ThinkPad®X60 Tablet
使用上の注意と問題判別
お願い
本書および本書で紹介する製品をご使用になる前に、以下に記載されている情報をお読みください。
v 本書と共に同梱されている「
安全上の注意と保証についての手引き
」
v Access Help (オンライン・ヘルプ) および 53 ページの『付録 D. 特記事項』 のワイヤレス関連情報
v 本書と共に同梱されている「ThinkPad
」
注意
の内蔵モデムおよび内蔵無線アダプターを日本国内でご使用になる際の
情報処理装置等電波障害自主規制協議会 (VCCI) 表示
この装置は、情報処理装置等電波障害自主規制協議会 (VCCI) の基準に基づくクラス B 情報技術装置です。この装置
は、家庭環境で使用することを目的としていますが、この装置がラジオやテレビジョン受信機に近接して使用される
と、受信障害を引き起こすことがあります。
取扱説明書に従って正しい取り扱いをしてください。
第1刷 2006.11
™
この文書では、平成明朝体
W3、平成明朝体™W7、平成明朝体™W9、平成角ゴシック体™W3、平成角ゴシック体™W5、
および平成角ゴシック体™W7を使用しています。この(書体*)は、(財)日本規格協会と使用契約を締結し使用している
ものです。フォントとして無断複製することは禁止されています。
™
注* 平成明朝体
平成角ゴシック体
W3、平成明朝体™W7、平成明朝体™W9、平成角ゴシック体™W3、
™
W5、平成角ゴシック体™W7
© Copyright Lenovo 2006. All rights reserved.
目次
はじめにお読みください ........v
第 1 章 知りたいことを探すには .....1
本書およびその他のマニュアル ......1
ThinkVantage ボタンを使用した情報の検索 ..2
第 2 章 ThinkPad の取り扱い ......3
重要なヒント ............3
ThinkPad の使用環境と使用方法に注意する 3
ThinkPad を丁寧に扱う ........3
ThinkPad の持ち運びに注意する .....4
ストレージ・メディアとドライブを正しく取
り扱う .............4
パスワード設定の注意 ........4
タブレット・モードで ThinkPad を使用する
場合のヒント ...........4
タブレット・デジタイザー・ペンを使用する
場合のヒント ...........5
タッチ・パネル使用上のヒント .....5
その他の重要なヒント ........6
ThinkPad のクリーニング .......7
キーボードのクリーニング ......7
ThinkPad 画面のクリーニング .....7
タッチ・パネル・ディスプレイのクリーニン
グ ...............8
指紋センサーの取り扱い .......8
第 3 章 問題が起こったら.........11
よくある質問............12
問題の診断 ............13
BIOS Setup Utility を使用したハードディ
スク・ドライブの診断........13
サービス区画から PC-Doctor を使用した問
題の診断 ............14
問題判別 .............14
エラー・メッセージ ........14
メッセージで表示されないエラー ....21
パスワードの問題 .........22
キーボードの問題 .........23
ポインティング・デバイスの問題 ....24
スタンバイ状態または休止状態の問題 ..24
液晶ディスプレイの問題 .......26
バッテリーの問題 .........28
ハードディスク・ドライブの問題 ....28
指紋認証の問題 ..........29
起動時の問題...........29
その他の問題...........29
BIOS Setup Utility の開始 .......30
第 4 章 リカバリーについて ......33
Rescue and Recovery について ......33
出荷時コンテンツの復元 ........33
データのリカバリー .........34
第 5 章 デバイスのアップグレードおよび交
換 ...............35
バッテリーの交換 ..........35
ハードディスク・ドライブのアップグレード 37
メモリーの交換 ...........40
第 6 章 サービス体制 ........43
サービス体制............43
インターネットでのヘルプの入手 .....43
スマートセンターに電話をかける .....43
海外におけるヘルプの入手 .......44
付録 A. 保証について ........45
保証期間 .............45
保証サービスの種類 .........45
付録 B. お客様での取替え可能部品 (CRU) 47
付録 C. 機能および仕様 ........49
機能...............49
仕様...............50
付録 D. 特記事項 ..........53
特記事項 .............53
Electronic emissions notices .......54
Federal Communications Commission (FCC)
Statement ............54
Industry Canada Class B emission
compliance statement ........55
© Copyright Lenovo 2006 iii
Avis de conformité à la réglementation
d’Industrie Canada .........55
European Union EMC Directive conformance
statement ............55
EU WEEE 指令 ...........56
米国のユーザーのための注意事項 .....56
商標...............57
索引 ..............59
iv ThinkPad
®
X60 Tablet 使用上の注意と問題判別
はじめにお読みください
ThinkPad の稼働時やバッテリーの充電時に、長時間にわたって
ひざの上やその他の身体の一部分に、ThinkPad の底面やその他
の操作中に熱くなる部分を接触させたままにしないでくださ
い。
AC アダプターは、コンセントおよびコンピューターとの接続中、熱を発生し
ます。体の一定箇所に触れたまま、AC アダプターを使用しないでください。
また、AC アダプターを体を温めるために使用しないでください。人体に長時
間接触したままだと、衣服を通しても不快感が感じられ、低温やけどの原因と
もなります。
ACアダプター、電話線、マウス、キーボード、プリンターなどの配線は、機
器で挟み込んだり、操作の邪魔になったり、また歩行の邪魔にならないような
位置にセットしてください。配線に強い力が加わると断線の恐れがあります。
ThinkPad を移動させる前に、電源をオフにするか、Fn+F4を
押してスタンバイ状態にするか、 Fn + F12 を押して休止状態
にしてください。
ThinkPad を移動する前に、電源状況インジケーターがオフにな
っていることを確認してください。これにより、ハードディス
ク・ドライブの損傷と、データの損失を防止できます。
© Copyright Lenovo 2006 v
はじめにお読みください
ThinkPad、ディスプレイ、または外付けデバイスに対して落と
す、ぶつける、引っかく、ねじる、たたく、振動させる、押
す、または重いものを載せるといったことは決してしないでく
ださい。
キャリング・ケースは、十分なクッションと保護の役目をする
ものを使用してください。ThinkPad をスーツケースやバックの
中にきつく詰め込まないでください。
液体は、こぼすことによるトラブルを避けるために ThinkPad
のそばに置かないでください。また、感電の危険を避けるため
に、水のそばでは ThinkPad を使用しないでください。
vi ThinkPad
®
X60 Tablet 使用上の注意と問題判別
第 1 章 知りたいことを探すには
本書およびその他のマニュアル
セットアップ・インストラクション
箱から ThinkPad を取り出して、これから使用するという場面で役に立ちま
す。ThinkPad を初めてご使用になる場合のヒントを記載し、プリロードされて
いる Lenovo ソフトウェアについて紹介しています。
使用上の注意と問題判別(本書
ThinkPad の管理についての情報、基本的な問題判別、リカバリー手順、ヘルプ
とサービスの情報、保証情報などが記載されています。プロダクティビティ
ー・センター (ThinkPad 本体にプリロードされているヘルプと情報のポータル)
を開けない場合にのみ、本書に記載されている問題判別情報をお役立てくださ
い。
Access Help
ThinkPad に関するほとんどの疑問を解決できる便利なオンライン・マニュアル
です。プリロードされた機能やツールの構成、および問題解決について記載さ
れています。Access Helpを開くには、「スタート」をクリックしてから、マウ
ス・ポインターを「すべてのプログラム」→「ThinkVantage」の順に移動し
て、「Access Help」をクリックします。
プロダクティビティー・センター
ソフトウェア・ツールや Lenovo サイトに簡単にアクセスできるので、他のマ
ニュアルを持ち歩く必要はありません。プロダクティビティー・センターを開
くには、キーボードの青い ThinkVantage
タンの使用については、 2 ページの『ThinkVantage ボタンを使用した情報の検
索』を参照してください。
)
安全上の注意と保証についての手引き
一般的な安全上の注意および完全な Lenovo 保証の内容と制限が記載されてい
ます。
®
ボタンを押します。ThinkVantage ボ
ThinkPad
© Copyright Lenovo 2006 1
の内蔵モデムおよび内蔵無線アダプターを日本国内でご使用になる際の注意
本書の補足資料です。ThinkPad の無線(ワイヤレス通信)機能をご使用になる
前に必ずお読みください。ThinkPad は、その無線使用を認可された国または地
域の無線周波数と安全規格に適合しています。ThinkPad の設定と使用について
は、現地の無線周波数に関する規制に必ず従ってください。
知りたいことを探すには
ThinkVantage ボタンを使用した情報の検索
青い ThinkVantage ボタンは、ThinkPad が正常に稼動している場合のほか、ThinkPad の
起動時にも利用することができます。ThinkVantage ボタンを押すと、プロダクティビテ
ィー・センターが開きます。初めて ThinkPad を使用する場合や、 ThinkPad をさらに
効果的に使いこなす方法をわかりやすく説明しています。
また、ThinkPad の起動時に ThinkVantage ボタンを押すと、Windows の起動前に
Rescue and Recovery ワークスペースを開始することもできます。このワークスペース
はオペレーティング・システムから独立して作動し、隠し区画にあります。
2 ThinkPad
®
X60 Tablet 使用上の注意と問題判別
第 2 章 ThinkPad の取り扱い
ThinkPad は、通常の使用環境で正常に機能するように設計されていますが、取り扱いに
は多少の注意が必要です。ここに記載されている「重要なヒント」に従っていただけれ
ば、ご使用の ThinkPad を快適にご活用いただけます。
重要なヒント
ThinkPad の使用環境と使用方法に注意する
v ThinkPad の稼働時やバッテリーの充電時に、長時間にわたってひざの上やその他の身
体の一部分に、ThinkPad の底面やその他の操作中に熱くなる部分を接触させたままに
しないでください。ThinkPad は通常の操作中、多少熱を放熱します。発生する熱量は
システムの稼働状況やバッテリーの充電レベルの状況に応じて変化します。人体に長
時間接触したままだと、衣服を通しても不快感が感じられ、低温やけどの原因ともな
ります。
v AC アダプターは、コンセントおよびコンピューターとの接続中、熱を発生します。
体の一定箇所に触れたまま、AC アダプターを使用しないでください。また、AC ア
ダプターを体を温めるために使用しないでください。人体に長時間接触したままだ
と、衣服を通しても不快感が感じられ、低温やけどの原因ともなります。
v ACアダプター、電話線、マウス、キーボード、プリンターなどの配線は、機器で挟み
込んだり、操作の邪魔になったり、また歩行の邪魔にならないような位置にセットし
てください。配線に強い力が加わると断線の恐れがあります。
v 液体は、こぼすことによるトラブルを避けるために ThinkPad のそばに置かないでく
ださい。また、感電の危険を避けるために水のそばで ThinkPad を使わないでくださ
い。
v ビニール袋などによる窒息事故を防止するために梱包材は幼児の手の届かない安全な
場所に保管してください。
v ThinkPad は磁石、通話中の携帯電話、電化製品またはスピーカーなどのそば (13 cm
以内) に置かないでください。
v ThinkPad を極端な温度 (5°C 以下または 35°C 以上) にさらさないでください。
ThinkPad を丁寧に扱う
v ディスプレイとキーボードの間やパームレストには、何も置かないでください。紙を
はさんでもいけません。
© Copyright Lenovo 2006 3
ThinkPad
の取り扱い
v ThinkPad、ディスプレイ、または外付けデバイスに対して落とす、ぶつける、引っか
く、ねじる、たたく、振動させる、押す、または重いものを載せるといったことは決
してしないでください。
v 液晶ディスプレイは、90 度より少し大きい角度に開いて使用するように設計されて
います。LCD を 180 度以上に開くと、ThinkPad のちょうつがいが壊れる恐れがある
ので、そのように開かないでください。
ThinkPad の持ち運びに注意する
v ThinkPad を移動する前に、必ずメディアを取り出し、接続デバイスの電源をオフに
し、コードとケーブルを取り外してください。
v ThinkPad を移動する前に、必ず ThinkPad がスタンバイ状態または休止状態になって
いるか、電源がオフになっていることを確認してください。これにより、ハードディ
スク・ドライブの損傷と、データの損失を防止できます。
v LCD のカバーを開いた状態で ThinkPad を持ち上げるときは、底を持ってください。
LCD の部分を持って ThinkPad を持ち上げないでください。
v キャリング・ケースは、十分なクッションと保護の役目をするものを使用してくださ
い。ThinkPad をスーツケースやバックの中にきつく詰め込まないでください。
ストレージ・メディアとドライブを正しく取り扱う
v ディスケットを斜めに挿入したり、複数枚のディスケット・ラベルを貼り付けたり、
すぐにはがれるようなやり方でラベルを貼り付けると、ドライブの中に引っ掛かって
しまう恐れがあるので、そのようなことは避けてください。
v ThinkPad に光学式ドライブが装備されている場合は、ディスクの表面やトレイのレン
ズに触れないでください。
v 光学式ドライブを使用するときは、CD または DVD が回転軸にカチッとはまる音が
聞こえてからトレイを閉じてください。
v ハードディスク、ディスケット、または光学式ドライブを取り付けるときは、
ThinkPad に付属の説明書に従って行い、デバイス上の必要な位置以外は押さないよう
にしてください。
パスワード設定の注意
タブレット・モードで ThinkPad を使用する場合のヒント
4 ThinkPad
v パスワードは忘れないでください。スーパーバイザー・パスワードまたはハードディ
スク・パスワードを忘れた場合、Lenovo ではリセットできないため、そのシステ
ム・ボードまたはハードディスク・ドライブを交換していただくことになります。
v ディスプレイを閉じる時は、最初に、ディスプレイがキーボードと向き合っている
か、または、ディスプレイの裏側がキーボードと向き合うように 180 度の位置にあ
ることを確認してください。
®
X60 Tablet 使用上の注意と問題判別
v LCD の部分だけを持って ThinkPad を持ち上げないでください。
v 液晶ディスプレイをたたいたり、振動させたり、ぶつけたりしないでください。
v 自由な通気を確保するために、毛足の長いカーペットや柔らかいクッションなどの障
害物をファンの前に置かないでください。
v ピクチャー・フレーム・モードで使用している場合、一方の手でディスプレイを持っ
て、タブレット・デジタイザー・ペン入力を行ってください。
v タブレット・モードで使用中に片手で ThinkPad を持つ場合は、過度の振動、衝撃、
または回転を加えないでください。
v 戸外で ThinkPad を使用しないでください。雨にさらさないでください。
v キャリング・ケースに ThinkPad を入れる場合は、ノートブック・モードにして、デ
ィスプレイを閉じてください。
タブレット・デジタイザー・ペンを使用する場合のヒント
v ThinkPad X60 Tablet に付属のタブレット・デジタイザー・ペン、またはその
ThinkPad と一緒にオプションとして購入したタブレット・デジタイザー・ペンのみを
使用してください。ThinkPad X60 Tablet 用に設計されているのは、このペンのみで
す。その他のペンは、ペンホルダーに刺さって動かなくなるなどの問題を起こす可能
性があります。
v タブレット・デジタイザー・ペンには耐水性がありません。ペンを水に浸けないよう
に注意してください。
ThinkPad
の取り扱い
タッチ・パネル使用上のヒント
v タッチ・パネルはプラスチック・フィルムでカバーされたガラス・パネルです。指ま
たは ThinkPad に同梱のタブレット・デジタイザー・ペンを使って、入力することが
できます。指定以外のペンまたは金属を使用しないでください。使用すると、タッ
チ・パネルが損傷、あるいは誤動作する恐れがあります。
v キャリング・ケースに ThinkPad を入れる場合は、ノートブック・モードにして、デ
ィスプレイを閉じてください。ThinkPad をタブレット・モードにしたまま、持ち運ば
ないでください。
v 指とタブレット・デジタイザー・ペンを同時に使って画面入力を行った場合、タブレ
ット・デジタイザー・ペンで入力したデータのみが処理されます。
v タッチ・パネルへ指で入力する際には、一度に 1 カ所のみに触れてください。同時
に複数の個所に触れると、入力処理が正しく行われません。
v タッチ・パネルでは、指で触れたポイントと画面上の実際の位置にずれが生じてくる
場合があります。これを回避するために、タッチ・パネル設定ユーティリティーで指
による入力の精度を定期的に修正してください。
第 2 章 ThinkPad の取り扱い 5
ThinkPad
の取り扱い
その他の重要なヒント
v ThinkPad のモデムは、アナログ電話網または公衆交換電話網 (PSTN) のみを使用で
きます。モデムを PBX (構内交換機) などのデジタル電話回線に接続すると、モデム
が損傷する恐れがあるので、接続しないでください。通常、アナログ電話線は家庭で
使用され、デジタル電話回線はホテルやオフィスの建物で使用されます。ご使用の回
線の種類がわからないときは、電話設備の管理者に問い合わせてください。
v モデルによっては、イーサネット・コネクターとモデム・コネクターの両方を備えて
いる場合があります。その場合は、コネクターが損傷しないように、必ず通信ケーブ
ルを正しいコネクターに接続してください。
v ご使用の ThinkPad 製品を Lenovo に登録してください (Web サイトの
http://www.ibm.com/jp/jpccinfo/ibmjreg を参照してください)。登録していただいたお客
様には、Lenovo からさまざまなお知らせをさせていただく場合があります。
v 認定された ThinkPad の修理技術者以外の方は、分解や修理を行わないでください。
v ディスプレイを開いた状態または閉じた状態にしておくために、ラッチを改造した
り、ラッチにテープを貼ったりしないでください。
v AC アダプターを接続したまま ThinkPad を裏返さないように注意してください。ア
ダプターのプラグが損傷する恐れがあります。
v デバイス ベイのデバイスを交換する場合は、ThinkPad の電源をオフにするか、ある
いはデバイスがウォーム・スワップまたはホット・スワップ可能かを確認してくださ
い。
v ThinkPad のドライブを交換するときは、プラスチックのベゼル・フェース (付属して
いる場合) を取り付け直してください。
v 外付けまたは取り外し可能なハードディスク、ディスケット、光学式ドライブは、使
用しないときは適切な箱または袋に保管しておいてください。
v 以下のデバイスを取り付ける前に、金属製のテーブルまたは接地 (アース) された金
属製品に触れてください。これを行うと、身体の静電気が減少します。静電気はデバ
イスを損傷させる恐れがあります。
–PCカード
– スマート・カード
–xDピクチャーカード、SD カード、メモリー・スティック、マルチメディア・カー
ドなどのメモリー・カード
– メモリー・モジュール
v SD カードなどのフラッシュ・メディア・カードとの間でデータを転送する場合は、
データの転送が完了するまで、ThinkPad をスタンバイ状態や休止状態にしないでくだ
さい。スタンバイ状態や休止状態にすると、データが損傷することがあります。
6 ThinkPad
®
X60 Tablet 使用上の注意と問題判別
ThinkPad のクリーニング
ThinkPad を時々次の方法でクリーニングしてください。
1. 中性洗剤 (研磨剤や酸やアルカリなどの強い化学物質を含まないもの) を水で 1/5 に
薄めてください。
2. 薄めた中性洗剤でスポンジを湿らせます。
3. スポンジから余分な液体を絞り出します。
4. そのスポンジで ThinkPad のカバーを拭きます。円を描くようにして、余分な液体が
カバーに残らないよう注意してください。
5. 洗剤を残さないように、拭きます。
6. 使用後のスポンジは、流水でよくすすいでください。
7. 清潔なスポンジでカバーを拭きます。
8. 乾いた柔らかい布で、カバーを再び拭きます。
9. カバーが完全に乾くまで待ちます。布の糸くずが残っていたら、取り除きます。
キーボードのクリーニング
1. 消毒用アルコールで、清潔な柔らかい布を湿らせます。
2. 清掃の際、隣のキーに布を引っかけないよう、キー表面は 1 点ずつふいてくださ
い。表面やキーの間に液体が垂れないように注意します。
3. 乾かします。
4. キーボードの下にある糸くずやほこりを取り除くために、ドライヤーの冷風や写真用
ブロワー・ブラシなどを使用します。
ThinkPad
の取り扱い
注: LCD やキーボードに、クリーナーを直接吹き付けないでください。
ThinkPad 画面のクリーニング
1. 乾いた柔らかい布で、ディスプレイを軽く拭きます。画面に引っかいたような跡があ
る場合は、外側からカバーを押した時にキーボードまたはトラックポイント・スティ
ックによってできた可能性があります。
2. その跡を、乾いた柔らかい布で軽く拭きます。
3. 跡が消えない場合は、不純物が入っていない水で半分に薄めた消毒用アルコールで湿
らせた布で拭きます。
4. 液体を完全に絞り出します。
5. ディスプレイを再び拭きます。ThinkPad に液体が垂れないように注意します。
6. ディスプレイが完全に乾いてから、閉じるようにしてください。
第 2 章 ThinkPad の取り扱い 7
ThinkPad
の取り扱い
タッチ・パネル・ディスプレイのクリーニング
1. タッチ・パネル・ディスプレイから指紋などを取り除くには、乾いた、柔らかい糸く
ずの出ない布でふいてください。(脱脂綿でも可能です。) 布に溶剤を塗布しないで
ください。
2. 布の片面で、タッチ・パネルから異物やほこりをそっとふいてください。
3. 布の違う面、または新しい清潔な布で、汚れや指紋をふいてください。
4. 使い終わった布は、中性洗剤で洗ってください。
指紋センサーの取り扱い
以下のことを行うと、指紋読み取り部分に傷が付いたり正常に作動しなくなる可能性が
あります。
v センサー表面を、硬くて先のとがったもので引っかくこと。
v センサー表面を、爪または何か硬いもので引っかくこと。
v 汚れた指でセンサーを使用したり触ったりすること。
下記のような場合には、センサー表面を乾いた柔らかい糸くずの出ない布でふいてくだ
さい。
v センサー表面が汚れている、または着色している。
v センサー表面がぬれている。
v 指紋センサーが指紋の登録や認証にたびたび失敗する。
8 ThinkPad
バッテリー・パックの取り扱い
バッテリー・パックを指定以外の方法にて利用した場合には発熱、発火、液漏れ、爆
発、破裂する等の可能性があり、人身事故につながりかねない場合がありますので、充
分ご注意をお願いします。
v バッテリー・パックは指定充電方法以外にて充電しないでください。マニュアルに記
述されている指定方法にて充電してください。指定以外の充電方法にて充電すると、
発熱、発火、液漏れすることがあります。
v バッテリー・パックは火の中に入れないでください。火の中に入れたり加熱したりす
ると、爆発したり、破裂したりすることがあります。
v バッテリー・パックに衝撃を与えないでください。衝撃を与えると破裂したり、液漏
れすることがあります。
v バッテリー・パックを分解、改造しないでください。分解、改造すると、破裂した
り、液漏れすることがあります。指定のバッテリー・パックでかつ、分解、改造して
いないもの以外では、安全性は保証できません。
v バッテリー・パックは消耗品です。
バッテリー駆動時間が短くなってきた場合には、純正の新しいバッテリー・パックと
交換をしてください。バッテリー・パックの交換に関しご不明な点等ございました
®
X60 Tablet 使用上の注意と問題判別
ThinkPad
ら、次の相談窓口を参照して、お問い合わせをお願い致します。
http://www.ibm.com/jp/pc/business/ask2.html
v 端子ショート、水濡れ、高温環境での放置等は故障の原因となりますので避けてくだ
さい。
の取り扱い
第 2 章 ThinkPad の取り扱い 9
ThinkPad
の取り扱い
10 ThinkPad
®
X60 Tablet 使用上の注意と問題判別
第 3 章 問題が起こったら...
よくある質問............12
問題の診断 ............13
BIOS Setup Utility を使用したハードディ
スク・ドライブの診断........13
サービス区画から PC-Doctor を使用した問
題の診断 ............14
問題判別 .............14
エラー・メッセージ ........14
メッセージで表示されないエラー ....21
パスワードの問題 .........22
注: ThinkPad が稼働していて、Access Help を開くことができる場合は、Access Help を参照してくださ
い。Access Help を開けない場合にのみ、この章に記載されている情報をお役立てください。
キーボードの問題 .........23
ポインティング・デバイスの問題 ....24
スタンバイ状態または休止状態の問題 ..24
液晶ディスプレイの問題 .......26
バッテリーの問題 .........28
ハードディスク・ドライブの問題 ....28
指紋認証の問題 ..........29
起動時の問題...........29
その他の問題...........29
BIOS Setup Utility の開始 .......30
© Copyright Lenovo 2006 11
問題が起こったら
よくある質問
ここでは、よくある質問と詳細な回答の記載場所をリストします。 ThinkPad に付属の
パッケージに組み込まれている各資料について詳しくは、 1 ページの『本書およびその
他のマニュアル』を参照してください。
ThinkPad の使用時の安全上の注意について教えてください。
ThinkPad 使用時の問題を回避できる方法を教えてください。
新しい ThinkPad の主なハードウェア機能について教えてください。
...
安全についての詳細は、「
ください。
本書の v ページの『はじめにお読みください』、および 3 ページの『第 2 章
ThinkPad の取り扱い』を参照してください。 Access Help の次のセクションで
は、さらに多くのヒントを見ることができます。
v 問題の回避
v キーボードに液体をこぼした場合
Access Help の『ThinkPad ツアー』を参照してください。
安全上の注意と保証についての手引き
」を参照して
この ThinkPad の仕様の詳細はどこに記載されていますか。
http://www.lenovo.com/support/jp/ を参照してください。
デバイスのアップグレード方法、ハードディスク、PCI Express ミニ・カード、モデ
ム・ドーターカード、メモリー、キーボード、パームレストなどの交換方法を教えてく
ださい。
本書の 47 ページの『付録 B. お客様での取替え可能部品 (CRU)』のセクショ
ンで、お客様による交換が可能な部品およびコンポーネントの取り外しまたは
交換の手順が記載されている場所のリストを参照してください。
ThinkPad が正常に作動しません。
Access Help の『問題解決』をお読みください。本書では、Access Help にアク
セスできない問題のみについて説明しています。
リカバリー CD はどこにありますか
ThinkPad には、リカバリー CD や Windows のインストール用 CD-ROM は
付属していません。Lenovo が提供する別のリカバリー方法の説明については、
本書の 33 ページの『出荷時コンテンツの復元』を参照してください。
ThinkPad®X60 Tablet 使用上の注意と問題判別
12
問題の診断
問題が起こったら
スマートセンターへの連絡方法を教えてください。
本書の 43 ページの『第 6 章 サービス体制』を参照してください。最寄りのス
マートセンターの電話番号については、付属の「サービス & サポートのご案
内」をご覧ください。
保証情報はどこで見ることができますか。
保証についての詳細は、「
ください。保証期間および保証サービスの種類など、ご使用の ThinkPad に適
用される保証については、 45 ページの『付録 A. 保証について』を参照してく
ださい。
ThinkPad に問題が起きたときは、PC-Doctor®for Windows を使用して診断ができま
す。 PC-Doctor for Windows を実行する手順は、次のとおりです。
1. 「スタート」ボタンをクリックします。
2. マウス・ポインターを「すべてのプログラム」 →「PC-Doctor for Windows」の順
に移動します。
3. 「PC-Doctor」をクリックします。
安全上の注意と保証についての手引き
」を参照して
...
PC-Doctor for Windows についての詳細は、プログラムの「ヘルプ」を参照してくださ
い。
注意
テストの実行には数分かかる場合があります。このテストを実行する時間がある
ことを確認してから開始するようにし、実行中のテストは中断しないでくださ
い。
スマートセンターに連絡する準備をしている場合は、サポート技術員にすぐに情報を提
供できるように、テスト・ログを必ず印刷してください。
BIOS Setup Utility を使用したハードディスク・ドライブの診断
オペレーティング・システムを始動せずに、ハードディスクを診断することができま
す。BIOS Setup Utility を使用してハードディスク・ドライブを診断するには、以下の
ようにします。
1. ThinkPad にディスケット・ドライブを接続している場合はドライブからディスケッ
トを取り出し、ThinkPad の電源をオフにします。
2. ThinkPad の電源をオンにします。
第 3 章 問題が起こったら... 13
問題が起こったら
3. 「To interrupt normal startup, press the blue ThinkVantage button」というメッセージ
4. カーソル・キーで「HDD diagnostic program」を選択して Enter キーを押します。
5. カーソル・キーで、「Main hard disk drive」または「Ultrabay hard disk drive」
6. Enter キーを押してハードディスク診断プログラムを開始します。
サービス区画から PC-Doctor を使用した問題の診断
ハードディスクのサービス区画にある Rescue and Recovery ワークスペースから
PC-Doctor を使用すると、オペレーティング・システムを始動せずに、ThinkPad を診断
することができます。以下のようにします。
1. ThinkPad にディスケット・ドライブを接続している場合はドライブからディスケッ
2. ThinkPad の電源をオンにします。
3. 「To interrupt normal startup, press the blue ThinkVantage button」というメッセージ
4. 「ハードウェアの診断」を選択します。ThinkPad が再起動し、PC-Doctor が始動し
...
が画面の左下に表示されている間に F1 を押し、BIOS Setup Utility に入ります。
を選択します。
トを取り出し、ThinkPad の電源をオフにします。
が画面の左下に表示されている間に青い ThinkVantage ボタンを押し、Rescue and
Recovery ワークスペースに入ります。
ます。
PC-Doctor についての詳細は、PC-Doctor が起動したら F1 を押してヘルプまたはオン
ライン・マニュアルを参照してください。
問題判別
ここで問題が見つからない場合は、Access Help(オンライン・ヘルプ) を参照してくださ
い。Access Help を開けない場合にのみ、以下に記載されている情報をお役立てくださ
い。
エラー・メッセージ
注:
1. この表の中の x は、任意の文字を表します。
2. ここに示す PC-Doctor は、PC-Doctor for Windows です。
ThinkPad®X60 Tablet 使用上の注意と問題判別
14