![](/html/b8/b8d8/b8d84913182d634b7a92195ffdd1e5d9ec600d216af4f736ab6b98185384ba86/bg1.png)
Professional
テクニカルガイド
便利な機能編
–
–
![](/html/b8/b8d8/b8d84913182d634b7a92195ffdd1e5d9ec600d216af4f736ab6b98185384ba86/bg2.png)
目次
ライブビュー撮影時にフォーカスポイントを狭くしたい
(ピンポイントAF)
●
ピンポイントAFを使用するには
深度合成を行うための画像を取得したい
(フォーカスシフト撮影)
●
深度合成とは
●
[フォーカスシフト撮影]の項目について
●
フォーカスシフト撮影をする前のチェックポイント
●
フォーカスシフト撮影の手順
●
フォーカスシフト撮影時のおすすめ設定
●
被写体のサイズとフォーカスステップ幅による
撮影回数の目安
●
フォーカスシフト撮影時のご注意
●
深度合成時のご注意
●
深度合成の例
ホワイトバランスについてもっと知りたい
●
ホワイトバランスの設定について
●
電球色照明下でのオートホワイトバランスの
オプションについて
●
自然光オートについて
●
オートホワイトバランスの色温度情報について
●
ライブビュー時の
取得について
..........................................................
...............................................................
...................................................
.........................................................................................................
.........................................
...................................................................
............................................
................................................................................................
..........................................................
.......................................................................................
.....................................................................................................
............................
..........................................................
.....................................................................................
..................................................................................
プリセットマニュアルデータの
.............................................................................................................
....................
.............................
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2
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フィルムをデジタル化したい
35mm
●
必要な機材と撮影環境
●
フィルムを扱う場合のご注意
●
ネガフィルムのおすすめ撮影手順
●
ポジフィルム(マウント)のおすすめ撮影手順
●
デジタル化されたフィルム画像を調整する
撮影音を抑えて撮影したい
●
静音撮影とサイレント撮影の違い
●
静音撮影
...............................................................................................................
●
サイレント撮影
●
動画から静止画を作成する
マニュアルフォーカス時にピントが合っているところを
確認したい(ピーキング)
画像モニターに拡大表示している部分をトリミングしたい
画像をカメラ内で一括現像したい
RAW
●
カメラで
●
AF
メニューの項目が選択できない場合
●
●
RAW
カメラで
RAW
微調節の自動設定
静止画撮影メニュー
静止画撮影時のiボタン
..................................................................................
................................................................................................
現像を行うメリット
現像を行う手順
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.......................................................................................
..................................
...................................................................
..........................................................
.............................
.......................................
................................................
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.....
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3
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ライブビュー撮影時にフォーカスポイント
を狭くしたい(ピンポイント
では、ライブビュー撮影時のAFエリアモードにピンポイン
D850
トAFが追加されました。従来よりも、より狭いAFエリアでピン
トを合わせることができます。
■ピンポイント
ピ ン ト を 合 わ せ た い 場 所
(こ の場 合は 中央の 花の し
べ)に厳密 に合わせる こと
ができます。
中央部を拡大
AF
AF
)
■ノーマルエリア
ピンポイントAFに比べる
とフォーカ スエリアが 広い
ため、意図した場所と異な
る場所にピ ントが合う こと
があります(この場合は花
びらのふち にピントが 合っ
ています)。
中央部を拡大
AF
4
![](/html/b8/b8d8/b8d84913182d634b7a92195ffdd1e5d9ec600d216af4f736ab6b98185384ba86/bg5.png)
●
ピンポイントAFを使用するには
三脚の使用をおすすめします。
•
モードは
• AF
a
1
ピンポイントAFはライブビュー
撮影時のみ使用できます。
AF
2
ルを回して3を選ぶ
に設定することをおすすめします。
AF-S
ボタンを押す
モードボタンを押しながらサブコマンドダイヤ
5
![](/html/b8/b8d8/b8d84913182d634b7a92195ffdd1e5d9ec600d216af4f736ab6b98185384ba86/bg6.png)
ライブビュー撮影時にフォーカスポイントを狭くしたい(ピンポイントAF)
ピ ン ト を 合 わ せ た い 場 所 に
3
フォーカスポイントを合わせる
•
フォーカスポイントはマルチセレ
クターを操作して移動できます。
•
中央ボタンを押すと、フォーカス
ポイントは中央に移動します。
•
フォーカスポイントは画像モニターをタッチしても移動
できます。
ボタン を 押 し て 被 写体を
X
4
拡大表示し、より正確にピン
トを合わせたい場所にフォー
カスポイントを合わせる
シャッターボタンを全押しして撮影する
5
手ブレが起きないように
影機能や、別売のワイヤレスリモートコントローラーやリ
モートコードなどをご使用になることをおすすめします。
SnapBridge
アプリのリモート撮
6
![](/html/b8/b8d8/b8d84913182d634b7a92195ffdd1e5d9ec600d216af4f736ab6b98185384ba86/bg7.png)
タッチ操作でフォーカスポイントを移動させる場合
初期設定 では、タッチした 場所
にフォーカスポイン ト を 移 動
してシャッターをき る タ ッ チ
シャッターが有効になっていま
す。厳密に ピントを合わせ る前
にシャッターがきれてしまうた
め、アイコ ンをタッチして タッ
チシャッターを無効(
)にしておくことをおすすめします。
X
7
![](/html/b8/b8d8/b8d84913182d634b7a92195ffdd1e5d9ec600d216af4f736ab6b98185384ba86/bg8.png)
深度合成を行うための画像を
取得したい(フォーカスシフト撮影)
では、ピント位置を変化 させな がら撮影する[フォーカス
D850
シフト撮影]が追加されました。ピント面の異 なる複数の画像を
合成して被写界深度の深い画像を作成する、深 度合成用の素材を
撮影できます。
通常撮影
通常撮影
深度合成した画像
(撮影条件は
深度合成した画像
(撮影条件は
23
24
ページ)
ページ)
8
![](/html/b8/b8d8/b8d84913182d634b7a92195ffdd1e5d9ec600d216af4f736ab6b98185384ba86/bg9.png)
●
深度合成とは
深度合成とは、複数枚の画像からピントの合っ ている領域だけを
合成して1枚の画像を作成するものです。撮影した画像を素材と
してパソコンに取り込み、他社製の画像編集ソフトで合成します。
ピン ト 位 置を 変 え なが
ら撮 影 し( こ の 作例で
は
枚)、各画像のピ
150
ント が 合 って い る 部分
だけ を 使 用 して1枚の
画像を合成します。
深度合成を行えるアプリケーションについて
深度合成が行え るアプリケーシ ョンには次のようなも のがあ
ります。
※ニコンが推奨または動作を保証するものではありません。
• Adobe:Photoshop CC
• Helicon Soft
• Zerene Systems
:
Helicon Focus
:
Zerene Stacker
9
![](/html/b8/b8d8/b8d84913182d634b7a92195ffdd1e5d9ec600d216af4f736ab6b98185384ba86/bga.png)
深度合成を行うための画像を取得したい(フォーカスシフト撮影)
●
[フォーカスシフト撮影]の項目について
[フォーカスシフト撮影]は静止画撮影
メニューで設定を行います。各項目で
設定できる内容は次の通りです。
撮影開始
撮影回数
フォーカス
ステップ幅
待機時間
露出平滑化
サイレント撮影[する]を選ぶと、シャッター音を出さずに撮影で
撮影を開始します。撮影は、設定したフォーカスス
テップ幅で繰り返されます。
深度合成に必要な素材画像を得るためのシャッター
回数を最大
フォーカスシフト撮影は、ピント位置を変更しなが
らステップ撮影を行います。この項目ではピント位
置の変更幅を設定します。
値は10段階で設定できます。
•
値が小さいほどステップ間の幅が狭く、大きいほ
•
ど幅が広くなります。
シャッターをきってから次にシャッターをきるまで
の時間を秒単位で設定できます。[
と、レリーズモードによってシャッターがきれる速
度が変わります。
• S、C
および
• Q
[する]を選ぶと、
きく明るさが変化しないようにカメラが自動で露出
を調整します。
きます。
300
、
、および
L
H
C
のとき:3コマ/秒
C
Q
回まで設定できます。
]に設定する
00
のとき:5コマ/秒
UP
M
コマ前に撮影した静止画と 大
1
10
![](/html/b8/b8d8/b8d84913182d634b7a92195ffdd1e5d9ec600d216af4f736ab6b98185384ba86/bgb.png)
撮影開始時
の記録
フォルダー
マルチセレクター の2を押して、オンMとオフ
を切り換えられます。
U
[新規フォルダー作成]:フォーカスシフト撮影を
•
開始するたびに新しいフォルダーを自動的に作成
して画像を保存します。
[ファイル番号リセット]:新規フォルダーが作成
•
されるたびにファイル番号が「
」に戻ります。
0001
11
![](/html/b8/b8d8/b8d84913182d634b7a92195ffdd1e5d9ec600d216af4f736ab6b98185384ba86/bgc.png)
深度合成を行うための画像を取得したい(フォーカスシフト撮影)
●
フォーカスシフト撮影をする前のチェック
ポイント
レリーズモードはE以外に設定してください。
•
すべての画質モードで撮影が可能です。
•
レンズまたは
• AF-S
露出モードはAまたはMにしてください。撮影中に絞りが変化
•
しないように固定できます。
フォーカスシフト 撮影時は、カメラを三脚で固定し、レンズの
•
(手ブレ補正)機能を無効にしてください。
VR
充分に充電されたバッテリー、または 別売のパ ワーコネ クター
•
とACアダプターをお使いください。撮影中のバッテリー切れ
を防ぐことができます。
ファインダーから顔を離して撮影す るときは、 シャッタ ーボタ
•
ンを押す前にアイピースシャッターレバーを回してアイピース
シャッターを閉じてください。ファイ ンダーか らの光が 適正露
出や画像に影響を与えるのを防ぐことができます。
カメラが次の状態の場合は、[フォーカスシフト撮影]は選べま
•
せん。
静止画撮影メニュー[多重露出]または[
–
カメラの日時設定がされていない
–
対応レンズが装着されていない
–
メモリーカードが入っていない など
–
レンズをお使いください。
AF-P
HDR
]が実行中
12
![](/html/b8/b8d8/b8d84913182d634b7a92195ffdd1e5d9ec600d216af4f736ab6b98185384ba86/bgd.png)
●
フォーカスシフト撮影の手順
フォ ー カ スモードセ レ
1
クターをAFに設定する
マニュアルフォーカスレンズ
ではフォーカスシフト撮影は
できません。
被写体にピントを合わせる
2
•
撮影開始のピント位置から無限遠方向に向かって自動撮影
されます。撮影開始のピント位置は、被写体の最近接の部
分より少し近側にずらしておくことをおすすめします。
•
ピント合わせ後はカメラを動かさないでください。
静 止 画 撮 影 メ ニ ュ ー の
3
[フォーカスシフト撮影]を
選ぶ
マルチセレクターの2を押す
と、フォーカスシフト撮影の設
定画面が表示されます。
13
![](/html/b8/b8d8/b8d84913182d634b7a92195ffdd1e5d9ec600d216af4f736ab6b98185384ba86/bge.png)
深度合成を行うための画像を取得したい(フォーカスシフト撮影)
フォーカスシフト撮影の設定
4
をする
•
フォーカスシフト撮影で設定で
きる項目 は「[ フォーカスシフ
ト撮影]の項目について」(
をご覧ください。
•
それぞれのおすすめの設定につ
いては、「 フォ ーカスシフト撮
影時のおすすめ設定」(
ご覧ください。
[撮影開始]を選んでJボ
5
タンを押す
•
約3秒後に撮影を開始します。
•
撮影開 始時 のピント位置か ら
無限遠 に向 かって連続撮影 を
行います。
•
設定した撮影回数に達するか、ピント位置が無限遠に達
すると撮影を終了します。
•
フォーカスシフト撮影を途中で終了するには、次の操作
を行います。
撮影待機中に静止画撮影メニュー[フォーカスシフト
-
撮影]で[終了]を選び、
次の撮影までの間にシャッターボタンを半押しするか、
-
ボタンを押す
J
0
0
10
)を
16
J
)
ボタンを押す
14
![](/html/b8/b8d8/b8d84913182d634b7a92195ffdd1e5d9ec600d216af4f736ab6b98185384ba86/bgf.png)
フォーカスシフト撮影の待機状態の表示について
待機状態では、表示パネルにQマー
クが 点滅 しま す。撮 影直前 にな ると
シャッタースピード表示部に残りの撮
影回数を表示します。
15
![](/html/b8/b8d8/b8d84913182d634b7a92195ffdd1e5d9ec600d216af4f736ab6b98185384ba86/bg10.png)
深度合成を行うための画像を取得したい(フォーカスシフト撮影)
●
フォーカスシフト撮影時のおすすめ設定
■レンズの絞り値
開放絞りから2〜3段ほど絞った値で撮影することをおすすめし
ます。画角周辺までコントラストの高い画像が 得られることが多
くなります。
■
感度
ISO
固定で撮影することをおすすめします。静止画撮影メニュー[
感度設定]の[感度自動制御]は[しない]に設定してください。
■[フォーカスシフト撮影]メニューの設定
[撮影回数]:多めの回数に設定しておくことをおすすめします。
•
合成時には必要な画像を選んで使用してください。
昆虫などの小さい被写体をクローズアップ撮影する場合、
–
枚以上必要になることがあります。
手前から 遠くまでをカバーする風 景を広角レンズで撮影する
–
場合、数枚で充分なこともあります。
撮影回数 の目安は「被写体 のサイズとフォーカスス テップ幅
–
による撮影回数の目安」(
[フォーカスステップ幅]:5以下をおすすめします。
•
大きな数 値を設定すると、 深度合成した時にピント の合って
–
いない領域ができてしまうことがあります(
フォーカスステップ幅は何度か試して決めてください。
–
[待機時間]:フラッシュを使用しない場合は[00]をおすすめ
•
します。
フラッシ ュを使用して撮影する場 合は光量不足にならないよ
–
うに充電時間を考慮して設定してください。
)も参考にしてください。
0
18
0
21
ISO
100
)。
16
![](/html/b8/b8d8/b8d84913182d634b7a92195ffdd1e5d9ec600d216af4f736ab6b98185384ba86/bg11.png)
[露出平滑化]:光源などの撮影環境が安定している場合は[し
•
ない]、風景などの光線条件が変化するような場合は[する]を
おすすめします。
[サイレント撮影]:[する]をおすすめします。
•
[する]に設定すると、さらにカメラブレを抑えて撮影できま
–
す。また、シャッター機構の耐久性についても気にせずにすみ、
バッテリーの消費も抑えられます。
蛍光灯や 水銀灯などの光源下でフ リッカー現象が発生する場
–
合は、[しない]に設定してください。フリッカー現象が低減
できない場合、静止画撮影メニューの[フリッカー低減]を設
定するか、シャッタースピードを次の値に設定してください。
電源周波数が
–
電源周波数が
–
[撮影開始時の記録フォルダー]:[新規フォルダー作成]と[ファ
•
イル番号リセット]をオンMにすることをおすすめします。
フォーカ スシフト撮影を開始する たびに新しいフォルダーが
–
自動的に作成され、ファイル番号も
像をパソコンに取り込むときに便利です。
50Hz
60Hz
の場合:
1/100秒、1/50秒、1/25
の場合:
1/125秒、1/60秒、1/30
0001
秒
秒
から始まるため、画
17
![](/html/b8/b8d8/b8d84913182d634b7a92195ffdd1e5d9ec600d216af4f736ab6b98185384ba86/bg12.png)
深度合成を行うための画像を取得したい(フォーカスシフト撮影)
●
被写体のサイズとフォーカスステップ幅に
よる撮影回数の目安
適切な 撮影回数は、 使用するレ ンズと 絞り値、被写 体の大きさ、
フォーカスステップ幅、被写体までの距離によって決まります。
〜
ページに記載している表は、カメラと被写体を図のように
20
• 19
セットした場合の値です。
被写体までの距離
被写体のサイズ
「被写体までの距離」とは、被写体の最もカメラに近い位置と距
•
離基準マークE(フランジバック)までの距離を表しています。
18
![](/html/b8/b8d8/b8d84913182d634b7a92195ffdd1e5d9ec600d216af4f736ab6b98185384ba86/bg13.png)
AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED、
絞り値
被写体のサイズ︵
10 285 285 220 185 120 105 85 60 50 40
15
20
25
30
cm
35
︶
40
表の見方:例えば
プ幅を5に設定すると目安として
、被写体までの距離
f/5.6
フォーカスステップ幅
20cm
の場合
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
1 55 55 45 35 30 25 20 15 15 15
5 195 195 155 130 90 70 60 45 40 30
260 215 145 120 100 70 60 50
285 235 160 135 105 80 65 55
300 250 170 145 115 85 65 60
265 180 150 120 90 70 60
280 190 155 125 95 75 65
285 195 160 130 95 75 65
の被写体を撮影する場合、フォーカスステッ
10cm
回の撮影が必要となります。
120
AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED、
絞り値
被写体のサイズ︵
cm
︶
、被写体までの距離
f/8
フォーカスステップ幅
20cm
の場合
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
1 55 40 35 30 20 20 20 15 15 15
5 200 130 110 90 60 50 45 30 25 25
10 300 180 150 125 85 70 60 45 35 30
15
20
25
30
35
40
215 180 150 100 80 70 50 40 35
235 200 165 110 90 75 55 45 40
250 215 175 115 95 80 60 45 40
265 225 185 125 100 85 60 50 45
275 225 190 125 105 90 65 50 45
280 235 195 130 110 90 65 55 45
19