Stihl HS 46, HS 56 Instruction Manual [ja]

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STIHL HS 46, 56
取扱説明書
目次
日本語
はじめに 2 使用上の注意および作業方法 2 本機の使い方 8 燃料 9 給油 10 エンジンの始動と停止 11 作業中の注意事項 14 エアーフィルターの掃除 14
元の取扱説明書無塩素漂白紙使用
キャブレターの調整 15 スパーク プラグの点検 16 ギヤーボックスの注油 17 機械の保管 18 目立ての注意事項 18 整備表 20 磨耗の低減と損傷の回避 22 主要構成部品 23 技術仕様 24 整備と修理 25 廃棄 25 EC 適合証明書 26
印刷インクには植物油が使用され、紙はリサイクル可能です。
お客様各位 この度は STIHL 社の製品をお買上げい
ただきまして誠に有難うございます。 この製品は、最新の製造技術と入念な
品質保証処置を施して製造されまし た。私共は、お客様がこの製品を支障 なく使用され、その性能に満足してい ただくために最善の努力を尽くす所存 でおります。
本製品に関してご不明な点がありまし たら、お買上げの販売店または当社カ スタマーサービスにお問い合わせくだ さい。
敬具
Dr. Nikolas Stihl
{
© ANDREAS STIHL AG & Co. KG, 2018
0458-447-4321-B. VA1.F18.
0000007791_002_J
この取扱説明書は、著作権によって保護されています。全権留保。特に複製、翻訳および電子システムを使用した処理に対 して保護されています。
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日本語
はじめに
シンボル マークについて
機械に表示されているシンボル マーク の意味は、本取扱説明書に説明されて います。
対象の機種によっては、以下のシンボ ル マークが機械に表示されている場合 があります。
燃料タンク、ガソリンと エンジン オイルの混合燃 料
パージャーポンプの操作
ギヤー グリース用注入口
ブレード ロック
回転式ハンドル
段落の前に付いたシンボルや数字
警告
人に及ぼす事故やケガ、更に重大な物 的損傷に対する警告。
技術改良
当社の信条として、常に自社製品の改 良を心がけております。この理由か ら、製品の設計、技術、外観が定期的 に改良される場合があります。
このため、変更、修正、改良の種類に よっては、本取扱説明書に記載されて いない場合があります。
使用上の注意および作業方法
このパワーツールは、鋭 利なカッティング ブレー ドが非常に高速で作動す るため、作業時には特別 な安全に関する注意事項 を守ってください。
初めて使用するときは取 扱説明書をよく読んで理 解し、必要なときに見ら れるよう安全な場所に確 実に保管してください。 取扱説明書を順守しない と生命を脅かすようなケ ガを負いやすくなりま す。
現地の安全規制、基準、条例を遵守し てください。
本機で初めて仕事をする人は:STIHL サービス店または経験豊富なユーザー に機械の操作方法を教えてもらうか、 その専門的な研修に参加してくださ い。
未成年者はパワーツールを使用しない でください。
作業場所に見物人、特に子供や動物を 近づけないでください。
パワーツールを使用しない時は、他人 に危険が及ばないように、スイッチを 切ってください。無断で使用されない ように、安全に保管してください。
他者およびその所有物に対して生じた 事故または危険に関しては、その一切 の責任をユーザーが負います。
注記
本機本体あるいは構成部位の損傷に対 する警告。
2
HS 46, HS 46 C, HS 56 C
日本語
パワーツールを貸したり譲渡したりす る場合は、取扱説明書を一緒に手渡し てください。本機の使用者が取扱説明 書の記載事項に精通していることを確 認します。
騒音を発するパワーツールの使用が、 国や地域の規則によって規制されてい る場合があります。
パワーツールで作業する人は、十分に 休息をとり、身体的・精神的に健康で なければなりません。
激しい労働に耐えられない体調の方 は、パワーツールの使用前にかかりつ けの医師に相談してください。
ペースメーカーを付けている方にのみ 該当する注意点:本パワーツールのイ グニッション システムは、微量の電磁 界を発生します。この電磁界がペース メーカーに干渉する場合があります。 当社では、ペースメーカーを使用して いる方は健康上のリスクを低減するた め、かかりつけの医師やペースメーカ ーの製造業者に相談されることをお勧 めします。
アルコールや薬品などを服用した状態 では、パワーツールを使用しないでく ださい。視力が低下し、動作や判断が 鈍くなる可能性があります。
生垣、潅木、低木などの剪定にだけ、 ヘッジトリマーを使用してください。 事故の危険性が増すため、パワーツー ルを他の用途に使用しないでくださ い。
非常に危険なので、パワーツールには いかなる改造も加えないでください。 事故の誘因となり本機を損傷する恐れ があります。
当社がこのパワーツールへの使用を明 確に承認した、または同等の仕様に基 づいた、カッティング ブレードおよび
アクセサリーのみを取り付けてくださ い。これに関して不明な点がある場合 は、STIHL サービス店へお問い合わせ ください。高品質の工具およびアクセ サリーのみを使用して、事故および本 機の損傷を回避してください。
当社は、STIHL 純正のツールとアクセ サリーのご使用をお勧めします。これ らは、お客様の製品およびご使用にな る性能要件に合わせて、特別に設計さ れています。
人身への傷害の危険性を増加させるこ とがあるので、いかなる方法でも機械 を改造しようとしないでください。 STIHL は、承認されていないアタッチ メントを使用した際の人的傷害および 物的損害に対しては当社は一切保証を 行いません。
本機の清掃に高圧洗浄機を使用しない でください。強力な水の噴流が、本機 の部品を損傷する恐れがあります。
衣服と装備
規定に沿った服装と装備を身に付ける こと。
衣服は、作業しやすく作 業の妨げにならないこと が必要です。作業用のコ ートではなく、身体にぴ ったりしたオーバーオー ルと上着を組み合わせた 安全作業服を、着用して ください。
枝、藪、機械の可動部などに引っかか る物を、身に付けないでください。ス カーフ、ネクタイ、装身具を身に付け ないでください。長い髪は後ろで束 ね、引っかからないようにしてくださ い ( ヘアネット、帽子、ヘルメットに 押し込むなど )。
靴底が滑らず、頑強な作りの靴を履い てください。
警告
目の負傷の危険性を低減 するため、EN 166 基準 に準拠したしっかりとフ ィットする安全眼鏡を着 用してください。安全眼 鏡が正しくフィットして いることを確認してくだ さい。
イヤープロテクターを着用してくださ い。例えば防音用耳栓など。
耐性素材(革など)でで きた、丈夫な保護手袋を 着用してください。
STIHL では、作業者の防護のために各 種の作業服や装備をご用意していま す。
パワーツールの運搬
常にエンジンを停止します。 ヘッジ トリマーの運搬時には、すぐ近
くでも、必ずブレード ガード ( 鞘 ) を 取り付けてください。
3
日本語
0008BA024 KN
ヘッジトリマーはハンドルを持って、 カッティング ブレードが体の後ろに来 るようにして運搬してください。機械 の熱くなっている部分、特にマフラー やギアハウジングに、触れないように してください - ひどいやけどを負うこ とがあります。
乗り物で運搬する時:パワーツールが 倒れたり、燃料が流れ出たり、破損し ないように、固定してください。
給油
ガソリンは非常に簡単に 着火します。 火気を避け てください。燃料をこぼ さないでください - 喫煙 しないでください。
給油前にエンジンを停止してくださ い。
エンジンがまだ熱いうちは給油しない でください - 燃料が流れ出て火災を起 こす危険があります。
燃料キャップは、燃料が吹き出さずに 圧力がゆっくりと抜けるようゆっくり 開けてください。
給油は風通しの良い場所で行ってくだ さい。燃料が本機にこぼれた場合は必 ず拭き取ってください - 衣服に付いた 場合は直ちに着替えてください。
ヒンジ グリップ付きタン ク キャップ (ウイング式 キャップ) は正しく取り 付け、止まるまで時計方 向に回した後でヒンジを 下ろしてください。
これにより、エンジンの振動によって 燃料タンクキャップが緩んで燃料が漏 れる危険を低減できます。
重傷または命にかかわる火傷を回避す るため、燃料が漏れていないか注意し てください。漏れている場合は修理す るまでエンジンを始動しないでくださ い。
始動前
パワー ツールが正しく組み立てられ、 良好な状態になっているかチェックし ます - 本取扱説明書の関連項目を参照 してください。
燃料システムに漏れがないか点検
します。特にタンク キャップ、ホ ース接続部や手動燃料ポンプ ( 機 械に取り付けられている ) などの、 目に見える部品を特に注意深く点 検します。漏れや損傷がある場合 は、エンジンを始動しないでくだ さい - 火災の危険性があります。 再度使用する前に、機械の修理を サービス店に依頼してください
マスター コントロール レバーは
STOP または の方向に容易に移 動し、通常運転位置の F に戻る必 要があります。
マスター コントロール レバー、ス
ロットル トリガー ロックアウト、 およびスロットル トリガーが滑ら かに作動する必要があります - ス ロットル トリガーは自動的にアイ ドリング位置に戻る必要がありま す。マスター コントロール レバー を ln の位置から通常の運転 位置 F に戻します。
スパーク プラグ ターミナルがしっ
かりと差し込まれているかチェッ クします - 緩んでいる場合は火花 が発生することがあり、可燃性の ガスに引火する可能性がありま す。
カッティング ブレードが正しく確
実に取り付けられ、良好な状態に 保たれており (埃や汚れが付いて いず、自由に動き、曲がっていな い)、適正に目立てされ、スチー ル樹脂溶剤 (潤滑剤) が十分に吹 き付けられているか。
カッター ガード ( 装着されている
場合 ) が損傷していないか確認し ます。
操作部や安全装置に改造を加えな
いでください。
パワーツールを安全に操作するた
め、ハンドルは乾いた清潔な ( オ イルや汚れのない ) 状態に保ちま す。
事故の原因となりますので、損傷した り、正しく取り付けられていないパワ ーツールは使用しないでください。
エンジンの始動
給油した場所から少なくとも 3 m 離れ て始動します。戸外に限ります。
4
HS 46, HS 46 C, HS 56 C
日本語
0008BA001 KN
0008BA002 KN
パワーツールを開けた場所の安定した 地面に置いてください。バランスと安 定した足場に配慮してください。パワ ーツールをしっかり保持してくださ い。エンジン始動時にカッティング ブ レードが作動する恐れがありますの で、地面や障害物に触れないようにし てください。
本パワーツールは、一人で操作するよ うに設計されています。作業場所に は、始動時であっても第三者を入れな いでください。
ケガのリスクを低減するため、カッテ ィング ブレードに触れないようにして ください。
エンジンの落としがけをしないでくだ さい - 取扱説明書に従って始動してく ださい。
スロットル トリガーを放しても、( フ ライホイール効果により ) カッティン グブレードは短時間作動し続けます。
アイドリング回転の設定を確認しま す:スロットル トリガーを放した状態 でエンジンをアイドリング運転してい るときは、カッティング ブレードは停 止している必要があります。
機械の保持と操作
必ず両手でパワーツールのハンドルを しっかりと保持します。ハンドルをす べての指でしっかり握ります。
右利きの場合
コントロール ハンドルを右手で、前ハ ンドルを左手で持ちます。
左利きの場合
コントロール ハンドルを左手で、前ハ ンドルを右手で持ちます。
安定した足場に配慮して、カッティン グ ブレードを常に身体から離して、パ ワーツールを把持します。
作業中
差し迫った危険や緊急の場合、速やか にエンジンを停止します - マスター コ ントロール レバーを STOP または の方向に動かします。
作業場所一帯に第三者がいないことを 確認します。
常にカッティング ブレードに留意し、 生垣の見えない部分は切らないでくだ さい。
背の高い生垣の切断時には特に注意 し、作業開始前に生垣の反対側も確認 します。
アイドリング回転設定が正しいことを 確認します。スロットル トリガーを放 した状態でエンジンをアイドリング運 転しているときは、カッティング ブレ ードは停止している必要があります。
調整してもカッティング ブレードが一 緒に作動する場合は、スチール サービ ス店に調整と修理を依頼してくださ い。定期的にアイドリング回転の設定 を確認および修正してください。
スロットル トリガーを放しても、( フ ライホイール効果により ) カッティン グブレードは短時間作動し続けます。
作業時にギアボックスが熱くなりま す。火傷の危険を低減するため、ギア ボックス ハウジングに触れないでくだ さい。
滑りやすい状態に特に注意してくださ い ( 氷、濡れた地面、雪、傾斜や凸凹 のある地面 ) 。
落下した枝、低木、切りくずなどを取 り除きます。
障害物に注意:木の根、溝、穴、ゴミ などつまずきそうな障害物に注意して ください。
バランスと安定した足場を確保してく ださい。
高所で作業する場合は次の事項に留意 してください:
常にリフト バケットから作業しま
はしごや木に乗って作業しないで
ください
5
日本語
足場の不安定な場所で作業しない
でください
パワーツールは絶対に片手で操作
しないでください
イヤー プロテクターをつけている場合 は、より大きな注意力が必要です。危 険を告げる音、叫び声、警笛などが聞 こえにくくなるからです。
事故が発生しやすくなりますので、疲 労が蓄積しないように、適切な時期に 休息をとってください。
日中で十分な視界のある場所で、冷静 かつ思慮深く作業してください。他人 に危険が及ばないよう作業します。
エンジン運転中は機械か ら有毒な排気ガスが出ま す。このガスは、無臭で 目に見えないことがあ り、未燃焼の炭化水素と ベンゼンを含んでいるこ とがあります。室内や換 気状態の悪い場所では、 絶対にエンジンをかけな いでください。触媒コン バータが装着されている 機種でも同様です。
毒性ガスを吸い込むことによる重大な ケガや致命的なケガのリスクを低減す るため、溝、くぼ地、あるいは狭い場 所で作業する時には適切な換気を確保 してください。
事故の発生を防ぐために、気分が悪 い、頭痛、視覚障害 ( 視野狭窄など )、 聴覚障害、めまい、注意散漫などの状 態になった場合は、作業を即座に中止 してください。他の可能性は別とし て、これらの症状は、作業場に過度に 高濃度の排気ガスが存在する場合に、 発生することがあります。
機械は最小限の音と排気ガスが出るよ うに操作してください - 不必要にエン ジンを始動せず、作業時のみエンジン を加速します。
火災の危険性があるため、作業中およ び機械の近くでは喫煙を避けてくださ い。燃料システムから、発火しやすい ガソリン蒸気が漏れている恐れがある ことにご注意ください。
パワーツールに強い衝撃が加わったり 落下するなど、設計強度を超える異常 な負荷がかかった場合は、パワーツー ルが良好な状態にあることを、作業を 続ける前に必ず確認してください -
「始動前」の項も参照してください。
特に燃料システムに漏れがないことを 確認し、安全装置が正しく機能してい ることを確認してください。お使いの パワーツールに損傷がある場合は、作 業を続けないでください。不明な場合 は、STIHL サービス店にお問い合わせ ください。
始動スロットル位置でパワーツールを 操作しないでください - この位置では エンジン回転を制御できません。
生垣や作業場にカッティングブレード を損傷するものがないことを確認しま す:
石、岩、金属片などの固い障害物
を取り除きます。
地面近くで作業するときは、砂、
砂利、石などがブレードの間には さまらないように注意してくださ い。
鉄条網の近くや鉄条網に向かって
生垣を切断するときは、特に慎重 に作業を進めてください。
感電の危険を避けるため、電線に触れ ないでください - 決して電線を切断し ないでください。
エンジンの作動中は、カ ッティング ブレードに触 れないでください。カッ ティング ブレードが茂っ た枝や障害物に挟まった ときは、直ちにエンジン を切り、それからブレー ドを外します - このよう にしないと、ケガの危険 があります。
カッティングブレードが挟まったまま スロットルを開くと、負荷が増加し て、エンジン回転が低下します。さら に、クラッチがいつまでもかみ合わ ず、その結果として重要なコンポーネ ント (クラッチ、ポリマー ハウジング コンポーネントなど)を過熱して損傷 します。そしてまた、エンジンのアイ ドリング回転時にカッティングブレー ドが作動することによる、ケガの可能 性が増加します。
生垣がとても埃っぽい場合や汚れてい る場合、切断時に時々カッティングブ レードにスチール樹脂溶剤を吹きつけ てください。樹液や蓄積された粉塵に よる悪影響およびブレードの摩擦を軽 減します。
作業中に発生するほこりは、健康を害 する恐れがあります。塵埃の発生量が 非常に多い場合、防塵マスクを着用し てください。
パワーツールから離れる場合:エンジ ンを停止します。
作業中は定期的に短い時間間隔で、ま たは切断動作に目立った変化が認めら れる場合は直ちに、カッティングブレ ードを点検します:
エンジンを停止します。 カッティングブレードが完全に停
止するまで待ちます。
6
HS 46, HS 46 C, HS 56 C
日本語
状態、締め付け具合、クラックの
有無を点検します。 – 目立ての状況を確認します。 火災の危険性を低減するために、エン
ジンやマフラーにある草木の切れ端、 木片、葉、および余分な潤滑グリース を必ず取り除きます。
作業後
必ず機械から、汚れや泥を取り除いて ください - これには、グリース溶剤を 使わないでください。
ブレードに STIHL 樹脂溶剤を吹きつけ てください。エンジンをごく短時間動 かすと、溶剤が均等に塗布されます。
振動
チェンソーを長時間使用した場合に は、振動の影響により手の血行不良が 生じることがあります ( 「白ろう病」 )。
以下をはじめ、多くの事柄が影響する ため、一般的な使用時間の設定は不可 能です。常に各国の安全規制、基準、 条例をお守りください。
以下の対策をとると使用時間を延長で きます:
手の防護 ( 暖かい手袋 ) 休憩を取りながら作業する
以下の場合には使用時間を短くしま す:
血行不良の特殊体質 ( 症状:指が頻
繁に冷たくなる、指が疼く )。
低い外気温。 ハンドルを掴む力の強さ (掴む力が
強いと血行が低下します )。
機械を日常的に長時間使用したり、該 当する症状 ( 指のしびれ等 ) が繰り返 し発症する時は、医師による診断をお 薦めします。上記のいずれかの症状が 現れたら ( 指が疼くなど )、医師にご相 談ください。 
整備と修理
定期的に本機を整備してください。取 扱説明書に書かれている整備や修理だ けを行ってください。その他すべての 作業はスチール サービス店に依頼して ください。
当社では整備や修理を、認定を受けた スチール サービス店のみに依頼される ことをお勧めします。スチール サービ ス店には定期的にトレーニングを受け る機会が与えられ、必要な技術情報の 提供を受けています。
高品質の交換部品のみを使用して、事 故およびパワーツールの損傷を回避し てください。これに関して不明な点が ある場合は、スチール サービス店へお 問い合わせください。
当社ではスチール純正の交換部品のご 使用をお勧めします。これらは、お客 様の機種およびご使用になる性能要件 に合わせて、特別に設計されていま す。
ケガの危険を回避するため、本機の保 守、修理、または掃除を実行する前 に、エンジンを必ず切ってください。 - 例外 : キャブレターおよびアイドリ ング回転数の調整時は例外です。
スパークプラグターミナルまたはスパ ークプラグを外した状態で、スタータ ーを作動しないでください。火花を抑 制できずに火災が発生する可能性があ ります。
火災の危険性を回避するため、火気の 近くで修理したり、保管したりしない でください。
燃料フィラー キャップにもれがないか 定期的に点検してください。
当社で承認されたタイプで、支障なく 作動するスパーク プラグだけを使用し てください - 「技術仕様」の項を参照 してください。
イグニッション ケーブルに異常がない こと ( 良好な絶縁状態、接続の確実性 ) を確認してください。
マフラーに異常が無いことを確認して ください。
火災の危険や聴覚障害を避けるため に、破損したマフラーを取付けたま ま、あるいはマフラーがないまま作業 しないでください。
高温のマフラーに触れて、火傷しない ようにしてください。
振動の強さは、防振部品の状況に左右 されます - 定期的に防振部品を点検し てください。
7
日本語
0008BA003 KN
0008BA004 KN
0008BA005 KN
本機の使い方
切断時期
生垣の切断に関する国と市町村の規則 と規制を遵守してください。
他の人が休憩しているときに、パワー ツールを使用しないでください。
切断の順序
最初に、太い枝を剪定ばさみまたはチ ェンソーで切断します。
最初に生垣の両端を、次に上側を切断 します。
廃棄
切断した枝は、家庭用ゴミ箱に一緒に 捨てないでください - 堆肥にする可能 性があります!
作業方法
垂直切断
カッティング ブレードを下から上へ円 弧状に振り、ブレードの先端を下げて 生垣に沿って移動し、再び上へ向けて 円弧状に振ります。
頭上の切断作業は、どの作業位置でも 疲れます。 事故が起きないように、そ のような位置の作業は短時間に限って ください。
水平切断
ヘッジトリマーを水平に振る際に、カ ッターバーを 0 ~ 10° の角度に保持し ます。
切断した枝が地面に落ちるように、カ ッティング ブレードを生垣の外側に向 けて弓形に振ります。
生垣の幅が広い場合は、この手順を数 回繰り返します。
8
HS 46, HS 46 C, HS 56 C
日本語
燃料
エンジンには、ガソリンとエンジンオ イルの混合燃料が必要です。
警告
健康を害するため、ガソリンに直接触 れたり、気化したガソリンを吸い込ん だりしないでください。
STIHL モトミックス (MotoMix)
STIHL 社は STIHL モトミックス (MotoMix) のご使用をお勧めします。 すぐに使用可能なこの混合燃料はベン ゼンや鉛を含まず、高オクタン価で す。この燃料を使用すると、常に適正 な混合比率を維持することができま す。
STIHL モトミックス (MotoMix) には、 エンジンをさらに長寿命化する STIHL HP ウルトラ 2 ストロークエンジンオイ ルが使用されています。
STIHL モトミックス (MotoMix) が販売 されていない市場もあります。
燃料の混合
ガソリン
オクタン価が 90 以上の高品質ブランド のガソリンだけを使用してください ­無鉛、有鉛は問いません。
エタノール濃度が 10% 以上のガソリン は、手動調整が可能なキャブレター付 きエンジンで作動関連の不具合を引き 起こすことがあるため、そうしたエン ジンには使用しないでください。
M-Tronic 搭載エンジンは、エタノール 濃度が 25% までのガソリン (E25) で最 大出力を発揮できます。
エンジンオイル
ご自身で燃料を混合する場合は、 STIHL 社は次の STIHL 製 2 スト ロークエンジンオイルの使用をお勧め しています:STIHL HP ウルトラ ( エ ンジンのカーボン堆積を減らす低灰分  2 ストロークエンジンオイル )
JASOFB、JASOFC、JASOFD、 ISO-L-EGB、ISO-L-EGC、および ISO­L-EGD 仕様を満たす 2 ストロークエ ンジンオイルも使用できます。
混合比率
50:1 (STIHL 2 サイクル エンジンオイ ルの場合 ):50:1 = ガソリン 50 に対 してオイル 1
ガソリン STIHL エンジンオイル (
比率 50:1)
リットル リットル(ml)
15 0.30 (300) 20 0.40 (400) 25 0.50 (500)
N 燃料の保管には承認された容器を
使用してください。燃料容器にま ずオイルを入れてからガソリンを 入れ、十分に混ぜ合わせます。
燃料の保管
燃料は承認された安全タイプの燃料容 器に入れ、照明や太陽光から保護され た、涼しく安全で乾燥した場所に保管 してください。
混合燃料は劣化します - 数週間で使い 切る分だけを混合してください。混合 燃料を 30 日以上保管しないでくださ い。照明、太陽光、高低温にさらす と、混合燃料は短期間で使用できなく なる場合があります。
STIHL モトミックスは、問題なく最長 2 年間保管することができます。
N 給油する前に混合燃料の入った携
行缶をよく振ってください。
注記
規定以外の不適切な燃料やオイルを使 用するか、規定以外の混合比率を用い ると、エンジンに重度の損傷が生じる ことがあります。低品質のガソリンあ るいはエンジンオイルは、エンジン、 シーリングリング、ホース、燃料タン クを損傷することがあります。
ガソリン STIHL エンジンオイル (
比率 50:1)
リットル リットル(ml)
10.02(20) 5 0.10 (100) 10 0.20 (200)
警告
携行缶内で圧力が生じている可能性が あるため、キャップは慎重に開けてく ださい。
N 燃料タンクと携行缶は、時々十分
に洗浄してください。
残ったガソリンと洗浄に使用した液体 は、その地域の規定と環境要件に従っ て適切に処理してください。
9
日本語
0008BA025 KN
001BA236 KN
001BA232 KN
001BA234 KN
001BA237 KN
001BA234 KN
001BA233 KN
給油
準備
N 給油する前に、汚れがタンクの中
に入るのを防ぐため、フィラー キ
ャップとその周りをきれいにして
ください。 N タンクの注入口が上を向くように
本機を置いてください。
N 燃料を補充します。
閉め方
N キャップを反時計回り (約 1/4 回転)
回転します
グリップは縦にする必要があります: N キャップを取り付けます - タンク
キャップと燃料タンクのマークは 揃えてください。
N キャップを止まるまで押し下げま
す。
タンク キャップと燃料タンクのマーク は合わせてください。
開け方
N グリップを垂直になるまで起こし
ます。
10
N キャップを外します。
燃料の補填
給油の際には燃料をこぼしたり、あふ れさせないでください。
当社では給油用にスチール フィラー ノ ズル ( 特殊アクセサリー ) の使用をお勧 めします。
N キャップを押したままの状態で、
キャップを所定の位置にかみこむ まで時計回りに回します。
HS 46, HS 46 C, HS 56 C
日本語
001BA231 KN
001BA235 KN
001BA241 KN
1
001BA238 KN
001BA239 KN
0
0008BA007 KN
STOP
このようにすると、タンク キャップと 燃料タンクのマークが揃います。
N グリップをおろし、キャップの上
端と水平にします。
タンクキャップはロックされていま す。
タンク キャップを燃料タンクの開口部 にロックできない場合
キャップの下部が上部に対してねじれ ています。
N 燃料タンクからキャップを外し、
上から点検します。
左側: キャップの下部がねじれて
います - 内側のマーク (1) が 外側のマークに合っていま す。
右側: キャップの下部の位置が適
切です - 内側のマークはグリ ップの下にあります。 外側 のマークと揃っていません。
N キャップを開口部に取り付け、キ
ャップをフィルター ネックにかみ 合うまで反時計回りに回します。
N キャップを反時計回りに回し続け
ます ( 約 1/4 回転 ) - これにより、 キャップの下部が正しい位置にな ります。
N キャップを時計回りに回転し、所
定位置にロックします - 「閉じ 方」のセクションを参照。
エンジンの始動と停止
マスター コントロール レバーの位置お よび機能
STOP または † - マスター コントロー ル レバーを STOP または の方向に 押し、イグニッションをオフにしま す。マスター コントロール レバーは、 放すと、通常運転位置 F に戻り、イグ ニッションは再びオンになります。
通常運転の位置 F - エンジンが作動して いるか始動可能な状態。
始動スロットル ?n - エンジンが暖ま っている時は、この位置で始動しま す。スロットル トリガーを握ると、マ スター コントロール レバーは通常運転 位置 F に移動します。
11
日本語
0008BA008 KN
3
0008BA009 KN
1
2
3
0008BA010 KN
1
2
0008BA011 KN
チョーク シャッター閉 l- エンジンが 冷えている時は、この位置で始動しま す。スロットル トリガーを握ると、マ スター コントロール レバーは通常運転 位置 F に移動します。
マスター コントロール レバーの設定
マスター コントロール レバーを通常運 転の位置 (F) からチョーク閉 (l) に移 動するには、スロットル トリガー ロッ クアウトとスロットル トリガーを同時 に握り、その位置で保持します - これ でマスター コントロール レバーを設定 します。
始動スロットル位置 n を選択するに は、まずマスター コントロール レバー をチョーク閉 l に移動し、次に始動 スロットル位置 n にします。
スロットル トリガー ロックアウトを押 し込み、同時にスロットル トリガーを 軽く引くと、マスター コントロール レ バーが始動スロットル位置 n またはチ ョーク閉位置 l から通常運転位置 F に 移動します。
エンジンをオフにするには、マスター コントロール レバーを STOP または の方向に移動します - マスター コント ロール レバーは放すと、通常運転位置 F に戻ります。
エンジンの始動。
N 手動燃料ポンプを最低 5 回押して
ください - ポンプに燃料が充填さ れている場合でも、同様の操作を 行います。
N マスター コントロール レバーを、
エンジン温度に合わせてセットし ます。
冷機エンジン ( 冷機スタート )
N スロットル トリガー ロックアウト
(1) とスロットル トリガー (2) を同 時に握って、そのまま保持しま す。
N マスター コントロール レバー (3)
l に移動します。
N スロット ルトリガー ロックアウト
(1)、スロットル トリガー (2) およ びマスター コントロール レバーを 放します。
暖機エンジン ( 暖機スタート )
N スロットル トリガー ロックアウト
(1) とスロットル トリガー (2) を同 時に握って、そのまま保持しま す。
N マスター コントロール レバー (3)
n に移動します。
N スロット ルトリガー ロックアウト
(1)、スロットル トリガー (2) およ びマスター コントロール レバーを 放します。
エンジンの始動後、温まりきっていな い場合もこの位置に移動します。
始動
N 機械を地面に置きます。 N ブレード鞘 ( カバー ) を取り外しま
す。カッティング ブレードが地面 やその他の物体と接触していない ことを確認します。
12
HS 46, HS 46 C, HS 56 C
日本語
0008BA012 KN
0008BA013 KN
N 安全と安定した足場に配慮してく
ださい。 N 左手をファンハウジングに当てて
機械をしっかり保持し、地面に押
しつけます。 N 右手でスターター グリップを握り
ます。
エルゴスタートなしの機種 N スターター グリップをゆっくり引
き、かみ合った感じがしたら、素
早く勢い良くグリップを引っ張り
ます。
注記
スターター ロープは最後まで引き出さ ないでください - 切れる恐れがありま す。
N スターター グリップを急に放さな
いでください。手を添えてハウジ
ングにゆっくりと巻き込むとスタ
ーター ロープは正しく巻き込まれ
ます。
エルゴスタート付き機種 N スターター グリップを徐々に引き
ます。
エンジンがかかったらすぐに
N スロットル トリガー ロックアウト
を押し下げて、スロットルを開き ます - マスター コントロール レバ ーが通常運転位置 F に移動します。 冷機スタートの後では、スロット ルを数回開いてエンジンを暖めま す。
警告
キャブレターが適正に調整されている ことを確認します。エンジンのアイド リング回転時に、カッティング アタッ チメントが回転しないようにしてくだ さい。
これで機械の使用準備が完了しまし た。
エンジンの停止
N マスター コントロール レバーを
STOP または の方向に移動しま す - マスター コントロール レバー は放すと、通常の運転位置 F に戻 ります。
始動に関するその他の注意事項
エンジンが冷機スタート位置 l また は加速時に停止する
N マスター コントロール レバーを
n に移動して、エンジンがかかる
まで始動動作を繰り返します。
エンジンが暖機スタート位置 n でかか らない。
N マスター コントロール レバーを I
に移動して、エンジンがかかるま で始動動作を繰り返します。
エンジンがかからない場合 N すべてが正しくセットされている
ことを確認します。
N 燃料タンク内を確認して、必要な
場合給油します。
N スパーク プラグ ターミナルが適正
に接続されているか確認します。
N 始動手順を繰り返します。
13
日本語
1
0008BA014 KN
2
燃料タンクが完全に空になった場合 N 再給油したら、手動燃料ポンプに
燃料が充填されている場合でも、
燃料ポンプを最低 5 回押してくだ
さい。 N マスター コントロール レバーを、
エンジン温度に合わせてセットし
ます。 N エンジンを始動します。
作業中の注意事項 エアーフィルターの掃除
ならし運転
新品の機械は、最初の燃料 3 タンク分 の間は、高速回転 ( 無負荷でフルスロ ットル ) で運転しないでください。こ れでならし運転中の不要な高負荷を避 けます。すべての動く部品は、ならし 運転中になじんでくるので、この期間 はエンジンの摩擦抵抗が大きくなって います。エンジンの最高出力を発揮で きるのは、タンク 5 ~ 15 回分の使用後 となります。
作業中
長時間のフルスロットル運転後は、し ばらくの間アイドリングしてエンジン の熱を冷却風で放熱してください。組 み込まれている部品 ( イグニッション やキャブレター ) を熱から守るためで す。
作業後
短期間使用しない場合:エンジンが冷 えるまで待ちます。燃料タンクを空に して、次の使用時まで火気のない乾燥 した状態で保管します。長期間に未使 用の場合は、「機械の保管」を参照し てください。
エンジンの出力が著しく低下した場合
N キャプティブ スクリュー (1) を緩
め、フィルター カバー (2) を取り 外します。
N フィルターの周りに付着した汚れ
を取り除きます。
N フィルター エレメント (3) を取り
外します。
N 新しいフィルター エレメントを取
り付けます。 補助的な方法として、 手の平で叩くか、エアーで汚れを 吹き飛ばします。 洗わないでくだ さい。
N 損傷した部品は交換してくださ
い。
N フィルター エレメント (3) を取り
付けます。
N フィルター カバー(2) を取り付け、
しっかり締め付けます。
14
HS 46, HS 46 C, HS 56 C
日本語
0008BA016 KN
L H
LA
キャブレターの調整
基本情報
キャブレターは工場出荷時に標準設定 されています。
この設定で、ほとんどの運転状況で最 適な混合気が得られます。
標準設定
N エンジンを停止します N カッティング ブレードを点検し
て、必要に応じて掃除してくださ
い (埃の付着が無く、スムースに
動き、変形が無い事)。 N エアー フィルターを点検し、必要
な場合は掃除あるいは新品と交換
します。
N 高速調整スクリュー (H) を反時計
方向に止まるまで回します ( 最高
でも 3/4 回転 )。 N 低速調整スクリュー (L) を時計方向
に、止まるまで慎重に回します。
その後、3/4 回転戻します。
アイドリング回転の調整
N 標準設定を行います。 N エンジンをかけて暖めます。
アイドリング回転中にエンジンが停止 する
N アイドリング スピード調整スクリ
ュー (LA) を、カッティング ブレ ードが回転し始めるまで時計方向 に回します - その後約 1 回転戻しま す。
アイドリング回転中にカッティング ブ レードも一緒に回転する場合は
N アイドリング スピード調整スクリ
ュー (LA) をカッティング ブレード が停止するまで反時計方向に回し た後、さらに 1 回転同方向に回し ます。
警告
エンジンのアイドリング回転時にカッ ティング ブレードが回転し続ける場 合、スチール サービス店にヘッジトリ マーの点検と修理を依頼してくださ い。
アイドリング回転が不安定で、加速状 態が悪い場合は (LA スクリューの設定 を修正した後も )
アイドリング設定が薄すぎます: N 低速調整スクリュー (L) を、エンジ
ンが作動して滑らかに加速するよ うになるまで、反時計回りに約 1/4 回転止まるまでの範囲で回しま す。
アイドリング回転で機械を振った時に 停止する場合
アイドリング設定が濃すぎます: N 低速調整スクリュー (L) を、エンジ
ンがスムーズにアイドリング回転 するまで約 1/4 回転、時計回りに 回します。
低速調整スクリュー (L) を調整する度 に、大抵の場合は、アイドリングスピ ード調整スクリュー (LA) を設定変更す る必要があります。
高地で作業する場合の微調整
エンジン性能が充分でない場合は、わ ずかな調整が必要になる場合がありま す:
N 標準設定を行います。 N エンジンを暖機運転します。 N 高速調整スクリュー (H) を僅かに
時計回り ( 薄くする ) に回します ­止まるまでの範囲で回します。
注記
高地から降りてきた後は、キャブレタ ーを標準設定にリセットします。
設定を薄くしすぎると、潤滑オイルの 不足と過熱により、エンジンが破損す る危険があります。
15
日本語
0008BA017 KN
0008BA018 KN
2
000BA039 KN
A
1
000BA045 KN
スパーク プラグの点検
N エンジンの出力が低下したり、始
動しにくくなったりアイドリング
が不安定になったら、先ずスパー
ク プラグを点検してください。 N 約 100 時間運転後には新品のスパ
ークプラグと交換してください -
電極が極度に焼損している場合は
それよりも早く交換してくださ
い。スチール社が承認した、雑音
防止スパーク プラグのみをご使用
ください - 「技術仕様」の項を参
照してください。
スパーク プラグの取り外し
N エンジンの停止
N 適切なツール ( コンビネーション
レンチなど ) を使用してスパーク プラグ ターミナル (2) を取り外し ます。
N スパーク プラグを緩めます。
スパークプラグの点検
警告
アダプターナット (1) が緩んでいるか、 外れている場合はアークが発生するこ とがあります。発火または爆発が起き やすい環境下で作業を行うと、実際の 火災または爆発が発生する恐れがあり ます。この場合、作業員が重傷を負っ たり、建物に損傷を与えたりする可能 性があります。
N 抵抗入タイプのスパークプラグを
使用し、アダプターナットをしっ かりと締め付けてください。
スパーク プラグの取り付け
N 適切なツール ( コンビネーション
レンチなど ) を使用してフラップ
(1) を慎重にこじ開けます。
16
N 汚れたスパークプラグをきれいに
します。
N 電極ギャップ (A) を点検して、必要
な場合は調整します - 数値は 「技 術仕様」の項を参照してくださ い。
N 以下のような、スパークプラグが
汚れる原因を排除してください。
原因:
エンジンオイル混合量の過多 エアーフィルターの汚れ 劣悪な使用環境
N 手でスパークプラグを差し込み、
ねじ込みます。
N スパーク プラグを締め付けます。 N スパーク プラグ ターミナルをしっ
かりとスパーク プラグに押し付け ます。
HS 46, HS 46 C, HS 56 C
日本語
0008BA019 KN
2
0000-GXX-3986-A0
1
3
1
1
1
4
0008BA021 KN
5
6
2
0000-GXX-3987-A0
1
3
1
1
1
0000-GXX-3952-A0
1
2
N 最初に上部のフラップ(1) を閉じて
から、下部のフラップを閉じま
す。タブ ( 矢印 ) は所定位置には
めます。
ギヤーボックスの注油
業務用のみ - 25 運転時間毎に点検しま す
HS 46
ヘッジトリマー用 STIHL ギアグリース ( 特殊アクセサリー ) を使用してブレー ドドライブギアを潤滑します。
N 本機の下側からスクリュー(1) を取
り外します。
N 固定プレート (2) とギアボックスカ
バー (3) を取り外します。
oz)) ずつ均一に塗布します - カッテ ィングブレードと接触しないよう 注意してください。
注記
ギアボックスいっぱいにグリースを注 入しないでください。
N ギアボックスハウジングとぴった
り重なるように固定プレート (2) を 取り付けます。
N ギアボックスカバー (3) を取り付
け、スクリュー (1) を挿入し、し っかりと締め付けます。
HS 56
ヘッジトリマー用 STIHL ギアグリース ( 特殊アクセサリー ) を使用してブレー ドドライブギアを潤滑します。
N 六角レンチでドライブピニオン (6)
を回転させながら、カム (4) とカ ッティングブレード (5) の間のギ アボックスハウジング ( 矢印 ) にグ リースを一度に少量 (最大 5g (1/5
N スクリュープラグ (1) を緩めて取り
外します。スクリュープラグ内側 にグリースが見えない場合は、
17
日本語
STIHL ギアグリースのチューブ (2)
( 特殊アクセサリー ) を注入口にね
じ込みます。 N 最大 5g (1/5oz) のグリースをギア
ボックスに注入します。
注記
ギアボックスいっぱいにグリースを注 入しないでください。
N グリースチューブを注入口から外
します。 N スクリュープラグを取り付け、し
っかりと締め付けます。
機械の保管 目立ての注意事項
3 ヵ月以上の場合 N カッティング ブレードを掃除し
て、状態を点検して、スチール樹 脂溶剤を吹きつけます。
N 換気の良い場所で燃料タンクを空
にし、洗浄します。
N 燃料は、地域の環境規制条件通り
に処理してください。
N エンジンを運転してキャブレター
内の燃料を空にしてください - キ ャブレターのダイヤフラムの固着 を防ぐうえで、有効です。
N ブレード鞘 (カバー)を取り付け
ます。
N 機械を丁寧に掃除します - 特にシ
リンダー フィンとエアー フィルタ ーに注意します。
N 機械を乾いた安全な場所に保管し
てください ( 後ハンドルに取り付 けられているリングを使用します )。子どもの手の届かないところに 保管し、許可外の使用を避けてく ださい。
切れ味や切れ具合が悪くなって、ブレ ードが頻繁に枝に挟まる場合: カッテ ィングブレードを再目立てします。
カッティングブレードは、整備工場の 目立て機を使用してサービス店で目立 てされることをお勧めします。 スチー ルではスチール サービス店をお勧めし ます。
クロスカット平ヤスリもご使用いただ けます。 目立てやすりを所定の角度で 握ります ( 「技術仕様」を参照 )。
N カッター先端のみを目立てします -
カッティングブレードの尖ってい ない突き出た部分やカッティング ブレードガード ( 「主要構成部品」 を参照 ) にやすりをかけないでく ださい
N 常にカッティング エッジに向かっ
て目立てします。
N ヤスリは前方ストロークのみで目
立てをします - 後方ストロークの ときは、ヤスリをブレードから離 します。
N 砥石でカッティング エッジのバリ
を取り除きます。
N 削る量は、できるだけ少なくして
ください。
N 目立て後、カッティング ブレード
に残ったヤスリやグラインダーの 切削粉を除いて、スチール樹脂溶 剤を吹き付けてください。
18
注記
切れ味が悪いカッティング ブレードや 傷んでいるカッティング ブレードが装 着されている機械で、作業しないでく
HS 46, HS 46 C, HS 56 C
ださい。 機械の過負荷の原因となり、 切断状態も十分でなくなることがあり ます。
日本語
19
日本語
整備表
以下の整備周期は通常の作業条件を対象としていることに注意してください。毎 日の作業時間が長い場合、あるいは作業条件が悪い場合 ( 非常にほこりの多い場 所など ) は、それに応じて、提示された間隔よりも短くしてください。
始動前
作業終了後または毎日点検
燃料給油時
毎週
毎月
12 ヵ月毎
故障の場合
損傷の場合
必要な場合
機械本体
コントロール ハンドル 作動検査 X X
エアー フィルター
手動燃料ポンプ ( 取り付けられている場 合)
燃料タンク内のピックアップ ボディ
X X
キャブレター
スパーク プラグ
冷却風吸入部
すべてのスクリューとナット ( 調整スク リューを除く )
防振部品
目視検査 ( 状態と漏れ ) X X
掃除 X
X X
X
点検 X
修理は STIHL サービス店に依頼してく
1)
ださい
点検はサービス店に依頼してくださ
1)
い。
交換は STIHL サービス店に依頼してく
1)
ださい
アイドリング調整の点検 X X
アイドリング調整 X
電極ギャップの調整 X
100
目視検査 X
X
X
目視検査 X
交換は STIHL サービス店に依頼してく
1)
ださい
X
X XX
XX
X
20
HS 46, HS 46 C, HS 56 C
日本語
以下の整備周期は通常の作業条件を対象としていることに注意してください。毎 日の作業時間が長い場合、あるいは作業条件が悪い場合 ( 非常にほこりの多い場 所など ) は、それに応じて、提示された間隔よりも短くしてください。
始動前
作業終了後または毎日点検
燃料給油時
毎週
毎月
12 ヵ月毎
故障の場合
損傷の場合
掃除 X
1)
目立て
カッティング ブレード
ギアボックスの潤滑
X
1)
STIHL では STIHL サービス店をお勧めします。
目視検査 X
交換は STIHL サービス店に依頼してく
1)
ださい
業務用のみ - 25 運転時間ごとに点検 し、必要に応じてスチールギアグリー スを補充します。
X
X
必要な場合
21
日本語
磨耗の低減と損傷の回避
本取扱説明書の記述を遵守して使用す ると、機械の過度の磨耗や損傷が回避 されます。
本機の使用、整備並びに保管は、本取 扱説明書の記述に従って入念に行って ください。
特に以下の場合のように、安全に関す る注意事項、取扱説明書の記述内容及 び警告事項に従わずに使用したことに 起因する全ての損傷については、ユー ザーが責任を負います:
スチールが許可していない製品の
改造。 – 当製品への適用が承認されていな
い、適していない、または低品質
のツールやアクセサリーの使用。
指定外の目的に当製品を使用。 スポーツ或いは競技等の催し物に
当製品を使用。 – 損傷部品を装備したままで当製品
を使用したことから生じる派生的
損傷。
整備作業
「整備表」に列記されている作業は、
必ず全て定期的に行ってください。整 備作業を使用者が自ら行えない場合 は、サービス店に依頼してください。
当社では整備や修理を、認定を受けた スチール サービス店のみに依頼される ことをお勧めします。スチール サービ ス店には定期的にトレーニングを受け る機会が与えられ、必要な技術情報の 提供を受けています。
上記整備作業を怠ったことが原因で生 じた以下のような損傷に対しては、上 記の例として、以下の部品が挙げられ ます:
指定された時期に実施されなかっ
た整備や不十分な整備 ( 例:エア ー フィルター、燃料フィルター )、 不適切なキャブレターの調整また は不十分な冷却空気経路の掃除 ( エアー吸入スリット、シリンダー フィン ) が原因で生じたエンジン の損傷。
不適切な保管に起因する腐食およ
びその他の派生的損傷。
低品質の交換部品を使用したこと
による本機の損傷。
磨耗部品
刈払機の部品によっては、規定通りに 使用しても通常の磨耗は避けられませ ん。これらの部品は、使用の種類や期 間に合わせて適時に交換してくださ い。上記の例として、以下の部品が挙 げられます :
カッティング ブレード クラッチ フィルター ( エアー フィルター、
燃料フィルター )
リワインド スターター スパーク プラグ 防振システムのコンポーネント
22
HS 46, HS 46 C, HS 56 C
主要構成部品
20
20
12
3
6
10
11
7
2
0008BA026 KN
1
14
4
15
16
17
#
8
5
13
9
19
18
日本語
1 コントロール ハンドル 2 スロットル トリガー ロックアウト 3 スロットル トリガー 4 スパーク プラグ ターミナル 5 マフラー 6 前ハンドル 7 燃料タンク キャップ 8 燃料タンク 9 キャブレター調整スクリュー 10 マスター コントロール レバー 11 手動燃料ポンプ 12 フィルター カバー 13 スターター グリップ 14 ブレード鞘 (カバー) 15 カッティング ブレード (HS46) 16 カッティング ブレード (HS46C) 17 カッティング ブレード (HS56C) 18 先端が丸い突起部分 ( 統合カッタ
ー ガード ) 19 カッター ガード 20 チップ ガード # 機械番号
23
日本語
技術仕様
エンジン
STIHL 単気筒 2 ストロークエンジン
排気量: 21.4cm シリンダー径: 33mm ピストンストロー
ク: 25mm ISO 7293 に準拠し
たエンジン出力:
0.65kW (0.9HP)/8,500rp m
アイドリング回転 数: 2,750rpm
エンジン遮断回転 数: 9,300rpm
イグニッションシステム
エレクトロニックマグネトイグニッシ ョン
スパークプラグ ( 抵 抗入タイプ ):
NGK CMR6H、 BOSCH USR4AC
電極ギャップ: 0.5mm
3
カッティングブレード
HS46
双方向、片面研磨 目立て角度: 35° 歯間スペース: 30mm ストローク速度: 3,600 /min ブレード長: 450mm
HS46C
双方向、片面研磨 目立て角度: 35° 歯間スペース: 30mm ストローク速度: 3,600 /min ブレード長: 550mm
HS56C
双方向、両面研磨 目立て角度: 45° 歯間スペース: 34mm ストローク速度: 3,600 /min ブレード長: 600mm
重量
音圧・騒音・振動数値
音圧・音響・振動数値は、アイドリン グ回転数と最大定格回転数の比率 1:4 で測定したものです。
振動に関する指令 2002/44/EC の遵守 の詳細については、www.stihl.com/vib をご覧ください。
ISO10517 (ISO11201) に準拠した音 圧レベル L
peq
HS46: 95dB(A) HS46C: 95dB(A) HS56C: 95dB(A)
ISO10517 (ISO3744) に準拠した音響 出力レベル L
w
HS46: 107dB(A) HS46C: 107dB(A) HS56C: 107dB(A)
ISO10517 に準拠した振動加速度 a
hv,eq
HS46 左ハンドル: 4.5m/s 右ハンドル: 4.9m/s
2
2
燃料システム
燃料ポンプ付き全方向ダイヤフラム式 キャブレター
燃料タンク容量: 280cc (0.28l)
24
カッティングアタッチメント付き一 式、燃料なし
HS46
450 mm ブレード: 4.0kg
HS46C
550mm ブレード: 4.3kg
HS56C
600mm ブレード: 4.5kg
HS46C 左ハンドル: 4.5m/s 右ハンドル: 4.9m/s
2
2
HS56C 左ハンドル: 4.7m/s 右ハンドル: 5.5m/s
2
2
指令 2006/42/EC に準拠した K-係数 は、音圧レベルおよび音響出力レベル ついて 2.0dB(A) です。指令 2006/42/EC に準拠した K-係数は、振 動加速度について 2.0m/s
2
です。
HS 46, HS 46 C, HS 56 C
日本語
000BA073 KN
REACH
REACH は EC の規定で、化学物質 (CHemical substances) の登録 (Registration)、評価 (Evaluation)、認可 (Authorisation)、規制を意味します。
REACH 規定 (EC) No. 1907/2006 の遵 守の詳細については www.stihl.com/reach をご覧ください。
整備と修理 廃棄
本機を使用する方が実施できる保守お よび整備作業は、本取扱説明書に記述 されていることだけです。それ以外の 修理はすべてサービス店に依頼してく ださい。
当社では整備や修理を、認定を受けた スチール サービス店のみに依頼される ことをお勧めします。スチール サービ ス店には定期的にトレーニングを受け る機会が与えられ、必要な技術情報の 提供を受けています。
修理時には、当社が本機への使用を承 認した、または技術的に同等な交換部 品だけをご使用ください。高品質の交 換部品のみを使用して、事故および本 機の損傷を回避してください。
当社ではスチール オリジナルの交換部 品のご使用をお勧めします。
スチール純正部品には、スチール部品 番号、 { ロゴマークおよびス チール部品シンボル マーク K が刻印 されています。( 小さな部品では、シン ボルマークだけが刻印されているもの もあります。)
国別の廃棄の規則および規制を順守し てください。
スチール製品は、家庭用ごみ入れに廃 棄しないでください。 製品、アクセサ リー、包装は、環境に配慮してリサイ クルを行うため、認可された廃棄場に 持ち込んでください。
廃棄物処理の最新情報については、ス チール サービス店へお問い合わせくだ さい。
25
日本語
EC 適合証明書
ANDREAS STIHL AG & Co. KG Badstr.115 D-71336 Waiblingen
Germany ( ドイツ ) は、独占的な責任下で下記の製品が
製品名: ヘッジトリマー メーカー名: STIHL 型式: HS 46 HS46C HS56C シリーズ番号: 4242 排気量: 21.4cc
指令 2006/42/EC、2014/30/EU、およ び 2000/14/EC の関連する条項に適合 しており、製造の時点で有効であった 次の規格のバージョンに準拠して開発 および製造されたことを保証いたしま す:
ENISO10517、EN55012、 EN61000-6-1
音響出力レベルは、測定値並びに確保 数値共に、2000/14/EC の補遺条項 V 規 定に準拠した ISO11094 に基づいてい ます。
音響出力レベル測定値
製品の製造年および機械番号は、機械 に表示されています。
Waiblingen にて発行、2016 年 10 月 28 日
ANDREAS STIHL AG & Co. KG
Thomas Elsner 製品管理およびサービス部長
105dB(A) 確保される音響出力レベル
107dB(A) 技術資料の保管場所: ANDREAS STIHL AG & Co. KG
Produktzulassung
26
HS 46, HS 46 C, HS 56 C
日本語
27
日本語
28
HS 46, HS 46 C, HS 56 C
0458-447-4321-B
japanisch
J
www.stihl.com
*04584474321B*
0458-447-4321-B
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