
{
STIHL MS 170, 180
取扱説明書

目次
日本語
はじめに 2
安全に関する重要事項 3
反発力 8
作業方法 10
カッティング アタッチメント 18
バーとチェンの取り付け ( フロン
ト チェン テンショナー ) 19
バーとチェンの取り付け ( クイッ
クチェン テンショナ ) 20
元の取扱説明書無塩素漂白紙使用
ソーチェンの張り方 ( フロント チ
ェン テンショナー ) 22
ソーチェンの張り方 ( クイックチ
ェン テンショナ ) 22
チェンの張り具合の点検 22
燃料 23
給油 24
チェン オイル 25
チェン オイルの給油 25
チェン オイルの吐出点検 26
チェン ブレーキ 26
エンジンの始動と停止 27
作業中の注意事項 30
印刷インクには植物油が使用され、紙はリサイクル可能です。
ガイド バーの保守 31
シュラウド 32
エアーフィルターの掃除 32
キャブレターの調整 33
スパーク プラグ 33
リワインドスターター 34
機械の保管 35
チェン スプロケットの点検と交換 35
ソーチェンの整備と目立て 36
整備表 40
磨耗の低減と損傷の回避 42
主要構成部品 43
技術仕様 44
特殊アクセサリー 45
スペア パーツのご注文 46
整備と修理 46
廃棄 46
CE 適合証明書 47
お客様各位
この度は STIHL 社の製品をお買上げい
ただきまして誠に有難うございます。
この製品は、最新の製造技術と入念な
品質保証処置を施して製造されまし
た。 私共は、お客様がこの製品を支障
なく使用され、その性能に満足してい
ただくために最善の努力を尽くす所存
でおります。
ご使用の製品に関して御質問がおあり
の際は、お買上げの販売店あるいは直
接当社カスタマー サービスにお問い合
わせください。
敬具
ニコラス・スチール博士
{
© ANDREAS STIHL AG & Co. KG, 2014
0458-207-4321-B. VA5.C14.
0000000366_017_J
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C
この取扱説明書は、著作権によって保護されています。全権留保。特に複製、翻訳および電子システムを使用した処理に対
して保護されています。
1

日本語
はじめに
この取扱説明書では STIHL チェンソー
は機械と呼ばれる事もあります。
シンボル マークについて
機械に表示されているシンボル マーク
は、この取扱説明書で説明されていま
す。
機械および装置のバージョンによって
は、次のシンボル マークが機械に表示
されている場合があります。
燃料タンク、ガソリンと
エンジン オイルの混合燃
料
チェン オイル用タンク、
チェン オイル
チェン ブレーキの作動お
よび解除
コースティング ブレーキ
インテーク エアー バッ
フル : 冬季作業
インテーク エアー バッ
フル : 夏季作業
ハンドル ヒーティング
デコンプ バルブの作動
パージャー ポンプの作動
段落の前に付いたシンボルや数字
警告
人に及ぼす事故やケガ、更に重大な物
的損傷に対する警告。
このため、変更、修正、改良の種類に
よっては、本取扱説明書に記載されて
いない場合があります。
注記
チェン移動方向
E マチック、チェン オイ
ル流量調整
ソー チェンの張り
2
本機本体あるいは構成部位の損傷に対
する警告。
技術改良
当社の信条として、常に自社製品の改
良を心がけております。この理由か
ら、製品の設計、技術、外観が定期的
に改良される場合があります。
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C

日本語
安全に関する重要事項
チェンは非常に高速で稼
働し、カッターは非常に
鋭利なため、チェンソー
を使用するときは、特別
な安全上の注意を守って
ください。
初めて使用するときは取
扱説明書をよく読んで理
解し、必要なときに見ら
れるよう安全な場所に確
実に保管してください。
取扱説明書を順守しない
と生命を脅かすようなケ
ガを負いやすくなりま
す。
一般的な適合
事業主損害賠償保険協会、社会保障機
関、労働安全基準局などの機関が規定
した、貴国の安全規定を遵守してくだ
さい。
騒音を発する機械の使用が、国や地域
の規則によって規制されている場合が
あります。
この機械で初めて仕事をする人は:
STIHL サービス店または経験豊富なユ
ーザーに機械の操作方法を教えてもら
うか - その専門的な研修に参加してく
ださい。
子どもには絶対に本機を使用させない
でください - 16 歳以上の若い訓練生
は、監督下で作業を進めるようにして
ください。
子どもや見物人や動物を近づけないで
ください。
他者およびその所有物に対して生じた
事故または危険に関しては、その一切
の責任をユーザーが負います。
お持ちの機械を他者に貸したり譲った
りする場合は取扱説明書を一緒に手渡
し、その利用方法を充分に理解してい
る人にのみ行ってください。
本機を操作する人は、充分な休み時間
をとり、身体的・精神的に健康でなけ
ればなりません。 激しい労働に耐えら
れない体調の方は、チェンソーの使用
前にかかりつけの医師に相談してくだ
さい。
動作を鈍らせるようなアルコールや薬
品などを服用した状態では、本機を使
用しないでください。
気象条件が悪い場合 (雨、雪、氷、風
など)、作業を延期して、危険性の高
い状態を回避してください
ペースメーカーを付けている方にのみ
該当する注意点: 本機の点火システム
は微量の電磁界を発生します。 ペース
メーカーの種類によっては影響を完全
に排除できません。 STIHL 社では、掛
かりつけの医師およびペースメーカー
の製造元に問い合せて、健康上の障害
について相談されることをお勧めしま
す。
用途
この機械は樹木や木製品の切断にのみ
使用してください。
その他の用途のために機械を使用しな
いでください、事故の危険がありま
す!
いかなる方法でも本機を改造しないで
ください。人身への傷害の危険性を増
加させることがあります。 承認されて
いないアタッチメントを使用した際の
人的傷害および物的損害に対しては当
社は一切保証を行いません。
衣服と装備
規定に沿った服装と装備を身に付ける
こと。
作業着は丈夫なもので、
身体に合い、作業しやす
いことが最も重要です。
だぶだぶな上着ではな
く、切り傷防止用プロテ
クター付きの身体にピッ
タリした作業衣を着用し
てください。
枝、藪または機械の可動部などに引っ
かかる物を、身に付けないでくださ
い。 スカーフ、ネクタイ、装身具を身
に付けないでください。 長い髪は後ろ
で束ね、引っかからないようにしてく
ださい (スカーフ、帽子、ヘルメット
などに押し込むなど)
切り傷防止用プロテク
タ、滑らない靴底で爪先
に鋼板の入った適切な安
全靴を履いてください。
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C
3

日本語
物体が落下してきた場合
のため、安全ヘルメット
を着用してください。 安
全ゴーグルまたは顔面シ
ールドおよび 「個人用」
イヤープロテクタなどの
防音用耳栓を着用してく
ださい。
耐性素材 (革など)でで
きた、丈夫な保護手袋を
着用してください。
STIHL では、作業者の防護のために各
種の作業服や装備を用意しています。
運搬
運搬する前に、たとえ短い距離でも、
スイッチをオフにし、チェン ブレーキ
を掛け、チェン ガードを取り付けま
す。 これにより、ソーチェンが予期せ
ずに作動する危険を避けることができ
ます。
いつもチェンソーはハンドルを持ち、
熱くなったマフラーを身体から離し、
ガイドバーを後ろに向けて運搬してく
ださい。 マフラーの表面など、機械の
熱くなっている部分に触れないように
してください - 火傷の恐れがあります !
乗り物で運搬する時: 機械が倒れた
り、損傷したり、チェンオイルや燃料
が流れ出たりしないよう、固定してく
ださい。
洗浄
プラスチック製部品は、布で掃除しま
す。 強い洗剤はプラスチックを損傷す
ることがあります。
機械から、汚れや泥を取り除いてくだ
さい - これには、グリース溶剤を使わ
ないでください。
必要に応じて換気スロットを清掃しま
す。
機械の清掃に高圧洗浄機を使用しない
でください。 強い流水で機械の部品を
損傷する恐れがあります。
アクセサリー
当社が本機での使用を承認した、また
は技術的に同等の、ツール、ガイド バ
ー、チェン、チェン スプロケット、ま
たはアクセサリーだけをご使用くださ
い。 これに関して不明な点がある場合
は、STIHL サービス店へお問い合わせ
ください。 高品質ツールおよびアクセ
サリーだけをご使用ください。 そうし
ないと、事故および本機の損傷の恐れ
があります。
当社では、STIHL 純正のツール、ガイ
ド バー、チェン、チェン スプロケッ
ト、およびアクセサリーだけをご使用
いただきますようお勧めします。 これ
らは、お客様の機種およびご使用にな
る性能要件に合わせて、特別に設計さ
れています。
燃料の給油
ガソリンは非常に簡単に
引火します - 火気を近づ
けないでください - 燃料
をこぼしたり、喫煙しな
いでください。
燃料を給油する前にエンジンを停止し
てください。
エンジンがまだ熱いうちは給油しない
でください - 燃料が流れ出て火災にな
ることがあります!
燃料フィラーキャップは、過剰な圧力
が徐々に抜けて、燃料が噴き出さない
ように、慎重に開けてください。
給油は風通しの良い場所で行ってくだ
さい。 本機に燃料をこぼしたら直ちに
ふき取ってください。 衣服に燃料をこ
ぼさないでください - 汚れた衣服は直
ちに着替えてください。
機械は標準として、次のフィラー キャ
ップを装備することができます。
スクリュー式タンク キャップ
給油の後は、スクリュー
式燃料キャップをできる
だけしっかりと閉めてく
ださい。
これにより、エンジンの振動によって
燃料タンクキャップが緩んで燃料が漏
れる危険を低減できます。
漏れがないか点検しま
す。火傷による命の危険
を防止するため、漏れが
修復されるまでエンジン
を始動および作動しない
でください。
4
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C

日本語
始動前
チェンが正しく取り付けられ、良好な
状態になっているかチェックします (
本取扱説明書の関連項目を参照 ):
– 燃料システムに漏れがないか点検
します。特にタンク キャップ、ホ
ース接続部や手動燃料ポンプ ( 機
械に取り付けられている ) などの、
目に見える部品を特に注意深く点
検します。 漏れや損傷がある場合
は、エンジンを始動しないでくだ
さい - 火災の危険性があります。 再
度使用する前に、チェンソーの修
理をサービス店に依頼してくださ
い
– チェンブレーキや前ハンドガード
が正常に作動するか点検します
– ガイド バーが正しく装着されてい
る
– チェンが適切に張られている
– トリガーおよびトリガー ロックア
ウトがスムーズに作動して、放す
とアイドリング位置に戻らなけれ
ばなりません。
– マスター コントロール レバーが、
スムーズに STOP、0 または † 位
置に移動できるか。
– スパーク プラグ ターミナルがしっ
かりと差し込まれているかチェッ
クします - 緩んでいる場合は火花
が発生することがあり、可燃性の
ガスに引火する可能性がありま
す。
– 操作部や安全装置に改造を加えな
いでください。
– チェンソーの安全な操作のため、
ハンドルはオイルや汚れのない、
乾いた清潔な状態を保ちます。
– 十分の燃料とチェン オイルがタン
クに充填されていることを確認し
ます。
人身事故の元となりますので、損傷し
たり、正しく取り付けられていないチ
ェンソーは使用しないでください。
チェンソーの始動
必ず平坦な場所で作業を行ってくださ
い。 常に安定した足場を確保してくだ
さい。 機械はしっかりと保持します チェンが床やその他の物体と接触しな
いようにしてください - 回転するソー
チェンのためにケガの危険がありま
す。
チェンソーは一人で操作します。 他人
が作業区域内に入らないようにしてく
ださい。始動時も同様です。
チェンが切り口にあるときは、チェン
ソーを始動しないでください。
機械の給油位置から最低 3 メートル以
上離れ、密閉された場所では絶対にエ
ンジンを始動しないでください。
始動前にチェン ブレーキでチェンをロ
ックします。チェンの回転により事故
の恐れがあります。
エンジンの落としがけをしないでくだ
さい - 取扱説明書に従って始動してく
ださい。
作業中
足場は常に、しっかりと安全にしてく
ださい。 剥いだ皮が湿っているときは
特に注意してください - 滑る恐れがあ
ります!
必ず両手でしっかりとチェンソーを保
持してください。 左利きの場合でも右
手で後ハンドルを握ります。 安全操作
のため、ハンドル バーとハンドルをし
っかり握ります。
差し迫った危険や緊急の場合、マスタ
ーコントロールレバーかストップスイ
ッチを STOP、0 または † に動かし
て、速やかにエンジンを停止します。
本機を運転させたままで、本機から離
れないでください。
滑りやすい表面、水、雪、氷、急な斜
面、でこぼこな地面、樹皮を剥がした
ばかりの樹木の上では特に注意を払っ
てください。滑る恐れがあります!
切り株、根っこ、溝に注意します。つ
まずく恐れがあります!
一人だけで作業しないこと - 事故があ
った場合に備えて、近くに応急処置の
訓練を受けた人がいて声を出せば助け
に来られるようにします。 切断作業現
場での補助者も保護具 (ヘルメット)
を着用し、切断された枝が当たらない
ところまで下がっているようにしま
す。
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C
5

日本語
防音用耳栓を付けている場合、より大
きな注意が必要です。危険を告げる声 (
叫び声、警笛など ) が聞こえにくくな
るからです。
疲労が蓄積しないように、適切な時期
に休息をとってください 事故の危険
があります!
本機の使用時に発生する塵埃 ( おがく
ずなど )、気体成分、煙は健康を害する
恐れがあります。 粉塵が発生するとき
は、防塵マスクを着用してください。
エンジン運転中: スロットル トリガー
を放しても、コースティング効果によ
り チェンは短時間回転し続けます。
作業中およびチェンソーの近くでの喫
煙は避けてください。火災の危険性が
あります! 燃料システムから、発火し
やすいガソリン蒸気が漏れている恐れ
があることに、ご注意ください。
短い間隔で定期的に、および明らかな
変化に気付いたときすぐに、ソーチェ
ンを点検します:
– エンジンのスイッチを切り、ソー
チェンが静止するまで待ちます
– 状態および接続部がしっかりして
いることを確認します
– 目立ての状況を確認します
エンジンの運転中は、ソーチェンに絶
対に触れないでください。 ソーチェン
に物体が挟まった場合、物体を取り除
こうとする前に、直ちにエンジンを停
止してください - ケガの危険がありま
す!
機械をそのままにして離れる場合は、
必ずエンジンを停止してください。
ソーチェンを交換するには、エンジン
のスイッチを切ります。 エンジンが不
意に始動すると、怪我をする危険があ
ります!
木片、樹皮、乾燥した草木、燃料など
燃えやすい素材から排気ガスや加熱さ
れたマフラーを離してください - 火事
の危険があります! 触媒コンバータ付
きマフラーは特に高温になりがちで
す。
チェンオイルなしでは作業をしてはい
けません - オイル タンク内のオイル量
を注意します。 オイル タンクのオイル
量が少ないときは直ちに作業を停止
し、チェン オイルを補充します - 「チ
ェン オイルの給油」および 「チェンの
潤滑の点検」も参照してください。
機械に強い衝撃が加わったり落下する
など、所定の負荷を越える異常な負荷
がかかった場合は、作業を続ける前
に、機械が良好な状態にあることを常
に確認してください - 「作業開始前」
も参照してください。
給油システムに漏れがないことを確認
し、安全装置が正しく機能しているこ
とを確認します。 機械の動作状態が完
全でない限り、絶対に継続して使用し
ないでください。 はっきりしない場合
は、サービス店に点検を依頼してくだ
さい。
正しくアイドリングしているか確認し
て、スロットル トリガーを放したとき
にソーチェンが動作を停止するように
します。 アイドリング設定を定期的に
点検して、できるときに調整してくだ
さい。 アイドリング回転中にソーチェ
ンが動き続ける場合は、STIHL サービ
ス店に機械の修理を依頼してくださ
い。
チェンソーはエンジンが
始動するとすぐに、有毒
な排気を発生します。 こ
のガスは、無臭で目に見
えないことがあり、未燃
焼の炭化水素とベンゼン
を含んでいることがあり
ます。 室内や換気状態の
悪い場所では、絶対に機
械を使用しないでくださ
い。触媒コンバータが装
着されている機種でも同
様です。
溝、くぼ地、あるいは狭い場所で作業
する時には、適切な換気を確保してく
ださい - 有毒ガスを呼吸することによ
る命の危険があります!
気分が悪くなったり、頭痛、視界が狭
くなるなど視力の障害、聴力の障害、
めまい、集中力の低下などを感じた
ら、即座に作業を停止してください。
濃度の高い排気ガスを吸い込むこと
で、これらの症状が現れることがあり
ます - 事故の恐れがあります!
作業後
エンジン切り、チェンブレーキをか
け、チェン ガードを取り付けます。
保管
機械を使用しない時は、他人に危険が
及ばないように保管します。 不正な使
用ができないよう、機械を固定しま
す。
機械を安全な乾燥した部屋に保管して
ください。
6
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C

日本語
振動
チェンソーを長時間使用した場合に
は、振動の影響により手の血行不良が
生じることがあります ( 「白ろう病」
)。
以下をはじめ、多くの事柄が影響する
ため、一般的な使用時間の設定は不可
能です。常に各国の安全規制、基準、
条例をお守りください。
以下の対策をとると使用時間を延長で
きます:
– 手の防護 ( 暖かい手袋 )
– 休憩を取りながら作業する
以下の場合には使用時間を短くしま
す:
– 血行不良の特殊体質 ( 症状:指が頻
繁に冷たくなる、指が疼く )。
– 低い外気温。
– ハンドルを掴む力の強さ (掴む力が
強いと血行が低下します )。
機械を日常的に長時間使用したり、該
当する症状 ( 指のしびれ等 ) が繰り返
し発症する時は、医師による診断をお
薦めします。上記のいずれかの症状が
現れたら ( 指が疼くなど )、医師にご相
談ください。
整備と修理
修理、清掃または整備作業およびチェ
ンに対して作業を行う前に必ずエンジ
ンを切ります。 エンジンが不意に始動
すると、怪我をする危険があります!
例外 : キャブレター調整およびアイド
リング スピード調整時は、このかぎり
ではありません。
本機は定期的に整備する必要がありま
す。 取扱説明書に書かれている整備や
修理だけを行ってください。 その他す
べての作業は、販売店に依頼してくだ
さい。
当社では、整備や修理を STIHL 認定サ
ービス店だけに依頼されることをお勧
めします。 STIHL 販売店では定期的に
トレーニングを受け、適切な技術情報
の提供を受けています。
高品質のスペアパーツのみを使用しま
す。 そうしないと、事故および本機の
損傷の恐れがあります。 これに関して
不明な点がある場合は、STIHL サービ
ス店へお問い合わせください。
いかなる方法でも本機を改造しないで
ください。人身への傷害の危険性を増
加させることがあります - 事故の危険
があります !
スパーク プラグ ターミナルを取り外し
たり、スパーク プラグを緩めたまま、
スターターでエンジンを始動すると、
シリンダー外部でイグニッション スパ
ークが生じて火災の危険があるので、
その前にマスター コントロール レバー
を STOP、0 または † に移動してくだ
さい。
火気の近くで調整したり保管しないで
ください - 燃料を搭載していますので、
火災の恐れがあります。
燃料キャップがしっかり閉まっている
ことを、定期的に点検してください。
欠陥のない、当社が承認したスパーク
プラグのみを使用します - 「技術仕
様」を参照してください。
イグニッション ケーブルに異常がない
こと ( 絶縁状態、接続の確実性 ) を確
認してください。
マフラーに問題が無いことを確認して
ください。
破損したマフラーを取付けたまま、あ
るいはマフラーがないまま、本機を使
用しないでください。火災の恐れや聴
力への害があります!
絶対に加熱されたマフラーに触れない
でください - 火傷の危険があります!
防振装置の状態は振動動作に影響しま
す - 防振装置を定期的に点検してくだ
さい。
チェン キャッチャーを点検してくださ
い。破損している場合は交換します。
エンジンを停止します
– チェンの張りの点検
– チェンの張り直し
– チェンの交換
– 不具合の修正
目立てに関する注意事項を守ってくだ
さい。安全にかつ正しく取り扱うた
め、チェンとガイド バーを完全な状態
に保持します。 正しく目立てをして、
張りを調整し、十分に潤滑する必要が
あります。
チェン、ガイドバー、チェンス プロケ
ットを適切な時期に交換します。
クラッチ ドラムの動作状態が完全であ
ることを定期的に確認してください。
燃料とチェンオイルを指定された容器
でのみ保存し、正しくラベル付けしま
す。 光および日光から保護された、乾
燥した、涼しい、安全な場所に保管し
ます。
チェン ブレーキに不具合が発生した場
合、機械を即座に停止します。ケガの
危険があります! STIHL サービス店に
お問い合わせください - 不具合が改善
されるまで、機械を使用しないでくだ
さい。「チェン ブレーキ」の項を参照
してください。
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C
7

日本語
反発力
最も一般的な反発力は: キックバッ
ク、プッシュバック、およびプルイン
です。
キックバックによる危険
キックバックによって重
度の外傷を受ける場合が
あります。
次のような場合にキックバックが発生
しやすくなります。
– ガイド バーの先端上部 1/4 の部分
で、不意に木あるいは何らかの固
い物体に触れた場合 - 例えば切断
中、他の木に不意に触れた場合な
ど
– 切断中にチェンが、ガイド バーの
先端部分で切り口にわずかに挟ま
れた場合
クイックストップ チェン ブレーキ:
一定の状況下で、ケガの危険を低減し
ます - キックバック自体を避けること
はできません。 ブレーキが作動する
と、ブレーキはソーチェンを瞬時に停
止させます この取扱説明書の 「チェン ブレーキ」
の章を参照してください。
– バーの先端で切らないでください
– 細くて固い枝、低木群、下生えは
特に注意してください。チェンに
絡むことがあります
– 決して一度に数本もの枝を切らな
いでください
– 前に倒しすぎないでください
– 肩の高さより上にあるものを、切
断しないでください
– 途中まで切れている木を再度切る
ときは、十分注意してガイド バー
を切り口に入れてください
– 突っ込み切り作業は、慣れていな
い人には適していません
– 木々の移動や外部の力によって、
切断部分が閉じてチェンが挟まる
ことがあるので、注意してくださ
い
– 正しく目立てされ、正しく張られ
たチェンでのみ作業します - デプ
ス量が大きすぎないように注意し
てください
– キックバックを低減するソーチェ
ンや先端の径が小さいガイド バー
を使用してください
キックバックとは、次のような場合に
チェンソーが、突然コントロールでき
ない状態で作業者に向かって、跳ね返
ってくることを言います。
8
キックバックの危険の低減
– 落ち着いて、入念に作業します
– チェンソーを両手でしっかり持
ち、グリップを確実に握ります
– 常に最大出力で切断します
– ガイド バーの先端の位置に、いつ
も注意を払うようにします
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C

日本語
プルイン (A)
上から下への玉切り時などの切断中
に、チェンのガイドバーの下部が切り
口に挟まれたり、木々の異物に当った
場合にチェンソーが木材の方に向かっ
て突然前方に引かれたりすることがあ
ります。これを避けるため、バンパー
スパイクを木にしっかり当ててくださ
い。
プッシュバック (B)
下から上への玉切り時などの切断中
に、チェンのガイドバーの上部が切り
口に挟まれたり、木々の異物に当った
場合にチェンソーが作業者の方に向か
って突然戻ってくることがあります。
これを避けるため、次のようにしま
す。
– ガイド バー上部が挟まらないよう
に注意します
– 切り口の中でガイド バーをねじら
ないでください
次の場合には細心の注意を払ってくだ
さい
枯れ木 ( 乾燥したり、朽ち果てたり、
腐食している樹木 ) の切断は非常に危
険です。 危険を察知することは極端に
難しく、回避も困難です。 ウインチや
牽引装置を使用して作業します。
道路、線路、電線などの近くで切断作
業をする場合、特に注意して作業して
ください。 必要に応じて、警察、電力
会社、鉄道会社に通知してください。
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C
– 垂れ下がった枝
– 他の木々の間で張力がかかってい
る、突然倒れてくる可能性のある
幹
– 防風林での作業
これらの場合、チェンソーを使用せず
に、滑車装置、ケーブル ウインチ、牽
引装置などを使用してください。
周囲に倒れ、切り込まれたままの幹を
引き抜きます。 できる限り広い空間で
作業してください。
9

日本語
作業方法
すべての関連作業 (突っ込み切り、枝
払いなど)を含む、切断および伐採作
業は、特別に教育を受けトレーニング
を受けた作業者のみが行うことができ
ます。 チェンソーを使い慣れていない
作業者はこのような作業をしてはいけ
ません。事故の危険性が増します!
伐採作業を行う際は、伐採技術に関す
る国別の法律を遵守する必要がありま
す。
切断作業
始動ポジションで作業しないでくださ
い。このポジションでは、エンジンの
回転数を調整できません。
日中で十分な視界のある場所で、冷静
かつ思慮深く作業してください。他の
人に危険が及ばないように確認します 常に注意してください。
初めてのユーザーには、木挽き台で丸
太を切断する練習を推奨します - 「小
さな丸太の切断」を参照してくださ
い。
できる限り短いガイド バーを使用しま
す:チェン、ガイド バーおよびチェン
スプロケットが正しく組み合わされ、
お使いのチェンソーに適合している必
要があります。
チェンソーを、身体がカッティング ア
タッチメントに触れない位置に置いて
ください。
チェンソーを切り口から引き抜くとき
は、常にチェンを動かした状態で行っ
てください。
チェンソーは切断にのみ使用してくだ
さい。枝、根や他の物を持ち上げた
り、掘り起こすようには設計されてい
ません。
吊り下がっている枝を、下側から切断
しないでください。
低木や若木の場合は、注意してくださ
い。ソーチェンによって、枝が進行方
向に飛んでくる場合があります。
ケガの危険を低減するため、割れた木
を切断するときは特に注意してくださ
い。破片が飛んできてケガをする危険
があります。
チェンソーが異物に触れないように注
意してください:石やクギなどが飛び
散ったり、ソーチェンを損傷する恐れ
があります。チェンソーが不意にキッ
クバックすることがあります - 事故を
起こす危険があります。
特定の状況下では、回転しているチェ
ンが石や他の硬い物体に接触すると、
火花が発生し、燃えやすい物質に引火
することがあります。特に高温で乾燥
した状況下では、乾燥した植物や雑木
も燃えやすい物質に含まれます。火災
の危険がある場合、燃えやすい物質、
乾燥した植物や雑木の近くでチェンソ
ーを使用しないでください。潜在的な
火災の危険性についての情報を、地域
の森林資源管理局に必ず問い合わせて
ください。
斜面では、幹の山側に立ちます。切り
落とした幹が転がることに注意してく
ださい。
高所で作業する場合は次の事項に留意
してください:
– 常にリフト バケットから作業しま
す
– はしごや枝に乗って作業しないで
ください
– 足場の不安定な場所で作業しない
でください
– 肩の高さより上にあるものを、切
断しないでください。
– チェンソーは絶対に片手で操作し
ないでください
10
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C

日本語
切断開始時は、チェンソーをフルスロ
ットルにして切り込みを入れ、バンパ
ースパイクを木にできるだけしっかり
とあてがい、それから切断を続けま
す。
チェンソーによって前方に引き込まれ
て、バランスを失なうことがあります
ので、バンパー スパイク無しで作業し
ないでください。樹木や枝に対して、
バンパースパイクを常にしっかり支持
してください。
最後の切断部分まで達すると、チェン
ソーは切り口で支持されなくなること
に、留意してください。制御できなく
ならないように、本機の全重量を保持
する必要があります。
小さな丸太の切断:
– 頑強で安定したサポートとして 木
びき 台を使用します。
– 木を脚や足で抑えないでくださ
い。
– 他人に木を保持させるなど、作業
を手伝わせないでください。
枝払い:
– キックバックの少ないチェンを使
用してください。
– 可能な限りチェンソーをしっかり
支えて作業してください。
– 枝払いの際は、幹の上に立たない
でください。
– バーの先端で切らないでくださ
い。
– 張力のかかっている枝に注意して
ください。
– 決して一度に数本もの枝を切らな
いでください。
張力がかかった状態で横たわった、あ
るいは立っている木の玉切り作業:
必ず最初に圧縮された側 (1)、次に張力
がある側 (2) の正しい順序で切断して、
キックバックや挟まる危険性を回避し
ます - ケガの恐れがあります。
N 圧縮がかかっている側 (1) に負荷軽
減カットを入れます
N 張力がかかっている側 (2) に玉切り
を入れます
玉切りを下から上に向けて切り込む (
下側切断 ) ときは、プッシュバックの
危険がありますので、ご注意くださ
い。
注記
ソーチェンが損傷しますので、地面に
横たわっている木を地面に触れている
位置で、切断しないでください。
縦引き:
スパイク バンパーを使用せずに切断す
る技術です - プルインの危険がありま
す - ガイドバーをできるだけ浅い角度
にして切断を始めます - キックバック
の危険が増えるので、より注意を払う
必要があります。
伐倒の準備
作業補助者以外の人が、伐倒作業区域
内に入らないようにしてください。
伐倒時に倒木で事故が発生しないよう
に、注意してください - エンジン音で
警告の声が聞こえないことがありま
す。
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C
11

日本語
001BA088 LÄ
2
/
1
2
1 1
/
1
2
B
001BA040 KN
A
45°
45°
B
隣で作業する人と最低でも木の高さ 2
本半分の間隔をおいてください。
伐倒によって木が倒れる方向と、退避
路を決定してください。
木を倒す場所を、立ち木の間に選んで
ください。
次の点に特別な注意を払ってくださ
い:
– 自然に傾いている樹木
– 異常に枝が生え茂っている樹木や
損傷している樹木
– 風向と風速に留意して、強風時に
は伐倒を中止してください
– 傾斜地
– 密集した樹木
– 雪が積もっている木
– 樹木の健全性 - 特に損傷した幹や
枯れ木 ( 乾燥したり、朽ち果てた
り、腐食している樹木 ) の取り扱
いには注意を払ってください
A 伐倒方向
B 退避路 (または避難経路)
– 伐倒方向と反対側から 45° の位置
に、関係者の退避路を設定してく
ださい。
– 退避路から、すべての障害物を取
り除いてください。
– すべてのツールや機器は、伐倒対
象樹木から離れた、退避路以外の
場所に置いてください。
– 常に伐倒する樹木の脇に立って作
業して、事前に決めた退避路を通
って離れるようにしてください。
– きつい斜面では、退避路を斜面に
対して平行に設けてください。
– 退避路を通って離れる場合に、落
下する枝と樹木の先端に注意して
ください。
樹木の根元での、伐倒作業場の準備
– 最初に、樹木の根元の雑草、枝、
障害物などを取り除き、安定した
足場を確保します。
– 斧などで樹木の下部の枝を切り取
ります - 砂、石などの異物がある
とソーチェンの性能を劣化させま
す。
– 最初垂直に、次に水平に、切れ目
を入れます - ただし、樹木が健全
である場合に限ります
12
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C

日本語
受け口
受け口の準備
伐倒受け口 (C) で伐倒方向が決まりま
す。
重要:
– 受け口は、計画した伐倒方向に直
角にします。
– できるだけ地面の近くで伐採しま
す。
– 幹の直径の 1/5 から 1/3 の深さに切
り込みます。
シュラウドおよびファン ハウジングの
照準線を使用して伐倒方向を決定する
このチェンソーには、シュラウドおよ
びファン ハウジングに照準線がありま
す。 この照準線を使用してください。
受け口を作る
チェンソーの位置を合わせて、受け口
を樹木の伐倒方向に向けます。
水平切断 ( 下部 ) および斜め切断 ( 上部
) によって作られる受け口の順序は、国
固有の規制によって定められます。
N 水平切断 ( 下部 ) を行います
N 約 45°- 60° で斜め切断 ( 上部 ) を水
平切断面まで行います。
伐倒方向の確認
根張り切断
長い繊維を持った軟材を根張り切断す
ると、樹木が倒れるときに根張りが飛
散せずにすみます。 幹の両側に受け口
底部と同じ高さで、幹直径の約 1/10 の
深さに、切り込みを入れます。 太い幹
の樹木の場合、切り込みはガイドバー
の幅以内にします。
病気の樹木は、根張りを切断しないで
ください。
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C
N 水平切断の切り口にチェンソーを
当てます。 照準線は予定した伐倒
方向に向く必要があります - 必要
に応じて、受け口を再切断し、伐
倒方向を修正します。
13

日本語
G
001BA259 KN
C
E
D
1/10
C
伐倒の基本情報
切り株寸法
受け口 (C) で伐倒方向が決まります。
つる (D) は伐倒の際にちょうつがいの
ように作用して、木が倒れるのをコン
トロールする助けとなります。
– つるの幅: 木の直径の約 1/10。
– ケガの危険を低減するため、つる
まで切り込まないでください - 伐
倒方向を制御できないことがあり
ます。
– 腐っている樹木の場合は、つるを
広く残します。
樹木は追い口 (E) を用いて伐倒されま
す。
– 水平に切ります。
– つるの幅 (D) の 1/10 ( 少なくとも
3 cm) が下部の受け口 (C) より高い
位置に来るようにします。
14
追いづる (F) / (G) は、樹木を保持し、
木が早まって倒れることを防ぐのに役
立ちます。
– 追いづるの幅: 木の直径の約 1/10
~ 1/5。
– 受け口を作る際に、追いづるに切
り込まないでください。
– 腐っている樹木の場合は、つるを
広く残します。
突っ込み切り
– 玉切り時の負荷軽減カット
– 彫刻
N キックバックの少ないチェンを使
用して、特に慎重に作業してくだ
さい
1. キックバックの危険性を回避する
ために、ガイドバー上部ではなく
下部先をあてがって、切断を開始
します。 切り目の深さがガイドバ
ー幅の 2 倍になるまで、フルスロ
ットルで切断を開始します。
2. 突っ込み切り位置に差し込みます キックバックやプッシュバックの
恐れがあるのでご注意ください。
3. 慎重に突っ込み切りを行います。
プッシュバックの危険性がありま
す。
可能な場合は、突っ込み切り照準線を
使用します。 突っ込み切り照準線およ
びガイドバーの上部 / 下部側は平行に
なっています。
突っ込み切りを行うとき、照準線はつ
るを平行に保つのに役立ちます。つま
り、すべての方向を同じ厚さにするこ
とができます。 このためには、突っ込
み切り照準線を受け口の弦に平行にな
るように保持します。
伐倒用クサビ
切断に影響しない限り、クサビをでき
るだけ早めに使用します。 適切な工具
を使ってクサビを追い口に打ち込みま
す。
クサビは、アルミ製かプラスティック
製だけを使用します。鉄製のものは使
用しないでください。 鉄製楔はソーチ
ェンに重大な損傷を与え、危険なキッ
クバックが発生する恐れがあります。
幹の直径および切り口の幅 (追い口
(E))に適切な伐倒用クサビを選択しま
す。
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C

正しい伐倒用クサビの選択 (長さ、幅
および高さ)については、STIHL サー
ビス店にお問い合わせください。
正しい伐倒方法の選択
正しい伐倒方法の選択の分野は、伐倒
の方向および退避路の決定方法の選択
と同じ分野です。
それぞれの伐倒方法の特性には、さま
ざまな特徴があります。 この取扱説明
書では、主な 2 つの一般的な特徴につ
いてのみ説明します。
日本語
左側: 通常の樹木 - 均一な頭頂部を
持つ、垂直な幹の樹木。
右側: 傾いた樹木 - 頭頂が伐倒方向
に傾いている。
追いづる切りを使用した伐倒 (通常の
樹木)
A) 細い木の場合
木の直径がガイドバーの長さよりも小
さい場合は、この伐倒方法を実行しま
す。
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C
伐倒を開始する前に、周囲の注意を喚
起してください。
N 突っ込み切り手法を使用して。追
い口 (E) を作ります。ガイドバー
を完全に幹に差し込みます。
N つるの後ろにスパイク付きバンパ
ーを当て、旋回軸として使用しま
す。不必要にチェンソーの位置を
変えないでください。
N つる (1) まで追い口を広げます。
– つるには切り込まないでくださ
い。
N 追いづる (2) まで追い口を広げま
す。
– 追いづるには切り込まないでくだ
さい。
N 伐倒用クサビ (3) を差込みます。
樹木が倒れる直前にもう一度、周囲に
注意を喚起してください。
N 腕を伸ばした状態でチェンソーを
保持し、伐倒と同じレベルで水平
に追いづるを切断します。
B) 太い木の場合
木の直径がガイドバーの長さよりも大
きい場合は、この伐倒方法を実行しま
す。
15

日本語
4.
001BA263 KN
1.
2.
3.
5.
伐倒を開始する前に、周囲の注意を喚
起してください。
N 必要な追い口の高さにスパイク付
きバンパーを当て、旋回軸として
使用します。不必要にチェンソー
の位置を変えないでください。
N ガイドバーの先をつるの手前の切
り口 (1) に入れ、できるだけチェン
ソーを水平に保持して、旋回しま
す。
N つる (2) まで追い口を広げます。
– つるには切り込まないでくださ
い。
す。
N 追いづる (3) まで追い口を広げま
– 追いづるには切り込まないでくだ
さい。
幹の反対側についても、追い口切りを
行います。
二回目の切断が一回目の切断と同じ高
さになるようにします。
N 突っ込み切り手法を使用して追い
口を作ります。
N つる (4) まで追い口を広げます。
– つるには切り込まないでくださ
い。
N 追いづる (5) まで追い口を広げま
す。
– 追いづるには切り込まないでくだ
さい。
N 伐倒用クサビ (6) を差込みます。
樹木が倒れる直前にもう一度、周囲に
注意を喚起してください。
N 腕を伸ばした状態でチェンソーを
保持し、伐倒と同じレベルで水平
に追いづるを切断します。
追いづるを使用した伐倒 (傾いた樹
木)
A) 細い木の場合
木の直径がガイドバーの長さよりも小
さい場合は、この伐倒方法を実行しま
す。
N 反対側に抜けるまでガイドバーを
幹に対して突っ込み切りします。
N つる (1) の方向に追い口 (E) を広げ
ます。
– 水平に切ります。
– つるには切り込まないでくださ
い。
N 追いづる (2) の方向に追い口を広げ
ます。
– 水平に切ります。
– 追いづるには切り込まないでくだ
さい。
16
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C

日本語
001BA267 KN
1.
2.
3.
4.
5.
6.
樹木が倒れる直前にもう一度、周囲に
注意を喚起してください。
N 腕を完全に伸ばした状態で、下方
に向けて追いづるを切断します。
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C
B) 太い木の場合
木の直径がガイドバーの長さよりも大
きい場合は、この伐倒方法を実行しま
す。
N 追いづるの後ろにスパイク付きバ
ンパーを当て、旋回軸として使用
します。不必要にチェンソーの位
置を変えないでください。
N ガイドバーの先をつるの手前の切
り口 (1) に入れ、できるだけチェン
ソーを水平に保持して、旋回しま
す。
– 追いづるやつるには切り込まない
でください。
N つる (2) まで追い口を広げます。
– つるには切り込まないでくださ
い。
N 追いづる (3) まで追い口を広げま
す。
– 追いづるには切り込まないでくだ
さい。
幹の反対側についても、追い口切りを
行います。
二回目の切断が一回目の切断と同じ高
さになるようにします。
N つるの後ろにスパイク付きバンパ
ーを当て、旋回軸として使用しま
す。不必要にチェンソーの位置を
変えないでください。
N ガイドバーの先を追いづるの手前
の切り口 (4) に入れ、できるだけチ
ェンソーを水平に保持して、旋回
します。
N つる (5) まで追い口を広げます。
– つるには切り込まないでくださ
い。
N 追いづる (6) まで追い口を広げま
す。
– 追いづるには切り込まないでくだ
さい。
樹木が倒れる直前にもう一度、周囲に
注意を喚起してください。
17

日本語
N 腕を完全に伸ばした状態で、下方
に向けて追いづるを切断します。
カッティング アタッチメン
ト
カッティング アタッチメントは、ソー
チェン、ガイドバー、チェン スプロケ
ットで構成されています。
標準仕様のカッティング アタッチメン
トはチェンソーに合致するように設計
されています。
– ソーチェン (1) のピッチ (t) を、チ
ェンスプロケットやローロマチッ
クガイドバーのノーズスプロケッ
トのピッチと適合させてくださ
い。
– ソーチェン (1) のドライブ リンク
ゲージ (2) はガイドバー (3) の溝幅
と一致させてください。
適合しないコンポーネントを使用する
と、カッティング アタッチメントは短
時間使用しただけで修理不可能なほど
に破損してしまうことがあります。
チェン ガード
チェンソーはカッティング アタッチメ
ントに適合するチェン ガードが標準装
備で同梱されます。
異なる長さのガイド バーがチェンソー
に取り付けられている場合、常に正し
い長さのチェン ガードを使用してガイ
ド バーを完全に覆うようにする必要が
あります。
適合するガイド バーの長さは、チェン
ガードの側面にマークされています。
18
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C

日本語
バーとチェンの取り付け ( フ
ロント チェン テンショナー
)
チェン スプロケット カバーの取り外し
N ナットを緩めて、チェン スプロケ
ット カバーを取り外します。
チェン ブレーキを解除します。
N カチッと音がするまで前ハンドル
方向にハンド ガードを引きます チェン ブレーキのロックが外れま
す。
チェンの取り付け
N ガイドバーをスタッド (1) に固定し
ます - バー上部のカッティング エ
ッジを右に向けます。
N テンショナー スライドのペグを位
置決め穴 (2) にはめ込み、同時にチ
ェンをスプロケット (3) にセットし
ます。
N バー下側のチェンのたるみがほと
んどなくなるまで、テンショニン
グ スクリュー (4) を時計回りに回
します - ドライブ リンクがガイド
バーの溝にかみ合います。
N スプロケット カバーを再び取り付
け、ナットを指で締めます。
N 「ソーチェンの張り方」の項を参
照してください。
N テンショナー ナット (2) がハウジ
ングの溝の左端に当たるまで、ス
クリュー (1) を反時計回りに回しま
す。
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C
警告
作業用手袋を着用してください。鋭利
なカッターでケガをする危険がありま
す。
N チェンを取り付けます - バーの先
端から開始します。
19

日本語
バーとチェンの取り付け ( ク
イックチェン テンショナ )
チェン スプロケット カバーの取り外し
N グリップ (1) を所定の位置に回しま
す ( かみ合うまで )
N チェン スプロケット カバー (3) 内
部のウィング ナット (2) を、左に
回して緩めます
N チェン スプロケット カバー (3) を
取り外します
テンショニング ギヤーの取り付け
チェンブレーキの解除
N スクリュー (2) を外します
N ハンド ガードを、音がしてかみ合
うまで前ハンドルの方向に引きま
す - チェン ブレーキが解除されま
す
N テンショニング ギヤー (1) とガイ
ド バー (3) の相互の位置を合わせ
ます
N テンショニング ギヤー (1) を取り
外し、裏返します
20
N スクリュー (2) を差し込み、締め付
けます
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C

ソーチェンの取り付け
日本語
警告
保護手袋を着用してください - 鋭利な
カッターでケガをする危険がありま
す。
N ソーチェンを取り付けます - ガイ
ド バーの先端から始めます - テン
ショニング ギヤーおよびカッティ
ング エッジの位置に注意してくだ
さい
N テンショニング ギヤー (1) をいっ
ぱいまで右に回します
N テンショニング ギヤーが使用者に
向くようにガイド バーを取り付け
ます
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C
N ソーチェンをチェン スプロケッ
ト (2) 上に置きます
N カラー スクリュー (3) 上でガイド
バーをずらします。後カラー スク
リューのヘッドが楕円形の穴の中
に突き出る必要があります
N ドライブ リンクをバーの溝 ( 矢印
を参照 ) に合わせ、テンショニン
グ ギヤーを左にいっぱいまで回し
ます
N チェン スプロケット カバーを取り
付け、ガイドの突出部をエンジン
ハウジングの開口部に差し込みま
す
チェン スプロケット カバーを取り付け
るとき、調整ホイールの歯とテンショ
ニング ギヤーがかみ合う必要がありま
す。必要な場合、
N 調整ホイール (4) を、チェン スプ
ロケット カバーがエンジン ハウジ
ングに完全にはまるまで、少し回
します
N グリップ (5) を所定の位置に回しま
す ( かみ合うまで )
N ウィング ナットを取り付け、軽く
締め付けます
N 次のステップ:「ソーチェンの張
り方」を参照してください
21

日本語
ソーチェンの張り方 ( フロン
ト チェン テンショナー )
切断作業の合間に再調整する場合:
N エンジンを停止してください。
N ナットを緩めます。
N バーの先端を上に向けて保持しま
す。
N スクリュー ドライバーでテンショ
ニング スクリュー (1) を時計回り
に回し、チェンがバーの下側に軽
く触れるまでチェンを張ります。
N バーの先端を持ち上げたまま、ナ
ットをしっかりと締めます。
N 「チェンの張り具合の点検」に進
みます。
新品のチェンは、しばらく使用したも
のよりも頻繁に張りを調整する必要が
あります。
N チェンの張り具合を頻繁に点検し
てください - 「作業中の注意事
項」の章を参照してください。
ソーチェンの張り方 ( クイッ
クチェン テンショナ )
切断作業の合間に再調整する場合:
N エンジンを停止します。
N ヒンジクリップを引き出し、ウイ
ングナットを緩めます。
N 調整ホイール (1) を、時計回りに止
まるまで回します。
N ウイング ナット (2) を、手でしっか
りと締め付けます。
N ヒンジクリップを降ろします。
N 「チェンの張り具合の点検」に進
みます。
新品のチェンは、しばらく使用したも
のよりも頻繁に張りを調整する必要が
あります。
N チェンの張り具合は頻繁に点検し
てください - 「作業中の注意事項」
を参照してください。
チェンの張り具合の点検
N エンジンを停止します。
N 作業用手袋を着用して手を保護し
てください。
N チェンは、バーの下側に軽く触
れ、手でバーに沿って引くことが
できるくらいに、張ります。
N 必要ならば、チェンを張り直して
ください。
新品のチェンは、しばらく使用したも
のよりも頻繁に張りを調整する必要が
あります。
N チェンの張り具合は頻繁に点検し
てください - 「作業中の注意事
項」の章を参照してください。
22
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C

日本語
燃料
エンジンには、ガソリンと 2 サイクル
エンジン用オイルの混合燃料が必要で
す。
警告
健康を害しますので、ガソリンに直接
肌を触れたり、ガソリンの蒸気を吸い
込まないようにしてください。
STIHL モトミックス (MotoMix)
当社は STIHL モトミックス (MotoMix)
のご使用をお勧めします。 この既製の
混合燃料はベンゼンや鉛を含まず、高
オクタン価で常時、適正な混合率を保
ち、安心してご使用いただけます。
STIHL モトミックス (MotoMix) は、
STIHL HP ウルトラ 2 サイクル エンジ
ン オイルを使用しており、優れたエン
ジン長寿命が得られます。
STIHL モトミックス (MotoMix) が販売
されていない市場もあります。
燃料の混合
注記
規定されている以外の不適切な燃料や
オイル、または混合比率を使用される
と、エンジンに重大な損傷を生じるこ
とがあります。 低品質のガソリンある
いはエンジンオイルは、エンジン、オ
イル シール、燃料ホース、および燃料
タンクを損傷することがあります。
ガソリン
無鉛と有鉛にかかわらず、最低オクタ
ン価 90 の高品質ブランドのガソリンだ
けを使用してください。
触媒コンバータを装備した機械には、
必ず無鉛ガソリンを使用してくださ
い。
注記
鉛含有ガソリンを燃料タンク数回分使
用した場合、触媒効果は大幅に低下し
ます。
エタノール濃度が 10% 以上のガソリン
は、手動調整可能キャブレター付きエ
ンジンで、動作上の問題を引き起こす
ことがあります。そのようなエンジン
には使用しないでください。
M トロニック を搭載しているエンジン
は、エタノール濃度最大 25% までのガ
ソリン (E25) で動作するときに、最大
の出力を発揮します。
エンジン オイル
高品質の 2 サイクル エンジン オイルの
み、できれば、STIHL HP、HP スーパ
ー、または HP ウルトラ エンジン オイ
ルを使用します。これらは、STIHL エ
ンジン用に特別に設計されています。
HP ウルトラは、高い性能と長いエン
ジン寿命を保証します。
一部の市場では、これらのエンジン オ
イルを入手できません。
触媒コンバータを装備した機種で使用
する混合燃料には、STIHL 2 サイクル
エンジン オイル 50:1 だけを使用してく
ださい。
混合比率
STIHL 50: 1 2 サイクル エンジンオイル
の場合: 50:1 = ガソリン 50 + オイル 1
例
ガソリン STIHL 2 サイクルオイ
ル 50:1
リットル リットル(ml)
1 0.02 (20)
5 0.10 (100)
10 0.20 (200)
15 0.30 (300)
20 0.40 (400)
25 0.50 (500)
N 燃料の保管には承認された容器を
使用してください。 燃料容器に先
ずオイル、その後にガソリンを入
れて、充分に混ぜ合わせます。
燃料の保管
燃料は、承認された安全タイプの燃料
容器に入れて、乾燥した、涼しい、安
全な、太陽や照明から保護された場所
に保管してください。
混合燃料は時間の経過と共に劣化しま
す - 数週間で使い切る分だけ混合して
ください。 混合燃料を 30 日以上保管し
ないでください。 照明や太陽の直射や
過酷な高低温では、混合燃料の劣化が
加速されます。
STIHL モトミックスは、問題なく最長
2 年間保管することができます。
N 給油する前に混合燃料の入った携
行缶をよく振ってください。
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C
23

日本語
警告
携行缶内で圧力が生じている可能性が
あるので、慎重に開けてください。
N 燃料タンクと携行缶は、時々十分
に洗浄してください。
残ったガソリンと洗浄に使用した液体
は、その地域の規定と環境要件に従っ
て適切に処理してください。
給油
機械の準備
N 給油する前に、汚れがタンクの中
に入らないように燃料キャップと
その周りをきれいにしてくださ
い。
N 常にタンクの注入口が上を向くよ
うに機械を置いてください
N フィラー キャップを開きます
給油を行います
給油の際には燃料をこぼさないように
し、また燃料をタンクからあふれさせ
ないでください。
当社では、燃料用スチール給油システ
ム (特殊アクセサリー) のご使用をお
勧めします。
警告
給油の後は、燃料キャップをできる限
りしっかりと閉めてください。
溝付きフィラー キャップには、スクリ
ュードライバーやコンビネーション レ
ンチなどの適切なツールを使用しま
す。
燃料ピックアップ ボディの交換
燃料ピックアップ ボディは、以下の手
順に従って、毎年交換してください:
N 燃料タンクを空にします
N 燃料ピックアップボディを、フッ
クを使ってタンクから引き出し、
ホースから外します
N 新しい燃料ピックアップボディー
をホースにつなぎます
N 燃料ピックアップボディーをタン
クに戻します
24
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C

日本語
チェン オイル チェン オイルの給油
チェンとガイドバーの自動的で信頼性
のある潤滑のため、環境に優しい高品
質チェンオイルだけを使用してくださ
い。生分解が速いスチールバイオプラ
スをお勧めします。
注記
生分解性チェンオイルには、充分な耐
劣化性が必要です (スチールバイオプ
ラス等 )。耐劣化性に乏しいオイルは、
樹脂化が速い傾向にあります。その結
果、特にチェン駆動部やチェンに蓄積
物が固着し、除去しにくくなります。
オイルポンプが故障する原因ともなり
ます。
使用するオイルの品質は、ソーチェン
とガイドバーの寿命に大きく影響しま
す。従って、必ず専用のチェンオイル
だけを使用してください。
警告
廃油を使用しないでください ! 廃油は、
長期間繰り返し肌に触れると、皮膚ガ
ンを引き起こすことがあります。さら
に、環境に害を与えることがあります !
注記
廃油には必要な潤滑特性がなく、チェ
ンの潤滑には適していません。
準備
N ゴミがタンクの中に落ちないよう
に、フィラー キャップとその周辺
の汚れをきれいに拭き取ります。
N フィラー キャップが上を向くよう
に機械を置いてください。
N フィラー キャップを開きます。
チェン オイルを給油します。
N 燃料を補給する度に、チェン オイ
ルを給油します。
給油の際にはチェン オイルをこぼさな
いようにし、またチェンオイルをタン
クいっぱいに入れないでください。
当社ではチェン オイル用スチール フィ
ラー ノズル (特殊アクセサリー)の使
用をお勧めします。
N フィラー キャップを閉じます。
燃料タンクが空になっても、オイルタ
ンクにはオイルが少量だけ残ります。
もし、タンク内のオイル量が減らない
場合は、オイル供給システムが故障し
ている可能性があります。チェンの潤
滑状態を点検し、オイルの通路をきれ
いにしてください。必要な場合はスチ
ール サービス店にお問い合わせくださ
い。当社では整備や修理を、認定を受
けたスチール サービス店のみに依頼さ
れることをお勧めします。
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C
25

日本語
チェン オイルの吐出点検
ソー チェンは常に多少のオイルを飛散
しています。
注記
チェンは、潤滑油なしで操作してはい
けません。チェンを乾いたまま回転さ
せると、カッティング アタッチメント
全体がすぐに損傷して、修理不能にな
ります。作業を始める前に、常にチェ
ンの潤滑状態とタンク内のオイル量を
点検してください。
新品のチェンは 2 ~ 3 分間ならし運転
をしてください。
チェンのならし運転を行った後、チェ
ンの張り具合を点検し、必要な場合は
再調整してください。「チェンの張り
具合の点検」の項を参照してくださ
い。
チェン ブレーキ
チェーンブレーキによるチェンのロッ
ク
– 緊急時
– 始動時
– アイドリング時
左手でハンドガードをバー先端に向か
って押すか、または一定のキックバッ
ク状況下の慣性力を利用して、チェン
ブレーキを作動します。チェンが停止
して、ロックします。
チェン ブレーキの解除
N ハンドガードを前ハンドルの方に
引き戻してください。
注記
エンジンを加速して、切断作業を開始
する前 ( 動作確認時は除く ) にチェンブ
レーキのロックを解除します。
チェン ブレーキがロックしている状態
(ソーチェンは静止した状態)でエン
ジン回転数を高くすると、短期間でエ
ンジンやチェン駆動部 ( クラッチ、チ
ェン ブレーキ ) に損傷を起こします。
また、チェンソーのキックバックの力
が大きいと、前ハンドガードの慣性力
が働き、チェン ブレーキが作動しま
す。伐倒作業時のように、作業者の左
手がハンドガードの後側になくても、
ハンドガードはバーの先端方向に動き
ます。
26
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C

日本語
チェン ブレーキは、ハンドガードを全
く改造していない場合にだけ作動しま
す。
チェン ブレーキの作動点検。
始動前:エンジンがアイドリング回転
時に、チェン ブレーキを作動させ ( ハ
ンドガードをバー先端方向に押します
)、短時間 ( 最長 3 秒間 ) スロットルを
全開にします。この時、チェンが回転
してはいけません。ハンドガードがゴ
ミで汚れていず、自由に動くようにし
てください。
チェン ブレーキの整備
チェン ブレーキは普通に使っていて
も、徐々に磨耗します。熟練した整備
担当者に定期的に整備してもらうこと
をお勧めします。当社では整備や修理
を、認定を受けたスチール サービス店
のみに依頼されることをお勧めしま
す。次の整備期間を遵守してくださ
い。
頻繁な使用 : 3 ヵ月毎
頻繁ではない使用 : 6 ヵ月毎
時々しか使用しない場合:12 ヵ月毎
エンジンの始動と停止
マスター コントロール レバーの位置
停止 0 - エンジン停止 - イグニッショ
ンがオフの状態
運転 F - エンジンが運転中または始動
可能
暖機スタート n - エンジンが暖まっ
ている時はこの位置で始動します - ス
ロットル トリガーを握ると、マスター
コントロール レバーは運転位置に戻り
ます
冷機スタート l - エンジンが冷えて
いる時は、この位置で始動します
マスター コントロール レバーの操作
マスター コントロール レバーを運転位
置 F から冷機スタート l に操作するに
は、スロットル トリガー ロックアウト
とスロットル トリガーを同時に握りま
す - マスター コントロール レバーをセ
ットします。
マスター コントロール レバーを暖機ス
タート n にセットするには、まず冷機
スタート l に設定し、次にマスター
コントロール レバーを暖機スタート n
位置にします。
暖機スタート n 位置にできるのは、冷
機スタート l 位置からのみです。
スロットル トリガー ロックアウトとス
ロットル トリガーを同時に押すと、マ
スター コントロール レバーは暖機スタ
ート n 位置から運転 F にジャンプしま
す。
エンジンを停止するには、マスター コ
ントロール レバーを停止 0 にします。
冷機スタート l の位置
– エンジンが冷えている場合
– 始動後、スロットルを開いたとき
にエンジンが停止する場合
– 燃料タンクが空になった場合 ( エン
ジンが完全に停止 )
暖機スタート n の位置
– エンジンが暖まっている場合 ( エン
ジンが約 1 分間作動した後 )
– エンジンが初爆したら
– エンジンに燃料を吸い込みすぎた
場合に燃焼室の換気後
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C
27

日本語
チェンソーの持ち方
始動時のチェンソーの持ち方には、2
つの方法があります。
地面に置く方法
N チェンソーをしっかりと地面に置
き、安定した足場を確保します ソーチェンが異物にも地面にも触
れないようにします。
N 左手でハンドル バーを握ってチェ
ンソーをしっかりと地面に押さえ
ます - 親指がハンドルの下側に来
るようにします
N 右足を後ハンドルの中に入れてし
っかり押さえます
膝またはももの間に挟む方法
N 膝または太ももの間に後ハンドル
を挟みます
N 左手でハンドルバーをしっかり握
ります - 親指はハンドルの下側に
来るようにします
始動
標準機種
N 右手で、スターターグリップをゆ
っくりと引き、カチッとかみ合っ
たら素早く強く引きます - 素早く
強く引きます - 同時にハンドル バ
ーを押し下げます - スターター ロ
ープは最後まで引っ張らないでく
ださい - 損傷の恐れがあります!
スターター グリップを急に放さな
いでください - 手を添えて垂直に
ハウジングにゆっくりと巻き込む
と、スターターロープは正しく巻
き込まれます
新品または長期間使用されていないエ
ンジンの場合、スターター ロープを数
回引いて燃料ラインに燃料を引き込む
必要があります。
28
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C

日本語
エルゴスタート付き機種
エルゴスタートは、チェンソーを起動
するための力を蓄えます。このため、
スターター ロープを引いてエンジンを
起動するまで数秒間かかる場合があり
ます。
N 右手で、スターター グリップをな
めらかに、ゆっくりと引きなが
ら、ハンドルバーを押し下げます スターター ロープは最後まで引っ
張らないでください - 損傷の恐れ
があります!
N スターター グリップを急に放さな
いでください - 手を添えて垂直に
ハウジングにゆっくりと巻き込む
と、スターターロープは正しく巻
き込まれます
チェンソーの始動
警告
チェンソーの作業者以外は、作業場所
から十分離れてください。
N 安全注意事項を守ってください
すべての機種
N ハンド ガード (1) を前方に押しま
す - ソーチェンにブレーキがかか
ります
N スロットル トリガー ロックアウ
ト (2) とスロットル トリガーを同
時に握って、マスター コントロー
ル レバーをセットします
冷機スタート l の位置
– エンジンが冷えている場合 ( 始動
後、スロットルが開いているとき
にエンジンが停止する場合も )
暖機スタート n の位置
– エンジンが暖まっている場合 ( エン
ジンが約 1 分間作動した後 )
N チェンソーを保持して始動します
エンジンの最初の爆発が起きたら
N マスター コントロール レバー (3)
を暖機スタート n に移動して、引
き続き始動動作を実行します
エンジンが始動したら
N スロットル トリガー ロックアウ
ト (2) とスロットル トリガー (4) を
押します。マスター コントロール
レバー (3) が運転位置 F にジャンプ
し、エンジンがアイドリングを開
始します
注記
エンジンは直ちにアイドリングスピー
ドの状態にしてください - チェンがロ
ックされている場合、エンジン ハウジ
ングやチェンブレーキを傷めることが
あります。
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C
29

日本語
N ハンド ガードを前ハンドルに向か
って引きます
チェン ブレーキが解除されます - チェ
ンソーの使用準備が完了しました。
注記
チェン ブレーキが解除されたときのみ
スロットルを握ります。チェン ブレー
キがロックしている状態 ( ソーチェン
は静止した状態 ) でエンジン回転数を
高くすると、短期間でクラッチおよび
チェン ブレーキが損傷します。
温度が極めて低いとき
N スロットルを少し開いて、エンジ
ンを十分暖めます。
エンジンの停止
N マスター コントロール レバーを停
止位置 0 にセットします
エンジンがかからない場合
N マスター コントロール レバーを停
止位置 0 にセットします
N スパーク プラグを取り外します -
「スパーク プラグ」を参照してく
ださい
N スパーク プラグを乾かします
N 燃焼室の換気のため、スターター
を数回引っ張ります
N スパーク プラグを取り付けます -
「スパーク プラグ」を参照してく
ださい
N マスター コントロール レバーを
「暖機スタート」 n にセットしま
す - エンジンが冷えている場合で
も同じです
N エンジンを再始動します
作業中の注意事項
ならし運転
新品の機械は、最初の燃料 3 タンク分
の間は、高速回転 ( 無負荷でフルスロ
ットル ) で運転しないでください。こ
れでならし運転中の不要な高負荷を避
けます。すべての動く部品は、ならし
運転中になじんでくるので、この期間
はショートブロックの摩擦抵抗が大き
くなっています。エンジンの最高出力
を発揮できるのは、タンク 5 ~ 15 回分
の使用後となります。
作業中
注記
出力を増そうとして混合比を薄くして
はいけません。エンジンを損傷するこ
とがあります。「キャブレターの調整」
の項を参照してください。
注記
チェンブレーキが解除されたときのみ
スロットルを握ります。チェン ブレー
キがロックしている状態 ( チェンはロ
ックした状態 ) でエンジン回転数を高
くすると、短時間でショートブロック
やチェン駆動部 ( クラッチ、チェン ブ
レーキ ) を損傷します。
マスター コントロール レバーが、冷機
スタート l から暖機スタート n に戻
っておらず、エンジンに燃料を吸い込
みすぎている場合があります。
30
チェンの張りを時々点検してください !
長期間使用しているソーチェンに比べ
て、新しいソーチェンは頻繁に張り直
してください。
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C

日本語
チェンが冷えている場合 :
チェンがバーの下部に軽く触れるが、
手で回せるくらいが正しい張り方で
す。必要に応じて、チェンの張りを再
調整します。「ソーチェンの張り方」
の項を参照してください。
作業温度のチェン :
チェンが伸びてたわんできます。ドラ
イブリンクがバーの下側のバーの溝か
ら出てはいけません - そうしないと、
チェンがバーから飛び出すことがあり
ます。チェンの張りを再調整します。
「ソーチェンの張り方」の項を参照し
てください。
注記
チェンは冷えると縮みます。チェンを
緩めないと、クランクシャフトとベア
リングを損傷することがあります。
長時間のフルスロットル運転後
長時間のフルスロットル運転後は、し
ばらくの間アイドリングしてエンジン
の熱を冷却風で放熱してください。組
み込まれている部品 ( イグニッション
やキャブレター ) を熱から守るためで
す。
作業後
N 作業中に暖まったチェンの張りを
調整した場合、作業終了後にチェ
ンを緩めてください。
注記
作業が終了したらチェンは必ず緩めて
ください。チェンは冷えると縮みま
す。チェンを緩めないと、クランクシ
ャフトとベアリングを損傷することが
あります。
短期間の保管
エンジンが冷えるまで待ちます。燃料
タンクを一杯にして、次の使用時まで
火気のない乾燥した状態で保管しま
す。
長期間の保管
「機械の保管」を参照
ガイド バーの保守
N 目立てをするたびおよびチェンを
交換するたびに、特にスプロケッ
ト ノーズおよび下部での不均一な
磨耗を防ぐため、バーを反転しま
す
N オイル インレット孔 (1)、オイル出
口チャネル (2)、およびバーの
溝 (3) を、定期的に掃除してくださ
い
N ファイリング ゲージ ( 特殊アクセ
サリー ) の測定ツールを使用して、
最も磨耗している場所の溝の深さ
を測定します
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C
31

日本語
チェンのタイプチェンのピッチ最小溝深さ
ピコ 1/4“ P 4.0 mm
ラピッド 1/4“ 4.0 mm
ピコ 3/8“ P 5.0 mm
ラピッド 3/8“; 0.325“ 6.0 mm
ラピッド 0.404“ 7.0 mm
溝がこの深さ以上でない場合:
N ガイドバーを交換します
そうしないと、ドライブ リンクが溝の
底面に擦れます - カッターの底部とタ
イストラップがバーに沿いません。
シュラウド
シュラウドの取り外し
N 適切なツールを使用して、キャッ
チを左に 90 ー 回して開きます
N シュラウドを持ち上げて外します
シュラウドの再取り付け
部品を逆の手順で装着します
エアーフィルターの掃除
エンジンの出力が著しく低下した場合
N スロットル トリガー ロックアウト
とスロットル トリガーを同時に押
して、マスター コントロール レバ
ーを冷機スタート l にセットしま
す
N フィルターの周りに付着した汚れ
を取り除きます
N シュラウドを取り外します - 「シ
ュラウド」を参照してください
N フィルターを上に引き出して外し
ます
N フィルターを手のひらでたたく
か、フィルターの内側から外側に
向かって圧縮空気を吹き付けてき
れいにします - 洗浄しないでくだ
さい
フリース フィルターの掃除にはブラシ
を使用しないでください。
フィルターを清掃できない、または損
傷している場合は、フィルターを交換
してください
N エアー フィルターを再び取り付け
ます
32
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C

日本語
キャブレターの調整
基本的情報
キャブレターは工場で調整済みであ
り、すべての作業条件で、最適な混合
気をエンジンに供給します。
標準設定
N エアー フィルターを点検し、必要
な場合は新品と交換します
N アイドリング スピード調整スクリ
ュー (LD) を反時計回り ( 左ねじ )
にしっかり止まるまで慎重に回し
てから、時計回りに 2 回転回しま
す ( 標準設定 LD = 2)
N アイドリングスピード調整スクリ
ュー (LD) を、ソー チェンが一緒に
回転し始めるまで時計回りにゆっ
くり回した後、1/2 回転戻します。
アイドリング回転時にソーチェンが回
転する場合:
N アイドリング スピード調整スクリ
ュー (LD) を、チェンの回転が止ま
るまで反時計方向にゆっくり回し
た後、さらに 1/2 回転同じ方向に
回します。
警告
調整後もソーチェンがアイドリング回
転時に回転し続ける場合は、STIHL サ
ービス店にチェンソーの点検を依頼し
てください。
スパーク プラグ
N エンジンの出力が低下したり、始
動しにくくなったりアイドリング
が不安定になったら、先ずスパー
ク プラグを点検してください。
N 約 100 時間運転後には新品のスパ
ークプラグと交換してください 電極が極度に焼損している場合は
それよりも早く交換してくださ
い。スチール社が承認した、雑音
防止スパーク プラグのみをご使用
ください - 「技術仕様」の項を参
照してください。
スパーク プラグの取り外し
N スロットル トリガー ロックアウト
とスロットル トリガーを同時に押
して、マスター コントロール レバ
ーを冷機スタート l にセットしま
す
N シュラウドを取り外します - 「シ
ュラウド」を参照してください
アイドリング回転数の設定
N エンジンをかけて暖めます。
N アイドリング スピード調整スクリ
ュー (LD) を使って、アイドリング
回転数を正しく設定します:この
とき、ソーチェンは回転してはい
けません
エンジンのアイドリング回転数が低過
ぎる場合:
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C
N スパーク プラグ ターミナルを取り
外します
N スパーク プラグを外します
33

日本語
スパーク プラグの点検
N 汚れたスパーク プラグをきれいに
します。
N 電極ギャップ (A) を点検して、必要
な場合は調整します - 数値は 「技
術仕様」の項を参照してくださ
い。
N 以下のような、スパーク プラグが
汚れる原因を排除してください。
原因:
– エンジン オイル混合量の過多
– エアー フィルターの汚れ
– 劣悪な使用環境
スパーク プラグを取り付けます。
N スパーク プラグを取り付け、スパ
ーク プラグ ターミナルを ( しっか
りと押し込んで ) 接続します - 逆の
手順で、他の部品をすべて取り付
けます。
リワインドスターター
スターターロープの摩耗寿命を延ばす
ため、次のポイントを守ってくださ
い:
N スターターロープは指定された方
向にのみ引っ張ってください。
N ロープを、ガイド ブッシュの縁を
越えるまで引っ張らないでくださ
い。
N 指定されている以上にロープを引
き出さないでください。
N スターター グリップを急に放さな
いでください。手を添えてハウジ
ングにゆっくりと巻き込んでくだ
さい。「エンジンの始動 / 停止」の
章を参照してください。
スターター ロープが損傷していたら、
完全に破損する前にスチール サービス
店に依頼して交換してください。当社
では整備や修理を、認定を受けたスチ
ール サービス店のみに依頼されること
をお勧めします。
警告
スパーク プラグに取外可能なアダプタ
ー ナット (1) が同梱されている場合
は、アークの発生や火災の危険を避け
るために、アダプターをねじ山にしっ
かり締付けます。
34
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C

機械の保管 チェン スプロケットの点検
と交換
約 3 ヵ月以上の場合 :
N 換気の良い場所で燃料タンクを空
にし、洗浄します。
N 燃料は、地域の環境規制条件通り
に処理してください。
N キャブレターのダイヤフラムの固
着を防ぐため、エンジンを運転し
てキャブレター内の燃料を空にし
てください。
N ソーチェンとガイドバーを取り外
し、汚れを落とし、防錆オイルを
吹き付けます。
N 機械を丁寧に掃除します。特にシ
リンダー フィンとエアー フィルタ
ーに注意します。
N チェンオイルに生分解性オイル ( ス
チール バイオ プラス等 ) を使用し
ている場合、オイル タンクいっぱ
いになるまでオイルを充填しま
す。
N 機械を乾いた、高所または鍵の掛
かる場所に保管してください。子
供などによる許可外の使用を避け
てください。
N チェンスプロケットのカバー、ソ
ーチェン、ガイドバーを外しま
す。
N チェンブレーキを外します - 前ハ
ンドルからハンドガードを引っぱ
ります
新しいチェンスプロケットを取り付け
ます
– 2 本のソーチェン使用後またはその
前
– 磨耗マーク (矢印) が 0.5 mm を
超えたら、ソーチェンの寿命が短
くなるので、点検ゲージ ( 特殊ア
クセサリー ) を使用して点検しま
す
2 本のソーチェンを交互に使用すると、
チェン スプロケットの寿命が延びます
スチールでは、チェンブレーキの機能
を最大限に確保するために、スチール
純正チェン スプロケットの使用を推奨
します。
日本語
N スクリュー ドライバーで E クリッ
プを外します
N ワッシャーを外します
N チェン スプロケットを、ニードル
ケージと一緒にクランクシャフト
から外します
チェン スプロケットを取り付けます
N クランクシャフトの根本とニード
ル ケージをきれいにして、スチー
ル潤滑グリース ( 特殊アクセサリ
ー ) を塗布します
N ニードル ケージをクランクシャフ
トの根元に押し込みます
N 再び取り付けた後に、チェン スプ
ロケットを約 1 回転回して、オイ
ル ポンプ ドライブのキャリアをか
み合わせます
N ワッシャーと E クリップをクラン
クシャフトに取り付けます
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C
35

日本語
ソーチェンの整備と目立て
ソーチェンを正しく目立てして楽に切
断作業を行う
正しく目立てされたチェンを使うと、
ほんの少し押すだけで楽に木材を切る
ことができます。
切れ味が悪いまたは損傷しているソー
チェンを使用しないでください - 身体
に大きな負担がかかり、振動が激し
く、切断状態が悪く、摩耗が早くなり
ます。
N ソーチェンの汚れを取り除きます
N ソーチェンの亀裂およびリベット
の損傷を点検します
N 損傷または磨耗しているチェン構
成部品を交換して、形状および磨
耗に関して残存部分に適合するよ
うにします - 状態に応じて再加工
します
超硬チップ付き ( デュロ ) ソーチェン
は、特に耐摩耗性が強くなっていま
す。 最適な目立てをするには、スチー
ルではスチール サービス店をお勧めし
ます。
警告
下記の角度と寸法に適合することが絶
対に必要です。 目立てが不適切なソー
チェン (特にデプス ゲージが低すぎる)
では、チェンソーがキックバックを起
こしやすくなります - ケガの危険 !
チェンのピッチ
チェンのピッチのマーキング (a) が、個
々のカッターのデプス ゲージの部分に
刻印されています。
マーキング (a) チェンのピッチ
インチ mm
7 1/4 P 6.35
1 または 1/4 1/4 6.35
6、P または PM 3/8 P 9.32
2 または 325 0.325 8.25
3 または 3/8 3/8 9.32
4 または 404 0.404 10.26
使用するヤスリの直径は、チェン ピッ
チによって異なります - 表 「目立工
具」を参照してください。
カッターの角度は、目立てをする間維
持する必要があります。
上刃・横刃目立て角度
A 上刃目立て角度
スチール ソーチェンは、上刃目立て角
度 30 度で目立てします。 リッピング
チェンは例外で、上刃目立て角度が 10
度です。 リッピング チェンは名称に X
が含まれます。
B 横刃目立て角度
指定されたファイル ホルダーおよびフ
ァイル直径を使用すると、自動的に適
切な横刃目立て角度になります。
刃の形状 角度 (°)
AB
マイクロ = セミチゼル歯、
63 PM3、26 RM3、36 RM
など
スーパー = フル チゼル歯、
63 PS3、26 RS、36 RS3
など
リッピング チェン、
63 PMX、36 RMX など
カッターの角度は、ソーチェンのすべ
てで同じにする必要があります。 角度
が一定でない場合: ソーチェンの動作
が雑で不均等で、磨耗が早く、ソーチ
ェンが破損することさえあります。
30 75
30 60
10 75
36
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C

日本語
ファイル ホルダー
N ファイル ホルダーの使用
手でソーチェンを目立てするときは、
必ずファイル ホルダー ( 特殊アクセサ
リー、表 「目立工具」を参照 ) を使用
します。 ファイル ホルダーには、目立
て角度のマーキングがあります。
専用のチェンソー ヤスリを使用してく
ださい!他のヤスリは切断の形状とタ
イプに関して不適切です。
角度を確認するには
正しい目立
N チェン ピッチに合った目立ツール
を選びます
N 必要に応じてガイド バーを固定し
ます
N ソーチェンをブロックします - ハ
ンド ガードを前方に押します
N ソーチェンを進めるには、ハンド
ガードをハンドルバーに向けて引
きます: チェン ブレーキが解除さ
れます。 クイックストップ スーパ
ー チェン ブレーキ システムでは、
さらにスロットル トリガー ロック
アウトを押します
N 目立てを頻繁に行い、ほんのわず
か刃先を擦ります - 簡単な目立て
には、通常、ヤスリを 2、3 回当て
るだけで十分です
して直角 ) に、ファイル ホルダー
を刃とデプス ゲージの上に置きま
す
N 必ず内側から外側に向けてヤスリ
をかけます
N ヤスリは前方ストロークのみで目
立てをします - 後方ストロークの
ときはヤスリを少し離します
N タイ ストラップおよびドライブ リ
ンクにヤスリをかけないでくださ
い
N 定期的にヤスリを少し回して、不
均等に磨耗しないようにします
N ヤスリのバリを取り除くには、硬
木の小片を使用します
N ファイリング ゲージで角度を確認
します
すべてのカッターの長さを同じにしま
す。
カッターの長さが異なると、刃の高さ
も異なり、ソーチェンの動作が荒くな
り、チェンが破損することがありま
す。
N すべてのカッターを最も短いカッ
ターと同じ長さに仕上げます - 理
想的には電動式目立機を使用する
サービス店で実施します
スチール ファイリング ゲージ ( 特殊ア
クセサリー、表 「目立工具」を参照 )
を使用します - 上刃・横刃目立角、デ
プス ゲージの設定、および刃の長さの
点検、さらに溝とオイル孔の掃除に使
える、便利な汎用ゲージです。
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C
N ヤスリの位置: ファイル ホルダー
のマーキングで指定された角度で
水平方向 ( ガイド バーの側面に対
37

日本語
デプス ゲージの設定
デプス ゲージによって、カッターが木
に食い込む深さ、つまり切りくずの厚
さが決まります。
a デプス ゲージとカッター先端の間
の必要な距離
霜がないときに軟らかい木を切断する
場合は、距離を最大 0.2 mm (0.008") 増
やすことができます。
チェンのピッチ デプス ゲージ
距離 (a)
インチ (mm) mm ( インチ )
1/4 P (6.35) 0.45 (0.018)
1/4 (6.35) 0.65 (0.026)
3/8 P (9.32) 0.65 (0.026)
0.325 (8.25) 0.65 (0.026)
3/8 (9.32) 0.65 (0.026)
0.404 (10.26) 0.80 (0.031)
デプス ゲージを低くする
カッターの目立てを行うと、デプス 量
が小さくなります。
N 目立てを行うたびにデプス ゲージ
の設定を確認します
N チェン ピッチに適切なファイル ゲ
ージ (1) をソーチェンに載せ、確認
するカッターに押しつけます - デ
プス ゲージがファイル ゲージより
突き出ている場合、デプス ゲージ
を再加工する必要があります
セーフティ ドライブ リンクが付いたソ
ーチェン (2) - セーフティ ドライブ リ
ンクの上部 (2) ( サービスマーキング付
き ) はカッターのデプス ゲージと一緒
に下がります。
警告
セーフティ ドライブ リンクの残りの部
分は、目立てしてはいけません。チェ
ンソーがキックバックを起こす危険性
が高まることがあります。
N デプス ゲージを加工し、ファイル
ゲージと揃うようにします
N その後、デプス ゲージの先端をサ
ービス マーク ( 矢印を参照 ) と平
行になるようにドレッシングしま
す - その際、デプス ゲージの最も
高い位置が、さらに後方にずれな
いように注意します
警告
デプス ゲージが低すぎると、チェンソ
ーがキックバックを起こしやすくなり
ます。
N ファイル ゲージをソーチェンに載
せます - デプス ゲージの最も高い
位置がファイル ゲージと一致しな
ければなりません
N 目立てが終了したら、ソーチェン
をよく洗浄し、ヤスリやグライン
ダーの切削分を除いて、十分に潤
滑油を塗布します
N 長期間使用しない場合、ソーチェ
ンを洗浄して、潤滑油を塗布した
状態で保管します
38
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C

日本語
目立工具 ( 特殊アクセサリー )
チェンのピッチ 丸ヤスリ ^ 丸ヤスリ ファイル ホルダーファイル ゲージ 平ヤスリ 目立セット
1)
インチ (mm) mm ( インチ ) 部品番号 部品番号 部品番号 部品番号 部品番号
1/4P (6.35) 3.2 (1/8) 5605 771 3206 5605 750 4300 0000 893 4005 0814 252 3356 5605 007 1000
1/4 (6.35) 4.0 (5/32) 5605 772 4006 5605 750 4327 1110 893 4000 0814 252 3356 5605 007 1027
3/8 P (9.32) 4.0 (5/32) 5605 772 4006 5605 750 4327 1110 893 4000 0814 252 3356 5605 007 1027
0.325 (8.25) 4.8 (3/16) 5605 772 4806 5605 750 4328 1110 893 4000 0814 252 3356 5605 007 1028
3/8 (9.32) 5.2 (13/64) 5605 772 5206 5605 750 4329 1110 893 4000 0814 252 3356 5605 007 1029
0.404 (10.26) 5.5 (7/32) 5605 772 5506 5605 750 4330 1106 893 4000 0814 252 3356 5605 007 1030
1)
丸ヤスリ、平ヤスリ、ファイリング ゲージ付きファイル ホルダーで構成
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C
39

日本語
整備表
次の整備周期は、通常の使用および作業条件を対象としています。 毎日の作業時間が通常よりも長
い場合、あるいは作業条件が悪い場合 ( 非常にほこりの多い場所、樹脂分の多い樹木、熱帯樹など
) は、それに応じて、表示された間隔よりも短くしてください。 パワーツールを時々しか使用しな
い場合は、整備間隔を相応に長くすることが可能です。
始動前
作業終了後または毎日点検
燃料給油時
毎週
機械本体
スロットル トリガー、トリガー ロックアウト、
チョーク レバー、停止スイッチ、マスター コン
トロール レバー ( 機種によって異なる )
チェン ブレーキ
手動燃料ポンプ ( 取り付けられている場合 )
燃料タンク内のピックアップ ボディ / フィルター
燃料タンク 掃除 X
チェンオイルタンク 掃除 X
チェン オイル 点検 X
チェン
ガイド バー
チェン スプロケット 点検 X
エアー フィルター
目視検査 ( 状態と漏れ ) XX
掃除 X
作動検査 XX
作動検査 XX
点検はサービス店に依頼してください。
点検 X
修理は STIHL サービス店に依頼してください
点検 X
洗浄、フィルターの交換 XX
交換 XXX
点検、目立の状態を検査 XX
ソーチェンの張りを点検 XX
目立て X
点検 ( 磨耗、損傷 ) X
掃除、ガイドバーを裏返しにする X
バリを取る X
交換 XX
掃除 XX
交換 X
1)
1)
毎月
12 ヵ月毎
故障の場合
損傷の場合
X
必要な場合
X
40
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C

日本語
次の整備周期は、通常の使用および作業条件を対象としています。 毎日の作業時間が通常よりも長
い場合、あるいは作業条件が悪い場合 ( 非常にほこりの多い場所、樹脂分の多い樹木、熱帯樹など
) は、それに応じて、表示された間隔よりも短くしてください。 パワーツールを時々しか使用しな
い場合は、整備間隔を相応に長くすることが可能です。
始動前
作業終了後または毎日点検
燃料給油時
毎週
毎月
12 ヵ月毎
故障の場合
損傷の場合
必要な場合
防振エレメント
ファン ハウジングの冷却空気経路 掃除 XX X
シリンダー フィン 掃除 XX X
キャブレター
スパーク プラグ
すべてのスクリューとナット ( 調整スクリューを
除く )
チェン キャッチャー
排気ポート
安全ラベル 交換 X
1)
当社では STIHL サービス店に依頼されることをお勧めします
2)
プロ用チェンソー ( 出力 3.4 kW 以上 ) では 10 ~ 20 時間使用後、シリンダー スクリューをしっかり締め直してください
点検 XX
交換は STIHL サービス店に依頼してください
アイドリング調整の点検 - チェンは回らないこ
と
1)
XX
X
アイドリング回転数を調整する。必要に応じ
て、サービス店に依頼してチェンソーの整備や
修理を行います
1)
X
電極ギャップの調整 X
100 運転時間ごとに交換
再び締め付ける
2)
X
点検 X
交換 X
最初の運転時間が 139 時間を過ぎたらカーボン
を除去、以後は 150 運転時間ごとに実施します
X
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C
41

日本語
磨耗の低減と損傷の回避
本取扱説明書の記述を遵守して使用す
ると、機械の過度の磨耗や損傷が回避
されます。
本機の使用、整備並びに保管は、本取
扱説明書の記述に従って入念に行って
ください。
特に以下の場合のように、安全に関す
る注意事項、取扱説明書の記述内容及
び警告事項に従わずに使用したことに
起因する全ての損傷については、ユー
ザーが責任を負います:
– スチールが許可していない製品の
改造。
– 当製品への適用が承認されていな
い、適していない、または低品質
のツールやアクセサリーの使用。
– 指定外の目的に当製品を使用。
– スポーツ或いは競技等の催し物に
当製品を使用。
– 損傷部品を装備したままで当製品
を使用したことから生じる派生的
損傷。
整備作業
「整備表」に列記されている作業は、
必ず全て定期的に行ってください。整
備作業を使用者が自ら行えない場合
は、サービス店に依頼してください。
当社では整備や修理を、認定を受けた
スチール サービス店のみに依頼される
ことをお勧めします。スチール サービ
ス店には定期的にトレーニングを受け
る機会が与えられ、必要な技術情報の
提供を受けています。
上記整備作業を怠ったことが原因で生
じた以下のような損傷に対しては、上
記の例として、以下の部品が挙げられ
ます:
– 指定された時期に実施されなかっ
た整備や不十分な整備 ( 例:エア
ー フィルター、燃料フィルター )、
不適切なキャブレターの調整また
は不十分な冷却空気経路の掃除 (
エアー吸入スリット、シリンダー
フィン ) が原因で生じたエンジン
の損傷。
– 不適切な保管に起因する腐食およ
びその他の派生的損傷。
– 低品質の交換部品を使用したこと
による本機の損傷。
磨耗部品
カットオフソーの部品によっては、規
定通りに使用しても通常の磨耗は避け
られません。これらの部品は、使用の
種類や期間に合わせて適時に交換して
ください。上記の例として、以下の部
品が挙げられます :
– ソーチェン、ガイドバー
– 駆動部品 ( クラッチ、クラッチ ド
ラム、チェン スプロケット )
– フィルター ( エアー フィルター、オ
イル フィルター、燃料フィルター
)
– リワインド スターター
– スパーク プラグ
– 防振システムのコンポーネント
42
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C

主要構成部品
14
18
24
20
1
13
5
2
3
4
7
12
15
16
17
22
23
21
#
7
8
9
19
6
10
11
6
207BA031 KN
日本語
1 シュラウド キャッチ
2 キャブレター調整スクリュー
3 チェン ブレーキ
4 マフラー
5 チェン スプロケット
6 チェン スプロケット カバー
7 チェン キャッチャー
8 チェン テンショナー ( フロント )
9 ガイド バー
10 オイロマチック ソーチェン
11 アジャスティングホイール ( クイ
ック テンショナー )
12 ハンドル
13 オイルフィラー キャップ
14 バンパー スパイク
15 前ハンド ガード
16 前ハンドル ( ハンドルバー )
17 スパーク プラグ ターミナル
18 スターター グリップ
19 マスター コントロール レバー
20 燃料タンク キャップ
21 スロットル トリガー
22 スロットル トリガー ロックアウト
23 後ハンドル
24 後ハンド ガード
# 機械番号
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C
43

日本語
技術仕様
エンジン
STIHL 単気筒 2 サイクル エンジン
MS 170、MS 170 C
排気量: 30.1 cm
シリンダー径 : 37 mm
ピストン ストローク
: 28 mm
ISO 7293 に準拠し
たエンジン出力:
アイドリング回転
1)
数:
1.3 kW (1.8 HP)、
8500 rpm 時
2800 rpm
MS 180、MS 180 C
排気量: 31.8 cm
シリンダー径 : 38 mm
ピストン ストローク
: 28 mm
ISO 7293 に準拠し
たエンジン出力:
アイドリング回転
1)
数:
1)
ISO 11681 +/- 50 rpm に準拠
1.5 kW (2.0 HP)、
9000 rpm 時
2800 rpm
イグニッション システム
エレクトロニック マグネト イグニッシ
ョン
スパーク プラグ ( 雑
音防止 ):
Bosch WSR 6 F、
NGK BPMR 7 A
電極ギャップ: 0.5 mm
3
3
燃料システム
燃料ポンプ付き全方向ダイヤフラム式
キャブレター
燃料タンク容量: 250 cm
3
(0.25 l)
チェン オイル
全自動、回転数制御プランジャー式オ
イルポンプ
オイル タンク容
量: 145 cm
3
(0.145 l)
重量
燃料なし、カッティング アタッチメン
トなし
MS 170: 3.9 kg
MS 170 C エルゴスタート付
き: 4.2 kg
MS 180: 3.9 kg
MS 180 C クイック テンショナ
ーおよびエルゴスタ
ート付き: 4.2 kg
バーとチェン MS 170、MS 170 C
ローロマチック ガイド バー
1)
バーの長さ
( ピッチ
3/8"): 30、35、40 cm
溝幅: 1.1 mm
1)
実際の切断長は、指定された切断
長より短い場合があります。
ソーチェン 3/8" ピコ
ピコ マイクロ ミニ 3 (61 PMM3) 3610
型
チェンピッチ: 3/8" P (9.32 mm)
ドライブ リンク ゲー
ジ: 1.1 mm
チェン スプロケット
6 枚歯、3/8" P 用
最大チェン速度、
ISO 11681 に準拠: 21.1 m/s
作業時の平均チェン速度は通常
ISO 11681 の最大チェン速度よりおよ
そ 20% 低いものです。作業者用保護装
備を選択する際は、STIHL 販売店にご
連絡ください。
バーとチェン MS 180、MS 180 C
ローロマチック ガイド バー
バーの長さ1) ( ピッチ
3/8"): 30、35、40 cm
溝幅: 1.1 mm
溝幅: 1.3 mm
1)
実際の切断長は、指定された切断
長より短い場合があります。
ソーチェン 3/8" ピコ
ピコ マイクロ ミニ 3 (61 PMM3) 3610
型
チェンピッチ: 3/8" P (9.32 mm)
ドライブ リンク ゲー
ジ: 1.1 mm
44
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C

日本語
ピコ マイクロ 3 (63 PM3) 3636 型
ピコ デュロ (63 PD3) 3612 型
チェンのピッチ: 3/8" P (9.32 mm)
ドライブ リンク ゲー
ジ: 1.3 mm
チェン スプロケット
6 枚歯、3/8" P 用
最大チェン速度、
ISO 11681 に準拠: 22.3 m/s
作業時の平均チェン速度は通常
ISO 11681 の最大チェン速度よりおよ
そ 20% 低いものです。作業者用保護装
備を選択する際は、STIHL 販売店にご
連絡ください。
音圧・音響・振動レベル
Physical Agents の振動指令
2002/44/EC への適合の詳細について
は、www.stihl.com/vib/ をご覧くださ
い。
ISO 22868 に準拠した音圧レベル L
peq
MS 170: 98 dB(A)
MS 170 C: 98 dB(A)
MS 180: 98 dB(A)
MS 180 C: 98 dB(A)
ISO 22867 による振動レベル a
hv,eq
ハンドル、左ハンドル、
右
MS 170: 4.2 m/s
MS 170 C: 4.2 m/s
MS 180: 6.6 m/s
MS 180 C: 7.6 m/s
2
2
2
2
5.9 m/s
5.9 m/s
7.8 m/s
7.4 m/s
2
2
2
2
指令 2006/42/EC に準拠した K-係数
は、音圧レベルおよび音響出力レベル
ついて 2.5 dB(A) です。指
令 2006/42/EC に準拠した K-係数は、
振動加速度について 2.0 m/s
2
です。
REACH
REACH は EC の規定で、化学物質
(CHemical substances) の登録
(Registration)、評価 (Evaluation)、認可
(Authorisation)、規制を意味します。
REACH 規定 (EC) No. 1907/2006 の遵
守の詳細については
www.stihl.com/reach をご覧ください。
特殊アクセサリー
– 丸ヤスリ付きファイル ホルダー
– ファイリング ゲージ
– ゲージ
– スチール潤滑グリース
– 給油用スチール フィラー ノズル -
給油時にこぼしたり、入れすぎた
りしないために使用します
– チェンオイル用スチール フィラー
ノズル - こぼしたり、入れすぎた
りしないために使用します
上記およびその他の特殊アクセサリー
に関する最新の情報は、スチール製品
販売店へお問い合わせください。
ISO 22868 に準拠した音響出力レベル
L
w
MS 170: 109 dB(A)
MS 170 C: 109 dB(A)
MS 180: 110 dB(A)
MS 180 C: 110 dB(A)
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C
45

日本語
スペア パーツのご注文
お客様のチェンソーの機種、機械番
号、およびガイドバーとソーチェンの
部品番号を、下に準備したスペースに
ご記入ください。これは、次にご注文
いただくときに便利です。
ガイドバー、ソーチェンは消耗部品で
す。これらの部品を注文するとき、型
式、部品番号、部品名を明記してくだ
さい。
機種
機械番号
ガイドバー部品番号
ソーチェン部品番号
整備と修理 廃棄
本機を使用する方が実施できる保守お
よび整備作業は、本取扱説明書に記述
されていることだけです。それ以外の
修理はすべてサービス店に依頼してく
ださい。
当社では整備や修理を、認定を受けた
スチール サービス店のみに依頼される
ことをお勧めします。スチール サービ
ス店には定期的にトレーニングを受け
る機会が与えられ、必要な技術情報の
提供を受けています。
修理時には、当社が本機への使用を承
認した、または技術的に同等な交換部
品だけをご使用ください。高品質の交
換部品のみを使用して、事故および本
機の損傷を回避してください。
当社ではスチール オリジナルの交換部
品のご使用をお勧めします。
スチール純正部品には、スチール部品
番号、 { ロゴマークおよびス
チール部品シンボル マーク K が刻印
されています。( 小さな部品では、シン
ボルマークだけが刻印されているもの
もあります。)
国別の廃棄の規則および規制を順守し
てください。
スチール製品は、家庭用ごみ入れに廃
棄しないでください。 製品、アクセサ
リー、包装は、環境に配慮してリサイ
クルを行うため、認可された廃棄場に
持ち込んでください。
廃棄物処理の最新情報については、ス
チール サービス店へお問い合わせくだ
さい。
46
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C

日本語
CE 適合証明書
ANDREAS STIHL AG & Co. KG
Badstr.115
D-71336 Waiblingen
は、下記の機械が
型式: チェンソー
メーカー名: STIHL
種類: MS 170
MS 180
MS 180 C
シリーズ番号: 1130
排気量
すべての MS 170: 30.1 cm
すべての MS 180: 31.8 cm
指令 2006/42/EC、2004/108/EC、およ
び 2000/14/EC の仕様に適合しており、
次の規格に準拠して開発および製造さ
れたことを保証いたします:
EN ISO 11681-1、EN 55012、EN
61000-6-1
音響出力レベルは、測定値および確保
数値共に、2000/14/EC、補遺条項 V、
および規格 ISO 9207 に基づいていま
す。
音響出力レベル測定値
3
3
DPLF
Deutsche Prüf- und Zertifizierungsstelle
für Land- und Forsttechnik (NB 0363)
Spremberger Straße 1
D-64823 Groß-Umstadt
証明書番号 :
すべての MS 170: K-EG-2009/3408
すべての MS 180: K-EG-2009/3409
技術資料の保管場所:
ANDREAS STIHL AG & Co. KG
製品許可部
機械の製造年および機械番号は、機械
に表示されています。
Waiblingen, 31.01.2014
ANDREAS STIHL AG & Co. KG
代理
Thomas Elsner
製品管理グループ部長
すべての MS 170: 109 dB(A)
すべての MS 180: 110 dB(A)
確保される音響出力レベル
すべての MS 170: 111 dB(A)
すべての MS 180: 112 dB(A)
EC タイプの承認試験実施機関:
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C
47

日本語
48
MS 170, MS 170 C, MS 180, MS 180 C

0458-207-4321-B
japanisch
J
www.stihl.com
*04582074321B*
0458-207-4321-B