Rohde&Schwarz RTM2022, RTM2024, RTM2032, RTM2034, RTM2052 Getting started

...
R&S®RTM2000 デジタル・オシロスコープ
クイック・ガイド
(=A_:B)
1317.4710.18 ─ 01
クイック・ガイド
このマニュアルでは、以下の R&S®RTM モデルについて説明します。
R&S®RTM2032(5710.0999K32)
R&S®RTM2034(5710.0999K34)
R&S®RTM2052(5710.0999K52)
R&S®RTM2054(5710.0999K54)
ローデ・シュワルツ製品のファームウェア開発には、さまざまなオープンソースソフトを使用しています。オープンソース開発者の 方々ならびにコミュニティ参加者の方々に、心よりの感謝とお礼を申し上げます。 詳細につきましては、同梱の CD-ROM に収録されている "Open Source Acknowledgement" をご参照ください。
© 2013 Rohde & Schwarz GmbH & Co. KG Mühldorfstr. 15, 81671 München, Germany Phone: +49 89 41 29 - 0 Fax: +49 89 41 29 12 164 E-mail: info@rohde-schwarz.com Internet: www.rohde-schwarz.com お断りなしに記載内容の一部を変更させていただくことがあります。 あらかじめご了承ください。 R&S® は、Rohde & Schwarz GmbH & Co. KG. の登録商標です。
本書では以下の表記を使用します。R&S®RTM2000 は R&S RTM と表記します。

基本的な安全指示

以下の安全指示を常に遵守してください。
ローデ・シュワルツでは、弊社が提供する製品が常に最新の安全基準を満足し、お客様に対して最善の安 全性が提供できるよう、あらゆる努力をしております。弊社の製品およびそれらに必要な補助機器は、対 応する安全基準に従って設計され、試験されています。これらの安全基準に対する適合性は、弊社の品質 保証システムによって、常に確認されています。この製品は、EC Certificate of Conformity(ヨーロッ パ共同体適合証明)に従って設計・検査され、安全基準に完全に合致した状態で弊社の工場から出荷され ています。この状態を維持し、安全に動作させるためには、このマニュアルに示されているすべての指示 と注意事項を守ってください。安全指示についてご質問があれば、弊社各オフィスにお問い合わせくださ い。
さらに、使用者は、適切な方法で製品を使用しなければなりません。この製品は、産業環境やラボ環境、 または作業現場でのみ使用するよう設計されており、どのような場合であっても、個人の身体の安全や資 産を損なう可能性があるような方法で使用することはできません。指定されている目的を逸脱して製品を 使用したり、製造者の指示を守らなかったりした場合には、使用者が全責任を負うものとします。このよ うな状態で製品が使用された場合には、製造者は一切の責任を負わないものとします。
製品の資料に従い、処理能力の範囲内(データ・シート、資料、以下の安全指示参照)で製品が使用され た場合には、製品は指定の目的で使用されたものとします。製品を使用するためには、技術的な能力が必 要とされ、英語が理解できなければなりません。したがって、製品は、適切な技術力を備えた専門の要員 、または必要な技術によって完璧な訓練を受けた要員によってのみ使用することが重要です。ローデ・シ ュワルツの製品を使用するにあたり、個人の安全を確保するための器具が必要な場合には、製品の資料の それぞれの箇所に説明してあります。安全な場所で基本的な安全指示および製品の資料を順守して、それ らを今後のユーザにも伝えてください。
安全指示を守ることによって、危険な状態から生じる身体への傷害やあらゆる損傷を、できるかぎり回避 することができます。したがって、製品の操作を開始する前に、以下の安全指示をよく読み、厳守してく ださい。また、資料の他の部分に示されている、身体の安全を確保するためのその他の安全指示にも、必 ず従ってください。これらの安全指示の中で、“製品”とは、計測器本体、システム、およびすべてのア クセサリを含め、ローデ・シュワルツが販売し、提供しているすべての商品を示します。
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基本的な安全指示
マークおよび安全表示
マーク 安全表示 マーク 安全表示
注意、一般的な危険個所
製品資料の遵守
重い装置を扱う場合に注意 スタンバイ状態の表示
感電の危険 直流 (DC)
警告!
高温面
PE 端子 直/交流 (DC/AC)
接地
接地端子
電源電圧のオン/オフ
交流 (AC)
二重絶縁/絶縁強化によって完全に保護さ れている装置
電池および蓄電池に対するリサイクルマ ーク表示(EU 指令)
詳細情報については、「廃棄物処理/環 境保全」, 項目 1 を参照ください。
静電気に弱い装置を扱う場合に注意
警告!レーザー放射
詳細情報については、「操作」, 項目 7 を参照ください。
電気・電子機器の分別に対するリサイク ルマーク表示(EU 指令)
詳細情報については、「廃棄物処理/環 境保全」, 項目 2 を参照ください。
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基本的な安全指示
タグと表示内容
以下の警告表示は、リスクや危険を警告するために製品資料で使用されています。
回避しなければ、死亡または重傷を負う可能性がある危険な状態を示してい ます。
回避しなければ、死亡または重傷を負う可能性もある危険な状態を示してい ます。
回避しなければ、軽度または中程度の負傷を負う可能性もある危険な状態を 示しています。
不適切な操作を行うと製品を損傷する可能性があることを示しています。製 品資料では、
これらのタグは、欧州経済圏の一般市場で使用されている標準的な定義に従って表示されています。他の 経済圏または軍事的に利用する場合は、標準の定義とは異なることもあります。したがって、ここで説明 されているタグは、常に、対応する製品資料および対応する製品に関連してのみ使用されていることを確 認してください。対応していない製品や対応していない資料に当てはめてタグを使用すると、誤って解釈 し、その結果、身体の安全を損なったり、製品に損傷を与えたりすることがあります。
ATTENTION
が同じ意味として使用されています。
操作状態と操作位置
製品は、製造者によって指定された操作条件下で、指定の位置でのみ使用することができます。使用中は、 換気が妨げられないようにしなければなりません。製造者の仕様を遵守しないと、感電、火災、または重 傷や死亡を招く可能性があります。該当する地域または国内における安全指示および事故防止の規制をす べての実施作業において遵守する必要があります。
1.
別段の指定がないかぎり、ローデ・シュワルツの製品には、次の必要条件が適用されます。 所定の動作位置では、必ず、ケースの底が下方に向いていること、 圧カテゴリ2、密閉された場所でのみ使用すること、最大動作高度は海抜
4500 m
海抜 ものとします。
2.
重量や安定性の理由から製品の設置に適していない面、乗物、キャビネット、またはテーブルに製品 を置かないでください。製品を設置し、物体や構造物(壁、棚など)に固定するときには、必ず、製 造者の設置指示に従ってください。製品資料で説明されているとおりに設置しないと、身体への障害 または死亡の可能性があります。
3.
ラジエータやファンヒータなど、熱を発生する装置の上に製品を置かないでください。周囲温度が製 品資料またはデータ・シートで指定されている最高温度を超えることはできません。製品がオーバー ヒートすると、感電、火災、または重傷や死亡を招く可能性があります。
。公称電圧に対しては ±
10 %
、公称周波数に対しては ±
IP
保護2X、公害重大度2、過電
2000 m
5 %
の許容範囲が適用される
、最大運搬高度は
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基本的な安全指示
電気保安
電気保安情報の必要な範囲内すべてを遵守しないと、感電、火災、または身体への重度の傷害や死亡を招 く可能性があります。
1.
製品の電源を入れる前に、製品の公称電圧の設定と、
AC
電源ネットワークの公称電圧とが一致して いるか確認しなければなりません。別の電圧を設定しなければならない場合には、それに対応して、 製品の電源ヒューズを交換する必要が生じることもあります。
2.
取り外しのできる電源コードとコネクタのついた安全クラスIの製品の場合には、接地端子と 地のあるソケットでのみ、操作することができます。
3.
給電ラインや製品本体の接地は、絶対に切断しないでください。接地を切断した場合、製品に感電す る危険があります。延長コードやコネクタのストリップを使用している場合には、安全に使用できる かどうか、定期的に点検しなければなりません。
4.
製品に、
AC
電源から切断するための電源スイッチがない場合には、接続ケーブルのプラグが切断装 置とみなされます。この場合には、電源プラグが簡単に手の届く位置にあり、いつでも操作できるよ うにしなければなりません。このため、接続ケーブルの長さは
AC
電源ネットワークから切断する場合、機能的スイッチや電子式スイッチは適切ではありません。
3 m
以内であることが理想的です。
電源スイッチのついていない製品をラックに取りつけたり、システムに組み込んだりする場合には、 システムレベルで切断装置を準備しなければなりません。
5.
電源ケーブルが破損している場合には、絶対に製品を使用しないでください。正しい操作条件下にあ るかどうか電源ケーブルを定期的に点検してください。適切な安全対策を講じ、慎重に電源ケーブル を設置することによって、ケーブルが破損しないよう、また、ケーブルにつまずいたり、感電したり してけがをすることがないようにしてください。
PE
6.
製品は、最大
16 A
のヒューズが取りつけられた
TN/TT
電源ネットワークからのみ、操作することが
できます(大容量のヒューズについては、事前に弊社にご相談ください)。
7.
プラグをほこりや汚れのついたソケットに差し込まないでください。プラグは、ソケットの奥までし っかりと差し込んでください。プラグが十分に差し込まれていないと、火花が出たり、火災の原因に なったり、けがをしたりすることがあります。
8.
ソケット、延長コード、コネクタのストリップをオーバロード状態にしないでください。火災や感電 の原因になる可能性があります。
9. V
> 30 V
rms
の電圧の回路を測定する場合には、あらゆる危険を避けるために、適切な手段(計測器、
ヒューズ、電流制限器、電気分離、絶縁など)を講じる必要があります。
10. PC
11.
または他の産業用コンピュータなどの
1/EN 60950-1
または
IEC61010-1/EN 61010-1
製品を操作しているときには、絶対に、カバーをはずしたり、ケースの一部をはずしたりしないでく
IT
機器との接続が、いかなる場合においても、
に準拠していることを確認してください。
IEC60950-
ださい。回路や構成部品が露出し、けがをしたり、火災の原因になったり、製品が損傷したりするこ とがあります。
1171.0000.54 - 07 Page 4
基本的な安全指示
12.
製品を固定設置する場合には、最初に設置場所の とで他の接続を行わなければなりません。製品の設置および接続は、資格を有する電気エンジニアが 行ってください。
13.
ヒューズ、サーキット・ブレーカ(回路遮断器)、または同様の保護装置が組み込まれていない機器 を固定設置する場合には、使用者のけがや製品の損傷を避けるために電源回路を保護しなければなり
せん。
14.
適切な過電圧保護機能を使用し、落雷などによって生じる過電圧が、製品に達しないようにしてくだ さい。高圧保護機能がないと、操作要員が感電する危険性があります。
15.
設計が意図していないかぎり、ケースの開口部に物を差し込まないでください。製品内部が短絡状態 になり、感電やけが、火災の原因になります。
16.
記載がないかぎり、製品は防水ではありません(操作状態と操作位置」セクションの項目1も参照 してください)。したがって、機器を水滴の浸入から保護する必要があります。必要な予防策を取ら ないと、けがや感電の原因になったり、製品に損傷を与える可能性があります。
17.
温度差のある環境で製品を移動した場合など、製品の表面や内部に結露が生じている状態、あるいは 生じる可能性がある場合には、絶対に製品を使用しないでください。水滴の浸入は感電の危険性が高 くなります。
PE
端子と製品の
PE
コンダクタを接続し、そのあ
18.
製品と電源( 掃してください。柔らかく、糸くずの出ない布を使用して製品を掃除してください。アルコール、ア セトン、またはセルロースラッカー用の希釈剤などの化学洗剤を使用しなでください。
操作
1.
製品を操作するためには、専門的な訓練と高度な集中力が必要です。製品を使用する要員が、肉体的、 精神的、および情緒的見地から、製品の操作に適切かどうか確認してください。不適切な場合には、 けがまたは製品への損傷の可能性があります。製品の操作に適した要員を選定することは、雇用者の 責務です。
2.
「輸送」セクションを遵守して、製品の移動および輸送を行います。
3.
すべての工業製品同様、ニッケルなど、アレルギー症状を引き起こす物質(アレルゲン)の使用を避 けることはできません。ローデ・シュワルツの製品を使用して皮膚に発疹ができたり、くしゃみが頻 発したり、目が充血したり、または呼吸困難な状態など、アレルギー症状が現れた場合には、すみや かに医者に相談し、健康上の問題やストレスを予防してください。
4.
製品の機械的処理、熱処理、または解体前に、「廃棄物処理/環境保全」セクションの項目1を必 ず確認してください。
AC
供給ネットワークまたはバッテリなど)の接続を完全に切り離してから、製品を清
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基本的な安全指示
5. RF
6.
7.
8. EMC
無線設備など、製品の機能によっては、高レベルな電磁放射が生じる可能性があります。胎児に 対しては保護を強化する必要があるため、妊婦は適切な方法で保護する必要があります。また、電磁 放射は、ペースメーカーを使用している人に対しても危険を及ぼす可能性があります。雇用者および 運用担当者は、電磁放射を被ばくする危険性の高い仕事場を調査し、必要に応じて、潜在的な危険を 回避するための方策を講じる必要があります。
災が発生した場合には、健康に害を与える恐れのある有毒物質(気体、液体など)が製品から流出
火 する可能性があります。したがって、防護マスクや防護服の装着など、適切な対策を講じる必要があ ります。
レーザーを放射する製品は、その放射レベルに応じての警告ラベルが貼付されています。レーザーは、 その性質と強力な電磁波によって、人体に害を与える可能性があります。ローデ・シュワルツの製品 にレーザー製品( 設定や機能以外は使用しないでください。これは、レーザー光線などによる身体への影響を防ぐため です。
クラス(
クラスA:住宅地域(家庭環境)にて低電圧電源ネットワークに直接接続され、使用される製品
クラスB:工業地域・環境(家庭環境以外)にて低電圧電源ネットワークに直接接続され、使用
される製品
CD/DVD
EN 55011/CISPR 11, EN 55022/CISPR 22, EN 55032/CISPR 32
ドライブなど)が組み込まれている場合には、製品資料で説明されている
修理サービス
1.
専門的訓練を受けた資格のある要員以外が製品を開けないでください。製品に対して作業をする場合、 あるいは製品を開ける場合には、事前に、製品を りません。要員に感電の危険が及ぶ可能性があります。
2.
ローデ・シュワルツから許可された電気技師以外が、調整、部品の交換、保守、および修理を行うこ とはできません。安全性に関わる部品(電源スイッチ、電源トランス、ヒューズなど)を交換する場 合には、指定の部品以外を使用することはできません。安全性に関わる部品を交換した場合には、必 ず、安全テスト(外観検査、 ト)を行わなければなりません。これにより製品の安全を確保します。
バッテリと蓄電池
PE
コンダクタ・テスト、絶縁抵抗測定、漏えい電流測定、機能テス
AC
供給ネットワークから切断しておかなければな
バッテリと蓄電池に関する注意を遵守しないと、破裂や火災の発生、または重傷や死亡の可能性がありま す。アルカリ性のバッテリおよび蓄電池(リチウム電池など)は、
EN 62133
に従って処理する必要があ
ります。
1.
電池を分解したり、または破壊したりしないでください。
2.
電池やバッテリを熱や火に近づけないでください。日光が直接当たる場所への保管を避けてください。 電池およびバッテリを清潔で乾いた状態で保管してください。乾いた清潔な布でコネクタの汚れを取 り除いてください。
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基本的な安全指示
3.
電池やバッテリを短絡させないでください。互いに短絡を起こしたり、他の伝導体により短絡が引き 起こされたりするため、電池またはバッテリを箱や引き出しに保管しないでください。また、使用す る時まで元の梱包から取り出さないでください。
4.
許容範囲外の強い機械的衝撃を電池やバッテリに与えてはいけません。
5.
電池から液体が漏れている場合、その液体が皮膚または目に直接触れないようにしてください。触れ てしまった場合には、十分な水でその部分を洗い、医者に相談してください。
6.
アルカリ性の蓄電池やバッテリ(リチウム電池など)の交換は適切に行わないと、破裂する可能性が あります。製品の安全性を確保するために、ローデ・シュワルツが指定する電池およびバッテリ(部 品リストを参照してください)と交換してください。
7.
電池およびバッテリのリサイクルは、残留廃棄物とは区別して行ってください。鉛、水銀、およびカ ドミウムを含む蓄電池および通常のバッテリは有害廃棄物です。廃棄物処理およびリサイクルに関す る国内の規則を遵守してください。
輸送
1.
製品は非常に重いため、慎重に扱う必要があります。一部では、背中や体のその他の部分の損傷を避 けるため、製品の持ち上げまたは移動には適切な方法(リフトトラックなど)が必要になります。
2.
製品の取手は、操作要員が製品を運ぶ目的でのみ設計されています。クレーン、フォークリフト、自 動車などの輸送手段に製品を固定するために取手を使用することはできません。輸送または持ち上げ る際に製品をしっかりと固定する場合、使用者が責任を負います。輸送または持ち上げの際は、製造 者の安全規則を遵守してください。規則に従わない場合には、けがや製品の損傷を招く可能性があり ます。
3.
車中で製品を使用する場合には、車の安全な運転については、運転者が全責任を負うものとします。 事故や衝突については、製造者は一切の責任を負わないものとします。車の運転者の注意力が散漫に なる可能性があるため、移動中の車の中では絶対に製品を使用しないでください。事故の際に身体ま たはその他への損傷を避けるために、製品を車中で適切に固定してください。
廃棄物処理/環境保全
1.
一般廃棄物と一緒に処分せず、分別して収集しなければならない電池や蓄電池が使用された機器であ ることが明記されています。これらは、適切な処理施設またはローデ・シュワルツのサービスセンタ ーを経由して処分しなければなりません。
2.
電気・電子機器は、一般廃棄物と一緒に処分せず、分別して収集する必要があります。
Rohde & Schwarz GmbH & Co. KG
セプトを策定しました。製品の廃棄処分については、ローデ・シュワルツのサービスセンターにご連 絡ください。
は、環境にやさしい廃棄物の処理およびリサイクルに関するコン
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基本的な安全指示
3.
製品または構成部品に対して本来の使用目的を超えて機械的処理または熱処理を行うと、有害な物質 (鉛、ベリリウム、ニッケルなどの重金属粉)が放出されることがあります。このため、専門的訓練 を受けた要員以外が製品を解体することはできません。適切に解体しないと、健康に害を与えること があります。各国の廃棄物処理規則を遵守しなければなりません。
4.
特殊な方法で廃棄しなければならない有害物質や燃料、たとえば定期的な補給を必要とする冷却液や
ンジンオイルなどを使用した製品を取り扱う場合には、有害物質や燃料の製造者からの安全指示、
エ および、各地で適用されている廃棄物処理規則を遵守しなければなりません。また、製品資料に示さ れている安全規則も遵守してください。有害物質または燃料を適切に処理しないと、健康被害および 環境問題を引き起こす可能性があります。
環境保護について詳しくは、ローデ・シュワルツの
web
サイトを参照ください。
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R&S®RTM2000
1.3.1 文字体裁....................................................................7
2.2.1 スタンドアロン操作..........................................................9
2.2.2 ラックに取り付ける場合.....................................................10
目次
目次
1 はじめに.......................................................5
1.1 主な機能....................................................................5
1.2 ドキュメントの概要..........................................................5
1.3 本書の表記について..........................................................6
2 使用の準備.....................................................8
2.1 パッケージ内容の確認........................................................8
2.2 本機の設置..................................................................9
2.3 本機の起動.................................................................11
2.3.1 電源の投入.................................................................11
2.3.2 電源のオン/オフ...........................................................11
2.3.3 電源の切断.................................................................12
2.3.4 EMI の抑制.................................................................12
2.4 外部デバイスの接続.........................................................12
3 本機の詳細....................................................14
3.1 フロント・パネル...........................................................14
3.1.1 SETUP コントロール.........................................................15
3.1.2 MEASURE キー...............................................................16
3.1.3 NAVIGATION コントロール....................................................16
3.1.4 ANALYZE キー...............................................................17
3.1.5 TRIGGER コントロール.......................................................18
3.1.6 VERTICAL コントロール......................................................19
3.1.7 HORIZONTAL コントロール....................................................21
3.1.8 入力チャネル...............................................................22
3.1.9 フロント・コネクタ.........................................................23
3.2 リア・パネル...............................................................24
3.3 右側面パネル...............................................................25
4 本機の試験使用................................................27
3クイック・ガイド 1317.4710.18 ─ 01
R&S®RTM2000
目次
4.1 基本信号の表示.............................................................27
4.2 波形のズーム・イン.........................................................28
4.3 Virtual Screen の使用......................................................31
4.4 基本的な測定結果の表示.....................................................32
4.5 カーソル測定の実行.........................................................34
4.6 演算機能の使用.............................................................36
4.7 測定結果の印刷.............................................................39
4.8 データの保存...............................................................40
5 本機の操作....................................................42
5.1 ディスプレイに関する情報...................................................42
5.2 波形の操作.................................................................44
5.3 機能へのアクセス...........................................................44
5.4 データの入力...............................................................46
5.5 ヘルプの利用...............................................................47
6 本機の設定....................................................49
6.1 基本的な設定...............................................................49
6.1.1 日付と時間の設定...........................................................49
6.1.2 サウンドの設定.............................................................49
6.1.3 言語の設定.................................................................49
6.2 セルフ・アライメントの実行.................................................50
6.3 パッシブ・プローブの補正...................................................50
7 保守..........................................................52
7.1 クリーニング...............................................................52
7.2 保管と梱包.................................................................53
7.3 ヒューズの交換.............................................................53
7.4 データのセキュリティ.......................................................54
索引..........................................................55
4クイック・ガイド 1317.4710.18 ─ 01
R&S®RTM2000
はじめに
主な機能

1 はじめに

1.1 主な機能

R&S RTM は、優れた測定性能と実用的な機能を備えたオシロスコープです。
卓越したノイズ性能
チャネル間のクロストークを防止する優れたチャネル・アイソレーション
1 mV/div の垂直分解能でも最大の帯域幅で測定して、実際の測定結果を取得
以下の機能や設定を使用して、R&S RTM を簡単かつ効率よく操作できます。
高解像度の 8.4 インチ・カラー・ディスプレイ
色によるチャネル識別
Virtual Screen 機能:画面をスクロール表示
シンプルなメニュー構造
十分な回数の Undo/Redo 機能
ワンボタンで、スクリーン・ショットを取得
高速起動システム
軽量でコンパクトなデザイン
R&S RTM は、一般的な測定機能に加えて、信号のデバッグや解析を行う際に必要な測定 結果を迅速に得ることができる独自の機能を備えています。
デジタル・トリガ・システム:近接した連続イベントのキャプチャに役立つ豊富な トリガ・オプションが用意されています。
迅速な測定:ワンボタンで主要な測定結果を取得できます。
高機能なカーソル測定:特別な測定タイプと拡張機能により、すばやく簡単にカー ソルを配置することができます。
捕捉モード: デシメーション・モード(サンプル、ピーク、高分解能)と波形表示
(エンベロープ、平均、スムージング)を任意に組み合わせることができます。
スムージング:非周期性信号を平均化します。
プロトコル解析オプション
ロジック解析オプション
詳しい仕様についてはデータ・シートを参照してください。

1.2 ドキュメントの概要

R&S RTM のユーザ・ドキュメントは、以下の内容で構成されます。
本機のオンライン・ヘルプ・システム
「Getting Started」の英文印刷版
以下を収録した CD-ROM
Getting Started
5クイック・ガイド 1317.4710.18 ─ 01
R&S®RTM2000
はじめに
本書の表記について
User Manual
Service Manual
データ・シートおよび製品カタログ
オンライン・ヘルプ付きのファームウェア・パッケージ
R&S サイト内の関連ページへのリンク集
オンライン・ヘルプ
本機のファームウェアには、オンライン・ヘルプが組み込まれています。HELP キーを 押すと、ソフトキーやフロント・パネルの操作について、状況に応じた説明に迅速にア クセスすることができます。
Getting Started
本マニュアルの英文印刷版が本機に同梱されています。また、ドキュメント CD-ROM に PDF 形式で収録されています。このマニュアルには、本機の設定と操作に必要な情 報と、基本的な操作や一般的な測定例について説明が記載されています。さらに、安全 にご使用いただくための注意事項などの一般的な情報も含まれています。
User Manual
User Manual は、ドキュメント CD-ROM に、PDF 形式で収録されています。このマニュ アルでは、本機の全機能について詳しく説明しています。さらに、リモート制御の概要 と、リモート制御コマンドの詳細な説明がプログラミング例と一緒に紹介されていま す。
Service Manual
Service Manual は、ドキュメント CD-ROM に、PDF 形式で収録されています。さらに、 リモート制御の概要と、リモート制御コマンドの詳細な説明がプログラミング例を添え て示されています。モジュールの交換やエラー・メッセージ等、保守・サービスに関す る情報も含まれています。
最新版のドキュメントの入手先
「Getting Started」と「User Manual」の最新版は、ローデ・シュワルツの Web ページ 「Scope of the Art」の "Downloads > Manuals" セクションからダウンロードすること
ができます。http://www.scope-of-the-art.com/product/rtm.html
オンライン・ヘルプは、本機のファームウェアの一部ですので、ファームウェアと同時 にインストールされます。最新版のファームウェアは、ローデ・シュワルツの製品 Web サイト「Scope of the Art」の "Downloads > Firmware" セクションからダウンロード することができます。

1.3 本書の表記について

この章では、本書で使用される表記について説明します。
6クイック・ガイド 1317.4710.18 ─ 01
R&S®RTM2000
はじめに
本書の表記について

1.3.1 文字体裁

本書では、次のテキスト書式を使用しています。
表記 説明
"Graphical user interface elements" ダイアログ・ボックスや、メニュー、オプション、
KEYS キー名は大文字で表記します。
File names, commands, program code
Input
Links クリックできるハイパーリンクは、青いフォントで
"References" 参照は、クォーテーション・マークで囲みます。
ボタン、ソフトキーなどのグラフィカル・ユーザ・ インタフェースの名前はクォーテーション・マーク で囲みます。
ファイル名、コマンド名、プログラムコード、スク リーン表示文字などは、 このフォントで表記しま す。
ユーザが入力する内容は、イタリック体で表記しま す。
表記します。
7クイック・ガイド 1317.4710.18 ─ 01
R&S®RTM2000
パッケージ内容の確認

2 使用の準備

このセクションでは、R&S RTM を初めて使用する際の基本的な手順について説明しま す。
本機への損傷の危険 一般的な安全注意事項には、本機の損傷を防止するための操作条件についても記載して
います。本機のデータ・シートに、その他の操作条件が記載されている場合がありま す。
損傷の危険(動作中) 使用場所や試験セットアップが不安定な場合、本機や接続している装置を損傷する場合
があります。本機に電源を入れる前に、以下の動作条件を確認してください。
ファンの開口部と通気孔が塞がれていないこと。壁面までの距離は 10 cm 以上必 要です。
本機に湿気がなく、結露がないこと。
本機が、以下の条件を満たす場所に設置されていること。
周囲温度は、データ・シートに記載された範囲内であること。
入力コネクタから入力される信号のレベルが指定範囲内にあること。
信号出力が適切に接続され、オーバロード状態になっていないこと。

2.1 パッケージ内容の確認

次の手順に従って本機を梱包から取り出し、不足しているものがないか確認してくださ い。
1. 本機のリアのスタンド部から梱包保護材を外し、フロントのハンドル部からも梱包 保護材をていねいに外します。
2. 本機リア部分を保護している段ボールのカバーを外します。
3. 本機フロント部分のハンドルを保護している段ボールのカバーを外します。
4. 納品書や付属品リストと照合して不足しているものがないか確認してください。
5. 本機に損傷がないか点検します。損傷が見つかった場合は、直ちに弊社へ連絡くだ さい。梱包箱と包装材は廃棄しないでください。
8クイック・ガイド 1317.4710.18 ─ 01
R&S®RTM2000
梱包材について 梱包材の保管をお勧めします。一度お使いになった後で、本機を他の場所に移動した
り、輸送する場合に、梱包材を使用してコントロール機能やコネクタが損傷しないよう に保護することができます。

2.2 本機の設置

本機は、ラボ環境での使用を目的として設計されています。本機は、ベンチトップに設 置した状態で使用することもできますし、ラックに収容して使用することもできます。
機器を積み重ねるとけがや機器の損傷を招くことがあります。 本機上面の面積は非常に小さいため、本機を積み重ねると倒れる恐れがあり、けがや機
器の損傷を招くことがあります。 本機同士は決して積み重ねないでください。本機を積み重ねる必要がある場合には、ラ
ックに取り付けてください。

2.2.1 スタンドアロン操作

本機をスタンドアロンで操作する場合には、平らな面に設置してください。本機は底部 のスタンドを伸ばして、水平な姿勢で使用します。
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けがの危険(スタンドを使用時) スタンドを引き出したまま本機を移動すると、スタンドが折り畳まれてしまうことがあ
ります。けがや損傷の原因になります。
スタンドは完全に引き出すか完全に折り畳んでください。スタンドを引き出した まま本機を移動しないでください。
スタンドを引き出して使用しているときは、本機の下で作業したり物を置かないで ください。
スタンドに過大な負荷がかかるとスタンドが破損する可能性があります。伸ばし た状態で脚部にかかる総重量が、200 N を超えないようにしてください。

2.2.2 ラックに取り付ける場合

本機は、ラック・マウント・キットを使用して 19 インチ・ラックに取り付けることが できます。キットのオーダー番号についてはデータシートを参照してください。アダ プタ・キットに取付説明書が添付されています。
損傷の危険(ラック収容時) エアフローが不足すると、本機が過熱する原因になります。動作に支障をきたしたり、
損傷につながる場合があります。 ファンの開口部と通気孔が塞がれていないことを確認してください。また、壁面までの
距離は 10 cm 以上必要です。
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2.3 本機の起動

2.3.1 電源の投入

本機は各種の AC 電源電圧に自動的に対応して動作します。この電圧と周波数の要件 についてはリア・パネルに表示されています。またデータシートも参照してください。
けがや損傷の危険 感電事故や、火災、傷害、損傷を防止するために、必ず適切な方法で使用してくださ
い。
本機の筐体を開けないでください。
以下に示す安全注意事項に加え、本書の冒頭およびドキュメント CD-ROM にあ る"基本的な安全注意事項"も、よく読んで遵守してください。本機のデータ・シー トに、その他の操作条件が記載されている場合があります。
AC 電源コネクタと主電源スイッチは、本機のリア・パネルに配置されています。
1. 本機に付属の AC 電源ケーブルを使用して、本機を AC 電源に接続します。
2. リア・パネルの主電源スイッチの「I」側を押します。
フロント・パネルの左下にある POWER スイッチが点灯します。
AC 電源を常時オンにしておくと、直前の設定を保持することができます。本機を電源 から完全に切断する必要がある場合のみ、主電源スイッチを切ります。

2.3.2 電源のオン/オフ

POWER スイッチは、フロント・パネルの左下にあります。
1.
R&S RTM が AC 電源に接続され、リア・パネルの主電源スイッチが I の位置にある ことを確認します。
2. フロント・パネルの POWER キーを押します。
最初にシステム・チェックを行い、その後 R&S RTM ファームウェアが起動します。 POWER キーが緑色に点灯し、フロント・パネルの内照キーが点灯します。前回の測 定を正常に終了した場合は、本機は前回の設定状態を保持して起動します。
POWER キーを再度押します。
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外部デバイスの接続
現在の設定がすべて保存され、ソフトウェアが終了します。POWER キーが、黄色に 変わります。この状態で、安全に本機の電源を遮断することができます。

2.3.3 電源の切断

本機を電源から完全に切断する必要がある場合のみ、主電源スイッチを切ります。
1. 本機の動作中(POWER キーが緑色のとき)に本機の電源を遮断するには、フロン ト・パネルの POWER キーを押します。
2. リア・パネルの主電源スイッチの "0" 側を押します。
3. AC 電源から AC 電源ケーブルを取り外します。
データ損失の危険 本機の動作中にリア・パネルの電源スイッチを押したり電源コードを取り外して電源を
オフにすると、本機の現在の設定が失われます。さらに、プログラム・データも失われ る可能性があります。
必ず最初に POWER を押して、アプリケーションを正しく停止してください。

2.3.4 EMI の抑制

EMI(電磁妨害)が測定結果に影響を与える場合があります。
EMI の発生を抑制するためには、以下の事項に注意してください。
RF ケーブルや LAN ケーブルには 2 重シールドのケーブルを使用するなど、高品 質で適切なシールド・ケーブルを使用します。
未接続のケーブルは常に終端してください。
EMC 分類は、本機のデータ・シートを確認してください。

2.4 外部デバイスの接続

外部デバイス用に以下のインタフェースが用意されています。
USB コネクタ、 3.1.9,「フロント・コネクタ」 (23 ページ)も参照してくださ い。
モニタ・コネクタ、 3.2,「リア・パネル」 (24 ページ)も参照してください。
USB デバイスの接続
R&S RTM のフロント・パネルおよびリア・パネルの USB インタフェースを使用して USB メモリを R&S RTM に接続すると、ファームウェアのアップデートなどコンピュータと
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