Roland CPM-300 User Manual [ja]

CPM-300の特長
● 軽量・省電力・省スペース
新開発の高効率アンプ技術により、150W+150W(4Ω)のハイ・パワーで超軽量6.0Kg、消費電力は従 来製品の約1/2、および発熱量は約1/3です。(実使用時、当社比)搬入搬出の作業をラクに、しかも設置 場所を選ばないコンパクト設計。持ち運びしやすいハンドルも装備しました。イベントなどの簡易PA用と して最適です。自然空冷方式のため、音も静かです。
● 豊富なミキサー機能、簡単操作
● PAの大敵、ハウリングを簡単に除去
デジタル信号処理による「アンチ・フィードバック機能」を搭載。ハウリングの発生ポイントを簡単な操 作で自動的に検出し、除去します。
● 高品位デジタル・エフェクトを内蔵
4種類のデジタル・リバーブを内蔵しています。カラオケ・エコーからホール・サウンドまで、簡単な操 作で高品位な音の演出ができます。
● パワー・アンプ部にリミッターを内蔵
アンプ部にリミッター回路を装備しました。アンプ部のクリップによる音の割れやスピーカー破損を防ぐ ことができます。
● 信頼性を重視(各種保護回路)
出力ショート時のPC制限回路をはじめ、温度保護回路、スピーカーを保護するDC検出回路、電源投入時の ショック・ノイズをカットするミューティング回路など、各種保護回路により万全の信頼性を実現しまし た。
高効率アンプ技術 ECOS(EfficiencyControlOperationSystem)
ECOS(EfficiencyControlOperationSystem)は、ローランドが新たに開発した高効率アンプ技術です。音質 を犠牲にすることなく、従来型のアンプに比べて消費電力を約1/2、発熱量を約1/3に抑えました。この結果、放 熱構造や電源部を小さくすることができ、従来にない小型・軽量化が実現しました。
取扱説明書
このたびは、ローランド POWEREDMIXERCPM-300をお買い上げいただきまして、まこと にありがとうございます。この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に「安全上のご 注意」(P.2,3)と「使用上のご注意」(P.4)をよくお読みください。また、この機器の優れた機 能を十分ご理解いただくためにも、この取扱説明書をよくお読みになり、必要なときにすぐに 見ることができるよう、手元に置いてください。
1998 ローランド 本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。
01677301 '99-10-C2-21N
●この機器を使用する前に、以下の指示と取扱 説明書をよく読んでください。
.............................................................................................................
●この機器を分解したり、改造したりしないで ください。
.............................................................................................................
●修理/部品の交換などで、取扱説明書に書か れていないことは、絶対にしないでください。 必ずお買い上げ店またはローランド・サービス に相談してください。
.............................................................................................................
●次のような場所での使用や保存はしないでく ださい。 ○温度が極端に高い場所(直射日光の当たる場 所、暖房機器の近く、発熱する機器の上など) ○水気の近く(風呂場、洗面台、濡れた床など) や湿度の高い場所 ○ホコリの多い場所 ○振動の多い場所
.............................................................................................................
●この機器を、ぐらついた台の上や傾いた場所 に設置しないでください。必ず安定した水平な 場所に設置してください。
.............................................................................................................
警告
安全上のご注意
火災・感電・傷害を防止するには
このマークは、注意喚起シンボルです。取扱説明書 などに、一般的な注意、警告、危険の説明が記載さ れていることを表わしています。
このマークは、機器の内部に絶縁されていない「危 険な電圧」が存在し、感電の危険があることを警 告しています。
マークについて この機器に表示されているマークには、次のような意味があります。
注意:
感電防止のため、パネルやカバーを外さないでください。 この機器の内部には、お客様が修理/交換できる部品 はありません。 修理は、お買い上げ店またはローランド・サービスに 依頼してください。
注意
感電の恐れあり
キャビネットをあけるな
以下の指示を必ず守ってください
図記号の例
取扱いを誤った場合に、使用者が 傷害を負う危険が想定される場合 および物的損害のみの発生が想定 される内容を表わしています。  ※物的損害とは、家屋・家財およ
び家畜・ペットにかかわる拡大 損害を表わしています。
取扱いを誤った場合に、使用者が 死亡または重傷を負う可能性が想 定される内容を表わしています。
は、強制(必ずすること)を表わしています。
具体的な強制内容は、
の中に描かれています。
左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜 くこと」を表わしています。
警告
注意
注意の意味について警告と
 は、注意(危険、警告を含む)を表わしていま す。 具体的な注意内容は、 の中に描かれています。 左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を 表わしています。
 は、禁止(してはいけないこと)を表わしてい ます。 具体的な禁止内容は、 の中に描かれています。 左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。
2
警告
●電源プラグは、必ずAC100Vの電源コンセ ントに差し込んでください。
.............................................................................................................
●電源コードを無理に曲げたり、電源コードの 上に重いものを載せたりしないでください。電 源コードに傷がつきます。
.............................................................................................................
●この機器を単独で、あるいはヘッドホン、ア ンプ、スピーカーと組み合わせて使用した場合、 設定によっては永久的な難聴になる程度の音量 になります。大音量で、長時間使用しないでく ださい。万一、聴力低下や耳鳴りを感じたら、 直ちに使用をやめて専門の医師に相談してくだ さい。
.............................................................................................................
●この機器に、異物(燃えやすいもの、硬貨、 針金など)や液体(水、ジュースなど)を絶対 に入れないでください。
.............................................................................................................
●次のような場合は、直ちに電源を切って電源 コードをコンセントから外し、お買い上げ店ま たはローランド・サービスに修理を依頼してく ださい。
○電源コードやプラグが破損したとき ○異物が内部に入ったり、液体がこぼれたり したとき ○機器が(雨などで)濡れたとき ○機器に異常や故障が生じたとき
.............................................................................................................
●お子様のいるご家庭で使用する場合、お子様 の取り扱いやいたずらに注意してください。必 ず大人のかたが、監視/指導してあげてくださ い。
.............................................................................................................
●この機器を落としたり、この機器に強い衝撃 を与えないでください。
.............................................................................................................
●電源は、タコ足配線などの無理な配線をしな いでください。特に、電源タップを使用してい る場合、電源タップの容量(ワット/アンペア) を超えると発熱し、コードの被覆が溶けること があります。
.............................................................................................................
●外国で使用する場合は、お買い上げ店または ローランド・サービスに相談してください。
●この機器は、風通しのよい、正常な通気が保 たれている場所に設置して、使用してください。
.............................................................................................................
●電源コードをコンセントに抜き差しするとき は、必ず電源プラグを持ってください。
.............................................................................................................
●長時間使用しないときは、電源プラグをコン セントから外してください。
......................................................................................
●接続したコードやケーブル類は、繁雑にな らないように配慮してください。特に、コー ドやケーブル類は、お子様の手が届かないよ うに配慮してください。
.............................................................................................................
●この機器の上に乗ったり、機器の上に重いも のを置かないでください。
.............................................................................................................
●濡れた手で電源コードのプラグを持って、コ ンセントに抜き差ししないでください。
.............................................................................................................
●この機器を移動するときは、電源プラグをコ ンセントから外し、外部機器との接続を外して ください。
.............................................................................................................
●お手入れをするときには、電源を切って電源 プラグをコンセントから外してください(P.9)。
.............................................................................................................
●落雷の恐れがあるときは、早めに電源プラグ をコンセントから外してください。
.............................................................................................................
警告
警告
3
注意
使用上のご注意
2、3ページに記載されている「安全上のご注意」以外に、次のことに注意してください。
電源について
●雑音を発生する装置(モーター、調光器など)や消費電力の大きな機器とは、別のコンセントを使用してくだ さい。
●接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐため、必ずすべての機器の電源を切ってください。
設置について
●この機器の近くにパワー・アンプなどの大型トランスを持つ機器があると、ハム(うなり)を誘導することが あります。この場合は、この機器との間隔や方向を変えてください。
●テレビやラジオの近くでこの機器を動作させると、テレビ画面に色ムラが出たり、ラジオから雑音が出ること があります。この場合は、この機器を遠ざけて使用してください。
お手入れについて
●通常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、堅く絞った布で汚れを拭き取ってください。汚れが激しいと きは、中性洗剤を含んだ布で汚れを拭き取ってから、柔らかい布で乾拭きしてください。
●変色や変形の原因となるベンジン、シンナーおよびアルコール類は、使用しないでください。
修理について
●お客様がこの機器を分解、改造された場合、以後の性能について保証できなくなります。また、修理をお断り する場合もあります。
●当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維持するために必要な部品)を、製造打切後6年間保有 しています。この部品保有期間を修理可能の期間とさせていただきます。なお、保有期間が経過した後も、故 障箇所によっては修理可能の場合がありますので、お買い上げ店、または最寄りのローランド・サービスにご 相談ください。
その他の注意について
●故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端子などに過度の力を加えないでください。
●ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プラグを持ってください。
●この機器は多少発熱することがありますが、故障ではありません。
●音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかからないように、特に夜間は、音量に十分注意してください。 ヘッドホンを使用すれば、気がねなくお楽しみいただけます。
●輸送や引っ越しをするときは、この機器が入っていたダンボール箱と緩衝材、または同等品で梱包してくださ い。
4
安全上のご注意........................................................................................................................2
使用上のご注意........................................................................................................................4
各部の名称とはたらき .............................................................................................................6
フロント・パネル..........................................................................................................................................6
チャンネル部 ..............................................................................................................................................................6
マスター部..................................................................................................................................................................7
コネクション部...........................................................................................................................................................8
リア・パネル .................................................................................................................................................9
サイド・パネル..............................................................................................................................................9
機器を接続する......................................................................................................................10
基本的な接続例............................................................................................................................................10
外部エフェクターやイコライザーの接続....................................................................................................11
いよいよ音出し......................................................................................................................12
電源を入れる前に気をつけること...............................................................................................................12
マイクで音出し(ツマミ/フェーダーの基本的な調節)...........................................................................12
イコライザーで音質調整 .............................................................................................................................12
音に残響を付加する(デジタル・リバーブ) .......................................................................13
デジタル・リバーブの操作手順 ..................................................................................................................13
不快なハウリングを除去する(アンチ・フィードバック機能)...........................................14
ハウリングを避けるには ..........................................................................................................................................14
アンチ・フィードバック機能を使う ........................................................................................................................14
オート調整機能の操作手順..........................................................................................................................14
オート調整時のご注意.................................................................................................................................15
ダイナミック調整機能について ..................................................................................................................15
オート調整機能/ダイナミック機能共通のご注意......................................................................................15
アンチ・フィードバック機能をよりくわしく知りたい方へ .......................................................................16
ハウリングを除去する仕組み...................................................................................................................................16
セーフティー・マージンについて............................................................................................................................16
保護回路について...................................................................................................................17
故障と思う前に......................................................................................................................18
主な仕様.................................................................................................................................20
入出力規格 .............................................................................................................................21
ブロック・ダイヤグラム........................................................................................................22
外形寸法図 .............................................................................................................................23
セッティング記録用ブランク・チャート...............................................................................24
索引........................................................................................................................................25
5
目次
各部の名称とはたらき
フロント・パネル
チャンネル部
チャンネル1〜6(モノ)、チャンネル7-8,9-10(ステレオ)
1.SENSつまみ
入力信号が最適なレベルになるように、感度を調節します。PEAKインジケーター(6)が頻繁に点灯しないよ うに調節してください。 ※規定入力は、チャンネル1〜6: +4dBm〜 -60dBm
チャンネル7-8,9-10: +4dBm〜 -20dBm
2.EQ(イコライザー)つまみ
入力信号の音質を調節します。0の位置でフラットな特性となります。(→P.12参照)
3.SENDつまみ
マスター部のSENDつまみ(9)への出力レベルを調節します。 ※0の位置で規定出力となります。 ※信号の取り出し位置は、チャンネル・フェーダーの後(ポスト・フェーダー)です。(ブロック・ダイヤグラ
ム→P.22参照)
4.PAN(パンポット)つまみ
各チャンネルの入力を左右(L/R)に振り分け、音像位置を設定します。中央のとき、センターに定位します。
(L/R 同じ音量で出力されます。)
5.BAL(バランス)つまみ
L/Rの出力バランスを調節し、音像位置を設定します。中央のとき、通常のステレオ(L/R同じ音量)になり ます。
6.PEAKインジケーター
入力信号が大きすぎると、赤色に点灯します。クリップする6dB手前で点灯し、クリッピング・レベルに近づい たことを警告します。PEAKインジケーターは、EQ(イコライザー)通過後、およびチャンネル・フェーダー通
10 11
12
13
58
7
9
1 2
3 4
6
6
過後の信号も監視しています(ブロック・ダイヤグラム→P.22参照)。インジケーターが頻繁に点灯しないよう に、SENSつまみ(1)およびチャンネル・フェーダー(7)で調節してください。
7.チャンネル・フェーダー
対応するチャンネルの出力レベルを調節します。目盛り上の黒色で示した範囲は、歪みとノイズの少ない最適な 状態で使用できる目安です。 ※0の位置で規定出力となります。 ※各チャンネルのINPUTジャック(入力端子)に何も接続しない状態で、SENSつまみを右に回しチャンネル・
フェーダーを上げるとノイズが発生することがありますので、使用しないチャンネルのSENSつまみとチャン ネル・フェーダーは最小にしておいてください。
マスター部
8.DSPPROCESSING
● DIGITALREVERB 4種類のデジタル・リバーブを内蔵しています。(→P.13参照)
● ANTIFEEDBACK ハウリングの発生ポイントを自動的に検出し、ハウリングを除去します。(→P.14参照)
9.SEND/RETURN
● SENDつまみ 各チャンネルのSENDつまみ(3)によってレベル調節された信号をミックスし、DSPPROCESSING(内 蔵デジタル・リバーブ)(8)への出力レベルを調節します。 同様の信号が、コネクション部SENDジャックへも送られます。(→P.8参照)
※0の位置で規定出力となります。
● RTN(リターン)つまみ コネクション部RETURNジャックからの入力レベルを調節します。(→P.8参照)
※0の位置で規定入力となります。
10.マスター・レベル・メーター
ミキサー部の出力レベル(MIXEROUTレベル)を表示します。0の位置が点灯したとき、+4dBmのレベルで出 力されていることを示します。ミキサー部からの出力がアンプ部に送られ、リア・パネルのスピーカー接続端子
(→P.9)からは100Wのパワーで出力されます。(接続スピーカーのインピーダンスが8Ω時)
※AMPINジャック(→P.8)にプラグを挿入すると、ミキサー部とアンプ部が分離し、ミキサー部からアンプ
部への信号は遮断されます。(→P.11参照)
11.POWERインジケーター
電源ON時、点灯します。
12.PHONESつまみ
ヘッドホン出力の音量を調節します。 ※ヘッドホンへの信号の取り出し位置は、マスター・フェーダーの前(プリ・フェーダー)です。(ブロック・
ダイヤグラム→P.22参照)
※ヘッドフォンは、設定によっては永久的な難聴になる程度の音量になります。大音量で長時間使用しないでく
ださい。
13.MASTERフェーダー(LEFT/RIGHT)
ミキシングされた信号の最終的な出力レベルを調節します。目盛り上の黒色で示した範囲は、歪みとノイズの少 ない最適な状態で使用できる目安です。 ※0の位置で規定出力となります。 ※CPM-300のパワー・アンプ部には、リミッター回路が装備されています。アンプ部のクリップによる音の割
れやスピーカー破損を防ぎます。
7
コネクション部
14.INPUTジャック
信号を入力するジャックです。
チャンネル1(モノ)
● XLRタイプ(アンバランス入力) ※ ピン配置は下図のようになっています。接続する機器のピ
ン配置を確認の上、接続してください。
※ 3番端子がGNDにつながっていますので、バランス・アウ
ト機器を接続する場合、アンバランス接続が可能かをご確 認ください。
● TRS標準タイプ(アンバランス入力) ※ ピン配置は下図のようになっています。接続する機器のピ
ン配置を確認の上、接続してください。
※ RINGがGNDにつながっていますので、バランス・アウト機
器を接続する場合は、アンバランス接続が可能かをご確認 ください。
※ チャンネル1に接続する場合、XLRタイプまたはTRS標
準タイプのどちらか一方をお使いください。両方同時に つなぐと十分な音量が得られないことがあります。
チャンネル2〜6(モノ) チャンネル7-8(ステレオ)
● 標準タイプ
チャンネル9-10(ステレオ)
● 標準タイプ
● RCAピン・タイプ
※チャンネル9-10に接続する場合、標準タイプまたは
RCAピンタイプのどちらか一方をお使いください。両 方同時につないだ場合は、標準タイプが優先されます。
15.RETURNジャック(標準タイプ)
外部エフェクターを接続します。エフェクターから の戻りの信号を入力します。(→P.11参照)また、予 備入力としても使用できます。L側のみに入力するこ とにより、モノ入力になります。
16.SENDジャック(標準タイプ)
外部エフェクターを接続します。エフェクターへ信 号を送り出します。(→P.11参照)
17.RECOUTジャック(RCAピン・タイプ)
録音用の出力端子です。外部に録音機器等をつなぐ 場合にお使いください。 ※信号の取り出し位置は、マスター・フェーダーの
前(プリ・フェーダー)です。(ブロック・ダイヤ グラム→P.22参照)この端子からはミキサー・ア ウト信号が出力されますが、マスター・フェーダ ーは効きません。(規定出力レベル: -10dBm)
※録音する場合、録音機器の出力をミキサー部にも
どすと発振することがあります。
※録音中は、録音機器の出力を接続している入力チ
ャンネルのフェーダーを最小(∞)にしてくださ い。
18.MIXEROUT/AMPINジャック(標準タイプ)
イコライザーや、コンプレッサー/リミッターなど を接続します。(→P.11参照) ※ AMPINジャックにプラグを挿入すると 、ミキサ
ー部とアンプ部が分離し、ミキサー部からアンプ 部への信号は遮断されます。(→P.11参照)
※MIXEROUTジャックにスピーカーを直接つなが
ないでください。
19.PHONESジャック(ステレオ標準タイプ)
ヘッドホンを接続するジャックです。
12
3
1:GND 2:HOT 3:GND
GND(SLEEVE)
HOT(TIP)
GND(RING)
GND(SLEEVE)
HOT(TIP)
8
14 15 16 17 18 19
リア・パネル
1.POWER(電源)スイッチ
※電源をON/OFFするときには、本体および接続している機器等のフェーダー/音量を下げた状態で行ってく
ださい。
2.スピーカー接続端子(バインディング・ポスト/標準タイプ)
スピーカーを接続する端子です。2系統を同時に接続できます。 推奨負荷インピーダンスは、4Ω以上です。
<組み合わせ> 複数のスピーカーを接続する場合は、組み合わせにご注意ください。
複数組のスピーカーを並列に接続するとき
(例) ○ 8Ω/8Ω → 4Ω
× 6Ω/8Ω → 3.4Ω × 6Ω/6Ω→3Ω × 4Ω/4Ω→2Ω
※ PC制限回路が働くためCPM-300が壊れることはありませんが、スピーカー・ケーブル
をショートさせたり、4Ω未満のインピーダンスのスピーカーを接続したりしないよう、 ご注意ください。
<PC制限回路について> スピーカー・ケーブルの+と−がショート(接触)したり、4Ω未満のインピーダンスのス ピーカーを接続したりした場合、CPM-300自体を守るためにPC制限回路が作動し、スピ ーカーから音が出なくなったり、音が歪んだりします。
サイド・パネル(左側)
ハンドル
持ち運び用のハンドルです。 ※ハンドルを持って振り回したり、ハンドル取り付け部に過度の力がかかるような持ち方をしたりしないでくだ
さい。
12
ハンドル
9
メモ
ご注意
機器を接続する
10
MODULATION
BENDER
FUNC
CONTROLTRANSPOSE
ZONETX CH
DEPTH
TIME
CONTROL
RX CH
TRANSPOSE
ZONE
KEY TOUCH
TREMOLO
ATTACK
INDICATOR
VELO SENSE
DECAY
LOCAL
BEND DOWN
RELEASE
BULK
BEND UP
BRIGHT
ENTER
A/B
0
741
852
963
DETUNE PITCH
SPLIT
BANK M PGM C
TRANSPOSE DEC INC
CHORUS
LOWER
DUAL SPLIT
UPPER
EQUALIZER
TX CONTROL
MAX
MIN
MAX
MIN
MAX
MIN
REVERB
LEVEL VARIATION
FLAT
BANK L
SYNTH STRINGS
INTERNAL CONTROL
HARPSI ORGAN
CLAVI/
RHODES E.PIANO
E.GRAND
MKS
-
20
GRAND 1GRAND 2
BASS
PERCUSSION
56
3412
CDB
78
SETUP MEMORY
NUMBER
NUMBER
EQUALIZER
LOWER UPPER
BOOST
CUT
BOOST
CUT
BOOST
CUT
FLAT FLAT
C1
A
TUNE
WRITE
YES NO
PANIC
DEMO
INT
VOLUME LOW MID HIGH
VALUE
GROUP
LOWER UPPER
TX
TX/INT LEVEL
INPUT 1(XLR/TRS)
INPUT 2-6
※P.24に「セッティング記録用ブランク・チャート」があります。
 機器の接続、つまみの位置などの覚え書きにお使い下さい。
他の機器と接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐ
ため、必ずすべての機器の電源を切ってから行ってください。
ご注意
電子楽器(XP-60,RD-500など)
録音機器(カセットテープ・レコーダー、DATなど)
イコライザーなど
CDプレーヤー
ヘッドホン(RH-120など)
エフェクター(SE-70など)
スピーカー(SST-151など)
アンチ・フィードバック機能
を動作させるときは、マイク
を1〜6チャンネルに、他の機
器(電子楽器、CDプレーヤー
など)を7-8,9-10に接続し
てください。
ご注意
スピーカー接続端子のバインディング・ポストは、
バナナ・プラグや線径の太いケーブルも接続可能
です。ただし、スピーカー用ケーブルを使用してくださ
い。静電容量の大きなケーブル(シールド線など)
は、パワー・アンプに過大な負担をかけることが
あり、発熱・故障の原因となりますので、使用し
ないでください。
メモ
INPUT 7-8
RETURN
SEND
REC OUT
MIXER OUT
AMP IN
INPUT 9-10
PHONES
マイク(DR-10/20など)
基本的な接続例
外部エフェクターやイコライザーの接続
エフェクターやイコライザーなどは、下記の端子を使って接続します。
●SEND/RETURNジャック 原音にエフェクト音を付加するエフェクターを接続するときに使用します。 ※RETURNジャックは、L側のみに入力することにより、モノ入力になります。また、この端子は予備の信号入 力端子としても使用できます。
●MIXEROUT/AMPINジャック 音場補正のため、原音そのものを変化させるイコライザーや、コンプレッサー/リミッターなどを接続します。 AMPINジャックにプラグを挿入すると、ミキサー部とアンプ部が分離し、ミキサー部からアンプ部への信号は 遮断されます。
<MIXEROUT/AMPINジャックについて> MIXEROUT/AMPINジャックは、イコライザーや、コンプレッサー/リミッターなどを 接続するほか、次のような場合にも使用します。
●より大きな音量が必要な場合にパワー・アンプとスピーカーを増設するとき→MIXER OUTジャックに接続します。(下図参照)
● CPM-300内蔵のパワー・アンプのみを使用するとき→AMPINジャックに接続します。 AMPINジャックに入力された信号には、本体ミキサーからの信号と同様、アンプ内蔵 リミッター回路がはたらき、音の割れやスピーカー破損を防ぎます。
原音にエフェクト音を付加するタイプの
エフェクター
音場補正のため原音そのものを変化させる
イコライザーやリミッターなど
<パワー・アンプ、スピーカーの増設>
MIXEROUTジャックからの出力を
他のパワー・アンプに入力します。
(CPM-300)
(他のパワーアンプ)
11
ヒント
いよいよ音出し
電源を入れる前に気をつけること
□ 誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐため、必ずすべての機器の音量を絞っておきます。 □ 各チャンネルのSENSつまみは、左に回しきっておきます。 □ 各チャンネルのEQ(イコライザー)つまみは、0(12時の位置)にしておきます。 □ 各チャンネルのPANつまみ/BALつまみは、12時の位置にしておきます。 □ SEND/RETURNつまみは、左に回しきっておきます。 □ 各フェーダーはすべて下げておきます。
正しく接続したら、「音の入り口」から順に電源を入れます。(電源を切るときは、この逆の手順で行います。)
例)CDプレーヤー、電子楽器等 → エフェクター類 → CPM-300
※手順を間違えると、誤動作をしたりスピーカーなどが破損したりする恐れがあります。 ※保護回路(ミューティング回路)のため、電源をONしてからしばらくは動作しません。
(ミューティング回路について→P.17参照)
マイクで音出し(つまみ/フェーダーの基本的な調節)
まず、マイクで音出しをしてみましょう。
1. 接続したマイクに向かってしゃべりながら、SENSつまみを右に回していき、PEAKインジケー ターが時々点灯する位置から少し下げる程度に設定します。
2. チャンネル・フェーダーを0の位置(黒色の範囲)程度まで上げます。
3. マスター・フェーダーで、全体の音量を調整します。PEAKインジケーターが過度に点灯するよ うなら、再度、SENSつまみで調整します。
4. PAN(パンポット)つまみ、およびBAL(バランス)つまみで、各チャンネルの音像位置を設定 します。
チャンネルフェーダーとマスター・フェーダーの目盛り上の黒色で示した範囲は、歪みと ノイズの少ない最適な状態で使用できる目安です。
※電子楽器、CDプレーヤーなども、基本的な調節は同じです。接続した機器の基本調節ができたら、「イコラ
イザーで音質調整」へ進みます。
イコライザーで音質調整
EQ(イコライザー)つまみで、各チャンネルの入力信号の音質を調節します。出ている音を聞きながら、EQつ まみを回してみてください。0の位置でフラットな特性(原音の状態)となります。
●HIGH:高域の音質を調節します。 12kHzを基準周波数として−15dB〜+15dBの範囲で調整することができます。
◯ 高域のレベルを下げると高音がカットされマイルドな音になります。下げすぎると、こもったような感じになります。 ◯ 高域のレベルを上げると高域が強調され抜けがよくなります。上げすぎると、鋭い感じになります。
●LOW:低域の音質を調節します。 80Hzを基準周波数として−15dB〜+15dBの範囲で調整することができます。
◯ 低域のレベルを下げると低音がカットされます。会議室で使用するときなど、人の話し声(スピーチなど)が聞きや
すくなります。
◯ 低域のレベルを上げると低音が強調されます。CDや電子楽器を入力するときなど、迫力のあるサウンドになります。
イコライザーでの音質調整ができたら、「音に残響を付加する(デジタル・リバーブ)」(→P.13)へ進みます。 ※P.24に「セッティング記録用ブランク・チャート」があります。機器の接続、つまみの位置などの覚え書き
にお使い下さい。
12
メモ
音に残響を付加する(デジタル・リバーブ)
CPM-300には、4種類のデジタル・リバーブが内蔵されています。
リバーブ・モード(リバーブの種類)
●ECHO(エコー):カラオケに最適なエコーです。
●HALL(ホール):コンサート・ホールでの残響音をシミュレートしたリバーブです。
●STAGE(ステージ):ステージ上の残響音をシミュレートしたリバーブです。
●ROOM(ルーム):室内での残響音をシミュレートしたリバーブです。
デジタル・リバーブの操作手順
1. リバーブ・モードを選択します。
2. リバーブをかけたいチャンネルのSENDつまみを0(12時の位置)にします。
3. マスター部のSENDつまみで、デジタル・リバーブへ送るレベルを調節します。
4. LEVELつまみで、全体のリバーブ量を調節します。
5. TIMEつまみでリバーブ・タイムを調節します。
6. 各チャンネルのSENSつまみ、SENDつまみ、チャンネル・フェーダーを再調整します。
マイクを接続している場合は、「不快なハウリングを除去する(アンチ・フィードバック機能)」(→P.14)へ進 みます。
TIMEつまみ
LEVELつまみ
マスター部SENDつまみ
リバーブ・モード
切替スイッチ
13
不快なハウリングを除去する
(アンチ・フィードバック機能)
「ピー!」「キーン!」と耳をつんざくような不快な音、ハウリングとはスピーカーから出た音が再びマイクに入
り、さらに増幅されてスピーカーから出力されるといった音の循環により、不快な発振音を起こす音響フィード バック現象です。マイクの音量を上げすぎたり、マイクをスピーカーに向けたり、近づけたりするとハウリング が起きやすくなります。
ハウリングを避けるには
ハウリングが起こらないようにするためには、下記のような方法があります。
●出力レベルは会場や部屋の大きさに合った設定にすること
●マイクとスピーカーはできるだけ離し、直接マイクがスピーカーに向くような配置は避けること
●接続する機器のレベル設定を適切にすること しかし実際には、上記のような対策をしてもハウリングが起こってしまうことがあります。
アンチ・フィードバック機能を使う
CPM-300に内蔵されているアンチ・フィードバック機能は、ハウリングの発生ポイントを自動的に検出し、ア ンチ・フィードバック・フィルターを設定することによって、ハウリングを除去する機能です。 アンチ・フィードバックには、2つの機能があります。
●オート調整機能 サウンド・チェックやリハーサルの時にオート調整機能を動作させ、あらかじめハウリング除去の調整を行いま す。
●ダイナミック調整機能 本番中の突発的なハウリングを監視し、瞬時にカットします。
オート調整機能の操作手順
1. マイクを使用する位置にセットして、マイクの スイッチをONにします。
2. ON/OFFスイッチをON にします。(ON/OFF インジケーターが点灯します。)
3. マイク等を接続したチャンネル1〜6のフェーダ ー、SENSつまみおよびマスター・フェーダー を適量レベルまで上げて、使用状態にします。
4. AUTOSETスイッチを2秒以上押し続けます。
AUTOSETインジケーターが点滅し、ハウリングを 発生させながら、ハウリング発生ポイントを自動的 に検出、除去します。
5. AUTOSETインジケーターが点灯に変わって設 定が固定されます。
オート調整を途中で終了するとき
AUTOSETスイッチを押してください。AUTOSETインジケーターが点灯し、それまでに設定したアン チ・フィードバック・フィルターが記憶されます。アンチ・フィードバック・フィルターが設定されなか った場合は、AUTOSETインジケーターは消灯し終了します。
オート調整を初めからやり直すとき
AUTOSETスイッチを2秒以上押し続けてください。それまでに設定したアンチ・フィードバック・フィ ルターをクリアし、もう一度ハウリング・ポイントの検出を開始します。
※AUTOSETインジケーターが点灯あるいは点滅していても、ON/OFFスイッチがOFF(ON/OFFインジ
ケーター消灯)の場合は、オート調整機能は動作しません。オート調整をする場合は、かならず ON/OFFスイッチをONにしてください。
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ON/OFFスイッチ
ON/OFFインジケーター
AUTOSETスイッチ
AUTOSETインジケーター
オート調整時のご注意
●マイクは、必ず使用する位置にセットして、オート調整を行ってください。
●オート調整中はマイクに向かってしゃべったり、マイクに音を入力したりしないでください。
●オート調整中にハウリングが発生しますが、異常ではありません。難聴やスピーカー破損を防ぐために、ハウ リングが異常に大きくなる場合はチャンネル1〜6のフェーダーおよびマスター・フェーダーを下げてくださ い。 また、PHONESジャックからもハウリング音が出力されます。ヘッドホンを使用している場合、オート調整 中はPHONESつまみを左に回しきってヘッドホンの音量を下げてください。
●本体の電源を切っても、オート調整されたアンチ・フィードバック・フィルターの設定は記憶されています。 再び電源を入れると、電源を切る前の設定状態になります。
●フェーダーを下げてオート調整した時など、アンチ・フィードバック・フィルターが設定されなかった場合
(アンチ・フィードバック・フィルター未使用の場合)は、AUTOSETインジケーターが消灯します。AUTO
SETインジケーターが消灯しハウリングが除去できていないときは、各機器のセッティング(CPM-300のフ ェーダーが上がっているか、マイクのスイッチは入っているかなど)を見直して、もう一度オート調整を行っ てください。
ダイナミック調整機能について
ダイナミック調整機能は、アンチ・フィードバックのON/OFFスイッチがONのときは常時動作し、突発的なハ ウリングの発生を監視し、除去します。(ただし、オート調整中は動作しません。)
オート機能/ダイナミック機能共通のご注意
●機器の状況や設定によりハウリングを完全に取れないことがあります。
●アンチ・フィードバック機能が有効になるのは、モノ・チャンネル1〜6のみです。また、モノ・チャンネル1 〜6の信号のうち、各SENDつまみおよびマスター部のSENDつまみを通って内蔵デジタル・リバーブへ送られ る信号には、アンチ・フィードバック機能はかかりません。 内蔵デジタル・リバーブを使用したときに、アンチ・フィードバックでハウリングが除去できない場合は、デ ジタル・リバーブのLEVELつまみを一度左(-∞)に回しきった状態(デジタル・リバーブがかからない状態) にして、次の点を確認してください。
○ ハウリングがおさまるとき
内蔵デジタル・リバーブへ送られた信号に発生したハウリングです。この信号には、アンチ・フィードバ ック機能はかかりません。モノ・チャンネル1〜6の各SENDつまみ、およびマスター部のSENDつまみを 適度に下げて、LEVELつまみを右(デジタル・リバーブがかかる状態)に回したときにハウリングがおこ らないよう調整してください。
○ ハウリングがおさまらないとき
アンチ・フィードバック機能で除去することができなかったハウリングです。各機器のセッティング等を 見直したうえで、もう一度オート調整を行ってください。
●アンチ・フィードバックのON/OFFスイッチをON にすることにより、チャンネル1〜6に入力されてい る信号がアンチ・フィードバックに送られます。アンチ・フィードバック機能を動作させるときは、アンチ・ フィードバック・フィルターによる音質の変化を防ぐため電子楽器やCDプレーヤーなどのマイク以外の機器 はチャンネル7-8および9-10に接続してください。
電子楽器、CDプレーヤーなど
チャンネル
7-8,9-10へ
マイク
チャンネル
1〜6へ
チャンネル1〜6
チャンネル
7-8,9-10
アンチ・フィードバック
OUT PUT
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アンチ・フィードバック機能をよりくわしく知りたい方へ
ハウリングを除去するしくみ
CPM-300のアンチ・フィードバック機能は、「アンチ・フィードバック・フィルター」という幅の狭いフィル ターをハウリングの発生する周波数にかけて、その周波数の音量を絞ることによってハウリングを除去する機 能です。CPM-300のアンチ・フィードバック機能は、アンチ・フィードバック・フィルターを8本持っています。
「オート調整機能」では、ゲインを徐々に上げ、故意にハウリングを起こす状態にします。ハウリングが起こる
周波数を検出し、アンチ・フィードバック・フィルターの設定が終わると、ゲインを元に戻します。 オート調整が終了したとき、ゲインの余裕(セーフティー・マージン→下記参照)が確保されていますので、状 況の変化にも対応することができます。オート調整機能には、アンチ・フィードバック・フィルターが6本割り 当てられています。
「ダイナミック調整機能」は、アンチ・フィードバックのON/OFFスイッチがONのとき常時動作します。(ただ
し、オート調整中は動作しません。)突発的に起こるハウリングの発生を監視し、除去することができます。ダ イナミック調整機能には、アンチ・フィードバック・フィルターが2本割り当てられています。
この計8本のアンチ・フィードバック・フィルターは、非常に幅が狭いため、最小限の音質変化でハウリングを 抑えることができます。
セーフティー・マージンについて
オート調整が完了すると、セーフティー・マージンは約12dB確保されます。オート調整中、セーフティー・マ ージンが約6dB確保できると、AUTOSETインジケーターの点滅が早くなります。約6dBのマージンで十分な場 合には、オート調整を途中で終了する目安になります。 ※6本のアンチ・フィードバック・フィルターが全て設定されると、セーフティー・マージンが約12dB確保さ
れていなくてもオート調整は終了します。
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