Sun Microsystems Integrated Lights-Out Manager Administration Guide

Integrated Lights-Out Manager
(ILOM)
管理ガイド
Sun Microsystems, Inc. www.sun.com
部品番号 819-6808-10
2006
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LA DOCUMENTATION EST FOURNIE "EN L’ÉTAT" ET TOUTES AUTRES CONDITIONS, DECLARATIONS ET GARANTIES EXPRESSES OU TACITES SONT FORMELLEMENT EXCLUES, DANS LA MESURE AUTORISEE PAR LA LOI APPLICABLE, Y COMPRIS NOTAMMENT TOUTE GARANTIE IMPLICITE RELATIVE A LA QUALITE MARCHANDE, A L’APTITUDE A UNE UTILISATION PARTICULIERE OU A L’ABSENCE DE CONTREFAÇON.
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目次
はじめに ix
1. ILOM とシステム管理の概要 1–1
1.1
概要 1–1
1.1.1 ILOM
1.1.2 ILOM
を使用して実行できる共通のタスク 1–2 デフォルト設定 1–3
1.2 Sun N1 System Manager
2. ILOM 初期セットアップ 2–1
2.1
シリアル接続を使用した ILOM への接続 2–1
2.2
イーサネット接続を使用した ILOM への接続 2–3
2.2.1 BIOS
2.2.2 DHCP
2.2.3
セットアップユーティリティを使用して IP アドレスを
設定する
静的 IP アドレスを使用するように ILOM を設定する 2–6
2–4
を使用するように ILOM を設定する 2–5
2.2.3.1 CLI
設定する
2.2.3.2 CLI
設定する
2.2.3.3 WebGUI
について 1–4
とシリアル接続で IP アドレスを静的に
2–7
とイーサネットで IP アドレスを静的に
2–8
IP アドレスを静的に設定する 2–9
iii
3. コマンドラインインタフェースの使用 3–1
3.1 CLI
3.2
へのログイン 3–2
コマンドシンタックス 3–3
3.3 LDAP 3–6
3.3.1 LDAP
3.3.2 LDAP
3.4 ILOM
3.4.1
3.4.2
3.5
ホストの管理 3–12
3.5.1
3.5.2
3.5.3
3.6 ILOM
3.6.1
3.6.2
3.7 ILOM
へのアクセスの管理 3–11
アクセス設定の表示 3–11 アクセス設定の設定 3–11
ホストの状態の管理 3–12 ホストコンソールの管理 3–13 ホストのセンサーの表示 3–13
ネットワーク設定の管理 3–14
ネットワーク設定の表示 3–14 ネットワーク設定の設定 3–14
シリアルポート設定の管理 3–16
の仕組み 3–6 の設定 3–9
3.7.1
3.7.2
3.8
ユーザーアカウントの管理 3–17
3.8.1
3.8.2
3.8.3
3.8.4
3.9 ILOM
3.9.1
3.9.2
iv Integrated Lights Out Manager (ILOM) 管理ガイド 2006 3
シリアルポート設定の表示 3–16 シリアルポート設定の設定 3–16
ユーザーアカウントの追加 3–18 ユーザーアカウントの削除 3–18 ユーザーアカウントの表示 3–18 ユーザーアカウントの設定 3–18
警告の管理 3–20
警告の表示 3–20 警告の設定 3–20
3.10 クロック設定の管理 3–22
3.10.1
3.10.2
3.11 ILOM
3.11.1
3.11.2 CLI
3.11.3
3.11.4
3.12 ILOM
クロック設定の表示 3–22 クロックを設定して NTP サーバーを使用する 3–22
情報の表示 3–23
バージョン情報の表示 3–23
コマンドの表示 3–23 アクティブセッションの表示 3–23 使用可能ターゲットの表示 3–24
ファームウェアをアップデートする方法 3–24
3.12.1 ILOM
3.12.2
: 3–25
4. WebGUI の使用 4–1
4.1
概要 4–1
4.1.1
4.1.2
ブラウザおよびソフトウェア要件 4–2 ユーザーと権限 4–2
4.1.3 WebGUI
ファームウェアのアップデート 3–24
タスク 4–2
4.2 WebGUI
4.3 Sun WebGUI
4.3.1 WebGUI
4.3.2 WebGUI
の機能 4–3
へのログインとログアウト 4–4
へのログイン方法 4–5 からのログアウト方法 4–6
5. WebGUI を使用したシステムの監視と保守 5–1
5.1 ILOM
5.2 ILOM
5.3 ILOM
5.4
交換可能部品情報を表示する方法 5–7
5.5
温度や電圧、ファンセンサーの測定値を表示する方法 5–8
5.6
警告を表示する方法および警告宛先を設定する方法 5–12
ファームウェアをアップグレードする方法 5–2 をリセットする方法 5–6 BIOS パスワードをリセットする方法 5–7
目次 v
5.7 システムイベントログの表示とクリア 5–15
5.7.1 SEL
5.8 SNMP
5.9
サーバーのロケータインジケータを制御する方法 5–23
タイムスタンプの解釈 5–18
設定を有効にして SNMP ユーザーを表示する方法 5–19
6. WebGUI を使用したシステム設定 6–1
6.1 ILOM
6.2 ILOM
6.3 ILOM
6.4
ネットワーク設定の設定 6–6
6.5
新しい SSL 証明書をアップロードする方法 6–9
6.6 HTTP
セッションタイムアウトの設定 6–1 シリアルポートの設定 6–2 クロックの設定 6–4
または HTTPS ウェブアクセスの有効化 6–10
7. WebGUI を使用したシステム情報の管理 7–1
7.1 ILOM
7.2 ILOM
ハードウェアやファームウェア、IPMI バージョンを知る方法 7–1 への有効な接続を表示する方法 7–2
8. WebGUI を使用したユーザーの管理 8–1
8.1
ユーザーアカウントの管理 8–1
8.1.1
8.1.2 ILOM
8.1.3
8.2 LDAP
9.
リモートコンソールアプリケーション 9–1
9.1
リモートコンソールアプリケーションについて 9–1
9.1.1
9.1.2 CD
9.2
リモートコンソールアプリケーションの起動 9–5
vi Integrated Lights Out Manager (ILOM) 管理ガイド 2006 3
ユーザーの役割と権限 8–2
ユーザーアカウントの修正 8–5
ユーザーアカウントの削除 8–8
設定の表示と変更 8–9
インストール要件 9–2
およびフロッピーディスクリダイレクトの動作モデル 9–3
9.3 キーボード、ビデオ、マウス、またはストレージデバイスの
リダイレクト
9–11
9.4
9.3.1
9.3.2
ホストサーバーの電源の制御 9–14
キーボードとマウスデバイスのリダイレクト 9–11 ストレージデバイスのリダイレクト 9–13
10. IPMI の使用 10–1
10.1 IPMI
について 10–1
10.1.1 IPMItool 10–2
10.2
11. SNMP
11.1 SNMP
10.1.2
サポートされている IPMI 2.0 コマンド 10–2
の使用 11–1
センサー 10–2
について 11–1
11.1.1 SNMP
11.2 SNMP MIB
11.3 MIB
11.4 SNMP
11.5 ILOM
の統合 11–3
メッセージ 11–3
上で SNMP を設定する方法 11–4
の仕組み 11–1
のファイル 11–2
11.6 SNMP
11.6.1
11.6.2
11.6.3
A. コマンドラインインタフェースのリファレンス A–1
A.1
CLI コマンドのクイックリファレンス A–1
A.2
CLI コマンドリファレンス A–6
A.2.1 cd A–6
A.2.2 create A–7
A.2.3 delete A–7
ユーザーアカウントを管理する方法 11–6
ユーザーアカウントの追加 11–6 ユーザーアカウントの削除 11–6 ユーザーアカウントの設定 11–7
目次 vii
A.2.4 exit A–8
A.2.5 help A–9
A.2.6 load A–10
A.2.7 reset A–11
A.2.8 set A–12
A.2.9 show A–14
A.2.10 start A–18
A.2.11 stop A–19
A.2.12 version A–19
用語集 用語集
索引 索引 –1
–1
viii Integrated Lights Out Manager (ILOM) 管理ガイド 2006 3

はじめに

この『 Integrated Lights Out Manager (ILOM) 管理ガイド』では、 Integrated
Lights-Out Manager (ILOM)
します。
ILOM は一部の Sun サーバーに付属しています。これらのサーバーを使用している場
合、センサーやしきい値などのプラットフォーム固有の情報やハードウェアの詳細が 記載された
ILOM の補足ドキュメントも含まれています。
コメントをお寄せください
Sun 社は、ドキュメントの改善を常に心がけており、皆様のコメントや提案を歓迎い
たします。コメントは次のサイトを通してお送りください。
http://www.sun.com/hwdocs/feedback
フィードバックには、本書のタイトルと部品番号の記載をお願いいたします。
Integrated Lights Out Manager (ILOM) 管理ガイド、部品番号 819-6808-10
を使用して Sun サーバーを管理する手順について説明
UNIX コマンドの使い方
本書には、基本的な UNIX スの設定などの手順に関する情報は含まれていないことがあります。このような情報 については、次のマニュアルを参照してください。
®
コマンドや、システムのシャットダウンや起動、デバイ
ix
システムに付属のソフトウェアマニュアル
次の場所にある Solarisオペレーティングシステムのドキュメント
http://docs.sun.com
サードパーティーのウェブサイト
Sun 社は、本書で挙げているサードパーティーのウェブサイトの 利 用について責任
を負いません。また、当該サイトまたはリソースから入手可能なコンテンツや広告、 製品またはその他の素材を推奨したり、責任あるいは法的義務を負うものではありま せん。さらに、他社のウェブサイトやリソースに掲載されているコンテンツ、製品、 サービスなどの使用や依存により生じた実際の、または嫌疑的な損害や損失について も責任を負いません。
表記上の規則
*
字体
AaBbCc123
AaBbCc123
AaBbCc123
* ご使用のブラウザの設定によっては、表示内容が多少異なる場合もあります。
x Integrated Lights Out Manager (ILOM) 管理ガイド 2006 3
意味
コマンド名、ファイル名、ディ レクトリ名、および画面上のコ ンピュータ出力を示します。
ユーザーが入力する文字を、画 面上のコンピュータ出力とは区 別して示します。
書名、新しい用語、強調する語 句、および変数を示します。変 数の場合には、実際に使用する 特定の名前または値で置き換え ます。
.login ls
表示します。
% You have mail
% su Password:
『 照してください。
これらはクラスオプションと呼ばれ ます。
これを行うには、ユーパーユーザーで ある必要があります。
ファイルを削除するには、 rm
イル名
ファイルを編集します。
-a を使用してすべてのファイルを
.
ユーザーズガイド』の第 6 章を参
<
ファ
> と入力します。
1

ILOM とシステム管理の概要

この章には次のセクションがあります。
セクション 1.1 1-1 ページの「概要」
セクション 1.2 1-4 ページの「 Sun N1 System Manager について」

1.1 概要

ILOM は、 Sun サーバーをオペレーティングシステムと関係なく管理できるようにす
るハードウェアとサポートソフトウェアの専用システムです。
ILOM は次のコンポーネントで構成されています。
サービスプロセッサ (SP) - ハードウェアです。システムのシリアルポートから通信
する専用プロセッサボードと専用イーサネットポートで構成されます。
コマンドラインインタフェース (CLI) - コマンドラインインタフェースは、キーボー
ドコマンドを使用して コマンドラインインタフェースを使用して、 末またはエミュレータをシステムのシリアルポートに直接接続できます。
Shell (SSH)
を使用してイーサネット経由で接続することもできます。
ILOM を操作できる専用ソフトウェアアプリケーションです。
IL.OM にコマンドを送信できます。端
Secure
CLI へのログイン方法と使用方法については、 3 を参照してください。
WebGUI - WebGUI は、 SP にログインしてシステム管理、監視、および IPMI
スクを行える、強力で使いやすいブラウザインタフェースです。
Web GU I の使用方法については、 4 を参照してください。
リモートコンソール /Java クライアント - Java クライアントはリモートコンソー
ル機能をサポートし、実際にその場で操作するのと同じようにサーバーのコンソー ルにリモートからアクセスできます。キーボード、マウス、およびビデオ画面をリ ダイレクトし、ローカルマシンの もリダイレクトできます。
CD ドライブやフロッピードライブからの入出力
1-1
リモートコンソールの使用方法については、 9 を参照してください。
ILOM を使用してサーバーの管理を開始するのに、追加のハードウェアまたはソフト
ウェアをインストールする必要はありません。
ILOM は、業界標準の IPMI および SNMP 管理インタフェースもサポートしています。
Intelligent Platform Management Interface (IPMI) v2.0 - SSH を使用して、 ILOM
操作し、サーバーのセキュアなリモートコントロールの確立、リモートシステムから のハードウェアの各コンポーネントの状態の監視、システムログの監視、交換可能部 品のレポートの受信、およびサーバーコンソールのリダイレクトを行うことができま す。
IPMI の詳細については、 10 を参照してください。
Simple Network Management Protocol (SNMP) インタフェース - ILOM は、Sun
N1 System Manager
データセンター管理アプリケーション用の
IBM Tivoli Hewlett-Packard OpenView などの外部の
SNMP v3.0 インタフェース (SNMP v1
および SNMP v2c のサポートに限定 ) も提供します。
SNMP の詳細については、 11 を参照してください。
使用するインタフェースは、総合的なシステム管理計画、および実行する特定のタス クによって異なります。

1.1.1 ILOM を使用して実行できる共通のタスク

次の表に、一般的なタスクと各タスクの実行時に使用する管理インタフェースを示し ます。
タスク
システムのグラフィカルコンソールをリモートク ライアントのブラウザにリダイレクトします。
リモートのフロッピーディスクドライブを、仮想 フロッピーディスクドライブとしてシステムに接 続します。
リモートの CD-ROM ドライブを、仮想 CD-ROM ドライブとしてシステムに接続します。
システムのファンおよび温度、電圧をリモートで 監視します。
システムの します。
システムのオペレーティングシステムメッセージ をリモートから監視します。
1-2 Integrated Lights Out Manager (ILOM) 管理ガイド 2006 3
BIOS メッセージをリモートから監視
IPMI
はい はい はい はい
はい はい はい
はい はい はい
ウェブ インタフェース
はい
はい
はい
CLI SNMP
タスク
システムコンポーネントに問い合わせて、その ID またはシリアル番号、あるいはその両方を取得し ます。
システムのシリアルコンソールをリモートクライ アントにリダイレクトします。
システムの状態 ( 健全性チェック ) をリモートか ら監視します。
システムのネットワークインタフェースカードを リモートから問い合わせて、 得します。
ユーザーアカウントをリモートから管理します。 はい はい はい
システムの電源の状態 ( 電源のオン、オフ、リセッ ト
) をリモートから管理します。
主要なシステムコンポーネント (CPU 、マザー ボード、ファン ます。
) の環境設定を監視および管理し
MAC アドレスを取

1.1.2 ILOM デフォルト設定

サーバー上の ILOM カードカードおよび ILOM ファームウェアには、現場で最もよ く使われる設定を反映したデフォルト設定が使われています。これらのデフォルトを 変更する必要は特にありません。
IPMI
はい
いいえ はい はい
はい はい はい はい
はい はい はい
ウェブ インタフェース
CLI SNMP
はい はい
はい はい はい
はい はい はい 監視のみ
システムコンポーネント
サービスプロセッサカード インストール済みなし
サービスプロセッサファームウェア インストール済みなし
デフォルト設定 の状態 作業の必要性
IPMI インタフェース 有効 なし We bG UI
コマンドラインインタフェース
(CLI) 有効 なし
有効 なし
SNMP インタフェース 有効 なし
1 ILOM とシステム管理の概要 1-3

1.2 Sun N1 System Manager について

サーバーを包括的なデータセンター管理ソリューションの 1 つのリソースとして管理 する予定の場合は、 す。このソフトウェアスイートは、データセンターで複数の
Microsoft Windows サーバーの監視、管理、およびプロビジョニングを可能にす
び る高度な仮想化機能を提供します。
Sun N1 System Manager は、次のサイトからダウンロードできます。
www.sun.com/software/solaris/index.jsp
Sun N1System Management ILOM の代わりに使用できま
Solaris Linux 、およ
システムボックスに同梱の
Sun N1 System Manager DVD からインストールするこ
ともできます。このソフトウェアスイートは、データセンターの専用サーバーにイン ストールして、
1 台以上のリモート管理クライアントから複数の管理対象サーバー上
で次のタスクを実行できます。
複数のサーバーの管理 - 何千台もの Sun サーバーに対して、 1 台のサーバーから
設定、プロビジョニング、配備、管理、監視、パッチ、およびアップデートでき ます。
システム情報の監視 - システムの製造元、型、モデル、シリアル番号、 MAC アド
レスの管理、ディスク情報、拡張スロット情報、およびプラットフォームの
CPU
およびメモリ情報。
リモートからの電源管理 - 電源のオン、オフ、リセット、および電源状態。
ILOM BIOS の管理 - ILOM ファームウェア、バージョン、および状態に関する情
ILOM のファームウェアをリモートからアップグレードすることもできます。
報。
システムをブートする際のコマンドとオプションの管理 - IPMI を使用したリモート
からのブート制御、ブートデバイスおよびブートオプションのリモートからのマッピ ング。
リモートシステムの健全性チェックの管理 - サーバーの状態に関する情報。
オペレーティングシステムの管理 - Solaris および Linux の両方のオペレーティン
グシステムの配備、監視、パッチを行います。
bare-metal recovery の実行
この強力なデータセンター管理ツールの詳細については、次のサイトを参照してくだ さい。
http://www.sun.com/software/products/system_manager/
1-4 Integrated Lights Out Manager (ILOM) 管理ガイド 2006 3
2

ILOM 初期セットアップ

この章では、 ILOM 初期セットアップを行う方法について説明します。
ILOM はシステムのシリアルポートと専用のイーサネットポート、またはそのいずれ
かを経由して通信します。
シリアルポートに直接接続されたコマンドラインインタフェース (CLI) を実行でき
ます。
CLI および WebGUI はイーサネットポート経由で実行できます。
イーサネットと接続するには設定の必要があります。
この章には次のセクションがあります。
セクション 2.1 2-1 ページの「シリアル接続を使用した ILOM への接続」
セクション 2.2 2-3 ページの「イーサネット接続を使用した ILOM への接続」
2.1 シリアル接続を使用した ILOM への
接続
ILOM CLI は、ターミナルエミュレーションソフトウェアを実行している端末または PC
ILOM ボードの RJ-45 シリアルポートに接続すれば、いつでもアクセスできます。
1. ご使用の端末、ラップトップ、または端末サーバーが稼働していることを確認します。
2. 次の設定を使用するために該当する端末デバイスまたはターミナルエミュレーション
ソフトウェアを設定します。
8N1: データビット 8 、パリティなし、ストップビット 1
9600 ボー
ハードウェアのフローコントロール無効 (CTS/RTS)
2-1
3. サーバーの梱包を解き、システムの電源コードを電源に接続します。
ハードウェアの取り付け、ケーブル配線、および電源の投入に関する手順については、 使用しているプラットフォームのドキュメントを参照してください。
4. サーバーの後面パネルにあるシリアルポートからシリアルケーブルを端末デバイスに
接続します。
シリアルポートの場所については、プラットフォーム固有のドキュメントまたは補足 ドキュメントを参照してください。
注 - シリアルポートに接続されているシリアルケーブルでは、次のピン割り当てが使
用されている必要があります。これらの割り当ては、
Manager (ALOM)
または Remote System Control (RSC) 用のシリアルケーブルコネ
Sun Advanced Lights-Out
クタと同じです。 2-1 を参照してください。
2-1 シリアル管理ポートピンアウト
ピン 信号名
1
2
3
4
5
6
7
8
送信要求 (RTS)
データ端末レディ (DTR)
データ送信 (TXD)
アース
アース
データ受信 (RXD)
データキャリア検出 (DCD)
送信許可 (CTS)
5. 端末デバイスで Enter キーを押します。
これにより、端末デバイスと
ILOM の間で接続が確立されます。
注 - 電源投入前または起動中に端末またはエミュレータをシリアルポートに接続する
と、ブートアップメッセージが表示されます。
システムが起動すると、
ILOM からログインプロンプトが表示されます。
SUNSPnnnnnnnnnn login:
プロンプトの最初の文字列はデフォルトホスト名です。接頭辞の
MAC
アドレスで構成されています。各 ILOM は固有の MAC アドレスを持ってい
ます。
2-2 Integrated Lights Out Manager (ILOM) 管理ガイド 2006 3
SUNSP ILOM
6. CLI にログインするには、次の手順に従います。
a. デフォルトのユーザー名 (root) を入力します。
b. デフォルトのパスワード (changeme) を入力します。
正常にログインすると、
->
ILOM CLI にアクセスしています。これで、 CLI コマンドを実行できます。
たとえば、サーバーのマザーボードに関するステータス情報を表示するには、次のコ マンドを入力します。
-> show /SYS/MB
7. ホストのシリアルコンソール (host COM0) にアクセスするには、次のコマンドを入
力します。
cd /SP/console
start
- シリアルコンソールに戻った後、 CLI に戻るには、 Escape-( キーシーケンス
を入力します。
CLI の使用方法は、付録 A に記載されています。
シリアルコンソールの使用方法については、プラットフォーム固有のドキュメントを 参照してください。
ILOM にデフォルトのコマンドプロンプトが表示されます。
2.2 イーサネット接続を使用した ILOM
への接続
ILOM のすべての機能を使用するには、 LAN をイーサネットポートに接続し、イー
サネット接続を設定してください。
ILOM は動的ホスト構成プロトコル (DHCP) と静的 IP アドレッシングをサポートし
ています。
BIOS を使用して DHCP または静的 IP アドレスを設定するには、セクション 2.2.1
2-4 ページの「 BIOS セットアップユーティリティを使用して IP アドレスを設定す
る」を参照してください。
DHCP の設定については、セクション 2.2.2 2-5 ページの「 DHCP を使用するよ
ILOM を設定する」を参照してください。
うに
2 ILOM 初期セットアップ 2-3
静的 IP アドレスの設定については、セクション 2.2.32-6 ページの「静的 IP アド
レスを使用するように
ILOM を設定する」を参照してください。
2.2.1 BIOS セットアップユーティリティを使用して IP
アドレスを設定する
BIOS セットアップユーティリティを使用して ILOM IP アドレスを設定できます。
この方法では、手作業で設定することも、
開始前のご注意
1. サーバーの梱包を解き、システムの電源コードを電源に接続します。
ハードウェアの取り付け、ケーブル配線、および電源の投入に関する手順については、 使用しているプラットフォームのドキュメントを参照してください。
2. DHCP を使用する場合、 DHCP サーバーが新しいメディアアクセス制御 (MAC)
ドレスを受け入れるよう設定されていることを確認します。
IP アドレスを設定するには、次の手順に従います。
1. BIOS セットアップユーティリティを起動します。
a. システムをブートします。
b. ブートメッセージを確認します。 F2 キーを押して BIOS セットアップに入ること
ができるという内容の行が表示されます。
DHCP を使用することもできます。
c. メッセージが表示されたら、 F2 キーを押します。
メッセージがいくつか表示され、画面が数回変更された後、 ユーティリティが表示されます。
2. Advanced ( 詳細 ) 」タブを選択します。
Advanced ( 詳細 ) 」ページが表示されます。
3. リストの「 IPMI 2.0 Configuration (IPMI 2.0 構成 ) 」をハイライトし、 Enter キー
を押します。
IPMI 2.0 Configuration (IPMI 2.0 構成 ) 」ページが表示されます。
4. IPMI 2.0 Configuration (IPMI 2.0 構成 ) 」ページで必要事項を入力します。
a. IP Assignment (IP 割り当て ) 」で、「 DHCP 」または「 Static ( 静的 ) 」を
選択します。
b. Static ( 静的 ) 」を選択した場合、ページ下部で IP アドレス、サブネットマスク、
およびデフォルトゲートウェイを入力します。
2-4 Integrated Lights Out Manager (ILOM) 管理ガイド 2006 3
BIOS セットアップ
5. Commit ( コミット ) 」を選択し、変更を保存します。
DHCP 」を選択した場合、 BIOS ユーティリティにより自動的にアドレスフィール
ドが更新されます。
警告 - このページで変更を保存するには、「 Commit ( コミット ) 」を使用してくだ
さい。 F10 キーを使用しても変更は保存されません。

2.2.2 DHCP を使用するように ILOM を設定する

DHCP アドレスを使用するように ILOM を設定するには、次の手順に従います。
1. DHCP サーバーが新しいメディアアクセス制御 (MAC) アドレスを受け入れるよう設
定されていることを確認します。
2. サーバーの梱包を解き、システムの電源コードを電源に接続します。
ハードウェアの取り付け、ケーブル配線、および電源の投入に関する手順については、 使用しているプラットフォームのドキュメントを参照してください。
3. 次のいずれかの場所から ILOM MAC アドレスを取得します。
MAC アドレスは、 12 桁の 16 進数文字列で、 xx:xx:xx:xx:xx:xx 形式で表示されます。
この「 めに、そのアドレスを書き留めます。
ILOM には、端末デバイスを接続できるシリアルポートがあります。ILOM にログ
GRASP ボードに接続されたラベル サーバーのカバーを開けないと、このラベルは
サーバーに付属のお客様情報シート。
システムの BIOS セットアップ画面。「 Advanced ( 詳細 ) 」、「 IPMI 2.0
コマンドラインインタフェースを使用します。 CLI 経由で ILOM にログインし、
x 」は、 1 個の 16 進数文字 (0 9 A F a f) です。今後の参照のた
インし、コマンド
show /SP/network を入力すると、現在の MAC アドレスが
表示されます。
見えません。
Configuration (IPMI 2.0
) 」、「 MAC address (MAC アドレス ) 」の順に選択します。
コマンド
show /SP/network を入力し、 MAC アドレスを表示します。
構成 ) 」、「 Set LAN Configuration (LAN 構成の設
4. イーサネットケーブルを RJ-45 NET MGT イーサネットポートに接続します。
RJ-45 NET MGT イーサネットポートの場所については、使用しているプラット
フォームのドキュメントまたは補足ドキュメントを参照してください。
5. イーサネットアドレスは、ユーザーが直接割り当てることも、 DHCP で自動的に割
り当てることもできます。
2 ILOM 初期セットアップ 2-5
a. 独自のイーサネットアドレスを割り当てるには、 DHCP 構成ソフトウェアを使用
して、前述した
MAC アドレスに IP アドレスを割り当てます。詳細については、
DHCP サーバーのドキュメントを参照してください。
b. DHCP で自動的に IP アドレスを割り当てるには、次の手順に従います。
注 - これらのログファイルは、オペレーティングシステムや DHCP サーバーが異な
ると、保存される場所も異なります。 イルの正しいパスを探してください。
DHCP システム管理者に相談して、ログファ
i. イーサネットケーブルを ILOM に接続すると、 ILOM から MAC アドレスが
提供され、
DHCP から ILOM IP アドレスが割り当てられます。
ii. DHCP サーバーにログインし、 DHCP ログファイルを確認します。
iii. ログファイルで ILOM MAC アドレスに対応する IP アドレスを確認します。
通常、 フィールドを持つ個別の行です。
ID, Date, Time, Description, IP Address, Host Name, MAC Address
正しい DHCP ファイルエントリの MAC アドレス (7 番目 ) フィールドで
ILOM
値を記録します。このアドレスが、 セスするのに必要な
この手順を完了すると、
ILOM
DHCP ログファイルのエントリは、次のようにコンマで区切られた
MAC アドレスを探し、 IP アドレス (5 番目 ) フィールドの対応する
WebGUI およびリモートコンソールにアク
IP アドレスです。
DHCP によって割り当てられた IP アドレスを使用して
にアクセスできます。
2.2.3 静的 IP アドレスを使用するように ILOM を設定
する
通常、セクション 2.2.2 2-5 ページの「 DHCP を使用するように ILOM を設定す
る」の指示に従って、
IP アドレスを使用して ILOM を設定する場合、 3 つの方法を使用できます。
静的
■ CLI シリアル接続 ( セクション 2.2.3.1)
■ CLI イーサネット接続 ( セクション 2.2.3.2)
■ We bG UI イーサネット (セクション 2.2.3.3)
■ BIOS セットアップユーティリティ ( セクション 2.2.1)
2-6 Integrated Lights Out Manager (ILOM) 管理ガイド 2006 3
DHCP を使用するように ILOM を設定します。
開始前のご注意
1. サーバーの梱包を解き、システムの電源コードを電源に接続します。
ハードウェアの取り付け、ケーブル配線、および電源の投入に関する手順については、 使用しているプラットフォームのドキュメントを参照してください。
2. 次のいずれかの場所から ILOM IP アドレスを取得します。今後の参照のために、そ IP アドレスを記録します。
コマンドラインインタフェースを使用します。 CLI 経由で ILOM にログインし、
コマンド
システムの BIOS セットアップ画面。「 Advanced ( 詳細 ) 」→「 IPMI 2.0
Configuration (IPMI 2.0
注 - IP アドレスを BIOS セットアップユーティリティを使用して設定できます。
IPMI Configuration (IPMI 構成 ) 」ページのアドレスを使用する場合、変更を加え
る必要はありません。
IP アドレスを変更するには、「 IP Address (IP アドレス ) 」フィールドに新しいアド
レスを入力します。必要に応じて、新しいサブネットマスクとデフォルトゲートウェ イを入力します。入力が終了したら、「
show /SP/network を入力し、 IP アドレスを表示します。
構成 ) 」を選択します。「 LAN Configuration (LAN
) 」で、 IP アドレスを確認します。
Commit ( コミット ) 」をクリックします。
詳細は、セクション
して IP アドレスを設定する」を参照してください。
2.2.1 2-4 ページの「 BIOS セットアップユーティリティを使用
2.2.3.1 CLI とシリアル接続で IP アドレスを静的に設定する
CLI とシリアル接続で ILOM IP アドレスを静的に設定するには、次の手順に従い
ます。
1. ILOM とのシリアル接続を確立します。
詳細は、セクション を参照してください。
2. ILOM にログインします。
3. 次のコマンドを入力して、作業ディレクトリを作成します。
cd /SP/network
4. 次のコマンドを入力して、静的イーサネット設定を指定します。
2.1 2-1 ページの「シリアル接続を使用した ILOM への接続」
2 ILOM 初期セットアップ 2-7
注 - 次の値はあくまでも例です。 IP アドレス、ネットマスク、およびゲートウェイは、
使用している ILOM とネットワーク設定に合致する適切な値を指定してください。
set pendingipaddress=
set pendingipnetmask=255.255.255.0
set pendingipgateway=129.144.82.254
set commitpending=true
129.144.82.26
5. ILOM からログアウトします。
2.2.3.2 CLI とイーサネットで IP アドレスを静的に設定する
1. ネットワークを介して Secure Shell (SSH) を使用するか、シリアルポートに端末を
接続して、
CLI への Secure Shell (SSH) 接続を確立するには、 SSH アプリケーションで適切な
接続コマンドを入力します。たとえば、
ILOM
# ssh -l root 129.144.82.20
7 ページの「開始前のご注意」で入手した IP アドレスを使用します。
2. 次のコマンドを入力して、作業ディレクトリを作成します。
cd /SP/network
3. 次のコマンドを入力して、静的イーサネット設定を指定します。
ILOM にログインします。
IP アドレス、 129.144.82.20 を使用して
に接続するには、次のコマンドを入力します。
注 - 次の値はあくまでも例です。 IP アドレス、ネットマスク、およびゲートウェイは、
使用している ILOM とネットワーク設定に合致する適切な値を指定してください。
set pendingipaddress=
set pendingipnetmask=
set pendingipgateway=
set pendingipdiscovery=static
set commitpending=true
2-8 Integrated Lights Out Manager (ILOM) 管理ガイド 2006 3
129.144.82.26
255.255.255.0
129.144.82.254
2.2.3.3 WebGUI IP アドレスを静的に設定する
We bG UI ILOM IP アドレスを静的に設定するには、次の手順に従います。
1. リモートシステム上で実行中のウェブブラウザを使用して、 ILOM に接続します。
7 ページの「開始前のご注意」で入手した IP アドレスを使用します。
2. WebGUI にログインします。
デフォルトのユーザー名は
3. Configuration ( 設定 ) 」タブとその「 Network ( ネットワーク ) 」タブを選択し
ILOM の現在のネットワーク設定に関する情報を表示します。 2-1 を参照して
て、 ください。
4. Use the Following IP Address ( 次の IP アドレスを使用 ) 」オプションをクリッ
クします。
2-1 を参照してください。
root で、デフォルトのパスワード ID changeme です。
2-1 Integrated Lights-Out Manager のネットワーク設定ページ
5. 表示された設定を必要な設定に変更して、「 Save ( 保存 ) 」をクリックします。
2 ILOM 初期セットアップ 2-9
2-10 Integrated Lights Out Manager (ILOM) 管理ガイド 2006 3
3

コマンドラインインタフェース の使用

この章では、 ILOM のコマンドラインインタフェースの使い方について説明します。 次のセクションがあります。
セクション 3.1 3-2 ページの「 CLI へのログイン」
セクション 3.2 3-3 ページの「コマンドシンタックス」
セクション 3.3 3-6 ページの「 LDAP
セクション 3.4 3-11 ページの「 ILOM へのアクセスの管理」
セクション 3.5 3-12 ページの「ホストの管理」
セクション 3.6 3-14 ページの「 ILOM ネットワーク設定の管理」
セクション 3.7 3-16 ページの「 ILOM シリアルポート設定の管理」
セクション 3.8 3-17 ページの「ユーザーアカウントの管理」
セクション 3.9 3-20 ページの「 ILOM 警告の管理」
セクション 3.10 3-22 ページの「クロック設定の管理」
セクション 3.11 3-23 ページの「 ILOM 情報の表示」
セクション 3.11.1 3-23 ページの「バージョン情報の表示」
セクション 3.12 3-24 ページの「 ILOM ファームウェアをアップデートする
方法」
3-1

3.1 CLI へのログイン

コマンドラインには、シリアルポートまたはイーサネットを介してアクセスできます。
シリアルポート - シリアルポートでは、 CLI およびシステムコンソールにアクセス
できます。 せん。
SSH - イーサネット接続を使用して CLI に接続できます。 Secure Shell 接続 (SSC)
はデフォルトで有効になっています。
ILOM は、シリアル、 SSH、および Web インタフェースセッションを含む、最大 10
のアクティブセッションをサポートしています。アクティブセッションを参照するに
show /SP/sessions コマンドを入力します。
は、
注 - ILOM への Tel net 接続はサポートされていません。
作業方法
SSH を使用してログインするには、次の手順に従います。
1. SSH クライアントを起動します。
2. ILOM にログインするには、次のように入力します。
$ ssh root@SPipaddress
IPMI 端末モードと PPP モードは、シリアルポートではご 利 用できま
3. プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。
注 - デフォルトのユーザー名は root 、デフォルトのパスワードは changeme です。
:
$
ssh root@192.168.25.25
root@192.168.25.25's password: Sun (TM) Integrated Lights Out Manager Version 1.0 Copyright 2005 Sun Microsystems, Inc. All rights reserved. Warning: password is set to factory default.
->
3-2 Integrated Lights Out Manager (ILOM) 管理ガイド 2006 3
シリアルポートからログインするには、次の手順に従います。
1. 端末デバイス、またはラップトップか PC で稼働しているターミナルエミュレーショ
ンソフトウェアを次のように設定します。
8N1: データビット 8 、パリティなし、ストップビット 1
9600 ボー
ソフトウェアのフローコントロール無効 (CTS/RTS)
2. ILOM RJ-45
シリアル管理ポートと端末デバイスをシリアルケーブルで接続します。
3. 端末デバイスで、 Enter キーを押して、端末デバイスと ILOM との接続を確立します。
次のプロンプトが表示されます。
SUNSP0003BA84D777 login:
4. ILOM
デフォルトのユーザー名は
にログインし、ユーザー名とパスワードを入力します。
root 、デフォルトのパスワードは changeme です。
- ILOM root としてログインした後、デフォルトのパスワードを変更してセキュリ
ティを強化します。

3.2 コマンドシンタックス

CLI アーキテクチャは、階層的なネームスペースに基づいており、システム管理下に
あるすべてのオブジェクトを含むツリーがあらかじめ定義されています。このネーム スペースでは、各コマンド語のターゲットが定義されています。
ILOM には、 /SP および /SYS という 2 つのネームスペースがあります。
/SP ネームスペースは ILOM を管理します。たとえば、このスペースを使用して、
ユーザー、クロック設定などの ペースを表示します。
/SYS ネームスペースはホストシステムを管理します。たとえば、管理下にあるシ
ステムハードウェアのホストの状態の変更、センサー情報の読み取り、その他の情 報へのアクセスなどを実行できます。 バーの管理下にあるハードウェアデバイスによって決定されます。
/SYS ネームスペースを参照するには、コマンドラインで show /SYS コマンドを
入力してください。
ILOM の問題を管理します。図 3-1 /SP ネームス
/SYS ネームスペースの図は、使用中のサー
CLI には、管理者およびオペレータの 2 つの権限レベルがあります。管理者には ILOM
機能へのフルアクセス権があり、オペレータには ILOM 情報への読み取り専用
アクセス権があります。
3 章 コマンドラインインタフェースの使用 3-3
注 - デフォルトのユーザー root には管理者権限があります。オペレータ権限を持つ
ユーザーアカウントを作成するには、セクション
3.8.1 3-18 ページの「ユーザーア
カウントの追加」を参照してください。
CLI コマンドの大文字と小文字は区別されます。
シンタックス
コマンドのシンタックス : <verb><options><target><properties>
コマンド語
CLI は次のコマンド語をサポートしています。
3-1 CLI コマンド語
コマンド 説明
cd
オブジェクトのネームスペースを操作します。
create
delete
exit
help
load
reset
set
show
start
stop
version
ネームスペースにオブジェクトを作成します。
ネームスペースからオブジェクトを削除します。
CLI のセッションを終了します。
コマンドとターゲットについてのヘルプ情報を表示します。
指定されたソースから指定されたターゲットにファイルを転送し ます。
ターゲットの状態をリセットします。
ターゲットのプロパティを指定した値に設定します。
ターゲットとプロパティについての情報を表示します。
ターゲットを起動します。
ターゲットを停止します。
実行中の ILOM のファームウェアバージョンを表示します。
3-4 Integrated Lights Out Manager (ILOM) 管理ガイド 2006 3
3-1 に /SP ネームスペースを表示します。 /SYS ネームスペースは各プラットフォー
ムに固有のものです。
3-1 SP ネームスペース
オプション
CLI は、次のオプションをサポートしています。すべてのオプションが全コマンドに
サポートされているわけではありません。特定のコマンドに有効なオプションについ ては、該当するコマンドのセクションを参照してください。
examine
3-2 CLI オプション
長文形式オプション 省略形式 説明
-default
-
オプションは、どのコマンドでも使用できます。
コマンド語のデフォルト機能のみ実行します。
データの宛先を指定します。
help オプションと
destinatio n
-display -d
-examine -x
-force -f
-help -h
ユーザーが表示したいデータを表示します。
コマンドを確認するだけで実行しません。
適切な順序でのシャットダウンではなく、ただちにア クションを実行します。
ヘルプ情報を表示します。
3 章 コマンドラインインタフェースの使用 3-5
3-2 CLI オプション
長文形式オプション 省略形式 説明
-level -l
-output -o
-script
-source
現在のターゲットと、特定レベルのすべてのターゲッ トのコマンドを実行します。
コマンド出力の内容と形式を指定します。
コマンドに関連する通常の警告またはプロンプトをス キップします。
ソースイメージの場所を表示します。
ターゲット
ネームスペースのすべてのオブジェクトはターゲットです。すべてのターゲットが全コ マンドにサポートされているわけではありません。特定のコマンドに有効なオプション については、該当するコマンドのセクションを参照してください。
プロパティ
プロパティは、設定可能な属性であり、各オブジェクトに固有です。オブジェクト には、複数のプロパティがあります。特定のターゲットに有効なプロパティについ ては、該当するコマンドのセクションを参照してください。

3.3 LDAP

ILOM は、 OpenLDAP ソフトウェアによるユーザーの Lightweight Directory Access Protocol (LDAP)
ディレクトリサービスは、ディレクトリにあるエントリを管理する分配アプリケーショ ンの集中データベースです。これにより、複数のアプリケーションが単一ユーザーデー タベースを共有できます。
http://www.openldap.org/

3.3.1 LDAP の仕組み

LDAP は、クライアントサーバーモデルに基づいています。 LDAP にはディレクト
リがあり、クライアントはディレクトリサービスを使用して、エントリにアクセスし ます。ディレクトリに保存されたデータは、複数の ます。
3-6 Integrated Lights Out Manager (ILOM) 管理ガイド 2006 3
認証をサポートします。 LDAP は汎用のディレクトリサービスです。
LDAP の詳細については、
を参照してください。
LDAP サーバーの間で分配され
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