Fisher 67Cシリーズ計装用サプライレギュレータ
(67C Series Instruction Manual) Manuals & Guides [ja]

取扱説明書 フォー ム 5469
20145
67Cシリーズ計装用サプライレギュレータ
67Cシリーズ
W7412_1
67CF形フィルタレギュレータ(ゲージ(オプション)付き) 67Cまたは67CR形 レギ ュレータ
1. 67C
シリーズレ ギュレータ
はじめに
取扱説明書のスコープ
本書には、67Cシリーズの計装用サプライレギュレータの 説明と部品リストが記載されています。本書に記載される
その他の機器や、67Cシリーズの他のレギュレータの説明 と部品リストについては、それぞれ個別の取扱説明書を ご覧ください。
製品説明
この67Cシリーズ直動型レギュレータは、通常は一定に制
御減圧された圧力を空気・電空式コントローラやその他
の計器に供給するために使用されます。このレギュレータ
は、大部分の空気またはガスの用途に適しています。その
他の用途には、エアチャック、エアジェット、スプレーガンな どへの減圧された圧力の供給が含まれます。
タイプ67Cおよび67CSは、標準仕様の計装用サプラ イレギュレータで、フィルタや内部リリーフバルブは 付いていません。
W8438_1
• 67CFおよび67CFS形には、供給ガスから異物を除去
するためのフィルタが装着されています。
• 67CRおよび67CSR形には、ソフトシート付きの内部 リリーフバルブが付いており、認識できる漏れがなく
信頼できる締め切りが可能になっています。
• 67CFRおよび67CFSR形に は 、フィルタとソフトシー ト付きの内部リリーフバルブが付いており、認識可能
な漏れがなく信頼できる締め切りが可能になってい
ます。
作動原理
下流側の圧力がダイヤフラムの下部に入り内部で調整さ れます。下流圧力が設定圧力値以上になると、バルブプラ
グがオリフィスに着座された状態になり、レギュレータを
通過する流体がなくなります。所要流量が増加すると下流
圧力が少し下がり、スプリングが伸びてステムを下へ動か し、バルブプラグがオリフィスから離れます。これによって、 レギュレータを流体が通過できるようになります。
www.fisherregulators.com
D102601XJP2
67Cシリーズ
仕様
仕様セクションでは、67Cシリーズレギュレータの一般仕様を記載しています。スプリングケースのラベルに、工場出荷 時の特定レギュレータの制御スプリングレンジが記載されています。
ボ デ ィ サ イ ズ 、入 口 /出口接続スタイル
1/4 NPT
最大入口圧力 (ボディレーティング)
(1)
67CSおよび67CSR形を除く全型式:
17.2 bar / 250 psig
67CSおよび67CSR形: 27.6 bar / 400 psig
出口圧力レンジ
1を参照
非常時最大出口圧力
(1)
出口圧力設定: 3.4 bar / 50 psi
ワイドオープン流量係数
メ イン バ ル ブ: Cg: 11.7、Cv: 0.36、C1: 32.2
内 部 リリ ーフ バ ル ブ: Cg: 1.45Cv: 0.045C1: 32.8
IECサイジング 係 数
メ イン バ ル ブ: XT: 0.66FL: 0.89FD: 0.50
精度
ニ ト リ ル( NBR)お よ び シ リ コ ン ( VMQ) ゴムの入口感 度: 入口圧力で1.7 bar / 25 psig変動 するごとに、出
口圧力の変動は14 mbar / 0.2 psig未満
フッ素 ゴ ム ( FKM) の入口感度: 入口圧力で1.7 bar / 25 psig変動するごとに、出口圧力の変動は
2.8 mbar / 0.4 psig未満
ニトリル ( NBR) およびシリコン (VMQ) ゴムの再現 性: 7 mbar / 0.1 psig
(2)
フッ素ゴム製 (FKM) の再現性: 21 mbar / 0.3 psig
(2)
空気消費量: 繰り返し試験で認識できる漏れは 認められず
67CR、67CSR、67CFRおよび67CFSR形内部リリーフ性能 軽微なシート漏れのみ対応のの低容量。入口圧力が
下流側の機器の最大圧力レーティングを超えるか、 レギュレータの許容最大出口圧力を超える場合に は、他の過圧保護を施す必要があります。
概算重量
67C67CR、67CFおよび67CFR形:
0.5 kg / 1ポンド
67CSおよび67CSR形:
1.1 kg / 2.5ポンド
67CFSおよび67CFSR形:
1.8 kg / 4ポンド
温度性能
(1)
ニトリル ゴ ム ( NBR)
標準ボルト:
ステンレス製ボルト:
フッ素ゴム製 (FKM):
ポリエ チレ ンフィルタ
-2982°C / -20180°F
-4082°C / -40180°F
(5)
(標準)
-1882°C / 0180°F
ポリフッ化ビニリデン(
グラスファイバー( オプション):
PVDF
)、ステンレス鋼または
-18149°C / 0300°F
シリコンゴ ム ( VMQ)
(3)
ダイヤフラムおよび低 温 ボ ル
ト: -5182°C / -60180°F
    ゲージ付き: -4082°C / -40180°F
Smart Bleed™チェックバルブ設定点
差圧0.41 bar / 6 psi
67CF67CFR、67CFSおよび67CFSR フィル タ 性 能
開放面積: 配管面積の12
ミクロンレーティング:
ポリエ チレ ンフィルタ
グ ラス ファイ バ ー 製 フィ ル タ( オ プ ショ ン ):
PVDF
またはステンレス鋼製フィルタ(オプション):
(5)
(標準)
5ミクロン
5ミクロン
40ミクロン
ドレンバルブおよびスプリングケースベントの位置
標準は入口側、その他の位置はオプション
圧力検出部
内部
オプ ション
全型式
 ハンドル調整ねじ
 入口スクリーン
• NACE MR0175またはNACE MR0103準拠材料
  パ ネ ル マ ウ ン ト( 1/4 NPTベント付きスプリングケー
ス、ハンドルおよびパネル取付用ナットを含む)
  閉 止 キ ャ ッ プ( 1/4 NPTベント付きスプリングケー スに使用可能)
•  高温/腐食性化学用フッ素(FKM)ゴ ム
 低温用シリコン(VMQ)ゴ ム
 ブリード用固定絞り
• 
三重目盛出口圧力ゲージ(黄銅またはステンレス鋼)
  バルブプラグに取り付ける ステンレス鋼製ステム
 第2の出口のタイヤバルブまたは閉止プラグ
67CFRおよび67CFSR形のみ
• Smart Bleed内部チェックバルブ
 手動/自動ドレン付き大型ドリップウェル
67CFおよび67CFR形のみ
 ステンレス鋼ドレン バ ルブ
(4)
1. 本取扱説明書記載の圧力/温度制限および他の適用基準または法規制限を超過しないでください。
2. 再現性は、安定状態→過渡状態→安定状態へと移行するとき、レギュレータが確実に設定点に戻る機能の指標です。
3. シ リ コ ン( VMQ)は炭化水素ガスに適合しません。
4. 製品はNACE MR0175の材料要件に準拠します。環境制限が適用される場合があります。
5. 芳香族炭化水素の多い環境では使用しないでください。
2
67Cシリーズ
Type XXXX
INLET PRESSURE OUTLET PRESSURE ATMOSPHERIC PRESSURE
67CRまたは67CSR
W8442_0609
67Cまたは67CS
入口圧力 出口圧力 大気圧
2. 67C
内 部 リ リ ー フ( 67CR67CSR、67CFRおよび 67CFSR形)
何らかの理由で通常の動作条件を外れ、下流圧力がレ ギュレータの設定点を超えると、下流圧力によって生成さ
れる力がリリーフシートから外れるまでダイヤフラムを持 ち上げます。これによって、簡易リリーフを流体が通過する ようになります。67CR、67CSR、67CFR形または67CFSR
のリリーフバルブは、通常動作中に下流から大気への空
気漏れを防ぎ、プラント内の空気の浪費を防ぐゴム製プラ グです。
Smart Bleed
エ アー セ ット
入口圧力が消失したり、レギュレータの設定点を下回った りする場合、下流圧力を逃がす方が望ましいことがありま
す。例えば、流量の要求がなくなり、 入口圧力の消失時に
逆流が予想される機器にレギュレータを取り付ける場合 です。67CFRおよび67CFSR形は、こうした用途向けの内
部チェックバルブを含むSmart Bleedをオプションでを付
けることができます。動作中に入口圧力が消失するか、レ
ギュレータの設定点を下回ると、下流圧力がレギュレータ とチェックバルブを通過して上流へ逆流します。このオプシ ョンを使用すると、レギュレータの下流側で固定ブリード
67CFまたは67CFS
W7433_0710
67CFRまたは67CFSR
シリーズ動作図
SMART BLEED™オプ ション
67CFRおよび67CFSR
の必要がなくなるため、プラント内の空気の浪費が防止で
きます。
注記
通常動作中、チェックバルブのメタルーメタル シートの関係により、下流側で受圧圧力がない
ときでもレギュレータを通過して入口から出口
へ制限された流量が通過します。下流側の
圧力の上昇を防ぐには、67Cシリーズ の内 部 リリー フ 付 き構 造 に Smart Bleedオプ ショ ンを付ける以外に方法はありません。
過圧保護
67Cシリーズレギュレータでは、最大出口圧力定格が最大 許容入口圧力より低くなっています。入口圧力が最大許容 出口圧力定格を超える場合、圧力リリーフ機器または圧力 制限機器が必要になります。
67CR67CSR、67CFRおよび67CFSR形には、軽微なシー
ト漏れ対応の低容量内部リリーフバルブが搭載されてい
ます。最大入口圧力が下流機器の最大許容圧力を超える
か、レギュレータの最大許容出口圧力を超える場合は、他 の過圧保護を設置する 必要があります。
3
67Cシリーズ
型式
67C67CR、67CF
および67CFR
67CS、67CSR
67CFSおよび
67CFSR
出口 圧力レンジ
bar psig mm
01.4 02.4 04.1 08.6
02.4 04.1 08.6
01.3 02.4 04.1 08.6
010.3
020 035 060
0125
035 060
0125
020 035
060 0125 0150
1.
出口圧力レンジおよび制御スプリングデータ
制御スプリングデータ
材料 パーツ番 号
グリーンストライプ
シルバー
ブ ルー ストライプ
レ ッド ストラ イプ
シルバーストライプ
ブルー
レ ッド
グリーン
シルバーストライプ
ブルー
レ ッド
ブラック
ピ アノ線
Inconel
Inconel
GE07809T012
T14059T0012 T14058T0012 T14060T0012
T14113T0012
®
T14114T0012 T14115T0012
10C1729X012
T14113T0012
®
T14114T0012 T14115T0012
10C1730X012
線径 自由長
インチ
3.43
3.96
4.32
5.26
3.96
4.37
5.26
3.43
3.96
4.37
5.26
6.35
0.135
0.156
0.170
0.207
0.156
0.172
0.207
0.135
0.156
0.172
0.207
0.250
mm
36.2
36.2
36.2
36.2
36.2
36.2
36.2
38.1
36.2
36.2
36.2
44.9
インチ
1.43
1.43
1.43
1.43
1.43
1.43
1.43
1.50
1.43
1.43
1.43
1.77
取り付け
注記
レギュレ ータが 別のユニットに取り付 けられた
状態で出荷される場合、適切な取扱説明書に 従ってユ ニットを取り付 けてください。
!
警告
このレギュレータに過剰な圧力がかかってい る、使用状態が仕様セクションに規定されてい る制限を超える場所に設置される場合、または
使用状態が隣接配管または配管接続部の定格
を超える場合、ガスの流出や圧力保持部の破裂
によって、人身の障害や、設備が損傷を受けた
り、機器の破損または漏れが発生したりする可
能性があります。このような障害や損傷を避け るには、稼動状態が上限値を超えないようにす るための圧力リリーフ機器や圧力制限機器を
(適切な法規、規制または基準による要件に応 じて) 使用してください。
タイプ 67CR、67CSR、67CFRまたは67CFSR
の内部リリーフバルブでは、過圧に対する完全
な過圧保護は得られません。内部リリーフバル ブは軽微なシート漏れのみに対応します。レギ ュレータにかかる最大入口圧力が下流機器の
最大許容圧力を超えるか、レギュレータの最大
許容出口圧力を超える場合、必要な過圧保護
機構を追加する必要があります。
Inconel®は、Special Metals Corporationが所有するマークです。
レギュレータは、ガスの一部を大気へ放出する
場合があります。有害ガスや可燃ガスが充満す
る環境では、放出したガスが蓄積し、火災や爆
発によって作業員が怪我または死亡したり、設 備が損傷を受けたりする可能性があります。有 害ガスが充満する環境では、レギュレーのガス
を大気吸入口または危険区域から遠く離れた
安全な場所へ排気してください。通気管路また は煙突の開口部は、凝縮や詰まりが起きないよ
うに保護しなければなりません。
67C、67CR、67CS、67CSR、67CF、67CFR、67CFSまたは 67CFSR形レギュレータを取り付ける前に、必ず以下のガ
イドラインに準拠していることを確認してください 。
1. レーティング範囲内のレギュレータの動作は、管路内 のゴミまたは外部から侵入した異物によって損傷を受 ける可能性がないようにしてください。レギュレータの 点検は定期的に行い、過圧条件が発生した後は損傷 がないか点検して
ください。
2. レギュレータの設置、運転および保守は、トレーニング
を受けた経験豊富な有資格作業員のみが行ってくだ さい。レギュレータが破損していないか、内部に異物が
ないかを確認してください。また、すべてのチューブお
よび配管にも異物がないことを確認してください。
3. レギュレータのボディにマーキングされたINからOUT へ流体が流れるようにレギュレータを取り付けてくだ
さい。
4. 最適な排水ができるように、ドレンバルブ(キー2)を ド
リ ッ プ ウ ェ ル( キ ー 5)のできるだけ低い位置に配置して ください。この向きは、ボディ(キー1)に 対してドリップ ウェルを回転させると変更できます。
5. スプリングケースベント穴が 詰まると、レ ギュレータが 正常に機能しなくなる可能性があります。このベント穴 の詰まりを防いで(スプリングケースに水分、腐食性化 学品またはその他の異物が侵入しないようにする)に
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