Q&A、音色一覧
この Q&Aは XV-5080をさらに快適にお使いいただくために、今まで弊社に寄せられ
たお客様の御質問に答える形で様々な情報を掲載しております。各々の操作や設定方法
は取り扱い説明書をご覧いただきたいと思いますが、この小冊子で御質問の多い機能の
おおまかな内容を御理解いただき、さらに取扱説明書を参照していただいて操作や設定
をしていただくことで、XV-5080 を機能を十分に引き出し、末永くお使いいただきた
いと考えています。お客さまの XV-5080の御活用の手助けとしてお使いください。
※文中には操作に関して以下のような省略表記を用いています。
[]:パネルのボタンを押すことをあらわします。
例:[PATCH]
パネルの [PATCH]ボタンを押して下さい。
/:各操作の区切りを表します。
例:[PATCH]/[COMMON]
パネルの [PATCH] ボタンを押した後、[COMMON] ボタンを押してください。
2000 ローランド 本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。
©
目 次
Q&A...........................................................................................................3
■データの互換性に関して.................................................................................3
■データの保存に関して ...................................................................................3
■メモリー・カードについて ............................................................................3
■MIDI 機器からのコントロールに関して ........................................................4
■MIDI シーケンサーでのデータ再生に関して .................................................5
■パフォーマンス/パッチ/リズム・セット/ GM 各モード共通 ............... 5
■パフォーマンス(モード)関連 .....................................................................6
■パッチ(モード)関連 ...................................................................................6
■リズム・セット関連 .......................................................................................7
■エフェクト関連 ..............................................................................................7
■接続について ..................................................................................................9
■パッチの検索と整理について ........................................................................9
■エクスパンション・ボードについて ..............................................................9
■サンプラー用のデータ(CD-ROM 等)再生について。.................................9
■ SIMM について ............................................................................................10
■ SCSI について .............................................................................................11
■Digital Out について ....................................................................................11
■記憶装置の共有について ..............................................................................11
■その他 ..........................................................................................................11
■保存について.................................................................................................12
パッチ一覧..............................................................................................14
リズム・セット一覧................................................................................18
パフォーマンス一覧................................................................................22
2
Q&A
■データの互換性に関して
Q:JV やXP シリーズとパッチ/リズム・セットの互
換性はありますか?
A:JV-1010/1080/2080や XP シリーズで作ったパッチ/
リズム・セットのデータをバルク・ダンプで XV-5080 に送
ることで XV-5080 のパッチ/リズム・セットとして使うこ
とができます。ただし音源の制御方式やアナログ回路の構成
等の違いにより出音に微妙な違いが生じることがあります。
逆に XV-5080 のパッチやリズム・セットのデータを JV や
XP シリーズにバルクデータとして転送することはできませ
ん。
Q:JV やXP シリーズとパフォーマンスの互換性はあ
りますか?
A:パフォーマンスのデータの互換性はありません。またバ
ルク・データ等で JV やXP シリーズとのデータのやりとり
はできません。
Q:同じタイプのスマートメディアが使える XP-30 で
カードに保存した XP-30のデータは使用できますか?
A:パフォーマンスは使用できませんが、パッチやリズム・
セットは使用できます。ただし音源の制御方式やアナログ回
路の構成等の違いにより出音に微妙な違いが生じることがあ
ります。また、XV-5080 のカードのデータを XP-30 で使用
することはできません。
Q:他の JV や XP シリーズとプログラム・チェンジで
の互換性はありますか?
A:JV や XP シリーズで規定されているパッチのバンク・
セレクトとプログラム・チェンジとを受信した場合、プリ
セットのパッチとリズム・セットは、XV-5080 が持ってい
るJVやXPシリーズ相当のパッチが選択されます。XV5080 では JV-2080 相当のパッチとリズム・セットをプリ
セットの A 〜 D に搭載しています(プリセット H に GM
Level 2 対応音色を搭載)。XV-5080は JV や XP シリーズ
と音源の制御方式やアナログ回路の構成等がことなりますの
で、若干の出音の差はあります。
■データの保存に関して
Q:パフォーマンスの音がライトしたときと違う。
A:パフォーマンスで使用しているパッチをパート・モード
でエディットしたときや外部 MIDI 機器でパフォーマンスの
テンポラリー・パッチが書き換えられた場合はこれらのパッ
チも保存する必要があります。
XV-5080 ではパフォーマンスのライト操作時にパフォーマ
ンスで使われているパッチがエディットされている場合は、
これらのパッチを保存するかどうかの確認メッセージが表示
されます。保存する場合はエディットされたパッチごとに
パッチ・ライト画面が表示されますので、パッチ・モードと
同様の方法でライト操作を行ってください。
Q:パッチの音がライトしたときと違う。
A:パッチ・モードで MIDI 機器からコントロール・チェン
ジで音色を変えた場合は、ライト操作ではその状態を保存す
ることはできません。受信するコントロール・チェンジに関
しては取扱説明書(P.280)をご覧ください。
Q:SYSTEM SETUP の Power Up Mode を LASTSET に設定していてもパフォーマンスやパッチのセッ
ティングが電源を切ったときと違う。
A:Power Up Mode を LAST-SET に設定して起動した場
合、XV-5080 は電源を切ったときのモードと選ばれていた
パフォーマンスやパッチのナンバーを記憶しており、その音
色データを SOUND LIBRARY 内からテンポラリー・エリア
に呼び出して立ち上がります。従ってエディット等で設定を
変え、ライト操作を行わずに電源を切った場合は Power Up
Mode で LAST-SET を選んでいてもパフォーマンスやパッ
チの状態は記憶されません。
Q:GM モードの設定を保存するには?
A:GM モードの設定を本体内に保存する手段は持っていま
せん。GM モードの設定を MIDI で送信する機能(取扱説明
書 P.227)を使ってシーケンサーなどの外部 MIDI 機器に
データを保存してください。
Q:XV-3080/XV-88 との互換性はありますか?
A:XV-3080/XV-88で作成した音色(パフォーマンス、
パッチ、リズム・セット)は、XV-5080 で問題なく使えま
す。
ただし、XV-5080 で作成した音色に関しては、64 番以降の
マルチエフェクトを使用している場合、パフォーマンスで 2
つ以上のマルチエフェクトを使用している場合、サンプル・
プレイバック機能などの XV-5080 特有の機能を使用してい
るものについては、XV-3080/XV-88で再現できません。
■メモリー・カードについて
Q:使用できるメモリー・カードは?
A:市販のスマートメディアの 5V か 3.3V のもので、容量
は2〜128 MB まで動作を確認しています。
Q:メモリー・カードには何が保存できますか?
A:インターナル・メモリーに記録されている SYSTEM、
PERFORMANCE、PATCH、RHYTHM SET、FAVORITE
LIST、SIMM に記録されているパーシャルやサンプルなど
3
Q&A
の波形データを保存することができます。また、XV-5080
本体への読み込みは SYSTEM、PERFORMANCE、
PATCH、RHYTHM SET、FAVORITE LIST のそれぞれのブ
ロック単位で行うことができます。操作に関しては取扱説明
書(P.193)をご覧ください。
■MIDI 機器からのコントロールに関して
Q:パッチのピッチ・ベンド・レンジを大きくする
(+48) と MIDI からピッチ・ベンド・メッセージを受け
てもピッチが上がりきらない。
A:パッチのベンド・レンジは -48 〜 +48 まで設定するこ
とができますが、ピッチをあげる(+ 方向)については使用
するウェーブによってはピッチが上がりきらず、ピッチの上
昇が一定のピッチでとまる場合があります。ピッチをあげる
上限は +12 までは保証しておりますが、それ以上のレンジ
を設定される場合は御注意ください。
Q:MIDI キーボードやシーケンサーなどから音色を切
り替えるには?(シーケンス・ソフトウェアに音色
LIST MAPが無い場合や 128 音色以上はいっているエ
クスパンション・ボードなど)
A:コントロール・チェンジの 0 番のバンク・セレクト
MSB と 32 番のバンク・セレクト LSB とプログラム・チェ
ンジの組み合わせで切り替えます。
XV-5080 にはプリセット音色として、1024 音色(GM
Level2 音色を含む)を搭載しています。MIDI 機器から音色
を切り替える場合にはプログラム・チェンジを使用します
が、MIDI 規格で定められたプログラム・チェンジでは最大
128 音色までしか切り替えることができません。そのため、
コントロール・チェンジの 0 番のバンク・セレクト MSB と
32 番のバンク・セレクト LSB で、まず目的のパッチやリズ
ム・セットを 128 音色単位でわけた大きなグループを指定
し、プログラム・チェンジでその中の何番めのパッチ、と
いった方法で音色を指定します。この大きな音色のグループ
を指定するバンク・セレクトは XV シリーズでは共通で、
SR-JV80や SRX シリーズ等のエクスパンション・ボード
の音色もバンク・セレクト MSB/LSB とプログラム・チェ
ンジの組み合わせで切り替えることができます。バンク・セ
レクト MSB/LSB と対応する音色のグループの関係は、
P.13 の「<付表1>音色とバンク・セレクト、プログラ
ム・チェンジ対応表」をご覧ください。
Q:MIDI シーケンサーで曲を鳴らした後、音が鳴らな
くなった、またプログラム・チェンジを送っても音が
鳴らない。
A:曲データ中に XV-5080 で規定されていないバンク・セ
レクトが曲中にあったと考えられます。XV-5080 ではバン
ク・セレクト MSB/LSB で指定された音色のグループがな
い場合は音はなりません。また、バンク・セレクトを送らず
にプログラム・チェンジを送った場合は現在選ばれているグ
ループ内のプログラム・チェンジで指定された番号の音色に
なります。パネルからの操作で音色を選びなおしてくださ
い。また、MIDI 機器から音色選択を行う場合は正確な再現
性のため、バンク・セレクト MSB および LSB とプログラ
ム・チェンジを必ず一つのセットとして送信してください。
送信の順番はバンク・セレクト MSB/LSB を送り(MSB/
LSB の順はどちらでもよい)次にプログラム・チェンジを
送ります。バンク・セレクト MSB/LSB と対応する音色の
グループの関係は、P.13 の「<付表1>音色とバンク・セ
レクト、プログラム・チェンジ対応表」をご覧ください。
Q:MIDI キーボードやシーケンサーなどからパッチと
リズム・セットに切り替えるには?
A:XV-5080 ではパッチとリズムのモードを切り替えなく
てもバンク・セレクトとプログラム・チェンジの組み合わせ
をMIDI 機器から送信することで切り替えられます。
パフォーマンス・モードでも各パートに対してバンク・セレ
クトとプログラム・チェンジを送ることで任意のパートを
パッチまたはリズム・セットに切り替えることができます。
バンク・セレクト MSB/LSB と対応する音色とリズム・
セットのグループの関係は、P.13 の「<付表1>音色とバ
ンク・セレクト、プログラム・チェンジ対応表」をご覧くだ
さい。
Q:モジュレーション等のコントローラーがかかりっ
ぱなしになる
A:マトリックス・コントロールの設定をお確かめくださ
い。
XV-5080 はマトリックス・コントロールを利用してパッチ
をリアルタイムにコントロールする機能があります。マト
リックス・コントロールは受信した MIDI のコントロール・
チェンジ等の MIDI 情報をコントロールのソースとし、これ
によりパッチの各パラメータを変化させます。
この設定により、外部 MIDI 機器から送られた MIDI 情報で
XV-5080 が反応し、パッチがお客さまの意図しない状態と
なっている場合があります。マトリックス・コントロールに
ついての詳細は取扱説明書(P.146、P.221)をご覧くださ
い。
Q:外部の MIDI 情報でカットオフ周波数やパンをコ
ントロールしたい。
A:コントロール・チェンジを使うことで、コントロールで
きます。
XV-5080 はコントロール・チェンジで定められている様々
なコントロール・チェンジを受信しリアルタイムにコント
ロールができます。XV-5080 が受信可能なコントロール・
チェンジは取扱説明書の MIDI インプリメンテーション
(P.280)をご覧ください。
4
Q&A
Q:マトリックス・コントロールなどで、LFO をコン
トロール・ソースにし、パンを急激に変化させるとノ
イズが出る。
A:変化のスピード(LFO のレイト)を落としてください。
パンは特殊な処理により、左右のそれぞれの音のレベルを変
化させています、急激にパンを動かすことはこれらのレベル
を急速に変化させるため音量の変化が大きくなり、結果とし
てノイズとして聞こえてしまいます。
■MIDI シーケンサーでのデータ再生に関
して
Q:演奏がもたる、途切れることがある。
A:演奏がもたったりとぎれたりする原因は演奏するシーケ
ンサーや音源モジュールに大きな負荷がかかっている状況で
起こりやすくなります。主な原因と以下のものが考えられま
す。
同時発音数が 128 をこえていませんか。発音数を減らし
•
てみてください。
XV-5080 はパッチの構成によっては 8 個のウェーブを
使ったものもあります。このようなパッチを使った場合
は1音発音させても実際には同時に 8 音を重ねて鳴ら
していることになります。また、リリースの長い持続音
などは実際に耳で聞こえなくなったときでも発音のため
の処理が行われていることがあり、この場合にも演奏
データと実際に発音している発音数は異なることがりま
す。
実際に発音処理を行っている音の数はパート・インフォ
メーション画面で確認することができます。
•
LFO を多用したパッチを使っていませんか。使用してい
るパッチを他のパッチに変更して見てください。
LFO の処理はどうしても負荷がかかるため多用すると
XV-5080 全体の処理が重くなり、発音自体にも影響が
でることがあります。
シーケンス・データの拍の頭のタイミングにデータが集
•
中していませんか。データを同じタイミングに重ならな
いように、1 〜 2 ティックずらしてみてください。
ステップ・レコーディングで曲データを入力した場合
や、キーボードからリアルタイム入力を行った後にクオ
ンタイズをかけた場合などは、曲データの拍の頭にデー
タが集中しやすくなります。そのため一度に多くのデー
タが XV-5080 に送られ発音処理が遅れることもありま
す。
•
プログラム・チェンジが曲の演奏のもたる箇所にありま
せんか?プログラム・チェンジのデータ位置を変更して
みてください。
プログラム・チェンジを曲中に入れた場合、パッチの切
り替えに処理時間がかかり、演奏がもたることがありま
す。
•
システム・エクスクルーシブが演奏のもたる箇所にあり
ませんか。データの位置を変更してみてください。
システム・エクスクルーシブはデータ量が多いので、
シーケンサーや音源モジュールに大きな負荷がかかりま
す。データの位置を変更したりコントロール・チェンジ
で代用できるものはコントロール・チェンジに変更して
ください。
•
大量のアフター・タッチ等のコントロール・チェンジが
演奏のもたる箇所にありませんか。データの位置を変更
してみてください。
アフター・タッチ付きの鍵盤を利用してデータ入力を
行った場合、気付かないうちに大量のアフター・タッ
チ・データが入っている場合があります。このような大
量のデータはシーケンサーや音源モジュールに余分な負
荷を与える原因となります。
■パフォーマンス/パッチ/リズム・
セット/ GM 各モード共通
Q:パフォーマンス/パッチ/リズム・セット/ GM
モードの違いは ?
A:XV-5080 には様々な使用条件に最適な状況で対応する
ためパフォーマンス、パッチ、リズム・セット、GM の4つ
のモードを持っています。以下はそれぞれのモードの特長で
す。
パッチ・モード:1つのMIDI チャンネルのみ受信でき、主
にXV-5080 を単体の楽器として使う場合や音色を作るとき
に使用します。
リズム・セット・モード:1つのMIDI チャンネルのみ受信
でき、主に XV-5080 を単体のリズム・セットとして使う場
合やリズム・セットを作るときに使用できます。
パフォーマンス・モード:最大 16 までの MIDI チャンネル
が受信でき、それぞれ違った音色で演奏できます。主に多く
の楽器の音色を使ったアンサンブルを演奏するときはこの
モードを使用します。また、1 つの MIDI チャンネルで複数
のパッチを重ねて鳴らすこと(レイヤー)で、新たな音色を
作成することもできます。
GM モード:GM Level2 の音源として使う場合に使用しま
す。このモードでも最大 16 までの音色で演奏できますが、
市販の GM/GM Level2 に対応した曲データの再生や GM 対
応の曲データの作成のための専用のモードで、選択できる音
色に限りがあります。
5
Q&A
Q:USER エリアを購入時の状態に戻すことはできま
すか ?
A:できます。取扱説明書 P.204 をご参照ください。またこ
の操作を実行すると USER エリアのお客さまが作られた
パッチやリズム・セットのデータは失われます。必要に応じ
てメモリー・カード等にセーブしてください。
Q:エディットした音色は電源を切るとどうなります
か? また、エディット途中で音色を切り替えるとど
うなりますか?
A:本体の USER エリアにライト操作を行わない場合は失わ
れます。エディットした音色を保存したい場合は音色を切り
替える前や電源を切る前にライト操作を行ってください。
XV-5080 は演奏やエディットのために、本体内に持ってい
るパッチやパフォーマンス、リズム・セットなどのデータを
別のエリアに移して使用しています。このエリアをテンポラ
リー・エリアと呼びます。このエリアがあるためにパッチ等
をエディットを行っても元の状態に戻したり、テンポラ
リー・エリアに MIDI 機器からシステム・エクスクルーシブ
などでデータを送って、本体内の USER エリアのデータを
壊すことなく楽曲を演奏することができます。このテンポラ
リーのデータは音色を切り替えると新たな音色データが上書
きされるので、エディット中の音色は失われます、また電源
を切ってもテンポラリーにあるデータは失われてしまいま
す。
このエディットしたデータを電源を切っても失われない
USER エリアに書き込む操作がライト操作です。
■パフォーマンス(モード)関連
ム・チェンジ対応表」をご覧ください。
Q:同じパッチなのにパフォーマンスで聴くと音が
違ってきこえます。
A:パフォーマンス・モードではパッチで設定した音に対し
てさらにパフォーマンスの各パートのパラメーターで、パン
やオクターブの設定、フィルターのカットオフなどで音色の
モディファイができます。そのため、パッチ・モードで聴い
た場合と違う場合があります。これらの設定を初期状態にす
るには[UTILITY]でパフォーマンスの Initialize Temporary
を行った状態で、目的のパッチを選んでみてください。
またパッチではマルチエフェクトを使用して音作りをした音
色がありますが、パフォーマンスで使用するマルチエフェク
トとパッチで設定したマルチエフェクトの設定が違う場合が
あります。パフォーマンスのマルチエフェクトの設定をご確
認ください。また、コーラス/リバーブの設定に関しても同
様です。
Q:ユーザー・メモリーやメモリー・カード、エクス
パンション・ボードのパッチをパフォーマンスで使う
場合の注意点は?
A:パフォーマンスでは各パートにどのようなパッチやリズ
ム・セットが割り当てられているかをどのグループの何番と
いった形の番号で記憶しています。SOUND LIBRARY の
USER や CARD のパッチは同じ番号のものでもパッチ・
データの書き替えができるため、パフォーマンスで使ってい
るパッチの番号は同じでも内容(音)が違う場合がありま
す。このような書き替えや移動が可能なエリアのデータをパ
フォーマンスで使う場合は注意が必要です。
Q:パフォーマンスでキー・レンジを設定したが、設
定値より狭くなる場合があります。
A:キー・レンジはパッチの各トーンに対しても設定できま
す。この機能でパッチの発音鍵域を設定したパッチをパ
フォーマンスで使うとパフォーマンスのキー・レンジとパッ
チのキー・レンジの両方が有効となり、パフォーマンスで設
定したキー・レンジの設定値と実際に発音する鍵域が異なる
場合があります。
Q:パフォーマンス・コントロール・チャンネルとパ
フォーマンスのパートの受信チャンネルを同じにした
ときはどうなりますか?
A:プログラム・チェンジのみを受信したときはパフォーマ
ンス・コントロール・チャンネルが優先され、パフォーマン
スが切り替わります。その他の MIDI メッセージはパートの
ものとして取り扱われます。XV-5080 では、バンク・セレ
クトとプログラム・チェンジの組み合わせで同じ MIDI チャ
ンネルでもパフォーマンスを切り替えるためのものか、パッ
チを切り替えるためのものかを区別することができます。
P.13 の「<付表1>音色とバンク・セレクト、プログラ
6
■パッチ(モード)関連
Q:パッチ・モードでパッチを切り替えると音が消え
てしまうが。
A:XV-5080 はマルチエフェクトによって様々なエフェク
トをかけることができますが、パッチを切り替えるとパッチ
に設定されているマルチエフェクトのタイプも切り替わりま
す。
このときに発音している音とマルチエフェクトのタイプの食
い違いが起こり、意図しない音が出るため、工場出荷時の設
定ではパッチ切り替えのときに発音している音を消す設定に
なっています。音に大きな影響を与えるマルチエフェクトを
つかっていない場合や同じタイプのマルチエフェクトに設定
されているパッチどうしを切り替える場合など、お客さまが
意図してお使いになられる場合は Patch Remain
([SYSTEM]/[General])を「ON」にすると音を消さずに
パッチを切り替えることができます。
Q&A
Q:レガート演奏中にピッチが上がらないことがあるの
ですが?
A:レガート・スイッチ「 ON」、レガート・リトリガー
「OFF」で、低い鍵を押さえたまま、高い鍵を押さえてレ
ガート発音させるとき、ウェーブのピッチの上限を超えてい
ると意図したピッチまで上がりきらず、ピッチの上昇が一定
のピッチで止まる場合があります。
また、複数のトーンを使っているパッチで、使用している
ウェーブのピッチの上限がバラバラの場合はモノに聴こえな
くなることがあります。大きくピッチ変化をさせたい場合
は、レガート・リトリガーを「ON」にしてください。
Q:パッチ・モードでパッチを切り替えるとコント
ロール・チェンジで設定したボリューム等がリセット
されてしまう。
A:Patch Remain([SYSTEM]/[General])を「ON」に設
定してください。受信したコントロール・チェンジ情報は
パッチを切り替えても引き継がれ、コントロール・チェンジ
のボリューム情報でレベルを絞ったままパッチを切り替えて
もレベルは変化しません。
Q:パッチで内蔵ウェーブの 0887:DC をウェーブに設
定したところ、音が出なくなった。
A:STRUCT([PATCH]/[Common]/[Struct])でパッチの
ストラクチャーをご確認ください。
ウェーブ 0887:DC は直流成分のみで構成されたウェーブで
す。初期化したパッチでこのウェーブを選択して鳴らすと最
初にクリック音が鳴りその後、音はでません。このウェーブ
をストラクチャーの 2 番以降で W2 に使った場合、W1 に設
定したウェーブのレベルが W2 により持ち上げられ W1 の
音がレベルの上限を超えるために音が出なくなる場合があり
ます。
■リズム・セット関連
Q:パフォーマンスでリズム・セットを 2 セット以上
使うことはできますか?
A:XV-5080 ではパフォーマンスで使用できるリズム・
セットに上限はありません。16 の全てのパートを同時にリ
ズム・セットにして使用することも可能です。設定方法は取
扱説明書(P.162)をご覧ください。
Q:リズム・セットで使用できるノート・ナンバー
は?
A:MIDI ノート・ナンバーでは 21 番から 108 番、キー・
ナンバーでは A0 から C8 までの 88 Key です。
Q:リズム・セットで特定の楽器音にエフェクトをか
けたい。
A:各キーにアサインされているリズム・トーンのアウト
プットの設定でマルチエフェクトを使うかどうかの設定と
コーラス/リバーブのセンド量を楽器音ごとに設定できま
す。取扱説明書(P.114)をご覧ください。
また、6 個のアウトプット・ジャックのいずれかに外部エ
フェクターを接続し、特定の楽器音の出力をそのジャックに
設定することで特定の楽器音に外部エフェクターの効果をか
けることもできます。
Q:リズム・セットにサンプラー用ライブラリーなど
から読み込んだサンプル(ウェーブ・データ)は、使
えますか?
A:使えます。
■エフェクト関連
Q:トーン・ディレイのタイム値を音符に設定した場
合テンポを遅くするとディレイ・タイムが、一定の長
さ以上変わらなくなりますが?
A:トーン・ディレイ・タイムには上限値があり、タイム値
を音符に設定しテンポを遅くするとこの上限を超えてしまい
それ以上の値になりません。
Q:パッチのパンを片方一杯に振っても反対側のチャ
ンネルからも音がでているが?
A:XV-5080 の内蔵エフェクトはステレオ仕様のため、内
蔵エフェクトをかけた場合はエフェクト成分がパンを片方一
杯に振っても反対側のチャンネルから音が聞こえます。
Q:パフォーマンスのマルチエフェクトを MIDI キー
ボードやシーケンサーなどからコントロールする方法
は?
A:マルチエフェクトの一部のパラメーターは、コントロー
ル・チェンジなどの MIDI メッセージでリアルタイムにコン
トロールすることができます。ただし、コントロールできる
パラメーターはマルチエフェクトごとに異なります。
パラメーターをコントロールする MIDI メッセージは MFX
Control([PERFORM]/[Effects]/[MFX Ctl])のSource、変
化させるパラメータは Destination、変化量は Sens で設定
します。
Q:パフォーマンス・モードでマルチエフェクトをコ
ントロールする MIDI チャンネルは?
A:パフォーマンスのマルチエフェクトの Source(MFX
SOURCE([PERFORM]/[Effects]/[General]))がPART1
〜32に設定されている場合は、各パートの MIDI 受信チャ
7
Q&A
ンネルとなり、Source を PERFORM に設定した場合は、
Performance MFX Ctrl Channel([PERFORM]/[Effects]/
[MFX Ctl])で設定した MIDI 受信チャンネルの MIDI メッ
セージでコントロールされます。
Q:パッチのコーラスやリバーブへのセンド量をマル
チエフェクトを使う場合と使わない場合で別々に設定
できますか?
A:パッチのコーラス/リバーブのセンド・レベルはマルチ
エフェクトを使う場合とそれ以外の場合の 2 つの値を設定
することができます。パフォーマンスでパッチを使うときは
マルチエフェクトを通さない場合が多くあるので、マルチエ
フェクトを通さない場合と通す場合の 2 つのコーラス/リ
バーブのセンド・レベルを持つことで、パッチとパフォーマ
ンスそれぞれのモードで最適になるよう設定することが可能
です。OUTPUT([PATCH]/[EFFECTS])のOutput
Assignをマルチエフェクトとそれ以外に切り替えるとコー
ラス/リバーブのパラメータにそれぞれの設定値が表示され
ます。
Q:パフォーマンスの各パートのコーラス/リバーブ
のセンド・レベルを上げても効果がかかりにくいが ?
A:パフォーマンスでは各パートごとにコーラス/リバーブ
へのセンド・レベルを設定([PERFORM]/[Effects]/
[General])できますが、この値は使用しているパッチの
コーラス、リバーブのセンド・レベルを上限としてどのくら
いするかといったものです。従って、この値を最大値の
127 にしても、使用しているパッチでセンド・レベルが下
がっている場合は効果があまりありません。効果を深くかけ
たい場合はパッチの設定を変更してください。また、パッチ
のコーラスやリバーブへのセンド量をマルチエフェクトを使
う場合と使わない場合で別々に設定できます。
Q:エフェクターの設定画面で "x" が表示されている
ときがありますが?
A:内蔵エフェクターのマスター・スイッチが OFF になっ
ています。パネルの[EFFECTS ON/OFF]ボタンを押して
マスター・スイッチを「ON」にしてください。
Q:マルチエフェクトの「TRIPLE TAP DELAY」など
ディレイ・タイムの値を音符に設定した場合テンポを
遅くするとディレイ・タイムが、一定の長さ以上変わ
らなくなりますが?
A:ディレイ・タイムなどには上限値があり、タイム値を音
符に設定しテンポを遅くするとこの上限を超えてしまいそれ
以上の値になりません。
Q:マルチエフェクトは全部で何種類ありますか?
A:90 種類あります。
Q:パフォーマンスモードで 3 系統の M-FX が使えま
すが、これらを直列につないで使うことはできますか
?
A:できません。
パフォーマンスモードでは各パートの出力が 3 系統のマル
チエフェクトに並列に入力されます。例えば、パート 1 と 2
の出力を M-FX A に、パート 3 と 4の出力を M-FX B に
パート 5 の出力を M-FX C に、その他のパートはマルチエ
フェクトを通さずに直接アウトプットに出力するといった設
定ができます。
Q:マルチエフェクトでディストーション等で歪ませ
た音にロータリーをかける事はできますか?
A:マルチエフェクトの「Rotary Multi」を使用することで
できます。上記の Q はロック系のオルガンの音色をイメー
ジされたものと思いますが、XV-5080 のマルチエフェクト
にはこういった音色(楽器)の用途に最適になるようにいく
つかのエフェクターを直列につないだ、以下のマルチエフェ
クトを内蔵しています。
ロック系オルガン
Rotary Multi: Overdrive(Distortion) → Amp Simulator →
3Band EQ → Rotary
キーボード
Keyboard Multi: Ring Modulator → 3Band EQ → Pitch
Shifter → Phaser → Delay
Rhodes Multi: Enhancer → Phaser → Chorus(Flanger) →
Tremoro(Auto Pan)
シンセサイザー
JD Multi: Distortion → Phaser → Spectrum →Enhancer
* 各エフェクターの順番を入れ替え可能
ギター
Guitar Multi A:Compressor → Overdrive(Distortion) →
Amp Simulator → Delay → Chorus(Flanger)
Guitar Multi B: Compressor → Overdrive(Distortion) →
Amp Simulator → 3Band EQ → Chorus(Flanger)
Guitar Multi C: Overdrive(Distortion) → Wah → Amp
Simulator → Delay → Chorus(Flanger)
Clean Guitar Multi A: Compressor→ 3Band EQ → Delay
→Chorus(Flanger)
Clean Guitar Multi B: Wah→ 3Band EQ → Delay →
Chorus(Flanger)
ベース
Bass Multi: Compressor → Overdrive(Distortion) → Amp
Simulator → 3Band EQ → Chorus(Flanger)
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