
{
STIHL TSA 230
取扱説明書

目次
日本語
はじめに 2
安全に関する重要事項 2
反発力 9
作業方法 10
用途例 11
研削ブレード 14
レジノイド ブレード 14
ダイヤモンド ブレード 14
元の取扱説明書無塩素漂白紙使用
研削ブレードの取付と交換 17
充電器の電源への接続 19
バッテリーの充電 19
バッテリーの LED 20
充電器の LED 22
給水口の接続 22
スイッチを入れる 23
スイッチを切る 24
機械の保管 24
整備表 26
磨耗の低減と損傷の回避 27
主要構成部品 28
技術仕様 29
トラブルシューティング 31
印刷インクには植物油が使用され、紙はリサイクル可能です。
整備と修理 33
廃棄 33
CE 適合証明書 33
パワーツールの安全上の一般的警
告事項 34
お客様各位
この度は STIHL 社の製品をお買上げい
ただきまして誠に有難うございます。
この製品は、最新の製造技術と入念な
品質保証処置を施して製造されまし
た。 私共は、お客様がこの製品を支障
なく使用され、その性能に満足してい
ただくために最善の努力を尽くす所存
でおります。
ご使用の製品に関して御質問がおあり
の際は、お買上げの販売店あるいは直
接当社カスタマー サービスにお問い合
わせください。
敬具
ニコラス・スチール博士
{
© ANDREAS STIHL AG & Co. KG, 2015
0458-707-9321-A. VA0.L15.
0000006679_003_J
TSA 230
この取扱説明書は、著作権によって保護されています。全権留保。特に複製、翻訳および電子システムを使用した処理に対
して保護されています。
1

日本語
はじめに 安全に関する重要事項
この取扱説明書では STIHL バッテリー
カットオフソーは、モーター駆動機械
あるいは機械と呼ばれる事もありま
す。
シンボル マークについて
マシンに表示されているシンボルマー
クは、本取扱説明書で説明されていま
す。
段落の前に付いたシンボルや数字
警告
人に及ぼす事故やケガ、更に重大な物
的損傷に対する警告。
注記
本機本体あるいは構成部位の損傷に対
する警告。
技術改良
当社の信条として、常に自社製品の改
良を心がけております。この理由か
ら、製品の設計、技術、外観が定期的
に改良される場合があります。
そして、変更、修正、改良の種類によ
っては、本取扱説明書に記載されてい
ない場合があります。
一般的な準拠
事業主損害賠償保険協会、社会保障機
関、労働安全基準局などの機関が規定
した、貴国の安全規定を遵守してくだ
さい。
欧州連合内の事業主については、指示
書 2009/104/EC ( 職場における作業者
による作業用機械の使用のための健康
・安全要件 ) を順守する義務がありま
す。
騒音を発するパワーツールの使用が、
国や地域の規則によって規制されてい
る場合があります。
カットオフソーで初めて仕事をする場
合:STIHL サービス店または経験豊富
なユーザーに機械の操作方法を教えて
もらうか - その専門的な研修に参加し
てください。
子どもには絶対にカットオフソーを使
用させないでください - 16 歳以上の若
い訓練生は、監督下で作業を進めるよ
うにしてください。
カットオフソーで作業す
るときは、研削ブレード
が非常に高速で回転する
ので、特別な安全上の注
意が必要です。
初めて使用するときは取
扱説明書をよく読んで理
解し、必要なときに見ら
れるよう安全な場所に確
実に保管してください。
安全指示を遵守しないと
生命を脅かすような怪我
を受けやすくなります。
子どもや見物人や動物を近づけないで
ください。
他者およびその所有物に対して生じた
事故または危険に関しては、その一切
の責任をユーザーが負います。
本カットオフソーの機種とその操作を
熟知している人以外には、提供および
貸与しないでください。必ず取扱説明
書を、本機と共に渡してください。
カットオフソーで作業する人は、十分
に休息をとり、健康で、良好な体調で
ある必要があります。 激しい労働に耐
えられない体調の方は、カットオフソ
ーの使用前にかかりつけの医師に相談
してください。
動作を鈍らせるようなアルコールや薬
品などを服用した状態では、カットオ
フソーを使用しないでください。
気象条件が悪い場合 (雨、雪、氷、風
など)、作業を延期して、危険性の高
い状態を回避してください。
以下の場合、バッテリー
をカットオフソーから取
り外します:
– テスト、調整、または掃除の実施
– 研削ブレードの取り付けあるいは
交換
– アクセサリーの取付けおよび取外
し、設定の編集
– カットオフソーから離れるとき
– 運搬
– 保管
– 修理および整備作業の実施
– 危険なまたは緊急の事態
2
TSA 230

日本語
これにより、モーター予期せずに作動
する危険を避けることができます。
用途
カットオフソーは、研削切断用にのみ
使用してください。木材や木製対象物
の切断には適していません。
その他の用途のためにカットオフソー
を使用しないでください、事故の危険
があります!
アスベスト粉塵は非常に有害です - そ
のため、本機をアスベストの切削には
絶対に使用しないでください!
STIHL では、カットオフソーは AP 型
STIHL バッテリーで使用することを推
奨します。
地上で実行されない作業の場合、直接
AP 型 STIHL バッテリーが取り付けら
れたカットオフソーのみ操作するよう
にしてください。
いかなる方法でもカットオフソーを改
造しないでください。人身への傷害の
危険性を増加させることがあります。
承認されていないアタッチメントを使
用した際の人的傷害および物的損害に
対しては当社は一切保証を行いませ
ん。
衣服と装備
規定に沿った作業服と装備を身に付け
てください。
作業着は丈夫なもので、
身体に合い、作業しやす
いことが最も重要です。
身体にぴったり合った服
( ゆったりしていないオ
ーバーオール ) を着用し
てください。
金属を切断するときは、化学繊維では
なく、かならず燃えにくい素材 (難燃
仕上げの革や綿製など ) の衣服を着用
します - 火花が飛び散って衣服に火が
燃え移るおそれがあります!
衣服に引火性の付着物 ( 切り屑、燃料、
オイルなど ) が着かないようにする必
要があります。
可動部品に引っかかる可能性のある衣
服を着用しないでください。スカー
フ、ネクタイ、宝石類は装着しないで
ください。髪が長い場合は結び、まと
めてください。
滑らない靴底で爪先に鋼
板の入った安全靴を履い
てください。
警告
目の負傷の危険性を低減
するため、EN 166 基準
に準拠したしっかりとフ
ィットする安全ゴーグル
を着用してください。安
全ゴーグルが正しくフィ
ットしていることを確認
してください。
顔面マスクを着用し、正しくフィット
していることを確認してください。顔
面マスクだけでは眼を十分に保護でき
ません。
「自分専用」の耳の保護具を着用して
ください - たとえば防音用耳栓を着用
してください。
落下物の危険がある場所では、ヘルメ
ットを着用してください。
作業時に、粉塵 ( 例え
ば、切断される材料から
排出される粉 )、ガスや
煙が発生することがあり
ます - 健康に悪影響を及
ぼします!
塵埃が発生する場合は、かならず防塵
マスクを着用してください。
噴煙や煙が発生するおそれがある場合 (
たとえば複合材の切断時 ) は、呼吸用
保護具を必ず着用してください。
耐性素材 (革など)でで
きた、丈夫な保護手袋を
着用してください。
STIHL では、作業者の防護のために各
種の作業服や装備を用意しています。
毎回使用する前に装備の具合を点検
し、損傷している部分があれば交換し
ます。
運搬
運搬する前に、たとえ短い距離でも、
機械のスイッチを必ずオフにし、ロッ
キング レバーを ƒ に設定し、カット
オフソーからバッテリーを取り外しま
す。これにより、モーターが予期せず
に始動する危険を避けることができま
す。
使用後に湿っている場合は、カットオ
フソーあるいはバッテリーを個別に乾
燥させてください。 輸送時は、必ずカ
ットオフソーやバッテリーを乾燥した
状態にしてください。 清潔で乾燥した
容器でバッテリーのみ運搬するように
してください。金属製の運搬容器を使
用しないでください。
TSA 230
3

日本語
カットオフソーを運搬する前に、バッ
テリーを取り外します。
カットオフソーはハンドルでのみ運搬
します - 研削ブレードを後方に向けま
す。
カットオフソーを、研削ブレードを取
り付けたまま絶対に運搬しないでくだ
さい。損傷する危険があります!
乗り物で運搬する時: カットオフソー
が倒れたり、損傷しないように、適切
に固定します。
清掃
プラスチック製部品は、布で掃除しま
す。強い洗剤はプラスチックを損傷す
ることがあります。
カットオフソーを掃除して、汚れや泥
を取り除いてください - 脱脂剤を使用
しないでください。
必要に応じて換気スロットを清掃しま
す。
金属片を取り除きます - 圧縮空気を吹
き付けないでください。
バッテリーの誘導溝を汚れのない状態
に保ちます - 必要があれば清掃してく
ださい。
カットオフソーの清掃に高圧洗浄機を
使用しないでください。 強い流水でカ
ットオフソーの部品を損傷する恐れが
あります。
水をカットオフソーに吹き付けないで
ください。
アクセサリー
当社がこのカットオフソーでの使用を
承認した、または技術的に同等の研削
ブレードまたはアクセサリーのみをご
使用ください。これに関して不明な点
がある場合は、STIHL サービス店へお
問い合わせください。高品質の研削ブ
レードやアタッチメントだけをご使用
ください。 さもないと、事故やカット
オフソーの破損の恐れがあります。
STIHL 純正の研削ブレードやアクセサ
リーをご使用になるようにお勧めしま
す。これらは、お客様の機種およびご
使用になる性能要件に合わせて、特別
に設計されています。
サーキュラソー、超硬ツ
ール、レスキュツール、
木材伐採アタッチメン
ト、鋸などを使用しない
でください - 生命にかか
わるケガをする恐れがあ
ります!研削ブレードで
切断するときは切削屑が
均一に除去されますが、
サーキュラソーの刃が材
料に絡まる恐れがありま
す。 これによってカット
オフソーが激しく反発し
て、コントロールできな
くなり、非常に危険なキ
ックバックが発生するこ
とがあります。
吸引サポート付デプス ストップ
「吸引サポート付デプス ストップ」
は、特殊アクセサリーとして供給さ
れ、無機物の乾式切削時に使用するこ
とができます。 この特殊アクセサリー
と共に提供される補足シートを順守
し、説明書を安全な場所に保管してく
ださい。
無機物の乾式切削時は、集塵機ととも
に 「吸引サポート付デプス ストップ」
を使用することで、生成される埃から
の応力を低減することができます。
塵埃が発生する場合は、かならず防塵
マスクを着用してください。
噴煙や煙が発生するおそれがある場合 (
たとえば複合材の切断時 ) は、呼吸用
保護具を必ず着用してください。
使用される集塵機は、無機物の吸引の
認証を受けている必要がありますし、
ダストクラス M に対応している必要が
あります。
静電効果を防ぐため、帯電防止吸引ホ
ースを使用してください。 そうしない
と、制御できなくなる危険がありま
す!
回収した物質を廃棄する場合は、集塵
機の取扱説明書を参照してください。
適切な切り込み深さは、「吸引サポー
ト付デプス ストップ」を使って設定す
ることができます。
駆動
バッテリー
STIHL バッテリーの付属シートや取扱
説明書に記載されている情報を順守
し、説明書を安全な場所に保管してく
ださい。
詳細な安全指示は、
www.stihl.com/safety-data-sheets を参
照してください。
金属を切断する時は、火花から STIHL
バッテリーおよび STIHL バッテリー ベ
ルトを守るようにしてください。火事
や爆発の危険があります!
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TSA 230

日本語
STIHL バッテリーを汚水 ( 添加剤ある
いは固形物など )、導電性の液体、金属
製の物体 ( くぎ、コイン、宝飾品、金
属片 ) に近づけないようにしてくださ
い。 バッテリーが損傷する可能性があ
ります - 火事や爆発の危険がありま
す!
バッテリー充電器
STIHL 充電器に関する補足シートを順
守し、説明書を安全な場所に保管して
ください。
カットオフソー、スピンドル ベアリン
グ
損傷のないスピンドル ベアリングは、
ダイヤモンド研削ブレードの同心性と
軸駆動を確保します。必要に応じて、
適格な販売店に点検を依頼してくださ
い。
研削ブレード
研削ブレードの選択
研削ブレードは、手持ち切断用に承認
されたものをご使用ください。承認さ
れていない研削ブレードやアタッチメ
ントを使用しないでください。 事故が
起きる危険があります !
研削ブレードは異なる素材に適してい
ます:研削ブレードの識別情報を確認
してください。
STIHL は通常の場合湿式研削を推奨し
ます。
研削ブレードの外径を確
認してください - 「技術
仕様」の章を参照してく
ださい。
研削ブレードのスピンド
ル穴の直径とカットオフ
ソーのシャフトサイズは
一致している必要があり
ます。「技術仕様」の章
を参照してください。
スピンドル穴が損傷していないかを確
認してください。 スピンドル穴が損傷
している研削ブレードを使用しないで
ください - 事故の危険があります!
研削ブレードの許容回転
数は、カットオフソーの
最大軸回転数と等しいか
それ以上です。- 「技術
仕様」の章を参照してく
ださい。
使用した研削ブレードは、ひび、欠
け、アンダーカットや刃の不均等、お
よびコア疲労や過熱の兆候 (退色)、
セグメントの破損や不足、スピンドル
穴の破損などについて点検した後、再
使用してください。
亀裂が入ったり、欠けたり、曲がった
りしている研削ブレードは決して使用
しないでください。
基準を満たしていない、または承認さ
れていないダイヤモンド研削ブレード
は、研削中に異常な振動が発生するこ
とがあります。この振動のため、ダイ
ヤモンド研削ブレードに不意に動きを
止める力が加わったり、切り口で動か
なくなってしまうことがあります - キ
ックバックの危険があります!キック
バックによって重度の外傷を受ける場
合があります!常に振動が発生した
り、断続的であっても振動が発生する
ダイヤモンド研削ブレードは、直ちに
交換する必要があります。
ダイヤモンド ブレードの歪みを直さな
いでください。
地面に落下した研削ブレードは、絶対
に使用しないでください。損傷を受け
た研削ブレードが破損することがあり
ます - 事故の危険があります!
レジノイド ブレードに関しては、使用
期限を守ってください。
研削ブレードの取り付け
カットオフソーのスピンドルを点検し
ます。スピンドルが損傷している機械
は使用しないでください - 事故の危険
があります!
ダイヤモンドブレードの回転方向を示
す矢印に注意してください。
前側のスラストワッシャーの位置を合
わせます。クランピング スクリューで
しっかりと締め付けます。手で研削ブ
レードを回転させて、同心性および軸
駆動の目視チェックを行います。
研削ブレードの保管
研削ブレードは、温度が一定で乾燥し
た、霜の付かない、平坦な場所に置い
て保管してください - 破損や亀裂が発
生する危険があります!
研削ブレードが地面や障害物に突然ぶ
つからないように、常に保護してくだ
さい。
TSA 230
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日本語
使用前
カットオフソーが安全操作状態になっ
ているか点検します。取扱説明書の該
当する章に従います。
– トリガー スイッチおよびトリガー
スイッチ ロックアウトが簡単に動
く必要があります - トリガー スイ
ッチおよびトリガー スイッチ ロッ
クアウトは手を放したときに初期
位置に戻る必要があります
– 切断する素材に適した研削ブレー
ドであること。良好に作動し、正
しく取り付けられていること ( 正
しい回転方向に、しっかりと )。
– トリガー スイッチが、トリガー ス
イッチ ロックアウトが押されてい
ないとき、ロックされる
– ロッキング レバーが簡単に ?やƒ
??????
– 操作部や安全装置に改造を加えな
いでください
– ハンドルは清潔で乾いた、オイル
や汚れのない状態に保ちます。カ
ットオフソーを安全に操作するた
めに重要です。
– カットオフソーのバッテリー コン
パートメントの接点に異物あるい
は汚れが接触または付着していな
いか点検します
– バッテリーを正しく取り付けます -
音がしてかみ合う必要がありま
す。
– 欠陥のあるまたは変形したバッテ
リーを、使用しないでください
– 湿式用途の場合は、十分な水を供
給してください。
正常に作動するカットオフソーのみを
使用する - 事故の恐れがあります!
機械のスイッチを入れる
平坦な地面で安定した、足元がしっか
りした場所で、カットオフソーをしっ
かりと保持します。研削ブレードは何
らかの物体や地面に触れていてはいけ
ません、また研削動作状態であっては
いけません。
カットオフソーは一人で操作します。
他人を機械に近づけないようにしてく
ださい。
取扱説明書に記載してあるように電源
を入れてください - 「機械の電源を入
れる」を参照してください。
トリガー スイッチを離した後、研削ブ
レードがしばらくの間回転し続けま
す。減速している間負傷する危険があ
ります!
作業中
カットオフソーは、手持ち切断にのみ
使用してください。
足場は常に、しっかりと安全にしてく
ださい。
8016BA002 KN
必ずカットオフソーを両手でしっかり
保持してください : 左利きの場合でも
右手で後ハンドルを握ります。安全操
作のため、ハンドル バーとハンドルを
しっかり握ります。
研削ブレードの回転時にカットオフソ
ーを矢印方向に移動するとき、本機を
横に倒そうとする力が発生します。
切断される物体は、しっかりと保持さ
れている必要があります。 常にカット
オフソーを切断物の方向に動かし、引
き寄せないようにしてください。
6
TSA 230

日本語
作業者やカットオフソーを素材の粉塵
から護るように、研削ブレードガード
を取り付けてください。
素材の破片の飛散方向に注意してくだ
さい。
差し迫った危険や緊急の場合、速やか
に機械の電源を切り、ロッキング レバ
ーを ƒ に動かし、バッテリーを取り外
します。
作業場を開けた状態に保ちます。障害
物、穴、くぼみに注意します。
このカットオフソーは、雨や湿気の中
の作業に使用することができます。 使
用後に湿っている場合は、カットオフ
ソーあるいはバッテリーを個別に乾燥
させてください。
降雨の中でカットオフソーを屋外に放
置しないでください。
傾斜地や平らでない地面などの滑りや
すさ、水滴、雪に注意します。スリッ
プする危険があります!
一人では絶対に作業しないでくださ
い。声が聞こえる範囲内にだれかがい
るようにし、緊急時に応急措置を施し
てもらえるようにします。
イヤーマフを着用している場合は、と
りわけ細心の注意を払って作業してく
ださい。危険な状態を知らせる音 ( 叫
び声、信号音など ) に気付きにくくな
るためです。
疲労が蓄積しないように、適切な時期
に休息をとってください 事故の危険
があります!
作業範囲に誰も入れないようにしま
す。騒音や飛散物から守るため、他者
との間に十分な距離を維持します。
気分が悪くなったり、頭痛、視界が狭
くなるなど視力の障害、聴力の障害、
めまい、集中力の低下などを感じた
ら、即座に作業を停止してください。
事故の危険があります!
不適切な使用のため ( 例えば、衝撃や
衝突による影響 )、カットオフソーに応
力がかかった場合には、作業を継続す
る前に、機械が安全動作状態になって
いるか必ず点検してください。「始動
前」も参照してください。安全装置が
支障なく作動することを確認します。
お使いのカットオフソーに損傷がある
場合は、作業を続けないでください。
はっきりしない場合は、サービス店に
点検を依頼してください。
回転中の研削ブレードに指などの身体
の一部が触れないように留意してくだ
さい。
作業場所を点検してください:配管や
電気配線の破損による危険を防止しま
す。
燃えやすい物質や引火性のガスの近く
でカットオフソーを使用しないでくだ
さい。
パイプ、金属製タンク、または他の容
器の場合、爆発性物質や可燃性物質が
収納されていないことが保証されるま
で、切断に取り掛からないでくださ
い。
カットオフソーを地面に置いてカット
オフソーから離れる前に :
– スイッチを切ります
– ロッキング レバーを ƒ ??????
– 研削ブレードが静止するまで待つ
か、研削ブレードを硬い表面 ( コ
ンクリート スラブなど ) にそっと
当てて、ブレードが静止するまで
研削ブレードにブレーキを掛けま
す
– バッテリーを取り外します。 バッ
テリーが取り外され、研削ブレー
ドが作動していると、惰性効果が
長くなります - ケガの危険があり
ます!
研削ブレードを頻繁に点
検してください。亀裂、
ゆがみやその他の損傷 (
たとえば過熱 ) が発見さ
れたら、交換してくださ
い。事故の危険がありま
す!
切れ具合が変化したら ( たとえば振動
が増える、切れ味が悪くなる )、作業を
中断して、変化の原因を解消してくだ
さい。
乾式切削中に、研削ブレードが熱くな
る可能性があります。 研削ブレードに
触れないようにしてください - 火傷の
危険があります!
作業後
機械の電源を切り、ロッキング レバー
を ƒ に設定し、カットオフソーからバ
ッテリーを取り外します。
TSA 230
7

日本語
注記
バッテリーが取り外されていない場
合、カットオフソーおよびバッテリー
のプラグイン コンタクトが腐食する危
険があります。 そのような腐食は、カ
ットオフソーやバッテリーに修復不可
能な損傷の原因となる可能性がありま
す。
使用後に湿っている場合は、カットオ
フソーあるいはバッテリーを個別に乾
燥させてください。
保管
カットオフソーを使用しない時は、他
人に危険が及ばないように保管しま
す。 カットオフソーは承認された人以
外は使用しないでください。
カットオフソーは乾燥した部屋に、ロ
ッキング レバーを ƒ に設定し、バッ
テリーを取り外した状態でのみ、保管
する必要があります。
注記
バッテリーが取り外されていない場
合、カットオフソーおよびバッテリー
のプラグイン コンタクトが腐食する危
険があります。 そのような腐食は、カ
ットオフソーやバッテリーに修復不可
能な損傷の原因となる可能性がありま
す。
使用後に湿っている場合は、カットオ
フソーあるいはバッテリーを個別に乾
燥させてください。
振動
チェンソーを長時間使用した場合に
は、振動の影響により手の血行不良が
生じることがあります ( 「白ろう病」
)。
以下をはじめ、多くの事柄が影響する
ため、一般的な使用時間の設定は不可
能です。常に各国の安全規制、基準、
条例をお守りください。
以下の対策をとると使用時間を延長で
きます:
– 手の防護 ( 暖かい手袋 )
– 休憩を取りながら作業する
以下の場合には使用時間を短くしま
す:
– 血行不良の特殊体質 ( 症状:指が頻
繁に冷たくなる、指が疼く )。
– 低い外気温。
– ハンドルを掴む力の強さ ( 掴む力が
強いと血行が低下します )。
機械を日常的に長時間使用したり、該
当する症状 ( 指のしびれ等 ) が繰り返
し発症する時は、医師による診断をお
薦めします。上記のいずれかの症状が
現れたら ( 指が疼くなど )、医師にご相
談ください。
整備と修理
あらゆる修理作業や整備作業の前に、
機械のスイッチを必ずオフにし、ロッ
キング レバーを ƒ に設定し、カット
オフソーからバッテリーを取り外しま
す。 研削ブレードが不意に始動する
と、怪我をする危険があります!
カットオフソーは定期的に整備する必
要があります。取扱説明書に書かれて
いる整備や修理だけを行ってくださ
い。その他すべての作業は、販売店に
依頼してください。
当社では、整備や修理をスチール認定
サービス店だけに依頼されることをお
勧めします。STIHL 販売店では定期的
にトレーニングを受け、適切な技術情
報の提供を受けています。
高品質のスペアパーツのみを使用しま
す。 そうしないと、事故およびカット
オフソーの損傷の恐れがあります。こ
れに関して不明な点がある場合は、
STIHL サービス店へお問い合わせくだ
さい。
STIHL 純正スペアパーツのみをご使用
いただくようにお勧めします。 これら
は、お客様のカットオフソーおよびご
使用になる性能要件に合わせて、特別
に設計されています。
カットオフソーにいかなる改造も加え
ないでください - 非常に危険な場合が
あります - 事故の危険性があります!
定期的に充電器の既存の電気接点部
分、電源ケーブルおよび電源プラグを
点検し、絶縁が損傷しておらず、劣化 (
脆くなっている ) していないことを確
認してください。
充電器の電源ケーブルなど電気部品の
修理や交換は、電気専門技術者のみに
依頼してください。
8
TSA 230

反発力
キックバックおよびプルインは、最も
頻繁に発生する反発力です。
キックバック
キックバックの危険があ
ります - キックバックに
よって重度の外傷を受け
る場合があります。
キックバックとは、次のような場合に
カットオフソーが、突然コントロール
できない状態で作業者に向かって、跳
ね返ってくることを言います。
たとえば、研削ブレードが以下の状態
にある場合に、キックバックが発生し
ます
– 挟まったとき ( 主に、上側 4 分の 1
が挟まったとき )
– 切断中に硬い素材と接触し、摩擦
が発生して動かなくなった場合
キックバックの危険の低減
– 落ち着いて、入念に作業します
– カットオフソーを両手でしっかり
持ち、グリップを確実に握ります
– 研削ブレードの上部4 分の 1 を使用
しないでください。切り口に研削
ブレードを入れるときは特に注意
して使用してください。ねじった
り、押し込んだりしないでくださ
い。
– くさび作用を避けます。切断され
た部分が研削ブレードを抑制して
はなりません。
– 切断物が予想外に動いたり、切り
口が閉じて研削ブレードが挟まる
ような要因が発生しても、常に対
処できるように留意してくださ
い。
– 切断物を固定し、支持して、切断
中および切断後常に切り口が開い
た状態にしてください。
– 切断物は完全に支持・固定し、転
がったり、外れたり、振動で動か
ないようにしてください。
– 覆われていないパイプを安定し固
定した状態に保持し、必要に応じ
てくさびを使用します。常に適切
な支持と足元に注意します。切断
材料が粉々に砕けることがありま
す。
– ダイヤモンド研削ブレードの使用
時は、必ず水を使用して湿式切断
をします
– バージョンによって異なります
が、レジノイド研削ブレードは、
乾式切削にのみまたは湿式切削に
のみ適しています。湿式切削に
002BA555 AM
は、湿式切削にのみ適しているレ
ジノイド ブレードを必ず使用して
ください
引っ張り力
研削ブレードで切断物の上から切断す
るときに、カットオフソーがユーザー
から離れて、前方に引っ張られること
があります。
日本語
002BA556 AM
TSA 230
9

日本語
作業方法
切断作業
日中で十分な視界のある場所で、冷静
かつ思慮深く作業してください。他の
人に危険が及ばないように、常に注意
してください。
研削ブレードは、無理に
押し込まず、切り口内で
まっすぐに進めます。研
削ブレードに側圧を加え
ないでください。
側面の研削やスクラビン
グに使用しないでくださ
い。
研削ブレードの延長線上に立たないで
ください。自由に動けるための空間を
充分とります。特にトレンチ構造部で
は、ユーザーおよび切断部分の落下の
ために充分な空間を確保してくださ
い。
極端な前傾姿勢をとったり、前かがみ
になって研削ブレードに近づかないで
ください。
はしごの上に立ったまま作業しないで
ください。不安定な場所、肩より高い
位置での作業、片手での作業はしない
でください。事故の危険があります!
カットオフソーは、切断用にのみ使用
してください。レバーやショベルのよ
うに使用しないでください。
カットオフソーを押し付けないでくだ
さい
常に切断方向を決めてから、カットオ
フソーの位置を決めてください。作業
中に切断方向を変更しないでくださ
い。 切り口に入っているときは、カッ
トオフソーの強打や衝突を避けてくだ
さい - 本機を切り口に落とさないでく
ださい - 破損する恐れがあります!
ダイヤモンド ブレード:切れ具合が悪
化し始めたら、ダイヤモンド ブレード
の目立てを点検して、必要に応じて目
立てをします。これには、たとえば砥
石、気泡コンクリート、アスファルト
などの研磨剤を軽く切ります。
切断後のカットオフソーの研削ブレー
ドは、切断物上で安定した状態で支持
されていません。重量を作業者が支え
る必要があります。制御できなくなる
危険があります!
金属を切断するとき:高
熱を持った金属粉塵によ
る火災のおそれがありま
す!
帯電した電源ケーブルが水および汚泥
に触れないようにします。感電する危
険があります!
研削ブレードを切断物に引き込みま
す。切断物に押し込まないでくださ
い。カットオフソーで切り離された部
分を修正しないでください。残った鋼
や砕けた破片を再切断せずに、ハンマ
ーなどを使用して除去してください。
ダイヤモンド研削ブレードを使用する
場合は、湿式切断を行います。
バージョンによって異なりますが、レ
ジノイド研削ブレードは、乾式切削に
のみまたは湿式切削にのみ適していま
す。
湿式切断のみに適合しているレジノイ
ド研削ブレードで作業を行う場合は、
湿式切断のみを行います。
乾式切断のみに適合しているレジノイ
ド研削ブレードで作業を行う場合は、
乾式切断のみを行います。この種類の
レジノイド ブレードを湿らせてしまう
と、切削性能が低下し、切れ味が悪く
なります。この種類のレジノイド ブレ
ードが使用中に濡れたら ( たとえば水
溜りやパイプ内の水分によって )、無理
やり押し込まず、同じ力で作業を続け
てください - 破損の恐れがあります!
そのようなレジノイド研削ブレード
は、すぐに摩耗してしまいます。
10
TSA 230

日本語
用途例
給水アタッチメント
– カットオフソー用給水アタッチメ
ント、全種類の給水用
– 埃の抑制用加圧給水タンク 10 リッ
トル
埃の抑制には、水を使用してくださ
い。
ダイヤモンド ブレードを使用すると
き、湿式切断にはかならず水を使用す
る必要があります
寿命が延び、切断速度が上がります
研削ブレードには、必ず水を供給して
ください。
埃の抑制
研削ブレードには、1 分間に 0.6 リット
ル以上を給水してください。
レジノイド ブレードは、水有りまたは
水無しで使用します - バージョンによ
って異なります
噴煙や煙が発生するおそれがある場合 (
たとえば複合材の切断時 ) は、呼吸用
保護具を必ず着用してください。
湿式切削にのみ適しているレジノイド
ブレード
研削ブレードは水のある
状態でのみ使用してくだ
さい。
埃を抑えるために、研削ブレードに毎
分 1 リットル以上の水を供給します。
切断性能の低下を防ぐために、研削ブ
レードに供給する水は毎分 4 リットル
以下にする必要があります。
研削ブレードの使用後は、ブレードを
水なしで 3 ~ 6 秒作業時回転数で回転
させ、残存している水を散らします。
ダイヤモンド ブレードとレジノイド ブ
レードの注意点
切断対象物
– しっかり保持します
– 転がったり、滑ったりしないよう
に固定します
– 振動を回避します
最後に切り離す前に、以下のことを見
極めます:
– 該当部分の重量はどれくらいか
– 切り離し後、どのように動くか
– 張力が加わっているか
切り込み部分の切り離し時に、補佐す
る人が危険に晒されないようにしてく
ださい。
数回に分けた切断
N 切断線 (A) をマークします
バージョンによって異なりますが、レ
ジノイド研削ブレードは、乾式切削に
のみまたは湿式切削にのみ適していま
す。
乾式切削にのみ適しているレジノイド
ブレード
乾式切削中は、適切な防塵マスクをつ
けてください。
TSA 230
切断された部分
開口部、溝などの場合、切断手順が重
要です。最後の切り込みはかならず、
研削ブレードが挟まらず、操作者が切
断した部分や分離した部分でケガをし
ないように、実施します。
必要に応じて、分離する部分を保持す
る小さい背の部分を、所定の位置に残
しておきます。これらの背の部分は後
で切ります。
N 切断線に沿って作業します。 訂正
する場合、研削ブレードを斜めに
せず、切断対象物に対して研削ブ
レードを常に当てなおします - 切
り込みごとの深さは 2 cm を超えな
いようにします。厚みがある素材
は複数回に分けて切断します
11

日本語
板の切断
N 板を滑らない表面、砂床などに置
いて固定します
N マークした線に沿って、誘導溝 (A)
を削ります
N 溝 (B) を深くします。
N 「つる」(C) を残します
N 切り端から板を切断し始め、素材
が割れないようにします
N 板を切ります
N 数回の動作で曲線状に切断します -
研削ブレードを傾けないように注
意してください
パイプ、円形および中空の物体の切断
N パイプ、円形および中空の物体が
振動で動いたり、外れたり、転が
らないように固定します。
N 切断部分の落下方向および重量に
注意します
N 切断線を決め、マークします。特
に切断方向に補強物がないように
します。
N 切断順を決めます
N 切断線に沿って誘導溝を削ります
N 誘導溝に沿って切り込みを深くし
ます。各作業での推奨切り込み深
さに従ってください。方向をわず
かに修正する場合、研削ブレード
を傾けず、新たに切り込みます。
必要に応じて、切り離し部分を保
持する小さめの背の部分を最後に
残して置きます。予定された最後
の切断が行われてから、これらの
背の部分を切ります。
コンクリート製パイプの切断
この手順はパイプの外径および研削ブ
レード の最大切込み深さ (A)により
ます。
N パイプが振動で動いたり、外れた
り、転がらないように固定しま
す。
N 切断部分の重量、張力および落下
方向に注意します
N 切断方向を決め、マークします
N 切断順を決めます
12
TSA 230

日本語
外径が最大切り込み深さより小さい場
合
N 上から下へ 1 回切断します。
外径が最大切り込み深さより大きい場
合
最初に計画してから、次に切断しま
す。複数回切断する必要があります 順序を適切にすることが重要です。
N 下部から始めます。研削ブレード
の上部 4 分の 1 で切断します
N パイプの上半分を側面から切断し
ます。
N マークされた部分に次の側面から
の切断をします。切断されるパイ
プの部分をしっかりと押さえるた
めに、最後に切断する部分には絶
対に切り込まないでください。
下部と側面の切断がすべて終わるま
で、最後の上部の切断を行わないでく
ださい。
コンクリート製パイプ - 切り込み溝
切断順 (1 ~ 4)は重要です:
N 最初に、切断しにくい部分を切断
します
N 常に、研削ブレードが挟まれない
ように、切断してください。
180BA025 AM
N クサビを使用および / または切断後
に切り離す背の部分を残します
N 研削ブレードの上部 4 分の 1 を使用
し、反対側の下部を切断します。
TSA 230
N 最後の切断は必ず上部から行いま
す (パイプの外周の約 15%)
N 切断部分が溝に残った場合 (使用
したクサビや、背の部分のため)、
さらに切断しないで、残った部分
を除去します。
13

日本語
研削ブレード レジノイド ブレード ダイヤモンド ブレード
研削ブレードは特に手持ち切断時に、
非常に高い負荷が掛かりやすくなりま
す。
そのため、EN 13236 (ダイヤモンド)
または EN 12413 (レジノイド)に従
い、手持型機械には承認済みの対応す
るラベルの付いた研削ブレードのみ使
用してください。 研削ブレードの最大
許容回転数にご注意ください - 事故の
危険!
有名な研削ブレード メーカーとの協業
で STIHL が製造した研削ブレードは、
高品質であり、個別の用途およびカッ
トオフソーのエンジン性能に正確に合
わせて製作されます。
一貫してきわめて優れた品質です。
運搬と保管
– 研削ブレードを、輸送時や保管時
に、直射日光や他の熱的ストレス
に曝さないでください
– 急な動作や衝撃の回避
– 研削ブレードは、出荷時の箱に入
れ、乾燥して温度ができるだけ一
定で平坦な場所に、平積みしてく
ださい
– 研削ブレードを侵食性液体の近く
に保管しないでください
– 研削ブレードは霜の付かない場所
に保管してください
レジノイド研削ブレードは、バウンド
研削ブレードとしても知られていま
す。
タイプ:
– 乾式用途
– 湿式用途
レジノイド研削ブレードを適切に選択
して、適切に使用すると、経済的に使
用することができ、激しい磨耗を防止
できます。 ラベルに表示されている製
品コードが助けになります。
STIHL レジノイド研削ブレードは、バ
ージョンによって異なりますが、以下
の素材の切断に適しています:
– 石材
– ダクタイル鋳鉄管
– 鋼鉄。STIHL レジノイド研削ブレ
ードは、鉄道線路の切削には適し
ていません
– ステンレス スチール
上記以外の材料は切断しないでくださ
い - 事故の危険があります !
湿式用途
ダイヤモンド研削ブレードを適切に選
択して、適切に使用すると、経済的に
使用することができ、早期の磨耗を防
止できます。製品コードは、選択の参
考のため、以下に表示されています
– ラベル上
– パッケージ上 ( 推奨用途付きの表 )
STIHL ダイヤモンド研削ブレードは、
バージョンによって異なりますが、以
下の素材の切断に適しています:
– アスファルト
– コンクリート
– 石材 ( 硬岩 )
– 研磨コンクリート
– 固まっていないコンクリート
– 粘土れんが
– 土管
上記以外の材料は切断しないでくださ
い - 事故の危険があります !
サイドプレートの付いたダイヤモンド
研削ブレードは切り込みに引っかか
り、非常に強いキックバックが生じる
ことがあるので、絶対に使用しないで
ください - 事故の危険!
14
TSA 230

日本語
製品コード
製品コードは、文字と数字の組み合わ
せて、最大 4 文字で構成されます:
– 文字は研削ブレードの用途の主分
野を示します
– 数字は STIHL ダイヤモンド研削ブ
レードの性能クラスを示します
半径方向および軸方向の振れ
ダイヤモンド研削ブレードが長寿命を
保ち、高性能を発揮するには、カット
オフソーのスピンドル ベアリングに欠
陥がないことが必要です。
スピンドル ベアリングに欠陥のあるカ
ットオフソーで研削ブレードを使用す
ると、軸方向および半径方向の振れが
発生することがあります。
します。この現象が原因で、ブレード
に次々と応力亀裂ができたり、個々の
セグメントに焼きなましを起こすこと
があります。
軸方向の振れ (B) により、熱負荷が高
くなり、切り口が広がります。
半径方向の振れ (A) が過剰に大きくな
ると、個々のダイヤモンド セグメント
に過度な負荷がかかり、作業中に過熱
TSA 230
15

日本語
トラブルシューティング
研削ブレード
不具合 原因 処置
不規則な端部や切断面、曲がった切り口半径方向または軸方向の振れ スチール サービス店にお問い合わせく
ださい
1)
セグメントの側面が極端に磨耗している研削ブレードが揺れ動く 新しい研削ブレードを使用します
不規則な端部、曲がった切り口、まっ
たく切れない、火花の発生
研削ブレードの切れ味が鈍い。石材用研削
ブレードにかすが付着している
石材用研削ブレードを研磨材に軽く切り
込んで目立てします。アスファルト用研
削ブレードを新品と交換します
切れ味が悪く、セグメントがひどく磨
耗している
ブレードやセグメントが欠けたり、亀
研削ブレードの回転方向が間違っている 正しい方向に回転するように、研削ブレ
ードを取り付けます
過負荷 新しい研削ブレードを使用します
裂する
アンダーカット ( 首下磨耗 ) 不適切な素材を切断している 新しい研削ブレードを使用します。様々
な素材の分離層に注意します
1)
当社ではスチール サービス店に依頼されることをお勧めします
16
TSA 230

日本語
アンダーカット ( 首下磨耗 )
車道の舗装の切断時には、路盤 ( 多く
の場合砕石および砂利 ) まで切り込ま
ないでください - 明るい色の粉塵で砕
石や砂利を切断したことが分かります 過度のアンダーカット ( 首下磨耗 ) にな
ることがあります - 飛散の恐れがあり
ます!
かすの付着、目立て
カスが付着すると、ダイヤモンドセグ
メント上部に薄グレー色の付着物の蓄
積が形成されます。セグメントのこの
付着物がダイヤモンドに目詰まりを起
こし、セグメントの切れを鈍くしま
す。
かすが溜まる原因は次のとおりです:
– 例えば、花崗岩などのきわめて硬
い素材を切断する場合
– 例えば、むりやり押し込むなど間
違った取り扱いをする場合
かすが溜まると、振動が増し、切れ味
が低下し、火花が発生します。
かすの蓄積の兆候を発見したら、ダイ
ヤモンド ブレードを即座に 「目立て
(ドレッシング)してください」 - これ
には、例えば、砥石、気泡コンクリー
ト、アスファルトなどの研磨材を、軽
く切ります。
給水すると、かすが溜まることを防止
できます。
切れ味の鈍ったセグメントで作業を続
けると、高温のため、セグメントが柔
らかくなることがあります - ブレード
に焼きなましが発生して、強度が低下
します - これによって、研削ブレード
の揺れではっきり分かる応力が発生し
ます。研削ブレードの使用を続けない
でください - 事故が起きる恐れがあり
ます!
研削ブレードの取付と交換
機械の電源をオフにして保持レバーを
ƒ に動かし、バッテリーを取り外した
時のみ、取り付けや交換を行うように
してください。
研削ブレードの取外し
N スピンドルロック機構 (1) を押した
ままにします。
N シャフトがブロックされるまで、
コンビネーション レンチでシャフ
トを回してください。
TSA 230
17

日本語
研削ブレードの取り付け
N コンビネーション レンチを使っ
て、六角ボルト (2) を緩めます
N スピンドルロック機構を開放し、
六角ボルト (2) を外します。
N 前スラスト ワッシャー (3) を、研
削ブレード (4) と一緒にシャフトか
ら取り外します
N 新しい研削ブレード (4) を取り付け
ます
警告
ダイヤモンドブレードの回転方向を示
す矢印に注意してください。
N "TOP SIDE" の文字が見えるよう
に、前スラスト ワッシャー (3) を
配置します。
N 六角ボルト (2) を締めます。
N スピンドルロック機構 (1) を押した
ままにします。
N シャフトがブロックされるまで、
コンビネーション レンチでシャフ
トを回してください。
N コンビネーションレンチで六角ボ
ルトを締めつけます - トルクレン
チを使用する場合は、「技術仕様」
の締め付けトルクを参照してくだ
さい
警告
2 枚の研削ブレードを同時に使用しな
いでください。不均等に磨耗して、破
損したり、怪我する恐れがあります!
18
TSA 230

日本語
充電器の電源への接続
電源電圧と動作電圧は同一である必要
があります。
N 電源プラグ (1) を壁コンセント (2)
に挿入します。
充電器が電源に接続されると、自己テ
ストが実行されます。 このプロセス
中、充電器の発光ダイオード (1) が約 1
秒間緑色に点灯してから、赤色にな
り、再び消灯されます。
バッテリーの充電
工場出荷される新しいバッテリーは、
フル充電されていません。
推奨: 初めて使用する前に、バッテリ
ーを完全に充電してください。
N 充電器を電源に接続します - 電源
電圧および充電器の動作電圧は同
一である必要があります - 「電源
への充電器の接続」を参照してく
ださい。
充電器は周囲温度 +5°C ~ +40°C
(+41°F ~ +104°F) の、締め切った、乾
燥した部屋で使用してください
乾燥したバッテリーのみ充電してくだ
さい。 湿ったバッテリーは乾燥させて
から充電してください。
N バッテリー (1) を充電器 (2) に、手
ごたえがあるまで押し込みます -
次に止まるまで押し込みます。
バッテリーが挿入されると、充電器の
LED (3) が点灯します - 「充電器の
LED」を参照してください。
バッテリーの LED (4) が緑色に点灯す
るとすぐに充電が始まります - 「バッ
テリーの LED」を参照してください。
充電時間は、バッテリーの状態、周囲
温度などの、さまざまな要因によって
異なります - そのため、記載されてい
る時間と異なることがあります。
バッテリーは、パワーツールでの作業
中に、しだいに熱くなります。 熱くな
ったバッテリーを充電器に挿入する場
合、充電する前に冷却が必要になるこ
とがあります。 充電プロセスが始まる
のは、バッテリーが冷えてからのみで
す。 冷却に必要な時間のため、充電時
間が長くなることがあります。
充電プロセス中、バッテリーと充電器
はしだいに熱くなります。
AL 300、AL 500 充電器
TSA 230
充電器 AL300 および AL 500 には、バ
ッテリー冷却ファンが装備されていま
す。
19

日本語
AL 100 充電器
AL100 充電器にはファンが搭載されて
おらず、充電プロセスを始める前にバ
ッテリーが冷えるまで待ちます。 バッ
テリーは周囲の空気への熱伝達によっ
て冷却されます。
充電終了
バッテリーが完全に充電されると、充
電器は自動的にオフになります:
– バッテリーの LED が消灯します。
– 充電器の LED が消灯します。
– 充電器のファンがオフになります (
充電器に搭載されている場合 )
フル充電されたバッテリーを充電器か
ら外します。
バッテリーの LED
4 個の LED が、バッテリーの充電状態
およびバッテリーやパワーツールで発
生している問題を示します。
N ボタン (1) を押してディスプレイを
起動します - ディスプレイは、5 秒
後に自動的にオフになります
LED は、緑色、赤色に点灯するか、点
滅します。
LED は、継続的に緑色に点灯し
ます。
LED は、緑色で点滅します。
LED は、継続的に赤色に点灯し
ます。
LED は、赤色で点滅します。
充電中
LED は、継続的に点灯するか点滅し
て、充電の進捗を示します。
緑色に点滅する LED は、現在充電中の
容量を示します。
0 - 20 %
20 - 40 %
40 - 60 %
60 - 80 %
80 - 100 %
3901BA018 KN
充電プロセスが完了すると、バッテリ
ーの発光ダイオードは自動的に消灯し
ます。
バッテリーの LED が赤色に点灯または
点滅している場合、「赤色の LED が点
灯 / 点滅している場合」を参照してく
ださい。
20
TSA 230

日本語
3901BA016 KN
80 - 100 %
60 - 80 %
40 - 60 %
20 - 40 %
0 - 20 %
作業中
緑色の LED は、継続的に点灯するか点
滅して、充電の状態を示します。
バッテリーの LED が赤色に点灯または
点滅している場合、「赤色の LED が点
灯 / 点滅している場合」を参照してく
ださい。
赤色の LED が点灯 / 点滅している場合
A 1 個の LED が
継続して赤色
に点灯:
B 4 個の LED が
赤色で点滅
C 3 個の LED が
赤色に点灯:
バッテリーが熱
1) 2)
すぎる
すぎる
バッテリーに異
常がある
1)
/冷た
3)
パワーツールが
熱すぎます - 冷え
るまで待ちます。
D 3 個の LED が
赤色で点滅
1)
充電中: 充電プロセスが、バッテ
パワーツールに
異常がある
4)
リーが冷えると / 温まると、自動
的に開始します。
2)
作業中: パワーツールが停止しま
す - バッテリーが冷えるまで待ち
ます。必要に応じて、冷やすため
にバッテリーをパワーツールから
取り外します。
3)
電磁界干渉または障害。 バッテリ
ーをパワーツールから取り出し
て、再度取り付ける。 機械のスイ
ッチをオンにします - LED の点滅
が続く場合、バッテリーに異常が
あり、交換する必要があります。
4)
電磁界干渉または障害。 バッテリ
ーを機械から取り出します。 先の
尖っていない工具を使用して、バ
ッテリー コンパートメントの接触
部分から汚れを除きます。 バッテ
リーを再び取り付けます。 パワー
ツールの電源をオンにします - 発
光ダイオードの点滅が続く場合、
パワーツールに欠陥があり、サー
ビス店に依頼して点検する必要が
あります - STIHL は、STIHL 認定
サービス店に依頼することをお勧
めします。
TSA 230
21

日本語
充電器の LED
充電器の LED (1) は、緑色に点灯する
か赤色に点滅します。
緑色に点灯する ...
... 以下を示します。
バッテリー
– 充電中
– 熱くなり過ぎて、充電する前に冷
やす必要がある
「バッテリーの LED」も参照してくだ
さい。
バッテリーの充電が完了すると、充電
器の緑色の LED が消えます。
赤色に点滅する ...
... これは次を意味することがありま
す。
– バッテリーと充電器の間に電気的
な接触がない - バッテリーを外し
て、再度取り付けます
– バッテリーに不具合がある - 「バ
ッテリーの LED」も参照してくだ
さい。
– 充電器に不具合がある - 点検をサ
ービス店に依頼してください。
STIHL では STIHL サービス店をお
勧めします。
給水口の接続
湿式切断のみ :
N ホースを給水ネットワークに接続
N カップリング (1) をホース コネク
タ (2) に差し込みます
N 給水ネットワークに接続したら、
蛇口を開きます。
N 作業開始前に給水バルブ (3) を開
き、研削ブレードに水が流れるよ
うにします。
水量は、給水バルブ (3) を通じて設定す
ることができます。
作業終了後:
N スイッチを切ります
N 給水バルブ (3) を閉めます。
N 給水ネットワークからカットオフ
ソーを外します。
水は、加圧給水タンク ( 特殊アクセサ
リー ) を通じても供給することができ
ます。
22
TSA 230

日本語
スイッチを入れる
納入時に、バッテリーは完全に充電さ
れていません。
初めて使用する前に、バッテリーを完
全に充電することを推奨します。
N バッテリーを挿入する前に、バッ
テリーコンパートメント カバーが
ある場合は取り外します。両方の
安全レバーを同時に押します - カ
バーのロックが解除されます - カ
バーを取り外します
バッテリーの挿入
機械のスイッチを入れる
N ロッキング レバー (2) を
??????????????????
N バランスと安定した足場を確保し
ます
N まっすぐ立ちます - ゆとりのある
状態に機械を保持します。
N 研削ブレードが地面やその他の物
体と接触しないようにしてくださ
い。
N 機械を両手で保持します - 左手で
ハンドルバーを、右手で後ハンド
ルを握ります。
モーター、ロッキング レバー (2) が ?
に設定され、トリガー スイッチ ロック
アウト (3) およびトリガー スイッチ (4)
が同時に作動している場合にのみ作動
します。
N バッテリー (1) を機械のバッテリー
コンパートメントに挿入します 所定の位置にかちっと音がして収
まるまで、バッテリーをそっと押
し込みます - バッテリーの上部が
ハウジングの上端と揃うはずです
TSA 230
N トリガー スイッチ ロックアウ
ト (3) を押します
N トリガー スイッチ (4) を押してそ
の状態を保持します - モーターが
作動します。
23

日本語
スイッチを切る
N トリガー スイッチ (1) およびトリ
ガー スイッチ ロックアウト (2) を
放します。
N ロッキング レバー (3) を ƒ に設定
します - 機械は、スイッチが入ら
ないようにロックされます。
休憩中や作業後には、バッテリーを機
械から取り外します。
バッテリーの取り外し
N 両方の安全レバーを同時に押しま
す (4) - これでバッテリー (5) のロ
ックが解除されます。
N バッテリー (5) をハウジングから取
り外します
本機を使用しないときは、他人に危険
が及ばないように、スイッチを切って
ください。
無断で使用されないように、安全に保
管してください。
機械の保管
N ロッキング レバーを ƒ ??????
N バッテリーを取り外します
N 研削ブレードを取り外します
N 機械 ( 特に換気スロット ) を完全に
掃除します
N 機械を安全な乾いた場所に保管し
てください。承認されていない人 (
たとえば子ども ) が使用しないよ
うに、保護します
注記
バッテリーが取り外されていない場
合、カットオフソーおよびバッテリー
のプラグイン コンタクトが腐食する危
険があります。 そのような腐食は、カ
ットオフソーやバッテリーに修復不可
能な損傷の原因となる可能性がありま
す。
バッテリー コンパートメント カバー (
特殊アクセサリー )
このカバーにより、空のバッテリー コ
ンパートメントに汚れが入りません。
注記
バッテリーが取り外されていない場
合、カットオフソーおよびバッテリー
のプラグイン コンタクトが腐食する危
険があります。 そのような腐食は、カ
ットオフソーやバッテリーに修復不可
能な損傷の原因となる可能性がありま
す。
24
TSA 230

N 作業後、カバーがカチッという音
がして所定の位置に入るまで、コ
ンパートメントにカバー (1) を挿入
します
バッテリーの保管
N バッテリーを機械または充電器か
ら取り外します
N 密閉され乾燥した、安全な場所に
保管します。承認されていない人 (
たとえば子供 ) が使用することや、
汚れることがないように保護しま
す
N 予備のバッテリーを、使用しない
まま保管しないでください - 交互
に使用します
最適寿命のためには、バッテリーをお
よそ 30% 充電した状態で保管してくだ
さい。
日本語
充電器の保管
N バッテリーを取り外してください
N 電源プラグを取り外します
N 充電器を、密閉され乾燥した、安
全な場所に保管します。承認され
ていない人 ( たとえば子供 ) が使用
することや、汚れることがないよ
うに保護します
TSA 230
25

日本語
整備表
次の整備周期は通常の作業条件を対象としています。毎日の作業時間が通常より
も長い場合、あるいは作業条件が悪い場合 (非常に埃の多い場所など) は、それ
に応じて、表に示された間隔よりも短くしてください。
必ずロッキング レバーを
を取り外します。
機械本体
コントロール ハンドル ( ロッキング レバ
ー、トリガー スイッチ ロックアウト、ト
リガー スイッチ )
冷却風の吸引ポート
手の届くすべてのスクリュー、ナットお
よびボルト
バッテリー
バッテリー コンパートメント
水接続部、吸水システム
研削ブレード
ガイド プレート ( マシン下部 )
安全情報ラベル 交換 X
1)
スチールではスチール サービス店をお勧めします
ƒ に設定し、機械で作業を開始する前に、バッテリー
目視検査 ( 状態 ) X
掃除 X
機能テスト X
掃除 XX
目視検査 X
掃除 X
締め直し X
目視検査 XXX
取り外し X
掃除 XX
点検 XX
点検 XX
整備は STIHL サービス店に依頼してく
1)
ださい
点検 XXX
交換 XX
点検 X
1)
交換
使用前
作業終了後または毎日
毎週
毎月
毎年
故障の場合
破損の場合
必要な場合
X
XX
26
TSA 230

日本語
磨耗の低減と損傷の回避
本取扱説明書の記述を遵守して使用す
ると、機械の過度の磨耗や損傷が回避
されます。
パワーツールの使用、整備および保管
は、この取扱説明書の記述に従って十
分な注意を払って行ってください。
安全に関する注意事項、取扱説明書、
および保守指示を遵守しなかったこと
に起因する全ての損傷については、ユ
ーザーに責任があります。 これには、
特に以下が含まれます。
– スチールが許可していない製品の
改造。
– 当製品への適用が承認されていな
い、適していない、または低品質
のツールやアクセサリーの使用。
– 指定外の目的に当製品を使用。
– スポーツまたは競技等の催し物に
当製品を使用。
– 損傷部品を装備したままで当製品
を使用したことから生じる派生的
損傷。
整備作業
上記整備作業を怠ったことが原因で生
じた損傷に対しては、全てユーザーが
責任を負うことになります。 特に、こ
れには以下が含まれます。
– 指定された時期に実施されなかっ
た整備や不十分な整備が原因で生
じた、モーターの損傷 ( 冷却空気
経路の掃除が不十分など )
– 誤った電気接続 ( 電圧 ) に起因する
充電器の損傷。
– 不適切な保管および使用に起因す
る機械、バッテリーおよび充電器
の腐食およびその他の間接的損
傷。
– 低品質の交換部品を使用したこと
による当製品の損傷。
磨耗部品
この機械の部品によっては、規定通り
に使用しても通常の磨耗は避けられま
せん。これらの部品は、使用の種類や
期間に合わせて適時に交換してくださ
い。摩耗する部品には、次のものが含
まれます:
– 研削ブレード
– バッテリー
「整備表」に列記されている作業は、
必ず全て定期的に行ってください。 整
備作業を使用者が自ら行えない場合
は、サービス店に依頼してください。
当社では整備や修理を、認定を受けた
スチール サービス店のみに依頼される
ことをお勧めします。 スチール サービ
ス店には定期的にトレーニングを受け
る機会が与えられ、必要な技術情報の
提供を受けています。
TSA 230
27

日本語
16
15
13
12
11
10
6
B
14
9
5
3
2
1
20
19
18
8016BA027 KN
7
#
8
17
14
主要構成部品
1 バッテリー コンパートメント
2 給水ノズル
3 スピンドルロック機構
4 研削ブレード
5 給水アタッチメント
6 開閉コック
7 ガード
8 前スラスト ワッシャー
9 ハンドルバー
10 トリガー スイッチ
11 トリガースイッチ ロックアウト
12 後ハンドル
13 ロッキング レバー
14 バッテリーをロックするための安
全レバー
15 バッテリー
16 バッテリーの発光ダイオード
(LED) を起動するためのプッシュ
ボタン
17 バッテリーの発光ダイオード
(LED)
18 バッテリー充電器
19 充電器の発光ダイオード (LED)
20 電源プラグ付き電源ケーブル
# 機械番号
A 安全情報ラベル
B 安全情報ラベル
28
TSA 230

日本語
技術仕様
バッテリー
製品名: リチウムイオ
ン
名称: AP
機械は、スチール純正充電式バッテリ
ーのみで使用できます。
動作時間は、バッテリーのエネルギー
容量によって異なります。
研削ブレード
研削ブレードに適用される最大許容回
転数は、カットオフソーの最大軸回転
数と等しいかそれ以上にしてくださ
い。
スピンドルの最高回転
数: 6650 rpm
外径: 230 mm (9")
最大厚 3 mm
穴直径 / スピンドル直径 : 22.23 mm
(7/8")
締め付けトルク: 20 Nm
(177 lbf. in.)
レジノイド ブレード
スラスト ワッシャーの最
小外径:
最大切り込み深さ: 70 mm
80 mm
(3.150 in.)
(2.756 in.)
ダイヤモンド ブレード
スラスト ワッシャーの最
小外径:
80 mm
(3.150 in.)
最大切り込み深さ: 70 mm
(2.756 in.)
重量
バッテリーなし、研削ブレ
ードなし、水接続部なし
3.9 kg
(8.6 lbs.)
水供給
給水最大圧力 : 4 bar
(58 psi)
音圧・音響・振動レベル
Physical Agents の振動指令
2002/44/EEC への適合の詳細について
は、www.stihl.com/vib/ をご覧ください
ダイヤモンド研削ブレードによる加圧
下でのコンクリート切断時の値
EN 60745-2-22 に準拠し
た音圧レベル L
: 103 dB(A)
peq
EN 60745-2-22 に準拠し
た音響出力レベル Lw: 114 dB(A)
EN 60745-2-22 に準拠し
た振動レベル a
左ハンドル: 3.5 m/s
右ハンドル 3.5 m/s
hv,eq
:
2
2
ダイヤモンド研削ブレードによる無負
荷でのエンジン最高回転数時の値
EN 60745-2-3 に準拠し
た音圧レベル L
: 93 dB(A)
peq
EN 60745-2-3 に準拠し
た音響出力レベル L
: 104 dB(A)
w
レジノイド ブレードによる無負荷での
エンジン最高回転数時の値
EN 60745-2-3 に準拠し
た音圧レベル L
: 72 dB(A)
peq
EN 60745-2-3 に準拠し
た音響出力レベル L
: 83 dB(A)
w
上記で引用されている振動値は、標準
化されたテスト手順に従って測定され
たもので、電動パワーツールの比較に
使用できます。
用途の種類によっては、実際に発生す
る振動が引用値と異なる場合がありま
す。
引用されている振動値は、作業者が受
ける振動の初期評価として使用するこ
とができます。
実際に受ける振動は、評価する必要が
あります。 この過程では、電動パワー
ツールのスイッチがオフの時間、およ
びスイッチがオンでも無負荷で運転さ
れている時間も考慮に入れることがあ
ります。
作業者を保護するため、受ける振動を
低減する措置を実行してください -
「使用上の注意および作業方法」の章
にある 「振動」のセクションを参照し
てください。
指令 2006/42/EC に準拠した K-係数
は、音圧レベルおよび音響出力レベル
ついて 2.5 dB(A) です。指
令 2006/42/EC に準拠した K-係数は、
振動加速度について 2.0 m/s
2
です。
TSA 230
29

日本語
運搬
スチール バッテリーは、国連-マニュア
ル ST/SG/AC.10/11/ 改訂 5、パート
III、サブセクション 38.3 に記述されて
いる要件に適合しています。
スチール バッテリーは、追加要件の適
用を受けることなく、機械を使用する
場所に道路輸送によって輸送すること
ができます。
同梱のリチウムイオンバッテリーは、
危険物に関する法律の条項に従ってい
ます。
第三者 ( 空輸 / 運送会社など ) による輸
送時は、特別な梱包あるいは識別要件
に従う必要があります。
本品を輸送用に準備する時は、危険物
の専門家に相談する必要があります。
国の法律がさらにあれば遵守するよう
にしてください。
パッケージの中でバッテリーが動かな
いように梱包してください。
輸送上の詳細は、
www.stihl.com/safety-data-sheets を参
照してください。
REACH
REACH は EC の規定で、化学物質
(CHemical substances) の登録
(Registration)、評価 (Evaluation)、認可
(Authorisation)、規制を意味します。
REACH 規定 (EC) No. 1907/2006 の遵
守の詳細については
www.stihl.com/reach をご覧ください。
30
TSA 230

トラブルシューティング
本機のトラブルシューティングまたは修理作業を開始する前に、必ずバッテリーを取り外してください。
トラブル 原因 処置
スイッチを入れても、モーターが起動しな
い
機械とバッテリーの間に電気的な接触
がない
バッテリーの充電状態が低過ぎます
( バッテリーの 1 個の LED が緑色に点
滅)
バッテリーが熱すぎる / 冷たすぎる
( バッテリーの 1 個の LED が赤色に点
灯)
バッテリーに障害がある
( バッテリーの 4 個の LED が赤色に点
滅)
機械が熱すぎる
( バッテリーの 3 個の LED が赤色に点
灯)
機械の問題
( バッテリーの 3 個の LED が赤色に点
滅)
機械 / バッテリーに水滴がある 機械 / バッテリーを乾燥させます
バッテリーを取り外し、接点を目視点
検し、バッテリーを再度挿入します
バッテリーを充電します
15 °C - 20 °C (59 °F - 68 °F) の温度にバ
ッテリーを冷やします / 暖めます
バッテリーを機械から取り外し、再度
挿入します。 機械のスイッチを入れま
す - LED の点滅が続く場合、バッテリ
ーに欠陥があり、交換は STIHL サービ
ス店に依頼してください
機械を冷やします
バッテリーを機械から取り外し、再度
挿入します。 機械の電源を入れます LED の点滅が続く場合、STIHL サービ
ス店に機械の修理を依頼する必要があ
ります
日本語
TSA 230
31

日本語
本機のトラブルシューティングまたは修理作業を開始する前に、必ずバッテリーを取り外してください。
トラブル 原因 処置
使用中に機械のスイッチがオフになる
作動時間が短かすぎる
バッテリーを機械 / 充電器に挿入するときに
固着する
充電器の LED が緑色なのに、バッテリーが
充電されない
充電器の LED が赤色に点滅する
バッテリーまたは機械の電子装置が熱
すぎる
電気的な故障 バッテリーを取り出して、再び挿入し
バッテリーが完全に充電されていない バッテリーを充電します
バッテリーが耐用年数に達したか寿命
を超えた
ガイドが汚れている ガイドを慎重に掃除する
バッテリーが熱すぎる / 冷たすぎる
( バッテリーの 1 個の LED が赤色に点
灯)
充電器とバッテリーの間に電気的な接
触がない。
バッテリーに障害がある
( バッテリーの 4 個の LED が約 5 秒間
赤色に点滅 )
充電器に欠陥がある 充電器の点検を STIHL サービス店に依
機械からバッテリーを取り外し、バッ
テリーと機械を冷やします
ます
STIHL サービス店にバッテリーのテス
トを依頼する必要があります
15 °C - 20 °C (59 °F - 68 °F) の温度にバ
ッテリーを冷やします / 暖めます
充電器は周囲温度 +5 °C - +40 °C (41 °F
- 104 °F) の乾燥した部屋で使用してく
ださい
バッテリーを取り出して、再び挿入し
ます
バッテリーを機械から取り外し、再度
挿入します。 機械のスイッチを入れま
す - LED の点滅が続く場合、バッテリ
ーに欠陥があり、交換する必要があり
ます。
頼してください。
32
TSA 230

日本語
整備と修理 廃棄
本機を使用する方が実施できる保守お
よび整備作業は、本取扱説明書に記述
されていることだけです。それ以外の
修理はすべてサービス店に依頼してく
ださい。
当社では整備や修理を、認定を受けた
スチール サービス店のみに依頼される
ことをお勧めします。スチール サービ
ス店には定期的にトレーニングを受け
る機会が与えられ、必要な技術情報の
提供を受けています。
修理時には、当社が本機への使用を承
認した、または技術的に同等な交換部
品だけをご使用ください。高品質の交
換部品のみを使用して、事故および本
機の損傷を回避してください。
当社ではスチール オリジナルの交換部
品のご使用をお勧めします。
スチール純正部品には、スチール部品
番号、 { ロゴマークおよびス
チール部品シンボル マーク K が刻印
されています。( 小さな部品では、シン
ボルマークだけが刻印されているもの
もあります。)
国別の廃棄の規則および規制を順守し
てください。
スチール製品は、家庭用ごみ入れに廃
棄しないでください。 製品、アクセサ
リー、包装は、環境に配慮してリサイ
クルを行うため、認可された廃棄場に
持ち込んでください。
廃棄物処理の最新情報については、ス
チール サービス店へお問い合わせくだ
さい。
CE 適合証明書
ANDREAS STIHL AG & Co. KG
Badstr. 115
D-71336 Waiblingen
は、下記の機械が
製品名: バッテリーカッ
トオフソー
メーカー名: STIHL
シリーズ: TSA 230
シリーズ番号: 4864
指令 2006/42/EC、2004/108/EC、およ
び 2011/65/EU の仕様に適合しており、
製造日の時点で有効であった次の規格
のバージョンに準拠して開発および製
造されたことを保証いたします:
EN 55014-1、EN 55014-2、
EN 60745-1、EN 60745-2-22
技術資料の保管場所:
ANDREAS STIHL AG & Co. KG
製品許可部
機械の製造年および機械番号は、機械
に表示されています。
Waiblingen, 20.08.2014
ANDREAS STIHL AG & Co. KG
p.p.
TSA 230
Thomas Elsner
製品管理グループ部長
33

日本語
パワーツールの安全上の一
般的警告事項
この章は、手持型モーター駆動電動工具
の欧州標準 EN 60745 に指定されてい
る、策定済みの一般安全注意事項を複
製したものです。STIHL は法律によ
り、これらの標準化されているテキス
トを逐語的に印刷する必要がありま
す。
「2) 電気の注意事項」に基づく感電の
回避に関する安全上の注意事項および
警告は、STIHL バッテリー電動パワー
ツールには適用されません。
警告
すべての安全上の警告および指示をお
読みください。警告や指示に従わない
と、感電、火災や重大なケガの原因に
なることがあります。
後日参照するために、すべての警告と
指示を保管してください。
警告の中の用語 「パワーツール」は、
主電源駆動 ( コード接続 ) パワーツール
またはバッテリー駆動 ( コードレス ) パ
ワーツールを指しています。
1) 作業範囲の安全
a) 作業範囲では、きれいで明るい状
態を維持します。 散らかっていた
り、明るさが十分でないと、事故
を招くことがあります。
b) 可燃性の液体、ガスまたは粉塵が
存在するような、爆発性の雰囲気
で、パワーツールを使用しないで
ください。パワーツールは火花を
発生することがあり、それによっ
て粉塵やガスに点火することがあ
ります。
c) パワーツールの使用中は、子ども
や第三者を近づけないでくださ
い。 気が散って、制御できなくな
ることがあります。
2) 電気的な安全
a) パワーツールのプラグは、コンセ
ントと適合している必要がありま
す。 プラグには、決してどのよう
な改造も加えないでください。 接
地されたパワーツールにアダプタ
ー プラグを使用しないでくださ
い。 改造されていないプラグおよ
び適合しているコンセントを使用
することにより、感電の危険が低
減されます。
b) 接地された面 ( パイプ、ラジエー
タ、レンジ、冷蔵庫など) に、体
が触れないようにしてください。
使用者の身体が接地されると、感
電の危険が増加します。
c) パワーツールを雨や湿った条件下
にさらさないでください。 パワー
ツールに水が入ると、感電の危険
が増加します。
34
TSA 230

日本語
d) ケーブルに間違った使い方をしな
いでください。 ケーブルを使って
パワーツールを、運搬したり、引
っ張ったり、プラグを引き抜いた
りしないでください。 ケーブルを、
高温、油分、鋭利な先端、可動部
品から遠ざけてください。 損傷し
たまたは絡まったケーブルを使用
すると、感電の危険が増加しま
す。
e) 屋外でパワーツールを使用すると
きは、屋外での使用に適した延長
ケーブルを使用してください。 屋
外での使用に適した延長ケーブル
を使用すると、感電の危険性が低
くなります。
f) やむを得ずパワーツールを湿った
場所で使用しなければならない場
合は、残留電流装置 (RCD) で保護
された電源を使用してください。
RCD を使用すると、感電の危険性
が低くなります。
3) 作業者の安全
a) パワーツールで作業するときは、
警戒を怠らず、どんな作業を行っ
ているかを確認し、常識を働かせ
てください。 疲れているときや、
薬物、アルコール、またはその他
の薬剤の影響下にあるときは、パ
ワーツールを使用しないでくださ
い。 パワーツールでの作業中の一
瞬の不注意が、重大なケガの原因
になることがあります。
b) 作業者用保護装備を使用してくだ
さい。 必ず目のプロテクターを着
用してください。 防塵マスク、滑
り止め加工された安全靴、ヘルメ
ット、イヤー プロテクターなどの
保護装備を適切な条件下で使用す
ることで、作業者のケガの危険を
低減することができます。
c) 予期しない始動を回避してくださ
い。 電源やバッテリー パックを接
続する前、またはパワーツールを
持ち上げたり、運搬したりする前
に、スイッチがオフの位置にある
ことを確認してください。 指をス
イッチの上に置いた状態でパワー
ツールを運搬したり、スイッチが
オンになっているパワーツールに
電圧を印加したりすると、事故を
引き起こすことがあります。
d) パワーツールの電源を入れる前
に、調整キーやレンチを外してく
ださい。 パワーツールの回転部分
にレンチやキーを付けたままにし
ておくと、ケガの原因になること
があります。
e) 前のめりになり過ぎて作業をしな
いでください。 常に適切な足場と
バランスを維持してください。 こ
れにより、予期しない状況下での
パワーツールの制御が、容易にな
ります。
f) 適切な服装をしてください。 ゆっ
たりした服を着たり、装飾品を身
に付けたりしないでください。 髪、
衣服、手袋が、可動部分に近づか
ないようにしてください。 ゆった
りした衣服、装飾品、長い髪は、
可動部分に絡まる可能性がありま
す。
g) 集塵機等に接続する装置が提供さ
れている場合、-これらが接続さ
れ、適切に使用されていることを
確認してください。 集塵機を使用
することで、粉塵に関連する危険
を低減することができます。
4) パワーツールの使用と保守
a) パワーツールを無理に使用しない
でください。 用途に適したパワー
ツールを使用してください。 適切
なパワーツールを使用すること
で、設計されたとおりに、より優
れた性能で、より安全に作業でき
ます。
b) スイッチをオン / オフできない場
合、パワーツールを使用しないで
ください。 スイッチで制御できな
いパワーツールは危険であり、修
理する必要があります。
c) パワーツールに何らかの調整、ア
クセサリーの変更を行う前、また
は保管する前に、電源やバッテリ
ーパックからのプラグをパワーツ
ールから外します。このような安
全予防措置を講じることで、予期
しないパワーツールの始動の危険
を低減することができます。
TSA 230
35

日本語
d) 使用されていないパワーツール
は、子どもの手の届かない所に保
管し、パワーツールやこれらの指
示に精通していない人がパワーツ
ールを使用することがないように
してください。 パワーツールは、
訓練を受けていない作業者が使用
すると危険です。
e) パワーツールを保守してくださ
い。 可動部分がずれていたり、動
かなくなっていないか、部品が損
傷していないか、パワーツールの
動作に影響する可能性があるその
他の状態がないか、確認してくだ
さい。 損傷している場合は、使用
前にパワーツールを修理してくだ
さい。 事故の多くは、保守が十分
でないパワーツールによって引き
起こされています。
f) カッティング アタッチメントを、
目立てされた、清潔な状態に維持
してください。 刃先が目立てされ
た、適切に保守されたカッティン
グ アタッチメントを使用すると、
動かなくなる可能性が少なく、制
御が容易です。
g) パワーツール、アクセサリー、工
具ビットなどは、作業条件と実行
する作業内容を考慮して、これら
の指示に従って使用してくださ
い。 これらの意図と異なる方法で
パワーツールを動作させて使用す
ると、危険な状況を招く可能性が
あります。
5) バッテリー ツールの使用と保守
a) バッテリーを充電するには、メー
カーが指定した充電器のみを使用
します。 ある種類のバッテリー パ
ックに適した充電器を他のバッテ
リー パックに使用すると、火災の
危険が生じることがあります。
b) パワーツールは、専用のバッテリ
ーパックのみで使用します。 他の
バッテリーパックを使用すると、
ケガおよび火災の危険が生じるこ
とがあります。
c) バッテリーパックを使用していな
いときは、端子同士を接続する可
能性のある、ペーパークリップ、
硬貨、鍵、くぎ、ねじやその他の
小さい物体などの金属製の物体に
近づけないでください。 バッテリ
ー端子を短絡させると、火傷や火
災の原因になることがあります。
d) 誤った使用方法により、バッテリ
ーから液体が漏れる場合がありま
す。 液体に触れないようにしてく
ださい。 誤って触れた場合は、水
ですすいでください。 液体が目に
入った場合は、さらに医師の診断
を受けてください。 バッテリーか
ら噴出した液体は、炎症や火傷を
起こすことがあります。
6) 修理
a) パワーツールの修理は、認可を受
けた修理技術者により、同じ交換
部品のみを使用して実施してくだ
さい。 これにより、パワーツール
の安全性を維持および確保するこ
とができます。
7) 研削ブレード使用に関する安全上の
注意事項
カットオフソーに関する安全上の注意
事項
a) 電動パワーツールのガードは、安
全レベルを最大にするように、し
っかりと取り付けられ設定される
必要があります。つまり、研削要
素のもっとも小さい部品が作業者
にそのまま向かないようにしま
す。 回転している研削ブレードの
領域の外側に、自分や他人がいな
いようにしてください。 ガードは、
破片から作業者を守り、研削要素
と誤って接触しないように設計さ
れています。
b) 電動パワーツールには、へりの強
化された研削ブレードあるいはダ
イヤモンド研削ブレードのみ使用
してください。 このアクセサリを
電動パワーツールに装着するだけ
で、使用の安全が保証されるわけ
ではありません。
c) ツールの使用許容回転数は、電動
パワーツールに示されている最大
回転数までです。 アクセサリが許
容回転数より速く回転すると、壊
れたり飛び散ったりする可能性が
あります。
d) 研削要素は、推奨用途に対しての
み使用するようにしてください。
たとえば: 研削ブレードの側面で
削らないでください。 研削ブレー
ドは、ブレードのエッジを使って
物体を取り除くように設計されて
います。 研削要素に横向きの力が
かかると、壊れる可能性がありま
す。
36
TSA 230

日本語
e) 必ず、選択した研削ブレードに対
して正しいサイズおよび形状のク
ランプフランジで損傷していない
ものを使用してください。 適切な
フランジは研削ブレードを支持
し、研削ブレード破損のリスクを
軽減します。
f) 大きい電動パワーツールで使用
し、摩耗した研削ブレードを使用
しないでください。 大きい電動パ
ワーツールの研削ブレードは、小
さいパワーツールの速いモーター
回転数には対応していません。破
損する可能性があります。
g) 使用するツールの外径および厚さ
は、電動パワーツールの寸法に対
応している必要があります。 不適
切なサイズのツールを使用する
と、適切に保護あるいは制御され
ない可能性があります。
h) 研削ブレードおよびフランジは、
電動パワーツールの研削スピンド
ルに正確に取り付ける必要があり
ます。 パワーツールの研削スピン
ドルに正確に取り付けられていな
いツールビットは均一に回転せ
ず、振動も多いため、制御できな
い可能性があります。
i) 損傷している研削ブレードを使用
しないでください。 使用前に、研
削ブレードの割れや欠けを確認し
てください。 電動パワーツールや
研削ブレードを落とした場合は、
損傷したかどうか確認してくださ
い。そして、損傷していない研削
ブレードを使用するようにしてく
ださい。 研削ブレードを確認して
使用開始する時は、自分および周
囲の人々を回転する研削ブレード
のエリア外に待避させ、最大回転
速度で一分間機械を動作させてく
ださい。 研削ブレードが損傷して
いる場合、通常この試験中に破損
を生じます。
j) 作業者用保護装備を着用してくだ
さい。 使用に応じて、顔のフルプ
ロテクター、安全メガネなど目の
プロテクターを着用してくださ
い。 必要な場合は、小さな研削粒
や素材片からの保護のため、防塵
マスク、防音用耳栓、保護手袋、
特殊エプロンを着用するようにし
てください。 特定の使用状況では、
異物の飛散が発生します。この飛
散から目を守る必要があります。
操作中に生じる粉じんを、防塵マ
スクあるいは呼吸装置でろ過なけ
ればなりません。 長時間大きな騒
音にさらされると、難聴になる可
能性があります。
k) 自分以外の人間が、作業領域から
安全な距離を保っていることを確
認してください。 作業領域に入る
人間は、個人を保護する装備を着
用する必要があります。 直接の作
業領域外にいても、切断物の破片
あるいは破損したツールビットが
飛散して損傷の原因となる場合が
あります。
l) ツールビットが隠れた電源ライン
に当たる可能性のある作業実行中
は、絶縁されたハンドルのみ使っ
て機械を保持するようにしてくだ
さい。 通電中のラインに接触する
と、金属製の機械部品も通電した
状態となり、感電する場合があり
ます。
n) ツールビットが完全に停止する前
に、電動パワーツールを下ろさな
いでください。 回転しているツー
ルビットが地面に触れて、パワー
ツールをコントロールできなくな
ることがあります。
o) 持ち運ぶ際、電動パワーツールを
作動させたままにしないでくださ
い。 衣服が回転しているツールビ
ットに引っかかり、ツールビット
が身体を傷つける可能性がありま
す。
p) 電動パワーツールのベントを定期
的に掃除してください。 モーター
のファンは、ほこりをハウジング
内へ集めやすいのですが、金属の
塵埃が大量に溜まると、電気的な
障害が発生する可能性がありま
す。
q) 電動パワーツールを、燃えやすい
物質の近くで使用しないでくださ
い。 火花がその素材に引火する可
能性があります。
8) 研削ブレード使用に関する安全上の
補足事項
キックバックおよびこれに関連する安
全上の注意
キックバックは、回転しているブレー
ドが引っかかったりブロックされたり
する結果、突然生じる反発力です。 引
っかかったりブロックされたりする
と、回転しているツールビットが突然
停止する場合があります。 コントロー
ルされない電動パワーツールは、これ
によって、妨害のあった場所でツール
ビットの回転方向へと振られます。
たとえば研削ブレードが切断物で引っ
かかったりブロックされたりした場
合、切断物を貫通している研削ブレー
TSA 230
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ドのエッジが引っかかり、ブレードが
損傷するか、キックバックが生じる可
能性があります。 研削ブレードが作業
者の方向に動くか、作業者から遠ざか
るかは、ブロックされた場所でのブレ
ードの回転方向によります。 この場
合、研削ブレードも壊れる可能性があ
ります。
キックバックは、電動パワーツールの
不正なあるいは誤った使用の結果生じ
るものです。 以下に記載されているよ
うな適切な対策を講じることにより、
これを防ぐことができます。
a) 電動パワーツールをしっかりと保
持し、自分の体と腕が適切な位置
にあることを確認します。これに
よって、キックバックの力を受け
止めることができます。 キックバ
ックの力あるいは起動時の反発ト
ルクの最適な制御を行うため、使
える場合は、必ず補助ハンドルを
使用してください。 適切な事前対
策を講じることで、作業員はキッ
クバックや反発力を制御すること
ができます。
b) 腕を回転しているツールビットの
近くに置かないでください。 キッ
クバックした場合に、ツールビッ
トが腕を傷つける可能性がありま
す。
c) 回転している研削ブレードの前後
の領域に入らないでください。 キ
ックバックは、ブロックされた場
所での研削ブレードの動きと逆方
向に電動パワーツールを動かそう
とします。
d) 角、鋭利な先端などには特に注意
して作業してください。切断物の
ツールビットが反発したり引っか
かったりしないようにしてくださ
い。 回転しているツールビットは、
角や鋭利な先端に来たり、跳ねた
りした場合に、引っかかる可能性
があります。 この結果、コントロ
ールできなくなったりキックバッ
クを生じたりします。
e) チェンソー ブレードおよび歯付き
ソー ブレードあるいは 10mm 幅の
スリットのあるセグメント ダイヤ
モンド ブレードを使用しないでく
ださい。 そのようなツールビット
は、キックバックを生じたり、電
動パワーツールがコントロールで
きなくなったりする原因となる場
合があります。
f) 研削ブレードをブロックしないよ
うにしてください。強く押し付け
すぎないようにしてください。 過
度に深く切断しないでください。
研削ブレードに負荷をかけすぎる
と、応力レベルが上昇し、ねじれ
・ブロックの可能性が高まりま
す。またこれによって、キックバ
ックや研削要素の損傷の可能性も
高まります。
g) 研削ブレードが引っかかった場
合、あるいは作業を中断する場
合、機械のスイッチを切り、ブレ
ードが停止するまでそのまま保持
してください。 回転している研削
ブレードを切断物から外そうとし
ないでください。キックバックに
つながる可能性があります。 引っ
かかりの原因を突き止めて修正し
てください。
h) 切断物の中にまだある場合、電動
パワーツールのスイッチを再びオ
ンにしないでください。 研削ブレ
ードの回転数が最大に到達してか
ら、切断を慎重に行ってくださ
い。 そうしない場合は、ブレード
が引っかかったり切断物から外れ
たり、キックバックの原因となっ
たりする可能性があります。
i) プレートあるいは大きな切断物を
支持すると、研削ブレードの引っ
かかりによるキックバックのリス
クが軽減します。 大きな切断物は、
自身の重量によって曲がる可能性
があります。 こういった切断物は、
ブレードの両側、切断の近くと端
の両方を支持する必要がありま
す。
j) 既存の壁内部あるいは他の見えな
い場所での 「ポケットカット」に
は、特に注意してください。 研削
ブレードがガスあるいは水道管、
電気ケーブルその他の物体を切断
すると、キックバックが生じる可
能性があります。
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