
Honda
車をお買いあげいただきありがとうございます。
安全に留意し快適なバイクライフをお楽しみください。
お車の引き渡しについて 運転免許について
お買いあげになりましたら、 販売店にてこ
★★
の取扱説明書と共に「メンテナンスノート」を受取
り、下記の説明を受けてください。
お車の正しい取扱いかた
保証内容と保証期間
点検・整備について
車両受領書・保証書受領書の記入・捺印
Honda
この車を一般公道で運転するには、運転免許が
必要です。ご自身の免許で運転できるか、確認し
てください。
この車は、第1種原動機付自転車です。
この車の乗車定員は、運転者のみの1人です。
★
排出ガス規制について
この車は排出ガス規制適合車です。
★
−
スーパーカブ
プレスカブ
平成10年排出ガス規制適合車
(型):
BA AA01
50
−
(型):
50
BA AA01

取扱説明書について
この取扱説明書には、お車の正しい取扱いかた、
★
安全な運転のしかた、簡単な点検の方法などに
ついて説明してあります。
「安全に関する表示」「安全運転のために」「メン
テナンスを安全に行うために」は重要ですので、
しっかりお読みください。
車の取扱いを十分にご存じの方も、この車独自
★
の装備や取扱いがありますので、運転する前に
必ずこの取扱説明書をお読みください。
また、メンテナンスノートもぜひお読みくださ
い。
車を譲られる場合、次の方にこの取扱説明書お
★
よびメンテナンスノートをお渡しください。
車の仕様、その他の変更により、この本の内容と
★
実車が一致しない場合があります。ご了承くだ
さい。
この取扱説明書は
★
を中心に説明してあります。
ド
★
販売店で取り付けられた アクセサ
Honda Honda
リーなどの取り扱いについては、その商品に付
属の取扱説明書をお読みください。
スーパーカブ スタンダー
50
安全に関する表示について
★安全に関する表示
「運転者や他の方が傷害を受ける可能性のあるこ
と」を回避方法と共に、下記の表示で記載していま
す。これらは重要ですので、しっかりお読みくださ
い。
指示に従わないと、死亡または
重大な傷害に至るもの
指示に従わないと、死亡または
重大な傷害に至る可能性がある
もの
指示に従わないと、傷害を受け
る可能性があるもの
★その他の表示
お車のために守っていただき
たいこと
知っておいていただきたい
こと
知っておくと便利なこと

目次
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・安全運転のために ・5
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・各部の名称 ・14
・・・・・・・・・・・・・・・・・・メータの見かた、使いかた ・18
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・計器類 ・18
・・・・・・・・・・・・・・・速度計(スピードメータ) ・18
・・・・・・・・・・・・・・・積算距離計(オドメータ) ・18
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・燃料計 ・19
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・警告灯・表示灯 ・20
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・速度警告灯 ・20
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3速表示灯 ・20
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・方向指示器表示灯 ・20
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ニュートラル表示灯 ・20
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・スイッチの使いかた ・21
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・メインスイッチ ・21
前照灯上下切換えスイッチ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ポジションランプ ・23
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・スタータスイッチ ・24
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ホーンスイッチ ・24
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・方向指示器スイッチ ・25
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・装備の使いかた ・26
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヘルメットホルダ ・26
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハンドルロック ・27
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・サイドカバー ・28
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・書類・携帯工具入れ ・29
・・・・・・・・・・・・・・・・・ハンドルグリップヒータ ・30
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・燃料の補給 ・31
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・燃料コック ・33
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・正しい運転操作 ・34
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンのかけかた ・34
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・チェンジのしかた ・37
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・走りかた ・40
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキの使いかた ・ ・42
・・・・・・・(ヘッドライト上下切換えスイッチ) ・22

・・・・・・・・・・・メンテナンスを安全に行うために ・44
・・・・・日常点検、定期点検、簡単なメンテナンス ・47
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・日常点検 ・49
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・定期点検 ・54
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・簡単なメンテナンス ・56
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキ ・57
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・前輪ブレーキ ・57
・・・・・・・ブレーキレバーの遊びの点検 ・57
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・後輪ブレーキ ・59
・・・・・・・ブレーキペダルの遊びの点検 ・59
・・・・・・・・・・・・・・・・・・前輪・後輪ブレーキ ・61
・・・・・・・ブレーキシューの摩耗の点検 ・61
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・タイヤ ・62
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・空気圧の点検 ・62
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・亀裂と損傷の点検 ・63
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・異状な摩耗の点検 ・64
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・溝の深さの点検 ・64
・・・・・・・・・・・交換タイヤの選択について ・65
・・・・・・・・・・・・・タイヤチューブについて ・65
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ドライブチェーン ・66
・・・・・・・・・・・・・・・・・緩み(たるみ)の点検 ・66
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・給油 ・67
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンオイル ・68
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オイル量の点検 ・68
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オイルの補給 ・69
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クラッチ ・73
・・・・・・・・・・・・・・・クラッチの作用の点検 ・73
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・バッテリ ・74
・・・・・・・・・バッテリターミナル部の清掃 ・75
・・・・・・・・・・・・バッテリの取付け、取外し ・76
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヒューズ ・77
・・・・・・・・・・・・・・・・ヒューズの点検、交換 ・77
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エアクリーナ ・79
エアクリーナエレメントの
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・取付け、取外し ・79
・・・・・・・エアクリーナエレメントの点検 ・80
・・・・・・・エアクリーナエレメントの清掃 ・80
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ケーブル・ワイヤ類 ・81
・・・・・・・・・・・・・・・・・ラバーブーツの点検 ・81
・・・・・・・・・・・・ケーブル・ワイヤ類の点検 ・81

目次
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・車のお手入れ ・82
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・保管のしかた ・85
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・地球環境の保護について ・86
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・色物部品をご注文のとき ・89
・・・・・・・・・・・・・・・マフラの純正マークについて ・89
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フレーム号機 ・90
・・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンが始動しないとき ・91
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・主要諸元 ・92
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・サービスデータ ・102
・・・・・・・お車および部品等の廃棄をするとき ・86

安全運転のために
ここであげた項目は、日常この車を取扱う上で必
要な基本的なものです。これらの項目をいつもお
守りいただき、安全運転を心がけてください。
スピードメータ部に速度警告灯が装備されてい
ます。
車の速度が法定最高速度()を越えると
速度警告灯が点滅し運転者に注意をうながしま
す。
速度警告灯
30 km/h
《スーパーカブ カスタム
50
運転する前に
日常点検を行ってください。
車は常に清潔に手入れをし、定められた点検整
備を必ず行いましょう。
日常点検は、 ページ参照。
定期点検を実施してください。
定期点検は、 ページ参照。
》
49
54

安全運転のために
ガソリンの補給は、必ずエンジンを止め、火気厳
禁で行ってください。
排気ガスには、一酸化炭素などの有害な成分が
含まれています。エンジンは、風通しの良い場所
でかけてください。

服装
運転者は、必ずヘルメットを着用してください。
これは、法令でも定められています。ヘルメット
の着用は、あごひもを確実に締めるなど、正しく
行ってください。
ヘルメットは二輪車用で 、 マークか マ
ークのあるものをお勧めします。頭にしっくり
合って圧迫感のないものをお選びください。
保護具や保護性の高い服を着用してください。
フェイスシールドまたはゴーグルの使用
くるぶしまで覆い、かかとのある靴の着用
−二輪車用ブーツが望ましい
摩擦に強い皮製の手袋の着用
長ズボンと長袖のジャケットの着用
−
明るく目立つ色の動きやすい服装で体の露
出の少ないものを着用してください。
すその広いズボンや袖口の広いジャケット
−
は、ブレーキやチェンジ操作のじゃまにな
り思わぬ事故の原因にもなりますので避け
てください。
PSC SG JIS
ヘルメットを正しく着用していないと、万一
の事故の際、死亡または重大な傷害に至る可
能性が高くなります。
運転者は乗車時、必ずヘルメット、保護具およ
び保護性の高い服を着用してください。

安全運転のために
乗りかた
走行中は、運転者は両手でハンドルを握り、両足
をステップに置いてください。
急激なハンドル操作や、片手運転は避けてくだ
さい。
これは、すべての二輪車の安全運転の原則です。

荷物
荷物を積んだときは、積まないときにくらべて
操縦安定性が変わります。積載するときは、積
み過ぎない、荷物を固定するなど十分注意し、
安全に走行してください。
ハンドルの近くに物を置くと、ハンドル操作が
できなくなる場合があります。物を置かないで
ください。
ヘッドライトレンズの前を荷物等でさえぎらな
いでください。過熱によりレンズが溶けたり、荷
物等まで損傷する場合があります。

安全運転のために
《プレスカブ 》
この車の最大積載量はフロントバスケット、リ
ヤキャリア合せて です。
フロントバスケット、リヤキャリアの最大積載
量は、下記の数量です。
フロントバスケット
リヤキャリア
フロントバスケットから荷物がはみ出さないよ
う注意してください。
ハンドル操作に支障をきたすことがあります。
50
・・・・・・・・・
30kg
・・・
5kg
25 kg
フロントバスケット
リアキャリア

改造
車の構造や機能に関係する改造は、操縦性を悪
化させたり、排気音を大きくしたり、ひいては車
の寿命を縮めることがあります。
不正改造は法律に触れることは勿論、他の迷惑
行為となります。
このような改造に起因する場合は、保証が受け
られません。
この車は平成 年排出ガス規制適合車です。
排出ガス濃度を劣化させるような不正改造は行
わないでください。
10

安全運転のために
駐車
駐車するときは サイドスタンドでの駐車について
盗難防止のため、車から離れるときは必ずハンド
ルロックをかけ、キーを抜いてお持ちください。
水平でしっかりした地面の場所に駐車してくだ
さい。
交通のじゃまにならない安全な場所を選んで駐
車しましょう。
やむをえず傾斜地、砂利を敷いた所、でこぼこな
所、地面の軟らかい所等に駐車せざるを得ない
ときは、車の転倒・動き出しのないよう、安全処
置に十分留意してください。
車は水平な場所にハンドルを左にきって駐車しま
しょう。
ハンドルを右にきった状態での駐車は、車が不安
定になり、転倒する恐れがあります。

マフラなどが熱くなっています。他の方が触れ
ることのない場所に駐車しましょう。
エンジン回転中および停止後しばらくの間はマ
フラ、エンジンなどに触れないでください。
マフラ、エンジンなどは、エンジン回転中およ
び停止後しばらくの間は熱くなっています。
このとき、マフラ、エンジンなどに触れるとヤ
ケドを負う可能性があります。
エンジン回転中および停止後しばらくの間
はマフラ、エンジンなどに触れないでくだ
さい。
他の方がマフラ、エンジンなどに触れるこ
とのない場所に駐車してください。

各部の名称
ヘルメットホルダ(P.26)
バッテリ(P.74)
ヒューズ(P.77)
《 スーパーカブ50
燃料タンクキャップ
(P.32)
》
前輪ブレーキレバー
ハンドルロック
(P.27)
キックスタータペダル 後輪ブレーキペダル
《イラストは スーパーカブ スタンダード
オイルレベルゲージ
(P.68)
50
》

メインスイッチ(P.21)
燃料コック(P.33)
チョークレバー
書類・携帯工具入れ(P.29)
チェンジペダル
《イラストは スーパーカブ スタンダード50
サイドスタンド
メインスタンド
》

各部の名称《プレスカブ 》
50
バッテリ(P.74)
ヒューズ(P.77)
キックスタータペダル
燃料タンクキャップ
(P.32)
ヘルメットホルダ(P.26)
オイルレベルゲージ
(P.68)
《イラストはプレスカブ デラックス》
後輪ブレーキペダル
50
前輪ブレーキレバー
ハンドルロック
(P.27)

ハンドルグリップヒータスイッチ(P.30)
《プレスカブ デラックスのみ》
50
チョークレバー
ポジションランプ
前照灯
(ヘッドライト)
メインスイッチ
(P.21)
燃料コック
(P.33)
メインスタンド
チェンジペダル
《イラストはプレスカブ デラックス》
50
書類・携帯工具入れ(P.29)
サイドスタンド

メータの見かた、使いかた
計器類
速度計(スピードメータ)
走行中の速度を示します。法定速度を守り安全走
行してください。
速度計には速度範囲表示があり、各ギヤでの上限
速度を示しています。上限速度を超えるとエンジ
ンの故障や損傷の原因となります。
積算距離計(オドメータ)
走行した総距離を の単位で示します。
白地に黒数字は の単位です。
km
100 m
速度範囲表示
速度計
(スピードメータ)
速度範囲表示
速度計
(スピードメータ)
《スーパーカブ カスタム
50
積算距離計
(オドメータ)
積算距離計
(オドメータ)
》

燃料計
燃料計の指針は、燃料タンク内のガソリンの量を
示します。
ガソリンが減ってくると、指針は満から補給
の方向に移動します。
指針が補給の範囲に入ったら、早めにガソリン
を補給してください。
このときの残量は約
0.7
燃料計(燃料タンクの上)
燃料計
《スーパーカブ カスタム50
》

メータの見かた、使いかた
警告灯・表示灯
速度警告灯
速度が を越えると、点滅します。
30 km/h
3速表示灯《プレスカブ 》
メインスイッチが
とき点灯します。
方向指示器表示灯
方向指示器が点滅しているときに点滅します。
ニュートラル表示灯
メインスイッチが
ートラルの位置にあるとき点灯します。
50
ON
()でチェンジが3速の
‘‘ ’’ (ON)
で、チェンジがニュ
ニュートラル
表示灯
ニュートラル
表示灯
《スーパーカブ カスタム
3速表示灯
速度警告灯
50
方向指示器
表示灯
速度警告灯
方向指示器
表示灯
》

スイッチの使いかた
メインスイッチ
メインスイッチは電気回路の断続を行います。
キーの
位置
(ON)
OFF
走行中はメインスイッチのキーを操作しないでく
ださい。
メインスイッチのキーをの位置にすると
電気系統は作動しません。走行中にメインスイッ
チのキーを操作すると思わぬ事故につながるおそ
れがありますので必ず停車してから操作してくだ
さい。
作用
始動・昼夜間走行
ホーン・方向指示器・制動
灯(ストップランプ)など
が使える
停止
電気回路を全部遮断する
OFF
キーの
脱着
抜けない
抜ける
車を離れるときは、ハンドルロックをかけ
て必ずキーを抜いてお持ちください。
(ON)
OFF
OFF
《スーパーカブ カスタム
メインスイッチ
メインスイッチ
50
(ON)
》

スイッチの使いかた
前照灯上下切換えスイッチ
(ヘッドライト上下切換えスイッチ)
《前照灯(ヘッドライト)の上下切換え》
前照灯上下切換えスイッチを上下に動かして行い
ます。
遠くを照らしたい場合に使用します。
・・・・
対向車のあるとき、市街地走行など上
・・・・
向きが不適当なときは、下向きにして
ください。
昼間は、下向き(ロービーム)に点灯しましょう。
前照灯上下切換えスイッチ
(ヘッドライト上下切換えスイッチ)

ポジションランプ
《プレスカブ 》
《ポジションランプのつけかた》
メインスイッチを ()にし、エンジンをか
けて、ポジションランプスイッチで行います。
スイッチの位置
50
ON
作用
P
ポジションランプ点灯
消灯
ポジションランプスイッチ
《イラストはプレスカブ デラックス》
50

スイッチの使いかた
スタータスイッチ
《スーパーカブ カスタム》
し、エンジンを始動させます。
スタータモータを連続して回転させないで
ください。消費電力が多いため、バッテリが
あがるおそれがあります。
50
スタータスイッチ
ホーンスイッチ
メインスイッチが ()のとき、ホーンスイ
ッチを押すとホーンが鳴ります。スイッチを押している間、スタータモータが回転
ホーンスイッチ
ON

方向指示器スイッチ
右左折する時や、進路変更する場合には方向指示
器で合図します。
《使いかた》
メインスイッチのキーを
チを入れると、方向指示器が作動します。
解除は、方向指示器スイッチを中央に戻して行い
ます。
R
・・・・・右 折
L
・・・・・左 折
方向指示器スイッチは、自動的に解除しま
せん。使用後は、必ず解除してください。つ
けたままにしておくと他の方に迷惑となり
ます。
電球(バルブ)は、正規のワット数以外のも
のを使用すると、方向指示器が正常に作動
しなくなります。必ず正規のワット数のも
のを使用してください。
ON
()にしてスイッ
方向指示器スイッチ

装備の使いかた
ヘルメットホルダ
ヘルメットホルダは、駐車時のみに使用するもの
です。
走行時に使用すると、ヘルメットが運転を妨げた
り、車体に損傷を与えることがあります。また、ヘ
ルメットに損傷を与え保護機能を低下させます。
《使いかた》
メインスイッチのキーを左に回し、ヘルメッ
1.
トホルダピンのロックを解除します。
ヘルメットホルダピンにヘルメットの金具を
2.
かけ、ヘルメットホルダピンを押してロック
します。
ヘルメットホルダメインスイッチのキー
ヘルメットホルダピン

ハンドルロック
盗難予防のため、駐車するときは必ずハンドルロ
ックをかけましょう。
チェーンロック等のご使用もおすすめします。
《かけかた》
ハンドルを左に切ります。
1.
ハンドルロックにメインスイッチのキーを差
2.
し込みます。
キーを右に180°回します。ロックがかかりに
3.
くい場合は、キーを回しながら多少ハンドル
を左右に動かしてください。
キーを抜きます。
4.
《外しかた》
かけかたの逆の要領で行います。
走行前は、ハンドルを左右に切って切れ角が左右
均等であるかを確認してください。
交通のじゃまにならない安全な場所を選ん
で駐車しましょう。
ハンドルが確実にロックされているか、ハ
ンドルを軽く左右に動かして確認してくだ
さい。
ハンドルロック
メインスイッチのキー

装備の使いかた
サイドカバー
左右のサイドカバーは、別々に取外せます。
右図は左サイドカバーを示しています。
右サイドカバーも同じ要領で行ってください。
《取外し》
ボルトを完全にゆるめます。(ボルトの抜き取
1.
りはできません。)
サイドカバーを開けます。
2.
サイドカバー下部の合わせ部をフレームから
3.
離します。
《取付け》
取付けは、取外しの逆手順で行います。
ボルト
左サイドカバー

書類・携帯工具入れ
左サイドカバーを外すと書類 携帯工具入れがあ
ります。
取扱説明書やメンテナンスノートなどは、ビニ
ール袋に入れ、ここに格納してください。
携帯工具は、ここに格納してください。
洗車時、書類の格納場所付近に強く水をか
けないでください。内部に水が入ることが
あります。
携帯工具
ボルト
書類 左サイドカバー

装備の使いかた
ハンドルグリップヒータ
プレスカブ デラックスのみ
《》
使用するときは、手袋を着用してください。
外気温が 以上のときは使用しないでくださ
い。
《使いかた》
エンジンを始動して、ハンドルグリップヒータの
スイッチをまたはにします。
気温に合わせて、を使い分けてください。
グリップラバーが損傷した場合は、新しい
ものと交換してください。
ハンドルカバーを使用するときは、必ずプ
レスカブ 専用のものを使用してください。
50
20°C
LO HI
LO HI
50
HI
OFFLO
ハンドルグリップヒータ
スイッチ

燃料の補給
《使用燃料》
無鉛レギュラーガソリン
ガソリンは、燃えやすくヤケドを負ったり、爆
発して重大な傷害に至る可能性があります。
必ず無鉛ガソリンを補給してください。
補給するときは、無鉛ガソリンであること
を確認してください。
高濃度アルコール含有燃料を補給すると、
エンジンや燃料系などを損傷する原因とな
ります。
軽油や粗悪ガソリン(長期間保管したガソ
リン)などを補給したり、不適切な燃料添加
剤を使うと、エンジンなどに悪影響を与え
ます。
ガソリンの補給は、必ずエンジンを止め、火気厳禁
で行ってください。
ガソリンを取扱う場合は、
エンジンを止めてください。また、裸火、火
花、熱源などの火元を遠ざけてください。
燃料補給は、必ず屋外で行ってください。
こぼれたガソリンは、すぐに拭き取ってく
ださい。
身体に帯電した静電気の放電による火花によ
り、気化したガソリンに引火し、ヤケドを負う
可能性があります。
ガソリンを補給するときは、
燃料タンクキャップを開ける前に車体や給
油機などの金属部分に触れて身体の静電気
を除去してください。
給油作業は静電気を除去した人のみで行っ
てください。

燃料の補給
《補給のしかた》
シート後部を持ち上げ、シートを開けます。
1.
キーカバーを開けて、メインスイッチのキー
2.
を燃料タンクキャップに差し込み、右に回し
ます。
燃料タンクキャップを左に回し、取外します。
3.
ガソリンを注入口の下側にあるレベルプレー
4.
ト下端まで入れます。
ガソリンをレベルプレート下端以上に入れる
と、燃料タンクキャップのブリーザ孔からガ
ソリンがにじみ出ることがあります。
燃料タンクキャップは手で確実に押して右に
5.
回しメインスイッチのキーを左に回して、抜
いてください。
キーカバー メインスイッチのキー
燃料タンク
キャップ
燃料タンクキャップがロックされないと、メ
インスイッチのキーは抜けません。
キーカバーを閉じます。
6.
レベルプレート下端

燃料コック
レバーの矢印が燃料コックの状態を示します。
スーパーカブ カスタムには はありません。
()
50 RES
ON ・・・
OFF・・・
RES・・・
キャブレータにガソリンが流れます。
エンジンを始動するときはこの位置に
します。
キャブレータにガソリンが流れません。
乗車するとき以外は、この位置にしま
す。
予備燃料です。で走行中燃料が
なくなったらこの位置にします。早め
にガソリンを補給してください。
補給後はに戻してください。戻
し忘れると、走行中に予備燃料がなく
なり走行できなくなります。
予備燃料容量
ON
ON
約
0.7

正しい運転操作
エンジンのかけかた
排気ガスには、一酸化炭素などの有害な成分が含
まれています。エンジンは、風通しの良い場所でか
けてください。
エンジン始動は、 − ページの「始動手順」
に従い行ってください。
3536
無用の空ふかしや長時間の暖機運転はしな
いでください。ガソリンの無駄使いになる
ばかりでなく、エンジン等に悪影響を与え
ます。
《スーパーカブ50 カスタム》
スタータスイッチを押して5秒以内でエン
ジンがかからないときは、一度メインスイ
ッチをにし、10秒くらい休んでから
OFF
再びメインスイッチをにして、スタ
ータスイッチを押してください。
これはバッテリ電圧を回復させるためです。
ON

《始動手順》
エンジンが冷えているとき
ハンドルロックが解除されていることを確認
1.
してください。
燃料コックレバーがになっていること
2.
を確認します。
メインスイッチを
3.
チェンジをニュートラルにします。(ニュート
4.
ラル表示灯で確認してください。)
チョークレバーをいっぱいに引きます。
5.
スロットルグリップを1/8〜1/4ほど回
6.
し、キックスタータペダルを力強くキックし
ます。
《スーパーカブ カスタム》
スロットルグリップを1/8〜1/4ほど回
し、スタータスイッチを押します。
エンジンがかかったら、チョークレバーを徐
7.
々に戻し、スロットルグリップを少し回した
り戻したりしながら、回転がスムーズになる
まで暖機運転し、チョークレバーを完全に戻
します。
50
ON
()にします。
ON
チョークレバー
引く
サイドスタンドが確実に格納してあることを
8.
確認してからスタートしてください。
チョークレバーを引いたままで長時間暖機
運転を行わないでください。
エンジンが損傷する恐れがあります。
エンジンがかからないときは、 ページ記
載の要領で確認してください。
戻す
91

正しい運転操作
エンジンが暖まっているとき
ハンドルロックが解除されていることを確認
1.
してください。
燃料コックレバーがになっていること
2.
を確認します。
メインスイッチを
3.
チェンジをニュートラルにします。(ニュート
4.
ラル表示灯で確認してください。)
スロットルグリップを1/8〜1/4ほど回
5.
し、キックスタータペダルを力強くキックし
ます。
《スーパーカブ カスタム》
スロットルグリップを1/8〜1/4ほど回
し、スタータスイッチを押します。
エンジン回転が不安定な場合は、回転がスム
6.
ーズになるまでスロットルグリップを少し回
してください。
サイドスタンドが確実に格納してあることを
7.
確認してからスタートしてください。
50
ON
()にします。
ON
エンジンがかからないときは、 ページ記
載の要領で確認してください。
91

チェンジのしかた
《スーパーカブ スタンダード》
《スーパーカブ デラックス》
停止時と走行時では、チェンジ操作が異なります。
停止時は、3段ロータリー式で3速から直接ニュ
ートラルにチェンジできます。
走行時は、前進3段リターン式となります。
3速からは、直接ニュートラルにチェンジできま
せん。
変速は、スロットルグリップを一旦戻してから
行います。
チェンジペダルの操作は、つま先かかかとで軽
く行い、ペダルにコツンと足ごたえのあるまで
確実に操作してください。無理をすると、チェン
ジ機構を痛める原因となります。
50
50
走行時
停止時

正しい運転操作
《スーパーカブ カスタム》50
停止時と走行時では、チェンジ操作が異なります。
停止時は、4段ロータリ式で4速から直接ニュー
トラルにチェンジできます。
走行時は、前進4段リターン式となります。
4速からは、直接ニュートラルにチェンジできま
せん。
変速は、スロットルグリップを一旦戻してから
行います。
チェンジペダルの操作は、つま先かかかとで軽
く行い、ペダルにコツンと足ごたえのあるまで
確実に操作してください。無理をすると、チェン
ジ機構を痛める原因となります。
走行時
停止時

《プレスカブ 》50
3段ロータリー式で3速から直接ニュートラルに
チェンジできます。3速の時はスピードメータ内
の3速表示灯が点灯します。
変速は、スロットルグリップを一旦戻してから
行います。
チェンジペダルの操作は、つま先かかかとで軽
く行い、ペダルにコツンと足ごたえのあるまで
確実に操作してください。無理をすると、チェン
ジ機構を痛める原因となります。
3速表示灯
走行中、3速からニュートラルを経由して1
速にチェンジすると、急激なエンジンブレー
キにより後輪がスリップすることがあります。
後輪のスリップが原因で転倒事故などを起こ
し、死亡または重大な傷害に至る可能性があ
ります。
3速からニュートラルを経由して1速にチェ
ンジする場合は、必ず停車してから行ってく
ださい。

正しい運転操作
走りかた
走行前に、キックスタータペダル、サイドスタン
ドおよびメインスタンドは完全に納まっている
か確認してください。
車のスピードに応じてギヤを切換えることが必
要です。右表は、その速度範囲を示したものです。
不必要な急加減速をつつしんで走ることが、燃
料の節約と車の寿命をのばします。
走行中に異音や異常を感じたときは、ただ
ちに 販売店で調べましょう。
Honda
発進は、できるだけ静かに行いましょう。
法定速度を守って走りましょう。
《スーパーカブ スタンダード》
《スーパーカブ デラックス》
《プレスカブ 》
《スーパーカブ カスタム》
《慣らし運転》
適切な慣らし運転を行うと、その後のお車の性能
を良い状態に保つことができます。
この車は乗り始めてから を走行するまで
は急発進、急加速を避け控えめな運転をしてくだ
さい。
50
1速
2速
3速
1速
2速
3速
4速
50
50
50
速度範囲
〜
020km/h
〜
13 40 km/h
以上
20 km/h
速度範囲
〜
018km/h
〜
13 40 km/h
〜
20 55 km/h
以上
25 km/h
500 km

《シフトダウンのしかた》 《スーパーカブ スタンダード》
追い越しするときなど、強力な加速が必要なとき
は、シフトダウンをすると加速力が得られます。
高い速度でのシフトダウンは、尻振りなどの原因
やエンジンの回転が上がり過ぎて、エンジン、ミッ
ションに悪影響を与えるだけでなく、最悪の場合
エンジン、ミッションがこわれます。右表の速度内
で行ってください。
《スーパーカブ デラックス》
《プレスカブ 》
3速→2速
2速→1速
《スーパーカブ カスタム》
4速→3速
3速→2速
2速→1速
50
50
50
シフトダウン可能限界速度
30 km/h
15 km/h
50
シフトダウン可能限界速度
45 km/h
30 km/h
15 km/h
以下
以下
以下
以下
以下

正しい運転操作
ブレーキの使いかた
ブレーキは、前輪ブレーキと後輪ブレーキを同
時に使いましょう。制動力を効果的に得るため
には、前輪ブレーキと後輪ブレーキを同時に使
う必要があります。
不必要な急ブレーキは避けましょう。急激なブ
レーキ操作は、タイヤをロックさせ車体の安定
性を損なうおそれがあります。
雨天走行や路面が濡れている場合、タイヤがロ
ックしやすく、制動距離が長くなります。スピー
ドを落として、余裕をもったブレーキ操作をし
てください。
連続的なブレーキ操作は、ブレーキ部の温度上
昇の原因となり、ブレーキの効きが悪くなるお
それがありますので避けてください。
水たまりを走行した後や雨天走行時には、ブレ
ーキの効き具合が悪くなることがあります。
水たまりを走行した後などは、安全な場所で周
囲の交通事情に十分注意し、低速で走行しなが
らブレーキを軽く作動させて、ブレーキの効き
具合を確認してください。もし、ブレーキの効き
が悪いときは、ブレーキを軽く作動させながら
しばらく低速で走行して、ブレーキのしめりを
乾かしてください。

《エンジンブレーキ》
《スーパーカブ スタンダード》
《スーパーカブ デラックス》
《プレスカブ 》
50
50
50
スロットルグリップをもどすとエンジンブレーキ
がききます。さらにエンジンブレーキを必要とす
るときは2速、1速とシフトダウンを行ってくだ
さい。
急激なシフトダウンは、尻振りなどやエンジン、ミ
ッションに悪影響を与える原因となります。
ページの表にしたがって行ってください。41
長い下り坂、急な下り坂などでは、断続的なブレー
キ操作とエンジンブレーキを併用してください。
《スーパーカブ カスタム》
50
スロットルグリップをもどすとエンジンブレーキ
がききます。さらにエンジンブレーキを必要とす
るときは3速、2速・・・・・とシフトダウンを行って
ください。

メンテナンスを安全に行うために
整備はエンジンを停止しキーを抜いた状態で行
ってください。
場所は、平坦地で足場のしっかりした所を選び、
スタンドを立てて行ってください。

エンジン停止直後のメンテナンスは、エンジン
本体、マフラやエキゾーストパイプなどが熱く
なっています。ヤケドにご注意ください。
排気ガスには、一酸化炭素などの有害な成分が
含まれています。しめきったガレージの中や、風
通しの悪い場所でエンジンをかけての点検はや
めてください。

メンテナンスを安全に行うために
走行して点検する必要があるときは、安全な場
所で周囲の交通事情に十分注意して行ってくだ
さい。
メンテナンスに工具を必要とするときは、適切
な工具を使用してください。

日常点検、定期点検、簡単なメンテナンス
お車をご使用の方の安全と車を快適にご使用いた
だくために、道路運送車両法に準じて1日1回の
日常点検と6か月、12か月毎の定期点検整備を設
けてあります。
安全快適にお乗りいただくために、必ず実施して
ください。
点検整備の方法を正しく行わないことや、不
適当な整備,未修理は、転倒事故などを起こす
原因となり、死亡または重大な傷害に至る可
能性があります。
点検整備は、取扱説明書・メンテナンスノー
トに記載された点検方法・要領を守り、必ず
実施してください。
異状箇所は乗車前に修理してください。
各点検、メンテナンス等については、以下のページ
をご覧ください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1か月目点検について ・48
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・交換部品について ・48
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・日常点検 ・49
・・・・・・・・・・・・・・・・・メンテナンス部品配置図 ・50
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・定期点検 ・54
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6か月点検項目 ・55
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・簡単なメンテナンス ・56
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキ ・57
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・タイヤ ・62
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ドライブチェーン ・66
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンオイル ・68
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クラッチ ・73
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・バッテリ ・74
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヒューズ ・77
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エアクリーナ ・79
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ケーブル・ワイヤ類 ・81

日常点検、定期点検、簡単なメンテナンス
1か月目点検について 交換部品について
新車から1か月目(または、 時)は、特に初
期の点検整備が車の寿命に影響することを重視し、
点検を無料でお取扱いいたします。
お買いあげの 販売店で行ってください。
他の販売店にてお受けになると有料となる場合が
あります。
また、オイル代、消耗部品代および交換工賃等は実
費をいただきます。
Honda
1,000 km
点検整備の結果、部品の交換が必要となった場合
は、あなたのお車に最適な 純正部品をご
使用ください。
純正部品は、厳しい検査を実施し、 車に適合
するように作られています。
お求めは、 販売店にご相談ください。
純正部品には、次のマークがついています。
Honda
Honda
Honda
詳細については、別冊「メンテナンスノート」の14
ページをご覧ください。
純正部品マーク

日常点検
日常点検
日常点検は、お車を使用する方が1日1回運転す
る前に実施する点検です。
安全快適にお乗りいただくために、必ず実施して
ください。
この車に適用される点検項目は、右記「日常点検項
目」です。
下線のついている項目については、「簡単なメンテ
ナンス」に説明があります。 ページ以後を参照
してください。
また、点検項目の部位を次ページの「メンテナンス
部品配置図」で示します。参照してください。
点検方法・要領は、別冊「メンテナンスノート」の21
ページ以後をご覧ください。
56
日常点検項目
ブレーキ
タイヤ
エンジン
灯火装置及び方向指示器
運行において異状が認められた箇所
(※)印の点検は、お車の走行距離、運転時の状態等
から判断した適切な時期(長距離走行前や洗車時、
給油時等)に行う項目です。
レバーの遊び
ペダルの遊び
ブレーキのきき具合
空気圧
亀裂、損傷
異状な摩耗
溝の深さ(※)
エンジンオイルの量(※)
(4サイクル車)
かかり具合、異音(※)
低速、加速の状態(※)

日常点検
メンテナンス部品配置図
点検の方法・要領は、取扱説明書の「簡
単なメンテナンス」および別冊「メンテ
ナンスノート」の21ページ以後をご覧
ください。
スタータスイッチ
(スーパーカブ50カスタム)
オイルレベルゲージ
《イラストはスーパーカブ スタンダード》
方向指示器スイッチ
前輪ブレーキレバー
後輪ブレーキペダル
50

フロントウインカランプ
前照灯上下切換えスイッチ
ヘッドライト
メインスイッチ
ストップ・テールランプ
リヤウインカランプ
タイヤ
《イラストはスーパーカブ スタンダード》50

日常点検
メンテナンス部品配置図
点検の方法・要領は、取扱説明書の「簡
単なメンテナンス」および別冊「メンテ
ナンスノート」の21ページ以後をご覧
ください。
《イラストはプレスカブ デラックス》
方向指示器スイッチ
後輪ブレーキペダルオイルレベルゲージ
50
前輪ブレーキレバー

前照灯上下切換えスイッチ
ポジションランプ
ヘッドライト
フロントウインカ
ランプ
メインスイッチ
タイヤ
《イラストはプレスカブ デラックス》
50
ストップ・テールランプ
リヤウインカランプ

定期点検
定期点検
定期点検は、道路運送車両法に準じて設けられた
6か月、12か月ごとの点検と、使い始めてから1か
月目(または、 時)に行う点検があります。
また、これらの点検項目のほかに が指定す
る点検整備項目もあります。
安全快適にお車をご使用いただくために、点検整
備を必ず実施してください。
点検整備の実施は、お客様の責任です。これは、ご
自身で行う場合も、他に依頼する場合も同様です。
ご自身で実施できない場合は、 販売店に
ご相談ください。
ご自身で実施する場合は、安全のためご自分の
知識と技量に合わせた範囲内で行ってください。
難しいと思われる内容については、 販売
店にご相談ください。
1,000 km
Honda
Honda
Honda
点検整備のデータは、 ページのサービスデー
タを参照してください。
点検結果は、別冊「メンテナンスノート」の定期点
検整備記録簿に記入し、大切に保存、携行してくだ
さい。
6か月点検項目は、次ページにあります。
点検内容等、詳しくは別冊「メンテナンスノート」
の定期点検の解説(25ページ)をご覧ください。
102

6か月点検項目
点火装置
エンジン本体
潤滑装置
クラッチ
チェーン及びスプロケット
ブレーキペダル及び
ブレーキレバー
ブレーキドラム及び
ブレーキシュー
ホイール タイヤの状態
点検内容は、別冊「メンテナンスノート」の25ページをご覧ください。
スパークプラグの状態
排気ガスの状態
エアクリーナエレメントの汚れ、詰まり
エンジンオイルの漏れ
クラッチの作用
チェーンの緩み
遊び
ブレーキのきき具合
ドラムとライニングのすき間
ホイールのボルト、ナットの緩み

簡単なメンテナンス
簡単なメンテナンス
ここでは、通常行われることが多い簡単なメンテ
ナンス(点検整備)について説明しています。
ご自身の知識、技量に合わせた範囲内で、適切な工
具を使用し、メンテナンスを行ってください。
安全のため、技量や作業に必要な工具をお持ちで
ない場合は、 販売店にご相談ください。
Honda

ブレーキ
前輪ブレーキ
《ブレーキレバーの遊びの点検》
抵抗を感じるまで、手でブレーキレバーを引き、レ
バー先端の遊びの量が規定の範囲内にあることを
スケールなどで確認します。
前輪ブレーキレバーの遊び:
規定の範囲を越えている場合は調整してください。
調整のしかた
ブレーキレバーの遊びはハンドルを直進状態にし
て調整します。
ブレーキアーム部のアジャスタにより遊びを調整
します。
調整は、アジャスタを半回転ずつ回して行いま
す。
−
10 20 mm
アジャスタ
遊遊びびがが
少少ななくくななるる
遊びが
多くなる

簡単なメンテナンス
調整後、ブレーキアームを押してアジャスタとピ
ンの間に隙間があることを確認します。
アジャスタブレーキアーム
押押すす
ピン
調整後は、ブレーキレバーの遊びを確認してくだ
さい。
ブレーキレバーの遊びの調整について、詳しくは
販売店にご相談ください。
Honda
レバーの調整範囲を超えた場合は、 販売店
にご相談ください。
Honda

後輪ブレーキ
《ブレーキペダルの遊びの点検》
抵抗を感じるまで、手でブレーキペダルを押し、ペ
ダル先端の遊びの量が規定の範囲内にあることを
スケールなどで確認します。
後輪ブレーキペダルの遊び:
規定の範囲を越えている場合は調整してください。
−
20 30 mm
調整のしかた
ブレーキアーム部のアジャスタにより遊びを調整
します。
調整は、アジャスタを半回転ずつ回して行いま
す。
遊びが
多くなる
遊びが
少なくなる
アジャスタ

簡単なメンテナンス
調整後、ブレーキアームを押してアジャスタとピ
ンの間に隙間があることを確認します。
アジャスタ ブレーキアーム
押押すす
ピン
調整後は、ブレーキペダルの遊びを確認してくだ
さい。
ブレーキペダルの遊びの調整について、詳しくは
販売店にご相談ください。
Honda

前輪・後輪ブレーキ
《ブレーキシューの摩耗の点検》
前輪はブレーキレバーをいっぱいに引いて、後輪
はブレーキペダルをいっぱいに押して、ブレーキ
アームの矢印とブレーキパネルの刻印が一致しな
いことを確認します。
一致する場合は、ブレーキシューの使用限界です
ので交換してください。
ブレーキシューの交換は、 販売店にご相談
ください。
Honda
前輪
後輪
矢印
刻印
刻印
矢印

簡単なメンテナンス
タイヤ
車を安全に運転するには、タイヤを良い状態に保
つことが必要です。
常に適正な空気圧を保ってください。
また、規定の数値を超えてすり減ったタイヤは、使
用せず交換してください。
過度にすり減ったタイヤの使用や、不適正な
空気圧での運転は、転倒事故などを起こす原
因となり、死亡または重大な傷害に至る可能
性があります。
取扱説明書に記載されたタイヤの空気圧を守
り、規定の数値を超えてすり減ったタイヤは
交換してください。
《空気圧の点検》
タイヤの接地部のたわみ状態を見て、空気圧が適
当であるかを点検します。
タイヤ接地部のたわみ状態が異状な場合は、タイ
ヤが冷えている状態でタイヤゲージを使用し、適
正な空気圧に調整してください。

《亀裂と損傷の点検》
タイヤの空気圧は徐々に低下します。また、タイヤ
によっては空気圧不足が見た目ではわかりづらい
ものもあるため、少なくとも一カ月に一度はタイ
ヤゲージを使用して空気圧の点検を行ってくださ
い。 道路の縁石等にタイヤ側面を接触させたり、大き
走行後のタイヤが温まっている状態ではタイヤの
空気圧は高くなることがありますので、必ず冷え
た状態で調整してください。
タイヤの全周に亀裂や損傷及び釘、石、その他の異
物が刺さったり、かみ込んだりしていないかを点
検します。
な凹みや突起物を乗り越した時は、必ず点検して
ください。
タイヤの空気圧 《スーパーカブ 》
前輪
後輪
タイヤの空気圧 《プレスカブ 》
前輪
後輪
175 kPa (1.75 kgf/cm
200 kPa (2.00 kgf/cm
200 kPa (2.00 kgf/cm )
225 kPa (2.25 kgf/cm
50
50
)
)
)

簡単なメンテナンス
タイヤの接地面が異状に摩耗していないかを点検
します。
タイヤの状態が異状な場合は、 販売店にご
相談ください。
Honda
《溝の深さの点検》《異状な摩耗の点検》
溝の深さに不足がないかをウェアインジケータ
(スリップサイン)により確認します。
ウェアインジケータがあらわれたときは、ただち
に交換してください。
ウェアインジケータ
表示マーク

《交換タイヤの選択について》
タイヤを交換するときは、必ず指定タイヤを使用
してください。
指定以外のタイヤは、操縦性や走行安定性に悪影
響を与えることがありますので使用しないでくだ
さい。
タイヤの交換は、 販売店にご相談ください。
指定タイヤ 《スーパーカブ 》
サイズ
タイプ
前輪
サイズ
タイプ
後輪
Honda
50
−
2.25 17 33L
BRIDGESTONE FSA
IRC 3F
2.25 17 33L
チューブ付き
−
BRIDGESTONE L304A
チューブ付き
チューブ付き
IRC NR26
指定タイヤ 《プレスカブ 》
サイズ
前輪
後輪
タイプ
サイズ
タイプ
2.25 17 33L
BRIDGESTONE FSA
2.50 17 38L
BRIDGESTONE G556
チューブ付き
50
−
チューブ付き
−
チューブ付き
指定以外のタイヤを取付けると、操縦性や走
行安定性に悪影響を与えることがあります。
そのことが原因で転倒事故などを起こし、死
亡または重大な傷害に至る可能性があります。
タイヤ交換時には、必ず取扱説明書に記載さ
れた指定タイヤを取付けてください。
《タイヤチューブについて》
この車には が装備されていま
TUFFUP
チューブ
す。一般のタイヤチューブに比べ、釘などの異物が
刺さった場合に空気が漏れにくい構造になってい
ますので、外観上空気が減っていなくとも異物が
刺さっていることがあります。日常点検などで特
殊封入液が漏れていたり、釘などの異物が刺さっ
ていることが判った場合は異物を取除き早めに修
理してください。
タイヤチューブは、タイヤサイズに合った
TUFFUP
チューブ
タイヤチューブの交換、修理は 販売店にご
をご使用ください。
Honda
相談ください。

簡単なメンテナンス
ドライブチェーン
ドライブチェーンのメンテナンスは、エンジンを
停止した状態で行ってください。
《緩み(たるみ)の点検》
スタンドを立て、点検窓からチェーンを手で上下
に動かし、チェーンの緩み(たるみ)が規定の範囲
内にあることをスケールなどで確認します。
ドライブチェーンの緩み:
緩みが規定の範囲を越えている場合は、調整して
ください。
−
10 20 mm
ドライブチェーンの緩み(たるみ)
ドライブチェーンの緩みが 以上の場合、
絶対に走行しないでください。
また、後輪を手でゆっくり回しながらチェーンが
滑らかに回転することを確認します。チェーンの
回転が滑らかでない場合や、異音が出る場合は異
常です。
調整などの場合は 販売店にご相談ください。
Honda
50
mm

《給油》
エンジンを止めメインスタンドを立て、後輪を浮
かした状態で後輪を手でゆっくり回しながら、給
油を行います。
オイルがチェーン各部によく行きわたるようにチ
ェーンローラの両側に給油してください。
指定オイル
純正チェーンオイルまたは
Honda
ギヤオイル(#80〜 #90)

簡単なメンテナンス
エンジンオイル
エンジンの性能を維持するためには、定期的なエ
ンジンオイルの点検・補給が必要です。
汚れたオイルや古くなったオイルは、エンジンに
悪影響を与えますので、早目に交換してください。
エンジン停止直後のメンテナンスは、エンジン本
体、マフラやエキゾーストパイプなどが熱くなっ
ています。ヤケドにご注意ください。
《オイル量の点検》
平坦地でエンジンを3〜5分間アイドリング
1.
させます。
エンジン停止2〜3分後にオイルレベルゲー
2.
ジを外します。
布等でオイルレベルゲージについたオイルを
3.
拭きます。
車体を垂直にして、オイルレベルゲージをね
4.
じ込まず差し込みます。
オイルがオイルレベルゲージの上限と下限の
5.
間にあることを確認します。
オイル量が下限に近かったら、上限まで補給
します。
エンジンオイルの補給は、次ページ参照。
オイルレベルゲージを確実に取付けます。
6.
オイルレベルゲージ
上限
下限

《オイルの補給》
推奨オイル
純正オイル(4サイクル二輪車用)
Honda
JASO
T903規 格
MAウルトラG1 10W −30 SJ級
相当品をご使用の場合
オイル容器の表示を確認し、下記のすべての規格
を満たしているオイルをお選びください。
JASO T 903 MA
SAE
API SG SH SJ
相当品がすべての規格を満たしている場合でも特
性が異なりこの車に適合しない場合があります。
規格(二輪車用オイル規格):
規格:外気温に応じ ページの表から選択
分類: 、 、 級相当
SAE規格 API分類
71
クラッチは、エンジンオイルに浸されてい
ます。過度に摩擦を低減するエンジンオイ
ルは、クラッチの滑りや始動不良などを発
生させます。また、エンジン性能や寿命に悪
影響を与える場合があります。
必要以上に摩擦低減剤を含むエンジンオ
イルは、使用しないでください。
必要以上に摩擦を低減する添加物は、加
えないでください。
銘柄やグレードの異なるオイルを混用しな
いでください。また、低品質オイルや高品質
オイルでもこの車に適合しないオイルは、
使用しないでください。
オイルが変質したり、適合しないため、この
車本来の性能が発揮できないばかりでなく、
エンジンの故障や損傷の原因となります。

簡単なメンテナンス
規格マークの入っている相当品を使用
する場合、エナジーコンサービングを取得
したオイルには摩擦係数の低いものがあ
り推奨しません。
推奨します推奨しません
JASO T 903API
規格とは4サイクルエンジン
オイルの性能を分類する規格です。なお、
規格に適合し届け出されたオイルの容器
には、次の表示があります。
上段:オイル販売会社の
整理番号
下段:性能分類の表示
MA
性能であること
を示しています

外気温と粘度との関係
エンジンオイルは、外気温に応じた粘度のものを
下表にもとづきお使いください。 初回: または1か月
(SAE 規格)
(外気温)
交換時期
1,000 km
以後: または1年ごと
3,000 km
エンジンオイルの交換は、 販売店にご相談
ください。
Honda

簡単なメンテナンス
補給のしかた
平坦地でエンジンを3〜5分間アイドリング
1.
させます。
エンジン停止2〜3分後にオイルレベルゲー
2.
ジを外します。
布等でオイルレベルゲージに付いたオイルを
3.
拭きます。
車体を垂直にして、オイルレベルゲージでオ
4.
イル量を確認しながら、注入口よりオイルを
オイルレベルゲージの上限まで補給します。
補給するときは、オイル注入口からごみなど
が入らないようにしてください。また、オイル
をこぼしたときは完全に拭き取ってください。
オイルレベルゲージを確実に取付けます。
5.
オイルは規定量より多くても少なくても、
エンジンに悪影響を与えます。
注入口
上限
下限
オイルレベルゲージ

クラッチ
《クラッチの作用の点検》
キックしたとき、滑らず、踏みごたえがあるかを点
検します。
エンジンを始動し、アイドリング状態でチェンジ
を1速(ロー)に入れたとき、車が動き出さないか
を点検します。
スロットルを徐々に開き、エンジン回転を上げた
とき、車がスムーズにスタートするかを点検しま
す。

簡単なメンテナンス
バッテリ
この車は、メンテナンスフリータイプのバッテリ
を使用しています。バッテリ液の点検、補給は必要
ありません。
バッテリのターミナル部に汚れや腐食がある場合
のみ清掃してください。
バッテリの取扱い
バッテリ取扱い時には、ショートによる火花や
たばこ等の火気に十分注意してください。
バッテリ液は、希硫酸ですので目や皮膚に付着
しないよう十分注意してください。
密閉式バッテリですので、液口キャップは
絶対に取外さないでください。
バッテリの充電時も液口キャップを取外す
必要はありません。
バッテリには、希硫酸が電解液として含まれ
ています。希硫酸は腐食性が強く、目や皮膚に
付着すると重いヤケドを負います。
バッテリの近くで作業する時は、保護メガ
ネと保護服を着用してください。
バッテリを、子供の手の届く所に置かない
でください。
万一の場合の応急処置
電解液が目に付着したとき
コップなどに入れた水で、15分以上洗浄して
−
ください。加圧された水での洗浄は、目を痛め
るおそれがあります。
電解液が皮膚に付着したとき
電解液のついた服を脱ぎ、皮膚を多量の水で
−
洗浄してください。
電解液を飲み込んだとき
水、または牛乳を飲んでください。
−
応急処置後、直ちに医師の診察を受けてください。

《バッテリターミナル部の清掃》
清掃のしかた
バッテリを取外します。(次ページ参照)
ターミナル部が腐食して白い粉が付いている場
合は、ぬるま湯を注いで拭きます。
ターミナル部の腐食が著しいものは、ワイヤブ
ラシまたはサンドペーパで磨きます。
清掃後、バッテリを取付けます。
その後、ターミナル部にグリースを薄く塗ります。
バッテリを交換する場合は、必ず同型式のメンテ
ナンスフリーバッテリをご使用ください。

簡単なメンテナンス
《バッテリの取付け、取外し》
取外し
右サイドカバーを取外します。
1.
(28ページ参照)
カプラの接続を外し、ワイヤハーネスをクラ
2.
ンプ部◯Aとクランプ部◯Bから外します。
ボルトを外します。
3.
バッテリボックスカバーを開けます。このと
4.
き、◯+側コードをクランプ部◯Cから外します。
−−
◯側コード端子のボルトを外し、◯側コード
5.
を外します。
バッテリを引出し、◯側コード端子のボルト
6.
を外して、◯側コードを外します。
バッテリを取出します。
7.
取付け
取外しの逆手順でバッテリを取付けます。
バッテリコードは、必ず先に○+側より取付けてく
ださい。
また、ターミナル部にゆるみが生じないように確
実にボルト/ナットを締付けてください。
+
+
−側コード端子
クランプ部
カプラ
クランプ部
B
ボルト
バッテリ
バッテリボックスカバー
クランプ部C
A
+側コード
+側コード端子

ヒューズ
《ヒューズの点検、交換》
メインスイッチを切り、ヒューズが切れていない
ことを確認します。
ヒューズが切れている場合は、指定されている容
量のヒューズと交換します。
指定容量を超えるヒューズを使用すると、配線の
過熱、焼損の原因になるので絶対に使用しないで
ください。
交換してもすぐにヒューズが切れる場合はヒュー
ズの劣化以外の原因が考えられます。原因を調べ
て、直してから新品と交換しましょう。
電装品類(ライト、計器など)を取付けると
きは車種毎に決められている「アク
セサリ」をご使用ください。それ以外のもの
を使用するとヒューズが切れたり、バッテ
リあがりをおこすことがあります。
Honda
ヒューズ切れ

簡単なメンテナンス
ヒューズは、バッテリボックスカバーにあるヒュ
ーズホルダにセットされています。
取外し
右サイドカバーを外します。(28ページ参照)
1.
ヒューズホルダを取出します。
2.
ヒューズホルダを開け、ヒューズが切れてい
3.
ないか確認します。
スペアヒューズはバッテリボックスカバーに
取付けられています。
ヒューズコード両端を持って引き上げ、ヒュ
4.
ーズコネクタをスライドさせます。
ヒューズコネクタをひろげないように注意し
5.
て取外します。
取付け
ヒューズをヒューズコネクタに取付け、ヒュ
1.
ーズが容易に横方向に動かないか確認します。
ヒューズの両端を真上から押し込んでヒュー
2.
ズホルダに組付けます。
ヒューズホルダを閉じ、バッテリボックスカ
3.
バーに取付けます。
右サイドカバーを取付けます。
4.
ヒューズホルダ
スペアヒューズ
取外し
ヒューズコード
ヒューズコネクタ
バッテリボックス
カバー
取付け
真上から押す

エアクリーナ
この車には、ろ紙式のエアクリーナエレメントが
装備されています。
6か月毎に点検してください。
《エアクリーナエレメントの取付け、取外し》
取外し
エアクリーナカバーのビスを外します。
1.
右フロントカバーキャップを取外します。
2.
セパレータからホースを外します。
3.
バンドのビスをゆるめ、エアクリーナコーン
4.
チューブをキャブレータから取外します。
ハンドルを右に切り、エアクリーナカバーを
5.
前方向から取外します。
ビス
エアクリーナカバー
エアクリーナカバーから、エアクリーナエレ
6.
メントを取外します。
右フロントカバー
キャップ
セパレータ
エアクリーナ
エレメント
バンド
ホース
エアクリーナ
コーンチューブ
エアクリーナカバー
ビス

簡単なメンテナンス
取付け
取付けは、取外しの逆手順で行います。
エアクリーナエレメントの取付けが不完全
であると、ゴミやほこりを直接吸ってシリ
ンダの摩耗や出力低下を起こし、エンジン
の耐久性に悪影響を与えます。確実に取付
けてください。
また、洗車時エアクリーナに水を入れない
ようご注意ください。エアクリーナ内部に
水が入ると、始動不良等の原因になります。
《エアクリーナエレメントの点検》
エアクリーナエレメントを取外し、汚れ、詰まり、
損傷などがないかを目視などにより確認します。
汚れがひどい、詰まりがある場合は、清掃してく
ださい。
損傷がある場合は、交換してください。
《エアクリーナエレメントの清掃》
エアクリーナエレメントを取外します。
1.
エアクリーナエレメントを軽くたたいて、ほ
2.
こりを落とし、さらに内側からエアを吹きつ
けて清掃します。
エアクリーナエレメントを取付けます。
3.

ケーブル・ワイヤ類
《ラバーブーツの点検》
ケーブル類にはインナーケーブル保護のため、ラ
バーブーツが取付けられています。常に正しく取
付けられているか点検してください。
洗車時には、ラバーブーツに直接水をかけたり、ブ
ラシを当てたりしないでください。汚れのひどい
場合は、固くしぼった布等で拭き取るようにして
ください。
ラバーブーツ
《ケーブル・ワイヤ類の点検》
ブレーキレバー、スロットルグリップを作動させ、
スムーズに動くか、作動が異状に重くないか、ブレ
ーキレバー、スロットルグリップから手を放した
ときにレバーやグリップがスムーズに戻るかを点
検してください。また、ケーブル・ワイヤの外表部
に損傷がないかを点検してください。異状を感じ
た場合は 販売店にご相談ください。
Honda
ブレーキケーブル
スロットルワイヤ

車のお手入れ
お車を定期的に清掃することは、品質や性能を維
持するために大切な作業です。
普段見逃しがちな異常の発見にもつながります。
また、海水や路面凍結防止剤などに含まれる塩分
は、車体のサビを促進します。
海岸付近や凍結防止剤を散布した路面を走行した
後は必ず洗車してください。
《洗車のしかた》
水を流しながら柔らかい布やスポンジで汚れ
1.
を落としてください。
汚れがひどいときは、薄めた中性洗剤を使用
し、十分な水で洗剤を洗い流してください。
柔らかい布で拭きあげてください。車体を乾
2.
燥させた後、ドライブチェーン、ブレーキレバ
ー、スタンドの取付け部へ注油し、その後、車
体の腐食を防ぐため、ワックスがけを行って
ください。

洗車は、エンジンが冷えているときに行ってく
ださい。
高圧洗車機などのような車体に高い水圧がかか
る洗車は避けてください。
特に可動部や電装部品等にかかると、作動不良
や故障の原因となることがあります。
洗車時、マフラに水を入れないでください。マフ
ラ内部に水がたまると始動不良やサビの発生な
どの原因になることがあります。

車のお手入れ
洗車時、ブレーキの制動部分に水をかけないよ
うにしてください。水がかかるとブレーキの効
き具合が悪くなることがあります。
洗車後は、安全な場所で周囲の交通事情に十分
注意し、低速で走行しながらブレーキを軽く作
動させて、ブレーキの効き具合を確認してくだ
さい。もし、ブレーキの効きが悪いときは、ブレ
ーキを軽く作動させながらしばらく低速で走行
して、ブレーキのしめりを乾かしてください。
ワックスやケミカル類を使用するときは、ボデ
ィの目立たないところでくもりやキズ、色むら
等が生じないか確認してからご使用ください。
また、ワックス等で強く磨くと塗膜が薄くなっ
たり、色むらが生じますのでご注意ください。

保管のしかた
お車はできるだけご自宅の敷地内に保管し、屋外
に保管する場合はボディカバーをかけてください。
ボディカバーはエンジンやマフラが冷えて
からかけてください。
長期間、ご使用にならない場合は次の項目をお守
りください。
大事なお車をサビから守るために、保管する前
にワックスがけを行ってください。また、雨上が
りには一度ボディカバーを外し、車体を乾燥さ
せてください。
バッテリは自己放電と電気漏れを少なくするた
め車から取外し、完全充電して風通しのよい暗
い場所に保存してください。もし車に積んだま
ま保存する場合は、○−側ターミナルを外してく
ださい。

地球環境の保護について
お車および部品等の廃棄をするとき
地球環境を守るため、使用済みのバッテリやタイ
ヤ、エンジンオイルの廃油等はむやみに捨てない
でください。これらのものを廃棄する場合は、
販売店にご相談ください。
Honda
また、将来お車を廃車する場合も同様です。お車の
廃棄を希望するときはお近くの廃棄二輪車取扱店
へご相談ください。
《廃棄二輪車取扱店》
廃棄二輪車取扱店とは(社)全国軽自動車協会連合
会の加盟販売店で廃棄二輪車取扱店として登録さ
れている廃棄二輪車を適正処理するための窓口で
す。廃棄二輪車取扱店には「廃棄二輪車取扱店の
証」が掲示されています。
廃棄二輪車取扱店の証

《二輪車リサイクルマーク/リサイクル料金》
この車には、二輪車リサイクルマークが車体に貼
付されています。
マークが車体に貼付されている二輪車は、再資源
化するためのリサイクル費用がメーカー希望小売
価格に含まれていますので、二輪車を廃棄する際
は、再資源化に必要なリサイクル料金はいただき
ません。
ただし、お車をお客様から廃棄二輪車取扱店およ
び指定引取場所までの収集・運搬料金はお客様の
ご負担となります。収集・運搬料金については廃棄
二輪車取扱店にご相談ください。
二輪車リサイクルマークは、シートを開けると確
認できます。
二輪車リサイクルマーク

地球環境の保護について
《二輪車リサイクルマークの取扱い》
お車を廃棄する際、二輪車リサイクルマークが必
要となります。
マークは車体から、剥がさないでください。
マークの紛失、破損による再発行および販売の取
扱いはありません。
リサイクルマークの剥がれ等により、リサイクル
マーク付対象車かどうか不明の場合は、下記の
(財)自動車リサイクル促進センターホームページ
および二輪車リサイクルコールセンターにてご確
認ください。
廃棄二輪車のお取扱いに関しては、最寄の廃棄二
輪車取扱店または下記二輪車リサイクルコールセ
ンターまでお問い合わせください。
(財)自動車リサイクル促進センターホームページ
http://www.jarc.or.jp/
二輪車リサイクルコールセンター
電話番号 03
受付時間 9:30〜17:00
(土日祝日、年末年始等を除く)
35988075

色物部品をご注文のとき マフラの純正マークについて
色物部品をご注文のときは、カラーラベルに記載
されているモデル名、カラーおよびコードをお知
らせください。
カラーラベルは燃料タンクに貼ってあります。
カラーラベル
マフラの後部には、 純正部品を表す
HONDAマークが刻印されています。
Honda
HONDAマーク

フレーム号機
フレーム号機は、部品を注文するときや、車の登録
に関する手続に必要です。
また、フレーム号機は、お車が盗難にあった場合に、
車を捜す手掛りにもなります。ナンバプレートの
登録番号と共に別紙に記録し、車と別に保管する
ことをおすすめします。
フレーム号機打刻位置
エンジン号機打刻位置

エンジンが始動しないとき
始動しないまたは動かなくなったときは、次の点
を調べてください。
エンジンのかけかたは取扱説明書通りですか。
燃料タンクにガソリンはありますか。
《スーパーカブ カスタム》
スタータモータは回りますか。
バッテリあがりで、スタータモータが回らない
ときはキックによる始動を試みましょう。
50
故障の修理
お近くの 販売店にお申しつけください。
むやみに修理しないで、早く 販売店で点
検整備を受けることが、お車を長持ちさせる秘
けつです。
Honda
Honda

主要諸元《スーパーカブ スタンダード》
50
型式
長さ
幅
高さ
軸距
原動機種類/総排気量
車両重量
乗車定員
タイヤサイズ 前 輪
後輪
最低地上高
燃料消費率
最小回転半径
圧縮比
最高出力
最大トルク
燃料タンク量
燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。したがって、走行時の気象、道路、車両、
※
整備などの諸条件により異なります。
※
−
BA AA01
1,800 mm
660 mm
1,010 mm
1,175 mm
ガソリン
79 kg
1人
2.25 17 33L
2.25 17 33L
130 mm
130.0 km/ 30 km/h
1.8 m
10.0
2.9 kW (4.0 PS) / 7,000 rpm
4.7 N·m (0.48 kg·m) / 4,500 rpm
4.0
4サイクル
−
−
(車速 定地走行テスト値)
/
0.049

点火型式
点火時期
アイドリング回転数
点火プラグ NGK
DENSO
蓄電池(バッテリ)
機関から変速機までの減速比
クラッチ形式
変速機形式
変速機操作方式
変速比 1速
2速
3速
第一減速比
式 マグネット点火
CDI
BTDC27° / 1,700 rpm
1,700 rpm
CR5HSA
CR6HSA
CR7HSA
U16FSR U
U20FSR U
U22FSR U
12V 3Ah
4.058
湿式多板コイル
常時噛合式
左足動式
3.272
1.764
1.190
3.076
−
−
−
−
スプリング

主要諸元《スーパーカブ デラックス》
50
型式
長さ
幅
高さ
軸距
原動機種類/総排気量
車両重量
乗車定員
タイヤサイズ 前 輪
後輪
最低地上高
燃料消費率
最小回転半径
圧縮比
最高出力
最大トルク
燃料タンク量
燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。したがって、走行時の気象、道路、車両、
※
整備などの諸条件により異なります。
※
−
BA AA01
1,800 mm
660 mm
1,010 mm
1,175 mm
ガソリン
80 kg
1人
2.25 17 33L
2.25 17 33L
130 mm
130.0 km/ 30 km/h
1.8 m
10.0
2.9 kW (4.0 PS) / 7,000 rpm
4.7 N·m (0.48 kg·m) / 4,500 rpm
4.0
4サイクル
−
−
(車速 定地走行テスト値)
/
0.049

点火型式
点火時期
アイドリング回転数
点火プラグ NGK
DENSO
蓄電池(バッテリ)
機関から変速機までの減速比
クラッチ形式
変速機形式
変速機操作方式
変速比 1速
2速
3速
第一減速比
式 マグネット点火
CDI
BTDC27° / 1,700 rpm
1,700 rpm
CR5HSA
CR6HSA
CR7HSA
U16FSR U
U20FSR U
U22FSR U
12V 3Ah
4.058
湿式多板コイル
常時噛合式
左足動式
3.272
1.764
1.190
3.076
−
−
−
−
スプリング

主要諸元《スーパーカブ カスタム》
50
型式
長さ
幅
高さ
軸距
原動機種類/総排気量
車両重量
乗車定員
タイヤサイズ 前 輪
後輪
最低地上高
燃料消費率
最小回転半径
圧縮比
最高出力
最大トルク
燃料タンク量
燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。したがって、走行時の気象、道路、車両、
※
整備などの諸条件により異なります。
※
−
BA AA01
1,835 mm
660 mm
1,030 mm
1,180 mm
ガソリン
83 kg
1人
2.25 17 33L
2.25 17 33L
130 mm
146.0 km/ 30 km/h
1.8 m
10.0
2.9 kW (4.0 PS) / 7,000 rpm
4.7 N·m (0.48 kg·m) / 4,500 rpm
4.0
4サイクル
−
−
(車速 定地走行テスト値)
/
0.049

点火型式
点火時期
アイドリング回転数
点火プラグ NGK
DENSO
蓄電池(バッテリ)
機関から変速機までの減速比
クラッチ形式
変速機形式
変速機操作方式
変速比 1速
2速
3速
4速
第一減速比
式 マグネット点火
CDI
BTDC11° / 1,700 rpm
1,700 rpm
CR5HSA
CR6HSA
CR7HSA
U16FSR U
U20FSR U
U22FSR U
12V 3Ah
4.058
湿式多板コイル
常時噛合式
左足動式
3.181
1.705
1.238
0.958
3.230
−
−
−
−
スプリング

主要諸元《プレスカブ スタンダード》
50
型式
長さ
幅
高さ
軸距
原動機種類/総排気量
車両重量
乗車定員
タイヤサイズ 前 輪
後輪
最低地上高
燃料消費率
最小回転半径
圧縮比
最高出力
最大トルク
燃料タンク量
燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。したがって、走行時の気象、道路、車両、
※
整備などの諸条件により異なります。
※
−
BA AA01
1,840 mm
660 mm
1,010 mm
1,180 mm
ガソリン
87 kg
1人
2.25 17 33L
2.50 17 38L
130 mm
115.0 km/ 30 km/h
1.8 m
10.0
2.9 kW (4.0 PS) / 7,000 rpm
4.7 N·m (0.48 kg·m) / 4,500 rpm
4.0
4サイクル
−
−
(車速 定地走行テスト値)
/
0.049