Honda CB1300 SUPER BOL D'OR, CB1300 SUPER FOUR, CB1300 SUPER BOL D'OR SP (2021) User guide

CB1300 SUPER FOUR CB1300 SUPER FOUR SP CB1300 SUPER BOL D’OR CB1300 SUPER BOL D’OR SP
Honda 車をお買いあげいただきありがとうござ います。 安全で快適なバイクライフをお楽しみください。
この取扱説明書と共に「メンテナンスノート」 を受取り、下記を確認してください。
お車の正しい取り扱いかた
保証内容と保証期間
点検・整備について
車両受領書・保証書受領書の記入・捺印
安全運転の基本として以下は重要ですので、お 守りください。
この取扱説明書を、よくお読みください
取扱説明書の推奨手順に従ってください
安全に関する表示を理解し、守ってください
安全に関する表示
「運転者や他の方が傷害を受ける可能性のあること」 を回避方法と共に、右記の表示で記載しています。こ れらは重要ですので、しっかりお読みください。
1 危険
1 警告
1 注意
その他の表示
アドバイス
車の仕様、その他の変更により、この本の表紙 や内容と実車が一致しない場合があります。 車を譲られる場合、次の方にこの取扱説明書お よびメンテナンスノートをお渡しください。 この取扱説明書は、CB1300 SUPER BOL D’OR を中心に説明しています。イラストは CB1300 SUPER BOL D’OR をベースにしています。
指示に従わないと、死亡または 重大な傷害に至るもの
指示に従わないと、死亡または重 大な傷害に至る可能性があるもの
指示に従わないと、傷害を受け る可能性があるもの
お車のために守っていただきた いこと
目次
安全なライディング P. 2
操作ガイド
メンテナンス
こんなときは P. 96
インフォメーション P. 105
スペック P. 118
索引 P. 121
P. 14
P. 56
安全なライディング
この章では安全な運転のために必要な情報を記載しています。 安全のためによくお読みください。
安全上守っていただきたいこと ...................... P. 3
安全運転のために .........................................P. 3
運転するときの注意 ...................................... P. 5
アクセサリーと改造について ....................... P. 11
積載について.............................................. P. 12
安全上守っていただきたいこと
安全上守っていただきたいこと
安全のため、日常的に次の内容をお守りください。
道路運送車両法で定められた日常点検・定期点
検を行ってください
ガソリンの補給は、必ずエンジンを止め、火気
厳禁で行ってください
排気ガスには一酸化炭素(CO)などの有害な成
分が含まれているため、エンジンは、風通しの 良い場所でかけてください
安全運転のために
走行中、運転者は両手でハンドルを握り、両足
をステップに置いてください
同乗者が両手でからだを固定し、両足を後席用
ステップにのせているか確認してください
急激なハンドル操作や片手運転などはさけ、安
全な運転を心がけてください
同乗者、他の車両、歩行者などに対する配慮を
欠かさないでください
ウインドスクリーン、フェアリングと車体の間
に物を置かないでください。
乗車時の服装
運転者と同乗者は必ずヘルメットを着用し、天候や 走行状況に応じ、安全性が高く運転操作のしやす い、被視認性の高い二輪車用の服装を着用してくだ さい。
次ページに続く
3
安全運転のために
ヘルメット
#
安全基準を満たし、頭のサイズにあった視認性の高 いもの
二輪車用で PSC、SG マークか JIS マークのある
ものを推奨します
正しくかぶり、あごひもを確実に締めてください
視界を妨げないフェイスシールドまたはゴーグ
ルなどを使用し、眼を保護してください
1 警告
ヘルメットを正しく着用していないと、万一 の事故の際、死亡または重大な傷害に至る可 能性が高くなります。
運転者と同乗者は乗車時、必ずヘルメット、 保護具および保護性の高い服を着用してく ださい。
4
グローブ
#
摩擦に強い皮製のもの
ブーツまたはライディングシューズ
#
滑りにくく、くるぶしまで覆われたもの
ジャケット・パンツ
#
プロテクターを備え、体の露出の少ない長袖・長ズ ボン
運転するときの注意
運転するときの注意
慣らし運転
適切な慣らし運転を行うと、お車の性能をより良い 状態に保つことができます。
慣らしのポイント(走行距離 500 km まで)
#
急発進、急加速をさける
急ブレーキ、急なシフトダウンをさける
控えめな運転をする
ブレーキ
次の項目に注意してください。
制動力を効果的に得るために前輪ブレーキと後
輪ブレーキを同時に使う
不必要な急ブレーキ、急なシフトダウンをしない
u タイヤをロックさせるなど、車体の安定性を
損なうおそれがあります。
u コーナリングの際は、コーナーの手前で減速
してください。
雨天走行など滑りやすい路面に注意する
u タイヤがロックしやすく、制動距離が長くな
ります。
連続したブレーキ操作をしない
u
長い坂や急な坂で繰り返しブレーキをかける と、ブレーキの温度が上昇して効きが悪くなる おそれがあります。エンジンブレーキと断続 的なブレーキ操作を併用してください。
次ページに続く
5
運転するときの注意
ABS(アンチロックブレーキシステム)
#
ABS は、直進制動時のブレーキのかけすぎによる車 輪ロックを制御する装置です。 ABS を正常に機能させるため、必ず前後とも指定の タイヤ、スプロケットをお使いください。
制動距離を短くするためのものではない
u ABS を装備していない車両と同様に、路面
が滑りやすくなるほど長い制動距離が必要 になります。
低速(約 10 km/h 以下)では普通のブレーキと
同じ作動になる
ブレーキ操作時に、レバーやペダルに反動が生
じることがある
u ABS が作動しているときの現象で異状では
ありません。反動の強さは状況によって異 なります。
6
エンジンブレーキ
#
スロットルを戻すと、エンジンブレーキが効きま す。さらにエンジンブレーキを必要とするときは 5 速、4 速・・・とシフトダウンを行ってください。 急激なシフトダウンは、尻振りなどの原因や、エン ジンやトランスミッションに悪影響を与えます。 また、長い下り坂や急な下り坂などでは、断続的な ブレーキ操作とエンジンブレーキを併用してくだ さい。
雨天または水たまりを走行したとき
#
路面が滑りやすくなったり、ブレーキの効き具合が 変化します。慎重なブレーキ操作を心がけてくだ さい。ブレーキの効きが悪いときは、ブレーキを軽 く作動させながらしばらく低速で走行して、ブレー キを乾かしてください。
運転するときの注意
駐車するとき
交通の邪魔にならない平坦で足場のしっかりし
た安全な場所に駐車する
やむをえず傾斜地や足場の悪い場所に駐車する
ときは、車の転倒や動き出しがないよう安全処 置に十分注意する
盗難防止のため、車から離れるときは必ずハン
ドルロックをかけ、キーを抜く
サイドスタンドまたはメインスタンドでの駐
#
1.
メインスイッチを (O󰸽)にする。
2.
サイドスタンドでの駐車
サイドスタンドを下げ、車の重量がサイドスタ ンドにかかるまで、車をゆっくり左に傾ける。
u ハンドルを右にきった状態での駐車は、車が
不安定になり、転倒するおそれがあります。
メインスタンドでの駐車
左手でハンドルをまっすぐにし、右手でグラブ レールをしっかり持ち右足でスタンドを左右同 時に地面につけて、立たせる。
3.
ハンドルバーを左いっぱいにきる。
4.
ハンドルロックをかけ、キーを抜く。 2 P. 34
次ページに続く
7
運転するときの注意
マフラーなどが熱くなっているので、他の方が
触れることのない場所に駐車する
8
エンジン回転中および停止後しばらくの間はマ
フラー、エンジンなどに触れない
1 注意
マフラー、エンジン、ブレーキなどは、エン ジン回転中および停止後しばらくの間は熱 くなっています。触れるとヤケドを負う可 能性があります。
• マフラー、エンジン、ブレーキなど高温 になる部分は冷えるまで触れないこと
高温になる部分に可燃物が接触せず、他の 方が触れることのないよう配慮すること
運転するときの注意
燃料補給およびガソリンの取り扱い
エンジン、燃料装置、触媒装置の損傷を防ぐため、 下記に注意してください。
無鉛レギュラーガソリンを使用する
高濃度アルコール含有燃料を補給しない
軽油や粗悪ガソリン(長期間保管したガソリ
ン)、または不適切な燃料添加剤を使わない
燃料タンクの中に、泥、ほこり、水などを入れ
ない
1 警告
ガソリンは燃えやすくヤケドを負ったり爆 発して重大な傷害に至る可能性があります。 また身体に帯電した静電気の火花により引 火する可能性があります。
ガソリンを取り扱 うときは以下のことを 守ってください。
• エンジンを止め、火元を遠ざける
• 給油は必ず屋外で行う
• こぼれたガソリンは、すぐに拭き取る
• 給油作業前に車体や給油機などの金属部 分に触れて静電気を除去する
次ページに続く
9
運転するときの注意
Honda セレクタブル トルク コントロー
このシステムは、アクセルオンの状態で後輪の空転 を検知した際に、後輪への駆動力を制限します。 くわえて、加速時の急激なウイリーを緩和します。
トルクコントロールは減速時には作動せず、エ
ンジンブレーキによる後輪のロックは防止しな い
u スロットルを急に閉じる操作はさけてくだ
さい。特に、滑りやすい路面ではさけてくだ さい。
トルクコントロールは、急なスロットル操作や
誤ったスロットル操作、道路状態などを補完す るものではない
u 天候や路面状況に対して常に十分な注意を
してください。
10
トルクコントロールを停止状態(OFF)にするこ
とで、ぬかるみ、雪、砂地などからの脱出が容 易になる場合やオフロード走行時にバランスや コントロールの維持が容易になる場合がある
トルクコントロールを正常に機能させるため、タイ ヤやエンジンおよび後輪側のスプロケットは指定 のものをお使いください。
アクセサリーと改造について
アクセサリーと改造について
アクセサリーを装着する際は、安全面から Honda 純正アクセサリーを推奨します。Honda 販売店に ご相談ください。 Honda 販売店で取り付けられた Honda アクセサ リーなどの取り扱いについては、その商品に付属の 説明書をお読みください。 車の構造や機能に関係する改造は、操縦性を悪化さ せたり、排気音を大きくしたり、ひいては車の寿命 を縮めることがあります。不正改造は法律に触れ ることはもちろん、他の迷惑行為となります。 車の改造は保証の適用を除外されます。
1 警告
不適切なアクセサリーや改造は、万一の事故の 際、死亡または重大な傷害に至る可能性が高く なります。
アクセサリーを装着する際は、Honda 販売店 にご相談のうえ、取扱説明書に従ってくださ い。
11
積載について
積載について
荷物を積むと積まないときにくらべて操縦安定
性が変わるため、安全な速度で走行してくださ い
荷物の積みすぎに注意し、確実に固定して安全
な速度で走行してください
ハンドル操作ができなくなる場合があるので、
ハンドル付近に物を置かないでください
ヘッドライト、ウィンカー、ストップ/テール
ランプ、マフラー周辺への積載はさけてくださ い
u 過熱によりレンズが溶けたり、荷物が損傷す
る場合があります。
カバー等が破損する場合があるので、指定の場
所以外に荷物を積まないでください
u 走行やハンドル操作に支障をきたすことが
あります。
レンガや鉄片等、固くて重いものをシート下ス
ペースに積んだまま走行しないでください
u 積載重量以内でもシート下スペース底面が
損傷する場合があります。
貴重品やこわれ易いものは積まないでください
12
シート下スペースに熱の影響を受け易い物は積
まないでください
荷物の積載は下記重量までです
シート下スペース:3.0 kg
CB1300 SUPER BOL D’OR/ CB1300 SUPER BOL D’OR SP
右ポケット:0.5 kg
CB1300 SUPER BOL D’OR/ CB1300 SUPER BOL D’OR SP
左ポケット:0.5 kg
右ポケット:0.5 kg
シート下スペース:
3.0 kg
左ポケット:0.5 kg
13
各部の名称
CB1300 SUPER BOL D’OR
14
リアサスペンション縮み側減衰力アジャスター (P.91)
ヘルメットホルダー (P.50) スロットルグリップ (P.83) 前輪ブレーキレバー (P.84) 前輪ブレーキリザーバータンク (P.78) ETC アンテナ (P.55) 右ポケット (P.52) バッテリー (P.71) ETC 車載器 (P.55)
携帯工具/書類入れ (P.51)
オイルフィルキャップ (P.75) 冷却水リザーバータンク (P.77) エンジンオイル点検窓 (P.75) メインスタンド (P.7)
後輪ブレーキペダル
後輪ブレーキリザーバータンク (P.78) リアサスペンションスプリングアジャスター (P.90) リアサスペンション伸び側減衰力アジャスター (P.91)
クラッチレバー (P.84) 左ポケット (P.52)
ブリーザードレーン
(P.82)
シフトレバー
クラッチリザーバータンク (P.81) フロントサスペンションスプリング (P.85) /伸び側減衰力アジャスター (P.86)
燃料タンクキャップ (P.47) リアサスペンションスプリングアジャスター (P.90) リアサスペンション縮み側減衰力アジャスター (P.91)
USB ソケット (P.48) シート (P.70)
ヒューズボックス (P.103) ヘルメットホルダー (P.50)
サイドカバー (P.69)
メインヒューズ/ABS メインヒューズ
(P.104)
ドライブチェーン (P.80)
リアサスペンション伸び側減衰力 アジャスター (P.91)
サイドスタンド (P.7)
次ページに続く
15
各部の名称
CB1300 SUPER BOL D’OR SP
16
前ページの続き
リアサスペンション縮み側減衰力アジャスター (P.95)
ヘルメットホルダー (P.50)
スロットルグリップ (P.83)
前輪ブレーキレバー (P.84)
ETC アンテナ (P.55)
前輪ブレーキリザーバータンク (P.78)
右ポケット (P.52)
バッテリー (P.71)
ETC 車載器 (P.55)
携帯工具/書類入れ (P.51)
オイルフィルキャップ (P.75)
冷却水リザーバータンク (P.77)
エンジンオイル点検窓 (P.75)
メインスタンド (P.7)
後輪ブレーキペダル
後輪ブレーキリザーバータンク (P.78) リアサスペンションスプリングアジャスター (P.92) リアサスペンション伸び側減衰力アジャスター (P.94)
左ポケット (P.52)
クラッチリザーバータンク (P.81)
フロントサスペンションスプリング (P.87) /縮み側減衰力アジャスター (P.89) フロントサスペンションスプリング (P.87) /伸び側減衰力アジャスター (P.88)
ブリーザー ドレーン
(P.82)
クラッチレバー (P.84)
燃料タンクキャップ (P.47) リアサスペンションスプリングアジャスター (P.92) リアサスペンション縮み側減衰力アジャスター (P.95)
USB ソケット (P.48) シート (P.70) ヒューズボックス (P.103)
ヘルメットホルダー (P.50)
サイドカバー (P.69) メインヒューズ/ABS メインヒューズ
(P.104)
シフトレバー
ドライブチェーン (P.80)
リアサスペンション伸び側減衰力アジャスター (P.94)
サイドスタンド (P.7)
次ページに続く
17
各部の名称
CB1300 SUPER FOUR
18
前ページの続き
リアサスペンション縮み側減衰力アジャスター (P.91)
ヘルメットホルダー (P.50) スロットルグリップ (P.83)
前輪ブレーキレバー (P.84) 前輪ブレーキリザーバータンク (P.78)
ETC アンテナ (P.55) バッテリー (P.71) ETC 車載器 (P.55)
携帯工具/書類入れ (P.51) オイルフィルキャップ (P.75)
冷却水リザーバータンク (P.77)
エンジンオイル点検窓 (P.75)
メインスタンド (P.7)
後輪ブレーキペダル
後輪ブレーキリザーバータンク (P.78) リアサスペンションスプリングアジャスター (P.90) リアサスペンション伸び側減衰力アジャスター (P.91)
フロントサスペンションスプリング (P.85) /伸び側減衰力アジャスター (P.86)
ブリーザー ドレーン
(P.82)
クラッチレバー (P.84)
クラッチリザーバータンク (P.81)
燃料タンクキャップ (P.47) リアサスペンションスプリングアジャスター (P.90)
リアサスペンション縮み側減衰力アジャスター (P.91)
USB ソケット (P.48) シート (P.70) ヒューズボックス (P.103)
ヘルメットホルダー (P.50)
サイドカバー (P.69)
メインヒューズ/ABS メインヒューズ
(P.104)
シフトレバー ドライブチェーン (P.80)
リアサスペンション伸び側減衰力 アジャスター (P.91) サイドスタンド (P.7)
次ページに続く
19
各部の名称
CB1300 SUPER FOUR SP
20
前ページの続き
リアサスペンション縮み側減衰力アジャスター (P.95)
ヘルメットホルダー (P.50)
スロットルグリップ (P.83)
前輪ブレーキレバー (P.84)
前輪ブレーキリザーバータンク (P.78)
ETC アンテナ (P.55)
バッテリー (P.71)
ETC 車載器 (P.55)
携帯工具/書類入れ (P.51)
オイルフィルキャップ (P.75)
冷却水リザーバータンク (P.77)
エンジンオイル点検窓 (P.75)
メインスタンド (P.7)
後輪ブレーキペダル
後輪ブレーキリザーバータンク (P.78) リアサスペンションスプリングアジャスター (P.92) リアサスペンション伸び側減衰力アジャスター (P.94)
クラッチリザーバータンク (P.81) フロントサスペンションスプリング (P.87) /縮み側減衰力アジャスター (P.89)
フロントサスペンションスプリング (P.87) /伸び側減衰力アジャスター (P.88)
ブリーザー ドレーン
(P.82)
クラッチレバー (P.84)
燃料タンクキャップ (P.47)
リアサスペンションスプリングアジャスター (P.92) リアサスペンション縮み側減衰力アジャスター (P.95)
USB ソケット (P.48)
シート (P.70) ヒューズボックス (P.103)
ヘルメットホルダー (P.50)
サイドカバー (P.69) メインヒューズ/ABS メインヒューズ
(P.104)
シフトレバー ドライブチェーン (P.80)
リアサスペンション伸び側減衰力アジャスター (P.94) サイドスタンド (P.7)
21
メーター
22
スピードメーター (速度計)
セレクトボタン セットボタン
メーターの初期表示
メインスイッチを (On) にすると、全ての表示があらわれます。また、スピードメーターおよびタコ メーターの指針が一度最高目盛りに振れた後、"0" に戻ります。表示されない部分がある場合は、 Honda 販売店で点検を受けてください。
タコメーター(エンジン回転計)
アドバイス
エンジン回転数がレッドゾーンに入らない ように運転してください。エンジン寿命に 悪影響を与えます。
レッドゾーン (エンジン限界回転域)
燃料計
マークが 1 つ(E)だけ点滅した ときの燃料残量:約 4.0 ℓ
燃料計の故障表示 (P.101)
アドバイス
燃料計が 1 つ(E)に近づいたら、早め に給油してください。燃料がなくなる とエンジンが点火しなくなり、触媒装置 を損傷することがあります。
時計(12 時間表示) 時計の合わせかた (P.28)
ギアポジション表示
ギアポジションを表示
u トランスミッションが適切なシフトになっていない場
合“ ” が表示します。
u トランスミッションが、適切なシフトになっていても
“ ” が点滅するときは、Honda 販売店で点検を受けて ください。
ライディングモード (P.36)
ハンドルグリップヒーターステータスアイコン
(P.53)
オドメーター[TOTAL]/トリップメーター[TRIP A/B]/ 平均燃費/水温計[ ]/外気温計[ ] 表示の切り換え(P.24)
次ページに続く
23
メーター
オドメーター[TOTAL]/トリップメーター[TRIP A/B]/平均燃費/水温計[ ]/外気温計[ ]表示
セレクトボタンを押してオドメーター、トリップメーター A 、平均燃費、トリップメーター B 、
水温計、外気温計を切り換える。
トリップメーターをリセットするには (P.26)
#
前ページの続き
オドメーター トリップメーター A トリップメーター B
24
外気温計 水温計
セレクトボタンを押す
平均燃費
オドメーター[TOTAL]
オドメーター:総走行距離を表示 表示が“-----” になったときは、Honda 販売店で 点検を受けてください。
トリップメーター[TRIP A/B]
トリップメーター:トリップメーターを 0.0 km にリセットしてからの走行距離を表示 表示が“----.-” になったときは、Honda 販売店で 点検を受けてください。
水温計[ ]
表示範囲:35 ℃ ~ 132 ℃
34 ℃以下の場合は“---” を表示します。
122 ℃以上の場合は水温表示が点滅し、水温
警告灯が点灯します。 水温が 100 ℃以上になる場合がありますが、沸 騰温度をラジエーターキャップにより高めてあ るためで異常ではありません。 上記の場合をのぞいて表示が“---” で点滅した ときは、Honda 販売店で点検を受けてください。
平均燃費
トリップメーター A をリセットしてからの平均 燃費を、km/L の単位で表示 平均燃費はトリップメーター A の走行距離をも とに表示 表示範囲:0.0 ~ 300.0 km/L
平均燃費が 300.0 km/L を 超 えた場合は
“300.0” を表示します。 トリップメーター A をリセットした場合は
“---.-” を表示します。 上記の場合をのぞいて表示が“---.-” になったと きは、Honda 販売店で点検を受けてください。
平均燃費をリセットするには
(P.26)
外気温計[
]
表示範囲:‒10 ℃ ~ 50 ℃
‒10 ℃未満のときは“---” を表示します。
50 ℃以上の場合は“50 ℃ ” が点滅します。
停止中や低速走行中は外気温が正しく表示され ないことがあります。
次ページに続く
25
メーター
前ページの続き
トリップメーター A、平均燃費のリセット
トリップメーター A をリセットすると、平均燃
費も同時にリセットされます。
トリップメーター A および平均燃費をリセット するには、トリップメーター A または平均燃費 を表示中に、セットボタンを押し続ける。
トリップ メーター A 平均燃費
または
または
リセット後は選択していた表示に戻ります。
26
トリップメーター B のリセット
トリップメーター B をリセットするには、ト リップメーター B を表示中に、セットボタンを 押し続ける。
トリップメーター B
メーターの設定
以下の順で設定します。
時計の合わせかた
HISS 表示灯の設定
以下の方法でもメーターの設定から通常表示に 戻ることができます。
約 30 秒間ボタンの操作がない場合
u セットボタンを押して設定を決定 した項目
は、確定されます。
メインスイッチを (O󰸽) にして、再度メイ ンスイッチを
(On) にする。
u 設定は確定されます。
通常表示
時計の合わせかた
HISS 表示灯の設定
セレクトボタンとセットボタンを押し続ける
セットボタンを押す
次ページに続く
27
メーター
1.
時計の合わせかた:
a
メインスイッチを (On) にする。
b
時の表示が点滅するまで、セレクトボタンと
セットボタンを押し続ける。
c
セレクトボタンを押し、時を修正する。
前ページの続き
2.
HISS 表示灯の設定:
HISS 表示灯の点滅の ON、OFF を切り換えるこ とができます。
a
セレクトボタンを押し、“ ”(点滅する)ま た は“ ”(点滅しない)を選択する。
u セレクトボタンを押し続けると数字が早く
進みます。
d
セットボタンを押し、時を決定する。決定と同 時に分が点滅する。
e
セレクトボタンを押し、分を修正する。
u
セレクトボタンを押し続けると数字 が早く 進みます。
f
セットボタンを押し、分を決定する。決定と同 時に HISS 表示灯の設定に切り換わる。
28
b
セットボタンを押し、設定を決定する。決定と 同時に通常表示に戻る。
警告灯/表示灯
警告灯/表示灯が点灯すべきときに点灯しない場合は、Honda 販売店で点検を受けてください。
PGM-FI 警告灯
メインスイッチを (On) にすると点灯し、数秒後に消灯 走行中またはアイドリング中に点灯したときは (P.99)
ABS 警告灯 メインスイッチを (On) にすると点灯 し、速度が約 10 km/h に達すると消灯
走行中に点灯/点滅したときは
(P.100)
水温警告灯 メインスイッチを (On) にすると点灯 し、数秒後に消灯
走行中またはアイドリング中に点灯 したときは (P.98)
油圧警告灯 メインスイッチを (On) にすると点灯 し、エンジンを始動すると消灯
走行中またはアイドリング中に点灯 したときは (P.99)
次ページに続く
29
警告灯/表示灯
前ページの続き
クルーズコントロールメイン表示灯
クルーズコントロールメインスイッチを押すと点灯
クルーズコントロール(自動定速走行装置)
(P.40)
30
トルクコントロール警告灯
メインスイッチを (On) にすると点灯 し、速度が約 5 km/h に達すると消灯 同時に、トルクコントロールが作動可能 な状態になる
トルクコントロール作動時に点滅
走行中に点灯したときは (P.100)
トルクコントロール OFF 警告灯 トルクコントロールを停止状態 (OFF) にす ると点灯
クルーズコントロールセット表示灯
自動定速走行しているときに点灯
クルーズコントロール(自動定速走行装置)
(P.40)
N
ニュートラル表示灯 トランスミッションがニュートラルの位置 にあるときに点灯
ハイビームパイロットランプ (前照灯上向き表示灯)
ETC 表示灯 (P.55)
HISS 表示灯 (P.109)
メインスイッチを (On) にすると 一時的に点灯し、すぐに消灯
メインスイッチを (O󰸽) にすると 2 秒間隔で 24 時間点滅
方向指示器表示灯 方向指示器表示灯
ハンドルグリップヒーター表示灯
ハンドルグリップヒーターが ON のときに 点灯
31
スイッチ
ハザード(非常駐車灯)スイッチ
メインスイッチが (On) のときに 使用できる
MODE
ボタン (P.36)
ハンドルグリップヒーター
スイッチ (P.53)
ウィンカー(方向指示器)スイッチ
u 解除はスイッチを押して行います。
ヘッドライト(前照灯)上下切り換えスイッチ / パッシングライトスイッチ (追い越し合図)
(HI):ヘッドライトが上向き
(LO):ヘッドライトが下向き
:ヘッドライトが下向きのときのみ作動
32
ホーンスイッチ
トルクコントロールスイッチ (P.35)
トルクコントロールの ON / OFF の切り換えを します。
エンジンストップスイッチ / スタータースイッチ
通常は、 (Run) 位置にしておく
u 非常時に (Stop) 位置にすると、エンジンを停
止できます
クルーズコントロールレバー
レバーを上下に動かし車速を設定したり、設定車速 の調整を行います。 (P.40)
クルーズコントロールメインスイッチ
クルーズコントロールを ON / OFF するときに 押します。(P.40)
メインスイッチ
電気回路の ON / OFF、ハンドルロックに使用
u (O󰸽) または (Lock) の位置で、キーを抜く
ことができます。
(O󰸽)
(On)
停止 始動・走行
(Lock)
ハンドルロック ができる
次ページに続く
33
スイッチ
前ページの続き
ハンドルロック
盗難予防のため、駐車するときは必ずハンドル
ロックをかけましょう。 U 字ロックなどの使用も推奨します。
メインスイッチのキー
a
b
押す
回す
34
かけかた
#
a
ハンドルを左にいっぱいにきる。
b
キーを押し込みながら、 (Lock) の位置まで回す。
u ロックがかかりにくい場合は、ハンドルを左
右に軽く動かしてください。
c
キーを抜く。
外しかた
#
キーを押し込みながら、 (O󰸽) の位置まで回す。
Honda セレクタブル トルク コントロール
トルクコントロール(エンジン出力の制御)の ON と OFF の切り換えができます。
u 運転中にトルクコントロールスイッチを操作し
ないでください。トルクコントロールの ON と OFF の切り換えは、車を停止してから行ってく ださい。
u トルクコントロールが作動中(トルクコント
ロール警告灯が点滅中)は、トルクコントロー ル ON と OFF の切り換えはできません。
u メインスイッチを(On)にすると、トルクコン
トロールは自動的に ON になります。
トルクコントロール ON/OFF 切り換え
トルクコントロールスイッチを押し続けてトル クコントロールの ON と OFF を切り換える。
トルクコントロールスイッチ
35
ライディングモード
ライディングモードの切り換えができます。 ライディングモードは以下の内容で構成されて
います。
STANDARD
u STANDARD:運動性能と快適性がバランスした
標準的な走行モード
u SPORT:レスポンス重視の力強い加速感が得ら
れる走行モード
u RAIN:トルクを制御、穏やかな加減速特性とし
た走行モード
ライディングモードの切り換えかた
a
車を停止する。
b
スロットルグリップを完全に閉 じた状態で 、
MODE
ボタンを押してライディングモードを
選択する。
36
MODE
MODE
ボタン
SPORT
RAIN
ボタンを押す
エンジン始動
始動するには、エンジン・冷却水の温度にかか わらず、次の手順で行ってください。
c
b
a
d
アドバイス
スタータースイッチを押して 5 秒以内でエンジン
がかからないときは、一度メインスイッチを (O󰸽) にしてください。その後バッテリー電圧回復のため 10 秒ほど経ってからやり直してください。
無用な空ぶかしや長時間のアイドリングはエンジンや マフラー、触媒装置に悪影響を与えます。
万一転倒した場合は、一旦メインスイッチを (O󰸽) にしてください。再度走行を行う際は、各部の損傷状 態や、走行に支障が無いかを十分に確認してください。
エンジンを始動するとき、スロットルを全開にしな いでください。スロットルを全開にしてエンジンを 始動しようとすると、PGM-FI ユニットは燃料供給 を停止させます。したがってエンジンは始動しませ ん。
次ページに続く
37
エンジン始動
a
エンジンストップスイッチが (Run) の位置 にあるか確認する。
b
メインスイッチを (On) に回す。
c
ギアをニュートラルにする。(表示灯点灯)
u ギアが入った状態では始動しません。ただ
し、サイドスタンドが格納されている状態で クラッチレバーを握れば始動します。
d
スロットルグリップを閉じたまま、スターター スイッチを押す。
u もし、エンジンがかからない場合は、スロッ
トルグリップをわずかに(遊びを除いて 3 mm 程度)回しながらスタータースイッチを 使用してください。
遊びを除いて 3 mm 程度
38
前ページの続き
エンジンがかからないときは
#
次の方法を試してください。
a
スロットルグリップを全開にし、スタータース イッチを 5 秒間押す。
b
通常手順(ad)でエンジンをかける。
c
エンジンがかかり、エンジン回転が安定しない 場合はスロットルグリップを少し開ける。
d
エンジンがかからないときは 10 秒間待ってか ら、a b の手順を繰り返す。
それでも始動できないときは (P.97
#
)
ギアチェンジ
この車のトランスミッションは、下 1 速、上 5 速シフトの 6 速リターン式です。速度に応じて ギアを切り換えることが必要です。
6
5
4
3
2
N
1
走行前に、サイドスタンドが完全に納まってい るか確認してください。 サイドスタンドを出したままギアチェンジを行 うと、エンジンが停止します。
速度範囲
#
1 速 0 - 70 km/h 2 速 25 - 110 km/h 3 速 35 - 150 km/h 4 速 45 - 180 km/h 5 速 50 - 205 km/h 6 速 55 km/h 以上
シフトダウンについて
追い越しなど、強力な加速が必要なときはシフ トダウンをします。高い速度でのシフトダウン は、尻振りなどの原因や、走行安定性を損なう ほか、エンジンやトランスミッションに悪影響 を与えます。次の速度内で行ってください。
シフトダウン可能限界速度
#
6 速→5 速 195 km/h 以下 5 速→4 速 170 km/h 以下 4 速→3 速 140 km/h 以下 3 速→2 速 100 km/h 以下 2 速→1 速 50 km/h 以下
39
クルーズコントロール(自動定速走行装置)
高速道路または、発進、停止の繰り返しの少な い自動車道路などを一定速度で運転できる装置
です。 クルーズコントロールが設定可能なギアポジ ションと速度範囲は以下の通りです。法定速度 を守って走行してください。
設定可能な速度範囲 50 ~ 160 km/h
設定可能なギアポジ ション
40
4 速 ~ 6 速
次のような道路では、安全のため、クルーズコ ントロールは使用しないでください。
混んでいて車間距離が十分にとれない道路
急なカーブ、急な下り坂のある道路
悪天候下の道路
登坂時および降坂時は条件によっては一定車速 を保てない場合があります。
希望車速をセットし、定速走行する
#
a
走行車速とギアポジションが設定可能な要件を 満たしていることを確認する。
u 要件を満たしていないと車速の設定は行え
ません。
b
クルーズコントロールメインスイッチを押 す。( クルーズコントロールメイン表示灯 が点灯)
c
スロットルグリップを加減して希望の車速に なったら、 クルーズコント ロールレバーを“ ” 側に動かす。(クルー ズコントロールセット表示灯が点灯)
u 現在の車速がセットされます。
自動定速走行をしない場合は、安全のため クルーズコントロールメインスイッチを解除 (OFF)しておいてください。
ロールセット表示灯
クルーズコントロー
ルメイン表示灯
クルーズコントロール レバー
クルーズコントロール
メインスイッチ
クルーズコント
次ページに続く
41
クルーズコントロール(自動定速走行装置)
設定車速を変更する
#
設定車速を微調整するには
設定車速を上 げるとき: ク ルーズコントロールレバーを“ ” 側に押 して離す。
u
そのときの車速に対して約 2 km/h 増速しま す。
設定車速を下 げるとき: ク ルーズコントロールレバーを“ ”側に押し て離す。
u
そのときの車速に対して約 2 km/h 減速しま す。
設定可能な速度範囲以外の車速は設定できませ ん。(上限速度または下限速度で止まります。)
(P.40)
42
前ページの続き
設定車速を連続的に変更するには
設定車速を上げるとき: ルーズコントロールレバーを“ ” 側 に押し続けます。 設定車速の変化に応じて車両速度が自動で 上 がります。希望の車速に 達 したら、
クルーズコントロールレ
バーを離します。
クルーズコントロールレ バーを“ ”側に押し続けると、設定可 能な速度範囲の上限で止まります。
設定車速を下げるとき: ルーズコントロールレバーを“ ” 側に 押し続けます。 設定車速の変化に応じて車両速度が自動で 下 がります。希望の車速に 達 したら、
クルーズコントロールレ
バーを離します。
クルーズコントロールレ バーを“ ” 側に押し続けると、設定可 能な速度範囲の下限で止まります。
設定車速を手動で上げるには
a
スロットルグリップで加速し希望の車速まで上 げる。
b
クルーズコントロールレバー
を“ ” 側に押して離す。
離したときの車速にセットされます。
u
クルーズコントロール中一時的に加速したいと き
a
スロットルグリップを通常の加速時と同じよう に回して加速する。
b
設定車速に戻るには、ブレーキをかけずにス ロットルグリップをもとの位置に戻す。
u 車両は、前回設定した車速で定速走行しま
す。
クルーズコントロールを解除する
#
クルーズコントロールを解除するには
クルーズコントロールメインスイッチを 押します。( クルーズコントロールメイ ン表示灯が消灯し、設定車速が消去されま す。)
クルーズコントロールを一時的に解除にするに は
a
以下の操作を行うと、自動定速走行状態が一時 的に解除される。(クルーズコントロールセッ ト表示灯が一時的に消灯しますが、設定速度は 記憶されています。)
ブレーキレバーを握るか、ブレーキペダ
ルを踏んだとき
スロットルグリップを全閉位置よりさら
に減速方向に回したとき クラッチレバーを握ったとき、またはシ フトレバーを操作したとき
次ページに続く
43
クルーズコントロール(自動定速走行装置)
b
解除前の設定車速に戻したいときは、以下の操 作を行う。
車速が 50 km/h 以上の場合、
車速が 50 km/h 以下の場合、
44
クルーズコントロールレバーを
”側に押して離します。
50 km/h 以上まで加速後クルー ズコントロールレバーを“ ” 側に 押して離します。
前ページの続き
エマージェンシーストップシグナル
エマージェンシーストップシグナルは、自車が 急ブレーキをかけたことをウィンカーが左右同 時自動的に高速で点滅して後続車に知らせ、追 突される可能性を低減するシステムです。50 km/h 以上で走行しているときに急ブレーキを かけると作動します。
作動の仕組み
a
急ブレーキをかける
b
メーター内の方向指示器表示灯が左右同時に高速で点滅
エマージェンシーストップシグナルは、以下の 状態になると作動が停止します。
ブレーキレバーおよびペダルを離したとき
ABS が停止したとき
急減速でなくなったとき
ハザードスイッチを ON にしたとき
a
ストップランプ点灯
b
ウィンカーが左右同時高速で点滅
次ページに続く
45
エマージェンシーストップシグナル
u エマージェンシーストップシグナルは、追突さ
れるおそれを低減するシステムであり、追突を 完全に防ぐものではありません。運転するとき
は不必要な急ブレーキを避け、安全運転を心が けてください。
u ハザードスイッチが ON のときは、エマージェ
ンシーストップシグナルは作動しません。
u ABS が一定時間以上作動しないとき、システム
が作動しない場合があります。
46
前ページの続き
燃料補給
メインスイッチのキー
キーカバー
燃料タンクキャップ
燃料がにじみ出ることがあるので、レベルプ レート以上入れないでください。
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン タンク容量:21 ℓ
燃料についての注意 (P.9
#
レベルプレート
)
燃料タンクキャップの開けかた
キーカバーを開け、メインスイッチのキーを差 し込み右に回して、燃料タンクキャップを開け る。
燃料タンクキャップの閉じかた
a
燃料タンクキャップを手で確実に押してロック する。
b
メインスイッチのキーを抜き、キーカバーを閉 じる。
u 燃料タンクキャップがロックされないと、
キーは抜けません。
1 警告
ガソリンは燃えやすいため、ヤケドを負った り、爆発して重大な傷害に至る可能性があり ます。
燃料補給およびガソリンの取り扱い 2 P. 9
47
USB ソケット
USB ソケットは、シート下にあります。 接続する機器についてはご自身の責任でお使い
ください。
カバーを取り外してお使いください。 USB Type-C コネクターが使用できます。 定格 15 W (5 V、3 A) まで使用できます。
u USB ソケットは充電専用です。
USB 機器を接続するには
a
シートを取り外す。(P.70)
b
USB ソケットのキャップを取り外す。
c
接続する機器の USB ケーブルを USB ソケット に接続する。
u キャップの紛失を防ぐため、キャップのリン
グ部を USB ソケットカバーに通してから、 USB ケーブルを USB ソケットに接続してく ださい。
48
USB ソケット
USB ソケット カバー
リング部
キャップ
u バッテリーあがりを防ぐため、エンジンがか
かっている状態でお使いください。
u ソケットへの異物侵入を防ぐために、使用しな
いときはキャップを取り付けてください。
u 走行中に動いたり、振動による損傷を与えない
ように、機器をしっかりと固定してください。
USB ケーブル
アドバイス
発熱する機器や定格以上の機器を使用しない
でください。
USB ソケットを損傷する可能性があるので、
USB ソケットが濡れた状態、洗車中、またはそ の他の濡れた状態で使用しないでください。
機器のケーブルが挟まれたり絡まったりしな
いようにしてください。
機器のケーブルがハンドル操作や運転の妨げ
にならないようにしてください。
49
その他装備の使いかた
ヘルメットホルダー
ヘルメットホルダーはシートの左下側と、シー
ト下にあります。ヘルメットホルダーは駐車時 のみお使いください。
ヘルメットホルダー
ピン
ヘルメットの金具
使い方
#
a
キーカバーを開け、キーを差し込み右に回して ロックを解除する
b
ピンにヘルメットの金具をかけ、ピンを押して ロックする。
c
キーを抜き、キーカバーを閉じる。
50
キーカバー
メインスイッチ のキー
ヘルメットホルダー
シートの取り外しかた (P.70)
#
1 警告
ヘルメットホルダーにヘルメットをつけた まま走行しないでください。
走行の妨げになり、重傷を負ったり死亡した りする事故が発生することがあります。
携帯工具/書類入れ
携帯工具と書類入れは、シート裏側にあります。
シート裏側 携帯工具 バンド
書類入れ
収納スペース
収納スペースはシート下にあります。 収納スペース内への荷物の積載
u 積載重量上限:3.0 kg
収納スペース
u 携帯工具と書類入れは、図のようにシートの裏
側に収納し、バンドでしっかりと固定してくだ さい。
シートの取り外しかた (P.70)
#
u
貴重品やこわれ易いものは入れないでください。
u
熱の影響を受け易いものは入れないでください。
シートの取り外しかた (P.70)
#
次ページに続く
51
その他装備の使いかた
左右ポケット
CB1300 SUPER BOL D’OR/ CB1300 SUPER BOL D’OR SP
左右ポケットの荷物の積載
u 積載重量上限:各 0.5 kg u
走行中にポケットリッドの開閉は、行わないでください。
左ポケットのロックの外しかた
#
メインスイッチのキーを差し込み、右に回して ロックを解除し、キーを抜く。
左ポケットのロックのかけかた
#
メインスイッチのキーを差し込み、左に回して ロックし、キーを抜く。
ポケットリッド
メインスイッチのキー
前ページの続き
左右ポケットの開けかた
#
ポケットリッドを止まるところまで持ち 上げ る。
左右ポケットの閉じかた
#
ポケットリッドがロックするまで完全に閉 じ る。ポケットリッドが確実にロックされている か確認する。
u 貴重品やこわれやすいものは入れないでくださ
い。
u
熱の影響を受け易いものは入れないでください。
ポケットリッド
52
左ポケット
右ポケット
ハンドルグリップヒーター
この車は、運転する際に手元を暖めるハンドル グリップヒーターを装備しています。ハンドル グリップヒーターを使用する際は、手袋を着用 してください。
ハンドルグリップ ヒーター表示灯
ハンドルグリップ ヒータースイッチ
ハンドルグリップ ヒーター ステータスアイコン
ヒーターレベル
ハンドルグリップヒーター表示灯:
#
ハンドルグリップヒーター作動時に点灯する。 ハンドルグリップヒーターを ON にしたとき、 またはヒーターレベルを変更したときに、ヒー ターレベルを表示灯の点滅回数で表示する。(例 えばヒーターレベル5を選択した場合、表示灯 は 5 回の点滅を 7 回繰り返します。)
ハンドルグリップヒーターステータスアイコン:
#
ハンドルグリップヒーター作動時に表示する。
ヒーターレベル:
#
ヒーターレベルを変更したときに数秒間表示する。
“E1”、“E2”、“E3” が点滅した時は
#
(P.102)
次ページに続く
53
その他装備の使いかた
前ページの続き
ハンドルグリップヒーターの使いかた
a
エンジンを始動する。
b
ハンドルグリップヒータースイッチを押し、ハ
ンドルグリップヒーターを ON にする。
c
スイッチを押し、ヒーターレベルを選択する。
u ハンドルグリップヒーターの温度は外気温
によって変化するので、暖かい日の高温度設 定はさけてください。
u 走行中はハンドルグリップヒータースイッ
チの操作を行わないでください。
d
OFF にするには、スイッチを押 し 表示なし (OFF)を選択する。
u スイッチを押し続けることでも OFF にでき
ます。
アイドリング状態での長時間のご使用はさけて ください。バッテリーあがりの原因となりま す。メインスイッチを (O󰸽) にした場合、選 択しているヒーターレベルは保持されます。
u ヒーターレベルの変更操作後、5 秒以内にメイ
ンスイッチを (O󰸽) にした場合、ヒーターレ ベルは変更しません。
54
表示なし (OFF)
レベル 5 最高温度
レベル 4
レベル 3
レベル 2
レベル 1 最低温度
ハンドルグリップヒータースイッチを押す
ハンドルグリップヒータースイッチを押し 続ける
ETC 車載器/ETC 表示灯/ETC アンテナ
ETC 車載器の取り扱いについては、別冊の ETC 車載器取扱説明書をお読みください。
ETC 車載器
シートの取り外しかた (P.70)
#
ETC 表示灯
CB1300 SUPER BOL D’OR/ CB1300 SUPER BOL D’OR SP
ETC アンテナ
CB1300 SUPER FOUR/CB1300 SUPER FOUR SP
ETC アンテナ
55
メンテナンス
メンテナンスを行う前に必ず「メンテナンスの基礎知識」をお読みください。 また、サービスデータについては「スペック」を参照ください。
メンテナンスの基礎知識.............................. P. 57
主要部品の脱着方法 ....................................P. 69
クリップ ............................................................. P. 69
左サイドカバー ................................................. P. 69
シート ................................................................. P. 70
バッテリー ......................................................... P. 71
ハンドルバーポジション .................................P. 74
エンジンオイル........................................... P. 75
冷却水 .......................................................P. 77
ブレーキ ....................................................P. 78
ドライブチェーン .......................................P. 80
クラッチ ....................................................P. 81
ブリーザードレーン ....................................P. 82
スロットル ................................................. P. 83
その他の調整.............................................. P. 84
レバーの距離調整 ............................................. P. 84
フロントサスペンションの調整 .....................P. 85
リアサスペンションの調整 .............................P. 90
メンテナンスの基礎知識
メンテナンスの基礎知識
メンテナンスの重要性
お車をご使用の方の安全と車を快適にご使用いた だくために、日常のお車の使用状況に応じて、お客 様の判断で適時行っていただく日常点検と、1 年ご と(12 か月ごと)、2 年ごと(24 か月ごと)の定 期点検整備が義務付けられています。安全快適に お乗りいただくために、必ず実施してください。
1 警告
誤った点検整備や、不適当な整備、未修理 は、転倒事故などを起こす原因となり、死亡 または重大な傷害に至る可能性があります。
• 点検整備は、取扱説明書・メンテナンス ノートに記載された点検方法・要領を守 り、必ず実施してください。
• 異状箇所は乗車前に修理してください。
安全なメンテナンスのために
メンテナンスにあたっては、次のことに注意してく ださい。
エンジンを停止し、キーを抜いた状態で行う
平坦地で足場のしっかりとした場所で行う
エンジン、マフラー、ブレーキなど高温になる
部分はヤケドのおそれがあるので、冷えるまで 触れない
エンジンを始動して作業をする場合は、換気を
十分に行う
日常点検
安全快適にご使用いただくために法令に従って、日 常のお車の使用状況に応じて、お客様の判断で適時 行う点検です。 点検時期の目安としては、長距離走行や洗車時、給 油時などに実施し、その結果をメンテナンスレコー ドに記入してください。 異音や異状を感じたときは、直ちに Honda 販売店 にご相談ください。
次ページに続く
57
メンテナンスの基礎知識
日常点検項目
#
この車には下記の日常点検項目が適用されます。
ブレーキ
レバーの遊び(油圧式)
ペダルの遊び(油圧式)
ブレーキの効き具合
ブレーキ液の量
タイヤ
空気圧
亀裂、損傷
異状な摩耗
溝の深さ
エンジン
冷却水の量
オイルの量
かかり具合、異音
低速、加速の状態
灯火装置および方向指示器
運行において異状が認められた箇所
ドライブチェーンの緩み(Honda 指定)
58
定期点検
安全快適にお車をご使用いただくために、定期点検 を必ず実施してください。
また、これらの他にも使い始めてから1か月目(ま たは、1,000 km 時)に行う点検、Honda が指定す る点検整備項目もあります。
道路運送車両法で定められた点検
#
道路運送車両法で定められた点検には、以下の種類 があります。
日常点検
1 年ごと(12 か月ごと)に行う点検
2 年ごと(24 か月ごと)に行う点検 小型二輪車[250 cm3(cc)を超えるもの]は、1 回目を登録日から 3 年後に、2 回目以降は 2 年ごと に、国で定める継続検査が必要です。
メンテナンスの基礎知識
ご自身で点検を実施する場合
#
安全のため、ご自分の知識と技量に合わせた範囲内 で行ってください。難しいと思われる内容につい ては、Honda 販売店にご相談ください。 点検結果は、メンテナンスノートの定期点検整備記 録簿に記入し、大切に保存、携行してください。
1 か月目点検について
#
新車から 1 か月目(または、1,000 km 時)は、特 に初期の点検整備が車の寿命に影響することを重 視し、点検を無料でお取り扱いいたします。お買い あげの Honda 販売店で行ってください。他の販売 店にてお受けになると有料となる場合があります。 また、オイル代、消耗部品代および交換工賃等は実 費をいただきます。詳細については、メンテナンス ノートをご覧ください。
交換部品について
#
整備の際は、Honda 純正部品を使用してください。 色物部品をご注文のときは、カラーラベルに記載さ れているモデル名、カラーおよびコードをお知らせ ください。
カラーラベルは、シートを取り外すと確認できま す。 2 P. 70
カラーラベル
1 警告
Honda 純正部品以外のアクセサリー・部品の 使用や、不正な改造は思わぬ事故の原因とな り、重傷を負ったり、死亡したりすることが あります。
Honda 純正部品を使用してください。
59
メンテナンスの基礎知識
バッテリー
この車は、メンテナンスフリータイプのバッテリー を使用しており、バッテリー液の点検、補給は必要 ありません。バッテリーのターミナル部に汚れや
腐食がある場合のみ清掃してください。 また、密閉式の液口キャップは絶対に取り外さない でください。バッテリー充電時も液口キャップを 取り外す必要はありません。
アドバイス
バッテリーには寿命があります。交換時期について は、Honda 販売店にご相談ください。交換する場合 は、必ず同型式のメンテナンスフリーバッテリーを使 用してください。
万一の場合の応急処置
#
以下のようなときは、応急処置したあと、直ちに医 師の診察を受けてください。
電解液が眼に付着したとき
u コップなどに入れた水で、15 分以上洗浄し
てください。加圧された水での洗浄は、眼を 痛めるおそれがあります。
60
電解液が皮膚に付着したとき
u 電解液のついた服を脱ぎ、皮膚を多量の水で
洗浄してください。
電解液を飲み込んだとき
u 水、または牛乳を飲んでください。
1 警告
バッテリーには、希硫酸が電解液として含ま れています。希硫酸は腐食性が強く、眼や皮 膚に付着すると重いヤケドを負います。
• バッテリーの近くで作業するときは、保 護メガネと保護服を着用
• バッテリーを子供の手の届く所に置かな い
• ショートによる火花やたばこなどの火気 に十分注意する
メンテナンスの基礎知識
ターミナル部の清掃
#
1.
バッテリーを取り外す。 2 P. 71
2.
ターミナル部が腐食して白い粉が付いている場 合は、ぬるま湯を注いで拭く。
3.
ターミナル部の腐食が著しいときは、ワイヤー ブラシまたはサンドペーパーで磨く。
4.
清掃後、バッテリーを取り付ける。 電装部品やアクセサリーを取り付けるときは純正 アクセサリーをご使用ください。それ以外のもの を使用するとバッテリーあがりや故障の原因とな ります。
ヒューズ
この車の電気回路は、ヒューズで保護されていま す。電装部品が動作しないときは、ヒューズを調 べ、必要に応じて交換してください。 2 P. 103
ヒューズの点検・交換
#
メインスイッチを (O󰸽)にして、ヒューズを取 り外して点検します。切れている場合は、指定され ている容量のヒューズと交換してください。 ヒューズの容量はスペックページをご確認くださ い。 2 P. 120
ヒューズ切れ
アドバイス
指定容量を超えるヒューズを使用すると、配線の過熱 焼損の原因になるので絶対に使用しないでください。
次ページに続く
61
メンテナンスの基礎知識
交換してもすぐにヒューズが切れる場合は、ヒュー ズの劣化以外の原因が考えられます。 Honda 販売 店にご相談ください。
エンジンオイル(トランスミッションオイル)
エンジンオイルは走行距離や走行状況、時間の経過 とともに劣化したり減っていきます。そのため、定 期交換時期に行う交換だけではなく日常点検によ るオイル点検・補給が必要です。汚れたり古くなっ たオイルはエンジンに悪影響を与えますので早め に交換してください。 オイル交換は Honda 販売店で行うことを推奨しま す。交換時期はスペックページをご確認くださ い。 2 P. 119
エンジンオイル(トランスミッションオイル)
#
の選びかた
推奨エンジンオイル(トランスミッションオイル):
Honda 純正 ウルトラ G1
相当品をご使用の場合は、オイル容器の表示を確認 し、下記の全ての規格を満たしているオイルをお選
62
びください。全ての規格を満たしている場合でも 特性が異なりこの車に適合しない場合があります。
JASO T 903 規格
SAE 規格
API 分類
※ 3
※ 1
※ 2
:MA
:10W-30
:SG・SH・SJ・SL 級相当 また、必要以上に摩擦を低減するオイル添加剤はエ ンジンやクラッチの性能や寿命に悪影響を与える 場合がありますので使用しないでください。
1:
JASO T 903 規格は、二輪車用4サイクルエンジン オイルの性能を分類する規格です 。適合 し届け出 されたオイルの容器には、次の表示があります。
上段:オイルコード
下段:性能分類の表示
MA 性能であることを示 しています
2:
SAE 規格は、オイルの粘度を定めた規格です。
3:
API 分類は、エンジンオイルのグレードに関する分 類です。API マークの入っている相当品を使用す る場合、下記のものをご使用ください。
メンテナンスの基礎知識
冷却水
Honda 純正ウルトララジエーター液を、蒸留水また は水道水で下記濃度に薄めてお使いください。
推奨しません 推奨します
ブレーキ液(クラッチ液)
銘柄の異なるブレーキ液を使用しないでください。 ブレーキ液が変質したりブレーキ装置の故障の原 因となることがあります。
アドバイス
ブレーキ液は、プラスチックや塗装面を損傷 します。 漏れたブレーキ液は直ちに拭き取ってください。
指定ブレーキ液:
Honda 純正ブレーキフルード DOT4
標準濃度:50% 濃度による不凍温度:
30% の場合:-16°Cまで 50% の場合:-37°C まで
アドバイス
指定以外のラジエーター液や不適当な水(井戸水や天 然水)を使うと、サビなどの原因となります。
エアクリーナー
この車には、ろ紙にオイルを含ませたビスカス式の エアクリーナーエレメントが装備されており点検・ 清掃は不要ですが定期的な交換が必要です。 エアクリーナーエレメントの交換は、Honda 販売店 にご相談ください。交換時期はスペックページを ご確認ください。 2 P. 119
63
メンテナンスの基礎知識
ドライブチェーン
チェーンは、定期的に点検および給油を行ってくだ さい。また悪路走行が多い場合や連続高速走行、急 加速を繰り返すような運転を行う場合には、頻繁に
点検を行ってください。 2 P. 80 チェーンの異常(回転が滑らかでない、異音、固 着、ローラーや O-リングの損傷)は、Honda 販売 店にご相談ください。
ドライブチェーンの清掃と給油
#
緩み(たるみ)の点検後、後輪をゆっくりと回しな がら、チェーンやスプロケットに付着した泥、汚れ を中性洗剤またはチェーンクリーナーを使用し、乾 いた布などで落とします。汚れがひどい場合、やわ らかいブラシを使用してください。汚れを落とし たあとは、十分に乾燥させ、推奨オイルをチェーン ローラーの両側に給油してください。
推奨オイル:
Honda 純正チェーンオイルまたは相当品
64
チェーンは、ゴムのシールを使用しているため、ス チーム / 高圧洗浄、ワイヤーブラシ、ガソリンやベ ンゼンなどの揮発性溶剤、研磨材が入っている洗剤 は使用しないでください。 シール(O-リング)チェーン専用の、クリーナーや 潤滑油(チェーンスプレーなど)以外は使用しない でください。 オイルがブレーキやタイヤに付着しないようにし
てください。チェーンにオイルをつけ過ぎると、衣 服や車に飛び散り汚しますので、オイルをつけ過ぎ ないよう注意してください。
メンテナンスの基礎知識
ブリーザードレーン
エンジンの性能を維持するためには、定期的なブ リーザードレーンの清掃が必要です。2 P. 82
タイヤ
空気圧の点検
#
タイヤの空気圧は徐々に低下します。また、タイヤに よっては空気圧不足が見た目ではわかりづらいため、 少なくとも 1 か月ごとにタイヤゲージを使用して空 気圧を点検してください。 タイヤは、走行後は温まり空気圧が高くなることがあ りますので、必ず冷えた状態で点検してください。
エアーバルブの向きがかわっていても、もとに戻そ うとせず、Honda 販売店にご相談ください。
右側
次ページに続く
65
メンテナンスの基礎知識
亀裂と損傷の点検
#
タイヤの全周に、亀裂や 損傷、ひび割れおよび釘、 石、 その他 の 異物が刺
り、大きな凹みや突起物を乗り越したときは、必ず 点検してください。
66
さったり、かみ込んだり していないかを点検しま す。道路の縁石などにタ イヤ側面を接触させた
異状な摩耗の点検
#
タイヤの接地面が異状に 摩耗していないかを点検 します。
溝の深さの点検
#
ウェアインジケーター(スリップサイン)により溝 の深さを確認します。サインが現れたときは、直ち に交換してください。また、安全走行のため、ト レッド中央部の溝の深さが最小残溝量になったと きは交換してください。
または TWI
ウェアインジケーター 表示マーク
メンテナンスの基礎知識
1 警告
過度にすり減ったタイヤの使用や、不適正な 空気圧での運転は、転倒事故などを起こす原 因となり、死亡または重大な傷害に至る可能 性があります。
取扱説明書に記載されたタイヤの空気圧を 守り、規定の数値を超えてすり減ったタイヤ は交換してください。
次ページに続く
67
メンテナンスの基礎知識
タイヤを交換するときは、必ず指定タイヤを使用し てください。指定以外のタイヤは、操縦性や走行安 定性に悪影響を与えることがありますので使用し ないでください。
タイヤの交換は、Honda 販売店にご相談ください。 指定タイヤ、空気圧、最小残溝量(溝の深さ)はス ペックページをご確認ください。 2 P. 119
ホイールバランス調整のためにバランスウェイ トを貼り付けるときは、Honda 純正部品、又は 同等品のバランスウェイトを使用してください。
68
1 警告
指定以外のタイヤを取り付けると、操縦性や 走行安定性に悪影響を与えることがありま す。また、そのことが原因で転倒事故などを 起こし、死亡または重大な傷害に至る可能性 があります。
タイヤ交換時には、必ず取扱説明書に記載さ れた指定タイヤを取り付けてください。
主要部品の脱着方法
クリップ
取り外し
#
1.
中央部のピンを押しこんでロックを解除す る。
2.
クリップを引き抜く。
ピン
取り付け
#
1.
ピンの下端を押し戻して取り付け状態にす る。
2.
クリップを穴に差し込む。
3.
ピンを軽く押してロックする。
左サイドカバー
取り外し
#
1.
シートを取り外す。2 P. 70
2.
ボルトを取り外す。
3.
左サイドカバーを引き、フックをグロメット から外す。
グロメット
フック
ボルト
取り付け
#
取り付けは、取り外しの逆の手順で行います。
69
主要部品の脱着方法 u シート
シート
70
ガイド
凸部
シート
シートロック
メインスイッチ のキー
取り外し
#
1.
メインスイッチのキーをシートロックに差し 込み、右に回してシートロックを解除する。
2.
シートを後方へずらしながら持ち上げて取 り外す。
取り付け
#
1.
フレームのガイドにシートの凸部を差し込 む。
2.
シートを前方に押しながら、シートの後方を 押し下げ、ロックする。
u シートを軽 く 持ち上げて、ロックがか
かっていることを確認してください。
3.
メインスイッチのキーを抜く。
u メインスイッチのキーをシート下に置き
忘れた状態でシートを取り付けると、自 動的にロックされ、キーを取り出せなく なりますのでご注意ください。
主要部品の脱着方法 u バッテリー
バッテリー
コントロール ユニット A
コントロール ユニット B
ETC 車載器
バッテリーカバー
クリップ
バッテリーカバーに ETC 車載器が取り付けら れています。ETC 車載器コード、ETC アンテナ コードが断線し、ETC の動作不良の原因となる ため、ETC 車載器、ETC 車載器コード、ETC ア ンテナコードの取り扱いには、以下の内容を必 ず守ってください。
u 強く曲げたりしないようにしてください。 u 引っ張ったり、ねじったりしないようにして
ください。
次ページに続く
71
主要部品の脱着方法 u バッテリー
取り外し
#
メインスイッチが (O󰸽)になっていることを 確認してください。
1.
シートを取り外す。2 P. 70
2.
ETC 車載器をバッテリーカバーからはがす。
u コードを損傷させないように、ETC 車載
器の取り外しに注意してください。
3.
クリップを取り外す。2 P. 69
4.
バッテリーカバーをずらしてコントロール ユニット A をバッテリーカバーから取り外 す。
u コントロールユニット A およびコント
ローユルニット B のコードを損傷させな いように注意してください。
72
バッテリー クッション
5.
-端子のボルトを外し、-コードを外す。
6.
ターミナルカバーをめくり、+端子のボルト
+端子
-端子
ボルト ターミナル
カバー
バッテリーボルト
を外し、+コードを外す。
7.
端子のナットを落とさないよう、バッテリー とバッテリークッションを取り出す。
主要部品の脱着方法 u バッテリー
取り付け
#
取り付けは、取り外しの逆の手順で行います。 バッテリーコードは、必ず先に+側より取り付 けてください。また、ターミナル部にゆるみが 生じないように、確実にボルトを締め付けてく ださい。 ETC 車載器コード、ETC アンテナコードは図の ように正しい位置に取り付けてください。
ETC 車載器コードETC アンテナコード
ETC 車載器
バッテリーコードを再び取り付けたときに、時 計の表示がずれている場合は合わせ直してくだ さい。 2 P. 28
バッテリーの取り扱いについてはメンテナンス の基礎知識をご確認ください。 2 P. 60
73
主要部品の脱着方法 u ハンドルバーポジション
ハンドルバーポジション
CB1300 SUPER FOUR/CB1300 SUPER FOUR SP
ライダーの好みに応じて、ハンドル位置を変更
することができます。ハンドル位置を変更する 場合は Honda 販売店にご相談ください。
74
エンジンオイル
オイルの量の点検
1.
エンジンが冷えている場合は、3 ~ 5 分ほど アイドリングさせる。
2.
メインスイッチを (O󰸽)にしてエンジン を止め、2 ~ 3 分間待つ。 足場のしっかりとした平坦地にメインスタ
3.
ンドを立てる。 オイルレベルが点検窓の上限と下限の間に
4.
あることを確認する。
オイル点検窓が汚れている場合は、ワイ
u
パーを回転させ汚れを取ってください。
オイル点検窓
ワイパー
上限
下限
注入口
オイルフィルキャップ
75
エンジンオイル u オイルの補給
オイルの補給
エンジンオイルが不足している、またはオイル レベルが下限に近いときは、推奨エンジンオイ
ルを上限まで補給してください。 2 P. 62,
2 P. 119
1.
エンジンオイルの点検後、オイルフィル キャップを取り外し、オイルレベル点検窓で 確認(2 P. 75)しながら、オイルを注入口よ り補給する。
u 上限を超えて補給しないでください。 u ゴミが入らないようにしてください。 u オイルをこぼしたときは完全に拭き取っ
てください。
76
2.
オイルフィルキャップを確実に取り付ける。
アドバイス
オイルは規定量より多くても少なくても、エンジンに 悪影響を与えます。また 銘柄やグレードの異なるオ イルを混用しないでください。
推奨エンジンオイルやオイルの選びかたについ てはメンテナンスの基礎知識をご確認くださ い。 2 P. 62
オイル漏れの点検
エンジンなどから、オイルが漏れていないこと を確認します。
冷却水
冷却水の量の点検
1.
足場のしっかりとした平坦地にメインスタ ンドを立てる。
2.
冷却水がリザーバータンクの上限(UPPER)と 下限(LOWER)の間にあることを確認する。
注入口
上限
下限
リザーバータンク リザーバータンク
冷却水の減り具合が著しいとき、またはリザー バータンクに冷却水がない場合は水漏れが考え られます。Honda 販売店にご相談ください。
キャップ
冷却水の補給
冷却水の補給はリザーバータンクキャップから行 い、ラジエーターキャップは外さないでください。
1.
リザーバータンクキャップを取り外す。 平坦地で車体を垂直にし、冷却水(2 P. 63)の
2.
レベルを確認(2 P. 77)しながら補給する。
上限(UPPER)を超えて補給しないでく
u
ださい。 ゴミが入らないようにしてください。
u
リザーバータンクキャップを確実に取り付ける。
3.
1 警告
エンジンが熱いときにラジエーターキャッ プを外すと冷却水が噴き出し、重いヤケドを 負います。
ラジエーターキャップを外す前には、必ずエ ンジン、ラジエーターが冷えていることを確 認してください。
77
ブレーキ
ブレーキ液の点検
1.
足場のしっかりとした平坦地にメインスタ ンドを立てる。
フロント
2.
液面が点検窓の下限(LOWER)以上にある ことを確認する。
が上限(UPPER)と下限(LOWER)の間に あることを確認する。
フロント リア
78
リザーバータンク上面を水平にし、
リア
リザーバータンク上面を水平にし、液面
前輪ブレーキリザーバータンク 後輪ブレーキリザーバータンク
下限
u 液面が下限(LOWER) 以下の場合やブ
レーキレバーとブレーキペダルの遊びが 大きいときは、ブレーキパッドの摩耗の 点検を行ってください。
パッドが摩耗していない場合、あるいは液漏れ やホースに損傷があるときは Honda 販売店に ご相談ください。
上限
下限
ブレーキ u ブレーキパッドの摩耗の点検
ブレーキパッドの摩耗の点検
フロント
パッドの摩耗限界溝が無くなったら、パッドの 摩耗限界です。
リア
パッドの摩耗限界溝がブレーキディスクの側面 に達したら、パッドの摩耗限界です。
フロント CB1300 SUPER BOL D’OR/
CB1300 SUPER FOUR
パッドの摩耗 限界溝
ディスク
CB1300 SUPER BOL D’OR SP/ CB1300 SUPER FOUR SP
パッド
パッドの摩耗 限界溝
ディスク
摩耗限界に達したら左右同時にパッドを交換し てください。 ブレーキパッドの交換は、Honda 販売店にご相 談ください。
1.
フロント
ブレーキキャリパーの下側からの
ぞいて点検します。
u 点検は片側だけでなく、左右のキャリ
パーで行ってください。
リア
2.
車の右後側からキャリパーをのぞいて
点検します。
リア
パッド
パッドの摩耗 限界溝
パッドの摩耗 限界溝
ディスク
79
ドライブチェーン
緩み(たるみ)の点検
チェーンの緩み(たるみ)が適正かどうか、滑 らかに回転するか点検します。緩み(たるみ)
が規定の範囲を超えている場合、回転が滑らか でないときは Honda 販売店にご相談ください。
トランスミッションをニュートラルに入れ
1.
て、エンジンを停止する。 足場のしっかりとした平坦地にメインスタ
2.
ンドを立てる。 前後のスプロケットの中央を手で上下に動
3.
かし、チェーンの緩みが規定の範囲内にある ことを確認する。
ドライブチェーンの緩み(たるみ):
25 - 35 mm
u 緩みが 50 mm 以上の場合、絶対に走行し
ないでください。
80
4.
後輪を手でゆっくり回しながらチェーンが 滑らかに回転することを確認する。
u チェーンの回転が滑らかでない場合や、
異音が出る場合は清掃と給油を行ってく ださい。 2 P. 64
クラッチ
クラッチ液の点検
クラッチリザーバータンク
1.
足場のしっかりとした平坦地にメインスタ ンドを立てる。
2.
リザーバータンク上面を水平にし、クラッチ 液の液面が点検窓の下限(LOWER)以上に あることを確認する。
下限
液面が低い場合、あるいは液漏れやホースに損 傷があるときは Honda 販売店にご相談くださ い。
81
ブリーザードレーン
ブリーザードレーンの清掃 (Honda 指定 1 年点検整備項目)
エンジンの性能を維持するためには、定期的な
ブリーザードレーンの清掃が必要です。 エンジン停止直後のメンテナンスは、エンジン 本体、マフラーやエキゾーストパイプなどが熱 くなっています。ヤケドにご注意ください。
清掃のしかた
#
上側
1.
ブリーザードレーンの下に受け皿などを用 意する。
2.
ブリーザードレーンを外し、ブリーザドレー ン内の堆積物を取り除く。
3.
ブリーザードレーンを確実に取り付ける。
下側
1.
ブリーザードレーンプラグの下に受け皿な どを用意する。
82
2.
ブリーザードレーンプラグを外し、ブリー ザードレーン内の堆積物を取り除く。
3.
ブリーザードレーンプラグを確実に取り付 ける。
上側
ブリーザードレーン
下側
ブリーザードレーンプラグ
スロットル
スロットルの点検
メインスイッチを (O󰸽)にした状態でスロッ トルを作動させ、スムーズに動くかどうか点検 します。異状を感じた場合は Honda 販売店に ご相談ください。
83
その他の調整
レバーの距離調整
クラッチレバーとブレーキレバーのそれぞれ に、レバーとハンドルグリップの間隔を調整で
きるアジャスターが装備されています。
調整方法
#
レバーを前方に押 しながらアジャスターを回 し、アジャスターの数字と矢印が合う位置で段 階的に調整します。
前方 前方
矢印
アジャスター
84
ブレーキレバー クラッチレバー
調整後は、走行する前にクラッチ、ブレーキがそ れぞれ正常に作動することを確認してください。
アドバイス
調整範囲を超えてアジャスターを回さないでください。
ハンドルグリップ
矢印
アジャスター
その他の調整 u フロントサスペンションの調整
フロントサスペンションの調整
CB1300 SUPER BOL D’OR/CB1300 SUPER FOUR
スプリングの強さ
#
体重や路面の状態などに応じ、スプリングの強 さを調整できます。 スプリングの強さは、アジャスターを右(時計 回り)に回すと強くなり、左(反時計回り)に 回すと弱くなります。標準は、アジャスターの 上から 4 本目の目盛りがフォークボルトの上端 に合う位置です。
フォークボルト上端
アジャスター
4 本目の目盛り
アドバイス
アジャスターは、無理に回さないでください。 左右の強さは必ず同じにしてください。
次ページに続く
85
その他の調整 u フロントサスペンションの調整
伸び側減衰力
#
体重や路面の状態に応じ、伸び側減衰力を調整 できます。 減衰力の強さは、アジャスターを H 側(時計回
り)に回すと強くなり、S 側(反時計回り)に回 すと弱くなります。標準は、アジャスターを H 側に止まるまで回したあと、S 側に 1.5 回転戻し 付近でポンチマークと合わせマークが合う位置 です。
合わせマーク
ポンチマーク
アジャスター
86
アドバイス
アジャスターは、無理に回さないでください。 左右の強さは必ず同じにしてください。
CB1300 SUPER BOL D’OR SP/ CB1300 SUPER FOUR SP
スプリングの強さ
#
体重や路面の状態などに応じ、スプリングの強 さを調整できます。 スプリングの強さは、PRELOAD アジャスターを 回して調整します。PRELOAD アジャスターを +側(時計回り)に回すと強くなり、-側(反 時計回り)に回すと弱くなります。標準は 、 PRELOAD アジャスターを-側に軽く止まるま で回したあと、+側に 8 回転戻した位置です。
調整の際は、アジャスターを傷つけないよ
u
う、注意してください。
その他の調整 u フロントサスペンションの調整
PRELOAD アジャスター
アドバイス
アジャスターは、無理に回さないでください。 左右の強さは必ず同じにしてください。
次ページに続く
87
その他の調整 u フロントサスペンションの調整
伸び側減衰力
#
体重や路面の状態に応じ、伸び側減衰力を調整 できます。 減衰力の強さは、フロントサスペンションの右
側にある REB アジャスターを回して調整しま す。REB アジャスターを+側(時計回り)に回 すと強くなり、-側(反時計回り)に回すと弱 くなります。REB アジャスターを+側に軽く止 まるまで回したあと、-側に戻し、最初のクリッ クする位置が 0 段(最強位置)です。標準は、 REB アジャスターを 0 段から-側に 10 クリッ ク戻した位置(10 段目)です。
u 調整の際は、アジャスターを傷つけないよ
う、注意してください。
88
REB アジャスター
アドバイス
アジャスターは、無理に回さないでください。
縮み側減衰力
#
体重や路面の状態に応じ、縮み側減衰力を調整 できます。 減衰力の強さは、フロントサスペンションの左 側にある COMP アジャスターを回して調整し ます。COMP アジャスターを+側(時計回り) に回すと強くなり、-側(反時計回り)に回す と弱くなります。COMP アジャスターを+側に 軽く止まるまで回したあと、-側に戻し、最初 のクリックする位置が 0 段(最強位置)です。 標準は、COMP アジャスターを 0 段から-側に 10 クリック戻した位置(10 段目)です。
u 調整の際は、アジャスターを傷つけないよ
う、注意してください。
その他の調整 u フロントサスペンションの調整
COMP アジャスター
アドバイス
アジャスターは、無理に回さないでください。
89
その他の調整 u リアサスペンションの調整
リアサスペンションの調整
CB1300 SUPER BOL D’OR/CB1300 SUPER FOUR
スプリングの強さ
#
体重や路面の状態に応じ、スプリングの強さを 調整できます。 調整にはピンスパナとホルダーを使いアジャス ターを回して行います。2 が標準の強さで、1 は 弱く、3 ~ 5 と強くなります。
ピンスパナホルダー
アジャスター
90
アドバイス
アジャスターを直接 1 から 5 または 5 から 1 に無理 に回すとリアクッションが破損します。
アドバイス
アジャスターは、無理に回さないでください。 左右の強さは必ず同じにしてください。
12345
その他の調整 u リアサスペンションの調整
伸び側減衰力
#
体重や路面の状態に応じ、伸び側減衰力を調整 できます。減衰力の強さは、アジャスターを H 側(右側)に回すと強くなり、S 側(左側)に回 すと弱くなります。標準は、アジャスターを H 側に軽く止まるまで回したあと、S 側に 10 ク リック戻した位置です。
アジャスター
アドバイス
アジャスターは、無理に回さないでください。 左右の強さは必ず同じにしてください。
縮み側減衰力
#
体重や路面の状態に応じ、縮み側減衰力を調整 できます。減衰力の強さは、アジャスターを回 して、数字と合わせマークを合わせて調整しま す。1 が標準の強さで、2~ 4 と強くなります。
合わせマーク
数字
アジャスター
アドバイス
アジャスターは、無理に回さないでください。 左右の強さは必ず同じにしてください。
次ページに続く
91
その他の調整 u リアサスペンションの調整
CB1300 SUPER BOL D’OR SP/ CB1300 SUPER FOUR SP
スプリングの強さ
#
体重や路面の状態に応じ、スプリングの強さを
調整できます。 スプリングの強さはセット長(シリンダーヘッド の下端からアジャスター上端の長さ)で調整しま す。セット長を長くすると強くなり、短くする と弱くなります。標準は、セット長が 34.0~
37.0 mm の間でストップスクリュ―が車体の外 側で真横になる位置です。
92
セット長
前方
ストップスクリュ―
ストップスクリュ―
シリンダー ヘッドの下端
アジャスター の上端
その他の調整 u リアサスペンションの調整
調整は次の手順で行ってください。
1.
マイナスプレートを使いストップスクリュ ―を緩める。
u マイナスプレートは携帯工具の中に入っ
ています。 2 P. 51
2.
アジャスターバーを使いアジャスターを回 しスプリングの強さを調整する。
u アジャスターバーは携帯工具の中に入っ
ています。 2 P. 51 セット長は 28.0~47.5 mm の範囲で調
u
整してください。
u アジャスターを+側に回すとセット長は
長くなり、-側に回すと短くなります。
3.
ストップスクリュ―を締め付ける。
アドバイス
アジャスターは、無理に回さないでください。 左右の強さは必ず同じにしてください。
アジャスター
マイナスプレート アジャスターバー
ストップスクリュ―
次ページに続く
93
その他の調整 u リアサスペンションの調整
伸び側減衰力
#
体重や路面の状態に応じ、伸び側減衰力を調整 できます。 減衰力の強さは、アジャスターを回して調整し
ます。アジャスターを H 側に回すと強くなり、 S 側に回すと弱くなります。アジャスターを H 側に軽く止まるまで回したあと、S 側に戻し、最 初のクリックする位置が 0 段(最強位置)です。 標準は、アジャスターを 0 段から S 側に 18 ク リック戻した位置(18 段目)です。
94
アジャスター
アドバイス
アジャスターは、無理に回さないでください。 左右の強さは必ず同じにしてください。
縮み側減衰力
#
体重や路面の状態に応じ、縮み側減衰力を調整 できます。 減衰力の強さは、アジャスターを回して調整し ます。アジャスターを H 側に回すと強くなり、 S 側に回すと弱くなります。アジャスターを H 側に軽く止まるまで回したあと、S 側に戻し、最 初のクリックする位置が 0 段(最強位置)です。 標準は、アジャスターを 0 段から S 側に 14 ク リック戻した位置(14 段目)です。
その他の調整 u リアサスペンションの調整
アジャスター
アドバイス
アジャスターは、無理に回さないでください。 左右の強さは必ず同じにしてください。
95
こんなときは
エンジンが始動しない(HISS 表示灯が消灯しな
い)......................................................... P. 97
オーバーヒート(水温警告灯が点灯)........... P. 98
警告灯が点灯/点滅 ....................................P. 99
油圧警告灯.........................................................P. 99
PGM-FI 警告灯 ...................................................P. 99
ABS(アンチロックブレーキシステム)警告
灯..................................................................... P. 100
トルクコントロール警告灯........................... P. 100
その他の故障表示...................................... P. 101
燃料計の故障表示........................................... P. 101
ハンドルグリップヒーターの故障表示 ....... P. 102
電装部品のトラブル ..................................P. 103
ヒューズ切れ................................................... P. 103
エンジンが始動しない(HISS 表示灯が消灯しない)
スターターモーターは作動する がエンジンが始動しないとき
次の点を確認してください。
正しい手順でエンジンをかけているか 2 P. 37
燃料タンクにガソリンはあるか
PGM-FI 警告灯が点灯していないか
点灯している場合は、直ちに Honda 販売
u
店にご相談ください。
HISS 表示灯が点灯したままになっていないか
u メインスイッチを (O󰸽)にしてキーを
抜き、再度キーを差し込み、メインスイッ チを
(On) にしてください。それでも 消灯しないときは、次の点を確認してく ださい。 他の HISS のキー(予備のキーを含む) が、メインスイッチの近くにあると通信 不良の原因となります。 キーに金属製のシールなどを貼ると通信 不良の原因となります。
確認しても消灯しない場合は、Honda 販 売店にご相談ください。
スターターモーターが作動せ ず始動できないとき
次の点を確認してください。
正 しい手順でエンジンをかけているか
2P. 37
ヒューズが切れていないか 2 P. 61
バッテリーターミナル部に緩みや腐食がな
いか 2 P. 60 これらに該当しない場合や異常がある場合は、 Honda 販売店にご相談ください。
97
オーバーヒート(水温警告灯が点灯)
次のようなときは、オーバーヒートです。
水温警告灯が点灯している
走行時の加速が急に悪くなる
このようなときは直ちに安全な場所に車を停め て次の処置・確認を行ってください。
アドバイス
オーバーヒートの状態で走行を続けると、エンジン故 障の原因となります。
長時間のアイドリングにより、水温警告灯が点 灯する場合があります。
オーバーヒートの処置
1.
メインスイッチを (O󰸽) にしてエンジン を止め、再度メインスイッチを (On) にす る。
2.
ラジエーターの冷却ファンが作動するか作 動音で確認し、メインスイッチを (O󰸽) にする。
98
冷却ファンが作動しない場合
故障が考えられますので、エンジンをかけず Honda 販売店にご相談ください。
冷却ファンが作動している場合
メインスイッチが (O󰸽)の状態で、エン ジンが冷えるのを待ちます。
3.
エンジンが冷えてから、リザーバータンクの 冷却水を点検し、冷却水が不足していたら補 給する。 2 P. 77, 2 P. 77
4.
ラジエーターホースなどを点検し、水漏れが ないか確認する。
水漏れがある場合
エンジンをかけず、Honda 販売店にご相談く ださい。
5.
水温警告灯を確認しながら走行する。
u 異常がなければ走行可能ですが、異常が
再発しない場合でも、なるべく早 く Honda 販売店で点検を受けてください。
Loading...