Honda SILVER WING400 (2008) User guide

Honda
車をお買いあげいただきありがとうございます。
安全に留意し快適なバイクライフをお楽しみください。
お車の引き渡しについて
お車の正しい取扱いかた 保証内容と保証期間 点検・整備について 車両受領書・保証書受領書の記入・捺印
Honda
排出ガス規制について
この車は排出ガス規制適合車です。
SILVER WING (400) SILVER WING (400) ABS
(型
BC NF01
平成11年排出ガス規制適合車
運転免許について
この車を一般公道で運転するには、運転免許が必要で
す。ご自身の免許で運転できるか、確認してください。 〈〉
SILVER WING (400) SILVER WING (400) ABS
この車の排気量: 排気量により必要な免許が異なります。 この車の乗車定員は、運転者を含め2人です。
なお、運転免許を取得後1年未満の方は、法令により2 人乗りはできません。
398 cm
(cc)
お車について
〈〉
SILVER WING (400)
この車は、連動ブレーキシステムを装備しています。
詳細については、 ページを参照ください。
〈〉
SILVER WING (400) ABS
この車は、連動ブレーキシステム、アンチロックブレー
キシステム()を装備しています。 詳細については、 ページを参照ください。
ABS
171718
,
取扱説明書について
この取扱説明書には、お車の正しい取扱いかた、
安全な運転のしかた、簡単な点検の方法などに ついて説明してあります。
「安全に関する表示」「安全運転のために」「メン
テナンスを安全に行うために」は重要ですので、 しっかりお読みください。 車の取扱いを十分にご存じの方も、この車独自
の装備や取扱いがありますので、運転する前に 必ずこの取扱説明書をお読みください。 また、メンテナンスノートもぜひお読みくださ い。 車を譲られる場合、次の方にこの取扱説明書お
よびメンテナンスノートをお渡しください。 車の仕様、その他の変更により、この本の内容と
実車が一致しない場合があります。ご了承くだ さい。
販売店で取付けられた アクセサリ
Honda Honda
ーなどの取扱いについては、その商品に付属の 取扱説明書をお読みください。 この取扱説明書は、 を 中心に説明してあります。
SILVER WING (400) ABS
安全に関する表示について
★安全に関する表示
「運転者や他の方が傷害を受ける可能性のある
こと」を回避方法と共に、下記の表示で記載して います。これらは重要ですので、しっかりお読み ください。
指示に従わないと、死亡または 重大な傷害に至るもの
指示に従わないと、死亡または 重大な傷害に至る可能性がある もの
指示に従わないと、傷害を受け る可能性があるもの
★その他の表示
お車のために守っていただき たいこと 知っておいていただきたい こと 知っておくと便利なこと
目次
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・安全運転のために ・6 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・触媒装置について ・14
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・各部の名称 ・15
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・連動ブレーキシステム ・17
・・・・・・アンチロックブレーキシステム() ・18
・・・・・・・・・・・・・・・・・・メータの見かた、使いかた ・19
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・計器類 ・19
・・・・・・・・・・・・・・・速度計(スピードメータ) ・19
・・・・・・・・・・・エンジン回転計(タコメータ) ・20
・・・・・マルチファンクションディスプレイ ・21
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・モードボタン ・22
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・リセットボタン ・22 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・水温計 ・23 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・燃料計 ・24
積算距離計(オドメータ)、
・・・・・・・・・区間距離計(トリップメータ) ・25
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・時計 ・26
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・警告灯・表示灯 ・28 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・油圧警告灯 ・28 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・水温警告灯 ・29
アンチロックブレーキシステム
ABS
PGM-FI
VABS
前照灯上向き表示灯
前照灯上下切換えスイッチ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・()警告灯 ・30
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・警告灯 ・31
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・マチック表示灯 ・32 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・方向指示器表示灯 ・33
・・・・・・・・・・・・・・・・・T(登坂)モード表示灯 ・33
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・スイッチの使いかた ・34
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・メインスイッチ ・34
・・・・・・・・・・・・・・・パッシングライトスイッチ ・36 ・・・・・・・・・・・・・・・エンジンストップスイッチ ・37
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・スタータスイッチ ・38
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ホーンスイッチ ・38
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・方向指示器スイッチ ・39
・・・・・・・・・・・・・・・走行モード切換えスイッチ ・41
・・・・・・・・・・・・・パーキングブレーキ警告灯 ・32
・・・・・・・・・(ハイビームパイロットランプ) ・33
・・・・・・・(ヘッドライト上下切替えスイッチ) ・36
・・・非常駐車灯スイッチ(ハザードスイッチ) ・40
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・装備の使いかた ・42・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・燃料の補給 ・56
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハンドルロック ・42
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・シャッター ・43
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・シート ・44
・・・・・・・・・・・・・アジャスタブルバックレスト ・45
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヘルメットホルダ ・46
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・パーキングブレーキ ・47
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・正しい運転操作 ・59
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンのかけかた ・59
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・スタートするとき ・65
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・正しい走りかた ・67
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキの使いかた ・68
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・止まりかた ・71 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・チケットボックス ・48 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・グローブボックス ・49
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・トランク ・51
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ラゲージランプ ・52
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アクセサリソケット ・53
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・書類・携帯工具入れ ・54
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・リヤクッションの調整 ・55
目次
・・・・・・・・・・・メンテナンスを安全に行うために ・74
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・日常点検 ・79 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・定期点検 ・82
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・簡単なメンテナンス ・83
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキ ・84
・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキ液の量の点検 ・84
・・・・・・・・・ブレーキパッドの摩耗の点検 ・85
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・パーキングブレーキ ・86
パーキングブレーキグリップの
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・引きしろ ・86
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・タイヤ ・87
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・空気圧の点検 ・87
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・亀裂と損傷の点検 ・88 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・異状な摩耗の点検 ・89
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・溝の深さの点検 ・89
・・・・・・・・・・・交換タイヤの選択について ・90
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンオイル ・91
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オイル量の点検 ・91
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オイルの補給 ・92
・・・・・日常点検、定期点検、簡単なメンテナンス ・77
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・冷却水 ・96
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・冷却水量の点検 ・96
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・冷却水の補給 ・97
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・バッテリ ・100
・・・・・・・・バッテリターミナル部の清掃 ・101
・・・・・・・・・・・バッテリの取付け、取外し ・102
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヒューズ ・103
・・・・・・・・・・・・・・・ヒューズの点検、交換 ・103
・・・・・・・・・・・・・・・・ファイナルギヤオイル ・108
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オイル量の点検 ・108
・・・・・・・・・・・・・・・・・・オイル漏れの点検 ・109
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エアクリーナ ・110
・・・・・・エアクリーナエレメントの交換 ・110
・・・・・・・・・・・・ベルトケースエアクリーナ ・113
ベルトケースエアクリーナの
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・点検、清掃 ・113
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ケーブル・ワイヤ類 ・114
・・・・・・・・・・・・・・・・ラバーブーツの点検 ・114
・・・・・・・・・・・ケーブル・ワイヤ類の点検 ・114
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブリーザドレン ・115
・・・・・・・・・・・・・・ブリーザドレンの清掃 ・115
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・車のお手入れ ・116
・・・・・・・・・・・・ウインドスクリーンの取扱い ・119
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・シートの取扱い ・119
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アルミ部品の取扱い ・120
・・・・・・・・・・・・・・・・・・つや消し塗装の取扱い ・120
・・・・・・・・・・・・エキゾーストパイプの取扱い ・121
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・保管のしかた ・122
・・・・・・・・・・・・・・・・・・地球環境の保護について ・123
・・・・・・お車および部品等の廃棄をするとき ・123
・・・・・・・・・・・・・・・・・・色物部品をご注文のとき ・126
・・・・・・・・・・・・・・マフラの純正マークについて ・126
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フレーム号機 ・127
・・・・・・・・・・・・・・・・・・オーバーヒートしたとき ・128
・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンが始動しないとき ・129
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・主要諸元 ・130
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・サービスデータ ・132

安全運転のために

ここであげた項目は、日常この車を取扱う上で必 要な基本的なものです。これらの項目をいつもお 守りいただき、安全運転を心がけてください。
運転する前に
日常点検を行ってください。 車は常に清潔に手入れをし、定められた点検整 備を必ず行いましょう。 日常点検は、 ページ参照。
定期点検を実施してください。 定期点検は、 ページ参照。
79
82
ガソリンの補給は、必ずエンジンを止め、火気厳 禁で行ってください。
排気ガスには、一酸化炭素などの有害な成分が 含まれています。エンジンは、風通しの良い場所 でかけてください。
安全運転のために
服装
運転者と同乗者は、必ずヘルメットを着用して ください。これは、法令でも定められています。 ヘルメットの着用は、あごひもを確実に締める など、正しく行ってください。 ヘルメットは二輪車用で 、 マークか マ ークのあるものをお勧めします。頭にしっくり 合って圧迫感のないものをお選びください。 保護具や保護性の高い服を着用してください。
フェイスシールドまたはゴーグルの使用 くるぶしまで覆う靴の着用 摩擦に強い皮製の手袋の着用 長ズボンと長袖のジャケットの着用
明るく目立つ色の動きやすい服装で体の露
− 出の少ないものを着用してください。 すその広いズボンや袖口の広いジャケット
− は、ブレーキ操作などの運転動作のじゃま になり思わぬ事故の原因にもなりますので 避けてください。
PSC SG JIS
ヘルメットを正しく着用していないと、万一 の事故の際、死亡または重大な傷害に至る可 能性が高くなります。
運転者と同乗者は乗車時、必ずヘルメット、保 護具および保護性の高い服を着用してくださ い。
乗りかた
走行中は、運転者は両手でハンドルを握り、両足 をステップに置いてください。 同乗者は、両足を後席用ステップに置き、両手で からだを保持してください。運転者は、同乗者の 乗車姿勢を確認してください。
急激なハンドル操作や、片手運転は避けてくだ さい。 これは、すべての二輪車の安全運転の原則です。
安全運転のために
荷物
荷物を積んだときは、積まないときにくらべて 操縦安定性が変わります。積載するときは、積 み過ぎない、荷物を固定するなど十分注意し、 安全に走行してください。 ハンドルの近くに物を置くと、ハンドル操作が できなくなる場合があります。物を置かないで ください。 ヘッドライトレンズの前を荷物等でさえぎらな いでください。過熱によりレンズが溶けたり、荷 物等まで損傷する場合があります。
レンガや鉄片等、固くて重いものをトランクに 入れたまま走行しないでください。積載重量以 内でもトランク本体が損傷する場合があります。
トランクへの最大荷物重さ; チケットボックスとグローブボックスへの 合計の最大荷物重さ;
10.0 kg
1.5 kg
改造
車の構造や機能に関係する改造は、操縦性を悪 化させたり、排気音を大きくしたり、ひいては車 の寿命を縮めることがあります。 不正改造は法律に触れることは勿論、他の迷惑 行為となります。 このような改造に起因する場合は、保証が受け られません。 この車は平成 年排出ガス規制適合車です。 排出ガス濃度を劣化させるような不正改造は行 わないでください。 また、マフラには排出ガスを浄化する触媒装置 が内蔵されています。 他のマフラをこの車に取付けると、排出ガス規 制に適合しなくなる可能性があります。 マフラを交換する場合は、 販売店にご相 談ください。
11
Honda
安全運転のために
駐車
駐車するときは サイドスタンドでの駐車について
盗難防止のため、車から離れるときは必ずハンド ルロックをかけ、キーを抜いてお持ちください。 また、メインスイッチのシャッターを閉じ、シャッ ターのキーもお持ちください。
水平でしっかりした地面の場所に駐車してくだ さい。 交通のじゃまにならない安全な場所を選んで駐 車しましょう。 やむをえず傾斜地、砂利を敷いた所、でこぼこな 所、地面の軟らかい所等に駐車せざるを得ない ときは、車の転倒・動き出しのないよう、安全処 置に十分留意してください。
車は水平な場所にハンドルを左にきって駐車しま しょう。 ハンドルを右にきった状態での駐車は、車が不安 定になり、転倒するおそれがあります。 パーキングブレーキをかけて駐車しましょう。
マフラなどが熱くなっています。他の方が触れ ることのない場所に駐車しましょう。
エンジン回転中および停止後しばらくの間はマ フラ、エンジンなどに触れないでください。
マフラ、エンジンなどは、エンジン回転中およ び停止後しばらくの間は熱くなっています。 このとき、マフラ、エンジンなどに触れるとヤ ケドを負う可能性があります。
エンジン回転中および停止後しばらくの間 はマフラ、エンジンなどに触れないでくだ さい。 他の方がマフラ、エンジンなどに触れるこ とのない場所に駐車してください。

触媒装置について

触媒装置の働き
この車のマフラには、触媒装置が内蔵されていま す。 触媒装置の働きにより、排出ガスに含まれる一酸 化炭素()、炭化水素()、窒素酸化物()
CO HC NOx
3つの有害物質の排出量を低減します。
可燃物には注意を
触媒装置は高温になります。枯れ草や紙、油、木材 など燃えやすいものがあるところには駐停車しな いでください。
触媒装置を大切に
不適切な取扱いをすると触媒温度が異常に高くな り焼損するおそれがありますので、次のような取 扱いはしないでください。
《不適切な取扱いの例》
走行中にメインスイッチのキーを操作すること。 エンジンを止めるとき、空ぶかし直後にメイン スイッチのキーを切ること。
触媒装置が損傷したまま使用すると排出ガス濃度 を劣化させるだけではなく、この車本来の性能を 発揮できなくなりますので次のことをお守りくだ さい。
燃料は必ず無鉛ガソリンをご使用ください。 定められた点検整備を実施してください。 点火系、充電系、燃料系の不調は触媒装置に大き く影響を与えますので、エンジン不調を感じた ときはただちに 販売店で点検を受けてく ださい。
Honda

各部の名称

エアクリーナエレメント
(P.110)
後席用ステップ
書類・携帯工具入れ
(P.54)
オイルレベルゲージ
(P.91)
ガソリン注入口
(P.57)
《イラストは、
SILVER WING (400) ABS
右ブレーキレバー
メインスイッチ
(P.34)
チケットボックス
(P.48)
ラジエータリザーバ タンク(P.96)
パーキングブレーキ
(P.47)
各部の名称
グローブボックス
(P.49)
左ブレーキレバー
メインヒューズB
(P.107)
ヒューズボックス
(P.104)
メインヒューズA
(P.105)
バッテリ
(P.100)
トランク(P.51)
シートロック
(P.44)
ラゲージランプ
(P.52)
後席用ステップ
アクセサリソケット
(P.53)
サイドスタンド
ヘルメットホルダ
(P.46)
《イラストは、
ブリーザドレン
(P.115)
SILVER WING (400) ABS
ベルトケースエアクリーナ
(P.113)
メインスタンド

連動ブレーキシステム

連動ブレーキシステム
左ブレーキレバーを操作すると後輪ブレーキが 作動するとともに前輪ブレーキが作動します。 右ブレーキレバーを操作すると前輪ブレーキが 作動します。
ブレーキは、右ブレーキレバーと左ブレーキレバ ーを同時に使いましょう。
ためには、右ブレーキレバーと左ブレーキレバー を同時に使う必要があります。
制動力を効果的に得る
アンチロックブレーキシステム()
ABS
アンチロックブレーキシステム()
〈〉
SILVER WING (400) ABS
アンチロックブレーキシステム()は、直進制 動時のブレーキのかけすぎによる車輪ロックを 制御する装置です。
ブレーキ操作をしたとき、ブレーキレバーに反動 が生じることがあります。 これは、 が作動しているときの現象で異状で
ABS
はありません。そのまま、ブレーキ操作を続けてく ださい。
ABS
ABS
この装置は制動距離を短くするためのもの ではありません。 を装備していない車 両と同様に、路面が滑りやすくなるほど長 い制動距離が必要になります。 車両を確実に停止させるため、低速(約
以下 では は作動せず、普通のブ
km/h ) ABS
レーキと同じ作動になります。
作動時の反動の強さは、ブレーキを操
ABS
ABS
10
ABS

メータの見かた、使いかた

計器類

速度計(スピードメータ) 速度計

走行中の速度を示します。法定速度を守り安全走 行してください。
(スピードメータ)
メータの見かた、使いかた

エンジン回転計(タコメータ)

エンジンの回転数を示します。
エンジン回転数がレッドゾーンに入らないように してください。
空ぶかし及び急加速はレッドゾーンに入り やすいので特に注意してください。 レッドゾーンとはエンジンの限界回転域を 示したものです。レッドゾーン以上で使用 するとエンジン回転が不円滑になり、エン ジン寿命に悪影響を与えるだけでなく、最 悪の場合エンジンがこわれます。
エンジン回転計
(タコメータ)
レッドゾーン

マルチファンクションディスプレイ

時計、燃料計、水温計、区間距離計(トリップメー タ)、積算距離計(オドメータ)の表示を行います。
《初期表示》
メインスイッチのキーをの位置にすると、 すべての表示があらわれます。
このとき表示されない部分がある場合は、お買い 上げの 販売店で点検を受けてください。
Honda
ON
初期表示
メータの見かた、使いかた
[モードボタン]
積算距離計(オドメータ)、区間距離計(トリップメ ータ)の表示切換え(25ページ)、時刻合わせ(26 ページ)に使用します。
[リセットボタン]
区間距離計(トリップメータ)のリセット(25ペー ジ)、時刻合わせ(26ページ)に使用します。
安全運転に支障をきたすおそれがありますので走 行中はモードボタン、リセットボタンの操作は行 わないでください。

リセットボタンモードボタン

[水温計]
エンジン冷却水の温度を示します。 エンジン回転中は、マークが赤ワクのところまで 表示されていないのが正常です。 水温警告灯が点灯し、マークが赤ワクのところま で表示された場合、オーバーヒートのおそれがあ ります。ただちに安全な場所に停車してください。 処置手順は、 ページ参照。128
高温下での長時間にわたるアイドリングに より、水温警告灯が点灯し、マークが赤ワク のところまで表示する場合があります。 この場合は、走行してエンジンを冷やすか、 エンジンが冷えるまで停止してください。
赤ワク
水温計
正常時
異常時
マーク
赤ワク
マーク
水温警告灯点灯
メータの見かた、使いかた
[燃料計]
燃料タンク内のガソリンの量を示します。 ガソリンが減ってくるとFから順にマークが消灯 していきます。
サイドスタンド状態では正確な表示はしません。 ガソリンの量を確認するときは車体を垂直にして 行ってください。
下端のマークが点滅したときは早めにガソリンを 補給してください。 このときの燃料残量:約
3.5
燃料計マーク
[積算距離計、区間距離計]
積算距離計
積算距離計(オドメータ)
走行した総距離を の単位で示します。
区間距離計(トリップメータ)
メータをリセット(0に戻す)した時点からの走 行距離を示します。 区間距離計(トリップメータ)には
のモードがあります。
TRIP B
表示の切換え
モードボタンを押すごとに表示が右図のように変 わります。
区間距離計のリセット
またはの状態でリセットボタ
TRIP A TRIP B
ンを2秒以上押し続けます。 リセットのときは表示されている方だけ(例えば
が表示されていればだけ)がリ
TRIP A TRIP A
セットされます。
km
TRIP A
区間距離計
モードボタン
リセットボタン
(TRIP A)
区間距離計
(TRIP B)
メータの見かた、使いかた
《時刻の合わせかた》
メインスイッチのキーをの位置にしま
1.
す。 モードボタンとリセットボタンを同時に2秒
2.
以上押し続けます。時計が時刻修正モードに 切換わり、時の表示が点滅します。
リセットボタン
モードボタン
ON
時計
リセットボタンを押し時を修正します。
3.[時計]
ボタンを1回押すと数字はひとつだけ進み、 ボタンを押し続けると数字が進みつづけます。 ただし数字は12から1へ戻ります。
時が11か ら12に切換わるときに、、
が切換わります。
リセットボタン
AM PM
モードボタンを押して時を決定します。そ
4. 5.
のとき表示は分が点滅します。
モードボタン
6.
時刻修正時、約2分間ボタンの操作がない場合、時 計の修正は無効となり、修正前の時刻に戻ります。
リセットボタンを押し、分を修正します。 ボタンを1回押すと数字はひとつだけ進み、 ボタンを押し続けると数字が進みつづけます。 ただし数字は59か ら00に戻ります。
リセットボタン
モードボタンを押す、またはメインスイッチ をにしてください。表示の点滅が消え、
OFF
通常表示に戻ります。
メータの見かた、使いかた

警告灯・表示灯

油圧警告灯

エンジン回転中、エンジン内部を潤滑しているオ イルの圧力が低下すると点灯します。 エンジン回転中に点灯した場合は、ただちに安全 な場所に停車してエンジンを止め、エンジンオイ ル量を点検してください。 エンジンオイルが減っていないのに点灯している ときや、エンジンオイルを補給しても点灯すると きは、ただちに 販売店にご相談ください。 エンジンオイル量の点検は、 ページ参照。
油圧警告灯が点灯したまま走行しないでく ださい。エンジンが破損するおそれがあり ます。
Honda
91
油圧警告灯は、メインスイッチをに すると点灯し、エンジンを始動すると同時 に消灯するのが正常です。
油圧警告灯
ON

水温警告灯

メインスイッチがのとき、エンジン冷却水
ON
の温度が規定以上になると点灯します。 エンジン回転中に点灯した場合、オーバーヒート のおそれがあります。ただちに安全な場所に停車 してください。 処置手順は、 ページ参照。
128
水温警告灯
水温警告灯は、メインスイッチを
ON
メータの見かた、使いかた
〈〉
SILVER WING (400) ABS
アンチロックブレーキシステム()警告灯
警告灯は、メインスイッチをにすると点
ABS ON
灯し、走行(車速約 以上)すると消えるの が正常です。
警告灯が次のような状態になったときは、システ ムの異常が考えられますので、すみやかに 販売店にご相談ください。
運転中に点灯または点滅したとき。 メインスイッチをにしても点灯しないと き。
10 km/h
なお、この場合でも通常のブレーキとしての性能 は確保されています。( としての作動はしませ ん)
10 km/h
ON
以上で走行しても消灯しないとき。
ABS
ABS
Honda
警告灯が消灯した状態でメインスタン
ABS
ドを立てるなどして後輪を空転させた場合、 点滅する場合があります。この場合一度メ インスイッチをにし、再度メインス イッチをにし警告灯が点灯し、
30
すれば正常です。
以上の速度で走行したあとに消灯
km/h
アンチロックブレーキシステム
()警告灯
ABS
OFF
ON
警告灯
PGM-FI
エンジンストップスイッチが()、メイン スイッチがのとき システムに異常が
ON PGM-FI
RUN
あると点灯します。 警告灯が点灯した場合は高速走行を避け、ただち に 販売店にご相談ください。
Honda
警告灯はエンジンストップスイッ
PGM-FI
チを()、メインスイッチを
RUN ON
にすると点灯し数秒後に消灯するのが正常 です。
PGM-FI
警告灯
メータの見かた、使いかた

パーキングブレーキ警告灯

パーキングブレーキグリップが完全に戻っていな いときに点灯します。
マチック表示灯
V
マチックに部品交換が必要になったときに点灯
V
します。 表示灯が点灯した場合は 販売店にご相談く ださい。
マチック表示灯はメインスイッチを
V
にすると点灯し、数秒後に消灯する
ON
のが正常です。
Honda
パーキングブレーキ警告灯
Vマチック表示灯

方向指示器表示灯

方向指示器が点滅しているときに点滅します。非 常駐車灯スイッチ(ハザードスイッチ)を使用して いるときは、左右の表示灯が同時に点滅します。

前照灯上向き表示灯(ハイビームパイロットラ ンプ)

照射角が上向きのときに点灯します。

T(登坂)モード表示灯

走行モードがT(登坂)モードのときに点灯します。
方向指示器表示灯
前照灯上向き表示灯
(ハイビームパイロットランプ)
T(登坂)モード表示灯

スイッチの使いかた

メインスイッチ

メインスイッチは電気回路の断続を行います。
走行中はメインスイッチのキーを操作しないでく ださい。 メインスイッチのキーをやの位置 にすると電気系統は作動しません。走行中にメイ ンスイッチのキーを操作すると思わぬ事故につな がるおそれがありますので必ず停車してから操作 してください。
OFF
LOCK
ON
メインスイッチ
OFF LOCK
キーの 位置
ON
OFF
LOCK
シャッターの操作については ページを参照し てください。
作用
始動・昼夜間走行
前照灯(ヘッドライト)な どが常時点灯する ホーン・方向指示器・制動 灯(ストップランプ)など が使える
停止
電気回路を全部遮断する
ハンドルのロックができる
電気回路を全部遮断する
43
キーの 脱着
抜けない
抜ける
抜ける
この車はメインスイッチをにすると 前照灯(ヘッドライト)が常時点灯します。 エンジンをかけずにの状態にしてお くと、バッテリあがりの原因となります。
ON
ON
スイッチの使いかた
前照灯上下切換えスイッチ
(ヘッドライト上下切換えスイッチ)
《前照灯(ヘッドライト)の上下切換え》
前照灯上下切換えスイッチを押して行います。
・・・・・前照灯(ヘッドライト)が上向き
(HI)
・・・・・前照灯(ヘッドライト)が下向き
(LO)
昼間は、下向き(ロービーム)に点灯しましょう。

パッシングライトスイッチ

追越しのときに、自車の存在を知らせるためのも のです。
《使いかた》
パッシングライトスイッチを押して行います。 前照灯上下切換えスイッチが上向きのときは作動 しません。
パッシングライトスイッチ
前照灯上下切換えスイッチ
(ヘッドライト上下切換えスイッチ)

エンジンストップスイッチ

エンジンストップスイッチは、転倒など非常の場 合に、手もとですぐにエンジンを止めるために設 けたものです。 通常は()の位置にしておいてくださ い。
()の位置ではエンジンはかかりませ
ん。 エンジンストップスイッチは非常の場合以外は使 用しないでください。走行中にエンジンストップ スイッチを にすると、エンジン 回転が不円滑となり、走行不安定の原因となりま す。またエンジンにも悪影響をおよぼすおそれが あります。
非常時にエンジンストップスイッチでエン ジンを停止した場合、忘れずにメインスイ ッチをにしてください。のま まにしておくと、バッテリあがりの原因と なります。
RUN
OFF
RUN OFF RUN
OFF ON
エンジンストップスイッチ
スイッチの使いかた

スタータスイッチ

スイッチを押している間、スタータモータが回転 し、エンジンを始動させます。
スタータモータを連続して回転させないで ください。消費電力が多いため、バッテリが あがるおそれがあります。
エンジンストップスイッチが
()のときはスタータモータは回転し
OFF
ません。 スタータモータ作動時はヘッドライトが消 灯します。

ホーンスイッチ

メインスイッチがのとき、ホーンスイッチ を押すとホーンが鳴ります。
ON
スタータスイッチ
ホーンスイッチ

方向指示器スイッチ

右左折する時や、進路変更する場合には方向指示 器で合図します。
《使いかた》
メインスイッチのキーをにしてスイッチを 入れると、方向指示器が作動します。 解除は、方向指示器スイッチを押して行います。
・・・ 左に曲がるときに操作します。 ・・・ 右に曲がるときに操作します。
ON
方向指示器スイッチ
スイッチの使いかた
非常駐車灯スイッチ
(ハザードスイッチ)
スイッチを入れると、すべての方向指示器のラン プが点滅します。 故障等で、やむを得ず路上に駐車するときに使用 します。非常時にのみ使用してください。
《使いかた》
メインスイッチのキーを にして非常駐車灯 スイッチ(ハザードスイッチ)を横に動かし、 の位置( マーク)に合わせます。
‘‘ON’’
‘‘ON’’
完全充電のバッテリでも約 分以上使用す るとバッテリ容量が低下し、エンジンの始 動ができなくなります。 非常駐車灯を使用した後は、必ずスイッチ を解除してください。解除しないと方向指 示器は作動しません。
20
非常駐車灯スイッチ
(ハザードスイッチ)

走行モード切換えスイッチ

エンジン回転中に、走行モードの切換えを行いま す。(走行モードの詳細については ページ参照)70
走行モード切換えスイッチ

装備の使いかた

ハンドルロック

盗難予防のため、駐車するときは必ずハンドルロ ックをかけましょう。 チェーンロック等のご使用もおすすめします。
《かけかた》
ハンドルを左または右にいっぱいにきります。
1.
メインスイッチのキーをいっぱいまで押し込
2.
み、からの位置まで回します。
OFF LOCK
ロックがかかりにくい場合は、多少ハンドル
3.
を左右に動かしてください。 キーシャッターを閉じてください( ページ
4.
参照)。
43
交通のじゃまにならない安全な場所を選ん で駐車しましょう。 ハンドルが確実にロックされているか、ハ ンドルを軽く左右に動かして確認してくだ さい。
メインスイッチのキー
《かけかた》
《外しかた》
キーシャッターを開けます( ページ参照)。1. メインスイッチのキーをいっぱいまで押し込
2.
み、からに回すとロックが解
LOCK OFF
除されます。
43
《外しかた》

シャッター

盗難やいたずら防止のため、メインスイッチにシ ャッターを装備しています。車から離れるときは、 シャッターを閉じましょう。
シャッターのキー
《開けかた》
シャッターのキーの突起部を溝に合わせて差し込 み、の位置まで回します。
OPEN
《閉じかた》
メインスイッチのキーを抜き、シャッターのキー の突起部を溝に合わせて差し込み、の位 置まで回します。
SHUT
突起部
《開けかた》 《閉じかた》
SHUT
OPEN
装備の使いかた
シート
《開けかた》
メインスイッチのキーをシート左下のシートロッ クに差し込みます。キーを右に回しロックを外し、 シートを持ち上げます。
《閉じかた》
シートをおろし、シート後部を押し下げ、ロックし ます。 シート後部を持ち上げ、シートフックが確実にロ ックされているか確認してください。
シート フック
シート キャッチ
メインスイッチのキー
シートロック
メインスイッチのキーをシートの下に置き 忘れた状態でシートを押し下げると、自動 的にロックされ、キーを取出すことができ なくなりますのでご注意ください。 シートを閉めた後、完全にシートロックが かかったか確かめてください。 シートロックが完全にかかっていないとき は、シートロックを解除して、もう一度シー トをロックしてください。 ロックをかけないで走行すると、走行に支 障をきたすことがあります。 ラゲージランプスイッチが の場 合、ロックをかけないとラゲージランプが 点灯したままになり、バッテリあがりの原 因になります。 シートキャッチ周辺に荷物、布等を置かな いでください。シートを閉じたときにシー トフックとシートキャッチに荷物、布等が はさまり、シートが開かなくなることがあ ります。
(ON)

アジャスタブルバックレスト

シートには、ライダーの体格や好みに合わせた最 適なライディングポジションの調整が可能なバッ クレストが装備されています。
《調整のしかた》
シートを開け、シート裏側のボルトを外し、バッ クレストを前側または後側にスライドさせて調 整し、ボルトで固定してください。 バックレスト調整後、ボルトを確実に締め付けた か確かめてください。
バックレスト
メインスイッチのキーをシートの下に置き 忘れた状態でシートを押し下げると、自動 的にロックされ、キーを取出すことができ なくなりますのでご注意ください。 洗車後や、雨天時には、バックレスト下部 に残った水をふき取ってから、乗車してく ださい。
ボルト
装備の使いかた

ヘルメットホルダ

ヘルメットホルダは、駐車時のみに使用するもの です。 走行時に使用すると、ヘルメットが運転を妨げた り、車体に損傷を与えることがあります。また、ヘ ルメットに損傷を与え保護機能を低下させます。
メインスイッチのキーをシートの下に置き 忘れた状態でシートを押し下げると、自動 的にロックされ、キーを取出すことができ なくなりますのでご注意ください。
《かけかた》
シートを開けます(44ページ参照)。
1.
ヘルメットのあごひもの金具をヘルメットホ
2.
ルダにかけます。 シートを閉め、完全にシートのロックがかか
3.
ったかを確かめてください。
《外しかた》
シートを開けて、ヘルメットを取外します。
ヘルメットホルダ

パーキングブレーキ

この車には、駐車時などに使用する、パーキング ブレーキが装備されています。
《かけかた》
パーキングブレーキグリップを手前に引くと、後 輪がロックします。
《外しかた》
パーキングブレーキグリップを一度手前に引い てから、前方に戻すと、後輪のロックが外れます。 パーキングブレーキ警告灯が消灯しているか確 認してから走行してください。
パーキングブレーキをかけたまま走行し ないでください。 ブレーキが過熱し、効きが悪くなるおそれ があります。
《かけかた》
《外しかた》
パーキングブレーキ グリップ
装備の使いかた

チケットボックス

メータの右下にチケットボックスがあります。
チケットボックスとグローブボックス(49ページ 参照)への荷物の積載は、合計で までです。
1.5 kg
貴重品やこわれ易いものは入れないでくだ さい。 洗車時等、内部に水が入ることがあります。 大切なものを入れる場合はご注意ください。
走行中にカバーの開閉は、行わないでください。
《開けかた》
カバーのノブを押しながら、止まるところまで 持ち上げます。
《閉じかた》
カバーがロックするまで完全に閉じてください。 カバーが確実にロックされているか確認してくだ さい。
チケットボックス
カバー
ノブ

グローブボックス

メータの左下にグローブボックスがあります。
グローブボックスとチケットボックス(48ページ 参照)への荷物の積載は、合計で までです。
走行中にカバーの開閉は、行わないでください。
グローブボックスにはキーロックがついていま す。キーロックはカバーを完全に閉じた状態で 操作してください。
1.5 kg
グローブボックス
ロック
《かけかた》
メインスイッチのキーを差し込み、左に回して、キ ーを抜きます。
《外しかた》
メインスイッチのキーを差し込み、右に回して、キ ーを抜きます。
解除
カバー
メインスイッチのキー
装備の使いかた
《開けかた》
カバーのノブを押しながら、止まるところまで 持ち上げます。
《閉じかた》
カバーがロックするまで完全に閉じてください。 カバーが確実にロックされているか確認してくだ さい。
貴重品やこわれ易いものは入れないでくだ さい。 洗車時等、内部に水が入ることがあります。 大切なものを入れる場合はご注意ください。
グローブボックス
カバー
ノブ

トランク

シートの下にトランクがあります。 シートの開閉は、 ページのシートを参照してく ださい。
トランク内への荷物の積載は、 までです。
44
10.0 kg
トランク
メインスイッチのキーをシートの下に置き 忘れた状態でシートを押し下げると、自動 的にロックされ、キーを取出すことができ なくなりますのでご注意ください。 シートを閉めた後、完全にシートロックが かかったか確かめてください。 ロックをかけないで走行すると、走行に支 障をきたすことがあります。
ラゲージランプスイッチが()の場 合、ロックをかけないとラゲージランプが 点灯したままになり、バッテリあがりの原
因になります。 トランク内はエンジンの熱で温度が高くな ります。熱の影響を受け易い用品、食料品ま たは可燃性のものは入れないでください。 貴重品やこわれ易いものは入れないでくだ さい。 洗車時等、内部に水が入ることがあります。 大切なものを入れる場合はご注意ください。
ON
装備の使いかた

ラゲージランプ

トランク内には、ラゲージランプがあります。 ラゲージランプは、メインスイッチの位置に関係 なく、ラゲージランプスイッチによって操作でき ます。
シートが開いているときに点灯
()…
ON
します。 消灯したままになります。
()…
OFF
ラゲージランプ
OFFON
ラゲージランプスイッチ

アクセサリソケット

グローブボックス内にアクセサリソケットがあ ります。 カバーを開けて使用します。
12W 12V 1A
定格 、 )まで使用できます。
アクセサリソケット
カバー
装備の使いかた

書類・携帯工具入れ

シート下に書類・携帯工具入れがあります。
書類
取扱説明書やメンテナンスノートなどはビニール 袋に入れ、書類・携帯工具入れに格納し、バンドで しっかりと固定してください。
携帯工具
携帯工具は書類・携帯工具入れに格納し、バンドで しっかりと固定してください。
メインスイッチのキーをシートの下に置き 忘れた状態でシートを押し下げると、自動 的にロックされ、キーを取出すことができ なくなりますのでご注意ください。 洗車時、シートの下方から強く水をかけな いでください。内部に水が入り書類等がぬ れることがあります。
書類・携帯工具 入れ
バンド 携帯工具
書類

リヤクッションの調整

リヤクッションの強さは、5段に調整できます。体 重や路面の状態に応じて調整してください。 調整は、アジャスタをピンスパナで回して行いま す。 アジャスタの回転順序は、1→2→3→4→5ま たは5→4→3→2→1で行います。 アジャスタを直接1から5または5から1に無理 に回すとリヤクッションが破損します。 アジャスタの位置は、番号をリヤクッションの取 付けアームの中心に合わせます。
2が標準の位置で、1は弱く、3〜5と強くなり
ます。
左右の強さは、必ず同じにしてください。
調整するときは、一度標準位置に戻してか ら行ってください。
リヤクッション
ピンスパナ
アジャスタ
15
標準2
弱い
番号
合わせ位置
取付けアーム
強い

燃料の補給

《使用燃料》
無鉛レギュラーガソリン
ガソリンは、燃えやすくヤケドを負ったり、爆 発して重大な傷害に至る可能性があります。
必ず無鉛ガソリンを補給してください。 補給するときは、無鉛ガソリンであること を確認してください。 有鉛ガソリンを補給すると、触媒装置など を損ないます。 高濃度アルコール含有燃料を補給すると、 エンジンや燃料系などを損傷する原因とな ります。 軽油や粗悪ガソリン(長期間保管したガソ リン)などを補給したり、不適切な燃料添加 剤を使うと、エンジンなどに悪影響を与え ます。
ガソリンの補給は、必ずエンジンを止め、火気厳禁 で行ってください。
ガソリンを取扱う場合は、
エンジンを止めてください。また、裸火、火 花、熱源などの火元を遠ざけてください。 燃料補給は、必ず屋外で行ってください。 こぼれたガソリンは、すぐに拭き取ってく ださい。
身体に帯電した静電気の放電による火花によ り、気化したガソリンに引火し、ヤケドを負う 可能性があります。
ガソリンを補給するときは、
燃料タンクキャップを開ける前に車体や給 油機などの金属部分に触れて身体の静電気 を除去してください。 給油作業は静電気を除去した人のみで行っ てください。
《補給のしかた》
ツマミを矢印の方向に押し下げ、手前に引い
1.
て燃料タンクリッドを開けます。
ツマミ
燃料タンクリッド
燃料の補給
メインスイッチのキーを燃料タンクキャップ
2.
に差し込み、右に回します。 燃料タンクキャップを左に回して開けます。
3.
ガソリンを注入口の下側にあるレベルプレー
4.
ト下端まで入れます。
ガソリンをレベルプレート下端以上に入れる と、燃料タンクキャップのブリーザ孔からガ ソリンがにじみ出ることがあります。
燃料タンクキャップを右に回し、タンクキャ
5.
ップの△マークとキャップ下の△マーク が合うところまで確実に回します。 メインスイッチのキーを左に回し、キーを抜
6.
きます。
燃料タンクキャップがロックされないと、メ インスイッチのキーは抜けません。
燃料タンクリッドを閉じます。
7.
レベルプレート下端
燃料タンクキャップ
△マーク
メインスイッチのキー

正しい運転操作

エンジンのかけかた

排気ガスには、一酸化炭素などの有害な成分が含 まれています。エンジンは、風通しの良い場所でか けてください。
エンジン始動は、 ページの「始動手順」 に従い行ってください。
616
エンジンをかける前に、オイル、ガソリンなどの 点検をしましたか。 必ず点検を行ってください。
(日常点検は、79ページ参照)
エンジンをかけるときは、必ずメインスタンド を立ててください。 急な飛び出しを防ぐために始動時は、必ず左ブ レーキレバーを強く握った状態で行ってくださ い。 左ブレーキレバーを強く握った状態でないとス タータモータは回転しません。
正しい運転操作
スタータスイッチを押して5秒以内でエン ジンがかからないときは、一度メインスイ ッチをに戻して10秒以上待ってか
OFF
ら再始動してください。 これはバッテリ電圧を回復させるためです。 無用の空ぶかしや長時間の暖機運転はしな いでください。ガソリンの無駄使いになる ばかりでなく、エンジン等に悪影響を与え ます。
PGM-FI
《始動手順》
この車にはオートチョークが装備されていますの でエンジンが冷えているとき、暖まっているとき にかかわらず以下の始動手順に従ってください。
パーキングブレーキグリップを手前に引き、
後輪をロックします。(47ページ参照)
エンジンストップスイッチが()
なっていることを確認します。
RUN
正しい運転操作
34
□□
ON
ON
左ブレーキレバーを強く握ります。メインスイッチをにします。
スロットルグリップを回さずに、スタータス
イッチを押します。
エンジンがかかったらすぐに、スタータスイ ッチから手をはなしてください。
スタータスイッチ
エンジンが回転しているときスタータスイ ッチを押さないでください。エンジンに悪 影響を与えます。
長時間ご使用にならなかった場合や、ガス欠を したときにガソリンを補給してもエンジンがか かりにくいことがあります。このようなときは、
スロットルグリップを回さずに
チを普段より多目に使用してください。
スタータスイッ
正しい運転操作
エンジンが冷えているときは、エンジンがか
かってからしばらくの間、そのまま暖機をし てください。
暖機をするときには必ずパーキングブレーキ をかけ、後輪をロックしてください。 ブレーキロックケーブルの調整が正しく行わ れていないとロックできません。
この車は、転倒したとき、自動的にエンジン を停止するシステムが装備されています。 エンジンを再始動するときは、システムの 作動を解除するためにメインスイッチを一 度にしてください。
OFF

スタートするとき

メインスタンドを外します。 乗車します。
パーキングブレーキをかけたままで、車を前に 押してメインスタンドを外してください。
エンジンをかけてから走り出すまではエンジン の回転をむやみにあげないでください。
乗車する前に、サイドスタンド、メインスタンド は完全に納まっているか確認してください。
車の左側から乗車し、シートにしっかりと腰を おろします。このとき足を地面につけて、倒れな いようにしてください。
乗車してスタートするまではパーキングブレー キはかけたままにしておいてください。
正しい運転操作
パーキングブレーキを外します。
34
□□
パーキングブレーキを外すときは、左ブレー キレバーをにぎってください。 左ブレーキレバーを離すときは、スロットル グリップをまわさないでください。飛び出し などの危険性があります。
スロットルグリップをゆっくり回せば車は走 り出します。
スロットルグリップをいきなり手前に回すと 急加速して危険です。
回す

正しい走りかた

スタート前に方向指示器スイッチで合図を出し、 後方の安全を確認してからスタートしましょう。
速度調整は、スロットルグリップで行います。
回す……速度が速くなる。
ゆっくり回しましょう。 登り坂ではスロットルグリップを徐々に 回して力をつけましょう。
戻す……速度が遅くなる。
すばやく戻しましょう。
戻す
回す
正しい運転操作

ブレーキの使いかた

ブレーキは、右ブレーキレバーと左ブレーキレバ ーを同時に使いましょう。
ためには、右ブレーキレバーと左ブレーキレバー を同時に使う必要があります。
スロットルグリップを戻してから、ブレーキレ バーを握りましょう。
はじめやんわり、あときつくがブレーキの上
手なかけかたです。
走行中は、パーキングブレーキグリップを操作し ないでください。ブレーキがロックされ危険です。
制動力を効果的に得る
右ブレーキレバー左ブレーキレバー
不必要な急ブレーキは避けましょう。
ーキ操作は、タイヤをロックさせ車体の安定性を 損なうおそれがあります。
雨天走行や路面が濡れている場合、タイヤがロ ックしやすく、制動距離が長くなります。スピー ドを落として、余裕をもったブレーキ操作をし てください。
急激なブレ
雨の日は、とくに慎重に走りましょう。
雨の日や路面がぬれているところでは、晴天時 よりブレーキ停止距離が長くなります。速度を 落として走り、早めにブレーキをかけるなど余 裕をもって操作しましょう。 下り坂では、スロットルグリップを戻して速度 に応じてブレーキをかけながらゆっくり走りま しょう。 連続的なブレーキ操作は、ブレーキ部の温度上 昇の原因となり、ブレーキの効きが悪くなるお それがありますので避けてください。
水たまりを走行した後や雨天走行時には、ブレ ーキの効き具合が悪くなることがあります。 水たまりを走行した後などは、安全な場所で周 囲の交通事情に十分注意し、低速で走行しなが らブレーキを軽く作動させて、ブレーキの効き 具合を確認してください。もし、ブレーキの効き が悪いときは、ブレーキを軽く作動させながら しばらく低速で走行して、ブレーキのしめりを 乾かしてください。 雪道や凍った道はすべりやすいので十分に気を つけて、ゆっくり走りましょう。
正しい運転操作
走行モード
走行モードには、通常モードとT(登坂)モードが あります。 走行モードがT(登坂)モードのときは、T(登坂) モード表示灯が点灯し、通常モードのときは、T
(登坂)モード表示灯が消灯します。
通常の走行では、走行モードを通常モードにして 走行します。 上り坂の走行では、走行モードをT(登坂)モード にすると、坂の勾配に応じてエンジンの駆動力が 向上し、より力強い走行ができます。
T(登坂)モード表示灯
モードの切換え
走行モードの切換えは、エンジン回転中に、走行モ ード切換えスイッチを押すと、通常モードとT(登 坂)モードが交互に切換わります。 エンジン回転中以外では、走行モードの切換えは できません。 エンジンが停止すると、走行モードは通常モード に切換わります。
走行モード切換えスイッチ

止まりかた

止まる地点が近づいたら、
早めに方向指示器スイッチで合図を出し、後方 や側方の車に注意し、徐々に左に寄りましょう。 スロットルグリップを戻して、早めに左・右のブ レーキレバーを引きブレーキをかけましょう。 制動灯(ストップランプ)が点灯し、後車への合 図になります。
左ブレーキレバー 右ブレーキレバー
完全に車が止まったら、
方向指示器スイッチを戻し、メインスイッチの
OFF
キーをの位置にしてエンジンを止めま す。
走行中はメインスイッチのキーを操作しないでく ださい。 メインスイッチのキーをやの位置 にすると電気系統は作動しません。走行中にメイ ンスイッチのキーを操作すると思わぬ事故につな がるおそれがありますので必ず停車してから操作 してください。
OFF
OFF LOCK
正しい運転操作
左側におりて、平らな場所でスタンドを立て ましょう。
交通のじゃまにならない平坦で足場のしっかり した場所を選び、スタンドを立てましょう。不安 定な場所では車が倒れることがあります。 メインスタンドを使用する場合は、左手でハン ドルをまっすぐにして、右手でグラブレールを しっかり持ち右足でスタンドを左右同時に地面 につけて、立てましょう。
盗難予防のため、駐車するときは必ずハンド
ルロックをかけ、メインスイッチのキーを抜 き、シャッターを閉めておきましょう。
ページ参照)
424
チェーンロック等のご使用もおすすめします。
交通のじゃまにならない安全な場所を選んで駐車 しましょう。
ならし運転を行いましょう。
適切な慣らし運転を行うと、その後のお車の性能 を良い状態に保つことができます。 この車は乗り始めてから を走行するまで は急発進、急加速を避け控えめな運転をしてくだ さい。
500 km
−メモ−

メンテナンスを安全に行うために

整備はエンジンを停止しキーを抜いた状態で行 ってください。
場所は、平坦地で足場のしっかりした所を選び、 スタンドを立てて行ってください。
エンジン停止直後のメンテナンスは、エンジン 本体、マフラやエキゾーストパイプなどが熱く なっています。ヤケドにご注意ください。
排気ガスには、一酸化炭素などの有害な成分が 含まれています。しめきったガレージの中や、風 通しの悪い場所でエンジンをかけての点検はや めてください。
メンテナンスを安全に行うために
走行して点検する必要があるときは、安全な場 所で周囲の交通事情に十分注意して行ってくだ さい。
メンテナンスに工具を必要とするときは、適切 な工具を使用してください。

日常点検、定期点検、簡単なメンテナンス

お車をご使用の方の安全と車を快適にご使用いた だくために、日常のお車の使用状況に応じて、お客 様の判断で適時行っていただく日常点検と、1年 毎(12か月毎)、2年毎(24か月毎)の定期点検整備 が義務づけられています。 安全快適にお乗りいただくために、必ず実施して ください。
点検整備の方法を正しく行わないことや、不 適当な整備,未修理は、転倒事故などを起こす 原因となり、死亡または重大な傷害に至る可 能性があります。
点検整備は、取扱説明書・メンテナンスノー トに記載された点検方法・要領を守り、必ず 実施してください。 異状箇所は乗車前に修理してください。
各点検、メンテナンス等については、以下のページ をご覧ください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1か月目点検について ・78
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・交換部品について ・78
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・日常点検 ・79
・・・・・・・・・・・・・・・・・メンテナンス部品配置図 ・80
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・定期点検 ・82
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・簡単なメンテナンス ・83
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキ ・84
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・パーキングブレーキ ・86
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・タイヤ ・87
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンオイル ・91
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・冷却水 ・96
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・バッテリ ・100 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヒューズ ・103
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ファイナルギヤオイル ・108
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エアクリーナ ・110
・・・・・・・・・・・・・・ベルトケースエアクリーナ ・113
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ケーブル・ワイヤ類 ・114
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブリーザドレン ・115
日常点検、定期点検、簡単なメンテナンス

1か月目点検について 交換部品について

新車から1か月目(または、 時)は、特に初
1,000 km
期の点検整備が車の寿命に影響することを重視し、 点検を無料でお取扱いいたします。 お買いあげの 販売店で行ってください。
Honda
他の販売店にてお受けになると有料となる場合が あります。 また、オイル代、消耗部品代および交換工賃等は実 費をいただきます。
点検整備の結果、部品の交換が必要となった場合 は、あなたのお車に最適な 純正部品をご 使用ください。 純正部品は、厳しい検査を実施し、 車に適合 するように作られています。 お求めは、 販売店にご相談ください。
Honda
純正部品には、次のマークがついています。
Honda
Honda
詳細については、別冊「メンテナンスノート」をご 覧ください。
3
小型自動車[ を超えるもの]は、1回目
250 cm (cc)
を登録日から3年後に、2回目以降は、2年毎に国 で定める継続検査を受けなければ使用できません。 期間満了前に必ずお受けください。
純正部品マーク

日常点検

日常点検
安全快適にご使用いただくために法令にしたがっ て、日常のお車の使用状況に応じて、お客様の判断 で適時行う点検です。 点検時期の目安としては、長距離走行や洗車時、給 油時などに実施し、その結果をメンテナンスレコ ードに記入してください。
この車に適用される点検項目は、右記「日常点検項 目」です。 下線のついている項目については、「簡単なメンテ ナンス」に説明があります。 ページ以後を参照 してください。 また、点検項目の部位を次ページの「メンテナンス 部品配置図」で示します。参照してください。
点検方法・要領は、別冊「メンテナンスノート」をご 覧ください。
83
日常点検項目
ブレーキ
タイヤ
エンジン
灯火装置及び方向指示器 運行において異状が認められた箇所
レバーの遊び(油圧式) ブレーキの効き具合 ブレーキ液の量 空気圧 亀裂、損傷 異状な摩耗 溝の深さ 冷却水の量 エンジンオイルの量 かかり具合、異音 低速、加速の状態
日常点検

メンテナンス部品配置図

点検の方法・要領は、取扱説明書の「簡 単なメンテナンス」および別冊「メンテ ナンスノート」をご覧ください。
オイルレベルゲージ
《イラストは、
右ブレーキリザーバタンク
右ブレーキレバー
メインスイッチ
パーキングブレーキグリップ
ラジエータリザーバタンク
SILVER WING (400) ABS
フロントウインカ ランプ
ヘッドライト
左ブレーキリザーバタンク
左ブレーキレバー
前照灯上下切換えスイッチ 方向指示器スイッチ
タイヤ
《イラストは、
SILVER WING (400) ABS
リヤウインカランプ
ストップ ランプ
ライセンスランプ
テール

定期点検

定期点検
定期点検は、道路運送車両法で定められた1年毎
(12か月毎)、2年毎(24か月毎)の点検と、使い始め
てから1か月目(または、 時)に行う点検 があります。 また、これらの点検項目のほかに が指定す る点検整備項目もあります。
安全快適にお車をご使用いただくために、点検整 備を必ず実施してください。 点検整備の実施は、お客様の責任です。これは、ご 自身で行う場合も、他に依頼する場合も同様です。
ご自身で実施できない場合は、 販売店に ご相談ください。 ご自身で実施する場合は、安全のためご自分の 知識と技量に合わせた範囲内で行ってください。 難しいと思われる内容については、 販売 店にご相談ください。
1,000 km
Honda
Honda
Honda
点検整備のデータは、 ページのサービスデー タを参照してください。
点検結果は、別冊「メンテナンスノート」の定期点 検整備記録簿に記入し、大切に保存、携行してくだ さい。
132

簡単なメンテナンス

簡単なメンテナンス
ここでは、通常行われることが多い簡単なメンテ ナンス(点検整備)について説明しています。
ご自身の知識、技量に合わせた範囲内で、適切な工 具を使用し、メンテナンスを行ってください。 安全のため、技量や作業に必要な工具をお持ちで ない場合は、 販売店にご相談ください。
Honda
簡単なメンテナンス

ブレーキ

《ブレーキ液の量の点検》
平坦地でスタンドを立て、ハンドルを動かし、リザ ーバタンクキャップ上面を水平にします。 液面が下限()以上にあることを確認して ください。
液面が下限以下の場合はブレーキパッドの摩耗が 考えられます。パッドの摩耗の点検を行ってくだ さい。(次ページ参照)
LOWER
銘柄の異なるブレーキ液を使用しないでく ださい。 銘柄の異なるブレーキ液を使用すると、ブ レーキ液が変質したりブレーキ装置の故障 の原因となることがあります。
[右ブレーキ]
ブレーキパッドが摩耗していない場合は、ブレー キ系統の液漏れが考えられます。 異状箇所の修理やブレーキ液の補充は 販売 店にご相談ください。
指定ブレーキ液
純正ブレーキフルード DOT4
Honda
Honda
下限
[左ブレーキ]
下限
《ブレーキパッドの摩耗の点検》
[前輪]
ブレーキキャリパの下側からのぞいて、パッドの 摩耗限界溝がブレーキディスクの側面に達したら、 パッドの摩耗限界です。
[後輪]
ブレーキキャリパの下側からのぞいて、パッドの 摩耗限界溝がブレーキディスクの側面に達したら、 パッドの摩耗限界です。
摩耗限界に達したら、ブレーキパッドを左右同時 に交換してください。 ブレーキパッドの交換は、 販売店にご相談 ください。
Honda
[前輪]
パッド
パッドの摩耗限界溝
[後輪]
パッド
ディスク
ディスク
パッド
ブレーキキャリパ
パッド
パッドの摩耗限界溝
ブレーキキャリパ
簡単なメンテナンス

パーキングブレーキ

指定1年点検整備項目)
Honda
《パーキングブレーキグリップの引きしろ》
1.2.平坦で足場のしっかりした場所にメインスタ
ンドを立て、駐車します。 グリップをいっぱいに戻した状態からゆっく り手前に引き、規定ノッチ数の引っかかり音
(カチカチ音)でグリップがロックするかを点
検します。
グリップの引きしろ:3〜6ノッチ
規定の範囲を超えている場合は、調整が必要です。
販売店にご相談ください。
Honda
パーキングブレーキグリップ
タイヤ
車を安全に運転するには、タイヤを良い状態に保 つことが必要です。 常に適正な空気圧を保ってください。 また、規定の数値を超えてすり減ったタイヤは、使 用せず交換してください。
過度にすり減ったタイヤの使用や、不適正な 空気圧での運転は、転倒事故などを起こす原 因となり、死亡または重大な傷害に至る可能 性があります。
取扱説明書に記載されたタイヤの空気圧を守 り、規定の数値を超えてすり減ったタイヤは 交換してください。
《空気圧の点検》
タイヤの接地部のたわみ状態を見て、空気圧が適 当であるかを点検します。 タイヤ接地部のたわみ状態が異状な場合は、タイ ヤが冷えている状態でタイヤゲージを使用し、適 正な空気圧に調整してください。
簡単なメンテナンス
タイヤの空気圧は徐々に低下します。また、タイヤ によっては空気圧不足が見た目ではわかりづらい ものもあるため、少なくとも一カ月に一度はタイ ヤゲージを使用して空気圧の点検を行ってくださ い。 走行後のタイヤが温まっている状態ではタイヤの 空気圧は高くなることがありますので、必ず冷え た状態で調整してください。
タイヤの空気圧
1人乗車時 前輪
後輪
2人乗車時 前輪
後輪
200 kPa (2.00 kgf/cm 225 kPa (2.25 kgf/cm 200 kPa (2.00 kgf/cm 250 kPa (2.50 kgf/cm )
) ) )
《亀裂と損傷の点検》
タイヤの全周に亀裂や損傷及び釘、石、その他の異 物が刺さったり、かみ込んだりしていないかを点 検します。
道路の縁石等にタイヤ側面を接触させたり、大き な凹みや突起物を乗り越した時は、必ず点検して ください。
《異状な摩耗の点検》
タイヤの接地面が異状に摩耗していないかを点検 します。
タイヤの状態が異状な場合は、 販売店にご
Honda
相談ください。
《溝の深さの点検》
溝の深さに不足がないかをウェアインジケータ
(スリップサイン)により確認します。
ウェアインジケータがあらわれたときは、ただち に交換してください。 また、安全な走行のためトレッド中央部の溝の深 さが次の数値になったときは交換してください。
前輪 後輪
1.5 mm 2.0 mm
ウェアインジケータ 表示マーク
簡単なメンテナンス
《交換タイヤの選択について》
タイヤを交換するときは、必ず指定タイヤを使用 してください。 指定以外のタイヤは、操縦性や走行安定性に悪影 響を与えることがありますので使用しないでくだ さい。 タイヤの交換は、 販売店にご相談ください。
指定タイヤ
前輪
後輪
Honda
サイズ タイプ
サイズ タイプ
120/80 14M/C 58S BRIDGESTONE IRC
150/70 13M/C 64S BRIDGESTONE IRC
HOOP B03 SS530F
HOOP B02 SS530R
指定以外のタイヤを取付けると、操縦性や走 行安定性に悪影響を与えることがあります。 そのことが原因で転倒事故などを起こし、死 亡または重大な傷害に至る可能性があります。
タイヤ交換時には、必ず取扱説明書に記載さ れた指定タイヤを取付けてください。
チューブレス チューブレス
チューブレス チューブレス

エンジンオイル

エンジンの性能を維持するためには、定期的なエ ンジンオイルの点検・補給が必要です。 汚れたオイルや古くなったオイルは、エンジンに 悪影響を与えますので、早めに交換してください。
エンジン停止直後のメンテナンスは、エンジン本 体、マフラやエキゾーストパイプなどが熱くなっ ています。ヤケドにご注意ください。
《オイル量の点検》
平坦地でメインスタンドを立て、エンジンを
1.
3〜5分間アイドリングさせます。 エンジン停止2〜3分後にオイルレベルゲー
2.
ジを外します。 布等でオイルレベルゲージについたオイルを
3.
拭きます。 オイルレベルゲージをねじ込まず差し込みま
4.
す。
オイルがオイルレベルゲージの上限と下限の
5.
間にあることを確認します。 オイル量が下限に近かったら、上限まで補給 します。 エンジンオイルの補給は、次ページ参照。 オイルレベルゲージを確実に取付けます。
6.
オイルレベルゲージ
上限
下限
簡単なメンテナンス
《オイルの補給》
推奨オイル
純正オイル(4サイクル二輪車用)
Honda
JASO
T903規 格
ウルトラE1
相当品をご使用の場合
オイル容器の表示を確認し、下記のすべての規格 を満たしているオイルをお選びください。
SAE規格
10W-30 SJMB
API分類
銘柄やグレードの異なるオイルを混用しな いでください。また、低品質オイルや高品質 オイルでもこの車に適合しないオイルは、 使用しないでください。 オイルが変質したり、適合しないため、この 車本来の性能が発揮できないばかりでなく、 エンジンの故障や損傷の原因となります。
JASO T 903 MB SAE API SG SH SJ
相当品がすべての規格を満たしている場合でも特 性が異なりこの車に適合しない場合があります。
規格(二輪車用オイル規格):
規格:外気温に応じ ページの表から選択
分類: 、 級相当
94
規格マークの入っている相当品を使用 する場合、エナジーコンサービングを取得 したオイルには摩擦係数の低いものがあ り推奨しません。
推奨します推奨しません
JASO T 903API
規格とは4サイクルエンジン オイルの性能を分類する規格です。なお、 規格に適合し届け出されたオイルの容器 には、次の表示があります。
上段:オイル販売会社の
整理番号
下段:性能分類の表示
MB
性能であること
を示しています
簡単なメンテナンス
外気温と粘度との関係 交換時期 エンジンオイルは、外気温に応じた粘度のものを 下表にもとづきお使いください。
初回: または1か月
1,000 km
以後: または1年ごと
10,000 km
(SAE 規格)
(外気温)
エンジンオイルの交換は、 販売店にご相談 ください。
Honda
補給のしかた
平坦地でメインスタンドを立て、エンジンを
1.
3〜5分間アイドリングさせます。 エンジン停止2〜3分後にオイルレベルゲー
2.
ジを外します。 布等でオイルレベルゲージに付いたオイルを
3.
拭きます。 オイルレベルゲージでオイル量を確認しなが
4.
ら、注入口よりオイルをオイルレベルゲージ の上限まで補給します。
補給するときは、オイル注入口からごみなど が入らないようにしてください。また、オイル をこぼしたときは完全に拭き取ってください。
オイルレベルゲージを確実に取付けます。
5.
オイルは規定量より多くても少なくても、 エンジンに悪影響を与えます。
オイルレベルゲージ
上限
下限
注入口
簡単なメンテナンス
冷却水
《冷却水量の点検》
冷却水量は車体前方の内側から点検できます。
平坦地で車体を垂直にします。
1.
冷却水がリザーバタンクの上限と下限の間に
2.
あることを確認します。 水量が下限に近かったら、上限まで補給しま す。 冷却水の補給は、次ページを参照してくださ い。
冷却水の減り具合が著しいときは、ラジエータ本 体、キャップ、ホースなどからの水漏れが考えられ ます。 また、リザーバタンクに冷却水がない場合も異常 です。
販売店にご相談ください。
Honda
下限
上限
リザーバタンク
《冷却水の補給》
補給はリザーバタンクのキャップから行い、通常 はラジエータキャップを外さないでください。
エンジンが熱いときにラジエータキャップを 外すと、冷却水が噴き出し、重いヤケドを負い ます。
ラジエータキャップを外す前には、必ずエン ジン、ラジエータが冷えていることを確認し てください。
指定以外のラジエータ液や不適当な水を使 うとサビなどの原因となります。
簡単なメンテナンス
冷却水指定液
純正ウルトララジエータ液
Honda
指定液の濃度を上水道(軟水)で下記濃度に薄めて お使いください。
指定濃度:30%(寒冷地は50% )
濃度による不凍温度は、 30%の場合 − まで 50%の場合 − まで
補給のしかた
チケットボックスのカバーを開けます。
1.
(48ページ参照 )
スクリューを取外します。
2.
シールゴムがはがれないように、チケットボ
3.
ックスの左右のふちを内側に押し上げて、フ
ックを外します。
チケットボックスのカバーを閉じ、チケット
4.
ボックスを引き抜いて取外します。
16°C 37°C
チケット ボックス
チケットボックス
カバー
フック
スクリュー
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