Sony MAVEF555 User Manual

EDITING PANEL (for MAV-555 MULTI ACCESS VIDEO DISK RECORDER)
MAVE-F555
(Ver. 2.30)
このオペレーションマニュアルには、事故を防ぐための重要な注意事項と製 品の取り扱いかたを示してあります。このオペレーションマニュアルをよく お読みのうえ、製品を安全にお使いください。お読みになったあとは、いつ でも見られるところに必ず保管してください。
OPERATION MANUAL
[Japanese/English]
1st Edition (Revised 2) Serial No. 10001 and Higher
安全のために
ソニー製品は安全に十分に配慮して設計されています。しかし、電気製品はまち
がった使いかたをすると、火災や感電などにより死亡や大けがなど人身事故につ
な がることが あり、危 険 で す 。
事故を防ぐために次のことを必ずお守りください。
安全のための注意事項を守る
3〜 5 ページの注意事項をよくお読みください。
定期点検を実施する
長期間安全に使用していただくために、定期点検を実施することをおすすめしま す。点検の内容や費用については、ソニーのサービス担当者または営業担当者
にご相談ください。
故障したら使用を中止する
ソニーのサービス担当者、または営業担当者にご連絡ください。
万一、異常が起きたら
1 電源を切る。
異常な音、 におい、煙が 出たら
,
MAVE-F555の電源スイッチは、本体背面にありま す。
  電源
OFF
警告表示の意味
このオペレーションマニュアル および製品では、次のような表 示をしています。表示の内容を よく理解してから本文をお読み ください。
この表示の注意事項を守らない と、火災や感電などにより死 亡や大けがなど人身事故につな がることがあります。
この表示の注意事項を守らない と、感電やその他の事故により けがをしたり周辺の物品に損害 を与えたりすることがあります。
注意を促す記号
炎が出たら
OUT2(VTR
)
)
1
POWER
TO MAV(PARALLEL I/O
D555 I/FAV SEL OUT
DC IN(12V
2
)
)
IN1(EDITOR R)IN2(EDITOR P
)
OUT1(MAV P1
TO MAV
2 電源コードや接続コードを抜く。 3 ソニーのサービス担当者、または営業担当者に修
理を依頼する。
すぐに 電 源を切り、消火 する。
,
行為を禁止する記号
行為を指示する記号
目次
章概要
1
章準備
2
1-1 MAVE-F555
主な特長.....................................................................................................
1-2 1-3 Version 1.00
1-3-1 Version1.00→1.10の変更点 ...................................................................1-4
1-3-2 Version1.10→2.00の変更点 ...................................................................1-5
1-3-3 Version2.00→2.10の変更点 ...................................................................1-6
1-3-4 Version2.10→2.20の変更点 ...................................................................1-6
1-3-5 Version2.20→2.30の変更点 ...................................................................1-7
各部の名称と機能 ......................................................................................
1-4
1-4-1 コンソール部 ..............................................................................................1-9
1-4-2 背面端子部 ................................................................................................1-12
システム構成例と各機器の接続.................................................................
2-1
2-1-1 システム構成例(1)
2-1-2 システム構成例(2)
2-1-3 本機とMAV-555の接続 .............................................................................2-3
2-2 MAV-555
2-2-1 オペレーションモードの設定 .................................................................2-5
2-2-2 ポートの設定 .............................................................................................2-5
2-2-3 スーパーインポーズ表示の設定 .............................................................2-5
2-2-4 ファイル切り換え時間の設定 .................................................................2-6
2-2-5 MAVE-D555を使用する際の設定 ...........................................................2-6
の概要 .................................................................................
からの変更点 ......................................................................
 リニア/ノンリニア編集を行う場合 .................................................2-1
 MAV-555に本機を複数台接続して使用する場合 .............................2-2
側の設定 ...................................................................................
1-1 1-2 1-4
1-9
2-1
2-5
日 本 語
章 リニア/ノンリニア 
3
編集のための各種操作
リニア編集のための各種操作(ファイル単位の操作)...............................
3-1
3-1-1 ファイルの選択 .........................................................................................3-1
3-1-2 新規ファイルの作成 .................................................................................3-6
3-1-3 ファイルの削除 .........................................................................................3-8
ノンリニア編集のための各種操作(カット単位の操作)...........................
3-2
3-2-1 カットジャンプ(カットポイントへのキューアップ)......................3-11
3-2-2 カットポイント情報の保存と呼び出し ..............................................3-14
3-2-3 編集モード ...............................................................................................3-18
3-2-4 カットの挿入/入れ替え(INSERTモードを使った編集)................ 3-19
3-2-5 カットの上書き(OVERWRITEモードを使った編集)......................3-28
3-2-6 カットの削除(LIFTモード、EXTRACTモードを使った編集)....... 3-34
3-2-7 エフェクトを使用した編集 ...................................................................3-38
3-2-8 外部VTRコントロール ...........................................................................3-39
3-2-9 カットのトリミング ...............................................................................3-41
3-2-10 スプリット編集 .......................................................................................3-50
3-2-11 編集動作 ...................................................................................................3-53
3-2-12 IN点/OUT点の保持期間 ..................................................................... 3-54
3-2-13 編集の取り消しと再実行(Undo/Redo)............................................ 3-57
3-1
3-9
目次
1(J
目次
章1台の
4
MAV-555
を複数台接続した場合 の操作
に本機
バックグラウンドオペレーション(空きポートを利用した記録/再生)
3-3
3-3-1 MAV-555の基板構成とバックグラウンドポート ...............................3-59
3-3-2 バックグラウンド収録 ...........................................................................3-59
3-3-3 バックグラウンド再生 ...........................................................................3-61
3-3-4 バックグラウンドポートを使用禁止にするには ...............................3-62
レコーダーセレクト機能 ........................................................................
3-4
3-4-1 MAV-555側の設定 ...................................................................................3-63
3-4-2 簡易スイッチャー機能と接続状態の外部通知機能 ...........................3-64
3-4-3 設定例と接続例 .......................................................................................3-65
3-4-4 VTR定数の設定について .......................................................................3-66
可能な操作 .................................................................................................
4-1
操作対象ポート ..........................................................................................
4-2
3-59
3-63
4-2 4-3
付録
エラーメッセージ一覧 ........................................................................................
スーパーインポーズ表示一覧 .............................................................................
仕様 ...................................................................................................................
A-1 A-4
A-12
2(J
目次
下記の注意事項を守らないと、
火災
感電
火災感電により死亡大けがにつながることがあります。
外装を外さない、改造しない
外 装を外したり、改造したりすると、感電 の 原 因となります。 内部の調整や設定および点検を行う必要がある場合は、必ずサービストレーニン
グを受けた技術者にご依頼ください。
油煙、湯気、湿気、ほこりの多い場所では設置・使用しない
上記のような場所で設置・使用すると、火災や感電の原因となります。
下記の注意事項を守らないと、
けがをしたり周辺の物品に損害を与えることがあります。
安定した場所に設置する
ぐらついた台の上や傾いたところに設置すると、倒れたり落下したりして、けがの
原因となることがあります。また、設置・取り付け場所の強度を十分にお確めくだ
さい。
接続の際は電源を切る
電源を入れたままで電源コードや接続ケーブルを接続すると、感電や故障の原因
に なることが あります 。
3 (J)
AC
アダプターに関する安全上のご注意
下記の注意事項を守らないと、火災や感電により死亡や大け がにつながることがあります。
指定されたACアダプター、電源コードを使う
指定以外のACアダプター、電源コードを使用すると、火災や感電の原因となりま す。
電源コードを傷つけない
電源コードを傷つけると、火災や感電の原因となります。
電源コードを加工したり、傷つけたりしない。重 いものをのせたり、引っ張ったりしない。熱器具に近づけたり、加熱したりしない。電源コードを 抜くときは、必ずプラグを持って抜く。
万一、電源コードが 傷ん だら、ソニーのサービス担当者に交換をご依頼ください 。
アダプターに表示された電源電圧で使用する
AC
ACアダプターに表示されたものと異なる電源電圧で使用すると、火災や感電の原 因となります 。
電源コードのプラグおよびコネクターは突き当たるまで差し込む
まっすぐに 突き当 たるまで差し込まないと、火災 や感電 の 原 因となります。
4 (J)
下記の注意事項を守らないと、けがをしたり周辺の物品に損 害を与えることがあります。
安全アースを接続する
安全アースを接続しないと、感 電 の 原 因とな ることが あります 。次の方法でアース
を接続してください。
・電源コンセントが3極の場合
別売の電源コード(1-776-997-11)を使用することで安全アースが接続されます。
・電源コンセントが
別売の3極→2 極変換プラグ(1-793-461­11)を使用し、変 換プラグから出ている緑 色のアース線を建物に 備えられているアー ス端子に 接 続してください。
安全アースを取り付けることができない場合や、上記についてご不明な点がござ いましたら、ソニーのサービス担当者にご連絡ください。
極の場合
2
変換プラグ
アース線
接続の際は電源を切る
電源を入れたままで電源コードや接続ケーブルを接続すると、感電や故障の原因
に なることが あります 。
電源コード、接続コードを接続する場合は、足をひっかけない ように注意する
電源コードや接続コードに足をひっかけて、本機が落下、転倒すると、けがをする
ことがあります 。
5 (J)
このオペレーションマニュアルについて
このオペレーションマニュアルについて
ここでは、エディティングパネルMAVE-F555をご使用いただくうえでガイドの役割を果たす、
本オペレーションマニュアルの構成や使いかたについて説明します。
本書の目的と想定読者
このオペレーションマニュアルでは、MAVE-F555(以下本書中では「本機」と呼びます )の
各部の名称と機能、準備のしかた、一般的な操作のしかたなど、本機をお使いいただくう えで 知っていただきたい 事 項を説明します。 マルチアクセスビデオディスクレコーダーMAV-555および MAVE-D555またはBVEシリー
ズエディターと本機を連携利用することで、リニ アライクなノンリニア編 集システムや、MAV-
555による回線受けとプレーヤーを組み合わせた編集/分配送出システムなどを、容易に
構築することが可能です。このように本機は、MAV-555、MAVE-D555、BVE エディターと
いった外部機器との連携を前提としたコントローラーで す ので、本 書をお 読 みに なるにあ たっては、これらの外部機器の動作や操作に関する知識があることが前提となります。
本機をご利用になる際は、本機と接続して利用する各外部機器に付属のマニュアル類を、
合わせてお読みください 。
このオペレーションマニュアルについて
6(J
本書の構成
本書全体の構成を把握していただくために、第1章以降の全章と付属の概要を以下に紹介
します。
第1章 概要
本機の主な特長、および本機の各部の名称と機能についての概略を説明します。
第2章 準備
本機をマルチアクセスビデオディスクレコーダーMAV-555 や MAVE-D555または BVEシ
リー ズ エ デ ィターなどと連携利用するための、アプリケーション別システム構成例、本機の
MAV-555への接続方法、およびMAV-555 側での必要な設定について説明します。
章 リニア/ノンリニア編集のための各種操作
3
MAV-555とMAVE-D555またはBVEエディターを組み合わせて利用する際の、BVEエディ ターからは行うことができないMAV-555への各種のファイル操作(ファイルアサイン、新規 ファイル作成、ファイル削除)や、カットジャンプ、カットの挿入などについて説明します。 また、本機からの操作でMAV-555の空きポートを有効利用する「バックグラウンドオペレー ション」、ワンタッチでVTR/MAV-555のプレーヤー/レコーダー構成を切り換える「レコー ダーセレクト機能」についても、この章で説明します。
4章 1台のMAV-555
MAV-555に 2 台以上の本機を接続して、それぞれの本機からMAV-555 の各ポートを操作
する方法について説明します。また、接続のしかたに応じた、本機からの可能な操作につ
いても説明します。
付録
エラーメッセージ一覧、および本機の主な仕様を示します。
に本機を複数台接続した場合の操作
このオペレーションマニュアルについて
7(J
このオペレーションマニュアルについて
第2章 準備
2-3(J
2-1-3
本機と
MAV-555
の接続
TO MAV
端子による接続
編集やバ ペレーシン、レコーダレクト機 っ た 本機 能をフル 本機のTOMAV端子MAV-555REMOTESPARE 端子接続各機器のMAV-555接続MAV-555 オペレー ションモBVE設定場合の接続
IN1(EDITOR R)IN2(EDITOR P)POWER
OUT1(MAV P1
)
TO MAV
OUT2(VTR
)
1
TO MAV(PARALLEL I/O
)
DC IN(12V
)
2
D555 I/FAV SEL OUT
ANALOG IN1
ANALOG IN2
BKMA-570
MAV-555
MAVE-F555
BVE-600
MXP-29
VTR
AV SELECTOR
ANALOG OUT2
ANALOG OUT1
VIDEO IN COMPOSITE R2
VIDEO OUT COMPOSITE P2
REMOTE IN4(P2)
P2 REMOTE
R REMOTE
P1 REMOTE
R MIC /LINE IN
P1 MIC /LINE IN
LINE OUT
P2 MIC /LINE IN
REMOTE IN2(P1)
REMOTE IN
REMOTE SPARE
VIDEO OUT
COMPOSITE P1
VIDEO IN
COMPOSITE R1
ANALOG
COMPOSITE IN
ANALOG
COMPOSITE OUT
ANALOG AUDIO OUT
RECORDER MONITOR
COMPOSITE VIDEO IN P1
VIDEO OUT
MIXER REMOTE EDITOR
ANALOG AUDIO IN
MONITOR
OUT
◆本機と各機器とのRS-422 接続については、「3-4 レコーダーセレクト機能 」(3-63ページ)をご 覧く
ださい。
ビデオモニター
BVM
シリーズなど
第3章 リニア/ノンリニア編集のための各種操作
3-11(J
3-2-1
カットジャンプ(カットポイントへのキューアップ)
MAV-555のポートに ロ ードされている編集対象のファイル上のカットポ イントを、順次頭出し することが で きます 。これを「カットジャンプ 」と呼 びます。
ご注意
カットポイント情報を保存せずにMAV-555の電源を切ると、カットポイント情 報 はクリアさ れ ま す。
◆詳しくは「3-2-2カットポ イント情報の保存と呼び出し」(3-14ページ)をご覧ください。
レコーダーポートでカットジャンプするには
REDO UNDO
V A1 A2 A3 A4
TRIM
MARK
SPLIT
MARK OUTMARK IN
カットジャンプは以下の手順で行います。
1 チャンネル指定キー([V][A1][A2][A3][A4])を使って、カットポ イントの検索対象
とした いチャンネルを選択します 。 カットポイントの検索対象とした いチャンネ ルに 対応した キーを押し て、キー上 のランプ が点灯した状態にします。チャンネルは複数選択が可能です。
1
2
本書の使いかた
操作説明について
イラストやボタンのスイッチに振ってある番号は、操作手順の番号と対応しています。また、
操作中に触れるスイッチや、確認する必要があるランプの状態、モニター画面(MAV-555の MONITOROUT出力)にスーパーインポーズ表示される情報なども明記しています。 関連した情報が本書の他の章や節にある場合は、◆印に続く文章中に参照項目名、ペー
ジ番 号を示してあります。また、関連情報が本書以外のマニュアルに含まれている場合は、
◆印に続く文章中にそのマニュアル名を示してあります。
下で説明している操作手順 で使用するスイッチなど
操作手順の番号
操作の結果など、操作 に関する情報
操作の説明
8(J
このオペレーションマニュアルについて
参照情報
操作説明の例
参照マニュアル
本機にはこのマニュアルのほかに、以下のマニュアルが用意されています。
インストレーションマニュアル(付属)
本機の設置のしかたについて説明しています。
• MAV-555
 本機のメンテナンスのしかたについて説明しています。
シリーズ メンテナンスマニュアル(別売り)
このオペレーションマニュアルについて
9(J
1-1 MAVE-F555
ます。
の概要
MAVE-F555は、マル チアクセスビデ オ ディスクレコーダーMAV-555とMAVE-D555または BVEシリーズエディターとの連携利用をより効果的に行うための、各種の機能と優れた操作 性を提供する、専用エディティング・パネルです。本機は以下のような基本機能を持ってい
MAV-555 内部素材のファイル検索表示および選択機能
MAV-555上の編集終了素材、または編集途中の素材に対するカット挿 入、デリートな ど の
ノンリニア編集機能(V / A1 / A2/ A3 / A4 の各チャンネルの独立編集操作が可能)
MAV-555 の空きポートを 利 用した バックグラウンドオペレーション 機 能( バックグ ラウンド
ポートを利用した収録またはMAV-555内部素材の再生)
MAVE-D555またはBVEシリーズエディターとの併用することで、編集機としての機能を
拡張
ご注意
本バージョンを使用する場合、MAV-555、MAV-555A、MAV-555SS、MAV-777はVer.2.32、
MAVE-D555はVer.1.30である必要があります。
本書中では
称して「
MAV-555
MAV-555、MAV-555A、MAV-555SS(SD
」と呼びます。
モード時 )、
MAV-777
を総
概 要
第1章 概要
1-1(J
主な特長
1-2
1-2
主な特長
リニア編集サポート機能
ノンリニア編集機能
MAV-555では、素材はファイルという単位で管理されています。このため、MAV-555を使っ
た記録/再生を行うには、VTRでのテープのロードに 相 当 する操 作として、ファイル の 新 規
作成(新規記録時)や記録済みファイルの選択(アサイン)が必要です。本機を使うこと で 、
BVEエディターからは行うことが で きな い 、MAV-555上のファイルの選択や新規作成、ファ イルの削除の操作を行うこと が で きま す 。本機を使って選択したMAV-555上のファイルに対 しては、即座にMAVE-D555またはBVEエディターのサーチダイヤルを利用したサーチ操
作が可能となります。
本機とMAVE-D555またはBVE エディターを使ってMAV-555を操作することにより、従来
BVEエディターだけではできなかったカットの追加、削除などのノンリニア的な編集を行うこ とが可能です。編集は、V/A1/ A2/A3 /A4の各チャンネルから、必要なチャンネルだ けを選択して行うこと が できます 。また、編集中素材のカットポ イントを 順 次 頭 出し す ることが
できるカットジャンプ機能も利用可能です。
バックグラウンドオペレーション
レコーダーセレクト機能
1-2(J
章 概要
1
MAV-555をBVEモードで使用する場合、編集には使わないポートが一つ残ります。例えば、
MAV-555が2入力/2出力のポート構成になっている場合では、MAV-555のR2ポートは 編
集には使われない空きポートとなります 。このような「バックグラウンドポート」を、本機から コントロールすることができます。バックグラウンドポートが記録ポートの場合はそのポートを
利用した収録操作、再生ポートの場合はそのポートを利用したMAV-555内部素材の再生・
送出操作を行うことが可能です。
MAV-555とMAVE-D555またはBVEエディターを組み合わせた編集システムによって編集
作業を行う場合、
(1)VTRをプレーヤー、MAV-555をレコーダーとしてMAV-555の内部に編集結果ファイル を作成するための編集時のシステム構成/接続と、(2)MAV-555をプレーヤー、VTRをレ コーダーとして、MAV-555内部の完成ファイルをVTRに戻すためのシステム構成/接続が
必要となります。
「レコーダーセレクト機能」を使うと、これらを一通りのシステム構成/接続によって、本機の
ボタン操作([MAV]キー/[VTR]キーの操作)のみで切り換えて行うことが可能です。
MAV-555上のセットアップメニューを利 用した設定によって、本機の[MAV]キーを選択し た際の([P1]、[P2]各キーに対応した)操作対象デバイス/ ポート、[VTR]キーを選択し た際の操作対象デバイス/ポートを自由に割り当てることができます。さらに[MAV]/
[VTR]の選択状態に応じて、本機の各RS-422ポート(IN1/IN2/ OUT1/OUT2)の内
部接続状態が切り替わり、同時にA/VSELOUT端子から接続状態切り換えの通知が行わ
れます。これら一連の動作を総合的に利用することで、上記のような「ノンリニア編集→完
成素材のVTR化」というシステムを構 成したり、その他の独自コンフィギュレーションに利用
できる可能性があります。
台の
1
MAV-555
への本機の複数台接続をサポート
本機のTOMAV(PARALLELI/O)端子を使用すると、1台のMAV-555に本機を複数接 続して、それぞれの本機からMAV-555 の異なるポートの簡易制御を行うことが で きます 。
例えばMAV-555が1入力/3出力構成の場合、MAV-555上で回線入力の収録を行いなが ら、P1 〜 P3 の 3 つのポートを3台の本機からそれぞれファイルアサインを行い制御するよう な分配システムを構築することなどが可能です。
第1章 概要
1-3(J
1-3 Version 1.00
1-3 Version 1.00
からの変更点
からの変更点
1-3-1 Version 1.00 → 1.10
カットのトリミング
スプリット編集
IN
点、
OUT
点のクリア
の変更点
本機とMAVE-D555またはBVEエディターを使ってMAV-555に取り込まれた素材を操作し
て編集を行う場合、編集実行後のカットの I N 点 、またはOUT点のトリミングを行うことが 可
能になりました。トリミングの操作は、従来の BVE エディターからのリニア編集結果、MAV­555からのノンリニア的な編集結果のいずれの操作結果に対しても同様に行うことが可能で す。
MAV-555をBVEモードで使用する場合、1回の編集でVideo チャンネルとAudioチャンネ ルの各チャンネルで異なるIN 点を設定した編集の実行が可能となりました。
1度設定したIN点、OUT 点のクリアが可能となりました。
MEMORY
キーに登録したファイルのクリア
編集実行後のキューアップ点の改善
連打によるカットジャンプ
エラーメッセージの改善
MEMORYキーに登録したファイルのクリアが可能になりました。
Version1.00 では、編集実行した時点でレコーダーポート上 のファイルに 対し て指 定して
あったIN 点/ OUT 点はクリアされ てい ましたが、Version1.10では新しいIN点が編集実
行 後にキューアップされるように設定されました。
[B? ]または[?b ]キーの操作によってカットジャンプをする際、[B? ]また は[?b ]キー
を連打している時はキューアップは行われず、キー操作を終えてから設定した時間後に、実
際のキューアップが行われるようになりました。
各種機能の改善に伴い、エラーメッセージ の 見 直しを行 いました。
スーパーインポーズ表示の改善
1-4(J
章 概要
1
各種機能の改善、または追加に伴い、スーパ ーインポーズ表示の全体的な見直しを行いま
した。
1-3-2 Version 1.10 → 2.00
の変更点
MAVE-D555
への対応
エフェクト編集に対応
ボイスオーバー編集に対応
トリミングの機能追加
MAVE-D555への接続が可能になりました。従来のBVE 編集機の操作性を継承しながら、
BVEエディターでは できなかったノンリニア編集が可能になります。
MAVE-D555を接続した場合の、[DISS]、[WIPE]、[AUDIO]キーに対応しました。
MAVE-D555を接続した場合の、ボイスオーバー編集に対応しました。編集済みの素材に
後から音を入れることが可能です。
◆ ボイスオーバー編集の操作方法について詳しくはMAVE-D555のオペレーションマニュアルを参照 してください。
ある特定の条件下では、2画面トリミングに対応しました。トリミングモードに入るとモニター画
面が2画面になり、トリミングを行いたいカットの境界を確認することが可能です。 また、エフェクト効 果を 追 加し たトリミングを実行することが可能になりました。 さらに、LIFTモードのトリミングにおいて、Ver.1.10ではBLACK/MUTINGが削除された区
間に挿入されていましたが、Ver.2.00より隣のカットを伸ばして実行することが可能になりま
した。
編集動作改善
外部
VTR
に対応
カットジャンプの改善
編集を実行する前に確認する「PREVIEW」および、編集実行後に編集結果を確認する
「REPLAY」が可能になりました。
ある特定の編集においては、PREVIEW実行時に再生動作を行いながら必要部分を
MAV-555内部に取り込む作業を行うようになりました。PREVIEWを実行していない場合 でも、編集時に自動的に PREVIEW 動作を行います。
OUT 点を設定することなく編集の実行が可能な「OPENEND編集」に対応しました。
プレーヤーまたは、レコーダーとして、外部 VTRが選択できるようになりました。また、外部
VTRをレコーダーとして選択した場合は、インサート編 集、アッセンブル編集、1stEditに対
応しました。
Ver.1.10では未編集のファイルのカットジャンプを行うことはできませんでしたが、Ver.2.00で は、LTC の不連続点を検索して、カットジャンプすることが 可能になりました。
第1章 概要
1-5(J
1-3 Version 1.00
からの変更点
1-3-3 Version 2.00 → 2.10
の変更点
文字や図形を挿入する編集への対応
すでにエフェクトの か かったカットに 、さらに文字や図形を挿入することが可能になりました。
◆詳しくは MAVE-D555オペレーションマニュアルの「 文字や図形を挿 入するには(ダウンストリー ム キー)」をご 覧ください。
オーディオチャンネルのミックス/スワップ編集
MAV-555のP2ポートからMAV-555のRPポートへ編集する際、オーディオのチャンネルごと のミックスまたはスワップ編集が可能となりました。
◆詳しくはMAVE-D555オペレーションマニュアル の「オーディオチャンネルミックス/スワップ編集」
をご覧ください 。
スーパーインポーズの改善
各種機能追加にともない、スーパーインポーズ表示を改 善しました。
◆詳しくは MAVE-D555のオペレーションマニュアルをご覧ください。
エディティングフェーダーパネル使用時の機能改善
1-3-4 Version 2.10 → 2.20
BZMA-E555
による
エクスポートに対応
EDL
記録レベルを調整する際にMAVE-F555の[AUDIO]キーが点灯している状態で、プレー
ヤーポートを選択している場合は、フェーダーが 有 効となり、PREVIEWや[EXECUTE/ REC]を行う前にレベルの確認を行うことが可能になりました。
エディティングフェーダーパネルが ON のとき([AUDIO]キー点灯時)は、スーパーイン
ポーズ表示され、モニター上で確認することが可能になりました。
の変更点
MAV-555をレコーダーとして編集に使用した場合に、別売のファイル転送用アプリケーショ
ンソフトウェアBZMA-E555と合わせて使用することにより、編集結果のEDLファイルをソ
ニーBVE-9100フォーマットで出力することが可能となりました。これにともない、VTRをプ
レーヤーとして編集に使用する場合の、テープのリール名入力に対応しました。
◆詳しくは MAVE-D555オペレーションマニュアルの「リール名を設定するには」をご 覧ください。
1-6(J
章 概要
1
1-3-5 Version 2.20 → 2.30
タイムトラック機能
の変更点
ひとつの編集が終わると、レコーダーとプレーヤーのOUT点を次のIN点として自動的に繰
り上げることが可能になりました。さらに、新しい編集でレコーダーのIN点を修正すると、プ
レーヤーの I N 点も自動的に 修 正されます(自動タイムトラック )。また、プレーヤーのI N 点を
修正して自動タイムトラックから外れてしまっても、手動で元に戻すことが可能です(手動タ
イムトラック )。
◆詳しくは「 タイムトラック 機 能 」(3-55ページ)をご覧ください。
REC OFF
(記録完了)機能
OUT 点またはデュレーションが指定されている編集や、OUT点が指定されていない編集を 実行中に、MAVE-F555の[EXECUTE / REC]キーを押して実行中の記録を終了するこ
とにより、OUT 点を変更したり指定することが可能になりました。
カットポイント情報の保存&呼び出し機能
MAV-555の電源を切ることにより、カットポ イントなどの編集情報がクリアさ れ て い ましたが、
[SHIFT]キーを押しながら[STORE]キーを押すことで、カットポ イント情報の保存や呼び
出しが可能になりました。
◆詳しくは「3-2-2カットポ イント情報の保存と呼び出し」(3-14ページ)をご 覧ください。
レコーダーポート制限の解除
以下の操作を行う場合、レコーダーポートとしてMAV-555 のRPポートを指定する必要があ
りましたが、VTRをレコーダーポートに指定している場合でも操作可能になりました。
エディティングフェーダーパネルを使用した記録レベルの調整
オ ー ディオ チャンネ ル のミックス/スワップ編 集
ボイスオーバー編集の
VIDEO
対応
編集済みの素材にあとから音を入れるボイスオーバー編集で、映 像もあとから入れることが 可能になりました。
◆詳しくは MAVE-D555 オペレーションマニュアルの「2-2-2ボイスオーバー編集」をご 覧ください。
第1章 概要
1-7(J
1-3 Version 1.00
ポートの有効利用
RP
からの変更点
ファイルのバックアップ機能
レコーダーセレクト機能で[MAV]選択時に、MAV-555のRPポートを[P1]キーに設定す
るといった、同じポートに複数キーを指定することが可能になりました。このとき[R]キー、
[P1]キーを押すたびに、レコーダー用のファイルとプレーヤー用 のファイルとして自動的に
切り替 わるの で 、RP ポートの みを使 用してカット編 集を行うことが可能となります。また、P2
ポートを他の送出アプリケーションからOnAir 用に使用することも可能となります。
編 集 中 の ファイル が 存 在し て い る 状 態 で MAV-555の 電 源 が 切 れ た 場 合 、
「Backupxxxxx」(xxxxxは日時)というファイル名で自動的に保存されるようになりました。
突然MAV-555の電源が切れて、編集中のファイルが削除されてしまったときなどに、この
ファイルを使用して編集を続けることが可能です。ただし、電源を切る前に編集中のファイ
ルをアンロードし た 場 合 は 、バック アップ ファイル は 作 成 され ませ ん 。 
1-8(J
章 概要
1
1-4
各部の名称と機能
1-4-1
 コンソール部
RECORDER SEL BACK GROUND
12
3
MAV VTR
FILE
DEL
NEW
FILE
FILE
CUT DISS WIPE TITLE AUDIO
R
A
MIX
MEMORY
1 2 3 4
EFFECT
PORT/FILE ASSIGN
P1 P2 BG
4
5
6
7 8
STORE
V A1 A2 A3 A4
REDO UNDO
-
+
9
0
qa
TRIM
qd
qg
qh
1
RECORDER SEL
MAV
]キー、[
本機の6FILE/PORTASSIGN操作部の各キー([R]、[P1]、
[P2]キー)を押した際の制御対象と、IN1/IN2/OUT1/
OUT2の各端子の本機内部の接続状態を切り換えます。現在 選択されている側のキーが点灯します。切り換える際 は 、対象
となるキーを2秒以上押し続けます。
◆「3-4 レコーダーセレクト機 能 」(3-63 ページ)をご 覧ください 。
[SHIFT]キーを押しながら、点灯しているキー([MAV]また
は[VTR]キー)を押すことで 、現在選択されているキーにお けるスーパーインポーズ表示のON/OFF が切り替わります。
(レコーダーセレクト)操作部
]キ ー
VTR
SHIFT
MARK OUTMARK IN
EXECUTE/
REC
qs
MARK SPLIT
REPLAY
PREVIEW
2
BACK GROUND
B ]キー、[ z ]キー、[ x ]キ ー
本機を TOMAV端子経由でMAV-555と接続した場合は、 MAV-555のバックグラウンドポートでの再生開始、記録開始、 停止の各操作に利用します。
◆「3-3 バックグラウンドオペレーション」(3-59ページ)をご 覧くださ い。
本機をTOMAV(PARALLELI/O)端子経由でMAV-555と 接続した場合は、MAV-555の操作対象ポートでの再生開始、 記録開始、停止の各操作に利用します。
◆「第4章 1台の MAV-555に本機を複数台接続した場合の操作」
(4-1ページ)をご覧ください。
qf
qj
(バックグラウンド)操作部
第1章 概要
1-9(J
各部の名称と機能
1-4
3
4
(ファイル)操作部
FILE
DEL FILE
MAV-555上のファイルを削除する際に利用します。
NEW FILE
MAV-555上 で 編 集を 開 始 するた め の 新 規 の BLACK/ MUTINGファイルを作成し、RキーにアサインされたMAV-555 のポートに ロードします。
MEMORY
MAV-555上のよく使うファイルやエフェクト設 定、保存したカッ
トポ イント情 報を 、1 〜 4 の各キーにひとつずつ登 録することが
できます。登録したファイルまたは エフェクトパターンは 、各
キーを押すだけで呼び出す(現在操作対象になっているポー
トに ア サ インする)ことが可能となります。
◆「よく使うファイルを登録するには」(3-4 ページ)をご覧ください 。
◆エフェクトパターンを 登録 するに は、MAVE-D555のオペレーション マニュアルをご覧ください。
◆「保 存したカットポ イント情報を呼び出すには」(3-15ページ)をご 覧
ください。
](ファイル削除)キー
](新規ファイル)キー
(メモリー)キー (1〜4)
6
FILE/PORT ASSIGN
作部
[R]、[P1]、[P2]、[BG]キー
本機(およびMAVE-D555またはBVEエディター)からの操作 対象ポートを選択します 。各 キーを 押し たときに 物理 的 にどの デ バ イス( MAV-555または VTR)を 制 御 するか は 、(1) RECORDERSEL操作部の[MAV]キー、[VTR]キーのどち
らが 選 択され て いるかによって異なります。
STORE
MEMORYキーに対するファイルまたはエフェクト設定の登録 や、カットポ イント情報の保存を行う際に利用します。
[−]キー、[+]キー
現在本機からの操作対象となっているMAV-555のポート上 で
ファイル の切り換えを 行 います。ファイル の 切り換えは、MAV-
555内部のファイル番号順に行われます。
ご注意
メニュー等のページ操作でのみ点灯します。
]キ ー
(ファイル/ポートアサイン)操
5
EFFECT
[CUT]キー以外は、MAVE-D555との接続時のみ有効になり
ます。
CUT
カット編集を行う際に使用します。
DISS
ディゾルブをかける編集を行う際に使用します。
WIPE
MAVE-D555でワイプパターンを選択する際に使用します。
TITLE
エフェクトをかけながら文字や図形を挿入する編集(タイトル
キー)や、すでにエフェクトの かか ったカットに さらに文字や図
形を挿 入 する編集(DSK:ダウンストリームキー)を行う際に使 用します。
AUDIO
MAVE-D555とBKNE-1011を接続した状態で、再生レベルを 調整する際に使用します。
(エフェクト)操作部
]キ ー
]キ ー
]キ ー
]キ ー
]キ ー
7 編集モードキー
]キー(
OVERWRITE
ノンリニア編集時の編集モードを選 択します 。
◆「3-2-4 カットの挿入/入れ替え」(3-19ページ)、「3-2-5 カットの 上書き」(3-28 ページ)をご 覧ください。
8
UNDO/REDO
編集時に、実行した編集内容の取り消し(UNDO)および再 実行(REDO)を行います。
◆「3-2-13 編集の取り消しと再実行」(3-57ページ)をご 覧ください。
INSERT
モードキー)、[
モードキー)
(取消/再実行)キー
]キー
9 編集モードキー(削除操作用)
]キ ー(
[ (
LIFT
ノンリニア編集時の削除を行うための編集モードを 選択します 。
◆「3-2-6 カットの削除」(3-34 ページ)をご 覧ください。
ご注意
79の各キーは、合計4つのキーの間での切り換え式で、一 度にいずれか一つだけを選択可能です。ノンリニア編集時は、 現在選択されているキーに応じた編集操作が可能となります。
EXTRACT
モードキー)
モードキー)、[
]キ ー
1-10(J
章 概要
1
0 チャンネル指定キー
]、[A1]、[A2]、[A3]、[A4]キ ー
V
編集対象となるチャンネルを指定します。
qd
MARK IN
アウト)キー
編集操作時に、IN 点/ OUT 点を指定します。
(マークイン)キー、
MARK OUT
(マーク
qa
(トリミング)キー
TRIM
ノンリニア編集時(またはリニア編集時)に、カットの挿入や上
書きなどの編集を実行した後で、カットのIN点やOUT点のトリ
ミングを行います。
qs カットジャンプ操作部
ノンリニア編集時(またはリニア編集時)に、各ポートに ロ ード されている編集対象のファイル上のカットポ イントを、順次頭出 し( カットジャンプ)します。
◆「3-2-1 カットジャンプ」(3-11 ページ)をご 覧ください。
qf
MARK SPLIT
スプリット編集を 行う際に使用します。
qg
qh
qj
[PREVIEW]キー)を押します。
(シフト)キー
SHIFT
他のキーと組み合わせて特定の操作を行う際に利用します。
EXECUTE/REC
ファイル操作や編集操作時に、操作を確 定 する際に押します。
編集実行中に[EXCUTE/REC]キーを押すと、編集が終了
し、キーを押した時点での位置がOUT点とし て 設 定されます。
REPLAY/PREVIEW
編集を実行する前に、あらかじめ編集内容をモニタで確認す
るときは 、[PREVIEW]キーを押します。編集終了後、編集結
果をモニターで確認するときは、REPLAY([SHIFT]キー+
(マークスプリット)キー
(実行/記録)キー
(リプレイ/プレビュー)キー
第1章 概要
1-11(J
各部の名称と機能
1-4
1-4-2
 背面端子部
4 5
6
23 1
IN1(EDITOR R
OUT1(MAV P1
TO MAV
)
)
IN2(EDITOR P
OUT2(VTR
)
)
TO MAV(PARALLEL I/O
D555 I/FAV SEL OUT
1
2
POWER
)
DC IN(12V
098
7
)
1
POWER
電源のON/OFFを切り換えます。
2
IN1 (EDITOR R)
本 機 のレコーダ ーセレクト機能および簡易スイッチャー 機 能を使 用する際に、編集機のRECORDERREMOTE端子へ接続し
ます。
3
IN2 (EDITOR P)
本 機 のレコーダ ーセレクト機能および簡易スイッチャー 機 能を使 用する際に、編集機のPLAYERREMOTE 端子へ接続しま す。
4
OUT1 (MAV P1)
本 機 のレコーダ ーセレクト機能および簡易スイッチャー 機 能を使 用する際に、MAV-555 のREMOTEIN2(P1)端子へ接続しま す。
5
OUT2 (VTR)
本 機 のレコーダ ーセレクト機能および簡易スイッチャー 機 能を使 用する際に、VTR の REMOTEIN 端子へ接続します。
◆ レコーダ ーセレクト機 能および 簡易スイッチャー機能については、 「3-4 レコーダーセレクト機 能 」(3-63 ページ)をご覧ください 。
スイッチ
端子 (
端子 (
端子 (
端子 (
D-SUB9
D-SUB9
D-SUB9
D-SUB9
ピン)
ピン)
ピン)
ピン)
6
TO MAV
本 機 の 全 機 能を 使 用 する際 に、MAV-555 の REMOTE SPARE端子へ接続します。
7
TO MAV (PARALLEL I/O)
本機のファイル選択機能のみを使用する際に、MAV-555の REMOTEPARALLELI/O端子へ接続します。
◆ 本端子経由で本機をMAV-555に接続した場合の可能な操作につ
◆ 接続のためのピンアサインについては、本機のインストレーションマ
ください。
8
A/V SEL OUT
本 機 のレコーダ ーセレクト機能および簡易スイッチャー 機 能を使 用する際に、外部A/Vセレクターに接続します。接続に際して は、外部 A/V セレクターが、本機の信号に対応している必要 があります。
9
D555 I/F (Mini DIN8
MAVE-D555接続用の予備端子です。なお「D555I/F2」端 子は使用しません。
端子 (
いては、「第4章 1台のMAV-555に本機を複数台接続した場合 の操作」(4-1ページ)をご 覧ください。
ニュアル、およびMAV-555のインストレーションマニュアルをご覧
D-SUB9
端子 (
ピン)
BNC
ピン)
端子 (
D-SUB15
ピン)
1-12(J
章 概要
1
0
端子
DC IN
付属のACアダプターを接続します。
2-1
2-1-1
システム構成例と各機器の接続
システム構成例(1)  リニア/ノンリニア編集を行う場合
以下は、BVEエディターと組み合わせて、リニ アライクなノンリニア編集システムを構築する 場合のシステム構成例です。
第 2 章
準 備
BVE-600
MXP-29
Composite
RS-422
RECORDER SEL BACK GROUND
MAV VTR
FILE
DEL
NEW
FILE
FILE
CUT DISS WIPE TITLE AUDIO
R
STORE
V A1 A2 A3 A4
TRIM
SHIFT
AV SELECTOR
MAVE-F555
A
MIX
MEMORY
1 2 3 4
EFFECT
PORT/FILE ASSIGN
P1 P2 BG
+
-
REDO UNDO
MARK
MARK OUTMARK IN
SPLIT
REPLAY
EXECUTE/
PREVIEW
REC
Analog Audio
RS-422
BKMA-570
Composite
For Recorder
MAV-555
METER
CONTROL
PANEL
PANEL
SETUP BANK
525
625
123
SYSTEM HDD
HELP
TOTAL /
FULL /
REMAIN
TIME
PHONES
TC/UB TC TYPE
10
0
MENU
SET
Player-1
CONTROL PANEL
REAR FRONT
RS-422
COMPOSITE SDI
VIDEO
R1
P1
REMOTE
INPUT
PORT SELECT
PROCESS CONTROL
VIDEO
R2/
P2
P3
CHROMA
AUDIO INPUT / MONITOR SELECT
INPUT
CH1
CH2 CH3 CH4
REMOTE
SDI
SET UP/BLACK
MENU
AES/EBU
MONITOR
L
CHROMA/PHASE
LOCAL ANALOG
R
CH1
CH2
CH3
CH4
VIDEO/MENU
PRESET
PRESET
PRESET
PRESET
PRESET
SETUP
PANEL SELECTCHARACTER
SELECT
NONE OFFON80TH
1 2 3
信号入力
(SDI/Composite)
VTR
For Player-2
上図のような構成では、(1)「MAV-555のRPポートをレコーダ ー、VTRをプレーヤー1、MAV­555のP2ポートをプレーヤー2とする状態」と、(2)「VTRをレコーダー、MAV-555のRPポー
トをプレーヤー1、MAV-555 のP2ポートをプレーヤー2とする状態 」の2種類の状態を、ボタ
ン一つの操作で切り換えて使用することができます。この切り替え操作は、本機の「レコー ダーセレクト機能」で実現されます。
(1)の状態では、MAV-555 の特長を活かした各種のノンリニ ア 編 集(レコーダー上 の 素 材
のカットジャンプ、カットの挿入、削除など)を行うことが できます。BVEエディターのサーチ
ダイヤルを使った編集点のサーチ操作と、本機の各キーを使った編集点の指定や編集実
行などの操作はシームレスに行うことが で き、ごくスムー ズ なノンリニア編集操作が可能と
なっています。一方(2)の 状態に切り換えると、MAV-555 上にできあがった編集結果を簡
単にVTRに転送(記録)することが可能です。
さらに、本機からの操作によるバックグラウンド収録/再生を行うことも できま す。
ご注意
本機と接続可能な MAV-555 のバージョンは Ver.2.10以降です。
◆ 本システム構成例での各機器の接続については、「TOMAV端子による接続」(2-3ページ)をご 覧ください 。
◆ 本システム構成例に従った各種の操作については、第3章をご覧ください。
◆ レコーダーセレクト機 能については、「3-4 レコーダーセレクト機 能 」(3-63ページ)をご 覧ください。
第2章 準備
2-1(J
システム構成例と各機器の接続
2-1
2-1-2
Line
システム構成例(2)
MAV-555
に本機を複数台接続して使用する場合
MAV-555
For Player
METER
CONTROL
PANEL
PANEL
SETUP BANK
525
625
123
SYSTEM HDD
HELP
TOTAL /
FULL /
REMAIN
TIME
PHONES
TC/UBTC TYPE
10
0
MENU
SET
COMPOSITE SDI
VIDEO
R1
P1
REMOTE
INPUT
PORT SELECT
PROCESS CONTROL
VIDEO
R2/
P2
P3
CHROMA
AUDIO INPUT / MONITOR SELECT
INPUT
CH1
CH2 CH3 CH4
REMOTE
SDI
SET UP/BLACK
MENU
AES/EBU
MONITOR
L
CHROMA/PHASE
LOCAL ANALOG
R
CH1
CH2
CH3
CH4
VIDEO/MENU
PRESET
PRESET
PRESET
PRESET
PRESET
SETUP
CONTROL PANEL
PANEL SELECTCHARACTER
SELECT
REAR FRONT
1 2 3
NONE OFF ON80TH
以下は、3台の本機を1台のMAV-555と接続して、MAV-555によるライン受け収録を行いな
がら、MAV-555の3つの再生ポート※を利用して分配し編集/送出を行う場合のシステム構
成例です。
※ 1 入力/3 出力構成の場合。
Edit-1
RECORDER SEL BACK GROUND
MAV VTR
MEMORY
FILE
DEL
NEW
1 2 3 4
FILE
FILE
EFFECT
CUT DISS WIPE TITLE AUDIO
PORT/FILE ASSIGN
R
Parallel I/O
P1 P2 BG
STORE
+
-
REDO
MAVE-F555
UNDO
V A1 A2 A3 A4
TRIM
MARK
MARK OUTMARK IN
SPLIT
REPLAY
EXECUTE/
SHIFT
PREVIEW
REC
Composite
Analog Audio
BVE-600
MXP-29
VTR
For Recorder
Edit-2
Composite
BVE-600
BKMA-570
To On Air
Parallel I/O
RECORDER SEL BACK GROUND
MAV VTR
MEMORY
FILE
DEL
NEW
1 2 3 4
FILE
FILE
EFFECT
CUT DISS WIPE TITLE AUDIO
PORT/FILE ASSIGN
R
P1 P2 BG
STORE
+
-
REDO
MAVE-F555
UNDO
V A1 A2 A3 A4
TRIM
MARK
MARK OUTMARK IN
SPLIT
REPLAY
EXECUTE/
SHIFT
PREVIEW
REC
Analog Audio
MXP-29
VTR
For Recorder
Edit-3
Composite
MEMORY
FILE
NEW
1 2 3 4
FILE
EFFECT
CUT DISS WIPE TITLE AUDIO
PORT/FILE ASSIGN
R
P1 P2 BG
STORE
+
-
REDO
MAVE-F555
UNDO
V A1 A2 A3 A4
TRIM
MARK
MARK OUTMARK IN
SPLIT
REPLAY
EXECUTE/
SHIFT
PREVIEW
REC
Analog Audio
Parallel I/O
RECORDER SEL BACK GROUND
MAV VTR
DEL FILE
このような構成では、MAV-555に接続されているそれぞれの本機からの、操作対象ポートへ
のファイルのアサイン、および再生の操作が可能です。収録中の素材やMAV-555上の内 部素材を利用した編集/送出を、3 系統で同時平行して行うこと が できま す。
ご注意
本機と接続可能な MAV-555 のバージョンは Ver.2.10以降です。
◆ 本システム構成例での各機器の接続については、「TOMAV(PARALLELI/O)端子による接続」 (2-4ページ)をご覧ください。
◆ 本システム構成例に従った各種の操作については、第4章をご覧ください。
BVE-600
MXP-29
VTR
For Recorder
2-2(J
章 準備
2
2-1-3
本機と
MAV-555
の接続
TO MAV
端子による接続
BVE-600
P2 REMOTE
ノンリニア編集やバックグラウンドオペレーション、レコーダーセレクト機 能 などとい った 本 機
の機 能をフルに活用したい場合は、本機のTOMAV端子とMAV-555のREMOTESPARE 端子とを接続します。その他の各機器のMAV-555に対する接続は、MAV-555 のオペレー
ションモードをBVEモードに設定した場合の接続に準じます。
MIXER REMOTE EDITOR
VIDEO OUT
COMPOSITE VIDEO IN P1
MXP-29
R MIC /LINE IN
P1 MIC /LINE IN
LINE OUT
RECORDER MONITOR
R REMOTE
P1 REMOTE
MAVE-F555
IN1(EDITOR R
OUT1(MAV P1
)
)
IN2(EDITOR P
OUT2(VTR
)
)
POWER
TO MAV(PARALLEL I/O
)
P2 MIC /LINE IN
VIDEO OUT COMPOSITE P2
REMOTE IN4(P2)
MONITOR
OUT
ビデオモニター
シリーズなど
BVM
TO MAV
REMOTE IN2(P1)
REMOTE SPARE
MAV-555
VIDEO IN COMPOSITE R2
BKMA-570
ANALOG IN2
D555 I/FAV SEL OUT
1
VIDEO OUT
COMPOSITE P1
VIDEO IN
COMPOSITE R1
DC IN(12V
2
REMOTE IN
VTR
ANALOG OUT1
ANALOG OUT2
ANALOG IN1
)
ANALOG
COMPOSITE IN
ANALOG
COMPOSITE OUT
AV SELECTOR
ANALOG AUDIO OUT
ANALOG AUDIO IN
◆ 本機と各機器とのRS-422接続については、「3-4 レコーダーセレクト機 能 」(3-63ページ)をご覧く
ださい。
第2章 準備
2-3(J
システム構成例と各機器の接続
2-1
TO MAV (PARALLEL I/O)
Edit #1 Edit #2 Edit #3
BVE-600
MAVE-F555
IN1(EDITOR R)IN2(EDITOR P
OUT1(MAV P1
TO MAV
ビデオモニター
シリーズ
BVM
など
)
)
)
OUT2(VTR
TO MAV(PARALLEL I/O
D555 I/FAV SEL OUT
1
2
端子による接続
複数台の本 機を 1 台の MAV-555に接 続して 利 用 する場合は、本機 の TO MAV
(PARALLELI/O)端子とMAV-555 のREMOTEPARALLELI/O端子とを接続します。そ
の他の各機器のMAV-555に対する接続は、MAV-555の各オペレーションモードの接続に準
じます。
POWER
DC IN(12V
BVE-600
MAVE-F555
IN1(EDITOR R)IN2(EDITOR P)POWER
)
)
)
OUT1(MAV P1
OUT2(VTR
TO MAV
ビデオモニター
シリーズ
BVM
など
)
1
TO MAV(PARALLEL I/O
D555 I/FAV SEL OUT
DC IN(12V
2
)
)
BVE-600
MAVE-F555
IN1(EDITOR R)IN2(EDITOR P)POWER
)
OUT1(MAV P1
TO MAV
ビデオモニター
シリーズ
BVM
など
OUT2(VTR
)
1
TO MAV(PARALLEL I/O
D555 I/FAV SEL OUT
DC IN(12V
2
)
)
SERIAL V/A OUT P1
(COMPOSITE VIDEO OUT P1(A))
COMPOSITE VIDEO OUT P1(B)
COMPOSITE
SERIAL V/A OUT P1
(COMPOSITE VIDEO OUT P2(A))
COMPOSITE VIDEO OUT P2(B)
REMOTE PARALLEL I/O
SERIAL V/A OUT P3
(COMPOSITE VIDEO OUT P3(A))
VIDEO OUT P3(B)
MAV-555
SERIAL V/A IN R1 (COMPOSITE VIDEO IN R1)
ご注意
上記の接続方法の場合、本機からの可能な操作は、操作対象ポートへのファイルアサイン
と、再生の開始/停止(操作対象ポートが再生ポートの場合)または記録の開始/停止
(操作対象ポートが記録ポートの場合)に限定されます。
◆詳しくは「第4章 1 台のMAV-555に本機を複数台接続した場合の操作」(4-1ページ)をご覧くだ
さい。
2-4(J
章 準備
2
2-2 MAV-555
側の設定
2-2-1
2-2-2
オペレーションモードの設定
システム構成および用途に応じて、MAV-555のオペレーションモードを設定することが必要
です。設定は MAV-555 の基本メニュー019SYSTEMOPERATECONFIGで行いま す。
本機とMAVE-D555またはBVEエディターを組み合わせて各種の編集操作を行う場合
(本マニュアルの第3章を参照)は、MAV-555 のオペレーションモードを「BVEモード」に
設定します。
TOMAV(PARALLELI/O)端子を使用し、複数台の本機を 1 台の MAV-555に接続し
て、本 機 からファイル ア サ イン/記録再生の簡易操作のみを行う場合(本マニュアルの第
4章を参照)は、MAV-555を「PANEL モード」に設定します。
◆ MAV-555の基本メニューの設定操作、および各 オペレーションモードについては、MAV-555のオペ レーションマニュアルをご 覧ください。
ポートの設定
本機と外部機器の接続状態に応じて、MAV-555の拡張メニュー項目324のMAVE-F555 PORTによるポートの設定を行います。ポート設定を行うには、本 機 の「レコーダーセレク
ト機能」を理解していることが前提となります。
◆ レコーダーセレクト機 能についは、「3-4 レコーダーセレクト機能 」(3-63ページ)をご 覧ください。ま
たMAV-555のポート設定については、「3-4-1 MAV-555側の設定」(3-63ページ)をご覧ください 。
2-2-3
ご注意
TOMAV(PARALLELI/O)端子を使用し、複数台の本機を1台のMAV-555に接続して、 本機からファイルアサイン/記録再生の簡易操作のみを行う場合(本マニュアルの第4章
を参照)は、MAV-555の設定を行う必要はありません。
スーパーインポーズ表示の設定
本機からの操作に対応して、MAV-555のMONITOROUTに接続されたモニター画面上に
は、各種のメッセージがスーパーインポーズ表示されます。
Rp] R [MAV No0003
Ch i cago*Or l and
(表示例)
スーパーインポーズ表示の表示位置は、MAV-555の拡張メニュー項目323LINEAREDIT
MESSAGEのVPOSITIONで設定することができます。
また、各種のメッセージは、表示されてから一定時間後に消えますが、消えるまでの時間を
MAV-555の拡張メニュー項目323LINEAREDITMESSAGEのFADETIMEで設 定することができます。
◆ MAV-555の拡張メニューの設定操作については、MAV-555のオペレーションマニュアルをご覧くだ さい。
第2章 準備
2-5(J
2-2 MAV-555
側の設定
2-2-4
ファイル切り換え時間の設定
2-2-5 MAVE-D555
本機の[ − ]/[ + ]キーの操作によってMAV-555上のファイルを選択する際の、キー操 作を終えて から実際にファイル のロードが開始されるまでの時間を設定することができます。
例えば0.5sec(秒)に設定すると、[−]/[ + ]キーを連打している間はモニター画面の スーパーインポーズ表示上には、MAV-555上で登録されているファイルの一覧が表示され、 キー操作を終えてから0.5秒後に、現在表示中のファイルのロード動 作 が 開 始されます(ファ イル の ロードは、ロード動作開始から約 1 秒程度かかります)。 この設定は、MAV-555の拡張メニュー項目320MAVE-F555CONTROLのサブメニュー
FILECHANGETIMEを使って行います。なお、サブメニューFILECHANGETIME
は連打によるカットジャンプにおいてキー操作を終えてからカットポ イントへキューアップされ るまでの時間設定と共通です。
◆ MAV-555の拡張メニューの設定操作については、MAV-555のオペレーションマニュアルをご覧くだ さい。
◆ 本機を使ったMAV-555上のファイル選択の操作については、「3-1-1ファイルの選択」(3-1ページ)
をご覧ください 。
を使用する際の設定
MAVE-D555を本機に接続して外部VTRを制御する場合の設定は、本書の3-39ページを 参照してください。
2-6(J
章 準備
2
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