このたびは、ローランド・サン
プリング・グルーブボックス
MC-909 をお買い上げいただき
まして、まことにありがとうご
ざいます。
MC-909 の取扱説明書は、「ク
イック・スタート」、「取扱説明
書」の 2 冊構成になっていま
す。この「クイック・スター
ト」は、MC-909 の基本的な使
いかたを短時間で覚えていただ
くために用意したものです。
クイック・スタート
MC-909 でオリジナル曲を完成させるまで
オリジナル曲(パターン)を作る...............................2
音色を選ぶ ......................................................................................................... 4
内蔵音色から選ぶ................................................................................. 4
サンプリングした音を使用する........................................................6
コンピューターから取り込んだ音を使用する............................ 14
音色をエディットする ..................................................................... 14
シーケンサーに入力する ............................................................................. 14
ドラム・パートの演奏を作成する.................................................14
ベース・パートの演奏を作成する.................................................19
アルペジオ演奏をレコーディングする ........................................ 22
1 小節のパターンを 4 小節のパターンにする............................ 24
サンプリングしたフレーズを同期演奏させる............................ 26
既存のパターンからパートをコピーする .................................... 26
パターンを修正する ..................................................................................... 26
各パートのバランスを調節する................................................................. 27
エフェクトをかける ..................................................................................... 27
201a
この機器を正しくお使いいただ
くために、ご使用前に「安全上の
ご注意」(取扱説明書 P.2)と「使
用上のご注意」(取扱説明書 P.4)
をよくお読みください。また、こ
の機器の優れた機能を十分ご理
解いただくためにも、クイック・
スタートと取扱説明書をよくお
読みください。クイック・スター
トと取扱説明書は必要なときに
すぐに見ることができるよう、手
元に置いてください。
作成したパターンを保存する....................................28
マスタリングする......................................................30
MD に録音する .............................................................................................. 31
コンピューターで CD を制作する............................................................. 31
パターン作成者のプロフィール ................................32
■本文中の表記について
•
[ ]で囲まれた文字は、パネル上のボタンやダイヤル、つまみ、スライダーを表します。
文中の(P.**)は参照ページを表しています。
•
985
※ 本書では、画面を使用して機能説明をしていますが、工場出荷時の設定(音色名など)
と本文中の画面上の設定は一致していません。あらかじめご了承ください。
987
※ 取扱説明書の英語版(有料)をご希望の方は、販売店にお問い合わせください。
If you should require an English Owner’s Manual (at a modest fee), please contact an
authorized Roland distributor.
202
2002 ローランド株式会社 本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。
©
オリジナル曲(パターン)を作る
ここでは、MC-909 を使ってオリジナルのパターンを作成する方法を、順を追って
説明していきます。
パターンを選ぶ
ユーザー・パターン 001 に、オリジナル・パターンを作成してみましょう。
1.
[PATTERN]を押して、パターン・モードにします。
[F1(List)]を押します。
2.
2
ターン・モードで立ち上が
ります。
[F2(User)]を押します。
3.
4.
[VALUE]を回して、「U:001」のパターンを選びます。
5.
[F6(Select Pattern)]を押します。
オリジナル曲(パターン)を作る
これで、ユーザー・パターン 001 が選ばれました。
3
オリジナル曲(パターン)を作る
音色を選ぶ
■内蔵音色から選ぶ
プリセット・パッチ/リズム・セットの中から、各パートで使用するパッチ/リズ
ム・セットを選びます。
パート 10 にリズム・セット(ドラム)を選ぶ場合
[PATCH/SAMPLE]を押して、パッチ・モードにします。
1.
パート・ボタン[10]を押して点灯させます。
2.
[PART](SELECT/MUTE)が点灯している場合は、ボタンを押して消灯させてか
ら、パート・ボタン[10]を押して点灯させます。
3.
[F1(List)]を押します。
[F4(Rhythm)]を押して、リズム・セット・リストを表示させます。
4.
4
めリズム・セットが選ばれ
ています。
[VALUE]を回して、リズム・セットを選びます。
5.
ここでは、「PR-A:001 909 TR-909 1」を選んでみます。
[F6(Select)]を押します。
6.
オリジナル曲(パターン)を作る
[CURSOR(左/右)]を
押すと、バンクを切り替え
ることができます。
パート 10 に「PR-A:001 909 TR-909 1」が選ばれました。
→
ドラム・パートの演奏を作成する(P.14)
パート 2にベースの音色を選ぶ場合
続けて、ベースの音色を選びましょう。
1.
パート・ボタン[2]を押して点灯させます。
2.
[F1(List)]を押します。
[F3(Patch)]を押して、パッチ・リストを表示させます。
3.
4.
[VALUE]を回して、パッチを選びます。
ここでは、「PR-C:030 SH-101 Bs 2」を選んでみます。
画面のチェック・ボックス
に「
5.
[F6(Select)]を押します。
パート 2 に「PR-C:030 SH-101 Bs 2」が選ばれました。
→
ベース・パートの演奏を作成する(P.19)
他のパートも、同様にして音色を選びます。
5
オリジナル曲(パターン)を作る
■サンプリングした音を使用する
CD などの外部音源から、音(波形)をサンプルとして取り込み、そのサンプルを
使ってパッチ/リズム・セットを作ります。
ここでは、INPUT L/R ジャックに接続した CD プレーヤーを使って、付属のサン
プル・データ CD からフレーズをサンプリングします。
あらかじめ、CD プレーヤーを接続しておいてください。
パート 16 にCDからサンプリングしたフレーズを選ぶ場合
付属のサンプル・データ CD「SAMPLE SHOW」のトラック 24 の、先頭から約 4
秒間のフレーズをサンプリングしてみます。
CD からサンプリングする
パート・ボタン[16]を押して点灯させます。
1.
2.
[SAMPLING/RESAMPLING]を押して、サンプリング・メニュー画面を
表示させます。
は、誤動作やスピーカーな
どの破損を防ぐため、必ず
すべての機器の音量を絞
り、電源を切った状態で
行ってください。
3.
[F1(Sampling)]を押して、サンプリング・スタンバイ画面にします。
4.
[CURSOR(上)]で「Input Select」にカーソルを合わせます。
[VALUE]を回して「LINE IN L/R」を選びます。
5.
[CURSOR(下)]を押して、「Pre Sample Time」にカーソルを合わせます。
6.
「MICROPHONE」にする
と、接続した機器の音量が
非常に大きくなります。接
続機器から音が出ていない
状態で Input Select を設定
してください。
6
オリジナル曲(パターン)を作る
[VALUE]を回して「0ms」に設定します。
7.
8.
CD プレーヤーで、トラック 24 を再生して、入力レベルを調節します。
画面のレベル・メーターを見ながら、VOLUME セクションの[INPUT]つまみで
適当な音量に調節します。
9.
CD の再生を停止してから、[F2(Auto Trig)]を押して、画面のチェック・
ボックスに「 ✔」を表示させます。
音声が入力されると、自動的にサンプリングを開始するようになります。
Auto Trigger Level は「5」にしておきます。
10.
[F3(Trim Sw)]を押して、チェック・ボックスに「 ✔」を表示させます。
サンプリング後に、スタート・ポイントとエンド・ポイント(取扱説明書 P.113)
が音のある区間に自動設定されます。
11.
CD を再生して、サンプリングを開始します。
12.
クリック音が聴こえたら、[F5(Stop)]を押してサンプリングを停止しま
す。
サンプル・エディット画面が表示されます。
続けて、サンプルをエディットします。
CD は、フレーズの終了ポ
イントにクリック音が録音
されています。
ティー・パッドを押さえる
と、サンプルの音を聴くこ
とができます。
7
オリジナル曲(パターン)を作る
付属のサンプル・データ
CD のジャケットには、各
トラックの BPM が記載さ
れています。トラック 24
の BPM は、
サンプルの BPM がわから
ない場合は、サンプルに合
わせて TAP ボタン(取扱
説明書 P.23)を 3 回以上
叩くことで、BPM を知る
ことができます。
サンプルのオリジナル・キーと BPM を設定する
[F2(Sample Param)]を押します。
1.
[CURSOR(下)]を押して、カーソルを「Original Key」に合わせます。
2.
[VALUE]または[INC/DEC]で「60(C4)」に設定します。
3.
ベロシティー・パッド[2](C4)を押したとき に、サンプルが元のピッチで再生
されるようになります。
4.
[CURSOR(下)]を押して、カーソルを「BPM」に合わせます。
[VALUE]または[INC/DEC]で「
5.
[F6(Close)]を押します。
6.
サンプルを加工する
サンプリングしたフレーズ(サンプル)には、色々な加工をすることができ ます。
ここでは、フレーズ終了部分のクリック音をカットした後、音量を最大化して、パッ
チに使えるようにします。
1.
[CURSOR(下)]を押して、カーソルを「End Point」に合わせます。
[VALUE]を左に回して、エンド・ポイント(波形の上に表示される「E」
2.
の文字)を移動させます。
画面でサンプルの波形を見ながら、フレーズ終了部分のクリック音が聴こえなくな
る所まで移動させます。
=125.00」に設定します。
[INC/DEC]を押して微調
整することができます。
8
押して、画面の縮小/拡大
をすることができます。
3.
[F4(Truncate)]を押します。
[F6(Execute)]を押します。
4.
不要部分をカットしてよいか確認するメッセージが表示されます。
オリジナル曲(パターン)を作る
5.
もう一度[F6(Execute)]を押します。
サンプルの不要な部分がカットされます。
→ トランケート(取扱説明書 P.115)
次に、音量を最大化します。
6.
[NORMALIZE/AMP]を押します。
7.
[F6(Execute)]を押します。
音量を最大化してよいか確認するメッセージが表示されます。
もう一度[F6(Execute)]を押します。
8.
最大音量を超えない範囲でサンプル全体のレベルが大きくなります。
→ ノーマライズ(取扱説明書 P.119)
サンプルの加工が完了しました。
作成したサンプルは、電源を切ると失われてしまいます。残すためには保存操作を
します。
9
オリジナル曲(パターン)を作る
サンプルを保存する
サンプル・エディット画面で[WRITE]を押します。
1.
ライト・メニュー画面が表示されます。
「Sample」が反転表示になって選ばれていることを確認します。
fig.Q4-01
[F6(Sample)]または[ENTER]を押します。
2.
サンプル・ネームの入力画面が表示されます。
fig.Q4-02
作成したサンプルに名前を付けます。
3.
ここでは、サンプルの名前を「Gtr & Pf」として保存することにします。
[CURSOR(左/右)] カーソル(文字を入力/変更する位置)を移動します。
[CURSOR(上/下)] アルファベットの大文字/小文字を切り替えます。
[VALUE][INC/DEC] 文字を選びます。
[F1(Change Type)] 文字の種類を選びます。
押すたびに、大文字(A)、小文字(a)、数字・記号(0)
の先頭の文字が選ばれます。
[F2(Delete)] カーソル位置の文字を削除して、後ろの文字を 1 桁ずつ
前にずらします。
[F3(Insert)] カーソル位置にスペース(空白)を挿入します。
※ 入力を途中で止めたい場合は[F5(Cancel)]を押します。
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