Sun Microsystems StorEdge User Manual

Sun StorEdgeTM
Component Manager 2.1
ソフトウェア
製品ガイド
Copyrights
Solaris, Ultra, Sun Enterprise Ultra, AnswerBook, SunSpectrum Platinum, SunSpectrum Gold, SunSpectrum Silver, SunSpectrum Bronze, SunStart, SunVIP, SunSolve, and SunSolve EarlyNotifier are trademarks or registered trademarks of Sun Microsystems, Inc. in the United States and other countries.
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製品ガイド November 2000
位置づけ
はじめに
Sun StorEdgeTM Component Manager 2.1 ソフトウェアは、1 台以上の Sun StorEdge A5X00 アレイまたは Sun StorEdge T3 の物理属性を制御および監視するツールです。このソフトウェアは、Solaris 8 オペレーティング環境が動作する SPARCTMプラットフォームに接続されているアレイ装置の監視と
管理を行います。 このソフトウェアを使用することで、一部のコンポーネントに対して固有の制御指示を実行できます
(例えば、ディスクの電源オフなど)。さらに、Sun StorEdge Component Manager ソフトウェアは、Sun
StorEdge A5X00 アレイまたは Sun StorEdge T3 を常時監視し、指定されたストレージ装置内で異常な動 作や状態が検出されると、アラーム通知および遠隔レポート(電子メール、ファイル、システム・ロ グ機能を使用)を実行することができます。
: Sun StorEdge Component Manager ソフトウェアは、保管されているデータの論理構成は管理しま
せん。
Sun StorEdge Component Manager ソフトウェアは、Sun StorEdge Management Console ソフトウェアから アクセス可能な、JavaTMテクノロジ・ベース管理プラグインのストレージ管理フレームワークとして 機能し、Storage Area Network の操作、管理、保守を容易にします。管理 GUI によって、システム管理 者やサービス技術者はストレージ管理を一元化して行うことができます。また、ストレージ資産の信 頼性、可用性、保守性(RAS 機能)を強化するだけでなく、JiroTMオープン・ストレージ管理プラッ トフォームの仕様の要素を実装し、異機種 Storage Area Network 間での自動管理サービスと相互運用を 可能にします。
Sun StorEdge Component Manager GUI および Sun StorEdge Management Console ソフトウェアを使用 することにより、アレイをサポートする管理者やサービス技術者は次の操作を行えます。
異常な状態および動作に備えた、ハードウェア・ポーリング、アラーム通知、イベント・ログ機 能、遠隔レポートによる装置の監視
ストレージ装置、コンポーネント、およびその関連属性のステータス表示
一部のコンポーネントに対する制御指示の実行(ディスクの電源オフなど)
TM
2.67
位置づけ
新しい機能
従来は、英語バージョンのみだった Sun StorEdge Component Manager ソフトウェアに、日本語バージョ ンが加わりました。
Sun StorEdge Component Manager ソフトウェアの 2.1 リリースでは、Sun StorEdge T3 をサポートするほ か、Sun StorEdge A5X00 アレイのサポートを強化しています。2.1 の新機能、強化された機能は次のと おりです。
• Sun StorEdge T3 のサポート。物理ビュー – LUN 構成
スレッド自動検出および動的レポート、動的更新。
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非同期で、Sun StorEdge Component Manager ソフトウェアの開始時に格納装置を検出する機能。この
ソフトウェアは非常に迅速に起動し、ユーザは検出された各格納装置を動的に知ることができる。
自動検出モードと保守モード。保守モードではポーリングがオフになるのに対し、自動検出モード ではすべての格納装置が再検出される。
各装置の構成パネルではなく、Sun StorEdge Component Manager ソフトウェアの構成パネルでポー リング間隔をすべて操作できるようになり、操作性が向上している。
再起動後もポーリング間隔が保存される。
システムはループに障害がないかどうかを監視し、障害が検出された場合、ディスクへの別のパス
が使用され、そのレーザーまたはループを終了できる。
• Sun StorEdge Management Console ソフトウェアが強化された結果、2.1 リリースでは次の 2 つの機 能も使用できる。
– Microsoft Windows NT オペレーティング環境からの Sun StorEdge T3 の管理 – Sun Management Center との統合(起動通知とアラーム通知)
主な機能
Sun StorEdge Component Manager ソフトウェアを使用した場合、管理者およびサービス技術者は、サ ポートする Sun StorEdge A5X00 アレイや Sun StorEdge T3 内のデバイスや動作を監視、表示、制御する ことができます。Sun StorEdge Component Manager ソフトウェアの基本機能は次のとおりです。
機 能 説 明
自動検出 ホストにより管理される、ストレージ・アレイと非同期に関連している格納装置の
セットの識別。
監視(ヘルス・チェック)ホストにより管理される、1 台以上のストレージ・アレイとその関連装置の操作状態
の監視および記録。
監視(アラーム生成およ びビューア)
格納装置の管理および制御ストレージ・アレイとその関連装置コンポーネントの制御(LED の点滅、ディスク、
ログの表示 管理者によるログ・エントリの表示。ログ機能により、Sun StorEdge Component Manager
ログ・ファイルの監視 特定の文字列パターンをログ・ファイルで継続的に監視。パターンが識別された際、
LUN 構成 LUN の作成、削除、初期化、マウント、マウント解除の実行が可能。 Microsoft Windows NT
よる管理 Sun Management Center
フトウェアとの統合
検出した異常イベントによって生成されるアラームの作成、表示、管理。通知には、 GUI による視覚アラームと遠隔レポートの電子メール・メッセージを組み合わせての 使用が可能。
バックプレーン、および GBIC のバイパス、装置名の設定)。
ソフトウェアによって実行された作業の結果を監査する他、一連のイベントに関する 情報を表示することが可能。
アプリケーションに事前設定されている規則によってアラームまたはイベントがト リガされる。
Microsoft Windows NT オペレーティング環境から Sun StorEdge T3 の管理が可能。
Sun Management CenterソフトウェアからSun StorEdge Management Consoleの起動が可能。
位置づけ
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Sun StorEdge Management Console の GUI
Sun StorEdge Management Console では、GUI を採用した起動用ウィンドウにより、Sun StorEdge Component Manager ソフトウェアの諸機能を操作できます。メイン・ウィンドウにあるツールバーを
使用することで、管理者は Sun StorEdge Management Console の新規ウィンドウ、アラーム・ビューア、 ログ・ビューア、オンライン・ヘルプなどを起動できます。このウィンドウには、ヘル・チェック、 構成、制御の管理アプリケーション・タブやアラーム・ステータスのボタンも含まれています。
Sun StorEdge Component Manager ソフトウェアと Java テクノロジベースの Sun StorEdge 管理サービス による次の各機能は、Sun StorEdge Management Console を通じて提供されます。
• GUI ナビゲーション
共通イベント通知
共通ログ機能
アラームの生成
遠隔通知
分散管理オブジェクトの自動検出および通信
永続的な状態
ストレージ管理の一元化
位置づけ
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[Health] タブ
[Health] タブを使用することにより、管理者は選択したハードウェア・コンポーネントの属性およびス テータスを監視できます。この項では、各コンポーネントに特有の属性と規則について個々に説明し ます。規則が定義するステータスは、Health モジュール・コンポーネントの監視時に遠隔レポートに よってユーザに通知されます。規則の評価は Sun StorEdge Component Manager ソフトウェアに統合さ れます。
ヘルス・モニタリングの共通例には、次の項目のチェックが含まれます。
格納装置のファームウェア・バージョン
物理的な格納装置のループ構成
ディスク・ステータスとサイズ
格納装置の温度
格納装置内の全コンポーネントのヘルス・サマリ
位置づけ
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[ コントロール ] タブ
[ コントロール ] タブを使用することで、管理者は選択したハードウェア・コンポーネントの状態を制 御できます。このタブによって、ユーザはディスクの電源投入、ファイバチャネル・ポートの有効化 またはバイパス、保守目的の LED の「点滅」を行うことができます。
[ コントロール ] タブのウィンドウの下部にある数個のボタンを使用した場合、ディスク・ステータス に関する情報を入手できます。
• Power Up - ドライブを通常の起動状態に設定。
• Power Down - ディスクをドライブ・オフ / 非接続状態に設定。この状態では、ディスクは停止して
バイパス・モード(省電力モード)になる。[Power Down] ボタンによるディスクの電源切断は、診 断の実行時やディスク交換が実際に必要なときにのみ行うようにする。
• Blink LED - ディスク関連の LED の点滅開始をドライブに要求。
• Stop Blink LED - ディスク関連の LED の点滅無効(オフ)をドライブに要求。
• Bypass Port A - ディスクのポート A をバイパス。
• Bypass Port B - ディスクのポート B をバイパス。
• Enable Port A - ディスクのポート A を有効化。
• Enable Port B - ディスクのポート B を有効化。
[ バックプレーン ] アイコンを使用した場合、ユーザは特定のバックプレーンを選択して次のいずれか
の操作を行えます。
• Bypass Port A - バックプレーンのポート A をバイパス。
• Bypass Port B - バックプレーンのポート B をバイパス。
• Enable Port A - バックプレーンのポート A を有効化。
• Enable Port B - バックプレーンのポート B を有効化。
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[ 構 成 ] タブ
[ 構成 ] タブを使用することで、ユーザは次の作業を実行できます。
アラームの遠隔レポート用に電子メール・アドレスとログ・ファイルを指定
ハードウェアの再構成が必要なときにアラームを無効化
ハードウェア・コンポーネントのポーリングの時間間隔をカスタマイズ
指定した装置名を変更
Sun StorEdge Component Manager ソフトウェアの重要な機能に、図に表示されている遠隔レポート機能
があります。Sun StorEdge Management Consoleソフトウェアは、Sun StorEdge Component Manager ソフ トウェアのためにレポート要求を処理します。電子メール受信者のリストの他、メッセージが追加さ れるログ・ファイルを定義できます。顧客は、そのサーバ上でシステム管理製品を使用して、選択し たログ・ファイルの変更箇所を障害インジケータとして探し、個別の通知ルートによってメッセージ を中継することができます。
アラーム・ビューア
アラーム・ビューアは、Sun StorEdge Component Manager ソフトウェアによって監視されているデバイ スのアラーム・ステータスを伝えます。エラーが検出された際、このソフトウェアはアラーム・サマ リをトリガします。アラーム・サマリは、Sun StorEdge Management Console AlarmBar に表示されま す。次の表に示すように、アラーム・サマリは 6 種類のカテゴリに分類されます。
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