このたびは、BOSS ベース・マルチプル・エフェクツ ME-50B をお買い上げいただきまして、ありがとうございます。
この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に「安全上のご注意」(P.2 〜 3)「使用上のご注意」(P.4)をよ
くお読みください。
また、この機器の優れた機能を十分ご理解いただくためにも、この取扱説明書をよくお読みください。取扱説明書は
必要なときにすぐに見ることができるよう、手元に置いてください。
主な特長
コンパクト・エフェクター感覚のシンプル
な操作性
各エフェクトに専用つまみを装備。コンパクト・エフェ
クター感覚の直感的な操作で、ダイレクトな音色変化を
得ることができます。
COSM による高品位サウンド
COSM を駆使した高品位エフェクト「コンプレッサー
/リミッター」「オーバードライブ/ディストーション」
により、代表的なビンテージ・サウンドからオリジナ
ル・サウンドまで、圧倒的かつ多彩なサウンドを演出す
ることができます。
COSM (Composite Object Sound Modeling)
COSM とは電 気回路や 構造・素材 など、音に影 響する
様々な要素を解析し、それらを組み合わせて再構築して
いくローランド独自のモデリング技術です。
多彩な機能のエクスプレッション・ペダル
ME-50B に装備されたエクスプレッション・ペダルで
は、6 種類のペダル専用エフェクトをコントロールする
ことができます。またスイッチの切り替えにより、ボ
リューム・ペダルとして使用することができます。
メモリー機能
作った音色を 24 種類まで記憶させることができます。
「メモリー・モード」では、ペダル操作により、記憶さ
せた音色を瞬時に呼び出して使うことができます。
AUX IN ジャック
AUX IN ジャックの装備により、CD/MD などの演奏に
合わせた練習が簡単に行えます。
電池駆動
ME-50B では、単 3 乾電池(6 本)と AC アダプター
(別売)の 2 電源方式を採用しています。
取扱説明書の英語版(有料)をご希望の方は、
販売店にお問い合わせください。
If you should require an English Owner’s
Manual (at a modest fee), please contact an
authorized Roland distributor.
2003 ボス株式会社
©
本書の一部、または全部を無断で複写・転載
することを禁じます。
安全上のご注意
安全上のご注意
火災・感電・傷害を防止するには
注意の意味について警告と
取扱いを誤った場合に、使用者が
警告
注意
死亡または重傷を負う可能性が想
定される内容を表わしています。
取扱いを誤った場合に、使用者が
傷害を負う危険が想定される場合
および物的損害のみの発生が想定
される内容を表わしています。
※物的損害とは、家屋・家財およ
び家畜・ペットにかかわる拡大
損害を表わしています。
以下の指示を必ず守ってください
警告
001
● この 機器を使用 する前に、以 下の指示と 取扱説
明書をよく読んでください。
..............................................................................................................
002c
● この機器および AC アダプターを分解したり、改
造したりしないでください。
..............................................................................................................
003
● 修理 /部品の交 換などで、取 扱説明書に 書かれ
ていないことは、絶対にしないでください。必
ずお買い上げ店またはローランド・サービスに
相談してください。
..............................................................................................................
004
● 次の ような場所 での使用や保 存はしない でくだ
さい。
○ 温度が極端に高い場所(直射日光の当たる場
所、暖房機器の近く、発熱する機器の上など)
○ 水気の近く(風呂場、洗面台、濡れた床など)
や湿度の高い場所
○ 雨に濡れる場所
○ ホコリの多い場所
○ 振動の多い場所
..............................................................................................................
007
● この 機器を、ぐらつ く台の上 や傾いた場 所に設
置しないでください。必ず安定した水平な場所
に設置してください。
..............................................................................................................
008b
● AC アダプターは、必ず指定のもの(PSA-100)
を、AC100V の電源で使用してください。
..............................................................................................................
図記号の例
は、注意(危険、警告を含む)を表わしていま
す。
具体的な注意内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を
表わしています。
は、禁止(してはいけないこと)を表わしてい
ます。
具体的な禁止内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。
●は、強制(必ずすること)を表わしています。
具体的な強制内容は、
左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜
くこと」を表わしています。
009
● 電 源コードを 無理に曲げ たり、電源コー ドの上
に重いものを載せたりしないでください。電源
コードに傷がつき、ショートや断線の結果、火
災や感電の恐れがあります。
..............................................................................................................
010
● こ の機器を 単独で、あるい はヘッド ホン、アン
プ、スピーカーと組み合わせて使用した場合、設
定によっては永久的な難聴になる程度の音量に
なります。大音量で、長時間使用しないでくだ
さい。万一、聴力低下や耳鳴りを感じたら、直
ちに使用をやめて専門の医師に相談してくださ
い。
..............................................................................................................
011
● こ の機器 に、異物(燃え やすいも の、硬貨、針
金など)や液体(水、ジュースなど)を絶対に
入れないでください。
..............................................................................................................
012c
● 次のような場合は、直ちに電源を切って AC ア
ダプターをコンセントから外し、お買い上げ店
またはローランド・サービスに修理を依頼して
ください。
○ AC アダプター本体や電源コードが破損した
とき
○ 煙が出たり、異臭がしたとき
○ 異物が内部に入ったり、液体がこぼれたりし
たとき
○ 機器が(雨などで)濡れたとき
○ 機器に異常や故障が生じたとき
..............................................................................................................
●の中に描かれています。
2
警告
013
● お子 様のいるご 家庭で使 用する場合、お 子様の
取り扱いやいたずらに注意してください。必ず
大人のかたが、監視/指導してあげてください。
..............................................................................................................
014
● この 機器を落と したり、この 機器に強い 衝撃を
与えないでください。
..............................................................................................................
015
● 電源 は、タコ足配線 などの無 理な配線を しない
でください。特に、電源タップを使用している
場合、電源タップの容量(ワット/アンペア)を
超えると発熱し、コードの被覆が溶けることが
あります。
..............................................................................................................
016
● 外国で使用する場合は、お買い上げ店または
ローランド・サービスに相談してください。
..............................................................................................................
019
● 電 池は、充電、加熱、分 解した り、または 火や
水の中に入れたりしないでください。
..............................................................................................................
注意
101b
● この機器と AC アダプターは、風通しのよい、正
常な通気が保たれている場所に設置して、使用
してください。
..............................................................................................................
102d
● AC アダプターをコンセントや機器本体に抜き
差しするときは、必ず AC アダプターの本体や
出力プラグを持ってください。
..............................................................................................................
103b
● 定期的に AC アダプターを抜き、乾いた布でプ
ラグ部分のゴミやほこりを拭き取ってくださ
い。また、長時間使用しないときは、AC アダプ
ターをコンセントから外してください。AC アダ
プターとコンセントの間にゴミやほこりがたま
ると、絶縁不良を起こして火災の原因になりま
す。
..............................................................................................................
104
● 接続 したコード やケーブ ル類は、繁雑に ならな
いように配慮してください。特に、コードやケー
ブル類は、お子様の手が届かないように配慮し
てください。
..............................................................................................................
106
● この 機器の上に 乗ったり、機 器の上に重 いもの
を置かないでください。
1107d
● 濡れた手で AC アダプターの本体や出力プラグ
を持って、コンセントや機器本体に抜き差しし
ないでください。
..............................................................................................................
108b
● この機器を移動するときは、AC アダプターをコ
ンセントから外し、外部機器との接続を外して
ください。
..............................................................................................................
109b
● お手入れをするときには、電源を切って AC ア
ダプターをコンセントから外してください。
..............................................................................................................
110b
● 落雷の恐れがあるときは、早めに AC アダプター
をコンセントから外してください。
..............................................................................................................
111(選択)
● 電 池の使い かたを間違 えると、破裂 したり、液
漏れしたりします。次のことに注意してくださ
い(P.6)。
1
○ 電池の + と - を間違えないように、指示どお
り入れてください。
2
○ 新しい電池と一度使用した電池や、違う種類
の電池を混ぜて使用しないでください。
3
○ 長時間使用しないときは、電池を取り出して
おいてください。
5
○ 液漏れを起こした場合は、柔らかい布で電池
ケースについた液をよくふきとってから新
しい電池を入れてください。また、漏れた液
が身体についた場合は、皮膚に炎症を起こす
恐れがあります。また眼に入ると危険ですの
ですぐに水でよく洗い流してください。
6
○ 電池を、金属性 のボール ペン、ネックレ ス、
ヘアピンなどと一緒に携帯したり、保管した
りしないでください。
..............................................................................................................
112
● 使 用済みの電 池は、あなたの 地域のゴミ 分別収
集のしかたに従って、捨ててください。
..............................................................................................................
..............................................................................................................
3
使用上のご注意
2 〜 3 ページに記載されている「安全上のご注意」以外に、次のことに注意してください。
電源、電池のセットや交換について
301
● 本機を冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、エアコンなどのイン
バーター制御の製品やモーターを使った電気製品が接続
されているコンセントと同じコンセントに接続しないで
ください。電気製品の使用状況によっては、電源ノイズに
より本機が誤動作したり、雑音が発生する恐れがありま
す。電源コンセントを分けることが難しい場合は、電源ノ
イズ・フィルターを取り付けてください。
302
● AC アダプターを長時間使用すると AC アダプター本体が
多少発熱しますが、故障ではありません。
303a
● この機器は消費電流が大きいため、AC アダプターの使用
をお薦めします。電池で使用する場合はアルカリ電池を使
用してください。
304a
● 電池のセットや交換は、誤動作やスピーカーなどの破損を
防ぐため、他の機器と接続する前にこの機器の電源を切っ
た状態で行なってください。
306b
● この機器には、電池が付属されています。この電池は、機
器の動作確認用のため、寿命が短い場合があります。
307
● 接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐた
め、必ずすべての機器の電源を切ってください。
設置について
351
● この機器の近くにパワー・アンプなどの大型トランスを持
つ機器があると、ハム(うなり)を誘導することがありま
す。この場合は、この機器との間隔や方向を変えてくださ
い。
352a
● テレビやラジオの近くでこの機器を動作させると、テレビ
画面に色ムラが出たり、ラジオから雑音が出ることがあり
ます。この場合は、この機器を遠ざけて使用してください。
352b
● 携帯電話などの無線機器を本機の近くで使用すると、着信
時や発信時、通話時に本機から雑音が出ることがありま
す。この場合は、それらの機器を本機から遠ざけるか、も
しくは電源を切ってください。
354a
● 直射日光の当たる場所や、発熱する機器の近く、閉め切っ
た車内などに放置しないでください。変形、変色すること
があります。
355b
● 極端に温湿度の違う場所に移動すると、内部に水滴がつく
(結露)ことがあります。そのまま使用すると故障の原因
になりますので、数時間放置し、結露がなくなってから使
用してください。
お手入れについて
401a
● 通常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、堅く絞っ
た布で汚れを拭き取ってください。汚れが激しいときは、
中性洗剤を含んだ布で汚れを拭き取ってから、柔らかい布
で乾拭きしてください。
402
● 変色 や変形の原 因となる ベンジン、シン ナーおよび アル
コール類は、使用しないでください。
修理について
451c
● お客様がこの機器や AC アダプターを分解、改造された場
合、以後の性能について保証できなくなります。また、修
理をお断りする場合もあります。
452
● 修理に出される場合、記憶した内容が失われることがあり
ます。大切な記憶内容はメモしておいてください。修理す
るときには記憶内容の保存に細心の注意を払っておりま
すが、メモリー部の故障などで記憶内容が復元できない場
合もあります。失われた記録内容の修復に関しましては、
補償も含めご容赦願います。
453a
● 当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維持
するために必要な部品)を、製造打切後 6 年間保有して
います。この部品保有期間を修理可能の期間とさせていた
だきます。なお、保有期間が経過した後も、故障箇所に
よっては修理可能の場合がありますので、お買い上げ店、
または最寄りのローランド・サービスにご相談ください。
その他の注意について
551
● 記憶した内容は、機器の故障や誤った操作などにより、失
われることがあります。失っても困らないように、大切な
記憶内容はメモしておいてください。
552
● 本体メモリーの失われた記憶内容の修復に関しましては、
補償を含めご容赦願います。
553
● 故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端子
などに過度の力を加えないでください。
554
●
ディスプレイを強く押したり、叩いたりしないでください。
556
● ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プラ
グを持ってください。
558a
● 音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかからないよ
うに、特に夜間は、音量に十分注意してください。ヘッド
ホンを使用すれば、気がねなくお楽しみいただけます。
559a
● 輸送や引っ越しをするときは、この機器が入っていたダン
ボール箱と緩衝材、または同等品で梱包してください。
562
● 接続には、当社ケーブル(PCS シリーズなど)をご使用
ください。他社製の接続ケーブルをご使用になる場合は、
次の点にご注意ください。
○ 接続ケーブルには抵抗が入ったものがあります。本機
との接続には、抵抗入りのケーブルを使用しないでく
ださい。音が極端に小さくなったり、全く聞こえなく
なる場合があります。ケーブルの仕様につきまして
は、ケーブルのメーカーにお問い合わせください。
988
● 盗難防止用ロック ( SECURITY LOCK)
市販の盗難防止用セキュリティー・ワイヤーなどを接続すること
ができます。
盗難防止用ロックは、キーケーブルロック等のセキュリティー・
ワイヤーに対応しています。日本国内総販売代理店は、以下のと
おりです。
七陽商事株式会社
〒 103-0007 東京都中央区日本橋浜町 2 丁目 55-7
ナナヨービル
Tel: 03-3663-7740
Fax: 03-3669-2367
220
● 文中記載の会社名及び製品名は、各社の商標または登録商
標です。
4
目次
安全上のご注意.......................................2
使用上のご注意.......................................4
音を出してみよう....................................6
電池の入れかた........................................................... 6
接続のしかた............................................................... 6
電源を入れる............................................................... 7
音量を調節する......................................................................... 7
電源を切る ..................................................................7
エフェクトの使いかた .............................8
各エフェクトの接続順について.................................. 8
COMPRESSOR/LIMITER
(コンプレッサー/リミッター).................................. 9
FILTER/TONE(フィルター/トーン).....................10
DRIVE/SYNTH(ドライブ/シンセ)........................12
DELAY/MODULATION
(ディレイ/モジュレーション)................................14
HOLD DLYの使いかた ....................................................... 16
.TAP DLY の使いかた ....................................................... 16
演奏テンポに同期したディレイを付ける........................ 16
演奏テンポに同期したモジュレーション効果を付ける
......... 17
作った音色を記憶させる/呼び出して使う
(メモリー・モード)
マニュアル/メモリー・モードの切り替え..............21
パッチについて .........................................................21
ライト操作 ................................................................22
記憶させた音色を呼び出して使う(パッチの切り替え)
ナンバーを切り替える..........................................................22
バンクを切り替える..............................................................22
メモリー・モード時の注意 .......................................23
音色変更について..................................................................23
テンポ設定について..............................................................23
HOLD DLYについて............................................................23
.TAP DLY について............................................................ 23
パッチの設定を変える(パッチ・エディット・モード)
................................ 21
...22
...24
便利な機能 ..........................................25
チューニングする(バイパス/チューナー)............25
フット・スイッチを使う...........................................26
コンプレッサー/リミッターをオン/オフさせる........26
演奏テンポに同期した効果を付ける.................................26
バンクを切り替える..............................................................27
CD や MD に合わせて練習する(AUX IN)............... 27
ペダル .......................................................................18
ボリューム・ペダルとして使う......................................... 18
エクスプレッション・ペダルとして使う........................ 18
SOUND HOLD の使いかた................................................. 19
KICK DRUM の使いかた..................................................... 19
MASTER(マスター)................................................20
NOISE SUPPRESSOR(ノイズ・サプレッサー)....20
BYPASS(バイパス)について................................20
文中の表記について
● [ ]で囲まれた英字は、パネル上のボタンを表します。
(例)
資料....................................................28
工場出荷時の設定に戻す(ファクトリー・リセット)
エクスプレッション・ペダルの調整.........................28
故障と思う前に .........................................................29
主な仕様....................................................................30
......28
パッチ一覧 ..........................................31
工場出荷時の設定.................................32
ブランク・チャート .............................34
索引....................................................38
[WRITE]: WRITE(ライト)ボタン
● (P.**)は参照ページを示しています。
5
音を出してみよう
ステレオ
ヘッドホン
ベース・ギター
CD/MD
プレーヤーなど
ACアダプター
(PSA-100:別売)
ベース・アンプ
電池の入れかた
※ この機器には、電池が付属されています。この電池は、
機器の動作確認用のため、寿命が短い場合があります。
図のように、電池の向きに注意して付属の電池を入れます。
fig.0010
接続のしかた
ME-50B には、アンプやスピーカーは内蔵されていません。
音を出すためには、 ベース・アンプまたはステレオ・ヘッド
ホンなどを用意してください。
※ 他の機器と接続するときは、誤動作やスピーカーなどの
破損を防ぐため、必ずすべての機器の音量を絞り、電源
を切った状態で行ってください。
fig.0020
•
•
•
•
•
•
•
本体を裏返す際は、つまみなどを破損しないように、新
聞や雑誌などを重ねて本体の四隅や両端に敷いてくださ
い。また、その際、つまみなどが破損しないような位置
に配置してください。
本体を裏返す際は、落下や転倒を引き起こさないよう取
扱いにご注意ください。
電池の+(プラス)と−(マイナス)を間違わないよう
に入れてください。
電池が消耗してくると、ディスプレイにbと表示され
ます。その場合は新しい電池と交換してください。
電池交換の際は、単 3 電池を 6 本使用してください。
電池は、新しい電池と一度使用した電池や種類の違う電
池を混ぜて使用しないでください。液漏れの原因となり
ます。
電池の種類によっては、使用時間が短くなる場合があり
ます。
電池による連続使用時間は、アルカリ電池で約 12 時間、
マンガン電池で約 3.5 時間です。(使用状態によって異な
ります。)
● AC アダプターを使用する場合でも電池を入れておくと、
万一 AC アダプターのコードが本体から抜けても演奏が
続けられます。
● AC アダプターのコードは図のようにコード・フックに固
定してください。誤ってコードを引っ張ってしまっても、
プラグが抜けて電源が切れてしまうことや、AC アダプ
ター・ジャックに無理な力が加わることを防ぐことがで
きます。
fig.0040
● モノで出力する場合は、L(MONO)ジャックだけにケー
ブルを接続してください。
6
● AUX IN ジャックと CD/MD プレーヤーを接続するケー
ブルには、抵抗入りケーブルを使用しないでください。
抵抗入りケーブルを使用すると、CD/MD プレーヤー
の音が聞こえなくなることがあります。
音を出してみよう
電源を入れる
正しく接続したら必ず次の順番で電源を投入してください。
手順を間違えると、誤動作をしたりスピーカーなどが破損す
る恐れがあります。
※ CD/MD プレーヤーをお使いの場合は、あらかじめ電源
を入れておいてください。
ME-50B
1.
fig.0041
ベース・アンプ/ステレオ/ MTR など
2.
※ アンプなどのボリュームは、すべての接続を終え電源を
オンにした後に上げてください。
※ この機器は回路保護のため、電源をオンしてからしばら
くは動作しません。
音量を調節する
ME-50B の音量を MASTER LEVEL つまみで調節します。
fig.0050
音が出ない/音が小さいときは
● 他の機器と正しく接続されていますか。
接続をもう一度確認してください。
● ボリュームが下がっていませんか。
接続しているアンプやミキサーのボリュームを確認して
ください。
ヘッドホンをつなぐと、ヘッドホンから音が聞こえますか。
●
音が出るようであれば、アンプなどと接続しているケー
ブルが断線していたり、外部機器の設定が誤っている場
合が考えられます。もう一度、接続ケーブルや外部機器
を確認してください。
● エクスプレッション・ペダルで、レベルが下がった状態
になっていませんか。
エクスプレッション・ペダルをボリューム・ペダルとし
て使っている場合、ペダルのつま先部分を上げた状態で
は音が出なくなります。(P.18)
● チューナー・モードになっていませんか。(P.25)
チューナー・モードでは、出力はバイパス音になり、エ
クスプレッション・ペダルはボリューム・ペダルとして
使います。
エクスプレッション・ペダルをボリューム・ペダルとし
て使っている場合、ペダルのつま先部分を上げた状態で
は音が出なくなります。(P.18)
● AUX IN ジャックと CD/MD プレーヤーの接続に抵抗入
りケーブルを使っていませんか。
抵抗入りケーブルを使用すると、CD/MD プレーヤー
の音が聞こえなくなることがあります。
※ MASTER LEVEL つまみを上げすぎると音が歪みます。
※ エフェクトがすべてオフになっているときは、MASTER
LEVELつまみが中央の位置で入出力が同じレベルになり
ます。
※ MASTER LEVEL つまみの設定は、パッチごとに記憶さ
れます。(P.21)
電源を切る
1.
本体、および接続しているベース・アンプなどの音量を
最小にします。
2.
ベース・アンプ/ステレオ、MTR などの電源をオフにし
ます。
3.
ME-50B の電源をオフにします。
7
エフェクトの使いかた
電源投入時、FILTER/TONE、DRIVE/SYNTH、DELAY/MODULATION は必ずオフ になります。ま た、エクスプレ ッショ
ン・ペダルはボリューム・ペダルの機能になります。
※ DELAY/MODULATION の TYPE つまみがHOLD DLYになっているときは、DELAY/MODULATION のインジケーター
が点灯し、DELAY/MOD ペダル・インジケーターが一定の間隔を空けて点滅して録音待機状態を示します。(P.16)
以降記載の会社名および製品名は各社の商標または登録商標でボスとは関係ありません。
本書では COSM によってシミュレートされたサウンドを適切に表現するために、これらの名称を使用しています。
各エフェクトの接続順について
各エフェクトの接続順は、エフェクトの設定に応じて、自動的に最適な接続順になります。
fig.0060
DRIVE/SYNTH = SYNTH
SAW LEAD /
MILD FILTER /
DEEP FILTER /
SQUARE
(DRIVE / SYNTH)
+1 OCTAVE /
-1 OCTAVE
(EXPRESSION)
EQ
(MASTER)
DRIVE/SYNTH = SYNTH以外
OCTAVE UP /
SLOW GEAR /
DEFRETTER /
ENHANCER /
BOTTOM BOOST /
MID SHAPE /
HOLLOW
(FILTER / TONE)
NOISE
SUPPRESSOR
COMPRESSOR /
LIMITER
(FILTER / TONE)
FOOT
VOLUME
DELAY/MOD = HOLD DLY
OC TAVE
DOWN
SOUND
HOLD
(EXPRESSION)
NATURAL /
BASS DRIVER /
OVER DRIVE /
DISTORTION /
MUFF FUZZ /
METAL /
HI-BAND DRIVE
(DRIVE / SYNTH)
T.WAH DOWN /
(FILTER / TONE)
DELAY /
MODULATION
KICK DRUM
(EXPRESSION)
T.WAH UP /
T.WAH EDGE
DELAY/MOD = HOLD DLY以外
WAH /
RESONANCE
(EXPRESSION)
LEVEL
(MASTER)
8
エフェクトの使いかた
COMPRESSOR/LIMITER(コンプレッサー/リミッター)
fig.0110
COMPRESSOR/LIMITERインジケーター
入力信号の音量を均一化することによってロング・サステイ
ンを得る効果(コンプレッサー)と、音のピークだけを抑え
て歪みを防止する効果(リミッター)があります。
TYPE つまみ
OFF
コンプレッサー/リミッターの効果が無くなります(バ
イパス状態)。
※ OFF にすると、COMPRESSOR/LIMITER インジケー
ターが消灯します。
NATURAL
効果を強くかけても音痩せの少ない自然な演奏感が得ら
れます。特にスラップやハード・ピッキングで演奏する
場合に効果的です。
LIMITER
設定値以上の入力信号のレベルを抑えることで歪みを防
ぎます。
THRESHOLD/SUSTAIN つまみ
効果の深さを調節します。
TYPE が NATURAL、LIMITER、160D SOFT、160D HARD
のとき:
リミッターの効き始める音量を設定する THRESHOLD つま
みとして動作します。
左に回すほど低いレベルからリミッターの効果が得られま
す。
TYPE が D-COMP のとき:
音を持続させる度合いを調節する SUSTAIN つまみとして動
作します。
右に回すほどロング・サステインが得られます。
LEVEL つまみ
コンプレッサー/リミッターをオンにしたときの音量を調節
します。コンプレッサー/リミッターのオン/オフを切り替
えたときの音量バランスをとるために使います。
フット・スイッチを使ってコンプレッサー/リミッター
のオン/オフを切り替えることができます。詳しくは
『フット・スイッチを使う』(P.26)をご覧ください。
160D SOFT
リミッターの圧縮率を弱めに設定した dbx 160x のモデ
リングです。
160D HARD
リミッターの圧縮率を強めに設定した dbx 160x のモデ
リングです。
D-COMP
MXR DynaComp のモデリングです。
9
エフェクトの使いかた
FILTER/TONE(フィルター/トーン)
fig.0120
FILTER/TONEインジケーター
ペダル
インジケーター
FILTER/TONE
ペダル
ベース音自体の特徴を変化させる 11 種類のエフェクトが用
意されています。この中から使用エフェクトを 1つ選びます。
FILTER/TONE ペダル
ペダルを踏むたびにフィルター・トーンのオン/オフが切り
替わります。オンになるとインジケーターが点灯します。
TYPE つまみ
11 種類のエフェクトの中から使用エフェクトを 1 つ選びま
す。
T.WAH UP/T.WAH DOWN/T.WAH EDGE
ベースを弾くときの音量によってワウ効果が変化するエ
フェクトです。
T.WAH UP:
入力に応じてフィルターが高い周波数方向に動きます。
T.WAH DOWN:
入力に応じてフィルターが低い周波数方向に動きます。
T.WAH EDGE:
よりクセの強いフィルター効果を得られます。
SENS/BOTTOM つまみ
フィルターが変化するときの感度を調節します。
DEPTH/TONE つまみ
ワウ効果の基準周波数を調節します。
RESONANCE/E.LEVEL つまみ
基準周波数付近のワウ効果のかかり具合を調節します。
左に回すと基準周波数の周辺の広い範囲でワウ効果が得
られ、右に回すと狭い範囲でワウ効果が得られます。
OCTAVE UP/OCTAVE DOWN
入力音より 1 オクターブ上(OCTAVE UP) または 1 オ
クターブ下(OCTAVE DOWN) の音を加えて音に厚みを
つけるエフェクトです。
※ 2 つ以上の音を同時に弾くと、正しく動作しません。
SENS/BOTTOM つまみ
ダイレクト音の音量を調節します。
10
DEPTH/TONE つまみ
オクターブ音の音色を調節します。左に回すとマイルド
な音に、右に回すとシャープな音になります。
RESONANCE/E.LEVEL つまみ
オクターブ音の音量を調節します。
エフェクトの使いかた
SLOW GEAR
ボリューム奏法(バイオリン奏法)の効果を作り出しま
す。
SENS/BOTTOM つまみ
スロー・ギアの感度を調節します。左に回すと弱いピッ
キングには反応せず、強いピッキングだけに効果が現れ
るようになります。
DEPTH/TONE つまみ
ピッキングを行なってから音量が最大になるまでの時間
を調節します。
RESONANCE/E.LEVEL つまみ
エフェクト音の音量を調節します。
DEFRETTER
普通のベースでフレットレス・ベースの音をシミュレー
トすることができます。
SENS/BOTTOM つまみ
入力音に対するデフレッターの効き具合を調節します。
DEPTH/TONE つまみ
音色を調節します。左に回すとマイルドな音に、右に回
すとシャープな音になります。
BOTTOM BOOST/MID SHAPE/HOLLOW
ベース音の特長を変化させます。
BOTTOM BOOST:
低域をブーストした音色になります。
MID SHAPE:
中域をカットした音色になります。
HOLLOW:
ボディーの共鳴音を付加したエレアコ・ベース風の音色
になります。
SENS/BOTTOM つまみ
低音域の音色を調節します。
DEPTH/TONE つまみ
高音域の音色を調節します。
RESONANCE/E.LEVEL つまみ
音量を調節します。
RESONANCE/E.LEVEL つまみ
デフレッターの音量を調節します。
ENHANCER
入力レベルの変化に応じて、輪郭のはっきりした音に加
工します。
SENS/BOTTOM つまみ
エンハンサーの感度を調節します。右に回すほど、弱く
弾いた時でも効果がかかるようになります。
DEPTH/TONE つまみ
エンハンサー効果がかかり始める周波数を調節します。
右に回すほど、高い周波数で効果がかかります。
RESONANCE/E.LEVEL つまみ
エンハンス効果の度合いを調節します。
11
エフェクトの使いかた
DRIVE/SYNTH(ドライブ/シンセ)
fig.0130
DRIVE/SYNTHインジケーター
ペダル
インジケーター
DRIVE/SYNTH
ペダル
音を歪(ひず)ませたり、アナログ・シンセ風の音を作り出
すエフェクトです。
DRIVE/SYNTH ペダル
ペダルを踏むたびにドライブ/シンセのオン/オフが切り替
わります。オンになるとインジケーターが点灯します。
TYPE つまみ
NATURAL
より自然な歪みが得られるオーバードライブです。
BASS DRIVER
TECH21 の SANSAMP BASS DRIVER DI のモデリング
です。
OVER DRIVE
ボス ODB-3 のモデリングです。
DISTORTION
ベース用にチューンされたディストーションです。
MUFF FUZZ
Electro-Harmonix の Big Muff π のモデリングです。
METAL
荒々しい過激な歪みのディストーションです。
HI-BAND DRIVE
低音域は歪ませずに高音域のみを歪ませるディストー
ションです。強く歪ませても低域がしっかりと出るのが
特徴的です。
SAW LEAD
フィルターの動きが少ないのこぎり波によるシンセ・
ベースの音色です。
この音色とエクスプレッション・ペダル(P.18)を
RESONANCE に設定して組み合わせて使うと、さらに効
果的です。
12
MILD FILTER
フィルターの効きかたが比較的弱い、のこぎり波による
シンセ・ベースの音色です。ベースを弾く強さや音程に
応じてフィルターの動きが変化します。
DEEP FILTER
強力なフィルターのかかった、のこぎり波によるシンセ・
ベースの音色です。ベースを弾く強さや音程に応じて
フィルターの動きが変化します。
SQUARE
矩形波によるシンセ・ベースの音色です。ベースを弾く
強さや音程に応じてフィルターの動きが変化します。
※ SYNTH(SAW LEAD 〜 SQUARE)を選んでいるとき
は、2 つ以上の音を同時に弾くと正しく動作しません。