Honda SHADOW400 (2007) User guide

Honda
車をお買いあげいただきありがとうございます。
お車の引き渡しについて 運転免許について
お買いあげになりましたら、 販売店にてこ
★★
の取扱説明書と共に「メンテナンスノート」を受取 り、下記の説明を受けてください。
お車の正しい取扱いかた 保証内容と保証期間 点検・整備について 車両受領書・保証書受領書の記入・捺印
Honda
この車を一般公道で運転するには、運転免許が 必要です。ご自身の免許で運転できるか、確認し てください。
この車の排気量:
排気量により必要な免許が異なります。
この車の乗車定員は、運転者を含め2人です。
なお、運転免許を取得後1年未満の方は、法令に より2人乗りはできません。
398 cm
(cc)
排出ガス規制について
この車は排出ガス規制適合車です。
(型
Shadow (400)
平成11年排出ガス規制適合車
BC-NC34
取扱説明書について
この取扱説明書には、お車の正しい取扱いかた、
安全な運転のしかた、簡単な点検の方法などに ついて説明してあります。
「安全に関する表示」「安全運転のために」「メン
テナンスを安全に行うために」は重要ですので、 しっかりお読みください。 車の取扱いを十分にご存じの方も、この車独自
の装備や取扱いがありますので、運転する前に 必ずこの取扱説明書をお読みください。 また、メンテナンスノートもぜひお読みくださ い。 車を譲られる場合、次の方にこの取扱説明書お
よびメンテナンスノートをお渡しください。 車の仕様、その他の変更により、この本の内容と
実車が一致しない場合があります。ご了承くだ さい。
販売店で取り付けられた アクセサ
Honda Honda
リーなどの取り扱いについては、その商品に付 属の取扱説明書をお読みください。
安全に関する表示について
★安全に関する表示
「運転者や他の方が傷害を受ける可能性のある
こと」を回避方法と共に、下記の表示で記載して います。これらは重要ですので、しっかりお読み ください。
指示に従わないと、死亡または 重大な傷害に至るもの
指示に従わないと、死亡または 重大な傷害に至る可能性がある もの
指示に従わないと、傷害を受け る可能性があるもの
★その他の表示
お車のために守っていただき たいこと 知っておいていただきたい こと 知っておくと便利なこと
目次
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・安全運転のために ・5
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・各部の名称 ・12
・・・・・・・・・・・・・・・・・・メータの見かた、使いかた ・14
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・計器類 ・14
・・・・・・・・・・・・・・・速度計(スピードメータ) ・14 ・・・・・・・・・・・・・・・積算距離計(オドメータ) ・14
・・・・・・・・・・・区間距離計(トリップメータ) ・14
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・切換えスイッチ ・14
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・警告灯・表示灯 ・16 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・油圧警告灯 ・16 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・水温警告灯 ・17
HISS
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・方向指示器表示灯 ・20
前照灯上向き表示灯
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ニュートラル表示灯 ・20
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・スイッチの使いかた ・21
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・メインスイッチ ・21
前照灯上下切換えスイッチ
・・・・・・・・・・・・・・・エンジンストップスイッチ ・24
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・スタータスイッチ ・25
・・イモビライザーシステム()表示灯 ・18
・・・・・・・・・(ハイビームパイロットランプ) ・20
・・・・・・・(ヘッドライト上下切換えスイッチ) ・23
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ホーンスイッチ ・25
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・方向指示器スイッチ ・26
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・装備の使いかた ・27
・・・・・・・・・・イモビライザーシステム() 27
HISS
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハンドルロック ・33
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヘルメットホルダ ・34
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・サイドカバー ・35
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・書類・携帯工具入れ ・36
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・リヤクッションの調整 ・37
・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキペダルの高さ調整 ・38
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・シート ・39
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・燃料の補給 ・40
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・燃料コック ・42
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・正しい運転操作 ・43
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンのかけかた ・43
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・チェンジのしかた ・46
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・走りかた ・47
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキの使いかた ・49
・・・・・・・・・・・メンテナンスを安全に行うために ・52
・・・・・日常点検、定期点検、簡単なメンテナンス ・55 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・日常点検 ・57 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・定期点検 ・60
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・簡単なメンテナンス ・62
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキ ・63
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・前輪ブレーキ ・63
・・・・・・・・・・・・・ブレーキ液の量の点検 ・63
・・・・・・・ブレーキパッドの摩耗の点検 ・64
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・後輪ブレーキ ・65
・・・・・・・ブレーキペダルの遊びの点検 ・65 ・・・・・・・ブレーキシューの摩耗の点検 ・67
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・タイヤ ・68
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・空気圧の点検 ・68
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・亀裂と損傷の点検 ・69 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・異状な摩耗の点検 ・70
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・溝の深さの点検 ・70
・・・・・・・・・・・交換タイヤの選択について ・71
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ドライブチェーン ・72
・・・・・・・・・・・・・・・・・緩み(たるみ)の点検 ・72
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・給油と清掃 ・73
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンオイル ・74
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オイル量の点検 ・74
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オイルの補給 ・75
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・冷却水 ・79
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・冷却水量の点検 ・79
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・冷却水の補給 ・80
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クラッチ ・82
・・・・・・・・・クラッチレバーの遊びの点検 ・82
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・バッテリ ・84
・・・・・・・・・バッテリターミナル部の清掃 ・85
・・・・・・・・・・・・バッテリの取付け、取外し ・86
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヒューズ ・87
・・・・・・・・・・・・・・・・ヒューズの点検、交換 ・87
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エアクリーナ ・90
・・・・・・・エアクリーナエレメントの交換 ・90
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ケーブル・ワイヤ類 ・92
・・・・・・・・・・・・ケーブル・ワイヤ類の点検 ・92
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブリーザドレン ・93
・・・・・・・・・・・・・・・ブリーザドレンの清掃 ・93
目次
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・車のお手入れ ・94
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・保管のしかた ・97
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・地球環境の保護について ・98
・・・・・・・・・・・・・・・・・・色物部品をご注文のとき ・101
・・・・・・・・・・・・・・マフラの純正マークについて ・102
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フレーム号機 ・103
・・・・・・・・・・・・・・・・・・オーバーヒートしたとき ・104
・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンが始動しないとき ・105
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・主要諸元 ・106
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・サービスデータ ・108
・・・・・・・お車および部品等の廃棄をするとき ・98

安全運転のために

ここであげた項目は、日常この車を取扱う上で必 要な基本的なものです。これらの項目をいつもお 守りいただき、安全運転を心がけてください。
運転する前に
日常点検を行ってください。 車は常に清潔に手入れをし、定められた点検整 備を必ず行いましょう。 日常点検は、 ページ参照。57
定期点検を実施してください。 定期点検は、 ページ参照。
60
安全運転のために
ガソリンの補給は、必ずエンジンを止め、火気厳 禁で行ってください。
排気ガスには、一酸化炭素などの有害な成分が 含まれています。エンジンは、風通しの良い場所 でかけてください。
服装
運転者と同乗者は、必ずヘルメットを着用して ください。これは、法令でも定められています。 ヘルメットの着用は、あごひもを確実に締める など、正しく行ってください。 ヘルメットは二輪車用で 、 マークか マ ークのあるものをお勧めします。頭にしっくり 合って圧迫感のないものをお選びください。 保護具や保護性の高い服を着用してください。
フェイスシールドまたはゴーグルの使用 くるぶしまで覆い、かかとのある靴の着用
−二輪車用ブーツが望ましい 摩擦に強い皮製の手袋の着用 長ズボンと長袖のジャケットの着用
明るく目立つ色の動きやすい服装で体の露
− 出の少ないものを着用してください。
すその広いズボンや袖口の広いジャケット は、ブレーキやチェンジ操作のじゃまにな り思わぬ事故の原因にもなりますので避け てください。
PSC SG JIS
ヘルメットを正しく着用していないと、万一 の事故の際、死亡または重大な傷害に至る可 能性が高くなります。
運転者と同乗者は乗車時、必ずヘルメット、保 護具および保護性の高い服を着用してくださ い。
安全運転のために
乗りかた
走行中は、運転者は両手でハンドルを握り、両足 をステップに置いてください。
からだを保持してください。運転者は、同乗者の 乗車姿勢を確認してください。
急激なハンドル操作や、片手運転は避けてくだ さい。 これは、すべての二輪車の安全運転の原則です。同乗者は、両足を後席用ステップに置き、両手で
荷物 改造
荷物を積んだときは、積まないときにくらべて 操縦安定性が変わります。積載するときは、積 み過ぎない、荷物を固定するなど十分注意し、 安全に走行してください。 ハンドルの近くに物を置くと、ハンドル操作が できなくなる場合があります。物を置かないで ください。 ヘッドライトレンズの前を荷物等でさえぎらな いでください。過熱によりレンズが溶けたり、荷 物等まで損傷する場合があります。
車の構造や機能に関係する改造は、操縦性を悪 化させたり、排気音を大きくしたり、ひいては車 の寿命を縮めることがあります。 不正改造は法律に触れることは勿論、他の迷惑 行為となります。 このような改造に起因する場合は、保証が受け られません。 この車は平成 年排出ガス規制適合車です。 排出ガス濃度を劣化させるような不正改造は行 わないでください。
11
安全運転のために
駐車
駐車するときは サイドスタンドでの駐車について
盗難防止のため、車から離れるときは必ずハンド ルロックをかけ、キーを抜いてお持ちください。
水平でしっかりした地面の場所に駐車してくだ さい。 交通のじゃまにならない安全な場所を選んで駐 車しましょう。 やむをえず傾斜地、砂利を敷いた所、でこぼこな 所、地面の軟らかい所等に駐車せざるを得ない ときは、車の転倒・動き出しのないよう、安全処 置に十分留意してください。
車は水平な場所にハンドルを左にきって駐車しま しょう。 ハンドルを右にきった状態での駐車は、車が不安 定になり、転倒する恐れがあります。
マフラなどが熱くなっています。他の方が触れ ることのない場所に駐車しましょう。
エンジン回転中および停止後しばらくの間はマ フラ、エンジンなどに触れないでください。
マフラ、エンジンなどは、エンジン回転中およ び停止後しばらくの間は熱くなっています。 このとき、マフラ、エンジンなどに触れるとヤ ケドを負う可能性があります。
エンジン回転中および停止後しばらくの間 はマフラ、エンジンなどに触れないでくだ さい。 他の方がマフラ、エンジンなどに触れるこ とのない場所に駐車してください。

各部の名称

燃料タンクキャップ(P.41)
バッテリ(P.84)
後席用ステップ
ヒューズボックス
(P.88)
オイルレベルゲージ
ブリーザドレン(P.93)
エアクリーナ
(P.90)
前輪ブレーキレバー
ハンドルロック(P.33)
後輪ブレーキペダル(P.38)
ラジエータリザーバタンク
(P.79)
クラッチレバー
チョークノブ
チェンジペダル
燃料コック(P.42)
サイドスタンド
メインスイッチ
(P.21)
書類・携帯工具入れ
(P.36)
メインヒューズ
(P.89)
後席用ステップ
ヘルメットホルダ
(P.34)

メータの見かた、使いかた

計器類

速度計(スピードメータ)

走行中の速度を示します。法定速度を守り安全走 行してください。

積算距離計(オドメータ)

走行した総距離を の単位で示します。

区間距離計(トリップメータ)

メータをリセット(0に戻す)した時点からの走 行距離を示します。 リセットのしかたは次のページを参照してくださ い。

切換えスイッチ

積算距離計と区間距離計の切換えや区間距離計の リセットを行います。
km
速度計
(スピードメータ)
切換えスイッチ
積算距離計(オドメータ) 区間距離計(トリップメータ)
表示の切換え
切換えスイッチを押すごとに表示が右図のように 変わります。
区間距離計のリセット
の状態で切換えスイッチを2秒以上押し
‘‘TR IP’’
続けます。
積算距離計
(オドメータ)
切替えスイッチ
区間距離計
(トリップメータ)
メータの見かた、使いかた

警告灯・表示灯

油圧警告灯

エンジン回転中、エンジン内部を潤滑しているオ イルの圧力が低下すると点灯します。 エンジン回転中に点灯した場合は、ただちに安全 な場所に停車してエンジンを止め、エンジンオイ ル量を点検してください。 エンジンオイルが減っていないのに点灯している ときや、エンジンオイルを補給しても点灯すると きは、ただちに 販売店にご相談ください。 エンジンオイル量の点検は、 ページ参照。
油圧警告灯が点灯したまま走行しないでく ださい。エンジンが破損するおそれがあり ます。
Honda
74
油圧警告灯は、メインスイッチをに すると点灯し、エンジンを始動すると同時 に消灯するのが正常です。
油圧警告灯
ON

水温警告灯

メインスイッチがのとき、エンジン冷却水
ON ON
の温度が規定以上になると点灯します。 エンジン回転中は点灯しないのが正常です。 エンジン回転中に点灯した場合、オーバーヒート のおそれがあります。ただちに安全な場所に停車 してください。 処置手順は、 ページ参照。
104
水温警告灯は、メインスイッチをに すると点灯し、数秒後に消灯するのが正常 です。 高温下での長時間にわたるアイドリングに より警告灯が点灯する場合があります。こ の場合は、走行してエンジンを冷やすか、ま たはエンジンが冷えるまで停止してくださ い。
水温警告灯が点灯したまま、走行を続ける とエンジン故障の原因となります。
水温警告灯
メータの見かた、使いかた
イモビライザーシステム 表示灯
エンジンストップスイッチが の状態 でメインスイッチを にすると、イモビライザ ーシステム の作動により表示灯が点灯し、 数秒後に消灯することで、エンジンの始動が可能 であることを示します。 消灯しない場合、エンジンの始動はできません。
イモビライザーシステム 表示灯は、メイン スイッチを にしたあと、24時間の間、2秒間隔 で点滅します。 メインスイッチを にすると、点滅は解除 します。 また、点滅から24時間が経過すると自動的に点滅 は解除します
イモビライザーシステム については ペ ージを参照してください。
(HISS)
OFF
(HISS)
‘‘ON’’
(HISS)
OFF ON
(HISS)
‘‘ ’’ (RUN)
27
イモビライザーシステム 表示灯
(HISS)
エンジンストップスイッチが の位置ではメインスイッチを にして も、イモビライザーシステム 表示灯
‘‘ ’’ (OFF)
‘‘ON’’
(HISS)
は点灯しません。 エンジンストップスイッチを
‘‘ ’’ (RUN)
にしてください。 メインスイッチが のとき、イモビラ イザーシステム 表示灯が点滅してい なくても、イモビライザーシステム
‘‘OFF’’
(HISS)
(HISS)
は作動しています。
メータの見かた、使いかた

方向指示器表示灯

方向指示器が点滅しているときに点滅します。

前照灯上向き表示灯(ハイビームパイロットラン プ)

照射角が上向きのときに点灯します。

ニュートラル表示灯

メインスイッチのキーがの位置にありチェ ンジがニュートラルの位置にあるとき点灯します。
ON
ニュートラル表示灯
方向指示器表示灯
前照灯上向き表示灯

スイッチの使いかた

メインスイッチ

メインスイッチは電気回路の断続を行います。
キーの 位置
ON
OFF
走行中はメインスイッチのキーを操作しないでく ださい。 メインスイッチのキーをの位置にすると 電気系統は作動しません。走行中にメインスイッ チのキーを操作すると思わぬ事故につながるおそ れがありますので必ず停車してから操作してくだ さい。
作用
始動・昼夜間走行
前照灯(ヘッドライト) などが常時点灯する。 ホ−ン・方向指示器・制動 灯(ストップランプ)など が使える。
停止
電気回路を全部遮断する
OFF
キーの 脱着 抜けない
抜ける
メインスイッチ
メインスイッチのキー
OFF ON
スイッチの使いかた
この車はメインスイッチをにすると 前照灯(ヘッドライト)が常時点灯します。 エンジンをかけずにの状態にしてお くと、バッテリあがりの原因となります。
ON
ON
金属製キーホルダは、使用しないでくだ さい。また、メインスイッチのキーにリ ングなどで他のキーをつなげないでく ださい。 走行中、キーホルダや他のキーがまわり のカバー類に当たり、これを傷つけます。 キーホルダは、布または皮製をお勧めし ます。
車をはなれるときは、ハンドルロックをか けて必ずキーを抜いてお持ちください。
前照灯上下切換えスイッチ
(ヘッドライト上下切換えスイッチ)
《前照灯(ヘッドライト)の上下切換え》
前照灯上下切換えスイッチを押して行います。
()・・・前照灯(ヘッドライト)が上向き
HI
()・・・前照灯(ヘッドライト)が下向き
LO
昼間は、下向き(ロービーム)に点灯しましょう。
前照灯上下切換えスイッチ
(ヘッドライト上下切換えスイッチ)
スイッチの使いかた

エンジンストップスイッチ

エンジンストップスイッチは、転倒など非常の場 合に、手もとですぐにエンジンを止めるために設 けたものです。 通常は()の位置にしておいてくださ い。
()の位置ではエンジンはかかりませ
ん。
エンジンストップスイッチは非常の場合以外は使 用しないでください。走行中にエンジンストップ スイッチを にすると、エンジン 回転が不円滑となり、走行不安定の原因となりま す。またエンジンにも悪影響をおよぼすおそれが あります。
非常時にエンジンストップスイッチでエン ジンを停止した場合、忘れずにメインスイ ッチをにしてください。のま まにしておくと、バッテリあがりの原因と なります。
RUN
OFF
RUN OFF RUN
OFF ON
エンジンストップスイッチ

スタータスイッチ

スイッチを押している間、スタータモータが回転 し、エンジンを始動させます。
スタータモータを連続して回転させないで ください。消費電力が多いため、バッテリが あがるおそれがあります。
エンジンストップスイッチが
()のときはスタータモータは回転し
OFF
ません。 スタータモータ作動時はヘッドライトが消 灯します。

ホーンスイッチ

メインスイッチがのとき、ホーンスイッチ を押すとホーンが鳴ります。
ON
スタータスイッチ
ホーンスイッチ
スイッチの使いかた

方向指示器スイッチ

右左折する時や、進路変更する場合には方向指示 器で合図します。
《使いかた》
メインスイッチのキーをにしてスイッチを 入れると、方向指示器が作動します。 解除は、方向指示器スイッチを押して行います。
・・・・・右 折 ・・・・・左 折
ON
方向指示器スイッチは、自動的に解除しま せん。使用後は、必ず解除してください。つ けたままにしておくと他の方に迷惑となり ます。 電球(バルブ)は、正規のワット数以外のも のを使用すると、方向指示器が正常に作動 しなくなります。必ず正規のワット数のも のを使用してください。
方向指示器スイッチ

装備の使いかた

イモビライザーシステム
(HISS)
この車はイモビライザーシステム を装備し ています。
イモビライザーシステム はメインスイッチ を にしたとき、キーとメインスイッチにある
‘‘ON’’
アンテナの間で通信を行い、登録されたキー以外 ではエンジンを始動できないようにしたシステム です。
(HISS)
(HISS)
エンジンストップスイッチが の状態 でメインスイッチを にすると、イモビライザ ーシステム 表示灯が点灯し、数秒後に消灯 することでエンジンの始動が可能であることを示 します。 消灯しない場合、エンジンの始動はできません。
もし、消灯しない場合、メインスイッチを に し、キーを抜き、再度キーを差し込み、メインスイ ッチを にしてください。それでも消灯しない ときは、 ページを確認してください。282
(HISS)
‘‘ON’’
‘‘ON’’
‘‘ ’’ (RUN)
‘‘OFF’’
イモビライザーシステム 表示灯
(HISS)
装備の使いかた
イモビライザーシステム 表示灯が消灯しな いとき。
イモビライザーシステム 表示灯が消灯しな いときは以下を確認してください。
他のイモビライザーシステムのキー(予備のキー も含む)がメインスイッチの近くにある。
通信不良の場合があります。 メインスイッチのキーは、他のイモビライザー システムのキー(予備のキーも含む)と分けて使 用してください。
(HISS)
(HISS)
メインスイッチのキーにシール等を貼っている。
通信不良の場合があります。 金属シール等は、はがしてください。
登録された専用のキーを使用していない。
登録された専用のキーを使用しないと、イモビ ライザーシステム 表示灯は消灯しません。
(HISS)
登録された専用のキーを使用してください。
壊れたキーを使用している。
ページを確認してください。
3031 壊れたキーを使用した場合、イモビライザーシ ステム 表示灯は消灯しません。
(HISS)
別の登録された専用のキーを使用してください。
以上のこと以外で、イモビライザーシステム
表示灯が消灯しない場合は 販売店に
(HISS) Honda
ご相談ください。
装備の使いかた
メインスイッチのキー
メインスイッチのキーにはイモビライザーシステ ム の電子部品が内蔵されています。取扱い
(HISS)
には次のことをお守りください。
キーを無理に曲げたり、強い衝撃を与えたりしな いでください。
電子部品の破損の原因となります。
長時間、直射日光にさらしたり、高温下で放置した りしないでください。
電子部品のデータ異常の原因となります。
削ったり、穴を開けたりしないでください。
電子部品の破損の原因となります。
強い磁気を帯びた場所に置かないでください。
電子部品のデータ異常の原因となります。
装備の使いかた
メインスイッチのキーを紛失しないようにしてく ださい。
メインスイッチのキーをすべて紛失した場合、
ユニットの交換が必要になります。
IGN
ユニットの交換を避けるため、予備のキー
IGN
を作成することをおすすめします。
予備のキーの作成については、専用のキーおよび イモビライザーシステム の再登録が必要に なりますので、お買い上げの 販売店へご相 談ください。
(HISS)
Honda

ハンドルロック

盗難予防のため、駐車するときは必ずハンドルロ ックをかけましょう。 チェーンロック等のご使用もおすすめします。
《かけかた》
ハンドルを左に切ります。
1.
ハンドルロックにメインスイッチのキーを差
2.
し込みます。 キーを押し込みながら右に180°回します。
3.
ロックがかかりにくい場合は、キーを回し ながら多少ハンドルを左右に動かしてくださ い。 キーを抜きます。
4.
交通のじゃまにならない安全な場所を選ん で駐車しましょう。 ハンドルが確実にロックされているか、ハ ンドルを軽く左右に動かして確認してくだ さい。
《かけかた》
回す
押す
《外しかた》
かけかたの逆の要領で行います。
走行前は、ハンドルを左右に切って切れ角が左右 均等であるかを確認してください。
《外しかた》
ハンドルロック
装備の使いかた

ヘルメットホルダ

ヘルメットホルダは、駐車時のみに使用するもの です。 走行時に使用すると、ヘルメットが運転を妨げた り、車体に損傷を与えることがあります。また、ヘ ルメットに損傷を与え保護機能を低下させます。
《使いかた》
メインスイッチのキーを左に回し、ヘルメッ
1.
トホルダピンのロックを解除します。 ヘルメットホルダピンにヘルメットの金具を
2.
かけ、ヘルメットホルダピンを押してロック します。
ヘルメットホルダピン ヘルメットホルダ
メインスイッチのキー

サイドカバー

エンジン停止直後は、エンジン本体、エキゾースト パイプ、マフラなどが熱くなっています。ヤケドに ご注意ください。
右図は左サイドカバーを示しています。右サイド カバーも同じ要領で行ってください。
《取外し》
サイドカバーを手前に引き、フックをグロメ
1.
ットから外します。 サイドカバーを取外します。
2.
フック
《取付け》
サイドカバーのフックをグロメットに差し込
1.
み、サイドカバーを取付けます。 サイドカバーを手前に引き、確実に取付けら
2.
れているかを確認します。
グロメット
左サイドカバー
フック
装備の使いかた

書類・携帯工具入れ

左サイドカバーを取外すと、書類・携帯工具入れが あります。 取扱説明書やメンテナンスノートなどは、ビニー ル袋に入れ、ここに格納してください。 携帯工具は、ここに格納してください。
(サイドカバーの取外しは、 ページ参照)
書類・携帯工具入れのカバーはメインスイッチ のキーをカバーに差し込み、左に回して開けま す。
洗車時、書類の格納場所付近に強く水をか けないでください。内部に水が入ることが あります。
35
書類・携帯工具入れ
携帯工具
メインスイッチのキー
カバー
書類

リヤクッションの調整

体重や路面の状態に応じて調整してください。
リヤクッション
《スプリングの調整》
調整は、ピンスパナとエクステンションバーを使 いアジャスタを回して行います。 アジャスタの回転順序は、1→2→3→4→5ま たは5→4→3→2→1で行います。 アジャスタを直接1から5または5から1に無理 に回すとリヤクッションが破損します。
2が標準の強さで、1は弱く、3〜5と強くなり
ます。
左右の強さは、必ず同じにしてください。
ピンスパナ
エクステンションバー
標準2
弱い 強い
アジャスタ
装備の使いかた

ブレーキペダルの高さ調整

ブレーキペダルの高さは、若干の調整ができます。 調整はロックナットをゆるめアジャスタで行いま す。 調整後、確実にロックナットを締付けてください。
ブレーキペダルの高さ調整を行った後は必ずブレ ーキ調整をしてください。
( ブレーキ調整は65ページ参照 )
アジャスタ
ロックナット
シート
《取外し》
リヤシートのボルトを外します。
1.
リヤシートを前方へずらしながら持ち上げ、
2.
取外します。 フロントシートのボルトを外します。
3.
フロントシートを後方へずらしながら持ち上
4.
げ、取外します。
《取付け》
フロントシートの凸部をフレームの下側に差
1.
し込みます。 フロントシートのボルトを締付けます。
2.
リヤシートのフックをフロントシートのボル
3.
トに確実に差し込み、リヤシートを後方に引 きます。 リヤシートのボルトを締付けます。
4.
ボルトは確実に締付けてください。
《リヤシート》
《フロントシート》
フック
凸部
ボルト
ボルト

燃料の補給

《使用燃料》
無鉛レギュラーガソリン ガソリンは、燃えやすくヤケドを負ったり、爆
発して重大な傷害に至る可能性があります。
必ず無鉛ガソリンを補給してください。 補給するときは、無鉛ガソリンであること を確認してください。 高濃度アルコール含有燃料を補給すると、 エンジンや燃料系などを損傷する原因とな ります。 軽油や粗悪ガソリン(長期間保管したガソ リン)などを補給したり、不適切な燃料添加 剤を使うと、エンジンなどに悪影響を与え ます。
ガソリンの補給は、必ずエンジンを止め、火気厳禁 で行ってください。
ガソリンを取扱う場合は、
エンジンを止めてください。また、裸火、火 花、熱源などの火元を遠ざけてください。 燃料補給は、必ず屋外で行ってください。 こぼれたガソリンは、すぐに拭き取ってく ださい。
身体に帯電した静電気の放電による火花によ り、気化したガソリンに引火し、ヤケドを負う 可能性があります。
ガソリンを補給するときは、
燃料タンクキャップを開ける前に車体や 給油機などの金属部分に触れて身体の静 電気を除去してください。 給油作業は静電気を除去した人のみで行 なってください。
《補給のしかた》
キーカバーを開け、メインスイッチのキーを
1.
差し込み右に回して、燃料タンクキャップを 開けます。
キーカバー
メインスイッチのキー
燃料タンク キャップ
ガソリンを注入口の下側にあるレベルプレー
2.
ト下端まで入れます。
ガソリンをレベルプレート下端以上に入れる と、燃料タンクキャップのブリーザ孔からガ ソリンがにじみ出ることがあります。
燃料タンクキャップを手で確実に押してメイ
3.
ンスイッチのキーを抜いてください。
燃料タンクキャップがロックされないと、メ インスイッチのキーは抜けません。
キーカバーを閉じます。
4.
レベルプレート下端
燃料の補給

燃料コック

レバーの位置が燃料コックの状態を示します。
ON ・・・
OFF・・・
RES・・・
キャブレータにガソリンが流れます。 エンジンを始動するときはこの位置に します。 キャブレータにガソリンが流れません。 乗車するとき以外は、この位置にしま す。 予備燃料です。で走行中燃料が なくなったらこの位置にします。早め にガソリンを補給してください。 補給後はに戻してください。戻 し忘れると、走行中に予備燃料がなく なり走行できなくなります。 予備燃料容量
ON
ON
3.6
ON OFF RES

正しい運転操作

エンジンのかけかた

排気ガスには、一酸化炭素などの有害な成分が含 まれています。エンジンは、風通しの良い場所でか けてください。
エンジン始動は、 ページの「始動手順」 に従い行ってください。
スタータスイッチを押して5秒以内でエン ジンがかからないときは、一度メインスイ ッチをにし、10秒くらい休んでから 再びメインスイッチをにして、スタ ータスイッチを押してください。 これはバッテリ電圧を回復させるためです。 無用の空ふかしや長時間の暖機運転はしな いでください。ガソリンの無駄使いになる ばかりでなく、エンジン等に悪影響を与え ます。
444
OFF
ON
この車には、サイドスタンドを出したまま チェンジを入れると、自動的にエンジンが 停止するイグニッションカットオフ式サイ ドスタンドを採用しています。スタートす る前に、必ずサイドスタンドを格納してく ださい。 この車は、セーフティスタータ機構を採用 していますので、チェンジが入った状態で は、エンジンは始動しません。但しこの状態 でも、クラッチレバーを握ればエンジンは 始動します。
正しい運転操作
《始動手順》
エンジンが冷えているとき
ハンドルロックが解除されていることを確認
1.
してください。 エンジンストップスイッチが にな
2.
っていることを確認します。 燃料コックレバーがになっていること
3.
を確認します。 メインスイッチをにします。
4.
チェンジをニュートラルにします。(ニュート
5.
ラル表示灯で確認してください。) チョークノブをいっぱいに引きます。6. スロットルグリップを閉じ、スタータスイッ
7.
チを押します。 エンジンがかかったら、チョークノブを徐々
8.
に戻し、回転がスムーズになるまで暖機運転 し、チョークノブを完全に戻します。 サイドスタンドが確実に格納してあることを
9.
確認してからスタートしてください。
ON
ON
(RUN)
チョークノブを引いたままで長時間暖機運 転を行わないでください。 エンジンが損傷する恐れがあります。
チョークノブ
引く
エンジンがかからないときは、 ページ記 載の要領で確認してください。
戻す
105
エンジンが暖まっているとき
ハンドルロックが解除されていることを確認
1.
してください。 エンジンストップスイッチが にな
2.
っていることを確認します。 燃料コックレバーがになっていること
3.
を確認します。 メインスイッチをにします。
4.
チェンジをニュートラルにします。(ニュート
5.
ラル表示灯で確認してください。) スロットルグリップを閉じ、スタータスイッ
6.
チを押します。 らないときは、7を行います。) スロットルグリップを閉じてエンジンがかか
7.
らないときは、スロットルグリップを1/8 〜1/4ほど回し、スタータスイッチを押し ます。 サイドスタンドが確実に格納してあることを
8.
確認してからスタートしてください。
ON
ON
(1〜2回でエンジンがかか
(RUN)
エンジンがかからないときは、 ページ記 載の要領で確認してください。
105
正しい運転操作

チェンジのしかた

チェンジは、右図のような5段リターン式です。
変速は、スロットルグリップを一旦戻して、クラ ッチレバーを完全に握ってから行います。 チェンジペダルの操作は、つま先で軽く行い、ペ ダルにコツンと足ごたえのあるまで確実に操作 してください。無理をすると、チェンジ機構を痛 める原因となります。

走りかた

走行前に、サイドスタンドは完全に納まってい るか確認してください。 車のスピードに応じてギヤを切換えることが必 要です。右表は、その速度範囲を示したものです。 不必要な急加減速をつつしんで走ることが、燃 料の節約と車の寿命をのばします。
走行中に異音や異常を感じたときは、ただ ちに 販売店で調べましょう。
Honda
発進は、できるだけ静かに行いましょう。 法定速度を守って走りましょう。
速度範囲 1速 2速 3速 4速 5速
《慣らし運転》
適切な慣らし運転を行うと、その後のお車の性能 を良い状態に保つことができます。 この車は乗り始めてから を走行するまで は急発進、急加速を避け控えめな運転をしてくだ さい。
045km/h
10 75 km/h
20 110 km/h
30 140 km/h
40 km/h
以上
500 km
正しい運転操作
《シフトダウンのしかた》
追い越しするときなど、強力な加速が必要なとき は、シフトダウンをすると加速力が得られます。 高い速度でのシフトダウンは、尻振りなどの原因 やエンジンの回転が上がり過ぎて、エンジン、ミッ ションに悪影響を与えるだけでなく、最悪の場合 エンジン、ミッションがこわれます。右表の速度内 で行ってください。
5速→4速 4速→3速 3速→2速 2速→1速
シフトダウン可能限界速度
140 km/h 110 km/h
75 km/h 45 km/h
以下
以下 以下 以下

ブレーキの使いかた

ブレーキは、前輪ブレーキと後輪ブレーキを同 時に使いましょう。制動力を効果的に得るため には、前輪ブレーキと後輪ブレーキを同時に使 う必要があります。
不必要な急ブレーキは避けましょう。急激なブ レーキ操作は、タイヤをロックさせ車体の安定 性を損なうおそれがあります。
雨天走行や路面が濡れている場合、タイヤがロ ックしやすく、制動距離が長くなります。スピー ドを落として、余裕をもったブレーキ操作をし てください。
連続的なブレーキ操作は、ブレーキ部の温度上 昇の原因となり、ブレーキの効きが悪くなるお それがありますので避けてください。
水たまりを走行した後や雨天走行時には、ブレ ーキの効き具合が悪くなることがあります。 水たまりを走行した後などは、安全な場所で周 囲の交通事情に十分注意し、低速で走行しなが らブレーキを軽く作動させて、ブレーキの効き 具合を確認してください。もし、ブレーキの効き が悪いときは、ブレーキを軽く作動させながら しばらく低速で走行して、ブレーキのしめりを 乾かしてください。
正しい運転操作
《エンジンブレーキ》
スロットルグリップをもどすとエンジンブレーキ がききます。さらにエンジンブレーキを必要とす るときは4速、3速・・・・・とシフトダウンを行って ください。
急激なシフトダウンは、尻振りなどやエンジン、ミ ッションに悪影響を与える原因となります。 ページの表にしたがって行ってください。
長い下り坂、急な下り坂などでは、断続的なブレー キ操作とエンジンブレーキを併用してください。
48
−メモー

メンテナンスを安全に行うために

整備はエンジンを停止しキーを抜いた状態で行 ってください。
場所は、平坦地で足場のしっかりした所を選び、 スタンドを立てて行ってください。
エンジン停止直後のメンテナンスは、エンジン 本体、マフラやエキゾーストパイプなどが熱く なっています。ヤケドにご注意ください。
排気ガスには、一酸化炭素などの有害な成分が 含まれています。しめきったガレージの中や、風 通しの悪い場所でエンジンをかけての点検はや めてください。
メンテナンスを安全に行うために
走行して点検する必要があるときは、安全な場 所で周囲の交通事情に十分注意して行ってくだ さい。
メンテナンスに工具を必要とするときは、適切 な工具を使用してください。

日常点検、定期点検、簡単なメンテナンス

お車をご使用の方の安全と車を快適にご使用いた だくために、道路運送車両法で1日1回の日常点 検と6か月、12か月毎の定期点検整備を行うこと が義務づけられています。 安全快適にお乗りいただくために、必ず実施して ください。
点検整備の方法を正しく行わないことや、不 適当な整備,未修理は、転倒事故などを起こす 原因となり、死亡または重大な傷害に至る可 能性があります。
点検整備は、取扱説明書・メンテナンスノー トに記載された点検方法・要領を守り、必ず 実施してください。 異状箇所は乗車前に修理してください。
各点検、メンテナンス等については、以下のページ をご覧ください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1か月目点検について ・56
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・交換部品について ・56
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・日常点検 ・57
・・・・・・・・・・・・・・・・・メンテナンス部品配置図 ・58
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・定期点検 ・60
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6か月点検項目 ・61
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・簡単なメンテナンス ・62
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキ ・63
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・タイヤ ・68
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ドライブチェーン ・72
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンオイル ・74
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・冷却水 ・79
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クラッチ ・82 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・バッテリ ・84 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヒューズ ・87
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エアクリーナ ・90
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ケーブル・ワイヤ類 ・92
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブリーザドレン ・93
日常点検、定期点検、簡単なメンテナンス

1か月目点検について 交換部品について

新車から1か月目(または、 時)は、特に初
1,000 km
期の点検整備が車の寿命に影響することを重視し、 点検を無料でお取扱いいたします。 お買いあげの 販売店で行ってください。
Honda
他の販売店にてお受けになると有料となる場合が あります。 また、オイル代、消耗部品代および交換工賃等は実 費をいただきます。
点検整備の結果、部品の交換が必要となった場合 は、あなたのお車に最適な 純正部品をご 使用ください。 純正部品は、厳しい検査を実施し、 車に適合 するように作られています。 お求めは、 販売店にご相談ください。
Honda
純正部品には、次のマークがついています。
Honda
Honda
詳細については、別冊「メンテナンスノート」の14 ページをご覧ください。
3
小型自動車[ を超えるもの]は、2年ご
250 cm (cc)
とに国で定める継続検査を受けなければ使用でき ません。 期間満了前に必ずお受けください。
純正部品マーク

日常点検

日常点検
お車をご使用の方には、1日1回運転する前に点 検を行うことが法で定められています。 安全快適にお乗りいただくために、必ず実施して ください。
この車に適用される点検項目は、右記「日常点検項 目」です。 下線のついている項目については、「簡単なメンテ ナンス」に説明があります。 ページ以後を参照 してください。 また、点検項目の部位を次ページの「メンテナンス 部品配置図」で示します。参照してください。
点検方法・要領は、別冊「メンテナンスノート」の21 ページ以後をご覧ください。
62
日常点検項目
ブレーキ
タイヤ
エンジン
灯火装置及び方向指示器 運行において異状が認められた箇所
(※)印の点検は、お車の走行距離、運転時の状態等
から判断した適切な時期(長距離走行前や洗車時、 給油時等)に行う項目です。
レバーの遊び(油圧式) ペダルの遊び ブレーキのきき具合 ブレーキ液の量 空気圧 亀裂、損傷 異状な摩耗 溝の深さ(※) 冷却水の量(※) エンジンオイルの量(※)
(4サイクル車)
かかり具合、異音(※) 低速、加速の状態(※)
日常点検

メンテナンス部品配置図

点検の方法・要領は、取扱説明書の「簡 単なメンテナンス」および別冊「メンテ ナンスノート」の21ページ以後をご覧 ください。
ブレーキリザーバタンク
エアクリーナ
前輪ブレーキレバー
オイルレベルゲージ
後輪ブレーキペダル
ラジエータリザーバタンク
前照灯上下切換えスイッチ 方向指示器スイッチ
ヘッドライト
フロントウインカ ランプ
メインスイッチ
タイヤ
ストップ
テールランプ
リヤウインカ ランプ
ライセンスランプ

定期点検

定期点検
定期点検は、道路運送車両法で定められた6か月、
12か月ごとの点検と、使い始めてから1か月目(ま
たは、 時)に行う点検があります。
1,000 km
また、これらの法定点検項目のほかに が指 定する点検整備項目もあります。
安全快適にお車をご使用いただくために、点検整 備を必ず実施してください。 点検整備の実施は、お客様の責任です。これは、ご 自身で行う場合も、他に依頼する場合も同様です。
ご自身で実施できない場合は、 販売店に ご相談ください。 ご自身で実施する場合は、安全のためご自分の 知識と技量に合わせた範囲内で行ってください。 難しいと思われる内容については、 販売 店にご相談ください。
Honda
Honda
Honda
点検整備のデータは、 ページのサービスデー タを参照してください。
点検結果は、別冊「メンテナンスノート」の定期点 検整備記録簿に記入し、大切に保存、携行してくだ さい。
6か月点検項目は、次ページにあります。 点検内容等、詳しくは別冊「メンテナンスノート」 の定期点検の解説(25ページ)をご覧ください。
108

6か月点検項目

点火装置 エンジン本体 潤滑装置 クラッチ クラッチレバーの遊び
チェーン及びスプロケット ブレーキペダル及び ブレーキレバー ホース及びパイプ 漏れ、損傷、取付状態 ブレーキドラム及び ブレーキシュー ホイール タイヤの状態
点検内容は、別冊「メンテナンスノート」の25ページをご覧ください。
スパークプラグの状態 排気ガスの状態 エンジンオイルの漏れ
クラッチの作用 チェーンの緩み 遊び ブレーキのきき具合
ドラムとライニングのすき間
ホイールのボルト、ナットの緩み
Honda
指定6か月点検整備項目
ブレーキ装置 ブローバイガス還元装置
点検整備の内容は、本書の および ページを参照してく
ださい。 パッドの摩耗 ブリーザドレンの清掃
64
93

簡単なメンテナンス

簡単なメンテナンス
ここでは、通常行われることが多い簡単なメンテ ナンス(点検整備)について説明しています。
ご自身の知識、技量に合わせた範囲内で、適切な工 具を使用し、メンテナンスを行ってください。 安全のため、技量や作業に必要な工具をお持ちで ない場合は、 販売店にご相談ください。
Honda

ブレーキ

前輪ブレーキ
《ブレーキ液の量の点検》
平坦地でスタンドを立て、ハンドルを動かし、リザ ーバタンクキャップ上面を水平にします。 液面が下限()以上にあることを確認して ください。
液面が下限以下の場合はブレーキパッドの摩耗が 考えられます。パッドの摩耗の点検を行ってくだ さい。(次ページ参照)
ブレーキパッドが摩耗していない場合は、ブレー キ系統の液漏れが考えられます。 異状箇所の修理やブレーキ液の補充は 販売 店にご相談ください。
指定ブレーキ液
Honda
LOWER
Honda
純正ブレーキフルード DOT4
銘柄の異なるブレーキ液を使用しないでく ださい。 銘柄の異なるブレーキ液を使用すると、ブ レーキ液が変質したりブレーキ装置の故障 の原因となることがあります。
下限
簡単なメンテナンス
《ブレーキパッドの摩耗の点検》
Honda
指定6か月点検整備項目)
ブレーキキャリパの下側からのぞいて、パッドの 摩耗限界溝がブレーキディスクの側面に達したら、 パッドの摩耗限界です。 摩耗限界に達したら、ブレーキパッドを左右同時 に交換してください。 ブレーキパッドの交換は、 販売店にご相談 ください。
Honda
パッドパッド
ブレーキキャリパ
パッドの摩耗限界溝
後輪ブレーキ
《ブレーキペダルの遊びの点検》
抵抗を感じるまで、手でブレーキペダルを押し、ペ ダル先端の遊びの量が規定の範囲内にあることを スケールなどで確認します。
20 30 mm
後輪ブレーキペダルの遊び:
規定の範囲を越えている場合は調整してください。
調整のしかた
ブレーキアーム部のアジャスタにより遊びを調整 します。
調整は、アジャスタを半回転ずつ回して行いま す。
アジャスタ
遊びが 多くなる
簡単なメンテナンス
調整後、ブレーキアームを押してアジャスタとピ ンの間に隙間があることを確認します。
ブレーキアーム
アジャスタ
ピン
調整後は、ブレーキペダルの遊びを確認してくだ さい。 ブレーキペダルの遊びの調整について、詳しくは
Honda
販売店にご相談ください。
《ブレーキシューの摩耗の点検》
ブレーキペダルをいっぱいに押して、ブレーキア ームの矢印とブレーキパネルの刻印が一致しない ことを確認します。 一致する場合は、ブレーキシューの使用限界です ので交換してください。 ブレーキシューの交換は、 販売店にご相談 ください。
Honda
刻印 矢印
簡単なメンテナンス
タイヤ
車を安全に運転するには、タイヤを良い状態に保 つことが必要です。 常に適正な空気圧を保ってください。 また、規定の数値を超えてすり減ったタイヤは、使 用せず交換してください。
過度にすり減ったタイヤの使用や、不適正な 空気圧での運転は、転倒事故などを起こす原 因となり、死亡または重大な傷害に至る可能 性があります。
取扱説明書に記載されたタイヤの空気圧を守 り、規定の数値を超えてすり減ったタイヤは 交換してください。
《空気圧の点検》
タイヤの接地部のたわみ状態を見て、空気圧が適 当であるかを点検します。 タイヤ接地部のたわみ状態が異状な場合は、タイ ヤが冷えている状態でタイヤゲージを使用し、適 正な空気圧に調整してください。
《亀裂と損傷の点検》
タイヤの空気圧は徐々に低下します。また、タイ ヤによっては空気圧不足が見た目ではわかりづ らいものもあるため、少なくとも一ヵ月に一度は タイヤゲージを使用して空気圧の点検を行って ください。 道路の縁石等にタイヤ側面を接触させたり、大き 走行後のタイヤが温まっている状態ではタイヤ の空気圧は高くなることがありますので、必ず冷 えた状態で調整してください。
タイヤの空気圧
1人乗車時 前輪
後輪
2人乗車時 前輪
後輪
200 kPa (2.00 kgf/cm 200 kPa (2.00 kgf/cm 200 kPa (2.00 kgf/cm 250 kPa (2.50 kgf/cm
) ) ) )
タイヤの全周に亀裂や損傷及び釘、石、その他の異 物が刺さったり、かみ込んだりしていないかを点 検します。
な凹みや突起物を乗り越した時は、必ず点検して ください。
簡単なメンテナンス
《異状な摩耗の点検》
タイヤの接地面が異状に摩耗していないかを点検 します。
タイヤの状態が異状な場合は、 販売店にご 相談ください。
Honda
《溝の深さの点検》
溝の深さに不足がないかをウェアインジケータ
(スリップサイン)により確認します。
ウェアインジケータがあらわれたときは、ただち に交換してください。 また、安全な走行のためトレッド中央部の溝の深 さが次の数値になったときは交換してください。
前輪 後輪
1.5 mm 2.0 mm
ウェアインジケータ 表示マーク
《交換タイヤの選択について》
タイヤを交換するときは、必ず指定タイヤを使用 してください。 指定以外のタイヤは、操縦性や走行安定性に悪影 響を与えることがありますので使用しないでくだ さい。 タイヤの交換は、 販売店にご相談ください。
指定タイヤ
前輪
後輪
Honda
サイズ タイプ サイズ タイプ
120/90 17M/C 64S
ダンロップ
170/80 15M/C 77S
ダンロップ
D404FG
D404
指定以外のタイヤを取付けると、操縦性や走 行安定性に悪影響を与えることがあります。 そのことが原因で転倒事故などを起こし、死 亡または重大な傷害に至る可能性があります。
タイヤ交換時には、必ず取扱説明書に記載さ れた指定タイヤを取付けてください。
チューブ付き
チューブ付き
簡単なメンテナンス

ドライブチェーン

ドライブチェーンのメンテナンスは、エンジンを 停止した状態で行ってください。
《緩み(たるみ)の点検》
スタンドを立て、前後スプロケットの中央を手で 上下に動かし、チェーンの緩み(たるみ)が規定の 範囲内にあることをスケールなどで確認します。
ドライブチェーンの緩み:
緩みが規定の範囲を越えている場合は、調整して ください。
15 25 mm
ドライブチェーンの緩み(たるみ)
ドライブチェーンの緩みが 以上の場合、 絶対に走行しないでください。
また、車体を垂直にし、車体を前後に動かしてチェ ーンが滑らかに回転することを確認します。チェ ーンの回転が滑らかでない場合や、異音が出る場 合は異常です。 調整などの場合は 販売店にご相談ください。
Honda
40
mm
《給油と清掃》
車体を前後に動かしてはサイドスタンドを立て、 チェーンやスプロケットに付着した泥、汚れをブ ラシなどで落とします。このチェーンは、ゴムのシ ールを使用しているのでスチーム洗浄は行わない でください。
汚れを落とした後、給油を行います。オイルがチェ ーン各部によく行きわたるようにチェーンローラ の両側に給油してください。 チェーンにオイルをつけ過ぎると、衣服や車に飛 び散り、汚しますのでオイルをつけ過ぎないよう 注意してください。
指定オイル
純正チェーンオイルまたは
Honda
ギヤオイル(#80〜 #90)
純正チェーンオイル以外の溶剤入り
Honda
潤滑油(チェーンスプレー等)は、チェーン の寿命を縮めるものがあるので使用しない でください。
簡単なメンテナンス

エンジンオイル

エンジンの性能を維持するためには、定期的なエ ンジンオイルの点検・補給が必要です。 汚れたオイルや古くなったオイルは、エンジンに 悪影響を与えますので、早目に交換してください。
エンジン停止直後のメンテナンスは、エンジン本 体、マフラやエキゾーストパイプなどが熱くなっ ています。ヤケドにご注意ください。
《オイル量の点検》
平坦地でエンジンを3〜5分間アイドリング
1.
させます。 エンジン停止2〜3分後にオイルレベルゲー
2.
ジを外します。 布等でオイルレベルゲージについたオイルを
3.
拭きます。 車体を垂直にして、オイルレベルゲージをね
4.
じ込まず差し込みます。
オイルがオイルレベルゲージの上限と下限の
5.
間にあることを確認します。 オイル量が下限に近かったら、上限まで補給 します。 エンジンオイルの補給は、次ページ参照。 オイルレベルゲージを確実に取付けます。
6.
オイルレベルゲージ
上限 下限
《オイルの補給》
推奨オイル
純正オイル(4サイクル二輪車用)
Honda
JASO
T903規 格
ウルトラG1
相当品をご使用の場合
オイル容器の表示を確認し、下記のすべての規格 を満たしているオイルをお選びください。
JASO T 903 MA SAE API SG SH SJ
相当品がすべての規格を満たしている場合でも特 性が異なりこの車に適合しない場合があります。
規格(二輪車用オイル規格):
規格:外気温に応じ76ページの表から選択
分類: 、 、 級相当
SAE規格
10W −30
API分類
SJ級MA
クラッチは、エンジンオイルに浸されてい ます。過度に摩擦を低減するエンジンオイ ルは、クラッチの滑りや始動不良などを発 生させます。また、エンジン性能や寿命に悪 影響を与える場合があります。
必要以上に摩擦低減剤を含むエンジンオ イルは、使用しないでください。 必要以上に摩擦を低減する添加物は、加
えないでください。 銘柄やグレードの異なるオイルを混用しな いでください。また、低品質オイルや高品質 オイルでもこの車に適合しないオイルは、 使用しないでください。 オイルが変質したり、適合しないため、この 車本来の性能が発揮できないばかりでなく、 エンジンの故障や損傷の原因となります。
簡単なメンテナンス
規格マークの入っている相当品を使用 する場合、エナジーコンサービングを取得 したオイルには摩擦係数の低いものがあ り推奨しません。
推奨します推奨しません
JASO T 903API
規格とは4サイクルエンジン オイルの性能を分類する規格です。なお、 規格に適合し届け出されたオイルの容器 には、次の表示があります。
上段:オイル販売会社の
整理番号
下段:性能分類の表示
MA
性能であること
を示しています
外気温と粘度との関係 交換時期 エンジンオイルは、外気温に応じた粘度のものを 下表にもとづきお使いください。
初回: または1か月
1,000 km
以後: または1年ごと
10,000 km
(SAE 規格)
(外気温)
エンジンオイルの交換は、 販売店にご相談 ください。
Honda
簡単なメンテナンス
補給のしかた
平坦地でエンジンを3〜5分間アイドリング
1.
させます。 エンジン停止2〜3分後にオイルレベルゲー
2.
ジを外します。 布等でオイルレベルゲージに付いたオイルを
3.
拭きます。 車体を垂直にして、オイルレベルゲージでオ
4.
イル量を確認しながら、注入口よりオイルを オイルレベルゲージの上限まで補給します。
オイルは規定量より多くても少なくても、 エンジンに悪影響を与えます。
オイルレベルゲージ
補給するときは、オイル注入口からごみなど が入らないようにしてください。また、オイル をこぼしたときは完全に拭き取ってください。
オイルレベルゲージを確実に取付けます。
5.
上限 下限
注入口
冷却水
《冷却水量の点検》
平坦地で車体を垂直にします。
1.
冷却水がリザーバタンクの上限と下限の間に
2.
あることを確認します。 水量が下限に近かったら、上限まで補給しま す。 冷却水の補給は、次ページを参照してくださ い。
冷却水の減り具合が著しいときは、ラジエータ本 体、キャップ、ホースなどからの水漏れが考えられ ます。 また、リザーバタンクに冷却水がない場合も異常 です。
販売店にご相談ください。
Honda
リザーバタンク
上限
下限
簡単なメンテナンス
《冷却水の補給》
補給はリザーバタンクのキャップから行い、通常 はラジエータキャップを外さないでください。
エンジンが熱いときにラジエータキャップを 外すと、冷却水が噴き出し、重いヤケドを負い ます。
ラジエータキャップを外す前には、必ずエン ジン、ラジエータが冷えていることを確認し てください。
指定以外のラジエータ液や不適当な水を使 うとさびなどの原因となります。
冷却水指定液
純正ウルトララジエータ液
Honda
指定液の濃度を上水道(軟水)で下記濃度に薄めて お使いください。
指定濃度:30%(寒冷地は50% )
濃度による不凍温度は、 30%の場合 − まで 50%の場合 − まで
16°C 37°C
補給のしかた
リザーバタンクのキャップを外します。
1.
平坦地で車体を垂直にし、リザーバタンクの
2.
上限まで冷却水を補給します。
キャップを取付けます。
3.
リザーバタンクのキャップ
上限
簡単なメンテナンス

クラッチ

《クラッチレバーの遊びの点検》
抵抗を感じるまで、手でクラッチレバーを引き、レ バー先端の遊びの量が規定の範囲内にあることを スケールなどで確認します。
クラッチレバーの遊び:
規定の範囲を越えている場合は、調整してくださ い。 調整のしかたは、次ページを参照してください。
10 20 mm
調整のしかた
クラッチケーブルのクラッチレバー側またはクラ ッチ側のアジャスタにより遊びを調整します。
調整は、ロックナットをゆるめアジャスタを回 して行います。 調整後、ロックナットを締付けます。
締付け後、クラッチレバーの遊びを確認してくだ さい。
《主調整》
アジャスタ
また、調整後エンジンをかけ、チェンジ操作がスム ーズであるか、エンストまたは飛び出し等がない かも確認してください。
ロックナット
《微調整》
アジャスタ
ロックナット
簡単なメンテナンス

バッテリ

この車は、メンテナンスフリータイプのバッテリ を使用しています。バッテリ液の点検、補給は必要 ありません。 バッテリのターミナル部に汚れや腐食がある場合 のみ清掃してください。
バッテリの取扱い
バッテリ取扱い時には、ショートによる火花や たばこ等の火気に十分注意してください。 バッテリ液は、希硫酸ですので目や皮膚に付着 しないよう十分注意してください。
密閉式バッテリですので、液口キャップは
絶対に取外さないでください。
バッテリの充電時も液口キャップを取外す
必要はありません。
バッテリには、希硫酸が電解液として含まれ ています。希硫酸は腐食性が強く、目や皮膚に 付着すると重いヤケドを負います。
バッテリの近くで作業する時は、保護メガ ネと保護服を着用してください。 バッテリを、子供の手の届く所に置かない でください。
万一の場合の応急処置
電解液が目に付着したとき
コップなどに入れた水で、15分以上洗浄して
− ください。加圧された水での洗浄は、目を痛め るおそれがあります。
電解液が皮膚に付着したとき
電解液のついた服を脱ぎ、皮膚を多量の水で
− 洗浄してください。
電解液を飲み込んだとき
水、または牛乳を飲んでください。
応急処置後、直ちに医師の診察を受けてください。
《バッテリターミナル部の清掃》
清掃のしかた
バッテリを取外します。(次ページ参照)
ターミナル部が腐食して白い粉が付いている場 合は、ぬるま湯を注いで拭きます。 ターミナル部の腐食が著しいものは、ワイヤブ ラシまたはサンドペーパで磨きます。
清掃後、バッテリを取付けます。 その後、ターミナル部にグリースを薄く塗ります。
バッテリを交換する場合は、必ず同型式のメンテ ナンスフリーバッテリをご使用ください。
簡単なメンテナンス
《バッテリの取付け、取外し》
取外し
フロント・リヤシートを取外します。
1.
(39ページ参照)
スパークユニット、 ユニットをバッテリ
2.
カバーから外します。 ビス3本を外しバッテリカバーを取外します。
3.
◯−側コード端子のボルトを外し、◯−側コード
4.
を取外します。 ターミナルカバーをめくり、◯+側コード端子
5.
のボルトを外し、◯+側コードを取外します。 バッテリを取出します。
6.
取付け
取外しの逆手順でバッテリを取付けます。
バッテリコードは、必ず先に○+側より取付けてく ださい。 また、ターミナル部にゆるみが生じないように確 実にボルト/ナットを締付けてください。
HISS
スパークユニット
−側コード端子
バッテリ
ビス
HISSユニット
バッテリカバー
ターミナルカバー
ボルト
+側コード端子

ヒューズ

《ヒューズの点検、交換》
メインスイッチを切り、ヒューズが切れていない ことを確認します。 ヒューズが切れている場合は、指定されている容 量のヒューズと交換します。 指定容量を超えるヒューズを使用すると、配線の 過熱、焼損の原因になるので絶対に使用しないで ください。
交換してもすぐにヒューズが切れる場合はヒュー ズの劣化以外の原因が考えられます。原因を調べ て、直してから新品と交換しましょう。
電装品類(ライト、計器など)を取付けると きは車種毎に決められている「アク セサリ」をご使用ください。それ以外のもの を使用するとヒューズが切れたり、バッテ リあがりをおこすことがあります。
Honda
ヒューズ切れ
ヒューズ切れ
簡単なメンテナンス
ヒューズボックス内のヒューズ
右サイドカバーを外します。(35ページ参照)
1.
ヒューズボックスのカバーを開けます。
2.
故障状況から、交換すべきヒューズをヒュー
3.
ズボックスの表示に従い確認します。 スペアヒューズは、ヒューズボックス内にあ ります。 カバーを閉め、右サイドカバーを取付けます。
4.
カバー
スペアヒューズ
ヒューズボックス
メインヒューズ
左サイドカバーを外します。(35ページ参照)1. スタータマグネチックスイッチのカプラを外
2.
します。 メインヒューズを引き抜き、確認します。
3.
スペアメインヒューズは、スタータマグネチ ックスイッチの下にあります。 カプラ、左サイドカバーを取付けます。
4.
カプラ
メインヒューズ
スペアメインヒューズ
スタータマグネチックスイッチ
簡単なメンテナンス

エアクリーナ

この車には、ろ紙にオイルを含ませたビスカス式 のエアクリーナエレメントが装備されており、点 検・清掃は不要です。
40,000 km
《エアクリーナエレメントの交換》
1.
2.
ごとに交換してください。
ボルトを外し、エアクリーナケースカバーを 取外します。 エアクリーナエレメントを取外します。 取外し後エアクリーナケース内にゴミやほこ り等がないことを確認し、ある場合は取除き ます。
エアクリーナケースカバー
ボルト
エアクリーナエレメント
エアクリーナケース
新品のエアクリーナエレメントを取付け、エ
3.
アクリーナケースカバーを取付けます。
エアクリーナエレメントの取付けが不完全 であると、ゴミやほこりを直接吸ってシリ ンダの摩耗や出力低下を起こし、エンジン の耐久性に悪影響を与えます。確実に取付 けてください。 また、洗車時エアクリーナに水を入れない ようご注意ください。エアクリーナ内部に 水が入ると、始動不良等の原因になります。
簡単なメンテナンス

ケーブル・ワイヤ類

《ケーブル・ワイヤ類の点検》
クラッチレバー、スロットルグリップを作動させ、 スムーズに動くか、作動が異状に重くないか、クラ ッチレバー、スロットルグリップから手を放した ときにレバーやグリップがスムーズに戻るかを点 検してください。また、ケーブル・ワイヤの外表部 に損傷がないかを点検してください。異状を感じ た場合は 販売店にご相談ください。
Honda
クラッチケーブル
スロットルワイヤ

ブリーザドレン

エンジンの性能を維持するためには、定期的なブ リーザドレンの清掃が必要です。
エンジン停止直後のメンテナンスは、エンジン本 体、マフラやエキゾーストパイプなどが熱くなっ ています。ヤケドにご注意ください。
《ブリーザドレンの清掃》
Honda
指定6か月点検整備項目)
ブリーザドレンの下に受け皿等を用意します。
1.
ブリーザドレンを外し、ブリーザドレン内の
2.
堆積物を取除きます。 ブリーザドレンを確実に取付けます。
3.
ブリーザドレン

車のお手入れ

お車を定期的に清掃することは、品質や性能を維 持するために大切な作業です。 普段見逃しがちな異常の発見にもつながります。
また、海水や路面凍結防止剤などに含まれる塩分 は、車体のサビを促進します。 海岸付近や凍結防止剤を散布した路面を走行した 後は必ず洗車してください。
《洗車のしかた》
水を流しながら柔らかい布やスポンジで汚れ
1.
を落としてください。 汚れがひどいときは、薄めた中性洗剤を使用 し、十分な水で洗剤を洗い流してください。
柔らかい布で拭きあげてください。車体を乾
2.
燥させた後、ブレーキレバーやクラッチレバ ー、スタンドの取付け部へ注油し、その後、車 体の腐食を防ぐため、ワックスがけを行なっ てください。
洗車は、エンジンが冷えているときに行ってく ださい。
高圧洗車機などのような車体に高い水圧がかか る洗車は避けてください。 特に可動部や電装部品等にかかると、作動不良 や故障の原因となることがあります。
洗車時、マフラに水を入れないでください。マフ ラ内部に水がたまると始動不良やサビの発生な どの原因になることがあります。
車のお手入れ
洗車時、ブレーキの制動部分に水をかけないよ うにしてください。水がかかるとブレーキの効 き具合が悪くなることがあります。 洗車後は、安全な場所で周囲の交通事情に十分 注意し、低速で走行しながらブレーキを軽く作 動させて、ブレーキの効き具合を確認してくだ さい。もし、ブレーキの効きが悪いときは、ブレ ーキを軽く作動させながらしばらく低速で走行 して、ブレーキのしめりを乾かしてください。
洗車時、シートの下方から強く水をかけな いでください。内部に水が入り書類等がぬ れることがあります。
ワックスやケミカル類を使用するときは、ボデ ィの目立たないところでくもりやキズ、色むら 等が生じないか確認してからご使用ください。 また、ワックス等で強く磨くと塗膜が薄くなっ たり、色むらが生じますのでご注意ください。
ブレーキディスクやパッドにワックス、オイル 等の油脂類が付着しないよう注意してください。 ブレーキが効かなくなり、事故の原因になる場 合があります。

保管のしかた

お車はできるだけご自宅の敷地内に保管し、屋外 に保管する場合はボディカバーをかけてください。
ボディカバーはエンジンやマフラが冷えて からかけてください。
長期間、ご使用にならない場合は次の項目をお守 りください。
大事なお車をサビから守るために、保管する前 にワックスがけを行ってください。また、雨上が りには一度ボディカバーを外し、車体を乾燥さ せてください。 バッテリは自己放電と電気漏れを少なくするた め車から取外し、完全充電して風通しのよい暗 い場所に保存してください。もし車に積んだま ま保存する場合は、○−側ターミナルを外してく ださい。

地球環境の保護について

お車および部品等の廃棄をするとき

地球環境を守るため、使用済みのバッテリやタイ ヤ、エンジンオイルの廃油等はむやみに捨てない でください。これらのものを廃棄する場合は、
販売店にご相談ください。
Honda
また、将来お車を廃車する場合も同様です。お車の 廃棄を希望するときはお近くの廃棄二輪車取扱店 へご相談ください。
《廃棄二輪車取扱店》
廃棄二輪車取扱店とは(社)全国軽自動車協会連合 会の加盟販売店で廃棄二輪車取扱店として登録さ れている廃棄二輪車を適正処理するための窓口で す。廃棄二輪車取扱店には「廃棄二輪車取扱店の 証」が掲示されています。
廃棄二輪車取扱店の証
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