテストする トするために、同じドメインの つ選択されます。また、
CPU CPU
メモリーボード上にあり、どのプロセスにも結合していないことを確認し
がドメインに残っている必要があります。テストを実行するために使用する がない場合、次のようなメッセージが表示されます。
DR
操作を実行する前に
DR
操作を実行する前に、そのドメインに少なくとも
CPU/
メモリーボード上の占有装置である
CPU
にはプロセスを結合できず、少なくとも
pbind(1M)
CPU
のうち少なくとも
マニュアルページを参照
cfgadm(
)
場合、ボードをテス
M)
-t
CPU が 1
1
つの追加
2
1
"WARNING: No CPU available for I/O cage test."
CPU
はドメインから構成解除され、入出力ボードがテストされます。テストが完了
CPU
すると、
psrinfo(1M)
タイムスタンプとは異なります。
はドメインに再構成されます。
コマンドで表示されるタイムスタンプはそのドメインの他の
CPU
が正常に再構成された後、
CPU
接続操作
接続操作中、システムボードが使用可能でどの論理ドメインの一部でもない場合、
DR
はスロットをドメインに割り当てようとします。スロットの割り当てが済むと、
DR SC に電源投入とボードのテストを要求します。ボードのテストが済むと、DR
SC
に対して、ボードをシステムに電気的に接続して、ボードを物理ドメインの一 部にするように要求します。次に、オペレーティングシステムがボード上のコンポー ネントを検査します。
20 Sun Fire 15K/12K Dynamic Reconfiguration (DR)
ユーザーマニュアル
2003 年 1
Page 31
SC
の代わりにドメインを経由してシステムボードを接続するには、
マンドを次のように使用します。
cfgadm(1M)
# cfgadm -c connect SB
ここで、
x は特定のボードの番号
x
(Sun Fire 15K では 0~17、Sun Fire 12K では 0~8)
を示します。
DR
操作中に
状態に戻りません。
cfgadm(1M)
dxs
または
コマンドの実行が失敗すると、対象のボードは元の
dca
のエラーメッセージが、ドメインのログに出力 されます。エラーが回復可能であれば、失敗したコマンドを再試行できます。エラー が回復不能な場合、そのボードを使用するには、ドメインの再起動が必要です。
入出力ボードを接続する
# cfgadm -c connect IO
ここで、
x は特定のボードの番号
cfgadm(1M)
x
(Sun Fire 15K では 0~17、Sun Fire 12K では 0~8)
コマンドの構文は、次のとおりです。
を示します。
ボードが挿入される前の接続点の状態と条件は、次のとおりです。
受容体の状態
占有装置の状態
Unknown
条件
Empty
Unconfigured
ボードが物理的に挿入されると、状態と条件は次のようになります。
受容体の状態
占有装置の状態
Unknown
条件
Disconnected
Unconfigured
接続点が論理的に接続されると、状態と条件は次のようになります。
受容体の状態
占有装置の状態Unconfigured
条件
OK
Connected
構成操作
構成操作中、ボードスロットの状態が
disconnected
であれば、 を接続しようとします。さらに、接続操作中に作成されたデバイスツリーをたどりま す。
(DR
は、必要であれば
ライバを接続します。
)
Solaris
3 章DR
デバイスツリーのノードを作成して、デバイスド
操作とドメイン上のソフトウェアコンポーネント
DR
はボードスロット
21
Page 32
CPU が CPU
追加されます。構成機能が正常に完了すると、 なります。
リストに追加され、メモリーは初期化されてシステムメモリープールに
CPU
とメモリーは使用可能な状態に
入出力デバイスの場合は、 てからでないと、デバイスを使用できません。
cfgadm
構成されます。
を使ってボードをドメインに構成すると、そのボードは自動的に接続され、
mount(1M)
コマンドと ifconfig(1M) コマンドを実行し
CPU とメモリー
SC の代わりにドメインを経由してシステムボード上の CPU を構成するには、
cfgadm(1M)
# cfgadm -c configure SBx::cpu
ここで、
CPU
番号
メモリーを構成する
# cfgadm -c configure SBx::memory
ここで、
0~8)
では メモリーに適用されます。
コマンドを次のように使用します。
y
x はボード番号
(0~3)
x はボード番号
を示します。メモリーの場合、このコマンドはシステムボードのすべての
(Sun Fire 15K では 0~17、Sun Fire 12K では 0~8)
をそれぞれ示します。
cfgadm(1M)
(Sun Fire 15K
コマンドの構文は、次のとおりです。
システムでは 0~17、
Sun Fire 12K
y
システム
システムボード上のすべての ドを使用します。
# cfgadm -c configure SB
入出力ボード
ホットプラグ機能を備えた PCI アダブタを装着している PCI スロットのひとつを構 成する場合の
# cfgadm -c configure pcisch0:e00b1slot1
22 Sun Fire 15K/12K Dynamic Reconfiguration (DR)
cfgadm(1M)
CPU
とメモリーを一括して構成するには、次のコマン
x
コマンドの構文は、次のとおりです。
ユーザーマニュアル
2003 年 1
Page 33
詳細については、
41
ページの「
PCI
アダプタカードのホットプラグ操作」を参照し
てください。
入出力ボードを構成するには、次のコマンドを使用します。
# cfgadm -c configure IOx
構成操作後
構成された接続点の状態と条件は次のとおりです。
受容体の状態
占有装置の状態
条件
OK
Connected
Configured
これでシステムはボードに常駐する使用可能なデバイスも認識するため、すべてのデ バイスをマウントするか、または用途に合わせて構成できます。
切り離し操作
切り離し操作中、
DR
フレームワークは
SC
との通信を通じて、システムボードが物 理ドメインから削除されるように相互接続をプログラミングします。さらに、構成解 除操作に関連するタスクを実行しようとします。
ボードは、電源を切断しなくても切り離された状態になります。ただし、スロットか ら取り外す前には、ボードの電源を切断して切り離された状態にしておく必要があり ます。
ボードを切り離す
# cfgadm -c disconnect SB
ここで、 では
x はボード番号
0~8)
cfgadm(1M)
を示します。
コマンドの構文は、次のとおりです。
x
(Sun Fire 15K
システムでは 0~17、
Sun Fire 12K
システム
ボードが切り離される前の状態と条件は次のとおりです。
受容体の状態
占有装置の状態
条件
OK
Connected
Configured
ボードが切り離された後の状態と条件は次のとおりです。
受容体の状態
占有装置の状態
Disconnected
Unconfigured
3 章DR
操作とドメイン上のソフトウェアコンポーネント
23
Page 34
Unknown
条件
構成解除操作
構成解除操作は、常時メモリーの有無によって なります。システムボードが常時メモリーを収容する場合、 に、そのメモリーの内容を指定されたボードからドメイン内の別のターゲットボード 上の利用可能メモリーに移動します。常時メモリーを収容するボードに関する詳細
10
は、
ページの「常時メモリーと非常時メモリー」を参照してください。
1
つの操作か、異なる
DR は構成解除操作の前
2
つの操作から
非常時メモリー
Reconfiguration Coordination Manager (RCM)
操作について通知します。 アントアプリケーションはデバイスの使用を停止するなどの予備タスクを実行しま す。クライアントは準備ができたことを
DR
ことを ユーザーにエラーを報告します。
構成解除操作中、 除して、ボードを切り離された状態にします。
このボードが それらを 使用できないようにします。ボードが入出力ボードの場合、 を切り離します。
に通知します。応答に従って、
DR
CPU
またはメモリー、あるいはこの両方のホストである場合、
Solaris
オペレーティング環境から削除して、オペレーティングシステムで
RCM
はクライアントアプリケーションに通知し、クライ
RCM
はボードの資源の構成を
が存在する場合、
に通知し、
DR
は操作を続行するか、または中止して
Solaris
RCM
オペレーティング環境から解
DR は RCM に DR
はその準備ができた
DR
はデバイスドライバ
DR
常時メモリー
以下の説明と例は、常時メモリーの構成解除操作を示しています。
次のコーディング例では、ボード
1)
に移動する必要があります。ボード
ド ボードです。
簡略化するために、 の構成解除操作は、次の
# cfgadm -c unconfigure -y SB0::memory &
24 Sun Fire 15K/12K Dynamic Reconfiguration (DR)
CPU 情報はコーディング例から削除されています。ドメインで
cfgadm(1M)
0
の常時メモリーをドメイン内の別のボード (ボー
0
コマンドで開始されます。
ユーザーマニュアル
ボード、ボード
ソース
2003 年 1
1
ターゲット
Page 35
まず、ソースボード上の常時メモリーと同じアドレス範囲にあるターゲットボード上 のメモリーブロックを削除する必要があります。このフェーズでは、ソースボード、
Busy
ターゲットボード、およびメモリー接続点が
と示されます。このときのステー
タスは、以下のコマンドを使用して表示できます。
# cfgadm -a -s cols=
Ap_Id Type Receptacle Occupant Busy SB0 CPU connected configured y SB0::memory memory connected configured y SB1 CPU connected configured y SB1::memory memory connected configured y
1
ボード のメモリーは
のメモリーが削除されると、
configured
:type:r_state_o_state:busy SB0 SB1
ap_id
unconfigured
と示されます。ソースボード上
のままですが、次の例に示すように引き続き
Busy
と示さ
れます。
Ap_Id Type Receptacle Occupant Busy SB0 CPU connected configured y SB0::memory memory connected configured y SB1 CPU connected configured y SB1::memory memory connected unconfigured n
次に、ソースボード上のメモリーの内容がターゲットボードにコピーされます。コ ピーが完了すると、メモリーの占有状態が切り替わります。ソースボード上のメモ リーは
unconfigured
になり、ターゲットボード上のメモリーが
す。この時点では、次の例に示すようにターゲットボードだけが
Ap_Id Type Receptacle Occupant Busy SB0 CPU connected configured y SB0::memory memory connected unconfigured n SB1 CPU connected configured n SB1::memory memory connected configured n
configured
Busy
のままです。
になりま
プロセス全体が完了すると、ソースボードのメモリーは
Busy
続点は次の例に示すように
Ap_Id Type Receptacle Occupant Busy SB0 CPU connected configured n SB0::memory memory connected unconfigured n SB1 CPU connected configured n SB1::memory memory connected configured n
でなくなります。
3 章DR
操作とドメイン上のソフトウェアコンポーネント
unconfigured
のままで、接
25
Page 36
常時メモリーが移動されて、ソースボードのメモリーは構成解除されています。この 時点では、どちらかのボードに対して新しい状態変更操作を開始できます。
ソフトウェアコンポーネント
この節では、ドメインに常駐し、DR 操作を可能にするソフトウェアコンポーネント について説明します。ただし、Sun Fire 15K/12K プラットフォームの一部の DR コ ンポーネントについては説明しません。
(SC)
に常駐するソフトウェアコンポーネントの説明は、『
Services (SMS) 1.3 Dynamic Reconfiguration
さい。
Sun Fire 15K/12K
ユーザーマニュアル』を参照してくだ
ドメイン構成サーバー
システムコントローラ
System Management
ドメイン構成サーバー ロセスであり、最初の遠隔 されます。 れます。 を受け入れます。 返します。
DCS の 1
DCS
は、
DCA
Dynamic Reconfiguration
– inetd.conf ipsecinit.conf
(DCS) は Sun Fire 15K/12K
DR
要求を受け取った時点で、
つのインスタンスが
SC
で実行されるドメイン構成エージェント
DCS
に関する詳細は、『
ファイルの ファイルの
DR
は、
操作を受け入れると、要求を実行して結果を
ユーザーマニュアル』を参照してください。
sun-dr
sun-dr
Sun Fire 15K/12K
System Management Services (SMS) 1.3
エントリを変更または削除する場合は、 エントリにも同じ変更を行ってください。
ドメインで実行されるデーモンプ
DR ドライバ
DR
ドライバは、プラットフォーム独立ドライバ
Solaris
drmach
オペレーティング環境の標準機能を使用し、必要に応じてプラットフォー
ジュール ず ム特定モジュールを呼び出します。 れるマイナーノードをファイルシステムに作成します。
からなります。
DR
ドライバは、
DR
ドライバは、
dr
とプラットフォーム特定モ
DR
DR
inetd(1M)
上の各ドメインで実行さ
(DCA) から DR
によって起動
要求
DCA
操作を制御できる場合には必
操作の接続点として使用さ
26 Sun Fire 15K/12K Dynamic Reconfiguration (DR)
ユーザーマニュアル
2003 年 1
Page 37
Reconfiguration Coordination Manager (RCM)
Reconfiguration Coordination Manager (RCM) DR
操作の同期をとるデーモンプロセスです。
(API)
ションプログラムインタフェース
DR
トの間で
RCM
コンシューマーは、 クライアントからなります。通常、 す。ただしこれは、
操作の同期をとります。
DR
操作を要求する
Sun Management Center
を使用して、
DR
開始元は構成管理コマンド
は、ドメイン内のリリースに対する
RCM
デーモンは、汎用アプリケー
DR
開始元と、
DR
開始元と
RCM
DR
要求に応答する
クライアン
cfgadm(1M)
GUI
などの
の場合もあります。
DR クライアントは次のいずれかです。
1 つ以上のハードウェアデバイスからなる高度な資源をエクスポートするソフト
ウェア層 (マルチパス化アプリケーションなど)
DR
操作を監視するアプリケーション
遠隔システムにあるエンティティ (サーバー上のシステムコントローラなど
(Sun Management Center など)
システムイベントフレームワーク
DR は Solaris
ティティに対して、 ントデーモン
イベントの加入者にイベントを送信します。システムイベントデーモンについて
DR
の詳細は、
システムイベントフレームワークを使用して、他のソフトウェアエン
DR
操作による変更の発生を通知します。
syseventd に DR
syseventd(1M)
イベントを送信して通知し、さらにこのデーモンが
マニュアルページを参照してください。
DR
は、システムイベ
DR
)
3 章DR
操作とドメイン上のソフトウェアコンポーネント
27
Page 38
28 Sun Fire 15K/12K Dynamic Reconfiguration (DR)
ユーザーマニュアル
2003 年 1
Page 39
4
ドメインの DR ユーザーインタ フェース
この章では、 ます。このインタフェースには、ユーザーが使用できるコマンドとオプション、およ び重要なファイルが含まれます。
Sun Fire 15K/12K
ドメインのユーザーインタフェースについて説明し
ドメインの DR コマンドとオプション
ドメインで
libcfgadm(3LIB) ライブラリインタフェースに渡されて、DR 操作を実際に実行
は するハードウェア特定ライブラリプラグインが動的に読み込まれます。
状態に戻りません。 されます。エラーが回復可能であれば、失敗したコマンドを再試行できます。エラー が回復不能な場合、そのボードを使用するには、ドメインの再起動が必要です。
sbd.so.1
構成、構成解除、切り離し ステムに対するシステムボードの接続や切り離しを行うことが可能になります。
cfgadm(1M) cfgadm(1M)
DR
操作を実行するには、
DR
操作中に
cfgadm(1M)
dxs
または dca のエラーメッセージが、ドメインのログに出力
ハードウェア特定プラグインによって DR 機能 (システムボードの接続、
)
が提供され、システムを再起動しなくても、実行中のシ
コマンドは マニュアルページを参照してください。
/usr/sbin
cfgadm(1M)
コマンドの実行が失敗すると、対象のボードは元の
ディレクトリにあります。(詳細は、
コマンドを使用します。
)
DR
操作
各ボードスロットは、デバイスツリーの単一の接続点として表示されます。各コン ポーネントのタイプ、状態、および条件と、各ボードスロットの状態と条件は、
cfgadm(1M)
コマンドを
-a
オプション付きで使用して表示できます。
29
Page 40
状態変更関数
ボードスロットまたはボード上のコンポーネントの状態を変更する状態変更関数は、 任意の接続点に対して実行できます。
状態を変更する関数を次に示します。
configure
unconfigure
connect
disconnect
可用性変更関数
ボードの可用性を変更する可用性変更関数は、任意の接続点に対して実行できます。
可用性を変更する関数を次に示します。
assign
unassign
条件変更関数
ボードスロットまたはボード上のコンポーネントの条件を変更する状態変更関数は、 任意の接続点に対して実行できます。
条件を変更する関数を次に示します。
power on
power off
test
30 Sun Fire 15K/12K Dynamic Reconfiguration (DR)
ユーザーマニュアル
2003 年 1
Page 41
オプションとオペランド
これらの関数で使用できるオプションとオペランドを次に示します。ap_id は、シス テムボードまたはコンポーネントの接続点に対応します。
オプションとオペランド 指定内容
-
c connect
-
c disconnect ap_id
-
c configure ap_id
-
c unconfigure ap_id
-
x assign
-
x unassign ap_id
-
x poweron ap_id
-
x poweroff ap_id
-
l ap_id
-h [ap_id]
-v
-n
-y
ap_id
ap_id
受容体の状態を
受容体の状態を
占有装置の状態を
占有装置の状態を
占有装置の状態を
占有装置の状態を
占有装置の状態を
占有装置の状態を
表示されるシステムボードとコンポーネントの状態、 ステータス、および条件
ヘルプメッセージテキストを出力する。 れた場合は、引数によって示された接続点に対する ハードウェア固有ライブラリのヘルプルーチンが呼び 出される。
冗長モードで実行する。
ユーザーの確認に関するコマンドプロンプトを非表示 にして、自動的に
ユーザーの確認に関するコマンドプロンプトを非表示 にして、自動的に
connected
に変更
disconnected
configured
unconfigured
assigned
に変更
unassigned
powered-on
powered-off
と応答する。
no
と応答する。
yes
に変更
に変更
に変更
に変更
に変更
に変更
ap_id
が指定さ
4
章ドメインの
DR
ユーザーインタフェース
31
Page 42
オプションとオペランド 指定内容
-s listing_options
listing_options
コマンドにリストオプションを提供する。
(-l) listing_options
ページの構文規則に準拠しており、接続点の選択基準
(select=select_string) (match=match_type) ( sort=field_spec) (cols=field_spec
列の区切り文字 非表示
(noheadings)
-o hardware_options
メインのコマンドオプションに対してハードウェア固 有のオプションを提供する。 書式と内容は完全にハードウェア固有のものであり、
getsubopt(3C)
ている。
-t ap_id
つまたは複数の接続点のテストを実行する。このテ
1
スト機能は、接続点の条件を再評価する際に使用す る。
hardware_options
合、ハード障害を特定する最速のテストが使用され る。
に基づき表示する接続点の状態。
の引数は、
(delim=string)
getsubopt(3C)
、対象の照合タイプ
、一覧表示の順序
、表示対象データ
および
cols2=field_spec)
、および列見出しの
を指定する。
hardware_options
マニュアルページの構文規則に準拠し
でテストレベルを指定しない場
マニュアル
文字列の
list
32 Sun Fire 15K/12K Dynamic Reconfiguration (DR)
ユーザーマニュアル
2003 年 1
Page 43
5
DR ドメイン手順
この章では、 を実行する方法について説明します。また、接続点と、システムボードのステータス を表示する手順についても説明します。
Sun Fire 15K/12K
ドメインで
cfgadm(1M)
コマンドを使って
DR
操作
接続点
cfgadm(1M)
接続点の構文を理解する必要があります。接続点には、物理接続点と論理接続点があ ります。また、ボードスロットには単一接続点、コンポーネントには動的接続点がそ れぞれ使用されます。 スがあります。
システムボードの物理接続点は次の書式で表します。
/devices/pseudo/dr@0:SBx (CPU およびメモリボードの場合)
または
/devices/pseudo/dr@0:IOx (入出力ボードの場合)
ここで、 テムでは
コマンドを使用するには、まず Sun Fire 15K/12K プラットフォームの
DR ドライバによって作成された接続点には論理パスと物理パ
x は拡張ボード番号 08) を示します。
(Sun Fire 15K
システムでは 0~17、
Sun Fire 12K
シス
システムボードの論理接続点は次の書式で表します。
SB
x
(CPU およびメモリーの場合)
または
IOx (入出力ボードの場合)
33
Page 44
ここで、x はボード番号
0~8)
では
を示します。
(Sun Fire 15K
システムでは 0~17、
Sun Fire 12K
システム
動的接続点は、システムボード上のコンポーネント ボード上の入出力デバイスを指します。接続点は DR ドライバによって作成されま す。詳細は、
dr(7D)
マニュアルページを参照してください。
(CPU およびメモリー) と入出力
ボードステータスの表示
cfgadm(1M)
ドのオプションについては、 い。
基本的なステータス表示
多くの操作で、システムボード名を指定する必要があります。これらのシステム名を 取得するには、次のように入力します。
# cfgadm -a -s "select=class(sbd)"
cfgadm(1M)
特定のドメインの使用可能構成要素リストに登録されており、他のドメインに割り当 てられていないボードのみに関する情報を表示します。
コマンドは、ボードとスロットに関する情報を表示します。このコマン
cfgadm_sbd(1M)
マニュアルページを参照してくださ
コマンドは、特定のドメインに割り当てられているボードのみ、または
次に典型的な出力を示します。
Ap_Id Type Receptacle Occupant Condition SB0 CPU connected configured ok SB0::cpu0 cpu connected configured ok SB0::memory memory connected configured ok IO1 HPCI connected configured ok IO1::pci0 io disconnected unconfigured failed
34 Sun Fire 15K/12K Dynamic Reconfiguration (DR)
ユーザーマニュアル
2003 年 1
Page 45
詳細ステータス表示
より詳しいステータスレポートを表示するには、 ション付きで実行します。このオプションを指定すると、情報が詳細モードで出力さ
ID
れます。接続点 的な情報だけでなく、詳細ステータスレポートには、ボードがドメインに構成された 日付、ボードのタイプ、活動状態、および物理接続点も含まれます。
、受容体と占有装置の状態、およびボードステータスなどの基本
cfgadm(1M)
コマンドを
ボードの削除
この節では、 て説明します。
CPU/メモリーボードを削除する
以下の手順を行うには、ドメイン管理者特権が必要です。
1.
ドメインにログインします。
2. -l
オプションを付けて
す。
3.
ボード上のすべての活動を中止します。
適切な Solaris すべてを停止し、ボードが交換されるまでその使用を禁止する必要があります。
CPU/
メモリーボードおよび入出力ボードを削除するための手順につい
cfgadm(1M)
コマンドを使用して、他の
コマンドを実行し、ボードの接続点を判別しま
CPU
およびメモリーボードによるアクセス
-v
オプ
4.
ボードに実行中の結合プロセスがないことを確認します。
プロセスが まで削除できません。詳細は、
5.
次に示す
# cfgadm -v -c disconnect SB
ここで、 では
注 –
ドが破損するおそれがあります。
CPU
に結合されている場合、ボードはそのプロセスが非結合状態になる
pbind(1M)
1
つのコマンドで、ボードの構成解除と切り離しを一度に実行します。
x はボード番号 (Sun Fire 15K システムでは 0~17、Sun Fire 12K システム
0~8)
を示します。
ボードは切り離すまで削除しないでください。切り離す前に削除すると、ボー
マニュアルページを参照してください。
x
5 章DR
ドメイン手順
35
Page 46
入出力ボードを削除する
入出力ボードを削除するには、まずボードの使用を完全に停止する必要があります。 この項では、このプロセスの両フェーズの手順について説明します。この手順を行う には、ドメイン管理者特権が必要です。
ドメインにログインします。
1.
ボードのステータスを確認します。
2.
# cfgadm -a -s "select=class(sbd)"
システムがマルチパスソフトウェアを使用している場合
3.
すべてのボード機能を代替ボードに移動します。
a.
すべてのマルチパスデータベースまたは占有領域、あるいはこの両方を削除しま
b.
す。
すべての代替パスが機能するまで待機して、次に進みます。
c.
ボード常駐パーティションがあるメタデバイスを含めて、ファイルシステムをマウン
4.
ト解除します
(例: umount /partition)
:
注意 –
する場合があります。
ボードに
5. rdacutil
スワップ構成からディスクパーティションを削除します。
6.
デバイスまたは
7.
プロセスをすべて強制終了するか、それらのプロセスに対してボード上で開いている デバイスを閉じるように指示します。
切り離しが安全ではないデバイスがボード上に存在する場合は、そのデバイスのイン
8.
スタンスをすべて閉じてから、 します。
ボードを切り離します。
9.
ここで、x はボード番号 では
36 Sun Fire 15K/12K Dynamic Reconfiguration (DR)
ファイルシステムをマウント解除すると、
Sun RSM Array 2000
コマンドを使用してコントローラをオフラインにします。
パーティションを直接開いているプロセスがあれば、該当する
raw
# cfgadm -v -c disconnect IOx
(Sun Fire 15K
0~8)
を示します。
NFS
クライアントシステムに影響
コントローラが含まれる場合は、
modunload(1M)
システムでは 0~17、
ユーザーマニュアル
を使用してドライバを読み込み解除
2003 年 1
Sun Fire 12K
rm6
または
システム
Page 47
注 – DR
状態に戻りません。 されます。エラーが回復可能であれば、失敗したコマンドを再試行できます。エラー が回復不能な場合、そのボードを使用するには、ドメインの再起動が必要です。
操作中に cfgadm(1M) コマンドの実行が失敗すると、対象のボードは元の
dxs
または dca のエラーメッセージが、ドメインのログに出力
ボードの追加
ボードを取り付ける前に、次の点に注意してください。
欠陥を含むボードや信頼性に問題があると思われるボードは使用しない。そのよ うなボードは、システムをクラッシュさせる可能性があります。
ボードタイプとオプションカードが、 ない。
注 – DR
の各アクティブ スが対象ドメインにあることを確認してください。 ドメインに対して十分な
CPU
は、『 い。
ボードを取り付ける
ドメインからボードを取り付けるには、ボードがすでにドメインに割り当てられてい るか、使用可能構成要素リストに登録されている必要があります。ボードの割り当て 方法、または使用可能構成要素リストの更新方法は、『
Services (SMS) 1.3
1.
指定されたボードスロットがボードを受け入れられることを確認します。
を使用してドメインへ
CPU
を有効にするのに十分な数の
に関するエラーメッセージが表示されます。
System Management Services (SMS) 1.3
管理者マニュアル』を参照してください。
COD
RTU
ライセンスがない場合、ドメインで有効にできない各
DR
によってサポートされていなければなら
ボードを追加する場合は常に、
管理者マニュアル』を参照してくださ
COD
COD RTU (right-to-use)
COD
ボードを追加する際、対象
COD
オプションの詳細について
System Management
ボード上
ライセン
# cfgadm -a -s "select=class(sbd)"
状態と条件は、次のいずれかでなければなりません。
受容体の状態
占有装置の状態
Empty
Unconfigured
5 章DR
ドメイン手順
37
Page 48
Unknown
条件
または
受容体の状態Disconnected
占有装置の状態Unconfigured
Unknown
条件
次に示す
2.
# cfgadm -v -c configure SBx (CPU/メモリーボードの場合)
または
# cfgadm -v -c configure IO
ここで、
0~8)
では
つのコマンドで、ボードの接続と構成を一度に実行します
1
(入出力ボードの場合)
x
x はボード番号
(Sun Fire 15K
システムでは 0~17、
Sun Fire 12K
を示します。
システム
システムによるボードのテストがしばらくの間実行された後、コンポーネントが構成 されたことを示すメッセージがドメインコンソールログに出力されます。接続点およ び構成された接続点の状態と条件は次のとおりでなければなりません。
受容体の状態
占有装置の状態
条件
OK
Connected
Configured
これでシステムがボード上の使用可能デバイスを認識するため、それらのデバイスを 使用できます。
注 – DR
操作中に
状態に戻りません。
cfgadm(1M)
dxs
または
コマンドの実行が失敗すると、対象のボードは元の
dca
のエラーメッセージが、ドメインのログに出力 されます。エラーが回復可能であれば、失敗したコマンドを再試行できます。エラー が回復不能な場合、そのボードを使用するには、ドメインの再起動が必要です。
38 Sun Fire 15K/12K Dynamic Reconfiguration (DR)
ユーザーマニュアル
2003 年 1
Page 49
cfgadm(1M)
ヘルプの表示
を使用した DR -
コマンドのヘルプテキストを表示するには、 ションの後ろに接続点 ID を付けると、接続点のハードウェア特定ライブラリに関連 したヘルプメッセージ
5-1 ヘルプを表示するコマンド
コマンド 説明
# cfgadm -h
# cfgadm -h pci
# cfgadm -h SB2
(構文)
一般的な構文を示します。
PCI
システムボード特定コマンドおよびオプションに関連したヘ ルプを表示します。
が表示されます。
ホットプラグ特定コマンドを表示します。
-h
オプションを使用します。
-h
オプ
冗長メッセージの表示
-v
オプションは、
に例を示します。
システムボード は、次のコマンドを使用します。
# cfgadm -v -c configure SB2::memory
DR
2 (SB2)
操作が進行する際に、詳細なメッセージを表示します。以下
のメモリーボードを冗長オプションを使用して構成する場合
システムボード 場合は、次のコマンドを使用します。
# cfgadm -v -c unconfigure SB0::cpu3
0 (SB0) のCPU 3 (CPU3)
を冗長オプションを使用して構成解除する
5 章DR
ドメイン手順
39
Page 50
ユーザー確認の省略
cfgadm
ある ドは操作の確認のためにユーザーの応答 のコマンドは常時システムメモリーを搭載するシステムボード し、ユーザー確認を求めます。
# cfgadm -c unconfigure SB6::memory System may be temporarily suspended, proceed (yes/no)?
コマンドが入力されると (常時メモリーを構成解除するなど) 、コマン
(yes
、または
no)
を求めます。たとえば、次
6 (SB6)
を構成解除
コマンド行で
-y
す。 す。次のコマンドは前のコマンドとまったく同じ操作ですが、 してユーザー確認を求めないようにしています。
# cfgadm -y -c unconfigure SB6::memory #
-y または -n オプションを使用して、確認プロンプトを省略できま
オプションは自動的に「Yes」で応答し、
-n
オプションは「No」で応答しま
-y
ボード切り離し時の電源制御
ドメインの常時メモリーを搭載するシステムボード
Yes
確認プロンプトに「 を使用します。
# cfgadm -y -v -c disconnect -o unassign,nopoweroff SB6
入出力ボード れたままにしておくには、次のコマンドを使用します。
# cfgadm -c disconnect I012
12 (IO12)
」で応答し、冗長メッセージを表示するには、次のコマンド
を切り離し、電源供給を停止しても同じドメインに割り振ら
6 (SB6)
を構成解除し、ユーザー
オプションを使用
切り離し済みボードの電源制御
システムボード
# cfgadm -x poweron SB2
40 Sun Fire 15K/12K Dynamic Reconfiguration (DR)
2 (SB2)
に電源を投入するには、次のコマンドを使用します。
ユーザーマニュアル
2003 年 1
Page 51
システムボード
# cfgadm -x poweroff SB2
2 (SB2)
の電源を切断するには、次のコマンドを使用します。
ボードの接続と構成
DR がドメインにボードを構成する際、まずボードを電気的にシステムに接続し、そ
connected
れを ションで完全に使用できるようにシステムボードを構成し、これを します。
状態にします。次に、
DR
はドメインで稼動するすべてのアプリケー
configured
状態に
DR がドメインからボードを取り外す場合、まず、ドメインで稼動するアプリケー
ションで使用できないようにシステムボードを構成解除し、これを
DR
にします。その後、 状態にします。
はボードをシステムから電気的に切断し、これを
unconfigured
disonnected
状態
PCI アダプタカードのホットプラグ操作
入出力ボード上の各ホットプラグスロットは個別に接続、構成、構成解除、および切 り離しできます。ホットプラグスロットの各接続点は、スロットとスロットに差し込 まれたアダプタカードを識別し、入出力ボードがドメインに構成されたときに作成さ れます。
入出力ボード
)
には、次のコマンドを使用します。
# cfgadm -c connect pcisch0:e01b1slot1
入出力ボード 使用します。
# cfgadm -c configure pcisch0:e01b1slot1
アダプタを引き抜く前に入出力ボード のコマンドを使用します。
# cfgadm -c disconnect pcisch13:eo1b1slot1
1
のスロット
1
のスロット
1
のアダプタをドメインに接続する (ただし、構成はしな
1
のアダプタをドメインに構成するには、次のコマンドを
1 のスロット 1 でアダプタを切り離すには、次
5 章DR
ドメイン手順
41
Page 52
入出力ボード ンドを使用します。
# cfgadm -c unconfigure pcisch0:e01b1slot1
1
のスロット
1
のアダプタをドメインから構成解除するには、次のコマ
詳細については、
cfgadm_pci(1M)
を参照してください。
ボードのテスト
-t
オプションによりボードがテストされます。次のコマンドを実行する前に、シス テムボード 次のコマンドには冗長オプションが含まれています。
# cfgadm -vt SB2
ボードは、 されます。デフォルトは
2 (SB2) は切り離し、割り当て、および電源投入される必要があります。
.postrc
ファイルでドメインに指定された診断レベルを使用してテスト
16
です。
接続点情報の表示
この項では、接続点に関するシステム情報を表示するために使用するコマンド例を示 します。詳細については、
すべての接続点の状態、および条件を一覧表示するには、冗長オプションを使用して 次のコマンドを実行します。
cfgadm(1M)
マニュアルページを参照してください。
# cfgadm -val
入出力ボード マンドを使用します。
# cfgadm -al pcisch13:e03b1slot1
42 Sun Fire 15K/12K Dynamic Reconfiguration (DR)
3
のスロット
1
でのアダプタの状態と条件を一覧表示するには、次のコ
ユーザーマニュアル
2003 年 1
Page 53
次のコマンドは、各接続点の論理名、その条件、カレンダ形式と解析可能形式で示し たステータス時間、およびその他の情報を一行で表示します。
# cfgadm -s "cols=ap_id:condition:status_time:status_time_p: info"
ID
次のコマンドは、各接続点の論理名と物理
# cfgadm -s "cols=ap_id:physid"
次のコマンドは、各接続点の論理名、その受容装置状態、占有状態、占有タイプ、
Busy
ステータス、およびクラスを一行で表示します。
# cfgadm -s "cols=ap_id:r_state:o_state:type:busy:class"
を一行で表示します。
メモリー構成解除操作の追跡
ドメインの常時メモリーを持つシステムボードを構成解除するとき、次のコマンドは メモリー削除プロセスを追跡します。
# cfgadm -a -s "select=type(memory),cols=ap_id:o_state:info"
常時メモリーを含むボードの検索
ドメインの常時メモリーを持つシステムボードを検索するとき、次のコマンドを使用 します。
# cfgadm -val | grep permanent
5 章DR
ドメイン手順
43
Page 54
44 Sun Fire 15K/12K Dynamic Reconfiguration (DR)
ユーザーマニュアル
2003 年 1
Page 55
索引
C
Capacity on Demand (COD) cfgadm(1M)
機能 常時メモリーの容量の表示 ドメイン経由でのボード上のメモリーの構成
,35
,7
,22
ドメイン経由でのボードの構成 ドメイン経由でのボードの構成解除 ドメイン経由でのボードの接続 ボードステータスの表示 ボードの削除 ボードの追加 例
,39
ドメインを介しての入出力ボード上のバスの構
,22, 23
, 11, 37
COD CPU
一時停止 切り離し可能性 コンポーネントタイプとして
,35 ,37
,4
,3
, 11, 37
,11
,22
,24
,21
,34
,8
概念
,3
切り離し操作 クライアント 構成解除操作 構成操作 コマンド行インタフェース 接続操作 操作
,6
ドメインで使用できるオプション ドメインで使用できるコマンド ドライバ 入出力ボードの
準備
ハードウェア特定プラグイン
,34
dr(7D) dr.conf ファイル drmach DR が安全ではないデバイス
,26
,7 ,27 ,7
,7
,6
,26
,20
,5
,5
F
fuser(1M)
,9
,2
,29
,29
,29
D
,26
DCA
,26
DCS DDI_DETACH DR
DR 操作の図
,3
,13
G
Golden IOSRAM
,10
45
Page 56
I
ifconfig(1M) IOSRAM
,10
Golden
M
mount(1M)
N
ndd(1M)
,10
O
OK 条件
, 17, 18
P
prtdiag psrinfo(1M)
コマンド
,22
,22
,20
,15
X
XMITS ボード
,10
安全ではないデバイス
,4
一時停止が安全なデバイス
可用性変更関数 空の
状態
,16
スロット
関数
可用性変更 条件変更 状態変更
,30
,8
,30 ,30 ,30
,4
R
パーティション
raw RCM コンシューマー Reconfiguration Coordination Manager (RCM)
27
RSM 2000 コントローラ
,10
,27
,2,
,9
S
SC (システムコントローラ) showdevices(1M)
入出力デバイスでの
Solaris 8 2/02
ドメインでの
sysevent syseventd
46 Sun Fire 15K/12K Dynamic Reconfiguration (DR)
オペレーティング環境
DR
,2
,27
,8
,9
の全機能の有効化
,12
休止
,4, 11
切り離された状態 切り離し可能性 切り離し済みボード
電源制御
切り離し操作
構成解除された状態 構成解除操作 構成された状態 構成操作 コンポーネント
条件
,18
状態
,17
ユーザーマニュアル
,3
,40
,7, 23
,7, 24
, 16, 17
,7, 21
2003 年 1
,16
,16, 17
Page 57
タイプ
,8
システムイベントフレームワーク システムコントローラ 失敗条件 自動 DR 受容体 (スロット 受容体の状態 使用可能構成要素リスト 条件変更関数
条件モデル 常時メモリー
状態変更関数 状態モデル 冗長メッセージ
使用不能条件
, 17, 18
,2
,5
)
,16
,30
オプションとオペランド
,15
, 10, 24
含むボードを検索する
,30
,15
表示する
,39
,17
(SC)
,8, 20
,43
,8
,31
ステータス表示
基本
,34
詳細
,35
スロット (受容体 スロット番号
,6
,8
)
生成されたスロット (受容体) 接続された状態 接続操作 接続点
オペランドとしての 構文
,33
情報を表示する 状態と条件
,16
,6, 20
,42
,23
,8
,30
,27
説明
,5
占有装置
定義
,5
占有装置の状態
,16
ディスク
パーティション
ミラー化 デュアルインラインメモリーモジュール 電源制御
切り離し済みボード
ボード切り離し時
,9
,9
,40
,40
動的システムドメイン ドメイン
説明
,7
物理
,8
プラットフォーム構成データベース
論理
,8
ドメイン構成エージェント ドメイン構成サーバー ドライバ
安全ではない
,7
,8
,26
,26
,5
入出力デバイス
ADR,9
,4
ADR
,20
,8
,9
DR 操作を実行する前に
一時停止
一時停止が安全な
切り離し可能性
コンポ-ネントタイプとして 入出力ボードに対する
,4
,3
,11
索引
47
Page 58
非常時メモリー
,10, 24
未知の条件
,17, 18
物理接続点 物理ドメイン プラットフォーム構成データベース プロセス
リアルタイム
,6
,8
,4
ヘルプ
表示する
,39
ボード
受容体の状態 条件
,6, 15
状態
,15
スロット テストする
ホットプラグ ボードステータスの表示 ボードの切り離し
その場合の電源制御 ボードの削除 ボードの追加 ボードのテスト ホットスワップ ホットプラグボード ボリュームマネージャー
,16
,29
,42
,7
,34
,40 ,35 ,37
,42 ,3
,7
,9
,8
メモリー
unconfigured
進行を追跡する
コンポーネントタイプとして 常時
,10
ソース
,11
ターゲット 訂正可能エラー 非常時
メモリーの構成解除
進行を追跡する
,11
,10
,43
,11
,43
ユーザーインタフェース ユーザー確認
省略する
, 40, 41
リアルタイムプロセス
,4
レコード停止ダンプ
,11
論理接続点 論理ドメイン
,6
,8
,8
,29
マルチパスデータベース
48 Sun Fire 15K/12K Dynamic Reconfiguration (DR)
,9
ユーザーマニュアル
2003 年 1
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