Roland PS-5 User Manual [ja]

取扱説明書
DCAC
2電源方式
FET
*G6017281-05*
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このたびは、スーパー・シフター PS-5 をお買い上げいただき、まことにありがとう ございます。
この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に「安全上のご注意」(取扱説明書 P.37 〜 42)と「使用上のご注意」(取扱説明書 P.4 〜 5 )をよくお読みください。ま
た、この機器の優れた機能を十分ご理解いただくためにも、取扱説明書をよくお読み ください。取扱説明書は必要なときにすぐに見ることができるよう、手元に置いてく
ださい。
取扱説明書の英語版(有料)をご希望の方は、販売店にお問い合わせください。 If you should require an English Owner's Manual (at a modest fee), please
contact an authorized Roland distributor.
©
 1999 ボス
本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。
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主な特長

● PS-5 は高性能 24 ビット DSP(デジ タル信号処理)チップを搭載したコン パク ト・サイ ズ、多機能、高 音質の ピッチ・シフターです。
● ピッチ・シフター、ハーモニスト、デ チューン、T アーム、フラッター(新 エフェクト)の 5 つのモードから選択 して使用できます。
● 和音で演奏 する場合はピッチ・シフ ター、単音で演奏する場合はハーモニ ストと、1 台で使い分けが可能です。
● 歪み系エフェクターの後でもハーモ ニストを使用することができます。*1
● デチューンをより効果的に演出する ために、ディレイ・コントロール、ス テレオ・アウトに対応しています。
● ギターの アーム奏法をシミュレート した エフェクト(T ア ーム、フラッ ター)を搭載しています。
● EXP ジャックにエクスプレッション・ ペダル(Roland EV-5:別売)を接続 すると、ピッチ・シフト量などを連続 可変させて演奏することができます。
ハーモニスト・モードでは、楽器の音階を検
*1
出 してハーモニー を出力します。楽器の チューニングを正確に行なってください。 チューニングがズレていると、ハーモニーに もズレが生じます。また、チューニングは基 準ピッチを A4=440 Hz にしてください。
歪み 系エフェクターの後でご使用になる場 合は 、歪み後の音量にご注意ください。音 量が 大きすぎると、ハーモニーにズレを生 じる場合があります。
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使用上のご注意

37 ページに記載されている「安全上のご注 意」以外に、次のことに注意してください。
電源、電池のセットや交換について
●雑 音を発生す る装置(モータ ー、調光器な ど)や消費電力の大きな機器とは、別のコン セントを使用してください。
●AC アダプターを長時間使用すると AC アダ プター本体が多少発熱しますが、故障ではあ
りません。
●この機器は消費電流が大きいため、AC アダ プターの使用をお薦めします。電池で使用す る場合はアルカリ電池を使用してください。
●電池のセットや交換は、誤動作やスピーカー などの破損を防ぐため、他の機器と接続する 前に行なってください。
●この機器には、電池が付属されています。こ の電池は、機器の動作確認用のため、寿命が
短い場合があります。
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● 接続するときは、誤動作やスピーカーなどの 破損を防ぐため、必ずすべての機器の電源を
切ってください。
設置について
この機器の近くにパワー・アンプなどの大型
トランスを持つ機器があると、ハム(うなり) を誘導することがあります。この場合は、こ の機器との間隔や方向を変えてください。
● テレビや ラジオの近くで この機器を動作 さ せると、テレビ画面に色ムラが出たり、ラジ
オから雑音が出ることがあります。この場合 は、この機器を遠ざけて使用してください。
● 直射日光の当たる場所や、発熱する機器の近 く、閉め切った車内などに放置しないでくだ
さい。変形、変色することがあります。
● 故障の原因になりますので、雨や水に濡れる 場所で使用しないでください。
お手入れについて
●通常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きする か、堅く絞った布で汚れを拭き取ってくださ
い。汚れが激しいときは、中性洗剤を含んだ 布で汚れを拭き取ってから、柔らかい布で乾
拭きしてください。
変色や変形の原因となるベンジン、シンナ ー
およびアルコール類は、使用しない でくだ さ い。
修理について
●お客様がこの機器や AC アダプターを分解、 改造された場合、以後の性能について保証で
きなくなります。また、修理をお断りする場 合もあります。
●当社では、この製品の補修用性能部品(製品 の機能を維持するために必要な部品)を、製 造打切後 6 年間保有しています。この部品
保有 期間を修理可能 の期間とさせて いただ きます。なお、保有期間が経過した後も、故
障箇 所によっては修 理可能の場合が ありま すので、お買い上げ店、または最寄りのロー
ランドお 客様相談センタ ーにご相談くだ さ い。
その他の注意について
● 故障の原 因になりま すので、ボタン、つ ま み、入出力端子などに過度の力を加えないで ください。
● ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防 ぐため、プラグを持ってください。
● 音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑が かからないように、特に夜間は、音量に十分 注意して ください。ヘッドホ ンを使用す れ ば、気がねなくお楽しみいただけます。
● 輸送や引 っ越しをすると きは、この機器 が 入っていたダンボール箱と緩衝材、または同 等品で梱包してください。
● エクスプレッション・ペダルは、必ず指定の もの(別売:Roland EV-5)をお使いくださ い。他社製品を接続すると、本体の故障の原 因になる場合があります。
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各部の名称と働き

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1. AC アダプター・ジャック

AC アダプター(BOSS PSA-100:別売) を接続するジャックです。AC アダプター
を使用すると、電池切れの心配がなく長 時間の演奏ができます。
※ AC アダプターを接続すると、電源オ
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ンの状態になります。
※ AC アダプターを使用する場合でも電
池を入れておくと、万一 AC アダプ ターのコードが抜けても演奏が続け
られます。
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2. CHECK インジケーター

エフェクト・オン/オフの表示と、バッ テリー・チェックの機能を兼ね備えたイ
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ンジケーターです。 エフェクト・オン時に点灯して、エフェ クト・オン/オフの確認ができます。ま
た、エフェクト・オン時にインジケーター が暗くなったり点灯しな くなったとき
は、電池が消耗していますので、新しい 電池と交換してください。交換方法につ
いては、「電池交換のしかた」(P.28)を ご覧ください。

3. OUTPUT ジャック A(MONO)/B

アンプや他のエフェクターに接続する出 力ジャックです。BALANCE つまみで設
定した音量で出力されます。
※ 出力は MODE スイッチの設定によっ
て異なります。詳しくは「各モードの 説明」(P.14 〜 25)をご覧ください。

4. INPUT ジャック

エレクトリック・ギター、その他の電気、 電子楽器やエフェクターの出力を接続す
る入力ジャックです。 ※ 電池での使用時、INPUT ジャックは電
源スイッチも兼ねています。接続プラ グを INPUT ジャックに差し込むと電
源がオンになり、抜くとオフになりま す。エ フェクターを使用しないとき
は、INPUT ジャックに接続している コードを抜いてください。
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5. EXP ジャック

エクス プレッ ション・ペ ダル(Roland EV-5:別売)を接続します。ペダル操作
でピッチ・シフト量が変化します。詳し くは「各モードの説明」(P.14 〜 25)を
ご覧ください。

6. ペダル・スイッチ

エフェクト・オン/オフを切り換えるス イッチです。

7. サム・スクリュー

このサム・スクリューをゆるめるとペダ ルが開き、電池の交換が簡単に行なえま
す。交換方法については、「電池交換のし かた」(P.28)をご覧ください。
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8. D.TIME/SPEED つまみ

※ PITCH SHIFTER / HARMONIST
モード時は効きません。
T.ARM / FLUTTER モードの場合
ピッチの変化スピードを調節します。右に 回すほど、変化スピードは速くなります。
DETUNE モードの場合
ディレイ・タイムを調節します。 右に回すほど、ディレイ・タイムが長
くなります。
T.ARM / FLUTTER モードの場合
出力音の音量を調節します。 左に回しきると音は出なくなり、右に
回しきると +6dB 大きくなります。

9. BALANCE つまみ

ダイレクト音とエフェクト音の出力バラ ンスを調節します。
PITCH SHIFTER / HARMONIST / DETUNE モードの場合
BALANCEつまみを中央にするとダイ レクト音とエフェクト音の割合が同
等(1:1)になります。 左に回しきるとダイレクト音のみに
なり、右に回しきるとエフェクト音の みになります。

10. H.R KEY スイッチ

HARMONISTモード時に演奏するキーを 設定します。
演奏曲のキーと音程(PITCH スイッチの 設定位置)から入力音の音階ごとにハー
モニーの音階を決定します。詳しくは、
「キーの設定」(P.18)をご覧ください。
※ 演奏曲のキーを誤ると、正しい音程の
ハーモニーが出力されません。
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11. PITCH スイッチ

PITCH SHIFTER / DETUNE / T.ARM / FLUTTER モードの場合
ピッチ・シフト量を設定します。 詳しくは「各モードの説明」(P.14 〜
25)をご覧ください。
HARMONIST モードの場合
音程を設定します。詳しくは「各モー ドの説明」(P.16 〜 19)をご覧くだ
さい。
H.R KEY スイッチと PITCH スイッチ
(音程)の設定で出力するハーモニーの
音階については、「エフェクト音の音階 について」(P.19)をご覧ください。
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12. MODE スイッチ

PITCH SHIFTER / HARMONIST / DETUNE / T.ARM / FLUTTER を切り換
えます。モード別の各つまみの働きにつ いては「各モードの説明」(P.14 〜 25)
をご覧ください。

接続のしかた

●基本的な接続

ギター・アンプ
※ モノラルで使用するときは OUTPUT A ジャッ
クにギター・アンプを接続してください。
※電池での使用時、接続プラグをINPUTジャッ
クに差し込むと電源がオンになります。
※コードの抜き差しは、必ずアンプのボリュー
ムを下げた状態で行なってください。
ACアダプター BOSSPSA-100(別売)
Roland
※ エクスプレッション・
エレクトリック・ ギター
ペダルは、必ず指定の もの (別売:Rol and EV-5)をお 使いく だ
エクスプレッション・ペダル RolandEV-5(別売)
さい。他社製品を接続 すると、本体の故障の 原因になる場 合があ ります。
※ 他の機 器と 接続す るとき は、誤動作やス ピー
カーなどの破損を防ぐため、必ずすべての機器 の音量を絞った状態で電源を切ってください。
※ 音量を絞ってから電源を入れてください。音
量を絞っても、電源を入れるときに音がする ことがありますが、故障ではありません。
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●オーバードライブ/ディストーションを接続

ツイン・ギターのような濁らないディストーション・サウンドが得られます。 ※ コンプレッサーを使用する場合はギターのあとに接続してください。
オーバードライブ ディストーション
コンプレッサー
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●空間系エフェクター(ディレイ、リバーブ)を接続

PS-5 の出力音す べてに空間系の エフェ クトがかかります。
空間系
エフェクター
PITCH SHIFTER / HARMONIST / DETUNE モードで使用する場合
ダイレクト音(ピッチ・シフトしていな い音)にのみ空間系のエフェクトがかか
ります。
空間系
エフェクター
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各モードの説明

PITCH SHIFTER
最大± 2 オクターブのピッチ・シフト音 を出力します。
※ 単音、和音の両方で演奏できます。
(ピッチ・シフター)
1.
接続を終えたら(P.11)、ペダル・ス イッチを踏み、エフェクト・オンの状 態にします。(CHECK インジケーター
が点灯します。)
PITCH スイッチでお好みのシフト量
2.
を選びます。
14
-12 (-1 OCT)
-24 (-2 OCT)
-1
-2
-5
-7
1 2 5 7 12 (1 OCT) 24 (2 OCT)
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