
運転する前に必ずこの取扱説明書
をお読みください。
取扱説明書
SHADOW Phantom <750
>

Honda
車をお買いあげいただきありがとうございます。
安全に留意し快適なバイクライフをお楽しみください。
お車の引き渡しについて 運転免許について
お買いあげになりましたら、 販売店にてこ
★★
の取扱説明書と共に「メンテナンスノート」を受取
り、下記の説明を受けてください。
お車の正しい取扱いかた
保証内容と保証期間
点検・整備について
車両受領書・保証書受領書の記入・捺印
Honda
この車を一般公道で運転するには、運転免許が
必要です。ご自身の免許で運転できるか、確認し
てください。
この車の排気量:
排気量により必要な免許が異なります。
この車の乗車定員は、運転者を含め2人です。
★
なお、運転免許を取得後1年未満の方は、法令に
より2人乗りはできません。
745 cm
(cc)
排出ガス規制について
この車は排出ガス規制適合車です。
★
SHADOW Phantom 750
−
(型):
EBL RC53
平成19年排出ガス規制適合車
〈〉

取扱説明書について 安全に関する表示について
この取扱説明書には、お車の正しい取扱いかた、
★
安全な運転のしかた、簡単な点検の方法などに
ついて説明してあります。
「安全に関する表示」「安全運転のために」「メン
テナンスを安全に行うために」は重要ですので、
しっかりお読みください。
車の取扱いを十分にご存じの方も、この車独自
★
の装備や取扱いがありますので、運転する前に
必ずこの取扱説明書をお読みください。
また、メンテナンスノートもぜひお読みくださ
い。
車を譲られる場合、次の方にこの取扱説明書お
★
よびメンテナンスノートをお渡しください。
車の仕様、その他の変更により、この本の内容と
★
実車が一致しない場合があります。ご了承くだ
さい。
★
販売店で取付けられた アクセサリ
Honda Honda
ーなどの取扱いについては、その商品に付属の
取扱説明書をお読みください。
★安全に関する表示
「運転者や他の方が傷害を受ける可能性のある
こと」を回避方法と共に、下記の表示で記載して
います。これらは重要ですので、しっかりお読み
ください。
指示に従わないと、死亡または
重大な傷害に至るもの
指示に従わないと、死亡または
重大な傷害に至る可能性がある
もの
指示に従わないと、傷害を受け
る可能性があるもの
★その他の表示
お車のために守っていただき
たいこと
知っておいていただきたい
こと
知っておくと便利なこと

目次
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・安全運転のために ・6
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・触媒装置について ・13
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・各部の名称 ・14
・・・・・・・・・・・・・・・・・・メータの見かた、使いかた ・16
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・計器類 ・16
・・・・・・・・・・・・・・・速度計(スピードメータ) ・16
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・切換えスイッチ ・16
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ディスプレイ ・17
・・・・・・・・・・・・・積算距離計(オドメータ) ・18
・・・・・・・・・区間距離計(トリップメータ) ・18
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・時計 ・19
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・警告灯・表示灯 ・21
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・油圧警告灯 ・21
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・水温警告灯 ・22
PGM-FI
前照灯上向き表示灯
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・警告灯 ・23
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・燃料残量警告灯 ・23
(HISS)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・方向指示器表示灯 ・26
・・・・・・・・・(ハイビームパイロットランプ) ・26
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ニュートラル表示灯 ・26
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・スイッチの使いかた ・27
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・メインスイッチ ・27
前照灯上下切換えスイッチ
・・・・・・・(ヘッドライト上下切換えスイッチ) ・29
・・・・・・・・・・・・・・・エンジンストップスイッチ ・30
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・スタータスイッチ ・31
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ホーンスイッチ ・31
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・方向指示器スイッチ ・32
・・・イモビライザーシステム 表示灯 ・24

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・装備の使いかた ・33・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・燃料の補給 ・47
・・・・・・・・・・・イモビライザーシステム ・33
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヘルメットホルダ ・39
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハンドルロック ・40
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・サイドカバー ・41
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・シート ・42
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・正しい運転操作 ・49(HISS)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンのかけかた ・49
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・チェンジのしかた ・51
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・走りかた ・52
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキの使いかた ・54
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・書類入れ ・43
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・携帯工具入れ ・44
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・リヤクッションの調整 ・45
・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキペダルの高さ調整 ・46

目次
・・・・・・・・・・・メンテナンスを安全に行うために ・56
・・・・・日常点検、定期点検、簡単なメンテナンス ・59
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・日常点検 ・61
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・定期点検 ・64
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・簡単なメンテナンス ・65
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキ ・66
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・前輪ブレーキ ・66
・・・・・・・・・・・・・ブレーキ液の量の点検 ・66
・・・・・・・ブレーキパッドの摩耗の点検 ・67
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・後輪ブレーキ ・68
・・・・・・・ブレーキペダルの遊びの点検 ・68
・・・・・・・ブレーキシューの摩耗の点検 ・70
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・タイヤ ・71
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・空気圧の点検 ・71
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・亀裂と損傷の点検 ・72
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・異状な摩耗の点検 ・73
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・溝の深さの点検 ・73
・・・・・・・・・・・交換タイヤの選択について ・74
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンオイル ・75
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オイル量の点検 ・75
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オイルの補給 ・76
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・冷却水 ・80
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・冷却水量の点検 ・80
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・冷却水の補給 ・81
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クラッチ ・83
・・・・・・・・・クラッチレバーの遊びの点検 ・83
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・バッテリ ・85
・・・・・・・・・バッテリターミナル部の清掃 ・86
・・・・・・・・・・・・バッテリの取付け、取外し ・87
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヒューズ ・88
・・・・・・・・・・・・・・・・ヒューズの点検、交換 ・88
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エアクリーナ ・91
・・・・・・・エアクリーナエレメントの交換 ・91
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ケーブル・ワイヤ類 ・92
・・・・・・・・・・・・ケーブル・ワイヤ類の点検 ・92
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブリーザドレン ・93
・・・・・・・・・・・・・・・ブリーザドレンの清掃 ・93

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・車のお手入れ ・94
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・つや消し塗装の取扱い ・97
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・保管のしかた ・98
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・地球環境の保護について ・99
・・・・・・・お車および部品等の廃棄をするとき ・99
・・・・・・・・・・・・・・・・・・色物部品をご注文のとき ・102
・・・・・・・・・・・・・・マフラの純正マークについて ・102
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フレーム号機 ・103
・・・・・・・・・・・・・・・・・・オーバーヒートしたとき ・104
・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンが始動しないとき ・105
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・主要諸元 ・106
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・サービスデータ ・108

安全運転のために
ここであげた項目は、日常この車を取扱う上で必
要な基本的なものです。これらの項目をいつもお
守りいただき、安全運転を心がけてください。
運転する前に
日常点検を行ってください。
車は常に清潔に手入れをし、定められた点検整
備を必ず行いましょう。
日常点検は、 ページ参照。
定期点検を実施してください。
定期点検は、 ページ参照。
61
64

ガソリンの補給は、必ずエンジンを止め、火気厳
禁で行ってください。
排気ガスには、一酸化炭素などの有害な成分が
含まれています。エンジンは、風通しの良い場所
でかけてください。

安全運転のために
服装
運転者と同乗者は、必ずヘルメットを着用して
ください。これは、法令でも定められています。
ヘルメットの着用は、あごひもを確実に締める
など、正しく行ってください。
ヘルメットは二輪車用で 、 マークか マ
ークのあるものをお勧めします。頭にしっくり
合って圧迫感のないものをお選びください。
保護具や保護性の高い服を着用してください。
フェイスシールドまたはゴーグルの使用
くるぶしまで覆い、かかとのある靴の着用
−二輪車用ブーツが望ましい
摩擦に強い皮製の手袋の着用
長ズボンと長袖のジャケットの着用
明るく目立つ色の動きやすい服装で体の露
−
出の少ないものを着用してください。
−
すその広いズボンや袖口の広いジャケット
は、ブレーキやチェンジ操作のじゃまにな
り思わぬ事故の原因にもなりますので避け
てください。
PSC SG JIS
ヘルメットを正しく着用していないと、万一
の事故の際、死亡または重大な傷害に至る可
能性が高くなります。
運転者と同乗者は乗車時、必ずヘルメット、保
護具および保護性の高い服を着用してくださ
い。

乗りかた
走行中は、運転者は両手でハンドルを握り、両足
をステップに置いてください。
からだを保持してください。運転者は、同乗者の
乗車姿勢を確認してください。
急激なハンドル操作や、片手運転は避けてくだ
さい。
これは、すべての二輪車の安全運転の原則です。同乗者は、両足を後席用ステップに置き、両手で

安全運転のために
荷物
荷物を積んだときは、積まないときにくらべて
操縦安定性が変わります。積載するときは、積
み過ぎない、荷物を固定するなど十分注意し、
安全に走行してください。
ハンドルの近くに物を置くと、ハンドル操作が
できなくなる場合があります。物を置かないで
ください。
ヘッドライトレンズの前を荷物等でさえぎらな
いでください。過熱によりレンズが溶けたり、荷
物等まで損傷する場合があります。
改造
車の構造や機能に関係する改造は、操縦性を悪
化させたり、排気音を大きくしたり、ひいては車
の寿命を縮めることがあります。
不正改造は法律に触れることは勿論、他の迷惑
行為となります。
このような改造に起因する場合は、保証が受け
られません。
この車は平成 年排出ガス規制適合車です。
排出ガス濃度を劣化させるような不正改造は行
わないでください。
また、マフラには排出ガスを浄化する触媒装置
が内蔵されています。
他のマフラをこの車に取付けると、排出ガス規
制に適合しなくなる可能性があります。
マフラを交換する場合は、 販売店にご相
談ください。
19
Honda

駐車
駐車するときは サイドスタンドでの駐車について
盗難防止のため、車から離れるときは必ずハンド
ルロックをかけ、キーを抜いてお持ちください。
水平でしっかりした地面の場所に駐車してくだ
さい。
交通のじゃまにならない安全な場所を選んで駐
車しましょう。
やむをえず傾斜地、砂利を敷いた所、でこぼこな
所、地面の軟らかい所等に駐車せざるを得ない
ときは、車の転倒・動き出しのないよう、安全処
置に十分留意してください。
車は水平な場所にハンドルを左にきって駐車しま
しょう。
ハンドルを右にきった状態での駐車は、車が不安
定になり、転倒するおそれがあります。

安全運転のために
マフラなどが熱くなっています。他の方が触れ
ることのない場所に駐車しましょう。
エンジン回転中および停止後しばらくの間はマ
フラ、エンジンなどに触れないでください。
マフラ、エンジンなどは、エンジン回転中およ
び停止後しばらくの間は熱くなっています。
このとき、マフラ、エンジンなどに触れるとヤ
ケドを負う可能性があります。
エンジン回転中および停止後しばらくの間
はマフラ、エンジンなどに触れないでくだ
さい。
他の方がマフラ、エンジンなどに触れるこ
とのない場所に駐車してください。

触媒装置について
触媒装置の働き
この車のマフラには、触媒装置が内蔵されていま
す。
触媒装置の働きにより、排出ガスに含まれる一酸
化炭素()、炭化水素()、窒素酸化物()の
CO HC NOx
3つの有害物質の排出量を低減します。
可燃物には注意を
触媒装置は高温になります。枯れ草や紙、油、木材
など燃えやすいものがあるところには駐停車しな
いでください。
触媒装置を大切に
不適切な取扱いをすると触媒温度が異常に高くな
り焼損するおそれがありますので、次のような取
扱いはしないでください。
《不適切な取扱いの例》
走行中にメインスイッチのキーを操作すること。
エンジンを止めるとき、空ぶかし直後にメイン
スイッチのキーを切ること。
触媒装置が損傷したまま使用すると排出ガス濃度
を劣化させるだけではなく、この車本来の性能を
発揮できなくなりますので次のことをお守りくだ
さい。
燃料は必ず無鉛ガソリンをご使用ください。
定められた点検整備を実施してください。
点火系、充電系、燃料系の不調は触媒装置に大き
く影響を与えますので、エンジン不調を感じた
ときはただちに 販売店で点検を受けてく
ださい。
Honda

各部の名称
ヒューズボックス(P.89)
メインヒューズ(P.90)
バッテリ(P.85)
燃料タンクキャップ(P.48)
前輪ブレーキレバー
ハンドルロック(P.40)
後輪ブレーキペダル
(P.46)
後席用ステップ
エアクリーナ(P.91)
ブリーザドレン(P.93)
オイルレベルゲージ(P.75)

メインスイッチ(P.27)
クラッチレバー
チェンジペダル
サイドスタンド
書類入れ(P.43)
携帯工具入れ
(P.44)
ヘルメットホルダ
(P.39)
後席用ステップ
ラジエータリザーバタンク(P.80)

メータの見かた、使いかた
計器類
速度計(スピードメータ)
走行中の速度を示します。目盛は と で併
記してあり、 は外側の目盛で表示しています。
法定速度を守り安全走行してください。
切換えスイッチ
積算距離計(オドメータ)、区間距離計(トリップメ
ータ)、時計の表示切換え(ページ)、区間距離計
のリセット( ページ)、時刻合わせ( ページ)、イ
モビライザーシステム()表示灯の点滅/非
点滅の設定( ページ)を行います。
安全運転に支障をきたすおそれがありますので走
行中は切換えスイッチの操作は行わないでくださ
い。
km/h
18
25
km/h mph
18
19
HISS
切換えスイッチ
速度計
(スピードメータ)

ディスプレイ
時計、区間距離計(トリップメータ)、積算距離計
(オドメータ)の表示を行います。
《初期表示》
メインスイッチのキーを の位置にすると、す
べての表示があらわれます。
このとき表示されない部分がある場合は、お買い
上げの 販売店で点検を受けてください。
Honda
時計はメインスイッチを にすると、消灯
します。
‘‘ON’’
‘‘OFF’’
初期表示

メータの見かた、使いかた
積算距離計、区間距離計、時計
表示の切換え
切換えスイッチを押すごとに表示が右図のように
変わります。
積算距離計(オドメータ)
走行した総距離を の単位で示します。
区間距離計(トリップメータ)
メータをリセット(に戻す)した時点からの走
行距離を示します。
区間距離計(トリップメータ)には、
のモードがあります。
TRIP 2
区間距離計のリセット
またはの状態で切換えスイッ
TRIP 1 TRIP 2
チを2秒以上押し続けます。
リセットのときは表示されている方だけ(例えば
が表示されていればだけ)がリ
TRIP 1 TRIP 1
セットされます。
km
0
TRIP 1
積算距離計
(オドメータ)
切換えスイッチ
区間距離計
(トリップメータ)
時計

時計
時計は24時間表示で時刻を表示します。
《時刻の合わせかた》
メインスイッチのキーをの位置にしま
1.
ON
す。切換えスイッチを押してディスプレイを
時計表示にします。
切換えスイッチを2秒以上押し続けます。時
2.
計が時刻修正モードに切換わり、時の表示
が点滅します。
切換えスイッチを押し時を修正します。
3.
切換えスイッチ
時計
切換えスイッチ

メータの見かた、使いかた
切換えスイッチを2秒以上押し続けて時を
4.
決定します。決定と同時に分が点滅します。
切換えスイッチを押し分を修正します。
5.
時刻の設定が終わりましたら切換えスイッチ
6.
を2秒以上押し続けるか、またはメインスイ
ッチをにしてください。表示の点滅が
OFF
消え、通常表示に戻ります。
時刻修正時、約30秒間ボタンの操作がない場合、時
計の修正は無効となり、修正前の時刻に戻ります。
切換えスイッチ
バッテリ交換などでバッテリコードを取外し、再
び取付けたとき、表示は0:00になります。
時計はメインスイッチをにすると、消灯
します。
OFF
切換えスイッチ

警告灯・表示灯
油圧警告灯
エンジン回転中、エンジン内部を潤滑しているオ
イルの圧力が低下すると点灯します。
エンジン回転中に点灯した場合は、ただちに安全
な場所に停車してエンジンを止め、エンジンオイ
ル量を点検してください。
エンジンオイルが減っていないのに点灯している
ときや、エンジンオイルを補給しても点灯すると
きは、ただちに 販売店にご相談ください。
エンジンオイル量の点検は、 ページ参照。
油圧警告灯が点灯したまま走行しないでく
ださい。エンジンが破損するおそれがあり
ます。
Honda
75
油圧警告灯は、メインスイッチをに
すると点灯し、エンジンを始動すると同時
に消灯するのが正常です。
油圧警告灯
ON

メータの見かた、使いかた
水温警告灯
メインスイッチがのとき、エンジン冷却水
の温度が規定以上になると点灯します。
エンジン回転中に点灯した場合、オーバーヒート
のおそれがあります。ただちに安全な場所に停車
してください。
処置手順は、 ページ参照。
水温警告灯が点灯したまま、走行を続ける
とエンジン故障の原因となります。
高温下での長時間にわたるアイドリングに
より警告灯が点灯する場合があります。こ
の場合は、走行してエンジンを冷やすか、ま
たはエンジンが冷えるまで停止してくださ
い。
ON
104
水温警告灯

警告灯
PGM-FI
エンジンストップスイッチが()、メイン
スイッチがのとき システムに異常が
あると点灯します。
警告灯が点灯した場合は高速走行を避け、ただち
に 販売店にご相談ください。
Honda
燃料残量警告灯
燃料タンク内のガソリンが少なくなると点灯しま
す。燃料残量警告灯が点灯したときは、早めにガソ
リンを補給してください。
燃料残量警告灯が点灯したときの燃料有効残量:
約
3.3
ON PGM-FI
警告灯はエンジンストップスイッ
PGM-FI
チを()、メインスイッチを
にすると点灯し数秒後に消灯するのが正常
です。
RUN ON
RUN
燃料残量警告灯は、メインスイッチを
にすると点灯し数秒後に消灯するの
ON
が正常です。
燃料残量警告灯
警告灯
PGM-FI

メータの見かた、使いかた
イモビライザーシステム 表示灯
エンジンストップスイッチが の状態
でメインスイッチを にすると、イモビライザ
ーシステム の作動により表示灯が点灯し、
数秒後に消灯することで、エンジンの始動が可能
であることを示します。
消灯しない場合、エンジンの始動はできません。
もし、消灯しない場合、メインスイッチを に
し、キーを抜き、再度キーを差し込み、メインスイ
ッチを にしてください。それでも消灯しない
ときは、 〜 ページを確認してください。
メインスイッチを にしたあと、24時間の間、
2秒間隔で点滅します。また、この点滅をしないよ
うにすることもできます( ページ参照)。25
(HISS)
‘‘ON’’
3435
(HISS)
‘‘ ’’ (RUN)
‘‘ON’’
‘‘OFF’’
‘‘OFF’’
エンジンストップスイッチが
の位置ではメインスイッチを にして
も、イモビライザーシステム 表示灯
は点灯しません。
エンジンストップスイッチを
にしてください。
イモビライザーシステム 表示灯
‘‘ ’’ (OFF)
‘‘ON’’
(HISS)
‘‘ ’’ (RUN)
(HISS)

(HISS)
イモビライザーシステム 表示灯は、メイン
スイッチをにしたあと、2秒間隔で点滅し、
点滅開始から24時間が経過すると自動的に点滅は
止まります。
また、以下の操作を行うことで、点滅しないように
することができます。
切換え操作を行う時は、イモビライザーシステム
(HISS)
ださい。
イモビライザーシステム 表示灯の初期点灯
については、33ページを参照してください。
1.
2.
再び、イモビライザーシステム 表示灯を点
滅させるには、上記の操作を行うことで点滅を開
始します。
OFF
表示灯の初期点灯が終了してから行ってく
メインスイッチをにします。
積算距離計(オドメータ)を表示させた状態で
切換えスイッチを押したままメインスイッチ
をにします。
OFF
(HISS)
(HISS)
ON
(HISS)
イモビライザーシステム については ペ
ージを参照してください。
メインスイッチがのとき、イモビラ
イザーシステム 表示灯が点滅してい
なくても、イモビライザーシステム
は作動しています。
切換えスイッチ
積算距離計
(オドメータ)
(HISS)
OFF
(HISS)
イモビライザーシステム
表示灯
(HISS)
33イモビライザーシステム 表示灯の点滅
(HISS)

メータの見かた、使いかた
方向指示器表示灯
方向指示器が点滅しているときに点滅します。
前照灯上向き表示灯(ハイビームパイロットラン
プ)
照射角が上向きのときに点灯します。
ニュートラル表示灯
メインスイッチのキーがの位置にありチェ
ンジがニュートラルの位置にあるとき点灯します。
ON
前照灯上向き表示灯
方向指示器表示灯
ニュートラル表示灯

スイッチの使いかた
メインスイッチ
メインスイッチは電気回路の断続を行います。
キーの
位置
ON
OFF
走行中はメインスイッチのキーを操作しないでく
ださい。
メインスイッチのキーをの位置にすると
電気系統は作動しません。走行中にメインスイッ
チのキーを操作すると思わぬ事故につながるおそ
れがありますので必ず停車してから操作してくだ
さい。
作用
始動・昼夜間走行
前照灯(ヘッドライト)
などが常時点灯する
ホ−ン・方向指示器・制動
灯(ストップランプ)など
が使える
停止
電気回路を全部遮断する
OFF
キーの
脱着
抜けない
抜ける
メインスイッチ
メインスイッチのキー
OFF ON

この車はメインスイッチをにすると
ON
前照灯(ヘッドライト)が常時点灯します。
エンジンをかけずにの状態にしてお
ON
くと、バッテリあがりの原因となります。
金属製キーホルダは、使用しないでくださ
い。また、メインスイッチのキーにリングな
どで他のキーをつなげないでください。
走行中、キーホルダや他のキーがまわりの
カバー類に当たり、これを傷つけます。
キーホルダは、布または皮製をお勧めしま
す。
車をはなれるときは、ハンドルロックをか
けて必ずキーを抜いてお持ちください。

前照灯上下切換えスイッチ
(ヘッドライト上下切換えスイッチ)
《前照灯(ヘッドライト)の上下切換え》
前照灯上下切換えスイッチを押して行います。
()・・・前照灯(ヘッドライト)が上向き
HI
()・・・前照灯(ヘッドライト)が下向き
LO
昼間は、下向き(ロービーム)に点灯しましょう。
前照灯上下切換えスイッチ
(ヘッドライト上下切換えスイッチ)

スイッチの使いかた
エンジンストップスイッチ
エンジンストップスイッチは、転倒など非常の場
合に、手もとですぐにエンジンを止めるために設
けたものです。
通常は()の位置にしておいてくださ
い。
()の位置ではエンジンはかかりませ
ん。
エンジンストップスイッチは非常の場合以外は使
用しないでください。走行中にエンジンストップ
スイッチを → → にすると、エンジン
回転が不円滑となり、走行不安定の原因となりま
す。またエンジンにも悪影響をおよぼすおそれが
あります。
非常時にエンジンストップスイッチでエン
ジンを停止した場合、忘れずにメインスイ
ッチをにしてください。のま
まにしておくと、バッテリあがりの原因と
なります。
RUN
OFF
RUN OFF RUN
OFF ON
エンジンストップスイッチ

スタータスイッチ
スイッチを押している間、スタータモータが回転
し、エンジンを始動させます。
スタータモータを連続して回転させないで
ください。消費電力が多いため、バッテリが
あがるおそれがあります。
エンジンストップスイッチが
()のときはスタータモータは回転し
OFF
ません。
スタータモータ作動時はヘッドライトが消
灯します。
ホーンスイッチ
メインスイッチがのとき、ホーンスイッチ
を押すとホーンが鳴ります。
ON
スタータスイッチ
ホーンスイッチ

スイッチの使いかた
方向指示器スイッチ
右左折する時や、進路変更する場合には方向指示
器で合図します。
《使いかた》
メインスイッチのキーをにしてスイッチを
入れると、方向指示器が作動します。
解除は、方向指示器スイッチを押して行います。
・・・・・右 折
・・・・・左 折
ON
方向指示器スイッチは、自動的に解除しま
せん。使用後は、必ず解除してください。つ
けたままにしておくと他の方に迷惑となり
ます。
電球(バルブ)は、正規のワット数以外のも
のを使用すると、方向指示器が正常に作動
しなくなります。必ず正規のワット数のも
のを使用してください。
方向指示器スイッチ

装備の使いかた
イモビライザーシステム
(HISS)
この車はイモビライザーシステム を装備し
ています。
イモビライザーシステム はメインスイッチ
を にしたとき、キーとメインスイッチにある
‘‘ON’’
アンテナの間で通信を行い、登録されたキー以外
ではエンジンを始動できないようにしたシステム
です。
(HISS)
(HISS)
エンジンストップスイッチが の状態
でメインスイッチを にすると、イモビライザ
ーシステム 表示灯が点灯し、数秒後に消灯
することでエンジンの始動が可能であることを示
します。
消灯しない場合、エンジンの始動はできません。
もし、消灯しない場合、メインスイッチを に
し、キーを抜き、再度キーを差し込み、メインスイ
ッチを にしてください。それでも消灯しない
ときは、 〜 ページを確認してください。3435
(HISS)
‘‘ON’’
‘‘ON’’
‘‘ ’’ (RUN)
‘‘OFF’’
イモビライザーシステム 表示灯
(HISS)

装備の使いかた
イモビライザーシステム 表示灯が消灯しな
いとき。
イモビライザーシステム 表示灯が消灯しな
いときは以下を確認してください。
他のイモビライザーシステムのキー(予備のキー
も含む)がメインスイッチの近くにある。
通信不良の場合があります。
メインスイッチのキーは、他のイモビライザー
システムのキー(予備のキーも含む)と分けて使
用してください。
(HISS)
(HISS)
メインスイッチのキーにシール等を貼っている。
通信不良の場合があります。
金属シール等は、はがしてください。

登録された専用のキーを使用していない。
登録された専用のキーを使用しないと、イモビ
ライザーシステム 表示灯は消灯しません。
(HISS)
登録された専用のキーを使用してください。
壊れたキーを使用している。
〜 ページを確認してください。
3637
壊れたキーを使用した場合、イモビライザーシ
ステム 表示灯は消灯しません。
(HISS)
別の登録された専用のキーを使用してください。
以上のこと以外で、イモビライザーシステム
()表示灯が消灯しない場合は 販売店
HISS Honda
にご相談ください。

装備の使いかた
メインスイッチのキー
メインスイッチのキーにはイモビライザーシステ
ム の電子部品が内蔵されています。取扱い
(HISS)
には次のことをお守りください。
キーを無理に曲げたり、強い衝撃を与えたりしな
いでください。
電子部品の破損の原因となります。
長時間、直射日光にさらしたり、高温下で放置した
りしないでください。
電子部品のデータ異常の原因となります。

削ったり、穴を開けたりしないでください。
電子部品の破損の原因となります。
強い磁気を帯びた場所に置かないでください。
電子部品のデータ異常の原因となります。

装備の使いかた
メインスイッチのキーを紛失しないようにしてく
ださい。
メインスイッチのキーをすべて紛失した場合、
PGM-FI/IGN
PGM-FI/IGN
備のキーを作成することをおすすめします。
予備のキーの作成については、専用のキーおよび
イモビライザーシステム()の再登録が必要
になりますので、お買い上げの 販売店へご
相談ください。
ユニットの交換が必要になります。
ユニットの交換を避けるため、予
HISS
Honda

ヘルメットホルダ
ヘルメットホルダは、駐車時のみに使用するもの
です。
走行時に使用すると、ヘルメットが運転を妨げた
り、車体に損傷を与えることがあります。また、ヘ
ルメットに損傷を与え保護機能を低下させます。
《使いかた》
メインスイッチのキーを左に回し、ヘルメッ
1.
トホルダピンのロックを解除します。
ヘルメットホルダピンにヘルメットの金具を
2.
かけ、ヘルメットホルダピンを押してロック
します。
ヘルメットホルダピン ヘルメットホルダ
メインスイッチのキー

装備の使いかた
ハンドルロック
盗難予防のため、駐車するときは必ずハンドルロ
ックをかけましょう。
チェーンロック等のご使用もおすすめします。
《かけかた》
ハンドルを左に切ります。
1.
ハンドルロックにメインスイッチのキーを差
2.
し込みます。
キーを押し込みながら右に180°回します。ロ
3.
ックがかかりにくい場合は、キーを回しなが
ら多少ハンドルを左右に動かしてください。
キーを抜きます。
4.
交通のじゃまにならない安全な場所を選ん
で駐車しましょう。
ハンドルが確実にロックされているか、ハ
ンドルを軽く左右に動かして確認してくだ
さい。
《かけかた》
回回すす
押押すす
《外しかた》
ハンドルロックにメインスイッチのキーを差
1.
し込みます。
キーを押し込みながら左に180°回します。
2.
走行前は、ハンドルを左右に切って切れ角が左右
均等であるかを確認してください。
回回すす
押押すす
《外しかた》
ハンドルロック

サイドカバー
エンジン停止直後は、エンジン本体、エキゾースト
パイプ、マフラなどが熱くなっています。ヤケドに
ご注意ください。
右図は左サイドカバーを示しています。右サイド
カバーも同じ要領で行ってください。
《取外し》
サイドカバーを手前に引き、フックをグロメ
1.
ットから外します。
サイドカバーを取外します。
2.
《取付け》
サイドカバーのフックをグロメットに差し込
1.
み、サイドカバーを取付けます。
サイドカバーを手前に引き、確実に取付けら
2.
れているかを確認します。
グロメット
フック
左サイドカバー

装備の使いかた
シート
《取外し》
ボルトAとワッシャ、ボルトBを取外します。
1.
シートを後方へずらしながら持ち上げ、取外
2.
します。
《取付け》
シートの凸部をフレームに合わせ、差し込み
1.
ます。
ワッシャを右図のようにセットし、ボルトA、
2.
ボルトBを締付けます。
ボルトは確実に締付けてください。
ボルトAボルトB
凸部 ワッシャ

書類入れ
シートを取外すと、書類入れがあります。
取扱説明書やメンテナンスノートなどは、ビニー
ル袋に入れ、ここに格納してください。
(シートの取外し取付けは、 ページ参照)
洗車時、シートの下方から強く水をかけな
いでください。内部に水が入り書類等がぬ
れることがあります。
42
書類入れ

装備の使いかた
携帯工具入れ
左サイドカバーを取外すと、携帯工具入れがあり
ます。
携帯工具は、ここに格納してください。
(サイドカバーの取外し取付けは、 ページ参照)
携帯工具入れのカバーはメインスイッチのキー
をカバーに差し込み、左に回して開けます。
41
携帯工具
メインスイッチの
キー
携帯工具入れ
カバー

リヤクッションの調整
リヤクッションの強さは、5段に調整できます。体
重や路面の状態に応じて調整してください。
《スプリングの調整》
調整はピンスパナを使い、アジャスタを回して行
います。
アジャスタの回転順序は、1→2→3→4→5ま
たは5→4→3→2→1で行います。
アジャスタを直接1から5または5から1に無理
に回すとリヤクッションが破損します。
2が標準の強さで、1は弱く、3〜5と強くなり
ます。
左右の強さは、必ず同じにしてください。
ピンスパナ
13542
リヤクッション

装備の使いかた
ブレーキペダルの高さ調整
ブレーキペダルの高さは、若干の調整ができます。
調整はロックナットをゆるめアジャスタで行いま
す。
調整後、確実にロックナットを締付けてください。
ブレーキペダルの高さ調整を行った後は必ずブレ
ーキ調整をしてください。
(ブレーキ調整は68ページ参照)
アジャスタ
ロックナット

燃料の補給
《使用燃料》
無鉛レギュラーガソリン ガソリンは、燃えやすくヤケドを負ったり、爆
発して重大な傷害に至る可能性があります。
必ず無鉛ガソリンを補給してください。
補給するときは、無鉛ガソリンであること
を確認してください。
有鉛ガソリンを補給すると、触媒装置など
を損ないます。
高濃度アルコール含有燃料を補給すると、
エンジンや燃料系などを損傷する原因とな
ります。
軽油や粗悪ガソリン(長期間保管したガソ
リン)などを補給したり、不適切な燃料添加
剤を使うと、エンジンなどに悪影響を与え
ます。
ガソリンの補給は、必ずエンジンを止め、火気厳禁
で行ってください。
ガソリンを取扱う場合は、
エンジンを止めてください。また、裸火、火
花、熱源などの火元を遠ざけてください。
燃料補給は、必ず屋外で行ってください。
こぼれたガソリンは、すぐに拭き取ってく
ださい。
身体に帯電した静電気の放電による火花によ
り、気化したガソリンに引火し、ヤケドを負う
可能性があります。
ガソリンを補給するときは、
燃料タンクキャップを開ける前に車体や給
油機などの金属部分に触れて身体の静電気
を除去してください。
給油作業は静電気を除去した人のみで行っ
てください。

燃料の補給
《補給のしかた》
キーカバーを開け、メインスイッチのキーを
1.
差し込み右に回して、燃料タンクキャップを
開けます。
メインスイッチのキー
レベルプレート下端
ガソリンを注入口の下側にあるレベルプレー
2.
ト下端まで入れます。
ガソリンをレベルプレート下端以上に入れる
と、燃料タンクキャップのブリーザ孔からガ
ソリンがにじみ出ることがあります。
燃料タンクキャップを手で押して確実にキャ
3.
ップを取付け、メインスイッチのキーを抜き、
キーカバーを閉じます。
燃料タンクキャップがロックされないと、メ
インスイッチのキーは抜けません。
燃料タンク
キャップ
キーカバー

正しい運転操作
エンジンのかけかた
排気ガスには、一酸化炭素などの有害な成分が含
まれています。エンジンは、風通しの良い場所でか
けてください。
エンジン始動は、 ページの「始動手順」に従い行
ってください。
スタータスイッチを押して5秒以内でエン
ジンがかからないときは、一度メインスイ
ッチをに戻して10秒以上待ってか
ら再始動してください。
これはバッテリ電圧を回復させるためです。
無用の空ぶかしや長時間の暖機運転はしな
いでください。ガソリンの無駄使いになる
ばかりでなく、エンジン等に悪影響を与え
ます。
万一転倒した場合は、一旦メインスイッチ
をにしてください。再度、走行を行
OFF
う際は、各部の損傷状態や、走行に支障が無
いかを十分に確認してください。
50
OFF
この車には、サイドスタンドを出したまま
チェンジを入れると、自動的にエンジンが
停止するイグニッションカットオフ式サイ
ドスタンドを採用しています。スタートす
る前に、必ずサイドスタンドを格納してく
ださい。
エンジンをかけるときには、スロットルを
全開にしないでください。
スロットルを全開にしてエンジンを始動し
ようとすると、 ユニットが燃料の供
給を停止します。
この車は、セーフティスタータ機構を採用
していますので、チェンジが入った状態で
は、エンジンは始動しません。但しこの状態
でも、クラッチレバーを握ればエンジンは
始動します。
PGM-FI

正しい運転操作
《始動手順》
この車にはオートチョークが装備されています
のでエンジンが冷えているとき、暖まっていると
きにかかわらず以下の始動手順に従ってくださ
い。
エンジンストップスイッチが にな
っていることを確認します。
メインスイッチをにします。
2.
チェンジをニュートラルにします。(ニュート
3.
ラル表示灯で確認してください。)
スロットルグリップを閉じ、スタータスイッ
4.
チを押します。
5.1.エンジンがかかったら、サイドスタンドが確
実に格納してあることを確認してからスター
トしてください。
ON
(RUN)
この車は、転倒したとき、自動的にエンジン
を停止するシステムが装備されています。
エンジンを再始動するときは、システムの
作動を解除するためにメインスイッチを一
OFF
度にしてください。
エンジンがかからないときは、 ページ記載
の要領で確認してください。
105

チェンジのしかた
チェンジは、右図のような5段リターン式です。
変速は、スロットルグリップを一旦戻して、クラ
ッチレバーを完全に握ってから行います。
チェンジペダルの操作は、つま先で軽く行い、ペ
ダルにコツンと足ごたえのあるまで確実に操作
してください。無理をすると、チェンジ機構を痛
める原因となります。

正しい運転操作
走りかた
走行前に、サイドスタンドは完全に納まってい
るか確認してください。
車のスピードに応じてギヤを切換えることが必
要です。右表は、その速度範囲を示したものです。
不必要な急加減速をつつしんで走ることが、燃
料の節約と車の寿命をのばします。
1速
2速
3速
4速
5速
速度範囲
〜
055km/h
〜
10 90 km/h
〜
20 120 km/h
〜
30 145 km/h
40 km/h
以上
走行中に異音や異常を感じたときは、ただ
ちに 販売店で調べましょう。
Honda
発進は、できるだけ静かに行いましょう。
法定速度を守って走りましょう。
《慣らし運転》
適切な慣らし運転を行うと、その後のお車の性能
を良い状態に保つことができます。
この車は乗り始めてから を走行するまで
は急発進、急加速を避け控えめな運転をしてくだ
さい。
500 km

《シフトダウンのしかた》
追い越しするときなど、強力な加速が必要なとき
は、シフトダウンをすると加速力が得られます。
高い速度でのシフトダウンは、尻振りなどの原因
やエンジンの回転が上がり過ぎて、エンジン、ミッ
ションに悪影響を与えるだけでなく、最悪の場合
エンジン、ミッションがこわれます。右表の速度内
で行ってください。
5速→4速
4速→3速
3速→2速
2速→1速
シフトダウン可能限界速度
150 km/h
120 km/h
90 km/h
50 km/h
以下
以下
以下
以下

正しい運転操作
ブレーキの使いかた
ブレーキは、前輪ブレーキと後輪ブレーキを同
時に使いましょう。制動力を効果的に得るため
には、前輪ブレーキと後輪ブレーキを同時に使
う必要があります。
不必要な急ブレーキは避けましょう。急激なブ
レーキ操作は、タイヤをロックさせ車体の安定
性を損なうおそれがあります。
雨天走行や路面が濡れている場合、タイヤがロ
ックしやすく、制動距離が長くなります。スピー
ドを落として、余裕をもったブレーキ操作をし
てください。
連続的なブレーキ操作は、ブレーキ部の温度上
昇の原因となり、ブレーキの効きが悪くなるお
それがありますので避けてください。
水たまりを走行した後や雨天走行時には、ブレ
ーキの効き具合が悪くなることがあります。
水たまりを走行した後などは、安全な場所で周
囲の交通事情に十分注意し、低速で走行しなが
らブレーキを軽く作動させて、ブレーキの効き
具合を確認してください。もし、ブレーキの効き
が悪いときは、ブレーキを軽く作動させながら
しばらく低速で走行して、ブレーキのしめりを
乾かしてください。

《エンジンブレーキ》
スロットルグリップをもどすとエンジンブレーキ
がききます。さらにエンジンブレーキを必要とす
るときは4速、3速・・・・・とシフトダウンを行って
ください。
急激なシフトダウンは、尻振りなどやエンジン、ミ
ッションに悪影響を与える原因となります。
ページの表にしたがって行ってください。
長い下り坂、急な下り坂などでは、断続的なブレー
キ操作とエンジンブレーキを併用してください。
53

メンテナンスを安全に行うために
整備はエンジンを停止しキーを抜いた状態で行
ってください。
場所は、平坦地で足場のしっかりした所を選び、
スタンドを立てて行ってください。

エンジン停止直後のメンテナンスは、エンジン
本体、マフラやエキゾーストパイプなどが熱く
なっています。ヤケドにご注意ください。
排気ガスには、一酸化炭素などの有害な成分が
含まれています。しめきったガレージの中や、風
通しの悪い場所でエンジンをかけての点検はや
めてください。

メンテナンスを安全に行うために
走行して点検する必要があるときは、安全な場
所で周囲の交通事情に十分注意して行ってくだ
さい。
メンテナンスに工具を必要とするときは、適切
な工具を使用してください。

日常点検、定期点検、簡単なメンテナンス
お車をご使用の方の安全と車を快適にご使用いた
だくために、日常のお車の使用状況に応じて、お客
様の判断で適時行っていただく日常点検と、1年
毎(12か月毎)、2年毎(24か月毎)の定期点検整備
が義務づけられています。
安全快適にお乗りいただくために、必ず実施して
ください。
点検整備の方法を正しく行わないことや、不
適当な整備,未修理は、転倒事故などを起こす
原因となり、死亡または重大な傷害に至る可
能性があります。
点検整備は、取扱説明書・メンテナンスノー
トに記載された点検方法・要領を守り、必ず
実施してください。
異状箇所は乗車前に修理してください。
各点検、メンテナンス等については、以下のページ
をご覧ください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1か月目点検について ・60
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・交換部品について ・60
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・日常点検 ・61
・・・・・・・・・・・・・・・・・メンテナンス部品配置図 ・62
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・定期点検 ・64
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・簡単なメンテナンス ・65
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキ ・66
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・タイヤ ・71
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンオイル ・75
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・冷却水 ・80
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クラッチ ・83
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・バッテリ ・85
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヒューズ ・88
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エアクリーナ ・91
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ケーブル・ワイヤ類 ・92
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブリーザドレン ・93

日常点検、定期点検、簡単なメンテナンス
1か月目点検について 交換部品について
新車から1か月目(または、 時)は、特に初
1,000 km
期の点検整備が車の寿命に影響することを重視し、
点検を無料でお取扱いいたします。
お買いあげの 販売店で行ってください。
Honda
他の販売店にてお受けになると有料となる場合が
あります。
また、オイル代、消耗部品代および交換工賃等は実
費をいただきます。
点検整備の結果、部品の交換が必要となった場合
は、あなたのお車に最適な 純正部品をご
使用ください。
純正部品は、厳しい検査を実施し、 車に適合
するように作られています。
お求めは、 販売店にご相談ください。
Honda
純正部品には、次のマークがついています。
Honda
Honda
詳細については、別冊「メンテナンスノート」をご
覧ください。
3
小型自動車[ を超えるもの]は、1回目
250 cm (cc)
を登録日から3年後に、2回目以降は、2年毎に国
で定める継続検査を受けなければ使用できません。
期間満了前に必ずお受けください。
純正部品マーク

日常点検
日常点検
安全快適にご使用いただくために法令にしたがっ
て、日常のお車の使用状況に応じて、お客様の判断
で適時行う点検です。
点検時期の目安としては、長距離走行や洗車時、給
油時などに実施し、その結果をメンテナンスレコ
ードに記入してください。
この車に適用される点検項目は、右記「日常点検項
目」です。
下線のついている項目については、「簡単なメンテ
ナンス」に説明があります。 ページ以後を参照
してください。
また、点検項目の部位を次ページの「メンテナンス
部品配置図」で示します。参照してください。
点検方法・要領は、別冊「メンテナンスノート」をご
覧ください。
65
日常点検項目
ブレーキ
タイヤ
エンジン
灯火装置及び方向指示器
運行において異状が認められた箇所
レバーの遊び(油圧式)
ペダルの遊び
ブレーキの効き具合
ブレーキ液の量
空気圧
亀裂、損傷
異状な摩耗
溝の深さ
冷却水の量
エンジンオイルの量
かかり具合、異音
低速、加速の状態

日常点検
メンテナンス部品配置図
点検の方法・要領は、取扱説明書の「簡
単なメンテナンス」および別冊「メンテ
ナンスノート」をご覧ください。
ブレーキリザーバタンク
前輪ブレーキレバー
オイルレベルゲージ
後輪ブレーキペダル

ヘッドライト
前照灯上下切換えスイッチ
方向指示器スイッチ
ラジエータリザーバタンク
ストップ
テールランプ
フロントウインカ
ランプ
メインスイッチ
タイヤ
ライセンスランプ
リヤウインカランプ

定期点検
定期点検
定期点検は、道路運送車両法で定められた1年毎
(12か月毎)、2年毎(24か月毎)の点検と、使い始め
てから1か月目(または、 時)に行う点検
があります。
また、これらの点検項目のほかに が指定す
る点検整備項目もあります。
安全快適にお車をご使用いただくために、点検整
備を必ず実施してください。
点検整備の実施は、お客様の責任です。これは、ご
自身で行う場合も、他に依頼する場合も同様です。
ご自身で実施できない場合は、 販売店に
ご相談ください。
ご自身で実施する場合は、安全のためご自分の
知識と技量に合わせた範囲内で行ってください。
難しいと思われる内容については、 販売
店にご相談ください。
1,000 km
Honda
Honda
Honda
点検整備のデータは、 ページのサービスデー
タを参照してください。
点検結果は、別冊「メンテナンスノート」の定期点
検整備記録簿に記入し、大切に保存、携行してくだ
さい。
108

簡単なメンテナンス
簡単なメンテナンス
ここでは、通常行われることが多い簡単なメンテ
ナンス(点検整備)について説明しています。
ご自身の知識、技量に合わせた範囲内で、適切な工
具を使用し、メンテナンスを行ってください。
安全のため、技量や作業に必要な工具をお持ちで
ない場合は、 販売店にご相談ください。
Honda

簡単なメンテナンス
ブレーキ
前輪ブレーキ
《ブレーキ液の量の点検》
平坦地でスタンドを立て、ハンドルを動かし、リザ
ーバタンクキャップ上面を水平にします。
液面が下限()以上にあることを確認して
ください。
液面が下限以下の場合はブレーキパッドの摩耗が
考えられます。パッドの摩耗の点検を行ってくだ
さい。(次ページ参照)
ブレーキパッドが摩耗していない場合は、ブレー
キ系統の液漏れが考えられます。
異状箇所の修理やブレーキ液の補充は 販売
店にご相談ください。
指定ブレーキ液
Honda
LOWER
Honda
純正ブレーキフルード DOT4
銘柄の異なるブレーキ液を使用しないでく
ださい。
銘柄の異なるブレーキ液を使用すると、ブ
レーキ液が変質したりブレーキ装置の故障
の原因となることがあります。
下限

《ブレーキパッドの摩耗の点検》
ブレーキキャリパの下側からのぞいて、パッドの
摩耗限界溝がブレーキディスクの側面に達したら、
パッドの摩耗限界です。
摩耗限界に達したら、ブレーキパッドを左右同時
に交換してください。
ブレーキパッドの交換は、 販売店にご相談
ください。
Honda
ブレーキディスク
パッドパッド
ブレーキキャリパパッドの摩耗限界溝

簡単なメンテナンス
後輪ブレーキ
《ブレーキペダルの遊びの点検》
抵抗を感じるまで、手でブレーキペダルを押し、ペ
ダル先端の遊びの量が規定の範囲内にあることを
スケールなどで確認します。
20 30 mm
後輪ブレーキペダルの遊び:
規定の範囲を超えている場合は調整してください。
調整のしかた
ブレーキアーム部のアジャスタにより遊びを調整
します。
調整は、アジャスタを半回転ずつ回して行いま
す。
−
遊遊びびがが
少少ななくくななるる
アジャスタ
遊遊びびがが
多多くくななるる

調整後、ブレーキアームを押してアジャスタとピ
ンの間に隙間があることを確認します。
アジャスタ ブレーキアーム
押押すす
ピン
調整後は、ブレーキペダルの遊びを確認してくだ
さい。
ブレーキペダルの遊びの調整について、詳しくは
販売店にご相談ください。
Honda

簡単なメンテナンス
《ブレーキシューの摩耗の点検》
ブレーキペダルをいっぱいに押して、ブレーキア
ームの矢印とブレーキパネルの刻印が一致しない
ことを確認します。
一致する場合は、ブレーキシューの使用限界です
ので交換してください。
ブレーキシューの交換は、 販売店にご相談
ください。
Honda
刻印 矢印

タイヤ
車を安全に運転するには、タイヤを良い状態に保
つことが必要です。
常に適正な空気圧を保ってください。
また、規定の数値を超えてすり減ったタイヤは、使
用せず交換してください。
過度にすり減ったタイヤの使用や、不適正な
空気圧での運転は、転倒事故などを起こす原
因となり、死亡または重大な傷害に至る可能
性があります。
取扱説明書に記載されたタイヤの空気圧を守
り、規定の数値を超えてすり減ったタイヤは
交換してください。
《空気圧の点検》
タイヤの接地部のたわみ状態を見て、空気圧が適
当であるかを点検します。
タイヤ接地部のたわみ状態が異状な場合は、タイ
ヤが冷えている状態でタイヤゲージを使用し、適
正な空気圧に調整してください。

簡単なメンテナンス
タイヤの空気圧は徐々に低下します。また、タイヤ
によっては空気圧不足が見た目ではわかりづらい
ものもあるため、少なくとも一ヵ月に一度はタイ
ヤゲージを使用して空気圧の点検を行ってくださ
い。
空気圧は高くなることがありますので、必ず冷え
た状態で調整してください。
タイヤの空気圧
1人乗車時 前輪
後輪
2人乗車時 前輪
後輪
200 kPa (2.00 kgf/cm
200 kPa (2.00 kgf/cm
200 kPa (2.00 kgf/cm
250 kPa (2.50 kgf/cm )
)
)
)
《亀裂と損傷の点検》
タイヤの全周に亀裂や損傷及び釘、石、その他の異
物が刺さったり、かみ込んだりしていないかを点
検します。
道路の縁石等にタイヤ側面を接触させたり、大き
な凹みや突起物を乗り越した時は、必ず点検して
ください。走行後のタイヤが温まっている状態ではタイヤの

《異状な摩耗の点検》
タイヤの接地面が異状に摩耗していないかを点検
します。
タイヤの状態が異状な場合は、 販売店にご
Honda
相談ください。
《溝の深さの点検》
溝の深さに不足がないかをウェアインジケータ
(スリップサイン)により確認します。
ウェアインジケータがあらわれたときは、ただち
に交換してください。
また、安全な走行のためトレッド中央部の溝の深
さが次の数値になったときは交換してください。
前輪 後輪
1.5 mm 2.0 mm
ウェアインジケータ
表示マーク

簡単なメンテナンス
《交換タイヤの選択について》
タイヤを交換するときは、必ず指定タイヤを使用
してください。
指定以外のタイヤは、操縦性や走行安定性に悪影
響を与えることがありますので使用しないでくだ
さい。
タイヤの交換は、 販売店にご相談ください。
指定タイヤ
前輪
後輪
Honda
サイズ
タイプ
サイズ
タイプ
−
120/90 17M/C 64S
DUNLOP D404FG
−
160/80 15M/C 74S
DUNLOP K425G
チューブ付き
チューブ付き
指定以外のタイヤを取付けると、操縦性や走
行安定性に悪影響を与えることがあります。
そのことが原因で転倒事故などを起こし、死
亡または重大な傷害に至る可能性があります。
タイヤ交換時には、必ず取扱説明書に記載さ
れた指定タイヤを取付けてください。

エンジンオイル
エンジンオイルは走行距離や時間の経過とともに
劣化したり減っていきます。
そのため、定期交換時期に行う交換だけではなく
日常点検によるオイル点検・補給が必要です。
汚れたオイルや古くなったオイルは、エンジンに
悪影響を与えますので、早めに交換してください。
エンジン停止直後のメンテナンスは、エンジン本
体、マフラやエキゾーストパイプなどが熱くなっ
ています。ヤケドにご注意ください。
《オイル量の点検》
平坦地でエンジンを3〜5分間アイドリング
1.
させます。
エンジン停止2〜3分後にオイルレベルゲー
2.
ジを外します。
布等でオイルレベルゲージについたオイルを
3.
拭きます。
車体を垂直にして、オイルレベルゲージをね
4.
じ込まず差し込みます。
オイルがオイルレベルゲージの上限と下限の
5.
間にあることを確認します。
オイル量が下限に近かったら、上限まで補給
します。
エンジンオイルの補給は、次ページ参照。
オイルレベルゲージを確実に取付けます。
6.
オイルレベルゲージ
上限
下限

簡単なメンテナンス
《オイルの補給》
推奨オイル
純正オイル(4サイクル二輪車用)
Honda
JASO
T903規 格
MAウルトラG1 10W −30 SL級
相当品をご使用の場合
オイル容器の表示を確認し、下記のすべての規格
を満たしているオイルをお選びください。
JASO T 903 MA
SAE
API SG SH SJ SL
相当品がすべての規格を満たしている場合でも特
性が異なりこの車に適合しない場合があります。
規格(二輪車用オイル規格):
規格:外気温に応じ ページの表から選択
分類: 、 、 、 級相当
SAE規格 API分類
78
クラッチは、エンジンオイルに浸されてい
ます。過度に摩擦を低減するエンジンオイ
ルは、クラッチの滑りや始動不良などを発
生させます。また、エンジン性能や寿命に悪
影響を与える場合があります。
必要以上に摩擦低減剤を含むエンジンオ
イルは、使用しないでください。
必要以上に摩擦を低減する添加物は、加
えないでください。
銘柄やグレードの異なるオイルを混用しな
いでください。また、低品質オイルや高品質
オイルでもこの車に適合しないオイルは、
使用しないでください。
オイルが変質したり、適合しないため、この
車本来の性能が発揮できないばかりでなく、
エンジンの故障や損傷の原因となります。

規格マークの入っている相当品を使用
する場合、エナジーコンサービングを取得
したオイルには摩擦係数の低いものがあ
り推奨しません。
推奨します推奨しません
JASO T 903API
規格とは4サイクルエンジン
オイルの性能を分類する規格です。なお、
規格に適合し届け出されたオイルの容器
には、次の表示があります。
上段:オイル販売会社の
整理番号
下段:性能分類の表示
MA
性能であること
を示しています

簡単なメンテナンス
外気温と粘度との関係 交換時期
エンジンオイルは、外気温に応じた粘度のものを
下表にもとづきお使いください。
初回: または1か月
1,000 km
以後: または1年ごと
10,000 km
(SAE 規格)
(外気温)
エンジンオイルの交換は、 販売店にご相談
ください。
Honda

補給のしかた
平坦地でエンジンを3〜5分間アイドリング
1.
させます。
エンジン停止2〜3分後にオイルレベルゲー
2.
ジを外します。
布等でオイルレベルゲージに付いたオイルを
3.
拭きます。
車体を垂直にして、オイルレベルゲージでオ
4.
イル量を確認しながら、注入口よりオイルを
オイルレベルゲージの上限まで補給します。
補給するときは、オイル注入口からごみなど
が入らないようにしてください。また、オイル
をこぼしたときは完全に拭き取ってください。
オイルレベルゲージを確実に取付けます。
5.
オイルは規定量より多くても少なくても、
エンジンに悪影響を与えます。
オイルレベルゲージ
上限
下限
注入口

簡単なメンテナンス
冷却水
《冷却水量の点検》
平坦地で車体を垂直にします。
1.
冷却水がリザーバタンクの上限と下限の間に
2.
あることを確認します。
水量が下限に近かったら、上限まで補給しま
す。
冷却水の補給は、次ページを参照してくださ
い。
冷却水の減り具合が著しいときは、ラジエータ本
体、キャップ、ホースなどからの水漏れが考えられ
ます。
また、リザーバタンクに冷却水がない場合も異常
です。
販売店にご相談ください。
Honda
リザーバタンク
上限
下限

《冷却水の補給》
補給はリザーバタンクのキャップから行い、通常
はラジエータキャップを外さないでください。
エンジンが熱いときにラジエータキャップを
外すと、冷却水が噴き出し、重いヤケドを負い
ます。
ラジエータキャップを外す前には、必ずエン
ジン、ラジエータが冷えていることを確認し
てください。
指定以外のラジエータ液や不適当な水を使
うとサビなどの原因となります。

簡単なメンテナンス
冷却水指定液
純正ウルトララジエータ液
Honda
指定液の濃度を上水道(軟水)で下記濃度に薄めて
お使いください。
指定濃度:30%(寒冷地は50% )
濃度による不凍温度は、
30%の場合 − まで
50%の場合 − まで
補給のしかた
リザーバタンクのキャップを外します。
1.
平坦地で車体を垂直にし、リザーバタンクの
2.
上限まで冷却水を補給します。
キャップを取付けます。
3.
16°C
37°C
リザーバタンクのキャップ
上限

クラッチ
《クラッチレバーの遊びの点検》
抵抗を感じるまで、手でクラッチレバーを引き、レ
バー先端の遊びの量が規定の範囲内にあることを
スケールなどで確認します。
クラッチレバーの遊び:
規定の範囲を超えている場合は、調整してくださ
い。
調整のしかたは、次ページを参照してください。
−
10 20 mm

簡単なメンテナンス
調整のしかた
クラッチケーブルのクラッチレバー側またはクラ
ッチ側のアジャスタにより遊びを調整します。
調整は、ロックナットをゆるめアジャスタを回
して行います。
調整後、ロックナットを締付けます。
締付け後、クラッチレバーの遊びを確認してくだ
さい。
また、調整後エンジンをかけ、チェンジ操作がスム
ーズであるか、エンストまたは飛び出し等がない
かも確認してください。
《主調整》
アジャスタ
ロックナット
《微調整》
アジャスタ
ロックナット

バッテリ
この車は、メンテナンスフリータイプのバッテリ
を使用しています。バッテリ液の点検、補給は必要
ありません。
バッテリのターミナル部に汚れや腐食がある場合
のみ清掃してください。
バッテリの取扱い
バッテリ取扱い時には、ショートによる火花や
たばこ等の火気に十分注意してください。
バッテリ液は、希硫酸ですので目や皮膚に付着
しないよう十分注意してください。
密閉式バッテリですので、液口キャップは
絶対に取外さないでください。
バッテリの充電時も液口キャップを取外す
必要はありません。
バッテリには、希硫酸が電解液として含まれ
ています。希硫酸は腐食性が強く、目や皮膚に
付着すると重いヤケドを負います。
バッテリの近くで作業する時は、保護メガ
ネと保護服を着用してください。
バッテリを、子供の手の届く所に置かない
でください。
万一の場合の応急処置
電解液が目に付着したとき
コップなどに入れた水で、15分以上洗浄して
−
ください。加圧された水での洗浄は、目を痛め
るおそれがあります。
電解液が皮膚に付着したとき
電解液のついた服を脱ぎ、皮膚を多量の水で
−
洗浄してください。
電解液を飲み込んだとき
水、または牛乳を飲んでください。
−
応急処置後、直ちに医師の診察を受けてください。

簡単なメンテナンス
《バッテリターミナル部の清掃》
清掃のしかた
バッテリを取外します。(次ページ参照)
ターミナル部が腐食して白い粉が付いている場
合は、ぬるま湯を注いで拭きます。
ターミナル部の腐食が著しいものは、ワイヤブ
ラシまたはサンドペーパで磨きます。
清掃後、バッテリを取付けます。
バッテリを交換する場合は、必ず同型式のメンテ
ナンスフリーバッテリをご使用ください。

《バッテリの取付け、取外し》
バンド
書類
取外し
シートを取外します。(42ページ参照)
1.
バンドを外し、書類を取出します。
2.
ビスを外し、バッテリカバーのツメを外し、バ
3.
ッテリカバーを取外します。
◯−側コード端子のボルトを外し、◯−側コード
4.
を取外します。
ターミナルカバーをめくり、◯+側コード端子
5.
のボルトを外し、◯+側コードを取外します。
バッテリボックスカバーを開けバッテリを取
6.
出します。
取付け
取外しの逆手順でバッテリを取付けます。
バッテリコードは、必ず先に○+側より取付けてく
ださい。
また、ターミナル部にゆるみが生じないように確
実にボルト/ナットを締付けてください。
ボルト
−側コード端子
バッテリカバー
ターミナルカバー
バッテリ
ツメ
ビス
+側コード端子
バッテリ
ボックス
カバー

簡単なメンテナンス
ヒューズ
《ヒューズの点検、交換》
メインスイッチを切り、ヒューズが切れていない
ことを確認します。
ヒューズが切れている場合は、指定されている容
量のヒューズと交換します。
指定容量を超えるヒューズを使用すると、配線の
過熱、焼損の原因になるので絶対に使用しないで
ください。
交換してもすぐにヒューズが切れる場合はヒュー
ズの劣化以外の原因が考えられます。原因を調べ
て、直してから新品と交換しましょう。
電装品類(ライト、計器など)を取付けると
きは車種毎に決められている「アク
セサリ」をご使用ください。それ以外のもの
を使用するとヒューズが切れたり、バッテ
リあがりをおこすことがあります。
Honda
ヒューズ切れ
ヒューズ切れ

ヒューズボックス内のヒューズ
右サイドカバーを取外します。(41ページ参
1.
照)
ヒューズボックスのカバーを開けます。
2.
故障状況から、交換すべきヒューズをヒュー
3.
ズボックスの表示に従い確認します。
スペアヒューズは、ヒューズボックス内にあ
ります。
カバーを閉め、右サイドカバーを取付けます。
4.
カバー
スペアヒューズ ヒューズボックス

簡単なメンテナンス
メインヒューズ
右サイドカバーを取外します。(41ページ参
1.
照)
ステーからスタータマグネチックスイッチを
2.
取外します。
スタータマグネチックスイッチのカプラを外
3.
します。
メインヒューズを引き抜き、確認します。
4.
スペアメインヒューズは、スタータマグネチ
ックスイッチの下にあります。
カプラを接続し、スタータマグネチックスイ
5.
ッチをステーに取付けます。
右サイドカバーを取付けます。
6.
メインヒューズ
スペアメイン
ヒューズ
スタータマグネチックスイッチ
カプラ

エアクリーナ
この車には、ろ紙にオイルを含ませたビスカス式
のエアクリーナエレメントが装備されており、点
検・清掃は不要です。
40,000 km
《エアクリーナエレメントの交換》
1.
2.
3.
ごとに交換してください。
ボルトを外し、エアクリーナケースカバーを
取外します。
エアクリーナエレメントを取外します。
取外し後エアクリーナケース内にゴミやほこ
り等がないことを確認し、ある場合は取除き
ます。
新品のエアクリーナエレメントを取付け、エ
アクリーナケースカバーを取付けます。
エアクリーナエレメントの取付けが不完全
であると、ゴミやほこりを直接吸ってシリ
ンダの摩耗や出力低下を起こし、エンジン
の耐久性に悪影響を与えます。確実に取付
けてください。
また、洗車時エアクリーナに水を入れない
ようご注意ください。エアクリーナ内部に
水が入ると、始動不良等の原因になります。
エアクリーナエレメント
エアクリーナケース
ボルト
エアクリーナケースカバー

簡単なメンテナンス
ケーブル・ワイヤ類
《ケーブル・ワイヤ類の点検》
クラッチレバー、スロットルグリップを作動させ、
スムーズに動くか、作動が異状に重くないか、クラ
ッチレバー、スロットルグリップから手を放した
ときにレバーやグリップがスムーズに戻るかを点
検してください。また、ケーブル・ワイヤの外表部
に損傷がないかを点検してください。異状を感じ
た場合は 販売店にご相談ください。
Honda
クラッチケーブル
スロットルワイヤ

ブリーザドレン
エンジンの性能を維持するためには、定期的なブ
リーザドレンの清掃が必要です。
エンジン停止直後のメンテナンスは、エンジン本
体、マフラやエキゾーストパイプなどが熱くなっ
ています。ヤケドにご注意ください。
《ブリーザドレンの清掃》
( 指定1年点検整備項目)
Honda
ブリーザドレンの下に受け皿等を用意します。
1.
ブリーザドレンを外し、ブリーザドレン内の
2.
堆積物を取除きます。
ブリーザドレンを確実に取付けます。
3.
ブリーザドレン

車のお手入れ
お車を定期的に清掃することは、品質や性能を維
持するために大切な作業です。
普段見逃しがちな異常の発見にもつながります。
また、海水や路面凍結防止剤などに含まれる塩分
は、車体のサビを促進します。
海岸付近や凍結防止剤を散布した路面を走行した
後は必ず洗車してください。
《洗車のしかた》
水を流しながら柔らかい布やスポンジで汚れ
1.
を落としてください。
汚れがひどいときは、薄めた中性洗剤を使用
し、十分な水で洗剤を洗い流してください。
柔らかい布で拭きあげてください。車体を乾
2.
燥させた後、ブレーキレバーやクラッチレバ
ー、スタンドの取付け部へ注油し、その後、車
体の腐食を防ぐため、ワックスがけを行って
ください。

洗車は、エンジンが冷えているときに行ってく
ださい。
高圧洗車機などのような車体に高い水圧がかか
る洗車は避けてください。
特に可動部や電装部品等にかかると、作動不良
や故障の原因となることがあります。
洗車時、マフラに水を入れないでください。マフ
ラ内部に水がたまると始動不良やサビの発生な
どの原因になることがあります。

車のお手入れ
洗車時、ブレーキの制動部分に水をかけないよ
うにしてください。水がかかるとブレーキの効
き具合が悪くなることがあります。
洗車後は、安全な場所で周囲の交通事情に十分
注意し、低速で走行しながらブレーキを軽く作
動させて、ブレーキの効き具合を確認してくだ
さい。もし、ブレーキの効きが悪いときは、ブレ
ーキを軽く作動させながらしばらく低速で走行
して、ブレーキのしめりを乾かしてください。
洗車時、シートの下方から強く水をかけないで
ください。内部に水が入り書類等がぬれること
があります。
ワックスやケミカル類を使用するときは、ボデ
ィの目立たないところでくもりやキズ、色むら
等が生じないか確認してからご使用ください。
また、ワックス等で強く磨くと塗膜が薄くなっ
たり、色むらが生じますのでご注意ください。
ブレーキディスクやパッドにワックス、オイル
等の油脂類が付着しないよう注意してください。
ブレーキが効かなくなり、事故の原因になる場
合があります。

つや消し塗装の取扱い
つや消し塗装部品は、一般的な塗装と取扱いが異
なります。
つや消し塗装を維持するため必ず次のことをお守
りください。
《お手入れ》
汚れを落とす場合は、中性洗剤を使ってやわら
かい布かスポンジで汚れを洗い落としてくださ
い。
洗浄後は十分に水洗いして乾いた布で水分をふ
き取ってください。
《取扱い》
塗装面にコンパウンドやコンパウンド入りワッ
クスを使用すると、つや消し感が無くなったり、
色むらが生じるおそれがありますので、使用し
ないでください。
ご不明な点がありましたら、 販売店にご
相談ください。
Honda

車のお手入れ
保管のしかた
お車はできるだけご自宅の敷地内に保管し、屋外
に保管する場合はボディカバーをかけてください。
ボディカバーはエンジンやマフラが冷えて
からかけてください。
長期間、ご使用にならない場合は次の項目をお守
りください。
大事なお車をサビから守るために、保管する前
にワックスがけを行ってください。また、雨上が
りには一度ボディカバーを外し、車体を乾燥さ
せてください。
バッテリは自己放電と電気漏れを少なくするた
め車から取外し、完全充電して風通しのよい暗
い場所に保存してください。もし車に積んだま
ま保存する場合は、○−側ターミナルを外してく
ださい。