IBM 4347 User Manual

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IBM System x3105 Type 4347
問題判別の手引き
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IBM System x3105 Type 4347
問題判別の手引き
お願い:
本書および本書で紹介する製品をご使用になる前に、 105 ページの『付録 B. 特記事項』に記載されてい る一般情報、および IBM System x Documentation CD に収められている「
保証およびサポート情報
」資
IBM 発行のマニュアルに関する情報のページ
http://www.ibm.com/jp/manuals/
こちらから、日本語版および英語版のオンライン・ライブラリーをご利用いただけます。また、マニュアルに関する ご意見やご感想を、上記ページよりお送りください。今後の参考にさせていただきます。
(URL は、変更になる場合があります)
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 原 典: IBM System x3105 Type 4347
Problem Determination and Service Guide
 発 行: 日本アイ・ビー・エム株式会社
 担 当: ナショナル・ランゲージ・サポート
12006.9
この文書では、平成明朝体
W3、平成明朝体™W7、平成明朝体™W9、平成角ゴシック体™W3、平成角ゴシック体
W5、および平成角ゴシック体™W7を使用しています。この(書体*)は、(財)日本規格協会と使用契約を締結し使用し
ているものです。フォントとして無断複製することは禁止されています。
* 平成明朝体
W3、平成明朝体™W7、平成明朝体™W9、平成角ゴシック体™W3
平成角ゴシック体™W5、平成角ゴシック体™W7
© Copyright International Business Machines Corporation 2006. All rights reserved.
© Copyright IBM Japan 2006
目次
安全について .........................vii
トレーニングを受けたサービス技術員のためのガイドライン ........viii
安全点検ガイド .......................viii
電気機器の保守のためのガイドライン................ix
安全について ..........................xi
1 章概要..........................1
関連資料 ............................1
本書の注記 ...........................2
機能および仕様 .........................3
サーバーのコントロール、LED、およびコネクター ............4
前面図 ...........................4
背面図 ...........................5
内部 LED、コネクター、および、ジャンパー ..............7
システム・ボードのオプションの装置のコネクター ...........7
システム・ボードの内部コネクター .................8
システム・ボードの外部コネクター .................8
システム・ボード LED.....................9
システム・ボードのジャンパー ..................9
2 章診断 .........................11
診断ツール ..........................11
POST.............................11
POST ビープ・コード .....................12
エラー・ログ.........................14
POST エラー・コード .....................15
チェックアウト手順 .......................28
チェックアウト手順について ...................28
チェックアウト手順の実行....................29
チェックポイント・コード (トレーニングを受けたサービス技術員のみ)....30
トラブルシューティング表.....................31
CD または DVD ドライブの問題 .................31
ディスケット・ドライブの問題 ..................32
一般的な問題.........................33
ハード・ディスクの問題 ....................33
再現性の低い問題 .......................34
キーボード、マウス、またはポインティング・デバイスの問題 ......34
メモリーの問題 ........................36
マイクロプロセッサーの問題 ...................37
モニターまたはビデオの問題 ...................37
オプション装置の問題 .....................40
電源の問題 .........................41
シリアル・ポートの問題 ....................42
ServerGuide の問題
ソフトウェアの問題 ......................43
USB ポートの問題.......................44
診断プログラム、メッセージ、およびエラー・コード...........45
診断プログラムの実行 .....................45
診断テキスト・メッセージ....................46
......................42
© Copyright IBM Corp. 2006 iii
テスト・ログの表示 ......................47
診断エラー・コード ......................47
BIOS 更新障害からのリカバリー ..................53
SCSI の問題の解決 .......................55
電源の問題の解決 ........................55
イーサネット・コントローラーの問題の解決 ..............56
未解決問題の解決 ........................57
IBM への保守の依頼 .......................58
3 System x3105 Type 4347 の部品リスト ...........59
交換可能なサーバーのコンポーネント ................60
キーボード ..........................61
電源コード ..........................62
4 章 サーバー・コンポーネントの取り外しと交換 ..........63
取り付けのガイドライン .....................63
システムの信頼性に関するガイドライン...............64
静電気の影響を受けやすい部品の取り扱い ..............64
装置またはコンポーネントの返却 .................65
Tier 1 CRU の取り外しと交換 ...................66
カバーの取り外し .......................66
カバーの取り付け .......................67
ベゼルの取り外し .......................68
ベゼルの取り付け .......................69
アダプターの取り外し .....................70
アダプターの取り付け .....................71
メモリー・モジュールの取り外し .................72
メモリー・モジュールの取り付け .................73
Tier 2 CRU の取り外しと交換 ...................74
バッテリーの取り外し .....................74
バッテリーの取り付け .....................74
内蔵ドライブの取り外しと取り付け ................76
システム・ファンの取り外し ...................84
システム・ファンの取り付け ...................85
前面コントロール・パネルの取り外し ...............86
前面コントロール・パネルの取り付け ...............87
FRU の取り外しと交換 ......................88
パワー・サプライの取り外し ...................88
パワー・サプライの取り付け ...................90
マイクロプロセッサーおよびヒートシンクの取り外し..........91
マイクロプロセッサーおよびヒートシンクの取り付け..........93
システム・ボードの取り外し ...................95
システム・ボードの取り付け ...................96
5 章 構成情報と説明 .....................99
ファームウェアの更新 ......................99
サーバーの構成
ServerGuide Setup and Installation CD の使用 .............99
Configuration/Setup ユーティリティー・プログラムの使用 ........100
Boot Menu プログラムの使用 ..................101
Broadcom NetXtreme Gigabit Ethernet Boot Agent を使用可能に設定する 101
Broadcom NetXtreme Gigabit Ethernet コントローラーの構成 .......101
.........................99
iv IBM System x3105 Type 4347: 問題判別の手引き
付録 A. ヘルプおよび技術サポートの入手 ..............103
依頼する前に .........................103
資料の使用 ..........................103
ヘルプおよび情報を WWW から入手する ..............104
ソフトウェアのサービスとサポート .................104
ハードウェアのサービスとサポート .................104
付録 B. 特記事項 .......................105
商標 ............................105
重要事項 ...........................106
製品のリサイクルと廃棄 .....................107
バッテリー回収プログラム ....................107
電波障害自主規制特記事項 ....................108
情報処理装置等電波障害自主規制協議会 (VCCI) 表示 .........108
索引 ............................109
目次 v
vi IBM System x3105 Type 4347: 問題判別の手引き

安全について

Before installing this product, read the Safety Information.
Antes de instalar este produto, leia as Informações de Segurança.
Pred instalací tohoto produktu si prectete prírucku bezpecnostních instrukcí.
Læs sikkerhedsforskrifterne, før du installerer dette produkt.
Lees voordat u dit product installeert eerst de veiligheidsvoorschriften.
Ennen kuin asennat tämän tuotteen, lue turvaohjeet kohdasta Safety Information.
Avant d’installer ce produit, lisez les consignes de sécurité.
Vor der Installation dieses Produkts die Sicherheitshinweise lesen.
Prima di installare questo prodotto, leggere le Informazioni sulla Sicurezza.
Les sikkerhetsinformasjonen (Safety Information) før du installerer dette produktet.
Antes de instalar este produto, leia as Informações sobre Segurança.
© Copyright IBM Corp. 2006 vii
Antes de instalar este producto, lea la información de seguridad.
Läs säkerhetsinformationen innan du installerar den här produkten.

トレーニングを受けたサービス技術員のためのガイドライン

このセクションは、トレーニングを受けたサービス技術員のための情報を記載しま す。

安全点検ガイド

このセクションの情報は、IBM 製品の保守を行う場合に、潜在する危険な状況を識 別するために役立てていただくためのものです。各 IBM 製品には、設計され組み 立てられた時点で、ユーザーとサービス技術員を障害から保護するための安全項目 が義務付けられています。このセクションでは、こうした項目のみに言及していま す。このセクションの対象とならない IBM 以外の代替製品の使用または IBM 以外 の機構やオプションの装置の接続により起こりうる潜在的な危険を識別するには、 適切な判断を行う必要があります。危険な状況が存在する場合、その危険がどの程 度深刻なものであるか、この問題を解決せずに製品に対する作業を続行できるかど うかについて判断する必要があります。
次のような状況とそれが提示する危険について検討します。 v 電気的な危険。特に、1 次側電源。 フレームの 1 次電圧が、重大または致命的
な感電事故の原因になる場合があります。
v 爆発の危険。例えば、損傷を受けた CRT 表面またはコンデンサーの膨らみ。 v 機械的な危険。例えば、ハードウェアのゆるみまたは脱落。
製品を点検して潜在的な危険条件の有無を調べるには、以下のステップを実行して ください。
1. 電源がオフになっていて、電源コードが切り離されていることを確認します。
2. 外部カバーに損傷、ゆるみ、または切れ目がないことを確認し、鋭くとがった個
3. 以下について電源コードをチェックします。 v 接地線を含む 3 線式の電源コードのコネクターが良好な状態であるかどう
か。3 線式接地線の導通が、外部接地ピンとフレーム・アース間を計器で測定 して、0.1 オーム以下であることを確認します。
v 電源コードが、 62 ページの『電源コード』に指定された正しいタイプのもの
であるか。
v 絶縁体が擦り切れたり摩耗していないか。
4. カバーを取り外します。
5. 明らかに IBM によるものでない改造個所をチェックします。IBM 以外の改造個
所の安全については適切な判断を行ってください。
6. 金属のやすりくず、汚れ、水やその他の液体、あるいは火災や煙による損傷の兆 候など、明らかに危険な状況でないか、サーバーの内部をチェックします。
viii IBM System x3105 Type 4347: 問題判別の手引き
7. 磨耗したケーブル、擦り切れたケーブル、または何かではさまれているケーブル がないかをチェックします。
8. パワー・サプライ・カバーの留め金具 (ねじまたはリベット) が取り外された り、不正な変更がされていないことを確認します。

電気機器の保守のためのガイドライン

電気機器の保守を行う際は次のガイドラインに従います。 v 作業域に電気的危険がないかどうかをチェックしてください。こうした危険と
は、例えば、濡れたフロア、接地されていない電源延長ケーブル、電気サージ、 安全保護用のアースがないことなどです。
v 承認済みのツールおよびテスト装置を使用してください。工具の中には、握りや
柄の部分のソフト・カバーが感電防止のための絶縁性を持たないものがありま す。
v 安全な操作状態のために電気ハンド・ツールを規則的に検査および保守してくだ
さい。磨耗したり破損したツールやテスターは使用しないでください。
v デンタル・ミラーの反射面で、通電中の電気回路に触れないでください。この表
面は導電性があります。これで触れると、人体の傷害や機械の損傷を起こす可能 性があります。
v ゴム製のフロア・マットの中には、静電気の放電を減少させるために、小さい導
電ファイバーを含むものがあります。このタイプのマットを感電の保護として使 用しないでください。
v 危険な状態、または危険な電圧を持つ装置のそばで、1 人で作業しないでくださ
い。
v 電気事故が発生した場合に、すぐに電源をオフにできるよう、非常電源切断
(EPO) スイッチ、切断スイッチ、あるいは電源コンセントの場所を見つけておき ます。
v 機械的な点検、電源近くでの作業、またはメイン・ユニットの取り外しや取り付
けを行う前には、すべての電源を切り離してください。
v 機器での作業を開始する前に、電源コードを抜いておきます。電源コードを抜く
ことができない場合は、この機器に電力を供給している配電盤の電源をオフにし てこの配電盤をオフにロックするように、お客様に依頼してください。
v 電源と回路が切断されていることを前提にしないでください。まず、電源がオフ
になっていることを確認してください。
v 電気回路がむき出しの機器で作業する必要がある場合、次の予防手段をとってく
ださい。 – 必要に応じて、すぐに電源スイッチを切れるように、電源オフ制御機構を理解
している別の人物に立ち会ってもらう。
– 電源がオンになっている電気装置の作業を行う際は、片手のみを使用する。も
う一方の手は、ポケットの中に入れておくか、背中に回しておきます。こうす ることで、感電の原因となる完全な回路が形成されるのを防ぐことができま す。
– テスターを使用する際には、制御機構を正しくセットして、このテスター用に
承認されたプローブ・リード線および付属品を使用する。
安全について ix
– 適切なゴム製マットの上に立ち、床の金属部分や機器のフレームなどのアース
と自分の身体とを絶縁する。
v 高電圧の測定時には、細心の注意を払ってください。 v パワー・サプライ、ポンプ、ブロワー、ファン、電動発電機などのコンポーネン
トの正しい接地状態を確保するために、これらのコンポーネントの保守は、その 通常の作動位置以外の場所では行わないでください。
v 電気的事故が発生した場合は、十分に用心し、電源をオフにして、別の人物に医
療援助を求めに行かせてください。
x IBM System x3105 Type 4347: 問題判別の手引き

安全について

重要:
すべての「注意」と「危険」の注意書きには番号が付いています。この番号 は、英語の Caution Danger と対応する翻訳文の「注意」と「危険」を相 互参照するのに使用します。
例えば、「Caution」の注意書きに数字の 1 が付いていた場合、Safety Information 小冊子を見ればその注意書きに対応した 1 の翻訳文が見つかりま す。
この資料で述べられている手順を実施する前に「注意」と「危険」の注意書 きをすべてお読みください。 もし、サーバーあるいはオプションに追加の安 全情報がある場合はその装置の取り付けを開始する前にお読みください。
安全について xi
安全 1:
危険
電源ケーブルや電話線、通信ケーブルからの電流は危険です。
感電を防ぐために次の事項を守ってください。 v 雷雨の間はケーブルの接続や切り離し、または本製品の設置、保守、再構成を
v すべての電源コードは正しく配線され接地されたコンセントに接続してくださ
い。
v ご使用の製品に接続するすべての装置も正しく配線されたコンセントに接続し
てください。
v 信号ケーブルの接続または切り離しは可能なかぎり片手で行ってください。 v 火災、水害、または建物に構造的損傷の形跡が見られる場合は、どの装置の電
源もオンにしないでください。
v 取り付けおよび構成手順で特別に指示されている場合を除いて、装置のカバー
を開く場合はその前に、必ず、接続されている電源コード、通信システム、ネ ットワーク、およびモデムを切り離してください。
v ご使用の製品または接続された装置の取り付け、移動、またはカバーの取り外
しを行う場合には、次の表の説明に従ってケーブルの接続および切り離しを行 ってください。
ケーブルの接続手順: ケーブルの切り離し手順:
1. すべての電源をオフにします。
2. 最初に、すべてのケーブルを装置に接続
します。
3. 信号ケーブルをコネクターに接続しま す。
4. 電源コードを電源コンセントに接続しま す。
5. 装置の電源をオンにします。
1. すべての電源をオフにします。
2. 最初に、電源コードをコンセントから取
り外します。
3. 信号ケーブルをコネクターから取り外し ます。
4. すべてのケーブルを装置から取り外しま す。
xii IBM System x3105 Type 4347: 問題判別の手引き
安全 2:
注意: リチウム・バッテリーを交換する場合は、 IBM 部品番号 33F8354 またはメーカー が推奨する同等タイプのバッテリーのみを使用してください。システムにリチウ ム・バッテリーが入ったモジュールがある場合、そのモジュールの交換には同じメ ーカーの同じモジュール・タイプのみを使用してください。バッテリーにはリチウ ムが含まれており、適切な使用、扱い、廃棄をしないと、爆発するおそれがありま す。
次のことはしないでください。
v 水に投げ込む、あるいは浸す v 100°C (華氏 212 ) 以上に過熱 v 修理または分解
バッテリーを廃棄する場合は地方自治体の条例に従ってください。
安全について xiii
安全 3:
注意: レーザー製品 (CD-ROM、DVD ドライブ、光ファイバー装置、または送信機など) を取り付ける場合には、以下のことに注意してください。
v カバーを外さないこと。カバーを取り外すと有害なレーザー光を浴びることがあ
ります。この装置の内部には保守が可能な部品はありません。
v 本書に記述されていないコントロールや調整を使用したり、本書に記述されてい
ない手順を実行すると、有害な光線を浴びることがあります。
危険
一部のレーザー製品には、クラス 3A またはクラス 3B のレーザー・ダイオー ドが組み込まれています。次のことに注意してください。
カバーを開くとレーザー光線の照射があります。光線を見つめたり、光学装置を 用いて直接見たり、光線を直接浴びることは避けてください。
xiv IBM System x3105 Type 4347: 問題判別の手引き
安全 4:
18 kg 32 kg 55 kg
注意: 装置を持ち上げる場合には、安全に持ち上げる方法に従ってください。
安全 5:
注意: 装置の電源制御ボタンおよび電源機構 (パワー・サプライ) の電源スイッチは、装置 に供給されている電流をオフにするものではありません。装置には 2 本以上の電源 コードが使われている場合があります。 装置から完全に電気を取り除くには給電部 からすべての電源コードを切り離してください。
2
1
安全について xv
安全 8:
注意: 電源機構 (パワー・サプライ) または次のラベルが貼られている部分のカバーは決し て取り外さないでください。
このラベルが貼られているコンポーネントの内部には、危険な電圧、強い電流が流 れています。これらのコンポーネントの内部には、保守が可能な部品はありませ ん。これらの部品に問題があると思われる場合はサービス技術員に連絡してくださ い。
重要: 本サーバーは、あらゆる配電障害条件で最大相間電圧を 240 V に維持する
IT 用配電システムでの使用に適しています。
安全 12:
注意: このラベルが貼られている近くには高温になる部品が存在します。
安全 13:
危険
分岐回路に過負荷がかかると発火や感電の危険性が生じます。 このような危険を 避けるためシステムが必要とする電源容量が電源回路の安全容量を超えないこと を確認してください。 ご使用の装置の電気仕様は装置に付属のマニュアルに記載 されています。
xvi IBM System x3105 Type 4347: 問題判別の手引き

1 章概要

この
問題判別の手引き
可能性のある問題を判別するのに役立つ情報が記載されています。この手引きで は、サーバーに付属の診断ツール、エラー・コードと推奨アクション、および障害 のあるコンポーネントを交換するための手順について説明します。
交換可能なコンポーネントには、次の 3 つのタイプがあります。
v Tier 1 のお客様による交換が可能な部品 (CRU): IBM Tier 1 と指定する
CRU の交換はお客様ご自身の責任で行っていただきます。お客様の要請により IBM Tier 1 CRU の導入を行った場合は、その料金を請求させていただきま
す。
v Tier 2 のお客様による交換が可能な部品 (CRU): Tier 2 と指定された CRU
お客様ご自身で取り付けることができますが、対象のサーバーに指定された保証 サービスの種類に基づき、追加料金なしで IBM に取り付けを要求することもで きます。
v 技術員により交換される部品 (FRU): FRU は訓練されたサービス技術員のみが取
り付ける必要があります。
には、IBM®System x3105 Type 4347 サーバーで発生する

関連資料

保証の条件およびサービスと支援の入手についての情報は、「
」を参照してください。
情報
本書に加えて、サーバーには以下の資料が付属しています。
インストール・ガイド
v
この印刷資料には、サーバーのセットアップ手順と一部のオプションの装置の基 本的な取り付け手順が記載されています。
ユーザーズ・ガイド
v
この資料は、IBM System x™Documentation CD に PDF 形式で収められていま す。この資料には、サーバーに関する一般情報が、機能に関する情報、およびサ ーバーの構成方法も含めて記載されています。サーバーがサポートするオプショ ン装置の取り付け、取り外し、および接続の詳細な手順も記載されています。
ラック搭載手順
v
この印刷資料には、ラックへのサーバーの搭載手順が記載されています。
v Safety Information
この資料は、IBM System x Documentation CD PDF 形式で収められていま す。この資料には、注意と危険に関する注記が翻訳されて記載されています。こ の資料に記載されたそれぞれの注意および危険の注記には番号が付けられ、それ を使用して自国語の対応する注記を「Safety Information」資料の中で見つけ出す ことができます。
保証およびサポート
© Copyright IBM Corp. 2006 1
v
保証およびサポート情報
この資料は、IBM System x Documentation CD PDF 形式で収められていま す。この資料には、保証の条件およびサービスと支援の入手に関する情報が記載 されています。
サーバーのモデルによっては、追加の資料が IBM System x Documentation CD に入 っている場合があります。
System x および xSeries Tools Center は、ファームウェア、デバイス・ドライバ ー、およびオペレーティング・システムの更新、管理、およびデプロイを行うため のツールに関する情報が掲載されているオンライン情報センターです。 System x および xSeries Tools Center http://publib.boulder/ibm.com/infocenter/toolsctr/v1r0/index.jsp にあります。
サーバーは、サーバーに付属の資料には記載されていない機能を備えている場合が あります。資料は、このような機能に関する情報を含めるために更新されることが あります。また、資料に記載されていない追加情報を記載するためのテクニカル更 新情報が発行される場合があります。これらの更新情報は、IBM Web サイトから入 手できます。更新された資料や技術更新情報があるかどうかを確認するには、次の ステップを実行してください。
: IBM の Web サイトは、定期的に変更されます。実際の手順は、本書に記載さ
れているものと多少異なる場合があります。
1. www.ibm.com/servers/eserve/support/xseries/index.html にアクセスします。
2. Hardware」リストから、「System x3105」を選択して、「Go」をクリック
します。
3. Install and use」タブをクリックします。
4. Product documentation」をクリックします。

本書の注記

本書で使用する「注意」と「危険」の注記は、IBM System x Documentation CD に 入っているマルチリンガルの「Safety Information」資料にも記載されています。各注 記には番号を付けて、「Safety Information」に記載のそれぞれに対応する注記を参照 できるようになっています。
本書では、以下の注記が使用されています。
v 注: これらの注記には、重要なヒント、説明、助言が書かれています。 v 重要: これらの注記は、不都合な、または問題のある状態を避けるのに役立つ情
報または助言が書かれています。また、これらの注記は、プログラム、装置、ま たはデータを損傷するおそれのあることを示します。「重要」は、損傷を起こす おそれのある手順または状況の説明の直前に記載されています。
v 注意: これらの注記は、ユーザーに対して危険となりうる状態を示します。「注
意」の注記は、危険となりうる手順または状態の記述の直前に書かれています。
v 危険: これらの注記は、ユーザーに対して致死的あるいはきわめて危険となりう
る状態を示します。「危険」の注記は、致死的またはきわめて危険となりうる手 順または状態の直前に書かれています。
2 IBM System x3105 Type 4347: 問題判別の手引き

機能および仕様

次の表は、このサーバーの機能と仕様を要約したものです。サーバー・モデルによ っては、一部の機能が使用できなかったり、一部の仕様が適用されない場合があり ます。
表1.機能および仕様
マイクロプロセッサー:
v AMD シングル・コア Athlon プロセッサ
ー、またはデュアル・コア Opteron プロセ ッサー
v 512 KB または 2MB(各コアに 1 MB)
のレベル 2 キャッシュ
v 1000 MHz ハイパー・トランスポート (HT)
インターフェース
メモリー:
v 最小: 512 MB v 最大:8GB v タイプ: Unbuffered
PC2-5300double-data-rate 2 (DDR2) 667 MHz ECC 付き
v コネクター:4個のデュアル・インライ
ン・メモリー・モジュール (DIMM) コネク ター、2-way インターリーブ
ドライブ: (モデルによって異なります)
v ディスケット:(オプション) 1.44 MB v ハード・ディスク: SATA v オプションのテープ・ドライブ: SATA v 次のいずれかの IDE ドライブ:
– CD-ROM – CD-RW (オプション) – DVD-ROM (オプション) – DVD/CD-RW コンボ (オプション)
ドライブ・ベイ: (モデルにより異なります)
v 5.25 型ベイ 2 (CD または DVD ドライ
1 台が搭載済み)
v 3.5 型取り外し可能メディア・ドライブ・
ベイ、オプションの内部ディスケット・ド ライブ
v 3.5 型ハード・ディスク・ベイ 2 つ (ハー
ド・ディスク 1 台が搭載済み)
拡張スロット:
v PCI Express x8 のスロット 2 v PCI 33 MHz/32 ビットのスロット 2
パワー・サプライ: 310 ワット (90-240 V AC) 1
重要: サーバーの電源をオンにする前に、AC 源入力電圧が、使用する地域の正しいレベル (110 V AC または 220VACの範囲内) に設定 されていることを確認してください。
サイズ:
v 高さ: 420 mm v 奥行き: 448 mm v : 175 mm v 質量:14kgから 17 kg (構成により異なりま
す)
内蔵機能:
v Broadcom 5721 10/100/1000 イーサネット・コ
ントローラー (RJ-45 イーサネット・ポート付 きのシステム・ボード上)
v 1 個のシリアル・ポート v 1 個のパラレル・ポート v 2 ポートの Serial ATA コントローラー v 6 個の Universal Serial Bus (USB) v2.0 ポー
ト (前面に 2 個、背面に 4 個)
v ATA-100 単一チャネル IDE コントローラー v ATI ES1000 ビデオ
– SVGA および VGA と互換 –16MBビデオ・メモリー
診断 LED:
v ファン v メモリー
音響放出ノイズ:
v 音響パワー、アイドリング時: 4.3 ベル v 音響パワー、作動時: 4.8 ベル
環境:
v 室温:
サーバー・オン時: 10° から 35°C
高度:0から 914 m
サーバー・オフ時:0°から 60°C
高度:0から 2133 m
v 湿度 (作動および記憶): 8% から 80%
発熱量
時間あたりの発熱量 (英国熱量単位 (Btu)) 近似値
v 最小構成: 185 Btu/時 (54 ワット) v 最大構成: 853 Btu/時 (250 ワット)
電源入力:
v 正弦波入力 (50 または 60 Hz) 必須 v 入力電圧および周波数範囲は手動で選択 v 低電圧入力レンジ:
最小:100VAC – 最大:127VAC
v 高電圧入力レンジ:
最小:200VAC – 最大:240VAC
v 入力キロボルト・アンペア (kVA) (近似値):
最小: 0.10 kVA (全モデル) – 最大: 0.50 kVA
注:
1. 電力消費量と発熱量は、インストール済みのオプ ション機構の数とタイプ、および使用する電源管 理オプション機構に依存します。
2. これらのレベルは、米国規格協会 (ANSI) S12.10 および ISO 7779 の指定する手順に基づく制御さ れた音響環境において測定され、ISO 9296 に従 って報告されています。ある場所における実際の 音圧レベルは、室の反響と他の近隣ノイズ源の影 響により記載された平均値を超えることがありま す。ここに記載した公称音響パワー・レベルは上 限を示し、ほとんどのサーバーはこれ以下で作動 します。
ビデオ・コントローラー: システム・ボード 上に 16 MB SDRAM ビデオ・メモリーを 備えた ATI ES1000 ビデオ・コントローラー
ファン: 速度制御ファン 1
1 章概要 3

サーバーのコントロール、LED、およびコネクター

このセクションでは、サーバーの前面および背面にあるコントロール、発光ダイオ ード (LED)、およびコネクターについて説明します。
前面図
下図は、サーバーの前面にあるコントロールと LED を示しています。
CD または DVD イジェクト・ボタン
CD または DVD ドライブから CD または DVD を取り出すときに、この ボタンを押します。
(オプション) ディスケット・イジェクト・ボタン
このボタンを押して、ディスケットをディスケット・ドライブから取り出し ます。
ハード・ディスク活動 LED
この LED が点滅しているときは、ハード・ディスクが使用中であることを 示します。
USB コネクター
USB 装置をこれらのコネクターに接続します。
システム・エラー LED
このオレンジ色の LED が点灯しているときは、システム・エラーが発生し たことを示します。システム・ボード上の LED が点灯していると、エラー の分離にも役立つことがあります。
4 IBM System x3105 Type 4347: 問題判別の手引き
背面図
電源制御ボタン
このボタンは、手動でサーバーの電源をオン/オフにするときに押します。 このサーバーには、電源制御ボタンのシールドが付いています。
パワーオン LED
この LED が点灯している場合、サーバーの電源が入っていることを示しま す。この LED がオフのときは、AC 電源が入っていないか、パワー・サプ ライまたは LED 自体が故障していることを示します。
: この LED がオフの場合、サーバーに電力がないことを示すわけではあ
りません。LED が焼き切れている場合もあります。サーバーから電力 をすべて除去するには、電源コードを電源コンセントから切り離す必要 があります。
(オプション) ディスケット・ドライブ活動 LED
この LED が点灯しているときは、ディスケット・ドライブが使用中である ことを示します。
CD または DVD ドライブ活動 LED
この LED が点灯しているときは、CD または DVD ドライブが作動中で す。
下図は、サーバーの背面にあるコネクターと LED を示しています。
電源コード・コネクター
電源コードをこのコネクターに接続します。
1 章概要 5
パワー・サプライ・エラー LED
このオレンジ色の LED が点灯しているときは、パワー・サプライ・エラー が発生したことを示します。
AC 電源 LED
この緑色の LED が点灯していると、サーバーが AC 電源に接続されてい ることを示します。
ビデオ・コネクター
モニターをこのコネクターに接続します。
パラレル装置をこのコネクターに接続します。
9 ピンのシリアル装置をこのコネクターに接続します。
イーサネット・リンク状況 LED
この LED は、イーサネット・コネクターに付いています。この LED が点 灯しているときは、イーサネット・ポート上にアクティブな接続が存在する ことを示します。
USB コネクター
USB 装置をこれらのコネクターに接続します。
イーサネット・コネクター
このコネクターを使用してサーバーをネットワークに接続します。
イーサネット活動 LED
この LED は、イーサネット・コネクターに付いています。この LED が点 灯しているときは、サーバーとネットワーク間に活動があることを示しま す。
6 IBM System x3105 Type 4347: 問題判別の手引き

内部 LED、コネクター、および、ジャンパー

次の図は、コネクター、 LED、および、内部ボードのジャンパーを示します。図 は、ご使用のハードウェアと多少異なる場合があります。

システム・ボードのオプションの装置のコネクター

次の図は、システム・ボード上のオプションの装置のコネクターを示します。
1 章概要 7

システム・ボードの内部コネクター

次の図は、システム・ボード上の内部コネクターを示しています。

システム・ボードの外部コネクター

次の図は、システム・ボード上の外部入出力 (I/O) コネクターを示しています。
8 IBM System x3105 Type 4347: 問題判別の手引き

システム・ボード LED

次の図は、システム・ボード上の LED を示します。

システム・ボードのジャンパー

次の図は、システム・ボード上のジャンパー・ブロックを示します。
この図に示されていないシステム・ボード上のジャンパー・ブロックは予約済みで す。次の表では、それぞれのジャンパー・ブロックの機能を説明します。
1 章概要 9
表2.システム・ボードのジャンパー・ブロック
ジャンパー名 説明
ブート・ブロック (JP5)
CMOS 消去 (J19)
BIOS リカバリー (J22)
v ピン 1 と 2: 通常 (デフォルト) v ピン 2 と 3: BIOS のリカバリー (53ページの『BIOS 更新障害
からのリカバリー』を参照)
v ピン 1 2: CMOS データの消去 (始動パスワードと管理者パス
ワードが消去されます)
v ピン 2 と 3: CMOS データを保持 (デフォルト)
v ピン 1 と 2: 通常 (デフォルト) v 未取り付け (取り外し済み): BIOS リカバリー
10 IBM System x3105 Type 4347: 問題判別の手引き

2 章診断

診断ツール

この章では、サーバーに発生する可能性がある問題を解決するのに役立つ診断ツー ルについて説明します。
この章の情報を使用しても問題の診断や訂正ができない場合は、 103 ページの『付 録 A. ヘルプおよび技術サポートの入手』を参照して詳しい情報を入手してくださ い。
次のツールは、ハードウェア関連の問題の診断と解決に役立ちます。
v POST ビープ・コード、エラー・メッセージ、およびエラー・ログ
パワーオン・セルフテスト (POST) は、テストが正常に完了した場合または問題 を検出したときに、ビープ・コードおよびメッセージを生成します。詳しくは 『POST』 を参照してください。
v トラブルシューティング表
これらの表は、問題の現象および問題を訂正するためのアクションをリストして います。 31 ページの『トラブルシューティング表』を参照してください。
v システム・ボード・エラー LED

POST

サーバー前面のシステム・エラー LED が点灯していると、システム・ボード上 の LED も点灯して、エラーの切り分けに役立つことがあります。詳しくは、 9 ページの『システム・ボード LED』を参照してください。
v 診断プログラム、メッセージ、およびエラー・メッセージ
診断プログラムは、サーバーの主要コンポーネントのための基本テスト方式で す。診断プログラムは、IBM Enhanced Diagnostics CD に入っています。 詳しく は、 45 ページの『診断プログラム、メッセージ、およびエラー・コード』を参照 してください。
サーバーの電源をオンにすると、サーバー内のサーバー・コンポーネントと一部の オプション装置の動作を検査する一連のテストが実行されます。この一連のテスト を「パワーオン・セルフテスト」または POST と呼びます。
始動パスワードが設定されている場合は、POST を実行するためには、プロンプト が出されたときに、パスワードを入力して、Enter キーを押す必要があります。
POST が問題を検出せずに完了する場合、ビープ音が 1 回鳴り、サーバーの始動が 完了します。
POST で問題が検出されると、ビープ音が複数回鳴るか、エラー・メッセージが表 示されます。詳しくは、 12 ページの『POST ビープ・コード』、および 15 ページ の『POST エラー・コード』を参照してください。
© Copyright IBM Corp. 2006 11

POST ビープ・コード

ビープ・コードは、短いビープ音または長いビープ音の組み合わせ、または休止で 区切った一連の短いビープ音です。例えば、「1-2-3」というビープ・コードは、1 ビープ音、休止、2 ビープ音、休止、および 3 ビープ音の組み合わせを表します。 ビープ・コードは、POST で問題が検出されたことを示します。ビープ・コードの 意味を判別するには、『ビープ・コードの説明』を参照してください。
ビープ・コードの説明
以下の表では、ビープ・コードについて、および検出された問題を訂正するための 推奨アクションについて説明します。
1 つの問題で複数のエラー・メッセージが出されることがあります。そのような場 合には、最初のエラー・メッセージの原因を訂正してください。他のエラー・メッ セージは、次回に POST を実行するときに発生しません。
例外: もし、複数のエラー・コードが、ある 1 つのマイクロプロセッサーのエラー
を示している場合、そのエラー原因はマイクロプロセッサーのこともあれば マイクロプロセッサー・ソケットのこともあります。マイクロプロセッサー の問題の診断について、詳しくは、 37 ページの『マイクロプロセッサーの問 題』を参照してください。
v 問題が解決するまで、「アクション」の欄の推奨アクションを、リストされている順に実行してください。
v どのコンポーネントがお客様による交換が可能な部品 (CRU) か技術員により交換される部品 (FRU) かを判断する
には、 59 ページの『第 3 System x3105 Type 4347 の部品リスト』を参照してください。
v 処置のステップの前に「(トレーニングを受けたサービス技術員のみ)」とある場合は、そのステップはトレーニン
グを受けたサービス技術員のみが実行する必要があります。
ビープ・コード 説明 処置
1-1-3 CMOS 書き込み/読み書きテストが失敗
しました。
1-1-4 BIOS ROM チェックサムが失敗しまし
た。
1-2-1 プログラマブル・インターバル・タイマ
ーが失敗しました。
1-2-2 DMA の初期化が失敗しました。 (トレーニングを受けたサービス技術員のみ)
1-2-3 DMA ページ・レジスター書き込み/読み
取りが失敗しました。
1. バッテリーを取り付け直します。
2. 以下のコンポーネントを、示された順序で一
度に 1 つずつ交換し、そのたびにサーバー を再始動します。
a. バッテリー
b. (トレーニングを受けたサービス技術員の
) システム・ボード
1. BIOS コードを回復します。
2. (トレーニングを受けたサービス技術員のみ)
システム・ボードを交換します。
(トレーニングを受けたサービス技術員のみ) シ ステム・ボードを交換します。
ステム・ボードを交換します。
(トレーニングを受けたサービス技術員のみ) シ ステム・ボードを交換します。
12 IBM System x3105 Type 4347: 問題判別の手引き
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