8 チャンネル AD/DA コンバーター
ADA-7000
取扱説明書
このたびは、ローランド8 チャンネル AD /DA コンバーター ADA-7000 をお買い上げい
ただきまして、まことにありがとうございます。R-BUS 端子を装備したローランド・デジ
タル・ミキサーやローランド・デジタル・レコーダーに ADA-7000 を接続することで、8
チャンネルのアナログ入出力を拡張することができます。
この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に「安全上のご注意」(P.2)と
「使用上のご注意」(P.4)をよくお読みください。また、この機器の優れた機能を十
分ご理解いただくためにも、本書をよくお読みください。本書は必要なときにすぐに
見ることができるよう、手元に置いてください。
目次
各部の名称と働き................................................................................................ 5
フロント・パネル...............................................................................................................................................................5
リア・パネル.......................................................................................................................................................................7
接続例..................................................................................................................
電源を入れる.....................................................................................................10
ブロック・ダイヤグラム................................................................................... 11
R-BUS(RMDB2)結線図............................................................................................................................................11
著作権について .................................................................................................12
補償について.............................................................................................................................................................12
許諾条件について..................................................................................................................................................... 12
「故障かな?」と思ったら................................................................................. 13
主な仕様 ............................................................................................................14
fig.0(フロント・バネル)
文中記載の会社名及び製品名は、各社の商標または登録商標です。
1999 ローランド 本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。
©
ローランド・ホームページ http://www.roland.co.jp/
安全上のご注意
マークについて この機器に表示されているマークには、次のような意味があります。
注意:
注意
感電の恐れあり
キャビネットをあけるな
感電防止のため、パネルやカバーを外さないでください。
この機器の内部には、お客様が修理/交換できる部品
はありません。
修理は、お買い上げ店またはローランド・サービスに
依頼してください。
火災・感電・傷害を防止するには
注意の意味について警告と
取扱いを誤った場合に、使用者が
警告
注意
死亡または重傷を負う可能性が想
定される内容を表わしています。
取扱いを誤った場合に、使用者が
傷害を負う危険が想定される場合
および物的損害のみの発生が想定
される内容を表わしています。
※物的損害とは、家屋・家財およ
び家畜・ペットにかかわる拡大
損害を表わしています。
このマークは、機器の内部に絶縁されていない「危
険な電圧」が存在し、感電の危険があることを警
告しています。
このマークは、注意喚起シンボルです。取扱説明書
などに、一般的な注意、警告、危険の説明が記載さ
れていることを表わしています。
図記号の例
は、注意(危険、警告を含む)を表わしていま
す。
具体的な注意内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を
表わしています。
は、禁止(してはいけないこと)を表わしてい
ます。
具体的な禁止内容は、 の中に描かれています。
左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。
●は、強制(必ずすること)を表わしています。
具体的な強制内容は、●の中に描かれています。
左図の場合は、「電源プラグをコンセントから抜
くこと」を表わしています。
以下の指示を必ず守ってください
警告
001
● この機器を使用する前に、以下の指示と取扱説
明書をよく読んでください。
..............................................................................................................
002a
● この機器を分解したり、改造したりしないでく
ださい。
..............................................................................................................
003
● 修理/部品の交換などで、取扱説明書に書かれ
ていないことは、絶対にしないでください。必
ずお買い上げ店またはローランド・サービスに
相談してください。
004
● 次のような場所での使用や保存はしないでくだ
さい。
○ 温度が極端に高い場所(直射日光の当たる場
所、暖房機器の近く、発熱する機器の上など)
○ 水気の近く(風呂場、洗面台、濡れた床など)
や湿度の高い場所
○ 雨に濡れる場所
○ ホコリの多い場所
○ 振動の多い場所
..............................................................................................................
005
● この機器の設置には、ローランドが推奨する
SYR-4200 または SYR-600 を使用してくださ
い。
2
警告
006
● この機器の設置に SYR-4200 または SYR-600
を使用する場合、SYR-4200 / SYR-600 はぐ
らついた所や傾いた所に設置しないでくださ
い。安定した水平な所に設置してください。機
器を単独で設置する場合も、同様に安定した水
平な所に設置してください。
..............................................................................................................
008a
● 電源プラグは、必ず AC100V の電源コンセント
に差し込んでください。
..............................................................................................................
009
● 電源コードを無理に曲げたり、電源コードの上
に重いものを載せたりしないでください。電源
コードに傷がつき、ショートや断線の結果、火
災や感電の恐れがあります。
..............................................................................................................
010
● この機器を単独で、あるいはヘッドホン、アン
プ、スピーカーと組み合わせて使用した場合、設
定によっては永久的な難聴になる程度の音量に
なります。大音量で、長時間使用しないでくだ
さい。万一、聴力低下や耳鳴りを感じたら、直
ちに使用をやめて専門の医師に相談してくださ
い。
..............................................................................................................
011
● この機器に、異物(燃えやすいもの、硬貨、針
金など)や液体(水、ジュースなど)を絶対に
入れないでください。
..............................................................................................................
012a
● 次のような場合は、直ちに電源を切って電源
コードをコンセントから外し、お買い上げ店ま
たはローランド・サービスに修理を依頼してく
ださい。
○ 電源コードやプラグが破損したとき
○ 異物が内部に入ったり、液体がこぼれたりし
たとき
○ 機器が(雨などで)濡れたとき
○ 機器に異常や故障が生じたとき
..............................................................................................................
013
● お子様のいるご家庭で使用する場合、お子様の
取り扱いやいたずらに注意してください。必ず
大人のかたが、監視/指導してあげてください。
..............................................................................................................
014
● この機器を落としたり、この機器に強い衝撃を
与えないでください。
015
● 電源は、タコ足配線などの無理な配線をしない
でください。特に、電源タップを使用している
場合、電源タップの容量(ワット/アンペア)を
超えると発熱し、コードの被覆が溶けることが
あります。
..............................................................................................................
016
● 外国で使用する場合は、お買い上げ店または
ローランド・サービスに相談してください。
..............................................................................................................
101a
● この機器は、風通しのよい、正常な通気が保た
れている場所に設置して、使用してください。
..............................................................................................................
102b
● 電源コードを機器本体やコンセントに抜き差し
するときは、必ずプラグを持ってください。
..............................................................................................................
103a
● 長時間使用しないときは、電源プラグをコンセ
ントから外してください。
..............................................................................................................
104
● 接続したコードやケーブル類は、繁雑にならな
いように配慮してください。特に、コードやケー
ブル類は、お子様の手が届かないように配慮し
てください。
..............................................................................................................
106
● この機器の上に乗ったり、機器の上に重いもの
を置かないでください。
..............................................................................................................
107b
● 濡れた手で電源コードのプラグを持って、機器
本体やコンセントに抜き差ししないでくださ
い。
..............................................................................................................
108a
● この機器を移動するときは、電源プラグをコン
セントから外し、外部機器との接続を外してく
ださい。
..............................................................................................................
109a
● お手入れをするときには、電源を切って電源プ
ラグをコンセントから外してください(P.4)。
..............................................................................................................
110a
● 落雷の恐れがあるときは、早めに電源プラグを
コンセントから外してください。
3
使用上のご注意
2 ページに記載されている「安全上のご注意」以外に、次のことに注意してください。
電源について
301
● 雑音を発生する装置(モーター、調光器など)や消費電
力の大きな機器とは、別のコンセントを使用してくださ
い。
307
● 接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐ
ため、必ずすべての機器の電源を切ってください。
308
● 完全に電源を切る必要があるときは、この機器の電源ス
イッチを切った後、コンセントからプラグを抜いてくだ
さい。そのため、電源コードのプラグを差し込むコンセ
ントは、この機器にできるだけ近い、すぐ手の届くとこ
ろのものを使用してください。
設置について
351
● この機器の近くにパワー・アンプなどの大型トランスを
持つ機器があると、ハム(うなり)を誘導することがあ
ります。この場合は、この機器との間隔や方向を変えて
ください。
352
● テレビやラジオの近くでこの機器を動作させると、テレ
ビ画面に色ムラが出たり、ラジオから雑音が出ることが
あります。この場合は、この機器を遠ざけて使用してく
ださい。
355
● 故障の原因になりますので、雨や水に濡れる場所で使用
しないでください。
その他の注意について
553
● 故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端
子などに過度の力を加えないでください。
556
● ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プ
ラグを持ってください。
557
● この機器は多少発熱することがありますが、故障ではあ
りません。
558a
● 音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかからない
ように、特に夜間は、音量に十分注意してください。
ヘッドホンを使用すれば、気がねなくお楽しみいただけ
ます。
559a
● 輸送や引っ越しをするときは、この機器が入っていたダ
ンボール箱と緩衝材、または同等品で梱包してください。
562
● 接続には、当社ケーブル(PCS シリーズなど)をご使用
ください。他社製の接続ケーブルをご使用になる場合は、
次の点にご注意ください。
○ 接続ケーブルには抵抗が入ったものがあります。本
機との接続には、抵抗入りのケーブルを使用しない
でください。音が極端に小さくなったり、全く聞こ
えなくなる場合があります。ケーブルの仕様につき
ましては、ケーブルのメーカーにお問い合わせくだ
さい。
お手入れについて
401a
● 通常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、堅く
絞った布で汚れを拭き取ってください。汚れが激しいと
きは、中性洗剤を含んだ布で汚れを拭き取ってから、柔
らかい布で乾拭きしてください。
402
● 変色や変形の原因となるベンジン、シンナーおよびアル
コール類は、使用しないでください。
修理について
451a
● お客様がこの機器を分解、改造された場合、以後の性能
について保証できなくなります。また、修理をお断りす
る場合もあります。
453
● 当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維
持するために必要な部品)を、製造打切後 6 年間保有し
ています。この部品保有期間を修理可能の期間とさせて
いただきます。なお、保有期間が経過した後も、故障箇
所によっては修理可能の場合がありますので、お買い上
げ店、または最寄りのローランド・サービスにご相談く
ださい。
4
各部の名称と働き
フロント・パネル
fig.1(フロント・パネル+引出線)
1
2
3
4
R-BUSで接続した機器の設定によりフロント・パネルの操作を無効にできる
場合があります。
1 PHANTOM ボタン 1 〜 8
6
5 7 8
XLR 入力端子にファンタム電源の必要な機器を接続するときに、オンにします。ファ
ンタム電源が供給されているときは、PHANTOMインジケーターが点灯します。
ダイナミック・マイクやオーディオ再生機などにファンタム電源を供給する
と故障の原因になります。お使いの機器の取扱説明書をよくお読みになり、
ファンタム電源の必要な機器(コンデンサー・マイクなど)を接続したとき
以外はオフにしてください。
ファンタム電源をオン/オフするときは、大きな雑音が出てアンプやスピー
カーなどを破損することがあります。接続したオーディオ機器のボリューム
を絞ってから、ファンタム電源をオン/オフしてください。
XLR入力端子に何も接続していないときは、ファンタム電源をオフにしてく
ださい。また、特にノイズを軽減するために、PADインジケーターを点灯さ
せ、INPUT 感度つまみを+4dBu側いっぱいに回しておくことをおすすめ
します。
2 PAD ボタン 1〜 8
INPUT1 〜 8 の入力感度(INPUT つまみの調整範囲)を切り替えます。
PAD インジケーターが点灯:+4dBu〜 -44dBu
PAD インジケーターが消灯:-16dBu〜 -64dBu
3 PEAK インジケーター 1〜 8
INPUT1 〜 8 の入力レベルが大きすぎたときに点灯します。
PEAKインジケーターは波形がクリップする(歪む)レベルで点灯します。PEAKイン
ジケーターが点灯しない範囲で、できるだけ感度を上げた状態が最適レベルです。さら
に正確に調整するには、R-BUS 端子で接続している機器のレベル・メーターを見なが
ら調整してください。
4 INPUT 感度つまみ 1〜 8
INPUT1 〜 8 の入力感度を調整します。
MANUALインジケーターが点灯している状態で、このつまみを回すか、もしくはPAD
ボタンを押すと、そのときのつまみが示す値が有効になります。回していないつまみは
以前の値を保持しています。
5