Pentax espio120SWII User Manual

QUARTZ DATE
使用説明書
カメラの正しい操作のため、ご使用前に必ずこの使用説明書をご覧ください。 この説明書で使用しているイラストは、実際の製品と異なる場合があります。
このたびは、ペンタックス製品をお買い上げい ただき、誠にありがとうございます。
記号について
操作の方向
「エスピオ120SWⅡ」は、独創的な新機構 スイ
ッチオーバー ズーム システム(※)を採用し たコンパクトカメラです。この機構により、約
※1本のズームレンズでありながら、広角側・望遠側
それぞれに異なったレンズ構成を持たせ、ズーミ ングの途中でその切り替えを行います。 言わば、2本のズームレンズを融合させた設計です。
商標について
「PENTAX」「ESPIO」は旭光学工業株式会社
の登録商標です。
自動的に動きます
注目してください
点灯します
点滅します
「林檎の秘密」(有料)
すぐに役立つ写真の基礎知識
露出の仕組みや光の測り方、 ピントの合わせ方など写真の 基礎を豊富なイラストと作例 でわかりやすく解説していま す。 お買い求めは、ペンタックス サービス窓口・ペンタックス ファミリーまたは、最寄りの カメラ店で。
カメラを安全にお使いいただくために
1
この製品の安全性については十分注意を払っておりますが、2ページにある下記 マークの内容については特に注意をしてお使いください。
警告
この表示を無視して誤った取り扱いをすると、人が死亡または重症を負う可能性 が想定される内容を示しています。
注意
この表示を無視して誤った取り扱いをすると、人が傷害を負う可能性が想定され る内容および物的損害のみの発生が想定される内容を示しています。
は、禁止事項を表わすマークです。
は、注意を促すためのマークです。
このマーク(CE)は、EU(欧州連合)の要求事項に適合していることを示すものです。
2
警告
カメラを分解しないでください。カメラ 内部には高電圧部があり、感電の危険が あります。
落下などにより、カメラ内部が露出した ときは、絶対に露出部分に手をふれない でください。感電の危険があります。
ストラップが首に巻き付くと危険です。 小さなお子様がストラップを首に掛けな いようにご注意ください。
注意
電池をショートさせたり、火の中に入れ ないでください。また、分解や充電をし ないでください。破裂・発火の恐れがあ ります。
万一、カメラ内の電池が発熱・発煙を起 こしたときは、速やかに電池を取り出し てください。この場合、やけどに十分ご 注意ください。
取り扱い上の注意
3
汚れ落としに、シンナーやアルコール・ベン ジンなどの有機溶剤は使用しないでくださ い。
高温多湿の所は避けてください。特に車の中 は高温になりますのでご注意ください。
防虫剤や薬品を扱う所は避けてください。ま た、カビ防止のためケースから出して、風通 しの良い所に保管してください。
このカメラは防水カメラではありませんの で、雨水などが直接かかる所では使用できま せん。
強い震動・ショック・圧力などを加えないで ください。オートバイ・車・船などの震動は、 クッションなどを入れて保護してください。
カメラにフィルムが入っている間は、絶対に カメラの裏ぶたを開けないでください。フィ ルムに光が入って、撮影した写真がだめにな ってしまいます。
レンズ・ファインダー窓のホコリはブロワー で吹き飛ばし、きれいなレンズブラシで取り 去ってください。
業務用または過酷な条件での使用には、お勧 めできません。
高性能を保つため、1〜2年毎に定期点検を してください。長期間使用しなかったときや、 大切な撮影の前には点検や試し撮りをしてく ださい。
カメラの使用温度範囲は−10℃〜50℃で す。
急激な温度変化を与えると、カメラの内外に 水滴が生じます。カメラをバックやビニール 袋などに入れ、温度差を少なくしてから取り 出してください。
ゴミや泥・砂・ホコリ・水・有害ガス・塩分 などがカメラの中に入らないようにご注意く ださい。故障の原因になります。雨や水滴な どが付いたときは、良く拭いて乾かしてくだ さい。
4
※ グリップランプは次のときに青く光って状態を
知らせます。
(a)電源のON/OFF[12ページ] (b)シャッターボタンを半押ししたとき[28ページ] (c)セルフタイマーの作動時[42ページ] (d)リモコンモードの使用時[44ページ]
各部の名称
q リモコン受光窓[45ページ] w 電源ダイヤル[12ページ] e シャッターボタン[14ページ] r デートボタン[53ページ] t AFボタン[35ページ] y ストロボ/バルブボタン[34ページ] u 表示パネル[62ページ] i 視度調整レバー[23ページ] o ストロボ発光部 !0 セルフタイマーランプ[42ページ] !1 ファインダー窓 !2 レンズ !3 測距窓 !4 受光窓 !5 イルミネーショングリップ/※グリップランプ !6 ストラップ通し[11ページ]
グリップランプのON/OFF
グリップランプを光るようにするか、光らない ようにするかを選ぶには、yストロボ/バルブ ボタンを約3秒押し続け、表示パネルに次のよう なメッセージを表示させます。
光るようにします。 光らないようにします。
各部の名称(背面)
!7 ファインダー接眼窓 !8 緑ランプ[26ページ] !9 赤ランプ[26ページ] @0 ズームボタン[16ページ] @1 フィルム情報窓 @2 電池ぶた[57ページ] @3 裏ぶた[18ページ] @4 パノラマ切り替えレバー[50ページ] @5 三脚ネジ穴 @6 途中巻き戻しボタン[33ページ] @7 裏ぶた開放レバー[18ページ]
5
6
目  次
カメラを安全にお使いいただくために ・・・・・・1 取り扱い上の注意 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 各部の名称 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 使い方は簡単です ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 こんな写真を撮るには? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
撮影前の準備をしましょう
1.ソフトケース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
2.ストラップ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
3.電源を入れてみましょう ・・・・・・・・・・・・12
4.カメラの構え方 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
5.ズーミングをしてみましょう ・・・・・・・・16
フィルムを入れて撮影しましょう
1.フィルムを入れましょう ・・・・・・・・・・・・18
フィルム感度について ・・・・・・・・・・・・・22
2.視度調整 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23
3.ファインダー内表示 ・・・・・・・・・・・・・・・・24
4.ランプ表示 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26
5.撮影しましょう ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27
ストロボ自動発光 ・・・・・・・・・・・・・・・・・29
ピント合わせの苦手な物 ・・・・・・・・・・・30
6.フィルムを取り出しましょう ・・・・・・・・31
フィルムの途中巻き戻し ・・・・・・・・・・・33
いろいろな撮影をしましょう
いろいろな機能の選び方 ・・・・・・・・・・・・・・34
オート撮影/オート撮影+赤目軽減 ・・・・・・36 日中シンクロ撮影 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・37 低速シャッター撮影 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38 低速シンクロ撮影+赤目軽減 ・・・・・・・・・・・・39 バルブ撮影 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40 バルブシンクロ撮影+赤目軽減 ・・・・・・・・・・41 セルフタイマー撮影 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42 リモコン撮影 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・44 遠景撮影 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・46 スポットAF撮影 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・47 フォーカスロック撮影 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・48 パノラマ撮影 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・50 写真に日付や時刻を写し込みます ・・・・・・・・53
日付や時刻の修正 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・54 電池の消耗警告 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・56 電池の交換 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・57 ストロボ撮影可能距離と赤目現象 ・・・・・・・・59 こんなときは? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・60 表示パネル ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・62 最終撮影日表示 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・63 主な仕様 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・64 さくいん ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・66 クイックガイド ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・69 アフターサービスについて ・・・・・・・・・・・・・・71
使い方は簡単です。[通常の撮影手順]
7
1
裏ぶたを開けます。
[18ページ]
5
ファインダーをのぞき、 ズームボタンを押して写 したい物の大きさを決め ます。
[16ページ]
2 3 4
フィルムを入れ、裏ぶた を閉じます。
[19〜21ページ]
6
ピントを合わせたいもの にファインダー内 の を合わせます。
[27ページ]
自動的に1コマ目まで巻 き上がります。
[21ページ]
7 8
シャッターボタンを押し て撮影です。暗い所では 自動的にストロボが光り ます。
[28、29ページ]
電源を入れます。
[12ページ]
フィルムが終わると自動 的に巻き戻しが始まりま す。[31ページ]
8
こんな写真を撮るには?
ピント関係
遠くの風景を撮りたい ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・46 窓越しに風景を撮りたい ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・46 特定の狭い部分にピントを合わせて撮影したい ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・47
ストロボ関係
暗い所で写真を撮りたい ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29、34 ストロボ撮影で目が赤く写らないようにしたい ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34、59 帽子などで影になっている人物の顔を明るく写したい ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・37 夕景をバックに人物を写したい ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39 夜景をバックに人物を写したい ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41
ズーミング関係
写したい物を大きくしたり小さくしたい ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16
人物撮影関係
帽子などで影になっている人物の顔を明るく写したい ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・37 夕景をバックに人物を写したい ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39 夜景をバックに人物を写したい ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41 自分自身も写真に写りたい ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42、44
風景撮影関係
夕景をバックに人物を写したい ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39 夜景を撮りたい ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40 夜景をバックに人物を写したい ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41 窓越しに遠くの風景を撮りたい ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・46
その他
カメラから離れた所からシャッターをきりたい ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・44 写真に日付や時刻を入れたい[消したい]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・53
9
10
撮影前の 準備をしましょう
ソフトケース
カメラをケースを入れるときは、電源をOFF にしてください。[電源OFFについては、12 ページをご覧ください。]
* ソフトケース内側には、リモコンを収納するた
めのポケットがあります。
ストラップ
ストラップを図のように、カメラのスト ラップ通しに通します。
* ストラップのAの部分は、フィルムの途中巻き
戻しをするときにご使用ください。
11
12
電源を入れてみましょう
電源ダイヤルを回して 位置に合わせ
ON
ると電源が入ります。[電源ON]
OFF
位置に戻すと電源が切れます。[電
源OFF]
* カメラを使用しないときは、必ず電源をOFFに
してください。
* 電源をONのまま放置した場合、放置後約3分間
たつと、自動的にレンズのズーム位置が一番広 角側(28mm)になります。
電源を入れるとレンズカバーが開き、レ ンズが少し前に出ます。
* 表示パネルに マークが出ているときは、
電池が消耗していますので、電池を交換してく ださい。56、57ぺージをご覧ください。
* 3Vリチウム電池[CR2相当品]1本を使用し
ます。電池を抜くと時刻の修正が必要となりま すので、電池消耗時以外は、電池を抜かないで ください。
* 電源ON/OFF時には、グリップランプが点滅
します。
最終撮影日表示
カメラにフィルムが入った状態で電源を入れる と、表示パネルに前回最後に撮影した日付が点 滅表示してから、現在の日付が表示されます。 詳しくは63ページをご覧ください。
13
14
カメラの構え方
撮影するときは、カメラを両手でしっか り持ち、カメラが動かないようにして、 シャッターボタンを静かに押しましょう。
[強く押すととカメラが動いて、きれいな
写真が撮れません]
* 木や建物・テーブルなどを利用して、からだや
カメラを安定させるのも良い方法です。
* カメラを縦位置に構えてストロボ撮影するとき
は、ストロボが上になるようにしましょう。影 が自然な方向に出ます。
レンズはズーミングをしたり、シャッターボタ ンを押して撮影することにより動きます。落下 などの原因になりますので、レンズ部分を持た ないでください。
カメラ前面の測距窓・レンズ・受光窓・ストロ ボ発光部などを、髪や手でふさぐと、ピンボ ケ・露出不足・露出オーバーなどの原因になり ます。
15
16
ズーミングをしてみましょう
望遠側
ズームボタンの を押すと、 遠くのものを大きく写せる望遠側になります。 ズームボタンの を押すと、 広い範囲を写せる広角側になります。 ファインダーを見ながら、写したいものが好み の大きさになったところで止めて撮影してくだ さい。
広角側
ズーミングは以下の範囲でおこなえます。 28mm〜120mm
* ズーミングをすると、振動をともなったシャッ
ターがきれたような音がしますが、これはズー ミング途中でレンズの内部機構を切り替える新 機構「スイッチオーバー ズーム システム」の 作動音です。
* 焦点距離を望遠側にすると手ぶれを起こしやす
くなりますので、比較的手ぶれを起こしにくい ISO400のフィルムの使用をお勧めします。
ズームレンズには、無理な力を加えないでくだ さい。また、レンズを下向きに置かないでくだ さい。レンズに無理な力が加わり、故障の原因 になります。
17
フィルムを入れて
撮影しましょう
フィルムは、一通り説明書を読んでカメラの操 作に慣れてから入れましょう。
18
フィルムを入れましょう[フィルムは直射日光が当たらない所で入れましょう]
1 2
1. 裏ぶた開放レバーを下方向に押し下げ ると、裏ぶたが少し開きます。
2. 裏ぶたを手前に引いて開けます。
* フィルムを入れるときは、電源OFFで行なって
ください。レンズが自動的に動いて、カメラを 落とす危険があります。
* フィルムは、一通り説明書を読んでカメラの操
作に慣れてから入れましょう。
3 4
19
3. 裏ぶたを開けると、図のように黒い突 起があります。
4. フィルムは凸側を上にして、下側から 先に黒い突起に差し込むように入れ、 次に上側を入れます。
* フィルムは、下側の穴を黒い突起部分にしっか
りと差し込んでください。
20
FILM
5
5. フィルムを少し引き出して、qのフィ ルム先端マーク に合わせます。
フィルムがまっすぐ入っていることを必ず確認 してください。
フィルム検知部wにゴミなどが付着するとフィ ルムが正しく巻き上げられません。
下図のように、フィルムはたるみがないように 入れてください。
フィルムの先端が長く出すぎているときは、フ ィルムをパトローネに少し押し戻します。
フィルム先端が極端に折れ曲がっているものは、 まっすぐ直してください。
×フィルムのたるみあり ○フィルムのたるみなし
21
6
6. 裏ぶたを閉じるとフィルムが自動的に 巻き上げられ、1枚目まで進みます。
7
7. フィルム枚数表示の が出て自動的 に止まります。必ず枚数表示が に なっていることを確認してください。
8. フィルムが正しく入っていないと、表 示パネルに が点滅して知らせます。 フィルムを正しく入れ直してください。
* フィルム枚数は、電源がOFFのときでも表示さ
れます。
8
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