B7FY-1651-01
LAN ドータカード取扱説明書
1Gbit/s Ethernet I/O Module User’s Guide
(PG-LND101 )
J
E
はじめに
このたびは、弊社の LAN ドータカード(以降、本製品)をお買い上げいただき、誠にあ
りがとうございます。
本製品は、弊社のサーバブレードのドータカードスロットに搭載し、LAN (Local Area
Network )システムの構築に使用できます。
本書は、LAN ドータカード、LAN ドライバ(Windows 用)について説明します。ご使用
になる前に、本書をよくお読みになり、正しい取り扱いをされますようお願いいたしま
す。
LAN ドライバについては、サーバブレードに添付されたマニュアル、または富士通パソコ
ン情報サイト FMWORLD.NET の PRIMERGY 向けホームページ(http://www.fmworld.net/
biz/primergy/)を参照してください。
2005 年 11 月
安全にお使いいただくために
本書には、本製品を安全に正しくお使いいただくための重要な情報が記載されています。
本製品をお使いになる前に、本書を熟読してください。特に、本書の「安全上のご注意」をよくお読みにな
り、理解されたうえで本製品をお使いください。
また本書は、本製品の使用中にいつでもご覧になれるよう大切に保管してください。
注 意
この装置は、情報処理装置等電波障害自主規制協議会(VCCI )の基準に基づく第二種情報技術装置です。こ
の装置を家庭環境で使用すると電波妨害を引き起こすことがあります。この場合には使用者が適切な対策を
講ずるよう要求されることがあります。
本製品のハイセイフティ用途での使用について
本製品は、一般事務用、パーソナル用、家庭用、通常の産業用等の一般的用途を想定して設計・製造されて
いるものであり、原子力施設における核反応制御、航空機自動飛行制御、航空交通管制、大量輸送システム
における運行制御、生命維持のための医療器具、兵器システムにおけるミサイル発射制御など、極めて高度
な安全性が要求され、仮に当該安全性が確保されない場合、直接生命・身体に対する重大な危険性を伴う用
途(以下「ハイセイフティ用途」という)に使用されるよう設計・製造されたものではございません。お客
様は、当該ハイセイフティ用途に要する安全性を確保する措置を施すことなく、本製品を使用しないでくだ
さい。ハイセイフティ用途に使用される場合は、弊社の担当営業までご相談ください。
当社のドキュメントには「外国為替および外国貿易管理法」に基づく特定技術が含まれていることがありま
す。特定技術が含まれている場合は、当該ドキュメントを輸出または非居住者に提供するとき、同法に基づ
く許可が必要となります。
2
本書の表記
■ 警告表示
本書ではいろいろな絵表示を使っています。これは装置を安全に正しくお使いいただ
き、あなたや他の人々に加えられるおそれのある危害や損害を未然に防止するための
目印となるものです。その表示と意味は次のようになっています。内容をよくご理解
の上、お読みください。
警告
注意
また、危害や損害の内容がどのようなものかを示すために、上記の絵表示と同時に次
の記号を使用しています。
この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が死亡する可能
性または重傷を負う可能性があることを示しています。
この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が損害を負う可
能性があること、および物的損害のみが発生する可能性があること
を示しています。
△で示した記号は、警告・注意を促す内容であることを告げるもの
です。記号の中やその脇には、具体的な警告内容が示されています。
で示した記号は、してはいけない行為(禁止行為)であることを
告げるものです。記号の中やその脇には、具体的な禁止内容が示さ
れています。
●で示した記号は、必ず従っていただく内容であることを告げるも
のです。記号の中やその脇には、具体的な指示内容が示されていま
す。
■ キーの表記と操作方法
本文中のキーの表記は、キーボードに書かれているすべての文字を記述するのではな
く、説明に必要な文字を次のように記述しています。
例:【Ctrl 】キー、【Enter 】キー、【→】キーなど
また、複数のキーを同時に押す場合には、次のように「+」でつないで表記していま
す。
例:【Ctrl 】+ 【F3 】キー、【Shift 】+ 【↑】キーなど
■ 本文中の記号
本文中に記載されている記号には、次のような意味があります。
記号 意味
お使いになる際の注意点や、してはいけないことを記述していま
す。必ずお読みください。
ハードウェアやソフトウェアを正しく動作させるために必要なこと
が書いてあります。必ずお読みください。
→ 参照ページや参照マニュアルを示しています。
J
3
■ 製品の呼び方
本文中の製品名称を次のように略して表記します。
®
Microsoft
Microsoft
Windows Server™ 2003, Standard Edition
®
Windows Server™ 2003, Enterprise
Windows Server 2003
Edition
製品名称 本文中の表記
®
Microsoft
Edition
Microsoft
Windows Server™ 2003, Standard x64
®
Windows Server™ 2003, Enterprise x64
Windows Server 2003
x64
Edition
®
Microsoft
Microsoft
Windows® 2000 Server
®
Windows® 2000 Advanced Server
Windows 2000 Server
PRIMERGY BX600 サーバブレード BX600 サーバブレード
PRIMERGY BX660 サーバブレード BX660 サーバブレード
PRIMERGY BX620 S2 サーバブレード BX620 S2 サーバ
ブレード
®
Red Hat
Red Hat
Red Hat
Red Hat
PRIMERGY BX600 シャーシ
PRIMERGY BX600 S2 シャーシ
Enterprise Linux® ES (v.3 for x86)
®
Enterprise Linux® AS (v.3 for x86)
®
Enterprise Linux® ES (v.2.1 for x86)
®
Enterprise Linux® AS (v.2.1 for x86)
Linux v.3
Linux v.2.1
シャーシ
PRIMERGY BX600 スイッチブレード スイッチブレード
PRIMERGY BX600 ファイバーチャネル
パススルーブレード
PG-185x/186x/187x/188x/189x/PG-LND101
ファイバーチャネルパススルー
ブレード
本ドライバ、LAN ドライバ
LAN ドライバ
Windows
サーバ
ブレード
Linux
4
安全上のご注意
本製品を安全にお使いいただくために、以降の記述内容を必ずお守りください。
・ 機器を勝手に改造しないでください。火災・感電の原因となります。
・ 本体に水をかけたり、濡らしたりしないでください。火災・感電の原因となり
ます。
・ 近くで雷が発生した時は、本体の電源コードや本カードの外部接続コードを抜
いてください。そのまま使用すると、雷によっては機器を破壊し、火災の原因
となります。
・ カードは精密に作られていますので、高温・低温・多湿・直射日光など極端な
条件での使用・保管は避けてください。
またカードを曲げたり、傷つけたり、強いショックを与えないでください。
故障・火災の原因となることがあります。
・ ご使用にならない場合は、静電気防止のために付属のカード袋へ入れて保管し
てください。
J
5
梱包物の確認
お使いになる前に、次のものが梱包されていることをお確かめください。
万一足りないものがございましたら、担当営業員または担当保守員にご連絡ください。
・ LAN ドータカード
・ PRIMERGY BX600 サーバブレード アップデートキット
・保証書
・ ユーザーズガイド(本書)
Intel、および LANDesk は、米国インテル社の登録商標です。
Microsoft、 Windows NT、 Windows、 Windows Server は、米国 Microsoft Corporation の米国およびそ
の他の国における登録商標または商標です。
Linux は、Linus Torvalds 氏の米国およびその他の国における登録商標あるいは商標です。Red Hat およ
び Red Hat をベースとしたすべての商標とロゴは、米国およびその他の国における Red Hat, Inc. の商
標または登録商標です。
その他の各製品は、各社の商標、または登録商標です。
その他の各製品は、各社の著作物です。
©
All Rights Reserved, Copyright
FUJITSU LIMITED 2005
6
目次
1 LAN ドータカードについて . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 8
1.1 概要 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 8
1.2 仕様 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 9
2 LAN ドータカードの取り付け . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 10
2.1 BX600 / BX620 S2 サーバブレードへの搭載 . . . . . . . . . . . . . . . . . . 10
2.2 BX660 サーバブレードへの搭載 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 13
3 LAN ドライバのインストール . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 18
3.1 モジュールのバージョンレベル . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 18
3.2 LAN ドライバについて . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 19
4 Intel® PROSet . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 27
4.1 Intel® PROSet について . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 27
4.2 Windows Server 2003 / Windows 2000 Server システムでの注意事項 28
4.3 インストール . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 28
4.4 アンインストール . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 28
4.5 LAN ドータカードのテスト . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 29
5 チーム化( AFT/ALB/SFT) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 30
5.1 チーム化( AFT/ALB/SFT)について . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 30
5.2 チームの作成 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 33
5.3 チームの削除 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 34
5.4 イベントログ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 35
5.5 チームを構成する LAN ドータカードの異常検出とカードの交換手順
について . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 36
6 VLAN . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 37
6.1 VLAN について . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 37
6.2 VLAN の作成 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 38
6.3 VLAN の削除 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 39
付録 A . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 40
A.1 ローカルアドレスの設定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 40
A.2 ジャンボフレームについて . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 40
A.3 その他の注意事項 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 41
J
7
1
LAN ドータカードについて
この章では、本製品の特長、仕様について説明します。
1.1 概要
本製品は、BX600 サーバブレード、BX660 サーバブレードおよび BX620 S2 サーバブレー
ド専用の拡張用 LAN カードです。本製品は、デュアルポート(2 ポート)の LAN コント
ローラを 1 個搭載し、オンボード LAN とは完全に分離/独立した LAN 接続を提供しま
す。外部へのアクセスは、 シャーシのネットワークブレードスロット 3 または 4 (NET3 ま
たは NET4 )に搭載するスイッチブレードなどを経由して行います。
本製品は、BX600 / BX620 S2 サーバブレードには最大 1 枚、BX660 サーバブレードには
最大 2 枚まで増設できます。
次の図に、シャーシに、6 台の BX620 S2 サーバブレード(スロット 5 ~ 10 占有)と、2
台の BX660 サーバブレード(スロット 1 ~ 4 占有)を搭載した構成例を示します。
本例では、各 LAN ドータカードからネットワークブレード間の LAN 接続を説明するた
め、すべてのサーバブレードに LAN ドータカードを搭載していますが、必ずしもすべて
のサーバブレードに LAN ドータカードを搭載する必要はありません。
11 12 13
PRIMERGY BX600
スイッチブレード( NET 1)
12345678910
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
c d
b
a
PRIMERGY BX660
サーバブレード
(スロット1 〜4 まで計2 台)
C D
A B
12345678910
PRIMERGY BX600
スイッチブレード( NET 3)
11 12 13 11 12 13
LANドータカードは、ネットワークブレードスロット 3または 4
( NET3または 4)に接続されます。
a
A B
c d
b
a b a b a b a b a b a b
C D
AB AB AB AB AB AB
PRIMERGY BX600
スイッチブレード( NET 2)
PRIMERGY BX620 S2
(スロット 5〜 10まで計 6台)
PRIMERGY BX600
スイッチブレード( NET 4)
11 12 13
12345678910
サーバブレード
12345678910
オンボード LAN
LANドータカー
8
` 同一シャーシ内に、LAN ドータカードを搭載したサーバブレードとファイバーチャ
ネルドータカードを搭載したサーバブレードの混載はできません。
` ネットワークブレードスロット 3 または 4(NET3 または 4 )にスイッチブレードを搭
載する場合、ファイバーチャネルパススルーブレードの同時搭載はできません。
1.2 仕様
項目 仕様
型名
ホストバス仕様インタフェース PCI-X バス Rev.1.0a 、PCI バス Rev. 2.3(論理仕様互換)
データ転送速度 最大 1GB/ 秒(PCI-X バス 133MHz 動作時)
データ転送方式 バスマスタ、DMA
外部インタフェース 1000BASE-T Ethernet (SerDes )インタフェース
(シャーシ内部接続の転送速度は最大 1Gbps 固定)
コントローラ LSI Intel
適用機種 BX600 サーバブレード
注) サーバブレードのドータカードスロットの PCI-X バス動作スピードにより異なります。
たとえば、PCI-X バスの動作周波数が 100MHz の場合、LAN ドータカードのデータ転送速度は、最大
800MB /秒(ピーク時)となります。
PG-LND101
64 ビット/ 133MHz
®
82546GB、デュアルポート
BX660 サーバブレード
BX620 S2 サーバブレード
[注]
1 LAN ドータカードについて 9
J
2
LAN ドータカードの取り付け
この章では、サーバブレードへの搭載方法について説明します。
・ 取り付けや取り外しを行うときは、サーバブレードをシャーシから取り外して
ください。感電の原因となります。
シャーシからの取り外し方法は、『ハードウェアガイド シャーシ編』 を参照して
ください。
・ 内蔵オプションは、基板や半田づけした部分がむきだしになっています。これ
らの部分は、人体に発生する静電気によって損傷を受ける場合があります。
取り扱う前に、サーバ本体の金属部分に触れて人体の静電気を放電してくださ
い。
・ 基板表面や半田づけの部分に触れないように、金具の部分や基板の縁を持つよ
うにしてください。
・ 拡張カードは静電気の影響を受けやすいので、伝導パッドなどの上に置くか、
取り扱う直前まで梱包袋に入れておいてください。
2.1 BX600 / BX620 S2 サーバブレードへの搭載
10
` BX600 サーバブレードにLAN ドータカードを搭載する場合、事前にBIOS アップデー
トが必要となる場合があります。BIOS バージョンが「3B17 」以降になっているこ
とを確認してください。「3B12 」以前のバージョンの場合は、添付のアップデート
ツール、または最新のアップデートツールを富士通パソコン情報サイト
FMWORLD.NET の PRIMERGY 向けホームページ( http://www.fmworld.net/biz/
primergy/)から入手し、 BIOS アップデートを実行してください。
` シャーシに搭載されたマネジメントブレードのバージョンが「1.41」以降の場合、
サーバブレードの BMC ファームウェアのアップデートも必要になる場合がありま
す。詳細については、各アップデートツールに添付のマニュアルを参照してくださ
い。
` LAN ドータカードを外部 LAN (装置)に接続するには、シャーシのネットワークブレード
スロット 3 または 4 (NET3 または 4 )にスイッチブレードまたは LAN パススルーブレー
ドを搭載する必要があります。
2.1.1 LAN ドータカードの取り付け位置
BX600 / BX620 S2 サーバブレードのドータカードスロットに取り付けます。
ドータカードスロット
BX600/BX620 S2 サーバブレー
2.1.2 LAN ドータカードの取り付け手順
1 LAN ドータカードを取り付けるサーバブレードの電源を切ります。
→ 『ハードウェアガイド シャーシ編 3.3 電源を切る』
2 シャーシの金属部分に触れて人体の静電気を放電します。
3 サーバブレードを、シャーシから取り外します。
→ 『ハードウェアガイド シャーシ編 4.2 サーバブレードの取り付け/取り外し』
4 トップカバーを取り外します。
BX600 サーバブレードの場合
→『BX600 サーバブレード ユーザーズガイド 8.2 トップカバーの取り付け/取り外
し』
BX620 S2 サーバブレードの場合
→『BX620 S2 サーバブレード ユーザーズガイド 7.2 トップカバーの取り付け/取
り外し』
2 LAN ドータカードの取り付け 11
J
5 LAN ドータカードを取り付けます。
LAN ドータカードが完全にスロットに差し込まれたことを確認してください。
LAN ドータカード
ドータカードスロット
6 LAN ドータカードをネジで固定します。
LAN ドータカードを、カードに添付のネジ(3 本)で固定します。
ネジ
12
7 トップカバーを取り付けます。
BX600 サーバブレードの場合
→『BX600 サーバブレード ユーザーズガイド 8.2 トップカバーの取り付け/取り外
し』
BX620 S2 サーバブレードの場合
→『BX620 S2 サーバブレード ユーザーズガイド 7.2 トップカバーの取り付け/取
り外し』
8 サーバブレードをシャーシに取り付けます。
→ 『ハードウェアガイド シャーシ編 4.2 サーバブレードの取り付け/取り外し』
2.2 BX660 サーバブレードへの搭載
` LAN ドータカードを外部 LAN (装置)に接続するには、シャーシのネットワークブレード
スロット 3 または 4 (NET3 または 4 )にスイッチブレードまたは LAN パススルーブレー
ドを搭載する必要があります。
2.2.1 LAN ドータカードの取り付け位置/搭載順について
BX660 サーバブレードのドータカードスロットに取り付けます。
LAN ドータカードは、ドータカードスロット 1、2 の順に搭載してください。
䊄䊷䉺䉦䊷䊄䉴䊨䉾䊃㪈
䊄䊷䉺䉦䊷䊄䉴䊨䉾䊃㪉
2.2.2 LAN ドータカードの取り付け手順
■ LAN ドータカードを 1 枚搭載する方法
1
LAN ドータカードを取り付けるサーバブレードの電源を切ります。
→『ハードウェアガイド シャーシ編 3.3 電源を切る』
2 シャーシの金属部分に触れて人体の静電気を放電します。
3 サーバブレードを、シャーシから取り外します。
→『ハードウェアガイド シャーシ編 4.2 サーバブレードの取り付け/取り外し』
4 ハードディスクを取り外してから、トップカバーを取り外します。
→『BX660 サーバブレード ユーザーズガイド 7.2 トップカバーの取り付け/取り外
し』
2 LAN ドータカードの取り付け 13
J
5 LAN ドータカードをドータカードスロット 1 に取り付けます。
LAN ドータカードが完全にスロットに差し込まれたことを確認してください。
㪣㪘㪥䊄䊷䉺䉦䊷
䊄䊷䉺䉦䊷䊄䉴䊨䉾䊃㪈
ᒛ䊔䊷䉴䊗䊷䊄
6 LAN ドータカードをネジで固定します。
LAN ドータカードをカードに添付のネジ(3 本)で固定します。
14
7 トップカバーを取り付けます。
→ 『BX660 サーバブレード ユーザーズガイド 7.2 トップカバーの取り付け/取り
外し』
8 サーバブレードをシャーシに取り付けます。
→『ハードウェアガイド シャーシ編 4.2 サーバブレードの取り付け/取り外し』
■ LAN ドータカードを 2 枚搭載する方法
1
LAN ドータカードを取り付けるサーバブレードの電源を切ります。
→『ハードウェアガイド シャーシ編 3.3 電源を切る』
` BX660 サーバブレードに、LAN ドータカードを 2 枚搭載している場合、サーバブ
レードの電源を切っても、オンボード LAN 用の LAN リンク LED が点灯(緑)
することがあります。サーバブレードが電源が切れた状態で、LAN リンク LED
が点灯していても無視してください。
2 シャーシの金属部分に触れて人体の静電気を放電します。
3 サーバブレードを、シャーシから取り外します。
→『ハードウェアガイド シャーシ編 4.2 サーバブレードの取り付け/取り外し』
4 ハードディスクを取り外してから、トップカバーを取り外します。
→『BX660 サーバブレード ユーザーズガイド 7.2 トップカバーの取り付け/取り外
し』
5 拡張ベースボードを取り外します。
すでにスロット 1 に LAN ドータカードが搭載されている場合は、「■ LAN ドータ
カードを 1 枚搭載する方法」(→ P. 1 3 )の手順 5 ~ 6 の逆の手順でスロット 1 の
カードを取り外してから拡張ベースボードを取り外してください。
䈧䉁䉂䊈䉳
ᒛ䊔䊷䉴䊗䊷䊄
2 LAN ドータカードの取り付け 15
J
6 ドータカードスロット 2 のドータカード固定用ネジとスペーサを取り外
します。
` 各固定用ネジの下部にあるスペーサ(ワッシャー)は、ドータカードス
ロット 2 にドータカードを取り付ける場合には不要です。なお、ドータ
カードを取り外す場合には、同スペーサの再取り付けが必要になりますの
で、大切に保管してください。
࿕ቯ↪䊈䉳
䉴䊕䊷䉰
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7 LAN ドータカードをドータカードスロット 2 に取り付けます。
16
㪣㪘㪥䊄䊷䉺䉦䊷䊄
䊄䊷䉺䉦䊷䊄䉴䊨䉾䊃㪉
8 ドータカードスロット 2 に取り付けた LAN ドータカードを、手順 6 で取
り外したネジで固定します。
スペーサの再取り付けは、必要ありません。
9 手順 5 で取り外した拡張ベースボードを取り付けます。
10 LAN ドータカードをドータカードスロット 1 に取り付けます。
「■ LAN ドータカードを 1 枚搭載する方法」(→ P. 1 3 )の手順 5 ~ 6 を参照して取
り付けてください。
11 トップカバーを取り付けます。
→『BX660 サーバブレード ユーザーズガイド 7.2 トップカバーの取り付け/取り外
し』
12 サーバブレードを、シャーシに取り付けます。
→『ハードウェアガイド シャーシ編 4.2 サーバブレードの取り付け/取り外し』
2 LAN ドータカードの取り付け 17
J
3
LAN ドライバのインストール
この章では、LAN ドライバのインストール方法について説明します。
3.1 モジュールのバージョンレベル
本製品は、次の LAN ドライバで動作します。
OS の種類 LAN ドライバのバージョン
Windows Server 2003
Windows 2000 Server
Windows Server 2003 x64
` LAN ドライバは、次のいずれかから入手してインストールしてください。
・サーバブレード添付の ServerStart CD-ROM 内の LAN ドライバ
・富士通パソコン情報サイト FMWORLD.NET の PRIMERGY 向けホームページ
(http://www.fmworld.net/biz/primergy/ )に公開されている LAN ドライバ
なお、上記より新しい LAN ドライバを使用する場合は、そのドライバに添付の取扱
説明書またはヘルプファイルを参照してください。
` インテル社のオンラインサービスからダウンロードした LAN ドライバは、
PRIMERGY サーバ上では使用しないでください。
LAN ドライバに含まれるモジュールのバージョンレベルは、次のとおりです。
『PG-185x/186x/187x/188x/189x/PG-LND101 LAN ドライ
バ V9.1 』
『PG-185x/186x/187x/188x/189x/PG-LND101 LAN Driver &
Intel(R) PROSet LAN ドライバ V9.2 』以降
18
OS の種類 モジュールバージョン カードの種類
Windows Server 2003
Windows 2000 Server
Windows Server 2003 x64 8.4.21.0
8.1.8.0
Gigabit Ethernet
( 1000BASE-T/1000BASE-SX)
3.1.1 バージョンレベルの確認方法
バージョンレベルの確認方法は次のとおりです。
OS の種類 確認方法
Windows Server 2003
Windows Server 2003 x64
Windows 2000 Server
®
・ Intel
・「デバイスマネージャ」で表示される LAN アダプタの名
・ Intel
・「デバイスマネージャ」で表示される LAN アダプタの名
・ Intel
・「デバイスマネージャ」で表示される LAN アダプタの名
PROSet の「ネットワークドライバ」のドライバ情
報の e1000325.sys のバージョン
称を右クリック後、「プロパティ」→「ドライバ」→「ド
ライバの詳細」で表示される e1000325.sys のバージョン
®
PROSet の「ネットワークドライバ」のドライバ情
報の e1G5132e.sys のバージョン
称を右クリック後、「プロパティ」→「ドライバ」→「ド
ライバの詳細」で表示される e1G5132e.sys のバージョン
®
PROSet の「ネットワークドライバ」のドライバ情
報の e1000nt5.sys のバージョン
称を右クリック後、「プロパティ」→「ドライバ」→「ド
ライバの詳細」で表示される e1000nt5.sys のバージョン
3.2 LAN ドライバについて
Windows 対応 LAN ドライバについて説明します。
3.2.1 ドライバのインストール
ドライバのインストールは、OS インストール時にネットワークアダプタが認識されてい
る場合と、されていない場合とで操作が異なります。
1 管理者権限でログオンします。
2 「スタート」ボタン→「管理ツール」→「コンピュータの管理」の順にク
リックします。
「コンピュータの管理」が表示されます。
3 LAN ドライバのインストール 19
J
3 [デバイスマネージャ]をクリックします。
デバイスマネージャの一覧で、認識されているネットワークアダプタが存在するか
を確認します。
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認識されているネットワークアダプタが存在する場合は、「ネットワークアダプタ」
が表示されます。
・ 認識されているネットワークアダプタが存在する場合
最初に「ネットワークアダプタ」配下の LAN デバイス名に対して「3.2.2 LAN ド
ライバの更新」(→ P. 2 1 )を行ったあと、「その他のデバイス」配下の「イーサ
ネットコントローラ」に対して「3.2.3 LAN ドライバのインストール」(→ P. 2 3 )
を行ってください。
20
` OS インストール直後に認識されたネットワークアダプタのドライバの更新を行
う前に、「その他のデバイス」に対して LAN ドライバをインストールした場合
ドライバのインストールが開始されたあと、次の画面が表示されます。
[完了]をクリックすると、「ヘルプとサポートセンター」の画面が表示されま
すが、[×]を クリックして画面を閉じてください。インストール後、デバイ
スマネージャの LAN デバイス名に「!」マークが表示されますが、 すべての
LAN ドライバインストール後、再起動すると正常に表示されます。
` 認識されているネットワークアダプタが存在しない場合
「その他のデバイス」配下の「イーサネットコントローラ」に対して、「3.2.3
LAN ドライバのインストール」(→ P. 2 3 )を行ってください。
3.2.2 LAN ドライバの更新
[デバイスマネージャ]の[ネットワークアダプタ]配下のすべての LAN デバイス名に対
して、 次の手順に従って行います。
■ Windows Server 2003 / Windows 2000 Server の場合
1
「ネットワークアダプタ」配下の LAN デバイス名をダブルクリックしま
す。
` LAN デバイス名は、次のように表示されます。
LAN カード LAN デバイス名
PG-LND101 Intel(R) PRO/1000 MB Dual Port Server Connection
` AFT などが作成済みの場合、次の仮想アダプタが存在しますが、選択しな
いでください。
・Intel(R) Advanced Network Service Virtual Adapter
2 LAN ドライバの CD またはフロッピーディスクをセットします。
ダウンロードした LAN ドライバの格納したフォルダを確認しておいてください。
3 LAN ドライバのインストール 21
J
3 LAN デバイスのアイコンをダブルクリックします。
プロパティが表示されます。
4 [ドライバ]タブをクリックし、[ドライバの更新]をクリックします。
「ハードウェアの更新ウィザード」画面が表示されます。
5 「ソフトウェアを自動的にインストールする」を選択し、[次へ]をクリッ
クします。
ドライバのインストールが開始されます。
6 [完了]をクリックします。
7 [閉じる]をクリックします。
■ Windows Server 2003 x64 の場合
1
「ネットワークアダプタ」配下の LAN デバイス名をダブルクリックしま
す。
` LAN デバイス名は、次のように表示されます。
LAN カード LAN デバイス名
PG-LND101 Intel(R) PRO/1000 MB Dual Port Server Connection
` AFT などが作成済みの場合、次の仮想アダプタが存在しますが、選択しな
いでください。
・Intel(R) Advanced Network Service Virtual Adapter
22
2 LAN ドライバの CD またはフロッピーディスクをセットします。
ダウンロードした LAN ドライバの格納したフォルダを確認しておいてください。
3 LAN デバイスのアイコンをダブルクリックします。
プロパティが表示されます。
4 [ドライバ]タブをクリックし、[ドライバの更新]をクリックします。
「ハードウェアの更新ウィザード」画面が表示されます。
5 「一覧または特定の場所からインストールする」を選択し、[次へ]をク
リッ クします。
6 「検索しないで、インストールするドライバを選択する」を選択し、[次
へ] をクリックします。
7 [ディスク使用]をクリックします。
8 「製造元のファイルのコピー元」を LAN ドライバの格納されている場所
に指定し、[OK ]をク リックします。
9 「Intel(R) PRO/1000 MB Dual Port Server Connection 」が表示された
ら、[次へ]をクリックします。
ドライバのインストールが開始されます。
10 [完了]をクリックします。
11 [閉じる]をクリックします。
ドライバの更新を行ったすべての LAN アダプタに対して正しく更新されていることを、
「3.1 モジュールのバージョンレベル」(→ P. 1 8 )を参照して、バージョンが正しいことを
確認してください。
` LAN アダプタのプロパティで「受信記述子」の値を小さく設定しないでください。
3.2.3 LAN ドライバのインストール
[デバイスマネージャ]の[その他のデバイス]配下のすべての「イーサネットコント
ローラ」 に対して、次の手順に従って LAN ドライバのインストールを行ってください。
■ Windows Server 2003 の場合
1
LAN ドライバの CD またはフロッピーディスクをセットします。
ダウンロードした LAN ドライバの格納したフォルダを確認しておいてください。
2 「その他のデバイス」配下の「イーサネットコントローラ」をダブルク
リックします。
「イーサネットコントローラのプロパティ」画面が表示されます。
3 [全般]タブをクリックし、[ドライバの再インストール]をクリックしま
す。
「デバイスドライバのアップグレードウィザード」画面が表示されます。
4 「ソフトウェアを自動的にインストールする(推奨)」を選択し、[次へ]
をクリックします。
ドライバのインストールが開始されます。
5 [完了]をクリックします。
6 [閉じる]をクリックします。
プロパティ画面が終了します。
7 LAN ドライバの CD またはフロッピーディスクを取り出し、サーバブ
レードを再起動します。
3 LAN ドライバのインストール 23
J
■ Windows Server 2003 x64 の場合
1
LAN ドライバの CD またはフロッピーディスクをセットします。
ダウンロードした LAN ドライバの格納したフォルダを確認しておいてください。
2 「その他のデバイス」配下の「イーサネットコントローラ」をダブルク
リックします。
「イーサネットコントローラのプロパティ」画面が表示されます。
3 [ドライバ]タブをクリックし、[ドライバの更新]をクリックします。
「ハードウェアの更新ウィザードの開始」画面が表示されます。
4 「一覧または特定の場所からインストールする」を選択し、[次へ]をク
リックします。
5 「検索しないで、インストールするドライバを選択する」を選択し、[次
へ] をクリックします。
6 [ディスク使用]をクリックします。
7 「製造元のファイルのコピー元」を LAN ドライバの格納されている場所
に指定し、[OK ]をク リックします。
8 「Intel(R) PRO/1000 MB Dual Port Server Connection 」が表示された
ら、[次へ]をクリックします。
ドライバのインストールが開始されます。
9 [完了]をクリックします。
10 [閉じる]をクリックします。
プロパティ画面が終了します。
11 LAN ドライバの CD またはフロッピーディスクを取り出し、サーバブ
レードを再起動します。
■ Windows 2000 Server の場合
1
LAN ドライバの CD またはフロッピーディスクをセットします。
ダウンロードした LAN ドライバは、格納したフォルダを確認しておいてください。
2 「その他のデバイス」配下の「イーサネットコントローラ」をダブルク
リックします。
「イーサネットコントローラのプロパティ」画面が表示されます。
3 [全般]タブをクリックし、[ドライバの再インストール]をクリックしま
す。
「デバイスドライバのアップグレードウィザード」画面が表示されます。
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