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クイック・スタート・ガイド
00825-0104-4811, Rev JF
2022 年 4 月
Rosemount™ 3300 レベルトランスミッタ
誘導波レーダー
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クイック・スタート・ガイド 2022 年 4 月
目次
このガイドについて....................................................................................................................3
伝送器ヘッド/ プローブの取り付け.............................................................................................8
ジャンパおよびスイッチの設定............................................................................................... 19
配線接続と電源投入..................................................................................................................21
構成設定.................................................................................................................................... 27
環境条件.................................................................................................................................... 33
製品認証.................................................................................................................................... 34
2 Rosemount 3300
レベルトランスミッタ
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2022 年 4 月 クイック・スタート・ガイド
1
このガイドについて
このスタートガイドは、Rosemount 3300 レベル伝送器の基本的なガイド
ラインを提供するものです。詳細な 操作指示については、Rosemount
3300 レベル送信器 参照マニュアル を 参照してください。マニュアルと
本クイックスタートガイド(QSG)には電子版もあり、 Emerson.com/
Rosemount で入手できます。
クイック・スタート・ガイド
3
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クイック・スタート・ガイド 2022 年 4 月
警告
安全設置および点検ガイドラインに従わない場合は、死亡または重傷にい
たる可能性があります。
• 必ず資格のある人員だけが設置または点検を行ってください。
• 装置は本クイックスタートガイドおよびリファレンスマニュアルの指
示通りに使用してください。指定以外の装置を使用すると、装置に備
わっている保護機能が低下する可能性があります。
• その資格がない限り、本マニュアルに含まれている以外の点検を行わ
ないでください。
• フレームパスのジョイントは修理対象ではありません。メーカーに問
い合わせてください。
爆発すると、死亡または重傷を負うおそれがあります。
• 送信器の動作環境が、適切な危険区域仕様と 一致していることを確認
してください。本クイックスタートガイドの製品認証 を参照してくだ
さい。
• 防爆性/耐圧性の環境でユニットが通電している際はトランスミッタ
のカバーを取り外さないでください。
• ハンドヘルドコミュニケータを爆発の危険性がある環境で接続する前
に、計器が本質安全防爆あるいはノンインセンディブ防爆に適合した
配線方法に従って設置されていることを確認してください。
• プロセス漏出を避けるために、対応するフランジアダプタを密封でき
る O リングだけを使用してください。
感電により死亡または重傷を負う可能性があります。
• リード線や端子に触らないでください。リード線に高電圧が残留して
いる場合、感電するおそれがあります。
• トランスミッタの配線中はトランスミッタの主電源がオフになってい
て、その他の外部電源への配線が切断されていること、または通電し
ていないことを確認します。
温度制限は、防爆バージョンに適用されます。制限については、 本文書の
製品認証章にある証明書特有の情報を参照してください。
4 Rosemount 3300
レベルトランスミッタ
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2022 年 4 月 クイック・スタート・ガイド
警告
電子機器筐体は、カテゴリ 2G または 2D の機器です。プラスチックで覆
われておらず、 チタン製ではないプローブは、カテゴリ 1G または 1D で
す。プラスチックで覆われたプローブ、 またはチタン製のプローブは、カ
テゴリ 1G の機器のみです。
非導電性表面で軽金属のプローブ:
• プラスチックで覆われた、かつ/またはプラスチック製ディスク付き の
プローブは、特定の極端な条件下で発火可能レベルに帯電する場合が
あります。このため、プローブを潜在的な爆発性雰囲気で使用する際
は、 静電放電を避けるために適切な措置を講じる必要が あります。こ
れらのプローブは、粉塵分類区域では使用できません。
以下のプローブは、プラスチックまたは PTFE 素材を使用しておらず、
粉塵分類区域で使用できます。
表 1-1 : プラスチックまたは PTFE 素材を含まないプローブ
コード 構造部品用素材: プロセス 接続/プローブ
1 316L SST ( EN 1.4404)
2 合金 C-276 (UNS N10276)プレート設計、フランジ付き バージ
ョンの場合
3 合金 400 (UNS N04400 )プレート設計、フランジ付き バージョ
ンの場合
5 チタン Gr-1 および Gr-2
9 デュプレックス 2205 (EN 1.4462/UNS S31803)(プレート設計、
フランジ付きバージョンの場合
L 合金 625( UNS N06625)
M 合金 400( UNS N04400)
H 合金 C-276( UNS N10276)
D デュプレックス 2205 ( EN 1.4462/UNS S31803)
構造部品用素材コードは、伝送器モデルコードで 9 番目の文字の 位置
にあります(例えば、 330xxxxx1xxxxxxxx )。
クイック・スタート・ガイド
5
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カテゴリ 2D
カテゴリ 1D
適用されるマーキング:
表 1-1 に基づくプローブ
Ex tb ( ia Da) IIIC T85 °C…T450 °C Db
II 1/2 D Ex ia IIIC T200 85 °C…T200 450 °C Da /
カテゴリ 2G
カテゴリ 1G
全プローブで可能
II 1/2 G Ex ia IIC T6…T1 Ga /
Ex db ( ia Ga) IIC T6…T1 Gb
適用されるマーキング:
カテゴリ 2D
カテゴリ 2D
表 1-1 に基づくプローブ
適用されるマーキング:
II 2 D Ex tb IIIC T85 °C…T135 °C Db
クイック・スタート・ガイド 2022 年 4 月
• 7.5 パーセント超のマグネシウムまたはジルコニウムを含有するプロ
ーブとフランジは、 粉塵雰囲気に曝露してはなりません。詳細は
Emerson の販売担当者に お問い合わせください。
軽金属を含有するプローブとフランジ :
• カテゴリ 1/2G 設置で使用する場合、チタンまたはジルコニウムを 含
有するプローブとフランジは、衝撃によるスパークや、これらの部品
と鋼鉄の間での 摩擦が起こらないように取り付ける必要があります。
分離エレメント(EPL Ga/Gb 、Da/Db ):
• 分離エレメントの材料は、3 mm 超のステンレス鋼と、22 mm のブ
ッシングを 2 剤エポキシで充填したものです。エポキシの連続動作温
度(COT )は、 –55 °C ≤ COT ≤ 130 °C です。通常の動作下
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レベルトランスミッタ
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2022 年 4 月 クイック・スタート・ガイド
で、分離エレメントは、 加圧されること、またはプロセス媒体と接触
することはありません。
警告
トランスミッタヘッドまたはプローブアセンブリ全体の交換を除く、認定
されていない部品の交換または修理を行うと危険が生じる可能性がある
ため、禁止されています。
• 製品に対して未承認の変更を行うと、性能が意図せず予想外に変わる
可能性があり、危険をもたらす可能性があるため絶対に行わないでく
ださい。追加の穴開けなどの、溶接またはフランジの完全性に支障を
及ぼす未承認の変更は、製品の完全性および安全性を損ないます。損
傷を受けた製品、または Emerson からの事前の署名による許可なく改
造された製品については、装置の定格および認証は無効になります。
損傷を受けた製品、または書面による認証なく改造された製品を継続
的に使用することは、お客様自身のリスクと費用を伴います。
警告
物理的アクセス
資格のない者が立ち入ったり装置を扱ったりすると、エンドユーザの機器
に重大な損傷や設定ミスが生じるおそれがあります。これは故意または
過失で行なわれる場合があり、 それを防ぐ必要がある。
物理的なセキュリティは、どのセキュリティ計画にとっても重要な部分で
あり、システムを保護する上で必要不可欠です。エンドユーザーの資産を
保護するため、無資格者による物理的アクセスを制限します。これは、施
設内で使われるすべてのシステムが対象です。
クイック・スタート・ガイド
7
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クイック・スタート・ガイド 2022 年 4 月
2
2.1
伝送器ヘッド/ プローブの取り付け
フランジを使用したタンク接続
前提条件
注
PTFE 被膜のプローブは、コーティングを傷めないよう注意して取り扱う
必要が あります。
手順
1. タンクフランジの上部に適切なガスケットを取り付けます。
注
保護プレート付きの PTFE 被膜プローブには ガスケットを使わな
いでください。
A.
保護プレート付きの
8 Rosemount 3300
PTFE
被膜プローブ
レベルトランスミッタ
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2022 年 4 月 クイック・スタート・ガイド
2. 伝送器とフランジ付きプローブを、タンク内に下ろします。
3. フランジとガスケットに十分なトルクでボルトとナットを 締めま
す。
4. 伝送器ヘッドとプローブを接続しているナットを少し緩めます。
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60 mm
トルク 30 ポンド・フィート(40 Nm)
クイック・スタート・ガイド 2022 年 4 月
5. 伝送器ハウジングを回して、ケーブル導入口 /ディスプレイが望ま
しい方向を 向くようにします。
6. ナットを締めます。
2.2
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ネジ付きタンク接続
前提条件
注
PTFE 被膜のプローブは、コーティングを傷めないよう注意して取り扱う
必要が あります。
レベルトランスミッタ
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2022 年 4 月 クイック・スタート・ガイド
手順
1. BSPP (G) ねじのアダプタの場合、タンクフランジの上部に適切なガ
スケットを 取り付けます。
2. NPT ねじのアダプタの場合、現場の手順に従って、焼き付き防止ペ
ーストまたは PTFE テープを 使用します。
3. 伝送器とプローブを、タンク内に下ろします。
クイック・スタート・ガイド
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クイック・スタート・ガイド 2022 年 4 月
4. 伝送器ヘッドとプローブを接続しているナットを少し緩めます。
5. アダプタをプロセス接続部の中にねじ込みます。
6. 伝送器ハウジングを回して、ケーブル導入口 /ディスプレイが望ま
しい方向を 向くようにします。
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レベルトランスミッタ
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60 mm
トルク 30 ポンド・フィート(40 Nm)
2022 年 4 月 クイック・スタート・ガイド
7. ナットを締めます。
クイック・スタート・ガイド
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クイック・スタート・ガイド 2022 年 4 月
2.3
Tri-Clamp®を使用したタンク接続
前提条件
注
PTFE 被膜のプローブは、コーティングを傷めないよう注意して取り扱う
必要が あります。
手順
1. タンクフランジの上部に適切なガスケットを取り付けます。
2. 伝送器とプローブを、タンク内に下ろします。
3. クランプを推奨トルクで締めます(メーカーの取扱説明書 を参
照)。
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レベルトランスミッタ
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60 mm
トルク 30 ポンド・フィート(40 Nm)
2022 年 4 月 クイック・スタート・ガイド
4. 伝送器ヘッドとプローブを接続しているナットを少し緩めます。
5. 伝送器ハウジングを回して、ケーブル導入口 /ディスプレイが望ま
しい方向を 向くようにします。
6. ナットを締めます。
クイック・スタート・ガイド
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クイック・スタート・ガイド 2022 年 4 月
2.4
ブラケット取付け
手順
1. ブラケットをパイプ/ 壁に取り付けます。
パイプ付け:
A.
水平パイプ
B.
垂直パイプ
壁付け:
2. プローブ付きの伝送器をブラケットに取り付けます。
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レベルトランスミッタ
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トルク 30 ポンド・フィート(40 Nm)
55 mm
2022 年 4 月 クイック・スタート・ガイド
2.5
リモートハウジングを取り付ける
手順
1. 伝送器を注意深く取り外します。
2. プローブをタンクに取り付けます。
A.
ガスケット
3. リモート接続部をプローブに取り付けます。
クイック・スタート・ガイド
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クイック・スタート・ガイド 2022 年 4 月
4. ブラケットをパイプに取り付けます。
A.
水平パイプ
B.
垂直パイプ
5. ハウジングサポートを固定します。
6. 伝送器ヘッドを取り付けます。
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レベルトランスミッタ
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2022 年 4 月 クイック・スタート・ガイド
3
3.1
ジャンパおよびスイッチの設定
構成設定後に書込保護を設定する必要があります(構成設定 参照)。
回路基板でアラームと書込保護を設定する
アラームジャンパおよびセキュリティジャンパが取り付けられていない
場合、 伝送器は初期アラーム条件 HIGH (高)および Security (セキュリ
ティ)OFF (オフ)で作動します。
手順
1. 回路側のカバーを外します(回路側の印がついたラベルを参照)。
2. 4 ~ 20 mA のアラーム出力を LOW(低)に設定するには、 ALARM
(アラーム)スイッチを LOW 位置に 動かします。
3. セキュリティ書込保護機能を有効化するには、WRITE PROTECT(書
込保護)スイッチを On(オン)位置に 動かします。
4. カバーを元に戻してしっかりと締め付けます。
図 3-1 : 回路基板
3.2
クイック・スタート・ガイド
液晶ディスプレイでアラームと書込保護を設定する
前提条件
液晶ディスプレイを回路基板の設定より優先させるには、回路基板にある
書込保護スイッチが OFF (オフ)の位置に、また回路基板のアラームスイ
ッチが HIGH (高)の位置に なっている必要があります。
手順
1. 4 ~ 20 mA のアラーム出力を LOW (低)に設定するには、ジャン
パーを右と中央の間の穴位置に します。
2. セキュリティ書込保護機能を有効化するには、ジャンパーを ジャ
ンパーを左と中央の間の穴位置、つまり ON (オン)にします。
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クイック・スタート・ガイド 2022 年 4 月
図 3-2 : 液晶ディスプレイ
20 Rosemount 3300
レベルトランスミッタ
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2022 年 4 月 クイック・スタート・ガイド
4
4.1
4.2
4.3
配線接続と電源投入
電源
HART® の入力電圧は、11 ~ 42 V (IS 設置では 11 ~ 30 V 、 防爆 / 防炎設
置では 16 ~ 42 V )です。Modbus ® の入力電圧は、 8 ~ 30 V です。
ケーブルの選定
伝送器には、電源電圧に適しており、該当する場合は危険区域での使用が
承認されている、 シールド付きツイストペア配線(18-12 AWG )が必要で
す。
ケーブル/ コンジット導入口
電子回路ハウジングには、½-14 NPT 用に導入口が 2 か所あります。オプ
ションの M20× 1.5 および PG 13.5 アダプタも 利用できます。接続は、地
域または工場の電気工事規定に準じて 行います。
使用しないポートは適切に封止して、湿気その他の汚染源が電子回路ハウ
ジングの 端子台コンパートメントに入るのを確実に防いでください。
注
取り付けられているオレンジ色のキャップはすべて外してください。使
わないポートの封止には、同封の金属性プラグを 使用してください。
図 4-1 : 電子回路ハウジング
A.
ケーブル導入口
オプションのアダプタ
B.
レーダー電子回路
C.
デュアル・コンパートメント・ハウジング
D.
フランジ型プロセス接続部
E.
ねじ山つきプロセス接続部
クイック・スタート・ガイド
: ½ –14 NPT
: M20、PG13.5
21
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クイック・スタート・ガイド 2022 年 4 月
4.4
配線図
図 4-2 : 非本質安全 HART ® 出力
A. Rosemount 3300
B.
ハンドヘルドコミュニケータ
C.
負荷抵抗
D.
電源
E. HART
モデム
F. PC
最大電圧
G.
H. HART: Un = 42.4 V
注
防炎/防爆 HART 出力付きの Rosemount 3300 レベル伝送器 は、バリア内
蔵で、外部 バリアが不要です。
レベル伝送器
= 250 Ω
: Um = 250 V
22 Rosemount 3300
レベルトランスミッタ
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2022 年 4 月 クイック・スタート・ガイド
図 4-3 : 本質安全 HART 出力
A. Rosemount 3300
B.
ハンドヘルドコミュニケータ
レベル伝送器
C. RL= 250 Ω
D.
電源
E. HART
モデム
F. PC
G. DCS
H.
承認済み
IS
バリア
IS パラメータ: Ui = 30 V 、Ii = 130 mA 、Pi = 1 W 、Li = Ci = 0
クイック・スタート・ガイド
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クイック・スタート・ガイド 2022 年 4 月
図 4-4 : 非本質安全 Modbus ® 出力
A.「A
」ライン
B.「B
」ライン
C. 120 Ω
D.
電源
E. RS485
バス
F. HART +
G. HART H.
ユニットがバス終端の伝送器の場合、
120 Ω
終端抵抗 が必要です。
注
防炎/ 防爆 Modbus 出力付きの Rosemount 3300 レベル伝送器 は、バリア
内蔵で、外部バリアが不要です。
24 Rosemount 3300
レベルトランスミッタ
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2022 年 4 月 クイック・スタート・ガイド
4.5
負荷制限
HART® 通信には、250 Ω 以上のループ抵抗が 必要です。最大ループ抵抗
は、下図に示すとおり、外部電源の 電圧レベルで決まります。
図 4-5 : 非危険設置
A.
ループ抵抗(オーム)
B.
外部電源電圧(
C.
作動領域
図 4-6 : 本質安全設置
Vdc
)
A.
ループ抵抗(オーム)
B.
外部電源電圧(
C.
作動領域
クイック・スタート・ガイド
Vdc
)
25
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クイック・スタート・ガイド 2022 年 4 月
図 4-7 : 防爆/ 防炎設置
A.
ループ抵抗(オーム)
B.
外部電源電圧(
C.
作動領域
注
防爆/ 防炎設置について、図が有効なのは、 HART の負荷抵抗が + 側の場合
のみです。そうでない場合、負荷抵抗の値は、 300 Ω に制限されます。
Vdc
)
4.6
伝送器を接続する
手順
1. ハウジングを、防爆区画証明書と、国家および地域の 電気工事規
程に従って、確実に接地します。
接地は防爆区画の安全性に欠かせません(防炎/ 防爆 バージョンの
場合であってもそうです)。断面が ≥ 4 mm² の接地ケーブルを 使
用する必要があります。
2. 電源を外してあることを確認してください。
3. 端子側のカバーを外します(接地端子の印がついたラベルを参照)。
4. ケーブルグランド/コンジットにケーブル(複数可)を通します。
防爆 / 防炎の接地では、防爆または防火の認定を受けた (Ex d llC
(ガス)または Ex t lllC (粉塵))ケーブルグランドまたはコンジッ
ト 入力装置のみを使用してください。
5. ケーブルワイヤを接続する(配線図 を参照)。
6. 該当する場合、使わないポートの封止には、同封の金属性プラグを
使用してください。
7. カバーを元に戻して締め付けます。
8. ケーブルグランドを締め付けます。
9. 電源を接続します。
26 Rosemount 3300
レベルトランスミッタ
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2022 年 4 月 クイック・スタート・ガイド
5
5.1
5.2
構成設定
伝送器の構成が出荷時に事前設定済みである場合、 このセクションは設定
の変更または確認でのみ必要になります。
Rosemount 3300 レベル伝送器の構成設定は、携帯通信端末、 AMS Device
Manager、または Radar Configuration Tool ( RCT)のいずれかを使用して
実行できます。Radar Configuration Tool を使用する場合、HART ® モデムが
必須となります。
Radar Configuration Tools (RCT )ソフトウェアをイン
ストールする
RCT ソフトウェアのインストール方法:
手順
1. インストール用 CD を CD-ROM ドライブに挿入します。
2. 操作指示に従ってください。
助けが必要?
インストールプログラムが自動的に開始しない場合は、 CD から
Setup.exe を実行してください。
RCT を始める
前提条件
最適なパフォーマンスのため、COM Port Buffers を 1 に設定します。操作
指示の詳細は、Rosemount 3300 レベル伝送器 参照マニュアルをご覧 くだ
さい。
手順
Programs(プログラム) → Rosemount → RCT を選択します。
クイック・スタート・ガイド
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クイック・スタート・ガイド 2022 年 4 月
助けが必要?
RCT の Help(ヘルプ)機能は、メニューから、もしくは F1 キーを押すと
開けます。
5.3
5.4
Wizard(ウィザード)を使用した構成設定
Rosemount 3300 のレベル伝送器の構成設定は、詳細ガイダンス用の 設置
ウィザードを使用して行うことができます。
手順
1. Tools Bar
(表示)内で Project Bar (プロジェクトバー)にチェックマークを
入れます)。Wizard (ウィザード)アイコンを選択するか、View
(表示) → Wizard (ウィザード)メニューオプションを選択しま
す。
2. Start(スタート)ボタンを選択し、操作指示に従います。
(ツールバー)
が開いていること確認してください (View
セットアップ機能を使用した構成設定
すでに構成設定手順に詳しい場合や、設定を変更したい場合、 セットアッ
プ機能を利用できます。
手順
1. Tools Bar
(表示)内で Project Bar (プロジェクトバー)にチェックマークを
入れます)。Setup (セットアップ)アイコンを選択するか、View
(表示) → Setup (セットアップ)メニューオプションを選択しま
す。
2. 以下から適切なタブを選択します。
• Info(情報)(装置に関する情報)
(ツールバー)
が開いていること確認してください (View
• Basics(基本)
• Output(出力)
• Tank Config(タンクの構成設定)
• Volume(容積)(容積算出用のタンク形状仕様)
• LCD(液晶)(ディスプレイパネル設定)
• Signal Quality Metrics(信号品質指標)(信号品質指標の有効化/
無効化、 DA1 オプションで利用可能)
3. 伝送器で設定したパラメータをダイアログウィンドウにロードす
るには、 Receive Page(ページ受信)ボタンをクリックしてくださ
い。
28 Rosemount 3300
レベルトランスミッタ
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2022 年 4 月 クイック・スタート・ガイド
4. 何らかのパラメータ変更を伝送器にロードして戻すには、Send
Page(ページ送信)ボタンをクリックしてください。
5.4.1
5.4.2
Setup(セットアップ) - 基本( Basics)
単位
長さ、体積、温度の各単位を設定できます。測定と設定データが存在する
ところでは どこでも単位が使われます。
Setup (セットアップ) - Output (出力)
範囲値
下限値 = 4 mA
上限値 = 20 mA
4 ~ 20 mA の範囲に遷移領域の上限または下限が含まれていてはなりま
(1)
せん。
変数の割り当て
Rosemount 3301 で使用可能な測定パラメータ : Level(レベル)、Distance
to Level(レベルまでの距離)、Total Volume(総容積)。 プローブを完全
に浸した場合: Interface Level (界面レベル)と Interface Distance (界面距
離)。
Rosemount 3302 で使用可能な測定パラメータ : Level(レベル)、Distance
to Level(レベルまでの距離)、Total Volume(総容積) Interface Level(界
(1)
Rosemount 3300
クイック・スタート・ガイド
レベル伝送器参照 マニュアルをご覧ください。
29
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クイック・スタート・ガイド 2022 年 4 月
面レベル)、Interface Distance (界面距離)、および Upper Product Layer
Thickness (製品上部層の厚さ)。
Primary Variable (主要変数)フィールドには、アナログ信号用に 測定パ
ラメータを入力します。
多重デジタル HART ® 信号または HART Tri-loop™ を使用する場合、 より多
くの変数を割り当てることができます。
Modbus® のセットアップ
伝送器に Modbus オプションがある場合、通信パラメータを 設定できま
す。
30 Rosemount 3300
レベルトランスミッタ
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2022 年 4 月 クイック・スタート・ガイド
5.4.3
Setup(セットアップ) - タンクの構成設定( Tank Config)
Geometry (配置)
ウィンドウ内のタンクのイラストをご覧ください。
• Set Reference Gauge Height(基準ゲージ高さ設定)
• Set Upper Null Zone(上部 NULL 域設定)(必要な場合)
• Set Mounting Type(取付タイプ設定)
• Set Diameter(径設定)(取付タイプがノズルまたはパイプ/チャンバー
の場合)
• Set Nozzle Height(ノズル高さ設定)(取付タイプがノズルの場合)
Probe (プローブ)
• Set Probe Type(プローブタイプ設定)(このパラメータは工場出荷時
設定済です。)
• Set Probe Length(プローブ長さ設定)(このパラメータは工場出荷時
設定済です。プローブを現場で切断する場合、 プローブ長さを変更す
る必要があります。)
• Set Probe Angle(プローブ角度設定)
• リモートハウジングを取り付ける場合、リモートハウジング長さを設
定します (DD/DTM ™ では設定できません)。
クイック・スタート・ガイド
31
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クイック・スタート・ガイド 2022 年 4 月
Miscellaneous settings (諸設定)
• Set Vapor Dielectric value(ガス誘電値設定)(必要な場合)
• Set Upper Product Dielectric value(上部生成物の誘電値設定)(界面測
定のみ)
5.5
安定した性能のための追加設定
伝送器の性能を安定させるため、設定完了後に Trim Near Zone (近接領域
トリム)機能を実行することが 推奨されています。
近接領域のトリム方法についての詳細は、Rosemount 3300 レベル伝送器
参照マニュアルをご覧ください。
32 Rosemount 3300
レベルトランスミッタ
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2022 年 4 月 クイック・スタート・ガイド
6
6.1
6.2
環境条件
周囲温度の制限(爆発性雰囲気での使用)
防爆/ 防炎バージョン: -58 °F (-50 °C ) ≤ T a ≤ +167 °F (+75 °C)
本質安全バージョン: -58 °F (-50 °C ) ≤ T a ≤ +158 °F (+70 °C)
国ごとに異なる仕様が適用される場合があります(製品認証 参照)。
プロセスの温度制限
Rosemount3300 を高温設置で取り付ける際は、 最大周囲温度を考慮して
ください。タンクの絶縁は 4 インチ(10 cm ) を超えないようにしてくだ
さい。
図 6-1 最大周囲温度とプロセス温度との比較を示します。
図 6-1 : 周囲温度とプロセス温度との比較
A.
周囲温度
B.
プロセス温度
6.3
クイック・スタート・ガイド
圧力制限
圧力制限については、Rosemount 3300 レベル伝送器参照マニュアル をご
覧ください。
°F (°C
°F (°C
)
)
33
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クイック・スタート・ガイド 2022 年 4 月
7
7.1
7.2
7.3
製品認証
改訂 4.22 版
欧州指令情報
EU 適合宣言書は、セクション EU 適合表明にあります。 EU 適合宣言書の
最新版は、 Emerson.com/Rosemount にあります。
通常使用区域に関する証明書
トランスミッタは標準として、連邦労働安全衛生局 (OSHA) の認定を受け
た国家認定試験機関 (NRTL) によって、設計が基本的な電気的、機械的、
および防火要件を満たしていることを確認するための検査および試験が
実施されています。
汚染度: 2
過電圧カテゴリ: II
カナダの場合: 本装置への電力は、カナダ電気工事規程 C22.1 および米国
電気工事規程 NFPA 70 に指定されている「CLASS 2 」と「SELV 」の分類の
電源から供給する必要があります。
北米での機器の設置
米国電気工事規程®(NEC )およびカナダ電機規定(CEC )では、ディビジ
ョンのマーキングがついた装置のゾーン内での使用と、ゾーンのマークが
ついた装置のディビジョンでの使用が許可されています。そのマーキン
グは、地域分類、ガス、温度クラスに適合していなければなりません。こ
の情報はそれぞれの規定に明確に定義されています。
7.4
7.4.1
34 Rosemount 3300
米国
E5 防爆(XP )、粉じん防爆(DIP )
認定書
規格 FM クラス 3600 - 2011、FM クラス 3610 - 2010、FM ク
マーキング
FM 3013394
ラス 3611 - 2004、 FM クラス 3615 - 2006、 FM クラス
3810 - 2005、 ANSI/ISA 60079-0 - 2009、 ANSI/ISA
60079-11 - 2009、 ANSI/NEMA 250 - 1991、 ANSI/IEC
60529 - 2004
XP CL I、 DIV 1、GP B、 C、 D、DIP CLII/III、DIV 1、 GP E、
F、 G、 T5 Ta=85°C、タイプ 4X/IP66
レベルトランスミッタ
Page 35
2022 年 4 月 クイック・スタート・ガイド
安全に使用するための特定要件(X ):
1. 潜在的な静電帯電の危険 - エンクロージャは部分的に非金属素材
でできています。静電気スパークのリスクを避けるため、プラスチ
ック表面は 必ず湿らせた布で清掃してください。
2. 警告 - 装置のエンクロージャにはアルミニウムが含まれ、衝撃や摩
擦による 発火の潜在的リスクがあるとみられます。設置と使用に
おいては 衝撃や摩擦を避けるよう注意する必要があります。
7.4.2
I5 本質安全( IS)、非発火性(NI)
認定書
規格 FM クラス 3600 - 2011、FM クラス 3610 - 2010、FM ク
マーキング
安全に使用するための特定要件(X ):
1. 潜在的な静電帯電の危険 - エンクロージャは部分的に非金属素材
でできています。静電気スパークのリスクを避けるため、プラスチ
ック表面は 必ず湿らせた布で清掃してください。
2. 警告 - 装置のエンクロージャにはアルミニウムが含まれ、衝撃や摩
擦による 発火の潜在的リスクがあるとみられます。設置と使用に
おいては 衝撃や摩擦を避けるよう注意する必要があります。
エンティティパラメータ
HART
FM 3013394
ラス 3611 - 2004、 FM クラス 3615 - 2006、 FM クラス
3810 - 2005、 ANSI/ISA 60079-0 - 2009、 ANSI/ISA
60079-11 - 2009、 ANSI/NEMA 250 - 1991、 ANSI/IEC
60529 - 2004
IS CL I、 DIV 1、 GP A、 B、 C、 D、 E、 F、 G、制御図
9150077-944 に準ずる。 IS ( Entity) CL I、ゾーン 0、
AEx IA IIC T4、制御図 9150077-944 に準ずる。 NI CL I、
DIV 2、 GP A、 B、 C、 D、 T4a Ta=70 °C。 CL II/III DIV 2、
GP A、 B、 C、 D、 T4a Ta=70 °C での使用に適する。タ
イプ 4X/IP66
U
i
30 V 130 mA 1 W 0 nF 0 mH
I
i
P
i
C
i
L
i
クイック・スタート・ガイド
35
Page 36
クイック・スタート・ガイド 2022 年 4 月
7.5
7.5.1
カナダ
E6 防爆、粉塵防爆
証明書
規格 CSA C22.2 No.0-M91、CSA C22.2 No.25-1966 (R2009)、
マーク
安全に使用するための特定条件(X ):
1. エンクロージャはアルミ合金製で保護用のポリウレタン仕上げが
施されている場合がありますが、装置がゾーン 0 にある場合、衝撃
や摩耗から保護するよう注意してください。
CSA02CA1250250X
CSA C22.2 No.30-M1986 (R2012)、 CSA C22.2 No.94M91、 CSA C22.2 No.142-M1987、 CAN/CSA-C22.2 No.
60079-0:15、 CAN/CSA-C22.2 No. 60079-11:14、 CSA
C22.2 No. 213-M1987 (R2013)、 CAN/CSA C22.2 No.
60529:05
CL I, Div.1, GP C, D;
CL II, Div.1 & 2, GP G & COAL DUST;
CL III, Div.1 T4, MAX.AMB.TEMP.+85°C
HAZ.LOC.CL I, Div.2, GP A, B, C, D
T4, MAX.AMB.TEMP.+70°C
周囲温度が 60 °C を超える場合は、定格が最低 90 °C の
ワイヤまたはケーブルを使用してください。
À des températures ambiantes supérieures à 60 °C,
utilisez un fil ou un câble conçu pour 90 °C minimum.
2. プローブには 4cm² を超えるプラスチック材が含有されているか、
プラスチックでコーティングされている場合があり、これらをこす
ったり、急速に動くエアフロー中に設置すると、静電気が生じるリ
スクを伴うことがあります。
3. プローブには軽合金が含有されている場合があり、摩擦着火のリス
クが生じる可能性があります。使用中または設置中に機械による
衝撃や摩擦からこれらのプローブを保護するように注意してくだ
さい。
7.5.2
36 Rosemount 3300
I6 本質安全および非発火性システム
証明書
規格 CSA C22.2 No.0-M91、CSA C22.2 No.25-1966 (R2009)、
CSA02CA1250250X
CSA C22.2 No.30-M1986 (R2012)、 CSA C22.2 No.94M91、 CSA C22.2 No.142-M1987、 CAN/CSA-C22.2 No.
60079-0:15、 CAN/CSA-C22.2 No. 60079-11:14、 CSA
レベルトランスミッタ
Page 37
2022 年 4 月 クイック・スタート・ガイド
C22.2 No. 213-M1987 (R2013)、 CAN/CSA C22.2 No.
60529:05
マーク CL I, DIV 1, GP A, B, C, D, T4 (図面 9150077-945 を参
照)。Non-Incendive Class III, DIV 1, Haz-loc CL I DIV 2,
GP A, B, C, D, Maximum Ambient Temperature +70 °C,
T4, Type 4X/IP66
安全に使用するための特定条件(X ):
1. 本装置には EN 60079-11 で定義された 500V の絶縁耐圧試験の耐
性はありません。いかなる設置方法でもこの点を考慮する必要が
あります。
2. エンクロージャはアルミ合金製で保護用のポリウレタン仕上げが
施されている場合がありますが、装置がゾーン 0 にある場合、衝撃
や摩耗から保護するよう注意してください。
3. プローブには 4cm ² を超えるプラスチック材が含有されているか、
プラスチックでコーティングされている場合があり、これらをこす
ったり、急速に動くエアフロー中に設置すると、静電気が生じるリ
スクを伴うことがあります。
4. プローブには軽合金が含有されている場合があり、摩擦着火のリス
クが生じる可能性があります。使用中または設置中に機械による
衝撃や摩擦からこれらのプローブを保護するように注意してくだ
さい。
7.6
7.6.1
クイック・スタート・ガイド
欧州
E1 ATEX 耐圧防爆
証明書
規格 EN IEC 60079-0:2018、EN 60079-1:2014、EN
マーク
周囲温度範囲: -50 °C ~ +75 °C
KEMA 01ATEX2220X
60079-11:2012、 EN 60079-26:2015、 IEC
60079-26:2021、 EN 60079-31:2014
II 1/2 G Ex ia IIC T6...T1 Ga / Ex db [ia Ga] IIC T6...T1
Gb
II 1/2 D Ex ia IIIC T
IIIC T85 °C...T450 °C Db
II 2 D Ex tb IIIC T85 °C...T135 °C Db
-40 °C ~ +75 °C、最低プロセス温度 -196 °C
85 °C...T
200
450 °C Da / Ex tb [ia Da]
200
37
Page 38
クイック・スタート・ガイド 2022 年 4 月
安全に使用するための特定条件(X ):
1. 爆発性ガス雰囲気中でプラスチックで覆われたプローブとトラン
スミッタを使用する場合は、プローブの帯電による着火の危険が生
じないように予防策を講じてください。
2. 爆発性粉塵雰囲気中でトランスミッタを使用する場合は、ラベル上
の埃の急速な流れによる静電放電と沿面放電のリスクが生じない
方法でトランスミッタを設置するものとします。
3. 軽金属を含有するプローブとフランジを EPL Ga/Gb 装置と使用す
る場合は、EN 60079-0 第 8.3 項に従って衝撃や摩擦による着火の危
険を避ける必要があります。
4. 隔壁の材料に悪影響を及ぼす可能性がある状態を回避する必要が
あります。詳細については、指示事項を参照してください。
温度クラス/最高表面温度 最大プロセス温度 最大周囲温度
T6 / T 85 °C +75 °C +75 °C
T5 / T 100 °C + 90 °C +75 °C
T4 / T 135 °C +125 °C +75 °C
T3 / T 200 °C + 190 °C +75 °C
T2 / T 300 °C +285 °C +65 °C
T1 / T 450 °C + 400 °C +55 °C
7.6.2
I1 ATEX 本質的安全性
認定書
規格
マーキング
BAS02ATEX1163X
EN IEC 60079-0:2018, EN 60079-11:2012
II 1G Ex ia IIC T4 Ga ( -50 °C ≤ Ta ≤ +70 °C)
安全に使用するための特定要件(X ):
1. 本機器に EN60079-11 で規定されている 500V 試験の耐性はありま
せん。 設置の際はこの点を考慮する必要があります。
2. エンクロージャはアルミ合金製で保護用のポリウレタン仕上げが
施されていますが、 ゾーン 0 にある場合、衝撃や摩耗から保護す
るよう注意する必要が あります。
3. プローブには 4 cm² より大きいプラスチック材料が含まれるか、プ
ラスチック被膜が施されている場合があり、このため こすったり
空気の流れが速い中に置いたりすると、静電気が起きるリスク が
あります。
38 Rosemount 3300
レベルトランスミッタ
Page 39
2022 年 4 月 クイック・スタート・ガイド
4. プローブには軽合金が含まれる場合があり、このため摩擦による発
火が起きる リスクがあります。使用中や設置の際に、これらを機
械的影響から保護するよう 注意する必要があります。
7.7
7.7.1
U
エンティティパラメータ
HART
i
30 V 130 mA 1 W 0 nF 0 mH
I
i
P
i
C
i
国際
E7 IECEx 防爆
認定書
規格 IEC 60079-0:2017、IEC 60079-1:2014、IEC
マーキング Ex ia IIC T6…T1 Ga / Ex db (ia Ga) IIC T6…T1 Gb
周囲温度範囲
安全に使用するための特定要件(X ):
1. プラスチック被覆のプローブをもつ伝送器を、爆発性ガス雰囲気で
使用する際は、 プローブの帯電による発火の危険を避けるための
予防措置を 講じるものとします。
IECEx DEK 12.0015X
60079-11:2011、 IEC 60079-26:2021、 IEC
60079-31:2013
Ex ia IIIC T
85 °C…T
200
450 °C Da / Ex tb ( ia Da) IIIC
200
T85 °C…T450 °C Db
Ex tb IIIC T85 °C…T135 °C Db
-50 °C~ +75 °C
–40 ºC ~ +75 ºC、最低プロセス温度 –196 °C
L
i
2. 伝送器を爆発性粉塵雰囲気で使用する際は、 ラベルでの粉塵の急
流により起きる、 静電放電と伝播ブラシ放電によるリスクを回避
する方法で、 伝送器を設置するものとします。
3. 軽金属を含有するプローブとフランジは、EPL Ga/Gb 機器として使
用する際、 IEC 60079-0 条項 8.3 に準じて、衝撃や摩擦による発火
の危険を 回避する必要があります。
4. 仕切り壁の材質に悪影響を及ぼす可能性のある条件は、避ける必要
があります。 詳細は説明書を参照してください。
クイック・スタート・ガイド
39
Page 40
クイック・スタート・ガイド 2022 年 4 月
温度クラス/最高表面温度 最高プロセス温度 最高周囲温度
T6 / T 85 °C +75 °C +75 °C
T5 / T 100 °C + 90 °C +75 °C
T4 / T 135 °C +125 °C +75 °C
T3 / T 200 °C + 190 °C +75 °C
T2 / T 300 °C +285 °C +65 °C
T1 / T 450 °C + 400 °C +55 °C
7.7.2
I7 IECEx 本質安全
認定書
規格 IEC 60079-0:2017、IEC 60079-11:2011
マーキング Ex ia IIC T4 Ga(-50°C ≤ Ta ≤ +70°C)
安全に使用するための特定要件(X ):
1. 本機器に EN60079-11 で規定されている 500V 試験の耐性は あり
ません。設置の際はこの点を考慮する必要があります。
2. エンクロージャはアルミ合金製で保護用のポリウレタン仕上げが
施されていますが、 ゾーン 0 にある場合、衝撃や摩耗から保護す
るよう注意する必要が あります。
3. プローブには 4 cm² より大きいプラスチック材料が含まれるか、プ
ラスチック被膜が施されている場合があり、このため こすったり
空気の流れが速い中に置いたりすると、静電気が起きるリスク が
あります。
4. プローブには軽合金が含まれる場合があり、このため摩擦による発
火が起きる リスクがあります。使用中や設置の際に、これらを機
械的影響から保護するよう 注意する必要があります。
エンティティパラメータ
ー
IECEx BAS 12.0062X
U
i
30 V 130 mA 1 W 0 nF 0 mH
I
i
P
i
C
i
L
i
40 Rosemount 3300
レベルトランスミッタ
Page 41
2022 年 4 月 クイック・スタート・ガイド
7.8
7.8.1
7.8.2
ブラジル
E2 INMETRO 防爆
認定書
規格 ABNT NBR IEC 60079-0:2013、ABNT NBR IEC
マーキング Ex db (ia Ga) IIC T6...T1 Ga/Gb
安全に使用するための特定要件(X ):
1. 特定条件については、証明書を参照してください。
I2 INMETRO 本質安全性
認定書
規格 ABNT NBR IEC 60079-0:2008 + 正誤表 1:2011、ABNT
マーキング Ex ia IIC T4 Ga (- 50 °C ≤ Tamb ≤ + 70 °C)
安全に使用するための特定要件(X ):
UL-BR-17.0192X
60079-1:2016、 ABNT NBR IEC 60079-11:2013、 ABNT
NBR IEC 60079-26:2016、ABNT NBR IEC 60079-31:2014
Ex tb ( ia Da) IIIC T85 °C...T450 °C Da/Db
Ex tb IIIC T85 °C...T135 °C -/Db
UL-BR-17.0198X
NBR IEC 60079-11:2009
1. 特定条件については、証明書を参照してください。
エンティティパラメータ
ー
7.9
7.9.1
中国
E3 中国 耐圧防爆
証明書
規格 GB 3836、1-2010、GB 3836.2-2010、GB 3836.4-2010、
マーク
クイック・スタート・ガイド
U
i
30 V 130 mA 1 W 0 nF 0 mH
I
i
P
i
C
i
GYJ21.1303X
GB 3836-20-2010、 GB 12476.1-2013、 GB
12476.4-2010、 GB 12476.5-2013
Ex ia IIC T6~T1 Ga/Ex d [ia Ga] IIC T6~T1 Gb
Ex iaD 20 T
85 °C~T
200
200
450°C/
Ex tD [iaD 20] A21 IP6X T85°C~450°C
L
i
41
Page 42
クイック・スタート・ガイド 2022 年 4 月
Ex tD A21 IP6X T85°C~T135°C
安全に使用するための特定条件(X ):
1. 特別な条件については証明書を参照してください。
7.9.2
7.10
7.10.1
I3 中国本質安全防爆
証明書
規格 GB 3836.1-2010、GB 3836.4-2010、GB 3836.20-2010
マーク
安全に使用するための特定条件(X ):
1. 特別な条件については証明書を参照してください。
U
エンティティパラメータ
GYJ21.1302X
Ex ia IIC T4 (-50°C ≤ Ta ≤ +70°C),
i
30 V 130 mA 1 W 0 nF 0 mH
I
i
P
i
C
i
L
i
技術規則関税同盟 (EAC)
TR CU 020/2011「技術製品の電磁両立性」
TR CU 032/2013 「加圧下の機器と容器の安全性」
証明書
TR CU 012/2011 「爆発性雰囲気での使用を予定する機器の安全性」
EM 関税同盟技術規則( EAC)防爆
認定書
マーキング Ga/Gb Ex d (ia Ga) IIC T6...T1 X
ЕАЭC RU С-US. АД07. В.00770/19
ЕАЭС RU C-SE.AA87.B.00620-21
Ex tb ( ia Da) IIIC T85 °C…T450 °C Db X
Ex tb IIIC T85 °C…T135 °C Db X
安全に使用するための特定要件(X ):
1. 特定条件については、証明書を参照してください。
7.10.2
42 Rosemount 3300
IM 関税同盟技術規則(EAC ) 本質安全
認定書
マーキング
ЕАЭС RU C-SE.AA87.B.00620-21
0Ex ia IIC T4 Ga X -50°C ≤ Ta ≤ +70°C
レベルトランスミッタ
Page 43
2022 年 4 月 クイック・スタート・ガイド
安全に使用するための特定要件(X ):
1. 特定条件については、証明書を参照してください。
7.11
7.11.1
7.12
7.12.1
7.12.2
U
エンティティパラメータ
ー
i
30 V 130 mA 1 W 0 nF 0 mH
I
i
P
i
日本
E4 日本防爆
認定書
マーキング Ex db (ia Ga) IIC T6…T1 Ga/Gb
安全に使用するための特定要件(X ):
1. 特定条件については、証明書を参照してください。
CML 20JPN1218X
インド
防爆
認定書
マーキング Ex d (ia Ga) IIC T6…T1 Ga/Gb
安全に使用するための特定要件(X ):
1. 特定条件については、証明書を参照してください。
本質安全
P119297/1
C
i
L
i
認定書
マーキング
安全に使用するための特定要件(X ):
1. 特定条件については、証明書を参照してください。
7.12.3
本質安全
認定書
マーキング
安全に使用するための特定要件(X ):
1. 特定条件については、証明書を参照してください。
クイック・スタート・ガイド
P428257/1
Ex ia IIC T4 Ga
P428258/1
II 1G Ex ia IIC T4 Ga
43
Page 44
クイック・スタート・ガイド 2022 年 4 月
7.13
7.13.1
7.13.2
7.14
7.15
7.15.1
7.16
アラブ首長国連邦
耐圧防爆
証明書
マーク IECEx (E7) と同じ
20-11-28736/Q20-11-001012
本質安全
証明書
マーク IECEx (I7) と同じ
20-11-28736/Q20-11-001012
組み合わせ
KB
E5 と E6 の組み合わせ
追加証明書
U1 過充填防止
認定書
用途 TÜV 検査合格、ドイツの WHG (水収支法)の規制に
Z-65.16-416
準拠し、過剰充填防止について DIBt (ドイツ建築技術
研究所)の認定を取得しています。
パターン承認
GOST ベラルーシ
認定書
GOST カザフスタン
認定書
GOST ロシア
認定書
GOST ウズベキスタン
認定書
中国のパターン承認
認定書
44 Rosemount 3300
RB-03 07 2765 10
KZ.02.02.03473-2013
SE.C.29.010.A
02.2977-14
2009-L256
レベルトランスミッタ
Page 45
2022 年 4 月 クイック・スタート・ガイド
7.17
コンジットプラグとアダプタ
IECEx 防火および安全増
認定書
規格 IEC60079-0:2011、IEC60079-1:2014、
マーキング Ex de eb IIC Gb、
ATEX 防爆および安全増
認定書
規格 EN60079-0:2012+A11:2013、EN60079-1:2014、
マーキング
表 7-1 : コンジットプラグねじサイズ
ねじ 識別マーク
M20 x 1.5 M20
½ - 14 NPT ½ NPT
IECEX UL 18.0016X
IEC60079-7:2015、 IEC60079-31:2013
Ex ta IIIC Da
DEMKO 18 ATEX 1986X
EN60079-7:2015、 EN60079-31:2014
II 2 G Ex de IIC Gb、
II 1 D Ex ta IIIC Da
表 7-2 : ねじアダプタねじサイズ
おねじ 識別マーク
M20 x 1.5 – 6g M20
½- 14 NPT ½ - 14 NPT
¾ - 14 NPT ¾- 14 NPT
めねじ 識別マーク
M20 x 1.5 – 6H M20
½ - 14 NPT ½ - 14 NPT
G1/2 G1/2
クイック・スタート・ガイド
45
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クイック・スタート・ガイド 2022 年 4 月
安全に使用するための特定要件(X ):
1. ブランクエレメントはアダプタと併用しないでください。
2. 関連する機器にあるケーブル引込口が 1 か所の場合、使用できるア
ダプタは 1 つ のみです。
3. エンドユーザーには、機器とブランクエレメント /アダプタの界面
で、 侵入保護定格を維持するよう万全を期す責任があります。
4. デバイス温度の適格性は、適正な定格の機器による本番使用時に
決定します。
46 Rosemount 3300
レベルトランスミッタ
Page 47
2022 年 4 月 クイック・スタート・ガイド
7.18
図 7-1 : 9150077-944 - システム制御図
設置図
クイック・スタート・ガイド
47
Page 48
クイック・スタート・ガイド 2022 年 4 月
図 7-2 : 9150077-945 設置図
48 Rosemount 3300
レベルトランスミッタ
Page 49
2022 年 4 月 クイック・スタート・ガイド
7.19
図 7-3 : EU 適合表明
EU 適合表明
クイック・スタート・ガイド
49
Page 50
クイック・スタート・ガイド 2022 年 4 月
50 Rosemount 3300
レベルトランスミッタ
Page 51
2022 年 4 月 クイック・スタート・ガイド
クイック・スタート・ガイド
51
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クイック・スタート・ガイド 2022 年 4 月
52 Rosemount 3300
レベルトランスミッタ
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2022 年 4 月 クイック・スタート・ガイド
クイック・スタート・ガイド
53
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クイック・スタート・ガイド 2022 年 4 月
54 Rosemount 3300
レベルトランスミッタ
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2022 年 4 月 クイック・スタート・ガイド
クイック・スタート・ガイド
55
Page 56
*00825-0104-4811*
クイック・スタート・ガイド
00825-0104-4811, Rev. JF
2022 年 4 月
詳細は、
©
す。
Emerson の販売条件は、ご要望に応じて
提供させていただきます。Emerson のロ
ゴは、 Emerson Electric Co. の商標および
サービスマークです。Rosemount は、
Emerson 系列企業である一社のマークで
す。他のすべてのマークは、それぞれの
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