Agilent EnviroPrep を用いた
ゲル浸透クロマトグラフィーによる
サバ中の農薬分析
アプリケーションノート
食品分析および農薬分析
著者
Greg Saunders、Ben MacCreath
Agilent Technologies, Inc.
2850 Centerville Road
Wilmington, DE 19809-1610
USA
はじめに
食品安全プログラムの一環として、海産物サンプルに含まれる農薬1,2,3,4,5,6-C
の濃度を分析しました。食品および環境サンプルの簡単な精製テクニックであるゲル
浸透クロマトグラフィー
しました。このステンレス製カラムには、高分離能マクロポーラス充填剤が充填され
ており、あらゆる分取高圧液体クロマトグラフィーで使用できます。マクロポーラス
充填剤は、強固で恒久的なポア構造と高度に架橋結合しています。そのため、高いサ
ンプルロード性能が必要でない分析において、優れた分離能が得られます。ポアサイ
ズが小さいため、分析対象の低分子量化合物から、高分子量化合物の干渉が除去され、
分離効率が最大限に高まります。
(GPC) を使用し、分離には、Agilent EnviroPrep カラムを選択
6H6Cl6
メソッドと結果
0
全
透過
農
薬フラクション
「
高」
MW の
オイルフラクション
20分
結論
サバサンプル1 g を浸軟させ、50 M のクロロホルムに組織を抽
出しました。その後、連結した
ラムにより溶出し、得られた有機溶液を精製しました。
カ
のクロマトグラムでは、
図1. こ
排除された高分子量の脂質と低分子量の農薬が分離されることが示
されています。これにより、溶媒中の農薬のみを回収し、分析する
ことができます
2 つのEnviroPrep 300 x 25 mm
EnviroPrep カ
ラムを使えば、カラム上で
条件
カラム2 x EnviroPrep、
300 x 25 mm (部品番号PL1210-6120EPA)
EnviroPrep カ
ラムを用いたゲル浸透クロマトグラフィーは、食
品サンプル中の農薬を高効率で分離できる単純なシステムです。
この例では、サバサンプルにおいて、干渉要因となる高分子量
の脂質が、低分子量の農薬から分離されました。
EnviroPrep マクロポーラス充填剤の強固で明確なポアは、比類
のない分離能とピーク形状を実現し、濃度の低い微量成分の分
離を可能にします。また、適切な流速のアイソクラティックフ
ローに対応するあらゆる液体クロマトグラフィーシステムで使
用できるので、優れた柔軟性も得られます。
サンプルサバ
溶媒テトラヒドロフラン
流速
10 mL/min
システムAgilent 1260 Infinity アイソクラティック
ポンプ、マニュアルインジェクタ、
示差屈折率検出器
詳細情報
これらのデータは、代表的な結果を示したものです。アジレン
トの製品およびサービスの詳細については、アジレントの
Web
サイト(www.agilent.com/chem/jp) をご覧ください。
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March 8, 2011
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