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設置説明書
MMI-20053638 , Rev AC
2019 年 5 月
マイクロモーション® 5700 トランスミッタお
よび安全本質出力
すべての設置方法(一体型、4 線式、および 9 線式)
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安全上の注意事項
本マニュアル全体を通じて、人員や機器を保護するための安全上の注意事項を示します。次の手順に進む前に、安全上の各注
意事項をよくお読みください。
その他の情報
製品仕様の詳細については、製品仕様書を参照してください。トラブルシューティングについては、設定に関する取扱説明書
を参照してください。製品仕様書と取扱説明書については、弊社ウェブサイト www.emerson.com をご覧ください。
返品について
弊社では製品の返品手続きが定められております。これは、弊社従業員の作業環境の安全性を維持する上で重要な要件となっ
ております。マイクロモーションが指定する手順に従わない場合、返品を受け付けることはできません。
返品手続きの詳細については、弊社ウェブサイト(www.emerson.com) をご覧いただくか、弊社カスタマサービス部門まで
お電話でご連絡ください。
エマソン流量計カスタマーサービス
E メール:
• 世界共通:flow.support@emerson.com
• アジア太平洋地域:APflow.support@emerson.com
電話:
南北アメリカ 欧州および中東 アジア太平洋地域
合衆国
カナダ
メキシコ
アルゼンチン
ブラジル
800-522-6277
+1 303-527-5200
+41 (0) 41 7686
111
+54 11 4837 7000
+55 15 3413 8000
イギリス
オランダ
フランス
ドイツ
イタリア
中央・東ヨーロッ
パ
ロシア/CIS
エジプト
オマーン
カタール
クウェート
南アフリカ
サウジアラビア
アラブ首長国連邦
0870 240 1978
+31 (0) 704 136
666
0800 917 901
0800 182 5347
8008 77334
+41 (0) 41 7686
111
+7 495 981 9811
0800 000 0015
800 70101
431 0044
663 299 01
800 991 390
800 844 9564
800 0444 0684
オーストラリア
ニュージーランド
インド
パキスタン
中国
日本
韓国
シンガポール
タイ
マレーシア
800 158 727
099 128 804
800 440 1468
888 550 2682
+86 21 2892 9000
+81 3 5769 6803
+82 2 3438 4600
+65 6 777 8211
001 800 441 6426
800 814 008
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設置説明書 目次
MMI-20053638 2019 年 5 月
目次
第 1 章 ご使用の前に..................................................................................................................5
1.1 本説明書について............................................................................................................................5
第 2 章 計画............................................................................................................................... 7
2.1 設置チェックリスト........................................................................................................................7
2.2 電源の要件.......................................................................................................................................8
第 3 章 取り付けおよびセンサ配線........................................................................................... 11
3.1 一体型トランスミッタの取り付けおよびセンサ配線...................................................................11
3.2 壁面または計器用ポールへのトランスミッタの取り付け............................................................11
3.3 4 線または 9 線式別置型トランスミッタからセンサへの配線..................................................... 14
3.4 流量計構成部の接地......................................................................................................................17
3.5 センサ上のトランスミッタの回転(オプション)...................................................................... 17
3.6 トランスミッタでのユーザインターフェースの回転(オプション)......................................... 20
3.7 別置型トランスミッタのセンサ配線端子箱の回転(オプション) ............................................ 21
第 4 章 チャンネルの配線.........................................................................................................23
4.1 モデル 5700 トランスミッタの設置タイプ...................................................................................23
4.2 使用可能なチャンネル.................................................................................................................. 23
4.3 マイクロモーションによって検証済みのバリア.......................................................................... 24
4.4 mA 電源の要件 ..............................................................................................................................24
4.5 FO および DO の電源要件 ............................................................................................................. 26
4.6 配線チャンネルの場所.................................................................................................................. 28
4.7 チャンネル A mA/HART 出力の配線.............................................................................................. 30
4.8 チャンネル B および C の mA 出力の配線......................................................................................31
4.9 mA/SIL 出力の配線.........................................................................................................................32
4.10 mA/HART 用マルチドロップ設置環境の配線..............................................................................32
4.11 周波数出力またはディスクリート出力の配線............................................................................33
第 5 章 電源の配線................................................................................................................... 35
第 6 章 トランスミッタへの電源投入........................................................................................37
第 7 章 ガイド付きセットアップ を使用したトランスミッタの設定...........................................39
第 8 章 ディスプレイコントロールの使用................................................................................. 41
第 9 章 使用可能なサービスポート接続.................................................................................... 43
設置説明書
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目次 設置説明書
2019 年 5 月 MMI-20053638
iv
マイクロモーション
5700
トランスミッタおよび安全本質出力
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設置説明書 ご使用の前に
MMI-20053638 2019 年 5 月
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1.1
ご使用の前に
本説明書について
本説明書では、トランスミッタの計画、取り付け、配線、初期セットアップについて説
明します。本トランスミッタの詳細な設定、保守、トラブルシューティング、またはサ
ービスについては、取扱説明書を参照してください。
本説明書では、ユーザに以下の知識があることを前提としています。
• トランスミッタとセンサの設置、設定、保守の基本的な概念と手順
• ケガや死亡事故からの保護を規定したすべての企業、地方自治体、政府の安全基準
と要件
設置説明書
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ご使用の前に 設置説明書
2019 年 5 月 MMI-20053638
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マイクロモーション
5700
トランスミッタおよび安全本質出力
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設置説明書
MMI-20053638 2019 年 5 月
計画
2
2.1
計画
設置チェックリスト
□ このチェックリストでは、作業員と機器を保護するための安全上の注意事項を示し
ます。次の手順に進む前に、安全上の各注意事項をよくお読みください。
□ 可能な範囲で、トランスミッタは直射日光の当たらない場所に設置してください。
危険場所の防爆認定の内容によっては、トランスミッタの環境条件はさらに厳しく
なる場合があります。
□ 危険場所にトランスミッタを取り付ける予定の場合:
— トランスミッタが適切な危険場所の防爆認証を取得していることを確認してく
ださい。各トランスミッタのハウジングには、危険場所の防爆認定タグが取り付
けられています。
— トランスミッタとセンサ間をつなぐケーブルが、危険場所要件を満たしているか
確認してください。
— ATEX/IECEx を設置する場合は、製品に付属の Product Documentation DVD または
www.emerson.com で入手可能な、ATEX/IECEx 認可の説明書に記載されている安
全上の注意事項に必ず従ってください。
□ 適切なケーブル、設置に必要なケーブル取り付け部品が揃っていることを確認して
ください。トランスミッタとセンサ間の配線では、最大ケーブル長が 305 m を超え
ないようにしてください。
□ それぞれの接続に合わせて以下のケーブルを使用してください。
— すべての出力接続:ツイストペア計装ケーブル
□ 電線管接続口またはトランスミッタディスプレイを上向きにする場合を除き、トラ
ンスミッタを取り付ける際に方向を考慮する必要はありません。
電線管接続口またはトランスミッタディスプレイを上向きにしてトランスミッタを
取り付けると、トランスミッタハウジングが結露して、トランスミッタが損傷する
危険があります。
以下に、トランスミッタの適切な向きを例示します。
推奨される向き その他の向き
□ メータは、次の条件を満たす場所と向きに取り付けます。
— トランスミッタのハウジングカバーを開けることができるくらいの隙間を設け
ること。配線アクセスポイントで 203 mm ~ 254 mm の隙間を設けて取り付け
ること。
— トランスミッタへのケーブル配線を設置できる場所を選ぶこと。
設置説明書
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計画
2019 年 5 月 MMI-20053638
設置説明書
— トラブルシューティング時、作業しやすいように、すべての配線端子に対して十
分な空間を設けること。
2.2
電源の要件
自動切換式 AC/DC 入力、電源電圧を自動認識:
• 85~240 VAC、50/60 Hz、6 W (通常)、11 W (最大)
• 18~100 VDC、6 W (通常)、11 W (最大)
注
DC 電源の場合:
• これらの要件は、ケーブルごとに 1 台のトランスミッタを設置することを前提とし
ています。
• 始動時、電源はトランスミッタあたり最小 1.5 アンペアの短時間電流を供給し、電
圧が 18 VDC を下回らないようにする必要があります。
• 電源ケーブルの長さと導体部の直径は、負荷電流が 0.7 A の場合に電源端子で最低
18 VDC 供給できるものを選定する必要があります。
ケーブルサイズ選定の計算式
M = 18V + (R x L x 0.5A)
• M:最小電源電圧
• R:ケーブル抵抗値
• L:ケーブル長(Ω/フィート単位)
2.2.1
20.0 °C での通常の電源ケーブル抵抗値
ワイヤゲージ 抵抗
2.08 mm²
1.31 mm²
0.823 mm²
0.518 mm²
2.5 mm
1.5 mm
1.0 mm
0.75 mm
0.50 mm
2
2
2
2
2
0.0050 Ω/フィート
0.0080 Ω/フィート
0.0128 Ω/フィート
0.0204 Ω/フィート
0.0136 Ω/m
0.0228 Ω/m
0.0340 Ω/m
0.0460 Ω/m
0.0680 Ω/m
センサとトランスミッタ間の最大ケーブル長
個別に設置されるセンサとトランスミッタ間の最大ケーブル長は、ケーブルの種類によ
って決まります。
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マイクロモーション
5700
トランスミッタおよび安全本質出力
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設置説明書 計画
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ケーブルの種類 ワイヤゲージ 最大長
Micro Motion 9 線別置型取付 適用なし
18 m
設置説明書
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計画 設置説明書
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マイクロモーション
5700
トランスミッタおよび安全本質出力
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設置説明書 取り付けおよびセンサ配線
MMI-20053638 2019 年 5 月
3
3.1
3.2
取り付けおよびセンサ配線
一体型トランスミッタの取り付けおよびセンサ
配線
一体型トランスミッタには、個別の取り付け要件はありません。また、トランスミッタ
とセンサの間にを配線を接続する必要はありません。
壁面または計器用ポールへのトランスミッタの
取り付け
トランスミッタを取付ける場合は、次の 2 つのオプションから選択できます。
• トランスミッタを壁面または平面に取り付ける。
• トランスミッタを計器用ポールに取り付ける。
前提条件
• トランスミッタを壁または平面に取り付ける場合:
— 表面が平らで固く、振動せず、過度に動いたりしないことを確認してください。
— 必要な工具、トランスミッタに付属の取り付けキットがあることを確認してくだ
さい。
• トランスミッタを計器用ポールに取り付ける場合:
— 計器用ポールは底の部分から少なくとも 305 mm の高さがあり、直径が 51 mm
を超えていないことを確認してください。
— 必要な工具、およびトランスミッタに付属の計器用ポール取り付けキットが揃っ
ていることを確認してください。
手順
1. ブラケットをトランスミッタに取り付け、ネジを 9.04 N m~10.17 N m のトルク
で締めてください。
設置説明書
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取り付けおよびセンサ配線 設置説明書
2019 年 5 月 MMI-20053638
図 3-1 : トランスミッタへのブラケットの取り付け
2. 壁面取り付けまたはポール取り付け:
• 壁面取り付けによる設置の場合、ブラケットを目的の位置にしっかり取り付
けます。
図 3-2 : 壁面取り付けブラケットの寸法
12
A. 71 mm
B. 71 mm
• ポールに取り付ける場合、U 字型ボルトの取り付け部品を計器用ポールに取
り付けます。
マイクロモーション
5700
トランスミッタおよび安全本質出力
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設置説明書 取り付けおよびセンサ配線
MMI-20053638 2019 年 5 月
図 3-3 : ポールブラケットの取り付け
3. 壁面または計器用ポールに固定したブラケットにトランスミッタ取り付けブラ
ケットを取り付けます。
設置説明書
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取り付けおよびセンサ配線 設置説明書
2019 年 5 月 MMI-20053638
図 3-4 : ブラケットへの取り付けおよび固定
3.3
ヒント
取り付けブラケットの穴がずれないように、すべての取り付け用ボルトを所定の
位置に入れてから締めて下さい。
4 線または 9 線式別置型トランスミッタからセ
ンサへの配線
前提条件
• センサ関連ドキュメントに記載の 4 線または 9 線ケーブルを用意します。
• センサ関連ドキュメントの説明に従って、コアプロセッサ一体型センサまたは端子
箱にケーブルを接続します。製品に関する全資料は、製品に付属の製品資料 DVD ま
たは www.emerson.com で入手できます。
手順
1. トランスミッタからセンサへの配線部カバーを取り外すと、端子コネクタが確認
できます。
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マイクロモーション
5700
トランスミッタおよび安全本質出力
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設置説明書 取り付けおよびセンサ配線
MMI-20053638 2019 年 5 月
図 3-5 : トランスミッタからセンサへの配線部カバーの取り外し
2. センサ配線ケーブルをトランスミッタ配線部内に入れます。
図 3-6 : センサ配線のフィールドスルー
3. 適切な端子にセンサの配線を接続します。
設置説明書
重要
4 線ケーブルドレイン線をケーブルのセンサ/コアプロセッサ側でのみ終端処理
をします。詳細は、センサの設置説明書でご確認ください。4 線ケーブルドレイ
ン線をモデル 5700 端子箱内にある接地ネジに接続しないでください。
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取り付けおよびセンサ配線 設置説明書
2019 年 5 月 MMI-20053638
• 4 線終端接続については、図 3-7 を参照してください。
• 9 線終端接続については、図 3-8 を参照してください。
図 3-7 : 4 線のトランスミッタからセンサへの配線接続
図 3-8 : 9 線のトランスミッタからセンサへの配線接続
注
9 線ケーブルの 4 本のドレイン線を端子箱内にある接地ネジに接続します。
16
4. トランスミッタからセンサへの配線部カバーを元に戻し、ねじを 1.58 N m~
1.69 N m のトルクで締めます。
マイクロモーション
5700
トランスミッタおよび安全本質出力
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設置説明書 取り付けおよびセンサ配線
MMI-20053638 2019 年 5 月
3.4
流量計構成部の接地
4 線または 9 線別置型設置の場合、トランスミッタとセンサを個別に接地します。
前提条件
注意
接地が不適切だと、測定が正確に行われなかったり、計測器が故障したりすることがあ
ります。
危険
危険場所で本質安全の要件を満たせない場合、爆発が生じるおそれがあります。
注
ヨーロッパにおける危険場所での取付けについては、EN 60079-14 または該当する国の
規定に従ってください。
国の規定がない場合は、以下の接地に関するガイドラインに従ってください。
• 2.08 mm² 以上の銅線を使用してください。
• すべてのアース線をできるだけ短くし、インピーダンスを 1 Ω 未満にしてください。
• アース線を地面に直接地面するか、または工場の規定に従ってください。
手順
3.5
1. センサ取扱説明書の手順に従い、センサを接地します。
2. トランスミッタの内部接地ネジまたは外部接地ネジを使用し、該当する現地の規
定に従ってトランスミッタを接地します。
• 接地端子は、電源配線内部にあります。
• 外部接地ネジは、トランスミッタ側面のタグの下にあります。
センサ上のトランスミッタの回転(オプション)
一体型の設置では、センサ上のトランスミッタを 45° 毎に 360º まで回転させることが
できます。
手順
1. 4 mm 六角棒スパナを使用し、トランスミッタヘッドを固定しているクランプを
緩めて取り外します。
設置説明書
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取り付けおよびセンサ配線 設置説明書
2019 年 5 月 MMI-20053638
図 3-9 : センサクランプの取り外し
2. トランスミッタをゆっくりとまっすぐ上に持ち上げ、目的の位置まで回します。
トランスミッタは 8 つの位置のうち任意の位置に回転させることができますが、
360°に回り切らないようにする止め具があります。
図 3-10 : トランスミッタヘッドの回転
3. トランスミッタをゆっくりとベース上に下ろし、ロック位置にあることを確認し
ます。
4. クランプを元の位置に再度取り付け、キャップネジを締めます。3.16 N m~
3.39 N m のトルクで締めます。
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マイクロモーション
5700
トランスミッタおよび安全本質出力
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設置説明書 取り付けおよびセンサ配線
MMI-20053638 2019 年 5 月
図 3-11 : センサクランプの再装着
設置説明書
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取り付けおよびセンサ配線 設置説明書
2019 年 5 月 MMI-20053638
3.6
トランスミッタでのユーザインターフェースの
回転(オプション)
トランスミッタ電子モジュールのユーザインターフェースは元の位置から 90°、180°、
または 270°の位置に回転させることができます。
図 3-12 : ディスプレイ部品
A.
トランスミッタ筐体
B.
サブベゼル
C.
ディスプレイモジュール
D.
ディスプレイ留めネジ
E.
エンドキャップクランプ
F.
キャップ留めネジ
G.
ディスプレイカバー
手順
1. 機器の電源を切ります。
警告
トランスミッタが危険場所にある場合は、筐体を開ける前に、電源を切ってから
5 分待ってください。
2. エンドキャップクランプを緩めて回転させて、カバーにあたらないようにしま
す。
3. ディスプレイカバーを反時計回りに回転し、メイン筐体から取り外します。
4. ディスプレイモジュールを押さえながら、ディスプレイの取付ネジを慎重に緩め
ます。
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マイクロモーション
5700
トランスミッタおよび安全本質出力
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設置説明書 取り付けおよびセンサ配線
MMI-20053638 2019 年 5 月
5. ディスプレイモジュールをメイン筐体から慎重に引き抜きます。
6. ディスプレイモジュールを目的の位置まで回転させます。
7. ディスプレイモジュールをコネクタにそっと押し込みます。
8. ディスプレイのネジを締めます。
9. ディスプレイカバーを本体に装着します。
10. ディスプレイカバーが完全に閉まるまで時計回りに回転させます。
11. キャップ留めネジを締めて、エンドキャップクランプを再び取り付けます。
12. トランスミッタの電源を再び入れます。
3.7
別置型トランスミッタのセンサ配線端子箱の回
転(オプション)
別置型の設置の場合、トランスミッタのセンサ配線端子箱を± 180º に回転させることが
できます。
手順
1. 4 mm 六角棒スパナを使って、センサ配線端子箱を固定しているクランプを緩め
て外します。
図 3-13 : クランプの取り外し
設置説明書
2. 端子箱を目的の位置までゆっくりと回します。
端子箱はプラスまたはマイナス方向の任意の位置まで 180 度回転させることが
できます。
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取り付けおよびセンサ配線 設置説明書
2019 年 5 月 MMI-20053638
図 3-14 : センサ配線端子箱の回転
3. 端子箱を新しい位置にゆっくりと合わせ、その位置でロックされたことを確認し
ます。
4. クランプを元の位置に再び取り付けてキャップ留めネジを締めます。3.16 N m
~3.39 N m のトルクで締めます。
図 3-15 : クランプの再装着
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マイクロモーション
5700
トランスミッタおよび安全本質出力
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設置説明書 チャンネルの配線
MMI-20053638 2019 年 5 月
4
4.1
チャンネルの配線
モデル 5700 トランスミッタの設置タイプ
危険
危険場所にトランスミッタを設置する場合は、製品に同梱されているかマイクロモーシ
ョンの Web サイトから入手できるマイクロモーション認可の説明書を参照してくださ
い。危険場所で不適切な設置を行った場合、爆発する危険性があります。
A.
危険場所
B.
安全場所
C. 2
線信号ケーブル
D.
バリア
E. 4~20 mA、FO
F.
信号入力装置
G. HART
H. DCS
I. Emerson AMS Trex
4.2
信号 チャンネル A チャンネル B チャンネル C チャンネル D
配線端子
mA 出力 mA 出力 (1) (HART) mA 出力 (2) mA 出力 (3)
周波数出力 周波数出力 (1) 周波数出力 (2)
ディスクリート
出力
Ui 30 V 30 V 30 V 30 V
使用可能なチャンネル
1 2 3 4 5 6 7 8
変数
、または
DO
コミュニケータ
ディスクリート出力
(1)
ディスクリート出力
(2)
設置説明書
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チャンネルの配線 設置説明書
2019 年 5 月 MMI-20053638
信号 チャンネル A チャンネル B チャンネル C チャンネル D
Ii 484 mA 484 mA 484 mA 484 mA
Pi 2.05 W 2.05 W 2.05 W 2.05 W
Ci 150 pF 150 pF 150 pF 150 pF
Li OuH OuH OuH OuH
4.3
マイクロモーションによって検証済みのバリア
次の表に、マイクロモーションが 4200 トランスミッタで検証したバリアを示します。
他のバリアについては、各メーカーのデータシートを参照してください。
表 4-1 : マイクロモーションによって検証済みのバリア
ベンダー バリア
マイクロモーション製
Pepperl & Fuchs KFD2-STC1-EX1
Pepperl & Fuchs KFD2-STC4-EX1
MTL 787S+
MTL 7707P+
MTL 7787+
MTL 5042
MTL 3046B
MTL 7728P+
MTL 4541
STAHL 9002/13-280-110-00
PR エレクトロニクス
505
5106
4.4
24
mA 電源の要件
モデル 5700 トランスミッタに必要な電源電圧は、mA ループ全体の抵抗負荷によって
決まります。この抵抗負荷には、すべてのセンサの抵抗とワイヤの抵抗が含まれます。
チャンネル A mA HART 端子の要件
以下のチャートを使って、ループ抵抗を基にチャンネル A に必要な電源電圧を決定して
ください。
マイクロモーション
5700
トランスミッタおよび安全本質出力
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設置説明書 チャンネルの配線
MMI-20053638 2019 年 5 月
図 4-1 : チャンネル A mA/HART 電源電圧およびループ抵抗
A.
合計ループ抵抗
B.
電源電圧
C. HART
D. HART
注
Rmax = (Vsupply - 8) / 0.024
HART Rmin = 250 Ω の場合
mA 出力は NAMUR NE43 (2003 年 2 月) に従い、3.8~20.5 mA でプロセスに対してリ
ニア
チャンネル B または C 端子の要件
以下のチャートを使って、ループ抵抗を基にチャンネル B または C に必要な電源電圧を
決定してください。
を使用した場合の動作範囲
を使用しない場合の動作範囲
VDC (
R最大 (
ボルト
バリアを含む
)
)
(C
範囲を含む
)
設置説明書
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チャンネルの配線 設置説明書
2019 年 5 月 MMI-20053638
図 4-2 : チャンネル B と C の mA 出力の電源電圧とループ抵抗
4.5
A.
合計ループ抵抗
B. R
負荷
C.
電源電圧
D.
動作範囲
注
Rmax = (Vsupply - 8) / 0.024
mA 出力は NAMUR NE43 (2003 年 2 月)に従い、3.8~20.5 mA でプロセスに対してリ
ニア
VDC (
R最大 (
ボルト
バリアを含む
)
)
FO および DO の電源要件
5700 トランスミッタに必要な電源電圧は、mA ループ全体の抵抗負荷によって決まり
ます。この抵抗負荷には、すべてのセンサの抵抗とワイヤの抵抗が含まれます。
チャンネル C または D 端子の要件
以下のチャートを使って、ループ抵抗を基にチャンネル C または D に必要な電源電圧を
決定してください。
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マイクロモーション
5700
トランスミッタおよび安全本質出力
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設置説明書 チャンネルの配線
MMI-20053638 2019 年 5 月
図 4-3 : チャンネル C または D の DO/FO 電源電圧およびループ抵抗
青い線 = 最大
赤い線 = 最小
A.
外部抵抗器
B.
電源電圧
C.
動作範囲
R
VDC (
負荷
ボルト
)
注
Rmax = (Vsupply - 6) / 0.0025 Rmin = 100Ω
設置説明書
27
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チャンネルの配線 設置説明書
2019 年 5 月 MMI-20053638
図 4-4 : 出力 高電圧および低電圧
4.6
A.
出力電圧
B.
負荷抵抗
C.
高電圧
低電圧
D.
最小抵抗 = 100Ω 最大抵抗 = 9.6kΩ
(V)
(ohm)
≈ (Vsupply ﹣1.8V) × RL / (1200 + RL)
≈ 0.0008 × RL
配線チャンネルの場所
手順
1. 配線アクセス・カバーを外すと、I/O 配線端子ブロックのコネクタが確認できま
す。
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マイクロモーション
5700
トランスミッタおよび安全本質出力
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設置説明書 チャンネルの配線
MMI-20053638 2019 年 5 月
2. 作動しているもしくは、ON になっているトランスミッタチャンネルを確認し、
使用可能なオプションに基づいて配線する設定のタイプを特定します。
図 4-5 : 作動しているチャンネルの ID
3. (推奨) トランスミッタハウジングカバーの内側にあるラベルにチャンネルと配
線設定を記録します。
設置説明書
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チャンネルの配線 設置説明書
2019 年 5 月 MMI-20053638
図 4-6 : チャンネルと配線設定のラベル
4.7
関連情報
使用可能なチャンネル
チャンネル A mA/HART 出力の配線
防爆環境、本質安全環境、または非危険場所環境で mA/HART 出力を配線してくださ
い。
重要
計測器の取り付けと配線は、必ず適切な訓練を受けた作業員が政府と企業の適切な安全
基準に従って実施してください。
手順
適切な出力端子とピンに配線します。
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マイクロモーション
5700
トランスミッタおよび安全本質出力
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設置説明書 チャンネルの配線
MMI-20053638 2019 年 5 月
図 4-7 : チャンネル A mA/HART 出力の配線
A.
危険区域
B.
非危険区域
C. mA/HART
D. 250~600 Ω
E. 24V
F. HART
出力
の抵抗
公称
機器
4.8
チャンネル B および C の mA 出力の配線
防爆環境、本質安全環境、または非危険場所環境で mA 出力を配線してください。
重要
計測器の取り付けと配線は、必ず適切な訓練を受けた作業員が政府と企業の適切な安全
基準に従って実施してください。
手順
適切な出力端子とピンに配線します。
設置説明書
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チャンネルの配線 設置説明書
2019 年 5 月 MMI-20053638
図 4-8 : チャンネル B および C の mA 出力の配線
A.
危険場所
B.
非危険場所
C. mA
出力
D. 250~600 Ω
E. 24V
F.
公称
入力装置
の抵抗
4.9
4.10
mA/SIL 出力の配線
SIS 要件に準拠した設置と試運転の詳細については、『Model 5700
Safety Instrumented Systems (SIS)』を参照してください。
安全マニュアル
for
mA/HART 用マルチドロップ設置環境の配線
防爆環境、本質安全環境、または非危険場所環境で mA/HART マルチドロップ出力を配
線してください。
重要
計測器の取り付けと配線は、必ず適切な訓練を受けた作業員が政府と企業の適切な安全
基準に従って実施してください。
手順
mA/HART マルチドロップ設置の配線に関する情報については、次の図を参照してくだ
さい。
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マイクロモーション
5700
トランスミッタおよび安全本質出力
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設置説明書
MMI-20053638 2019 年 5 月
図 4-9 : mA/HART 用マルチドロップ配線
チャンネルの配線
4.11
A.
入力装置
B.
入力装置
C.
入力装置
D.
メータ(
E.
危険場所
F.
非危険場所
G. DIN
H. 250 Ω
I. 24 VDC
J. HART/
1
2
3
mA+/HART
出力)
レール
の抵抗
フィールドコミュニケータ
周波数出力またはディスクリート出力の配線
この手順に従って、チャンネル C または D を周波数出力またはディスクリート出力とし
て配線してください。防爆環境、本質安全環境、または非危険場所環境で FO または DO
を配線してください。
重要
計測器の取り付けと配線は、必ず適切な訓練を受けた作業員が政府と企業の適切な安全
基準に従って実施してください。
手順
設置説明書
適切な出力端子とピンに配線します。
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チャンネルの配線 設置説明書
2019 年 5 月 MMI-20053638
図 4-10 : 周波数出力またはディスクリート出力の配線
A.
危険場所
B.
非危険場所
C.
周波数出力
D. 250~600 Ω
E. 24V
F.
公称
入力装置
の抵抗
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マイクロモーション
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トランスミッタおよび安全本質出力
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設置説明書 電源の配線
MMI-20053638 2019 年 5 月
5
電源の配線
ユーザ提供のスイッチを電源供給配線に取り付けることができます。
重要
低電圧指令 2014/35/EU (欧州設置要件)に適合するため、トランスミッタの近くにス
イッチを設置してください。
手順
1. 配線アクセス・カバーを取り外します。
2. 電源警告フラップを開いて、電源端子の位置を確認します。
図 5-1 : 電源配線端子と機器の接地の位置
設置説明書
A.
電源配線端子(+ と -)
B.
機器接地
3. 次のように電源配線を接続します。
• DC 電源の場合: +端子と – 端子に接続します。
• AC 電源の場合:端子 L/L1 (ライン)端子と N/L2 (ニュートラル)端子に接
続します。
4. 電源コネクタを固定している 2 本のネジを締めます。
5. 機器接地を使用し、電源供給配線を電源警告フラップの下に接地します。
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電源の配線 設置説明書
2019 年 5 月 MMI-20053638
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トランスミッタおよび安全本質出力
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設置説明書 トランスミッタへの電源投入
MMI-20053638 2019 年 5 月
6
トランスミッタへの電源投入
設定、試運転またはプロセス測定をするため、トランスミッタに電源を入れます。
手順
1. トランスミッタとセンサのすべてのカバーおよびシールが閉じていることを確
認します。
危険
可燃性気体の発火を防止するため、すべてのカバーとシールがしっかり閉じてい
ることを確認してください。危険場所での設置の場合、ハウジングのカバーを外
したり緩めているときに電源を入れると、爆発する危険性があります。
2. 電源の出力をオンにします。
トランスミッタで診断が自動的に実行されます。トランスミッタは自動切換式
で、電源電圧を自動的に検出します。DC 電源の使用時には、最小 1.5 アンペア
のスタートアップ電流が必要です。診断の実行中は、初期化アラート 009 がアク
ティブになります。診断は約 30 秒で完了します。
次のタスク
電源投入後、センサはすぐにプロセス流体を受け入れることができますが、電子機器が
熱平衡に達するまで最長 10 分間かかることがあります。そのため、これが初期セット
アップの場合、または電源が長時間オフになっていてコンポーネントが周囲温度に達す
るまで時間がかかる場合、正確なプロセス測定となるまで、約 10 分間のウォームアッ
プが必要になります。その間、測定値が若干不安定になったり、不正確になったりする
場合があります。
設置説明書
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トランスミッタへの電源投入 設置説明書
2019 年 5 月 MMI-20053638
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マイクロモーション
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トランスミッタおよび安全本質出力
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設置説明書 ガイド付きセットアップ を使用したトランスミッタの設定
MMI-20053638 2019 年 5 月
7
ガイド付きセットアップ を使用し
たトランスミッタの設定
トランスミッタの初期起動時、ガイド付きの設定画面がトランスミッタディスプレイに
表示されます。このツールに従い、トランスミッタの基本設定を完了できます。ガイド
付きセットアップを使用すると、設定ファイルのアップロード、トランスミッタの表示
オプションの設定、チャンネルの設定、センサの校正データの検証などを行うことがで
きます。
手順
メインメニューからガイド付きセットアップ画面にアクセスするには、Startup Tasks
(スタートアップタスク) → Guided Setup (ガイド付きセットアップ) に移動します。
設置説明書
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ガイド付きセットアップ を使用したトランスミッタの設定 設置説明書
2019 年 5 月 MMI-20053638
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マイクロモーション
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トランスミッタおよび安全本質出力
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設置説明書 ディスプレイコントロールの使用
MMI-20053638 2019 年 5 月
8
ディスプレイコントロールの使用
トランスミッタディスプレイのインターフェースには、ディスプレイ(LCD パネル)、
表示メニューへのアクセスやディスプレイ画面のナビゲートに使う 4 つの光学スイッ
チ(左、上、下、右の矢印キー)があります。
手順
1. 光学スイッチをアクティブにするには、指で開口部の光をさえぎります。
レンズを使って光学スイッチを作動させることもできます。トランスミッタの
ハウジング・カバーは外さないでください。
重要
一度に 1 つのスイッチしか認識しません。1 つの光学スイッチに指で直接触れて
ください。その際、他のスイッチを覆わないようにしてください。
図 8-1 : 光学スイッチを作動させるための適切な指の位置
設置説明書
2. ディスプレイ上の矢印インジケータで、どの光学スイッチを使っているのかが分
かります(例 1 と 2 を参照)。
重要
矢印キーを使う場合は、最初に光学スイッチを作動させてから、ガラス上の指を
離してスイッチを開放すると、上下左右に移動や選択を行うことができるように
なります。上下に移動するときに自動スクロールを有効にするには、適切なスイ
41
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ディスプレイコントロールの使用 設置説明書
2019 年 5 月 MMI-20053638
ッチをアクティブにして、1 秒間押し続けます。目的の選択項目がハイライト表
示されたら、スイッチを離します。
図 8-2 : 例 1:トランスミッタディスプレイ上の矢印インジケータを作動させる
図 8-3 : 例 2:トランスミッタディスプレイ上の矢印インジケータを作動させる
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マイクロモーション
5700
トランスミッタおよび安全本質出力
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設置説明書 使用可能なサービスポート接続
MMI-20053638 2019 年 5 月
9
使用可能なサービスポート接続
サービスポート接続を使って、トランスミッタでのデータのダウンロードまたはアップ
ロードを実行します。
サービスポートにへのアクセスには、USB ドライブや USB ケーブルなど、市販の USB
ハードウェアを使用できます。
危険
トランスミッタが危険場所にある場合は、電源が供給されているときにハウジング・カ
バーを外さないでください。ユニットに電源が供給されているときにハウジング・カバ
ーを取り外すと爆発のおそれがあります。危険場所でサービスポートにアクセスする
場合は、トランスミッタの電源を外し、5 分間待ってからハウジング・カバーを取り外
してください。
設置説明書
サービスポート接続は、配線アクセスポイントのサービスポート警告フラップの下にあ
ります。
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*MMI-20053638 *
MMI-20053638
Rev. AC
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