Honda Super Cub C125 (2020), Super Cub C125 (2019 User guide

スーパーカブ
C125
Honda 車をお買いあげいただきありがとうござ います。 安全で快適なバイクライフをお楽しみください。
この取扱説明書と共に「メンテナンスノート」 を受取り、下記を確認してください。
お車の正しい取り扱いかた
保証内容と保証期間
点検・整備について
車両受領書・保証書受領書の記入・捺印
安全運転の基本として以下は重要ですので、お 守りください。
この取扱説明書を、よくお読みください
取扱説明書の推奨手順に従ってください
安全に関する表示を理解し、守ってください
安全に関する表示
「運転者や他の方が傷害を受ける可能性のあること」 を回避方法と共に、右記の表示で記載しています。こ れらは重要ですので、しっかりお読みください。
1 危険
1 警告
1 注意
その他の表示
アドバイス
車の仕様、その他の変更により、この本の表紙 や内容と実車が一致しない場合があります。 車を譲られる場合、次の方にこの取扱説明書お よびメンテナンスノートをお渡しください。
指示に従わないと、死亡または 重大な傷害に至るもの
指示に従わないと、死亡または重 大な傷害に至る可能性があるもの
指示に従わないと、傷害を受け る可能性があるもの
お車のために守っていただきた いこと
目次
安全なライディング P. 2
操作ガイド
メンテナンス
こんなときは P. 74
インフォメーション P. 87
スペック P. 98
索引 P. 101
P. 12
P. 48

安全なライディング

この章では安全な運転のために必要な情報を記載しています。 安全のためによくお読みください。
安全上守っていただきたいこと ...................... P. 3
安全運転のために ......................................... P. 3
運転するときの注意 ...................................... P. 5
アクセサリーと改造について ....................... P. 10
積載について.............................................. P. 11

安全上守っていただきたいこと

安全上守っていただきたいこと
安全のため、日常的に次の内容をお守りください。
道路運送車両法に準じて設けられた日常点検・
定期点検を行ってください
ガソリンの補給は、必ずエンジンを止め、火気
厳禁で行ってください
排気ガスには一酸化炭素(CO)などの有害な成
分が含まれているため、エンジンは、風通しの 良い場所でかけてください

安全運転のために

走行中、運転者は両手でハンドルを握り、両足
をステップに置いてください
同乗者が両手でからだを固定し、両足を後席用
ステップにのせているか確認してください
急激なハンドル操作や片手運転などはさけ、安
全な運転を心がけてください
同乗者、他の車両、歩行者などに対する配慮を
欠かさないでください
乗車時の服装
運転者と同乗者は必ずヘルメットを着用し、天候や 走行状況に応じ、安全性が高く運転操作のしやす い、被視認性の高い二輪車用の服装を着用してくだ さい。
次ページに続く
3
安全運転のために
ヘルメット
#
安全基準を満たし、頭のサイズにあった視認性の高 いもの
二輪車用で PSC、SG マークか JIS マークのある
ものを推奨します
正しくかぶり、あごひもを確実に締めてくださ
視界を妨げないフェイスシールドまたはゴーグ
ルなどを使用し、眼を保護してください
1 警告
ヘルメットを正しく着用していないと、万一 の事故の際、死亡または重大な傷害に至る可 能性が高くなります。
運転者と同乗者は乗車時、必ずヘルメット、 保護具および保護性の高い服を着用してく ださい。
4
グローブ
#
摩擦に強い皮製のもの
ブーツまたはライディングシューズ
#
滑りにくく、くるぶしまで覆われたもの
ジャケット・パンツ
#
プロテクターを備え、体の露出の少ない長袖・長ズ ボン

運転するときの注意

運転するときの注意
慣らし運転
適切な慣らし運転を行うと、お車の性能をより良い 状態に保つことができます。
慣らしのポイント(走行距離 500 km まで)
#
急発進、急加速をさける
急ブレーキ、急なシフトダウンをさける
控えめな運転をする
ブレーキ
次の項目に注意してください。
制動力を効果的に得るために前輪ブレーキと後
輪ブレーキを同時に使う
不必要な急ブレーキ、急なシフトダウンをしな
u タイヤをロックさせるなど、車体の安定性を
損なうおそれがあります。
u コーナリングの際は、コーナーの手前で減速
してください。
雨天走行など滑りやすい路面に注意する
u タイヤがロックしやすく、制動距離が長くな
ります。
連続したブレーキ操作をしない
u 長い坂や急な坂で繰り返しブレーキをかけ
ると、ブレーキの温度が上昇して効きが悪く なるおそれがあります。エンジンブレーキ と断続的なブレーキ操作を併用 してくださ い。
次ページに続く
5
運転するときの注意
エンジンブレーキ
#
スロットルを戻すと、エンジンブレーキが効きま す。さらにエンジンブレーキを必要とするときは 3 速、2 速・・・とシフトダウンを行ってください。 急激なシフトダウンは、尻振りなどの原因や、エン ジンやトランスミッションに悪影響を与えます。 また、長い下り坂や急な下り坂などでは、断続的な ブレーキ操作とエンジンブレーキを併用してくだ さい。
雨天または水たまりを走行したとき
#
路面が滑りやすくなったり、ブレーキの効き具合が 変化します。慎重なブレーキ操作を心がけてくだ さい。ブレーキの効きが悪いときは、ブレーキを軽 く作動させながらしばらく低速で走行して、ブレー キを乾かしてください。
6
運転するときの注意
駐車するとき
交通の邪魔にならない平坦で足場のしっかりし
た安全な場所に駐車する
やむをえず傾斜地や足場の悪い場所に駐車する
ときは、車の転倒や動き出しがないよう安全処 置に十分注意する
盗難防止のため、車から離れるときは必ずハン
ドルロックをかけ、メインスイッチを施錠して Honda SMART Key を携帯する 2 P. 30 必要に応じて Honda SMART Key システムを作 動停止状態にする 2 P. 28
サイドスタンドまたはメインスタンドでの駐車
#
1.
メインスイッチを (O󰸽)にする。
2.
サイドスタンドでの駐車
サイドスタンドを下げ、車の重量がサイドスタ ンドにかかるまで、車をゆっくり左に傾ける。
u ハンドルを右にきった状態での駐車は、車が
不安定になり、転倒するおそれがあります。
メインスタンドでの駐車
左手でハンドルをまっすぐにし、右手でリア キャリアをしっかり持ち右足でスタンドを左右 同時に地面につけて、立たせる。
3.
ハンドルバーを左いっぱいにきる。
4.
ハンドルロックをかけ、メインスイッチを施錠 する。2 P. 30
5.
盗難防止アラームシステムをセットする。
2P. 33
次ページに続く
7
運転するときの注意
マフラーなどが熱くなっているので、他の方が
触れることのない場所に駐車する
8
エンジン回転中および停止後しばらくの間はマ
フラー、エンジンなどに触れない
1 注意
マフラー、エンジン、ブレーキなどは、エン ジン回転中および停止後しばらくの間は熱 くなっています。触れるとヤケドを負う可 能性があります。
• マフラー、エンジン、ブレーキなど高温 になる部分は冷えるまで触れないこと
高温になる部分に可燃物が接触せず、他の 方が触れることのないよう配慮すること
運転するときの注意
燃料補給およびガソリンの取り扱い
エンジン、燃料装置、触媒装置の損傷を防ぐため、 下記に注意してください。
無鉛レギュラーガソリンを使用する
高濃度アルコール含有燃料を補給しない
軽油や粗悪ガソリン(長期間保管したガソリ
ン)、または不適切な燃料添加剤を使わない
燃料タンクの中に、泥、ほこり、水などを入れない
1 警告
ガソリンは燃えやすくヤケドを負ったり爆 発して重大な傷害に至る可能性があります。 また身体に帯電した静電気の火花により引 火する可能性があります。
ガソリンを取り扱うときは以下のことを 守ってください。
エンジンを止め、火元を遠ざける
• 給油は必ず屋外で行う
• こぼれたガソリンは、すぐに拭き取る
• 給油作業前に車体や給油機などの金属部 分に触れて静電気を除去する
9

アクセサリーと改造について

アクセサリーと改造について
アクセサリーを装着する際は、安全面から Honda 純正アクセサリーを推奨します。Honda 販売店に ご相談ください。 Honda 販売店で取り 付けられた Honda アクセサ リーなどの取り扱いについては、その商品に付属の 説明書をお読みください。 車の構造や機能に関係する改造は、操縦性を悪化さ せたり、排気音を大きくしたり、ひいては車の寿命 を縮めることがあります。不正改造は法律に触れ ることはもちろん、他の迷惑行為となります。 車の改造は保証の適用を除外されます。
10
1 警告
不適切なアクセサリーや改造は、万一の事故 の際、死亡または重大な傷害に至る可能性が 高くなります。
アクセサリーを装着する際は、Honda 販売店 にご相談のうえ、取扱説明書に従ってくださ い。

積載について

積載について
荷物を積むと積まないときにくらべて操縦安定 性が変わるため、安全な速度で走行してください
荷物の積みすぎに注意し、確実に固定して安全
な速度で走行してください
ハンドル操作ができなくなる場合があるので、
ハンドル付近に物を置かないでください
ヘッドライト、ウィンカー、ストップ/テールラ ンプ、マフラー周辺への積載はさけてください
u
過熱によりレンズが溶けたり、荷物が損傷す る場合があります。
貴重品やこわれ易いものは積まないでください
11

基本操作の流れ

エンジン始動前 (P.49)
#
運転する前に日常点検を行いましょう。

燃料残量を確認しましょう。
エンジン始動 (P.41)
#
周囲の安全を確認して、エンジンをかけま す。空ぶかしはさけましょう。
基本装備の使いかた
-
メーター (P.16)
-
警告灯/表示灯 (P.19)
-
スイッチ (P.20)
-
ハンドルロック (P.22)
-
Honda SMART Key システム (P.23)
-
盗難防止アラームシステム (P.32)
-
アンサーバックシステム (P.37)
12
加速
#
発進や加速はスロットル をゆっくり回し、急加速は さけましょう。
ギアチェンジ (P.43)
#
発進
#
後方の安全や周囲の状況に 注意し、方向指示器で合図 を出し走り出します。
減速
#
停止
#
早めに方向指示器で合図を出し、後 方や側方の車に注意しながら、徐々 に路肩に寄ります。
燃料補給 (P.44)
#
スロットルを素早く戻し、前後のブ レーキの両方を使い速度を下げ、不 必要な急ブレーキはさけましょう。 制動灯(ストップランプ)が点灯 し、後車への合図になります。
手前で十分に 減速して・・・
駐車 (P.7)
#
安全な場所に駐車しましょう。 サイドスタンド、メインスタンド、 ハンドルロックを確認します。
コーナリング
#
スロットルをゆっくり 回して加速します。
13

各部の名称

バッテリー (P.60) ヒューズボックス (P.85)
EM モードコネクター (P.78)
14
スロットルグリップ (P.71)
前輪ブレーキリザーバータンク
(P.64)
前輪ブレーキレバー
ヘルメットホルダー (P.46)
書類入れ (P.47) 右サイドカバー (P.47)
オイルフィルキャップ (P.63)
後輪ブレーキペダル (P.66)
エンジンオイルレベル点検窓
(P.62)
ヘルメットホルダー (P.46)
燃料タンクキャップ (P.44) シート (P.45)
センターカバー (P.59)
ドライブチェーン (P.69)
サイドスタンド (P.7)
メインスタンド (P.7)
チェンジペダル (P.43) ブリーザードレーン (P.70)
15

メーター

km
SEL スイッチ
メーターの初期表示
メインスイッチを (On)にすると、オープニング表示があらわれます。また、スピードメーターの指 針が一度最高目盛に振れた後、“0”に戻ります。表示されない部分がある、または、指針が振れない場合 は、Honda 販売店で点検を受けてください。
16
スピードメーター(速度計)
km
燃料計
ガソリンの量を確認するときは、車体を垂直にしてください。 サイドスタンド状態では、正確な表示はしません。 マークが 1 つ(E)だけ点滅したときの燃料残量:約 1.00 ℓ
燃料計の故障表示 (P.82)
ギアポジション表示
ギアポジションを表示
u トランスミッションが適切なシフトになっていない場合“–”表示が
点滅します。
時計(12 時間表示) 時計の合わせかた (P.18)
オドメーター [TOTAL]、トリップメーター [TRIP A/B]
SEL スイッチを押してオドメーターとトリップメーターを切り換える。
オドメーター:総走行距離
トリップメーター:トリップメーターを表示中に SEL スイッチを押し
続け、0.0 km にリセットしてからの走行距離
次ページに続く
17
メーター
前ページの続き
時計の合わせかた
a
メインスイッチを (On)にする。
b
オドメーターを表示する。(P.17)
c
時の表示が点滅するまで SEL スイッチを押し 続ける。
d
SEL スイッチを押し、時を修正する。
e
SEL スイッチを押し続け、時を決定する。決定 と同時に分が点滅する。
18
f
SEL スイッチを押し、分を修正する。
g
SEL スイッチを押し続け、分を決定すると設定 が終了する。
u
メインスイッチを (O󰸽)にすることでも 設定を確定できます。
u
設定中に 30 秒間操作がない場合、設定は無 効となります。

警告灯/表示灯

km
警告灯/表示灯が点灯すべきときに点灯しない場合は、Honda 販売店で点検を受けてください。
アラーム警告灯 盗難防止アラームシステム (P.32)
Honda SMART Key 警告灯
車両と Honda SMART Key の照合が完 了すると点灯し、メインスイッチの操 作が可能になる メインスイッチを (On)にすると消灯
Honda SMART Key 警告灯が点滅 したときは (P.77)
ニュートラル表示灯
トランスミッションがニュートラル の位置にあるときに点灯
PGM-FI 警告灯 メインスイッチを (On)にすると 点灯し、数秒後に消灯
走行中またはアイドリング中に点灯し たときは (P.76)
方向指示器表示灯
ハイビームパイロットランプ(前照灯上向き表示灯)
19

スイッチ

ヘッドライト(前照灯)上下切り換えスイッチ
:ヘッドライトが上向き
:ヘッドライトが下向き
20
スタータースイッチ
ホーンスイッチ
ウィンカー(方向指示器)スイッチ
u 解除はスイッチを押して行います。
メインスイッチ
電気回路の ON/OFF、ハンドルロックに使用 メインスイッチを解錠するには (P.29)
(Lock)
ハンドルロックができる
(O󰸽)
停止
(On)
始動・走行
アンサーバックスイッチ アンサーバックシステムの操作に使用 アンサーバックシステム (P.37)
アラームスイッチ 盗難防止アラームシステムの操作に使用 盗難防止アラームシステム (P.32)
Honda SMART Key ON/OFF
スイッチ
Honda SMART Key システムの作動可能 状態と作動停止状態の切り換えおよび、 作動状態の確認に使用 (P.28)
次ページに続く
21
スイッチ
前ページの続き
ハンドルロック
盗難予防のため、駐車するときは必ずハンドル
ロックをかけましょう。 U 字ロックなどの使用も推奨します。
メインスイッチ
押す
22
回す
かけかた
#
a
ハンドルを左にいっぱいにきる。
b
メインスイッチを押し込みながら、 (Lock) の位置まで回す。
u メインスイッチを解錠するには (P.29) u ロックがかかりにくい場合は、ハンドルを左
右に軽く動かしてください。
c
メインスイッチを施錠する。(P.30)
外しかた
#
メインスイッチを押し込みながら、 (O󰸽)の 位置まで回す。
u メインスイッチを解錠するには (P.29)

Honda SMART Key システム

Honda SMART Key システムは、車両と Honda SMART Key の間で相互認証を行い、登録された Honda SMART Key であることを確認すること で、キーシリンダーにキーを差し込むことなく メインスイッチの操作が行えるシステムです。
次ページに続く
23
Honda SMART Key システム
発信機位置と作動範囲
発信機位置
Honda SMART Key システムは、車両と Honda SMART Key の間で電波による通信を行ってい ます。
発信機
24
前ページの続き
1 注意
車両の発信機から Honda SMART Key シス テムの電波が発信されます。
植え込み型心臓ペースメーカーおよび植え 込み型除細動器の作動に影響を与える可能 性があります。 発信機から 22 cm 以内に植え込み 型心臓 ペースメーカーおよび植え込み型除細動器 を近づけないようにしてください。
その他の医療用電子機器を使用している方 は、医師や医療用電子機器製造業者に影響を 確認してからご使用ください。
作動範囲
作動範囲はメインスイッチの解錠/施錠の状態 により変化します。
Honda SMART Key システムは、微弱電波を使用 しているため、使用環境により作動範囲が広く なったり、狭くなったりすることがあります。 また、以下の使用環境では正常に作動しないこ とがあります。
Honda SMART Key の電池が消耗しているとき
近くにテレビ塔や発電所、ラジオ局、空港など
強い電波を発生する設備があるとき
Honda SMART Key と一緒にノートパソコン、 ラジオ、携帯電話などの無線通信機器を携帯し ているとき
Honda SMART Key が 金属製のものに接した り、覆われているとき
メインスイッチ解錠時の作動範囲
#
イラストの斜線範囲内でシステムが作動可能で す。
次ページに続く
25
Honda SMART Key システム
メインスイッチ施錠時の作動範囲
#
イラストの斜線範囲内でシステムが作動可能で
す。
約 2 m
26
前ページの続き
ガラス越しや壁越しなどの隔てた場所でも Honda SMART Key が車の作動範囲内にあると、 他の人でもメインスイッチの解錠およびエンジ ン始動が可能です。 車から離れていても Honda SMART Key の作動 範囲内の場合は、Honda SMART Key システムを 作動停止状態にしてください。
Honda SMART Key システムを作動停止状態に 切り換えるときは (P.28)
Honda SMART Key システム作動範囲内に Honda SMART Key を携帯している人がいると きは、携帯していない他の人でも以下の操作が 可能になります。
エンジンの始動
メインスイッチの解錠
シートロックの解除
ハンドルロックの解除
乗車時や車 から離れるときは、必ず運転者が Honda SMART Key を携帯してください。
Honda SMART Key を車体の収納スペースに入 れないでください。
メインスイッチを (On)の位置にしておくと、 Honda SMART Key を携帯していない他の人で もエンジン始動が可能です。 車から離れるときはハンドルロックをかけメイ ンスイッチを施錠してください。(P.30)
次ページに続く
27
Honda SMART Key システム
Honda SMART Key システムの作動状態の切り 換え
作動可能状態と作動停止状態の切り換え
#
ON/OFF スイッチを LED の色が変わるまで押 し続ける。
作動状態の確認
#
ON/OFF スイッチを軽く押すと LED が点滅ま たは点灯し、作動状態が確認できる。
緑色: (作動可能状態) 赤色: (作動停止状態)
u メインスイッチ解錠/施錠時のブザーが ON の
場合、LED は点滅します。(P.31
u メインスイッチ解錠/施錠時のブザーが OFF の
場合、LED は点灯します。(P.31
28
Honda SMART Key システ ムの認証ができる Honda SMART Key システ ムの認証ができない
)
)
前ページの続き
LED
ON/OFF スイッチ
メインスイッチの解錠/施錠
解錠/施錠時のブザーの ON/OFF を切り換える ことができます。(P.31)
メインスイッチの解錠
#
a
Honda SMART Key システムが作動可能状態で あることを確認する。(P.28)
b
メインスイッチを押す。
u 正常に認証が行われると、メインスイッチが
解錠され、ブザーが 2 回鳴り Honda SMART Key 警告灯とメインスイッチ照明が点灯し ます。
c
Honda SMART Key 警告灯が点灯している間 に、メインスイッチを
u メインスイッチを押した後、約 20 秒以内に
メインスイッチを ( On) にしなかった場 合、ブザーが 1 回鳴り、Honda SMART Key 警告灯とメインスイッチ照明が消灯し、方向 指示器が 1 回点滅してから、メインスイッ チが施錠されます。
(On)にする。
Honda SMART Key システムが正しく作動し
#
ないとき (P.83)
Honda SMART Key を携帯していない人がメイ ンスイッチを回そうとした場合、メインスイッ チは空回りします。 メインスイッチが施錠した位置と違うときは、 施錠した位置( (O󰸽)、または (Lock)) に戻してください。
Honda SMART Key 警告灯
メインスイッチ照明
メインス イッチ
Honda SMART Key
次ページに続く
29
Honda SMART Key システム
メインスイッチの施錠
#
a
メインスイッチを (O󰸽)または (Lock )
の位置にする。
b
以下のいずれかの方法でメインスイッチを施錠 する。
メインスイッチを押す。
メインスイッチを (O󰸽 ) または
(Lock)の位置にしてから、約 20 秒間 待つ。
Honda SMART Key を携帯して作動範囲
から離れる。(P.25)
Honda SMART Key システムを作動停止 状態にする。(P.28)
c
ブザーが 1 回鳴り、Honda SMART Key 警告灯 とメインスイッチ照明が消灯し、方向指示器が 1 回点滅したことを確認する。
これはメインスイッチが施錠されたことを 示します。
30
前ページの続き
Honda SMART Key システムが正しく作動しな いとき (P.83)
メインスイッチ照明
メインスイッチ
(Lock)
(On)
(O󰸽)
車から離れるときは、必ずメインスイッチが (O󰸽)または (Lock)の位置にあることを確 認してください。 メインスイッチを (O󰸽)の位置で施錠する と、ハンドルロックをかけられません。ハンド ルロックをかけるにはメインスイッチを解錠し てください。
メインスイッチ解錠/施錠時のブザーの ON/OFF
#
切り換え
ブザー ON
a
Honda SMART Key システムを作動停止状態に する。(P.28)
b
ON/OFF スイッチを軽く押す。
u Honda SMART Key の LED が赤色で点灯し
ます。
c
LED が点灯中にアンサーバックスイッチを押す。
u LED が赤色で点滅し、ブザーが ON に設定
されます。
ブザー OFF
a
Honda SMART Key システムを作動停止状態に する。(P.28
b
ON/OFF スイッチを軽く押す。
u Honda SMART Key の LED が赤色で点滅し
ます。
c
LED が点滅中にアンサーバックスイッチを押す。
u LED が赤色で点灯し、ブザーが OFF に設定
されます。
)
31

盗難防止アラームシステム

盗難防止アラームシステムは盗難の可能性を減 らすための装置です。
メインスイッチを (O󰸽)または (Lock)に し、盗難防止アラームシステムをセットした状 態でセンサーが振動または動きを検出すると、 警報が鳴ります。
盗難防止アラームシステムが振動を検出する と、警報が鳴り方向指示器が約 10 秒間点滅しま す。
盗難防止アラームシステムが駐車した位置から 大幅な変化を検出すると、警報が鳴り方向指示 器が約 60 秒間点滅します。 警報が約 60 秒間鳴った後、盗難防止アラームシ ステムはその位置で再度セットされます。
32
盗難防止アラームシステムは微弱な電波を使用 しています。植え込み型心臓ペースメーカーな どの医療用電子機器に影響を与える可能性があ ります。
メインスイッチが (O󰸽)または (Lock)の 位置で 10 日以上経過すると、盗難防止アラーム システムは作動停止状態になります。 盗難防止アラームシステムが作動可能な期間に アンサーバックスイッチまたはアラームスイッ チを押して車両が信号を受信すると、盗難防止 アラームシステムが作動停止状態になるまでの 期間が、その時点から 10 日間延長されます。 システムの作動停止状態を解除するには、メイ ンスイッチを一度 (On)にしてください。
u メインスイッチを解錠するには (P.29)
アドバイス
車のバッテリーが弱っているときは盗難防止アラームシ ステムが作動しないことがあります。
盗難防止アラームシステムのセット
#
a
メインスイッチを (O󰸽)または (Lock ) にする。
b
アラームスイッチを押す。
u ブザーが 1 回鳴り、方向指示器が 1 回点滅
します。その後ブザーが 1 回鳴り、アラー ム警告灯が 1 回点滅し、盗難防止アラーム システムがセットされます。
盗難防止アラームシステムがセットされている 間、アラーム警告灯は点滅します。
アラームスイッチ アラーム警告灯
次ページに続く
33
盗難防止アラームシステム
盗難防止アラームシステムの解除
#
a
以下のいずれかの方法で盗難防止アラームシス
テムを解除する。
アラームスイッチを押す。
メインスイッチを解錠する。(P.29)
Honda SMART Key が作動範囲にある状
態でシートオープナースイッチを押す。
(P.45)
b
ブザーが 2 回鳴り、方向指示器とアラーム警告 灯が 2 回点滅したことを確認する。 これは盗難防止アラームシステムが解除された ことを示します。
アラームスイッチ
34
前ページの続き
盗難防止アラームシステムの警報の停止
#
以下のいずれかの方法で警報を停止します。
アラームスイッチを押す。
アンサーバックスイッチを押す。
メインスイッチを解錠する。(P.29)
警報を停止すると、盗難防止アラームシステム は解除されます。
アンサーバックスイッチ アラームスイッチ
盗難防止アラームシステムの感度調整
#
盗難防止アラームシステムの感度を 3 段階から 選択できます。
a
センターカバーを取り外す。(P.59)
b
メインスイッチを解錠する。(P.29)
c
EM モードカプラーを EM モードコネクターに 繋ぐ。(P.78)
u Honda SMART Key 警告灯とメインスイッ
チ照明が消灯します。
d
メインスイッチを 1 回押す。
e
下記手順を 3 回行う。
アラームスイッチを 2 回押し、メインスイッ チを 1 回押す。
u d e の手順を 60 秒以内に行ってくださ
い。60 秒経過すると、Honda SMART Key 警告灯とメインスイッチ照明が点滅します。 EM モードカプラーを取り外し、b の手順 からやり直してください。
f
アラームスイッチを押して、感度を 3 段階から 選択する。
ブザー 3 回:感度大
ブザー 2 回:感度中
ブザー 1 回:感度小
u 選択中は Honda SMART Key 警告灯とメイ
ンスイッチ照明が点灯します。
g
Honda SMART Key 警告灯とメインスイッチ照 明が点滅するまで 10 秒待つ。
u 感度が設定されます。
h
EM モードカプラーを取り外し、設定を終了する。
u Honda SMART Key 警告灯とメインスイッ
チ照明が消灯します。
u Honda SMART Key 警告灯とメインスイッ
チ照明が点滅する前に、EM モードカプラー を取り外しても感度を設定できます。
i
外した部品を逆の手順で取り付ける。
アラームスイッチ メインスイッチ
メインスイッチ 照明
次ページに続く
35
盗難防止アラームシステム
盗難防止アラームシステムが正しく作動しな
#
いとき
以下のいずれかの状況が発生した場合は、車の バッテリーが弱っているかシステムに原因があ ります。バッテリーを外して、Honda 販売店に ご相談ください。
警報が鳴らない
警報が途中で消える
警報が止まらない
36
前ページの続き

アンサーバックシステム

アンサーバックシステムは車の位置を見つける ための機能です。 メインスイッチが (O󰸽)または (Lock)の ときに、Honda SMART Key のアンサーバックス イッチを押すと、ブザーが鳴り、方向指示器が 点滅し、メインスイッチ照明が点灯することで 車の位置を知らせます。 メインスイッチ照明は約 1 分間点灯します。
アンサーバックシステムは微弱な電波を使用し ています。植え込み型心臓ペースメーカーなど の医療用電子機器に影響を与える可能性があり ます。
メインスイッ チ照明
アンサーバック スイッチ
次ページに続く
37
アンサーバックシステム
使いかた
#
前ページの続き
Honda SMART Key のアンサーバックスイッチ
を押す。
u メインスイッチが(On)のときはアンサーバッ
クシステムは作動しません。
メインスイッチが (O󰸽)または (Lock)の 位置で 10 日以上経過すると、アンサーバックシ ステムは作動停止状態になります。 アンサーバックシステムが作動可能な期間にア ンサーバックスイッチまたはアラームスイッチ を押 して車両が信号を受信すると、アンサー バックシステムが作動停止状態になるまでの期 間が、その時点から 10 日間延長されます。 システムの作動停止状態を解除するには、メイ ンスイッチを一度
u メインスイッチを解錠するには (P.29
アドバイス
車のバッテリーが弱っているときはアンサーバックシス テムが作動しないことがあります。
38
(On)にしてください。
アンサーバックブザーの音量調整
#
アンサーバックブザーの音量を 3 段階から選択 できます。
a
センターカバーを取り外す。(P.59)
b
メインスイッチを解錠する。(P.29)
c
EM モードカプラーを EM モードコネクターに 繋ぐ。(P.78)
u Honda SMART Key 警告灯とメインスイッ
チ照明が消灯します。
d
メインスイッチを 1 回押す。
e
下記手順を 3 回行う。
アンサーバックスイッチを 2 回押し、メイン スイッチを 1 回押す。
u d e の手順を 60 秒以内に行ってくださ
い。60 秒経過すると、Honda SMART Key 警告灯とメインスイッチ照明が点滅します。
)
EM モードカプラーを取り外し、b の手順 からやり直してください。
f
アンサーバックスイッチを押して、音量を 3 段 階から選択する。
u 選択中は Honda SMART Key 警告灯とメイ
ンスイッチ照明が点灯します。
g
Honda SMART Key 警告灯とメインスイッチ照 明が点滅するまで 10 秒待つ。
u 音量が設定されます。
h
EM モードカプラーを取り外し、設定を終了する。
Honda SMART Key 警告灯とメインスイッ
u
チ照明が消灯します。
u Honda SMART Key 警告灯とメインスイッ
チ照明が点滅する前に、EM モードカプラー を取り外しても音量を設定できます。
i
外した部品を逆の手順で取り付ける。
アンサーバックスイッチ メインスイッチ
メインスイッチ 照明
アンサーバックブザーのパターン切り換え
#
アンサーバックブザーのパターンを 3 種類から 選択できます。
a
センターカバーを取り外す。(P.59)
b
メインスイッチを解錠する。(P.29)
c
EM モードカプラーを EM モードコネクターに 繋ぐ。(P.78)
u Honda SMART Key 警告灯とメインスイッ
チ照明が消灯します。
d
メインスイッチを 1 回押す。
e
下記手順を 3 回行う。
アンサーバックスイッチを 3 回押し、メイン スイッチを 1 回押す。
u d e の手順を 60 秒以内に行ってくださ
い。60 秒経過すると、Honda SMART Key 警告灯とメインスイッチ照明が点滅します。 EM モードカプラーを取り外し、b の手順 からやり直してください。
f
アンサーバックスイッチを押して、パターンを 3 種類から選択する。
u 選択中は Honda SMART Key 警告灯とメイ
ンスイッチ照明が点灯します。
次ページに続く
39
アンサーバックシステム
g
Honda SMART Key 警告灯とメインスイッチ照 明が点滅するまで 10 秒待つ。
u パターンが設定されます。
h
EM モードカプラーを取り外し、設定を終了する。
Honda SMART Key 警告灯とメインスイッ
u
チ照明が消灯します。
u Honda SMART Key 警告灯とメインスイッ
チ照明が点滅する前に、EM モードカプラー を取り外してもパターンを設定できます。
i
外した部品を逆の手順で取り付ける。
アンサーバックスイッチ メインスイッチ
メインスイッチ 照明
40
前ページの続き
アンサーバックブザーの ON/OFF 切り換え
#
アンサーバックブザーの ON/OFF を切り換える ことができます。
ブザー ON
アンサーバックスイッチを LED が緑色に変わる まで押し続ける。
ブザー OFF
アンサーバックスイッチを LED が赤色に変わる まで押し続ける。

エンジン始動

始動するには、エンジンの温度にかかわらず、 次の手順で行ってください。 この車は Honda SMART Key システムを装備し ています。乗車中は、Honda SMART Key を常に 携帯してください。
アドバイス
スタータースイッチを押して 5 秒以内でエンジン
がかからないときは、一度メインスイッチを (O󰸽) にしてください。その後バッテリー電圧回復のため 10 秒ほど経ってからやり直してください。
無用な空ぶかしや長時間のアイドリングはエンジン やマフラー、触媒装置に悪影響を与えます。
万一転倒した場合は、一旦メインスイッチを (O󰸽 にしてください。再度走行を行う際は、各部の損傷 状態や、走行に支障が無いかを十分に確認してくだ さい。
次ページに続く
41
エンジン始動
a
メインスイッチを (On)に回す。
u メインスイッチを解錠するには (P.29)
b
ギアをニュートラルにする。(表示灯点灯)
42
ギアが入った状態 でサイドスタンドを出し
u
たままでは、エンジンが始動しません。
c
スロットルグリップを閉じたまま、スターター スイッチを押す。
u もし、エンジンがかからない場合は、スロッ
トルグリップをわずかに(遊びを除いて 3 mm 程度)回しながらスタータースイッチを 使用してください。
前ページの続き
遊びを除いて 3 mm 程度
エンジンがかからないときは
#
次の方法を試してください。
a
スロットルグリップを全開にし、スタータース イッチを 5 秒間押す。
b
通常手順(ac)でエンジンをかける。
c
エンジンがかかり、エンジン回転が安定しない 場合はスロットルグリップを少し開ける。
d
エンジンがかからないときは 10 秒間待ってか ら、a b の手順を繰り返す。
それでも始動できないときは (P.75)
#

ギアチェンジ

停止時と走行時では、チェンジ操作が異なりま す。停止時は、4段ロータリー式で4速から直 接ニュートラルにチェンジできます。走行時 は、前進4段リターン式となります。 4速からは、直接ニュートラルにチェンジでき ません。
停止時
走行時
ギアチェンジはスロットルグリップを一度戻し てから行います。
チェンジペダルの操作は、つま先かかかとで軽 く行い、ペダルにコツンと足ごたえのあるまで 確実に操作してください。無理をすると、チェ ンジ機構を痛める原因となります。
速度範囲
#
1 速 0 - 30 km/h 2 速 13 - 55 km/h 3 速 20 - 85 km/h 4 速 25 km/h 以上
シフトダウンについて
追い越しなど、強力な加速が必要なときはシフトダ ウンをします。高い速度でのシフトダウンは、尻振 りなどの原因や、走行安定性を損なうほか、エンジ ンやトランスミッションに悪影響を与えます。次 の速度内で行ってください。
シフトダウン可能限界速度
#
4 速→3 速 85 km/h 以下 3 速→2 速 55 km/h 以下 2 速→1 速 30 km/h 以下
43

燃料補給

5 マーク
給油口の下端
燃料タンクキャップの開けかた
a
シートを開ける。(P.45)
b
燃料タンクキャップを左に回して開ける。
燃料タンクキャップの閉じかた
a
燃料タンクキャップを溝に合わせ、キャップの 5 マークとタンク後方の 5 マークが合うまで 右に回す。
b
シートを閉じる。
燃料タンクキャップ
燃料がにじみ出ることがあるので、給油口の下 端以上入れないでください。
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン タンク容量:3.7 ℓ
燃料についての注意 (P.9
#
44
)
1 警告
ガソリンは燃えやすいため、ヤケドを負った り、爆発して重大な傷害に至る可能性があり ます。
燃料補給およびガソリンの取り扱い 2 P. 9

その他装備の使いかた

シート
シート シートオープナースイッチ
アドバイス
車のバッテリーが弱っているときはシートが開かないこ とがあります。
開けかた
a
メインスイッチを (O󰸽)または (Lock ) にする。
b
シートオープナースイッチを押す。
Honda SMART Key が作動範囲にないと、
u
シートは開きません。(P.25)
閉じかた
シートをおろし、シート後部を上 から押して ロックします。 シートを軽く持ち上げて、ロックがかかってい ることを確認してください。
u Honda SMART Key や ID タグをシート下に入
れないでください。
次ページに続く
45
その他装備の使いかた
ヘルメットホルダー
シート下にヘルメットホルダーがあります。
u ヘルメットホルダーは駐車時のみお使いくださ
い。
シートの開けかた (P.45)
#
46
ヘルメットホルダー
前ページの続き
1 警告
ヘルメットホルダーにヘルメットをつけた まま走行しないでください。
走行の妨げになり、重傷を負ったり死亡した りする事故が発生することがあります。
書類入れ
右サイドカバーの内側に書類入れがあります。
右サイドカバーの開けかた
a
シートを開ける。(P.45)
b
オープナースイッチを押す。
右サイドカバーの閉じかた
右サイドカバーを閉じ、カバーを押してロック します。 右サイドカバーを軽く動かし、ロックがかかっ ていることを確認してください。
オープナースイッチ
書類入れ
右サイドカバー
47

メンテナンス

メンテナンスを行う前に必ず「メンテナンスの基礎知識」をお読みください。 また、サービスデータについては「スペック」を参照ください。
メンテナンスの基礎知識..............................P. 49
主要部品の脱着方法 ....................................P. 59
センターカバー ................................................. P. 59
バッテリー ......................................................... P. 60
エンジンオイル........................................... P. 62
ブレーキ .................................................... P. 64
ドライブチェーン .......................................P. 69
ブリーザードレーン ....................................P. 70
スロットル ................................................. P. 71
その他の交換.............................................. P. 72
Honda SMART Key の電池交換......................... P. 72

メンテナンスの基礎知識

メンテナンスの基礎知識
メンテナンスの重要性
お車をご使用の方の安全と車を快適にご使用いた だくために、日常のお車の使用状況に応じて、お客 様の判断で適時行っていただく日常点検と、1 年ご と(12 か月ごと)、2 年ごと(24 か月ごと)の定 期点検整備を設けてあります。安全快適にお乗り いただくために、必ず実施してください。
1 警告
誤った点検整備や、不適当な整備、未修理 は、転倒事故などを起こす原因となり、死亡 または重大な傷害に至る可能性があります。
• 点検整備は、取扱説明書・メンテナンス ノートに記載された点検方法・要領を守 り、必ず実施してください。
• 異状箇所は乗車前に修理してください。
安全なメンテナンスのために
メンテナンスにあたっては、次のことに注意してく ださい。
メインスイッチを (O󰸽)にしてエンジンを停
止し、Honda SMART Key システムが作動停止 状態で行う 2 P. 28
平坦地で足場のしっかりとした場所で行う
エンジン、マフラー、ブレーキなど高温になる
部分はヤケドのおそれがあるので、冷えるまで 触れない
エンジンを始動して作業をする場合は、換気を
十分に行う
日常点検
安全快適にご使用いただくために法令に準じ、日常 のお車の使用状況に応じて、お客様の判断で適時行 う点検です。 点検時期の目安としては、長距離走行や洗車時、給 油時などに実施し、その結果をメンテナンスレコー ドに記入してください。 異音や異状を感じたときは、直ちに Honda 販売店 にご相談ください。
次ページに続く
49
メンテナンスの基礎知識
日常点検項目
#
この車には下記の日常点検項目が適用されます。
ブレーキ
レバーの遊び(油圧式)
ペダルの遊び(機械式)
ブレーキの効き具合
ブレーキ液の量
タイヤ
空気圧
亀裂、損傷
異状な摩耗
溝の深さ
エンジン
オイルの量
かかり具合、異音
低速、加速の状態
灯火装置および方向指示器
運行において異状が認められた箇所
ドライブチェーンの緩み(Honda 指定)
50
定期点検
安全快適にお車をご使用いただくために、定期点検 を必ず実施してください。
また、これらの他にも使い始めてから1か月目(ま たは、1,000 km 時)に行う点検、Honda が指定す る点検整備項目もあります。
道路運送車両法に準じて設けられた点検
#
道路運送車両法に準じて設けられた点検には、以下 の種類があります。
日常点検
1 年ごと(12 か月ごと)に行う点検
2 年ごと(24 か月ごと)に行う点検
メンテナンスの基礎知識
ご自身で点検を実施する場合
#
安全のため、ご自分の知識と技量に合わせた範囲内 で行ってください。難しいと思われる内容につい ては、Honda 販売店にご相談ください。 点検結果は、メンテナンスノートの定期点検整備記 録簿に記入し、大切に保存、携行してください。
1 か月目点検について
#
新車から 1 か月目(または、1,000 km 時)は、特 に初期の点検整備が車の寿命に影響することを重 視し、点検を無料でお取り扱いいたします。お買い あげの Honda 販売店で行ってください。他の販売 店にてお受けになると有料となる場合があります。 また、オイル代、消耗部品代および交換工賃等は実 費をいただきます。詳細については、メンテナンス ノートをご覧ください。
交換部品について
#
整備の際は、Honda 純正部品を使用してください。 色物部品をご注文のときは、カラーラベルに記載さ れているモデル名、カラーおよびコードをお知らせ ください。
カラーラベルは、右サイドカバー下から確認できま す。
カラーラベル
1 警告
Honda 純正部品以外のアクセサリー・部品の 使用や、不正な改造は思わぬ事故の原因とな り、重傷を負ったり、死亡したりすることが あります。
Honda 純正部品を使用してください。
51
メンテナンスの基礎知識
バッテリー
この車は、メンテナンスフリータイプのバッテリー を使用しており、バッテリー液の点検、補給は必要 ありません。バッテリーのターミナル部に汚れや
腐食がある場合のみ清掃してください。 また、密閉式の液口キャップは絶対に取り外さない でください。バッテリー充電時も液口キャップを 取り外す必要はありません。
アドバイス
バッテリーには寿命があります。交換時期について は、Honda 販売店にご相談ください。交換する場合 は、必ず同型式のメンテナンスフリーバッテリーを使 用してください。
万一の場合の応急処置
#
以下のようなときは、応急処置したあと、直ちに医 師の診察を受けてください。
電解液が眼に付着したとき
u コップなどに入れた水で、15 分以上洗浄し
てください。加圧された水での洗浄は、眼を 痛めるおそれがあります。
52
電解液が皮膚に付着したとき
u 電解液のついた服を脱ぎ、皮膚を多量の水で
洗浄してください。
電解液を飲み込んだとき
u 水、または牛乳を飲んでください。
1 警告
バッテリーには、希硫酸が電解液として含ま れています。希硫酸は腐食性が強く、眼や皮 膚に付着すると重いヤケドを負います。
• バッテリーの近くで作業するときは、保 護メガネと保護服を着用
• バッテリーを子供の手の届く所に置かな い
• ショートによる火花やたばこなどの火気 に十分注意する
メンテナンスの基礎知識
ターミナル部の清掃
#
1.
バッテリーを取り外す。 2 P. 60
2.
ターミナル部が腐食して白い粉が付いている場 合は、ぬるま湯を注いで拭く。
3.
ターミナル部の腐食が著しいときは、ワイヤー ブラシまたはサンドペーパーで磨く。
4.
清掃後、バッテリーを取り付ける。
電装部品やアクセサリーを取り付けるときは純正ア クセサリーをご使用ください。それ以外のものを使 用するとバッテリーあがりや故障の原因となります。
ヒューズ
この車の電気回路は、ヒューズで保護されていま す。電装部品が動作しないときは、ヒューズを調 べ、必要に応じて交換してください。 2 P. 85
ヒューズの点検・交換
#
メインスイッチを (O󰸽)にして、ヒューズを取 り外して点検します。切れている場合は、指定され ている容量のヒューズと交換してください。 ヒューズの容量はスペックページをご確認くださ い。 2 P. 100
ヒューズ切れ
アドバイス
指定容量を超えるヒューズを使用すると、配線の過熱 焼損の原因になるので絶対に使用しないでください。
交換してもすぐにヒューズが切れる場合は、ヒュー ズの劣化以外の原因が考えられます。 Honda 販売 店にご相談ください。
53
メンテナンスの基礎知識
エンジンオイル
エンジンオイルは走行距離や走行状況、時間の経過 とともに劣化したり減っていきます。そのため、定 期交換時期に行う交換だけではなく日常点検によ
るオイル点検・補給が必要です。汚れたり古くなっ たオイルはエンジンに悪影響を与えますので早め に交換してください。 オイル交換は Honda 販売店で行うことを推奨しま す。交換時期はスペックページをご確認くださ い。 2 P. 99
エンジンオイルの選びかた
#
推奨エンジンオイル:
Honda 純正 ウルトラ G1
相当品をご使用の場合は、オイル容器の表示を確認 し、下記の全ての規格を満たしているオイルをお選 びください。全ての規格を満たしている場合でも 特性が異なりこの車に適合しない場合があります。
JASO T 903 規格
SAE 規格
API 分類
54
※ 1
※ 2
※ 3
:SG・SH・SJ・SL 級相当
:MA
:10W-30
また、必要以上に摩擦を低減するオイル添加剤はエ ンジンやクラッチの性能や寿命に悪影響を与える 場合がありますので使用しないでください。
1:
JASO T 903 規格は、二輪車用4サイクルエンジン オイルの性能を分類する規格です。適合し届け出 されたオイルの容器には、次の表示があります。
上段:オイルコード
下段:性能分類の表示
MA 性能であることを示 しています
2:
SAE 規格は、オイルの粘度を定めた規格です。
3:
API 分類は、エンジンオイルのグレードに関する分 類です。API マークの入っている相当品を使用す る場合、下記のものをご使用ください。
推奨しません 推奨します
メンテナンスの基礎知識
ブレーキ液
銘柄の異なるブレーキ液を使用しないでください。 ブレーキ液が変質したりブレーキ装置の故障の原 因となることがあります。
アドバイス
ブレーキ液は、プラスチックや塗装面を損傷します。 漏れたブレーキ液は直ちに拭き取ってください。
指定ブレーキ液:
Honda 純正ブレーキフルード DOT 3 または DOT 4
エアクリーナー
この車には、ろ紙にオイルを含ませたビスカス式の エアクリーナーエレメントが装備されており点検・ 清掃は不要ですが定期的な交換が必要です。 エアクリーナーエレメントの交換は、Honda 販売店 にご相談ください。交換時期はスペックページを ご確認ください。 2 P. 99
55
メンテナンスの基礎知識
ドライブチェーン
チェーンは、定期的に点検および給油を行ってくだ さい。また悪路走行が多い場合や連続高速走行、急 加速を繰り返すような運転を行う場合には、頻繁に
点検を行ってください。 2 P. 69
チェーンの異常(回転が滑らかでない、異音、固 着、ローラーやブッシュの損傷)は、Honda 販売店 にご相談ください。
ドライブチェーンの清掃と給油
#
緩み(たるみ)の点検後、後輪をゆっくりと回しな がら、チェーンやスプロケットに付着した泥、汚れ を中性洗剤またはチェーンクリーナーを使用し、乾 いた布などで落とします。汚れがひどい場合、やわ らかいブラシを使用してください。汚れを落とし たあとは、十分に乾燥させ、推奨オイルをチェーン ローラーの両側に給油してください。
推奨オイル:
Honda 純正チェーンオイルまたは相当品
56
オイルがブレーキやタイヤに付着しないようにし てください。チェーンにオイルをつけ過ぎると、衣 服や車に飛び散り汚しますので、オイルをつけ過ぎ ないよう注意してください。
ブリーザードレーン
エンジンの性能を維持するためには、定期的なブ リーザードレーンの清掃が必要です。2 P. 70
メンテナンスの基礎知識
タイヤ
空気圧の点検
#
タイヤの空気圧は徐々に低下します。また、タイヤ によっては空気圧不足が見た目ではわかりづらい ため、少なくとも 1 か月ごとにタイヤゲージを使用 して空気圧を点検してください。 タイヤは、走行後は温まり空気圧が高くなることが ありますので、必ず冷えた状態で点検してくださ い。
亀裂と損傷の点検
#
タイヤの全周に、亀裂や 損傷、ひび割れおよび釘、 石、その他 の 異物が 刺 さったり、かみ込んだり していないかを点検しま す。道路の縁石などにタ イヤ側面を接触させた り、大きな凹みや突起物を乗り越したときは、必ず 点検してください。
異状な摩耗の点検
#
タイヤの接地面が異状に 摩耗していないかを点検 します。
次ページに続く
57
メンテナンスの基礎知識
溝の深さの点検
#
ウェアインジケーター(スリップサイン)により溝 の深さを確認します。サインが現れたときは、直ち に交換してください。
または TWI
ウェアインジケーター 表示マーク
1 警告
過度にすり減ったタイヤの使用や、不適正な空気 圧での運転は、転倒事故などを起こす原因となり、 死亡または重大な傷害に至る可能性があります。
取扱説明書に記載されたタイヤの空気圧を 守り、規定の数値を超えてすり減ったタイヤ は交換してください。
58
タイヤを交換するときは、必ず指定タイヤを使用し てください。指定以外のタイヤは、操縦性や走行安 定性に悪影響を与えることがありますので使用し ないでください。
タイヤの交換は、Honda 販売店にご相談ください。 指定タイヤ、空気圧はスペックページをご確認くだ さい。 2 P. 99
1 警告
指定以外のタイヤを取り付けると、操縦性や 走行安定性に悪影響を与えることがありま す。また、そのことが原因で転倒事故などを 起こし、死亡または重大な傷害に至る可能性 があります。
タイヤ交換時には、必ず取扱説明書に記載さ れた指定タイヤを取り付けてください。

主要部品の脱着方法

センターカバー
センターカバー
スクリュー
取り外し
#
スクリューを取り外し、センターカバーを取り 外します。
取り付け
#
サイドのカバー両端を左右に少し拡げるように しながらツメをガイドに合わせてセンターカ バーを取り付け、スクリューを締め付けます。
59
主要部品の脱着方法 u バッテリー
バッテリー
-端子
+端子
60
ボルト
ターミナルカバー
バッテリーカバー
ボルト
バッテリー
取り外し
#
メインスイッチが (O󰸽)になっていることを 確認してください。
1.
センターカバーを取り外す。2 P. 59
2.
バッテリーカバーからカプラーを取り外す。
3.
ボルトを外し、バッテリーカバーを上方へず らす。
4.
-端子のボルトを外し、-コードを外す。
5.
ターミナルカバーをめくり、+端子のボルト を外し、+コードを外す。
6.
バッテリーカバーを取り外す。
7.
端子のナットを落とさないようにバッテ リーを取り出す。
取り付け
#
取り付けは、取り外しの逆の手順で行います。 バッテリーコードは、必ず先に+側より取り付 けてください。また、ターミナル部にゆるみが 生じないように、確実にボルトを締め付けてく ださい。 バッテリーコードを再び取り付けたときに、時 計の表示がずれている場合は合わせ直してくだ さい。 2 P. 18 バッテリーコードを取り 外すと、盗難防止ア ラームシステムは解除されます。バッテリー コードを再び取り付けたときに、再度セットし てください。2 P. 33
バッテリーの取り扱いについてはメンテナンス の基礎知識をご確認ください。 2 P. 52
主要部品の脱着方法 u バッテリー
61

エンジンオイル

オイルの量の点検
1.
エンジンが冷えている場合は、3 ~ 5 分ほど アイドリングさせる。
2.
メインスイッチを (O󰸽)にしてエンジン を止め、2 ~ 3 分間待つ。 足場のしっかりとした平坦地にメインスタ
3.
ンドを立てる。 オイルレベルが点検窓の上限と下限の間に
4.
あることを確認する。
62
オイルレベル 点検窓
上限
下限
エンジンオイル u オイルの補給
オイルの補給
エンジンオイルが不足している、またはオイル レベルが下限に近いときは、推奨エンジンオイ ルを上限まで補給してください。 2P. 54,
2 P. 99
1.
エンジンオイルの点検後、オイルフィル キャップを取り外し、オイルレベル点検窓で 確認(2 P. 62)しながら、オイルを注入口よ り補給する。
u 上限を超えて補給しないでください。
ゴミが入らないようにしてください。
u
オイルをこぼしたときは完全に拭き取っ
u
てください。
オイルフィルキャップを確実に取り付ける。
2.
アドバイス
オイルは規定量より多くても少なくても、エンジンに 悪影響を与えます。また 銘柄やグレードの異なるオ イルを混用しないでください。
推奨エンジンオイルやオイルの選びかたについ てはメンテナンスの基礎知識をご確認くださ い。 2 P. 54
オイル漏れの点検
エンジンなどから、オイルが漏れていないこと を確認します。
63

ブレーキ

前輪ブレーキ液の点検
前輪ブレーキリザーバータンク
64
下限
1.
足場のしっかりとした平坦地にメインスタ ンドを立てる。
2.
リザーバータンク上面を水平にし、液面が点 検窓の下限(LWR)以上にあることを確認す る。
u 液面が下限以下の場合は、ブレーキパッ
ドの摩耗の点検を行ってください。
パッドが摩耗していない場合、あるいは液漏れ やホースに損傷があるときは Honda 販売店に ご相談ください。
ブレーキ u 前輪ブレーキパッドの摩耗の点検
前輪ブレーキパッドの摩耗の 点検
パッドの摩耗限界溝がブレーキディスクの側面 に達したら、パッドの摩耗限界です。
パッドの摩耗限界溝
パッド
ディスク
パッド
摩耗限界に達したら左右同時にパッドを交換し てください。 ブレーキパッドの交換は、Honda 販売店にご相 談ください。
ブレーキキャリパーの下側からのぞいて点検し ます。
65
ブレーキ u 後輪ブレーキペダルの遊びの点検
後輪ブレーキペダルの遊びの 点検
抵抗を感じるまで、手でブレーキペダルを押し、
ペダル先端の遊びの量が規定の範囲内にあるこ とをスケールなどで確認します。
後輪ブレーキペダルの遊び:
20 - 30 mm
規定の範囲を超えている場合は調整してくださ い。
66
遊び
後輪ブレーキペダルの遊びの 調整
ブレーキアームのアジャスターを半回転ず
1.
つ回し、ブレーキペダルの遊びを調整する。
遊びが少なくなる
遊びが多くなる
アジャスター
ブレーキ u 後輪ブレーキペダルの遊びの調整
遊びの調整時は必ず、アジャスターの凹部をピ ンの凸部に一致させてください。
ピンアジャスター
2.
ブレーキアームを押してアジャスターとピ ンの間に隙間があることを確認する。
ブレーキアーム
押す
ピン
アジャスター
隙間
調整後は、ブレーキペダルの遊びを確認してく ださい。
ブレーキペダルの調整範囲を超えた場合は、 Honda 販売店にご相談ください。
67
ブレーキ u 後輪ブレーキシューの摩耗の点検
後輪ブレーキシューの摩耗の 点検
68
ブレーキイン ジケーター
5 マーク
後輪ブレーキペダルをいっぱいに踏んで、ブ レーキインジケーターの先端とブレーキパネル の 5 マークが一致しないことを確認します。
一致する場合は、ブレーキシューの使用限界で すので交換してください。ブレーキシューの交 換は、Honda 販売店にご相談ください。

ドライブチェーン

緩み(たるみ)の点検
チェーンの緩み(たるみ)が適正かどうか、滑 らかに回転するか点検します。緩み(たるみ) が規定の範囲を超えている場合、回転が滑らか でないときは Honda 販売店にご相談ください。
トランスミッションをニュートラルに入れ
1.
て、エンジンを停止する。 足場のしっかりとした平坦地にメインスタ
2.
ンドを立てる。 チェーンケースキャップを取り外す。
3.
4.
点検窓からチェーンを手で 上下に動かし、 チェーンの緩みが規定の範囲内にあること を確認する。
ドライブチェーンの緩み(たるみ):
25 - 35 mm
u 緩みが 50 mm 以上の場合、絶対に走行し
ないでください。
点検窓
ドライブチェーン の緩み
チェーンケースキャップ
後輪を手でゆっくり回しながらチェーンが
5.
滑らかに回転することを確認する。
チェーンの回転が滑らかでない場合や、
u
異音が出 る 場合は給油を行ってくださ い。2 P. 56
調整などは Honda 販売店にご相談ください。
69

ブリーザードレーン

ブリーザードレーンの清掃 (Honda 指定 1 年点検整備項目)
エンジンの性能を維持するためには、定期的な
ブリーザードレーンの清掃が必要です。 エンジン停止直後のメンテナンスは、エンジン 本体、マフラーやエキゾーストパイプなどが熱 くなっています。ヤケドにご注意ください。
清掃のしかた
#
1.
ブリーザードレーンの下に受け皿などを用 意する。
2.
ブリーザードレーンを外し、ブリーザード レーン内の堆積物を取り除く。
3.
ブリーザードレーンを確実に取り付ける。
70
ブリーザードレーン

スロットル

スロットルの点検
メインスイッチを (O󰸽) にした状態でスロッ トルを作動させ、スムーズに動くかどうか、ハ ンドルを左右にきっても作動が重くないか、ス ロットルグリップの遊びが適正か点検します。 異状を感じた場合やスロットルケーブル外表部 に損傷があるときは Honda 販売店にご相談く ださい。
スロットルグリップの遊び:
2 - 6 mm
遊び
71

その他の交換

Honda SMART Key の電池交換
メインスイッチを (On)にしたとき Honda SMART Key 警告灯が 5 回点滅した場合や作動
距離が不安定になった場合は、早めに電池を交 換してください。 電池を交換するときは、Honda SMART Key の各 スイッチを押さないでください。 電池交換の際は Honda 販売店での交換をおす すめします。
使用電池:
ボタン電池 CR2032
72
1 注意
ボタン電池および取り外した部品は小さい ため、子供が誤って飲み込み、傷害を受ける 可能性があります。
ボタン電池および取り外した部品を子供の 手の届く所に置かないでください。
1.
スリットに、保護布をあてたマイナスドライ バーもしくはコインなどを差し込み、カバー を取り外す。
u 傷つき防止のためマイナスドライバーも
しくはコインなどは保護布をあててくだ さい。
u 本体の内部回路、電子端子などに触れな
いでください。故障の原因となります。
u 防水シール部分の傷つきやゴミの混入に
ご注意ください。耐水性能の低下や故障 の原因となります。 電池交換の際、本体に無理な力を加えな
u
いでください。
その他の交換 u Honda SMART Key の電池交換
2.
古いボタン電池を取り出し、新しいボタン電 池の-側を上側にしてはめ込む。
3.
カバーを取り付ける。
u カバーは正しい位置で取り付けられてい
ることを確認してください。
カバー
ボタン電池
保護布
スリット
73

こんなときは

エンジンが始動しない ................................. P. 75
警告灯が点灯/点滅 ....................................P. 76
PGM-FI 警告灯 ...................................................P. 76
Honda SMART Key 警告灯 ................................P. 77
緊急時のメインスイッチの解錠 ....................P. 78
その他の故障表示 .......................................P. 82
燃料計の故障表示............................................. P. 82
Honda SMART Key システムが正しく作動しな
い ............................................................ P. 83
電装部品のトラブル ....................................P. 85
ヒューズ切れ.....................................................P. 85
エンジンが一時的に不調になる ....................P. 86

エンジンが始動しない

スターターモーターは作動するが エンジンが始動しないとき
次の点を確認してください。
正 しい手順でエンジンをかけているか
2P. 41
燃料タンクにガソリンはあるか
PGM-FI 警告灯が点灯していないか
u 点灯している場合は、直ちに Honda 販売
店にご相談ください。
スターターモーターが作動せ ず始動できないとき
次の点を確認してください。
正 しい手順でエンジンをかけているか
2P. 41
ヒューズが切れていないか 2 P. 53
バッテリーターミナル部に緩みや腐食がな
いか 2 P. 52
これらに該当しない場合や異常がある場合は、 Honda 販売店にご相談ください。
75

警告灯が点灯/点滅

PGM-FI 警告灯
走行中またはアイドリング中に点灯した場合は 何らかの異常が 考えられます。高速走行をさ け、直ちに Honda 販売店にご相談ください。
76
警告灯が点灯/点滅 u Honda SMART Key 警告灯
Honda SMART Key 警告灯
Honda SMART Key 警告灯が 5 回
#
点滅したとき
Honda SMART Key のボタン電池を交換してく ださい。2 P. 72
メインスイッチの位置が (On)の
#
状態で Honda SMART Key 警告灯 が点滅したとき
メインスイッチが SMART Key の通信が途切れると Honda SMART Key 警告灯が点滅します。 以下の場合、通信が途切れることがあります。
強い電波やノイズの影響
走行中の Honda SMART Key の紛失
但しメインスイッチが施錠されるまでは操作に 影響はありません。
(On)のとき車両と Honda
Honda SMART Key 警告灯が点滅中にメインス イッチの位置を (O󰸽)または (Lock)にす ると、メインスイッチ照明と Honda SMART Key 警告灯が約 20 秒点滅します。その後自動的に 消灯し、メインスイッチが施錠されます。
u この機能の最初と最後を方向指示器の点滅
でお知らせします。
メインスイッチを 2 秒以上押し続けることでも この点滅を解除できます。点滅を解除するとメ インスイッチは施錠されます。
Honda SMART Key がない場合、別の方法でメイ ンスイッチを解錠することができます。2 P. 78
77

緊急時のメインスイッチの解錠

ID タグを使ってメインスイッチを解錠できま す。
準備
#
1.
センターカバーを取り外す。2 P. 59
2.
EM モードコネクターをバッテリーカバーか
ら取り外す。
3.
フックを持ち上げながら EM モードコネク ターのツメを外し、青いダミーカプラーを取 り外す。
4.
ID タグの ID ナンバーを確認する。
5.
バッテリーカバーから EM モードカプラー を取り外し、EM モードコネクターに繋ぐ。
78
ダミーカプラー
ツメ フック
EM モード カプラー
EM モードコネクター
ID タグ ID ナンバー
緊急時のメインスイッチの解錠
ID ナンバーの入力
#
メインスイッチが (O󰸽)または (Lock)の 位置のとき ID タグの ID ナンバーを左から順に メインスイッチを押すことによって入力しま す。 ID ナンバーはメインスイッチを押した数によっ て認証されます。
メインスイッチ照明が点灯してから5秒以内に メインスイッチを必要な回数押してください。
5 秒経過すると、メインスイッチ照明が消灯し入 力したナンバーが決定されます。再び点灯した ら、次の桁のナンバーを入力してください。
u メインスイッチ照明が青色に点灯しない場
合、バッテリーが弱っているおそれがありま す。Honda 販売店にご相談ください。
入力例
“0”を入力するには、メインスイッチ照明が
点灯中に、メインスイッチを押さずに 5 秒間 待つ。
“1”を入力するには、メインスイッチ照明が
点灯してから 5 秒以内に、メインスイッチを 1 回押す。
“0”を入力するとき:
ID ナンバー
“1”を入力するとき:
ID ナンバー
メインスイッチ
押さない
メインスイッチ
1回押す
次ページに続く
79
緊急時のメインスイッチの解錠
ID ナンバー入力が成功した場合
最後の ID ナンバーの入力が終了すると EM モー ドカプラーを取り外すまで、メインスイッチ照 明と Honda SMART Key 警告灯が 2 秒ごとに点 滅します。
EM モードカプラーを取り外し、青いダミーカプ
ラーに戻してください。 メインスイッチが解錠されます。 外した部品を 逆の手順で取り付け 、メインス
イッチを 6 分以内に(On)にしてください。 エンジンの始動が可能になります。
メインスイッチの施錠は
O󰸽)または (Lock)の位置にしてメインスイッチを 2 秒間 押してください。
また、ID ナンバー入力に成功した後、メインス イッチが (O󰸽)または (Lock)の位置で 6 分経過すると自動的に施錠されます。
80
メインスイッチが施錠されるとメインスイッチ 照明が消灯します。
再びメインスイッチを解錠するには、緊急時の メインスイッチの解錠をやり直してください。
緊急時のメインスイッチの解錠
ID ナンバー入力に失敗した場合
最後の ID ナンバーの入力が終了すると EM モー ドカプラーを取り外すまで、メインスイッチ照 明と Honda SMART Key 警告灯が 1 秒ごとに点 滅します。
メインスイッチは解錠されません。 EM モードコネクターから EM モードカプラー
を取り外し、再接続して緊急時のメインスイッ チの解錠をやり直してください。2 P. 78
ID ナンバー入力をキャンセルする場合
EM モードコネクターから EM モードカプラー を取り外してください。
ID 入力中に間違えた場合は EM モードコネク ターから EM モードカプラーを取り外し、再接 続して ID ナンバーを最初から入力してくださ い。
取り外した EM モードカプラーは常にバッ
テリーカバーに取り付けて保管してくださ い。
81

その他の故障表示

燃料計の故障表示
燃料計のマークが図のように点灯、消灯をくり かえしたときは Honda 販売店にご相談くださ い。
82

Honda SMART Key システムが正しく作動しない

Honda SMART Key システムが正しく作動しな い場合は次の点を確認してください。
Honda SMART Key システムが作動停止状態
になっている Honda SMART Key の ON/OFF スイッチを 軽く押し LED が赤色のときは作動可能状態 に切り換えてください。2 P. 28 Honda SMART Key の LED が点灯しない場 合は Honda SMART Key の電池を交換して ください。
Honda SMART Key システムに通信障害があ
る Honda SMART Key システムは、微弱な電波 を使用しています。よって以下の使用環境 では正常に作動しないことがあります。
u 近くにテレビ塔や発電所、ラジオ局、空
港など強い電波を発生する設備があると き
u Honda SMART Key と一緒にノートパソ
コン、ラジオ、携帯電話などの無線通信 機器を携帯しているとき Honda SMART Key が金属製のものに接
u
したり、覆われているとき
次ページに続く
83
Honda SMART Key システムが正しく作動しない
登録された Honda SMART Key を使用して
いない 登録された Honda SMART Key を使用しな いと、Honda SMART Key システムは作動し ません。登録された Honda SMART Key を 使用してください。
壊れた Honda SMART Key を使用している
Honda SMART Key が壊れているとシステム を作動できません。 ID タグを持って Honda 販売店へご相談くだ さい。
84
車両のバッテリーが弱っている、もしくはあ
がっている バッテリーとバッテリーターミナルを点検 してください。バッテリーが弱っている、ま たはあがっている場合は Honda 販売店にご 相談ください。
他の原因で Honda SMART Key が作動しない場 合は Honda 販売店にご相談ください。

電装部品のトラブル

ヒューズの取り扱いについてはメンテナンスの 基礎知識をご確認ください。 2 P. 53
ヒューズ切れ
ヒューズボックス内のヒューズ
#
1.
センターカバーを取り外す。2 P. 59 バッテリーカバーを取り外す。2 P. 60
2.
3.
ヒューズボックスカバーを取り外す。
4.
ヒューズが切れている場合は同じ容量のス ペアヒューズと交換する。
5.
外した部品を逆の手順で取り付ける。
ヒューズボックスカバー
スペアヒューズ
アドバイス
ヒューズが切れた際は、早めに Honda 販売店で点検 し、スペアのヒューズを補充してください。
85

エンジンが一時的に不調になる

燃料ポンプのフィルターがつまると、走行中ス ロットルグリップを戻したような減速が散発的 に発生します。 この症状が発生しても再走行は可能です。
ガソリンがあるにもかかわらず、走行中一時的 なエンジン不調が発生した場合は、 直 ちに
Honda 販売店にご相談ください。
86

インフォメーション

キーの取り扱い........................................... P. 88
装備に関する補足情報 ................................. P. 90
車のお手入れ.............................................. P. 91
保管のしかた.............................................. P. 94
廃棄するとき.............................................. P. 94
フレームおよびエンジンナンバー ................. P. 96
触媒装置について .......................................P. 97

キーの取り扱い

キーの取り扱い
Honda SMART Key
Honda SMART Key を携帯していることで、以下の 操作が可能になります。
メインスイッチの施錠・解錠
シートロックの解除
ハンドルロックのロック・解除
ID タグには、Honda SMART Key の ID ナンバーが 記載されています。 ID ナンバーを入力することでメインスイッチを解 錠することもできます。 ID タグを常に携帯してください。但し、同時紛失し ないよう、Honda SMART Key とは別に携帯してく ださい。 万が一の場合に備えて、ID ナンバーを紙などに控え て車両以外の場所に大切に保管してください。
88
Honda SMART Key には電子回路が内蔵されていま す。電子回路が故障すると Honda SMART Key は 作動しません。
Honda SMART Key を無理に曲げたり、強い衝
撃を与えたりしない
直射日光のあたるところ、高温、多湿になると
ころには置かない
削ったり、穴を開けたりしない
磁気を帯びたキーホルダーなどを付けない
テレビ、オーディオ、パソコンなどの電化製品、
または低周波治療器などの医療用電子機器の近 くに置かない
Honda SMART Key を濡らさない 濡れた場合はすぐにやわらかい布で拭き乾かし てください。
洗車するときは、Honda SMART Key を車から 遠ざける。
火であぶったりしない
超音波洗浄器などで洗浄しない
キーの取り扱い
Honda SMART Key に油脂類などを付着させな
い ガソリンなどの燃料やツヤ出し剤、油脂類が付 着すると、本体が変形したり、ひび割れの原因 となるおそれがあります。
分解をしない
電池交換のとき以外は、Honda SMART Key を 分解しないでください。 Honda SMART Key のカバー以外の部品は、分 解しないでください。
Honda SMART Key を紛失しない
Honda SMART Key を紛失した場合、Honda SMART Key システムの再登録が必要になりま す。登録は ID タグを持って Honda 販売店へご 相談ください。
電池の寿命は、使用状況によりますが約 2 年です。
携帯電話などの無線通信機器を車体の収納スペー スに入れないでください。機器の電波によって Honda SMART Key システムが遮断されることがあ ります。
予備の Honda SMART Key の 作成については、 Honda 販売店へご相談ください。
Honda SMART Key ID タグ
89

装備に関する補足情報

装備に関する補足情報
メインスイッチ
#
エンジンをかけずにメインスイッチを (On) の状 態にしておくとバッテリーあがりの原因となりま す。
走行中はメインスイッチを操作しないでください。
オドメーター
#
オドメーターは、999,999 km を超えると 999,999 km でロックします。
トリップメーター
#
トリップメーター A/B は、9,999.9 km を超えると
0.0 km に戻ります。
書類入れ
#
取扱説明書、登録書類、保険証、メンテナンスノー トなどは書類入れに入れ、右サイドカバー内に収納 してください。
90
ヘッドライト、ポジションランプ、ストップ/
#
テールランプ、ライセンスプレートライト、フ ロントウインカー、リアウインカー
LED 使用のライトは一体式です。 もし、1 個でも点灯しなくなった場合は、Honda 販 売店にご相談ください。
ハイビームパイロットランプ(前照灯上向き表
#
示灯)
ヘッドライトが上向き状態で、メインスイッチを (O󰸽)にしてすぐに(On)にした場合、コンデン サーに残された電気によって、ハイビームパイロッ トランプ(前照灯上向き表示灯)が瞬間的に光る場 合があります。
ヘッドライト
#
ヘッドライトが上向き状態で、エンジン停止後すぐ に、ヘッドライト(前照灯)上下切り換えスイッチ を操作した場合、コンデンサーに残された電気に よって、ヘッドライトが瞬間的に光る場合がありま す。

車のお手入れ

お車を長持ちさせるため、清掃などのお手入れは大 切です。普段見逃しがちな異状の発見にもつなが ります。また、海水や路面凍結防止剤などに含まれ る塩分は、車体のサビを促進します。海岸付近や凍 結防止剤を散布した路面を走行したあとは、必ず洗 車してください。
洗車
エンジン、マフラー、ブレーキなど高温になる部分 は冷えるまで洗車しないでください。
1.
全体を水洗いして、汚れを取り除く。
2.
汚れがひどいときは、薄めた中性洗剤を使用し、 スポンジか柔らかいタオルを使って洗う。
u 傷を防ぐため、多量の水を使って、汚れを落
としてください。
3.
十分な水で洗剤を洗い流しやわらかい布で拭き あげる。
4.
車体を乾燥させた後、ドライブチェーンと可動 部分に注油する。
5.
車体の腐食を防ぐためワックスがけを行う。
車のお手入れ
洗車にあたっての注意
#
洗車するときは、次のことをお守りください。
高圧洗車機の使用はさける
車体に高い水圧がかかる洗車を行うと、可動
u
部や電装部品などの作動不良や故障 の原因 となることがあります。
u ヘッドライトレンズやフェアリング、その他
のプラスチック部品を洗うときは、傷を防ぐ ため、多量の水を使って、汚れを落としてく ださい。
マフラーに水を入れない
u 始動不良やサビの発生などの原因になりま
す。
右サイドカバーの上方から水を強くかけない
u 内部に水が入り、書類などが濡れることがあ
ります。
エアクリーナー周辺に水を強くかけない
u エアクリーナー内部に水が入ると、始動不良
などの原因になります。
次ページに続く
91
車のお手入れ
ブレーキを濡れたままにしない
u 水によってブレーキの効き具合が悪くなる
ことがあります。洗車後は十分に乾かし、慎 重なブレーキ操作を心がけてください。
ワックス、ケミカル類や油脂類を扱うとき
u ブレーキやタイヤにオイル等の油脂類、ワッ
クスやケミカル類が付着しないよう注意し
てください。ブレーキが効かなくなり、事故 の原因になる場合があります。
u ワックスやケミカル類を使用するときは、ボ
ディーの目立たないところでくもりや傷、色 むらなどが生じないか確認してください。 種類によっては塗膜が薄くなったり色むら が生じるものがあります。
u つや消し塗装が使われている場合は、塗装面
にワックスやケミカル類を使用すると、つや 消し感が無くなったり、色むらが生じるおそ れがありますので、使用しないでください。
92
ヘッドライトがくもったとき
u ヘッドライトは雨天走行や洗車などにより、
レンズ面が一時的にくもることがあります。 また、ヘッドライト内と外気との温度差によ り、レンズ内面が結露することもあります。 これは、雨天時などに窓ガラスがくもるのと 同様の自然現象で、機能上の問題ではありま せん。 また、ヘッドライトの構造上、レンズの縁に 水滴が付着することがありますが、機能上の 問題ではありません。 但し、ヘッドライト内に水がたまっている場 合や大粒の水滴がついている場合は Honda 販売店にご相談ください。
車のお手入れ
アルミ部品
アルミ部品は土や泥、あるいは塩分によって腐食し ます。傷をつけないよう、取り扱いについては次の ことに注意してください。
硬いブラシやスチールウールを使用しない
アルミホイールはすり当てをさけ、縁石などに
乗り上げる際は変形に注意する
樹脂部品
傷やひび割れ等を防ぐため、取り扱いについては次 のことに注意してください。
清掃するときは多量の水を使って、やわらかい
布やスポンジで汚れを落とす
汚れがひどいときは、薄めた中性洗剤を使用し、
十分な水で洗剤を洗い流す
メーター、ヘッドライトレンズなどの樹脂部品
にガソリン、ブレーキ液、クリーナーなどがか からないようにする
エキゾーストパイプ、マフラー
ステンレス鋼を使用していますので、油脂などの汚 れが付着したままエンジンを始動すると、焼けムラ が起こります。 汚れが付着した場合は、ステンレス用台所洗剤を 使って、やわらかい布かスポンジで洗い落としてく ださい。洗浄後は、十分に水洗いして乾いた布で水 分を拭き取ってください。 焼けムラをとる場合は、市販の細目のコンパウンド で磨いたあと、汚れが付着した場合と同じ要領で洗 い落としてください。
アドバイス
ステンレス鋼を使用している場合でも、塗装をしてい るものもあります。 目立たないところでくもりや傷、色むらなどが生じな いか確認してください。
93

保管のしかた

保管のしかた
屋外に保管する場合はボディーカバーをかけてく ださい。なお、ボディーカバーはエンジンやマフ ラーが冷えてからかけてください。 また、長期間ご使用にならない場合は、次のことを お守りください。
サビを防ぐために、保管前にワックスがけを行
う(つや消し塗装面を除く)
雨上がりにはボディーカバーを外し、車体を乾
燥させる
バッテリーは自己放電と電気漏れを少なくする
ため、車から取り外し、完全充電して風通しの よい暗い場所に保存する
u もしバッテリーを車に積んだままにする場
合は、-側ターミナルを外してください。 長期保管後にお車を乗る際は、保管期間を考慮した 上で、各部の点検を実施してください。
94

廃棄するとき

地球環境を守るため、お車や交換した部品、なかで も使用済みのバッテリーやタイヤ、エンジンオイル の廃油等はむやみに捨てないでください。これら のものを廃棄する場合は、Honda 販売店にご相談く ださい。 また、将来お車の廃棄を希望するときはお近くの廃 棄二輪車取扱店へご相談ください。
廃棄二輪車取扱店とは
一般社団法人 全国軽自動車協会連合会の登録販売 店で広域廃棄物処理指定店として登録されている 廃棄二輪車を適正処理するための窓口です。 店頭に「廃棄二輪車取扱店の証」が掲示されていま す。
二輪車リサイクルマーク、リサイクル料金
この車には、二輪車リサイクルマークが車体に貼付 されています。マークが車体に貼付されている二 輪車は、再資源化するためのリサイクル費用がメー カー希望小売価格に含まれていますので、二輪車を 廃棄する際は、再資源化に必要なリサイクル料金は いただきません。 ただし、廃棄二輪車取扱店および指定引取場所まで の収集・運搬料金はお客様のご負担となります。収 集・運搬料金については廃棄二輪車取扱店にご相談 ください。 二輪車リサイクルマークは、シートを開けると確認 できます。2 P. 45
廃棄するとき
二輪車
リサイクルマーク
お車を廃棄する際、二輪車リサイクルマークが必要 です。マークは剥がさないでください。マークの 再発行や販売の取り扱いはありません。二輪車リ サイクルシステムの概要、ご利用方法等は、Honda ウェブサイト「廃棄段階のリサイクル 二輪車リサ イクル自主取り組み」にてご確認いただけます。 http://www.honda.co.jp/motor-recycle/
95

フレームおよびエンジンナンバー

フレームおよびエンジンナンバー
フレームおよびエンジンナンバーは、部品を注文す るときや、車の登録に関する手続きに必要です。ま た、フレームナンバーは、お車が盗難にあった場合 に、車を捜す手がかりにもなります。ナンバープ レートの登録番号とともに別紙に記録し、車と別に 保管することを推奨します。
フレームナンバー打刻位置
96
エンジンナンバー打刻位置

触媒装置について

触媒装置について
この車は平成 28 年排出ガス規制適合車です。 こ の車には触媒装置が搭載され、排出ガスに含まれる 一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、窒素酸化物 (NOx)の 3 つの有害物質の排出量を低減します。 他のマフラーをこの車に取り付けると、排出ガス規 制に適合しなくなる可能性があります。触媒装置 は高温になるので、枯れ草や紙など燃えやすいもの があるところには駐停車しないでください。
走行上の注意
次のような取り扱いはしないでください。触媒温 度が異常に高くなり、損傷するおそれがあります。
走行中にメインスイッチを操作すること
空ぶかし直後にエンジンを止めること
触媒装置の損傷を防ぐために
触媒装置が損傷すると、排出ガス濃度を劣化させる だけではなく、車本来の性能を発揮できなくなりま す。損傷を防ぐために、次のことをお守りくださ い。
燃料は、必ず無鉛ガソリンを使用する
定められた点検整備を実施する
エンジン不調を感じたときは、直ちに Honda 販
売店で点検を受ける
97

スペック

主要諸元
型式 2BJ-JA48 全長 1,915 mm 全幅 720 mm 全高 1,000 mm ホイールベース 1,245 mm 最低地上高 136 mm キャスター角 26° 30’ トレール長 71 mm 車両重量 110 kg 乗車定員 2 名 最小回転半径 2.0 m 排気量 124 cm

ボア×ストローク 52.4 x 57.9 mm 圧縮比 9.3:1 燃料 無鉛レギュラーガソリン 燃料タンク容量 3.7 ℓ
3
98
バッテリー容量
変速比
減速比
YTZ5S 12 V-3.5 Ah (10 HR) 1 速 2.500 2 速 1.550 3 速 1.150 4 速 0.923 1 次 3.363 2 次 2.571
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