Palisade RISK 5.5 User Manual [ja]

ユーザー ガイド
@RISK
リスク分析・シミュレーション用
Palisade Corporation 798 Cascadilla St. Ithaca, NY USA 14850 +1-607-277-8000 +1-607-277-8001 (Fax)
Microsoft
®
Excel
バージョン 5.5
2009 5
http://www.palisade.com (Web サイト) sales@palisade.com (電子メール)
著作権表記
Copyright © 2009, Palisade Corporation.
商標について
MicrosoftExcelWindows Microsoft, Corporation の登録商標です。 IBM International Business Machines, Inc. の登録商標です。 PalisadeTopRankBestFitRISKview Palisade Corporation の登録商標です。 RISK Tonka Corporation の一部である Parker Brothers の商標であり、商標保有者の許
可を許に使用されています。

ようこそ

@RISK for Microsoft Excel

リスクが伴うビジネス的または技術的な状況を分析するための画期的 なソフトウェア システム、@RISK へようこそ。リスク分析のテクニ ックは、意思決定者が不確実性の伴う状況を効果的に管理することを 支援するための強力なツールとして、これまで長く認識されてきまし た。しかし、リスク分析にはその使用の難しさ、相当なコスト、十分 なコンピューター処理能力などが必要とされてきたことから、これま でその使用は限定的にならざるを得ませんでした。しかし、ビジネス 分野や科学分野でのコンピューター使用が普及したことにより、リス ク分析は、すべての決定者が使用できる一般的な手法へと変化するチ ャンスを得ています。
このチャンスを具体化するのが、業界標準の表計算ソフトである Microsoft Excel 上でリスク分析のさまざまなテクニックの実践を可能 にする、@RISK (「アット・リスク」と読みます) です。@RISK と Excel を利用すれば、ビジネスや科学からエンジニアリングの分野に 至るまで、リスクの伴うさまざまな状況をモデル化できるようになり ます。もちろん、どのような分析ニーズが発生しているかを最も的確 に判断できるのは、ユーザー自身であることに代わりはありません。 しかし、@RISK と Excel が提供するモデリング機能を組み合わせるこ とで、ユーザーのニーズにぴったりのモデルを作成することができま す。不確実性が伴う状況の分析および意思決定時には、@RISK を利 用することでより明確な将来展望を描けるようになるはずです。

リスク分析と @RISK が必要な理由

従来、分析では、モデル内の各変数に割り当てられた単一の推定値の 組み合わせによって、単一の結果が予測されます。この典型例にあた るのが標準的な Excel モデルです。標準的な Excel モデルでは単一の 推定結果がスプレッドシート上に表されます。ここでモデルの変数に 推定値が用いられなければならないのは、実際に発生する値をあらか じめ知ることができるとは限らないからです。現実には、物事が予定 通りに進まないケースが大半です。したがって、推定値として選択す る値には、楽観的なものが割り当てられたり、その逆に、控えめすぎ る値が割り当てられることもあります。このような推定値の誤差が複
ようこそ iii
合的に発生した結果、実際の結果が推定値から算出された結果とは著 しく異なるようなケースは珍しくありません。つまり、希望的観点の 結果に基づく決断は、結果として誤った判断になってしまうことや、 あらかじめ発生し得る結果の全容が明らかになっていたのであれば、 下すはずのない判断になることさえあります。ビジネス上の意思決定 はもちろんのこと、技術的な意思決定や科学的な意思決定においても、 推定値や仮定は必ず用いられます。@RISK を使用すれば、推定値に 潜在する不確実性を明示的な形で考慮しながら、発生可能なすべての 結果を演算・生成してみることができます。
@RISK は「シミュレーション」と呼ばれるテクニックを用いて、ユ ーザーがモデル上に記したすべての不確実性を考慮します。つまり、 ある変数に関して知り得るさまざまな情報を簡素化し、1 つの数値で 表すように強要されることがありません。シミュレーションでは、変 数が取り得る値の範囲や、個々の可能値が発生する頻度予測といった、 個々の変数に関してユーザーが知り得るすべての情報を加味すること ができます。@RISK はこれらすべての情報と Excel モデルの構成に基 づいて、発生し得るすべての結果を分析することができます。これは あたかも数百、数千通りもの What-if シナリオをすべて同時に実行し ているかのようなものです。実際、@RISK ではモデル化した状況で 発生し得るさまざまなデータを確認することができます。これはモデ ルに一連の異なる条件を適用し、一連の新たな結果を生成しながら繰 り返し、モデル化した状況を何度も「体験」するようなものと言える でしょう。
これらの追加情報によって、一見、意思決定が一段と困難になるかの ように感じられるかもしれません。しかし、実際にはシミュレーショ ンの優れたコミュニケーション能力が、その最大の長所と言えます。 @RISK は、ユーザーが直面するリスクを視覚的にわかりやすく提示 しながら結果を表示します。この視覚的な表示によって、ユーザー自 身が状況を手軽に把握できるようになることはもちろん、状況を第三 者にも容易に提示・説明できるようになります。
iv ようこそ
では、@RISK が活躍できる場面とはどのようなケースかを考えてみ ることにしましょう。Excel を用いて不確実性の影響が及び得る分析 を行う場面。これこそが、@RISK の使用に適した場面です。ビジネ ス、科学、およびエンジニアリングなどの分野においては、@RISK が活用できるケースはほぼ無限に存在します。しかも、既存の Excel モデルをベースとして利用しながら、@RISK を使用することが可能 です。@RISK の分析は、それ単独で使用することもできれば、他の 分析に結果データを供給するためにも使用することができます。読者 の皆さんが日々遭遇している意思決定および分析を思い出してみてく ださい。皆さんが遭遇する状況において、リスクの影響が少しでも気 になったことが必ずあるはずです。@RISK は、このような状況で有 効に活用することができます。

モデリング機能

@RISK Microsoft Excel 用のアドインであり、Excel にダイレクト にリンクすることでリスク分析機能を Excel に追加します。リスク分 析の設定、実行、および結果表示に必要なすべてのツールは、@RISK システムによって提供されます。@RISK には Excel 形式のメニューや 関数が採用されているため、使い慣れた Excel の延長として使用する ことが可能です。
@RISK
ようこそ v
関数
@RISK では、関数を利用して Excel 上の不確実なセルの値に確率分布 を割り当てることができます。@RISK では、Excel に用意されている 一連の関数を補完する形で、セル値にさまざまな分布タイプを指定す るための、一連の新たな関数群が追加されます。これらの分布関数は ワークシート上の任意のセルおよび数式に、数の制限なく必要なだけ 追加することができます。しかも、関数の引数にはセル参照や表現式 を含めることもできるので、不確実性を非常に高度な形で定義するこ とが可能です。また、不確実な値に手軽に分布を割り当てられるよう にするために、@RISK には、分布のプレビュー表示と数式への手軽 な追加を支援するための、グラフィカルなポップアップ ウィンドウ が装備されています。
利用可能な分布 の種類
@RISK が提供する確率分布を利用すれば、スプレッドシートのセル 値として発生し得るほぼ全種類の不確実性を表現することができます。 例えば、セルに NORMAL(10,10) という分布関数を記述した場合、シ ミュレーションの実行時には、(平均値=10、標準偏差=10 の) 正規分 布から抽出されたサンプリング値がこのセルに返されます。なお、こ れらの分布関数はシミュレーションの実行中に限り呼び出されます。 つまり、Excel の通常操作を行う場面では、これらのセルには @RISK を導入以前同様に、単一のセル値が表示されます。@RISK に用意さ れている分布の種類を以下に示します。
Beta BetaGeneral Beta-Subjective
Binomial Chi-Square Cumulative
Discrete Discrete Uniform Error Function
Erlang Exponential Extreme Value
Gamma General Geometric
Histogram Hypergeometric Inverse Gaussian
IntUniform Logistic Log-Logistic
Lognormal Lognormal2 Negative Binomial
Normal Pareto Pareto2
Pearson V Pearson VI PERT
Poisson Rayleigh Student's t
Triangular Trigen Uniform
Weibull
分布によってサンプリングされる値が一定の範囲内に収まるように、 すべての分布に対して範囲の制限を設定することができます。また、 用意されている分布の大半では、通常のパラメータとは異なる代替型 のパーセンタイル パラメータを使用することも可能です。代替型を 使用すれば、分布で用いられる従来の引数の代わりに、入力分布の特 定のパーセンタイル位置の値を指定することができます。
@RISK
でのシ ミュレーショ ン分析
@RISK には、Excel モデルのシミュレーションを設定・実行するため の充実した機能が装備されています。@RISK は、モンテ カルロとラ テン方格の両方の標本抽出法をサポートするとともに、スプレッドシ ート モデル上のあらゆるセルまたはセル範囲を対象にして、可能な 結果の分布を生成することができます。シミュレーションのオプショ ン設定やモデル出力の選択といった操作は、Windows 形式のメニュ ーやダイアログ ボックスを利用しながらマウス操作で簡単に行えま す。
vi ようこそ
グラフィック ス
@RISK シミュレーションの出力分布を表示する際には、高解像度の グラフィックスが用いられます。特定のセル範囲に対するヒストグラ ム、累積曲線、およびサマリー グラフを表示することで、結果を、 より効果的に示すことができます。また、グラフはすべて、さらなる 加工および印刷を行うために、Excel 上でも表示することができます。 単一のシミュレーションから生成できる出力分布の数には、つまると ころ制限はありません。したがって、規模が非常に大きく、しかも複 雑なスプレッドシートの分析にも、問題なく対応することができます。
高度なシミュ レーション機 能
高解像度グ ラフ表示
@RISK には、シミュレーションの制御や実行の際に使用できる、非 常に強力なオプションが搭載されています。以下に挙げるのはその一 部に過ぎません。
ラテン方格またはモンテ カルロでのサンプリング
シミュレーションごとの反復試行回数を任意の値に設定可能
1 つの分析において任意の数のシミュレーションを実行可能
サンプリング処理およびスプレッドシート再計算処理のアニ
メーション表示
乱数ジェネレータのシード値を設定
シミュレーション実行中にリアルタイムに結果と統計を表示
@RISK は、@RISK 上で選択された各出力セルが取り得る結果の確率 分布を、グラフ化して表示します。@RISK に用意されているグラフ 機能には、以下が含まれます。
相対度数分布および累積確率曲線
所定のセル範囲 (例えば、ワークシートの行や列) にある複数
の分布のサマリー グラフ
生成された分布の統計レポートの作成
特定の分布においてターゲット値が発生する確率
後からの加工に備えて、グラフィックを Windows メタファ
イルとして書き出し
演算処理速度
ようこそ vii
シミュレーションでは負担の大きな演算処理が集中的に行われます。 したがって、処理にどの程度の時間がかかるかは、とても重要な要素 になります。@RISK は、高度なサンプリング テクニックを駆使して シミュレーションを最速で実行できるように開発されています。
viii ようこそ
目次
第 1 章: @RISK スタート ガイド 1
はじめに................................................................................................3
インストール手順 .................................................................................7
ソフトウェアのアクティベーション (ライセンス認証) .....................11
クイック スタート ..............................................................................15
第 2 章: リスク分析の概要 19
はじめに..............................................................................................21
リスクとは何か...................................................................................23
リスク分析とは何か ...........................................................................27
@RISK モデルの構築 .........................................................................29
シミュレーションを用いたモデル分析 ..............................................31
意思決定: 結果の解釈 .........................................................................35
リスク分析にできることと、できないこと .......................................39
第 3 章: アップグレード ガイド 41
はじめに..............................................................................................43
最新の @RISK ツールバー、アイコン、コマンド.............................45
@RISK モデルの構築 .........................................................................49
シミュレーション設定........................................................................71
目次 ix
シミュレーションの実行.................................................................... 75
シミュレーションの結果を視覚的に表示・確認 ............................... 77
シミュレーション結果のレポート ..................................................... 87
シミュレーションの保存.................................................................... 93
@RISK ライブラリ ............................................................................ 95
4 : @RISK の理解 97
@RISK クイック オーバービュー ..................................................... 99
@RISK モデルの設定とシミュレーションの実行 ........................... 111
第 5 章: @RISK モデリング テクニック 143
はじめに ........................................................................................... 145
金利およびその他のトレンドのモデル化 ........................................ 147
既知の値に基づいた将来の見通し予測............................................ 149
不確実性および確率事象のモデル化................................................ 151
油井と保険金請求............................................................................. 153
固定されたトレンドのその周囲に対する不確実性の追加............... 155
従属関係 ........................................................................................... 157
感度シミュレーション ..................................................................... 159
新商品のシミュレーション .............................................................. 161
ポートフォリオの最大損失額の計算................................................ 171
NCAA トーナメントのシミュレーション........................................ 175
第 6 章: 分布フィッティング 179
概要 .................................................................................................. 181
x @RISK for Microsoft Excel
入力データの定義 .............................................................................183
フィット対象の分布の選択...............................................................187
フィットの実行.................................................................................189
結果の解釈........................................................................................193
フィット結果の活用 .........................................................................201
第 7 章: @RISK リファレンス ガイド 203
はじめに............................................................................................211
リファレンス: @RISK アイコン ......................................................213
リファレンス: @RISK コマンド 223
はじめに............................................................................................223
[モデル] コマンド .............................................................................225
[分布フィッティング] コマンド .......................................................283
[設定] コマンド.................................................................................307
[シミュレーション] コマンド ...........................................................327
シミュレーション [高度な分析] コマンド ...................................329
ゴール シーク ...................................................................................331
ストレス分析 ....................................................................................339
高度な感度分析.................................................................................353
[結果] コマンド.................................................................................369
[Excel レポート] コマンド ...............................................................397
[@RISK 関数のスワップ] コマンド..................................................399
[ユーティリティ] コマンド...............................................................407
目次 xi
@RISK シミュレーションの保存と開示.......................................... 415
[ライブラリ] コマンド...................................................................... 419
[ヘルプ] コマンド............................................................................. 421
リファレンス: @RISK グラフ ......................................................... 423
リファレンス: @RISK 関数 457
はじめに ........................................................................................... 457
関数一覧表 ....................................................................................... 469
リファレンス: 分布関数 ................................................................... 483
リファレンス: 分布プロパティ関数................................................. 605
リファレンス: 出力関数 ................................................................... 621
リファレンス: 統計関数 ................................................................... 625
リファレンス: シックス シグマ関数................................................ 637
リファレンス: 補助関数 ................................................................... 649
リファレンス: グラフ関数 ............................................................... 651
リファレンス: @RISK ライブラリ 655
はじめに ........................................................................................... 655
@RISK ライブラリ内の分布............................................................ 657
@RISK ライブラリ内の結果............................................................ 663
テクニカル ノート............................................................................ 669
リファレンス: @RISK for Excel デベロッパーズ キット (XDK) 673
付録 A: サンプリング手法 675
サンプリングとは? ..........................................................................675
xii @RISK for Microsoft Excel
付録 B: @RISK と他の DecisionTools® の使用 681
DecisionTools Suite .......................................................................681
Palisade DecisionTools の使用事例 ..............................................685
TopRank® の概要.............................................................................687
@RISK TopRank の使用.............................................................691
PrecisionTree™ の紹介....................................................................695
@RISK PrecisionTree の使用 ....................................................699
付録 C: 用語集 703
用語集 ...............................................................................................703
付録 D: 参考文献 709
カテゴリ別参考文献 .........................................................................709
索引 713
目次 xiii
xiv

第 1 章: @RISK スタート ガイド

はじめに................................................................................................3
パッケージの確認......................................................................................3
このバージョンについて..........................................................................3
ご利用のオペレーティング環境での作業..............................................4
サポートが必要な場合..............................................................................4
@RISK の必要システム条件....................................................................6
インストール手順 .................................................................................7
一般的なインストール手順......................................................................7
DecisionTools Suite.................................................................................7
@RISK アイコンおよびショートカットの設定....................................8
起動時に表示されるマクロ セキュリティ警告メッセージ.................9
ソフトウェアのアクティベーション (ライセンス認証) .....................11
クイック スタート ..............................................................................15
オンライン チュートリアル...................................................................15
独学でスタート........................................................................................15
既存のスプレッドシートを用いたクイック スタート.......................16
@RISK 3.5 以前での @RISK 5.5 スプレッドシートの使用 ...............17
@RISK 4.0 での @RISK 5.5 スプレッドシートの使用 .......................17
@RISK 4.5 での @RISK 5.5 スプレッドシートの使用 .......................17
1 : @RISK スタート ガイド 1
2

はじめに

このセクションでは、@RISK のパッケージ内容と @RISK のインストール 方法を紹介します。また、ご利用中の Windows Microsoft Excel 2000 またはそれ以降のバージョンに @RISK を組み込む方法についても解説し ます。

パッケージの確認

@RISK のパッケージには以下が含まれています。
以下のトピックが含まれた @RISK ユーザー ガイド (本文献):
スタート ガイド
リスク分析と
アップグレード ガイド
@RISK
@RISK
分布フィッティング
@RISK
技術付録
以下が収録された @RISK CD-ROM:
@RISK
@RISK
の理解 のモデリング テクニック
リファレンス ガイド
プログラム チュートリアル
@RISK
の概要
@RISK ライセンス使用許諾契約書
パッケージの内容に不備がある場合は、@RISK 販売代理店またはサプラ イヤーにご連絡いただくか、Palisade 社 (電話: 米国 +1-607-277-8000) ま で直接お問い合わせください。

このバージョンについて

このバージョンの @RISK は、Microsoft Excel 2000 およびそれ以降のバー ジョンでの使用に対応しています。
1 : @RISK スタート ガイド 3

ご利用のオペレーティング環境での作業

本ユーザー ガイドでは、ユーザーが Windows オペレーティング システ ムおよび Excel についての一般知識を有していることを前提としています。 特に、次の事柄を前提条件としています。
ご利用のコンピューター、およびマウスの取り扱い方法を理解し ていること。
アイコン、クリック、ダブルクリック、メニュー、ウィンドウ、 コマンド、およびオブジェクトといった用語を理解していること。
ディレクトリの構造やファイル名の設定方法といった基礎的な概 念を理解していること。

サポートが必要な場合

テクニカル サポートは、有効なメンテナンス プランをお持ちの @RISK 登録ユーザー様に対して無償で提供しています。また、インシデントご とのテクニカル サポートを有償でも提供しています。@RISK 登録ユーザ ーになるための手続きは、www.palisade.com/support/register.asp のオ ンライン登録を利用して済ませることができます。
電話でお問い合わせをいただく際には、あらかじめ製品のシリアル番号 とユーザー ガイドを手元に用意するようにしてください。また、コンピ ューターで作業できる状態でご連絡をいただければ、一段と効果的なテ クニカル サポートを受けることができます。
お問い合わせの 前に
テクニカル サポートへのお問い合わせの前に、次のチェックリストを参 照するようにしてください。
オンライン ヘルプを参照しましたか?
本ユーザー ガイド、およびオンライン マルチメディア チュート リアルを参照しましたか?
「お読みください」
(README)
ァイルには、マニュアルに未収録の最新の 載されていることがあります。
問題となっている症状は、常に再現可能ですか?また、別のコン
ファイルを読みましたか?このフ
@RISK
製品情報が記
ピューターや別のモデルを使用しても、症状を再現することは可 能ですか?
World Wide Web
サイト イトのテクニカル ニカル 可能なデータベース れています。
4 はじめに
上の弊社のサイトをご覧になりましたか?弊社の
URL
アドレスは
サポートに寄せられた質問とその回答集を収録した、検索
@RISK
http://www.palisade.com
サポートのセクションには、最新の
) と @RISK
およびその他の
ソフトウェア用のパッチが掲載さ
Palisade
ソフトウェアの最新
です。
FAQ (
Web
テク
情報をいち早く入手できるよう、弊社の セスすることをお勧めします。
Web
サイトに頻繁にアク
Palisade
へのお
問い合わせ
Palisade Corporation では、@RISK に対するご質問、ご意見、およびご提 案を常に受け付けております。テクニカル サポート スタッフには、以下 のいずれかの方法でご連絡いただくことができます。
電子メール
電話
: +1-607-227-8000 (
午後
5
ください。
ファックス
郵便
:
Technical Support Palisade Corporation 798 Cascadilla St Ithaca, NY 14850 USA
Palisade Europe へのお問い合わせ:
電子メール
電話
: +44 1895 425050 (UK)
ファックス
郵便
:
Palisade Europe 31 The Green West Drayton Middlesex UB7 7PN United Kingdom
: support@palisade.com
米国)、米国東海岸時間平日午前
9
時から
時まで。テクニカル サポートへの電話案内の指示に従って
: +1-607-227-8001 (
: support@palisade-europe.com
: +44 1895 425051 (UK)
米国
)
Palisade Asia-Pacific へのお問い合わせ:
電子メール
電話
: +61 2 9929 9799 (
ファックス
郵便
:
Palisade Asia-Pacific Pty Limited
Suite 101, Level 1
8 Cliff Street
Milsons Point NSW 2061
AUSTRALIA
1 : @RISK スタート ガイド 5
: support@palisade.com.au
オーストラリア
: +61 2 9954 3882 (
オーストラリア
)
)
どの方法でお問い合わせをいただく場合でも、必ず製品名、厳密な製品 バージョン名、およびシリアル番号をご連絡いただきますようお願いい たします。厳密なバージョン名は、Excel @RISK メニューから [@RISK について] コマンドを選択することで確認できます。
スチューデント 版
スチューデント版の @RISK に対する電話でのサポートは提供しておりま せん。サポートが必要な場合は、次に挙げる対応策を検討することをお 勧めします。
担当の教授または教育助手に相談する。
http://www.palisade.com
電子メールまたはファックスで弊社のテクニカル サポート部門に 連絡する。
にアクセスして
FAQ
を参照する。

@RISK の必要システム条件

@RISK 5.5 for Microsoft Excel、Windows 版 の必要システム条件は以下 の通りです。
ハード ディスクが備わった ーター
Microsoft Windows 2000 SP4
Microsoft Excel 2000
またはそれ以降
Pentium
Windows XP
以上のパーソナル コンピュ
またはそれ以降
6 はじめに

インストール手順

一般的なインストール手順

@RISK のセットアップ プログラムは、ユーザーが指定したハードディス ク上のディレクトリに @RISK システム ファイルをコピーします。
Windows 2000、およびそれ以降でのセットアップ プログラムの実行方法 は、以下の通りです。
@RISK
のコンピ ューターからの 削除
1) CD-ROM
スタート] ボタン
2) [
クします。
プログラムの追加と削除] アイコンをダブルクリックします。
3) [
インストール/アンインストール] タブの [インストール] ボタン
4) [
ドライブに
をクリックします。
画面に表示されるセットアップ手順に従います。
5)
@RISK のインストール中に問題が発生する場合は、インストール対象ド
ライブに十分な空きスペースがあることを確認するようにしてください。 十分な空きスペースを確保した後、再度、インストール処理を実行して ください。
ご利用のコンピューター上から @RISK を削除したい場合は、コントロー ル パネルの [プログラムの追加と削除] ユーティリティを起動し、@RISK のエントリを選択します。
@RISK CD-ROM
> [
設定
] > [
コントロール パネル] の順にクリッ
を挿入します。

DecisionTools Suite

@RISK for Excel は、「付録 D: @RISK とその他の DecisionTools の使用 」で解説するリスク分析・決定分析向けのセット製品、DecisionTools Suite に属する製品です。デフォルトの @RISK インストール手順では、 メイン ディレクトリの「Program Files\Palisade」のサブディレクトリに @RISK がインストールされます。これは、「Microsoft Office」ディレク トリのサブディレクトリに、Excel がインストールされるのと同じ要領で す。
Program Files\Palisade ディレクトリに作成されるサブディレクトリの 1 つが、@RISK ディレクトリ (デフォルト名、RISK5) です。このディレク トリには、@RISK プログラムのファイルに加えて、サンプル モデルや
@RISK を実行するために必要な関連ファイルが含まれています。 Program Files\Palisade には、他にも SYSTEM ディレクトリという別の
サブディレクトリが作成されます。このディレクトリには、共通のヘル
1 : @RISK スタート ガイド 7
プ ファイルやプログラム ライブラリなど、DecisionTools Suite のすべて のプログラムで必要とされるファイルが配置されます。

@RISK アイコンおよびショートカットの設定

Windows
タスク バーでのショー トカットの作成
@RISK のセットアップ プログラムは、タスクバーの [プログラム] メニュ ー上に、@RISK コマンドを自動的に作成します。ただし、セットアップ 作業中に問題が発生した場合、あるいは、別の機会に手動でこのコマン ドを作成したい場合は、以下の手順に従います。
スタート] ボタンをクリックし、[設定] を選択します。
1) [
2) [
タスクバー] をクリックし、[スタート メニュー プログラム] タ
ブをクリックします。
追加] をクリックし、[参照] をクリックします。
3) [
4) RISK.EXE
す。
次へ] をクリックし、当該プログラムの表示対象のメニューをダ
5) [
ファイルを探し、このファイルをダブルクリックしま
ブルクリックします。
6)
名前に「
@RISK
」と入力してから、[完了] をクリックします。
8 インストール手順

起動時に表示されるマクロ セキュリティ警告メッセージ

Microsoft Office には、Office アプリケーション上で不要なマクロ、また は悪意の込められたマクロが実行されるのを防止するために、さまざま なセキュリティ設定 ([ツール] > [マクロ] > [セキュリティ]) が用意されて います。最低限のセキュリティ設定を用いている場合を除き、マクロ付 きのファイルを読み込む際には、その都度警告メッセージが表示されま す。Palisade 社のアドインを実行するたびに、このようなメッセージが 表示されるのを防ぐために、Palisade では、自社のアドイン ファイルに デジタル署名を付与しています。したがって、一度 Palisade Corporation を信頼できる作成元として登録しておけば、それ以降は Palisade のすべ てのアドインを警告メッセージの表示なしに開くことができます。この 登録操作は、以下の手順で行います。
@RISK の起動時に表示される、[セキュリティの警告] ダイアログ
(次の図を参照) [この発行者のマクロを常に信頼する] ボックス
にチェックを入れます。
1 : @RISK スタート ガイド 9
10 インストール手順

ソフトウェアのアクティベーション (ライセンス認 証)

アクティベーションとは、お手元の @RISK ソフトウェアを完全なライセ ンス版製品として実行するために必要な、一度限りのライセンス認証手 続きです。ライセンス認証コードは、書類または電子メールでお送りし たインボイスに記載されており、「19a0-c7c1-15ef-1be0-4d7f-cd」などの ダッシュ (-) で区切られた一連の文字列です。インストールの手続き中に ライセンス認証コードを入力した場合、当該ソフトウェアの初めての実 行時にソフトウェアのアクティベーションが処理されます。この場合は、 他にユーザー操作が必要になることはありません。インストール手続き の完了後にソフトウェアのアクティベーションを行いたい場合は、 @RISK の [ヘルプ] メニューから [ライセンス認証] コマンドを選択して、 [Palisade ライセンス認証] ダイアログ ボックスにお客様のライセンス認 証コードを入力します。
よくあるご質問
(FAQ)
1 : @RISK スタート ガイド 11
1) ソフトウェアがアクティベートされていないとどうなりますか?
インストール手続き中にライセンス認証コードを入力しなかった場合、 あるいは、トライアル版をインストールした場合、当該ソフトウェアは 使用期限または (および) 利用ユーザー数に制限が課された、トライアル 版として実行されます。当該製品を完全なライセンス版として実行する には、ライセンス認証コードを用いて製品のアクティベーションを行う 必要があります。
2) アクティベーションを行わずに製品を利用できる期間は、どの程度で すか?
アクティベーションが完了していないソフトウェアは、15 日間実行でき ます。この際、製品のすべての機能を試すことができるものの、起動時 にはソフトウェアの残りの試用期間を表示し、アクティベーションを促 す、[ライセンス認証] ダイアログが表示されます。15 日間の試用期間が 過ぎた後は、アクティベーション手続きを完了するまで当該ソフトウェ アを実行することはできません。
3) アクティベーションのステータスは、どうすれば確認できますか?
[ライセンス認証] ダイアログ ボックスは、@RISK [ヘルプ] メニューの [ライセンス認証] コマンドを選択することで表示できます。ソフトウェ
アのアクティベーションが完了している場合は「認証手続き完了」、ト ライアル版ソフトウェアの場合は「ライセンス認証未完了」が、それぞ れのステータスとして表示されます。ソフトウェアのアクティベーショ ンが完了していない場合は、当該ソフトウェアが実行できる残り期間も 表示されます。
4) ソフトウェアをアクティベーションする方法は?
ライセンス認証コードをお持ちでない場合は、[ライセンス認証] ダイア ログの [購入] ボタンをクリックすることで入手可能です。このオンライ ン購入手続きでは、ライセンス認証コードがただちに提供されるととも に、再インストールなどの発生に備えるためのインストーラ ダウンロー ドへのリンクがオプションで提供されます。電話での購入をご希望の場 合は、本章の「Palisade へのお問い合わせ」の節に記載された、最寄り の Palisade オフィスにご連絡ください。
アクティベーション手続きは、インターネット経由または電子メールを 利用して行えます。
インターネット接続がある場合のアクティベーション
[Palisade ライセンス認証] ダイアログ ボックスにライセンス認証コード を入力または貼り付けてから、[自動ライセンス認証] ボタンをクリック します。数秒後に、手続き完了を示すメッセージが表示され、[ライセン ス認証] ダイアログ ボックスに当該ソフトウェアのアクティベーション完 了を示すステータスが反映されます。
インターネット接続がない場合のアクティベーション
電子メールを使用した自動アクティベーションが利用できます。手順を 以下に示します。
1. [手動での認証] をクリックし、request.xml ファイルを表示しま す。このファイルはディスクに保存したり、Windows のクリッ プボードにコピーしたりすることができます。(この際、コンピ
12 ソフトウェアのアクティベーション (ライセンス認証)
ューター上の request.xml ファイルの位置を書き留めておくこと を推奨します。)
2. この XML ファイルをコピーするか添付として電子メールに配置
し、activation@palisade.com あてに送信します。しばらくすると送 信した電子メールの返信アドレスに、自動レスポンスが返されま す。
3. レスポンス電子メール添付の response.xml を保存 (ご利用のハー
ドディスク上に) します。
4. [Palisade ライセンス認証] ダイアログ ボックスに表示されている
[処理] ボタンをクリックし、response.xml ファイルを参照します。 ファイルを選択し、[OK] をクリックします。
手続き完了を示すメッセージが表示され、[ライセンス認証] ダイアログ には、当該ソフトウェアのアクティベーション完了を示すステータスが 反映されます。
5) ソフトウェア ライセンスを他のマシンに移動するには?
ライセンスの移動 (再ホスティング) は、[Palisade ライセンス認証] ダイ アログ ボックスを用いた 2 ステップで完了できます。まず、1 台目のマ シンで
利用中の @RISK を職場の PC からラップトップに移動するようなケース が挙げられます。 手続きを行う際には、両方のマシンに当該ソフトウェアがインストール されていることと、ライセンス認証解除・ライセンス認証の再ホスティ ング処理時にそれぞれのマシンがインターネットに接続されていること を、確認するようにしてください。
ライセンス認証解除
を行います。再ホスティングが用いられる典型的な場面としては、ご
マシン
を行ってから 2 台目のマシンで
1 から
マシン
2 へのライセンス再ホスティング
ライセンス認
マシン
1.
認証の自動解除] をクリックします。手続き完了を示すメッセー ジが表示されるまで待ちます。
2. 次に、
続き完了を示すメッセージが表示されるまで待ちます。
ご利用のマシンにインターネット接続が用意されていない場合は、前述 の電子メールを使用した自動プロセスと同じ要領で、再ホスティングの 手続きを行うことも可能です。
1 : @RISK スタート ガイド 13
1 側の [ライセンス認証] ダイアログを開き、[ライセンス
マシン
2 側で [自動ライセンス認証] をクリックします。手
6) インターネットに接続されているにもかかわらず、ライセンス認証・
ライセンス認証解除手続きを自動的に処理できない場合は?
ご利用のファイアウォールが、弊社ライセンシング サーバーへの TCP 接 続を許可するよう、設定されている必要があります。シングル ユーザー
(ネットワーク インストール以外) 向けのライセンシング サーバーは、 http://service.palisade.com:8888 ( つまり、http://service.palisade.com TCP ポート 8888) です。
14 ソフトウェアのアクティベーション (ライセンス認証)

クイック スタート

オンライン チュートリアル

オンライン チュートリアルでは、@RISK のエキスパートがムービー形式 でサンプル モデルを紹介しています。このチュートリアルは、@RISK の 主要機能を紹介するためのマルチメディア プレゼンテーションです。
チュートリアルには、@RISK [ヘルプ] メニューの [基礎チュートリアル] コマンドを利用してアクセスできます。

独学でスタート

すぐに製品を使用し始めたいユーザー、または @RISK を独学でマスター したいと考えるユーザーのために、次に素早く製品の使用を開始するた めのガイドを示します。
先ほどこのセクションで解説したインストール手順に従って @RISK をセ ットアップした後、以下の手順に従います。
1) Windows
[DecisionTools]
クします。セキュリティ警告ダイアログが表示される場合は、本 章の「起動時に表示されるマクロ の節に記された手順に従います。
2) Excel
FINANCE.XLS
置は、以下の通りです。
C:\PROGRAM FILES\PALISADE\RISK5\EXAMPLES\JAPANESE
3) @RISK
赤と青の矢印アイコン トに定義された分布関数の一覧が示された入力と出力のリスト、 ならびに正味現在価値 す。
4) [
シミュレーションの開始] アイコン (赤い分布曲線が描かれたア イコン 味現在価値に対するリスク分析が開始されます。シミュレーショ ンの分析処理が行われ、シミュレーションの実行にあわせて出力 セルのグラフが表示されます。
の [スタート
グループ内に配置された
] > [
プログラム
セキュリティ警告メッセージ」
@RISK
] > [Palisade] >
アイコンをクリッ
の [開く] コマンドを使用して、サンプル スプレッドシート
を開きます。サンプル ファイルのデフォルト位
ツールバーの [モデル ウィンドウ] アイコン (ツールバーの
)
をクリックします。
(10%)
)
をクリックします。これで、
を示す出力セルの
FINANCE
FINANCE
C10
ワークシー
が表示されま
ワークシートの正
すべての分析処理において、@RISK がシミュレーション中の操作内容を 視覚的に提示するようにしたい場合は、@RISK ツールバーの [デモ モー] アイコンをクリックしておきます。このモードを有効にしておけば、
1 : @RISK スタート ガイド 15
反復試行ごとにスプレッドシートがどのように変化し、結果がどのよう に生成されるかを確認することができます。

既存のスプレッドシートを用いたクイック スタート

ユーザーが所有する既存のスプレッドシートを使用したい場合は、 @RISK オンライン チュートリアルを視聴し、@RISK リファレンス ガイ ドに目を通すことが、準備方法として最適です。しかし、急を要する場 面もあれば、チュートリアルの視聴を望まないようなケースも想定され ます。そこで、以下に既存のスプレッドシートで @RISK を使用するため の、クイック ガイドを示します。
1) Windows
[DecisionTools]
クします。
2)
必要であれば、 ートを開きます。
3)
スプレッドシートの内容を検証し、不確実な想定が行われていた り、不確定な値が入力されているセルを特定します。これらの値 を、次のステップで
4)
不確実な入力値を置き替える形で、起こり得る値の範囲とそれら の発生尤度を指定した分布関数を入力します。初めて使用する分 布の種類としては、可能値の最小値と最大値のみを指定する
UNIFORM (
値のみを指定する 択すると良いでしょう。
5)
分布の入力作業が完了したら、シミュレーションの結果を確認し たいスプレッドシート上のセル ツールバーの [出力の追加] アイコン (赤い矢印が をクリックします。
の [スタート
グループ内に配置された
Excel の [
@RISK
] > [
プログラム
@RISK
] > [Palisade] >
アイコンをクリッ
開く] コマンドを使用してスプレッドシ
の分布関数に置き替えます。
一様分布) や最小値、最大値、および最も期待される
TRIANG (
三角分布) といった、単純なものを選
(
またはセル群) を選択し、
1
本のアイコン
@RISK
)
シミュレーションの実行方法:
@RISK
布曲線が描かれたアイコン トのシミュレーションが開始され、結果が表示されます。
16 クイック スタート
ツールバーの [シミュレーションの開始] アイコン (赤い分
)
をクリックします。スプレッドシー
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