Sun™ Management Center 3.5
Netra™ サーバーのための
追補マニュアル
Sun Microsystems, Inc.
4150 Network Circle
Santa Clara, CA 95054
U.S.A.
Part No. 817-3126-10
2003 年 5 月 Revision A
コメントの宛先: docfeedback@sun.com
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原典:
Sun™ Management Center 3.5 Supplement for Netra™ Servers
Part No: 817-1388-10
Revision A
目次
1. ご使用にあたって 1
Netra 用のパッケージ 2
サポートされるシステムおよび環境 3
推奨されるパッチ 4
サポートされないアドオン 4
インストールの準備 4
2. プラットフォーム別の注意事項 7
アラームの通知 8
Netra サーバー用アラーム通知の判明している制限事項 10
LOM (Lights Out Management) に関する報告 10
電源装置に関する報告 10
Netra t 1120/1125 の注意事項 10
OpenBoot PROM の確認 10
▼ OpenBoot PROM を調べる 11
Netra t 1120/1125 の判明している制限事項 12
PSU ファンの状態に関する報告 12
Sun Fire V1280/Netra 1280 の注意事項 13
Sun Fire V1280/Netra 1280 の判明している制限事項 13
Sun Management Center の FRUID 情報の更新に時間がかかる 13
iii
入出力デバイスおよび入出力コントローラテーブルの処理が他の
プラットフォームと異なる 13
動的再構成の実行中にハードウェア情報を取得できない 13
内蔵テープドライブが Sun Management Center 3.5 で表示されない 14
3. インストールと設定 15
インストール手順について 15
設定スクリプトについて 16
GUI 設定 17
設定の所要時間 17
言語対応パッケージのインストール準備 18
古い言語対応パッケージの削除 18
新しい言語対応パッケージのインストール 19
iv Sun Management Center 3.5 Netra サーバーのための追補マニュアル • 2003 年 5 月
図目次
図 2-1 規則 rcr4u228 パラメタの設定 9
v
vi Sun Management Center 3.5 Netra サーバーのための追補マニュアル • 2003 年 5 月
表目次
表 1-1 パッケージ導入の概要 2
表 1-2 今回のリリースでサポートされる Netra サーバーと Solaris オペレーティング環境 3
表 1-3 必要な空きディスク容量 (概算値)5
表 3-1 設定の所要時間 17
表 3-2 削除する必要がある言語対応パッケージ 18
vii
viii Sun Management Center 3.5 Netra サーバーのための追補マニュアル • 2003 年 5 月
はじめに
このマニュアルには、Netra サーバー用の Sun™ Management Center 3.5 追加パッ
ケージ (Sun Management Center ソフトウェアの機能を拡張するパッケージ) に関す
る補足情報が記載されています。この拡張機能によって、サポートされている Netra
サーバーシステムおよび Sun Fire サーバーシステムを管理することができます。
マニュアルの構成
第 1 章では、Netra サーバーに Sun Management Center をインストールして使用す
るにあたって理解しておく必要がある情報を提供します。
第 2 章では、Netra システムに Sun Management Center をインストールして使用す
る際のシステム別の注意事項を説明します。
第 3 章では、Netra サーバーに Sun Management Center をインストールして設定す
る方法を説明します。
ix
関連マニュアル
用途 タイトル パーツ番号
SunMC 3.5 ソフトウェアの
インストールと構成
SunMC3.5 ソフトウェアの使用 『Sun Management Center 3.5 ユーザーガイド』
Netra t 1120/1125 サーバー 『Netra t 1120/1125 インストレーション及び基本メンテ
Netra t1 Model 100/105 サーバー 『Netra t1 User and Administration Guide』
Netra t 1400/1405 サーバー 『Netra t 1400/1405 インストールマニュアルとユーザー
Netra T1 AC200/DC200 サーバー 『Netra T1 AC200 および DC200 サーバーユーザーマ
Netra X1 サーバー 『Netra X1 サーバーユーザーマニュアル』
Netra 20 サーバー
Sun Fire V100 サーバー 『Sun Fire V100 サーバー ユーザーマニュアル』
Sun Fire V120/Netra 120 サーバー 『Sun Fire V120 および Netra 120 サーバーユーザーマ
Sun Fire V1280 サーバー 『Sun Fire V1280/Netra 1280 システム管理マニュア
1 Netra 20 サーバーは、以前は Netra T4 サーバーと呼ばれていたため、このサーバーの関連ソフトウェアスクリプトにはこの名前を
参照しているものがあります。
1
『Sun Management Center 3.5 インストールと構成ガイ
ド』
ナンス・ガイド』
『LOMlite User's Guide』
『LOMlite User's Guide』
マニュアル』
『LOMlite User's Guide』
ニュアル』
『Netra 20 Installation and User's Guide』
ニュアル』
ル』
817-3019
817-3024
805-7549
806-2038
806-4707
806-2038
806-2375
806-2038
806-6776
806-7454
806-7334
816-3431
816-3422
817-1419
x Sun Management Center 3.5 Netra サーバーのための追補マニュアル • 2003 年 5 月
シェルプロンプトについて
シェル プロンプト
UNIX の C シェル マシン名%
UNIX の Bourne シェルと Korn シェル
スーパーユーザー (シェルの種類を問わない)
$
#
書体と記号について
書体または記号 意味 例
AaBbCc123
AaBbCc123
AaBbCc123
またはゴシック
『 』 参照する書名を示します。 『Solaris ユーザーマニュアル』
コマンド名、ファイル名、ディレ
クトリ名、画面上のコンピュータ
出力、コード例。
ユーザーが入力する文字を、画面
上のコンピュータ出力と区別して
表します。
コマンド行の可変部分。実際の名
前や値と置き換えてください。
.login ファイルを編集します。
ls -a を実行します。
% You have mail.
マシン名%
Password:
rm
rm ファイル名 と入力します。
su
filename と入力します。
「 」 参照する章、節、または、
強調する語を示します。
\
枠で囲まれたコード例で、テキス
トがページ行幅をこえる場合に、
継続を示します。
第 6 章「データの管理」を参照。
この操作ができるのは「スーパーユー
ザー」だけです。
% grep ‘^#define \
XV_VERSION_STRING’
はじめに xi
Sun のオンラインマニュアル
各言語対応版を含むサンの各種マニュアルは、次の URL から表示または印刷できま
す。
http://www.sun.com/documentation
コメントをお寄せください
弊社では、マニュアルの改善に努力しており、お客様からのコメントおよびご忠告を
お受けしております。コメントは下記宛てに電子メールでお送りください。
docfeedback@sun.com
電子メールの表題にはマニュアルの Part No.(817-3126-10) を記載してください。
なお、現在日本語によるコメントには対応できませんので、英語で記述してくださ
い。
xii Sun Management Center 3.5 Netra サーバーのための追補マニュアル • 2003 年 5 月
第 1 章
ご使用にあたって
この章では、Sun Management Center 3.5 Netra アドオンソフトウェアについて簡単
に説明し、また、このソフトウェアのインストールにあたっての注意事項を説明しま
す。
この章は以下の節で構成されています。
■ 2 ページの「Netra 用のパッケージ」
■ 3 ページの「サポートされるシステムおよび環境」
■ 4 ページの「推奨されるパッチ」
■ 4 ページの「サポートされないアドオン」
■ 4 ページの「インストールの準備」
Sun Management Center ソフトウェアは、適切なアドオンソフトウェアによりサ
ポート対象の Sun プラットフォームを監視および管理する機能を提供します。Netra
ソフトウェアのアドオンには、表 1-2 に示す Netra システムを監視および管理する機
能があります。
このマニュアルでは、Netra アドオンソフトウェア固有のインストールと設定の問
題、および機能強化やバグ修正について説明します。Sun Management Center のコ
アソフトウェアの使用方法およびインストールについては、『Sun Management
Center 3.5 ユーザーガイド』およびコア製品ソフトウェアに付属するその他のマニュ
アルを参照してください。
1
Netra 用のパッケージ
Netra サーバー用の Sun Management Center パッケージは、Sun Management
Center のアーキテクチャー階層に対応しています。Netra サーバー用のパッケージは
次の 3 つです。
■ SUNWesnts – Netra サーバー用パッケージ
サポートする Netra システムを監視するために Sun Management Center サーバー
が必要とするライブラリなどのファイルを提供します。このモジュールは、すべ
ての Sun Management Center サーバーシステムに、主要 Sun Management
Center サーバーソフトウェアに追加してインストールする必要があります。
■ SUNWesnta – Netra エージェント用パッケージ
サポートする Netra システムを監視するために Sun Management Center エージェ
ントが必要とするライブラリなどのファイルを提供します。このモジュールは、
Sun Management Center 監視対象のすべての Netra システムに、主要 Sun
Management Center エージェントソフトウェアに追加してインストールする必要
があります。
注 – Sun Management Center サーバーが Netra プラットフォームの場合、エージェ
ントパッケージである SUNWesnta、SUNWesnts、SUNWesnti がインストールされ
ます。表 1-1 を参照してください。
■ SUNWesnti – Netra エージェントおよびサーバー共通インストールパッケージ
グラフィカルユーザーインタフェース (GUI) の設定、エージェントのアップデー
ト、アドオンのインストールおよび削除をサポートするスクリプトと Java クラス
ファイルを提供します。
表 1-1 パッケージ導入の概要
サーバー パッケージ
Netra 以外
Netra サーバー SUNWesnts、SUNWesnta、SUNWesnti
Netra エージェント SUNWesnta、SUNWesnti
SUNWesnts、SUNWesnti
注 – これらのパッケージのインストールには pkgadd を使用せず、第 3 章に示すよ
うにインストールスクリプトを使用してください。
2 Sun Management Center 3.5 Netra サーバーのための追補マニュアル • 2003 年 5 月
サポートされるシステムおよび環境
このリリースでは、表 1-2 に示す Netra システムとオペレーティング環境がサポート
されています。
表 1-2 今回のリリースでサポートされる Netra サーバーと Solaris オペレーティング
環境
Solaris 7
(32 ビット版
および
サーバー
Sun Netra t 112x サーバー
Sun Netra t 140x サーバー
Sun Netra t1 Model 10x サーバー
Sun Netra T1 サーバー
Sun Netra X1 サーバー
Sun Fire V100 サーバー
Sun Netra 20 サーバー
Sun Fire V120 および
Netra 120 サーバー
Sun Fire V1280 および
Netra 1280 サーバー
* 第 2 章の注意事項を参照してください。
† Netra 20 サーバーは、以前は Netra T4 サーバーと呼ばれていました。
‡ Solaris 2.6 上で動作するのは Sun Management Center エージェントのみです。
§ Solaris 7 上で動作するのは Sun Management Center エージェントのみです。
*
†
Solaris 2.6
‡
64 ビット版)
✓✓✓
✓✓✓✓
✓✓✓
§
Solaris 8 Solaris 9
✓✓
✓✓
✓✓
✓✓
✓✓
✓✓
第 1 章 ご使用にあたって 3
推奨されるパッチ
Sun Management Center 3.5 アプリケーション用に推奨される Solaris ソフトウェア
のパッチがあります。Sun Management Center 3.5 ソフトウェアおよびアドオンをイ
ンストールする前に、オペレーティング環境に必要なすべてのパッチをインストール
してください。
保守契約済みの場合は、次の Web サイトからパッチをダウンロードできます。
http://sunsolve.sun.com
パッチは Sun Management Center 製品 Web サイトからダウンロードすることもで
きます。
http://www.sun.com
Sun Management Center 3.5 ソフトウェアに必要なパッチの詳細については、『Sun
Management Center 3.5 ソフトウェア ご使用にあたって』を参照してください。
サポートされないアドオン
Sun Management Center 製品に付属している DR (動的再構成) アドオンは、Netra
サーバーシステムでは機能しません。このため、このアドオンでサポートされる
Netra、および Sun Fire エージェントに DR モジュールは読み込まないでください。
インストールの準備
インストール方法には、CD からインストールする方法と、Sun Management Center
の Web サイトからソフトウェアをダウンロードしてインストールする方法の 2 通り
があります。
Netra サーバーシステム用のパッケージは、Sun Management Center インストール
手順の一部としてインストールします。インストールを開始する前に、ネットワーク
上でサーバーおよびコンソールとして機能させる Netra システム、それらサーバーと
コンソールに監視させるシステムを決めておいてください。
4 Sun Management Center 3.5 Netra サーバーのための追補マニュアル • 2003 年 5 月
Sun Management Center ソフトウェアのインストール手順については、『Sun
Management Center 3.5 ユーザーガイド』と『Sun Management Center 3.5 ソフト
ウェアご使用にあたって』、または Sun Management Center の Web サイトを参照
してください。
http://www.sun.com/sunmanagementcenter
Sun Management Center モジュールをインストールする前に、インストール先のシ
ステムに十分な空きディスク容量があることを確認してください。下記の表は、
Netra、および Sun Fire 専用のパッケージに必要な空きディスク容量をまとめていま
す。
表 1-3 必要な空きディスク容量 (概算値)
コンポーネント Netra 用モジュール
エージェントパッケージ 5M バイト
サーバーパッケージ 4M バイト
第 1 章 ご使用にあたって 5
6 Sun Management Center 3.5 Netra サーバーのための追補マニュアル • 2003 年 5 月
第 2 章
プラットフォーム別の注意事項
この章では、Netra システムに Sun Management Center をインストールして使用す
る際のシステム別の注意事項、要件、制限事項について説明します。
この章は以下の節で構成されています。
■ 8 ページの「アラームの通知」
■ 10 ページの「Netra t 1120/1125 の注意事項」
■ 13 ページの「Sun Fire V1280/Netra 1280 の注意事項」
注 – Netra t 1120/1125 サーバーおよび Sun Fire V1280/Netra 1280 サーバーについ
ては追加注意事項があります。詳細については、10 ページの「Netra t 1120/1125 の
注意事項」および 13 ページの「Sun Fire V1280/Netra 1280 の注意事項」を参照して
ください。
7
アラームの通知
Netra サーバー用の Sun Management Center コンポーネントの機能を完全に利用で
きるようにするには、Netra 専用のアラームソフトウェアとその他のプラットフォー
ム専用のパッケージをインストールする必要があります。このソフトウェアがインス
トールされていない場合は、rcr4u228 規則によって重大アラームが生成され、Netra
専用のアラームは使用できません。
rcr4u228 規則は、このソフトウェアがインストールされていないときにアラームを生
成するかどうかを指定できるようにするパラメタをサポートしています。図 2-1を参
照してください。
このアラームが生成された場合は、「はじめに」に示されている適切なインストール
マニュアルの説明に従って、アラームまたはその他必須ソフトウェアを再インストー
ルしてください。
注 – Sun Management Center では、tsalarms ソフトウェア (Netra t 1120/1125) は
LOM と呼ばれています。
この規則は、アラームまたは他のプラットフォーム専用のパッケージが見つからな
かったときにアラームを生成するかどうかを指定できるようにするパラメタをサポー
トしています。
このパラメタは、属性エディタの「アラーム」タブを使用して設定できます。「ア
ラーム」タブを表示するには、「システム」テーブルの「モジュールの状態」属性を
右クリックします (図 2-1 を参照)。『Sun Management Center 3.5 ユーザーガイド』
の第 9 章でも説明しています。
8 Sun Management Center 3.5 Netra サーバーのための追補マニュアル • 2003 年 5 月
図 2-1 規則 rcr4u228 パラメタの設定
第 2 章 プラットフォーム別の注意事項 9
Netra サーバー用アラーム通知の判明している
制限事項
LOM (Lights Out Management) に関する報告
LOM イベントログで、最も古いイベントが event(0) と示されます。
電源装置に関する報告
Netra サーバーの場合、電源装置 (PSU) の完全性は内部的にのみ検査されます。入力
電源がないことの報告はされますが、PSU 自体に障害があるわけではないため、PSU
は OK (正常) と表示されます。これは、AC および DC 電源装置のどちらでも同じで
す。
Netra t 1120/1125 の注意事項
この節では、Netra t 1120/1125 に固有の注意事項を示します。
OpenBoot PROM の確認
Netra t 1120 および Netra t 1125 システムには、OpenBoot PROM のアップグレード
が必要なものがあります。システムをアップグレードしないで Netra t サーバー用の
Sun Management Center コンポーネントをインストールした場合は、物理および論
理ハードウェア表示をはじめとして、そのかなりの機能が使用できなくなったり、プ
ラットフォームが誤って Ultra 60 ワークステーションと認識されたりします。
Netra t 1120 または 1125 で物理および論理ハードウェア表示が使用できなかった
り、プラットフォームが誤って Ultra 60 ワークステーションと認識されたりする場合
は、下記の説明に従って OpenBoot PROM を調べ、適切なバージョンを使用してい
るか、正しく設定されているかを確認してください。
10 Sun Management Center 3.5 Netra サーバーのための追補マニュアル • 2003 年 5 月
▼ OpenBoot PROM を調べる
● スーパーユーザーで次のコマンドを入力します。
# eeprom banner-name
■ 次のメッセージが返された場合
banner-name=Netra t 1120/1125
何もする必要はなく、すぐに第 3 章で説明するインストールに進むことができま
す。
■ 次のメッセージが返された場合
banner-name=
<
メッセージ> は何らかのテキストで、何も含まれないこともあります。以下を入
<メッセージ>
力します。
# eeprom banner-name=’Netra t 1120/1125’
# reboot
第 3 章で説明している Sun Management Center のインストールに進む前に、シス
テムを再起動する必要があります。
■ 次のメッセージが返された場合
banner-name: data not available
PROM をアップグレードする必要があります。PROM のアップグレード方法につ
いては、システムに付属しているマニュアルを参照するか、ご購入先にお問い合
わせください。
第 2 章 プラットフォーム別の注意事項 11
Netra t 1120/1125 の判明している制限事項
PSU ファンの状態に関する報告
PSU ファンの状態を無視するように tsalarms ソフトウェアを設定しているときに、
PSU ファンの状態が OK と報告されます。
/kernel/drv/tsalarm.conf ファイルを調べてください。このファイルに
monvalidmask=255 という行が含まれている場合、PSU ファンは正しく監視されて
います。この行がファイルに含まれていないか、行はあるが、数字が異なる場合は、
行を挿入するか、monvalidmask=255 に変更してください。変更を有効にするに
は、再起動するか、あるいは modunload(1M) を実行してから modload(1M) を実行
する必要があります。tsalarm(7D) を参照してください。
注 – 初期の Netra t 1120/1125 システムの場合、PSU ファンの状態は監視されませ
ん。そうしたシステムで、上記に示しているように tsalarm.conf を設定すると、
PSU ファンの状態が問題あり (Faulty) と報告されることがあります。上記のように
tsalarm.conf を設定していて、両方の PSU ファンが問題ありと報告され、実際に
はファンが回転している場合は、システムが初期 Netra t 1120/1125 である可能性が
あります。 その場合は、tsalarm.conf を以前の設定に戻してください。PSU ファ
ンの状態が常に OK と報告されるようになります。
12 Sun Management Center 3.5 Netra サーバーのための追補マニュアル • 2003 年 5 月
Sun Fire V1280/Netra 1280 の注意事項
この節では、Sun Fire V1280/Netra 1280 サーバーに固有の注意事項を示します。
Sun Fire V1280/Netra 1280 の判明している
制限事項
Sun Management Center の FRUID 情報の更新に時間がかかる
Sun Fire V1280/Netra 1280 は、帯域幅の狭い通信チャネルで Sun Fire V1280/Netra
1280 サービスコントローラから FRUID 情報を取得します。これらのサーバーでは、
起動後に定期的に FRUID 情報を取得する方式を採用しています。起動中には FRUID
情報の取得準備ができていない場合があり、その場合には「Reading...」という関
連情報が表示されます。プラットフォーム全体に関するすべての FRUID 情報の取得
にかかる時間はプラットフォームの設定によって異なり、最大で 2 時間程度かかる場
合があります。
入出力デバイスおよび入出力コントローラテーブルの処理が
他のプラットフォームと異なる
Sun Fire V1280/Netra 1280 の実装は他のプラットフォームの実装と次の点が異なり
ます。
■ 入出力コントローラテーブルは未使用です。
■ 入出力デバイステーブルに PCI カードの一覧が表示されますが、ディスク数、
テープ数、ネットワーク数属性は未使用です。
■ 物理的に Sun Fire V1280/Netra 1280 のシャーシに物理的に含まれていないディス
クやテープなどの外部装置は、アドオンによる監視対象になりません。
動的再構成の実行中にハードウェア情報を取得できない
動的再構成のコマンド行インタフェースの詳細については、『Sun Fire V1280/Netra
1280 システム管理マニュアル』を参照してください。Sun Management Center 製品
に付属している DR (動的再構成) アドオンは、Sun Fire V1280/Netra 1280 サーバー
ではサポートされていません。
第 2 章 プラットフォーム別の注意事項 13
Sun Fire V1280/Netra 1280 は、一度に 1 つの要求のみを待機させることが可能な通
信チャネルであり、Sun Fire V1280/Netra 1280 サービスコントローラからハード
ウェア状態情報を取得します。この通信チャネルは動的再構成の要求とハードウェア
状態の要求の両方で使用されるため、再構成の実行中にはハードウェア情報を取得す
ることはできません。
動的再構成の要求が完了すると、通信チャネルが使用可能になり、Sun Management
Center ブラウザ、論理および物理情報が再度表示されます。
内蔵テープドライブが Sun Management Center 3.5 で
表示されない
Solaris では必要に応じてデバイスドライバを動的にロードおよびアンロードしま
す。エージェントが Solaris 計測インタフェースを問い合わせたときにテープデバイ
スドライバがロードされない場合、Sun Management Center はテープドライバを検
出できません。
14 Sun Management Center 3.5 Netra サーバーのための追補マニュアル • 2003 年 5 月
第 3 章
インストールと設定
この章では、『Sun Management Center 3.5 ユーザーガイド』を補足するインストー
ル手順を説明します。
この章は以下の節で構成されています。
■ 15 ページの「インストール手順について」
■ 16 ページの「設定スクリプトについて」
インストール手順について
Sun Management Center コンポーネントのインストールまたはアップグレードには
同じ Sun Management Center インストールプログラムを使用します。インストール
が完了したら、Setup と呼ばれる設定スクリプトを実行してソフトウェアを設定する
必要があります。4 ページの「インストールの準備」も参照してください。
インストールプログラムは、対話型の質問形式でインストール手順を指示します。イ
ンストールプログラムを実行すると、システムのハードウェアおよびソフトウェア環
境が検査されます。インストール済みの Sun Management Center ソフトウェアが検
出されなかった場合、最新の Sun Management Center コアパッケージおよびアドオ
ン製品をインストールするかどうかを確認するメッセージが表示されます。インス
トール済みの Netra サーバーパッケージが検出された場合、既存データを保存するか
どうかを確認するメッセージが表示されます。
インストールスクリプトの実行方法は、従来のインストールスクリプト、es-inst
を使用する方法と、新しい GUI インストール機能である es-guiinst を使用する方
法の 2 通りあります。選択したインストール方法によって、その後に自動実行される
設定スクリプトが変わります (たとえば、GUI インストールプログラムを使用した場
合、デフォルトで es-guisetup が実行されます)。
15
注 – es-inst スクリプトを実行中に Netra を追加するよう指示するメッセージが表
示されたら、y を入力します。
注 – Sun Management Center パッケージは Netra サーバーパッケージとは独立して
いるため、インストールプログラムでは Sun Management Center パッケージは自動
アップデートされません。 コアパッケージをアップデートするには、『Sun
Management Center 3.5 ソフトウェア ご使用にあたって』の説明に従って適切な
パッチを適用する必要があります。
Sun Management Center 3.5 コアソフトウェアのインストール手順については、Sun
Management Center 3.5 のメディアまたは Sun Management Center 3.5 の次の Web
サイトを参照してください。
http://www.sun.com/sunmanagementcenter
設定スクリプトについて
Sun Management Center パッケージのインストールが完了すると、設定プログラム
を実行するかどうかを確認するメッセージが表示されます。ソフトウェアを使用する
前に、設定プログラムを実行して新しくインストールしたソフトウェアを設定する必
要があります。インストールプログラムで確認メッセージが表示されたときに「は
い」 [y] と応答することによって、インストール完了後すぐに設定プログラムを実
行することができます。
設定スクリプトの実行方法は、従来の設定スクリプトである es-setup を使用する
方法と、新しい GUI 設定機能である es-guisetup を使用する方法の 2 通りがあり
ます。Sun Management Center パッケージのインストール方法によって、デフォル
トの設定スクリプトが変わります (たとえば、インストールに GUI インストールプロ
グラムを使用した場合、デフォルトで es-guisetup が実行されます)。
後から Sun Manatement Center 3.5 ディレクトリの /opt/SUNWsymon/sbin に移動
し、./es-setup または ./es-guisetup と入力して設定スクリプトを実行するこ
ともできます。
注 – インストール後に設定プログラムを自動起動しない方法を選択した場合、設定
スクリプトを実行するときに設定方法を選択することができます。2 つの設定方法の
詳細については、『Sun Management Center 3.5 ユーザーガイド』を参照してくださ
い。
16 Sun Management Center 3.5 Netra サーバーのための追補マニュアル • 2003 年 5 月
GUI 設定
GUI 設定アプリケーションは Sun Management Center の新機能です。このアプリ
ケーションでは、GUI で Netra サーバーのアドオンソフトウェアを設定することが
できます。GUI 設定アプリケーションの詳細については、『Sun Management
Center 3.5 ユーザーガイド』を参照してください。
設定の所要時間
インストールした Sun Management Center コンポーネントの設定にかかる時間は、
インストールしたコンポーネントの種類によって異なります。詳細は、表 3-1 を参照
してください。
表 3-1 設定の所要時間
インストールしたコンポーネント 設定時間
エージェントのみ 1 分以内
コンソールのみ 1 分以内
サーバーのみ 約 20 分。初めて Sun Management Center 3.5 サー
バーコンポーネントをインストールした場合は、ソ
フトウェアを設定する前にシステムを再起動するよ
う指示するメッセージが表示されます
コンポーネントの組み合わせ 各コンポーネントの所要時間を加算した時間
第 3 章 インストールと設定 17
言語対応パッケージのインストール準備
旧リリースの Sun Management Center ソフトウェアからインストールされた言語対
応環境を使用している場合、古い言語対応パッケージを手動で削除してから、このリ
リースに付属する新しいバージョンをインストールする必要があります。次の表に言
語対応パッケージの内容を示します。
表 3-2 削除する必要がある言語対応パッケージ
パッケージ名 説明
SUNWjesns
SUNWkesns
SUNWcesns
SUNWhesns
注 – 上記のパッケージを削除する必要があるのは、旧バージョンの Sun
Management Center ソフトウェアがインストールされている場合のみです。Sun
Management Center 3.0 ソフトウェアには、日本語、韓国語、簡体字中国語、繁体字
中国語の言語対応パッケージがあります。
Netra サーバー用の日本語 Sun Management Center サーバー階層
Netra サーバー用の韓国語 Sun Management Center サーバー階層
Netra サーバー用の簡体字中国語 Sun Management Center サーバー階層
Netra サーバー用の繁体字中国語 Sun Management Center サーバー階層
古い言語対応パッケージの削除
1. 表 3-2 に示す言語対応パッケージがインストールされているかどうかを確認します。
次のように入力します。パッケージ名の部分は言語対応パッケージ名に置き換えま
す。複数の言語対応パッケージを指定する場合、パッケージ名をスペースで区切り 1
行で入力します。
% pkginfo パッケージ名 パッケージ名
古い言語対応パッケージがインストールされていなければ、エラーメッセージが表示
されます。この場合、新しいパッケージのインストール準備は完了です。エラーメッ
セージが表示されなかった場合、次に示す手順に従って古いパッケージを削除する必
要があります。
18 Sun Management Center 3.5 Netra サーバーのための追補マニュアル • 2003 年 5 月
2. スーパーユーザーでログインし、次のコマンドを入力します。パッケージ名の部分は
削除する言語対応パッケージ名に置き換えます。
# pkgrm パッケージ名
新しい言語対応パッケージのインストール
新しい言語対応パッケージのインストール方法については、『Sun Management
Center 3.5 インストールと構成ガイド』を参照してください。
第 3 章 インストールと設定 19
20 Sun Management Center 3.5 Netra サーバーのための追補マニュアル • 2003 年 5 月
索引
E
es-guiinst,15
es-inst,15
G
GUI インストール機能,15
GUI 設定,17
L
LOM
tsalarms ソフトウェアを参照
N
Netra
エージェントおよびサーバー共通インストール
パッケージ
エージェントパッケージ,2
サーバーパッケージ,2
サポートされないアドオン,4
Netra 1280
Sun Fire V1280/Netra1280 を参照
Netra t 1120/1125
OpenBoot PROM のアップグレード要件
注意事項,10
Netra 専用のアラーム
,2
,10
使用要件
,8
O
OpenBoot PROM
バージョンの確認方法
,11
R
rcr4u228 規則,8
重大アラーム,8
S
Solaris
推奨されるパッチ
Sun Fire V1280/Netra 1280
FRUID 情報の更新
テープドライブが表示されない,14
動的再構成中に取得可能な情報,13
入出力デバイスおよび入出力コントローラテー
ブルの使用
判明している制限事項,13
,4
,13
,13
T
tsalarms ソフトウェア
PSU ファンの状態に関する報告
,12
21
rcr4u228 規則,8
初期の Netra t 1120/1125 システムの PSU ファン
に関する報告
,12
あ
アラームソフトウェア,8
アラーム通知
電源装置に関する報告
判明している制限事項,10
,10
い
インストール手順,15
GUI インストール機能,15
GUI 設定,17
新しい言語対応パッケージのインストール,19
言語対応パッケージ,18
コアパッケージ,16
設定スクリプト,15
設定の所要時間,17
け
言語対応パッケージ,18
新しい対応パッケージのインストール,19
古い言語対応パッケージの削除,18
さ
サポートされるシステムおよび環境,3
新しくインストールしたソフトウェアの設定
,16
て
テープドライブが表示されない,14
と
動的再構成
サポートされないアドオン
,4
に
入出力コントローラテーブル
Sun Fire V1280/Netra 1280 上での使用
入出力デバイステーブル
Sun Fire V1280/Netra 1280 上での使用
は
パッケージ
SUNWesnta
SUNWesnti,2
SUNWesnts,2
概要,2
コアパッケージのアップデート,16
パッチ
Solaris 用に推奨
ダウンロード URL,4
,2
,4
,13
,13
し
初期の Netra t 1120/1125 システムの PSU ファンの
状態に関する報告
,12
せ
設定スクリプト,15
22 Sun Management Center 3.5 Netra サーバーのための追補マニュアル • 2003 年 5 月
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